JPWO2009011403A1 - プレス成型装置 - Google Patents

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Abstract

ガラス素材を内包すべく構成された上型と下型と胴型とを有する金型を用いてプレス成型品を得るプレス成型装置は、前記金型を加熱する加熱室と、前記金型を加圧する加圧室と、前記金型を冷却する冷却室と、を雰囲気制御可能な内部に順に配置したチャンバを備える。前記金型を前記加熱室、加圧室、冷却室に移動する搬送手段と、前記チャンバに所定のガスを供給する手段とを有する。前記加熱室は、前記金型を収納して加熱するための、第1端部が閉塞され、第2端部が開放された筒状の加熱体と、前記加熱体の第2端部を閉じるための加熱ブロックとを少なくとも一組有する。

Description

本発明は、光学機器に使用されるガラスレンズ等の光学素子をプレス成型する装置に関するものである。
従来より、加熱して軟化させたガラス素材を、製品部分が高精度でかつ鏡面研磨された金型でプレス成型し、ガラスレンズ等の光学素子を製造する成型方法が、広く実施されている。具体的には、球状に研磨したガラス素材を、上型、下型、胴型で構成された金型内にセットし、加熱工程により500〜800℃程度に加熱してガラス素材を軟化させた後、加圧してレンズ形状に成型し、冷却して製品を取り出す方法である。
これらの工程のうち、加熱工程において、金型内部に顕著な温度分布があると、熱膨張の差により金型が歪み、上型(下型)と胴型との摺動が悪化する。摺動が悪くなると、削りカスが発生し外観欠点の原因になったり、金型が壊れたり、成形性が悪化したりするので、安定して量産できなくなる。また、高精度に調整されていた金型が、前記温度の分布によって歪むと、レンズ等のプレス成型品が所望の精度、同軸度等を満足できなくなり、不良品となってしまうおそれもある。
特に、近年は成型レンズへの要求性能が高まり、かつ、メニスカスレンズのように押し代が大きいレンズの需要が増えており、ストロークの長い金型で成型せざるを得ないため、そのような金型で成型しても問題となるような大きな温度分布を生じない成型法や成型機の開発が求められるようになってきた。
加えて、レンズ等の製品の原価低減要求も非常に厳しくなっており、高い生産性も要求されるようになってきている。生産性を挙げる方法としては、複数の金型(又は多数個を一つの金型で行う)を成型プロセス中は移動させず同時に処理するバッチ方式と、加熱工程、加圧工程、冷却工程等工程別に金型の位置を変えて連続的に行う連続式とがあり、一般的には後者の連続式の方が生産性が高く、大きいサイズの製品では、特にその傾向が顕著である。
したがって、金型の温度分布が少なく、かつ連続的に成型する方法とそれに最適なプレス成型機が強く求められてきている。
特許文献1には、連続方式で金型温度の均質性を挙げるために、回転式テーブルを使用した連続式のプレス成型装置において、金型を処理室内のほぼ中央に配置させるため型保持台という特別な台の上に金型を載置し、しかも上記保持台に金型をセットした状態で全体を均熱筒といわれる直接加熱源のない均熱手段で覆う方法が提案されている。提案されている方法では、金型に比べて処理室の大きさが極端に大きくなり、成型機全体のサイズも大きくなる。
そのため、成型品の酸化を防止するために非酸化性ガスで充填しなければならない空間が大きくなり大量の非酸化性ガスを必要として生産コストが上昇するほか、成型機全体のサイズも非常に大きくなって、多数の成型機を設置するためには、広い設置スペースが必要となるなどの問題点がある。
一方、特許文献2には、非酸化性ガスで充填しなければならない空間が相対的に小さいコンパクトな連続式成型機において金型の均熱性を向上させるための手段として、金型を伝熱加熱するための上下の加熱ブロックの表面に超硬合金製の均熱板を取り付ける方法が提案されているが、この方法では、加熱が伝熱によることには変わりがないため、型のサイズが大きくなるとその効果が相対的に小さくなり、金型内部での温度の不均一が大きくなるおそれがある。
特開平3−279228号公報(内部注;特許第2710852号の公開) 特開平4−164826号公報(内部注;特公平8-13687号の公開)
本発明は、上記従来技術を考慮してなされたものであり、光学機器に使用される高精度で高品質なガラスレンズ等光学素子を、生産性に優れ、使用ガス量が少ない等低コストで安定的に量産できるプレス成型装置の提供を目的とする。
本発明の一態様によれば、ガラス素材を内包すべく構成された上型と下型と胴型とを有する金型を用いてプレス成型品を得るプレス成型装置であって、
前記金型を加熱する加熱室と、前記金型を加圧する加圧室と、前記金型を冷却する冷却室と、を雰囲気制御可能な内部に順に配置したチャンバと、
前記金型を前記加熱室、加圧室、冷却室に移動する搬送手段と、
前記チャンバに所定のガスを供給する手段とを有し、
前記加熱室は、前記金型を収納して加熱するための、第1端部が閉塞され、第2端部が開放された筒状の加熱体と、前記加熱体の第2端部を閉じるための加熱ブロックとを少なくとも一組有することを特徴とするプレス成型装置を提供する。
なお、本願では、金型という用語は、金属材料製の型という意味ではなく、材質限定のない型の一般的通称として使用するものとする。
前記加熱体は、輻射加熱を利用して前記金型を加熱するものとして構成してもよい。
前記加圧室は、少なくとも一組の上下ブロックにより前記金型を加圧するものとして構成してもよい。
前記上下ブロックの少なくとも片方のブロックを加熱ブロックとして構成してもよい。
前記上下ブロックのいずれか片方を傾動可能なブロックとし、残りを傾動しないブロックとして構成してもよい。
前記傾動は水平面から15度以内となるように構成してもよい。
前記加熱ブロックは、前記金型を収納して加熱するための、第1端部が閉塞され、第2端部が開放された筒状の加熱体を備える構成としてもよい。
前記加熱室と前記冷却室との間にシャッターを有する構成としてもよい。
本発明のプレス成型装置は、金型を略全方位から加熱できるため、金型内の温度分布が実質的にない状態でプレス成型できる。そのため、寸法精度、同軸度等が確保された成型体を得ることができ、良品率が大幅に改善される。特に、大きなサイズの成型体では、金型内の温度分布により寸法精度、上型と下型との同軸度のずれ等が所定の範囲から外れやすくなるので、前記良品率の改善効果が顕著である。
また、加熱工程において、金型内部に顕著な温度分布がないため、熱膨張の差による金型の歪みが発生せず、上型(下型)と胴型との摺動がスムースとなり、削りカスによる外観欠点の発生や金型の破損を防止できる等安定した生産ができ、生産性が大きく向上する。
本発明のプレス成型装置において、金型内の温度分布を実質的になくすための均熱化手段は、金型を収納する空間を形成するための、片端(第1端部)が閉じられた筒状の加熱体と、前記筒状の加熱体の開放側(第2端部)を閉じるための加熱ブロックとを少なくとも一組有するだけであるから、構造が簡単であり、加熱室の中央に金型を保持するための特別な台等が不要である。
そのため加熱室内の空間をコンパクトにでき、被成型物であるガラスの酸化防止のために該空間を満たす窒素ガス等の非酸化性ガスの使用量を大幅に低減でき、原価低減に効果がある。また、成型機全体のサイズをコンパクトにできるため、工場用地が少なくてすむ、同じ敷地面積であれば多数の成型機を設置でき生産性が向上する。
また、加熱室だけでなく、加圧室においても金型の前記均熱手段を採用する構成の場合、被成型物であるガラスが均熱状態で加圧されることにより成型品中の歪等が解消され、成型品の品質がさらに向上する。
さらに、加圧室の加圧手段として、上下ブロックによる加圧において、いずれか片方のブロックを傾斜可能な構成とすることにより、金型のチルトが金型精度にだけ依存するようになり、シリンダーの傾きに影響されなくなる。金型のチルトの要因が一つ減ることにより、成型体の品質が向上しやすくなり、しかも、定期的なシリンダーの傾きを補正する等の微調整も不要になる。したがって、成型品の品質、金型の摺動性向上による生産性向上等がより顕著になる。前記均熱手段の採用と傾斜可能ブロックの採用を併用すると、上述の効果が相乗的により顕著となる。
さらに、加圧室と冷却室との間に、シャッター等を設けて断熱する構成とすることにより、加圧室内や冷却室内での正確な温度制御が容易となり、成型サイクルの短縮化ができ、生産性が向上する。また、熱効率も向上することから、原価におけるユーティリティ低減にも効果がある。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るプレス成型装置の縦断面図である。 図2は、本発明の第2の実施形態に係るプレス成型装置の縦断面図である。 図3は、本発明の第3の実施形態に係るプレス成型装置の縦断面図である。 図4は、本発明のプレス成型装置に用いられる可動プレスロッドの説明図である。 図5は、図1のプレス成型装置の変形例を示す縦断面図である。 図6は、図1のプレス成型装置で使用される筒状の加熱体の概略斜視図である。 図7は、図2,3のプレス成型装置で使用される筒状の加熱体の概略斜視図である。
本発明のプレス成型装置において、光学ガラス素材及びその成型品は、金型内に収容された状態で、加熱室、加圧室、冷却室の順に搬送される。前記加熱室では、プレス成型が可能な温度までガラス素材を軟化させるため前記金型を加熱する。加圧室では、加熱室で所定温度まで加熱されたガラス素材を収容した金型に、必要に応じて加熱を継続しながら、少なくとも一組の上下ブロックで加圧して所定形状、所定寸法の製品を加圧・成型する。なお、上下ブロックのいずれか片方は、前記加圧動作を行なうための加圧シリンダと接続されている。冷却室では、前記金型を所定の温度まで冷却する。
以下、本発明の一実施形態に係るプレス成型装置を添付の図面を用いて説明する。なお、本発明はこれら図面に限定して解釈されるものではない。図1において、(a)はガラス素材を収容した金型10を搬送する直前の状態を、(b)は前記金型10を加熱、加圧等している状態を、それぞれ示す縦断面図である。本実施形態では、加熱室22、加圧室23、冷却室24をこの順に直線上に備えるチャンバ20と、前記金型10内の大気を非酸化性ガス、例えば、窒素と交換するためのガス置換室21とを有する。
非酸化性ガスをチャンバ20に供給するためのガス導入管54が備えてある。非酸化性ガスは、図示しないフィルタを通してから供給し、例えば、50μm以上のごみが成型機内に入らないようにするのが好ましい。また、非酸化性ガスの酸素濃度は30ppm以下とし、50℃程度に加温して導入するのが好ましく、ガスの加温手段としては、図示しない配管をチャンバ20の壁面に接触させることなどが好ましい方法として挙げられる。
チャンバ20と、ガス置換室21との間には、シャッタ30があり、一方、チャンバ20出口側である冷却室24には、大気を遮断するための気密性を調整できるシャッタ31が備えてある。これらのシャッタ30、31は図示しないエアシリンダ等の駆動手段によって上下動可能としている。なお、シャッタ31の外側には入口側と同様にガス置換室を設けてもよい。ガス置換室とチャンバ20を隔てるシャッタは開度を調整できるようにすることで、少ない酸素濃度でもチャンバ内とガス置換室の酸素濃度を理想的な状態に保つことが可能である。
加熱室22、加圧室23、冷却室24の各室には、前記金型10を載置するための金型台42と、それを上下移動させるためのシリンダ51とを備える。また、金型台42には、ヒータ53が内蔵されており主に伝熱により前記金型10を下から加熱し、所定温度に加熱・温度保持するための加熱ブロックとしての役目も兼ねる。内蔵されているヒータは、図示されていない外部電源と配線で接続されて加熱可能となる。ヒータ53の具体的な例としては、カートリッジヒータが挙げられる。
本実施形態では、光学ガラス素材を内包した金型10は、チャンバ20の外から金型供給装置50によって下からガス置換室21へ移動させられる。その後、光学ガラス素材を内包した金型10は、ガス置換室21から、加熱室22、さらに加圧室23、最後に冷却室24へと、金型搬送方向と平行に配置した回転自在なロッド55と、該ロッド55に略垂直に取り付けられたアーム56により順次搬送される。なお、前記回転自在なロッド55とチャンバ20の摺動部にシールを設け成型機内への大気(酸素)の流入を防止している。
具体的な搬送手順としては、図1における(a)のように、シリンダ51が下方に下がり金型台42の上面が搬送面25と略水平になっている状態を搬送初期状態とする。始めにシャッタ30、31を開口させる。次に、ロッド55が回転し、アーム56を金型配置面と平行にした後、金型搬送方向にロッド55を移動させ、金型10を各室のアーム56で押して移動させる。金型10を所望の位置まで位置規制しながら、押して移動させる。
その後、ロッド55を金型搬送方向と逆方向に戻し、半分戻ったところでアーム56を元の方向に回転して戻し、ロッド55を初期位置まで戻す。最後にシャッタ30、31を閉じると、金型がひと部屋分搬送された状態で前記搬送初期状態となる。なお、搬送手段としては、このようなロッド55とアーム56とに限られるものではなく、金型のスペースを櫛歯のように空けてある棹状のようなもので搬送してもよい。
ガス置換室21で、大気と非酸化性ガスとの交換作業を行った前記金型10は、次に、金型10に内包されている光学ガラス素材を所定温度に加熱するため、加熱室22に前記搬送手順で搬送される。
加熱室22では、前記金型10を収納して加熱用の空間を形成するため、チャンバ20の天井内壁面に固定され、片端が閉じられた筒状の加熱体40を使用する。なお、金型台42を固定する場合には、筒状の加熱体40を上下移動可能なようにシリンダと連結してもよい。
上述の金型台42と、前記筒状の加熱体40とは使用時には、丁度、金型10を入れる容器のように一組で略閉じられた空間を形成し、金型を略全方位から加熱できるため、金型10に実質的な温度分布を与えないで加熱できる。なお、この場合には、前記筒状の加熱体40の内面と金型10とは、接触していても、非接触でもいいが、非接触の方が温度分布がつきにくいため好ましい。
筒状の加熱体40の一例を図6に示す。図6の(a)は筒状の加熱体40の概略斜視図であり、(b)は(a)のA−A部分の概略断面図である。筒状の加熱体40は、基本的には、筒状部40aとその片端を閉じた部分(図6の場合は、天井部分)40bとで構成される。
筒状の加熱体40の形状としては、円筒状、断面が4角形などの角筒状などが挙げられるが、特に、限定されるものではない。また、筒は、一体物で構成してもよいが、複数の部材を組み合わせて、結果として片端を閉じた筒状としてもよい。また、筒状の加熱体40の加熱部分は、筒状部分と、いわゆる筒の天井部分との両方としてもよいが、熱が対流等により上方にいくことから、筒状部分のみとしてもよい。
筒状の加熱体40の発熱体48としては、リングヒータ、ランプヒータ、カートリッジヒータなどが好ましい例として挙げられるが、特にリングヒータが安価で制御しやすいため好ましい。これらをむき出しで使用してもよいが、隣接するヒータや周囲の部材を保護するため、金型とヒータの間以外はセラミックスなどの断熱材で覆ってもよく、断熱材の内面に貼り付けたり、把持部材(好ましくは金属製)に埋め込む等の固定手段で固定してもよい。これらの各種ヒータは図示しない制御ユニットに接続されて所定温度に制御される。
図1では、加熱室22の金型台42は、一つしかないが、場合によっては、複数の金型台42を設けてもよい。複数の金型台42を設けることによって、一つの金型台42での滞留時間を短縮し、結果として成型サイクル時間を短縮できる。複数の金型台42を設ける場合には、その相方をすべて前記筒状の加熱体40とするのが好ましいが、一部を金型台42のような加熱ブロック体としてもよい。加熱室22で、所定温度、時間保持された金型10は、前述のように加圧室23に搬送される。
加圧室23では、搬送されてきた金型10に加圧するためには、金型台42の相方となるブロックが必要であり、金型台42と同様に加熱ブロックを兼ねる上型ブロック41などが使用される。加熱室23では、金型台42は、図1のように1台としてもよいが、複数の金型台42を備えていてもよい。複数の金型台42を備えると、一つの金型台42での滞留時間が短縮され、結果として成型サイクル時間を短縮できる。
加圧室23の上型ブロック41としては、後述する図4のような傾斜(傾動)可能な可動プレスロッド44を使用すると、上型と胴型とのクリアランスによりマクロ的には、チルト(傾き)している上型をそのままかじりを発生させずに加圧できるので成型体の寸法精度等を向上させることができ好ましい。加圧室23で、塑性変形可能な状態のガラス素材に所定の形状が付与された後、その付与された形状で固化すべく、次の冷却室24に搬送される。
冷却室24では、金型10に内包されているプレス成型体の品質に問題を起こさない程度に、できるだけ早く室温付近になるように冷却する。そのため、金型台42の上に金型10を載置しただけで冷却してもよいが、場合によっては、図1に示すように、上型ブロック1を軽く加熱しておいて急冷とならないようにすると成型品の光学特性がよいなど品質に優れた成型体が得られるため好ましい。
そのためには、金型台42を複数個としてもよい。金型台42を複数個とする場合には、最初の金型台42には、上型ブロック41とで軽く加圧した状態で冷却し、後の金型台42では、上型ブロック41を使用しないで冷却する方法なども好ましい態様として挙げることができる。また、場合によっては、金型10を略均一に冷却するため、前記筒状の加熱体を低温度で加熱し、又は加熱しないで使用してもよい。
図5は、加熱室22、加圧室23をそれぞれ2室ずつ、冷却室24を3室有する場合の態様を示すものである。図中、図2、図3と共通する符号は、同一のものを示す。なお、図5では、加熱室22を2室、加圧室23を2室および冷却室24を3室としているが、本発明においては、加熱室22、加圧室23および冷却室24を同じ2室または3室以上としてもよく、また、一部、例えば、加熱室22または加圧室23だけを3室以上とするなど、加熱、加圧、冷却の各工程ごとに別々の室数としてもよい。
また、加圧室23と冷却室24との間にシャッタを入れて両室を断熱すると、加圧室23および冷却室24の熱管理が正確かつ効率的にできるようになり成型サイクルの短縮化ができ、生産性が向上する。なお、このような断熱効果をもつシャッタを加圧室23と冷却室24との間以外に加熱室22と加圧室23との間に入れてもよい。
なお、本発明の第2の実施形態として、図1における金型台42を固定とし、代わりに筒状の加熱体40と上ブロック41をそれぞれシリンダと連結して上下移動可能としてもよい。図2は、そのような実施形態を示すもので、図1とは反対に金型台42を固定する場合で、加熱室以外に加圧室にも筒状の加熱体40を使用する場合を示す。図中、図1と共通の符号は、共通のものを示す。
筒状の加熱体40の内部にある金型10を加圧するためには、筒状の加熱体40の片端を閉じた部分にシリンダ51のための貫通穴48が必要である。このような貫通穴48を有する筒状の加熱体43の一例を図7に示す。図7の(a)は筒状の加熱体43の概略斜視図であり、(b)は(a)のB−B部分の概略断面図である。筒状の加熱体43は、基本的には、筒状部43aとその片端を閉じた部分(図7の場合は、天井部分)43bとで構成される。43bには、シリンダ51のための貫通穴48が形成されている。このような貫通穴48を有する筒状の加熱体43は、主に、加圧室23で使用されるが、適宜、加熱室22や冷却室24で使用してもよい。
図3は、本発明の第3の実施形態を示すものである。図2において加圧室23のシリンダ51の先端部を傾斜(傾動)可能な可動プレスロッド44とし、冷却室24にも貫通穴48を有する筒状の加熱体43と可動プレスロッド44とに変更した場合である。図1、図2と共通する符号については、同じものを示す。
なお、可動プレスロッド44の概略を図4に示す。(a)は、全体の概略を示すものであり、シリンダ51の先端には接続ジョイント45が図示しないボルト等の固定具で固定されている。(b)、(c)は、接続ジョイント45の正面図、側面図をそれぞれ示す。(d)、(e)は、可動プレスロッド44の正面図、側面図をそれぞれ示す。
接続ジョイント45の先端には、貫通穴47aが形成されている。一方、可動プレスロッド44の先端にも貫通穴47bが形成されている。貫通穴47aと貫通穴47bとは、一体として貫通穴を形成し、そこに、可動プレスロッド44と接続ジョイント45とを接続するための留め具46を入れて、可動プレスロッド44と接続ジョイント45とが傾動可能なように接続する。
上記のように、可動プレスロッド44と接続ジョイント45とが傾動可能なように接続されることから、金型10の上型等に微小なチルトが発生した場合であっても可動プレスロッド44によってチルトを矯正して加圧することができる。なお、留め具46と貫通穴47a、貫通穴47bとの間のクリアランスにより、一方向のチルトだけでなく、それと略直交する方向のチルトにもある程度対応できることとなる。さらに、可動プレスロッド44の上型と接する面に半球状の突起を設けることにより上記の矯正効果がより効果的となるので好ましい。
本発明のプレス成型装置を使用した成型手順について図1をもとに説明する。始めに光学ガラス素材を内包した金型10を搭載させて金型供給装置50を用いてガス置換室21に供給する。所望の時間をかけて大気を非酸化性ガスと充分にガス置換した後、前記搬送手順に従い、隣接する加熱室22に搬送する。
搬送後、図1の(b)に示すように、シリンダ51を上昇させて、前記金型10を筒状の加熱体40に近付け、ガラスの温度が屈伏点温度(At)付近になるまで昇温させる。当該温度にて所望の時間が経過した後、シリンダ51を下げて前記初期状態としてから前記搬送手順に従い、隣接する成型室23に搬送する。
搬送後、シリンダ51を上昇させヒータ53を内蔵する上型ブロック41に上型を接触させ、ガラス素材を成型可能な温度まで上昇させながら加圧し、ガラスを成型させる。前記所望の時間が経過した後、シリンダ51を下げて前記搬送初期状態としてから前記搬送手順に従い、隣接する冷却室23に搬送する。シリンダー51を上昇させヒータ53を内蔵する上型ブロック42に近付け、または接触させ、成型品をガラス転移点(Tg)近傍の温度まで冷却または冷却加圧する。
前記所望の時間が経過した後、シリンダー51を下げて前記搬送初期状態としてから前記搬送手順に従い、成型機外に搬送する。このとき、シリンダー51を図示しない変位センサで変位量を制御することで所望の厚さのレンズを製造する。また、各室に一つずつ金型10を配置できるように金型10を供給すると、前記所望の時間を生産タクトとして、生産性良く製造可能である。また、図2に示したように、輻射加熱ヒーターを2箇所以上に設けたり、加圧しながら加熱・冷却したりすることで、多種多様な形状のガラスレンズを成型することが可能である。
シャッタ30の気密性調整方法について説明する。本実施例で示したケースは、シャッタの開度によって気密性を調整する。各室の酸素濃度計を測定できるように普段は封止してある図示しない測定用の穴を用意し、各室間のシャッタの開度と各室酸素濃度を予め測定した後、所望の酸素濃度分布となるシャッタ開度で運用する。ここで、シャッタ30は熱変形すると、気密性が悪くなるので、低膨張の金属やセラミック、例えばインバーやコバールなどの低膨張金属や、サイアロンなどの低膨張セラミックスを利用すると、変形量が少ないので好ましい。
本発明は、高精度を要求される光学ガラス素子を精度よく、しかも高生産性を備えて成型できるプレス成型装置である。

Claims (8)

  1. ガラス素材を内包すべく構成された上型と下型と胴型とを有する金型を用いてプレス成型品を得るプレス成型装置であって、
    前記金型を加熱する加熱室と、前記金型を加圧する加圧室と、前記金型を冷却する冷却室と、を雰囲気制御可能な内部に順に配置したチャンバと、
    前記金型を前記加熱室、加圧室、冷却室に移動する搬送手段と、
    前記チャンバに所定のガスを供給する手段とを有し、
    前記加熱室は、前記金型を収納して加熱するための、第1端部が閉塞され、第2端部が開放された筒状の加熱体と、前記加熱体の第2端部を閉じるための加熱ブロックとを少なくとも一組有することを特徴とするプレス成型装置。
  2. 前記加熱体は、輻射加熱を利用して前記金型を加熱するものである請求項1記載のプレス成型装置。
  3. 前記加圧室は、少なくとも一組の上下ブロックにより前記金型を加圧するものである請求項1または2記載のプレス成型装置。
  4. 前記上下ブロックの少なくとも片方のブロックが加熱ブロックである請求項3記載のプレス成型装置。
  5. 前記上下ブロックのいずれか片方を傾動可能なブロックとし、残りを傾動しないブロックとする請求項3または4記載のプレス成型装置。
  6. 前記傾動は、水平面から15度以内である請求項5記載のプレス成型装置。
  7. 前記加熱ブロックは、前記金型を収納して加熱するための、第1端部が閉塞され、第2端部が開放された筒状の加熱体を備える請求項4〜6のいずれか記載のプレス成型装置。
  8. 前記加熱室と前記冷却室との間にシャッターを有する請求項1〜7のいずれか記載のプレス成型装置。
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