JPWO2009050826A1 - 流体空間内部に注入される水張り量の制御方法及び装置 - Google Patents

流体空間内部に注入される水張り量の制御方法及び装置 Download PDF

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Abstract

水張り量の制御を行うことで、流体空間内に配した管が水張り用の水と接触することなく流体空間内に水張りを行うことが可能な、流体空間内部に注入される水張り量の制御方法及びその装置を提供する。水張り試験を要する流体空間内部に注入される水張り量の制御方法であって、前記流体空間内に管を配するとともに、該管を包被体で包被し、前記包被体内及び包被体外の流体空間の水張り部位の圧力を検知し、前記検知圧力に基づいて、前記包被体内の圧力が前記包被体外の流体空間の水張り部位の圧力より大となるように、前記包被体内と前記包被体外の流体空間の水張り部位にそれぞれ流体及び水を注入する注入量を制御することを特徴とする流体空間内部に注入される水張り量の制御方法。

Description

本発明は、水張り試験を要する流体空間内部に注入される水張り量の制御方法及び装置に関するものである。
液体を貯蔵するタンクや、気体を貯蔵するタンク等の流体空間を形成する容器等を作成し、完成したときには、内部に水を導入、保持することによって耐圧性能を検証する水張り試験を行う必要があるものもある。
水張り試験では、従来より、工業用水や淡水等の清浄な水が使用されているが、例えば中南米、アフリカ、中近東など清浄な水の入手が困難な地域では、大量の清浄な水を購入する必要があり、水張り試験を行うために非常に高い費用がかかることとなる。そこで、タンク等の内面が海水等の塩含有水への耐食性を有する場合、比較的安価に入手することができる海水等の塩含有水を使用してタンク等の水張り試験が行われる。
しかしながら、前記流体空間を形成する容器等は内部に配管等の管が配置されているものも多く、タンク等の内面が海水等の塩含有水への耐食性を有していても、該管が塩含有水への耐食性を有していない場合もある。このような場合に、塩含有水を用いて水張り試験を行う場合、管の腐食を防ぐ必要があり、そのために、管を取り外して水張り試験を行うか、管を防食することが考えられる。
流体空間を形成する容器の内部に配置された管である内部配管を取り外して水張り試験を行う場合の具体例として、例えば、流体空間を形成する容器等が液化天然ガス(LNG)を貯蔵するLNGタンクであり、内部に配置されている管が外部からLNGを受け入れたり、外部へLNGを排出するための内部配管である場合が考えられる。LNGタンクの内表面は一般に、低温での優れた強度と靱性を有する9%Ni鋼であり、前記配管はステンレス製であるため、海水を水張りするとステンレス製の配管が腐食する可能性がある。このような場合、従来は図5に示したように、内部配管を取り付けない状態で水張り試験を行い、水張り試験が終了した後に内部配管を取り付けることが行われている。
塩含有水である海水を用いた従来の水張り試験の手順について図5を用いて説明する。LNGタンク1が完成すると、LNGタンク1と海面51との間に仮配管50を設置する。また、仮配管50を介して海水をLNGタンク1に導入するポンプ52と、海水をLNGタンク1から排出するポンプ53を設置しておく。仮配管50、ポンプ52及びポンプ53の設置が終わると、ポンプ52を用いてLNGタンク1に海水を導入する。海水の導入が終わり、LNGタンクが満水になると、一定期間保持し、その後ポンプ53を用いてLNGタンク内の海水を海に排出する。必要に応じて仮配管中にバッファープール54を設けることもある。そして、海水の排出が終わると、仮配管50を取り外し、内部配管5を取り付ける。
しかしながら、図5に示したような従来の水張り試験方法では、内部配管を取り外して水張り試験を行うため、内部配管の腐食を防止することはできるが、水張り試験後に内部配管を設置するために、水張り試験に要する工期が伸び、検査も含めたLNGタンクの製作コストが高くなる。
一方、水張り試験時の内部の防食方法としては、特許文献1にはタンク内面の溶接部を両面テープを用いてビニールコーティングして水張りする方法が開示されており、特許文献2にはタンク内面の溶接部にZn塗料を塗布して防食する方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1及び2に開示された技術を用いて、流体空間内部の腐食する可能性のある管を防食すると、管の表面積が大きい場合には防食のために非常に時間がかかり、図5に具体例を示した管を取り外して水張り試験を行う場合と同様、水張り試験に要する工期が伸び、検査も含めたタンク等の製作コストが高くなる。
そこで、流体空間内部に配された配管を耐食性を有する物質で包被して、水張り試験を行うことが考えられるが、水張りのための水の注入速度や、水圧によっては包被した耐食性の物質が損傷してしまい配管が水張り用の水と接触する可能性がある。
従って、本発明はかかる従来技術の問題に鑑み、水張り量の制御を行うことで、流体空間内に配した管が水張り用の水と接触することなく流体空間内に水張りを行うことが可能な、流体空間内部に注入される水張り量の制御方法及びその装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明においては、水張り試験を要する流体空間内部に注入される水張り量の制御方法であって、前記流体空間内に管を配するとともに、該管を包被体で包被し、前記包被体内及び包被体外の流体空間の水張り部位の圧力を検知し、前記検知圧力に基づいて、前記包被体内の圧力が前記包被体外の流体空間の水張り部位の圧力より大となるように、前記包被体内と前記包被体外の流体空間の水張り部位にそれぞれ流体及び水を注入する注入量を制御することを特徴とする。
流体空間としては、例えば流体槽、二重槽、圧力容器の仕切り槽、二重管式熱交換器等を例示することができる。
このように管を包被体することで、管は水張り用の水と接触しない状態とすることができる。さらに、包被体内及び包被体外の流体空間の水張り部位の圧力を検知し、前記検知圧力に基づいて、前記包被体内の圧力が前記包被体外の流体空間の水張り部位の圧力より大となるように、前記包被体内と前記包被体外の流体空間の水張り部位にそれぞれ流体及び水を注入する注入量を制御することで、包被体内の圧力は、前記包被体外の水圧に抗して包被体を外方に膨出させる水圧となり、包被体は一定形状の断面を保持することができ、包被体が管周囲の突起物等に接触して損傷することを防止することができるとともに、包被体が管に付着して包被体と管の隙間に流体中の例えば塩素イオンが濃縮し、隙間内外において濃淡電池が構成されて生じる隙間腐食を防止することができる。
なお、管は下底に空隙を有した状態で前記流体空間内に配することが好ましい。下底に空隙を有していれば、開口部を有する包被体を該空隙部に持ち込み、開口部を上方にして包被体を引き上げることで容易に管を包被することができるためである。
また、前記包被体内の検知圧力をp、前記包被体外の流体空間の水張り部位の検知圧力をp
前記包被体内外の圧力差によって包被体が損傷するときの、包被体内外圧力差をΔPとしたとき、
0<p−p<ΔP
が成立するように、前記包被体内と前記水張り部位にそれぞれ流体及び水を注入する注入量を制御することを特徴とする。
包被体内の圧力が包被体外の流体空間の水張り部位の圧力より大とするためには、0<p−pとする必要がある。
また、包被体が損傷して、管が水張り用の水と接触してしまうことを防止するためには、包被体内外の差圧(p−p)を、包被体内外の圧力差によって包被体が損傷するときの包被体内外圧力差(ΔP)よりも小さくし、p−p<ΔPが成立するように制御すればよい。
従って、0<p−p<ΔPが成立するように流体及び水を注入する注入量を制御することで、包被体の損傷を防止することができ、管が水張り用の水と接触しない状態をより確実にすることができる。
前記包被体内へ注入する流体が液体であり、前記包被体内の液面高さが前記包被体外の流体空間の水張り部位の水面高さよりも高くなるように、前記包被体内と前記包被体外の流体空間の水張り部位にそれぞれ液体及び水を注入する注入量を制御することを特徴とする。
包被体外の水張り部位から包被体の方向へかかる圧力は、水圧であるため水面に近ければ近いほど小さく、包被体最下部にかかる圧力が1番大きい。仮に包被体内へ注入する流体が気体であれば、包被体内は一様の圧力となるため、包被体内の気体の圧力は包被体最下部よりも大となるようにしなければならず、この場合、包被体外の水面付近での包被体内外の圧力差が大きくなり、包被体が損傷する可能性が高くなる。
しかし、包被体内へ注入する流体を液体とすると、包被体内の圧力も液面に近ければ近いほど小さくなるため、流体を気体とする場合よりも、包被体外の水面近くでの包被体内外の圧力差は流体を気体としたときほどは大きくならず、よって包被体の損傷の可能性が低くなる。
また、例えば水張り用の水の比重よりも大きな比重を有する液体を包被体内に注入した場合、液体の液面を水張り用の水の水面より低い位置に設定しても、前記包被体内を、前記包被体外の圧力より大きくすることができる場合があるが、この場合、液体の液面よりも上方で、包被体外に水が存在する高さ位置では、水圧によって包被体が一定の断面形状を維持することができなくなる可能性がある。そこで、包被体内の液面の高さを、包被体外の水面高さよりも高くすることで、どの高さ位置においても、包被体が一定の断面形状を維持することができるようになる。
また、前記包被体内及び包被体外の検知圧力に基づいて、前記包被体内の圧力が前記包被体外の流体空間の水張り部位の圧力より大となるように、前記包被体内と前記包被体外の流体空間の水張り部位からそれぞれ流体及び水を排出する排出量を制御することを特徴とする。
このことにより、管が水張り用の水と接触することなく、さらに包被体と管が接触することもない状態で、前記包被体内と前記包被体外の流体空間の水張り部位からそれぞれ流体及び水を排出することができる。
したがって、水張り試験が終了し前記流体空間の水張り部位から水を排出する場合や、水張り用の水量の微調整を行うために水を排出する場合にも、管の腐食を防止することができる。
また、排出時においても、前記p、p、ΔPを用いて0<p−p<ΔPが成立するように排出量を制御すると、包被体の損傷を防止することができ、管が水張り用の水と接触しない状態をより確実にすることができる。
また、課題を解決するための装置発明として、水張り試験を要する流体空間内部に注入される水張り量の制御装置であって、前記流体空間内に配された管と、該管を包被する包被体と、前記包被体内及び包被体外の流体空間の水張り部位の圧力を検知する検知手段とを備え、前記検知手段によって検知された圧力に基づいて、前記包被体内の圧力が前記包被体外の流体空間の水張り部位の圧力より大となるように、前記包被体内と前記包被体外の流体空間の水張り部位にそれぞれ流体及び水を注入する注入量を制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
また、前記検知手段における包被体内の検知圧力をp、前記包被体外の流体空間の水張り部位の検知圧力をp、前記包被体内外の圧力差によって包被体が損傷するときの、包被体内外圧力差をΔPとしたときに
0<p−p<ΔP
が成立するように、前記包被体内と前記包被体外の流体空間の水張り部位にそれぞれ流体及び水を注入する注入量を制御する手段を設けたことを特徴とする。
また、前記包被体内へ注入する流体を液体とし、前記制御手段によって、前記包被体内の液面高さが前記包被体外の流体空間の水張り部位の水面高さよりも高くなるように、前記包被体内と前記包被体外の流体空間の水張り部位にそれぞれ液体及び水を注入する注入量を制御する手段を設けたことを特徴とする。
また、前記検知手段によって検知された圧力に基づいて、前記包被体内の圧力が前記包被体外の流体空間の水張り部位の圧力より大となるように、前記包被体内と前記包被体外の流体空間の水張り部位からそれぞれ流体及び水を排出する排出量を制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
以上記載のごとく本発明によれば、水張り量の制御を行うことで、流体空間内に配した管が水張り用の水と接触することなく流体空間内に水張りを行うことが可能な、流体空間内部に注入される水張り量の制御方法及びその装置を提供することができる。
第1図は、 本実施例に係る水張試験を行うLNGタンクを示す概念図である
第2図は、図1におけるA部拡大図である。
第3図は、LNGタンクに水張りを行う水張り量制御装置の概略図である。
第4図は、LNGタンクに水張りを行う水張り量制御装置の回路図である。
第5図は、従来の海水水張り試験を行う手順の説明図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
本実施例1においては、流体空間としてLNGタンクを用いて説明する。
図1は、本実施例に係る水張り試験を行うLNGタンクを示す概念図である。
まず図1を用いて、LNGタンクの概要について説明する。LNGタンク1は、LNGを貯留する内槽3と、該内槽3の外側周囲を覆う外槽2とから構成される二重殻式構造のタンクである。−162℃以下という極低温のLNGと接触する内槽3は、極低温においても脆性を起こさない十分な強度と、靱性を有する9%Ni鋼で構成されている。また内槽3と外槽2の間の空間4には断熱材を介在させ、LNGタンク1外部からのタンク内への熱の侵入を最小限に抑えるようにしている。また外槽2は、前記断熱材を保持するとともに、外気のLNGタンク1内への侵入を防ぐために気密構造としている。
また、LNGタンク1内には、外部からLNGを受け入れたり、タンク内のLNGを排出するためのステンレス製の内部配管5が内挿されている。該内部配管5は一端はLNGタンク1上部を貫通してLNGの供給元又は供給先へ接続されており、他端はLNGタンク1の内槽2の下内面との間に空隙を有した中空構造となるように内槽3内に配されている。なお、図1においては内部配管を1本のみ図示したが、内部配管5は複数本存在することもある。
また、内槽3内には、内部が空であるときに内部に作業員が入ることができるように内部階段7が設けられている。
このようなLNGタンクを作成し、完成したときには、内部に水を注入、保持することによって内槽3の耐圧性能を検証する水張り試験を行う必要があり、本実施例においては海水を用いて水張り試験を行う。しかしながら、内槽3内に配されたステンレス製の内部配管5は、海水と接触することで腐食する可能性があるため、内部配管5と海水が接触しないようにする必要がある。
図2は図1におけるA部拡大図であり、図3はLNGタンクに水張りを行う水張り量制御装置の概略図、図4はLNGタンクに水張りを行う水張り量制御装置の回路図である。
次に図1〜図4を用いて、LNGタンクの水張り試験方法について説明する。
水張り試験は概略以下のステップで行われる
(1)養生袋6によって内部配管5を包被する。
(2)養生袋6内の圧力が養生袋6外の内槽3内の圧力より大となるように、養生袋6内と内槽3にそれぞれ淡水及び海水を注入する。
(3)所定量の海水を内槽3内に張った後に、所定期間保持する。
(4)内槽3内の海水と、養生袋6内の淡水を排出する。
以下で、前記(1)から(4)のステップについて詳細に説明する。なお、本実施例においては、内槽高さが50mのLNGタンクに水張りを行う場合を例示して説明する。
内槽高さが50mのLNGタンクの場合、LNGの貯留温度(−162℃)におけるLNGの比重が0.42であり、海水の比重が1.03であるため、LNGを満液まで貯留した場合を考えると、50m×(0.42/1.03)=20.4mの海水を水張りすればLNGを満液まで貯留した場合と同じ圧力をかけて耐圧試験を実施することができる。本実施例においては、余裕をもって25mの高さ位置まで海水を水張りすることを考える。
(1)養生袋6によって内部配管5を包被する。
水張り試験を行うに際して、先ず養生袋6を用いて内部配管5を包被する。
養生袋6は、下底が閉塞しており、上底が開放した円筒状のポリ塩化ビニル製の袋を用いるとよい。このような養生袋6を折りたたみ、養生袋6の上底に設けた開放部が上側になるように、内部配管5の下方の持ち込む。そして、養生袋6の上部を吊り上げ、養生袋6が内部配管5を包被するように伸ばしていき内部配管5を包被する。内部配管5が複数本ある場合にはそれぞれの内部配管5について養生袋6で包被する。このようにして、内部配管5を包被した養生袋6は次のステップへ移る際もそのまま吊り上げておく。
なお、内部配管5を養生袋6で包被する範囲は、内部配管5の下端から水張りをする際の水面高さ(本実施例では25m)よりも高い位置まで包被しておく必要がある。
また、養生袋の材質は海水と接触しても腐食しないものとする必要があり、さらに、前記のように折りたたんで内部配管5の下方に持ち込む必要があるため、軟質な部材であることが好ましく、薄層状の軟質合成樹脂、特に強化繊維を編みこんだポリ塩化ビニルを用いることが好適である。
(2)養生袋6内の圧力pが養生袋6外の内槽3内の圧力pより大となるように、養生袋6内と内槽3にそれぞれ淡水及び海水を注入する。
前記ステップで養生袋6によって内部配管5を包被した後、養生袋6内と内槽3にそれぞれ淡水及び海水を注入して水張りを行う。図3に示したように、複数の内部配管5を包被した包被体6の内部下方には浸水式の淡水用圧力センサ12が設けられており、養生袋6外の内槽3内にも同じく浸水式の海水用圧力センサ11が設けられている。海水用圧力センサ11は、内槽3内の圧力を検知する圧力計が内槽3に常備されている場合は、常備された圧力計を代用してもよい。また、淡水用圧力センサ12と海水用圧力センサ11の設置高さ位置は近ければ近いほど好ましい。
前記淡水用圧力センサ12による検知圧力pと、前記海水用圧力センサ11による検知圧力pは水張り量制御装置20へ送られる。
水張り量制御装置20について、図4を用いて説明する。内槽3内に取り付けられた5本の内部配管5をそれぞれ包被した養生袋6が配されている(図示は2本のみ)。5つの養生袋6内にそれぞれ設けられた淡水用圧力センサ12で検知された圧力pは、それぞれ端子台21を経てディストリビュータ22b、22c、22d、22e、22fへと送られる。該ディストリビュータで信号変換され、記録計23、パソコン24を経由して制御装置25へ送られる。また、内槽3中の海水8内に設けられた海水用圧力センサ11で検知された圧力pは、端子台21を経てディストリビュータ22aへと送られる。該ディストリビュータ22aで信号変換され、記録計23、パソコン24を経由して制御装置25へ送られる。制御装置25では、検知した圧力(p、p)に基づいて養生袋6内の圧力pが養生袋外の圧力pよりも高くなるように、水槽26から養生袋6内へ淡水を送液するポンプ27b〜27f(図示は27e、fのみ)の回転数、及び海面51から内槽3内へ海水を送液するポンプ27aの回転数を変化させ、注入量を制御する。また、海水用圧力センサ11、淡水用圧力センサ12で検知された圧力(p、p)は、ディストリビュータ22a〜22fから記録計23へ供給されて記録され、パソコン24に表示されるようになっている。
このように、圧力検知結果に基づいて、淡水及び海水の注入量を制御することで、養生袋6内の圧力は、前記養生袋6外の水圧に抗して養生袋を外方に膨出させる水圧となり、養生袋は一定形状の断面を保持することができ、養生袋6が内部配管5周囲の突起物等に接触して損傷することを防止することができるとともに、養生袋6が内部配管5に付着して養生袋6と内部配管5の隙間に流体中の例えば塩素イオンが濃縮し、隙間内外において濃淡電池が構成されて生じる隙間腐食を防止することができる。
(3)所定量の海水を内槽3内に張った後に、所定期間保持する。
前記ステップで所定量(本実施例においては25m)海水を内槽3内に張った後は、その状態を所定期間保持する。
このとき、養生袋6内の圧力pと内槽3の圧力pの関係は、前記注入中のステップと同様とし、圧力センサ11、12及び水張り量制御装置20は稼動したままにしておく。
(4)内槽3内の海水と、養生袋内の淡水を排出する
所定期間海水張り状態を保持した後、養生袋6内の淡水及び内槽3の海水を排出する。
内槽3内の海水と、養生袋6内の淡水を排出する際も注入時と同様に、養生袋6内の圧力pが養生袋6外の内槽3内の圧力pより大となるように、養生袋6内と内槽3からそれぞれ淡水及び海水を排出する。
排出時のpとpの制御は、淡水及び海水の注入時に使用した端子台21、ディストリビュータ22a〜22f、記録計23、パソコン24及び制御装置25からなる水張り量制御装置20を兼用する。淡水及び海水の排出用のポンプは、前記ポンプ27a〜27fを兼用してもよく、別途排出用のポンプを設けてもよい。
淡水及び海水の排出時は、前記水張り量制御装置20によって、海水用圧力センサ11、淡水用圧力センサ12で検知された圧力(p、p)に基づいて、養生袋6内の圧力pが養生袋6外の圧力p2よりも高くなるように、排出用ポンプによる淡水及び海水の排出量を制御することで、養生袋6内の圧力は、前記養生袋6外の水圧に抗して養生袋を外方に膨出させる水圧となり、養生袋は一定形状の断面を保持することができ、養生袋6が内部配管5周囲の突起物等に接触して損傷することを防止することができるとともに、養生袋6が内部配管5に付着して養生袋6と内部配管5の隙間に流体中の例えば塩素イオンが濃縮し、隙間内外において濃淡電池が構成されて生じる隙間腐食を防止することができる。
海水及び淡水を排出した後に、養生袋6を取り外す。
内槽高さ50mのLNGタンク1に水張り試験を行う場合、水張りに約1週間、水を張った状態での保持に約2日、水の排出に約1週間という長時間をかけて行うことが一般的であるが、以上のように(1)〜(4)までのステップに従って水張り試験を行うことによって、内部配管5は水張り中は常に淡水と接した状態となり、海水と接しないため、海水による腐食を防止することができる。また養生袋内と養生袋外の圧力を検知して、養生袋内又は養生袋外に淡水又は海水を注入しているため、何れかが過剰投入となることはない。
よって、養生袋内及び養生袋外の圧力を検知して、検知圧力に基づいて水張り量の制御を行うことで、内槽内に配した内部配管が水張り用の水と接触することなく内槽内に水張りを行うことが可能となる。
なお、前記(2)(3)(4)のステップにおいて、0<p−p<ΔPの関係から圧力範囲が外れた場合に作動する警報アラームを設けておくと、圧力センサ11、12、ポンプ27a〜27fに異常が発生した場合に検出できる。
水張り量の制御を行うことで、流体空間内に配した管が水張り用の水と接触することなく流体空間内に水張りを行うことが可能な、流体空間内部に注入される水張り量の制御方法として利用することができる。
本発明は、水張り試験を要する流体空間内部に注入される水張り量の制御方法及び装置に関するものである。
液体を貯蔵するタンクや、気体を貯蔵するタンク等の流体空間を形成する容器等を作成し、完成したときには、内部に水を導入、保持することによって耐圧性能を検証する水張り試験を行う必要があるものもある。
水張り試験では、従来より、工業用水や淡水等の清浄な水が使用されているが、例えば中南米、アフリカ、中近東など清浄な水の入手が困難な地域では、大量の清浄な水を購入する必要があり、水張り試験を行うために非常に高い費用がかかることとなる。そこで、タンク等の内面が海水等の塩含有水への耐食性を有する場合、比較的安価に入手することができる海水等の塩含有水を使用してタンク等の水張り試験が行われる。
しかしながら、前記流体空間を形成する容器等は内部に配管等の管が配置されているものも多く、タンク等の内面が海水等の塩含有水への耐食性を有していても、該管が塩含有水への耐食性を有していない場合もある。このような場合に、塩含有水を用いて水張り試験を行う場合、管の腐食を防ぐ必要があり、そのために、管を取り外して水張り試験を行うか、管を防食することが考えられる。
流体空間を形成する容器の内部に配置された管である内部配管を取り外して水張り試験を行う場合の具体例として、例えば、流体空間を形成する容器等が液化天然ガス(LNG)を貯蔵するLNGタンクであり、内部に配置されている管が外部からLNGを受け入れたり、外部へLNGを排出するための内部配管である場合が考えられる。LNGタンクの内表面は一般に、低温での優れた強度と靱性を有する9%Ni鋼であり、前記配管はステンレス製であるため、海水を水張りするとステンレス製の配管が腐食する可能性がある。このような場合、従来は図5に示したように、内部配管を取り付けない状態で水張り試験を行い、水張り試験が終了した後に内部配管を取り付けることが行われている。
塩含有水である海水を用いた従来の水張り試験の手順について図5を用いて説明する。LNGタンク1が完成すると、LNGタンク1と海面51との間に仮配管50を設置する。また、仮配管50を介して海水をLNGタンク1に導入するポンプ52と、海水をLNGタンク1から排出するポンプ53を設置しておく。仮配管50、ポンプ52及びポンプ53の設置が終わると、ポンプ52を用いてLNGタンク1に海水を導入する。海水の導入が終わり、LNGタンクが満水になると、一定期間保持し、その後ポンプ53を用いてLNGタンク内の海水を海に排出する。必要に応じて仮配管中にバッファープール54を設けることもある。そして、海水の排出が終わると、仮配管50を取り外し、内部配管5を取り付ける。
しかしながら、図5に示したような従来の水張り試験方法では、内部配管を取り外して水張り試験を行うため、内部配管の腐食を防止することはできるが、水張り試験後に内部配管を設置するために、水張り試験に要する工期が伸び、検査も含めたLNGタンクの製作コストが高くなる。
一方、水張り試験時の内部の防食方法としては、特許文献1(特公昭62−8733号公報)にはタンク内面の溶接部を両面テープを用いてビニールコーティングして水張りする方法が開示されており、特許文献2(特開2007−132834号公報)にはタンク内面の溶接部にZn塗料を塗布して防食する方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1及び2に開示された技術を用いて、流体空間内部の腐食する可能性のある管を防食すると、管の表面積が大きい場合には防食のために非常に時間がかかり、図5に具体例を示した管を取り外して水張り試験を行う場合と同様、水張り試験に要する工期が伸び、検査も含めたタンク等の製作コストが高くなる。
特公昭62−8733号公報 特開2007−132834号公報
そこで、流体空間内部に配された配管を耐食性を有する物質で包被して、水張り試験を行うことが考えられるが、水張りのための水の注入速度や、水圧によっては包被した耐食性の物質が損傷してしまい配管が水張り用の水と接触する可能性がある。
従って、本発明はかかる従来技術の問題に鑑み、水張り量の制御を行うことで、流体空間内に配した管が水張り用の水と接触することなく流体空間内に水張りを行うことが可能な、流体空間内部に注入される水張り量の制御方法及びその装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明においては、水張り試験を要する流体空間内部に注入される水張り量の制御方法であって、前記流体空間内に管を配するとともに、該管を包被体で包被し、前記包被体内及び包被体外の流体空間の水張り部位の圧力を検知し、前記検知圧力に基づいて、前記包被体内の圧力が前記包被体外の流体空間の水張り部位の圧力より大となるように、前記包被体内と前記包被体外の流体空間の水張り部位にそれぞれ流体及び水を注入する注入量を制御することを特徴とする。
流体空間としては、例えば流体槽、二重槽、圧力容器の仕切り槽、二重管式熱交換器等を例示することができる。
このように管を包被体することで、管は水張り用の水と接触しない状態とすることができる。さらに、包被体内及び包被体外の流体空間の水張り部位の圧力を検知し、前記検知圧力に基づいて、前記包被体内の圧力が前記包被体外の流体空間の水張り部位の圧力より大となるように、前記包被体内と前記包被体外の流体空間の水張り部位にそれぞれ流体及び水を注入する注入量を制御することで、包被体内の圧力は、前記包被体外の水圧に抗して包被体を外方に膨出させる水圧となり、包被体は一定形状の断面を保持することができ、包被体が管周囲の突起物等に接触して損傷することを防止することができるとともに、包被体が管に付着して包被体と管の隙間に流体中の例えば塩素イオンが濃縮し、隙間内外において濃淡電池が構成されて生じる隙間腐食を防止することができる。
なお、管は下底に空隙を有した状態で前記流体空間内に配することが好ましい。下底に空隙を有していれば、開口部を有する包被体を該空隙部に持ち込み、開口部を上方にして包被体を引き上げることで容易に管を包被することができるためである。
また、前記包被体内の検知圧力をp、前記包被体外の流体空間の水張り部位の検知圧力をp
前記包被体内外の圧力差によって包被体が損傷するときの、包被体内外圧力差をΔPとしたとき、
0<p−p<ΔP
が成立するように、前記包被体内と前記水張り部位にそれぞれ流体及び水を注入する注入量を制御することを特徴とする。
包被体内の圧力が包被体外の流体空間の水張り部位の圧力より大とするためには、0<p−pとする必要がある。
また、包被体が損傷して、管が水張り用の水と接触してしまうことを防止するためには、包被体内外の差圧(p−p)を、包被体内外の圧力差によって包被体が損傷するときの包被体内外圧力差(ΔP)よりも小さくし、p−p<ΔPが成立するように制御すればよい。
従って、0<p−p<ΔPが成立するように流体及び水を注入する注入量を制御することで、包被体の損傷を防止することができ、管が水張り用の水と接触しない状態をより確実にすることができる。
前記包被体内へ注入する流体が液体であり、前記包被体内の液面高さが前記包被体外の流体空間の水張り部位の水面高さよりも高くなるように、前記包被体内と前記包被体外の流体空間の水張り部位にそれぞれ液体及び水を注入する注入量を制御することを特徴とする。
包被体外の水張り部位から包被体の方向へかかる圧力は、水圧であるため水面に近ければ近いほど小さく、包被体最下部にかかる圧力が1番大きい。仮に包被体内へ注入する流体が気体であれば、包被体内は一様の圧力となるため、包被体内の気体の圧力は包被体最下部よりも大となるようにしなければならず、この場合、包被体外の水面付近での包被体内外の圧力差が大きくなり、包被体が損傷する可能性が高くなる。
しかし、包被体内へ注入する流体を液体とすると、包被体内の圧力も液面に近ければ近いほど小さくなるため、流体を気体とする場合よりも、包被体外の水面近くでの包被体内外の圧力差は流体を気体としたときほどは大きくならず、よって包被体の損傷の可能性が低くなる。
また、例えば水張り用の水の比重よりも大きな比重を有する液体を包被体内に注入した場合、液体の液面を水張り用の水の水面より低い位置に設定しても、前記包被体内を、前記包被体外の圧力より大きくすることができる場合があるが、この場合、液体の液面よりも上方で、包被体外に水が存在する高さ位置では、水圧によって包被体が一定の断面形状を維持することができなくなる可能性がある。そこで、包被体内の液面の高さを、包被体外の水面高さよりも高くすることで、どの高さ位置においても、包被体が一定の断面形状を維持することができるようになる。
また、前記包被体内及び包被体外の検知圧力に基づいて、前記包被体内の圧力が前記包被体外の流体空間の水張り部位の圧力より大となるように、前記包被体内と前記包被体外の流体空間の水張り部位からそれぞれ流体及び水を排出する排出量を制御することを特徴とする。
このことにより、管が水張り用の水と接触することなく、さらに包被体と管が接触することもない状態で、前記包被体内と前記包被体外の流体空間の水張り部位からそれぞれ流体及び水を排出することができる。
したがって、水張り試験が終了し前記流体空間の水張り部位から水を排出する場合や、水張り用の水量の微調整を行うために水を排出する場合にも、管の腐食を防止することができる。
また、排出時においても、前記p、p、ΔPを用いて0<p−p<ΔPが成立するように排出量を制御すると、包被体の損傷を防止することができ、管が水張り用の水と接触しない状態をより確実にすることができる。
また、課題を解決するための装置発明として、水張り試験を要する流体空間内部に注入される水張り量の制御装置であって、前記流体空間内に配された管と、該管を包被する包被体と、前記包被体内及び包被体外の流体空間の水張り部位の圧力を検知する検知手段とを備え、前記検知手段によって検知された圧力に基づいて、前記包被体内の圧力が前記包被体外の流体空間の水張り部位の圧力より大となるように、前記包被体内と前記包被体外の流体空間の水張り部位にそれぞれ流体及び水を注入する注入量を制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
また、前記検知手段における包被体内の検知圧力をp、前記包被体外の流体空間の水張り部位の検知圧力をp、前記包被体内外の圧力差によって包被体が損傷するときの、包被体内外圧力差をΔPとしたときに
0<p−p<ΔP
が成立するように、前記包被体内と前記包被体外の流体空間の水張り部位にそれぞれ流体及び水を注入する注入量を制御する手段を設けたことを特徴とする。
また、前記包被体内へ注入する流体を液体とし、前記制御手段によって、前記包被体内の液面高さが前記包被体外の流体空間の水張り部位の水面高さよりも高くなるように、前記包被体内と前記包被体外の流体空間の水張り部位にそれぞれ液体及び水を注入する注入量を制御する手段を設けたことを特徴とする。
また、前記検知手段によって検知された圧力に基づいて、前記包被体内の圧力が前記包被体外の流体空間の水張り部位の圧力より大となるように、前記包被体内と前記包被体外の流体空間の水張り部位からそれぞれ流体及び水を排出する排出量を制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
以上記載のごとく本発明によれば、水張り量の制御を行うことで、流体空間内に配した管が水張り用の水と接触することなく流体空間内に水張りを行うことが可能な、流体空間内部に注入される水張り量の制御方法及びその装置を提供することができる。
第1図は、本実施例に係る水張試験を行うLNGタンクを示す概念図である
第2図は、図1におけるA部拡大図である。
第3図は、LNGタンクに水張りを行う水張り量制御装置の概略図である。
第4図は、LNGタンクに水張りを行う水張り量制御装置の回路図である。
第5図は、従来の海水水張り試験を行う手順の説明図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
本実施例1においては、流体空間としてLNGタンクを用いて説明する。
図1は、本実施例に係る水張り試験を行うLNGタンクを示す概念図である。
まず図1を用いて、LNGタンクの概要について説明する。LNGタンク1は、LNGを貯留する内槽3と、該内槽3の外側周囲を覆う外槽2とから構成される二重殻式構造のタンクである。−162℃以下という極低温のLNGと接触する内槽3は、極低温においても脆性を起こさない十分な強度と、靱性を有する9%Ni鋼で構成されている。また内槽3と外槽2の間の空間4には断熱材を介在させ、LNGタンク1外部からのタンク内への熱の侵入を最小限に抑えるようにしている。また外槽2は、前記断熱材を保持するとともに、外気のLNGタンク1内への侵入を防ぐために気密構造としている。
また、LNGタンク1内には、外部からLNGを受け入れたり、タンク内のLNGを排出するためのステンレス製の内部配管5が内挿されている。該内部配管5は一端はLNGタンク1上部を貫通してLNGの供給元又は供給先へ接続されており、他端はLNGタンク1の内槽2の下内面との間に空隙を有した中空構造となるように内槽3内に配されている。なお、図1においては内部配管を1本のみ図示したが、内部配管5は複数本存在することもある。
また、内槽3内には、内部が空であるときに内部に作業員が入ることができるように内部階段7が設けられている。
このようなLNGタンクを作成し、完成したときには、内部に水を注入、保持することによって内槽3の耐圧性能を検証する水張り試験を行う必要があり、本実施例においては海水を用いて水張り試験を行う。しかしながら、内槽3内に配されたステンレス製の内部配管5は、海水と接触することで腐食する可能性があるため、内部配管5と海水が接触しないようにする必要がある。
図2は図1におけるA部拡大図であり、図3はLNGタンクに水張りを行う水張り量制御装置の概略図、図4はLNGタンクに水張りを行う水張り量制御装置の回路図である。
次に図1〜図4を用いて、LNGタンクの水張り試験方法について説明する。
水張り試験は概略以下のステップで行われる。
(1)養生袋6によって内部配管5を包被する。
(2)養生袋6内の圧力が養生袋6外の内槽3内の圧力より大となるように、養生袋6内と内槽3にそれぞれ淡水及び海水を注入する。
(3)所定量の海水を内槽3内に張った後に、所定期間保持する。
(4)内槽3内の海水と、養生袋6内の淡水を排出する。
以下で、前記(1)から(4)のステップについて詳細に説明する。なお、本実施例においては、内槽高さが50mのLNGタンクに水張りを行う場合を例示して説明する。
内槽高さが50mのLNGタンクの場合、LNGの貯留温度(−162℃)におけるLNGの比重が0.42であり、海水の比重が1.03であるため、LNGを満液まで貯留した場合を考えると、50m×(0.42/1.03)=20.4mの海水を水張りすればLNGを満液まで貯留した場合と同じ圧力をかけて耐圧試験を実施することができる。本実施例においては、余裕をもって25mの高さ位置まで海水を水張りすることを考える。
(1)養生袋6によって内部配管5を包被する。
水張り試験を行うに際して、先ず養生袋6を用いて内部配管5を包被する。
養生袋6は、下底が閉塞しており、上底が開放した円筒状のポリ塩化ビニル製の袋を用いるとよい。このような養生袋6を折りたたみ、養生袋6の上底に設けた開放部が上側になるように、内部配管5の下方の持ち込む。そして、養生袋6の上部を吊り上げ、養生袋6が内部配管5を包被するように伸ばしていき内部配管5を包被する。内部配管5が複数本ある場合にはそれぞれの内部配管5について養生袋6で包被する。このようにして、内部配管5を包被した養生袋6は次のステップへ移る際もそのまま吊り上げておく。
なお、内部配管5を養生袋6で包被する範囲は、内部配管5の下端から水張りをする際の水面高さ(本実施例では25m)よりも高い位置まで包被しておく必要がある。
また、養生袋の材質は海水と接触しても腐食しないものとする必要があり、さらに、前記のように折りたたんで内部配管5の下方に持ち込む必要があるため、軟質な部材であることが好ましく、薄層状の軟質合成樹脂、特に強化繊維を編みこんだポリ塩化ビニルを用いることが好適である。
(2)養生袋6内の圧力pが養生袋6外の内槽3内の圧力pより大となるように、養生袋6内と内槽3にそれぞれ淡水及び海水を注入する。
前記ステップで養生袋6によって内部配管5を包被した後、養生袋6内と内槽3にそれぞれ淡水及び海水を注入して水張りを行う。図3に示したように、複数の内部配管5を包被した包被体6の内部下方には浸水式の淡水用圧力センサ12が設けられており、養生袋6外の内槽3内にも同じく浸水式の海水用圧力センサ11が設けられている。海水用圧力センサ11は、内槽3内の圧力を検知する圧力計が内槽3に常備されている場合は、常備された圧力計を代用してもよい。また、淡水用圧力センサ12と海水用圧力センサ11の設置高さ位置は近ければ近いほど好ましい。
前記淡水用圧力センサ12による検知圧力pと、前記海水用圧力センサ11による検知圧力pは水張り量制御装置20へ送られる。
水張り量制御装置20について、図4を用いて説明する。内槽3内に取り付けられた5本の内部配管5をそれぞれ包被した養生袋6が配されている(図示は2本のみ)。5つの養生袋6内にそれぞれ設けられた淡水用圧力センサ12で検知された圧力pは、それぞれ端子台21を経てディストリビュータ22b、22c、22d、22e、22fへと送られる。該ディストリビュータで信号変換され、記録計23、パソコン24を経由して制御装置25へ送られる。また、内槽3中の海水8内に設けられた海水用圧力センサ11で検知された圧力pは、端子台21を経てディストリビュータ22aへと送られる。該ディストリビュータ22aで信号変換され、記録計23、パソコン24を経由して制御装置25へ送られる。制御装置25では、検知した圧力(p、p)に基づいて養生袋6内の圧力pが養生袋外の圧力pよりも高くなるように、水槽26から養生袋6内へ淡水を送液するポンプ27b〜27f(図示は27e、fのみ)の回転数、及び海面51から内槽3内へ海水を送液するポンプ27aの回転数を変化させ、注入量を制御する。また、海水用圧力センサ11、淡水用圧力センサ12で検知された圧力(p、p)は、ディストリビュータ22a〜22fから記録計23へ供給されて記録され、パソコン24に表示されるようになっている。
このように、圧力検知結果に基づいて、淡水及び海水の注入量を制御することで、養生袋6内の圧力は、前記養生袋6外の水圧に抗して養生袋を外方に膨出させる水圧となり、養生袋は一定形状の断面を保持することができ、養生袋6が内部配管5周囲の突起物等に接触して損傷することを防止することができるとともに、養生袋6が内部配管5に付着して養生袋6と内部配管5の隙間に流体中の例えば塩素イオンが濃縮し、隙間内外において濃淡電池が構成されて生じる隙間腐食を防止することができる。
(3)所定量の海水を内槽3内に張った後に、所定期間保持する。
前記ステップで所定量(本実施例においては25m)海水を内槽3内に張った後は、その状態を所定期間保持する。
このとき、養生袋6内の圧力pと内槽3の圧力pの関係は、前記注入中のステップと同様とし、圧力センサ11、12及び水張り量制御装置20は稼動したままにしておく。
(4)内槽3内の海水と、養生袋6内の淡水を排出する。
所定期間海水張り状態を保持した後、養生袋6内の淡水及び内槽3の海水を排出する。
内槽3内の海水と、養生袋6内の淡水を排出する際も注入時と同様に、養生袋6内の圧力pが養生袋6外の内槽3内の圧力pより大となるように、養生袋6内と内槽3からそれぞれ淡水及び海水を排出する。
排出時のpとpの制御は、淡水及び海水の注入時に使用した端子台21、ディストリビュータ22a〜22f、記録計23、パソコン24及び制御装置25からなる水張り量制御装置20を兼用する。淡水及び海水の排出用のポンプは、前記ポンプ27a〜27fを兼用してもよく、別途排出用のポンプを設けてもよい。
淡水及び海水の排出時は、前記水張り量制御装置20によって、海水用圧力センサ11、淡水用圧力センサ12で検知された圧力(p、p)に基づいて、養生袋6内の圧力pが養生袋6外の圧力p2よりも高くなるように、排出用ポンプによる淡水及び海水の排出量を制御することで、養生袋6内の圧力は、前記養生袋6外の水圧に抗して養生袋を外方に膨出させる水圧となり、養生袋は一定形状の断面を保持することができ、養生袋6が内部配管5周囲の突起物等に接触して損傷することを防止することができるとともに、養生袋6が内部配管5に付着して養生袋6と内部配管5の隙間に流体中の例えば塩素イオンが濃縮し、隙間内外において濃淡電池が構成されて生じる隙間腐食を防止することができる。
海水及び淡水を排出した後に、養生袋6を取り外す。
内槽高さ50mのLNGタンク1に水張り試験を行う場合、水張りに約1週間、水を張った状態での保持に約2日、水の排出に約1週間という長時間をかけて行うことが一般的であるが、以上のように(1)〜(4)までのステップに従って水張り試験を行うことによって、内部配管5は水張り中は常に淡水と接した状態となり、海水と接しないため、海水による腐食を防止することができる。また養生袋内と養生袋外の圧力を検知して、養生袋内又は養生袋外に淡水又は海水を注入しているため、何れかが過剰投入となることはない。
よって、養生袋内及び養生袋外の圧力を検知して、検知圧力に基づいて水張り量の制御を行うことで、内槽内に配した内部配管が水張り用の水と接触することなく内槽内に水張りを行うことが可能となる。
なお、前記(2)(3)(4)のステップにおいて、0<p−p<ΔPの関係から圧力範囲が外れた場合に作動する警報アラームを設けておくと、圧力センサ11、12、ポンプ27a〜27fに異常が発生した場合に検出できる。
水張り量の制御を行うことで、流体空間内に配した管が水張り用の水と接触することなく流体空間内に水張りを行うことが可能な、流体空間内部に注入される水張り量の制御方法として利用することができる。

Claims (8)

  1. 水張り試験を要する流体空間内部に注入される水張り量の制御方法であって、前記流体空間内に管を配するとともに、該管を包被体で包被し、前記包被体内及び包被体外の流体空間の水張り部位の圧力を検知し、前記検知圧力に基づいて、前記包被体内の圧力が前記包被体外の流体空間の水張り部位の圧力より大となるように、前記包被体内と前記包被体外の流体空間の水張り部位にそれぞれ流体及び水を注入する注入量を制御することを特徴とする流体空間内部に注入される水張り量の制御方法。
  2. 前記包被体内の検知圧力をp、前記包被体外の流体空間の水張り部位の検知圧力をp、前記包被体内外の圧力差によって包被体が損傷するときの、包被体内外圧力差をΔPとしたとき、0<p−p<ΔPが成立するように、前記包被体内と前記水張り部位にそれぞれ流体及び水を注入する注入量を制御することを特徴とする請求項1記載の流体空間内部に注入される水張り量の制御方法。
  3. 前記包被体内へ注入する流体が液体であり、前記包被体内の液面高さが前記包被体外の流体空間の水張り部位の水面高さよりも高くなるように、前記包被体内と前記包被体外の流体空間の水張り部位にそれぞれ液体及び水を注入する注入量を制御することを特徴とする請求項1記載の流体空間内部に注入される水張り量の制御方法。
  4. 前記包被体内及び包被体外の検知圧力に基づいて、前記包被体内の圧力が前記包被体外の流体空間の水張り部位の圧力より大となるように、前記包被体内と前記包被体外の流体空間の水張り部位からそれぞれ流体及び水を排出する排出量を制御することを特徴とする請求項1〜3何れかに記載の流体空間内部に注入される水張り量の制御方法。
  5. 水張り試験を要する流体空間内部に注入される水張り量の制御装置であって、前記流体空間内に配された管と、該管を包被する包被体と、前記包被体内及び包被体外の流体空間の水張り部位の圧力を検知する検知手段とを備え、前記検知手段によって検知された圧力に基づいて、前記包被体内の圧力が前記包被体外の流体空間の水張り部位の圧力より大となるように、前記包被体内と前記包被体外の流体空間の水張り部位にそれぞれ流体及び水を注入する注入量を制御する制御手段を設けたことを特徴とする流体空間内部に注入される水張り量の制御装置。
  6. 前記検知手段における包被体内の検知圧力をp、前記包被体外の流体空間の水張り部位の検知圧力をp、前記包被体内外の圧力差によって包被体が損傷するときの、包被体内外圧力差をΔPとしたときに
    0<p−p<ΔP
    が成立するように、前記包被体内と前記包被体外の流体空間の水張り部位にそれぞれ流体及び水を注入する注入量を制御する手段を設けたことを特徴とする請求項記載の流体空間内部に注入される水張り量の制御装置。
  7. 前記包被体内へ注入する流体を液体とし、前記制御手段によって、前記包被体内の液面高さが前記包被体外の流体空間の水張り部位の水面高さよりも高くなるように、前記包被体内と前記包被体外の流体空間の水張り部位にそれぞれ液体及び水を注入する注入量を制御する手段を設けたことを特徴とする請求項記載の流体空間内部に注入される水張り量の制御装置。
  8. 前記検知手段によって検知された圧力に基づいて、前記包被体内の圧力が前記包被体外の流体空間の水張り部位の圧力より大となるように、前記包被体内と前記包被体外の流体空間の水張り部位からそれぞれ流体及び水を排出する排出量を制御する制御手段を設けたことを特徴とする請求項5〜7何れかに記載の流体空間内部に注入される水張り量の制御装置。
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