JPWO2008114447A1 - ホログラム再生像位置検出方法およびホログラム装置 - Google Patents

ホログラム再生像位置検出方法およびホログラム装置 Download PDF

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Abstract

空間光変調器に表示されたマーカおよびデータ領域を含むデータページを記録した記録媒体から再生された光を、空間光変調器よりも画素数が多い像センサに結像してデータページの再生像を得てデータページを再生するホログラム装置におけるホログラム再生像位置検出方法であって、マーカを補間拡大したテンプレート画像を予め記憶するステップと、像センサでデータページの再生像をオーバーサンプリングして検出画像を取得するステップと、検出画像とテンプレート画像を用いてテンプレートマッチング処理を行って記録時のマーカの位置を検出するステップと、を含む。

Description

本発明は、データをホログラムとして記録し、或いはホログラムからデータを再生するホログラム装置に関し、特にホログラム装置におけるホログラム再生像位置検出方法に関する。
メモリシステムとして、フォトポリマーなど感光材料からなるホログラム記録媒体(以下単に記録媒体という)に対して光学的に情報記録または情報再生が行われるホログラムメモリシステムが知られている。例えば、ホログラム装置では、記録時には、レーザ光などの干渉性光を信号光と参照光に分岐し、信号光を空間光変調器により入力データに応じて強度変調して、そして記録媒体に集光すると同時に、参照光も記録媒体に照射して、信号光と参照光が干渉させ、その結果の干渉縞が記録媒体に屈折率などの変化パターンとして記録される。記録媒体から記録されたページデータを再生するには、記録時参照光と同一の参照光を同一角度で記録媒体に入射することにより、記録媒体の干渉縞に対応する回折光(再生光)が再生され、この再生光を、前記空間光変調器よりも画素数が多い像センサに結像させて再生像を得て、光電変換により再生信号(検出画像)として復調されて出力データが得られる。
かかるホログラム装置システムにおいて、データを記録する場合、データを2次元データであるデータページと呼ばれる画像単位にして、データページ画像を空間光変調器に表示して、これにより光を空間変調して信号光を生成する。
一方、再生時には、記録媒体の記録部位に記録時と同一条件の参照光のみを照射するので、記録時の空間光変調器の画素に一対一または整数倍で対応する受光素子が2次元的に配置された像センサが用いられ、これで再生光を受光してすなわち、オーバーサンプリングして、その再生信号から元のデータページの情報を再生する。ホログラム装置システムにおいて、一般に、オーバーサンプリングとは再生像の1画素を像センサの複数画素で受光して検出画像を得ることであり、オーバーサンプリング率とは再生像の1画素に対する像センサの画素の比率(1次元比率)である。例えば、再生像の1画素を像センサの縦2画素*横2画素で受光する場合、オーバーサンプリング率は2となる。
記録媒体の記録部位から記録データを復元する場合、データページ検出画像の品質は重要である。そのために、データページには位置決め用のマーカと呼ぶ予め決められた固定パターンが含まれ、マーカの形状/位置は一定で同一形状、同一箇所に表示されている。例えば、矩形の2次元データ中の隅などに1ヶ所以上の特定同一シンボルが含まれている。このマーカは、信号再生時にマーカの位置を検出することにより、データページ位置の特定やデータページの歪み補正等を行い、正確な復号ができるようにするため用いられる。一般的に、検出画像を走査した場合にマーカに対応する特定の周波数成分比(マーカ再生信号)が得られることから、まずマーカ再生信号からマーカの各々の中心座標が決定し、更に、各マーカの全体形状は予め定められているため、各マーカを構成する各画素の中心位置も計算で求められる。そして、マーカ以外の画素、いわゆるデータ領域画素の位置は、決定されたマーカを構成する各画素を基準画素として、その基準画素の座標値から、画素の幅や高さに基づき計算して得ることができる。このように、全てのデータ領域画素の位置が決定できるので、その位置からデータ領域画素を読み取ることにより、2次元データのデータページが検出できる。
例えば、ホログラム装置内において、ホログラム記録媒体から読み取ったデータページ(検出画像)におけるマーカ位置を基にして、受光する対物レンズの開口領域の中心と該データページのとの間の位置偏倚量を求めて、データページの中心が対物レンズの開口領域の中心に一致するようにそれらの位置を補正することが、行われている(特許文献1、参照)。
しかしながら、従来、ホログラム装置で記録された記録媒体を時間を変えて再び再生する場合でも、温度変動による記録媒体の収縮膨張により、或いは、装置の機構、光学系が温度変動による収縮膨張により、像センサ上での再生像の位置などが変化する場合があり、また、或るホログラム装置で記録された記録媒体と別のホログラム装置で記録された記録媒体とでは、再生像の位置などが異なる場合もある。
データページ(空間光変調器)と像センサの画素同士を一対一に対応させる方法(オーバーサンプリング率1)でも、データ再生時、空間光変調器の1画素が像センサの1画素に結像するとは限らないので、再生光を像センサの画素と画素の間で受光することになって1画素あたりの受光できる光量が減少する。この場合、像センサにおける受光量の低下は再生される信号品質に大きく影響する。
特開2005−227704号公報
従来、データページと像センサの画素同士を一対一以外に整数倍で対応させ再生像を像センサで検出するオーバーサンプリングを行うことが考えられる。従来は、整数倍オーバーサンプリングであったので、テンプレート画像はマーカの各画素を単純に繰り返して拡大したものである。
例えば2倍のオーバーサンプリングでは、マーカの位置検出に用いるパタ−ンを例に挙げると、図1(A)に示す14*14画素の白黒2値のマーカの各画素を単純に繰り返して図1(B)に示すように、28*28画素の白黒パターンに拡大したものとなる。
よって、従来のホログラム装置内において、空間光変調器の画素、例えば100*100=10000画素にデータページを表示して記録媒体に記録した場合、2倍のオーバーサンプリングでは、縦横200*200=40000画素の像センサが必要となる。このように、データページの画素の自乗倍以上の画素数を有する像センサを用意する必要があるので、サンプリング精度を上げるためには像センサの画素数を増大が必至である。像センサの画素数の増加は製造コストを上げ、像センサの検出レートの高速化を阻害することとなる。
そこで、本発明の解決しようとする課題には、データページ再生エラーを低減するとともに像センサの検出レートの高速化を可能にするホログラム再生像位置検出方法およびホログラム装置を提供することが一例として挙げられる。
本発明のホログラム再生像位置検出方法は、空間光変調器に表示されたマーカおよびデータ領域を含むデータページを記録した記録媒体から再生された光を、前記空間光変調器よりも画素数が多い像センサに結像してデータページの再生像を得てデータページを再生するホログラム装置におけるホログラム再生像位置検出方法であって、
前記マーカを補間拡大したテンプレート画像を予め記憶するステップと、
前記像センサでデータページの再生像をオーバーサンプリングして検出画像を取得するステップと、
前記検出画像と前記テンプレート画像を用いてテンプレートマッチング処理を行って記録時のマーカの位置を検出するステップと、
を含むことを特徴とする。
本発明のホログラム装置は、空間光変調器により光空間変調された信号光と参照光との干渉縞を記録媒体に記録し、或いは、参照光により、空間光変調器に表示されたマーカおよびデータ領域を含むデータページを記録した記録媒体から再生された光を、前記空間光変調器よりも画素数が多い像センサに結像してデータページの再生像を得てデータページを再生するホログラム装置であって、
前記マーカを補間拡大したテンプレート画像を予め記憶する装置と、
前記記録媒体を移動自在に保持する保持装置と、
前記像センサでデータページの再生像をオーバーサンプリングして検出画像を取得するオーバーサンプリング部と、
前記検出画像と前記テンプレート画像を用いてテンプレートマッチング処理を行って記録時のマーカの位置を検出するマッチング部と、
を有することを特徴とする。
従来のオーバーサンプリングを説明するためのマーカおよびテンプレート画像を説明する概念平面図である。 本発明による実施形態のホログラム装置システムを示す概略構成図である。 本発明による実施形態のホログラム装置における空間光変調器に表示されたデータページの概略を示す平面図である。 本発明による実施形態のホログラム装置の再生動作における再生像を受光後のデータ復号までの信号処理の流れの概要を示すフローチャートである。 本発明による実施形態のマーカおよびテンプレート画像を説明する概念平面図である。 本発明による実施形態の1次関数による補間を説明するグラフである。 本発明による実施例のマーカ用のマーカ位置検出回路を説明する概念図である。 本発明による実施例のオーバーサンプリングの倍率に対する位置検出誤差(RMS)の関係を説明するグラフである。 本発明による他の実施例のマーカおよびテンプレート画像を説明する概念平面図である。 本発明による他の実施例のマーカ用のマーカ位置検出回路を説明する概念図である。 本発明による他の実施例のテンプレート画像を説明する概念平面図である。 本発明による他の実施例のマーカのパターンを説明する概念平面図である。 本発明による他の実施例のホログラム装置の信号処理系の概略構成を示すブロック図である。 本発明による他の実施例に係るテンプレートマッチング処理の流れを概念的に示すフローチャートである。
符号の説明
10 記録媒体
20 像センサ
21 第2レンズ
25 エンコーダ
26 デコーダ
32 コントローラ
16 対物レンズ
HM ハーフミラー
LD 光源
SH シャッタ
BX ビームエキスパンダ
SLM 空間光変調器
発明を実施するための形態
以下に本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
<ホログラム装置>
図2に、情報の記録および/または再生用のホログラム装置の一例を示す。
レーザ光源LDから発した可干渉性のレーザ光12の光路上には、ハーフミラーHM、シャッタSH、ビームエキスパンダBX、透過型の空間光変調器SLM、対物レンズ16、フォトポリマーなどの記録媒体10、第2レンズ21、像センサ20が配置されている。
ハーフミラーHMはレーザ光12を分割して参照光を生成し、反射ミラーRM1、RM2とともに参照光光学系として機能する。
シャッタSHはコントローラ32に制御され、記録媒体10への光ビームの照射時間を制御する。
ビームエキスパンダBXは、シャッタSHを通過した光の径を拡大して平行光線とし空間光変調器SLMを照射する。
空間光変調器SLMは複数の変調用画素が2次元的に配置されたマトリクス配置の透過型の液晶表示装置(Liquid Crystal Display:LCD)のパネルである。空間光変調器SLMはたとえば縦480*横640画素を有し、エンコーダ25からのデータページを表示して照射された光を空間的なON信号およびOFF信号に光変調し、信号光12aとして対物レンズ16へ導く。記録すべきデータDATAが供給されたエンコーダ25は、コントローラ32に制御される。
対物レンズ16は、シャッタSHが開いたとき(記録時)、信号光12aをフーリエ変換するとともに、記録媒体10の装着位置の後方に焦点を結ぶように、集光する。
記録媒体10は移動自在な支持部60上に装着される。
支持部60はコントローラ32に制御され、対物レンズ16の光軸に関して記録媒体10の位置を制御する。
参照光光学系の反射ミラーRM2は、参照光12を記録媒体10へ所定入射角度で照射する。反射ミラーRM2の作用により、記録媒体10内部にて参照光12を信号光12aに対して所定角度で交差させる。
交差する信号光と参照光とは記録媒体10内で干渉し、この干渉縞が記録媒体10内に屈折率格子として記憶されることにより、データページの記録が行われる。また、信号光に対しする参照光との交差角を変えることにより、複数のデータページの角度多重記録が可能となる。
像センサ20は、複数の受光素子が2次元的に配置されたCCD(電荷結合素子)や相補型金属酸化膜半導体装置などのアレイなどから構成される。さらに、像センサ20にはデコーダ26が接続されている。デコーダ26はコントローラ32へ接続される。像センサ20の受光素子と空間光変調器の画素とは一対一に対応する必要はなく、空間光変調器に表示されるデータページの像、特に各画素が区別できる個数、配置の受光素子配列を有していればよい。
記録されたデータページを記録媒体10から再生する場合には、シャッタSHで信号光を遮断し、記録時と同じ交差角で参照光のみを入射させる。参照光が照射された記録媒体10の入射側の反対側に、記録された信号光に対応した再生光(回折光)が現れる。これにより、再生光ReSBが第2レンズ21を通して像センサ20へ導かれる。像センサ20が再生光による再生像を受光して、電気的な再生信号(検出画像)に再変換した後、デコーダ26を介してデータDATAをコントローラ32へ送り、コントローラ32により元の入力データが再生される。
コントローラ32は、支持部60などを機械的に移動させるドライバ回路、像センサ20からのデータを記憶する検出画像メモリ、テンプレート画像を記憶するテンプレート画像メモリを有し画像処理する位置検出回路、歪み補正回路、復号回路、を備えている。すなわち、コントローラ32は、マーカを補間拡大したテンプレート画像を予め記憶する装置と、記録媒体を移動自在に保持する保持装置と、像センサでデータページの再生像をオーバーサンプリングして検出画像を取得するオーバーサンプリング部と、検出画像とテンプレート画像を用いてテンプレートマッチング処理を行って記録時のマーカの位置を検出するマッチング部とを備えている。
<データページ>
図3は、かかるデータページを表示する空間光変調器SLMの正面図を示す。記録媒体へ記録するデータページは、例えば図3のような二次元配列された白黒パターン画像になっている。このデータページの四隅には、マーカLMが入れてある。このマーカLMは、再生時にこのマーカの位置を検出することにより、データ領域の位置の特定や検出画像の歪み補正等を行い、正確な復号ができるようにするためのものである。
白黒ドットパターンは各セルのONおよびOFFの電圧印加状態で表示され、透過、非透過のパターンとなる。空間光変調器SLMは中央のデータ領域DRにおいてたとえば2:4変調などの2次元変調データパターンシンンボルの集合を表示し、マーカLMを例えば、その4隅に表示する。2:4変調は、記録すべき入力データを2ビット単位で区切り、かかる2ビットごとを4ビット(2*2=4画素)の2次元変調パターンシンンボルへ変調する方式である。2:4変調は一例であり、これには限定されず、他の変調方式で記録されてもよい。
各ページを再生するため記録媒体を移動させるなどの理由で再生像の照射位置が変動することや、また、取り付け位置の調整などの理由から、通常、像センサの受光エリア(有効画素)は再生像が照射される面積より多少広めになるように選ばれる。そのため、像センサ出力から検出画像が照射されたエリアを特定することが必要になる。
<ホログラム装置の再生動作>
図4は、ホログラム装置の再生動作における再生像を受光後のデータ復号までの信号処理の流れの概要を示す。
まず、像センサで検出された検出画像において、まず4つのマーカの座標の検出を行い(マーカ座標検出:ステップStp1)、次に、再生像の再サンプリング処理を行い(再サンプリング:ステップStp2)、次に、データの復号する(復号:ステップStp3)。
<マーカ座標検出>
オーバーサンプリングするステップにおいて、再生像を像センサで検出する際には、オーバーサンプリング率が1より大でありかつ2未満であるように、帯小数倍オーバーサンプリングを行う。例えば、再生像(空間光変調器)の縦3画素*横3画素のエリアを、像センサの縦4画素*横4画素で受光する場合、オーバーサンプリング率は4/3となる。このように、オーバーサンプリング率が整数でない場合を、これ以降、帯小数倍オーバーサンプリングと呼ぶことにする。
本実施形態は、例えば、縦横100*100=10000画素の空間光変調器を用いたとすると、帯小数倍、例えば1.2倍のオーバーサンプリングを実施するので、空間光変調器よりも画素数が多い像センサであるが、縦横120*120=14400画素のものを用意すればよいので、整数倍オーバーサンプリングに比べて、像センサの画素数を大幅に削減が可能となり、製品コストを下げることができる。また、像センサの画素数を削減できると、比較的低コストで、像センサの検出レートの高速化が可能となり、再生データの高速化が実現でき好ましい。
本実施形態では、帯小数倍オーバーサンプリングを使用する。この際のマーカ位置検出に用いるテンプレート画像はマーカと同じデータにはできない。整数倍のオーバーサンプリングではないため、マーカを単純に白黒2値のまま拡大できないからである。
従って、マーカを補間拡大するステップと、かかる補間拡大テンプレート画像を予め記憶するステップと、が必要となる。
そこで、例えば、図5(A)に示す14*14画素の白黒2値のマーカの各画素を17/14倍(約1.2倍)にして図5(B)に示すように、17*17画素の白灰黒パターンに多値(0〜6)に拡大(帯小数倍オーバーサンプリングとほぼ同じ倍率で)した補間拡大テンプレート画像を生成する。
2値のマーカを多値(グレーレベル)のテンプレート画像に補間拡大する方法には、例えば、図6に示す1次関数による補間がある。図6において、黒色の点は元のマーカ信号を表し、灰色の点はマーカ信号をn倍に補間拡大したテンプレート信号を表している。マーカ信号の画素間隔を1とすると、テンプレート信号の画素間隔は1/nとなる。元のマーカ信号、及び、テンプレート信号の中心位置を座標の原点として、マーカ信号とテンプレート信号の各画素の座標を求める。テンプレートの各画素の値は、その座標と、前後のマーカの画素値を結んだ直線から求める。さらに、2次関数による補間で行うこともできる。
そして、コントローラ内のテンプレートメモリに、生成された補間拡大テンプレート画像が記憶される。
像センサでデータページの再生像をオーバーサンプリングして検出画像を取得した後、検出画像と補間拡大テンプレート画像を用いてテンプレートマッチング処理を行って記録時のマーカの位置を検出する。
マーカの座標の検出方法は、補間拡大テンプレート画像と検出画像との相関値が最大となる位置を検索するテンプレートマッチング処理で行う。テンプレートマッチングは一般的にパターン照合手法の1つであって検査対象パターンと事前に用意した標準パターン(テンプレート画像)との類似度や相違度を求めて対象パターンを識別する手法として知られている。テンプレートマッチングには、類似度や相違度としては相関係数や濃淡レベルの差などが使用されることが多いが、面積相関法による2つの画像間の対応点探索法などがある。
ここで、再生されたマーカの画像s(x,y)とテンプレート画像t(x,y)の相関値Cxyは次式(1)で表される。ここで(x,y)は座標位置を表す。
Figure 2008114447
検出される座標は画素単位の座標(整数座標)であるので、さらに詳細な小数座標位置を、例えば、後述する小数座標位置テンプレートマッチングの一例で求めることができる。また、特開平10−124666に教示されるような方法で小数座標位置を求めることもできる。
<再サンプリング:ステップStp2>
次に、データページに含まれる4つのマーカの座標間隔と再サンプリング処理後の検出画像のマーカの座標間隔が等しくなるように、検出された検出画像の4つのマーカの座標間を等間隔に再サンプリング処理を行う。
例えば、データページのマーカの座標間隔が400画素で、検出画像のマーカの座標間隔が405画素であった場合、検出画像のマーカを405/400の間隔で再サンプリング処理を行う。
再サンプリング処理により、帯小数倍オーバーサンプリングのサンプリングレートの変換や歪み補正等がなされる。つまり、再サンプリング処理により、検出画像はデータページとほぼ同じ状態になる。
<復号:ステップStp3>
次に、データ領域DRの各画素の白黒パターンを検出して、復号する。
例えば、検出画像のデータ領域DRを、2:4変調などの所定の2次元変調パターンのサイズに区切るなどして画像処理し、さらに、得られた信号と2次元変調パターンとの相互相関を計算し、最も似ている変調パターンを検出することにより復号する。
実施例1において、図5(A)に示す14*14画素の白黒2値のマーカの各画素を17/14倍にして図5(B)に示すように、17*17画素の白灰黒パターンに多値(0〜6)に拡大した補間拡大テンプレート画像を生成する。2値のマーカを多値(グレーレベル)のテンプレート画像に補間拡大する補間処理を行う際、図2に示すようにデータページ中のマーカの周りは黒であるため、マーカの外側は黒であると仮定する。
実施例1のマーカ用のマーカ位置検出回路の構成を図7に示す。この構成ではテンプレート画像のサイズを17*17画素としているので、図7に示すように、マーカ位置検出回路は、行方向に直列接続された遅延器D0〜D15と各遅延器の入出力端子に接続された乗算器M0〜M16と各乗算器の出力端子に接続された加算器ADとによりなる行方向演算器L0〜L16並びに各行方向演算器の入力端子の間の一行遅延器LD0〜LD15並びに各行方向演算器の出力端子に接続された最終の加算器FADから構成できる。なお、遅延器D0〜D15はDフリップフロップを、各乗算器の乗算係数T0〜T16はテンプレート画像の各行の各画素の多値を表している。最終の加算器FADの出力が式(1)の相関値に相当する。この相関値の最大値を最大値検出器MDで検出し、その時の検出画像の位置がマーカ位置となる。
実施例1では、テンプレート画像が多値画像なるため、行方向と列方向の遅延器と加算器に加えて、乗算器が必要になる。乗算器が必要になる点は回路規模が増大し好ましくないが、整数倍オーバーサンプリングの場合と比較すると、再生像を受光する像センサの画素数が削減できたのと同様に、行方向と列方向の遅延器の数も削減できる。
実施例1は、空間光変調器上にマーカ画像を表示するためのマーカ用検出画像メモリと、像センサが検出した検出画像中のマーカ位置を検出するためのテンプレート画像を保存するためのマーカ用テンプレート画像メモリと、を別々に用意し、両者のデータ内容が異なり、そこから表出される画像データ同士が相似形でないことに特徴がある。
実施例1のマーカを補間拡大した多値のテンプレート画像を使用したマーカ位置検出であっても、従来の整数倍オーバーサンプリングでのマーカ位置検出と同様の精度で位置検出できることを図8に示す。
テンプレート画像が多値の場合、マーカ位置検出処理で行う相関計算に乗算が必要になり、回路規模が大きくなってしまう。そこで、図9(A)に示す14*14画素の白黒2値のマーカを図9(B)に示すように、像センサの帯小数倍オーバーサンプリングと同じ倍率で、2値のマーカを多値(0〜6)に補間拡大を行い、図9(C)に示すように、さらに適当な閾値で2値化し、これをテンプレート画像とする。このように、テンプレート画像はマーカを補間拡大した多値画像から2値化された2値画像とすることもできる。
この場合のマーカ位置検出回路の構成を図10に示す。2値化することにより実施例1と比べて乗算器が必要なくなり、また従来と比較して遅延器の数の削減も可能となり、回路規模を小さくできるので、より好ましい。
マーカ用のマーカ位置検出回路は、図10に示すように、行方向に直列接続された遅延器D0〜D15と各遅延器の入出力端子に接続されたスイッチS0〜S16と各スイッチの出力端子に接続された加算器ADとによりなる行方向演算器L0〜L16並びに各行方向演算器の入力端子の間の一行遅延器LD0〜LD15並びに各行方向演算器の出力端子に接続された最終の加算器FADから構成できる。なお、遅延器D0〜D15はDフリップフロップを、各スイッチへの制御線T0〜T16はテンプレート画像の各行の各画素を表しており、Tnの値が1の時は再生信号を加算し、0の時は加算しない。より具体的には、テンプレート画像は固定であるのでスイッチは固定となり、テンプレート画像の各画素の値によって加算器ADへの配線の有り無しになる。最終の加算器FADの出力が式(1)の相関値Cに相当する。この相関値の最大値を最大値検出器MDで検出し、その時の検出画像の位置がマーカの位置となる。
実施例2のマーカを多値に補間拡大した後、さらに2値化したテンプレート画像を使用したマーカ位置検出であっても、従来の整数倍オーバーサンプリングでのマーカ位置検出と同様の精度で位置検出できることを図8に示す。
さらに、テンプレート画像はマーカを補間拡大した多値画像から、さらに減じた多値化された第2多値画像とすることもできる。例えば、図9(B)に示す多値のテンプレート画像を、図11に示すように、適当な閾値で3値化し、それを3値のテンプレート画像としてもよい。例えばテンプレート画像を(−1、0、+1)の3値とした場合、式(1)の相関演算は、加算、減算で計算でき、乗算器が必要なくなるメリットがある。
他の変形例として、テンプレート画像を第2多値画像、4値(−2、−1、+1、+2)あるいは5値(−2、−1、0、+1、+2)のテンプレート画像とした場合も、シフト、加算、減算で計算でき、乗算器は必要なくなるメリットがある。
マーカのパターンはどんなパターンでも良いわけではなく、選択が必要である。マーカの最小構成単位が2*2画素単位になっていることが必要である。(図12のPXL参照)
従って、いずれの実施例によっても、位置検出精度を保持しつつ、像センサの画素数削減とマーカ位置検出回路の遅延器の数の削減により、コスト削減と再生データの高速化が実現可能となる。
<小数座標位置テンプレートマッチングの一例>
図13に示すように、ホログラム装置のコントローラ32は、検出画像メモリ41と、歪み補正回路42と、復号回路43と、位置検出回路44とを備えるように構成できる。
検出画像メモリ41は、像センサ20から出力される出力データ(検出画像)を一時的に格納する。検出画像メモリ41は、格納した検出画像パターンを歪み補正回路42および位置検出回路44の夫々に出力する。
歪み補正回路42は、位置検出回路44から出力される、検出画像パターンの位置ずれ量に基づいて検出画像メモリ41から出力される検出画像に対して歪み補正を行う。その結果、データページを特定する。
この際、歪み補正回路42は歪み補正の一具体例として、例えば幾何補正を行う。幾何補正とは、データの記録時とデータの再生時における画素位置のずれを補正することをいう。記録時には空間光変調器SLMから記録媒体10へ、再生時には記録媒体10から像センサ20へ光学系を通して画像パターンが転写されることになる。記録時と再生時とで、光学系の倍率違いやひずみ、媒体の収縮など生じるため、記録時における空間光変調器SLM上の画素の位置と再生時における像センサ20上の画素の位置とを完全に一致させることは不可能に近い。このため、ページデータの1ページ毎に、幾何補正が行われる。より具体的には、位置検出回路44において算出される、空間光変調器SLM上における本来のマーカの位置と再生画像パターンにおいて検出されるマーカの位置とのずれに基づいて、検出画像パターンに含まれる各画素位置を補正する。
図13において、復号回路43は、歪み補正回路42において歪み補正が行われた検出画像パターンを復調し、再生データとして出力する。例えば、記録時に空間光変調器SLMにおいて適用した2次元デジタル変調方式に対応する復調方式でデータ復調を行い、ページデータに対応する再生データを出力する。なお、再生データは、その後、誤り訂正、デインターリーブ、デスクランブルなどを含む後処理が施され、実際のデータとして再生される。
位置検出回路44は、検出画像に含まれるマーカの位置から、検出画像パターンの座標位置(或いは、検出画像の位置ズレ量や検出画像の歪み等)を検出する。係る検出画像パターンの座標位置等の検出は、後に詳述するテンプレートマッチング処理によって行われる。
位置検出回路44は、本発明の「第1算出手段」の一具体例を構成する相関値算出部441と、本発明の「第2算出手段」の一具体例を構成する重心算出部442と、本発明の「第2算出手段」の一具体例を構成する画像位置算出部443とを備える。
図14に示すように、初めに、相関値算出部441の動作により、検出画像パターンとテンプレート画像(即ち、マーカを構成する画像)との相関関係を示す相関値が算出される(ステップStp101)。
検出画像パターンは記録時に空間光変調器SLMに表示されたデータページに対応する画像パターンである。これに対し、テンプレート画像は記録時に使用したマーカを予め補間拡大した画像パターンである。
検出画像パターンとテンプレート画像との相関値を算出する際には、検出画像パターン上でテンプレート画像を画素単位で直行するX方向およびY方向に移動し、両者の相関値を算出する。算出される相関値が大きくなるほど、その位置にマーカが付加されている可能性がより高くなる。
図14において、続いて、重心算出部442の動作により、相関値の平坦部が判別される(ステップStp102)。具体的には、相関値の分布のうち平坦な区間が判別される。平坦部であると判定された領域を周辺領域と称し、それ以外の領域を重心領域と称する。
図14において、続いて重心算出部442の動作により、複数の相関値の基準値Bが算出される(ステップStp103)。基準値Bとして、周辺領域の相関値の平均値が一具体例として挙げられる。
続いて、重心算出部442の動作により、重心領域における複数の相関値の夫々から基準値Bが減算され、減算された相関値を新たな相関値とする(ステップStp104)。即ち、"Cmn−B"(但し、m=0,1,2,3,4、n=0,1,2,3,4)を、新たな"Cmn"とする。加えて、周辺領域における複数の相関値を"0"にする。周辺領域を"0"にクリアすることで、以下に示す演算処理数が短縮され高速化でき好ましい。具体的には、周辺領域の演算が省略される。
その後、画像位置算出部443の動作により、相関値の重心が算出される(ステップStp105)。具体的には、重心のX方向の座標位置(この場合、実際にテンプレート画像を移動させることで算出される相関値の最大値の座標位置を基準とする相対的な座標位置)"Xc"は式(2)にて示され、重心のY方向の座標位置(この場合、実際にテンプレート画像を移動させることで算出される相関値の最大値の座標位置を基準とする相対的な座標位置)"Yc"は式(3)にて示される。
Figure 2008114447
Figure 2008114447
ここで、この重心の相対的な座標(Xc,Yc)を小数点座標とする。一方、既に特定した複数の相関値のうちの最大値の座標を整数座標とする。そこで、小数点座標と整数座標との和を求め絶対位置座標とする。この絶対位置座標が、相関値が最大となるサブピクセルの分解能を有する検出位置となることが判明する。即ち、検出画像パターン中のこの座標位置にマーカが付加されていることが判明し、その結果、検出画像パターンの座標位置や歪みや位置ズレ等を算出することができる(ステップStp106)。
(小数座標位置テンプレートマッチング処理装置の実施形態)
実施例4の小数座標位置テンプレートマッチング処理装置に係る実施形態は、入力される検出画像と所定のテンプレート画像との相関関係を示す相関値を、検出画像に対してテンプレート画像を画素単位でずらしつつ、画素単位毎に複数算出する第1算出手段と、複数の相関値の重心(相関値を重みとする重心)の座標位置に基づいて、検出画像の座標位置を算出する第2算出手段とを備える。
この実施形態によれば、第1算出手段の動作により、入力される検出画像と所定のテンプレート画像との相関値が算出される。このとき、入力される画像に対して、比較の対象となるテンプレート画像を画素単位で(即ち、画素単位で)ずらしながら相関値が算出される。即ち、テンプレート画像をずらした回数に応じて複数の相関値が算出される。テンプレート画像と同一ないしは類似している画像が検出画像中の一の画素位置に含まれる場合には、該一の画素位置における相関値は相対的に大きくなる。他方、テンプレート画像と同様ないしは類似している画像が検出画像中の他の画素位置に含まれていない場合には、該他の画素位置における相関値は相対的に小さくなる。
本実施形態では特に、第2算出手段の動作により、第1算出手段により算出された複数の相関値の重心の座標位置に基づいて、検出画像の座標位置が算出される。具体的には、この重心の座標位置において、検出画像とテンプレート画像とが最も高い相関関係を有している。つまり、重心の座標位置に基づいて例えば検出画像の位置の基準として検出画像中に予め付加されているマーカの位置が判明し、その結果検出画像の座標位置が算出される。この検出画像の座標位置は、例えば所定平面ないしは空間上における座標として直接的に算出されてもよいし、或いは例えば基準位置からの検出画像の位置ズレ量として間接的に算出されてもよい。
この場合、重心の座標位置は、実際に相関値が算出される際の分解能である画素単位を超えて、サブ画素単位で算出される。というのも、本実施形態に係るテンプレートマッチング処理装置は、実際に算出される相関値のみを用いて検出画像の座標位置を算出するのではなく、その相関値から得られる相関値の重心を用いて検出画像の座標位置を算出しているためである。言い換えれば、画素単位で算出される相関値の間隙に位置し得る重心を用いて検出画像の座標位置を算出しているためである。これにより、本実施形態に係るテンプレートマッチング処理装置は、サブ画素単位での検出画像の座標位置を算出することができる。
加えて、重心は比較的簡単な演算(例えば、第1算出手段により算出される相関値とその相関値が算出される場合の画素位置等を用いた簡単な演算)で算出することができる。従って、複雑な演算を行う必要がないという利点をも併せ持っている。つまり、検出画像の座標位置を高精度に算出しつつも、それに要する処理負荷を低減することができるという二つの大きな利点を併せ持っている。
実施例4の小数座標位置テンプレートマッチング処理装置に係る実施形態の一の態様では、第1算出手段は、テンプレート画像を画素単位で縦方向および横方向に向かって二次元的にずらしつつ、相関値を算出する。
この態様によれば、テンプレート画像は、単に一の方向に向かって一次元的にずらされるのではなく、検出画像の画像面に沿って二次元的にずらされる。従って、二次元的に分布する複数の相関値を算出することができる。その結果、相関値の重心はより正確に求められる。これにより、検出画像の座標位置をより高精度に算出することができる。
実施例4の小数座標位置テンプレートマッチング処理装置に係る実施形態の他の態様は、第2算出手段は、第1算出手段により算出される複数の相関値を含む曲線または曲面の最小値を複数の相関値の夫々から減算した後に、該減算された複数の相関値の重心の座標位置に基づいて検出画像の座標位置を算出する。
この態様によれば、複数の相関値の夫々から、複数の相関値を含む曲線または曲面の最小値(即ち、第1算出手段により算出される複数の相関値の分布から予想される相関値の最小値)を減算した後に、重心が求められる。この減算処理を行うことにより、比較的簡易な演算で、相関値が最大となる位置の演算がより正確なものとなり、その結果、検出画像の座標位置をより高精度にすることができる。
実施例4の小数座標位置テンプレートマッチング処理装置に係る実施形態の他の態様は、第2算出手段は、第1算出手段により算出される複数の相関値のうちの最小値を複数の相関値の夫々から減算した後に、該減算された複数の相関値の重心の座標位置に基づいて検出画像の座標位置を算出する。
この態様によれば、複数の相関値の夫々から、第1算出手段により算出される複数の相関値中の実際の最小値を減算した後に、重心が求められる。この減算処理を行うことにより、比較的簡易な演算で、相関値が最大となる位置の演算がより正確なものとなり、その結果、検出画像の座標位置をより高精度にすることができる。
実施例4の小数座標位置テンプレートマッチング処理装置に係る実施形態の他の態様は、第2算出手段は、第1算出手段により算出される複数の相関値のうち相対的に小さいn個(但し、nは2以上の整数)の相関値の平均値を複数の相関値の夫々から減算した後に、
該減算された複数の相関値の重心の座標位置に基づいて検出画像の座標位置を算出する。この減算処理を行うことにより、比較的簡易な演算で、相関値が最大となる位置の演算がより正確なものとなり、その結果、検出画像の座標位置をより高精度にすることができる。
実施例4の小数座標位置テンプレートマッチング処理装置に係る実施形態の他の態様は、第2算出手段は、複数の相関値のうちの最大値に相当する座標位置および複数の相関値の重心の座標位置の夫々に基づいて、検出画像の座標位置を算出する。
この態様によれば、検出画像の座標位置をより高精度に算出することができる。
実施例4の小数座標位置テンプレートマッチング処理装置に係る実施形態の他の態様は、第1算出手段は、マトリクス状に分布する画素単位毎に複数の相関値を算出する。
この態様によれば、マトリクス状に分布する複数の相関値を算出することができる。その結果、相関値の重心はより正確に求められる。これにより、検出画像の座標位置をより高精度に算出することができる。
上述の如くマトリクス状に分布する画素単位毎に複数の相関値を算出するテンプレートマッチング処理装置の態様では、複数の相関値のうちの最大値の列方向および行方向の夫々の両近傍の二つの相関値の大小関係を判定する判定手段を更に備え、第2算出手段は、マトリクス状に分布する画素単位の列または行毎の相関値のうち、判定手段
により小さいと判定された相関値が位置する側の端部の相関値の平均値を複数の相関値の夫々から減算した後に、該減算された複数の相関値の重心の座標位置に基づいて検出画像の座標位置を算出するように構成してもよい。
このように構成すれば、判定手段の動作により、画素単位の列または行毎に、相関値の最大値の両近傍に位置する相関値の大小関係が判定される。大小関係の判定に基づいて、画素単位の列または行毎に、小さい相関値が位置する側の端部の相関値が抽出される。例えば、1つの列が5つの画素単位から構成されており、かつ3つ目の画素単位に係る相関値が最大であれば、2つ目および4つ目の画素単位に係る相関値の大小関係が判定される。4つ目の画素単位に係る相関値の方が2つ目の画素単位に係る相関値よりも小さいと判定されれば、端部の相関値として5つ目の画素単位に係る相関値が抽出される。
このように、画素単位の列または行毎に抽出された複数の端部の相関値の平均値が複数の相関値の夫々から減算された後に、重心が求められる。この減算処理を行うことにより、比較的簡易な演算で、相関値が最大となる位置の演算がより正確なものとなり、その結果、検出画像の座標位置をより高精度にすることができる。
上述の如く判定手段を備えるテンプレートマッチング処理装置の態様では、第1算出手段は、端部付近の相関値の分布が略平坦になるテンプレート画像を用いて複数の相関値を算出するように構成してもよい。
このように構成すれば、端部付近の相関値は概ね同一となり、結果として端部の相関値を複数の相関値の最小値と同一視することができる。従って、重心を求める際の演算をより簡易なものとすることができ、その結果、検出画像の座標位置をより容易に算出することができる。

Claims (19)

  1. 空間光変調器に表示されたマーカおよびデータ領域を含むデータページを記録した記録媒体から再生された光を、前記空間光変調器よりも画素数が多い像センサに結像してデータページの再生像を得てデータページを再生するホログラム装置におけるホログラム再生像位置検出方法であって、
    前記マーカを補間拡大したテンプレート画像を予め記憶するステップと、
    前記像センサでデータページの再生像をオーバーサンプリングして検出画像を取得するステップと、
    前記検出画像と前記テンプレート画像を用いてテンプレートマッチング処理を行って記録時のマーカの位置を検出するステップと、
    を含むことを特徴とするホログラム再生像位置検出方法。
  2. 前記オーバーサンプリングするステップにおけるオーバーサンプリング率が1より大でありかつ2未満であることを特徴とする請求項1記載のホログラム再生像位置検出方法。
  3. 前記テンプレート画像は前記マーカを補間拡大した多値画像であることを特徴とする請求項1または2記載のホログラム再生像位置検出方法。
  4. 前記テンプレート画像は前記マーカを補間拡大した多値画像から2値化された2値画像であることを特徴とする請求項1または2記載のホログラム再生像位置検出方法。
  5. 前記テンプレート画像は前記マーカを補間拡大した多値画像から、さらに減じた多値化された第2多値画像であることを特徴とする請求項1または2記載のホログラム再生像位置検出方法。
  6. 空間光変調器により光空間変調された信号光と参照光との干渉縞を記録媒体に記録し、或いは、参照光により、空間光変調器に表示されたマーカおよびデータ領域を含むデータページを記録した記録媒体から再生された光を、前記空間光変調器よりも画素数が多い像センサに結像してデータページの再生像を得てデータページを再生するホログラム装置であって、
    前記マーカを補間拡大したテンプレート画像を予め記憶する装置と、
    前記記録媒体を移動自在に保持する保持装置と、
    前記像センサでデータページの再生像をオーバーサンプリングして検出画像を取得するオーバーサンプリング部と、
    前記検出画像と前記テンプレート画像を用いてテンプレートマッチング処理を行って記録時のマーカの位置を検出するマッチング部と、
    を有することを特徴とするホログラム装置。
  7. 前記オーバーサンプリング部におけるオーバーサンプリング率が1より大でありかつ2未満であることを特徴とする請求項6記載のホログラム装置。
  8. 前記テンプレート画像は前記マーカを補間拡大した多値画像であることを特徴とする請求項6または7記載のホログラム装置。
  9. 前記テンプレート画像は前記マーカを補間拡大した多値画像から2値化された2値画像であることを特徴とする請求項6または7記載のホログラム装置。
  10. 前記テンプレート画像は前記マーカを補間拡大した多値画像から、さらに減じた多値化された第2多値画像であることを特徴とする請求項6または7記載のホログラム装置。
  11. 前記マッチング部は、前記検出画像と所定のテンプレート画像との相関関係を示す相関値を、前記検出画像に対して前記テンプレート画像を画素単位でずらしつつ、前記画素単位毎に複数算出する第1算出手段と、
    前記複数の相関値の重心の座標位置に基づいて、前記検出画像の座標位置を算出する第2算出手段と、
    を備えることを特徴とするホログラム装置。
  12. 前記第1算出手段は、前記テンプレート画像を前記画素単位で縦方向および横方向に向かって二次元的にずらしつつ、前記相関値を算出することを特徴とする請求項11に記載のホログラム装置。
  13. 前記第2算出手段は、前記第1算出手段により算出される複数の相関値を含む曲線または曲面の最小値を前記複数の相関値の夫々から減算した後に、該減算された複数の相関値の前記重心の座標位置に基づいて前記検出画像の座標位置を算出することを特徴とする請求項11または12に記載のホログラム装置。
  14. 前記第2算出手段は、前記第1算出手段により算出される複数の相関値のうちの最小値を前記複数の相関値の夫々から減算した後に、該減算された複数の相関値の前記重心の座標位置に基づいて前記検出画像の座標位置を算出することを特徴とする請求項11または12に記載のホログラム装置。
  15. 前記第2算出手段は、前記第1算出手段により算出される複数の相関値のうち相対的に小さいn個(但し、nは2以上の整数)の相関値の平均値を前記複数の相関値の夫々から減算した後に、該減算された複数の相関値の前記重心の座標位置に基づいて前記検出画像の座標位置を算出することを特徴とする請求項11または12に記載のホログラム装置。
  16. 前記第2算出手段は、前記複数の相関値のうちの最大値に相当する座標位置および前記複数の相関値の重心の座標位置の夫々に基づいて、前記検出画像の座標位置を算出することを特徴とする請求項11から15のいずれかに記載のホログラム装置。
  17. 前記第1算出手段は、マトリクス状に分布する画素単位毎に複数の前記相関値を算出することを特徴とする請求項11から16のいずれかに記載のホログラム装置。
  18. 前記複数の相関値のうちの最大値の列方向および行方向の夫々の両近傍の二つの相関値の大小関係を判定する判定手段を更に備え、
    前記第2算出手段は、前記マトリクス状に分布する画素単位の列または行毎の相関値のうち、前記判定手段により小さいと判定された相関値が位置する側の端部の相関値の平均値を前記複数の相関値の夫々から減算した後に、該減算された複数の相関値の前記重心の座標位置に基づいて前記検出画像の座標位置を算出することを特徴とする請求項17に記載のホログラム装置。
  19. 前記第1算出手段は、前記端部付近の相関値の分布が略平坦になる前記テンプレート画像を用いて前記複数の相関値を算出することを特徴とする請求項18に記載のホログラム装置。
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