本発明は、無線通信の技術分野に関し、特にマルチメディア・ブロードキャスト/ マルチキャスト・サービス(MBMS: Multimedia Broadcast/Multicast Service)を行う無線通信基地局装置、無線通信端末装置、無線送信方法及び無線受信方法に関する。
移動体通信の分野においては、近年、放送サービス又はマルチキャストサービスであるマルチメディア・ブロードキャスト/マルチキャスト・サービス(MBMS: Multimedia Broadcast/Multicast Service: 以下、「MBMS」という)に関する技術的な検討が行われている。MBMSは、1対1の通信ではなく、1対多の通信であり、1つの基地局装置が複数の端末装置に対して同時に同一データ(例えば、音楽データやビデオ画像データ等)を送信する。
MBMSの利点としては以下のことが挙げられる。すなわち、ストリーミング・サービス等で、基地局装置から送信される情報をそれぞれの通信端末装置が個別チャネルを1チャネルずつ使用して受信すると、その情報を受信したい通信端末装置が増えた場合に、無線回線にかかる負荷が大きくなってしまう。しかし、MBMSを使用すると、通信端末装置が増えた場合でもそれらの通信端末装置全てが同じチャネルを使用して情報を受信するので、無線回線にかかる負荷を増大させることなく情報受信できる通信端末装置を増加させることができる。現在、MBMSを用いたサービスとしては、交通情報の配信、音楽配信、駅でのニュース配信、スポーツ中継の配信等が考えられている。
次に、共通のサービスが提供されるエリアであるMBMSサービスエリア(MBMS Service area)について図15を用いて説明する。図15に示すように、MBMSサービスエリアは複数のセルの集まりとして構成される。図15における六角形それぞれがセルを表す。MBMSサービスエリア内では、共通のMBMSサービスが配信される(1つのMBMSサービスエリア内で配信されるMBMSサービスは1つでも複数でもよい)。MBMSサービスエリア内では、エリア内の複数の基地局でタイミングを合わせて同じデータを送信するSFN合成(SFNコンバイニング、Single Frequency Network combining)を行う。同一タイミングで送信されたデータは、無線上で混ざり合って端末に届き、OFDM通信方式の場合、ガードインターバル(GI, Guard Interval)の期間内であれば、互いに干渉せず合成が可能である。セルエッジのように自分の基地局からの電波が弱い位置にいる端末でも、隣接基地局からの信号と合成されたデータを受信するので、SFNコンバイニングによって、エリア全体に効率的にMBMSデータを配信することができる。MBMSサービスエリアは、共通のMBMSサービスが配信される範囲である。図15の例では、MBMSサービスエリア1、2、3でそれぞれ異なるMBMSサービスが提供される。MBMSサービスエリアが重なっているセルでは、重なっているすべてのMBMSサービスエリアで提供されているMBMSサービスを受けることができる。例えば、図15のMBMSサービスエリア1でニュース番組1と音楽配信サービスが提供されており、MBMSサービスエリア2でニュース番組2とスポーツ番組が提供されており、MBMSサービスエリア3で交通情報が提供されているとする。ここで、MBMSサービスエリア1と2の重なっている部分ではニュース番組1及び2と音楽配信サービス、スポーツ番組を受けることができる。MBMSサービスエリア1、2、3の重なっている部分に位置するセルでは、3つのMBMSサービスエリアで提供されているすべてのMBMSサービスを受けることができる。
端末がMBMSサービスを受信するために必要な制御情報の受信手順を、図16を用いて説明する。端末はまず、報知情報であるマスター情報ブロック(Master Information Block:以下、「MIB」という)を報知チャネル(BCH, broadcast channel)を介して受信する。MIBとは、端末が最初に受信する報知情報であり、物理レイヤに関するパラメータや次に受信する情報のスケジューリング情報などを含むメッセージである。次に、MIBに含まれるスケジューリング情報に従って、MBMSの制御情報のスケジューリング情報を運ぶメッセージであるMSMSスケジューリングブロック(MBMS Scheduling Block: 以下、「MBMS SB」という)を下り共有チャネル(DL-SCH, downlink shared channel)を介して受信する。MIBとMBMS SBのメッセージ構成を図17に示す。MBMS SBは、セルが属している各MBMSサービスエリアのIDと、提供されているMBMSサービスのID、及びMBMSサービスを受信するための設定等に必要なMBMSの制御情報のスケジューリング情報等を含む。
端末は、MBMS SBに指示されたスケジューリング情報に従って、通知情報(Notification)、アクセス情報(Access Information)、MBMS一般情報(MBMS General Information)、MBMS無線ベアラ情報(MBMS Radio Bearer Information: 以下、「MBMS RB Information」という)の順に、MBMSポイント・ツー・マルチポイント制御チャネル(MCCH: mbms point-to-multipoint control channel)を介して受信する。その後、受信した制御情報をもとに、MBMSポイント・ツー・マルチポイントトラフィックチャネル(MTCH, mbms point-to-multipoint traffic channel)を介してMBMSコンテンツを受信する。
全てのMBMSサービスエリアに対して個々のMBMS SBを使用する場合には端末が複数のMBMS SBを読む必要があるため、動作として複雑になってしまう。そのため、全てのMBMSサービスエリアに対して共通のMBMS SBを使用することが有効である。ただしこの場合には、MBMS SBは、セルごとに属しているMBMSサービスエリアが異なるため、セル単位で送信する必要がある。NotificationやAccess Informationのようなサービスに関する情報はMBMSサービスエリア全体で共通のため、MBMSサービスエリア単位でコンバイニングできるように送信することができ、MBMS Generation InformationやMBMS RB Informationは、周波数やタイマ、無線ベアラ(RB)の設定情報なので、オペレータが設定したネットワーク(PublicLand Mobile Network: 以下、「PLMN」という)レベルでコンバイニングできるように送信することができることを考えると、MBMS SBのみセル単位で送信する動作は非効率であるといえる。
以下、本発明の背景技術に係る基地局装置1800の構成について、図18のブロック図を用いて説明する。
報知情報記憶部1801は、MIBに関連する情報を記憶し、記憶したMIB関連情報をMIB生成部1802に出力する。
MBMS関連情報記憶部1803は、MBMSサービスエリアID、MBMSサービスID、MBMS制御情報関連情報等のMBMSに関連する情報を記憶し、記憶したMBMSサービスエリアID、MBMSサービスID 等の情報をMBMS SB生成部1804に、MBMS制御情報関連情報等をMBMS制御情報生成部1805に出力する。また、MBMS制御情報のデータサイズ等の情報を、スケジューリング部1806に出力する。
MBMS制御情報生成部1805は、MBMS関連情報記憶部1803から出力されたMBMS制御情報関連情報に基づいて、MBMS制御情報を生成し、生成したMBMS制御情報をMBMS制御情報送信部1809に出力する。
MBMS SB生成部1804は、MBMS関連情報記憶部1803から出力されたMBMS関連情報と、スケジューリング部1806から出力されたMBMS制御情報のスケジューリング情報に基づいてMBMS SBを生成し、生成したMBMS SBをMBMS SB送信部1808に出力する。
MIB生成部1802は、報知情報記憶部1801から出力されたMIB関連情報と、スケジュールリング部1806から出力されたMBMS SBのスケジューリング情報に基づいてMIBを生成し、生成したMIBをMIB送信部1807に出力する。
スケジューリング部1806は、MBMS関連情報記憶部1803から出力されたMBMS制御情報のデータサイズ等の情報を取得し、これらに基づいてMBMS制御情報のスケジューリング情報を決定する。決定されたMBMS制御情報のスケジューリング情報は、MBMS SB生成部1804に出力される。また、MBMS SBのスケジューリング情報をMIB生成部802とMBMSSB送信部1808に、MIBのスケジューリング情報をMIB送信部1807にそれぞれ出力する。
MIB送信部1807は、MIB生成部1802から出力されたMIBを、スケジューリング部1806から出力されたスケジューリング情報に従って送信する。MBMS SB送信部1808は、MBMS SB生成部1804から出力されたMBMS SBを、スケジューリング部1806から出力されたスケジューリング情報に従って送信する。MBMS制御情報送信部1809は、MBMS制御情報生成部1805から出力されたMBMS制御情報を、スケジューリング部1806から出力されたスケジューリング情報に従って送信する。
次に、本発明の背景技術に係る端末1900の構成について、図19のブロック図を用いて説明する。
受信部1901は、基地局から送信された信号を受信し、受信した信号のうちMIBをMIB受信部1902に、MBMS SBをMBMS SB受信部1903に、MBMS制御情報をMBMS制御情報受信部1904に、それぞれ出力する。
MIB受信部1902は、受信部1901から出力されたMIBを受信し、MBMS SBのスケジューリング情報等をMBMS SB関連情報取得部1905に出力する。
MBMS SB受信部1903は、受信部1901から出力されたMBMS SBを受信し、MBMS制御情報のスケジューリング情報等をMBMS制御情報関連情報取得部1906に出力する。
MBMS制御情報受信部1904は、受信部1901から出力されたMBMS制御情報を受信する。
MBMS SB関連情報取得部1905は、MIB受信部1902から出力されたMBMS SB関連情報から、MBMS SBのスケジューリング情報をスケジューリング部1907に出力する。
MBMS制御情報関連情報取得部1906は、MBMS SB受信部1903から出力されたMBMS制御情報関連情報から、MBMS制御情報のスケジューリング情報をスケジューリング部1907に出力する。
スケジューリング部1907は、MBMS SB関連情報取得部1905から出力されたMBMSSBのスケジューリング情報、及びMBMS制御情報関連情報取得部1906から出力されたMBMS制御情報のスケジューリング情報に基づいて、端末の受信スケジュールを決定する。決定された受信スケジュールは、受信部1901に出力される。
3rd Generation Partnership Project, 3GPP TS 25.331 V7.4.0(3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Radio AccessNetwork;Radio Resource Control(RRC);Protocol Specification(Release 7)),2007年4月,インターネット<URL: http://www.3gpp.org>
しかし、上記従来技術では、MBMS制御情報を取得するために必要な情報であるMBMS SBをSFNコンバイニングできないという課題がある。
また、アイドル状態(idle mode)の端末が、セルの移動に伴って利用する基地局を切り替える(セルリセレクション、セル再選択、cell reselection)際、前のセルで受けていたサービスが移動先のセルでは提供されていない可能性がある。端末がセル内で提供されているサービスを知るには、MBMS SBを受信しなければならない。しかし、端末は現在のセルにいて隣接セルのMIBまでしか受信することができず、それ以上の情報を受信するには、サブフレームのどの位置に誰宛ての情報が入っているかを示したL1/L2シグナリングチャネル(L1/L2 signalling channel)を取得しなければならない。しかし、隣接セルのL1/L2シグナリングチャネルを受信して、現在受信しているサービスが隣接セルでも継続して受信できるかをセルリセレクション前に知るには、端末の動作が複雑になるので、非効率という問題がある。
本発明の目的は、端末がセル移動前に隣接セルのサービス状況を効率的に取得する無線通信基地局装置、無線通信端末装置、無線送信及び受信方法を提供することである。
本発明は、1以上のセルから構成されるサービスエリア内で1以上の移動端末に放送サービス又はマルチキャストサービスを提供するための無線送信手段と、前記サービスエリアは1以上のサブエリアに分割され、前記サブエリアにはサブエリア識別子が付与されており、スケジューリングブロックのスケジューリング情報と自セルが属するサブエリアのサブエリア識別子を含むマスター情報ブロックを送信するマスター情報ブロック送信手段と、前記放送サービス又はマルチキャストサービスが提供されるサブエリアの識別子を含む前記スケジューリングブロックを送信するスケジューリングブロック送信手段と、を具備する無線送信装置を提供する。
本発明に係る無線通信基地局装置、無線通信端末装置、無線送信及び受信方法によれば、セル移動前に隣接セルのサービス状況を効率的に取得することで、セル移動後にサービスが継続できなくなる危険性を回避する助けとなる。
さらに、MBMSサービスを受けるための制御情報やスケジューリング情報を出来る限りSFNコンバイニングできるように送信することができるので、端末の受信効率が向上する。
本発明の実施の形態1に係る基地局装置の構成を示すブロック図
本発明の実施の形態1に係る端末装置の構成を示すブロック図
本発明の実施の形態1に係るネットワークの構成図
本発明の実施の形態1に係るMBMSサービスエリア及びMBMSサブエリアの配置例を示した図
本発明の実施の形態1に係るMIBとMBMS SBのメッセージ構成図
本発明の実施の形態1に係る端末装置におけるMBMS関連情報の受信手順を示した図
本発明の実施の形態1に係る端末装置におけるMBMS制御情報受信までの動作を示したフローチャート
本発明の実施の形態1に係る端末装置における隣接セルのMBMSサブエリアID判定の動作を示したフローチャート
本発明の実施の形態2に係る端末装置の構成を示すブロック図
本発明の実施の形態3に係る隣接MBMSサブエリア情報のメッセージ構成図
本発明の実施の形態3に係る端末装置におけるMBMS関連情報の受信手順を示した図
本発明の実施の形態3に係る基地局装置の構成を示すブロック図
本発明の実施の形態3に係る端末装置の構成を示すブロック図
本発明の実施の形態4に係るカウンティング時の基地局装置と端末装置のシグナリングフローを説明するための図
従来技術に係るMBMSサービスエリアの配置例を示した図
従来技術に係る端末装置のMBMS関連情報の受信手順を示した図
従来技術に係るMIBとMBMS SBのメッセージ構成図
従来技術に係る基地局装置の構成を示すブロック図
従来技術に係る端末装置の構成を示すブロック図
本発明の実施の形態5に係るマクロセルと屋内エリアのエリア概念図
本発明の実施の形態5に係る屋内基地局装置の構成を示すブロック図
本発明の実施の形態5に係る端末装置の構成を示すブロック図
本発明の実施の形態5に係る屋内基地局装置と端末装置のシーケンス図
本発明の実施の形態5に係る端末装置における、屋内エリアでMBMSデータを受信するまでの動作を示したフローチャート
本発明の実施の形態6に係る端末装置の構成を示すブロック図
符号の説明
101 報知情報記憶部
102 MIB生成部
103 MBMS関連情報記憶部
104 MBMS SB生成部
105 MBMS制御情報生成部
106 スケジューリング部
107 サブエリアID記憶部
108 MIB送信部
109 MBMS SB送信部
110 MBMS制御情報送信部
111 アンテナ
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、実施の形態において、同一の機能を有する構成には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
以下の実施の形態においては、第三世代移動通信システム、3.5世代移動通信システム、特に、3.9世代移動通信システム(3GPP LTE(Long Term Evolution)等)のシステムに基づいて説明するが、本発明はこれらのシステムに限定されるものではなく、第四世代移動通信システム(IMT-Advanced等)、無線LAN等のいかなる移動通信システムにも適用可能である。
(実施の形態1)
図3は、本実施の形態1に係るネットワークの構成を示す図である。図3に示すネットワークは、端末装置(User Equipment, UE)301、無線基地局装置(Evolved NodeB, eNB)302、MBMS制御装置(MBMS Control Entity, MCE)303、及びコアネットワーク(Evolved Packet Core, EPC)304から構成される。
基地局装置302は、無線資源の割り当て及び管理を行い、UE301のための無線アクセスネットワークのアクセスポイントの役割を担当する。アップリンクを介してUE301から転送される情報を受信し、ダウンリンクを介してUE301にデータを転送する。
MCE303は複数の基地局装置302を管理し、MBMSサービスに対する物理リソースブロックの割り当てを行う。EPC304は、移動通信ネットワークの基幹部分であり、MBMSコンテンツの配信や、MBMSデータ及びセッションの制御等を行う。
本実施の形態1では、MBMSサービスエリアを複数のエリアに分割することで、MBMS SBをSFNコンバイニングできるように送信することを可能にする。
図4は、本発明の実施の形態1に係るMBMSデータ送信のエリア構成を示した図である。
図4に示すように、SFNコンバイニングを行う最小単位として1以上のセルから構成されるMBMSサブエリア(MBMS sub area)を定義し、MBMSサービスエリアをMBMSサブエリア単位で構成する。MBMSサブエリアは複数のMBMSサービスエリアに属することが出来る。これによって、MBMS SB をMBMSサブエリア単位でSFNコンバイニングできるように送信することが可能になる。
図5は、本発明の実施の形態1に係るMIBとMBMS SBのメッセージ構成を示した図である。図5に示すように、MIB501によって、MBMS SBのスケジューリング情報等に加え、MBMSサブエリアIDを通知する。MBMS SB502によってMBMSサービスIDやMBMS制御情報のスケジューリング情報等に加え、サービスエリアを構成するMBMSサブエリアIDのリストを通知する。MBMS SB502は、サブエリア内で共通となるように構成したので、MBMSサブエリア内でSFNコンバイニングできるように送信する可能である。端末装置は、MIB501とMBMS SB502を受信すると、自分のいるMBMSサブエリアIDとMBMSサービスエリアID、及び同じMBMSサービスエリアに含まれるMBMSサブエリアIDを取得する。
本実施の形態1における、端末装置がMBMS関連情報を受信する流れを図6を用いて説明する。端末装置は、端末装置が属するセルである、自セル(サービングセル、serving cell)のMIBを報知チャネル(BCH)を介して受信して自セルのMBMSサブエリアIDを取得し、次にMBMS SBを下り共有チャネル(DL-SCH)を介して受信して、自セルの所属するMBMSサブエリアで配信されているMBMSサービスと、同じMBMSサービスを配信している他のMBMSサブエリアの情報を取得する。この時、MBMS SBはMBMSサブエリアでSFNコンバイニングされる。続いてNotificationからMBMS RB InformationまでのMBMS制御情報を、MBMSポイント・ツー・マルチポイント制御チャネル(MCCH)を介して受信する。以上の受信した情報に基づいて、MBMSコンテンツをMBMSポイント・ツー・マルチポイントトラヒックチャネル(MTCH)を介して受信する。
ここで、端末装置がセルリセレクション前に隣接セルのMIBを報知チャネルを介して受信、もしくはセルリセレクション後に移動先のセルのMIBを受信した場合、移動前のセルと移動先のセルのMIBに含まれるMBMSサブエリアIDを比較して、MBMS SBを新たに受信する必要の有無を判断できる。また、端末装置は、隣接セルのMIBを受信することで、隣接セルが属しているMBMSサブエリアのIDを取得できるので、あらかじめ取得したMBMS SBの情報と照らし合わせて、隣接セルで提供されているMBMSサービスを知ることができる。
以下、本発明の実施の形態1に係る基地局装置100(eNode B)の構成について、図1のブロック図を用いて説明する。
報知情報記憶部101は、MBMSスケジューリングブロックのスケジューリング情報、物理レイヤパラメータ等のMIBに関連する情報を記憶し、記憶したMIB関連情報をMIB生成部102に出力する。
MBMS関連情報記憶部103は、MBMSサービスエリアID、MBMSサービスID、MBMS制御情報関連情報等のMBMSに関連する情報を記憶し、記憶したMBMSサービスエリアID、MBMSサービスID等の情報をMBMS SB生成部104に、MBMS制御情報関連情報等をMBMS制御情報生成部105に出力する。また、MBMS制御情報のデータサイズ等の情報を、スケジューリング部106に出力する。
サブエリアID記憶部107は、MBMSサブエリアID、MBMSサービスエリアID、及び各MBMSサービスエリアに対応するMBMSサブエリアの情報を記憶している。記憶した情報のうち、自分のセルが属しているMBMSサブエリアIDはMIB生成部102に、自分のセルが属しているMBMSサービスエリアID及び対応するMBMSサブエリアIDはMBMS SB生成部104にそれぞれ出力する。
MBMS制御情報生成部105は、MBMS関連情報記憶部103から出力されたMBMS制御情報関連情報に基づいて、通知情報(Notification)、アクセス情報(Access Information)等のMBMS制御情報を生成し、生成したMBMS制御情報をMBMS制御情報送信部110に出力する。
MBMS SB生成部104は、MBMS関連情報記憶部103から出力されたMBMS関連情報と、エリアIDデータベース部から出力されたMBMSサービスエリアID及び対応するMBMSサブエリアIDと、スケジューリング部106から出力されたMBMS制御情報のスケジューリング情報に基づいてMBMS SBを生成し、生成したMBMS SBをMBMS SB送信部109に出力する。ここで生成したMBMS SBは、MBMSサービスエリアごとのすべてのMBMSサブエリアIDを含む。
MIB生成部102は、報知情報記憶部101から出力されたMIB関連情報と、サブエリアID記憶部107から出力されたMBMSサービスエリアIDと、スケジュールリング部106から出力されたMBMS SBのスケジューリング情報に基づいてMIBを生成し、生成したMIBをMIB送信部108に出力する。ここで生成したMIBはMBMSサブエリアIDを含む。
スケジューリング部106は、MBMS関連情報記憶部103から出力されたMBMS制御情報のデータサイズ等の情報を取得し、これらに基づいてMBMS制御情報のスケジューリング情報を決定する。決定されたMBMS制御情報のスケジューリング情報は、MBMS SB生成部104に出力される。また、MBMS制御情報のスケジューリング情報をMBMS SB生成部104とMBMS制御情報送信部110に、MBMS SBのスケジューリング情報をMIB生成部102とMBMS SB送信部109に、MIBのスケジューリング情報をMIB送信部108にそれぞれ出力する。
MIB送信部108は、MIB生成部102から出力されたMIBを、スケジューリング部106から出力されたスケジューリング情報に従って送信する。MBMS SB送信部109は、MBMS SB生成部104から出力されたMBMS SBを、スケジューリング部106から出力されたスケジューリング情報に従って送信する。MBMS制御情報送信部110は、MBMS制御情報生成部105から出力されたMBMS制御情報を、スケジューリング部106から出力されたスケジューリング情報に従って、アンテナ111を介して送信する。
また、基地局装置100は、MBMSデータを生成するブロードキャスト・マルチキャストサービスセンター(BMSC,Broadcast Multicast Service Center)からネットワークを介してMBMSデータを受信する。さらに、基地局装置100は、ネットワークを介して受信したMBMSデータを、図示しないMBMSデータ送信部からMTCHを介して1以上の端末装置に送信する。
次に、本発明の実施の形態1に係る端末装置200(UE)の構成について、図2のブロック図を用いて説明する。
受信部201は、基地局装置から送信された信号をアンテナ209を介して受信し、受信した信号のうちMIBをMIB受信部202に、MBMS SBをMBMS SB受信部203に、MBMS制御情報をMBMS制御情報受信部204に、それぞれ出力する。
MIB受信部202は、受信部201から出力されたMIBを受信し、MBMS SBのスケジューリング情報等をMBMS SB関連情報取得部205に出力する。また、MBMSサブエリアIDを抽出し、MBMSサブエリア判定部208に出力する。
MBMS SB受信部203は、受信部201から出力されたMBMS SBを受信し、MBMS制御情報のスケジューリング情報等をMBMS制御情報関連情報取得部206に出力する。また、MBMSサービスエリアごとに含まれるMBMSサブエリアIDを抽出し、MBMS サブエリア判定部208に出力する。
MBMS SB関連情報取得部205は、MIB受信部202から出力されたMBMS SB関連情報から、MBMS SBのスケジューリング情報をスケジューリング部207に出力する。
MBMS制御情報関連情報取得部206は、MBMS SB受信部203から出力されたMBMS制御情報関連情報から、MBMS制御情報のスケジューリング情報をスケジューリング情報処理部207に出力する。
スケジューリング情報処理部207は、MBMS SB関連情報取得部205から出力されたMBMS SBのスケジューリング情報、及びMBMS制御情報関連情報取得部206から出力されたMBMS制御情報のスケジューリング情報に基づいて、端末装置の受信スケジュールを決定する。決定された受信スケジュールは、受信部201に出力される。
MBMSサブエリア判定部208は、MIB受信部202から出力された隣接セルのMBMSサブエリアIDと、MBMS SB受信部203から出力されたMBMSサービスエリアごとのMBMSサブエリアIDを比較し、現在受信しているMBMSサービスを提供しているMBMSサービスエリアに、隣接セルのMBMSサブエリアが含まれているかどうかを判定する。
図7は、本発明の実施の形態1に係る端末装置200における、MBMS制御情報受信までの動作を示したフローチャートである。以下、図2及び図7を用いて、端末装置200のMBMS制御情報受信動作について説明する。以下の記載及び図面において、ステップを「ST」と省略して記載する。
ST711では、受信部201で受信した自セル(サービングセル、serving cell)のMIBを、MIB受信部202に出力する。ST712では、MIB受信部202でMIBに含まれるMBMSサブエリアIDを抽出し、保管する。ST713では、MBMS SB関連情報取得部205で、MIB受信部202から出力されたMIBに含まれる情報のうち、MBMS SB関連情報を抽出する。MBMS SB関連情報取得部205で抽出されたMBMS SB関連情報のうち、MBMS SBのスケジューリング情報をスケジューリング情報処理部207に出力する。
ST714では、スケジューリング情報処理部207からの指示に従って、受信部201で受信したMBMS SBを、MBMS SB受信部203に出力する。ST715では、MBMS SB受信部203でMBMS SBに含まれるMBMSサービスエリアごとのMBMSサブエリアIDを抽出し、保管する。ST716では、MBMS制御情報関連情報取得部206で、MBMS SB受信部から出力されたMBMS SBに含まれる情報のうち、MBMS制御情報関連情報を抽出する。MBMS制御情報関連情報取得部206で抽出されたMBMS制御情報関連情報のうち、MBMS制御情報のスケジューリング情報をスケジューリング情報処理207に出力する。ST717では、スケジューリング情報処理部207からの指示に従って、受信部201で受信したMBMS制御情報を、MBMS制御情報受信部204に出力する。
図8は、本発明の実施の形態1に係る端末装置200における、隣接セルのMBMSサブエリアID判定の動作を示したフローチャートである。
ST811では、受信部201で受信した隣接セルのMIBを、MIB受信部202に出力する。ST1812では、MIB受信部202でMIBに含まれるMBMSサブエリアIDを抽出し、保管する。ST813では、MIB受信部202で保管されていた自セルと隣接セルのMBMSサブエリアIDをそれぞれMBMSサブエリア判定部208に出力する。MBMSサブエリア判定部208では、2つのMBMSサブエリアIDを比較する。
MBMSサブエリア判定部208での判定の結果、自セルと隣接セルのMBMSサブエリアIDが同一であれば、ST814に移行し、端末装置200は隣接セルへのセルリセレクション後に、隣接セルのMBMS SBを読み直す必要がない。
MBMSサブエリア判定部208での判定の結果、自セルと隣接セルのMBMSサブエリアIDが同一であれば、ST815に移行し、MBMS SB受信部203で保管されていたMBMSサービスエリアごとのMBMSサブエリアIDをMBMSサブエリア判定部208に出力する。MBMSサブエリア判定部208で、隣接セルのMBMSサブエリアIDと自セルが属しているMBMSサービスエリアに含まれるMBMSサブエリアIDを比較する。MBMSサブエリア判定部208の判定の結果、隣接セルのMBMSサブエリアIDが、自セルと同じMBMSサービスエリアに含まれるならば、ST816へ移行する。含まれない場合は、ST817に移行し、端末装置200は隣接セルへのセルリセレクション後に、隣接セルのMBMS SBを読み直す。
ST816では、MBMSサブエリア判定部208で、隣接セルのMBMSサブエリアIDが、自セルで受信中のMBMSサービスを提供しているMBMSサービスエリアに含まれるかどうか判定する。含まれる場合はST818に移行し、端末装置200はセルリセレクション後、MBMS SBを読み直す。受信中のMBMSサービスは継続して受信可能である。含まれない場合はST819に移行し、端末装置200はセルリセレクション後、MBMS SBを読み直す。この時、自セルで受信中のMBMSサービスは、隣接セルでは提供されていない。
端末装置200の図示しないMBMSデータ受信部は、MBMSデータをMTCHを介して受信し、図示しない再生部で受信したMBMSデータを再生する。
以上のように、実施の形態1において、MBMSサービスエリアを構成するエリア単位としてMBMSサブエリアを定義する。基地局装置はMIBにMBMSサブエリアIDを、MBMS SBにMBMSサービスエリアに含まれるすべてのMBMSサブエリアIDを含んで送信する。端末装置は、MIBを報知チャネル(BCH)を介して受信することによって、自分のいるMBMSサブエリアIDを知り、MBMS SBを下り共有チャネル(DL-SCH)を介して受信することによって、自セルが属しているMBMSサービスエリアID及び、同じMBMSサービスエリアに含まれるMBMSサブエリアIDを知ることができる。また、隣接セルのMIBを報知チャネル(BCH)を介して受信することで、隣接セルが属しているMBMSサービスエリアを知ることができる。
上記構成をとることにより、下り共有チャネル(DL-SCH)を介して送信されるMBMS SBをMBMSサブエリア単位でSFNコンバイニングできるように送信することが可能になる。また、端末装置はセル移動前に隣接セルのサービス状況を把握し、現在受けているサービスがセル移動後も継続して受けられるかどうかを知ることができる。この時、MIBには1つのMBMSサブエリアIDのみ追加すればよいので、MIBの変更は最小限で済む。
なお、本実施の形態1では、MBMSサブエリア単位でMBMS SB がSFNコンバイニングされたが、SFNコンバイニングは、隣接セルが属しているMBMSサービスエリアを知るための必須の構成ではない。MBMS SBがSFNコンバイニングされずに、セル単位で送信される場合でも、端末装置は隣接セルのMBMSサブエリアIDを取得して、現在受信中のサービスが隣接セルでも受信できるかどうかを知ることが可能である。
なお、MBMSサブエリアのエッジ部分のセルでのみ、MIBにMBMSサブエリアIDを含んで送信することも考えられる。これによって、MBMSサブエリア全体でのリソース消費を低減できる。
また、端末装置はMIBの次にスケジューリングユニット1(Scheduling Unit 1:以下、「SU-1」という)を受信し、その次にMBMS SBを受信するという流れも考えられる。SU-1は、セルIDやアクセス制限関連のパラメータ、他のスケジューリングユニットのスケジューリング情報などを含み、ダウンリンク共有チャネル(DL-SCH, downlink shared channel)を介して送信される。この場合、MIBにはSU-1のスケジューリング情報が示され、SU-1でMBMS SBのスケジューリング情報が示されるという構成になる。これによって、MIBで送る情報を最低限にし、MIBのメッセージサイズをさらに削減することができる。
また、MBMSサブエリアをトラッキングエリア(Tracking area)と同一のエリアとして運用することも考えられる。これによって、MBMSサブエリア用に新たにIDを追加する必要がなく、トラッキングエリアのIDを共用できる。
なお、本実施の形態1では、基地局装置がMBMS SBを生成したが、これに限るものではなく、MCE等の無線制御装置がMBMS SBを生成し、基地局装置に送信してもよい。このような構成によって、基地局装置で個別にMBMS SBを生成する必要がないという効果がある。
本実施の形態1に係る発明は、1以上のセルから構成されるサービスエリア内で1以上の移動端末に放送サービス又はマルチキャストサービスを提供するための無線送信手段と、前記サービスエリアは1以上のサブエリアに分割され、前記サブエリアにはサブエリア識別子が付与されており、スケジューリングブロックのスケジューリング情報と自セルが属するサブエリアのサブエリア識別子を含むマスター情報ブロックを送信するマスター情報ブロック送信手段と、前記放送サービス又はマルチキャストサービスが提供されるサブエリアの識別子を含む前記スケジューリングブロックを送信するスケジューリングブロック送信手段と、を具備する無線送信装置を提供する。
上記無線送信装置は、自セルが属しているサービスエリアID及び、同じサービスエリアに含まれるサブエリアIDを無線受信端末に通知することができる。さらに、スケジューリングブロックをサブエリア単位でSFNコンバイニングできるように送信でき、無線受信装置がセル移動前に隣接セルのサービス状況を把握し、現在受けているサービスがセル移動後も継続して受けられるかどうかを把握することができる。
上記無線送信装置では、さらに、スケジューリングブロックは、前記放送サービス又はマルチキャストサービスが提供されるサブエリアの内、前記自セルが属するサブエリアと隣接するサブエリアのサブエリア識別子を含む構成を採る。
上記無線送信装置では、自セルが属しているサービスエリアID及び、同じサービスエリアに含まれるサブエリアIDを知ることができる。また、隣接セルが属しているサービスエリアを知ることができる。さらに、特に1つのサービスエリアに含まれるサブエリアの数が多い場合、スケジューリングブロックのメッセージサイズを削減することができる。
本実施の形態1に係る発明は、1以上のセルから構成されるサービスエリア内で1以上の移動端末に放送サービス又はマルチキャストサービスを提供するための無線送信ステップと、前記サービスエリアは1以上のサブエリアに分割され、前記サブエリアにはサブエリア識別子が付与されており、スケジューリングブロックのスケジューリング情報と自セルが属するサブエリアのサブエリア識別子を含むマスター情報ブロックを送信するマスター情報ブロック送信ステップと、前記放送サービス又はマルチキャストサービスが提供されるサブエリアの識別子を含む前記スケジューリングブロックを送信するスケジューリングブロック送信ステップと、を具備する無線送信方法を提供する。
上記無線送信方法は、自セルが属しているサービスエリアID及び、同じサービスエリアに含まれるサブエリアIDを無線受信端末に通知することができる。さらに、スケジューリングブロックをサブエリア単位でSFNコンバイニングできるように送信でき、無線受信方法がセル移動前に隣接セルのサービス状況を把握し、現在受けているサービスがセル移動後も継続して受けられるかどうかを把握することができる。
本実施の形態1に係る発明は、さらに、スケジューリングブロックは、前記放送サービス又はマルチキャストサービスが提供されるサブエリアの内、前記自セルが属するサブエリアと隣接するサブエリアのサブエリア識別子を含む構成を採る無線送信方法を提供する。
上記無線送信方法は、自セルが属しているサービスエリアID及び、同じサービスエリアに含まれるサブエリアIDを知ることができる。また、隣接セルが属しているサービスエリアを知ることができる。さらに、特に1つのサービスエリアに含まれるサブエリアの数が多い場合、スケジューリングブロックのメッセージサイズを削減することができる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2に係る端末装置900の構成について、図9のブロック図を用いて説明する。
ここで、端末装置はセルリセレクションを行う前に、自セルの属しているMBMSサブエリアと移動先の隣接セルの属しているMBMSサブエリアを比較するものとする。MBMSサブエリア判定部901では、MIB受信部202から出力された隣接セルのMIBに含まれるMBMSサブエリアIDと、自セルのMIBに含まれるMBMSサブエリアID、及びMBMS SBに含まれるMBMSサービスエリアごとのMBMSサブエリアIDを比較し、その結果をセル移動制御部902に出力する。
セル移動制御部902では、MBMSサブエリア判定部901からの出力結果に従って、端末装置のセル移動を制御する。ここで、自セルと隣接セルのMBMSサブエリアIDが同一であれば、セル移動制御部902はセルリセレクションを続行する。隣接セルのMBMSサブエリアIDが、受信中のMBMSサービスを提供しているMBMSサービスエリアに含まれる場合、セル移動制御部902はセルリセレクションを続行する。隣接セルのMBMSサブエリアIDが、受信中のMBMSサービスを提供しているMBMSサービスエリアに含まれない場合、または、自セルと同じMBMSサービスエリアに含まれない場合、セル移動制御部902は、セルリセレクションを抑制する、すなわち、セルリセレクションをせずに出来る限り今のセルに留まるように、隣接セルに切り替えず、自セルからの信号を受信し続けるように端末装置900に指示する。セルリセレクションを中止することが出来ない場合、セル移動後に現在受信中のサービスが継続できなくなることを画面に表示する、警告音を発する、または端末装置が振動する、などして、ユーザに対し警告する。
以上のように、実施の形態2において、端末装置がセルリセレクションを行う際に、自セルと隣接セルのMBMSサブエリアIDを比較し、その結果に応じた制御を行う。
上記構成をとることにより、端末装置は現在受信中のサービスがセル移動後も継続して受信できる場合はセルリセレクションを行うが、現在受信中のサービスがセル移動後に受信できなくなる場合には、出来る限りセルリセレクションを行わないように、セルリセレクションを決定する自セルと隣接セルの受信品質の測定値の差分を大きく設定する。また、ユーザに対し警告を出すといった処置を行うことができる。
なお、本実施の形態2では、MBMSサブエリア単位でMBMS SB がSFNコンバイニングされたが、SFNコンバイニングは、隣接セルが属しているMBMSサービスエリアを知るための必須の構成ではない。MBMS SBがSFNコンバイニングされずに、セル単位で送信される場合でも、端末装置は隣接セルのMBMSサブエリアIDを取得して、現在受信中のサービスが隣接セルでも受信できるかどうかを知ることが可能である。
本実施の形態2に係る発明は、1以上のセルから構成されるサービスエリア内で1以上の移動端末に提供される放送サービス又はマルチキャストサービスを受信するための無線受信ステップと、前記サービスエリアは1以上のサブエリアに分割され、前記サブエリアにはサブエリア識別子が付与されており、スケジューリングブロックのスケジューリング情報と自セルが属するサブエリアのサブエリア識別子を含むマスター情報ブロックを受信するマスター情報ブロック受信ステップと、前記放送サービス又はマルチキャストサービスが提供されるサブエリアの識別子を含む前記スケジューリングブロックを受信するスケジューリングブロック受信ステップと、を具備する無線受信方法を提供する。
上記無線受信方法は、セル移動前に隣接セルのサービス状況を把握し、現在受けているサービスがセル移動後も継続して受けられるかどうかを知ることができる。
本実施の形態2に係る発明は、さらに、受信した隣接セルマスター情報ブロックからサブエリア識別子を抽出して記憶するセルサブエリア識別子記憶ステップと、前記隣接セルサブエリア識別子が前記スケジューリングブロックに含まれるかどうか判定する判定ステップと、を具備する無線受信方法を提供する。
上記無線受信方法は、セルリセレクションの際、隣接セルに切り替えず、自セルからの信号を受信し続けるようにすることができる。セルリセレクションを中止することが出来ない場合、セル移動後に現在受信中のサービスが継続できなくなることをユーザに対し警告することができる。
本実施の形態2に係る発明は、以上のセルから構成されるサービスエリア内で1以上の移動端末に提供される放送サービス又はマルチキャストサービスを受信するための無線受信ステップと、前記サービスエリアは1以上のサブエリアに分割され、前記サブエリアにはサブエリア識別子が付与されており、スケジューリングブロックのスケジューリング情報と自セルが属するサブエリアのサブエリア識別子を含むマスター情報ブロックを受信するマスター情報ブロック受信ステップと、前記放送サービス又はマルチキャストサービスが提供されるサブエリアの識別子を含む前記スケジューリングブロックを受信するスケジューリングブロック受信ステップと、を具備する無線受信方法を提供する。
上記無線受信方法は、無線受信方法はセル移動前に隣接セルのサービス状況を把握し、現在受けているサービスがセル移動後も継続して受けられるかどうかを知ることができる。
本実施の形態2に係る発明は、さらに、受信した隣接セルマスター情報ブロックからサブエリア識別子を抽出して記憶するセルサブエリア識別子記憶ステップと、前記隣接セルサブエリア識別子が前記スケジューリングブロックに含まれるかどうか判定する判定ステップと、を具備する無線受信方法を提供する。
上記無線受信方法は、セルリセレクションの際、隣接セルに切り替えず、自セルからの信号を受信し続けるようにすることができる。セルリセレクションを中止することが出来ない場合、セル移動後に現在受信中のサービスが継続できなくなることをユーザに対し警告することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3は、実施の形態1において、MBMSサービスエリアに含まれるすべてのMBMSサブエリアIDを通知するのではなく、隣接しているMBMSサブエリアIDのみを通知する方法について説明する。同じMBMSサービスエリアに含まれるMBMSサブエリアの通知方法として、MBMS制御情報のひとつとして隣接MBMSサブエリア情報(Neighbour MBMS sub area Information)を生成し、これによって通知する方法がある。隣接MBMSサブエリア情報のメッセージ構成を図10に示す。隣接MBMSサブエリア情報1001で通知する場合は、図10のように、隣接するMBMSサブエリアのIDと、各MBMSサブエリアで提供されているMBMSサービスIDを通知する。
図11は、本実施の形態3において、端末装置がMBMS関連情報を受信する流れを示した図である。端末装置は下り共有チャネル(DL-SCH)を介して受信したMBMS SBによって、隣接MBMSサブエリア情報のスケジューリング情報を取得する。端末装置は、取得したスケジューリング情報に従って、隣接MBMSサブエリア情報を、MBMSポイント・ツー・マルチポイント制御チャネル(MCCH)を介して受信する。この時、隣接MBMSサブエリア情報はMBMSサブエリアでSFNコンバイニングされる。
以下、本発明の実施の形態3に係る基地局装置1200の構成について、図12のブロック図を用いて説明する。
MBMS関連情報記憶部103は、MBMSサービスエリアID、MBMSサービスID、MBMS制御情報関連情報等のMBMSに関連する情報を記憶し、記憶したMBMSサービスエリアID、MBMSサービスID等の情報をMBMS SB生成部1202に、MBMS制御情報関連情報等をMBMS制御情報生成部1203に出力する。また、MBMS制御情報の種別等の情報を、スケジューリング部106に出力する。
MBMS SB生成部1202は、MBMS関連情報記憶部103から出力されたMBMS関連情報と、スケジューリング部106から出力されたMBMS制御情報のスケジューリング情報に基づいてMBMS SBを生成し、生成したMBMS SBをMBMS SB送信部109に出力する。ここで生成したMBMS SBには、MBMSサービスエリアごとのMBMSサブエリアIDを含めない。
MBMS制御情報生成部1203は、MBMS関連情報記憶部103から出力されたMBMS制御情報関連情報に基づいてMBMS制御情報を生成し、生成したMBMS制御情報をMBMS制御情報送信部110に出力する。ここで、隣接するMBMSサブエリアIDと、各MBMSサブエリアで提供されているMBMSサービスIDを含む隣接MBMSサブエリア情報が生成される。
MIB送信部107は、MIB生成部102から出力されたMIBを、MBMS SB送信部109は、MBMS SB生成部1202から出力されたMBMS SBを、MBMS制御情報送信部110は、MBMS制御情報生成部1203から出力されたMBMS制御情報を、スケジューリング部106から出力されたスケジューリング情報に従って送信する。
次に、本発明の実施の形態3に係る端末装置1300の構成について、図13のブロック図を用いて説明する。
MBMS制御情報受信部204は、受信部201から出力されたMBMS制御情報を受信し、受信したMBMS制御情報の中から隣接MBMSサブエリア情報を抽出し、隣接MBMSサブエリア情報取得部1301に出力する。
隣接MBMSサブエリア情報取得部1301は、MBMS制御情報受信部204から出力された隣接MBMSサブエリア情報から、隣接するMBMSサブエリアのIDを抽出し、MBMSサブエリア判定部1302に出力する。
MBMSサブエリア判定部1302は、MIB受信部202から出力された隣接セルのMBMSサブエリアIDと、隣接MBMSサブエリア情報取得部1301から出力された、隣接MBMSサブエリアのIDとを比較し、現在受信しているMBMSサービスを提供しているMBMSサービスエリアに、隣接セルのMBMSサブエリアが含まれているかどうかを判定する。
以上のように、実施の形態3において、基地局装置は隣接MBMSサブエリア情報によって、同じMBMSサービスを提供している隣接MBMSサブエリアを通知する。MBMSサブエリアは複数のセルによって構成されたエリアなので、端末装置の移動速度を考えて、隣接MBMSサブエリア情報を取得するより前に、隣接MBMSサブエリアを通り過ぎて、隣接MBMSサブエリアのさらに先のMBMSサブエリアまで移動することはないと考えられる。従って、端末装置はMBMSサービスエリア全体に含まれるMBMSサブエリアの情報を知る必要はなく、隣接しているMBMSサブエリアで提供されているMBMSサービスがわかれば問題はないといえる。
上記構成をとることにより、特に1つのMBMSサービスエリアに含まれるMBMSサブエリアの数が多い場合、MBMS SBのメッセージサイズを削減することができる。
なお、隣接MBMSサブエリア情報を用いずに、MBMS SBによって隣接MBMSサブエリアで配信されているMBMSサービスを通知することも考えられる。この場合は、MBMSサービスエリアごとに含まれるMBMSサブエリアの中から、隣接するMBMSサブエリアのIDのみを通知する。
なお、MBMSサブエリアのエッジ部分のセルでのみ、隣接サブエリア情報を送信することも考えられる。これによって、MBMSサブエリア全体でのリソース消費を低減できる。
本実施の形態3に係る発明は、1以上のセルから構成されるサービスエリア内で1以上の移動端末に放送サービス又はマルチキャストサービスを提供するための無線送信手段と、前記サービスエリアは1以上のサブエリアに分割され、前記サブエリアにはサブエリア識別子が付与されており、スケジューリングブロックのスケジューリング情報と自セルが属するサブエリアのサブエリア識別子を含むマスター情報ブロックを送信するマスター情報ブロック送信手段と、前記放送サービス又はマルチキャストサービスが提供されるサブエリアの識別子を含む前記スケジューリングブロックを送信するスケジューリングブロック送信手段と、制御情報を送信する制御情報送信手段を有する構成を採り、前記制御情報は、前記放送サービス又はマルチキャストサービスが提供されるサブエリアの内、前記自セルが属するサブエリアと隣接するサブエリアのサブエリア識別子と、前記サブエリアにおいて提供されるサービスを識別するサービス識別子とを含む無線送信装置を提供する。
上記無線送信装置は、自セルが属しているサービスエリアID及び、同じサービスエリアに含まれるサブエリアIDを知ることができる。また、隣接セルが属しているサービスエリアを知ることができる。さらに、特に1つのサービスエリアに含まれるサブエリアの数が多い場合、スケジューリングブロックのメッセージサイズを削減することができる。
本実施の形態3に係る発明は、1以上のセルから構成されるサービスエリア内で1以上の移動端末に放送サービス又はマルチキャストサービスを提供するための無線送信ステップと、前記サービスエリアは1以上のサブエリアに分割され、前記サブエリアにはサブエリア識別子が付与されており、スケジューリングブロックのスケジューリング情報と自セルが属するサブエリアのサブエリア識別子を含むマスター情報ブロックを送信するマスター情報ブロック送信ステップと、前記放送サービス又はマルチキャストサービスが提供されるサブエリアの識別子を含む前記スケジューリングブロックを送信するスケジューリングブロック送信ステップと、制御情報を送信する制御情報送信ステップを有する構成を採り、前記制御情報は、前記放送サービス又はマルチキャストサービスが提供されるサブエリアの内、前記自セルが属するサブエリアと隣接するサブエリアのサブエリア識別子と、前記サブエリアにおいて提供されるサービスを識別するサービス識別子とを含むことを特徴とする無線送信方法を提供する。
上記無線送信方法は、自セルが属しているサービスエリアID及び、同じサービスエリアに含まれるサブエリアIDを知ることができる。また、隣接セルが属しているサービスエリアを知ることができる。さらに、特に1つのサービスエリアに含まれるサブエリアの数が多い場合、スケジューリングブロックのメッセージサイズを削減することができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4では、エリア内のユーザの有無を確認するために基地局装置(eNB)が行うカウンティングの結果によって、該当するMBMSサービスを受信したがっているユーザのいないMBMSサブエリアへのMBMSサービス配信を停止した場合、MBMS SBのみが変更されることによって、NotificationはMBMSサービスエリア単位でSFNコンバイニングできるように送信されることを可能にする。
カウンティングは、基地局装置がエリア(セル、MBMSサブエリア、MBMSサービスエリア等)内でMBMSサービスを受信したがっている端末装置の有無を確認するために行う。基地局装置の図示しないカウンティングリクエスト送信部はエリア内の端末装置に対してカウンティングリクエスト(カウンティング要求、Counting Request)を送信し、カウンティングリクエストを受信した端末装置の図示しないカウンティングレスポンス送信部が、該当するMBMSサービスを受信したい場合に、基地局装置に対してカウンティングレスポンス(カウンティング応答、Counting Response)を返す。これによって、基地局装置の図示しないカウンティングレスポンス受信部がカウンティングレスポンスを受信し、図示しないカウンティング部によってエリア内でMBMSサービスを受信したがっている端末装置の有無を確認、判定する。
図14は、本発明の実施の形態4に係る、カウンティング時の基地局装置と端末装置のシグナリングフローを説明するための図である。以下、図14を用いて、カウンティング時の基地局装置と端末装置の動作について説明する。
図14(a)に示すように、基地局装置は端末装置に通知情報(Notification)を送信することによって、カウンティングリクエストを行う。基地局装置からのカウンティングリクエストを受けた端末装置は、カウンティングが必要なMBMSサービスのID、カウンティングをいつまで行うかを示すパラメータである確率因子(probability factor)、カウンティングを行う必要のある端末装置の状態などの情報を含むアクセス情報(Access information)を受信し、端末装置の受信したいMBMSサービスがある場合には、カウンティングレスポンスを基地局装置に送信する。カウンティングレスポンスには、端末装置が今いるMBMSサブエリアのIDと、受信したいMBMSサービスのIDを含む。Access Informationは、最初MBMSサービスエリア単位でSFNコンバイニングできるように送信されるが、カウンティングレスポンスの受信数が閾値に達したMBMSサブエリアからAccess Informationの送信を止めることで、SFNコンバイニングはMBMSサブエリア単位となる。またこの時、カウンティングレスポンスの返ってこないMBMSサブエリアがある場合、そのMBMSサブエリアは該当するMBMSサービスを受けたい端末装置がいないと見なされ、MBMSサービスの配信が停止される。ここで、配信を停止したMBMSサービスについて、該当MBMSサブエリアのMBMS SBからMBMSサービスIDが削除され、現在配信されているMBMSサービス(すなわちアクティブなサービス、又は、サービスがオン状態のサービス)のMBMSサービスIDのみとなる。また、MBMSサービスの配信が停止されたことは、隣接するMBMSサブエリアにも通知される。隣接するMBMSサブエリアでは、隣接MBMSサブエリア情報に含まれる該当MBMSサブエリアの該当MBMSサービスIDが削除される。
次に図14(b)の示すように、新しく該当MBMSサブエリアに入ってきた端末装置は、まずMBMS SBを受信する。ここで、MBMS SBでは、現在MBMSサブエリアで配信されているMBMSサービスIDが通知される。次に端末装置はNotificationを受信する。NotificationはMBMSサブエリア単位でSFNコンバイニングできるように送信されており、MBMSサービスエリア内で提供されるすべてのMBMSサービスIDが通知される。端末装置はNotificationとMBMS SBを比較して、自分のいるMBMSサービスエリアで受けることのできるMBMSサービス(Notificationに示される)が、現在自分のいるMBMSサブエリア内では配信されていなかった(MBMS SBに示される)場合、基地局装置に対してサービスリクエストを送信することができる。サービスリクエストには、MBMSサブエリアIDと、リクエストしたいMBMSサービスIDが含まれる。端末装置からのサービスリクエストを受けたら、基地局装置はリクエストされたMBMSサービスの配信を再開する。
以上のように、実施の形態4において、カウンティングの結果によって、該当するMBMSサービスを受信したがっているユーザのいないMBMSサブエリアへのMBMSサービス配信が停止された場合、MBMS SBでは現在配信されているMBMSサービスIDのみが通知され、NotificationではMBMSサービスエリア内で提供可能なすべてのMBMSサービスIDが通知される。
上記構成をとることにより、カウンティングによって、同じMBMSサービスエリア内でMBMSサブエリアごとに配信中のMBMSサービスが変わった場合でも、NotificationがMBMSサービスエリア単位でSFNコンバイニングされることが可能となり、Notificationを効率的に通知できる。
なお、カウンティングの管理及びMBMS SBのメッセージ変更は、基地局装置で行う場合だけでなく、MCEで行う場合も考えられる。これによって、MBMSサービスエリアなどの広い範囲のエリアにおける処理を一括して行うことができるようになる。
(実施の形態5)
実施の形態1において、MBMSサブエリア内に、MBSFN受信が不可能な屋内エリア(屋内セル、indoorエリア、indoorセル等。以下、屋内エリアとする)がある場合に、端末装置の移動中にMBMSデータの受信が中断されてしまうことが考えられる。そこで、セル(以下、本実施の形態においてマクロセルと称する。)でMBMSデータを受信している端末装置が、屋内エリアに移っても継続してMBMSデータを受信できるように、屋内エリアではSC-PTM (Single Cell point-to-multipoint)に切り替えてMBMSデータの送信を行う必要がある。上記屋内エリアの例としては、ビルなどの建物内や地下街、トンネルや地下鉄、Closed Subscriber Group (CSG)セルなどが挙げられる。屋内エリアに設置される基地局(以下、屋内基地局とする)として、例えばビル内でのモバイルコミュニケーションシステムであるInbuilding Mobile Communication System (IMCS:登録商標)などがある。
図20は、本発明の実施の形態5に係る、マクロセルと屋内エリアのエリア概念図である。図20において、屋内エリアは、マクロセルよりも小さいものであり、1つのマクロセルのエリア内に完全に含まれる場合と、2つ以上のマクロセルにまたがっている場合とがあるものとする。図20において、屋内エリア内ではMBSFN受信ができないものとする。
図21は、本発明の実施の形態5に係る屋内基地局装置の構成を示すブロック図である。
MBMS関連情報記憶部2101は、MBMSサービスID、MBMSセッションID、MBMSデータのスケジューリング情報等のMBMSに関連する情報を記憶し、記憶したMBMSサービスID等の情報をMBMS制御情報生成部2102に出力する。また、MBMS関連情報記憶部2101は、MBMS制御情報及びMBMSデータのデータサイズ等の情報を、スケジューリング部2103に出力する。
MBMSサブエリアID記憶部2104は、屋内エリアが属しているMBMSサブエリアの情報を記憶している。記憶したMBMSサブエリアIDは、MBMS制御情報生成部2102に出力される。
MBMS制御情報生成部2102は、MBMS関連情報記憶部2101から出力されたMBMS制御情報関連情報とMBMSサブエリアID記憶部2104から出力されたMBMSサブエリアIDとに基づいて、MBMS制御情報を生成し、生成したMBMS制御情報をMBMS制御情報送信部2107に出力する。
MBMSデータ記憶部2105は、屋内エリア内で送信可能なMBMSデータを記憶し、記憶したMBMSデータをMBMSデータ送信部2106に出力する。
スケジューリング部2103は、MBMS関連情報記憶部2101から出力されたMBMS制御情報及びMBMSデータのデータサイズ等の情報を取得し、これらに基づいてMBMS制御情報及びMBMSデータのスケジューリング情報を決定する。決定されたMBMS制御情報及びMBMSデータのスケジューリング情報は、送信部に出力される。
MBMS制御情報送信部2107は、MBMS制御情報生成部2102から出力されたMBMS制御情報を、スケジューリング部2103から出力されたスケジューリング情報に従って、アンテナ2108を介して送信する。MBMSデータ送信部2106は、MBMSデータ記憶部2105から出力されたMBMSデータを、スケジューリング部2103から出力されたスケジューリング情報に従って、アンテナ2108を介して送信する。
図22は、本発明の実施の形態5に係る端末装置の構成を示すブロック図である。
受信部2201は、マクロセル及び屋内エリアの基地局装置から送信された信号をアンテナ2207を介して受信し、受信した信号のうち、MBMS制御情報をMBMS制御情報受信部2202に、MBMSデータをMBMSデータ取得部2203にそれぞれ出力する。
MBMS制御情報受信部2202は、受信部2201から出力されたMBMS制御情報関連情報をMBMS制御情報記憶部2204に出力する。
MBMS制御情報記憶部2204は、MBMS制御情報受信部2202から出力されたMBMS制御情報関連情報のうち、MBMSサブエリアIDをMBMSサブエリア判定部2205に、MBMS制御情報及びMBMSデータのスケジューリング情報をスケジューリング情報処理部2206に出力する。
MBMSサブエリア判定部2205は、MBMS制御情報記憶部2204から出力されたMBMSサブエリアIDをもとに、現在受信しているMBMSサービスを提供しているMBMSサービスエリアに、隣接マクロセルのMBMSサブエリアが含まれているかどうか、屋内エリアが属しているMBMSサブエリアが、直前にいたマクロセルの属しているMBMSサブエリアと同一であるかどうかを判定する。MBMSサブエリア判定部2205は、判定結果を、スケジューリング情報処理部2206に出力する。
スケジューリング情報処理部2206は、MBMS制御情報記憶部2204から出力されたMBMS制御情報及びMBMSデータのスケジューリング情報と、MBMSサブエリア判定部2205から出力された判定結果とに基づいて、端末装置の受信スケジュールを決定する。決定された受信スケジュールは、受信部2201に出力される。
図23は、本発明の実施の形態5に係る、屋内基地局装置と端末装置のシーケンス図である。また図24は、本発明の実施の形態5に係る端末装置における、屋内エリアでMBMSデータを受信するまでの動作を示したフローチャートである。なお図23は、屋内エリアがマクロセルと同一MBMSサブエリア内であり、屋内エリアでMBMSデータが送信されていない場合のシーケンス図を示す。
端末装置は、マクロセルの基地局装置からMBMS制御情報を受信し(ST2411)、受けたいMBMSサービスがあれば、MBSFNでMBMSデータを受信する(ST2412)。
端末装置が屋内エリア内に入ると、マクロセルの基地局装置からのMBMSデータ受信ができなくなる(ST2413)。ステップST2413において、端末装置は屋内基地局装置から報知情報を受信し、報知情報にMBMSサブエリアIDが含まれていないことから、MBSFNが受信できないエリア、すなわち屋内エリアに入ったことを認識する。
続いて端末装置は、屋内エリア用のMBMS制御情報を受信し(ST2414)、その中に含まれるMBMSサブエリアIDを取得する。この時、屋内エリアのMBMSサブエリアが、直前にいたマクロセルのMBMSサブエリアと同一の場合(ST2415:Yes、ST2416:Yes)、端末装置は、マクロセルでのMBMS受信のための設定を再利用して、屋内エリア内でも同一のMBMSサービスを受けることができる。一方、屋内エリアとマクロセルのMBMSサブエリアは異なる(ST2415:No)が、MBMSサービスエリアが同じである(ST2417:Yes)場合において、屋内エリア内で、端末装置が受信したいMBMSサービスが送信されている場合(ST2416:Yes)、マクロセルでのMBMS受信のための設定を再利用して、屋内エリア内でも同一のMBMSサービスを受けることができる(ST2420)。屋内エリアでどのようなMBMSサービスが送信されているかは、屋内基地局装置から送信されるMBMS制御情報で示されるため、端末装置は、このMBMS制御情報を参照してST2416の判断を行う。
屋内エリア内でMBMSサービスが送信されていない場合(ST2416:No)は、サービスリクエスト処理(ST2419)に移行する。ST2419において、端末装置は、屋内基地局装置にRRC接続要求メッセージ(RRC connection request)を送信し、RRCコネクションを確立して、MBMSサービスの送信を要求する。屋内基地局装置は、端末装置からの要求を受けて、MBMS制御装置にMBMSサービスの配信を要求する。これによって、端末装置は、屋内エリア内でマクロセルと同一のMBMSデータを受信できるようになる(ST2420)。
その後、端末装置が屋内エリアから出ると、屋内基地局とのRRCコネクションを解放し(RRC connection release)、再びマクロセル基地局装置からMBMSデータを受信(MBSFN)する。
屋内エリアとマクロセルのMBMSサブエリアもMBMSサービスエリアも両方とも異なる場合(ST2415:No、ST2417:No)は、端末装置は直前にマクロセルで受信していたMBMSデータを屋内エリア内で受信することができないので、再びマクロセルに出た後で、MEMS制御情報およびMBMSデータを受信する(ST2418)。
以上のように、実施の形態5において、屋内エリア内でMBMSサブエリア情報を端末装置に通知することで、屋内エリアがマクロセルと同じサービスエリア内であれば、屋内エリア内に入っても、端末装置はマクロセルの設定を再利用して同一のMBMSサービスを受信することができる。
屋内エリアで通知するMBMS制御情報には、MBMSサブエリアID、屋内エリア内で現在送信されているMBMSサービス、及び現在送信されていないが提供可能なMBMSサービスのMBMSサービスID及びセッションID、 MBMSデータの送られるリソースを示したID(MBMS-Radio Network Temporary Identifier。以下、MBMS-RNTIとする)、MBMSデータのスケジューリング情報(タイムウインドウ情報)などがある。
なお、異なるMBMSサブエリアに属するマクロセルの間にまたがって配置されている屋内エリアの場合には、屋内エリア内で2つのMBMSサブエリアそれぞれで提供されているMBMSサービスに関する情報を送ることも考えられる。この時、屋内エリアでは2つのMBMSサブエリアIDを通知する。
また、上記の場合で屋内エリアがどちらか一方のMBMSサブエリアに完全に属している場合に、属している方のMBMSサブエリアで提供されているMBMSサービスに関する情報のみを送ることも考えられる。この時、屋内エリアでは属している方のMBMSサブエリアIDが通知される。もう一方のMBMSサブエリアでしか提供されていないMBMSサービスを屋内エリア内で受信することはできない。
なお、屋内エリアの報知情報で、屋内エリアであることを示す情報(1ビットフラグなど)を送ることも考えられる。このようにすれば、端末装置は、屋内エリアの報知情報を受信することで、屋内エリア内に入ったことを認識することができ、続いてMBMSサービス受信のために屋内エリアのMBMS制御情報を受信することができる。
なお、屋内エリアでは通常はMBMS制御情報を送信しておらず、屋内エリア内でMBMSサービスを受信したい端末装置からの要求に応じて、屋内基地局装置がMBMS制御情報の送信を開始することも考えられる。この場合、MBMSサービスを受信したい端末装置が屋内エリア内にいなくなった、すなわち、端末装置がマクロセルに出た時点で、屋内基地局装置はMBMS制御情報の送信を停止する。
なお、本実施の形態5ではマクロセルと屋内エリアとが混在する場合の例を示したが、屋内エリアに限らず、MBMSサブエリア内のセルでシングルセル送信(シングルセルトランスミッション、SC-PTM)のみを行っているセルが存在する場合も、SC-PTMでMBMSサブエリアIDを通知することで、同様の効果を得ることができる。
(実施の形態6)
本実施の形態6では、実施の形態4におけるカウンティング判定に、さらに端末装置のモビリティ状態を加味することで、無駄なサービスのオンオフ切り替えを削減することを考える。
図25は、本発明の実施の形態6に係る端末装置の構成を示すブロック図である。
受信部2501は、基地局からの報知情報及びMBMS制御情報を受信し、それぞれ報知情報受信部2502、MBMS制御情報受信部2503に出力する。
報知情報受信部2502は、受信部2501から出力された報知情報の中から、モビリティ状態を判定するために必要なパラメータを抽出し、モビリティ判定部2507に出力する。
セル移動回数計測部2505は、端末装置のセル移動回数を計測し、その結果をモビリティ判定部2507に出力する。
モビリティ判定部2504は、報知情報受信部2503から出力されたパラメータとセル移動回数計測部2505から出力された端末装置のセル移動回数とをもとに、規定時間内に端末装置が何回セル移動したかによって、端末装置のモビリティ状態を決定する。また、モビリティ判定部2504は、決定した端末装置のモビリティ状態を、モビリティ情報記憶部2506に出力する。
モビリティ情報記憶部2506は、モビリティ判定部2504から出力された端末装置のモビリティ状態を記憶し、カウンティング応答作成部2507に出力する。
MBMS制御情報受信部2503は、受信部2501から出力されたMBMS制御情報を受信し、カウンティング要求をカウンティング要求受信部2508に、その他のMBMS制御情報関連情報をMBMS制御情報記憶部2509に出力する。
カウンティング要求受信部2508は、MBMS制御情報受信部2503から出力されたカウンティング要求を受けて、カウンティング応答作成部2507にカウンティング応答の作成を指示する。
MBMS制御情報記憶部2503は、カウンティング応答作成部2507に、カウンティング応答に含まれるMBMSサブエリアID、MBMSサービスIDなどの情報を出力する。
カウンティング応答作成部2507は、カウンティング要求受信部2508からのカウンティング応答作成指示を受けて、MBMS制御情報記憶部2509から出力されたMBMSサブエリアID、MBMSサービスIDなどの情報と、モビリティ情報記憶部2506から出力された端末装置のモビリティ状態の情報とを含んだカウンティング応答メッセージを作成し、送信部2510に出力する。
送信部2510は、カウンティング応答作成部2507から出力されたカウンティング応答メッセージをアンテナ2511を介して送信する。
カウンティングレスポンスに含まれる端末装置のモビリティ状態には、High、Medium、Normalの3段階がある。また、モビリティ状態の判定に用いるパラメータは、端末装置のセル移動回数を計測する規定時間を示すパラメータ(T_CRMAX)と、端末装置のセル移動回数の閾値を示すパラメータ(N_CR_M及びN_CR_H)とがある。端末装置がT_CRMAX時間内にN_CR_M回数以上セル移動をした場合、端末装置のモビリティ状態はMediumとなり、N_CR_H回数以上セル移動をした場合、端末装置のモビリティ状態はHighとなる。N_CR_Mよりセル移動回数が少ない場合、端末装置のモビリティ状態はNormalとなる。ただし、端末装置が同じ2つのセル間を移動している場合は、セル移動回数に計測しない。
カウンティングを行った場合において、同一MBMSサービスエリアの隣接MBMSサブエリアにHighモビリティ状態の端末が存在するときは、MBMSサービスの送信をオンにする。
以上のように、カウンティングレスポンスに端末装置のモビリティ情報を含むことで、マクロセル基地局装置またはMBMS制御装置は、あるMBMSサブエリア内にはMBMSサービスを受信したい端末がいない場合であっても、隣接MBMSサブエリアに、MBMSサービスを受信したいHighモビリティな端末が存在し、自分のMBMSサブエリア内に向かって移動してくるときは、MBMSサービスの送信をオフとせず送信を続けるので、不必要なMBMSサービスのオンオフ切り替えの発生を削減することができる。
さらに、カウンティングレスポンスに端末装置の移動履歴を付加することによって、端末装置の移動方向も考慮したカウンティングを行うことができる。例えば、過去にいたMBMSサブエリアのIDを記憶し、端末装置のモビリティ状態がMediumあるいはHighの場合は、カウンティングレスポンスに移動履歴も含めて送信することが考えられる。
以上の構成によって、端末装置のモビリティを考慮したカウンティングの精度を高めることができ、不要なMBMSサービスのオンオフ切り替えの発生を削減することができる。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2007年6月19日出願の日本特許出願(特願2007−161069)、2008年3月31日出願の日本特許出願(特願2008−089890)、に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明に係る無線送信方法、無線受信方法、無線送受信方法、無線送信装置、無線受信装置、無線送受信システム、通信基地局装置及び、無線通信端末装置、無線送信方法及び無線受信方法は、端末装置がセル移動前に隣接セルのマルチキャスト・ブロードキャストサービス状況を効率的に取得することができ、例えば、移動通信システムに適用できる。
本発明は、無線通信の技術分野に関し、特にマルチメディア・ブロードキャスト/ マルチキャスト・サービス(MBMS: Multimedia Broadcast/Multicast Service)を行う無線通信基地局装置、無線通信端末装置、無線送信方法及び無線受信方法に関する。
移動体通信の分野においては、近年、放送サービス又はマルチキャストサービスであるマルチメディア・ブロードキャスト/マルチキャスト・サービス(MBMS: Multimedia Broadcast/Multicast Service: 以下、「MBMS」という)に関する技術的な検討が行われている。MBMSは、1対1の通信ではなく、1対多の通信であり、1つの基地局装置が複数の端末装置に対して同時に同一データ(例えば、音楽データやビデオ画像データ等)を送信する。
MBMSの利点としては以下のことが挙げられる。すなわち、ストリーミング・サービス等で、基地局装置から送信される情報をそれぞれの通信端末装置が個別チャネルを1チャネルずつ使用して受信すると、その情報を受信したい通信端末装置が増えた場合に、無線回線にかかる負荷が大きくなってしまう。しかし、MBMSを使用すると、通信端末装置が増えた場合でもそれらの通信端末装置全てが同じチャネルを使用して情報を受信するので、無線回線にかかる負荷を増大させることなく情報受信できる通信端末装置を増加させることができる。現在、MBMSを用いたサービスとしては、交通情報の配信、音楽配信、駅でのニュース配信、スポーツ中継の配信等が考えられている。
次に、共通のサービスが提供されるエリアであるMBMSサービスエリア(MBMS Service area)について図15を用いて説明する。図15に示すように、MBMSサービスエリアは複数のセルの集まりとして構成される。図15における六角形それぞれがセルを表す。MBMSサービスエリア内では、共通のMBMSサービスが配信される(1つのMBMSサービスエリア内で配信されるMBMSサービスは1つでも複数でもよい)。MBMSサービスエリア内では、エリア内の複数の基地局でタイミングを合わせて同じデータを送信するSFN合成(SFNコンバイニング、Single Frequency Network combining)を行う。同一タイミングで送信されたデータは、無線上で混ざり合って端末に届き、OFDM通信方式の場合、ガードインターバル(GI, Guard Interval)の期間内であれば、互いに干渉せず合成が可能である。セルエッジのように自分の基地局からの電波が弱い位置にいる端末でも、隣接基地局からの信号と合成されたデータを受信するので、SFNコンバイニングによって、エリア全体に効率的にMBMSデータを配信することができる。MBMSサービスエリアは、共通のMBMSサービスが配信される範囲である。図15の例では、MBMSサービスエリア1、2、3でそれぞれ異なるMBMSサービスが提供される。MBMSサービスエリアが重なっているセルでは、重なっているすべてのMBMSサービスエリアで提供されているMBMSサービスを受けることができる。例えば、図15のMBMSサービスエリア1でニュース番組1と音楽配信サービスが提供されており、MBMSサービスエリア2でニュース番組2とスポーツ番組が提供されており、MBMSサービスエリア3で交通情報が提供されているとする。ここで、MBMSサービスエリア1と2の重なっている部分ではニュース番組1及び2と音楽配信サービス、スポーツ番組を受けることができる。MBMSサービスエリア1、2、3の重なっている部分に位置するセルでは、3つのMBMSサービスエリアで提供されているすべてのMBMSサービスを受けることができる。
端末がMBMSサービスを受信するために必要な制御情報の受信手順を、図16を用いて説明する。端末はまず、報知情報であるマスター情報ブロック(Master Information Block:以下、「MIB」という)を報知チャネル(BCH, broadcast channel)を介して受信する。MIBとは、端末が最初に受信する報知情報であり、物理レイヤに関するパラメータや次に受信する情報のスケジューリング情報などを含むメッセージである。次に、MIBに含まれるスケジューリング情報に従って、MBMSの制御情報のスケジューリング情報を運ぶメッセージであるMSMSスケジューリングブロック(MBMS Scheduling Block: 以下、「MBMS SB」という)を下り共有チャネル(DL-SCH: downlink shared channel)を介して受信する。MIBとMBMS SBのメッセージ構成を図17に示す。MBMS SBは、セルが属している各MBMSサービスエリアのIDと、提供されているMBMSサービスのID、及びMBMSサービスを受信するための設定等に必要なMBMSの制御情報のスケジューリング情報等を含む。
端末は、MBMS SBに指示されたスケジューリング情報に従って、通知情報(Notification)、アクセス情報(Access Information)、MBMS一般情報(MBMS General Information)、MBMS無線ベアラ情報(MBMS Radio Bearer Information: 以下、「MBMS RB Information」という)の順に、MBMSポイント・ツー・マルチポイント制御チャネル(MCCH: mbms point-to-multipoint control channel)を介して受信する。その後、受信した制御情報をもとに、MBMSポイント・ツー・マルチポイントトラフィックチャネル(MTCH, mbms point-to-multipoint traffic channel)を介してMBMSコンテンツを受信する。
全てのMBMSサービスエリアに対して個々のMBMS SBを使用する場合には端末が複数のMBMS SBを読む必要があるため、動作として複雑になってしまう。そのため、全てのMBMSサービスエリアに対して共通のMBMS SBを使用することが有効である。ただしこの場合には、MBMS SBは、セルごとに属しているMBMSサービスエリアが異なるため、セル単位で送信する必要がある。NotificationやAccess Informationのようなサービスに関する情報はMBMSサービスエリア全体で共通のため、MBMSサービスエリア単位でコンバイニングできるように送信することができ、MBMS Generation InformationやMBMS RB Informationは、周波数やタイマ、無線ベアラ(RB)の設定情報なので、オペレータが設定したネットワーク(PublicLand Mobile Network: 以下、「PLMN」という)レベルでコンバイニングできるように送信することができることを考えると、MBMS SBのみセル単位で送信する動作は非効率であるといえる。
以下、本発明の背景技術に係る基地局装置1800の構成について、図18のブロック図を用いて説明する。
報知情報記憶部1801は、MIBに関連する情報を記憶し、記憶したMIB関連情報をMIB生成部1802に出力する。
MBMS関連情報記憶部1803は、MBMSサービスエリアID、MBMSサービスID、MBMS制御情報関連情報等のMBMSに関連する情報を記憶し、記憶したMBMSサービスエリアID、MBMSサービスID 等の情報をMBMS SB生成部1804に、MBMS制御情報関連情報等をMBMS制御情報生成部1805に出力する。また、MBMS制御情報のデータサイズ等の情報を、スケジューリング部1806に出力する。
MBMS制御情報生成部1805は、MBMS関連情報記憶部1803から出力されたMBMS制御情報関連情報に基づいて、MBMS制御情報を生成し、生成したMBMS制御情報をMBMS制御情報送信部1809に出力する。
MBMS SB生成部1804は、MBMS関連情報記憶部1803から出力されたMBMS関連情報と、スケジューリング部1806から出力されたMBMS制御情報のスケジューリング情報に基づいてMBMS SBを生成し、生成したMBMS SBをMBMS SB送信部1808に出力する。
MIB生成部1802は、報知情報記憶部1801から出力されたMIB関連情報と、スケジュールリング部1806から出力されたMBMS SBのスケジューリング情報に基づいてMIBを生成し、生成したMIBをMIB送信部1807に出力する。
スケジューリング部1806は、MBMS関連情報記憶部1803から出力されたMBMS制御情報のデータサイズ等の情報を取得し、これらに基づいてMBMS制御情報のスケジューリング情報を決定する。決定されたMBMS制御情報のスケジューリング情報は、MBMS SB生成部1804に出力される。また、MBMS SBのスケジューリング情報をMIB生成部1802とMBMSSB送信部1808に、MIBのスケジューリング情報をMIB送信部1807にそれぞれ出力する。
MIB送信部1807は、MIB生成部1802から出力されたMIBを、スケジューリング部1806から出力されたスケジューリング情報に従って送信する。MBMS SB送信部1808は、MBMS SB生成部1804から出力されたMBMS SBを、スケジューリング部1806から出力されたスケジューリング情報に従って送信する。MBMS制御情報送信部1809は、MBMS制御情報生成部1805から出力されたMBMS制御情報を、スケジューリング部1806から出力されたスケジューリング情報に従って送信する。
次に、本発明の背景技術に係る端末1900の構成について、図19のブロック図を用いて説明する。
受信部1901は、基地局から送信された信号を受信し、受信した信号のうちMIBをMIB受信部1902に、MBMS SBをMBMS SB受信部1903に、MBMS制御情報をMBMS制御情報受信部1904に、それぞれ出力する。
MIB受信部1902は、受信部1901から出力されたMIBを受信し、MBMS SBのスケジューリング情報等をMBMS SB関連情報取得部1905に出力する。
MBMS SB受信部1903は、受信部1901から出力されたMBMS SBを受信し、MBMS制御情報のスケジューリング情報等をMBMS制御情報関連情報取得部1906に出力する。
MBMS制御情報受信部1904は、受信部1901から出力されたMBMS制御情報を受信する。
MBMS SB関連情報取得部1905は、MIB受信部1902から出力されたMBMS SB関連情報から、MBMS SBのスケジューリング情報をスケジューリング情報処理部1907に出力する。
MBMS制御情報関連情報取得部1906は、MBMS SB受信部1903から出力されたMBMS制御情報関連情報から、MBMS制御情報のスケジューリング情報をスケジューリング情報処理部1907に出力する。
スケジューリング情報処理部1907は、MBMS SB関連情報取得部1905から出力されたMBMSSBのスケジューリング情報、及びMBMS制御情報関連情報取得部1906から出力されたMBMS制御情報のスケジューリング情報に基づいて、端末の受信スケジュールを決定する。決定された受信スケジュールは、受信部1901に出力される。
3rd Generation Partnership Project, 3GPP TS 25.331 V7.4.0(3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Radio AccessNetwork;Radio Resource Control(RRC);Protocol Specification(Release 7)),2007年4月,インターネット<URL: http://www.3gpp.org>
しかし、上記従来技術では、MBMS制御情報を取得するために必要な情報であるMBMS SBをSFNコンバイニングできないという課題がある。
また、アイドル状態(idle mode)の端末が、セルの移動に伴って利用する基地局を切り替える(セルリセレクション、セル再選択、cell reselection)際、前のセルで受けていたサービスが移動先のセルでは提供されていない可能性がある。端末がセル内で提供されているサービスを知るには、MBMS SBを受信しなければならない。しかし、端末は現在のセルにいて隣接セルのMIBまでしか受信することができず、それ以上の情報を受信するには、サブフレームのどの位置に誰宛ての情報が入っているかを示したL1/L2シグナリングチャネル(L1/L2 signalling channel)を取得しなければならない。しかし、隣接セルのL1/L2シグナリングチャネルを受信して、現在受信しているサービスが隣接セルでも継続して受信できるかをセルリセレクション前に知るには、端末の動作が複雑になるので、非効率という問題がある。
本発明の目的は、端末がセル移動前に隣接セルのサービス状況を効率的に取得する無線通信基地局装置、無線通信端末装置、無線送信及び受信方法を提供することである。
本発明は、1以上のセルから構成されるサービスエリア内で1以上の移動端末に放送サービス又はマルチキャストサービスを提供するための無線送信手段と、前記サービスエリアは1以上のサブエリアに分割され、前記サブエリアにはサブエリア識別子が付与されており、スケジューリングブロックのスケジューリング情報と自セルが属するサブエリアのサブエリア識別子を含むマスター情報ブロックを送信するマスター情報ブロック送信手段と、前記放送サービス又はマルチキャストサービスが提供されるサブエリアの識別子を含む前記スケジューリングブロックを送信するスケジューリングブロック送信手段と、を具備する無線送信装置を提供する。
本発明に係る無線通信基地局装置、無線通信端末装置、無線送信及び受信方法によれば、セル移動前に隣接セルのサービス状況を効率的に取得することで、セル移動後にサービスが継続できなくなる危険性を回避する助けとなる。
さらに、MBMSサービスを受けるための制御情報やスケジューリング情報を出来る限りSFNコンバイニングできるように送信することができるので、端末の受信効率が向上する。
本発明の実施の形態1に係る基地局装置の構成を示すブロック図
本発明の実施の形態1に係る端末装置の構成を示すブロック図
本発明の実施の形態1に係るネットワークの構成図
本発明の実施の形態1に係るMBMSサービスエリア及びMBMSサブエリアの配置例を示した図
本発明の実施の形態1に係るMIBとMBMS SBのメッセージ構成図
本発明の実施の形態1に係る端末装置におけるMBMS関連情報の受信手順を示した図
本発明の実施の形態1に係る端末装置におけるMBMS制御情報受信までの動作を示したフローチャート
本発明の実施の形態1に係る端末装置における隣接セルのMBMSサブエリアID判定の動作を示したフローチャート
本発明の実施の形態2に係る端末装置の構成を示すブロック図
本発明の実施の形態3に係る隣接MBMSサブエリア情報のメッセージ構成図
本発明の実施の形態3に係る端末装置におけるMBMS関連情報の受信手順を示した図
本発明の実施の形態3に係る基地局装置の構成を示すブロック図
本発明の実施の形態3に係る端末装置の構成を示すブロック図
本発明の実施の形態4に係るカウンティング時の基地局装置と端末装置のシグナリングフローを説明するための図
従来技術に係るMBMSサービスエリアの配置例を示した図
従来技術に係る端末装置のMBMS関連情報の受信手順を示した図
従来技術に係るMIBとMBMS SBのメッセージ構成図
従来技術に係る基地局装置の構成を示すブロック図
従来技術に係る端末装置の構成を示すブロック図
本発明の実施の形態5に係るマクロセルと屋内エリアのエリア概念図
本発明の実施の形態5に係る屋内基地局装置の構成を示すブロック図
本発明の実施の形態5に係る端末装置の構成を示すブロック図
本発明の実施の形態5に係る屋内基地局装置と端末装置のシーケンス図
本発明の実施の形態5に係る端末装置における、屋内エリアでMBMSデータを受信するまでの動作を示したフローチャート
本発明の実施の形態6に係る端末装置の構成を示すブロック図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、実施の形態において、同一の機能を有する構成には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
以下の実施の形態においては、第三世代移動通信システム、3.5世代移動通信システム、特に、3.9世代移動通信システム(3GPP LTE(Long Term Evolution)等)のシステムに基づいて説明するが、本発明はこれらのシステムに限定されるものではなく、第四世代移動通信システム(IMT-Advanced等)、無線LAN等のいかなる移動通信システムにも適用可能である。
(実施の形態1)
図3は、本実施の形態1に係るネットワークの構成を示す図である。図3に示すネットワークは、端末装置(User Equipment, UE)301、無線基地局装置(Evolved NodeB, eNB)302、MBMS制御装置(MBMS Control Entity, MCE)303、及びコアネットワーク(Evolved Packet Core, EPC)304から構成される。
無線基地局装置302は、無線資源の割り当て及び管理を行い、UE301のための無線アクセスネットワークのアクセスポイントの役割を担当する。アップリンクを介してUE301から転送される情報を受信し、ダウンリンクを介してUE301にデータを転送する。
MCE303は複数の無線基地局装置302を管理し、MBMSサービスに対する物理リソースブロックの割り当てを行う。EPC304は、移動通信ネットワークの基幹部分であり、MBMSコンテンツの配信や、MBMSデータ及びセッションの制御等を行う。
本実施の形態1では、MBMSサービスエリアを複数のエリアに分割することで、MBMS SBをSFNコンバイニングできるように送信することを可能にする。
図4は、本発明の実施の形態1に係るMBMSデータ送信のエリア構成を示した図である。
図4に示すように、SFNコンバイニングを行う最小単位として1以上のセルから構成されるMBMSサブエリア(MBMS sub area)を定義し、MBMSサービスエリアをMBMSサブエリア単位で構成する。MBMSサブエリアは複数のMBMSサービスエリアに属することが出来る。これによって、MBMS SB をMBMSサブエリア単位でSFNコンバイニングできるように送信することが可能になる。
図5は、本発明の実施の形態1に係るMIBとMBMS SBのメッセージ構成を示した図である。図5に示すように、MIB501によって、MBMS SBのスケジューリング情報等に加え、MBMSサブエリアIDを通知する。MBMS SB502によってMBMSサービスIDやMBMS制御情報のスケジューリング情報等に加え、サービスエリアを構成するMBMSサブエリアIDのリストを通知する。MBMS SB502は、サブエリア内で共通となるように構成したので、MBMSサブエリア内でSFNコンバイニングできるように送信する可能である。端末装置は、MIB501とMBMS SB502を受信すると、自分のいるMBMSサブエリアIDとMBMSサービスエリアID、及び同じMBMSサービスエリアに含まれるMBMSサブエリアIDを取得する。
本実施の形態1における、端末装置がMBMS関連情報を受信する流れを図6を用いて説明する。端末装置は、端末装置が属するセルである、自セル(サービングセル、serving cell)のMIBを報知チャネル(BCH)を介して受信して自セルのMBMSサブエリアIDを取得し、次にMBMS SBを下り共有チャネル(DL-SCH)を介して受信して、自セルの所属するMBMSサブエリアで配信されているMBMSサービスと、同じMBMSサービスを配信している他のMBMSサブエリアの情報を取得する。この時、MBMS SBはMBMSサブエリアでSFNコンバイニングされる。続いてNotificationからMBMS RB InformationまでのMBMS制御情報を、MBMSポイント・ツー・マルチポイント制御チャネル(MCCH)を介して受信する。以上の受信した情報に基づいて、MBMSコンテンツをMBMSポイント・ツー・マルチポイントトラヒックチャネル(MTCH)を介して受信する。
ここで、端末装置がセルリセレクション前に隣接セルのMIBを報知チャネルを介して受信、もしくはセルリセレクション後に移動先のセルのMIBを受信した場合、移動前のセルと移動先のセルのMIBに含まれるMBMSサブエリアIDを比較して、MBMS SBを新たに受信する必要の有無を判断できる。また、端末装置は、隣接セルのMIBを受信することで、隣接セルが属しているMBMSサブエリアのIDを取得できるので、あらかじめ取得したMBMS SBの情報と照らし合わせて、隣接セルで提供されているMBMSサービスを知ることができる。
以下、本発明の実施の形態1に係る基地局装置100(eNode B)の構成について、図1のブロック図を用いて説明する。
報知情報記憶部101は、MBMSスケジューリングブロックのスケジューリング情報、物理レイヤパラメータ等のMIBに関連する情報を記憶し、記憶したMIB関連情報をMIB生成部102に出力する。
MBMS関連情報記憶部103は、MBMSサービスエリアID、MBMSサービスID、MBMS制御情報関連情報等のMBMSに関連する情報を記憶し、記憶したMBMSサービスエリアID、MBMSサービスID等の情報をMBMS SB生成部104に、MBMS制御情報関連情報等をMBMS制御情報生成部105に出力する。また、MBMS制御情報のデータサイズ等の情報を、スケジューリング部106に出力する。
サブエリアID記憶部107は、MBMSサブエリアID、MBMSサービスエリアID、及び各MBMSサービスエリアに対応するMBMSサブエリアの情報を記憶している。記憶した情報のうち、自分のセルが属しているMBMSサブエリアIDはMIB生成部102に、自分のセルが属しているMBMSサービスエリアID及び対応するMBMSサブエリアIDはMBMS SB生成部104にそれぞれ出力する。
MBMS制御情報生成部105は、MBMS関連情報記憶部103から出力されたMBMS制御情報関連情報に基づいて、通知情報(Notification)、アクセス情報(Access Information)等のMBMS制御情報を生成し、生成したMBMS制御情報をMBMS制御情報送信部110に出力する。
MBMS SB生成部104は、MBMS関連情報記憶部103から出力されたMBMS関連情報と、エリアIDデータベース部から出力されたMBMSサービスエリアID及び対応するMBMSサブエリアIDと、スケジューリング部106から出力されたMBMS制御情報のスケジューリング情報に基づいてMBMS SBを生成し、生成したMBMS SBをMBMS SB送信部109に出力する。ここで生成したMBMS SBは、MBMSサービスエリアごとのすべてのMBMSサブエリアIDを含む。
MIB生成部102は、報知情報記憶部101から出力されたMIB関連情報と、サブエリアID記憶部107から出力されたMBMSサービスエリアIDと、スケジュールリング部106から出力されたMBMS SBのスケジューリング情報に基づいてMIBを生成し、生成したMIBをMIB送信部108に出力する。ここで生成したMIBはMBMSサブエリアIDを含む。
スケジューリング部106は、MBMS関連情報記憶部103から出力されたMBMS制御情報のデータサイズ等の情報を取得し、これらに基づいてMBMS制御情報のスケジューリング情報を決定する。決定されたMBMS制御情報のスケジューリング情報は、MBMS SB生成部104に出力される。また、MBMS制御情報のスケジューリング情報をMBMS SB生成部104とMBMS制御情報送信部110に、MBMS SBのスケジューリング情報をMIB生成部102とMBMS SB送信部109に、MIBのスケジューリング情報をMIB送信部108にそれぞれ出力する。
MIB送信部108は、MIB生成部102から出力されたMIBを、スケジューリング部106から出力されたスケジューリング情報に従って送信する。MBMS SB送信部109は、MBMS SB生成部104から出力されたMBMS SBを、スケジューリング部106から出力されたスケジューリング情報に従って送信する。MBMS制御情報送信部110は、MBMS制御情報生成部105から出力されたMBMS制御情報を、スケジューリング部106から出力されたスケジューリング情報に従って、アンテナ111を介して送信する。
また、基地局装置100は、MBMSデータを生成するブロードキャスト・マルチキャストサービスセンター(BMSC,Broadcast Multicast Service Center)からネットワークを介してMBMSデータを受信する。さらに、基地局装置100は、ネットワークを介して受信したMBMSデータを、図示しないMBMSデータ送信部からMTCHを介して1以上の端末装置に送信する。
次に、本発明の実施の形態1に係る端末装置200(UE)の構成について、図2のブロック図を用いて説明する。
受信部201は、基地局装置から送信された信号をアンテナ209を介して受信し、受信した信号のうちMIBをMIB受信部202に、MBMS SBをMBMS SB受信部203に、MBMS制御情報をMBMS制御情報受信部204に、それぞれ出力する。
MIB受信部202は、受信部201から出力されたMIBを受信し、MBMS SBのスケジューリング情報等をMBMS SB関連情報取得部205に出力する。また、MBMSサブエリアIDを抽出し、MBMSサブエリア判定部208に出力する。
MBMS SB受信部203は、受信部201から出力されたMBMS SBを受信し、MBMS制御情報のスケジューリング情報等をMBMS制御情報関連情報取得部206に出力する。また、MBMSサービスエリアごとに含まれるMBMSサブエリアIDを抽出し、MBMS サブエリア判定部208に出力する。
MBMS SB関連情報取得部205は、MIB受信部202から出力されたMBMS SB関連情報から、MBMS SBのスケジューリング情報をスケジューリング情報処理部207に出力する。
MBMS制御情報関連情報取得部206は、MBMS SB受信部203から出力されたMBMS制御情報関連情報から、MBMS制御情報のスケジューリング情報をスケジューリング情報処理部207に出力する。
スケジューリング情報処理部207は、MBMS SB関連情報取得部205から出力されたMBMS SBのスケジューリング情報、及びMBMS制御情報関連情報取得部206から出力されたMBMS制御情報のスケジューリング情報に基づいて、端末装置の受信スケジュールを決定する。決定された受信スケジュールは、受信部201に出力される。
MBMSサブエリア判定部208は、MIB受信部202から出力された隣接セルのMBMSサブエリアIDと、MBMS SB受信部203から出力されたMBMSサービスエリアごとのMBMSサブエリアIDを比較し、現在受信しているMBMSサービスを提供しているMBMSサービスエリアに、隣接セルのMBMSサブエリアが含まれているかどうかを判定する。
図7は、本発明の実施の形態1に係る端末装置200における、MBMS制御情報受信までの動作を示したフローチャートである。以下、図2及び図7を用いて、端末装置200のMBMS制御情報受信動作について説明する。以下の記載及び図面において、ステップを「ST」と省略して記載する。
ST711では、受信部201で受信した自セル(サービングセル、serving cell)のMIBを、MIB受信部202に出力する。ST712では、MIB受信部202でMIBに含まれるMBMSサブエリアIDを抽出し、保管する。ST713では、MBMS SB関連情報取得部205で、MIB受信部202から出力されたMIBに含まれる情報のうち、MBMS SB関連情報を抽出する。MBMS SB関連情報取得部205で抽出されたMBMS SB関連情報のうち、MBMS SBのスケジューリング情報をスケジューリング情報処理部207に出力する。
ST714では、スケジューリング情報処理部207からの指示に従って、受信部201で受信したMBMS SBを、MBMS SB受信部203に出力する。ST715では、MBMS SB受信部203でMBMS SBに含まれるMBMSサービスエリアごとのMBMSサブエリアIDを抽出し、保管する。ST716では、MBMS制御情報関連情報取得部206で、MBMS SB受信部から出力されたMBMS SBに含まれる情報のうち、MBMS制御情報関連情報を抽出する。MBMS制御情報関連情報取得部206で抽出されたMBMS制御情報関連情報のうち、MBMS制御情報のスケジューリング情報をスケジューリング情報処理部207に出力する。ST717では、スケジューリング情報処理部207からの指示に従って、受信部201で受信したMBMS制御情報を、MBMS制御情報受信部204に出力する。
図8は、本発明の実施の形態1に係る端末装置200における、隣接セルのMBMSサブエリアID判定の動作を示したフローチャートである。
ST811では、受信部201で受信した隣接セルのMIBを、MIB受信部202に出力する。ST1812では、MIB受信部202でMIBに含まれるMBMSサブエリアIDを抽出し、保管する。ST813では、MIB受信部202で保管されていた自セルと隣接セルのMBMSサブエリアIDをそれぞれMBMSサブエリア判定部208に出力する。MBMSサブエリア判定部208では、2つのMBMSサブエリアIDを比較する。
MBMSサブエリア判定部208での判定の結果、自セルと隣接セルのMBMSサブエリアIDが同一であれば、ST814に移行し、端末装置200は隣接セルへのセルリセレクション後に、隣接セルのMBMS SBを読み直す必要がない。
MBMSサブエリア判定部208での判定の結果、自セルと隣接セルのMBMSサブエリアIDが同一であれば、ST815に移行し、MBMS SB受信部203で保管されていたMBMSサービスエリアごとのMBMSサブエリアIDをMBMSサブエリア判定部208に出力する。MBMSサブエリア判定部208で、隣接セルのMBMSサブエリアIDと自セルが属しているMBMSサービスエリアに含まれるMBMSサブエリアIDを比較する。MBMSサブエリア判定部208の判定の結果、隣接セルのMBMSサブエリアIDが、自セルと同じMBMSサービスエリアに含まれるならば、ST816へ移行する。含まれない場合は、ST817に移行し、端末装置200は隣接セルへのセルリセレクション後に、隣接セルのMBMS SBを読み直す。
ST816では、MBMSサブエリア判定部208で、隣接セルのMBMSサブエリアIDが、自セルで受信中のMBMSサービスを提供しているMBMSサービスエリアに含まれるかどうか判定する。含まれる場合はST818に移行し、端末装置200はセルリセレクション後、MBMS SBを読み直す。受信中のMBMSサービスは継続して受信可能である。含まれない場合はST819に移行し、端末装置200はセルリセレクション後、MBMS SBを読み直す。この時、自セルで受信中のMBMSサービスは、隣接セルでは提供されていない。
端末装置200の図示しないMBMSデータ受信部は、MBMSデータをMTCHを介して受信し、図示しない再生部で受信したMBMSデータを再生する。
以上のように、実施の形態1において、MBMSサービスエリアを構成するエリア単位としてMBMSサブエリアを定義する。基地局装置はMIBにMBMSサブエリアIDを、MBMS SBにMBMSサービスエリアに含まれるすべてのMBMSサブエリアIDを含んで送信する。端末装置は、MIBを報知チャネル(BCH)を介して受信することによって、自分のいるMBMSサブエリアIDを知り、MBMS SBを下り共有チャネル(DL-SCH)を介して受信することによって、自セルが属しているMBMSサービスエリアID及び、同じMBMSサービスエリアに含まれるMBMSサブエリアIDを知ることができる。また、隣接セルのMIBを報知チャネル(BCH)を介して受信することで、隣接セルが属しているMBMSサービスエリアを知ることができる。
上記構成をとることにより、下り共有チャネル(DL-SCH)を介して送信されるMBMS SBをMBMSサブエリア単位でSFNコンバイニングできるように送信することが可能になる。また、端末装置はセル移動前に隣接セルのサービス状況を把握し、現在受けているサービスがセル移動後も継続して受けられるかどうかを知ることができる。この時、MIBには1つのMBMSサブエリアIDのみ追加すればよいので、MIBの変更は最小限で済む。
なお、本実施の形態1では、MBMSサブエリア単位でMBMS SB がSFNコンバイニングされたが、SFNコンバイニングは、隣接セルが属しているMBMSサービスエリアを知るための必須の構成ではない。MBMS SBがSFNコンバイニングされずに、セル単位で送信される場合でも、端末装置は隣接セルのMBMSサブエリアIDを取得して、現在受信中のサービスが隣接セルでも受信できるかどうかを知ることが可能である。
なお、MBMSサブエリアのエッジ部分のセルでのみ、MIBにMBMSサブエリアIDを含んで送信することも考えられる。これによって、MBMSサブエリア全体でのリソース消費を低減できる。
また、端末装置はMIBの次にスケジューリングユニット1(Scheduling Unit 1:以下、「SU-1」という)を受信し、その次にMBMS SBを受信するという流れも考えられる。SU-1は、セルIDやアクセス制限関連のパラメータ、他のスケジューリングユニットのスケジューリング情報などを含み、ダウンリンク共有チャネル(DL-SCH, downlink shared channel)を介して送信される。この場合、MIBにはSU-1のスケジューリング情報が示され、SU-1でMBMS SBのスケジューリング情報が示されるという構成になる。これによって、MIBで送る情報を最低限にし、MIBのメッセージサイズをさらに削減することができる。
また、MBMSサブエリアをトラッキングエリア(Tracking area)と同一のエリアとして運用することも考えられる。これによって、MBMSサブエリア用に新たにIDを追加する必要がなく、トラッキングエリアのIDを共用できる。
なお、本実施の形態1では、基地局装置がMBMS SBを生成したが、これに限るものではなく、MCE等の無線制御装置がMBMS SBを生成し、基地局装置に送信してもよい。このような構成によって、基地局装置で個別にMBMS SBを生成する必要がないという効果がある。
本実施の形態1に係る発明は、1以上のセルから構成されるサービスエリア内で1以上の移動端末に放送サービス又はマルチキャストサービスを提供するための無線送信手段と、前記サービスエリアは1以上のサブエリアに分割され、前記サブエリアにはサブエリア識別子が付与されており、スケジューリングブロックのスケジューリング情報と自セルが属するサブエリアのサブエリア識別子を含むマスター情報ブロックを送信するマスター情報ブロック送信手段と、前記放送サービス又はマルチキャストサービスが提供されるサブエリアの識別子を含む前記スケジューリングブロックを送信するスケジューリングブロック送信手段と、を具備する無線送信装置を提供する。
上記無線送信装置は、自セルが属しているサービスエリアID及び、同じサービスエリアに含まれるサブエリアIDを無線受信端末に通知することができる。さらに、スケジューリングブロックをサブエリア単位でSFNコンバイニングできるように送信でき、無線受信装置がセル移動前に隣接セルのサービス状況を把握し、現在受けているサービスがセル移動後も継続して受けられるかどうかを把握することができる。
上記無線送信装置では、さらに、スケジューリングブロックは、前記放送サービス又はマルチキャストサービスが提供されるサブエリアの内、前記自セルが属するサブエリアと隣接するサブエリアのサブエリア識別子を含む構成を採る。
上記無線送信装置では、自セルが属しているサービスエリアID及び、同じサービスエリアに含まれるサブエリアIDを知ることができる。また、隣接セルが属しているサービスエリアを知ることができる。さらに、特に1つのサービスエリアに含まれるサブエリアの数が多い場合、スケジューリングブロックのメッセージサイズを削減することができる。
本実施の形態1に係る発明は、1以上のセルから構成されるサービスエリア内で1以上の移動端末に放送サービス又はマルチキャストサービスを提供するための無線送信ステップと、前記サービスエリアは1以上のサブエリアに分割され、前記サブエリアにはサブエリア識別子が付与されており、スケジューリングブロックのスケジューリング情報と自セルが属するサブエリアのサブエリア識別子を含むマスター情報ブロックを送信するマスター情報ブロック送信ステップと、前記放送サービス又はマルチキャストサービスが提供されるサブエリアの識別子を含む前記スケジューリングブロックを送信するスケジューリングブロック送信ステップと、を具備する無線送信方法を提供する。
上記無線送信方法は、自セルが属しているサービスエリアID及び、同じサービスエリアに含まれるサブエリアIDを無線受信端末に通知することができる。さらに、スケジューリングブロックをサブエリア単位でSFNコンバイニングできるように送信でき、無線受信方法がセル移動前に隣接セルのサービス状況を把握し、現在受けているサービスがセル移動後も継続して受けられるかどうかを把握することができる。
本実施の形態1に係る発明は、さらに、スケジューリングブロックは、前記放送サービス又はマルチキャストサービスが提供されるサブエリアの内、前記自セルが属するサブエリアと隣接するサブエリアのサブエリア識別子を含む構成を採る無線送信方法を提供する。
上記無線送信方法は、自セルが属しているサービスエリアID及び、同じサービスエリアに含まれるサブエリアIDを知ることができる。また、隣接セルが属しているサービスエリアを知ることができる。さらに、特に1つのサービスエリアに含まれるサブエリアの数が多い場合、スケジューリングブロックのメッセージサイズを削減することができる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2に係る端末装置900の構成について、図9のブロック図を用いて説明する。
ここで、端末装置900はセルリセレクションを行う前に、自セルの属しているMBMSサブエリアと移動先の隣接セルの属しているMBMSサブエリアを比較するものとする。MBMSサブエリア判定部901では、MIB受信部202から出力された隣接セルのMIBに含まれるMBMSサブエリアIDと、自セルのMIBに含まれるMBMSサブエリアID、及びMBMS SBに含まれるMBMSサービスエリアごとのMBMSサブエリアIDを比較し、その結果をセル移動制御部902に出力する。
セル移動制御部902では、MBMSサブエリア判定部901からの出力結果に従って、端末装置のセル移動を制御する。ここで、自セルと隣接セルのMBMSサブエリアIDが同一であれば、セル移動制御部902はセルリセレクションを続行する。隣接セルのMBMSサブエリアIDが、受信中のMBMSサービスを提供しているMBMSサービスエリアに含まれる場合、セル移動制御部902はセルリセレクションを続行する。隣接セルのMBMSサブエリアIDが、受信中のMBMSサービスを提供しているMBMSサービスエリアに含まれない場合、または、自セルと同じMBMSサービスエリアに含まれない場合、セル移動制御部902は、セルリセレクションを抑制する、すなわち、セルリセレクションをせずに出来る限り今のセルに留まるように、隣接セルに切り替えず、自セルからの信号を受信し続けるように端末装置900に指示する。セルリセレクションを中止することが出来ない場合、セル移動後に現在受信中のサービスが継続できなくなることを画面に表示する、警告音を発する、または端末装置が振動する、などして、ユーザに対し警告する。
以上のように、実施の形態2において、端末装置がセルリセレクションを行う際に、自セルと隣接セルのMBMSサブエリアIDを比較し、その結果に応じた制御を行う。
上記構成をとることにより、端末装置は現在受信中のサービスがセル移動後も継続して受信できる場合はセルリセレクションを行うが、現在受信中のサービスがセル移動後に受信できなくなる場合には、出来る限りセルリセレクションを行わないように、セルリセレクションを決定する自セルと隣接セルの受信品質の測定値の差分を大きく設定する。また、ユーザに対し警告を出すといった処置を行うことができる。
なお、本実施の形態2では、MBMSサブエリア単位でMBMS SB がSFNコンバイニングされたが、SFNコンバイニングは、隣接セルが属しているMBMSサービスエリアを知るための必須の構成ではない。MBMS SBがSFNコンバイニングされずに、セル単位で送信される場合でも、端末装置は隣接セルのMBMSサブエリアIDを取得して、現在受信中のサービスが隣接セルでも受信できるかどうかを知ることが可能である。
本実施の形態2に係る発明は、1以上のセルから構成されるサービスエリア内で1以上の移動端末に提供される放送サービス又はマルチキャストサービスを受信するための無線受信ステップと、前記サービスエリアは1以上のサブエリアに分割され、前記サブエリアにはサブエリア識別子が付与されており、スケジューリングブロックのスケジューリング情報と自セルが属するサブエリアのサブエリア識別子を含むマスター情報ブロックを受信するマスター情報ブロック受信ステップと、前記放送サービス又はマルチキャストサービスが提供されるサブエリアの識別子を含む前記スケジューリングブロックを受信するスケジューリングブロック受信ステップと、を具備する無線受信方法を提供する。
上記無線受信方法は、セル移動前に隣接セルのサービス状況を把握し、現在受けているサービスがセル移動後も継続して受けられるかどうかを知ることができる。
本実施の形態2に係る発明は、さらに、受信した隣接セルマスター情報ブロックからサブエリア識別子を抽出して記憶するセルサブエリア識別子記憶ステップと、前記隣接セルサブエリア識別子が前記スケジューリングブロックに含まれるかどうか判定する判定ステップと、を具備する無線受信方法を提供する。
上記無線受信方法は、セルリセレクションの際、隣接セルに切り替えず、自セルからの信号を受信し続けるようにすることができる。セルリセレクションを中止することが出来ない場合、セル移動後に現在受信中のサービスが継続できなくなることをユーザに対し警告することができる。
本実施の形態2に係る発明は、以上のセルから構成されるサービスエリア内で1以上の移動端末に提供される放送サービス又はマルチキャストサービスを受信するための無線受信ステップと、前記サービスエリアは1以上のサブエリアに分割され、前記サブエリアにはサブエリア識別子が付与されており、スケジューリングブロックのスケジューリング情報と自セルが属するサブエリアのサブエリア識別子を含むマスター情報ブロックを受信するマスター情報ブロック受信ステップと、前記放送サービス又はマルチキャストサービスが提供されるサブエリアの識別子を含む前記スケジューリングブロックを受信するスケジューリングブロック受信ステップと、を具備する無線受信方法を提供する。
上記無線受信方法は、無線受信方法はセル移動前に隣接セルのサービス状況を把握し、現在受けているサービスがセル移動後も継続して受けられるかどうかを知ることができる。
本実施の形態2に係る発明は、さらに、受信した隣接セルマスター情報ブロックからサブエリア識別子を抽出して記憶するセルサブエリア識別子記憶ステップと、前記隣接セルサブエリア識別子が前記スケジューリングブロックに含まれるかどうか判定する判定ステップと、を具備する無線受信方法を提供する。
上記無線受信方法は、セルリセレクションの際、隣接セルに切り替えず、自セルからの信号を受信し続けるようにすることができる。セルリセレクションを中止することが出来ない場合、セル移動後に現在受信中のサービスが継続できなくなることをユーザに対し警告することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3は、実施の形態1において、MBMSサービスエリアに含まれるすべてのMBMSサブエリアIDを通知するのではなく、隣接しているMBMSサブエリアIDのみを通知する方法について説明する。同じMBMSサービスエリアに含まれるMBMSサブエリアの通知方法として、MBMS制御情報のひとつとして隣接MBMSサブエリア情報(Neighbour MBMS sub area Information)を生成し、これによって通知する方法がある。隣接MBMSサブエリア情報のメッセージ構成を図10に示す。隣接MBMSサブエリア情報1001で通知する場合は、図10のように、隣接するMBMSサブエリアのIDと、各MBMSサブエリアで提供されているMBMSサービスIDを通知する。
図11は、本実施の形態3において、端末装置がMBMS関連情報を受信する流れを示した図である。端末装置は下り共有チャネル(DL-SCH)を介して受信したMBMS SBによって、隣接MBMSサブエリア情報のスケジューリング情報を取得する。端末装置は、取得したスケジューリング情報に従って、隣接MBMSサブエリア情報を、MBMSポイント・ツー・マルチポイント制御チャネル(MCCH)を介して受信する。この時、隣接MBMSサブエリア情報はMBMSサブエリアでSFNコンバイニングされる。
以下、本発明の実施の形態3に係る基地局装置1200の構成について、図12のブロック図を用いて説明する。
MBMS関連情報記憶部103は、MBMSサービスエリアID、MBMSサービスID、MBMS制御情報関連情報等のMBMSに関連する情報を記憶し、記憶したMBMSサービスエリアID、MBMSサービスID等の情報をMBMS SB生成部1202に、MBMS制御情報関連情報等をMBMS制御情報生成部1203に出力する。また、MBMS制御情報の種別等の情報を、スケジューリング部106に出力する。
MBMS SB生成部1202は、MBMS関連情報記憶部103から出力されたMBMS関連情報と、スケジューリング部106から出力されたMBMS制御情報のスケジューリング情報に基づいてMBMS SBを生成し、生成したMBMS SBをMBMS SB送信部109に出力する。ここで生成したMBMS SBには、MBMSサービスエリアごとのMBMSサブエリアIDを含めない。
MBMS制御情報生成部1203は、MBMS関連情報記憶部103から出力されたMBMS制御情報関連情報に基づいてMBMS制御情報を生成し、生成したMBMS制御情報をMBMS制御情報送信部110に出力する。ここで、隣接するMBMSサブエリアIDと、各MBMSサブエリアで提供されているMBMSサービスIDを含む隣接MBMSサブエリア情報が生成される。
MIB送信部108は、MIB生成部102から出力されたMIBを、MBMS SB送信部109は、MBMS SB生成部1202から出力されたMBMS SBを、MBMS制御情報送信部110は、MBMS制御情報生成部1203から出力されたMBMS制御情報を、スケジューリング部106から出力されたスケジューリング情報に従って送信する。
次に、本発明の実施の形態3に係る端末装置1300の構成について、図13のブロック図を用いて説明する。
MBMS制御情報受信部204は、受信部201から出力されたMBMS制御情報を受信し、受信したMBMS制御情報の中から隣接MBMSサブエリア情報を抽出し、隣接MBMSサブエリア情報取得部1301に出力する。
隣接MBMSサブエリア情報取得部1301は、MBMS制御情報受信部204から出力された隣接MBMSサブエリア情報から、隣接するMBMSサブエリアのIDを抽出し、MBMSサブエリア判定部1302に出力する。
MBMSサブエリア判定部1302は、MIB受信部202から出力された隣接セルのMBMSサブエリアIDと、隣接MBMSサブエリア情報取得部1301から出力された、隣接MBMSサブエリアのIDとを比較し、現在受信しているMBMSサービスを提供しているMBMSサービスエリアに、隣接セルのMBMSサブエリアが含まれているかどうかを判定する。
以上のように、実施の形態3において、基地局装置は隣接MBMSサブエリア情報によって、同じMBMSサービスを提供している隣接MBMSサブエリアを通知する。MBMSサブエリアは複数のセルによって構成されたエリアなので、端末装置の移動速度を考えて、隣接MBMSサブエリア情報を取得するより前に、隣接MBMSサブエリアを通り過ぎて、隣接MBMSサブエリアのさらに先のMBMSサブエリアまで移動することはないと考えられる。従って、端末装置はMBMSサービスエリア全体に含まれるMBMSサブエリアの情報を知る必要はなく、隣接しているMBMSサブエリアで提供されているMBMSサービスがわかれば問題はないといえる。
上記構成をとることにより、特に1つのMBMSサービスエリアに含まれるMBMSサブエリアの数が多い場合、MBMS SBのメッセージサイズを削減することができる。
なお、隣接MBMSサブエリア情報を用いずに、MBMS SBによって隣接MBMSサブエリアで配信されているMBMSサービスを通知することも考えられる。この場合は、MBMSサービスエリアごとに含まれるMBMSサブエリアの中から、隣接するMBMSサブエリアのIDのみを通知する。
なお、MBMSサブエリアのエッジ部分のセルでのみ、隣接サブエリア情報を送信することも考えられる。これによって、MBMSサブエリア全体でのリソース消費を低減できる。
本実施の形態3に係る発明は、1以上のセルから構成されるサービスエリア内で1以上の移動端末に放送サービス又はマルチキャストサービスを提供するための無線送信手段と、前記サービスエリアは1以上のサブエリアに分割され、前記サブエリアにはサブエリア識別子が付与されており、スケジューリングブロックのスケジューリング情報と自セルが属するサブエリアのサブエリア識別子を含むマスター情報ブロックを送信するマスター情報ブロック送信手段と、前記放送サービス又はマルチキャストサービスが提供されるサブエリアの識別子を含む前記スケジューリングブロックを送信するスケジューリングブロック送信手段と、制御情報を送信する制御情報送信手段を有する構成を採り、前記制御情報は、前記放送サービス又はマルチキャストサービスが提供されるサブエリアの内、前記自セルが属するサブエリアと隣接するサブエリアのサブエリア識別子と、前記サブエリアにおいて提供されるサービスを識別するサービス識別子とを含む無線送信装置を提供する。
上記無線送信装置は、自セルが属しているサービスエリアID及び、同じサービスエリアに含まれるサブエリアIDを知ることができる。また、隣接セルが属しているサービスエリアを知ることができる。さらに、特に1つのサービスエリアに含まれるサブエリアの数が多い場合、スケジューリングブロックのメッセージサイズを削減することができる。
本実施の形態3に係る発明は、1以上のセルから構成されるサービスエリア内で1以上の移動端末に放送サービス又はマルチキャストサービスを提供するための無線送信ステップと、前記サービスエリアは1以上のサブエリアに分割され、前記サブエリアにはサブエリア識別子が付与されており、スケジューリングブロックのスケジューリング情報と自セルが属するサブエリアのサブエリア識別子を含むマスター情報ブロックを送信するマスター情報ブロック送信ステップと、前記放送サービス又はマルチキャストサービスが提供されるサブエリアの識別子を含む前記スケジューリングブロックを送信するスケジューリングブロック送信ステップと、制御情報を送信する制御情報送信ステップを有する構成を採り、前記制御情報は、前記放送サービス又はマルチキャストサービスが提供されるサブエリアの内、前記自セルが属するサブエリアと隣接するサブエリアのサブエリア識別子と、前記サブエリアにおいて提供されるサービスを識別するサービス識別子とを含むことを特徴とする無線送信方法を提供する。
上記無線送信方法は、自セルが属しているサービスエリアID及び、同じサービスエリアに含まれるサブエリアIDを知ることができる。また、隣接セルが属しているサービスエリアを知ることができる。さらに、特に1つのサービスエリアに含まれるサブエリアの数が多い場合、スケジューリングブロックのメッセージサイズを削減することができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4では、エリア内のユーザの有無を確認するために基地局装置(eNB)が行うカウンティングの結果によって、該当するMBMSサービスを受信したがっているユーザのいないMBMSサブエリアへのMBMSサービス配信を停止した場合、MBMS SBのみが変更されることによって、NotificationはMBMSサービスエリア単位でSFNコンバイニングできるように送信されることを可能にする。
カウンティングは、基地局装置がエリア(セル、MBMSサブエリア、MBMSサービスエリア等)内でMBMSサービスを受信したがっている端末装置の有無を確認するために行う。基地局装置の図示しないカウンティングリクエスト送信部はエリア内の端末装置に対してカウンティングリクエスト(カウンティング要求、Counting Request)を送信し、カウンティングリクエストを受信した端末装置の図示しないカウンティングレスポンス送信部が、該当するMBMSサービスを受信したい場合に、基地局装置に対してカウンティングレスポンス(カウンティング応答、Counting Response)を返す。これによって、基地局装置の図示しないカウンティングレスポンス受信部がカウンティングレスポンスを受信し、図示しないカウンティング部によってエリア内でMBMSサービスを受信したがっている端末装置の有無を確認、判定する。
図14は、本発明の実施の形態4に係る、カウンティング時の基地局装置と端末装置のシグナリングフローを説明するための図である。以下、図14を用いて、カウンティング時の基地局装置と端末装置の動作について説明する。
図14(a)に示すように、基地局装置は端末装置に通知情報(Notification)を送信することによって、カウンティングリクエストを行う。基地局装置からのカウンティングリクエストを受けた端末装置は、カウンティングが必要なMBMSサービスのID、カウンティングをいつまで行うかを示すパラメータである確率因子(probability factor)、カウンティングを行う必要のある端末装置の状態などの情報を含むアクセス情報(Access information)を受信し、端末装置の受信したいMBMSサービスがある場合には、カウンティングレスポンスを基地局装置に送信する。カウンティングレスポンスには、端末装置が今いるMBMSサブエリアのIDと、受信したいMBMSサービスのIDを含む。Access Informationは、最初MBMSサービスエリア単位でSFNコンバイニングできるように送信されるが、カウンティングレスポンスの受信数が閾値に達したMBMSサブエリアからAccess Informationの送信を止めることで、SFNコンバイニングはMBMSサブエリア単位となる。またこの時、カウンティングレスポンスの返ってこないMBMSサブエリアがある場合、そのMBMSサブエリアは該当するMBMSサービスを受けたい端末装置がいないと見なされ、MBMSサービスの配信が停止される。ここで、配信を停止したMBMSサービスについて、該当MBMSサブエリアのMBMS SBからMBMSサービスIDが削除され、現在配信されているMBMSサービス(すなわちアクティブなサービス、又は、サービスがオン状態のサービス)のMBMSサービスIDのみとなる。また、MBMSサービスの配信が停止されたことは、隣接するMBMSサブエリアにも通知される。隣接するMBMSサブエリアでは、隣接MBMSサブエリア情報に含まれる該当MBMSサブエリアの該当MBMSサービスIDが削除される。
次に図14(b)の示すように、新しく該当MBMSサブエリアに入ってきた端末装置は、まずMBMS SBを受信する。ここで、MBMS SBでは、現在MBMSサブエリアで配信されているMBMSサービスIDが通知される。次に端末装置はNotificationを受信する。NotificationはMBMSサブエリア単位でSFNコンバイニングできるように送信されており、MBMSサービスエリア内で提供されるすべてのMBMSサービスIDが通知される。端末装置はNotificationとMBMS SBを比較して、自分のいるMBMSサービスエリアで受けることのできるMBMSサービス(Notificationに示される)が、現在自分のいるMBMSサブエリア内では配信されていなかった(MBMS SBに示される)場合、基地局装置に対してサービスリクエストを送信することができる。サービスリクエストには、MBMSサブエリアIDと、リクエストしたいMBMSサービスIDが含まれる。端末装置からのサービスリクエストを受けたら、基地局装置はリクエストされたMBMSサービスの配信を再開する。
以上のように、実施の形態4において、カウンティングの結果によって、該当するMBMSサービスを受信したがっているユーザのいないMBMSサブエリアへのMBMSサービス配信が停止された場合、MBMS SBでは現在配信されているMBMSサービスIDのみが通知され、NotificationではMBMSサービスエリア内で提供可能なすべてのMBMSサービスIDが通知される。
上記構成をとることにより、カウンティングによって、同じMBMSサービスエリア内でMBMSサブエリアごとに配信中のMBMSサービスが変わった場合でも、NotificationがMBMSサービスエリア単位でSFNコンバイニングされることが可能となり、Notificationを効率的に通知できる。
なお、カウンティングの管理及びMBMS SBのメッセージ変更は、基地局装置で行う場合だけでなく、MCEで行う場合も考えられる。これによって、MBMSサービスエリアなどの広い範囲のエリアにおける処理を一括して行うことができるようになる。
(実施の形態5)
実施の形態1において、MBMSサブエリア内に、MBSFN受信が不可能な屋内エリア(屋内セル、indoorエリア、indoorセル等。以下、屋内エリアとする)がある場合に、端末装置の移動中にMBMSデータの受信が中断されてしまうことが考えられる。そこで、セル(以下、本実施の形態においてマクロセルと称する。)でMBMSデータを受信している端末装置が、屋内エリアに移っても継続してMBMSデータを受信できるように、屋内エリアではSC-PTM (Single Cell point-to-multipoint)に切り替えてMBMSデータの送信を行う必要がある。上記屋内エリアの例としては、ビルなどの建物内や地下街、トンネルや地下鉄、Closed Subscriber Group (CSG)セルなどが挙げられる。屋内エリアに設置される基地局(以下、屋内基地局とする)として、例えばビル内でのモバイルコミュニケーションシステムであるInbuilding Mobile Communication System (IMCS:登録商標)などがある。
図20は、本発明の実施の形態5に係る、マクロセルと屋内エリアのエリア概念図である。図20において、屋内エリアは、マクロセルよりも小さいものであり、1つのマクロセルのエリア内に完全に含まれる場合と、2つ以上のマクロセルにまたがっている場合とがあるものとする。図20において、屋内エリア内ではMBSFN受信ができないものとする。
図21は、本発明の実施の形態5に係る屋内基地局装置の構成を示すブロック図である。
MBMS関連情報記憶部2101は、MBMSサービスID、MBMSセッションID、MBMSデータのスケジューリング情報等のMBMSに関連する情報を記憶し、記憶したMBMSサービスID等の情報をMBMS制御情報生成部2102に出力する。また、MBMS関連情報記憶部2101は、MBMS制御情報及びMBMSデータのデータサイズ等の情報を、スケジューリング部2103に出力する。
MBMSサブエリアID記憶部2104は、屋内エリアが属しているMBMSサブエリアの情報を記憶している。記憶したMBMSサブエリアIDは、MBMS制御情報生成部2102に出力される。
MBMS制御情報生成部2102は、MBMS関連情報記憶部2101から出力されたMBMS制御情報関連情報とMBMSサブエリアID記憶部2104から出力されたMBMSサブエリアIDとに基づいて、MBMS制御情報を生成し、生成したMBMS制御情報をMBMS制御情報送信部2107に出力する。
MBMSデータ記憶部2105は、屋内エリア内で送信可能なMBMSデータを記憶し、記憶したMBMSデータをMBMSデータ送信部2106に出力する。
スケジューリング部2103は、MBMS関連情報記憶部2101から出力されたMBMS制御情報及びMBMSデータのデータサイズ等の情報を取得し、これらに基づいてMBMS制御情報及びMBMSデータのスケジューリング情報を決定する。決定されたMBMS制御情報及びMBMSデータのスケジューリング情報は、送信部に出力される。
MBMS制御情報送信部2107は、MBMS制御情報生成部2102から出力されたMBMS制御情報を、スケジューリング部2103から出力されたスケジューリング情報に従って、アンテナ2108を介して送信する。MBMSデータ送信部2106は、MBMSデータ記憶部2105から出力されたMBMSデータを、スケジューリング部2103から出力されたスケジューリング情報に従って、アンテナ2108を介して送信する。
図22は、本発明の実施の形態5に係る端末装置の構成を示すブロック図である。
受信部2201は、マクロセル及び屋内エリアの基地局装置から送信された信号をアンテナ2207を介して受信し、受信した信号のうち、MBMS制御情報をMBMS制御情報受信部2202に、MBMSデータをMBMSデータ受信部2203にそれぞれ出力する。
MBMS制御情報受信部2202は、受信部2201から出力されたMBMS制御情報関連情報をMBMS制御情報記憶部2204に出力する。
MBMS制御情報記憶部2204は、MBMS制御情報受信部2202から出力されたMBMS制御情報関連情報のうち、MBMSサブエリアIDをMBMSサブエリア判定部2205に、MBMS制御情報及びMBMSデータのスケジューリング情報をスケジューリング情報処理部2206に出力する。
MBMSサブエリア判定部2205は、MBMS制御情報記憶部2204から出力されたMBMSサブエリアIDをもとに、現在受信しているMBMSサービスを提供しているMBMSサービスエリアに、隣接マクロセルのMBMSサブエリアが含まれているかどうか、屋内エリアが属しているMBMSサブエリアが、直前にいたマクロセルの属しているMBMSサブエリアと同一であるかどうかを判定する。MBMSサブエリア判定部2205は、判定結果を、スケジューリング情報処理部2206に出力する。
スケジューリング情報処理部2206は、MBMS制御情報記憶部2204から出力されたMBMS制御情報及びMBMSデータのスケジューリング情報と、MBMSサブエリア判定部2205から出力された判定結果とに基づいて、端末装置の受信スケジュールを決定する。決定された受信スケジュールは、受信部2201に出力される。
図23は、本発明の実施の形態5に係る、屋内基地局装置と端末装置のシーケンス図である。また図24は、本発明の実施の形態5に係る端末装置における、屋内エリアでMBMSデータを受信するまでの動作を示したフローチャートである。なお図23は、屋内エリアがマクロセルと同一MBMSサブエリア内であり、屋内エリアでMBMSデータが送信されていない場合のシーケンス図を示す。
端末装置は、マクロセルの基地局装置からMBMS制御情報を受信し(ST2411)、受けたいMBMSサービスがあれば、MBSFNでMBMSデータを受信する(ST2412)。
端末装置が屋内エリア内に入ると、マクロセルの基地局装置からのMBMSデータ受信ができなくなる(ST2413)。ステップST2413において、端末装置は屋内基地局装置から報知情報を受信し、報知情報にMBMSサブエリアIDが含まれていないことから、MBSFNが受信できないエリア、すなわち屋内エリアに入ったことを認識する。
続いて端末装置は、屋内エリア用のMBMS制御情報を受信し(ST2414)、その中に含まれるMBMSサブエリアIDを取得する。この時、屋内エリアのMBMSサブエリアが、直前にいたマクロセルのMBMSサブエリアと同一の場合(ST2415:Yes、ST2416:Yes)、端末装置は、マクロセルでのMBMS受信のための設定を再利用して、屋内エリア内でも同一のMBMSサービスを受けることができる。一方、屋内エリアとマクロセルのMBMSサブエリアは異なる(ST2415:No)が、MBMSサービスエリアが同じである(ST2417:Yes)場合において、屋内エリア内で、端末装置が受信したいMBMSサービスが送信されている場合(ST2416:Yes)、マクロセルでのMBMS受信のための設定を再利用して、屋内エリア内でも同一のMBMSサービスを受けることができる(ST2420)。屋内エリアでどのようなMBMSサービスが送信されているかは、屋内基地局装置から送信されるMBMS制御情報で示されるため、端末装置は、このMBMS制御情報を参照してST2416の判断を行う。
屋内エリア内でMBMSサービスが送信されていない場合(ST2416:No)は、サービスリクエスト処理(ST2419)に移行する。ST2419において、端末装置は、屋内基地局装置にRRC接続要求メッセージ(RRC connection request)を送信し、RRCコネクションを確立して、MBMSサービスの送信を要求する。屋内基地局装置は、端末装置からの要求を受けて、MBMS制御装置にMBMSサービスの配信を要求する。これによって、端末装置は、屋内エリア内でマクロセルと同一のMBMSデータを受信できるようになる(ST2420)。
その後、端末装置が屋内エリアから出ると、屋内基地局とのRRCコネクションを解放し(RRC connection release)、再びマクロセル基地局装置からMBMSデータを受信(MBSFN)する。
屋内エリアとマクロセルのMBMSサブエリアもMBMSサービスエリアも両方とも異なる場合(ST2415:No、ST2417:No)は、端末装置は直前にマクロセルで受信していたMBMSデータを屋内エリア内で受信することができないので、再びマクロセルに出た後で、MEMS制御情報およびMBMSデータを受信する(ST2418)。
以上のように、実施の形態5において、屋内エリア内でMBMSサブエリア情報を端末装置に通知することで、屋内エリアがマクロセルと同じサービスエリア内であれば、屋内エリア内に入っても、端末装置はマクロセルの設定を再利用して同一のMBMSサービスを受信することができる。
屋内エリアで通知するMBMS制御情報には、MBMSサブエリアID、屋内エリア内で現在送信されているMBMSサービス、及び現在送信されていないが提供可能なMBMSサービスのMBMSサービスID及びセッションID、 MBMSデータの送られるリソースを示したID(MBMS-Radio Network Temporary Identifier。以下、MBMS-RNTIとする)、MBMSデータのスケジューリング情報(タイムウインドウ情報)などがある。
なお、異なるMBMSサブエリアに属するマクロセルの間にまたがって配置されている屋内エリアの場合には、屋内エリア内で2つのMBMSサブエリアそれぞれで提供されているMBMSサービスに関する情報を送ることも考えられる。この時、屋内エリアでは2つのMBMSサブエリアIDを通知する。
また、上記の場合で屋内エリアがどちらか一方のMBMSサブエリアに完全に属している場合に、属している方のMBMSサブエリアで提供されているMBMSサービスに関する情報のみを送ることも考えられる。この時、屋内エリアでは属している方のMBMSサブエリアIDが通知される。もう一方のMBMSサブエリアでしか提供されていないMBMSサービスを屋内エリア内で受信することはできない。
なお、屋内エリアの報知情報で、屋内エリアであることを示す情報(1ビットフラグなど)を送ることも考えられる。このようにすれば、端末装置は、屋内エリアの報知情報を受信することで、屋内エリア内に入ったことを認識することができ、続いてMBMSサービス受信のために屋内エリアのMBMS制御情報を受信することができる。
なお、屋内エリアでは通常はMBMS制御情報を送信しておらず、屋内エリア内でMBMSサービスを受信したい端末装置からの要求に応じて、屋内基地局装置がMBMS制御情報の送信を開始することも考えられる。この場合、MBMSサービスを受信したい端末装置が屋内エリア内にいなくなった、すなわち、端末装置がマクロセルに出た時点で、屋内基地局装置はMBMS制御情報の送信を停止する。
なお、本実施の形態5ではマクロセルと屋内エリアとが混在する場合の例を示したが、屋内エリアに限らず、MBMSサブエリア内のセルでシングルセル送信(シングルセルトランスミッション、SC-PTM)のみを行っているセルが存在する場合も、SC-PTMでMBMSサブエリアIDを通知することで、同様の効果を得ることができる。
(実施の形態6)
本実施の形態6では、実施の形態4におけるカウンティング判定に、さらに端末装置のモビリティ状態を加味することで、無駄なサービスのオンオフ切り替えを削減することを考える。
図25は、本発明の実施の形態6に係る端末装置の構成を示すブロック図である。
受信部2501は、基地局からの報知情報及びMBMS制御情報を受信し、それぞれ報知情報受信部2502、MBMS制御情報受信部2503に出力する。
報知情報受信部2502は、受信部2501から出力された報知情報の中から、モビリティ状態を判定するために必要なパラメータを抽出し、モビリティ判定部2504に出力する。
セル移動回数計測部2505は、端末装置のセル移動回数を計測し、その結果をモビリティ判定部2504に出力する。
モビリティ判定部2504は、MBMS制御情報受信部2503から出力されたパラメータとセル移動回数計測部2505から出力された端末装置のセル移動回数とをもとに、規定時間内に端末装置が何回セル移動したかによって、端末装置のモビリティ状態を決定する。また、モビリティ判定部2504は、決定した端末装置のモビリティ状態を、モビリティ情報記憶部2506に出力する。
モビリティ情報記憶部2506は、モビリティ判定部2504から出力された端末装置のモビリティ状態を記憶し、カウンティング応答生成部2507に出力する。
MBMS制御情報受信部2503は、受信部2501から出力されたMBMS制御情報を受信し、カウンティング要求をカウンティング要求受信部2508に、その他のMBMS制御情報関連情報をMBMS制御情報記憶部2509に出力する。
カウンティング要求受信部2508は、MBMS制御情報受信部2503から出力されたカウンティング要求を受けて、カウンティング応答生成部2507にカウンティング応答の作成を指示する。
MBMS制御情報記憶部2509は、カウンティング応答生成部2507に、カウンティング応答に含まれるMBMSサブエリアID、MBMSサービスIDなどの情報を出力する。
カウンティング応答生成部2507は、カウンティング要求受信部2508からのカウンティング応答作成指示を受けて、MBMS制御情報記憶部2509から出力されたMBMSサブエリアID、MBMSサービスIDなどの情報と、モビリティ情報記憶部2506から出力された端末装置のモビリティ状態の情報とを含んだカウンティング応答メッセージを作成し、送信部2510に出力する。
送信部2510は、カウンティング応答生成部2507から出力されたカウンティング応答メッセージをアンテナ2511を介して送信する。
カウンティングレスポンスに含まれる端末装置のモビリティ状態には、High、Medium、Normalの3段階がある。また、モビリティ状態の判定に用いるパラメータは、端末装置のセル移動回数を計測する規定時間を示すパラメータ(T_CRMAX)と、端末装置のセル移動回数の閾値を示すパラメータ(N_CR_M及びN_CR_H)とがある。端末装置がT_CRMAX時間内にN_CR_M回数以上セル移動をした場合、端末装置のモビリティ状態はMediumとなり、N_CR_H回数以上セル移動をした場合、端末装置のモビリティ状態はHighとなる。N_CR_Mよりセル移動回数が少ない場合、端末装置のモビリティ状態はNormalとなる。ただし、端末装置が同じ2つのセル間を移動している場合は、セル移動回数に計測しない。
カウンティングを行った場合において、同一MBMSサービスエリアの隣接MBMSサブエリアにHighモビリティ状態の端末が存在するときは、MBMSサービスの送信をオンにする。
以上のように、カウンティングレスポンスに端末装置のモビリティ情報を含むことで、マクロセル基地局装置またはMBMS制御装置は、あるMBMSサブエリア内にはMBMSサービスを受信したい端末がいない場合であっても、隣接MBMSサブエリアに、MBMSサービスを受信したいHighモビリティな端末が存在し、自分のMBMSサブエリア内に向かって移動してくるときは、MBMSサービスの送信をオフとせず送信を続けるので、不必要なMBMSサービスのオンオフ切り替えの発生を削減することができる。
さらに、カウンティングレスポンスに端末装置の移動履歴を付加することによって、端末装置の移動方向も考慮したカウンティングを行うことができる。例えば、過去にいたMBMSサブエリアのIDを記憶し、端末装置のモビリティ状態がMediumあるいはHighの場合は、カウンティングレスポンスに移動履歴も含めて送信することが考えられる。
以上の構成によって、端末装置のモビリティを考慮したカウンティングの精度を高めることができ、不要なMBMSサービスのオンオフ切り替えの発生を削減することができる。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2007年6月19日出願の日本特許出願(特願2007−161069)、2008年3月31日出願の日本特許出願(特願2008−089890)、に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明に係る無線送信方法、無線受信方法、無線送受信方法、無線送信装置、無線受信装置、無線送受信システム、通信基地局装置及び、無線通信端末装置、無線送信方法及び無線受信方法は、端末装置がセル移動前に隣接セルのマルチキャスト・ブロードキャストサービス状況を効率的に取得することができ、例えば、移動通信システムに適用できる。
101 報知情報記憶部
102 MIB生成部
103 MBMS関連情報記憶部
104 MBMS SB生成部
105 MBMS制御情報生成部
106 スケジューリング部
107 サブエリアID記憶部
108 MIB送信部
109 MBMS SB送信部
110 MBMS制御情報送信部
111 アンテナ