JPWO2009008414A1 - Mmp13に対する中和活性を有するモノクローナル抗体 - Google Patents

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Abstract

MMP13と特異的に反応する中和モノクローナル抗体、該抗体を用いたMMP13の酵素活性中和方法及び免疫学的測定方法、並びに該抗体を含有した診断薬及び医薬組成物を提供する。これまでMMP13に対する種々の抗体が得られてきたがMMP13に対して中和活性を有する抗体を得られていなかった。本発明者等が鋭意検討した結果、MMP13に対して特異性を有する中和抗体を見出して本発明を完成するに至った。

Description

本発明は、MMP13に対する中和モノクローナル抗体に関する。さらに詳しくは、MMP13に対する中和活性を有するモノクローナル抗体を用いたMMP13の酵素活性中和方法及び免疫学的測定方法、並びに該抗体を含有した診断薬及び医薬組成物に関する。
細胞外マトリックスは、IV型コラーゲン等のコラーゲン、プロテオグリカン、エラスチン、フィブロネクチン、ラミニン、ヘパラン硫酸等の接着性糖タンパク質をはじめとする複雑な成分から構成されている。この細胞外マトリックスの分解には、基質特異性を異にするマトリックスメタロプロテアーゼ(以下MMPと略記する)と総称される一群の酵素が関与している。これまでにMMPとしては、間質型コラゲナーゼ(MMP1)、72kDaゼラチナーゼ(IV型コラゲナーゼあるいはゼラチナーゼAともいう:MMP2)、ストロムライシン−1(MMP3)、マトリライシン(MMP7)、好中球コラゲナーゼ(MMP8)、92kDa ゼラチナーゼ(IV型コラゲナーゼあるいはゼラチナーゼBともいう:MMP9)、ストロムライシン−2(MMP10)、ストロムライシン−3(MMP11)、マクロファージメタロエラスターゼ(MMP12)、コラゲナーゼ3(MMP13)、膜型MMP(MT−MMP)等が報告されている。
そのMMP中の一つであるMMP13は、別名コラゲナーゼ3とも呼ばれ、関節軟骨の深部にある軟骨細胞、癌等で多く発現している。MMP13はI型〜III型コラーゲン及びゼラチンに特異的な細胞外マトリックス分解酵素である。MMP13は軟骨の主要な細胞外マトリックスであるII型コラーゲンに対しては非常に特異性が高く、軟骨の代謝において重要な役割を果たす。変形性関節症はII型コラーゲンを中心とした細胞外マトリックスの破壊と軟骨の変性を伴う関節の疾患であり、MMP13が軟骨細胞の細胞外基の破壊を通じて変形性関節症の発症に関与している(例えば、非特許文献1参照)。MMP13の活性を阻害することにより、軟骨の主要な細胞外マトリックスであるII型コラーゲンの分解が抑制され、変形性関節症の発症が抑えられると期待されている。したがって、MMP13の中和抗体は、MMP13が関与する疾患の阻害剤の探索、診断、あるいは治療薬として有用である。
MMP13はN末端のシグナルペプチドに続き、プロペプチドドメイン、触媒ドメイン、及びC−末端のヘモペキシン凝血酵素様ドメインから構成されている。触媒ドメインには、活性に必須である亜鉛イオンが結合する亜鉛イオン結合領域が存在する。触媒ドメインのアミノ酸配列は、種を通じて保存されており、ヒトの触媒ドメインは、ラット、マウス、イヌ、ウサギとそれぞれ94%、94%、98%、96%の相同性を有している。また、ヒトMMP13の触媒ドメインはヒトMMP2、MMP1、MMP8、及びMMP9の触媒ドメインと相同性が高く、それぞれ77%、73%、73%おおび73%の相同性を有している。MMP13の触媒ドメインを認識する抗体が中和活性を有する可能性があるが、MMP13の触媒ドメインはヒトMMP2、MMP1、MMP8、及びMMP9の触媒ドメインと相同性が高く、MMP13を特異的に認識する中和抗体を得ることは困難であった。
MMP13を認識する抗体としては、これまでに大腸菌で生産したリコンビナントMMP13に対するポリクローナル抗体がウサギで作製されたことが報告されており、そこではそのポリクローナル抗体を乳癌の組織染色に使用している(非特許文献2参照)。一方、MMP13を認識するモノクローナル抗体としては、活性型MMP13及び潜在型MMP13の双方に特異的に反応するもの、潜在型MMP13のみに特異的に反応するもの、あるいは活性型MMP13のみに特異的に反応する抗体が報告されている(特許文献1参照)。それらのモノクローナル抗体は、他のマトリックスメタロプロテアーゼと交差反応せず、潜在型MMP13と活性型MMP13を分別して定量する方法に使用することができる。しかし、これらの抗体が、MMP13の酵素活性を阻害するとの報告はない。
特許文献2には、MMP2及びMMP9と結合し、それらの酵素活性を阻害する抗体が記載されているが、MMPファミリーの亜鉛イオン結合領域に共通の構造である金属イオンとポルフィリンからなるハプテンを用いてモノクローナル抗体を作製している。したがって、この抗体は特性に問題があった。
MMP13の触媒ドメインは前記したように、MMP2、MMP1、MMP8、MMP9等の触媒ドメインとアミノ酸配列が保存されていることから、MMP13の活性に関与する領域を認識し、かつMMP13特異的反応性を有する中和抗体を作製することは困難であった。実際に、MMP13あるいはそのペプチドを抗原として用いて、MMP13の酵素活性を阻害する中和モノクローナル抗体を得たという報告はない。
国際公開第98/29560号パンフレット 国際公開第2004/087042号パンフレット J. Clin. Invest.、1997年、99巻、 7号、pp.1534-1545 J. Biol. Chem.、1994年、 269巻、 pp.16766-16773
現在知られているMMP13と特異的に反応するモノクローナル抗体は中和活性を有さない。したがって、MMP13の阻害剤の探索、MMP13の機能解析、MMP13の関与する疾患の診断、あるいはMMP13の関与する疾患の治療に用いることができる中和抗体が待たれている。本発明の課題はMMP13と特異的に反応する中和モノクローナル抗体、該抗体を用いたMMP13の酵素活性中和方法及び免疫学的測定方法、並びに該抗体を含有した診断薬及び医薬組成物を提供することにある。
これまでMMP13に対する種々の抗体が得られてきたがMMP13に対して中和活性を有する抗体を得られていなかった。本発明者等が鋭意検討した結果、MMP13に対して特異性を有する中和抗体を見出して本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)MMP13と特異的に結合するモノクローナル抗体であって、MMP13のプロテアーゼ活性を阻害することを特徴とするモノクローナル抗体、
(2)配列番号1のアミノ酸配列からなるポリペプチドと結合することを特徴とする(1)記載のモノクローナル抗体、
(3)配列番号2のアミノ酸配列からなるポリペプチドと結合することを特徴とする(1)または(2)記載のモノクローナル抗体、
(4)受領番号がFERM ABP−10968であるハイブリドーマより生産されるモノクローナル抗体の性質を有することを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のモノクローナル抗体、
(5)受領番号がFERM ABP−10968であるハイブリドーマより生産されるモノクローナル抗体である、(1)〜(4)のいずれかに記載のモノクローナル抗体、
(6)ヒト抗体である、(1)〜(4)のいずれかに記載のモノクローナル抗体、
(7)(1)〜(6)のいずれかに記載のモノクローナル抗体を生産するハイブリドーマ、
(8)受領番号がFERM ABP−10968である(7)記載のハイブリドーマ、
(9)(1)〜(6)のいずれかに記載のモノクローナル抗体を用いることを特徴とするMMP13の免疫学的測定方法、
(10)(1)〜(6)のいずれかに記載のモノクローナル抗体を用いることを特徴とするMMP13の酵素活性中和方法、
(11)(1)〜(6)のいずれかに記載のモノクローナル抗体を含むMMP13が関与する疾患の診断薬、
(12)MMP13が関与する疾患が、変形性関節症である(11)記載の診断薬、
(13)(1)〜(6)のいずれかに記載のモノクローナル抗体を含む、MMP13が関与する疾患を治療または予防するための医薬組成物、
(14)MMP13が関与する疾患が、変形性関節症である(13)記載の医薬組成物、
(15)(1)〜(6)のいずれかに記載のモノクローナル抗体を含む医薬組成物を投与する工程を包含する、MMP13が関与する疾患を処置または予防するための方法、
(16)MMP13が関与する疾患が、変形性関節症である(15)記載の疾患を処置または予防するための方法、
(17)(1)〜(6)のいずれかに記載のモノクローナル抗体の、MMP13が関与する疾患を処置または予防するための医薬の製造のための使用、
(18)MMP13が関与する疾患が、変形性関節症である(17)記載の医薬の製造のための使用、
(19)MMP13が関与する疾患の処置または予防に使用するための(1)〜(6)のいずれかに記載のモノクローナル抗体、
(20)MMP13が関与する疾患が、変形性関節症である(19)記載のモノクローナル抗体、に関する。
本発明に従えばMMP13と特異的に反応しMMP13の酵素活性を中和するモノクローナル抗体を得ることができ、その得られたモノクローナル抗体を用いてMMP13の免疫学的測定あるいは機能解析を行うことができる。本発明によれば、さらにそのモノクローナル抗体を含む診断薬あるいは医薬組成物を得ることができる。特にMMP13は、癌転移やリウマチなどの関節炎で重要な役割をしていることが報告されており、こうした疾患の診断あるいは治療に有用である。
図1は、MMP13抗体(14D10)と免疫原ペプチドの結合に対するMMP13部分ペプチド(1−6)による置換曲線を示す。 図2は、MMP13抗体(14D10)と免疫原ペプチドの結合に対するMMPfamilyによる置換曲線を示す。 図3は、ラットMMP13触媒ドメイン、モルモットMMP13触媒ドメイン、ヒトMMP13(活性型、前駆体型)による置換曲線を示す。 図4は、合成基質を用いたMMP13抗体によるMMP13酵素活性の阻害を示す。 図5は、II型コラーゲンを用いたMMP13抗体によるMMP13酵素活性の阻害を示す。 図6はヒト軟骨単層培養系を用いたMMP13によるコラーゲン分解阻害活性評価法におけるMMP13抗体(14D10)の阻害効果を示す。 図7はMMP13抗体(14D10)を用いたMMP13の免疫学的測定方法の検量線を示す。 図8は、合成基質を用いたMMP13抗体(14D10)あるいは市販のMMP13抗体によるMMP13酵素活性の阻害を示す。
本明細書において使用される言語は、特に言及する場合を除いて、当該分野で通常用いる意味で用いられる。
本発明でいう「MMP13」とは、哺乳動物のMMP13を意味し、特に好ましくはヒト由来のMMP13を意味する。哺乳動物とは、ヒト、ウシ、ヤギ、ウサギ、マウス、ラット、ハムスター、及びモルモット等を意味し、好ましくは、ヒト、ウサギ、ラット、ハムスターまたはマウスであり、特に好ましくは、ヒト、ラット、またはマウスである。ヒト由来のMMP13は配列番号1で表されるアミノ酸配列からなるポリペプチドのことをいう。ラットMMP13のアミノ酸配列はGeneBank Accession Number;P23097に記載されている。マウスMMP13のアミノ酸配列はGeneBank Accession Number; P33435に記載されている。本発明で言う「MMP13」には、各々の哺乳動物のMMP13のアミノ酸配列、特に好ましくはヒトMMP13のアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を有するポリペプチドも包含される。
ここで「実質的に同一のアミノ酸配列を有するポリペプチド」とは下記のような変異ポリペプチドを意味する。即ち、天然型のMMP13(特に好ましくはヒト由来のMMP13)と実質的に同等の生物学的性質を有する限り、該アミノ酸配列中の複数個のアミノ酸、好ましくは1乃至10個のアミノ酸、特に好ましくは1乃至5個のアミノ酸が置換、欠失及び/または修飾されているアミノ酸配列を有する変異ポリペプチド、並びに該天然型のMMP13(特に好ましくはヒト由来のMMP13)のアミノ酸配列中に、複数個のアミノ酸、好ましくは1乃至10個のアミノ酸、特に好ましくは1乃至5個のアミノ酸が付加されたアミノ酸配列を有する変異ポリペプチド。さらに、そのような置換、欠失、修飾及び付加の複数を有する変異ポリペプチドであってもよい。
本発明におけるMMP13、特にはヒトのMMP13は、遺伝子組換え技術のほか、化学的合成法、細胞培養方法等のような当該技術的分野において知られる公知の方法あるいはその修飾方法を適宜用いることにより製造することができる。そのようなアミノ酸の置換、欠失、または挿入は常法に従って行うことができる(実験医学別冊・「遺伝子工学ハンドブック」(1992)など)。
本発明における「MMP13のプロテアーゼ活性」は、MMP13が有するマトリックスメタロプロテアーゼ活性を意味する。MMP13のプロテアーゼ活性に関与する領域は、MMP13アミノ酸配列上の任意の領域であり、抗体がその領域に結合することによりMMP13が有するマトリックスメタロプロテアーゼ活性が変化する領域を意味する。好ましくは、触媒領域を意味し、特に好ましくは亜鉛イオン結合領域を意味する。配列番号1で表されたヒトMMP13のアミノ酸配列上、触媒領域は104位〜274位であり、亜鉛イオン結合領域は222位〜232位の領域を意味する。
本発明における「中和抗体」は、MMP13が有するマトリックスメタロプロテアーゼ活性を阻害することが可能な抗体を意味する。
本発明の「モノクローナル抗体」とは非ヒト哺乳動物由来のモノクローナル抗体だけでなく、ヒトモノクローナル抗体が包含される。ここで、ヒトモノクローナル抗体には、キメラモノクローナル抗体、ヒト型モノクローナル抗体、及びヒトモノクローナル抗体が包含される。ヒトモノクローナル抗体はヒト体内における抗原性が低下しているため、本発明の治療剤の有効成分として有用である。
ここで「キメラモノクローナル抗体」とは、遺伝子工学的に作製されるモノクローナル抗体であり、詳細には、その可変領域が、非ヒト哺乳動物(マウス、ラット、ハムスターなど)のイムノグロブリン由来の可変領域であり、かつその定常領域がヒトイムノグロブリン由来の定常領域であることを特徴とするマウス/ヒトキメラモノクローナル抗体等のモノクローナル抗体を意味する。キメラ抗体は、可変領域をコードするDNA をヒト抗体定常領域をコードするDNA と連結し、これを発現ベクターに組み込んで宿主に導入し産生させることにより得られる(国際公開第96/02576号パンフレット 参照)。
また、「ヒト型モノクローナル抗体」とは、遺伝子工学的に作製されるモノクローナル抗体であって、詳細には、その超可変領域の相補性決定領域の一部または全部が非ヒト哺乳動物(マウス、ラット、ハムスターなど)のモノクローナル抗体に由来する超可変領域の相補性決定領域であり、その可変領域の枠組領域がヒトイムノグロブリン由来の可変領域の枠組領域であり、かつその定常領域がヒトイムノグロブリン由来の定常領域であることを特徴とするモノクローナル抗体を意味する。ヒト化抗体は、ヒト以外の哺乳動物、たとえばマウス抗体の相補性決定領域(CDR; complementarity determiningregion )をヒト抗体の相補性決定領域へ移植することにより得られる(国際公開第96/02576号パンフレット 参照)。
本明細書において、「ヒトモノクローナル抗体」とは、前記に定義したMMP13またはその一部その一部に結合するヒトモノクローナル抗体である。さらに詳細には、イムノグロブリンを構成する重鎖(H鎖)の可変領域(Variable region)及びH鎖の定常領域(Constant Region)並びに軽鎖(L鎖)の可変領域及びL鎖の定常領域を含む全ての領域がヒトイムノグロブリンをコードする遺伝子に由来するヒトイムノグロブリンである。
ヒトモノクローナル抗体は、後述するヒト抗体産生トランスジェニックマウスのようなヒト抗体産生トランスジェニック非ヒト哺乳動物に前述のMMP13またはそのペプチドのいずれかの免疫原(抗原)を免疫し、モノクローナル抗体の既存の一般的な製造方法に従って製造することができる。
本明細書における「トランスジェニックヒト抗体産生非ヒト哺乳動物」、特に好ましい態様であるヒト抗体産生トランスジェニックマウスは、既報に従って作製することができる(Nature Genetics, Vol.7, p.13−21, 1994;Nature Genetics, Vol.15, p.146−156, 1997;特表平4−504365号公報;特表平7−509137号公報;日経サイエンス、6月号、第40〜第50頁、1995年;国際出願公開WO94/25585号公報;Nature, Vol.368, p.856−859, 1994;及び特表平6−500233号公報など)。
本発明の「免疫学的測定方法」は、イムノアッセイを原理とするものである。具体的には、酵素免疫測定法(第3版、石川榮治ら編集、医学書院発行、1987年)に記載されているような種々方法の原理を応用することができる。応用できる原理としては、例えば、一抗体固相法、二抗体液相法、二抗体固相法、サンドイッチ法、及び特公平2−39747号公報に記載されているようなワンポット法を好適な例として挙げることができる。また、抗原抗体反応を利用したアッセイとしては、EMIT法(Enzyme multiplied immunoassay technique)、エンザイムチャネリングアッセイ(Enzyme channeling immunoassay)、酵素活性修飾物質標識イムノアッセイ(Enzyme modulator mediated enzyme immunoassay、EMMIA)、酵素阻害物質標識イムノアッセイ(Enzyme inhibitor immunoassay)、イムノエンザイムメトリックアッセイ(Immunoenzymometric assay)、酵素活性増強イムノアッセイ(Enzyme enhanced immunoassay)及びプロ キシマールリンケージイムノアッセイ(Proximal linkage immunoassay)等も知られている。
このようなイムノアッセイのいずれかの原理を、目的に応じて適宜選択して用いることができるが、操作上の簡便性及び/または経済的な利便性、とりわけ臨床上での汎用性の点を考慮すると、サンドイッチ法、ワンポット法、または一抗体固相法の原理を用いるのが好ましく、より好ましくは、サンドイッチ法またはワンポット法の原理である。特に好ましくは、96穴マイクロプレートに代表されるような多数のウェルを有するマルチウェルマイクロタイタープレートを用いるサンドイッチ法、あるいはポリペプチドをその表面上に固定化したビーズと、ペルオキシダーゼ等の酵素あるいはビオチンにより標識された標識カウンターパートとを用いるワンポット法である。
本発明の「免疫学的測定方法」で測定される試料としては、血漿、血清、尿、関節液等の体液や、細胞培養液、組織培養液などが使用し得る。これらの試料は、そのまま、あるいは各種緩衝液で希釈あるいは抽出後濃縮し、イムノアッセイの試料とし得る。試料の希釈あるいは抽出に用いられる溶媒としてはどのような緩衝液あるいは有機溶媒を用いてもよいが、好ましくはイムノアッセイ用緩衝液、水、生理食塩水、酢酸緩衝液、アセトン、クロロホルム−メタノールあるいは、界面活性剤を含むこれらの溶液が用いられる。
本発明の「MMP13の免疫学的測定方法」は、MMP13に対するモノクローナル抗体及び固相担体用としてMMP13に対するモノクローナル抗体を用い、被検試料中のMMP13を分別定量する優れた方法及びその為の試薬キットを提供する。好ましくは、MMP13の関与する疾患の診断薬として有用である。特に好ましくは、癌、リュウマチ、または変形性関節症を診断できる診断薬として有用である。
本発明における「MMP13の酵素活性中和方法」は、MMP13の生理的機能の解析及びMMP13阻害剤の機能探索を目的とした、MMP13モノクローナル抗体を用いたMMP13の酵素活性を阻害する方法を意味する。例えば、軟骨細胞に予めMMP13モノクローナル抗体を添加しておく。次にIL−1を添加することにより、軟骨細胞を刺激し、MMP13の発現を誘導する。抗体の添加により細胞外マトリックスの分解が抑制された場合、軟骨細胞において細胞外マトリックスの分解は主にMMP13が担っていることが示され得る。
本発明における「MMP13が関与する疾患」としては、MMP13が関与する疾患であれば特に限定はないが、例えば、癌、リウマチ、又は変形性関節症が例示される。特に、変形性関節症は、MMP13の活性を阻害することにより軟骨の細胞外マトリックスの分解が抑制され、その発症が抑えられるため、本発明の適用が期待される。
本発明におけ医薬組成物は、非経口的に全身あるいは局所的に投与することができる。例えば、点滴などの静脈内注射、筋肉内注射、腹腔内注射、皮下注射を選択することができ、患者の年齢、症状により適宜投与方法を選択することができる。本発明の医薬組成物は、投与経路次第で医薬的に許容される担体や添加物を共に含むものであってもよい。
このような担体及び添加物の例として、水、医薬的に許容される有機溶媒、コラーゲン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、水溶性デキストラン、カルボキシメチルスターチナトリウム、ペクチン、メチルセルロース、エチルセルロース、キサンタンガム、アラビアゴム、カゼイン、ゼラチン、寒天、ジグリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ワセリン、パラフィン、ステアリルアルコール、ステアリン酸、ヒト血清アルブミン(HSA )、マンニトール、ソルビトール、ラクトース、医薬添加物として許容される界面活性剤などが挙げられる。使用される添加物は、剤型に応じて上記の中から適宜あるいは組合せて選択されるが、これらに限定されるものではない。
本発明のヒト抗体を含んでなる医薬組成物は、MMP13が関与する疾患の発症及び/または進行を抑制、阻止し、該疾患を治療または予防するための医薬品として有用である。
実施例
以下、実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、抗体作製手法として、特に断らない限り、Immunochemistry in Practice (Blackwell Scientific Publiations)に記載されている方法を用いた。また、遺伝子操作的手法として、特に断らない限り、Molecular Cloning:A Laboratory Manual,2nd Edition(Cold Spring Harbor Laboratory)に記載されている方法を用いた。
抗原の選定
抗体がMMP13の酵素活性を阻害するためには、酵素活性中心を認識する抗体であることが望ましいが、MMP13の酵素活性中心はタンパク質の内部に埋もれている。そのために、抗体が活性中心に結合することは困難であることが予想される。そこで、MMP13の活性中心近傍で、タンパク質の表面に露出する部分であることが望ましい。そこで、ヒトMMP13触媒ドメインの立体構造(Protein Data Bank ID:1YOU)を参考に、配列番号2記載のヒトMMP13の225位〜246位のアミノ酸配列からなる部分ペプチドを免疫原として選定した。また、選定したMMP13の部分ペプチドのアミノ酸配列は、ヒト・マウス・ラット・ウサギ・イヌに共通する配列であることから、本ペプチドを免疫原として作製した抗体は上記動物種由来のMMP13を認識することが予想される。
抗原の免疫
ヒトMMP13部分ペプチド(225−246)のC末端にグリシン−システインを導入したペプチド(24アミノ酸)を合成した(Greiner Bio−one社製)。合成ヒトMMP13部分ペプチド10mgを1mlの5mM EDTAを含む0.1Mリン酸緩衝液(pH6.0)に溶解したものと、10mgのgiant keyhole limpetsのヘモシアニン(マレイミド化KLH、PIERCE社製)を1mlの50%DMSOを含む5mM EDTAを含む0.1Mリン酸緩衝液(pH6.0)に溶解したものとを混合し、室温にて4時間、さらに、4℃で一晩反応させた。上記の混合液を蒸留水に対して透析後に、凍結乾燥し、MMP13部分ペプチド−KLH複合体11.53mgを得た。これを免疫原とした。調製したMMP13部分ペプチド−KLH複合体100μgをフロイント完全アジュバントと共に4週齢A/J Jms Slc雌マウス7匹に腹腔内投与し、初回免疫とした。その後、21日後及び42日後にMMP13部分ペプチド−KLH複合体100μgをフロイント不完全アジュバントと共に投与し、追加免疫とした。さらに71日後にヒトMMP13部分ペプチド−KLH複合体100μgを生理食塩水0.1mlに縣濁した溶液を腹腔内投与し、最終免疫とした。
ヒトMMP13部分ペプチドのビオチン標識
合成ヒトMMP13部分ペプチド0.4mgを0.4mlの5mM EDTAを含む0.1Mリン酸緩衝液(pH6.0)に溶解したものと、160μgのPEO−Maleimide activated biotin(PIERCE社製)を80μlの蒸留水に溶解したものとを混合し、室温で2時間反応後に、逆相HPLCにてビオチン標識されたヒトMMP13部分ペプチドを精製した。
ハイブリドーマの作製
最終免疫の3日後に脾臓を摘出し、脾臓細胞を回収した。脾臓細胞とマウスミエローマ細胞(p3×63−Ag8.U1、東京腫瘤研究所)を50%のポリエチレングリコール4000を用いて融合させ、ヒポキサンチン、アミノプテリン、及びチミジンを含む培地で選択した。
リコンビナントラットMMP13触媒ドメインの作製
ラットMMP13の触媒ドメイン(アミノ酸:99−262)をコードするDNA断片を、制限酵素サイトBst1107とXbaIを介して発現ベクターpTrc99AHEに挿入し、常法に従って大腸菌(XL−1 Blue)にトランスフォーメーションし、組み換え大腸菌(MMP13−XL−1 Blue)を得た。MMP13−XL−1 Blueを200mlのLB/Ampicillin液体培地中で37℃で培養し、OD600が0.5になった時に0.1MのIPTGを200μl加え、ラットMMP13触媒ドメインの発現を誘導した。さらに、37℃で2時間培養後、菌体を遠心分離し、超音波処理後の不溶性画分を1mlの8M尿素溶液で可溶化した。さらに1mlの緩衝液U(6M尿素、0.01M CaCl2、0.3M NaCl、0.005% Brij35を含む50mM トリス緩衝液、pH7.9)を加え、遠心する。遠心後の上清をNi−NTAアガロース(キアゲン社製)を用いて精製した。ラットMMP13触媒ドメインを含む溶液をNi−NTAアガロースに通した後に、20mM Imidazoleを含む緩衝液Uで洗浄し、200mM Imidazoleを含む緩衝液Uで溶出した。溶出液中のラットMMP13触媒ドメインのリフォールディングは以下の操作で行った。1mlの溶出画分あたり7.8μlの2−メルカプトエタノール(ナカライテスク社製)を添加し、19mlの緩衝液T(0.01M CaCl2、0.3M NaCl、0.005% Brij35を含む50mMトリス緩衝液、pH7.4)を撹拌しながら徐々に添加、その後4℃で16時間放置し、遠心後の上清を回収した。
MMP13抗体の選定
細胞融合10日後に特異抗体産生細胞のスクリーニングを行った。スクリーニングに用いたELSIAは以下の通りである。384穴マイクロタイタープレート(ヌンク社製)の各ウェルに0.35μgの抗マウスIgG抗体(シバヤギ社製)を含むトリス緩衝液(50mM Tris−HCl、pH7.5)を35μl加えて4℃16時間固定した。これらのウェルを90μlの洗浄液(0.01% Tween20を含む生理食塩水)で1回洗浄した後、ブロックエース(大日本製薬社製)を200μl加えて室温で2時間放置して、ブロッキングを行った(抗マウスIgG抗体固相化プレート)。各ウェルを90μlの洗浄液で1回洗浄した後、15μlのハイブリドーマ培養上清と30nMのリコンビナントラットMMP13触媒ドメインを含む10μlの緩衝液A(0.5% ウシ血清アルブミン、0.01% Tween80、0.05% Proclin150、0.15M NaClを含む50mMトリス緩衝液、pH7.4)及び0.05ngのビオチン標識ヒトMMP13部分ペプチドと2ngのStreptavidin−HRP(PIERCE社製)を含む10μlの緩衝液Aを加え、4℃で16時間反応させた。次に各ウェルを90μlの洗浄液で3回洗浄した後に、25μlのTMB+−Substrate−Chromogen(DAKO社製)を添加して室温で30分間発色させた後に、25μlの0.05Mの硫酸を添加し反応を停止し、450nmにおける吸光度を測定した。スクリーニングの結果から、ラットリコンビナントMMP13触媒ドメインと強い親和性を示したハイブリドーマのクローンを7つ選択し、限界希釈法により2回クローニングをして、MMP13を認識するモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマのクローンを獲得した。獲得した7クローンについて、MMP13に特異性の高いクローンを2つ選択し、この2クローンの内、MMP13の酵素活性を阻害する作用を強く示したクローンを1つ選択し、14D10と命名した。14D10について、マウスモノクローナル抗体アイソタイピングELISAキット(BDバイオサイエンス社製)を用いて、抗体のサブクラスを決定した結果、14D10のアイソタイプはIgG2aであった。
発明のモノクーロナル抗体14D10を産生するハイブリドーマは、独立行政法人 産業技術総合研究所内 特許生物寄託センター(茨城県つくば市東1−1−1 中央第6)に、平成20年5月22日付けで受領番号FERM ABP−10968として寄託されている。
抗原認識部位の同定
MMP13抗体(14D10)のエピトープを同定するために、ヒトMMP13部分ペプチドをPeptide Synthesizer Model 431A(Applied Biosystems社製)により合成した。合成したペプチドは
ペプチド−1(ヒトMMP13の239位〜246位のアミノ酸配列)、ペプチド−2(ヒトMMP13の234位〜246位のアミノ酸配列)、ペプチド−3(ヒトMMP13の231位〜246位のアミノ酸配列)、ペプチド−4(ヒトMMP13の229位〜246位のアミノ酸配列)、ペプチド−5(ヒトMMP13の227位〜246位のアミノ酸配列)、ペプチド−6(ヒトMMP13の225位〜246位のアミノ酸配列)の6種類である。抗原認識部位を決定したELISAは以下の方法で行った。96ウェルマイクロタイタープレート(ヌンク社製)に1.5μgの抗マウスIgG抗体(シバヤギ社製)を含むトリス緩衝液(50mM Tris−HCl、pH7.5)を150μl加えて4℃16時間固定した。これらのウェルを300μlの洗浄液(0.01% Tween20を含む生理食塩水)で1回洗浄した後、ブロックエース(大日本製薬社製)を300μl加えて室温で2時間放置して、ブロッキングを行った(抗マウスIgG抗体固相化プレート)。各ウェルを300μlの洗浄液で1回洗浄した後、100nMの各種MMP13部分ペプチド(1−6)を含む50μlの緩衝液Aと0.1ngのビオチン標識ヒトMMP13部分ペプチド(225−246)と4ngのStreptavidin−HRP(PIERCE社製)を含む50μlの緩衝液Aと0.5ngのMMP13抗体(14D10)を含む50μlの緩衝液Aを加え、室温で3時間反応させた。次に各ウェルを300μlの洗浄液で3回洗浄した後に、100μlのTMB+−Substrate−Chromogen(DAKO社製)を添加して室温で30分間発色させた後に、100μlの0.05Mの硫酸を添加し反応を停止し、450nmにおける吸光度を測定した。その結果、MMP13抗体とビオチン標識ヒトMMP13部分ペプチド(225−246)との結合はペプチド−2で若干の阻害を受け、ペプチド3で完全に阻害されることから、MMP13抗体(14D10)の抗原認識部位はヒトMMP13の231位〜233位のアミノ酸配列を含むペプチドであることが示された(図1)。
ELISAによるMMP13特異性の確認
MMP13抗体(14D10)の特異性を調べるELISAは以下の方法で行った。96ウェルマイクロタイタープレート(ヌンク社製)に1.5μgの抗マウスIgG抗体(シバヤギ社製)を含むトリス緩衝液(50mM Tris−HCl、pH7.5)を150μl加えて4℃16時間固定した。これらのウェルを300μlの洗浄液(0.01% Tween20を含む生理食塩水)で1回洗浄した後、ブロックエース(大日本製薬社製)を300μl加えて室温で2時間放置して、ブロッキングを行った(抗マウスIgG抗体固相化プレート)。各ウェルを300μlの洗浄液で1回洗浄した後、100, 10, 1nMの各ヒトMMP触媒ドメイン(MMP−1、MMP−2、MMP−3、MMP−8、MMP−9)、または、100、20、4、0.8、0.16nMのラットMMP13触媒ドメイン、または、モルモットMMP13触媒ドメイン、または、100、10、1nMのヒトPro−MMP13(R&D SYSTEMS社製)、または20、4、0.8、0.16nMのヒトActive−MMP13(製品の添付文書に従いヒトPro−MMP13をAPMAで活性化した)を含む50μlの緩衝液Aと0.1ngのビオチン標識ヒトMMP13部分ペプチド(225−246)と4ngのStreptavidin−HRP(PIERCE社製)を含む50μlの緩衝液Aと0.5ngのMMP13抗体(14D10)を含む50μlの緩衝液Aを加え、4℃で16時間反応させた。次に各ウェルを300μlの洗浄液で3回洗浄した後に、100μlのTMB+−Substrate−Chromogen(DAKO社製)を添加して室温で30分間発色させた後に、100μlの0.05Mの硫酸を添加し反応を停止し、450nmにおける吸光度を測定した。その結果、MMP13抗体(14D10)は、ヒト、ラット、モルモットMMP13と特異的に反応し、他のMMPsとは反応しないこと(図2)また、活性型MMP13と反応し、前駆体型MMP13とは反応しないことがわかった(図3)。また、免疫原のペプチドとは異なるアミノ酸配列を持つモルモットMMP13とも反応することがわかり、本MMP13抗体(14D10)は広範な動物種由来の活性型MMP13を認識することが示された。
ペプチド基質を用いたMMP13抗体によるMMP13酵素活性阻害試験
384 low volume plate(コーニング社製)にMMP活性測定緩衝液(0.3M NaCl, 10mM CaCl2, 0.005% Brij35を含む50mMトリス緩衝液、pH7.6)で希釈したラットMMP13触媒ドメインを10μL加え、MMP13抗体(14D10)を含むMMP活性測定緩衝液を5μL加える。室温で1時間置いた後に、130nMのMMPペプチド基質(ペプチド研究所製)を含むMMP活性測定緩衝液を5μL加える。室温で1時間置いた後に蛍光シグナル(ex.340nm, em.405nm) をEnVision(PerkinElmer, Inc.社製)を用いて測定した。その結果、MMP13のペプチド基質切断活性はMMP13抗体(14D10)により阻害された(図4)。
II型コラーゲンを用いたMMP13抗体によるMMP13酵素活性阻害試験
5ng/mlのヒトII型コラーゲン溶液(Chondrex社製)を96ウェルマキシソーププレート(NUNC社製)に添加し、4℃で一晩インキュベート後、洗浄Buffer(50 mMトリス緩衝液, pH7.6)で2回洗浄してコーティングプレートとする。酵素反応Buffer(0.3 M NaCl、10 mM CaCl2、0.005% Brij35を含む50mMトリス緩衝液、pH7.6)にヒトリコンビナントMMP13(ヒトpro−MMP13(Calbiochem社製)をAPMA(1 mM)で37℃、2時間インキュベートして活性型に変換)とMMP13抗体(14D10)を加えて室温で2時間プレインキュベートした後、酵素反応溶液をコーティングプレートに添加して反応を開始する.37℃で4時間の反応後、停止液(EDTA,終濃度5 mM)を加えて酵素反応を停止させて反応溶液を回収する。反応溶液中に含有するCIIネオエピトープ(II型コラーゲン分解産物)を参考文献と同様の方法で作製した抗体によるELISAにより定量した。その結果、MMP13のII型コラーゲン切断活性はMMP13抗体(14D10)により阻害された(図5)。
ヒト軟骨細胞培養系におけるMMP13抗体によるMMP13酵素活性阻害試験
10ng/mlのヒトII型コラーゲン溶液(Chondrex社製)を96ウェル培養プレート(住友ベークライト社製)に添加し、4℃で一晩インキュベート後、培養用培地(0.1 mg/ml BSA、ITS、 50μM L(+)−Ascorbic Acidを含むDMEM)で1回洗浄してコーティングプレートとする。正常ヒト由来軟骨細胞(Cambrex社)をコーティングプレートに4 x 10 cells/wellで播種し、培養用培地を用いて37℃、5% CO2下で培養を行う。1日後に培養液を交換してMMP13抗体(14D10)を加えた後、1ng/mlのヒトIL−1beta及び10ng/mlのOncostatin M(Sigma社製)を添加して培養する。4日後に反応停止液(EDTA、終濃度5 mM)を加えて、培養上清液を回収する。培養液中に含有するCIIネオエピトープ(II型コラーゲン分解産物)を参考文献(Osteoarthritis and Cartilage、2003年、11巻、9号、pp.673-680)と同様の方法で作製した抗体によるELISAにより定量した。軟骨細胞から産生遊離したMMPによるII型コラーゲン分解活性はMMP13抗体(14D10)により阻害された(図6)。
MMP13の免疫学的測定
1.5μgのMMP13抗体(14D10)を含む150μlのDELFIA Assay Buffer(パーキンエルマー社製)を96ウェルマキシソーププレート(NUNC社製)に添加し、4℃で16時間固定した。これらのウェルを300μlの洗浄液(0.01% Tween20を含む生理食塩水)で1回洗浄した後、ブロックエース(大日本製薬社製)を300μl加えて室温で2時間放置して、ブロッキングを行った。各ウェルを300μlの洗浄液で1回洗浄した後、ヒトActive−MMP13(製品の添付文書に従いヒトPro−MMP13(R&D社製)をAPMAで活性化した)を5mM EDTAを含む緩衝液Cに希釈し、150μlを添加した。室温で2時間反応させた。次に各ウェルを300μlの洗浄液で3回洗浄した後に、NHS−PEO4−Biotin(PIERCE社製)によりビオチン標識したMMP13抗体(第一ファインケミカル社製)とStreptavidin−Eu3+(パーキンエルマー社製)を150μl添加し、4℃で16時間反応させた。次に各ウェルを300μlの洗浄液で3回洗浄した後に、DELFIA Enhancement Solution(パーキンエルマー社製)を150μl添加し、時間分解蛍光を測定した。その結果、活性型ヒトMMP13の検出感度は5pMであった(図7)。
合成基質を用いたMMP13酵素活性阻害試験における市販抗体との比較
384 low volume plate(コーニング社製)にMMP活性測定緩衝液(0.3M NaCl, 10mM CaCl2, 0.005% Brij35を含む50mMトリス緩衝液、pH7.6)で希釈したラットMMP13触媒ドメインを10μL加え、MMP13抗体(14D10)、市販のMMP13モノクローン抗体(CHEMICON社製、カタログ番号:MAB13426)あるいはMMP13ポリクローナル抗体(CHEMICON社製、カタログ番号:AB8120)を含むMMP活性測定緩衝液を5μL加える。室温で1時間置いた後に、130nMのMMPペプチド基質(ペプチド研究所製)を含むMMP活性測定緩衝液を5μL加える。室温で1時間置いた後に蛍光シグナル(ex.340nm, em.405nm) をEnVision(PerkinElmer, Inc.社製)を用いて測定した。その結果、MMP13のペプチド基質切断活性はMMP13抗体(14D10)により阻害された(図8)。しかし市販のMMP13モノクローン抗体(CHEMICON社製、カタログ番号:MAB13426)あるいはMMP13ポリクローナル抗体(CHEMICON社製、カタログ番号:AB8120)はMMP13のペプチド基質切断活性を阻害しなかった(図8)。
本発明では、MMP13と特異的に反応し、MMP13の酵素活性を中和するモノクローナル抗体を得ることができ、その得られたモノクローナル抗体を用いて、MMP13の酵素活性中和あるいは免疫学的測定を行うことができる。特にMMP13は、変形性関節症で重要な役割をしていることが報告されており、変形性関節症等のMMP13が関与する疾患の診断薬として有用である。さらに、本発明によれば、そのモノクローナル抗体がMMP13中和活性を有することを利用して、該モノクローナル抗体を含む医薬組成物を得ることができる。この医薬組成物は、変形性関節症等のMMP13が関与する疾患の治療薬として有用である。
配列表の配列番号1は、ヒトMMP13のポリペプチドである。
配列表の配列番号2は、ヒトMMP13の225位〜246位のアミノ酸配列からなる部分ペプチドである。

Claims (20)

  1. MMP13と特異的に結合するモノクローナル抗体であって、MMP13のプロテアーゼ活性を阻害することを特徴とするモノクローナル抗体。
  2. 配列番号1のアミノ酸配列からなるポリペプチドと結合することを特徴とする請求項1記載のモノクローナル抗体。
  3. 配列番号2のアミノ酸配列からなるポリペプチドと結合することを特徴とする請求項1または2記載のモノクローナル抗体
  4. 受領番号がFERM ABP−10968であるハイブリドーマより生産されるモノクローナル抗体の性質を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のモノクローナル抗体。
  5. 受領番号がFERM ABP−10968であるハイブリドーマより生産されるモノクローナル抗体である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のモノクローナル抗体。
  6. ヒト抗体である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のモノクローナル抗体。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のモノクローナル抗体を生産するハイブリドーマ。
  8. 受領番号がFERM ABP−10968である請求項7記載のハイブリドーマ。
  9. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のモノクローナル抗体を用いることを特徴とするMMP13の免疫学的測定方法。
  10. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のモノクローナル抗体を用いることを特徴とするMMP13の酵素活性中和方法。
  11. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のモノクローナル抗体を含むMMP13が関与する疾患の診断薬。
  12. MMP13が関与する疾患が、変形性関節症である請求項11記載の診断薬。
  13. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のモノクローナル抗体を含む、MMP13が関与する疾患を治療または予防するための医薬組成物。
  14. MMP13が関与する疾患が、変形性関節症である請求項13記載の医薬組成物。
  15. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のモノクローナル抗体を含む医薬組成物を投与する工程を包含する、MMP13が関与する疾患を処置または予防するための方法。
  16. MMP13が関与する疾患が、変形性関節症である請求項15記載の疾患を処置または予防するための方法。
  17. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のモノクローナル抗体の、MMP13が関与する疾患を処置または予防するための医薬の製造のための使用。
  18. MMP13が関与する疾患が、変形性関節症である請求項17記載の医薬の製造のための使用。
  19. MMP13が関与する疾患の処置または予防に使用するための請求項1〜6のいずれか1項に記載のモノクローナル抗体。
  20. MMP13が関与する疾患が、変形性関節症である請求項19記載のモノクローナル抗体。
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