JPWO2008062816A1 - 自動作曲システム - Google Patents

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JPWO2008062816A1
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八二六 福原
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恵範 山田
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    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
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Abstract

自動作曲システムは、作曲の素材となる素材楽曲データを小節番号毎に小節毎に分割して分割楽曲データを生成する小節分割手段と、前記小節分割手段で小節毎に分割された分割楽曲データを、楽曲のジャンルと、調と、小節数と、楽器編成と、楽曲進行を所定のルールに従って定義した楽節構成とを含む楽曲構造情報を付加して記憶する分割楽曲データベースとを備えている。第1段階において、素材楽曲データが前記小節分割手段により小節毎に分割され、分割楽曲データベースに記憶される。自動作曲システムは、さらに、前記分割楽曲データベースに記憶されている同一の楽曲構造情報の付加された分割楽曲データを、小節番号毎にランダムに抽出して小節番号順に連結処理を行う小節連結手段を備えている。第2段階で、この小節連結手段により、分割楽曲データがランダムに抽出されて連結処理される。

Description

この発明は、楽曲を分割したフレーズのデータベースを構築し、これを利用して楽曲を生成する自動作曲システム、及び作成された楽曲を通信ネットワークを介して配信する自動作曲配信システムに関するものである。
従来、楽曲を自動生成する幾つかの方法が提案されており、例えば下記の特許文献1の「楽曲生成方法、その装置、そのシステム」がある。これは楽曲生成に必要なフレーズを用意し、それらを利用して新たな楽曲を生成する方法を開示する。すなわち図1に示すように、曲全体としては全く異なる印象の楽曲から、共通するフレーズを抽出してデータベース化し、これを利用してフレーズを並べることにより自動的に作曲を行うように構成されている。ここでのフレーズとは小節単位である。例えば図1の素材楽曲データ(B)の小節FCと素材楽曲データ(A)の小節FBを連結処理して、新しい楽曲(D)を生成する。また、図1の素材楽曲データ(A)の小節FAと素材楽曲データ(C)の小節FDを連結処理して、新しい楽曲(E)を生成する。新しい楽曲を生成するには、ユーザが予め、調(キー)とコード進行(コードネームの進行)を設定し、その設定したキーの楽曲データの中から、設定したコードネームと同じコードネームを持つ分割楽曲データを小節毎に抽出して連結処理する。
また特許文献2は、曲のテンポをずらすこと無く所望の時間長にあった曲の長さを持つ自然な聴感の曲を生成するものであり、特許文献3は複数の曲テンプレートから作曲条件に合ったテンプレート候補を抽出し、選択したテンプレートを修正して新たな楽曲を生成するものである。
特開2006−178104公報 特開2005−165119公報 特開平11−119774公報
しかしながら、特許文献1の自動作曲装置では、ユーザが予めキーとコード進行を設定する必要があるため、その設定のための音楽的な知識が必要であり負担が大きいという問題がある。同様に、特許文献2、3の装置も、その利用のためにはユーザは音楽的な知識を必要としていた。
この発明は、キーやコード進行などの音楽知識がなくても、音楽的に不都合のない楽曲を自動的に作曲することが可能な自動作曲システム及び、作曲された楽曲データを通信ネットワークを介してユーザに配信することのできるシステムを提供することを目的とする。
この発明の自動作曲システムは、
作曲の素材となる素材楽曲データを小節毎に分割して分割楽曲データを生成する小節分割手段と、
前記小節分割手段で小節毎に分割された分割楽曲データを、楽曲のジャンルと、調と、小節数と、楽器編成と、楽曲進行を所定のルールに従って定義した楽節構成とを含む楽曲構造情報を付加して記憶する分割楽曲データベースと、
前記分割楽曲データベースに記憶されている同一の楽曲構造情報の付加された分割楽曲データを、小節番号毎にランダムに抽出して連結処理を行い、それにより前記素材楽曲データと異なるオリジナル楽曲データを作成する小節連結手段と、を備えている。
楽曲進行を所定のルールに従って定義した楽節構成は、典型的には、サブドミナント、ドミナント、トニックの進行であり、さらには、2つの小節からなる小楽節、2つの小楽節からなる大楽節のグループの進行である。
この発明でいう「楽曲構造」とは、上記楽節構成と、楽曲のジャンルと、調と、小節数と、楽器編成とを含む概念である。
このような楽曲構造が同一である複数の素材楽曲データを小節番号毎に小節毎に分割すると、分割した分割楽曲データを小節番号毎にランダムに抽出して連結したとき、その抽出の組み合わせがどのような組み合わせであったとしても、連結によって生成された新規な楽曲データは音楽的に破綻していないものとなる。この新規な楽曲データを作成するに際しては、従来のようにコード進行を予め設定する必要はなく、且つ、ユーザは音楽的な知識が全く不要である。
また、この発明の自動作曲システムは、
前記素材楽曲データは、メロディパートの素材楽曲データと、メロディパート以外のパートからなるリズムパートの素材楽曲データとで構成され、
前記分割楽曲データベースに記憶される分割楽曲データには、前記楽曲構造情報とともに、前記メロディパートの素材楽曲データの小節か、前記リズムパートの素材楽曲データの小節かを区別するパート情報が付加されており、
前記小節連結手段は、
第1の段階で、リズムパートの分割楽曲データを小節番号毎にランダムに抽出し、
第2の段階で、抽出したリズムパートの分割楽曲データと同一の楽曲構造情報が付加されたメロディパートの分割楽曲データを小節番号毎に抽出し、
第3の段階で、前記第1の段階で抽出したリズムパートの分割楽曲データと前記第2の段階で抽出したメロディパートの分割楽曲データとを小節番号順に連結して連結処理を行う。
この自動作曲システムでは、第1の段階でリズムパートの分割楽曲データのランダム抽出が行われて、新規に作成するオリジナル楽曲の骨格が形成される。第2の段階で、第1の段階でランダム抽出されたリズムパートの分割楽曲データと同一の楽曲構造情報の付加されたメロディパートの分割楽曲データが小節番号毎に抽出される。その後の第3の段階で、このようにして抽出されたリズムパートの分割楽曲データとメロディパートの分割楽曲データとを小節番号順に連結する。
素材楽曲データは、リズムパートとメロディパートで構成されているが、これらを分けて分割処理と連結処理をすることにより、全てのパートをまとめて処理する場合に比べて、連結時の組み合わせ数がはるかに増加する。また、最初に、リズムパートの処理により新規に作成する楽曲の骨格が形成されるため、処理の結果、音楽的に問題が生じる可能性が低くなる。
この発明の自動作曲システムは、
前記小節連結手段で作成されたオリジナル楽曲データを登録するオリジナル楽曲データベースと、各オリジナル楽曲に付したID及び同一性チェック用データを登録するIDデータベースをさらに備え、
前記小節連結手段で新たに作成されたオリジナル楽曲データが同一性チェック用データに基づいて前記IDデータベースに既登録のものであるかどうか照合し、既登録のものであれば、そのオリジナル楽曲データについてはオリジナル楽曲データベースに登録しない。
このような構成を備えることで、オリジナル楽曲データベースに登録される楽曲データはすべて異なった楽曲データとなる。なお、前記小節連結手段は、前記分割楽曲データベースに記憶されている分割楽曲データを、同一の楽曲構造を持つ楽曲グループ内で小節番号毎にランダムに抽出して連結処理を行うため、連結処理された新規なオリジナル楽曲データは、連結処理毎に異なったものとなる確率が高い。素材楽曲データが多数であれば、連結により生成されるオリジナル楽曲データの種類はほとんど無限となる。
この発明の自動作曲配信システムは、
上記の自動作曲システムを備えるサーバと、
前記サーバに通信ネットワークを介して接続されるクライアント端末と、を備え、
前記クライアント端末は、
前記サーバにアクセスした状態で、ユーザによって新規なオリジナル楽曲を作曲するためのジャンル、長調又は短調を区別する調情報を含む条件の入力を受け付ける条件入力手段を備え、
前記サーバは、前記クライアントから送信されてきた条件に対応するオリジナル楽曲データを、前記オリジナル楽曲データベースから抽出して試聴用楽曲データとともに配信用バッファに記憶し、
前記クライアント端末は、さらに、
前記サーバの配信用バッファに記憶されている試聴用楽曲データをダウンロードして出力する楽曲試聴手段と、
前記楽曲試聴手段で出力された結果に基づいてオリジナル楽曲データの全部をダウンロードする指示がユーザによって行われると、前記サーバの配信用バッファに記憶されている該オリジナル楽曲データの全部をダウンロードしてクライアント端末に登録する手段と、を備える。
前記条件入力手段は、さらに、性別の条件の入力を受け付けることもできる。
このようなシステムでは、ユーザはクライアント端末(例えばインターネットに接続されたパソコン)で、オリジナル楽曲をダウンロードするためのジャンル、長調又は短調を区別する調情報、すなわち、「明るい感じ」か「暗い感じ」を区別する情報を含む条件を入力するだけで、これらの条件に合うオリジナル楽曲データを入手できる。なお、条件に性別を含ませることで、この性別に基づいて、キーの範囲を決めることができるから、男性又は女性の声の高さに適した新規な楽音データをダウンロードすることができる。
この発明においては、オリジナル楽曲データを作成しようとするときに、予めコードネーム進行やサブドミナント、ドミナント、トニック等の和音進行等の楽節構成を設定しなくても、簡単にオリジナル楽音データを生成することができる。
また、ユーザは、クライアント端末においてジャンルや長調又は短調を区別する調情報の入力等、音楽理論を必要としない情報を入力するだけで、その入力に沿ったオリジナル楽曲データをダウンロードできる。
従来の作曲システムについて説明するための素材楽曲を示す図である。 この発明の実施形態である自動作曲配信システムの構成図である。 自動作曲システムについて説明するための素材楽曲を示す図である。 素材楽曲を小節毎に分割してそれらを連結処理する例を示す図である。 連結処理後の楽曲例を示す図である。 連結処理後の他の楽曲例を示す図である。 連結処理後のさらに他の楽曲例を示す図である。 連結処理後のさらに他の楽曲例を示す図である。 素材楽曲データの楽曲構成例を示す図である。 素材楽曲データの他の楽曲構成例を示す図である。 設定ファイルの構成図である。 素材楽曲データを構成図である。 分割楽曲データベースの構成図である。 連結処理後の楽曲構成例を示す図である。 連結処理後の他の楽曲構成例を示す図である。 オリジナル楽曲データベースの構成例を示す図である。 IDデータベースの構成例を示す図である。 クライアント端末の条件入力画面例を示す図である。 小節分割処理の動作を示すフローチャートである。 小節連結処理の動作を示すフローチャートである。 クライアント端末の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1−サーバ
2−素材楽曲データ
3−クライアント端末
10−自動作曲システム
110−小節分割部
120−分割楽曲データベース
130−小節連結部
140−IDデータベース
150−オリジナル楽曲データベース
図2は、この発明の実施形態である自動作曲配信システムの構成図である。
この自動作曲配信システムは、自動作曲システム10をインプリメントしたサーバ1と、このサーバ1に通信ネットワークであるインターネットを介して接続されるクライアント端末3とで構成されている。
自動作曲システム10は、素材となる素材楽曲データ2を分割して分割楽曲データを生成する小節分割部110と、分割された分割楽曲データを楽曲構造情報を付加して記憶する分割楽曲データベース120と、分割楽曲データベース120に記憶されている同一の楽曲構造情報を付加された分割楽曲データを小節番号毎にランダムに抽出して連結処理する小節連結部130と、小節連結部130で連結されたオリジナル楽曲データに付与するID及び同一性チェック用データとして用いられるチェックサム等を記憶するIDデータベース140と、オリジナル楽曲データを記憶するオリジナル楽曲データベース150とを備えている。実際には、自動作曲システム10はコンピュータとソフトウェアで実現され、小節分割部110と小節連結部130とはソフトウエアモジュールからなり、分割楽曲データベース120、IDデータベース140、オリジナル楽曲データベース150はハードディスク等の記憶手段内に構築される。
前記小節分割部110は、詳細については後述するように、素材楽曲データ2を小節番号毎に分割して分割楽曲データを生成する。また、前記分割楽曲データベース120は、分割楽曲データを、楽曲の「ジャンル」と、「調(キー。以下、単にキーと称することがある)」と、「小節数」と、「楽器編成」と、楽曲進行を所定のルールに従って定義した「楽節構成」とを含む楽曲構造情報を付加して記憶する。好ましくは、図示のように、同一の楽曲構造情報の付加された分割楽曲データを一つの楽曲グループとする。すなわち、分割楽曲データを、楽曲構造が同一である楽曲グループごとに記憶する。
前記小節連結部130は、同一の楽曲構造情報の付加された分割楽曲データを、すなわち、同一の楽曲グループ内の分割楽曲データを、小節番号毎にランダムに抽出してそれらを小節番号順に連結処理する。
クライアント端末3は、ユーザによって新規な楽曲を作曲するためのジャンル、性別、長調又は短調を区別する調情報を含む条件の入力を受け付ける条件入力部30と、条件入力部30においてユーザによって入力された条件に対応したオリジナル楽曲データの一部をサーバ1からダウンロードして試聴のために出力する楽曲試聴部31と、前記楽曲試聴部31で出力された結果に基づいてオリジナル楽曲データの全部をダウンロードする指示がユーザによって行われると、該楽曲データの全部を前記サーバからダウンロードしてクライアント端末3に登録する楽曲登録部32とを備えている。クライアント端末3は、通常はパーソナルコンピュータで構成され、インターネットを介してサーバ1に接続して所定のウェブサイトを閲覧することで上記条件入力部において条件の入力が可能となる。
なお、サーバ1においては、クライアント端末3においてユーザによって入力された条件に対応するオリジナル楽曲データをオリジナル楽曲データベース150から抽出して配信バッファ(図示を省略する)に記憶し、クライアント端末3からの要求に応じてこの配信バッファから所定の楽曲データをダウンロードする。
上記の処理によって、自動作曲システム10では音楽的に破綻のないオリジナル楽曲を作曲することができ、また、サーバ1にインストールされている配信プログラムを実行することによりユーザの希望に沿ったオリジナル楽曲をクライアント端末3に対してダウンロードすることができる。
図3以下において、この自動作曲の方法について説明する。
図3は、旋律の異なるイ曲、ロ曲、ハ曲を示した同一ジャンルのピアノ楽譜である。本来は前奏・Aメロ・Bメロ・Cメロ・間奏・後奏からなる楽節構成となっているが、図3においては、その1部分である2小節+2小節(小楽節+小楽節=大楽節)の4小節を示している。各楽曲は、小節数、調(キー)、楽器編成、楽節構成、ジャンルが同一である。すなわち、小節数は「4」、調(キー)は「C」、楽器編成はピアノ、楽節構成は、いずれも、トニック、サブドミナント、ドミナント、トニックの進行となっている。
これらの曲を比較すると、それぞれは異なる楽曲であるが、イ曲、ロ曲、ハ曲の各小節を図4の組み合わせ表のように小節毎にランダムに組み替えると、例えば図5で示すEXP(1)はイ−1、ハ−2、ロ−3、イ−4という異なる楽曲の各小節の組み合わせとなるが、これは音楽的に遜色のない楽曲であると言える。また同様にEXP(2)、EXP(3)のように組み合わせることも可能である。これらがどの組み合わせにおいても音楽的不具合を起こさないのは、イ曲、ロ曲、ハ曲の三曲全てが同じハ長調(キーが「C」)であり、同じ小節数であり、同じジャンルであり、同じ楽器編成(ピアノ)であり、かつ同じ楽節構造を採っているためである。従って、前記自動作曲方法において蓄積された小節データを基に多数のオリジナル楽曲を生成することが可能である。
図6は、メロディパート及びリズムパートの異なるイ曲、ロ曲、ハ曲を示した楽譜である。実際にはメロディパート・リズムパート共に楽器編成はこの限りではないが、同図は一例として示している。
これらの曲を比較すると、それぞれは異なる楽曲であるが、イ曲、ロ曲、ハ曲の各小節を同じく図4の組み合わせ表のようにランダムに組み替えると、例えば図7で示すEXP(1)はイ−1、ハ−2、ロ−3、イ−4という異なる楽曲の各小節の組み合わせとなるが、これは音楽的に遜色のない楽曲であると言える。また同様にEXP(2)、EXP(3)のように組み合わせることも可能なので、蓄積された小節データを基に多数の楽曲を生成することが可能である。
さらに、例えば図7のEXP(1)とEXP(3)を比較すると、1小節目・2小節目・4小節目のコードネームが同一であることが判る。そこで、図7のEXP(1)とEXP(3)の1小節目と3小節目のメロディのみを入れ替えた譜面を図8のEXP(1)’とEXP(3)’に示すと、やはり音楽的に遜色のない楽曲であるといえる。図7と図8では、コードネームが同一であると、メロディパートを入れ替えても問題がないことを示している。
このように、ジャンルと、調と、小節数と、楽器編成と、楽節構成とが同一の複数の素材楽曲を小節毎に分割してから、小節毎にランダムに抽出した分割楽曲データを小節順に連結処理することで、新規でオリジナルな楽曲を数多く生成することが可能である。
サーバ1には、各クライアント端末に対して、上記の方法で作曲されたオリジナル楽曲データをダウンロードするための配信プログラムが予めインストールされている。この配信プログラムは、インターネットを介して接続されるクライアント端末3に対し、幾つかの手順を実行することができる。
第1の手順は、Web閲覧ソフト画面上で表示するための、楽曲に関する条件入力画面を送信する手順である。第2の手順は、その入力画面に従ってユーザがクライアント端末に入力した情報を受信する手順である。第3の手順は、その入力条件に合致する試聴用の試聴用楽曲データ(オリジナル楽曲データの一部)をオリジナル楽曲データベース150から抽出しクライアント端末3へ送信する手順である。第4の手順は、ユーザの試聴結果を受信する手順である。第5の手順は、その受信情報に従ってオリジナル楽曲データの全部をオリジナル楽曲データベース150から抽出しクライアント端末3へ送信する手順もしくは処理を終了する手順である。
素材楽曲データ1〜Nは、作曲者により、予め、次のようにして作曲される。
まず、楽曲の男性用キー、女性用キーを定め、共に歌い易いように音程を定める。そのキー範囲はジャンルにより任意に設定すれば良いが、例えば演歌・歌謡曲の場合は、男性用は下第一線ド音(C1)から第五線ファ音(F2)の間、女性用は下第三間ソ音(G1)から第四線レ音(D2)の間といった具合となる。
また、一曲を通しての楽曲構造も予めいくつかのパターンを規定しておく。ここで、本実施形態での楽曲構造とは、楽曲の「ジャンル」(ポップス、演歌、ジャズ等)と「調(キー)」と楽曲全体の「小節数」と「楽器編成」と楽曲進行を所定のルールに従って定義した「楽節構成」とを含む。楽節構成は、典型的には、サブドミナント、ドミナント、トニックの進行の順番であり、さらには、2つの小節からなる小楽節、2つの小楽節からなる大楽節のグループの進行等を含む。コード進行(コードネーム)は、この発明の楽曲構造には含まれない。
例えば図9は、作曲時の一曲を通しての楽曲構造のうちの小節構成を示す。すなわちこの小節構成を示す表に基づいて作曲を行う場合には、01〜08小節が前奏、09〜16小節がAメロ(メロディの略称。以下同じ)、17〜24小節がBメロ、25〜30小節がCメロ(1)、31〜32小節がCメロ(2)、33〜34がCメロ(3)、35〜38小節が間奏、39〜48小節が後奏という順番及び小節数で作曲をしなければならない。また、各小節では、小楽節と大楽節を考慮して作曲される。小楽節では、1小節目は「問いかけ」、2小節目は「その応答」のように曲が作られ、ドミナントの次はトニックがくるように、1小節目は必ずトニックとなるように、などの音楽的な基本的ルールに従って作曲される。本実施形態では、さらに、ジャンルと調(キー)と楽器編成がそれぞれ同一となるように作曲される。
上記のルールに従って素材楽曲データ1〜Nが多数作曲される。
図10は、楽曲構造の別の例を示している。
次に、作曲された楽曲を元に、リズムパート及びメロディパートそれぞれにおいて、ドラム、ベース、ギター、ピアノ、シンセサイザーなどの音色を指定したMIDI形式のデータファイルを作成する。この際、楽曲のジャンル、調、楽器編成、小節数を含む楽曲構造情報とともに各小節のコードネーム等の属性情報を記した設定ファイルも合わせて作成しておく。
図11は、設定ファイルの構成を示している。設定ファイルは表形式ファイルや任意のテキスト形式のファイルで構成され、1小節毎に作成される。この設定ファイルに記録されるデータは次の意味を持っている。
(1)「パート」
このMIDI形式の素材楽曲データがリズムパートかメロディパートかを区別する。
なお、メロディパートとは、前奏、間奏、後奏のメロディ、歌のガイドメロディ及びこれらと密接な関係を持つオブリガード(合いの手のようなメロディ)等から構成され、リズムパートとは、メロディパート以外のパートからなり、ドラム、ベース、ギター、ピアノ、シンセサイザーなどのパートで構成される。
(2)「ジャンル」
このMIDI形式の素材楽曲データのジャンルを示す。ジャンルとは、演歌、ポップス、ジャズなどの、曲の種類を示す情報である。
(3)「調」
このMIDI形式の素材楽曲データの調(キー)を示す。この調(キー)は、メジャーかマイナーかを示す情報も当然に含んでいる。
(4)「楽器編成パターン」
このMIDI形式の素材楽曲データの楽器編成情報を示す。例えば、ドラム、ベース、ギター、ピアノの楽器編成であることを示す。
(5)「小節数」
このMIDI形式の素材楽曲データの総小節数を示す。
(6)「通し番号」
このMIDI形式の素材楽曲データの制作通し番号を示す。
(7)「性別情報」
このMIDI形式の素材楽曲データの音程が女性用なのか男性用なのかを識別する情報である。
(8)「コードネーム」
この小節のコードネームを示す。
(9)「ペア設定」
この小節と次の小節番号の小節とがペアとして設定されるかどうかを示す。ペアとして設定されれば、次の小節の連結処理の段階では、これらの小節が必ず選択されることになる。
(10)「バリエーション設定」
ペア設定以外の小節線接続情報として使用される。
図12は、MIDI形式の素材楽曲データの構成を示している。
MIDI形式の素材楽曲データは、データファイルの基本情報を記憶するヘッダーチャンクと、楽曲データを記憶するトラックチャンクで構成されている。
上記のようにして作曲された素材楽曲データ(MIDI形式の素材楽曲データと設定ファイル)は、自動作曲システム10に渡され、最初に、小節分割部110で小節番号毎に小節毎に分割される。
小節分割部110で分割された分割楽曲データは分割楽曲データベース120に記憶される。なお、MIDI形式の素材楽曲データ(一般には、SMF(Standard Midi File)形式のMIDI形式ファイル)は、周知のようにイベント(データ)とデルタタイム(データ)によって構成されているが、小節線の位置で分割するには、デルタタイムを使う。
図13は、分割楽曲データベース120の構成を示している。
このデータベース120には、図示の分割楽曲データが小節毎に記憶されている。ここでいう、分割楽曲データとは、楽曲データそのものと、その楽曲データに付加される付加データをいう。付加データには、楽曲構造情報及びその他の情報が含まれている。本実施形態では、楽曲構造情報は、「ジャンル」、「調(キー)」、「楽器編成」、「小節数」である。楽曲構造情報に含まれる「楽節構成」については、本実施形態ではジャンル毎に同じものとしているため、実質的に「ジャンル」で表している。
データベース120に記憶されるデータは次の意味を持っている(ただし、既に説明したものを除く)。
(11)「小節数」
この小節が含まれる楽曲データの総小節数を示す。
(12)「小節番号」
この小節が最初の小節から数えて何番目になるかを示す。
(13)「マジックナンバー」
コードネームには予めIDが付与されているため、この小節のコードネームのIDを示す。
(14)「ペア後続側設定」
前の小節とペアか否かを示す。
(15)「小節最初のノートナンバー」
ノートナンバーとは音高を示す情報である。この小節の最初のノートナンバーを示す。
(16)「小節最後のノートナンバー」
この小節の最後のノートナンバーを示す。
(17)「小節内最高のノートナンバー」
この小節内の最高のノートナンバーを示す。
(18)「小節内最低のノートナンバー」
この小節内の最低のノートナンバーを示す。
(19)「小節内ノート総数」
この小節内のノートの総数を示す。
(20)「楽曲全体の最高ノートナンバー」
楽曲内の最高のノートナンバーを示す。
(21)「楽曲全体の最低ノートナンバー」
楽曲内の最低のノートナンバーを示す。
(22)「トラックデータ」
この小節の楽曲データ
(23)「その他」
その他のデータとして、プログラムチェンジやコントロールチェンジCC0、CC32など、楽器編成を表す情報やヘッダーとMIDIデータ部分の境目を示す識別子(MKR)が記憶されている。
上記のデータにおいて、(15)〜(19)は、主に、小節線連結処理において使用される。小節線連結処理では、隣り合った小節間で音の高低差が予め定めた範囲内に入っているか否か、メロディの音域が男性又は女性にとって自然に歌唱することが可能な範囲内にあるか否かが判定される。もし、この処理において、隣り合った小節間で音の高低差が不自然であると判定されたり、メロディの音域が適当でないと判定されると、連結処理を最初からやり直す。また、ノート総数が音楽的にあり得ない場合(例えばメロディパートのノート総数がゼロの場合)も連結処理を最初からやり直す。
(20)、(21)は性別情報を判定するのに使用する。
分割楽曲データベース150には、上記の分割楽曲データが、楽曲グループ1、楽曲グループ2、楽曲グループ3、・・・のように、楽曲構造(「ジャンル」、「調(キー)」、「楽器編成」、「小節数」及び「楽節構成」)が同一であるグループ毎に記憶されている。なお、「グループ毎に記憶されている分割楽曲データベース」とは、結果として同一グループ内の分割楽曲データが抽出できるように、各分割楽曲データが記憶されているデータベース構造すべてを意味する。したがって、例えば、図13に示す分割楽曲データが一見バラバラに記憶されていたとしても、グループがわかる構造は、「グループ毎に記憶されている分割楽曲データベース」である。
小節連結部130は、分割楽曲データベース120から、小節楽曲データを小節番号毎にランダムに抽出して小節番号順に連結処理を行う。
図14は、図9に示すn個の素材楽曲データ、すなわち、48個の小節数で構成され、且つその他の楽曲構造が同一である楽曲グループ内のn個の素材楽曲データが分割されて分割楽曲データベース120に記憶されている状態で、それらの分割楽曲データが小節番号毎にランダムに抽出されて小節番号順に連結処理される場合を示している。
また、図15は、図10に示すn個の素材楽曲データ、すなわち、33個の小節数で構成され、且つその他の楽曲構造が同一である楽曲グループ内のn個の素材楽曲データが分割されて分割楽曲データベース120に記憶されている状態で、それらの分割楽曲データが小節番号毎にランダムに抽出されて小節番号順に連結処理される場合を示している。
図14、図15のいずれの場合も、同一グループ内の分割楽曲データが小節番号順に連結処理されるため、連結後の楽曲は音楽的に破綻することがなく、且つ、素材楽曲データとは異なるオリジナル楽曲データとなる。
小節連結部130における小節連結処理は、
第1の段階で、リズムパートの分割楽曲データを小節番号毎にランダムに抽出し、
第2の段階で、抽出したリズムパートの分割楽曲データと同一の楽曲構造情報が付加されたメロディパートの分割楽曲データを小節番号毎に抽出し、
第3の段階で、前記第1の段階で抽出したリズムパートの分割楽曲データと前記第2の段階で抽出したメロディパートの分割楽曲データとを小節番号順に連結して連結処理を行う。
前記第2の段階では、実際には、抽出したリズムパートの分割楽曲データと同一の楽曲構造情報及び同一のコードネームが付加されたメロディパートの分割楽曲データを小節番号毎に抽出する。
また、前記第2の段階で、抽出したリズムパートの分割楽曲データと同一の楽曲構造情報、同一のコードネーム及び同一の性別情報が付加されたメロディパートの分割楽曲データを小節番号毎に抽出することも可能である。
また、前記第1の段階で、リズムパートの分割楽曲データにおいて、上記(9)のペア設定においてペア情報が含まれていると、次の小節番号の分割楽曲データについては、該ペア設定により指定される分割楽曲データを抽出することとする。このペア情報は音楽的に問題が起こりそうな箇所に使用される。
小節連結部130で連結処理された小節音楽データは、連結の結果、オリジナル楽曲データとなる。このオリジナル楽曲データは、先に登録されている他のオリジナル楽曲データと同一でないこと条件に、オリジナル楽曲データベース150に登録される。
オリジナル楽曲データが、オリジナル楽曲データベース150に登録されると、そのID等がIDデータベース140に登録される。
図16は、オリジナル楽曲データベース150の構成図である。
オリジナル楽曲データは、実際には、MP3データに変換される。図16に示すように、オリジナル楽曲データは、「メロディあり」(リズムパートとメロディパート)と「メロディなし」(メロディパート中の歌のガイドメロディのトラックのみを省いたデータ)と、試聴用(オリジナル楽曲データの一部)と、楽譜データ(PDFデータ)の4つに変換されて記憶される。
図17は、IDデータベース140の構成図である。
IDデータベース140には、次のデータが記憶される。
(24)「曲ID」
オリジナル楽曲データのIDを示す。
(25)「チェックサム」
オリジナル楽曲のチェックサムを示す。このデータは、曲の固有値を示すため、同一の曲が既登録されているか否かの同一性チェック用データとして使用される。
(26)「ジャンル」
オリジナル楽曲のジャンルを示す。
(27)「キーコード」
オリジナル楽曲の調(キー)を示す。
(28)「その他」
その他のデータとして、楽器編成(リズムパート)、楽器編成(メロディパート)、小節数、シャッフル情報がある。
オリジナル楽曲データが作成されると、そのチェックサムが求められ、同じ値のチェックサムがIDデータベース140に登録されているか否かが判定され、登録されていなければ、その楽曲データは真にオリジナルなものであると判定されて、オリジナル楽曲データベース150に登録される。同じチェックサムがあれば、もう一度、小節連結部130において上記の連結処理が行われる。
サーバ1の自動作曲システム10の処理は以上の通りである。
オリジナル楽曲データベース150に、多数のオリジナル楽曲が登録されている状態、または、自動作曲システム10による自動作曲処理と並行している状態で、クライアント端末からサーバ1にアクセスしてオリジナル楽曲のダウンロードのための条件を入力する。
入力する条件は、ジャンル、性別、長調又は短調を区別するための調情報である。
図18は、クライアント端末3の入力画面を示している。この画面は、クライアント端末3をサーバ1のWebサイトに接続することによりブラウザに表示される。なお、必要に応じて、ユーザIDやパスワードの入力を受け付けるようにすることもできる。
図18では、ジャンルとして、「R&B」、「しっとり系演歌」、「ムード歌謡」、「レゲエ」、「激しい系演歌」、「ブルース歌謡」、「バラード」が示されているが、その他、ポップス、ジャズ、など、任意のジャンルを設定することも可能である。
また、性別情報と、メジャー(明るい)、マイナー(暗い)を区別する調情報とが入力条件となっている。
これらの条件が入力されると、サーバ1がこの情報に基づいてオリジナル楽曲をオリジナル楽曲データベース150から抽出する。すなわち、IDデータベース140から、上記情報に合致した曲IDが抽出され、さらに、この曲IDに対応するオリジナル楽曲データがオリジナル楽曲データベース150から抽出される。サーバ1の配信プログラムは、オリジナル楽曲データベース150から抽出されたオリジナル楽曲データを、一旦、配信用バッファに格納してから、まず、オリジナル楽曲データの中の試聴用楽曲データをクライアント端末3に送信する。続いて、クライアント端末3から、オリジナル楽曲データの全部のダウンロードの要求があると、そのオリジナル楽曲データの全部をダウンロードする。なお、実際には、この段階で、ユーザに対する課金が発生する。
図19は、自動作曲システム10の小節分割処理の動作を示すフローチャートである。
ステップST1では、リズムパートのMIDIデータファイルとメロディパートのMIDIデータファイルとからなる素材楽曲データ2が設定ファイルとともに自動作曲システムの小節分割部110に入力される。
ステップST2では、上記設定ファイルの読み込みを行う。
ステップST3では、上記設定ファイルに基づいてパート別に素材楽曲データの解析を行う。解析により、図13の上記(13)〜(19)等が抽出される。
ステップST4では、上記解析結果に基づいて小節分割処理を行う。
ステップST5では、分割処理した分割楽曲データを図13のデータ構造に変換して分割楽曲データベース120に記憶する。
図20は、自動作曲システム10の小節連結処理の動作を示すフローチャートである。
ステップST10では、分割楽曲データベース120からデータ読出を開始する。
ステップST11では、リズムパート検索を行う。すなわち、同一楽曲構造のリズムパートの分割楽曲データを小節番号毎にランダムに抽出する。この実施形態では、同一楽曲構造の分割楽曲データが楽曲グループとして記憶されているので、楽曲グループ毎に分割楽曲データを小節番号毎にランダムに抽出する。
ステップST12では、メロディパート検索を行う。すなわち、抽出したリズムパートの分割楽曲データと同一の楽曲構造情報、同一のコードネーム及び性別情報が付加されたメロディパートの分割楽曲データを小節番号毎に抽出する。
スナップST13では、上記のようにして抽出したリズムパートの分割楽曲データとメロディパートの分割楽曲データとを小節番号順に連結処理する。
ステップST14では、連結処理して得られたオリジナル楽曲データのチェックサムを演算し、この値がIDデータベース140に登録されているか否かを判定し、既登録であれば、再度ST11以下からやり直す。演算したチェックサムが既登録でなければ、上記オリジナル楽曲データをオリジナル楽曲データベース150に登録し、そのID等(図17参照)をIDデータベース140に登録する。
図21は、クライアント端末3からオリジナル楽曲データをダウンロードするときの動作を示すフローチャートである。
ステップST20では、クライアント端末がインターネットを介してサーバ1のWebサイトに接続し、図18に示すような入力画面で条件を入力する。
ステップST21では、サーバ1において、上記のようにして入力された条件に対応するオリジナル楽曲データがオリジナル楽曲データベース150から抽出されて配信用バッファに記憶される。なお、サーバ1が上記条件を受信すると、その条件に一致するIDがIDデータベース140で検出される。入力条件は「ジャンル」「性別」「キー(明・暗)」であるが、これらの条件に基づいてIDデータベース140内のジャンルとキーコードが選ばれる。例えば「ジャンル」が演歌又は歌謡曲で「性別」が男性の場合は、歌のメロディの音域が、下第一線ド音(C1)から第五線ファ音(F2)の間であり、「ジャンル」が演歌又は歌謡曲で「性別」が女性の場合は、歌のメロディの音域が、下第三間ソ音(G1)から第四線レ音(D2)の間となる。また、入力条件の「キー(明・暗)」に応じて、キーコードが選ばれる。
ステップST21では、サーバ1の配信バッファに記憶されたオリジナル楽曲データの中の試聴用楽曲データがダウンロードされる。この楽曲データはクライアント端末3において出力される(ステップST22)。
ステップST23では、ユーザがOKの操作をするかどうかを判定する。OKでなければ、ステップST20に戻る。OKであれば、ステップST24に進み、
サーバ1の配信バッファに記憶されたオリジナル楽曲データの全部をダウンロードする。このとき、図示していないが、ユーザに対して課金処理が行われる。さらに、このオリジナル楽曲データを楽曲登録部32に登録する。
以上の動作により、ユーザは、音楽理論について知識がなくても、簡単に自分だけのオリジナル楽曲を得ることができる。
なお、以上の実施形態では、オリジナル楽曲全体を生成するようにしているが、既存の楽曲の一部を変更するような場合にも本発明の適用が可能である。
また、図13に示す付加情報に小節の文字数情報を追加し、予め歌詞を条件として設定して、この歌詞に合う文字数情報を有する小節を抽出することも可能である。

Claims (8)

  1. 作曲の素材となる素材楽曲データを小節毎に分割して分割楽曲データを生成する小節分割手段と、
    前記小節分割手段で小節毎に分割された分割楽曲データを、楽曲のジャンルと、調と、小節数と、楽器編成と、楽曲進行を所定のルールに従って定義した楽節構成とを含む楽曲構造情報を付加して記憶する分割楽曲データベースと、
    前記分割楽曲データベースに記憶されている同一の楽曲構造情報の付加された分割楽曲データを、小節番号毎にランダムに抽出して小節番号順に連結処理を行い、それにより前記素材楽曲データと異なるオリジナル楽曲データを作成する小節連結手段と、
    を備えてなる、自動作曲システム。
  2. 前記素材楽曲データは、メロディパートの素材楽曲データと、メロディパート以外のパートからなるリズムパートの素材楽曲データとで構成され、
    前記分割楽曲データベースに記憶される分割楽曲データには、前記楽曲構造情報とともに、前記メロディパートの素材楽曲データの小節か、前記リズムパートの素材楽曲データの小節かを区別するパート情報が付加されており、
    前記小節連結手段は、
    第1の段階で、リズムパートの分割楽曲データを小節番号毎にランダムに抽出し、
    第2の段階で、抽出したリズムパートの分割楽曲データと同一の楽曲構造情報が付加されたメロディパートの分割楽曲データを小節番号毎に抽出し、
    第3の段階で、前記第1の段階で抽出したリズムパートの分割楽曲データと前記第2の段階で抽出したメロディパートの分割楽曲データとを小節番号順に連結して連結処理を行う、請求項1記載の自動作曲システム。
  3. 前記楽曲データベースに記憶される分割楽曲データには、前記楽曲構造情報とともに、コードネームがさらに付加されており、
    前記小節連結手段は、前記第2の段階で、抽出したリズムパートの分割楽曲データと同一の楽曲構造情報及び同一のコードネームが付加されたメロディパートの分割楽曲データを小節番号毎に抽出する、請求項2記載の自動作曲システム。
  4. 前記楽曲データベースに記憶される分割楽曲データには、前記楽曲構造情報とともに、性別情報がさらに付加されており、
    前記小節連結手段は、前記第2の段階で、抽出したリズムパートの分割楽曲データと同一の楽曲構造情報、同一のコードネーム及び同一の性別情報が付加されたメロディパートの分割楽曲データを小節番号毎に抽出する、請求項3記載の自動作曲システム。
  5. 前記分割楽曲データベースに記憶される分割楽曲データには、前記楽曲構造情報とともに、次の小節番号の小節とペアになるべきことを示すペア情報がさらに付加されており、
    前記小節連結手段は、
    前記第1の段階で、リズムパートの分割楽曲データに前記ペア情報が含まれていると、次の小節番号の分割楽曲データについては、該ペア情報により指定される分割楽曲データを抽出する、
    請求項2記載の自動作曲システム。
  6. 前記小節連結手段で作成されたオリジナル楽曲データを登録するオリジナル楽曲データベースと、各オリジナル楽曲データのID及び同一性チェック用データを登録するIDデータベースをさらに備え、
    前記小節連結手段で新たに作成されたオリジナル楽曲データが同一性チェック用データに基づいて前記IDデータベースに既登録のものであるかどうか照合し、既登録のものであれば、そのオリジナル楽曲データについてはオリジナル楽曲データベースに登録しない、請求項1記載の自動作曲システム。
  7. 請求項1記載の自動作曲システムを備えるサーバと、
    前記サーバに通信ネットワークを介して接続されるクライアント端末と、を備え、
    前記クライアント端末は、
    前記サーバにアクセスした状態で、ユーザによって新規なオリジナル楽曲を作曲するためのジャンル、長調又は短調を区別する調情報を含む条件の入力を受け付ける条件入力手段を備え、
    前記サーバは、前記クライアントから送信されてきた条件に対応するオリジナル楽曲データを、前記オリジナル楽曲データベースから抽出して試聴用楽曲データとともに配信用バッファに記憶し、
    前記クライアント端末は、さらに、
    前記サーバの配信用バッファに記憶されている試聴用楽曲データをダウンロードして出力する楽曲試聴手段と、
    前記楽曲試聴手段で出力された結果に基づいてオリジナル楽曲データの全部をダウンロードする指示がユーザによって行われると、前記サーバの配信用バッファに記憶されている該オリジナル楽曲データの全部をダウンロードしてクライアント端末に登録する手段と、を備える、自動作曲配信システム。
  8. 前記条件入力手段は、さらに、性別の条件の入力を受け付ける、請求項7記載の自動作曲配信システム。
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