JPWO2008143105A1 - テーパスロットアンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】MIMOに最適な、テーパ状の放射開口部を通して送受信を行うテーパスロットアンテナを提供する。【解決手段】テーパ状の放射開口部を有する2以上の放射素子を組み合わせたものである。前記放射素子は、前記テーパ状放射開口部側の先端部にリフレクタを含むものである。以上の構成によれば、放射素子の先端部にはリフレクタが形成されるものであるため、テーパ状放射開口部を放射素子及びリフレクタに渡って形成することによって、広帯域に必要な軸長を確保することができる。【選択図】 図1

Description

本発明は、テーパ状の放射開口部を通して送受信を行うテーパスロットアンテナに関する。
国際的な通信仕様を取り決めるIEEEの委員会でWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)標準化作業が進められている。WiMAXは、半径約50kmをカバーし、最大で70Mbpsの通信を可能とするものである。WiMAXは、建物内部の通信を対象とする無線LANとは異なり、電話回線や光ファイバーによる加入者通信網の終端部分で利用することを意図したものである。
WiMAXを含めた無線LANの分野では、転送速度の高速化が要求されており、その要求に応じるために、MIMO(Multiple Input Multiple Putput)が開発されつつある。MIMOとは、複数のアンテナを用いることでデータ送受信の帯域を拡大する技術を意味する。
MIMOでは、送信側で複数のアンテナを通して異なるデータを同時に送信し、受信側の複数のアンテナで受信したデータを合成することにより、送信側と受信側との間における通信帯域を擬似的に広帯域化させて、通信の高速化を実現している。MIMOによれば、理論上、アンテナの台数に応じて通信帯域幅が増加する、例えばアンテナが2台であるならば通信帯域は2倍、アンテナが3台であるならば、通信帯域は3倍に増えることとなる。
アンテナには、ノッチアンテナの放射開口部を徐々に拡大したテーパ状放射開口部を有するテーパスロットアンテナがある。前記テーパスロットアンテナは、広帯域な周波数特性を備えているものであり、MIMOに用いるアンテナとして注目されている。この種のテーパスロットアンテナは、例えば特許公報1〜3などに開示されている。
特開平11−298232号公報 特開2006−314127号 特開2006−67251号公報
MIMOに用いられるテーパスロットアンテナとしては、広帯域での送受信が要求される共に、筐体の決められた設置スペース内に組み込み可能な寸法であることが要求される。
しかし、特許公報1〜3に開示されたテーパスロットアンテナでは、広帯域化を実現するためにテーパ状放射開口部の軸長を確保すると、寸法が拡大されるというトレードオフを本質的に有している。そのため、MIMOに用いられるテーパスロットアンテナとして最適な構成に改善する必要がある。
本発明の目的は、MIMOに最適なテーパスロットアンテナを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係るテーパスロットアンテナは、テーパ状の放射開口部を有する2以上の放射素子を組み合わせたものであり、前記放射素子は、前記テーパ状放射開口部側の先端部にリフレクタを含むものであることを特徴とするものである。
本発明によれば、放射素子におけるテーパ状放射開口部の先端部にリフレクタを有することにより、広帯域に必要な軸長を得ると共に、小型化を実現できる。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係るテーパスロットアンテナは図1,図10〜図14に示すように、テーパ状の放射開口部1a,2a,3a,4aを有する2以上の放射素子1,2,3,4を組み合わせたものであり、前記放射素子1,2,3,4は、前記テーパ状放射開口部側の先端部にリフレクタ5,6,7,8を含むものである。
本発明の実施形態に係るテーパスロットアンテナは進行波型の平面アンテナであって、送信アンテナとして機能する場合、放射素子1,2,3,4への給電が行われると、アンテナ面に対して平行な方向に電磁波を送信する。放射素子1,2,3,4の放射開口部1a,2a,3a,4aは、テーパ状、すなわち、放射素子1,2,3,4の形成されたスロットの幅が徐々に拡大する構造であるため、平面アンテナ、すなわち放射方向から見た放射素子が一次元の構造であるにも拘わらず、水平面と垂直面での放射パターンがほぼ対称な電磁波を送信することとなる。
本発明の実施形態によれば、放射素子1,2,3,4の先端部には、リフレクタ5,6,7,8が形成されるものであるため、テーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aを放射素子1,2,3,4及びリフレクタ5,6,7,8に渡って形成することによって、広帯域に必要な軸長を確保することができる。
さらに、放射素子1,2,3,4の先端部はリフレクタ5,6,7,8である。リフレクタ5,6,7,8に、組み合わされた他の放射素子1,2,3,4に対する反射機能を実行させるには、テーパスロットアンテナの特性からして、リフレクタ5,6,7,8は、放射素子1,2,3,4の先端部で屈曲して、組み合わされた他の放射素子1,2,3,4に対向する必要がある。図1の場合、放射素子1のリフレクタ5は放射素子2に対する反射機能を実行し、放射素子2のリフレクタ6は放射素子3に対する反射機能を実行し、放射素子3のリフレクタ7は放射素子4に対する反射機能を実行し、放射素子4のリフレクタ8は放射素子1に対する反射機能を実行することとなる。
したがって、テーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aの軸長を必要な長さに確保したとしても、その軸長を延長するために用いたリフレクタ5,6,7,8は、放射素子1,2,3,4の先端部から横方向にずれる方向に屈曲するため、放射素子1,2,3,4の外形寸法を小型化できる。
本発明の実施形態では、4つの放射素子1,2,3,4を十字状に組み付けて放射状に組み合わせたが、図示した構造に限られるものではない。要は、複数の放射素子で複数の方向から入来する電磁波を受信する、或いは複数の方向へ電磁波を放射する構造に組み付けて放射状に組み合わせた構造であればよいものである。すなわち、放射素子1,2,3,4の先端部のリフレクタ1,2,3,4が組み合わせた他の放射素子に対する反射機能を実行できる構造で、放射状に組み合わせたものであればよいものである。
テーパスロットアンテナが送信アンテナとして作用する場合には、放射素子1,2,3,4に対するリフレクタ5,6,7,8による反射機能とは、テーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aから送信される電磁波に対して指向性を付与する機能を意味する。また、テーパスロットアンテナが受信アンテナとして作用する場合には、放射素子1,2,3,4に対するリフレクタ5,6,7,8による反射機能とは、テーパ状放射素子1a,2a,3a,4aが配置されている側から到来する電磁波に対してより高い感度を付与する機能を意味する。
次に、本発明の実施形態に係るテーパスロットアンテナを実施例に基づいて説明する。
(実施例1)
本発明の実施例1に係るテーパスロットアンテナは図1に示すように、4個の放射素子1,2,3,4を有している。
4個の放射素子1,2,3,4は図1及び図2に示すように、金属製の平板から形成され、その基部1b,2b,3b,4b側から先端部1c,2c,3c,4cに向かうテーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aを前記金属製平板に形成したものである。なお、放射素子1,2,3,4は金属製の平板のテーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aを形成したものに限られるものではない。例えば、誘電体の平板上に導電膜を形成し、前記導電膜にテーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aを形成したものであってもよいものである。要は、放射素子1,2,3,4はテーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aを通して送受信を行うことができる構成であれば、いずれのものであってもよいものである。
テーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aは、放射素子1,2,3,4の基部1b,2b,3b,4b側から先端部1c,2c,3c,4cに向けてテーパ状、すなわち、その開口面積を徐々に拡大させて形成してある。
4個の放射素子1,2,3,4は、その基部1b,2b,3b,4b側を突き合わせて放射状に組み合わせてある。図1では、4個の放射素子1,2,3,4を十字形に組み付けて放射状に組み合わせている。4個の放射素子1,2,3,4の基部1b,2b,3b,4bを突き合わせる場合、4個の放射素子1,2,3,4を電気的に接続して突き合わせる。なお、4個の放射素子1,2,3,4の基部1b,2b,3b,4bを電気的に接続して突き合わせたが、これに限られるものではない。4個の放射素子1,2,3,4の基部1b,2b,3b,4bを離間し、図示しない例えば短絡片などを用いて4個の放射素子1,2,3,4の基部1b,2b,3b,4bを電気的に接続し、4個の放射素子1,2,3,4を放射状に組み合わせてよいものである。
放射素子1,2,3,4は図1及び図3に示すように、テーパ状放射開口部1a,2a,3a,4a側の先端部1c,2c,3c,4cにリフレクタ5,6,7,8を含んでいる。
図1に示す実施例1では、リフレクタ5,6,7,8は放射素子1,2,3,4の先端部1c,2c,3c,4cに一体に形成されている。リフレクタ5,6,7,8は図1及び図3に示すように、放射素子1,2,3,4の先端部1c,2c,3c,4cから横方向にずれる方向に屈曲してある。図1及び図3の場合、放射素子1のリフレクタ5は放射素子2に対する反射機能を実行し、放射素子2のリフレクタ6は放射素子3に対する反射機能を実行し、放射素子3のリフレクタ7は放射素子4に対する反射機能を実行し、放射素子4のリフレクタ8は放射素子1に対する反射機能を実行することとなる。
テーパスロットアンテナが送信アンテナとして作用する場合には、放射素子1,2,3,4に対するリフレクタ5,6,7,8による反射機能とは、テーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aから送信される電磁波に対して指向性を付与する機能を意味する。また、テーパスロットアンテナが受信アンテナとして作用する場合には、放射素子1,2,3,4に対するリフレクタ5,6,7,8による反射機能とは、テーパ状放射素子1a,2a,3a,4aが配置されている側から到来する電磁波に対してより高い感度を付与する機能を意味する。
テーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aは図1に示すように、放射素子1,2,3,4及びリフレクタ5,6,7,8に渡って形成してある。すなわち、テーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aは図1に示すように、放射素子1,2,3,4の基部1b,2b,3b,4b側から先端部1c,2c,3c,4cに向けてテーパ状に形成してあると共に、放射素子1,2,3,4のリフレクタ5,6,7,8を利用して、リフレクタ5,6,7,8の先端部5a,6a,7a,8aに向けて延長して形成してある。テーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aは、リフレクタ5,6,7,8の先端部5a,6a,7a,8a側が開放されている。以上の構成によって、テーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aは、使用周波数の1波長以上の軸長を確保している。
図1及び図3に示す実施例1では図6及び図7に示すように、テーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aの軸長として、使用周波数の波長をλとすると、1.2λの長さを確保している。テーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aの軸長の長さ1.2λは図6及び図7に示すように、放射素子1,2,3,4での軸長(0.6λ)+リフレクタ5,6,7,8での軸長(0.6λ)によって得られたものである。なお、図6及び図7に示すテーパ状放射開口部の軸長は一例を示すものであって、前記テーパ状放射開口部の軸長は、使用周波数の1波長(λ)以上の軸長に確保されてあれば、広帯域化に対応できるものである。このことは、実験の結果で得られている。
無線端末に許容される使用周波数は、2.5GHzと3.5GHzとが予定されている。テーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aの軸長として、使用周波数の1波長以上の軸長を確保しているため、前記周波数帯域に対応でき、広帯域化を実現できる。
放射素子1,2,3,4は、送受信を行うための直接給電構造を有している。図1〜図3に示す直接給電構造は、同軸ケーブル9を用いている。同軸ケーブル9は、中心導体9aと、中心導体9aの周囲に絶縁されて配置された外皮導体(グランド電位)9bとを含んでいる。同軸ケーブル9は、放射素子1,2,3,4の基部1b,2b,3b,4b側でテーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aを横切る位置に配置し、そのテーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aの対向する一辺側に外皮導体9bを電気的に接続し、対向する他辺側に中心導体9aを電気的に接続してある。
前記直接給電構造は図1及び図2に示すように、放射素子1,2,3,4とのマッチングをとる整合回路部10を含んでいる。図1及び図2に示す整合回路部10は、テーパ状放射開口部1a,2a,3a,4a側に突き出た突起片として構成してある。なお、整合回路部10は図1及び図2に示す突起片に限られるものではない。要は、整合回路部10として、放射素子1,2,3,4と直接給電構造9とのマッチングをとることができる構造であれば、いずれのものであってもよいものである。
次に、実施例1に係るスロットアンテナが送信アンテナとして動作する場合について説明する。
テーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aの軸長(電気長)を1/4波長とした周波数の電力が直接給電構造9からテーパ状放射素子1a,2a,3a,4aの対向辺に供給されると、テーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aで共振が引き起こされ、電磁波が送信される。
このとき、放射素子1のリフレクタ5は放射素子2に対する反射機能を実行し、放射素子2のリフレクタ6は放射素子3に対する反射機能を実行し、放射素子3のリフレクタ7は放射素子4に対する反射機能を実行し、放射素子4のリフレクタ8は放射素子1に対する反射機能を実行することとなる。これにより、リフレクタ5,6,7,8の作用により、放射素子1,2,3,4のテーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aから放射される電磁波の放射方向は指向性を有することとなる。
図1に示す実施例1に係るテーパスロットアンテナを送信アンテナとして用いた場合における指向特性を図8及び図9に示す。図8は水平方向での指向特性を示し、図9は垂直方向での指向特性を示している。
放射素子1,2,3,4の放射開口部1a,2a,3a,4aは、テーパ状、すなわち、放射素子1,2,3,4の形成されたスロットの幅が徐々に拡大する構造であるため、平面アンテナ、すなわち放射方向から見た放射素子が一次元の構造であるにも拘わらず、図8及び図9から明らかなように、水平面と垂直面での放射パターンP1,P2がほぼ対称な電磁波を送信している、すなわちテーパスロットアンテナとして機能していることが分かる。
次に、実施例1に係るスロットアンテナが受信アンテナとして動作する場合について説明する。
テーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aの軸長(電気長)を1/4波長とした周波数の電磁波が到来すると、テーパ状放射開口部1a,2a,3a,4a上に電界及び磁界がそれぞれ誘起され、直接給電構造9を介して受信する。
このとき、放射素子1のリフレクタ5は放射素子2に対する反射機能を実行し、放射素子2のリフレクタ6は放射素子3に対する反射機能を実行し、放射素子3のリフレクタ7は放射素子4に対する反射機能を実行し、放射素子4のリフレクタ8は放射素子1に対する反射機能を実行することとなる。これにより、リフレクタ5,6,7,8の作用により、放射素子1,2,3,4のテーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aが配置されている側から到来する電磁波に対して高い感度を有することとなる。
本発明の実施例1によれば、放射素子1,2,3,4の先端部には、リフレクタ5,6,7,8が形成されるものであるため、テーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aを放射素子1,2,3,4及びリフレクタ5,6,7,8に渡って形成することによって、広帯域に必要な軸長を確保することができる。
リフレクタ5,6,7,8に、組み合わされた他の放射素子1,2,3,4に対する反射機能を実行させるには、テーパスロットアンテナの特性からして、リフレクタ5,6,7,8は、放射素子1,2,3,4の先端部で屈曲して、組み合わされた他の放射素子1,2,3,4に対向する必要がある。図1の場合、放射素子1のリフレクタ5は放射素子2に対する反射機能を実行し、放射素子2のリフレクタ6は放射素子3に対する反射機能を実行し、放射素子3のリフレクタ7は放射素子4に対する反射機能を実行し、放射素子4のリフレクタ8は放射素子1に対する反射機能を実行することとなる。
したがって、テーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aの軸長を必要な長さに確保したとしても、その軸長を延長するために用いたリフレクタ5,6,7,8は、放射素子1,2,3,4の先端部から横方向にずれる方向に屈曲するため、放射素子1,2,3,4の外形寸法を小型化できる。
本発明の実施例1では、リフレクタ5,6,7,8を放射素子1,2,3,4と一体に形成し、リフレクタ5,6,7,8を放射素子1,2,3,4の先端部で屈曲させているため、リフレクタの屈曲箇所における電磁波に対するリアクタンス成分は小さくなり、放射素子1,2,3,4と直接給電構造9とのマッチングを容易に行うことができる。さらに、上述したように、リフレクタ5,6,7,8と放射素子1,2,3,4とを一体に形成することにより、製造コストを安価にすることができる。さらに、リフレクタ5,6,7,8と放射素子1,2,3,4とを一体に形成し、かつ、リフレクタ5,6,7,8と放射素子1,2,3,4とに渡ってテーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aを開口形成することにより、製造コストばかりでなく、製造工程を簡素することで製造コストを更に安価にすることができる。
図1に示すように、放射素子1,2,3,4のうち、テーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aで上下に分離された上方領域A1の幅寸法W1より下方領域A2の幅寸法W2を狭く設定してもよい。このように構成すると、実施例1に係るテーパスロットアンテナを無線LAN用の筐体に組み付ける場合、下方領域A2の幅が狭くなった部分に図示しない無線LANに必要な機器を組み付けることができ、無線LAN用筐体の内部を有効利用することができる。
本発明の実施例1では、4つの放射素子1,2,3,4を組み合わせたが、組み合わせる放射素子1,2,3,4の個数は4個に限られるものではない。放射素子1,2,3,4の先端部のリフレクタ1,2,3,4が組み合わせた他の放射素子に対する反射機能を実行できる個数、すなわち2個以上の放射素子を組み合わせたものであれば、組み合わせる放射素子の個数が制限されるものではない。
(実施例2)
図10に示す実施例2に係るテーパスロットアンテナは、放射素子1,2,3,4の先端部1c,2c,3c,4cに形成したリフレクタ5,6,7,8の屈曲方向を、図1に示す場合と異なる方向に設定している。
図10の場合、放射素子1のリフレクタ5は放射素子4に対する反射機能を実行し、放射素子2のリフレクタ6は放射素子1に対する反射機能を実行し、放射素子3のリフレクタ7は放射素子2に対する反射機能を実行し、放射素子4のリフレクタ8は放射素子3に対する反射機能を実行することとなる。
(実施例3)
図1及び図10に示す実施例では、放射素子1,2,3,4のうち、テーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aで上下に分離された上方領域A1の幅寸法W1より下方領域A2の幅寸法W2を狭く設定したが、これに限られるものではない。
図11に示すように、放射素子1,2,3,4のうち、テーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aで上下に分離された上方領域A1の幅寸法W1と下方領域A2の幅寸法W2とを同一に設定してもよいものである。
図11に示す実施例3において、図12に示すように、放射素子1,2,3,4の先端部1c,2c,3c,4cに形成されるリフレクタ5,6,7,8の屈曲方向を図11とは逆方向としてもよいものである。
図11及び図12に示す実施例に係るテーパスロットアンテナの他の構成は、図1に示す実施例1と同様である。
(実施例4)
図11に示すように、放射素子1,2,3,4のうち、テーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aで上下に分離された上方領域A1と下方領域A2とを幅広に設定したが、これに限られるものではない。
図13に示すように、放射素子1,2,3,4のうち、テーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aで上下に分離された上方領域A1と下方領域A2との幅W3,W4を狭く設定してもよいものである。
なお、図14に示すように、放射素子1,2,3,4の先端部1c,2c,3c,4cに形成されるリフレクタ5,6,7,8の屈曲方向を図13とは逆方向としてもよいものである。
図13に示すように、放射素子1,2,3,4のうち、テーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aで上下に分離された上方領域A1と下方領域A2との幅W3,W4を狭く設定しているため、テーパスロットアンテナを無線LAN用の筐体に組み付ける場合、上方領域A1と下方領域A2との幅W3,W4が狭くなった部分に図示しない無線LANに必要な機器を組み付けることができ、無線LAN用筐体の内部を有効利用することができる。
(実施例5)
図1に示す実施例では、直接給電構造9として同軸ケーブルを用いたが、これに限られるものではない。
図15に示す直接給電構造9は、マイクロストリップラインを用いている。マイクロストリップライン9は、放射素子1,2,3,4の基部1b,2b,3b,4b側でテーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aを横切る位置に配置し、そのテーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aの対向する一辺側に図示しない一方のラインを電気的に接続し、他方のライン9cを絶縁体スペーサ9dで電気的に絶縁することで、対向する他辺側に電気的に接続してある。
図16に示す直接給電構造9は、プリント基板の両面を使ってラインを形成した構造のものを用いている。プリント基板11は短冊状に成型し、その両面上にライン12を形成してある。プリント基板11は、放射素子1,2,3,4の基部1b,2b,3b,4b側でテーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aを横切る位置に配置し、プリント基板11の図示しない裏面側のラインをテーパ状放射開口部1a,2a,3a,4aの対向する一辺側に電気的に接続し、プリント基板11の図示した表面側のライン12をプリント基板11に設けた図示しないスルーホールを通して対向する他辺側に電気的に接続してある。
なお、以上の説明では、放射素子への給電を直接給電構造により行うようにしたが、これに限られるものではない。例えば、直接給電構造に代えて他の給電構造を用いてもよいものである。前記他の給電構造としては、給電ラインの先端に整合回路部を取り付け、この整合回路部を介してテーパ状放射開口部の対峙する辺に給電を行う、いわゆる間接給電構造が考えられる。この間接給電構造にあっても、送受信を行うものである。要は、給電構造としては、放射素子により送受信を行う構造のものであれば、いずれのものであってもよいものである。
以上、実施形態(及び実施例)を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態(及び実施例)に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は2007年5月17日に出願された日本出願特願2007−132108を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明によれば、トレードオフの関係にある、テーパ状放射開口部の軸長の確保とアンテナ寸法の拡大とを、放射素子の先端部にリフレクタを有する構成によって解決することができ、MIMOのアンテナとして最適なテーパスロットアンテナを提供できる。なお、本発明のテーパスロットアンテナは、MIMOのアンテナばかりでなく、その他のアンテナとしても用いることができることは言うまでもない。
本発明の実施例1に係るテーパスロットアンテナを示す斜視図である。 本発明の実施例1に係るテーパスロットアンテナを示す側面図である。 本発明の実施例1に係るテーパスロットアンテナを示す平面図である。 図3のA視点から見た断面図である。 図3のB部を拡大した図である。 本発明の実施例1に係るテーパスロットアンテナにおける実寸法を示す側面図である。 本発明の実施例1に係るテーパスロットアンテナにおける実寸法を示す平面図である。 本発明の実施例1に係るテーパスロットアンテナにおける指向特性を示す特性図である。 本発明の実施例1に係るテーパスロットアンテナにおける指向特性を示す特性図である。 本発明の実施例2に係るテーパスロットアンテナを示す斜視図である。 本発明の実施例3に係るテーパスロットアンテナを示す斜視図である。 本発明の実施例3に係るテーパスロットアンテナを示す斜視図である。 本発明の実施例4に係るテーパスロットアンテナを示す斜視図である。 本発明の実施例4に係るテーパスロットアンテナを示す斜視図である。 本発明の実施例5に係るテーパスロットアンテナを示す斜視図である。 本発明の実施例5に係るテーパスロットアンテナを示す斜視図である。
符号の説明
1,2,3,4 放射素子
1a,2a,3a,4a 放射素子のテーパ状放射開口部
5,6,7,8 リフレクタ
9 直接給電構造

Claims (9)

  1. テーパ状の放射開口部を有する2以上の放射素子を組み合わせたものであり、
    前記放射素子は、前記テーパ状放射開口部側の先端部にリフレクタを含むものであることを特徴とするテーパスロットアンテナ。
  2. 前記テーパ状放射開口部は、前記放射素子及び前記リフレクタに渡って形成したものである、請求項1に記載のテーパスロットアンテナ。
  3. 前記テーパ状放射開口部は、使用周波数の1波長以上の軸長を確保したものである、請求項2に記載のテーパスロットアンテナ。
  4. 前記リフレクタは、組み合わされた他の放射素子に対する反射機能を実行するものである、請求項1に記載のテーパスロットアンテナ。
  5. 前記リフレクタは、前記放射素子に一体に形成したものである、請求項1に記載のテーパスロットアンテナ。
  6. 前記2以上の放射素子は、放射状に組み合わせたものである、請求項1に記載のテーパスロットアンテナ。
  7. 前記2以上の放射素子は、十字状に組み付けることで放射状に組み合わせたものである、請求項6に記載のテーパスロットアンテナ。
  8. 前記放射素子は、送受信を行うための直接給電構造を有する、請求項1に記載のテーパスロットアンテナ。
  9. 前記直接給電構造は、前記放射素子とのマッチングをとる整合回路部を含むものである、請求項7に記載のテーパスロットアンテナ。
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