図1は、本発明が好適に用いられる通信カラオケシステム10の構成を説明する図である。この図1に示す通信カラオケシステム10においては、カラオケボックス、スナック、旅館等の店舗12における複数の個室14a、14b、14c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に個室14と称する)にそれぞれ1台乃至は複数台ずつ(図1では1台ずつ)の本発明のピアノロール型譜表示装置の一実施例であるカラオケ装置16a、16b、16c、・・・(以下、特に区別しない場合には単にカラオケ装置16と称する)が設置されている。これら複数のカラオケ装置16は、ルータ22を介して通信回線20に接続されており、同様にその通信回線20に接続されたサーバ装置18等との相互間でその通信回線20を介して情報の通信が可能とされている。
また、前記通信カラオケシステム10は、複数の電子早見本装置28a、28b、28c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に電子早見本装置28と称する)を備えており、前記カラオケ装置16の利用に際して、各利用者(グループ)毎に1台乃至数台ずつの前記電子早見本装置28が貸与され、各個室14において後述するように前記カラオケ装置16との間で対応付け処理が行われることで、そのカラオケ装置16の遠隔操作装置として用いられるようになっている。また、図1に示すように、前記店舗12内には前記複数のカラオケ装置16を相互に接続するLAN24が敷設されており、前記電子早見本装置28からのカラオケ装置16への入力は、所定のアクセスポイント26及びLAN24を介したLAN通信等により行われる。
前記通信回線20は、例えば公衆電話回線、ADSL回線、或いは光ファイバ回線等から構成されるWWW(World Wide Web)等のインターネットに接続された広域情報通信網である。また、前記サーバ装置18は、例えば、前記通信カラオケシステム10を管理する情報配信サービス提供会社によって運営されるサーバであり、その通信カラオケシステム10における楽曲データ(カラオケデータ)、背景映像情報、曲間情報等のデジタルコンテンツ(Digital Contents)の保管や入出力管理の基本的な制御を行うセンタ装置として機能する。また、前記通信カラオケシステム10を利用する各利用者毎の、前記カラオケ装置16を用いたカラオケ演奏に関する情報を、その利用者の識別情報(ユーザID)と対応付けて記憶するSNS(Social Network Service)データベースを管理するデータベースサーバとして機能する。なお、本実施例においては、前記通信カラオケシステム10のセンタ装置としての機能及びデータベースサーバとしての機能を兼ね備えた単一の前記サーバ装置18を備えた構成について説明するが、それらセンタ装置及びデータベースサーバが個別のサーバ装置として構成されたものであってもよい。
図1に示すように、前記通信カラオケシステム10は、前記通信回線20を介して複数のシステム乃至通信端末装置との間で相互に情報の送受信が可能とされている。すなわち、通信端末装置であるパーソナルコンピュータ30が前記通信回線20に接続されると共に、携帯型情報通信端末としての携帯電話機32及びタブレット34等が中継基地局36を介して前記通信回線20に接続されており、それらパーソナルコンピュータ30、携帯電話機32、タブレット34等と前記サーバ装置18等との間で相互に情報の送受信が可能とされている。
図2は、前記通信カラオケシステム10に備えられた、本発明のピアノロール型譜表示装置の一実施例であるカラオケ装置16の構成を例示するブロック線図である。この図2に示すように、本実施例のカラオケ装置16は、中央演算処理装置であるCPU40と、読出専用メモリであるROM42と、随時書込読出メモリであるRAM44と、記憶装置であるハードディスク46と、グラフィックスチップ(グラフィックスボード)等の映像処理部48と、サウンドチップ(サウンドボード)等の音声処理部50と、操作パネル52と、表示制御部54及び入力制御部56を介して前記CPU40に接続されたタッチパネルディスプレイ58と、通信インターフェイス64と、LANインターフェイス66と、無線通信部68と、ビデオ出力端子70を介して前記映像処理部48に接続された映像表示装置であるディスプレイ72と、オーディオ入力端子74を介して前記音声処理部50に接続された音声入力装置であるマイクロフォン76と、オーディオ出力端子78を介して前記音声処理部50に接続された音声増幅装置であるアンプ80と、そのアンプ80に備えられた音声出力装置であるスピーカ82と、オーディオ入力端子86を介して前記音声処理部50に接続されたサウンドエフェクタ88とを、備えて構成されている。
前記CPU40は、前記RAM44の一時記憶機能を利用しつつ前記ROM42に予め記憶された所定のプログラムに基づいて電子情報を処理・制御する所謂マイクロコンピュータであり、前記カラオケ装置16における各種制御を実行する。すなわち、前記操作パネル52、タッチパネルディスプレイ58、或いは電子早見本装置28等により所定の楽曲(カラオケ演奏曲)が選曲入力された場合、その選曲入力された楽曲を前記RAM44等に設けられた予約曲テーブルに登録する選曲予約制御、その予約曲テーブルの演奏順に従って前記ハードディスク46から前記RAM44に選曲されたカラオケ演奏曲の演奏情報及び歌詞情報(楽曲データ)を読み出す楽曲データ読出制御、楽曲の演奏進行に応じてそのRAM44から前記音声処理部50へ演奏情報を送信する演奏出力制御、その演奏出力制御に際して前記RAM44に展開された歌詞情報に基づいて歌詞文字映像を生成して前記映像処理部48へ送信する歌詞文字映像出力制御、前記演奏出力制御に際して前記映像処理部48を制御して所定の背景映像を再生させる背景映像出力制御、カラオケ演奏が行われていない間すなわち曲間において、新譜情報、選曲ランキング、店舗広告等の曲間情報を出力させる曲間情報出力制御、及び前記通信回線20を介した前記サーバ装置18等との間の情報通信制御等の基本的な制御に加え、後述する本実施例のピアノロール型譜表示制御等の各種制御を実行する。
前記映像処理部48は、前記ディスプレイ72に表示される画面(映像)の描画に係る各種制御を行う。例えば、前記CPU40から供給されるデータに基づいてグラフィックスメモリにそのデータを書き込み、そのデータを読み出すことによって前記ビデオ出力端子70を介して前記ディスプレイ72に所定の画面を表示させる制御を行う。具体的には、前記カラオケ装置16による楽曲の演奏出力(カラオケ演奏)に際して、前記CPU40において生成された歌詞文字映像等の文字映像(テロップ)を出力させたり、前記ハードディスク46に記憶されたMPEG(Moving Picture Experts Group)データ等の背景映像情報に基づいて所定の背景映像を再生(デコード)させたり、その背景映像の前面側に前記歌詞文字映像を合成させて前記ディスプレイ72に表示させたり、その歌詞文字映像を前記楽曲の演奏進行に応じて順次色替わり表示させる等の各種表示制御を行う。また、前記CPU40から供給されるデータに基づいて、後述する本実施例のピアノロール型譜表示制御を実行する。なお、本実施例においては、前記映像処理部48により前記ディスプレイ72の表示制御を行う一方、後述する表示制御部54により前記タッチパネルディスプレイ58(表示装置60)の表示制御を行う態様について説明するが、前記映像処理部48により前記タッチパネルディスプレイ58の表示制御をも行う態様も考えられる。この態様において、前記表示制御部54は必ずしも設けられなくともよい。
前記音声処理部50は、FM音源やPCM音源等の各種音源を備え、前記カラオケ装置16による音声出力に係る各種制御を行う。好適には、電子回路により音を合成し、各種音色を発生するシンセサイザ(synthesizer)を備えている。このシンセサイザは、前記ハードディスク46から読み出されて送られて来るカラオケ演奏曲の演奏情報に基づいて楽器の演奏信号等の音楽信号を生成する。前記シンセサイザは、好適には、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)端子を備えたものであり、前記演奏情報は、例えばMIDI形式のデータである。そのMIDIデータに基づいて前記シンセサイザにより生成された音楽信号は、前記マイクロフォン76から前記オーディオ入力端子74を介して入力される利用者(演奏者)の歌声とミキシングされ、前記オーディオ出力端子78を介して前記アンプ80に供給されてそのアンプ80により増幅されて前記スピーカ82から出力される。また、後述するエレキギター90等から前記サウンドエフェクタ88を介して入力される音情報も、オーディオ出力端子86を介して前記アンプ80に供給され、そのアンプ80により増幅されて前記スピーカ82から出力される。
前記操作パネル52は、前記カラオケ装置16の利用者が歌いたい楽曲を選択したり、楽曲の演奏出力に係る音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための操作ボタン(スイッチ)或いはつまみを備えた入力装置である。また、前記タッチパネルディスプレイ58は、画像(映像)を表示させると共に利用者の操作に応じて前記カラオケ装置16への操作入力を行う装置であり、そのタッチパネルディスプレイ58に所定の画像(映像)を表示させる表示装置60と、利用者の指や図示しない備え付けのペン等による前記タッチパネルディスプレイ58への接触により入力を行うタッチパネル62とを、備えている。前記表示制御部54は、前記CPU40から供給される情報に基づいて前記表示装置60に表示される画面(映像)の描画を制御する映像処理部である。前記入力制御部56は、前記タッチパネル62により入力される操作入力情報を前記CPU40等に供給する入力処理部である。以上の構成を備えていることで、前記タッチパネルディスプレイ58は、前記ディスプレイ72とは別に第2の映像表示装置として機能すると共に、前記カラオケ装置16の利用者が歌いたい楽曲を選択したり、楽曲の演奏出力に係る音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための入力装置として機能する。
前記カラオケ装置16は、前記通信インターフェイス64及びネットワーク接続端子92を介して前記通信回線20に接続されており、同様にその通信回線20に接続された前記サーバ装置18等との相互間でその通信回線20を介して情報の通信が可能とされている。前記カラオケ装置16は、好適には、前記通信回線20を介して前記サーバ装置18に接続されており、そのサーバ装置18から楽曲データ(カラオケデータ)、背景映像情報、及び曲間情報等のデジタルコンテンツ(Digital Contents)の配信を受け付けるものである。すなわち、前記カラオケ装置16は、好適には、所定の通信回線に接続されてサーバとの間で各種情報の送受信を行う通信カラオケ装置であるが、斯かる通信回線に接続されない非通信型のカラオケ装置等にも本発明は好適に適用される。
前記LANインターフェイス66は、前記カラオケ装置16をLAN接続端子94を介して前記LAN24に接続するための接続器であり、そのように前記LAN24に接続されることで、前記カラオケ装置16は、同様に前記LAN24に接続された他のカラオケ装置16や電子早見本装置28等の他の機器との間で情報の送受信が可能とされる。例えば、前記アクセスポイント26を介して受信される前記電子早見本装置28からの選曲入力を受け付けて前記RAM44に設けられた予約曲テーブルに記憶したり、そのアクセスポイント26を介して前記カラオケ装置16から電子早見本装置28へ所定の情報を送信したりというように、電波を介して前記カラオケ装置16と電子早見本装置28との間における相互の情報のやりとりが実行される。また、前記通信回線20を介しての前記電子早見本装置28とサーバ装置18等との間の通信も、このLAN24乃至前記ルータ22を備えたカラオケ装置16を介して行われる。
前記無線通信部68は、前記カラオケ装置16と前記電子早見本装置28等の入力装置との間の無線通信を行う。例えば、前記電子早見本装置28等の入力装置から送信されるリモコン信号を受信するリモコン受信部として機能する。前記カラオケ装置16と電子早見本装置28との対応付け(くくりつけ)処理は、好適には、斯かるリモコン信号(赤外線信号)により前記無線通信部68を介して行われる。すなわち、前記電子早見本装置28は、それぞれ個別のシリアル番号を有しており、前記対応付け処理においては、例えばそのシリアル番号(例えば、下4桁)及び所定の接続コードを含む信号が接続通知として前記カラオケ装置16へ送信され、前記無線通信部68によりその接続信号を受信したカラオケ装置16に対して前記電子早見本装置28が対応付けられる。そのようにして前記カラオケ装置16に対応付けられた電子早見本装置28は、そのカラオケ装置16の入力装置(遠隔操作装置)として機能し、その電子制御装置28から送信される信号が前記CPU40に供給されることで、前記カラオケ装置16の利用者が歌いたい楽曲を選択したり、楽曲の演奏出力に係る音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための入力が受け付けられるようになっている。なお、前記対応付け処理が行われた後、前記電子早見本装置28と前記カラオケ装置16との間の通信は、前記LAN24及びアクセスポイント26等を介したLAN通信により行われる。また、本実施例においては、前記カラオケ装置16に対応付け処理の行われた電子早見本装置28等の入力装置もそのカラオケ装置16の一部を構成するものであるとして以下の説明を行う。
前記ハードディスク46には、前記カラオケ装置16により前記楽曲の演奏出力(カラオケ演奏)を行うための多数(例えば、数万曲)の楽曲データ(カラオケデータ)を記憶する楽曲データベース96(図3を参照)をはじめとする各種データベースが設けられている。この楽曲データベース96に記憶される楽曲データは、識別情報である選曲番号をインデックスとして、前記カラオケ装置16において出力される各楽曲に対応して記憶されたものであり、例えば、メタデータ、演奏情報としてのMIDIデータ、及び歌詞情報としてのテロップデータを含んでいる。
前記メタデータは、例えば、各楽曲データの識別情報としての曲番号(選曲番号)、曲名、歌手名、登録日時等の情報を含んでいる。前記テロップデータは、前記映像処理部48を介して各楽曲の歌詞文字映像表示制御を行うための情報であり、例えば、前記楽曲データに対応する楽曲(演奏曲)の歌詞を複数に区分した各区分に相当するブロックデータを含んでいる。前記MIDIデータは、前記音声処理部50を介して各楽曲の演奏出力制御を行うための情報であり、複数種類の楽器にそれぞれ対応する複数のトラック(チャンネル)を備え、各トラックにおいて対応する楽器の演奏音の出力タイミングが定められている。
前記MIDIデータには、ヘッダ(ヘッダチャンク)が定められると共に、前記複数のトラック(トラックチャンク)としてコンダクタトラック、トラック1、トラック2、トラック3、・・・、トラックn(図3においてはn=16)が定められている。前記ヘッダには、データ長、フォーマット、トラック数、及び時間単位等の情報が記憶されている。この時間単位は、4分音符の長さを示すものであり、前記MIDIデータの分解能に対応する。前記コンダクタトラックには、前記MIDIデータのテンポが定められている。前記トラック1〜16には、各トラックにそれぞれ対応して演奏出力に係る楽器(演奏音)の種類と、出力される演奏音の音階及び出力タイミング(出力開始時点及び音長)等を定める楽譜情報とが定められている。例えば、前記トラック2が「ピアノ」、トラック3が「エレキギター」、トラック4が「ベースギター」、・・・、というように、各トラック毎に対応する楽器(演奏音)の種類が定められており、その楽器の楽譜情報として出力タイミング(デルタタイム)、音階、音量(Volume)等の情報が各トラック毎に定められている。また、前記複数のトラックのうち所定のトラック(例えば、トラック10)は、専らリズムを取るための楽器の楽譜情報を定めるリズムトラックに対応するものであり、演奏音の音階を設定し得ない打楽器である例えば「バスドラム」、「スネアドラム」、「ハイハット」等の楽器(演奏音)に対応して、その楽譜情報としての出力タイミングが前記リズムトラックに定められている。
前記サウンドエフェクタ88は、外部装置である楽器に接続され、その楽器から入力される信号を前記オーディオ入力端子86を介して前記音声処理部50へ供給する楽器入力装置である。好適には、外部装置であるエレキギター90やベースギター(図2においてはエレキギター90を図示)等の楽器とシールドを介して接続され、そのエレキギター90等から入力される信号(エレキギター90の演奏に応じた演奏信号)を前記オーディオ入力端子86を介して前記音声処理部50へ供給する。このサウンドエフェクタ88からの信号は、直接前記アンプ80に入力されるものであってもよい。また、好適には、前記サウンドエフェクタ88には、前記エレキギター90等に対応して複数のサウンドエフェクトが予め記憶されて設定可能とされたものであり、前記エレキギター90等から入力される信号に予め設定された複数のサウンドエフェクトを反映させて前記音声処理部50へ供給する。また、前記MIDIデータに基づくカラオケ演奏時に前記エレキギター90等からの入力信号を受け付けることも可能である。斯かる態様において、前記MIDIデータに基づいて前記シンセサイザにより生成された音楽信号は、前記サウンドエフェクタ88から前記オーディオ入力端子86を介して入力される前記エレキギター90の演奏音とミキシングされ、前記オーディオ出力端子78を介して前記アンプ80に供給されてそのアンプ80により増幅されて前記スピーカ82から出力される。
図3は、前記カラオケ装置16のCPU40に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。この図3に示す演奏制御手段102は、前記カラオケ装置16による楽曲の出力(再生)を制御する。具体的には、前記楽曲データベース96に記憶された楽曲データに基づくカラオケ演奏において、前記RAM44等の予約曲テーブルにおける上位の予約曲から順に(すなわち入力順に)、その予約曲テーブルに記憶された予約曲の選曲番号に対応する楽曲データを前記ハードディスク46の楽曲データベース96から読み出し、その楽曲データに含まれる演奏情報に基づいて演奏曲の出力を制御する。例えば、演奏情報としてのMIDIデータに基づいて、前記音声処理部50に備えられたシンセサイザによりそのMIDIデータにおける楽譜情報としての各トラックに対応する楽器の演奏音(音楽情報)を出力させ、前記アンプ80等を介して前記スピーカ82から出力させる。また、楽曲データに含まれる歌詞情報(テロップデータ)に基づいて演奏曲に係る歌詞文字映像の出力を制御する。すなわち、歌詞情報に基づいて歌詞文字映像を生成し、前記映像処理部48を介してその歌詞文字映像を前記ディスプレイ72に表示させる。また、カラオケ演奏の進行に伴い、そのディスプレイ72に表示された歌詞文字映像を切替表示させると共に、歌詞色替情報に基づいて歌詞文字映像を順次色替え表示させる。
外部入力受付手段106は、前記カラオケ装置16に接続された外部装置からの音情報の入力を受け付ける。好適には、後述するピアノロール型譜表示制御手段116によるピアノロール型譜の表示対象となる楽器として、エレキギター或いはベースギター(本実施例においてはエレキギター90)に対応する外部装置からの音情報の入力を受け付ける。例えば、前記サウンドエフェクタ88及びオーディオ入力端子86等を介して前記音声処理部50に接続された外部装置としての前記エレキギター90からその音声処理部50への音情報(演奏信号)の入力を受け付ける。この外部入力受付手段106により受け付けられた音情報は、前記音声処理部50から前記オーディオ出力端子78を介して前記アンプ80へ供給され、前述のようにそのアンプ80により前記スピーカ82から出力される。ここで、前記外部入力受付手段106は、前記サウンドエフェクタ88に内蔵の制御部に備えられたものであってもよい。また、前記音声処理部50が前記外部入力受付手段106として機能するものであっても構わない。
前記演奏制御手段102は、マイナスワン演奏制御手段104を含んでいる。このマイナスワン演奏制御手段104は、例えば前記外部入力受付手段106により前記外部装置からの音情報の入力が受け付けられる場合において、前記楽曲データに予め定められた前記複数種類の楽器にそれぞれ対応する楽譜情報のうち、規定の楽器に対応する楽譜情報に基づく演奏音の出力を行わず、余の楽器に対応する楽譜情報に基づく演奏音の出力を行うマイナスワン(N−1)演奏制御を実行する。ここで、好適には、前記外部入力受付手段106により音情報の入力が受け付けられる前記外部装置が、前記マイナスワン演奏制御手段104により出力対象から除外される前記規定の楽器に対応する。すなわち、前記マイナスワン演奏制御手段104は、例えば、前記外部入力受付手段106により前記エレキギター90からの音情報の入力が受け付けられる場合において、前記楽曲データにおける複数のトラックにそれぞれ対応する楽器の演奏音のうち、前記エレキギター90に対応するトラック(例えば、トラック3等)の演奏音を出力させず余のトラックに対応する楽器の演奏音を出力させる。換言すれば、前記エレキギター90に対応するトラックが無いものとして前記楽曲データに基づく楽曲の出力を制御する。このマイナスワン演奏制御手段104による演奏制御時に、前記外部入力受付手段106により前記外部装置からの音情報の入力が受け付けられると、その外部装置から入力される音情報があたかも楽曲における1パート(外部装置に対応するパート)として、余のトラックに対応する楽器の演奏に合わせてバンド演奏を行っているかのようなカラオケ演奏を実現できる。また、前記マイナスワン演奏制御手段104は、前記操作パネル52やタッチパネルディスプレイ58等を介しての利用者の入力操作に応じて、演奏出力の対象から除外される楽器の種類の選択を受け付け、その選択された種類の楽器に対応する楽譜情報に基づく演奏音の出力を行わず、余の楽器に対応する楽譜情報に基づく演奏音の出力を行うマイナスワン演奏制御を実行するものであってもよい。
演奏評価制御手段108は、前記外部入力受付手段106により受け付けられる前記外部装置からの入力音声(入力信号)に対応する演奏の評価を行う。例えば、外部装置である前記エレキギター90等から前記サウンドエフェクタ88及びオーディオ入力端子86等を介して前記音声処理部50に入力された音情報と、前記楽曲データベース96から読み出された楽曲データの演奏情報(MIDIデータ)におけるそのエレキギター90に対応するトラックの楽譜情報すなわち手本データとを比較し、その手本データにおける音階(音程)及び出力タイミング(出力開始時点及び音長等)と、前記外部入力受付手段106により受け付けられる音情報の音階及び入力タイミングとの相対的なずれ等を基準として評価を行う。例えば、その相対的なずれが小さいほど高評価となるように前記演奏評価を行う。前記演奏評価制御手段108は、好適には、前記マイナスワン演奏制御手段104によるマイナスワン演奏制御時に、そのマイナスワン演奏制御において演奏出力の対象から除外される前記規定の楽器に関して、前記外部入力受付手段106により受け付けられるその規定の楽器からの入力音声に対応する演奏の評価を行う。この評価の態様としては、例えば、千点満点中何点というように数値的に採点を行うものであってもよいし、5段階評定の何れに当てはまるかを判定するというように簡易なものであってもよい。また、好適には、対象となる楽曲が出力される間すなわち演奏開始から演奏終了までの間に所定のタイミングで複数回、例えばその楽曲における所定のフレーズ(楽句)毎に上記評価を行い、演奏終了時に最終的な評価を算出する。更に好適には、後述する和音抽出手段110により抽出される和音(コード)毎に、その和音に対応する演奏の評価を行う。
和音抽出手段110は、前記楽曲データに含まれる楽譜情報としてのMIDIデータに含まれる、それぞれ出力開始時点が異なる複数の演奏音が重畳して出力される和音を抽出する。すなわち、前記MIDIデータにおける所定のトラックに定められた、そのトラックに対応する楽器の演奏音の音階及び出力タイミングを定める楽譜情報から、それぞれ出力開始時点が異なり且つ少なくとも所定時間重畳(同期)して出力される複数の演奏音(それぞれ異なる音階に対応する演奏音)の協和音(或いは不協和音)に相当する部分の楽譜情報を抽出する。
前記和音抽出手段110は、好適には、前記マイナスワン演奏制御手段104によるマイナスワン演奏制御時に、そのマイナスワン演奏制御において演奏出力の対象から除外される前記規定の楽器に対応する楽譜情報に含まれる、それぞれ出力開始時点が異なる複数の演奏音が重畳して出力される和音を抽出する。すなわち、前記エレキギター90やベースギター等の撥弦楽器の楽譜情報に含まれる、それぞれ出力開始時点が異なる複数の演奏音が重畳して出力される和音を抽出する。前記エレキギター90のように、複数本の弦を連続的に掻き鳴らすことにより演奏を行う撥弦楽器では、1ストローク掻き鳴らす単位弾奏が行われた場合に、複数の音階の演奏音が混ざり合って和音として奏でられる。すなわち、前記エレキギター90のような撥弦楽器の演奏は、複数本の弦を連続的に掻き鳴らすものである関係上、1ストローク掻き鳴らす単位弾奏が行われた場合に、それら複数本の弦それぞれが弾かれるタイミングが厳密には異なる。従って、前記楽曲データのMIDIデータにおける前記エレキギター90等の撥弦楽器に対応する楽譜情報においては、その撥弦楽器の1ストローク分の演奏に対応して、比較的先に掻き鳴らされる弦(ダウンストローク演奏においては正面向かって左側の弦)に対応する演奏音と、比較的後に掻き鳴らされる弦(ダウンストローク演奏においては正面向かって右側の弦)に対応する演奏音とで、その出力開始時点にタイムラグがつけられる。すなわち、前記MIDIデータにおける前記エレキギター90等の撥弦楽器に対応する楽譜情報には、それぞれ出力開始時点が異なる複数の演奏音が重畳して出力される和音が含まれる。前記和音抽出手段110は、好適には、前記エレキギター90等の撥弦楽器の楽譜情報に含まれる、その撥弦楽器の1ストローク分の演奏に対応する和音を抽出する。
コード判定手段112は、前記和音抽出手段110により抽出された和音に対応するコードを判定する。好適には、このコード判定手段112による判定を行うために、前記カラオケ装置16のハードディスク46にはコードデータベース98(図3を参照)が記憶されている。このコードデータベース98には、例えば前記エレキギター90のコード(ギターコード)に関する各種情報が記憶されている。このコードとは、例えば前記エレキギター90を演奏する際にそのエレキギター90に備えられた6本の弦それぞれが弾かれて奏でられた音が重なった演奏音(和音)であり、それら6本の弦の押さえ方(弦を掻き鳴らす方とは逆側の手の指での弦の押さえ方)によって定まる。すなわち、前記エレキギター90において、演奏者は一方の手の指で6本の弦(必ずしも6本全部を押さえるものではない)を押さえつつ、もう一方の手でそれら6本の弦を所定の方向に連続的に(一挙に)掻き鳴らすことで、1ストローク分の演奏音として所定のコードに相当する和音が奏でられる。換言すれば、前記エレキギター90において同様の演奏の仕方をすれば同じ演奏音(コード)が奏でられる。前記コードデータベース98には、少なくとも各コードと、そのコードを構成する複数の演奏音の音階との関係が記憶されている。前記コード判定手段112は、好適には、前記コードデータベース98に記憶された関係から、前記和音抽出手段110により抽出された和音において重畳して出力される複数の演奏音の音階に基づいて、その和音に対応するコードを判定する。
図4は、従来のピアノロール120において前記エレキギター90等の撥弦楽器の楽譜情報に対応する表示を行う際の問題点について説明する図である。この図4は、従来技術における典型的なピアノロールを例示するものであり、画面における一端部(図4においては紙面向かって左側の端部)にピアノの鍵盤を模した映像122が表示されると共に、その映像122から各鍵盤が他端に向かって伸びるようなスクロール表示領域124が設定されている。このスクロール表示領域124には、各鍵盤(すなわち音階)に対応する位置に、演奏対象となる楽譜情報に含まれるその音階の演奏音の出力タイミング及び音長を示す濃いグレーの帯映像126a、126b、126c(以下、特に区別しない場合には単に帯映像126という)が表示される。その楽譜情報に対応する楽曲の演奏出力においては、前記スクロール表示領域124が前記ピアノの鍵盤を模した映像122に向かって、あたかもその映像122における各鍵盤に引き込まれるようにスクロール表示させられる。そして、前記スクロール表示領域124がスクロールさせられることでそのスクロール表示領域124に表示された前記帯映像126がそのスクロール表示領域124と前記映像122との境界における演奏線128に接触することで、その帯映像126に対応する音階の演奏音が出力され、斯かる帯映像126が前記演奏線128を通過している間、その演奏音の出力が継続される。
図4においては、前記エレキギター90の1ストローク分の演奏に対応する和音として、ギターコード「C」に対応する和音の帯映像126a、126b、126cを例示している。すなわち、「C(ハ長調におけるド)」の演奏音に対応する帯映像126a、「E(ハ長調におけるミ)」の演奏音に対応する帯映像126b、及び「G(ハ長調におけるソ)」の演奏音に対応する帯映像126cが表示されている。ここで、前述のように、前記楽曲データのMIDIデータにおける前記エレキギター90に対応する楽譜情報においては、その1ストローク分の演奏に対応して、比較的先に掻き鳴らされる弦に対応する演奏音と、比較的後に掻き鳴らされる弦に対応する演奏音とで、その出力開始時点にタイムラグがつけられる。図4に示す例では、前記スクロール表示領域124において縦線で示される拍を表す小節線130をまたいで前記帯映像126a、126b、126cそれぞれの出力開始時点が分散して(異なるものとされて)おり、帯映像126a、帯映像126b、帯映像126cの順に対応する演奏音の出力が開始される。従って、特に演奏初心者等にとっては前記エレキギター90を掻き鳴らすタイミングが分からず、ピアノロールは本来、楽譜情報を視覚的に分かり易く表示させるものであるにもかかわらず、図4に示す例では却って分かり難いものになっている。
図3に示す出力開始時点判定手段114は、前記和音抽出手段110により抽出された和音の出力開始時点を、その和音において重畳して出力される複数の演奏音それぞれの出力開始時点のうち、少なくとも1つの演奏音の出力開始時点に基づいて判定する。好適には、前記和音において重畳して出力される複数の演奏音それぞれの出力開始時点の平均値に最も近い小節線(例えば、48音符単位の小節に対応するもの)をその和音の出力開始時点として判定(クオンタイズ;自動補正)する。例えば、前述した図4に示す例においては、前記帯映像126a、126b、126cそれぞれの出力開始時点が小節線130をまたいで分散しており、この小節線130が前記帯映像126a、126b、126cそれぞれの出力開始時点の平均値に最も近い小節線に相当する。従って、前記出力開始時点判定手段114は、前記和音抽出手段110により図4に示す帯映像126a、126b、126cに対応する和音が抽出された場合、図5に示すように、それら帯映像126a、126b、126cそれぞれの出力開始時点の平均値に最も近い小節線130をその和音に対応する帯映像132の出力開始時点として判定する。なお、一般に、ギターの演奏でストロークのタイミングが拍(小節)と一致する演奏は巧みなもの(上手である)とされるため、前記のように和音の出力開始時点を小節線に揃えることで、音楽的に好ましい出力タイミングを定めることができる。
図3に示すピアノロール型譜表示制御手段116は、前記和音を表すピアノロール型譜として、前記出力開始時点判定手段114により判定された出力開始時点に相当する時間位置を一端としてその和音を表す帯映像を表示させる。例えば、前記エレキギター90の楽譜情報に含まれる和音を表すピアノロール型譜として、前記和音抽出手段110により抽出された複数の和音それぞれに対応して、前記コード判定手段112により判定される複数のコードを1軸方向(例えば、縦軸方向)に配列し、その1軸方向と直交する方向を時間位置方向(例えば、横軸方向)として、前記出力開始時点判定手段114により判定された出力開始時点に相当する時間位置を一端とし且つ前記和音の音長に対応して前記時間位置方向に延伸する帯映像132(図5を参照)を表示させる。すなわち、前記ピアノロール型譜表示制御手段116は、厳密には従来一般的であった図4に示すようなピアノロールを表示させるものではないが、斯かるピアノロールに類するピアノロール型譜として、後述する図6、図7等に示すごとき映像を、前記映像処理部48等を介して前記ディスプレイ72等に表示させる。
前記ピアノロール型譜表示制御手段116は、好適には、前記エレキギター90等の撥弦楽器の楽譜情報に含まれる和音を表すピアノロール型譜の表示に際して、前記和音を表すピアノロール型譜と共に、その和音に対応する前記撥弦楽器における弦の押さえ方を表す映像を表示させる。好適には、斯かる表示制御を行うために、前記カラオケ装置16のハードディスク46には演奏方法データベース100(図3を参照)が設けられている。この演奏方法データベース100には、例えば前記エレキギター90において演奏可能な複数のコード(ギターコード)と、各コードに対応する前記エレキギター90における弦の押さえ方を表す映像(或いは、斯かる映像を表示させるための情報)とが対応付けられて記憶されている。前記ピアノロール型譜表示制御手段116は、例えば、前記エレキギター90の楽譜情報に含まれる和音を表すピアノロール型譜の表示に際して、前記演奏方法データベース100に記憶された情報に基づいて、その和音に対応する前記エレキギター90における弦の押さえ方を表す映像を前記ピアノロール型譜と併せて表示させる。好適には、後述する図7に示すように、画面における一端部に各コードに対応する前記エレキギター90における弦の押さえ方を表す映像すなわち各コードに対応する演奏法映像を表示させ、その映像から各コード(演奏法映像)に対応する範囲が他端に向かって伸びるような表示領域を設定して、その表示領域における各コード(すなわち和音)に対応する位置に、そのコードの出力タイミング及び音長を示す帯映像を表示させる。
前記ピアノロール型譜表示制御手段116は、好適には、前記エレキギター90等の撥弦楽器の楽譜情報に含まれる和音を表すピアノロール型譜の表示において、1つの楽譜情報(例えば、1楽曲に対応する楽譜情報)から前記和音抽出手段110により抽出される全ての種類のコードを1軸方向(例えば、縦軸方向)に配列し、その1軸方向と直交する方向を時間位置方向(例えば、横軸方向)として、前記出力開始時点判定手段114により判定された出力開始時点に相当する時間位置を一端とし且つ前記和音の音長に対応して前記時間位置方向に延伸する帯映像132を表示させる。例えば、前記エレキギター90に対応する1つの楽譜情報に、コード「Cm」、「C♯」、「D」、「Dm」、「Am」、及び「B」が含まれる場合、それらのコードを1軸方向に配列して前記ピアノロール型譜の表示制御を行う。前記エレキギター90により演奏可能なコードは比較的多い(例えば、168種類)ため、ピアノロール型譜においてその全ての演奏方法を示す映像を表示させるのは困難であるが、前述のように1つの楽譜情報から前記和音抽出手段110により抽出される全ての種類のコードを1軸方向に配列することで、ピアノロール型譜において必要十分なコードに対応する演奏方法を示す映像、及び各コードに対応する演奏音の音階及び出力タイミングを表す帯映像を表示させることができ、従来一般的であったピアノロールに類するピアノロール型譜を実現できる。
図6は、前記ピアノロール型譜表示制御手段116により前記映像処理部48を介して前記ディスプレイ72に表示されるピアノロール型譜表示画面の一例を示す図である。図6に示すピアノロール型譜表示画面140は、例えば、前記演奏制御手段102による所定の楽曲の演奏制御時に、その楽曲における演奏情報(MIDIデータ)の楽譜情報から抽出される複数の和音毎に、各和音の出力タイミングを表す帯映像を表示させるものである。具体的には、前記マイナスワン演奏制御手段104によるマイナスワン演奏制御時に、そのマイナスワン演奏制御において演奏出力の対象から除外される前記エレキギター90の楽譜情報から抽出される複数のコード(ギターコード)毎に、各コードの出力タイミングを表す帯映像を表示させるものであり、前記マイナスワン演奏制御手段104による楽曲演奏の進行に応じてその表示が以下に詳述するように順次変化させられるものである。
図6に示すように、前記ピアノロール型譜表示画面140においては、使用コード一覧表示エリア142と、ピアノロール型譜表示エリア144と、演奏方法表示エリア146と、テロップ表示エリア148とが定められている。前記使用コード一覧表示エリア142には、ピアノロール型譜の表示対象となる楽譜情報(楽曲データ)に含まれるコードが列挙される。すなわち、その楽譜情報から抽出される全ての種類の和音に対応するコードが前記使用コード一覧表示エリア142に表示される。前記ピアノロール型譜表示エリア144には、前記使用コード一覧表示エリア142に一覧表示された複数のコード毎に、各コードの出力タイミングを表す帯映像152a、152b、152c、152d(以下、特に区別しない場合には単に帯映像152という)を表示させるピアノロール型譜150が表示される。前記演奏方法表示エリア146には、対応する帯映像152が前記ピアノロール型譜表示エリア144に表示されたコードに対応して、前記エレキギター90における弦の押さえ方を表す演奏法映像160a、160b、160c、160d(以下、特に区別しない場合には単に演奏法映像160という)が表示される。前記テロップ表示エリア148には、ピアノロール型譜の表示対象となる楽曲データに含まれるテロップデータに基づいて、その楽曲の歌詞文字映像(歌詞テロップ)162が表示される。
前記ピアノロール型譜表示画面140は、好適には、前記マイナスワン演奏制御において演奏出力の対象から除外される前記エレキギター90の楽譜情報に対応して前記ピアノロール型譜150等を表示させるものである。すなわち、前記マイナスワン演奏制御における楽曲演奏の開始時に、演奏対象となるMIDIデータからそのMIDIデータにおける前記エレキギター90の楽譜情報に含まれる全ての種類のコードが抽出され、前記使用コード一覧表示エリア142に列挙表示される。また、前記抽出された種類のコードに対応して、前記ピアノロール型譜表示エリア144に前記ピアノロール型譜150が表示される。このピアノロール型譜150においては、前記ピアノロール型譜表示エリア144における一端部(図6においては紙面向かって左側の端部)に、前記抽出された全ての種類のコードが項目として配置されると共に、各コードに対応する項目が他端に向かって伸びるようなスクロール表示領域154が設定されている。このスクロール表示領域154には、各コード(すなわち和音)に対応する位置に、演奏対象となる楽譜情報に含まれるそのコードの出力タイミング及び音長を示す濃いグレーの帯映像152が表示される。ここで、図5を用いて前述したように、好ましくは各コードにおいて重畳して出力される複数の演奏音それぞれの出力開始時点の平均値に最も近い小節線158がそのコードの出力開始時点として判定され、前記帯映像152の表示が行われる。前記楽譜情報に対応する楽曲の演奏出力においては、前記スクロール表示領域154が前記コードを表す一端部の映像に向かって、あたかもその映像における各コードを表す項目に引き込まれるようにスクロール表示させられる。そして、前記スクロール表示領域154がスクロールさせられることでそのスクロール表示領域154に表示された前記帯映像152がそのスクロール表示領域154と前記コードを表す映像との境界における演奏線156に接触することで、その帯映像152に対応するコードの演奏音が出力され、斯かる帯映像152が前記演奏線156を通過している間、そのコードの出力が継続される。
前記ピアノロール型譜表示画面140においては、前記ピアノロール型譜表示エリア144における前記ピアノロール型譜150のスクロール表示制御と同期して、前記演奏方法表示エリア146における前記演奏法映像160の表示制御が行われる。例えば、前記ピアノロール型譜150における前記スクロール表示領域154(そのスクロール表示領域154に表示された帯映像152)の推移に応じて、前記演奏方法表示エリア146に表示される前記演奏法映像160が順次更新される。すなわち、図6のピアノロール型譜150においては、コード「Am」に対応する帯映像152aが前記演奏線158に接触しており、その帯映像152aに対応するコード「Am」の和音が出力されるタイミングであることを示している。また、前記スクロール表示領域154が紙面向かって左方向へスクロールさせられることで、前記帯映像152aに続いて、コード「Dm」に対応する帯映像152b、コード「C#」に対応する帯映像152c、コード「Am」に対応する帯映像152dの順に前記演奏線156に接触し、各帯映像152に対応する演奏出力が行われることになる。これに対応して、前記演奏方法表示エリア146においては、コード「Am」に対応する弦の押さえ方を表す演奏法映像160a(帯映像152aに対応)、コード「Dm」に対応する弦の押さえ方を表す演奏法映像160b(帯映像152bに対応)、コード「C#」に対応する弦の押さえ方を表す演奏法映像160c(帯映像152cに対応)、コード「Am」に対応する弦の押さえ方を表す演奏法映像160d(帯映像152dに対応)が紙面向かって上から順に矢印で示されて表示されている。すなわち、前記ピアノロール型譜150における表示に対応して、そのピアノロール型譜150に含まれる各帯映像152に対応するコードを演奏するための弦の押さえ方を表す演奏法映像160が前記演奏方法表示エリア146に表示されると共に、前記楽曲の演奏進行に応じて前記ピアノロール型譜150がスクロール表示されるのに伴い、その演奏方法表示エリア146における表示が更新される。すなわち、演奏が終わったコードに対応する演奏法映像160が前記演奏方法表示エリア146から消去されると共に、新たな演奏候補としてのコードに対応する演奏法映像160が前記演奏方法表示エリア146に新しく表示されてゆく。
また、前記ピアノロール型譜表示画面140においては、前記ピアノロール型譜表示エリア144における前記ピアノロール型譜150のスクロール表示制御と同期して、前記テロップ表示エリア148における歌詞文字映像(歌詞テロップ)162の表示制御が行われる。例えば、前記楽曲データに基づく演奏出力においては、その楽曲データに含まれるテロップデータに基づいて歌詞文字映像162が生成され、前記映像処理部48を介してその歌詞文字映像162が前記テロップ表示エリア148に表示される。また、前記楽曲の演奏進行に伴い、前記テロップ表示エリア148に表示された前記歌詞文字映像162が順次切替表示されると共に、歌唱部分の推移(ガイドメロディの出力)に応じて前記歌詞文字映像162が順次色替え表示される。
また、前記マイナスワン演奏制御手段104による楽曲演奏に対応して、前記演奏評価手段108による前記エレキギター90からの入力音声に対応する演奏の評価が行われる場合、前記ピアノロール型譜表示画面140においては、例えば前記演奏方法表示エリア146に、前記演奏評価手段108による評価結果を示す評価結果映像164が表示される。例えば、前記帯映像152aに対応するコード(和音)の演奏に係る前記演奏評価手段108による評価結果を示す評価結果映像164が、その帯映像152aに対応する演奏法映像160aに付随して前記演奏方法表示エリア146に表示される。また、前記演奏評価手段108による評価結果が予め定められた閾値を所定回数連続して超えた場合には前記評価結果映像164を豪華なものとしたり、前記ピアノロール型譜150の表示態様を変化させる等、前記演奏評価手段108による評価結果に基づいて種々の表示制御を行うことが考えられる。
図7は、前記ピアノロール型譜表示制御手段116により前記映像処理部48を介して前記ディスプレイ72に表示されるピアノロール型譜表示画面の他の一例を示す図である。この図7に示すピアノロール型譜表示画面170において、図6を用いて前述したピアノロール型譜表示画面140と共通する部分については同一の符号を付してその説明を省略する。この図7に示すピアノロール型譜表示画面170に表示されるピアノロール型譜172においては、表示対象となる楽譜情報から前記和音抽出手段110により抽出された全ての種類の和音(コード)に対応して、画面における一端部に各コードに対応する前記エレキギター90における弦の押さえ方を表す演奏法映像を含むコード定義映像174a〜174f(以下、特に区別しない場合には単にコード定義映像174という)が紙面上下方向に列挙表示される。そして、前記複数のコード定義映像174から各コードに対応する範囲が他端(紙面向かって右方向)に向かって伸びるように前記スクロール表示領域154が設定される。斯かるピアノロール型譜172では、従来一般的であった図4に示すようなピアノロール120によく似た形態のピアノロール型譜を、それぞれ出力開始時点が異なる複数の演奏音が重畳して出力される和音を含む楽譜情報に関して実現することができる。
図8は、前記カラオケ装置16のCPU40によるピアノロール型譜表示制御及び演奏評価制御の一例の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)S1において、ギター練習モードが成立しているか否か、すなわち前記楽曲データにおける複数のトラックにそれぞれ対応する楽器の演奏音のうち、「エレキギター」に対応するトラックの演奏音を出力させず余のトラックに対応する楽器の演奏音を出力させるマイナスワン演奏モードが成立しているか否かが判断される。このS1の判断が否定される場合には、S2において、通常のカラオケ演奏処理すなわち前記楽曲データに定められた全てのトラックの演奏音を出力させる演奏制御が行われた後、本ルーチンが終了させられるが、S1の判断が肯定される場合には、S3において、所定の楽曲がカラオケ演奏に係る演奏順となったか否か、すなわち前記予約曲テーブルの最上位に記憶された楽曲の演奏順となる等して、所定の楽曲のカラオケ演奏が開始されるか否かが判断される。このS3の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、S3の判断が肯定される場合には、S4以下の処理が実行される。
S4においては、演奏開始に係る楽曲に対応する楽曲データが前記楽曲データベース96から読み出されて前記RAM44等に展開され、その展開された楽曲データに基づく楽曲の演奏出力(「エレキギター」に対応するトラックを除く)が開始される。次に、S5において、演奏開始に係る楽曲に対応する楽曲データ(MIDIデータ)から、「エレキギター」に対応するトラックの楽譜情報に含まれる、それぞれ出力開始時点が異なる複数の演奏音が重畳して出力される全ての種類の和音が抽出される。次に、S6において、前記コードデータベース98に記憶された関係から、S5にて抽出された和音において重畳して出力される複数の演奏音の音階に基づいて、その和音に対応するコードが判定される。次に、S7において、S5にて抽出された和音(S6にて判定されたコード)の出力開始時点が、その和音において重畳して出力される複数の演奏音それぞれの出力開始時点のうち、少なくとも1つの演奏音の出力開始時点に基づいて判定される。
次に、S8において、S5にて抽出された和音(S6にて判定されたコード)に対応するピアノロール型譜が、前記映像処理部48等を介して前記ディスプレイ72に表示される。すなわち、S6にて判定されたコードを表すピアノロール型譜として、S7にて判定された出力開始時点に相当する時間位置を一端として各コードを表す帯映像152が表示されると共に、楽曲の進行に伴いその表示が順次更新される。ここで、エレキギターにおけるソロ演奏部分等、楽譜情報に単音の演奏音が含まれる場合には、前記帯映像152の表示と併行してその単音に対応するピアノロールを表示させるものであってもよい。次に、S9において、前記サウンドエフェクタ88等を介して前記エレキギター90からの音声入力が受け付けられたか否かが判断される。このS9の判断が否定される場合には、S12以下の処理が実行されるが、S9の判断が肯定される場合には、S10において、前記エレキギター90から入力された音情報と、演奏出力に係る楽曲データの演奏情報(MIDIデータ)における「エレキギター」に対応するトラックの楽譜情報すなわち手本データとが比較され、前記エレキギター90による演奏の評価が行われる。次に、S11において、S10の評価結果が前記S8にて表示されたピアノロール型譜と併せて表示される。次に、S12において、楽曲が最後まで演奏される等してその演奏が終了させられるか否かが判断される。このS12の判断が肯定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、S12の判断が否定される場合には、S4以下の処理が実行される。
以上の制御において、S2〜S4、及びS12が前記演奏制御手段102(マイナスワン演奏制御手段104)の動作に、S9が前記外部入力受付手段106の動作に、S10が前記演奏評価手段108の動作に、S5が前記和音抽出手段110の動作或いは和音抽出過程に、S6が前記コード判定手段112の動作に、S7が前記出力開始時点判定手段114の動作或いは出力開始時点判定過程に、S8が前記ピアノロール型譜表示制御手段116の動作或いはピアノロール型譜表示制御過程に、それぞれ対応する。
このように、本実施例によれば、前記楽譜情報に含まれる、それぞれ出力開始時点が異なる複数の演奏音が重畳して出力される和音を抽出する和音抽出手段110(S5)と、その和音抽出手段110により抽出される和音の出力開始時点を、その和音において重畳して出力される複数の演奏音それぞれの出力開始時点のうち、少なくとも1つの演奏音の出力開始時点に基づいて判定する出力開始時点判定手段114(S7)と、前記和音を表すピアノロール型譜150、172として、前記出力開始時点判定手段114により判定された出力開始時点に相当する時間位置を一端としてその和音を表す帯映像152を表示させるピアノロール型譜表示制御手段116(S8)とを、含むものであることから、例えば撥弦楽器の演奏音等、それぞれ出力開始時点が異なる複数の演奏音が混じり合って奏でられる和音を、視覚的に分かり易いピアノロール型譜150、172として表示させることができる。すなわち、楽譜情報に含まれる和音のピアノロール型譜150、172を好適に表示させるピアノロール型譜表示装置としてのカラオケ装置16を提供することができる。
また、前記和音抽出手段110は、撥弦楽器である前記エレキギター90等の楽譜情報に含まれる、その撥弦楽器の1ストローク分の演奏に対応する和音を抽出するものであるため、それぞれ出力開始時点が異なる複数の演奏音が混じり合って奏でられる撥弦楽器の和音を、視覚的に分かり易いピアノロール型譜150、172として表示させることができる。
また、前記ピアノロール型譜表示制御手段116は、前記和音抽出手段110により抽出された複数の和音それぞれに対応するコードを1軸方向に配列し、その1軸方向と直交する方向を時間位置方向として、前記出力開始時点判定手段114により判定された出力開始時点に相当する時間位置を一端とし且つ前記和音の音長に対応して前記時間位置方向に延伸する帯映像152を表示させるものであるため、それぞれ出力開始時点が異なる複数の演奏音が混じり合って奏でられる和音を、視覚的に分かり易く且つ実用的な態様のピアノロール型譜150、172として表示させることができる。
また、前記ピアノロール型譜表示制御手段116は、前記和音を表すピアノロール型譜150、172と共に、その和音に対応する撥弦楽器における弦の押さえ方を表す演奏法映像160を表示させるものであるため、例えば撥弦楽器の練習に際して前記ピアノロール型譜150、172を表示させる態様において、前記撥弦楽器の演奏法をそのピアノロール型譜150、172に対応付けて視覚的に分かり易く表示させることができる。
また、前記出力開始時点判定手段114は、前記和音において重畳して出力される複数の演奏音それぞれの出力開始時点の平均値に最も近い小節線158をその和音の出力開始時点として判定するものであるため、それぞれ出力開始時点が異なる複数の演奏音が混じり合って奏でられる和音の出力開始時点を好適且つ実用的な態様で判定することができる。
また、前記撥弦楽器はエレキギター90であるため、それぞれ出力開始時点が異なる複数の演奏音が混じり合って奏でられるエレキギター90の和音を、視覚的に分かり易いピアノロール型譜150、172として表示させることができる。
また、本実施例によれば、前記カラオケ装置16の制御装置におけるCPU40を、前記楽譜情報に含まれる、それぞれ出力開始時点が異なる複数の演奏音が重畳して出力される和音を抽出する和音抽出手段110、その和音抽出手段110により抽出される和音の出力開始時点を、その和音において重畳して出力される複数の演奏音それぞれの出力開始時点のうち、少なくとも1つの演奏音の出力開始時点に基づいて判定する出力開始時点判定手段114、及び、前記和音を表すピアノロール型譜150、172として、前記出力開始時点判定手段114により判定された出力開始時点に相当する時間位置を一端としてその和音を表す帯映像152を表示させるピアノロール型譜表示制御手段116として機能させるピアノロール型譜表示プログラムであることから、例えば撥弦楽器の演奏音等、それぞれ出力開始時点が異なる複数の演奏音が混じり合って奏でられる和音を、視覚的に分かり易いピアノロール型譜150、172として表示させることができる。すなわち、楽譜情報に含まれる和音のピアノロール型譜150、172を好適に表示させるピアノロール型譜表示プログラムを提供することができる。
また、本実施例によれば、前記楽譜情報に含まれる、それぞれ出力開始時点が異なる複数の演奏音が重畳して出力される和音を抽出する和音抽出過程(S5)と、その和音抽出過程において抽出される和音の出力開始時点を、その和音において重畳して出力される複数の演奏音それぞれの出力開始時点のうち、少なくとも1つの演奏音の出力開始時点に基づいて判定する出力開始時点判定過程(S7)と、前記和音を表すピアノロール型譜150、172として、前記出力開始時点判定過程において判定された出力開始時点に相当する時間位置を一端としてその和音を表す帯映像152を表示させるピアノロール型譜表示制御過程(S8)とを、含むことから、例えば撥弦楽器の演奏音等、それぞれ出力開始時点が異なる複数の演奏音が混じり合って奏でられる和音を、視覚的に分かり易いピアノロール型譜として表示させることができる。すなわち、楽譜情報に含まれる和音のピアノロール型譜を好適に表示させるピアノロール型譜表示方法を提供することができる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
例えば、前述の実施例では、ピアノロール型譜の一例として、撥弦楽器であるエレキギター90に対応して楽曲データ(MIDIデータ)の楽譜情報に含まれる和音(コード)を表す前記ピアノロール型譜150、172を表示させる制御について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、撥弦楽器であるベースギターの楽譜情報に対応して、その楽譜情報に含まれる和音を表すピアノロール型譜を表示させるものであってもよい。このようにすれば、それぞれ出力開始時点が異なる複数の演奏音が混じり合って奏でられるベースギターの和音を、視覚的に分かり易いピアノロール型譜として表示させることができる。本発明は、その他、ウクレレ、マンドリン、バラライカ、三味線、琵琶、三線等、複数本の弦を連続的に掻き鳴らすことにより演奏音を奏でる撥弦楽器、或いはその他、複数の演奏音が重畳して出力される和音に対応する演奏を行い得る種々の楽器に対応する楽譜情報に含まれる和音を表すピアノロール型譜の表示に広く適用され得るものである。
また、前述の実施例において、前記ピアノロール型譜表示制御手段116は、前記ピアノロール型譜150、172を、前記映像処理部48を介して前記ディスプレイ72に表示させるものであったが、例えば、前記タッチパネルディスプレイ58(表示装置60)に前記ピアノロール型譜150、172を表示させるものであってもよい。このようにすれば、前記ディスプレイ72には通常のカラオケ演奏に係る演奏画面(背景映像の前面側に歌詞文字映像が表示されたもの)を表示させると共に、第2の映像表示装置としての前記タッチパネルディスプレイ58に前記ピアノロール型譜150、172を表示させることができる。また、前記カラオケ装置16に対応付けられた前記電子早見本装置28に前記LAN24を介して前記ピアノロール型譜150、172を表示させるための情報を送信し、その電子早見本装置28のタッチパネルディスプレイに前記ピアノロール型譜150、172を表示させる等の態様も考えられる。
また、前述の実施例においては、楽譜情報に含まれる演奏音の音階及び出力タイミングを表すピアノロール型譜を表示させるピアノロール型譜表示装置の一例として、多数の楽曲データのうちから選択される楽曲データの演奏出力を行うと共に、その楽曲の歌詞文字映像を映像表示装置に表示させるカラオケ装置16に本発明が適用された例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、別の形態のピアノロール型譜表示装置も当然に考えられる。例えば、前記パーソナルコンピュータ30、携帯電話機32、或いはタブレット34等の制御装置に本発明のピアノロール型譜表示プログラムがインストールされ、それらパーソナルコンピュータ30、携帯電話機32、或いはタブレット34等の制御装置が前記和音抽出手段110、コード判定手段112、出力開始時点判定手段114、及びピアノロール型譜表示制御手段116等として機能させられるものであってもよい。或いは、DTM(Desk Top Music)分野におけるシーケンスソフトウェア(sequence software)、専ら前記エレキギター90等の楽器の演奏を練習するために用いられる楽器演奏練習装置、所謂音ゲー等のゲームを実行するコンシューマゲーム機等にも、本発明は好適に適用されるものである。また、通信回線を介して動画情報等の配信を行うサーバ装置に本発明が適用され、そのサーバ装置において作成された前記ピアノロール型譜が、前記通信回線を介して複数の通信端末装置へ配信されるものであってもよい。
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。