JPWO2008093399A1 - 演算処理装置、情報処理装置及び演算処理装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
Description
10 CPU
11 命令制御部
12 演算部
13 メモリアクセス部
14 性能モニタリング機能部
14a カウンタ
15 一次キャッシュ
15a、20a 利用情報格納部
15a´ タグ情報
15b キャッシュデータ
15c キャッシュコントローラ
15d プリフェッチ成否履歴格納部
150 制御部
151 利用識別部
152 プリフェッチミス検出部
20 2次キャッシュ
30 メインメモリ
まず最初に、図1を用いて、実施例1に係る情報処理システムの概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係る情報処理システムの概要および特徴を説明するための図である。
次に、図2を用いて、図1に示した情報処理システム1の構成を説明する。図2は、実施例1に係る情報処理システム1の構成を示すブロック図である。同図に示すように、この情報処理システム1は、CPU10、二次キャッシュ20およびメインメモリ30を備える。
次に、図3〜図5を用いて、図1に示した情報処理システム1の構成を説明する。図3は、実施例1に係るキャッシュの構成を示すブロック図であり、図4は、利用情報格納部を説明するための図であり、図5は、キャッシュコントローラの構成を説明するための図である。なお、図3〜図5に示す一次キャッシュ15の構成は、図1に示す二次キャッシュ20と同様の構成である。
次に、図6および図7を用いて、実施例1に係る情報処理システム1による処理を説明する。図6は、実施例1に係る情報処理システムによる利用情報書込処理動作を示すフローチャートであり、図7は、実施例1に係る情報処理システムによるプリフェッチミス検出処理動作の詳細を示すフローチャートである。
上述してきたように、実施例1によれば、プリフェッチされたデータがアクセスされたか否かを示す利用情報を格納し、プリフェッチされたデータの利用情報を書き込むので、メインメモリ30からキャッシュ領域に読み出されたデータが実際に使用されているか否かを判定し、プリフェッチをしていることが有効に働いているか否かを識別することが可能である。
上記の実施例1では、命令を一意に識別する命令識別子ごとに利用情報を格納する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、命令識別子をほぼ一意に特定するグループIDごとに利用情報を格納するようにしてもよい。
また、上記の実施例1では、プリフェッチされたデータがアクセスされたか否かを示す利用情報を格納する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、プリフェッチの成否により遷移される遷移情報を格納するようにしてもよい。
また、本発明では、コンパイラを用いて、プリフェッチに関する最適化を行うようにしてもよい。具体的には、プロファイラに読み出されたプログラムが利用可能な形式のプリフェッチミス回数を用いて、プログラム中のプリフェッチ命令を最適化する。例えば、この最適化では、失敗していたソフトウェア・プリフェッチを削除、または失敗しないような位置に再挿入する。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、利用識別部151とプリフェッチミス検出部152を統合してもよい。
まず最初に、図1を用いて、実施例1に係る情報処理システムの概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係る情報処理システムの概要および特徴を説明するための図である。
次に、図2を用いて、図1に示した情報処理システム1の構成を説明する。図2は、実施例1に係る情報処理システム1の構成を示すブロック図である。同図に示すように、この情報処理システム1は、CPU10、二次キャッシュ20およびメインメモリ30を備える。
次に、図3〜図5を用いて、図1に示した情報処理システム1の構成を説明する。図3は、実施例1に係るキャッシュの構成を示すブロック図であり、図4は、利用情報格納部を説明するための図であり、図5は、キャッシュコントローラの構成を説明するための図である。なお、図3〜図5に示す一次キャッシュ15の構成は、図1に示す二次キャッシュ20と同様の構成である。
次に、図6および図7を用いて、実施例1に係る情報処理システム1による処理を説明する。図6は、実施例1に係る情報処理システムによる利用情報書込処理動作を示すフローチャートであり、図7は、実施例1に係る情報処理システムによるプリフェッチミス検出処理動作の詳細を示すフローチャートである。
上述してきたように、実施例1によれば、プリフェッチされたデータがアクセスされたか否かを示す利用情報を格納し、プリフェッチされたデータの利用情報を書き込むので、メインメモリ30からキャッシュ領域に読み出されたデータが実際に使用されているか否かを判定し、プリフェッチをしていることが有効に働いているか否かを識別することが可能である。
上記の実施例1では、命令を一意に識別する命令識別子ごとに利用情報を格納する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、命令識別子をほぼ一意に特定するグループIDごとに利用情報を格納するようにしてもよい。
また、上記の実施例1では、プリフェッチされたデータがアクセスされたか否かを示す利用情報を格納する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、プリフェッチの成否により遷移される遷移情報を格納するようにしてもよい。
また、本発明では、コンパイラを用いて、プリフェッチに関する最適化を行うようにしてもよい。具体的には、プロファイラに読み出されたプログラムが利用可能な形式のプリフェッチミス回数を用いて、プログラム中のプリフェッチ命令を最適化する。例えば、この最適化では、失敗していたソフトウェア・プリフェッチを削除、または失敗しないような位置に再挿入する。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、利用識別部151とプリフェッチミス検出部152を統合してもよい。
10 CPU
11 命令制御部
12 演算部
13 メモリアクセス部
14 性能モニタリング機能部
14a カウンタ
15 一次キャッシュ
15a、20a 利用情報格納部
15a タグ情報
15b キャッシュデータ
15c キャッシュコントローラ
15d プリフェッチ成否履歴格納部
150 制御部
151 利用識別部
152 プリフェッチミス検出部
20 2次キャッシュ
30 メインメモリ
Claims (20)
- CPUによってアクセスされそうなデータを事前に予測し、当該予測されたデータをメインメモリから読み出して、予めキャッシュ領域に格納しておくプリフェッチを行う情報処理システムであって、
前記プリフェッチされたデータがアクセスされたか否かを示す利用情報を格納する利用情報格納手段と、
前記プリフェッチされたデータの利用情報を前記利用情報格納手段に書き込む利用情報書込手段と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。 - 前記キャッシュ領域のデータが破棄される場合に、当該破棄されるデータの利用情報を前記利用情報格納手段から読み出す利用情報読出手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
- 前記利用情報読出手段によって読み出された利用情報を用いて、プリフェッチされたデータがアクセスされなかったプリフェッチミス回数をカウンタに計上する計上手段をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
- 前記計上手段によって計上された前記プリフェッチミス回数をプログラムが利用可能な形式のプリフェッチミス回数に変換する変換手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
- 前記計上手段によって計上された前記プリフェッチミス回数が所定の閾値を超えたことをプログラムに通知する通知手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
- 前記利用情報格納手段は、プリフェッチする原因となった命令を一意に識別する命令識別子に、当該命令によってプリフェッチされたデータの利用情報を対応付けて格納し、
前記利用情報書込手段は、データを前記キャッシュ領域に格納する原因となった命令の命令識別子に対応する利用情報を前記利用情報格納手段に書き込むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記命令によってプリフェッチされたデータがアクセスされたか否かを示すプリフェッチ成功履歴情報を当該命令の命令識別子ごとに格納するプリフェッチ成功履歴格納手段と、
前記キャッシュ領域のデータが破棄される場合に、当該破棄されるデータを前記キャッシュ領域に格納する原因となった命令の命令識別子に対応する利用情報を前記利用情報格納手段から読み出し、当該利用情報を用いて、前記プリフェッチ成功履歴情報を書き込む成功履歴書込手段とをさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。 - 前記プリフェッチ成功履歴格納手段に格納されたプリフェッチ成功履歴情報を用いて、プリフェッチされたデータがアクセスされる確率が所定の閾値以下である命令識別子を検出する命令検出手段と、
前記命令検出手段によって検出された前記命令識別子の命令により実施されるプリフェッチを無効化するプリフェッチ無効化手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項7に記載の情報処理システム。 - 前記利用情報格納手段は、前記CPU上で実行される命令のアドレスに応じて振り分けられたグループを一意に特定するグループ識別子に、当該命令によってプリフェッチされたデータの利用情報を対応付けて格納し、
前記利用情報書込手段は、データを前記キャッシュ領域に格納する原因となった命令のグループ識別子に対応する前記利用情報を前記利用情報格納手段に書き込むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記命令によってプリフェッチされたデータがアクセスされたか否かを示すプリフェッチ成功履歴情報を前記グループ識別子ごとに格納するグループ成功履歴格納手段と、
前記キャッシュ領域のデータが破棄される場合に、当該破棄されるデータを前記キャッシュ領域に格納する原因となった命令が振り分けられた前記グループ識別子の利用情報を前記利用情報格納手段から読み出し、当該利用情報を用いて、前記プリフェッチ成功履歴情報を書き込むグループ履歴書込手段とをさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の情報処理システム。 - 前記プリフェッチ成功履歴格納手段に格納されたプリフェッチ成功履歴情報を用いて、プリフェッチされたデータがアクセスされる確率が所定の閾値以下のグループ識別子を検出するグループ識別子検出手段と、
前記グループ識別子検出手段によって検出された前記グループ識別子の命令により実施されるプリフェッチを無効化するグループ無効化手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項10に記載の情報処理システム。 - プリフェッチの成否により遷移される遷移情報を前記命令識別子ごとに格納する遷移情報格納手段と、
前記キャッシュ領域のデータが破棄される場合に、当該破棄されるデータを前記キャッシュ領域に格納する原因となった命令の命令識別子に対応する利用情報を前記利用情報格納手段から読み出し、当該利用情報に応じて、前記遷移情報格納手段に格納された前記遷移情報を遷移する遷移手段とをさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。 - 前記遷移情報格納手段に格納された遷移情報を用いて、プリフェッチされたデータがアクセスされる見込みが少ない命令識別子を検出する遷移命令検出手段と、
前記遷移命令検出手段によって検出された前記命令識別子の命令により実施されるプリフェッチを無効化するプリフェッチ無効化手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項12に記載の情報処理システム。 - プリフェッチの成否により遷移される遷移情報を前記グループ識別子ごとに格納するグループ遷移情報格納手段と、
前記キャッシュ領域のデータが破棄される場合に、当該破棄されるデータを前記キャッシュ領域に格納する原因となった命令のグループ識別子に対応する利用情報を前記利用情報格納手段から読み出し、当該利用情報に応じて、前記遷移情報格納手段に格納された前記遷移情報を遷移するグループ遷移手段とをさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の情報処理システム。 - 前記遷移情報格納手段に格納された遷移情報を用いて、プリフェッチされたデータがアクセスされる見込みが少ないグループ識別子を検出するグループ遷移検出手段と、
前記グループ遷移検出手段によって検出された前記グループ識別子の命令により実施されるプリフェッチを無効化するグループ無効化手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項14に記載の情報処理システム。 - 前記変換手段によって変換された前記プログラムが利用可能な形式のプリフェッチミス回数をプロファイラに対して定期的に読み出す定期読出手段をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
- 前記通知手段によって所定の閾値を超えたことが通知されると、前記変換手段によって変換された前記プログラムが利用可能な形式のプリフェッチミス回数をプロファイラに対して読み出す通知読出手段とをさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。
- 前記定期読出手段によって前記プロファイラに読み出された前記プログラムが利用可能な形式のプリフェッチミス回数を用いて、プログラム中のプリフェッチ命令を最適化するプリフェッチ命令変更手段をさらに備えることを特徴とする請求項16に記載の情報処理システム。
- 前記通知読出手段によって前記プロファイラに読み出された前記プログラムが利用可能な形式のプリフェッチミス回数を用いて、プログラム中のプリフェッチ命令を最適化するプリフェッチ命令変更手段をさらに備えることを特徴とする請求項17に記載の情報処理システム。
- CPUによってアクセスされそうなデータを事前に予測し、当該予測されたデータをメインメモリから読み出して、予めキャッシュ領域に格納しておくプリフェッチを行う情報処理方法であって、
前記プリフェッチされたデータがアクセスされたか否かを示す利用情報を利用情報格納手段に格納する利用情報格納工程と、
前記プリフェッチされたデータの利用情報を前記利用情報格納手段に書き込む利用情報書込工程と、
を含んだことを特徴とする情報処理方法。
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