JPWO2008087739A1 - 近距離通信装置およびファイル共有方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、装置間で自発的に通信を確立することができ、かつ、他の装置に共有させるファイルを予め指定できる近距離通信装置およびそのファイル共有方法に関する。近距離通信装置は、近距離無線通信により他の通信装置とデータを送受信する近距離無線通信部と、他の通信装置に共有させるファイルを保存する提供領域を有する記憶部と、近くに位置する他の通信装置を検出する接近検出部を有し、他の通信装置とのファイル共有を制御する制御部とを備える。近距離通信装置は、接近検出部で他の通信装置を検出すると、その通信装置に記憶部の提供領域内のファイルを送信する。

Description

本発明は、近距離無線通信によりファイル共有を行う近距離通信装置、およびそのファイル共有方法に関する。
特許文献1には、無線通信を用いてメモリモジュール内のファイルを共有するデータ端末機器およびそのファイル共有方法が開示されている。
図1は、特許文献1に記載の従来のファイル共有方法を説明する図である。図1に示すように、マスタ機器は、まず検索ステップST11において、検索コマンドC11をパケット形式で送信することにより、スレーブ機器を検索する。マスタ機器は、スレーブ機器から検索レスポンスR11を受信した後、検索ステップST11を終了させ、確認ステップST12に移行する。確認ステップST12において、マスタ機器は、スレーブ機器との間でBluetooth物理リンクを確立し(S11)、L2CAPリンクを確立する(S12)。マスタ機器は、L2CAPリンクを確立した後に、共有確認コマンドC12をスレーブ機器に通知する。マスタ機器は、料金情報レスポンスR12を受けてL2CAPリンクを一度開放し(S13)、ファイル共有ステップST13へ移行する。ファイル共有ステップST13において、マスタ機器は、スレーブ機器に対し、再度L2CAPリンクを確立する(S14)。L2CAPリンクを確立後、マスタ機器は、当該スレーブ機器との間で、RFCOMMリンクを確立する(S15)。マスタ機器は、確立したRFCOMMリンク上において、スレーブ機器のメモリカードのファイル共有を実現する(S16)。
次に、S16におけるファイル共有の手順について説明する。マスタ機器は、スレーブ機器に対し、RFCOMMリンクを通じて、共有コマンドを通知する。スレーブ機器は、マスタ機器から共有コマンドを受けて、当該共有コマンドの内容を解析し、その処理結果を共有レスポンスとしてマスタ機器に通知する。共有コマンドは、例えば、"browse()"(共有設定したファイルのリスト要求)、"open()"(ファイルのオープン処理)、"close()"(ファイルのクローズ処理)、"read()"(ファイルの読み出し)、"write()"(ファイルの書き込み)などがある。
マスタ機器から"browse()"コマンドが通知された場合、スレーブ機器は、そのレスポンスとして予め共有設定してあるファイルのファイル名とそのパス名のリストを通知する。マスタ機器は、当該レスポンスを受けることで、スレーブ機器のファイル名とそのパス名を取得することができる。マスタ機器から、例えば"open()"コマンドが通知された場合、スレーブ機器は、共有設定したファイルをオープンし、その他の準備を行う。そして、このオープンコマンドの結果をレスポンスとしてマスタ機器に返すことで、マスタ機器は、スレーブ機器のメモリカード内のファイルをオープンすることができる。同様に、マスタ機器から"read()"コマンドがスレーブ機器に対して通知された場合、スレーブ機器は、指定されたファイルをマスタ機器に送信する。同様に、マスタ機器から"write()"コマンドがスレーブ機器に対して通知された場合、スレーブ機器は、指定されたファイルをマスタ機器側へ書き込む。さらに、マスタ機器はから"close()"コマンドがスレーブ機器に通知された場合、スレーブ機器は、ファイルのクローズ処理を行う。
以上の処理を行うことで、マスタ機器は、スレーブ機器のメモリカードに格納されているファイルのリストを得ることができ、さらに当該ファイルの読み出しや書き込み処理なども行うことができるため、ファイル共有を実現することができる。
このように、特許文献1記載の発明によれば、近距離無線通信で接続された機器は、ファイルを共有することができる。
特開2002−345039号公報
しかしながら、上記従来のファイル共有方法では、高速な無線通信方式を採用しても、ファイル共有処理に要する時間を短縮することが困難であるという問題がある。
すなわち、上記従来のファイル共有方法では、ファイル共有処理の前に無線ネットワークを構築して機器間で通信を確立させることや、他の機器に共有させるファイルを指定することなどのユーザの操作が必要であった。したがって、これらのファイル共有に付帯する操作に要する時間が無線通信によりファイルを転送する時間と比較して長くなるため、高速な無線通信手段を適用してもファイル共有の処理に要する時間を短縮することが困難である。
本発明の目的は、装置間で自発的に通信を確立することができ、かつ、他の装置に共有させるファイルを予め指定できる近距離通信装置およびそのファイル共有方法を提供することである。
本発明の近距離通信装置は、近距離無線通信により他の通信装置とデータを送受信する近距離無線通信手段と、前記他の通信装置に共有させるファイルを保存する提供領域と前記他の通信装置から受信したファイルを保存する受取領域とを有する記憶手段と、近距離無線通信を行いうる前記他の通信装置を前記近距離無線通信手段により検出する接近検出手段と、前記接近検出手段が前記他の通信装置を検出したときに前記提供領域に保存したファイルを前記近距離無線通信手段により前記他の通信装置に送信し、または前記近距離無線通信手段により前記他の通信装置から受信したファイルを前記受取領域に保存する共有動作制御手段とを有する。
本発明のファイル共有方法は、他の通信装置に共有させるファイルを保存する提供領域と前記他の通信装置から受信したファイルを保存する受取領域とを有する記憶手段を備える近距離無線通信装置におけるファイル共有方法であって、近距離無線通信を行いうる前記他の通信装置を、近距離無線通信により検出する接近検出ステップと、前記接近検出ステップで前記他の通信装置を検出したときに、前記提供領域に保存しているファイルを近距離無線通信により前記他の通信装置に送信し、または近距離無線通信により前記他の通信装置から受信したファイルを前記受取領域に保存するステップとを有する。
本発明によれば、装置間で自発的に通信を確立することができ、かつ、他の装置に共有させるファイルを予め指定することができるので、高速な無線通信方式を採用することで、ファイル共有処理に要する時間を短縮することができる。
従来のファイル共有方法を説明する制御シーケンス図 本発明の実施の形態1の近距離通信装置を用いてファイル共有を行う際の機器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1の近距離通信装置の構成を示すブロック図 領域通知信号のフォーマットの一例を示す図 本発明の実施の形態1の近距離通信装置のファイル共有動作に関する状態遷移図 本発明の実施の形態1の近距離通信装置がファイル共有を行う際の手順を示す制御シーケンス図 本発明の実施の形態1の近距離通信装置の記憶部内のファイルを示す図 本発明の実施の形態2の近距離通信装置がファイル共有を行う際の手順を示す制御シーケンス図 本発明の実施の形態3の近距離通信装置の記憶部内のファイルを示す図 本発明の実施の形態4の近距離通信装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態4の近距離通信装置のファイル共有動作に関する状態遷移図 本発明の実施の形態4の近距離通信装置がファイル共有を行う際の手順を示す制御シーケンス図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図2は、本発明の実施の形態1に係る近距離通信装置間でファイル共有を行うときの機器の構成を示すブロック図である。
図2において、第1の近距離通信装置100aは第1のホスト機器200aに装着され、第2の近距離通信装置100bは第2のホスト機器200bに装着されている。近距離通信装置100の構成については、図3を用いて後述する。
ホスト機器200は、外部通信I/F210およびホストCPU220を備えて構成される。
外部通信I/F210は、近距離通信装置100とのインターフェースである。
ホストCPU220は、ホスト機器200を制御するとともに、外部通信I/F210を介して近距離通信装置100のファイル共有動作を制御する。
図3は、本発明の実施の形態1に係る近距離通信装置100の構成を示すブロック図である。
図3において、近距離通信装置100は、アンテナ110、近距離無線通信部120、記憶部130、通信I/F140および制御部150を備えて構成され、ホスト機器200に装着される。
近距離無線通信部120は、アンテナ110を介して他の近距離通信装置と近距離無線通信によりデータを送受信する。近距離無線通信の通信方式は、特に限定されないが、例えばUWB(Ultra Wide Band)やBluetooth(登録商標)などである。ここで、UWBは、数百Mbpsを超える高速な無線通信方式である。UWBのような高速な無線通信方式を採用することにより、装置間のファイル転送時間を短くし、短時間に多くのファイルを転送することができる。
記憶部130は、他の近距離通信装置とやり取りするファイルなどを保存する。後述するように、記憶部130は、他の近距離通信装置に共有させるファイルを保存する提供領域131と、他の近距離通信装置に共有させないファイルを保存する非提供領域132と、他の近距離通信装置から受け取ったファイルを保存する受取領域133とを有する。記憶部130は、近距離通信装置100のメモリとしてだけでなく、ホスト機器200の外部メモリとしても機能しうる。
通信I/F140は、近距離通信装置100をホスト機器200に接続する際のインターフェースである。
制御部150は、近距離通信装置100のファイル共有動作を制御する。制御部150は、接近検出部151、共有動作制御部155、共有動作判定部156および記憶部管理部157を備えて構成される。
接近検出部151は、近距離通信装置同士が双方の通信領域内に入り近距離通信を行いうる距離に近づいたことを検出する。接近検出部151は、領域通知信号生成部152、領域通知信号検出部153および領域検出応答信号生成部154から構成される。
領域通知信号生成部152は、自装置の存在を通知する領域通知信号を生成する。生成された領域通知信号は、近距離無線通信部120により近距離通信装置100の周囲に送信される。領域通知信号は、強度の検出が可能な信号であれば特に限定されない。例えば、領域通知信号は、パルス状またはバースト状の無変調の信号でもよく、フレーム構造を備えた信号でもよい。図4は、領域通知信号のフォーマットの一例を示す図である。領域通知信号400は、例えば、領域通知信号であることを示す情報を含むヘッダ401、領域通知信号を生成した近距離通信装置の識別情報402、領域通知信号を生成した近距離通信装置内の最終ファイル変更時刻情報403、その他の情報404、CRC(Cyclic Redundancy Check)405を含む。このように、領域通知信号は、例えば、領域通知信号であることを示す情報や、領域通知信号を生成した近距離通信装置の識別情報などを含むフレーム構造を備えた信号である。
領域通知信号検出部153は、他の近距離通信装置から送信された領域通知信号を検出する。このとき、領域通知信号検出部153は、近距離無線通信部120で受信した領域通知信号の強度が所定の閾値を上回ったときに、領域通知信号を検出したと判断する。
領域検出応答信号生成部154は、領域通知信号検出部153が領域通知信号を検出したときに、領域通知信号を検出したことを通知する領域検出応答信号を生成する。生成された領域検出応答信号は、領域通知信号検出部153が検出した領域通知信号の送信元の近距離通信装置に送信される。
共有動作制御部155は、ファイル共有を行う相手の近距離通信装置との間のファイルのやり取りを制御する。例えば、共有動作制御部155は、記憶部管理部157を介して記憶部130内のファイルを読み書きしたり、近距離無線通信部120を介して相手の近距離通信装置とファイルをやり取りしたりする。
共有動作判定部156は、相手の近距離通信装置の記憶部の提供領域内のファイルと自装置の記憶部130の受取領域内のファイルを比較してファイル共有(ファイルの受信またはファイルの保存)を行うかどうかを判別する。例えば、共有動作判定部156は、ファイル名や最終変更時刻、作成時刻、ファイルサイズなどについて比較して2つのファイルが同じ場合には、ファイル共有が不要と判断する。また、共有動作判定部156は、相手の近距離通信装置の記憶部の受取領域内のファイルと自装置の記憶部130の提供領域内のファイルを比較してファイル共有(ファイルの送信)を行うかどうかを判別する。
記憶部管理部157は、記憶部130内のファイルおよびフォルダを管理するとともに、記憶部130内におけるファイルの読み書きを制御する。また、記憶部管理部157は、提供領域131、非提供領域132および受取領域133を記憶部130に確保する。
ホスト機器200は、ユーザにより操作される機器(装置)であり、近距離通信装置100が装着される。ホスト機器200は、例えば、携帯電話や携帯情報端末(PDA)、デジタルカメラ、パーソナルコンピュータ(PC)、HDDレコーダ、プリンタなどである。
以下、上述のように構成された近距離通信装置100の動作を説明する。
図5は、ファイル共有動作に関する近距離通信装置100の状態遷移図である。図中、STは各状態を示す。
ST101は、停止状態であり、近距離通信装置100は、近距離無線通信部120などを停止させて省電力状態になっている。停止状態(ST101)の近距離通信装置100は、共有動作制御部155でホスト機器200からの起動要求(C101)を受け取ると、共有動作制御部155から起動応答(R101)を返し、近距離無線通信部120を起動して待ち受け状態(ST102)に遷移する。
待ち受け状態(ST102)の近距離通信装置100は、領域通知信号検出部153で他の近距離通信装置から送信された領域通知信号(C110)を検出するまで待ち受ける。近距離通信装置100は、待ち受け状態(ST102)のときに領域通知信号検出部153で領域通知信号(C110)を検出すると、領域検出応答信号生成部154から送信元の近距離通信装置に領域検出応答信号(R110)を送信し、ファイル共有状態(ST103)に遷移する。
ファイル共有状態(ST103)の近距離通信装置100は、制御部150(共有動作制御部155、記憶部管理部157および共有動作判定部156)で、領域通知信号の送信元の近距離通信装置とお互いの提供領域131内のファイルをやり取りする。
一方、近距離通信装置100は、待ち受け状態(ST102)のときに共有動作制御部155でホスト機器200からの探索要求(C102)を受け取ると、共有動作制御部155から探索応答(R102)を返し、探索状態(ST104)に遷移する。例えば、ホスト機器200が携帯電話などの場合、探索要求(C102)は、特定のボタンを押したり、メニューからファイル共有動作の実行を選択したりすることで生成されるようにしてもよい。また、ホスト機器200が加速度センサーなどのセンサーを備える場合、探索要求(C102)は、振る、傾けるなどのホスト機器200を動かす動作により生成されるようにしてもよい。さらに、ホスト機器200が折り畳み型の携帯電話などの場合、探索要求(C102)は、開閉の操作に連動させて生成されるようにしてもよい。
探索状態(ST104)の近距離通信装置100は、ファイル共有の相手となる近距離通信装置を探索するために、領域通知信号生成部152から周囲に領域通知信号(C110)を繰り返し送信する。その後、近距離通信装置100は、共有動作制御部155で他の近距離通信装置から領域検出応答信号(R110)を受信するまで待ち受ける。近距離通信装置100は、探索状態(ST104)のときに共有動作制御部155で領域検出応答信号(R110)を受信すると、ファイル共有状態(ST105)に遷移する。また、近距離通信装置100は、探索状態(ST104)のときに領域通知信号検出部153で領域通知信号(C110)を検出すると、領域検出応答信号生成部154から送信元の近距離通信装置に領域検出応答信号(R110)を送信し、ファイル共有状態(ST103)に遷移する。
ファイル共有状態(ST105)の近距離通信装置100は、制御部150(共有動作制御部155、記憶部管理部157および共有動作判定部156)で、領域検出応答信号の送信元の近距離通信装置とお互いの提供領域131内のファイルをやり取りする。
ファイル共有状態(ST103)またはファイル共有状態(ST105)の近距離通信装置100は、ファイル共有動作を終えると、待ち受け状態(ST102)に遷移する。このとき、近距離通信装置100は、共有動作判定部156の判定結果をホスト機器200に通知して、ファイル交換の完了やファイル交換が行われなかったことを、メッセージで表示したり、音や光でユーザに通知したりしてもよい。このようにすることで、近距離通信装置100は、速やかに次の動作に移るようにユーザを促すことができ、ファイル共有動作に費やされる時間をより短くすることができる。また、ファイル共有動作を終えると待ち受け状態(ST102)に遷移するので、同じ相手と不必要なファイル共有動作を繰り返すことを防止できる。
待ち受け状態(ST102)の近距離通信装置100は、共有動作制御部155でホスト機器200からの停止要求(C113)を受け取ると、共有動作制御部155から停止応答(R113)を返し、停止状態(ST101)に遷移する。
図6は、図2に示す第1の近距離通信装置100aと第2の近距離通信装置100bとの間でファイル共有を行う際の手順を示す制御シーケンス図である。第1の近距離通信装置100aおよび第2の近距離通信装置100bは、停止状態(ST101)であるものとする。図6において、図5の状態遷移図を用いて説明した動作状態と同様の動作状態については、図5と同一の番号を付ける(動作状態ST101〜ST105)。
まず、ユーザは、第1のホスト機器200aを操作して、停止状態(ST101a−1)の第1の近距離通信装置100aに起動要求(C101a)を送信する。第1の近距離通信装置100aでは、起動要求(C101a)を受信すると、共有動作制御部155aが起動応答(R101a)を第1のホスト機器200aに返し、第1の近距離通信装置100aは待ち受け状態(ST102a−1)に移行する。同様に、ユーザは、第2のホスト機器200bを操作して、第2の近距離通信装置100bを待ち受け状態(ST102b−1)に移行させる。
次に、ユーザは、第1のホスト機器200aを操作して、待ち受け状態(ST102a−1)の第1の近距離通信装置100aに探索要求(C102)を送信する。第1の近距離通信装置100aでは、探索要求(C102)を受信すると、共有動作制御部155aが探索応答(R102)を第1のホスト機器200aに返し、第1の近距離通信装置100aは探索状態(ST104)に移行する。
探索状態(ST104)に移行した第1の近距離通信装置100aでは、領域通知信号生成部152aが、領域通知信号(C110a)を近距離無線通信部120aを介して周囲に繰り返し送信する。このとき、待ち受け状態(ST102b−1)の第2の近距離通信装置100bが第1の近距離通信装置100aの近くに位置していれば、第2の近距離通信装置100bでは、領域通知信号検出部153bが領域通知信号(C110a)を所定の閾値以上の強度で受信して、第1の近距離通信装置100aと近距離無線通信を行いうることを検出する。第2の近距離通信装置100bでは、領域通知信号検出部153bが所定の閾値以上の強度で領域通知信号(C110a−2)を検出すると、領域検出応答信号生成部154bが領域検出応答信号(R110b)を第1の近距離通信装置100aに送信して、第2の近距離通信装置100bはファイル共有状態(ST103)に移行する。第1の近距離通信装置100aでは、共有動作制御部155aが領域検出応答信号(R110b)を受信して、第2の近距離通信装置100bと近距離無線通信を行いうることを検出すると、第1の近距離通信装置100aはファイル共有状態(ST105)に移行する(ST110:接近検出)。
ファイル共有状態(ST105)に移行した第1の近距離通信装置100aでは、記憶部管理部157aが、提供領域131a内のファイルを近距離無線通信部120aを介して第2の近距離通信装置100bに送信する。送信されるファイルのデータには、ファイルの内容に加えて、ファイル名や最終変更時刻、作成時刻、ファイルサイズなどが含まれる。ファイル共有状態(ST103)に移行した第2の近距離通信装置100bでは、記憶部管理部157bが、近距離無線通信部120bを介して受信したファイルを受取領域133b内に保存する(ST111:ファイル転送)。このとき、共有動作判定部156bがファイル共有を不要と判断した場合は、記憶部管理部157bはファイルを受信せずにまたは受信したファイルを保存せずに転送動作を終了する。次いで、第2の近距離通信装置100bでは、記憶部管理部157bが、提供領域131b内のファイルを近距離無線通信部120bを介して第1の近距離通信装置100aに送信する。転送されるファイルのデータには、ファイルの内容に加えて、ファイル名や最終変更時刻、作成時刻、ファイルサイズなどが含まれる。第1の近距離通信装置100aでは、記憶部管理部157aが、受信したファイルを受取領域133a内に保存する(ST112:ファイル転送)。このとき、共有動作判定部156aがファイル共有を不要と判断した場合は、記憶部管理部157aはファイルを受信せずにまたは受信したファイルを保存せずに転送動作を終了する。ファイル転送(ST112)を終了した後、第1の近距離通信装置100aは待ち受け状態(ST102a−2)に移行し、第2の近距離通信装置100bは待ち受け状態(ST102b−2)に移行する。
ファイル転送動作が終了した後に、ユーザは、第1のホスト機器200aを操作して、待ち受け状態(ST102a−2)の第1の近距離通信装置100aに停止要求(C113a)を送信する。第1の近距離通信装置100aでは、停止要求(C113a)を受信すると、共有動作制御部155aが停止応答(R113a)を第1のホスト機器200aに返し、第1の近距離通信装置100aは停止状態(ST101a−2)に移行する。同様に、ユーザは、第2のホスト機器200bを操作して、第2の近距離通信装置100bを停止状態(ST101b−2)に移行させる。
以上の手順により、第1の近距離通信装置100aと第2の近距離通信装置100bとの間でファイル共有を行うことができる。このとき、近距離通信としてUWBなどの高速な通信方式を用いれば、ファイル共有を短時間で行うことができる。
なお、図6では、第1の近距離通信装置100aが領域通知信号を送信する例を示したが、領域通知信号を送信する機器は特に限定されず、第2の近距離通信装置100bが領域通知信号を送信してもよい。
また、ファイル転送(ST111)において、第1の近距離通信装置100aは、ファイル転送が行われる前に、提供領域131a内の各ファイルの、ファイル名、最終変更時刻、作成時刻、ファイルサイズなどを含む転送ファイルリストを、第2の近距離通信装置100bに送信してもよい。このようにすることで、第2の近距離通信装置100bにおいて、共有動作判定部156bは、転送ファイルリストの内容と自装置の受取領域133bの内容とを比較して、ファイル共有を行うかどうかをファイル転送が行われる前に判断することができる。共有動作判定部156bがファイル共有を不要と判断した場合は、第2の近距離通信装置100bは、その判断結果を第1の近距離通信装置100aに送信する。判断結果を受信した第1の近距離通信装置100aは、ファイルの送信を行わずにファイル転送(ST111)を終えることができるので、ファイル転送に伴う不要な電力消費を削減することができる。同様に、ファイル転送(ST112)において、第2の近距離通信装置100bは、ファイル転送が行われる前に、提供領域131b内のファイル情報を第1の近距離通信装置100aに送信してもよい。このようにすることで、第2の近距離通信装置100bは、ファイルの送信を行わずにファイル転送(ST112)を終えることができるので、ファイル転送に伴う不要な電力消費を削減することができる。
また、ファイル転送(ST111)において、第2の近距離通信装置100bは、ファイル転送が行われる前に、受取領域133b内の各ファイルの、ファイル名、最終変更時刻、作成時刻、ファイルサイズなどを含むファイル情報を、第1の近距離通信装置100aに送信してもよい。このようにすることで、第1の近距離通信装置100aにおいて、共有動作判定部156aは、受信したファイル情報と自装置の提供領域131aの内容とを比較して、ファイル共有を行うかどうかをファイル転送を行う前に判断することができる。共有動作判定部156aがファイル共有を不要と判断した場合は、第1の近距離通信装置100aは、ファイルの送信を行わずにファイル転送(ST111)を終えることができるので、ファイル転送に伴う不要な電力消費を削減することができる。同様に、ファイル転送(ST112)において、第1の近距離通信装置100aは、ファイル転送が行われる前に、受取領域133a内のファイル情報を第2の近距離通信装置100bに送信してもよい。このようにすることで、第2の近距離通信装置100bは、ファイルの送信を行わずにファイル転送(ST112)を終えることができるので、ファイル転送に伴う不要な電力消費を削減することができる。
図7は、第1の近距離通信装置100aと第2の近距離通信装置100bとの間でファイル共有を行った場合における、第1の近距離通信装置100aおよび第2の近距離通信装置100bの記憶部内のファイルの変化を示す図である。
図7(a)は、ファイル共有を行う前の第1の近距離通信装置100aの記憶部内のファイルを示す図である。第1の近距離通信装置100aは、記憶部の提供領域131aにファイルA,B,Cを、非提供領域132aにファイルD,Eを、受取領域133aにファイルF,G,Hを保存している。受取領域133aに保存されているファイルF,G,Hは、前回のファイル共有のときに受け取ったファイルである。
同様に、図7(b)は、ファイル共有を行う前の第2の近距離通信装置100bの記憶部内のファイルを示す図である。第2の近距離通信装置100bは、記憶部の提供領域131bにファイルa,bを、非提供領域132bにファイルcを、受取領域133bにファイルd,eを保存している。受取領域に保存されているファイルd,eは、前回のファイル共有のときに受け取ったファイルである。
図7(c)は、ファイル共有を行った後の第1の近距離通信装置100aの記憶部内のファイルを示す図である。図7(c)に示すように、第1の近距離通信装置100aは、第2の近距離通信装置100bとファイル共有を行った際に第2の近距離通信装置100bから受け取ったファイルa,bを受取領域133aに上書き保存する。このとき、ファイルa,bは、第2の近距離通信装置の提供領域131bに保存されていたファイルである。また、ファイルa,bの受取領域133aへの上書き保存により、ファイルF,G,Hは削除される。
同様に、図7(d)は、第1の近距離通信装置100aとファイル共有を行った後の第2の近距離通信装置100bの記憶部内のファイルを示す図である。図7(d)に示すように、第2の近距離通信装置100bは、第1の近距離通信装置100aとファイル共有を行った際に第1の近距離通信装置100aから受け取ったファイルA,B,Cを受取領域133bに上書き保存する。このとき、ファイルA,B,Cは、第1の近距離通信装置の提供領域131aに格納されていたファイルである。また、ファイルA,B,Cの受取領域133bへの上書き保存により、ファイルd,eは削除される。
このように、第1の近距離通信装置100aおよび第2の近距離通信装置100bは、提供領域131内のファイルを相手機器に送信して、受信したファイルを受取領域133に上書き保存することで、ファイル共有を行う。
以上説明したように、本実施の形態に係る近距離通信装置は、近距離無線通信により他の近距離通信装置とデータを送受信する近距離無線通信部と、他の近距離通信装置に共有させるファイルを保存する提供領域を有する記憶部と、近くに位置する他の近距離通信装置を検出する接近検出部を有し、他の近距離通信装置とのファイル共有を制御する制御部とを備え、接近検出部で他の近距離通信装置を検出すると、その近距離通信装置に記憶部の提供領域内のファイルを送信する。本実施の形態に係る近距離通信装置は、装置間で自発的に通信を確立することができ、かつ、他の近距離通信装置に共有させるファイルを予め指定することができるので、ユーザがこれらの操作をすることなく装置間でファイル共有を行うことができる。これにより、本実施の形態に係る近距離通信装置は、高速な無線通信方式を採用することで、ファイル共有処理に要する時間を短縮することができる。
また、本実施の形態に係る近距離通信装置は、近距離通信によりファイル共有を行うので、ユーザが意図する機器間でのみファイル共有を行うことができる。従来の機器は、すべての機器からファイルを受信してしまうので、ユーザが意図しない機器から受信したファイルもすべて記憶部に保存してしまい、記憶部の容量が足りなくなる可能性があった。本実施の形態に係る近距離通信装置は、ユーザが意図する機器間でのみファイル共有を行うことができるので、記憶部の容量が足りなくなる可能性を低減させることができる。
また、本実施の形態に係る近距離通信装置は、他の近距離通信装置から受信したファイルを保存する受取領域を有するので、ファイル共有前から有するファイルとファイル共有により受信するファイルとを分けて管理することができる。従来の機器は、複数の機器が同一名のファイルを有する場合、ユーザにとって必要なファイルを他の機器から受信した同一名のファイルで上書きしてしまう可能性があった。本実施の形態に係る近距離通信装置は、ユーザにとって必要なファイルを非提供領域に保存し、他の近距離通信装置から受信したファイルを受取領域に保存することで、ユーザにとって必要なファイルが上書きされてしまう危険性を排除することができる。
また、本実施の形態に係る近距離通信装置は、相手の近距離通信装置の記憶部内のファイルと自装置の記憶部内のファイルを比較してファイル共有を行うか否かを判別することができる。従来の機器は、既に有するファイルを含むすべてのファイルをファイル共有の際にやりとりしてしまうため、ホスト機器は無駄に電力を消費してしまっていた。本実施の形態に係る近距離通信装置は、相手の近距離通信装置の記憶部内のファイルと自装置の記憶部内のファイルを比較して、必要なファイルのみをやり取りすることができるので、ホスト機器の消費電力を削減することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、ファイル共有を行う二つの近距離通信装置のうち、一方の近距離通信装置が領域通知信号を送信する例を示した。実施の形態2では、双方の近距離通信装置が領域通知信号を送信する例を示す。なお、近距離通信装置の構成(図2および図3)および動作状態(図5)は実施の形態1と同様であり、ファイル共有を行う際の手順のみが実施の形態1と異なる。
図8は、実施の形態2において、第1の近距離通信装置100aと第2の近距離通信装置100bとの間でファイル共有を行う際の手順を示す制御シーケンス図である。第1の近距離通信装置100aおよび第2の近距離通信装置100bは、待ち受け状態(ST102)であるものとする。
まず、ユーザは、第1のホスト機器200aを操作して、待ち受け状態(ST102a−1)の第1の近距離通信装置100aに探索要求(C102a)を送信する。第1の近距離通信装置100aでは、探索要求(C102a)を受信すると、共有動作制御部155aが探索応答(R102a)を第1のホスト機器200aに返し、第1の近距離通信装置100aは探索状態(ST104a)に移行する。
同様に、ユーザは、第2のホスト機器200bを操作して、待ち受け状態(ST102b−1)の第2の近距離通信装置100bに探索要求(C102b)を送信する。第2の近距離通信装置100bでは、探索要求(C102b)を受信すると、共有動作制御部155bが探索応答(R102b)を第2のホスト機器200bに返し、第2の近距離通信装置100bは探索状態(ST104b)に移行する。
探索状態(ST104a,b)に移行した第1の近距離通信装置100aおよび第2の近距離通信装置100bでは、領域通知信号生成部152a,bが、それぞれ領域通知信号(C110a,b)を非同期で送信する。例えば、領域通知信号生成部152a,bは、領域通知信号(C110a,b)の送信間隔を所定の値の範囲で所定の送信回数ごとに変化させることで、領域通知信号(C110a,b)を非同期で送信することができる。このとき、第1の近距離通信装置100aと第2の近距離通信装置100bとの間の距離が近ければ、第1の近距離通信装置100aまたは第2の近距離通信装置100bでは、領域通知信号生成部152a,bが領域通知信号を送信していない間に、領域通知信号検出部153a,bは相手装置が送信した領域通知信号を受信することができる。ここでは、第2の近距離通信装置の領域通知信号検出部153bが、先に所定の閾値以上の強度で領域通知信号(C110a−2)を受信したものとする。第2の近距離通信装置100bでは、領域通知信号検出部153bが所定の閾値以上の強度で領域通知信号(C110a−2)を受信すると、領域検出応答信号生成部154bが領域検出応答信号(R110b)を第1の近距離通信装置100aに送信して、ファイル共有状態(ST103)に移行する。第1の近距離通信装置100aでは、共有動作制御部155aが領域検出応答信号(R110b)を受信すると、ファイル共有状態(ST105)に移行する(ST110:接近検出)。
ファイル共有状態(ST105)に移行した第1の近距離通信装置100aでは、記憶部管理部157aが、提供領域131a内のファイルを近距離無線通信部120aを介して第2の近距離通信装置100bに送信する。ファイル共有状態(ST103)に移行した第2の近距離通信装置100bでは、記憶部管理部157bが、近距離無線通信部120bを介して受信したファイルを受取領域133b内に保存する(ST111:ファイル転送)。このとき、共有動作判定部156bがファイル共有を不要と判断した場合は、記憶部管理部157bはファイルを受信せずにまたは受信したファイルを保存せずに転送動作を終了する。次いで、第2の近距離通信装置100bでは、記憶部管理部157bが、提供領域131b内のファイルを近距離無線通信部120bを介して第1の近距離通信装置100aに送信する。第1の近距離通信装置100aでは、記憶部管理部157aが、受信したファイルを記憶部の受取領域133a内に保存する(ST112:ファイル転送)。このとき、共有動作判定部156aがファイル共有を不要と判断した場合は、記憶部管理部157aはファイルを受信せずにまたは受信したファイルを保存せずに転送動作を終了する。ファイル転送(ST112)を終了した後、第1の近距離通信装置100aは待ち受け状態(ST102a−2)に移行し、第2の近距離通信装置100bは待ち受け状態(ST102b−2)に移行する。
以上の手順により、第1の近距離通信装置100aと第2の近距離通信装置100bとの間でファイル共有を行うことができる。
以上説明したように、本実施の形態では、双方の近距離通信装置が領域通知信号を送信するようにした。これにより、本実施の形態に係る近距離通信装置は、実施の形態1の効果に加え、ファイル共有の相手となる近距離通信装置をより迅速に検出することができる。
(実施の形態3)
実施の形態1では、提供領域、非提供領域および受取領域をそれぞれ異なる管理領域として有する例を示した。実施の形態3では、フォルダおよびファイルに属性を付与することで、提供領域、非提供領域および受取領域を管理する例を示す。具体的には、提供領域および非提供領域と受取領域とを異なるフォルダに分けて管理し、さらにフォルダおよびファイルに異なる属性を付与することで提供領域と非提供領域とを区別する例を示す。なお、近距離通信装置の構成(図2および図3)および動作(図5)は実施の形態1と同様であり、提供領域、非提供領域および受取領域の管理方法のみが実施の形態1と異なる。
図9は、実施の形態3において、第1の近距離通信装置100aと第2の近距離通信装置100bとの間でファイル共有を行った場合における、第1の近距離通信装置100aおよび第2の近距離通信装置100bの記憶部内のファイルの変化を示す図である。
図9(a)は、ファイル共有を行う前の第1の近距離通信装置100aの記憶部130a内のフォルダおよびファイルを示す図である。第1の近距離通信装置100aは、提供領域の属性を付与されたフォルダ1、ファイルD,F(すべて実線で示す)、非提供領域の属性を付与されたフォルダ2、ファイルC,E,G(すべて破線で示す)を有する。また、第1の近距離通信装置100aは、受取領域として機能する受フォルダをさらに有し、受フォルダ内にファイルH,Iを有する。受フォルダ内に保存されているファイルH,Iは、前回のファイル共有のときに受け取ったファイルである。
同様に、図9(b)は、ファイル共有を行う前の第2の近距離通信装置100bの記憶部130b内のフォルダおよびファイルを示す図である。第2の近距離通信装置100bは、提供領域の属性を付与されたファイルA,B(すべて実線で示す)を有する。
図9(c)は、ファイル共有を行った後の第1の近距離通信装置100aの記憶部130a内のフォルダおよびファイルを示す図である。第1の近距離通信装置100aは、第2の近距離通信装置100bとファイル共有を行った際に第2の近距離通信装置100bから受け取ったファイルA,Bを受フォルダ内に上書き保存する。ファイルA,Bは、第2の近距離通信装置100bにおいて提供領域の属性が付与されていたファイル(図9(b)において実線で示すファイル)である。
同様に、図9(d)は、ファイル共有を行った後の第2の近距離通信装置100bの記憶部130b内のフォルダおよびファイルを示す図である。第2の近距離通信装置100bは、第1の近距離通信装置100aとファイル共有を行った際に受フォルダを作成し、第1の近距離通信装置100aから受け取ったフォルダ1およびファイルDを受フォルダ内に保存する。フォルダ1およびファイルDは、第1の近距離通信装置100aにおいて提供領域の属性が付与されていたファイル(図9(a)において実線で示すフォルダおよびファイル)である。なお、第1の近距離通信装置100aの記憶部130aでは、ファイルFも提供領域の属性が付与されているが、ファイルFを格納するフォルダ2が非提供領域の属性を付与されているため、近距離通信装置100aは、ファイル共有の際にファイルFを第2の近距離通信装置100bに送信しない。
このように、第1の近距離通信装置100aおよび第2の近距離通信装置100bは、提供領域の属性を付与したフォルダおよびファイル(上位フォルダも提供領域の属性を付与されているもののみ)を相手機器に送信する。そして、第1の近距離通信装置100aおよび第2の近距離通信装置100bは、受信したファイルを受取領域として機能する受フォルダ(なければ作成する)に上書き保存することで、ファイル共有を行う。
以上説明したように、本実施の形態に係る近距離通信装置は、フォルダおよびファイルに属性を付与することで、提供領域、非提供領域および受取領域を管理する。これにより、ホスト機器は、近距離通信装置の記憶部をファイルシステムの一部として制御することが可能となる。したがって、本実施の形態に係る近距離通信装置は、実施の形態1と同様の効果に加え、PDAやPCなどのファイルシステムによりファイル管理を行うホスト機器に容易に接続されうる。
(実施の形態4)
実施の形態1では、ファイル名やファイルサイズなどを比較してファイル共有を行うかどうかを判別する例を示した。実施の形態4では、ファイルに関する履歴を残し、その履歴を参照してファイル共有を行うかどうかを判別する例を示す。また、実施の形態1では、待ち受け状態から探索状態に移行し、ファイル共有動作後に待ち受け状態に戻る例を示した。実施の形態4では、ホスト機器からの信号により、待ち受け状態と探索状態とを切り替え、ファイル共有動作後にファイル共有動作前の状態(待ち受け状態または探索状態)に戻る例を示す。
図10は、本発明の実施の形態4に係る近距離通信装置の構成を示すブロック図である。実施の形態1に係る近距離通信装置と同じ構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。
図10において、近距離通信装置300は、図3の近距離通信装置100の構成において、ファイル共有履歴310およびファイル変更履歴320をさらに有する。
ファイル共有履歴310は、ファイル共有を行った際の各ファイルの履歴である。例えば、ファイル共有履歴310は、ファイル共有を行った相手の近距離通信装置(固有の識別番号により特定される)に関する情報およびファイル共有を行った時刻に関する情報を含む。
ファイル変更履歴320は、記憶部内130で行われた各ファイルの変更に関する履歴である。例えば、ファイル変更履歴320は、ファイルを最後に変更した時刻に関する情報を含む。
共有動作判定部156は、相手の近距離通信装置の記憶部内のファイルと自装置の記憶部130内のファイルとを比較してファイル共有を行うかどうかを判別する。このとき、共有動作判定部156は、自装置のファイル共有履歴310およびファイル変更履歴320ならびに相手の近距離通信装置のファイル共有履歴およびファイル変更履歴を参照して、ファイル共有を行うかどうかを判別する。例えば、共有動作判定部156は、相手の近距離通信装置の記憶部内と自装置の記憶部130内に同一名称のファイルがあった場合でも、ファイル共有履歴310およびファイル変更履歴320を参照して前回のファイル共有後にそのファイルを変更したことが判明すれば、ファイル共有が必要と判断する。
以下、上述のように構成された近距離通信装置300の動作を説明する。
図11は、ファイル共有動作に関する近距離通信装置300の状態遷移図である。図中、STは各状態を示す。
ST301は、停止状態であり、近距離通信装置300は、近距離無線通信部120などを停止させて省電力状態になっている。停止状態(ST301)の近距離通信装置300は、共有動作制御部155でホスト機器200からの待受要求(C301)を受け取ると、共有動作制御部155から待受応答(R301)を返し、近距離無線通信部120を起動して待ち受け状態(ST302)に遷移する。
待ち受け状態(ST302)の近距離通信装置300は、領域通知信号検出部153で他の近距離通信装置から送信された領域通知信号(C310)を検出するまで待ち受ける。近距離通信装置300は、待ち受け状態(ST302)のときに領域通知信号検出部153で領域通知信号(C310)を検出すると、領域検出応答信号生成部154から送信元の近距離通信装置に領域検出応答信号(R310)を送信し、ファイル共有状態(ST303)に遷移する。
ファイル共有状態(ST303)の近距離通信装置300は、制御部150(共有動作制御部155、記憶部管理部157および共有動作判定部156)で、領域通知信号の送信元の近距離通信装置とお互いの提供領域131内のファイルをやり取りする。近距離通信装置300は、ファイル共有動作を終えた後、待ち受け状態(ST302)に戻る。
一方、近距離通信装置300は、停止状態(ST301)のときに共有動作制御部155でホスト機器200からの探索要求(C302)を受け取ると、共有動作制御部155から探索応答(R302)を返し、近距離無線通信部120を起動して探索状態(ST304)に遷移する。
探索状態(ST304)の近距離通信装置300は、ファイル共有の相手となる近距離通信装置を探索するために、領域通知信号生成部152から周囲に領域通知信号(C310)を繰り返し送信する。その後、近距離通信装置300は、共有動作制御部155で他の近距離通信装置から領域検出応答信号(R310)を受信するまで待ち受ける。近距離通信装置300は、探索状態(ST304)のときに共有動作制御部155で領域検出応答信号(R310)を受信すると、ファイル共有状態(ST305)に遷移する。また、近距離通信装置300は、探索状態(ST304)のときに領域通知信号検出部153で領域通知信号(C310)を検出すると、領域検出応答信号生成部154から送信元の近距離通信装置に領域検出応答信号(R310)を送信し、ファイル共有状態(ST306)に遷移する。
ファイル共有状態(ST305)の近距離通信装置300は、制御部150(共有動作制御部155、記憶部管理部157および共有動作判定部156)で、領域検出応答信号の送信元の近距離通信装置と提供領域131内のファイルをやり取りする。近距離通信装置300は、ファイル共有動作を終えた後、探索状態(ST304)に戻る。
ファイル共有状態(ST306)の近距離通信装置300は、制御部150(共有動作制御部155、記憶部管理部157および共有動作判定部156)で、領域通知信号の送信元の近距離通信装置と提供領域131内のファイルをやり取りする。近距離通信装置300は、ファイル共有動作を終えた後、探索状態(ST304)に戻る。
また、待ち受け状態(ST302)の近距離通信装置300は、共有動作制御部155でホスト機器200からの探索要求(C302)を受け取ると、探索状態(ST304)に遷移する。一方、探索状態(ST304)の近距離通信装置300は、共有動作制御部155でホスト機器200からの待受要求(C301)を受け取ると、待ち受け状態(ST302)に遷移する。
待ち受け状態(ST302)または探索状態(ST304)の近距離通信装置300は、共有動作制御部155でホスト機器200からの停止要求(C313)を受け取ると、共有動作制御部155から停止応答(R313)を返し、停止状態(ST301)に戻る。
図12は、第1の近距離通信装置300aと第2の近距離通信装置300bとの間でファイル共有を行った後に、第1の近距離通信装置300aと第3の近距離通信装置300cとの間でファイル共有を行う際の手順を示す制御シーケンス図である。第1の近距離通信装置300a、および第2の近距離通信装置300bは、停止状態(ST301)であるものとし、第3の近距離通信装置300cは、探索状態(ST304)であるものとする。
まず、ユーザは、第1のホスト機器200aを操作して、停止状態(ST301a−1)の第1の近距離通信装置300aに探索要求(C302)を送信する。第1の近距離通信装置300aでは、探索要求(C302)を受信すると、共有動作制御部155aが探索応答(R302)を第1のホスト機器200aに返す。次いで、第1の近距離通信装置300aは、近距離無線通信部120aを起動して、探索状態(ST304a−1)に移行する。一方、ユーザは、第2のホスト機器200bを操作して、停止状態(ST301b−1)の第2の近距離通信装置300bに待受要求(C301)を送信する。第2の近距離通信装置300bでは、待受要求(C301)を受信すると、共有動作制御部155bが待受応答(R301)を返す。次いで、第2の近距離通信装置300bは、近距離無線通信部120bを起動して、待ち受け状態(ST302b−1)に移行する。
探索状態(ST304a−1)に移行した第1の近距離通信装置300aでは、領域通知信号生成部152aが、領域通知信号(C310a−1)を近距離無線通信部120aを介して周囲に繰り返し送信する。この領域通知信号(C310a−1)は、第1の近距離通信装置300aが送信したことを示す識別情報およびファイル変更履歴320aの情報を含む。このとき、待ち受け状態(ST302b−1)の第2の近距離通信装置300bが第1の近距離通信装置300aの近くに位置していれば、第2の近距離通信装置300bでは、領域通知信号検出部153bが領域通知信号(C310a−1)を所定の閾値以上の強度で受信して、第1の近距離通信装置300aと近距離無線通信を行いうることを検出する。また、共有動作判定部156bは、領域通知信号(C310a−1)に含まれる識別情報および自装置が有するファイル共有履歴310bから、第1の近距離通信装置100aと最後にファイル共有を行った時刻を抽出する。次いで、共有動作判定部156bは、領域通知信号(C310a−1)に含まれるファイル変更履歴320aの情報と自装置が有するファイル変更履歴320bとを比較する。共有動作判定部156bは、最後にファイル共有を行った後にファイル変更が行われていないときは、ファイル共有を不要と判断する。第2の近距離通信装置300bでは、領域通知信号検出部153bが所定の閾値以上の強度で領域通知信号(C310a−1)を検出し、かつ、共有動作判定部156bがファイル共有を必要と判断した場合は、領域検出応答信号生成部154bが領域検出応答信号(R310b)を第1の近距離通信装置300aに送信して、第2の近距離通信装置300bはファイル共有状態(ST303b)に移行する。なお、領域検出応答信号(R310b)に第2の近距離通信装置300bの識別情報およびファイル変更履歴320bの情報を含めることで、第1の近距離通信装置300aの共有動作判定部156aがファイル共有を行うかどうかを判別するようにしてもよい。
第1の近距離通信装置300aでは、共有動作制御部155aが領域検出応答信号(R310b)を受信して、第2の近距離通信装置300bと近距離無線通信を行いうることを検出すると、第1の近距離通信装置300aはファイル共有状態(ST305a−1)に移行する(ST310A:接近検出)。
ファイル共有状態(ST305a−1)に移行した第1の近距離通信装置300aおよびファイル共有状態(ST303b)に移行した第2の近距離通信装置300bは、実施の形態1と同様にファイル転送(ST111a−1、ST112b)を行う。ファイル転送(ST111a−1、ST112b)を終了した後、第1の近距離通信装置300aは探索状態(ST304a−2)に移行し、第2の近距離通信装置300bは待ち受け状態(ST302b−2)に移行する。
探索状態(ST304a−2)に戻った第1の近距離通信装置300aでは、領域通知信号生成部152aが、領域通知信号(C310a)を近距離無線通信部120aを介して周囲に再び送信する。近くにいる待ち受け状態(ST302b−2)の第2の近距離通信装置300bでは、領域通知信号検出部153bが、領域通知信号(C310a−2)を所定の閾値以上の強度で受信して、第1の近距離通信装置300aと近距離無線通信を行いうることを検出する。共有動作判定部156bは、領域通知信号(C310a−2)に含まれる情報ならびに自装置のファイル共有履歴310bおよびファイル変更履歴320bから、最後にファイル共有を行った後にファイル変更が行われていないことを検出し、ファイル共有を不要と判断する。したがって、第2の近距離通信装置300bの領域検出応答信号生成部320bは、領域検出応答信号(R310b)を送信しない。
第1の近距離通信装置300aが移動して、探索状態(ST304c−1)の第3の近距離通信装置300cに近付くと、第3の近距離通信装置では、領域通知信号検出部153cが領域通知信号(C310a−4)を所定の閾値以上の強度で受信して、第1の近距離通信装置300aと近距離無線通信を行いうることを検出する。共有動作判定部156cがファイル共有を必要と判断した場合、領域検出応答信号生成部154cは、領域検出応答信号(R310c)を第1の近距離通信装置300aに送信し、第3の近距離通信装置300cは、ファイル共有状態(ST306c)に移行する。第1の近距離通信装置300aは、第3の近距離通信装置300cからの領域検出応答信号(R310c)を受信すると、ファイル共有状態(ST305a−2)に移行する(ST310B:接近検出)。
ファイル共有状態(ST305a−2)に移行した第1の近距離通信装置300aおよびファイル共有状態(ST306c)に移行した第3の近距離通信装置300cは、実施の形態1と同様にファイル転送(ST111a−2、ST112c)を行う。ファイル転送(ST111a−2、ST112c)を終了した後に、第1の近距離通信装置300aは探索状態(ST304a−3)に移行し、第3の近距離通信装置300cは探索状態(ST304c−2)に移行する。
探索状態(ST304a−2)に戻った第1の近距離通信装置300aでは、領域通知信号生成部152aが、領域通知信号(C310a)を近距離無線通信部120aを介して周囲に再び送信する。近くにいる第3の近距離通信装置300cでは、領域通知信号検出部153cが、領域通知信号(C310a−5)を所定の閾値以上の強度で受信して、第1の近距離通信装置300aと近距離無線通信を行いうることを検出する。共有動作判定部156cは、領域通知信号(C310c−5)に含まれる情報ならびに自装置のファイル共有履歴310cおよびファイル変更履歴320cから、最後にファイル共有を行った後にファイル変更が行われていないことを検出し、ファイル共有を不要と判断する。したがって、第3の近距離通信装置300cの領域検出応答信号生成部154cは、領域検出応答信号(R310c)を送信しない。同様に、探索状態(ST304c−2)に戻った第3の近距離通信装置300cでは、領域通知信号生成部152cが、領域通知信号(C310c)を近距離無線通信部120cを介して周囲に再び送信する。近くにいる第1の近距離通信装置300aでは、領域通知信号検出部153aが、領域通知信号(C310c−5)を所定の閾値以上の強度で受信して、第3の近距離通信装置300cと近距離無線通信を行いうることを検出する。共有動作判定部156aは、領域通知信号(C310a−5)に含まれる情報ならびに自装置のファイル共有履歴310aおよびファイル変更履歴320aから、最後にファイル共有を行った後にファイル変更が行われていないことを検出し、ファイル共有を不要と判断する。したがって、第1の近距離通信装置300aの領域検出応答信号生成部154aは、領域検出応答信号(R310a)を送信しない(ST310C:接近検出)。
ユーザは、第1のホスト機器200aを操作して、探索状態(ST304a−3)の第1の近距離通信装置300aに停止要求(C313a)を送信する。第1の近距離通信装置300aでは、停止要求(C313a)を受信すると、共有動作制御部155aが停止応答(R313a)を第1のホスト機器200aに返し、第1の近距離通信装置300aは停止状態(ST301a−2)に移行する。
以上の手順により、第1の近距離通信装置300aは、第2の近距離通信装置300bおよび第3の近距離通信装置300cとの間でファイル共有を行うことができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る近距離通信装置は、ファイル共有履歴およびファイル変更履歴をさらに有し、共有動作判定部はこれらの履歴を参照してファイル共有を行うか否かを判別する。これにより、本実施の形態に係る近距離通信装置は、実施の形態1の効果に加え、ファイル共有を行うかどうかをより正確に判別することができる。
なお、上記各実施の形態では、近距離通信装置がホスト機器に装着される例を示したが、近距離通信装置はホスト機器に内蔵されていてもよい。例えば、携帯電話などの小型携帯機器に本発明の近距離通信装置を内蔵すれば、より小型の機器でファイル共有を実現することができる。
また、上記各実施の形態では、近距離通信装置はホスト機器から探索要求を受けたときに探索動作に移行する例を示したが、近距離通信装置は常に探索動作を行うようにしてもよい。このようにすることで、ユーザの操作をさらに少なくすることができるので、ファイル共有動作をより短時間で行うことができる。
また、上記各実施の形態では、近距離通信装置が共有動作判定部を備える例を示したが、近距離通信装置が共有動作判定部を備えることは必須ではない。例えば、本発明の近距離通信装置をバッテリー駆動の小型携帯機器などに適用するときは、近距離通信装置は、共有済みファイルの再共有による電力消費を削減できるので、共有動作判定部を備えることが望ましい。一方、消費電力の削減より通信手順が簡易であることを優先するときは、近距離通信装置は、共有動作判定部を備えなくてもよい。
本発明の近距離通信装置およびファイル共有方法は、近距離無線通信によりファイル共有を行うのに有用である。例えば、本発明の近距離通信装置およびファイル共有方法は、小型携帯機器やデータサーバ装置、データ出力装置などに有用である。
本発明は、近距離無線通信によりファイル共有を行う近距離通信装置、およびそのファイル共有方法に関する。
特許文献1には、無線通信を用いてメモリモジュール内のファイルを共有するデータ端末機器およびそのファイル共有方法が開示されている。
図1は、特許文献1に記載の従来のファイル共有方法を説明する図である。図1に示すように、マスタ機器は、まず検索ステップST11において、検索コマンドC11をパケット形式で送信することにより、スレーブ機器を検索する。マスタ機器は、スレーブ機器から検索レスポンスR11を受信した後、検索ステップST11を終了させ、確認ステップST12に移行する。確認ステップST12において、マスタ機器は、スレーブ機器との間でBluetooth物理リンクを確立し(S11)、L2CAPリンクを確立する(S12)。マスタ機器は、L2CAPリンクを確立した後に、共有確認コマンドC12をスレーブ機器に通知する。マスタ機器は、料金情報レスポンスR12を受けてL2CAPリンクを一度開放し(S13)、ファイル共有ステップST13へ移行する。ファイル共有ステップST13において、マスタ機器は、スレーブ機器に対し、再度L2CAPリンクを確立する(S14)。L2CAPリンクを確立後、マスタ機器は、当該スレーブ機器との間で、RFCOMMリンクを確立する(S15)。マスタ機器は、確立したRFCOMMリンク上において、スレーブ機器のメモリカードのファイル共有を実現する(S16)。
次に、S16におけるファイル共有の手順について説明する。マスタ機器は、スレーブ機器に対し、RFCOMMリンクを通じて、共有コマンドを通知する。スレーブ機器は、マスタ機器から共有コマンドを受けて、当該共有コマンドの内容を解析し、その処理結果を共有レスポンスとしてマスタ機器に通知する。共有コマンドは、例えば、"browse()"(共有設定したファイルのリスト要求)、"open()"(ファイルのオープン処理)、"close()"(ファイルのクローズ処理)、"read()"(ファイルの読み出し)、"write()"(ファイルの書き込み)などがある。
マスタ機器から"browse()"コマンドが通知された場合、スレーブ機器は、そのレスポンスとして予め共有設定してあるファイルのファイル名とそのパス名のリストを通知する。マスタ機器は、当該レスポンスを受けることで、スレーブ機器のファイル名とそのパス名を取得することができる。マスタ機器から、例えば"open()"コマンドが通知された場合、スレーブ機器は、共有設定したファイルをオープンし、その他の準備を行う。そして、このオープンコマンドの結果をレスポンスとしてマスタ機器に返すことで、マスタ機器は、スレーブ機器のメモリカード内のファイルをオープンすることができる。同様に、マスタ機器から"read()"コマンドがスレーブ機器に対して通知された場合、スレーブ機器は、指定されたファイルをマスタ機器に送信する。同様に、マスタ機器から"write()"コマンドがスレーブ機器に対して通知された場合、スレーブ機器は、指定されたファイルをマスタ機器側へ書き込む。さらに、マスタ機器はから"close()"コマンドがスレーブ機器に通知された場合、スレーブ機器は、ファイルのクローズ処理を行う。
以上の処理を行うことで、マスタ機器は、スレーブ機器のメモリカードに格納されているファイルのリストを得ることができ、さらに当該ファイルの読み出しや書き込み処理なども行うことができるため、ファイル共有を実現することができる。
このように、特許文献1記載の発明によれば、近距離無線通信で接続された機器は、ファイルを共有することができる。
特開2002−345039号公報
しかしながら、上記従来のファイル共有方法では、高速な無線通信方式を採用しても、ファイル共有処理に要する時間を短縮することが困難であるという問題がある。
すなわち、上記従来のファイル共有方法では、ファイル共有処理の前に無線ネットワークを構築して機器間で通信を確立させることや、他の機器に共有させるファイルを指定することなどのユーザの操作が必要であった。したがって、これらのファイル共有に付帯する操作に要する時間が無線通信によりファイルを転送する時間と比較して長くなるため、高速な無線通信手段を適用してもファイル共有の処理に要する時間を短縮することが困難である。
本発明の目的は、装置間で自発的に通信を確立することができ、かつ、他の装置に共有させるファイルを予め指定できる近距離通信装置およびそのファイル共有方法を提供することである。
本発明の近距離通信装置は、近距離無線通信により他の通信装置とデータを送受信する近距離無線通信手段と、前記他の通信装置に共有させるファイルを保存する提供領域と前記他の通信装置から受信したファイルを保存する受取領域とを有する記憶手段と、近距離無線通信を行いうる前記他の通信装置を前記近距離無線通信手段により検出する接近検出手段と、前記接近検出手段が前記他の通信装置を検出したときに前記提供領域に保存したファイルを前記近距離無線通信手段により前記他の通信装置に送信し、または前記近距離無線通信手段により前記他の通信装置から受信したファイルを前記受取領域に保存する共有動作制御手段とを有する。
本発明のファイル共有方法は、他の通信装置に共有させるファイルを保存する提供領域と前記他の通信装置から受信したファイルを保存する受取領域とを有する記憶手段を備える近距離無線通信装置におけるファイル共有方法であって、近距離無線通信を行いうる前記他の通信装置を、近距離無線通信により検出する接近検出ステップと、前記接近検出ステップで前記他の通信装置を検出したときに、前記提供領域に保存しているファイルを近距離無線通信により前記他の通信装置に送信し、または近距離無線通信により前記他の通信装置から受信したファイルを前記受取領域に保存するステップとを有する。
本発明によれば、装置間で自発的に通信を確立することができ、かつ、他の装置に共有させるファイルを予め指定することができるので、高速な無線通信方式を採用することで、ファイル共有処理に要する時間を短縮することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図2は、本発明の実施の形態1に係る近距離通信装置間でファイル共有を行うときの機器の構成を示すブロック図である。
図2において、第1の近距離通信装置100aは第1のホスト機器200aに装着され、第2の近距離通信装置100bは第2のホスト機器200bに装着されている。近距離通信装置100の構成については、図3を用いて後述する。
ホスト機器200は、外部通信I/F210およびホストCPU220を備えて構成される。
外部通信I/F210は、近距離通信装置100とのインターフェースである。
ホストCPU220は、ホスト機器200を制御するとともに、外部通信I/F210を介して近距離通信装置100のファイル共有動作を制御する。
図3は、本発明の実施の形態1に係る近距離通信装置100の構成を示すブロック図である。
図3において、近距離通信装置100は、アンテナ110、近距離無線通信部120、記憶部130、通信I/F140および制御部150を備えて構成され、ホスト機器200に装着される。
近距離無線通信部120は、アンテナ110を介して他の近距離通信装置と近距離無線通信によりデータを送受信する。近距離無線通信の通信方式は、特に限定されないが、例えばUWB(Ultra Wide Band)やBluetooth(登録商標)などである。ここで、UWBは、数百Mbpsを超える高速な無線通信方式である。UWBのような高速な無線通信方式を採用することにより、装置間のファイル転送時間を短くし、短時間に多くのファイルを転送することができる。
記憶部130は、他の近距離通信装置とやり取りするファイルなどを保存する。後述するように、記憶部130は、他の近距離通信装置に共有させるファイルを保存する提供領域131と、他の近距離通信装置に共有させないファイルを保存する非提供領域132と、他の近距離通信装置から受け取ったファイルを保存する受取領域133とを有する。記憶部130は、近距離通信装置100のメモリとしてだけでなく、ホスト機器200の外部メモリとしても機能しうる。
通信I/F140は、近距離通信装置100をホスト機器200に接続する際のインターフェースである。
制御部150は、近距離通信装置100のファイル共有動作を制御する。制御部150は、接近検出部151、共有動作制御部155、共有動作判定部156および記憶部管理部157を備えて構成される。
接近検出部151は、近距離通信装置同士が双方の通信領域内に入り近距離通信を行いうる距離に近づいたことを検出する。接近検出部151は、領域通知信号生成部152、領域通知信号検出部153および領域検出応答信号生成部154から構成される。
領域通知信号生成部152は、自装置の存在を通知する領域通知信号を生成する。生成された領域通知信号は、近距離無線通信部120により近距離通信装置100の周囲に送信される。領域通知信号は、強度の検出が可能な信号であれば特に限定されない。例えば、領域通知信号は、パルス状またはバースト状の無変調の信号でもよく、フレーム構造を備えた信号でもよい。図4は、領域通知信号のフォーマットの一例を示す図である。領域通知信号400は、例えば、領域通知信号であることを示す情報を含むヘッダ401、領域通知信号を生成した近距離通信装置の識別情報402、領域通知信号を生成した近距離通信装置内の最終ファイル変更時刻情報403、その他の情報404、CRC(Cyclic Redundancy Check)405を含む。このように、領域通知信号は、例えば、領域通知信号であることを示す情報や、領域通知信号を生成した近距離通信装置の識別情報などを含むフレーム構造を備えた信号である。
領域通知信号検出部153は、他の近距離通信装置から送信された領域通知信号を検出する。このとき、領域通知信号検出部153は、近距離無線通信部120で受信した領域通知信号の強度が所定の閾値を上回ったときに、領域通知信号を検出したと判断する。
領域検出応答信号生成部154は、領域通知信号検出部153が領域通知信号を検出したときに、領域通知信号を検出したことを通知する領域検出応答信号を生成する。生成された領域検出応答信号は、領域通知信号検出部153が検出した領域通知信号の送信元の近距離通信装置に送信される。
共有動作制御部155は、ファイル共有を行う相手の近距離通信装置との間のファイルのやり取りを制御する。例えば、共有動作制御部155は、記憶部管理部157を介して記憶部130内のファイルを読み書きしたり、近距離無線通信部120を介して相手の近距離通信装置とファイルをやり取りしたりする。
共有動作判定部156は、相手の近距離通信装置の記憶部の提供領域内のファイルと自装置の記憶部130の受取領域内のファイルを比較してファイル共有(ファイルの受信またはファイルの保存)を行うかどうかを判別する。例えば、共有動作判定部156は、ファイル名や最終変更時刻、作成時刻、ファイルサイズなどについて比較して2つのファイルが同じ場合には、ファイル共有が不要と判断する。また、共有動作判定部156は、相手の近距離通信装置の記憶部の受取領域内のファイルと自装置の記憶部130の提供領域内のファイルを比較してファイル共有(ファイルの送信)を行うかどうかを判別する。
記憶部管理部157は、記憶部130内のファイルおよびフォルダを管理するとともに、記憶部130内におけるファイルの読み書きを制御する。また、記憶部管理部157は、提供領域131、非提供領域132および受取領域133を記憶部130に確保する。
ホスト機器200は、ユーザにより操作される機器(装置)であり、近距離通信装置100が装着される。ホスト機器200は、例えば、携帯電話や携帯情報端末(PDA)、デジタルカメラ、パーソナルコンピュータ(PC)、HDDレコーダ、プリンタなどである。
以下、上述のように構成された近距離通信装置100の動作を説明する。
図5は、ファイル共有動作に関する近距離通信装置100の状態遷移図である。図中、STは各状態を示す。
ST101は、停止状態であり、近距離通信装置100は、近距離無線通信部120などを停止させて省電力状態になっている。停止状態(ST101)の近距離通信装置100は、共有動作制御部155でホスト機器200からの起動要求(C101)を受け取ると、共有動作制御部155から起動応答(R101)を返し、近距離無線通信部120を起動して待ち受け状態(ST102)に遷移する。
待ち受け状態(ST102)の近距離通信装置100は、領域通知信号検出部153で他の近距離通信装置から送信された領域通知信号(C110)を検出するまで待ち受ける。近距離通信装置100は、待ち受け状態(ST102)のときに領域通知信号検出部153で領域通知信号(C110)を検出すると、領域検出応答信号生成部154から送信元の近距離通信装置に領域検出応答信号(R110)を送信し、ファイル共有状態(ST103)に遷移する。
ファイル共有状態(ST103)の近距離通信装置100は、制御部150(共有動作制御部155、記憶部管理部157および共有動作判定部156)で、領域通知信号の送信元の近距離通信装置とお互いの提供領域131内のファイルをやり取りする。
一方、近距離通信装置100は、待ち受け状態(ST102)のときに共有動作制御部155でホスト機器200からの探索要求(C102)を受け取ると、共有動作制御部155から探索応答(R102)を返し、探索状態(ST104)に遷移する。例えば、ホスト機器200が携帯電話などの場合、探索要求(C102)は、特定のボタンを押したり、メニューからファイル共有動作の実行を選択したりすることで生成されるようにしてもよい。また、ホスト機器200が加速度センサーなどのセンサーを備える場合、探索要求(C102)は、振る、傾けるなどのホスト機器200を動かす動作により生成されるようにしてもよい。さらに、ホスト機器200が折り畳み型の携帯電話などの場合、探索要求(C102)は、開閉の操作に連動させて生成されるようにしてもよい。
探索状態(ST104)の近距離通信装置100は、ファイル共有の相手となる近距離通信装置を探索するために、領域通知信号生成部152から周囲に領域通知信号(C110)を繰り返し送信する。その後、近距離通信装置100は、共有動作制御部155で他の近距離通信装置から領域検出応答信号(R110)を受信するまで待ち受ける。近距離通信装置100は、探索状態(ST104)のときに共有動作制御部155で領域検出応答信号(R110)を受信すると、ファイル共有状態(ST105)に遷移する。また、近距離通信装置100は、探索状態(ST104)のときに領域通知信号検出部153で領域通知信号(C110)を検出すると、領域検出応答信号生成部154から送信元の近距離通信装置に領域検出応答信号(R110)を送信し、ファイル共有状態(ST103)に遷移する。
ファイル共有状態(ST105)の近距離通信装置100は、制御部150(共有動作制御部155、記憶部管理部157および共有動作判定部156)で、領域検出応答信号の送信元の近距離通信装置とお互いの提供領域131内のファイルをやり取りする。
ファイル共有状態(ST103)またはファイル共有状態(ST105)の近距離通信装置100は、ファイル共有動作を終えると、待ち受け状態(ST102)に遷移する。このとき、近距離通信装置100は、共有動作判定部156の判定結果をホスト機器200に通知して、ファイル交換の完了やファイル交換が行われなかったことを、メッセージで表示したり、音や光でユーザに通知したりしてもよい。このようにすることで、近距離通信装置100は、速やかに次の動作に移るようにユーザを促すことができ、ファイル共有動作に費やされる時間をより短くすることができる。また、ファイル共有動作を終えると待ち受け状態(ST102)に遷移するので、同じ相手と不必要なファイル共有動作を繰り返すことを防止できる。
待ち受け状態(ST102)の近距離通信装置100は、共有動作制御部155でホスト機器200からの停止要求(C113)を受け取ると、共有動作制御部155から停止応答(R113)を返し、停止状態(ST101)に遷移する。
図6は、図2に示す第1の近距離通信装置100aと第2の近距離通信装置100bとの間でファイル共有を行う際の手順を示す制御シーケンス図である。第1の近距離通信装置100aおよび第2の近距離通信装置100bは、停止状態(ST101)であるものとする。図6において、図5の状態遷移図を用いて説明した動作状態と同様の動作状態については、図5と同一の番号を付ける(動作状態ST101〜ST105)。
まず、ユーザは、第1のホスト機器200aを操作して、停止状態(ST101a−1)の第1の近距離通信装置100aに起動要求(C101a)を送信する。第1の近距離通信装置100aでは、起動要求(C101a)を受信すると、共有動作制御部155aが起動応答(R101a)を第1のホスト機器200aに返し、第1の近距離通信装置100aは待ち受け状態(ST102a−1)に移行する。同様に、ユーザは、第2のホスト機器200bを操作して、第2の近距離通信装置100bを待ち受け状態(ST102b−1)に移行させる。
次に、ユーザは、第1のホスト機器200aを操作して、待ち受け状態(ST102a−1)の第1の近距離通信装置100aに探索要求(C102)を送信する。第1の近距離通信装置100aでは、探索要求(C102)を受信すると、共有動作制御部155aが探索応答(R102)を第1のホスト機器200aに返し、第1の近距離通信装置100aは探索状態(ST104)に移行する。
探索状態(ST104)に移行した第1の近距離通信装置100aでは、領域通知信号生成部152aが、領域通知信号(C110a)を近距離無線通信部120aを介して周囲に繰り返し送信する。このとき、待ち受け状態(ST102b−1)の第2の近距離通信装置100bが第1の近距離通信装置100aの近くに位置していれば、第2の近距離通信装置100bでは、領域通知信号検出部153bが領域通知信号(C110a)を所定の閾値以上の強度で受信して、第1の近距離通信装置100aと近距離無線通信を行いうることを検出する。第2の近距離通信装置100bでは、領域通知信号検出部153bが所定の閾値以上の強度で領域通知信号(C110a−2)を検出すると、領域検出応答信号生成部154bが領域検出応答信号(R110b)を第1の近距離通信装置100aに送信して、第2の近距離通信装置100bはファイル共有状態(ST103)に移行する。第1の近距離通信装置100aでは、共有動作制御部155aが領域検出応答信号(R110b)を受信して、第2の近距離通信装置100bと近距離無線通信を行いうることを検出すると、第1の近距離通信装置100aはファイル共有状態(ST105)に移行する(ST110:接近検出)。
ファイル共有状態(ST105)に移行した第1の近距離通信装置100aでは、記憶部管理部157aが、提供領域131a内のファイルを近距離無線通信部120aを介して第2の近距離通信装置100bに送信する。送信されるファイルのデータには、ファイルの内容に加えて、ファイル名や最終変更時刻、作成時刻、ファイルサイズなどが含まれる。ファイル共有状態(ST103)に移行した第2の近距離通信装置100bでは、記憶部管理部157bが、近距離無線通信部120bを介して受信したファイルを受取領域133b内に保存する(ST111:ファイル転送)。このとき、共有動作判定部156bがファイル共有を不要と判断した場合は、記憶部管理部157bはファイルを受信せずにまたは受信したファイルを保存せずに転送動作を終了する。次いで、第2の近距離通信装置100bでは、記憶部管理部157bが、提供領域131b内のファイルを近距離無線通信部120bを介して第1の近距離通信装置100aに送信する。転送されるファイルのデータには、ファイルの内容に加えて、ファイル名や最終変更時刻、作成時刻、ファイルサイズなどが含まれる。第1の近距離通信装置100aでは、記憶部管理部157aが、受信したファイルを受取領域133a内に保存する(ST112:ファイル転送)。このとき、共有動作判定部156aがファイル共有を不要と判断した場合は、記憶部管理部157aはファイルを受信せずにまたは受信したファイルを保存せずに転送動作を終了する。ファイル転送(ST112)を終了した後、第1の近距離通信装置100aは待ち受け状態(ST102a−2)に移行し、第2の近距離通信装置100bは待ち受け状態(ST102b−2)に移行する。
ファイル転送動作が終了した後に、ユーザは、第1のホスト機器200aを操作して、待ち受け状態(ST102a−2)の第1の近距離通信装置100aに停止要求(C113a)を送信する。第1の近距離通信装置100aでは、停止要求(C113a)を受信すると、共有動作制御部155aが停止応答(R113a)を第1のホスト機器200aに返し、第1の近距離通信装置100aは停止状態(ST101a−2)に移行する。同様に、ユーザは、第2のホスト機器200bを操作して、第2の近距離通信装置100bを停止状態(ST101b−2)に移行させる。
以上の手順により、第1の近距離通信装置100aと第2の近距離通信装置100bとの間でファイル共有を行うことができる。このとき、近距離通信としてUWBなどの高速な通信方式を用いれば、ファイル共有を短時間で行うことができる。
なお、図6では、第1の近距離通信装置100aが領域通知信号を送信する例を示したが、領域通知信号を送信する機器は特に限定されず、第2の近距離通信装置100bが領域通知信号を送信してもよい。
また、ファイル転送(ST111)において、第1の近距離通信装置100aは、ファイル転送が行われる前に、提供領域131a内の各ファイルの、ファイル名、最終変更時刻、作成時刻、ファイルサイズなどを含む転送ファイルリストを、第2の近距離通信装置100bに送信してもよい。このようにすることで、第2の近距離通信装置100bにおいて、共有動作判定部156bは、転送ファイルリストの内容と自装置の受取領域133bの内容とを比較して、ファイル共有を行うかどうかをファイル転送が行われる前に判断することができる。共有動作判定部156bがファイル共有を不要と判断した場合は、第2の近距離通信装置100bは、その判断結果を第1の近距離通信装置100aに送信する。判断結果を受信した第1の近距離通信装置100aは、ファイルの送信を行わずにファイル転送(ST111)を終えることができるので、ファイル転送に伴う不要な電力消費を削減することができる。同様に、ファイル転送(ST112)において、第2の近距離通信装置100bは、ファイル転送が行われる前に、提供領域131b内のファイル情報を第1の近距離通信装置100aに送信してもよい。このようにすることで、第2の近距離通信装置100bは、ファイルの送信を行わずにファイル転送(ST112)を終えることができるので、ファイル転送に伴う不要な電力消費を削減することができる。
また、ファイル転送(ST111)において、第2の近距離通信装置100bは、ファイル転送が行われる前に、受取領域133b内の各ファイルの、ファイル名、最終変更時刻、作成時刻、ファイルサイズなどを含むファイル情報を、第1の近距離通信装置100aに送信してもよい。このようにすることで、第1の近距離通信装置100aにおいて、共有動作判定部156aは、受信したファイル情報と自装置の提供領域131aの内容とを比較して、ファイル共有を行うかどうかをファイル転送を行う前に判断することができる。共有動作判定部156aがファイル共有を不要と判断した場合は、第1の近距離通信装置100aは、ファイルの送信を行わずにファイル転送(ST111)を終えることができるので、ファイル転送に伴う不要な電力消費を削減することができる。同様に、ファイル転送(ST112)において、第1の近距離通信装置100aは、ファイル転送が行われる前に、受取領域133a内のファイル情報を第2の近距離通信装置100bに送信してもよい。このようにすることで、第2の近距離通信装置100bは、ファイルの送信を行わずにファイル転送(ST112)を終えることができるので、ファイル転送に伴う不要な電力消費を削減することができる。
図7は、第1の近距離通信装置100aと第2の近距離通信装置100bとの間でファイル共有を行った場合における、第1の近距離通信装置100aおよび第2の近距離通信装置100bの記憶部内のファイルの変化を示す図である。
図7(a)は、ファイル共有を行う前の第1の近距離通信装置100aの記憶部内のファイルを示す図である。第1の近距離通信装置100aは、記憶部の提供領域131aにファイルA,B,Cを、非提供領域132aにファイルD,Eを、受取領域133aにファイルF,G,Hを保存している。受取領域133aに保存されているファイルF,G,Hは、前回のファイル共有のときに受け取ったファイルである。
同様に、図7(b)は、ファイル共有を行う前の第2の近距離通信装置100bの記憶部内のファイルを示す図である。第2の近距離通信装置100bは、記憶部の提供領域131bにファイルa,bを、非提供領域132bにファイルcを、受取領域133bにファイルd,eを保存している。受取領域に保存されているファイルd,eは、前回のファイル共有のときに受け取ったファイルである。
図7(c)は、ファイル共有を行った後の第1の近距離通信装置100aの記憶部内のファイルを示す図である。図7(c)に示すように、第1の近距離通信装置100aは、第2の近距離通信装置100bとファイル共有を行った際に第2の近距離通信装置100bから受け取ったファイルa,bを受取領域133aに上書き保存する。このとき、ファイルa,bは、第2の近距離通信装置の提供領域131bに保存されていたファイルである。また、ファイルa,bの受取領域133aへの上書き保存により、ファイルF,G,Hは削除される。
同様に、図7(d)は、第1の近距離通信装置100aとファイル共有を行った後の第2の近距離通信装置100bの記憶部内のファイルを示す図である。図7(d)に示すように、第2の近距離通信装置100bは、第1の近距離通信装置100aとファイル共有を行った際に第1の近距離通信装置100aから受け取ったファイルA,B,Cを受取領域133bに上書き保存する。このとき、ファイルA,B,Cは、第1の近距離通信装置の提供領域131aに格納されていたファイルである。また、ファイルA,B,Cの受取領域133bへの上書き保存により、ファイルd,eは削除される。
このように、第1の近距離通信装置100aおよび第2の近距離通信装置100bは、提供領域131内のファイルを相手機器に送信して、受信したファイルを受取領域133に上書き保存することで、ファイル共有を行う。
以上説明したように、本実施の形態に係る近距離通信装置は、近距離無線通信により他の近距離通信装置とデータを送受信する近距離無線通信部と、他の近距離通信装置に共有させるファイルを保存する提供領域を有する記憶部と、近くに位置する他の近距離通信装置を検出する接近検出部を有し、他の近距離通信装置とのファイル共有を制御する制御部とを備え、接近検出部で他の近距離通信装置を検出すると、その近距離通信装置に記憶部の提供領域内のファイルを送信する。本実施の形態に係る近距離通信装置は、装置間で自発的に通信を確立することができ、かつ、他の近距離通信装置に共有させるファイルを予め指定することができるので、ユーザがこれらの操作をすることなく装置間でファイル共有を行うことができる。これにより、本実施の形態に係る近距離通信装置は、高速な無線通信方式を採用することで、ファイル共有処理に要する時間を短縮することができる。
また、本実施の形態に係る近距離通信装置は、近距離通信によりファイル共有を行うので、ユーザが意図する機器間でのみファイル共有を行うことができる。従来の機器は、すべての機器からファイルを受信してしまうので、ユーザが意図しない機器から受信したファイルもすべて記憶部に保存してしまい、記憶部の容量が足りなくなる可能性があった。本実施の形態に係る近距離通信装置は、ユーザが意図する機器間でのみファイル共有を行うことができるので、記憶部の容量が足りなくなる可能性を低減させることができる。
また、本実施の形態に係る近距離通信装置は、他の近距離通信装置から受信したファイルを保存する受取領域を有するので、ファイル共有前から有するファイルとファイル共有により受信するファイルとを分けて管理することができる。従来の機器は、複数の機器が同一名のファイルを有する場合、ユーザにとって必要なファイルを他の機器から受信した同一名のファイルで上書きしてしまう可能性があった。本実施の形態に係る近距離通信装置は、ユーザにとって必要なファイルを非提供領域に保存し、他の近距離通信装置から受信したファイルを受取領域に保存することで、ユーザにとって必要なファイルが上書きされてしまう危険性を排除することができる。
また、本実施の形態に係る近距離通信装置は、相手の近距離通信装置の記憶部内のファイルと自装置の記憶部内のファイルを比較してファイル共有を行うか否かを判別することができる。従来の機器は、既に有するファイルを含むすべてのファイルをファイル共有の際にやりとりしてしまうため、ホスト機器は無駄に電力を消費してしまっていた。本実施の形態に係る近距離通信装置は、相手の近距離通信装置の記憶部内のファイルと自装置の記憶部内のファイルを比較して、必要なファイルのみをやり取りすることができるので、ホスト機器の消費電力を削減することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、ファイル共有を行う二つの近距離通信装置のうち、一方の近距離通信装置が領域通知信号を送信する例を示した。実施の形態2では、双方の近距離通信装置が領域通知信号を送信する例を示す。なお、近距離通信装置の構成(図2および図3)および動作状態(図5)は実施の形態1と同様であり、ファイル共有を行う際の手順のみが実施の形態1と異なる。
図8は、実施の形態2において、第1の近距離通信装置100aと第2の近距離通信装置100bとの間でファイル共有を行う際の手順を示す制御シーケンス図である。第1の近距離通信装置100aおよび第2の近距離通信装置100bは、待ち受け状態(ST102)であるものとする。
まず、ユーザは、第1のホスト機器200aを操作して、待ち受け状態(ST102a−1)の第1の近距離通信装置100aに探索要求(C102a)を送信する。第1の近距離通信装置100aでは、探索要求(C102a)を受信すると、共有動作制御部155aが探索応答(R102a)を第1のホスト機器200aに返し、第1の近距離通信装置100aは探索状態(ST104a)に移行する。
同様に、ユーザは、第2のホスト機器200bを操作して、待ち受け状態(ST102b−1)の第2の近距離通信装置100bに探索要求(C102b)を送信する。第2の近距離通信装置100bでは、探索要求(C102b)を受信すると、共有動作制御部155bが探索応答(R102b)を第2のホスト機器200bに返し、第2の近距離通信装置100bは探索状態(ST104b)に移行する。
探索状態(ST104a,b)に移行した第1の近距離通信装置100aおよび第2の近距離通信装置100bでは、領域通知信号生成部152a,bが、それぞれ領域通知信号(C110a,b)を非同期で送信する。例えば、領域通知信号生成部152a,bは、領域通知信号(C110a,b)の送信間隔を所定の値の範囲で所定の送信回数ごとに変化させることで、領域通知信号(C110a,b)を非同期で送信することができる。このとき、第1の近距離通信装置100aと第2の近距離通信装置100bとの間の距離が近ければ、第1の近距離通信装置100aまたは第2の近距離通信装置100bでは、領域通知信号生成部152a,bが領域通知信号を送信していない間に、領域通知信号検出部153a,bは相手装置が送信した領域通知信号を受信することができる。ここでは、第2の近距離通信装置の領域通知信号検出部153bが、先に所定の閾値以上の強度で領域通知信号(C110a−2)を受信したものとする。第2の近距離通信装置100bでは、領域通知信号検出部153bが所定の閾値以上の強度で領域通知信号(C110a−2)を受信すると、領域検出応答信号生成部154bが領域検出応答信号(R110b)を第1の近距離通信装置100aに送信して、ファイル共有状態(ST103)に移行する。第1の近距離通信装置100aでは、共有動作制御部155aが領域検出応答信号(R110b)を受信すると、ファイル共有状態(ST105)に移行する(ST110:接近検出)。
ファイル共有状態(ST105)に移行した第1の近距離通信装置100aでは、記憶部管理部157aが、提供領域131a内のファイルを近距離無線通信部120aを介して第2の近距離通信装置100bに送信する。ファイル共有状態(ST103)に移行した第2の近距離通信装置100bでは、記憶部管理部157bが、近距離無線通信部120bを介して受信したファイルを受取領域133b内に保存する(ST111:ファイル転送)。このとき、共有動作判定部156bがファイル共有を不要と判断した場合は、記憶部管理部157bはファイルを受信せずにまたは受信したファイルを保存せずに転送動作を終了する。次いで、第2の近距離通信装置100bでは、記憶部管理部157bが、提供領域131b内のファイルを近距離無線通信部120bを介して第1の近距離通信装置100aに送信する。第1の近距離通信装置100aでは、記憶部管理部157aが、受信したファイルを記憶部の受取領域133a内に保存する(ST112:ファイル転送)。このとき、共有動作判定部156aがファイル共有を不要と判断した場合は、記憶部管理部157aはファイルを受信せずにまたは受信したファイルを保存せずに転送動作を終了する。ファイル転送(ST112)を終了した後、第1の近距離通信装置100aは待ち受け状態(ST102a−2)に移行し、第2の近距離通信装置100bは待ち受け状態(ST102b−2)に移行する。
以上の手順により、第1の近距離通信装置100aと第2の近距離通信装置100bとの間でファイル共有を行うことができる。
以上説明したように、本実施の形態では、双方の近距離通信装置が領域通知信号を送信するようにした。これにより、本実施の形態に係る近距離通信装置は、実施の形態1の効果に加え、ファイル共有の相手となる近距離通信装置をより迅速に検出することができる。
(実施の形態3)
実施の形態1では、提供領域、非提供領域および受取領域をそれぞれ異なる管理領域として有する例を示した。実施の形態3では、フォルダおよびファイルに属性を付与することで、提供領域、非提供領域および受取領域を管理する例を示す。具体的には、提供領域および非提供領域と受取領域とを異なるフォルダに分けて管理し、さらにフォルダおよびファイルに異なる属性を付与することで提供領域と非提供領域とを区別する例を示す。なお、近距離通信装置の構成(図2および図3)および動作(図5)は実施の形態1と同様であり、提供領域、非提供領域および受取領域の管理方法のみが実施の形態1と異なる。
図9は、実施の形態3において、第1の近距離通信装置100aと第2の近距離通信装置100bとの間でファイル共有を行った場合における、第1の近距離通信装置100aおよび第2の近距離通信装置100bの記憶部内のファイルの変化を示す図である。
図9(a)は、ファイル共有を行う前の第1の近距離通信装置100aの記憶部130a内のフォルダおよびファイルを示す図である。第1の近距離通信装置100aは、提供領域の属性を付与されたフォルダ1、ファイルD,F(すべて実線で示す)、非提供領域の属性を付与されたフォルダ2、ファイルC,E,G(すべて破線で示す)を有する。また、第1の近距離通信装置100aは、受取領域として機能する受フォルダをさらに有し、受フォルダ内にファイルH,Iを有する。受フォルダ内に保存されているファイルH,Iは、前回のファイル共有のときに受け取ったファイルである。
同様に、図9(b)は、ファイル共有を行う前の第2の近距離通信装置100bの記憶部130b内のフォルダおよびファイルを示す図である。第2の近距離通信装置100bは、提供領域の属性を付与されたファイルA,B(すべて実線で示す)を有する。
図9(c)は、ファイル共有を行った後の第1の近距離通信装置100aの記憶部130a内のフォルダおよびファイルを示す図である。第1の近距離通信装置100aは、第2の近距離通信装置100bとファイル共有を行った際に第2の近距離通信装置100bから受け取ったファイルA,Bを受フォルダ内に上書き保存する。ファイルA,Bは、第2の近距離通信装置100bにおいて提供領域の属性が付与されていたファイル(図9(b)において実線で示すファイル)である。
同様に、図9(d)は、ファイル共有を行った後の第2の近距離通信装置100bの記憶部130b内のフォルダおよびファイルを示す図である。第2の近距離通信装置100bは、第1の近距離通信装置100aとファイル共有を行った際に受フォルダを作成し、第1の近距離通信装置100aから受け取ったフォルダ1およびファイルDを受フォルダ内に保存する。フォルダ1およびファイルDは、第1の近距離通信装置100aにおいて提供領域の属性が付与されていたファイル(図9(a)において実線で示すフォルダおよびファイル)である。なお、第1の近距離通信装置100aの記憶部130aでは、ファイルFも提供領域の属性が付与されているが、ファイルFを格納するフォルダ2が非提供領域の属性を付与されているため、近距離通信装置100aは、ファイル共有の際にファイルFを第2の近距離通信装置100bに送信しない。
このように、第1の近距離通信装置100aおよび第2の近距離通信装置100bは、提供領域の属性を付与したフォルダおよびファイル(上位フォルダも提供領域の属性を付与されているもののみ)を相手機器に送信する。そして、第1の近距離通信装置100aおよび第2の近距離通信装置100bは、受信したファイルを受取領域として機能する受フォルダ(なければ作成する)に上書き保存することで、ファイル共有を行う。
以上説明したように、本実施の形態に係る近距離通信装置は、フォルダおよびファイルに属性を付与することで、提供領域、非提供領域および受取領域を管理する。これにより、ホスト機器は、近距離通信装置の記憶部をファイルシステムの一部として制御することが可能となる。したがって、本実施の形態に係る近距離通信装置は、実施の形態1と同様の効果に加え、PDAやPCなどのファイルシステムによりファイル管理を行うホスト機器に容易に接続されうる。
(実施の形態4)
実施の形態1では、ファイル名やファイルサイズなどを比較してファイル共有を行うかどうかを判別する例を示した。実施の形態4では、ファイルに関する履歴を残し、その履歴を参照してファイル共有を行うかどうかを判別する例を示す。また、実施の形態1では、待ち受け状態から探索状態に移行し、ファイル共有動作後に待ち受け状態に戻る例を示した。実施の形態4では、ホスト機器からの信号により、待ち受け状態と探索状態とを切り替え、ファイル共有動作後にファイル共有動作前の状態(待ち受け状態または探索状態)に戻る例を示す。
図10は、本発明の実施の形態4に係る近距離通信装置の構成を示すブロック図である。実施の形態1に係る近距離通信装置と同じ構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。
図10において、近距離通信装置300は、図3の近距離通信装置100の構成において、ファイル共有履歴310およびファイル変更履歴320をさらに有する。
ファイル共有履歴310は、ファイル共有を行った際の各ファイルの履歴である。例えば、ファイル共有履歴310は、ファイル共有を行った相手の近距離通信装置(固有の識別番号により特定される)に関する情報およびファイル共有を行った時刻に関する情報を含む。
ファイル変更履歴320は、記憶部内130で行われた各ファイルの変更に関する履歴である。例えば、ファイル変更履歴320は、ファイルを最後に変更した時刻に関する情報を含む。
共有動作判定部156は、相手の近距離通信装置の記憶部内のファイルと自装置の記憶部130内のファイルとを比較してファイル共有を行うかどうかを判別する。このとき、共有動作判定部156は、自装置のファイル共有履歴310およびファイル変更履歴320ならびに相手の近距離通信装置のファイル共有履歴およびファイル変更履歴を参照して、ファイル共有を行うかどうかを判別する。例えば、共有動作判定部156は、相手の近距離通信装置の記憶部内と自装置の記憶部130内に同一名称のファイルがあった場合でも、ファイル共有履歴310およびファイル変更履歴320を参照して前回のファイル共有後にそのファイルを変更したことが判明すれば、ファイル共有が必要と判断する。
以下、上述のように構成された近距離通信装置300の動作を説明する。
図11は、ファイル共有動作に関する近距離通信装置300の状態遷移図である。図中、STは各状態を示す。
ST301は、停止状態であり、近距離通信装置300は、近距離無線通信部120などを停止させて省電力状態になっている。停止状態(ST301)の近距離通信装置300は、共有動作制御部155でホスト機器200からの待受要求(C301)を受け取ると、共有動作制御部155から待受応答(R301)を返し、近距離無線通信部120を起動して待ち受け状態(ST302)に遷移する。
待ち受け状態(ST302)の近距離通信装置300は、領域通知信号検出部153で他の近距離通信装置から送信された領域通知信号(C310)を検出するまで待ち受ける。近距離通信装置300は、待ち受け状態(ST302)のときに領域通知信号検出部153で領域通知信号(C310)を検出すると、領域検出応答信号生成部154から送信元の近距離通信装置に領域検出応答信号(R310)を送信し、ファイル共有状態(ST303)に遷移する。
ファイル共有状態(ST303)の近距離通信装置300は、制御部150(共有動作制御部155、記憶部管理部157および共有動作判定部156)で、領域通知信号の送信元の近距離通信装置とお互いの提供領域131内のファイルをやり取りする。近距離通信装置300は、ファイル共有動作を終えた後、待ち受け状態(ST302)に戻る。
一方、近距離通信装置300は、停止状態(ST301)のときに共有動作制御部155でホスト機器200からの探索要求(C302)を受け取ると、共有動作制御部155から探索応答(R302)を返し、近距離無線通信部120を起動して探索状態(ST304)に遷移する。
探索状態(ST304)の近距離通信装置300は、ファイル共有の相手となる近距離通信装置を探索するために、領域通知信号生成部152から周囲に領域通知信号(C310)を繰り返し送信する。その後、近距離通信装置300は、共有動作制御部155で他の近距離通信装置から領域検出応答信号(R310)を受信するまで待ち受ける。近距離通信装置300は、探索状態(ST304)のときに共有動作制御部155で領域検出応答信号(R310)を受信すると、ファイル共有状態(ST305)に遷移する。また、近距離通信装置300は、探索状態(ST304)のときに領域通知信号検出部153で領域通知信号(C310)を検出すると、領域検出応答信号生成部154から送信元の近距離通信装置に領域検出応答信号(R310)を送信し、ファイル共有状態(ST306)に遷移する。
ファイル共有状態(ST305)の近距離通信装置300は、制御部150(共有動作制御部155、記憶部管理部157および共有動作判定部156)で、領域検出応答信号の送信元の近距離通信装置と提供領域131内のファイルをやり取りする。近距離通信装置300は、ファイル共有動作を終えた後、探索状態(ST304)に戻る。
ファイル共有状態(ST306)の近距離通信装置300は、制御部150(共有動作制御部155、記憶部管理部157および共有動作判定部156)で、領域通知信号の送信元の近距離通信装置と提供領域131内のファイルをやり取りする。近距離通信装置300は、ファイル共有動作を終えた後、探索状態(ST304)に戻る。
また、待ち受け状態(ST302)の近距離通信装置300は、共有動作制御部155でホスト機器200からの探索要求(C302)を受け取ると、探索状態(ST304)に遷移する。一方、探索状態(ST304)の近距離通信装置300は、共有動作制御部155でホスト機器200からの待受要求(C301)を受け取ると、待ち受け状態(ST302)に遷移する。
待ち受け状態(ST302)または探索状態(ST304)の近距離通信装置300は、共有動作制御部155でホスト機器200からの停止要求(C313)を受け取ると、共有動作制御部155から停止応答(R313)を返し、停止状態(ST301)に戻る。
図12は、第1の近距離通信装置300aと第2の近距離通信装置300bとの間でファイル共有を行った後に、第1の近距離通信装置300aと第3の近距離通信装置300cとの間でファイル共有を行う際の手順を示す制御シーケンス図である。第1の近距離通信装置300a、および第2の近距離通信装置300bは、停止状態(ST301)であるものとし、第3の近距離通信装置300cは、探索状態(ST304)であるものとする。
まず、ユーザは、第1のホスト機器200aを操作して、停止状態(ST301a−1)の第1の近距離通信装置300aに探索要求(C302)を送信する。第1の近距離通信装置300aでは、探索要求(C302)を受信すると、共有動作制御部155aが探索応答(R302)を第1のホスト機器200aに返す。次いで、第1の近距離通信装置300aは、近距離無線通信部120aを起動して、探索状態(ST304a−1)に移行する。一方、ユーザは、第2のホスト機器200bを操作して、停止状態(ST301b−1)の第2の近距離通信装置300bに待受要求(C301)を送信する。第2の近距離通信装置300bでは、待受要求(C301)を受信すると、共有動作制御部155bが待受応答(R301)を返す。次いで、第2の近距離通信装置300bは、近距離無線通信部120bを起動して、待ち受け状態(ST302b−1)に移行する。
探索状態(ST304a−1)に移行した第1の近距離通信装置300aでは、領域通知信号生成部152aが、領域通知信号(C310a−1)を近距離無線通信部120aを介して周囲に繰り返し送信する。この領域通知信号(C310a−1)は、第1の近距離通信装置300aが送信したことを示す識別情報およびファイル変更履歴320aの情報を含む。このとき、待ち受け状態(ST302b−1)の第2の近距離通信装置300bが第1の近距離通信装置300aの近くに位置していれば、第2の近距離通信装置300bでは、領域通知信号検出部153bが領域通知信号(C310a−1)を所定の閾値以上の強度で受信して、第1の近距離通信装置300aと近距離無線通信を行いうることを検出する。また、共有動作判定部156bは、領域通知信号(C310a−1)に含まれる識別情報および自装置が有するファイル共有履歴310bから、第1の近距離通信装置100aと最後にファイル共有を行った時刻を抽出する。次いで、共有動作判定部156bは、領域通知信号(C310a−1)に含まれるファイル変更履歴320aの情報と自装置が有するファイル変更履歴320bとを比較する。共有動作判定部156bは、最後にファイル共有を行った後にファイル変更が行われていないときは、ファイル共有を不要と判断する。第2の近距離通信装置300bでは、領域通知信号検出部153bが所定の閾値以上の強度で領域通知信号(C310a−1)を検出し、かつ、共有動作判定部156bがファイル共有を必要と判断した場合は、領域検出応答信号生成部154bが領域検出応答信号(R310b)を第1の近距離通信装置300aに送信して、第2の近距離通信装置300bはファイル共有状態(ST303b)に移行する。なお、領域検出応答信号(R310b)に第2の近距離通信装置300bの識別情報およびファイル変更履歴320bの情報を含めることで、第1の近距離通信装置300aの共有動作判定部156aがファイル共有を行うかどうかを判別するようにしてもよい。
第1の近距離通信装置300aでは、共有動作制御部155aが領域検出応答信号(R310b)を受信して、第2の近距離通信装置300bと近距離無線通信を行いうることを検出すると、第1の近距離通信装置300aはファイル共有状態(ST305a−1)に移行する(ST310A:接近検出)。
ファイル共有状態(ST305a−1)に移行した第1の近距離通信装置300aおよびファイル共有状態(ST303b)に移行した第2の近距離通信装置300bは、実施の形態1と同様にファイル転送(ST111a−1、ST112b)を行う。ファイル転送(ST111a−1、ST112b)を終了した後、第1の近距離通信装置300aは探索状態(ST304a−2)に移行し、第2の近距離通信装置300bは待ち受け状態(ST302b−2)に移行する。
探索状態(ST304a−2)に戻った第1の近距離通信装置300aでは、領域通知信号生成部152aが、領域通知信号(C310a)を近距離無線通信部120aを介して周囲に再び送信する。近くにいる待ち受け状態(ST302b−2)の第2の近距離通信装置300bでは、領域通知信号検出部153bが、領域通知信号(C310a−2)を所定の閾値以上の強度で受信して、第1の近距離通信装置300aと近距離無線通信を行いうることを検出する。共有動作判定部156bは、領域通知信号(C310a−2)に含まれる情報ならびに自装置のファイル共有履歴310bおよびファイル変更履歴320bから、最後にファイル共有を行った後にファイル変更が行われていないことを検出し、ファイル共有を不要と判断する。したがって、第2の近距離通信装置300bの領域検出応答信号生成部320bは、領域検出応答信号(R310b)を送信しない。
第1の近距離通信装置300aが移動して、探索状態(ST304c−1)の第3の近距離通信装置300cに近付くと、第3の近距離通信装置では、領域通知信号検出部153cが領域通知信号(C310a−4)を所定の閾値以上の強度で受信して、第1の近距離通信装置300aと近距離無線通信を行いうることを検出する。共有動作判定部156cがファイル共有を必要と判断した場合、領域検出応答信号生成部154cは、領域検出応答信号(R310c)を第1の近距離通信装置300aに送信し、第3の近距離通信装置300cは、ファイル共有状態(ST306c)に移行する。第1の近距離通信装置300aは、第3の近距離通信装置300cからの領域検出応答信号(R310c)を受信すると、ファイル共有状態(ST305a−2)に移行する(ST310B:接近検出)。
ファイル共有状態(ST305a−2)に移行した第1の近距離通信装置300aおよびファイル共有状態(ST306c)に移行した第3の近距離通信装置300cは、実施の形態1と同様にファイル転送(ST111a−2、ST112c)を行う。ファイル転送(ST111a−2、ST112c)を終了した後に、第1の近距離通信装置300aは探索状態(ST304a−3)に移行し、第3の近距離通信装置300cは探索状態(ST304c−2)に移行する。
探索状態(ST304a−2)に戻った第1の近距離通信装置300aでは、領域通知信号生成部152aが、領域通知信号(C310a)を近距離無線通信部120aを介して周囲に再び送信する。近くにいる第3の近距離通信装置300cでは、領域通知信号検出部153cが、領域通知信号(C310a−5)を所定の閾値以上の強度で受信して、第1の近距離通信装置300aと近距離無線通信を行いうることを検出する。共有動作判定部156cは、領域通知信号(C310c−5)に含まれる情報ならびに自装置のファイル共有履歴310cおよびファイル変更履歴320cから、最後にファイル共有を行った後にファイル変更が行われていないことを検出し、ファイル共有を不要と判断する。したがって、第3の近距離通信装置300cの領域検出応答信号生成部154cは、領域検出応答信号(R310c)を送信しない。同様に、探索状態(ST304c−2)に戻った第3の近距離通信装置300cでは、領域通知信号生成部152cが、領域通知信号(C310c)を近距離無線通信部120cを介して周囲に再び送信する。近くにいる第1の近距離通信装置300aでは、領域通知信号検出部153aが、領域通知信号(C310c−5)を所定の閾値以上の強度で受信して、第3の近距離通信装置300cと近距離無線通信を行いうることを検出する。共有動作判定部156aは、領域通知信号(C310a−5)に含まれる情報ならびに自装置のファイル共有履歴310aおよびファイル変更履歴320aから、最後にファイル共有を行った後にファイル変更が行われていないことを検出し、ファイル共有を不要と判断する。したがって、第1の近距離通信装置300aの領域検出応答信号生成部154aは、領域検出応答信号(R310a)を送信しない(ST310C:接近検出)。
ユーザは、第1のホスト機器200aを操作して、探索状態(ST304a−3)の第1の近距離通信装置300aに停止要求(C313a)を送信する。第1の近距離通信装置300aでは、停止要求(C313a)を受信すると、共有動作制御部155aが停止応答(R313a)を第1のホスト機器200aに返し、第1の近距離通信装置300aは停止状態(ST301a−2)に移行する。
以上の手順により、第1の近距離通信装置300aは、第2の近距離通信装置300bおよび第3の近距離通信装置300cとの間でファイル共有を行うことができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る近距離通信装置は、ファイル共有履歴およびファイル変更履歴をさらに有し、共有動作判定部はこれらの履歴を参照してファイル共有を行うか否かを判別する。これにより、本実施の形態に係る近距離通信装置は、実施の形態1の効果に加え、ファイル共有を行うかどうかをより正確に判別することができる。
なお、上記各実施の形態では、近距離通信装置がホスト機器に装着される例を示したが、近距離通信装置はホスト機器に内蔵されていてもよい。例えば、携帯電話などの小型携帯機器に本発明の近距離通信装置を内蔵すれば、より小型の機器でファイル共有を実現することができる。
また、上記各実施の形態では、近距離通信装置はホスト機器から探索要求を受けたときに探索動作に移行する例を示したが、近距離通信装置は常に探索動作を行うようにしてもよい。このようにすることで、ユーザの操作をさらに少なくすることができるので、ファイル共有動作をより短時間で行うことができる。
また、上記各実施の形態では、近距離通信装置が共有動作判定部を備える例を示したが、近距離通信装置が共有動作判定部を備えることは必須ではない。例えば、本発明の近距離通信装置をバッテリー駆動の小型携帯機器などに適用するときは、近距離通信装置は、共有済みファイルの再共有による電力消費を削減できるので、共有動作判定部を備えることが望ましい。一方、消費電力の削減より通信手順が簡易であることを優先するときは、近距離通信装置は、共有動作判定部を備えなくてもよい。
本発明の近距離通信装置およびファイル共有方法は、近距離無線通信によりファイル共有を行うのに有用である。例えば、本発明の近距離通信装置およびファイル共有方法は、小型携帯機器やデータサーバ装置、データ出力装置などに有用である。
従来のファイル共有方法を説明する制御シーケンス図 本発明の実施の形態1の近距離通信装置を用いてファイル共有を行う際の機器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1の近距離通信装置の構成を示すブロック図 領域通知信号のフォーマットの一例を示す図 本発明の実施の形態1の近距離通信装置のファイル共有動作に関する状態遷移図 本発明の実施の形態1の近距離通信装置がファイル共有を行う際の手順を示す制御シーケンス図 本発明の実施の形態1の近距離通信装置の記憶部内のファイルを示す図 本発明の実施の形態2の近距離通信装置がファイル共有を行う際の手順を示す制御シーケンス図 本発明の実施の形態3の近距離通信装置の記憶部内のファイルを示す図 本発明の実施の形態4の近距離通信装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態4の近距離通信装置のファイル共有動作に関する状態遷移図 本発明の実施の形態4の近距離通信装置がファイル共有を行う際の手順を示す制御シーケンス図

Claims (13)

  1. 近距離無線通信により他の通信装置とデータを送受信する近距離無線通信手段と、
    前記他の通信装置に共有させるファイルを保存する提供領域と、前記他の通信装置から受信したファイルを保存する受取領域と、を有する記憶手段と、
    近距離無線通信を行いうる前記他の通信装置を、前記近距離無線通信手段により検出する接近検出手段と、
    前記接近検出手段が前記他の通信装置を検出したときに、前記提供領域に保存しているファイルを前記近距離無線通信手段により前記他の通信装置に送信し、または前記近距離無線通信手段により前記他の通信装置から受信したファイルを前記受取領域に保存する共有動作制御手段と、
    を有する、近距離通信装置。
  2. 前記接近検出手段は、自装置の存在を通知する領域通知信号を生成するとともに、前記他の通信装置からの領域検出応答信号を検出することにより前記他の通信装置を検出し、
    前記近距離無線通信手段は、前記領域通知信号を前記他の通信装置に送信し、前記他の通信装置からの前記領域検出応答信号を受信する、
    請求項1記載の近距離通信装置。
  3. 前記接近検出手段は、検索要求を受けた場合に、自装置の存在を通知する領域通知信号を生成するとともに、前記他の通信装置からの領域検出応答信号を検出することにより前記他の通信装置を検出する、
    請求項2記載の近距離通信装置。
  4. 予め決められたボタンが押され、または予め決められたメニューが選択された場合に前記探索要求を受ける、
    請求項3記載の近距離通信装置。
  5. 動作を検出するセンサーをさらに有し、
    前記センサーにより動作が検出された場合に前記探索要求を受ける、
    請求項3記載の近距離通信装置。
  6. 前記接近検出手段は、前記他の通信装置からの領域通知信号を検出することにより前記他の通信装置を検出するとともに、前記領域通知信号の検出を通知する領域検出応答信号を生成し、
    前記近距離無線通信手段は、前記他の通信装置からの前記領域通知信号を受信し、前記領域検出応答信号を前記他の通信装置に送信する、
    請求項1記載の近距離通信装置。
  7. 前記記憶手段は、前記他の通信装置に共有させないファイルを保存する非提供領域をさらに有する、
    請求項1記載の近距離通信装置。
  8. 前記共有動作制御手段は、前記提供領域および前記非提供領域を、ファイルにそれぞれ異なる属性を付与することにより区別する、請求項7記載の近距離通信装置。
  9. 前記受取領域内のファイルと前記他の通信装置の前記提供領域内のファイルとを比較して、前記他の通信装置の前記提供領域内のファイルを、前記近距離無線通信手段が受信するか否かまたは前記受取領域に保存するか否かを判定し、あるいは、前記提供領域内のファイルと前記他の通信装置の前記受取領域内のファイルとを比較して、前記提供領域内のファイルを前記他の通信装置に送信するか否かを判定する共有動作判定手段をさらに有する、請求項1記載の近距離通信装置。
  10. 前記共有動作判定手段は、前記他の通信装置の前記提供領域内のファイルの共有履歴および変更履歴を参照して、前記他の通信装置の前記提供領域内のファイルを、前記近距離無線通信手段が受信するか否かまたは前記受取領域に保存するか否かを判定する、請求項9記載の近距離通信装置。
  11. 前記記憶手段は、前記提供領域および前記受取領域を、それぞれ異なる管理領域として有する、請求項1記載の近距離通信装置。
  12. 前記記憶手段は、前記提供領域および前記受取領域を、それぞれ異なるフォルダとして有する、請求項1記載の近距離通信装置。
  13. 他の通信装置に共有させるファイルを保存する提供領域と、前記他の通信装置から受信したファイルを保存する受取領域と、を有する記憶手段を備える近距離無線通信装置におけるファイル共有方法であって、
    近距離無線通信を行いうる前記他の通信装置を、近距離無線通信により検出する接近検出ステップと、
    前記接近検出ステップで前記他の通信装置を検出したときに、前記提供領域に保存しているファイルを近距離無線通信により前記他の通信装置に送信し、または近距離無線通信により前記他の通信装置から受信したファイルを前記受取領域に保存するステップと、
    を有するファイル共有方法。
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