JP4545493B2 - 音楽生成方法,その装置,そのシステム - Google Patents

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本発明は、電話番号,名前,スケジュールなどの各種のデータないし情報に対応して音楽を生成する音楽生成技術の改良に関するものである。
電話番号などの情報に対応して音楽ないし楽曲を生成する手法としては、特許文献1記載の「表現生成方法,表現生成装置,表現生成システム」がある。これによれば、図16に示すような音楽のフレーズのテーブルTAが用意される。このフレーズテーブルTAは、電話番号の各桁(図示の例は10桁)に該当する0〜9までの数字に対して、それぞれ一つの音楽フレーズ「1−0」〜「10〜9」が割り当てられている。例えば、電話番号の3桁目の数字が「5」である場合、対応する音楽フレーズは「3−5」という具合である。音楽フレーズは、一般的には機能和声の原則に従って作曲される。これにより、音楽フレーズがどのような並び方をしたとしても、聞き手は違和感のないまとまりのある楽曲として聞くことができる。
楽曲生成の具体例を図17に示す。同図(A)に示す例は、電話番号が「03−5447−5166」であり、対応するフレーズの並べ方が電話番号の読み方どおりの場合である。すなわち、前記フレーズテーブルTAを利用して、電話番号「03−5447−5166」の桁と数字の交点に対応する素材データを抽出し、それを並べると、その表現は、[1−0]−[2−3]−[3−5]−[4−4]−[5−4]−[6−7]−[7−5]−[8−1]−[9−6]−[10−6]となる。
同図(B)に示す例は、上述した(A)に示す例と電話番号が同じで、その読み方を逆さにした場合の例である。このときの電話番号の読み方は「6615−7445−30」となり、対応する表現は、 [1−6]−[2−6]−[3−1]−[4−5]−[5−7]−[6−4]−[7−4]−[8−5]−[9−3]−[10−0]となる。上述した(A)の例の場合、東京都区内であれば市外局番が「03」で始まるために、曲の出だしがみな同じパターンになってしまう。また、携帯電話やPHSの場合は、電話番号の出だしが「090」や「070」のように決まっているため、これらの電話番号についても、前記(A)の方法では曲の出だしが全て同じパターンになってしまう。しかし、本例のように逆にすることで、そのような不具合を回避できる。
同図(C)に示す例も、同様に曲の出だしが異なるようにするためのものである。例えば、携帯電話の番号が「090−3260−4289」であるときに、その素材データの並べ方が「090を除き、その次の数字を一桁目として番号どおりに読む」ものだとすると、その並べ方は「3260−4289」となり、対応する表現は、[1−3]−[2−2]−[3−6]−[4−0]−[5−4]−[6−2]−[7−8]−[8−9]となる。
このように、特許文献1の発明によれば、電話番号に対応した音楽のフレーズを組み合わせることにより、携帯電話の着信音としてオリジナリティに溢れた音楽を得ることができる。また、和音進行に従ってフレーズを作成することで、どのようなフレーズの組み合わせであっても、心地よい音楽が得られる。
特願2002−84623
しかしながら、上述した背景技術では、各フレーズが決まると、あとはその組み合わせで楽曲の内容がすべて決定されてしまい、音楽表現としては単調であり、変化にとんだ多様な音楽表現が困難である。また、各フレーズの長さ(時間)が予め決まっているため、テンポを変更する以外に楽曲の長さを変更する手段が無く、演奏時間を自由に設定するには困難が伴う。
本発明は、以上の点に着目したもので、第1の目的は、変化に富む多様な楽曲を生成することである。第2の目的は、楽曲の長さを自由に変更することである。第3の目的は、所望の長さの多様な楽曲を生成できることを利用して、時間的に変化する各種の事象に対応した楽曲の生成を行うことである。
前記目的を達成するため、本発明は、メロディを主体とし、楽曲生成の対象となる対象データに対応するメロディフレーズデータを集積したメロディフレーズテーブルを利用して、前記楽曲生成対象データの配列に応じて固有の楽曲を生成する際に、前記メロディフレーズテーブルが、複数の楽器ないし音色毎にそれぞれ設けられており、前記メロディフレーズテーブルと、メロディ以外のアレンジメント要素を集積したアレンジメントテーブルが用意され、かつ、転調のための拡張フレーズが拡張フレーズテーブルに用意されており、前記対象データと、メロディ以外のアレンジメント内容及び生成される楽曲のレピート再生の有無を含むその他の楽曲生成用のデータとを取得するとともに、取得した対象データに対応するメロディフレーズを、前記メロディフレーズテーブルから抽出し、取得した前記その他のデータに対応するアレンジメント要素を、前記アレンジメントテーブルから抽出し、前記その他のデータに楽曲のレピート再生の指示が含まれる場合には、前記その他のデータに含まれるアレンジメント内容に対応する転調のための拡張フレーズを、前記拡張フレーズテーブルから抽出し、更に、抽出したメロディフレーズ及びアレンジメント要素に基づいて、前記対象データの配列に応じた複数のメロディフレーズからなるフレーズ列を合成するとともに、前記その他のデータに楽曲のレピート再生の指示が含まれる場合には、合成されるフレーズ列の最後のメロディフレーズを、前記抽出した転調のための拡張フレーズに置き換え、置き換えた拡張フレーズに続く次のフレーズ列を、直前のフレーズ列と異なるキーで再生されるように、前記その他のデータに含まれるアレンジメント内容に対応してメロディフレーズを転調する処理を行うことを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
本発明によれば、転調のための拡張フレーズを、拡張フレーズテーブルに用意し、メロディフレーズとアレンジメント要素を組み合わせるとともに、楽曲のレピート再生を行う場合には、前後のフレーズ列で異なるキーで再生されるようにメロディフレーズの処理を行い、更に、前記メロディフレーズのデータを集積したメロディフレーズテーブルを、複数の楽器ないし音色毎にそれぞれ設けることで、変化に富む多様な楽曲を生成することができる。また、所望の演奏時間の楽曲を多様な音楽表現で生成でき、動画・静止画のみならず、各種の時間的に変化するものに対して、極めて多様で表現の豊かな音楽を付加することができる。

以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
最初に、本発明の実施例1について説明する。この実施例は、生成される楽曲の音楽表現をより豊かにするための実施例である。最初に、図1を参照しながら、基本的な手法を説明する。なお、以下、本発明の理解を容易にするため、3×4の全12フレーズでテーブルが構成されている場合を例として説明する。
図1(A)は、3×4のメロディ(主旋律)フレーズテーブルMTを示すもので、4桁の1〜3の数字の組み合わせに対応するものであり、メロディフレーズFij(i=1〜4,j=1〜3)によって構成されている。例えば、2桁目の数字が「3」であるときは、メロディフレーズF23が対応する。数列「2313」の場合、生成される楽曲は「F12,F23,F31,F43」のフレーズ列となる(図中のハッチング参照)。メロディフレーズFijは、上述した背景技術と同様であり、機能和声の原則に従って作曲される。従って、メロディフレーズFijがどのような並び方をしたとしても、聞き手は違和感のないまとまりのある楽曲として聞くことができる。
ところで、本実施例では、各フレーズFijは、いずれもメロディを主体とするものであって、テンポやキーについては予め定めた所定の初期値のフレーズとなっている。また、メロディフレーズテーブルMTは、ピアノで演奏したときの音色のテーブルMF1,バイオリンで演奏したときの音色のテーブルMF2,・・・という具合に、多数の演奏楽器ないし音色ごとにそれぞれ用意されている。メロディフレーズFijは、作曲家が作曲したものであってもよいし、著作権フリーの楽曲の一部を用いるようにしてもよい。また、各フレーズのデータの形式は、MIDI,WAVなど適宜の形式でよい。
一方、本実施例では、メロディ以外の要素について、図1(B)に示すようなアレンジメントテーブルATが用意されている。例えば、ジャンルテーブルATGとしては、ロックフレーズFG1,ボサノバフレーズFG2,クラシックフレーズFG3が用意されている。キー(音程)テーブルATKとしては、「初期設定」,「+3」(キーを3半音程上げる),「−3」の3つの値K1〜K3が用意されている。次に、テンポテーブルATTとしては、「初期設定」,「+5%(5%早くする)」,「−5%」の3つの値T1〜T3が用意されている。更に、楽器編成テーブルATPとしては、「編成1」,「編成2」,「編成3」の3つの編成P1〜P3が用意されている。なお、必要があれば、更に各種のアレンジメントテーブルが用意される。
本実施例では、上述したメロディフレーズと、アレンジメントテーブルのいずれかを合成することで、多様な楽曲が生成される。例えば、図1(C-1)に示す例は、数列「2313」の場合の例で、生成される楽曲のメロディフレーズは「F12,F23,F31,F43」となる。そして、アレンジメントテーブルATのジャンルテーブルATGから、クラシックフレーズFG3が選択される。これにより、メロディフレーズ「F12,F23,F31,F43」は、クラシック風な伴奏がついた楽曲として生成される。図1(C-2)に示す例は、前記(C-1)に、更にキーテーブルATKから、キー「+3」K2を選択した場合である。メロディフレーズ「F12,F23,F31,F43」とクラシックフレーズFG3のキーが、共に「+3」された楽曲が生成される。図1(C-3)に示す例は、前記(C-2)に、更にテンポテーブルATTから、テンポ「−5%」T3が選択された場合である。この場合、メロディフレーズ「F12,F23,F31,F43」とクラシックフレーズFG3のキーが「+3」されるとともに、テンポが「−5%」された楽曲が生成される。このように、本実施例によれば、メロディフレーズとアレンジメント要素を自在に組み合わせることで、極めて多様で表現の豊かな楽曲を生成することが可能となる。
次に、上述した手法で楽曲を生成するシステム構成について、図2を参照しながら説明する。同図において、本システムは、音楽生成サーバ10を中心に構成されており、これがユーザのPC(パソコン)50や携帯電話56とともに、インターネット70に接続されている。通常、ユーザ側のPC50や携帯電話56は多数存在する。なお、同図においては、プロバイダや他の多数のサーバなどは省略されている。
まず音楽生成サーバ10から説明すると、音楽生成サーバ10は、
a,上述したメロディフレーズテーブルMT及びアレンジメントテーブルATが格納された楽曲生成用データベース20(拡張フレーズテーブルETについては後述する),
b,ユーザ側から楽曲生成に必要なデータ(例えば電話番号など)の入力を促してデータを取得するためのデータ取得プログラム30,
c,前記データ取得プログラム30でユーザ側が入力した電話番号に対応するメロディフレーズを、前記メロディフレーズテーブルMTから抽出するメロディフレーズ抽出プログラム32,
d,前記データ取得プログラム30でユーザ側が入力したアレンジメント内容に対応する要素を、前記アレンジメントテーブルATから抽出するアレンジメント抽出プログラム33,
e,前記メロディフレーズ抽出プログラム32で抽出した個々のメロディフレーズを所定の順序に従って配列するとともに、前記アレンジメント抽出プログラム33で抽出したアレンジメント要素を合成して、まとまりのあるMIDI形式やWAV形式などの楽曲データを生成する生成プログラム34(オートフレーズセレクト機能35A及びオートトランスポーズ(転調)機能35Bについては後述する),
f,該生成プログラム34で生成した楽曲データを、前記ユーザ側へ配信する転送プログラム36,
をそれぞれ備えている。また、
g,前記データ取得プログラム30で取得した入力データ40,
h,前記生成プログラム34で生成した楽曲データ42,
の格納領域も確保されている。
上述したプログラムのうち、データ取得プログラム30は、ユーザのPC50及び携帯電話56にデータ入力画面を表示して、入力データ40を取得するプログラムである。指定する電話番号(本実施例では下4桁)としては、ユーザ自身の電話番号であってもよいし、知人などの電話番号であってもよい。また、入力画面を表示せずに、発信元であるユーザ自身の電話番号を自動的に取得するようにしてもよい。このデータ取得プログラム30は、更に、楽器ないし音色やアレンジメント要素についてユーザが指定するための画面その他の必要な画面を表示する。
メロディフレーズ抽出プログラム32は、取得した電話番号の各桁の数字に該当するメロディフレーズFijを、楽曲生成用データベース20のメロディフレーズテーブルMTから抽出するためのプログラムである。アレンジメント抽出プログラム33は、ユーザによって選択されたアレンジメン要素を、アレンジメントテーブルATから抽出する。
生成プログラム34は、抽出した個々のフレーズデータを、所定の順序で配列するとともに合成して完成した一つの楽曲データとして生成するためのプログラムである。例えば、メロディフレーズがMIDIデータであれば、指定されたジャンルのフレーズの伴奏を付加するとともに、キーやテンポのデータを指定された値に書き換えることで、メロディフレーズとアレンジメント要素の合成を行うことができる。また、後述するレピート(繰り返し)やコーダ(終止)の処理がユーザから指定されたときは、対応する処理を実行して楽曲データを生成する。転送プログラム36は、以上のようにして生成された楽曲データを、インターネット70を介してユーザ側に配信するためのプログラムである。なお、データの大きさによってはCD−ROMなどの媒体に記録して発送するようにしてもよい。各プログラムは、音楽生成サーバ10によって実行される。
一方、ユーザのPC50及び携帯電話56は、それぞれ入力手段であるキーボード52やボタン58,再生した音楽の出力手段であるスピーカ54や60,各種情報や画像などを表示する表示部55や59を備えており、インターネット70を介して音楽生成サーバ10にアクセス可能となっている。もちろん、他の機器,例えば、携帯情報端末やPHSなども同様に適用可能である。
次に、図3も参照しながら、本実施例の作用を説明する。図3には、主要な動作手順が示されている。ここでは、特定の電話番号に対応した音楽を取得し、それを例えば携帯電話の着信メロディとして利用するまでの動作を説明する。まず、ユーザは、自分の携帯電話56を使用して、インターネット70を介して音楽生成サーバ10にアクセスする(ステップS10)。すると、音楽生成サーバ10では、必要に応じてユーザの認証などを行ったのち、データ取得プログラム30が実行され、データ入力のための画面がインターネット70を介して送信される(ステップS11)。
ユーザ側では、携帯電話56の表示部59に、データの入力画面が表示される(ステップS12)。ユーザは、所望の電話番号の入力,楽器ないし音色の選択,更にはアレンジメントの選択を行う。データを入力ないし選択してユーザが送信ボタンを押すと、データが音楽生成サーバ10に送信される(ステップS14)。
音楽生成サーバ10側では、取得した入力データ40に基づいて、まず、メロディフレーズ抽出プログラム32が実行され、メロディフレーズテーブルMTを参照して、電話番号の桁数および数字の交点に該当するメロディフレーズデータを抽出する(ステップS16)。このとき、例えば楽器として「ピアノ」が指定されているときは、ピアノのフレーズテーブルMF1が使用される。例えば、図1(C-1)の例では、メロディフレーズ「F12,F23,F31,F43」がそれぞれ抽出されている。
次に、音楽生成サーバ10では、アレンジメント抽出プログラム33が実行され、ユーザによって入力ないし選択されたアレンジメント要素がアレンジメントテーブルATから抽出される(ステップS17)。例えば、図1(C-1)の例では、クラシックフレーズFG3が選択されている。
そして、次に生成プログラム34が実行され、抽出されたフレーズデータに基づいて楽曲が生成される。まず、メロディフレーズが所定の順序で配列されるとともに、それらにアレンジメント要素の合成・加工処理が施され、一つの楽曲が生成される(ステップS18)。図1(C-2)の例では、メロディフレーズ「F12,F23,F31,F43」にクラシックフレーズFG3の伴奏が合成されるとともに、各MIDIデータ中のキーに関係するデータが、「+3」K2によって指定されたキーとなるように変更される。
最終的に生成された楽曲データは、転送プログラム36の実行により、インターネット70を介して、オリジナルの楽曲データ42としてユーザ側に送信される(ステップS20)。ユーザ側の携帯電話56では、楽曲データ42を受信して図示しないメモリなどに着信メロディとして保存する(ステップS22)。そして、着信があったときは、スピーカ60から楽曲データに基づいて音楽が再生される(ステップS24)。なお、ここでは、携帯電話56を利用してオリジナル楽曲を入手することとしたが、もちろん、PC50を利用するようにしてもよい。知人などの電話番号ごとにオリジナルの楽曲を取得し、それらを着信メロディに設定することで、曲を聴いて発信者を特定するようにしてもよい。
このように、本実施例によれば、電話番号に対応した音楽のフレーズにアレンジメント要素を組み合わせることにより、携帯電話その他の着信音として、発信者や受信者に固有のオリジナリティに溢れ、意外性にも富んだ音楽を提供することが可能となる。また、違和感のない和音進行に従ってフレーズを作成することにより、広範囲のユーザに心地よい音楽を提供することができる。更に、アレンジメント要素を変更することで、極めて多様で表現の豊かな楽曲が生成できる。
次に、本発明の実施例2について説明する。この実施例2は、フレーズの機能を拡張して更に音楽表現を広げるようにしたものである。上述した実施例では、メロディフレーズ及びジャンルフレーズを合成したが、本実施例では、更に拡張フレーズを使用する。図4(A)には、拡張フレーズテーブルETの一例が示されている。同図に示すように、拡張フレーズテーブルETには、拡張メロディフレーズテーブルEMTと、拡張アレンジメントテーブルEATが含まれており、拡張アレンジメントテーブルEATには拡張ジャンルテーブルEATGが用意されている。キーテーブル等はない。拡張フレーズは、拡張メロディフレーズテーブルEMTから選択された一つの拡張メロディフレーズと、拡張ジャンルテーブルEATGから選択された一つの拡張ジャンルフレーズを組み合わせることで、合成された拡張フレーズが生成される。これは、拡張フレーズの場合、ほとんどは和音やリズムの変更を伴うため、拡張メロディフレーズに対応する拡張ジャンルフレーズが必要になる。
図5には、その様子が示されており、例えば、イントロメロディフレーズINMとイントロジャンルフレーズINGを合成して、前奏のためのイントロフレーズEF1が生成される。また、レピートメロディフレーズREMとレピートジャンルフレーズREGを合成して、繰り返しのためのレピートフレーズEF2が生成される。終止のためのコーダフレーズEF3,フレーズの変わり目にメリハリをつけるためのフィルインフレーズEF4,転調のためのピヴォットフレーズEF5,・・・についても同様である。なお、拡張メロディフレーズは、上述した通常のメロディフレーズとは異なり、複数のフレーズを組み合わせることはなく、必要な長さのものが予め用意されている。
図4(B)には、拡張フレーズの具体的な使用方法が示されている。まず、同図(B-1)の例は、拡張フレーズをフレーズ列に付加する例で、イントロフレーズEF1が、フレーズFA〜FDの先頭に付加される。なお、フレーズFA〜FDは、メロディフレーズとジャンルフレーズを合成したものであってもよいし、メロディフレーズのみであってもよい。同図(B-2)の例は、フレーズ列の一部を拡張フレーズと置き換える例で、一番最後のフレーズFDがコーダフレーズEF3で置き換えられている。同図(B-3)の例は、拡張フレーズをフレーズ列に挿入する例で、フレーズFBとFCの間にレピートフレーズEF2が挿入されている。同図(B-4)の例は、フレーズ列の一部に拡張フレーズ融合する例で、フレーズFDにフィルインフレーズEF4が融合されている。
拡張フレーズテーブルETは、図2に示すように、楽曲生成用データベース20に格納される。そして、データ取得プログラム30によってPC50や携帯電話56に表示されるデータ入力・選択画面上で、ユーザにより所望の拡張メロディフレーズ及び拡張ジャンルフレーズと、合成した拡張フレーズの処理方法が選択される。例えば、ピアノのイントロメロディフレーズとロックのイントロジャンルフレーズを合成するとともに、合成したイントロフレーズEF1をフレーズ列に対して「付加」するという処理を選択するという具合である。生成プログラム34は、ユーザの選択に基づいて図4(B),図5に示した処理を実行する。このように、本実施例によれば、拡張フレーズを利用することによって、フレーズ列の音楽的機能が拡張され、更に音楽表現を拡げることが可能となる。
次に、本発明の実施例3について説明する。この実施例3は、図5に示したコーダフレーズEF3と、フィルインフレーズEF4を利用して、生成する楽曲の演奏時間を自由に設定するようにした例である。図6(A)には、上述したコーダフレーズEF3とフィルインフレーズEF4の例が示されている。同図(A-1)は、メロディフレーズFijと同じ長さのコーダフレーズEF3aの例である。同図(A-2)は、メロディフレーズFijの2倍の長さのコーダフレーズEF3bの例である。同図(A-3)は、メロディフレーズFijの1/4の長さのフィルインフレーズEF4aの例である。同図(A-4)は、メロディフレーズFijの1/2の長さのフィルインフレーズEF4bの例である。
図6(B)には、以上の各フレーズを使用して演奏時間を設定する例が示されている。まず、同図(B-1)の例は、フレーズ列FA〜FDを単純に2回繰り返す例である。同図(B-2)の例は、繰り返し時のフレーズFBの後にコーダマークCM1を与え、このコーダマークCM1の後にコーダフレーズEF3aを組み合わせたものである。(B-1)と比較して、メロディフレーズ1個分の時間が短縮されている。なお、本実施例のコーダマークCMとしては予め複数の種類が設定されており、それぞれのコーダマークには、例えばCM1にはコーダフレーズEF3a,CM2にはコーダフレーズEF3bといった具合に、それぞれ対応するコーダフレーズが決められている。同図(B-3)の例は、同様に繰り返し時にフレーズFDの後にコーダマークCM2を与え、このコーダマークCM2の後にコーダフレーズEF3bを組み合わせたものである。(B-1)と比較して、メロディフレーズ2個分の時間が短縮されている。
同図(B-4)の例は、(B-2)の例の頭にフィルインフレーズEF4aを付加した例である。(B-1)と比較して、メロディフレーズ3/4個分の時間が短縮されている。同図(B-5)の例は、(B-2)の例の頭にフィルインフレーズEF4bを付加した例である。(B-1)と比較して、メロディフレーズ1/2個分の時間が短縮されている。同図(B-6)の例は、(B-2)の例の頭にフィルインフレーズEF4a及びEF4bを付加した例である。(B-1)と比較して、メロディフレーズ1/4個分の時間が短縮されている。
例えば、1つのメロディフレーズが4/4拍子で1小節,bpm(1分あたりの拍数)=120のとき、フィルインフレーズEF4aの長さは0.5秒となる。従って、本実施例によれば、0.5秒単位で楽曲の長さを設定・変更できるようになる。更に、MIDIシーケンサを利用する場合、演奏のテンポを一定の範囲内で自由に設定する機能を備えているので、これを利用することで、連続的に楽曲の演奏時間を調整することが可能となる。例えば、画像のフレームの切り換わりの精度で楽曲の演奏時間を制御することができる。
図5に示したコーダフレーズやフィルインフレーズのうち、いずれを使用するかは、ユーザがPC50や携帯電話56を利用して選択・設定するようにしてもよいし、楽曲の演奏時間をユーザが指定し、生成プログラム34でいずれのフレーズを付加するかを自動設定するようにしてもよい。設定の手順としては、例えば、フレーズFA〜FDを繰り返せるだけ繰り返すようにするとともに、残りの時間にコーダフレーズEF3やフィルインフレーズEF4を割り当てるようにする。なお、コーダフレーズやフィルインフレーズの長さは、図示したものに限らず、適宜設定してよい。
次に、本発明の実施例4について説明する。この実施例4は、図5に示したピヴォットフレーズEF5(転調句)を利用して、レピート再生における表現を更に豊かにするようにした例である。本実施例は、図2に示した生成プログラム34に含まれているオートフレーズセレクト機能35Aとオートトランスポーズ(転調)機能35Bを利用して行われる。これらの機能を適用するかどうかは、ユーザがPC50などの前記入力画面で選択・設定するようにしてもよいし、自動設定するようにしてもよい。
まず、オートフレーズセレクト機能35Aは、レピート再生を行う場合、毎回異なるフレーズを選択する機能である。例えば、図7(A)に示すように、フレーズ列FA〜FDを繰り返し再生するような場合を想定する。ユーザがオートフレーズセレクト機能35Aの処理を選択したとすると、最初の1回目は、同図(B)に示すようにフレーズ列FA〜FDが再生されるが、次の2回目はフレーズ列FP〜FSが再生され、3回目はフレーズ列FV,FW,・・・が再生されるという具合である。フレーズの選択は、例えば乱数表などを利用してランダムにフレーズを選択することで行われる。
次に、オートトランスポーズ機能35Bは、同じくレピート再生を行う場合、例えば偶数回目は奇数回目と異なるキーで再生する機能である。キーを変更する際には、上述した拡張フレーズのうちのピヴォットフレーズEF5を利用する。例えば、図7(C)に示すように、フレーズFA,FB,FCと順に再生し、次のフレーズFDの代わりにピヴォットフレーズEF5aを再生する。このときは、アレンジメント要素K1,すなわち初期設定のキーによる再生が行われる。そして、続くフレーズFA〜FDのアレンジメントフレーズとして、アレンジメント要素K2もしくはK3による再生が行われる。すなわち、キーが+3もしくは−3に変更されて再生が行われる。このように、ピヴォットフレーズEF5aを再生した後に転調しているので、転調がスムースに行われる。続くフレーズに対しては、フレーズFDの代わりにピヴォットフレーズEF5bを再生した後に再びアレンジメント要素K1による初期設定のキーによる再生が行われる。
このように、オートフレーズセレクト機能35Aやオートトランスポーズ機能35Bを利用することで、レピート再生に自動的に変化を与えることができ、より豊かな音楽表現が実現できる。
次に、本発明の実施例5について説明する。この実施例5は、上述した実施例を組み合わせたもので、メロディフレーズFA〜FDを利用して、所望の再生時間であって、かつ、変化にとんだ楽曲を自動生成した例である。図8に示すように、最初に、時間調整のため、1/4の長さのフィルインフレーズEF4aが付加されている。このフィルインフレーズEF4aは、アレンジメント要素K1によってキー初期設定で演奏される。次に、フレーズ列FA〜FDが、アレンジメント要素K1によるキー初期設定で演奏される。このとき、最後のフレーズFDの代わりにピヴォットフレーズEF5aが再生される。その後、キー+3の転調がアレンジメント要素K2によって施され、フレーズ列FA〜FDが演奏される。このときも、最後のフレーズFDの代わりにピヴォットフレーズEF5bが再生され、その後キー初期設定への転調がアレンジメント要素K1によって施される。次に、フレーズ列FP〜FSが順に演奏される。コーダマークCM2の次には、2倍の長さのコーダフレーズEF3bが付加され、楽曲全体の時間が調整される。このとき、アレンジメント要素K2によってキー+3で演奏が行われる。このように、本実施例によれば、フレーズFA〜FDをピヴォットフレーズを利用して転調しながら繰り返すとともに、フレーズFP〜FSにトランスし、最初と最後にフレーズを追加することで、変化に富む音楽表現の豊かな所望の長さの楽曲を得ることができる。
次に、本発明の実施例6について説明する。この実施例6は、前記実施例によって生成された楽曲と映像とを同期(シンクロ)して再生するようにした例である。例えば、フレーズがMIDIデータで表現されているとする。MIDIデータには、メタイベントデータというユーザが利用可能なデータを付加することができる。そこで、各フレーズのMIDIデータにメタイベントデータを埋め込み、これが検出されたときに映像を変化させるようにする。図9には、その様子が示されており、同図(B)は、フレーズFA,FB,FC,・・・の順で演奏して終了する楽曲である。各フレーズのデータには、メタイベントデータMDが埋め込まれている。画像は、同図(A)に示すように、メタイベントデータMDを検出する度に、すなわち、楽曲のフレーズが移る度に変化する(矢印参照)。例えば、画像がスライドショーのように静止画を集めたものであるときは、静止画が、楽曲のフレーズ毎に変化していくようになる。このようにすることで、音楽と画像のシンクロ再生を極めて簡便に実現できる。
次に、本発明の実施例7について説明する。上述した実施例では、いずれかの楽器の音色のメロディフレーズ,これにいずれかの楽器の音色のジャンルフレーズを合成したものが一つの場合を説明したが、一つのメロディフレーズに対して、いくつかの楽器の音色のジャンルフレーズを選択して再生する,別言すれば、いくつかの楽器の伴奏を付けるようにして演奏するようにしてもよい。図10には、その一例が示されている。同図中、(A)はフルートのメロディフレーズFAf〜FLfを示す。(B)〜(E)はいずれもジャンルフレーズであり、(B)はピアノのジャンルフレーズFAp〜FLp,(C)はギターのジャンルフレーズFAg〜FLg,(D)はベースのジャンルフレーズFAv〜FLv,(E)はドラムスのジャンルフレーズFAc〜FLcである。これらは、楽器は異なるもののメロディとしては同じである。また、最後には、各楽器のコーダフレーズEF3f,EF3p,・・・が付加されている。
以上のような図10のメロディフレーズ及びジャンルフレーズ群を、多数のチャンネルを有するMIDIプレーヤで再生することで、オーケストラのような楽曲再生が可能となる。
しかし、例えば適宜の映像と組み合わせて再生するような場合は、シーンの内容に合わせて演奏するフレーズを選択することで、より効果的な楽曲再生が可能である。例えば、図示のフレーズのうち、ハッチングで示したフレーズを選択的に再生するようにすると、シーンS1ではギターの伴奏を主体として演奏され、シーンS2ではオーケストラのように演奏され、シーンS3ではピアノとギターを主体として演奏されるというように、映像内容に対応した楽曲再生が可能となる。
次に、本発明の実施例8について説明する。上述した実施例では、フレーズ同士を順次並べて楽曲を生成した。すなわち、図11(A)に示すように、フレーズFA,FB,・・・は、単純に並べられて再生される。これに対し、本実施例では、同図(B)に示すように、フレーズFAの前後に重なりフレーズFAa,FAbが設けられる。フレーズFB,FC,・・・についても同様である。このため、フレーズを並べたときは、同図(C)に示すように、前後のメロディフレーズが重なり合うようになる。図示の場合、最初のフレーズFAの前側の重なりフレーズFAaは、他のフレーズとは重ならず、そのままである。フレーズFA自体は、次のフレーズFBの前側の重なりフレーズFBaと重なる。フレーズFAの後側の重なりフレーズFAbは、フレーズFBのみならず、次のフレーズFCの前側の重なりフレーズFCaと重なる。以後は、前後3つのフレーズが順次重なっていく。
フレーズの重畳処理は、例えばMIDIデータの場合、「マージ」という処理を施す方法で行うことができる。また、WAVファイルなどのPCMデータの場合、マルチトラックレコーダーなどを利用し、複数のオーディオトラックにフレーズを分散記録する方法で実現することができる。図11(D)には、以上のようなフレーズ重畳処理の具体例が示されている。同図(D-1)には、重畳合成した結果として実現したいフレーズ「FA+FB」(一連の2小節フレーズ)が示されている。これを、フレーズFAとフレーズFBとによって、単純に1小節づつ区切って合成すると、同図(D-2)に示すように、フレーズFBの頭の部分に休符(無音部分)が生じてしまう。そこで、同図(D-3)に示すように、フレーズFBの前にフレーズFAと重なる重なりフレーズFBaを設けて合成すると、所望する2小節フレーズを得ることができる。なお、フレーズFAの後の重なりフレーズFAbはすべて休止であり、結果的に必要がない。
このように、フレーズの前後に重なりフレーズを設けることで、フレーズの前後のつながりを滑らかにしたり、小節線を跨いだシンコペイションやタイの表現が可能になるなど、音楽表現の巾を格段に拡げることができる。なお、上記実施例では、フレーズの前後に重なりフレーズを設けたが、いずれか一方のみでもよい。また、すべてのフレーズに対して必ずしも同じように重なりフレーズを設ける必要はなく、あるフレーズには前側に重なりフレーズを設け、他のフレーズには後側に重なりフレーズを設けるという具合に、適宜設けるようにしてもよい。
次に、本発明の実施例9について説明する。この実施例9は、上述した実施例を時計に応用したものである。図12に示すように、1年は春,夏,秋,冬の4シーズンであり、1シーズンは6つの節季からなっている。例えば、春は、立春,雨水,啓蟄,春分,清明,穀雨の節季からなる。各節季は、15日からなり、1日は24時間からなる。図11の例では、各節季を更に前半と後半に分け、1日を朝,昼,夜,深夜の4つの時間帯と各時間帯に属する6つの時間に分けている。
本実施例は、これらの各要素に対応したメロディフレーズ及びジャンルフレーズのテーブルを構成し、1年間を通して1時間ごとに音楽が変わり続ける時計の例である。図13には、テーブルの構成が示されている。基本的なテーブルとして、春用テーブルSA1,夏用テーブルSA2,秋用テーブルSA3,冬用テーブルSA4がそれぞれ設けられている。
次に、各シーズンのそれぞれ6つの節季に対応して、ジャンルフレーズSB1〜SB6が設けられている。次に、一つの節季に属する15日の前半と後半である節季の前後に対応するメロディフレーズSC1,SC2が設けられている。次に、該節季の前後にそれぞれ含まれる8日もしくは7日に対応するメロディフレーズSD1〜SD8が設けられている。次に、1日の4つの時間帯に対応するメロディフレーズSE1〜SE4が設けられている。更に、各時間帯に含まれる6つの時間に対応するメロディフレーズSF1〜SF6が設けられている。
このような図13のフレーズテーブルを使用し、該当する季節,節季,その前後,日にち,時間帯,時間のメロディフレーズ及びアレンジメントフレーズを選択して楽曲を生成・再生すれば、1年を通じて1時間ごとに音楽が変わり続ける時計を得ることができる。
図14は、更に紀元0000年から2999年までについて、年毎に異なる音楽が再生されるようにしたものである。前記図13のテーブルに対して、図14に示すような西暦に対応するメロディフレーズ(もしくはジャンルフレーズ)を追加する。西暦の千の桁についてはメロディフレーズPR0〜PR2が対応しており、百の桁にはメロディフレーズPS0〜PS9が対応しており、十の桁にはメロディフレーズPT0〜PT9が対応しており、一の桁にはメロディフレーズPU0〜PU9が対応している。これらのメロディフレーズを西暦に対応して選択するとともに、前記図13に示したテーブルを使用することで、西暦0000年から2999年に至るまで1時間ごとに音楽が変わり続ける時計,いわば世紀時計ないし千年時計を得ることができる。
本実施例は、他に、月齢(月の満ち欠け)ないし潮汐,地球以外の天体の運行周期,気圧,気温,湿度,温度,バイオリズムなどの時間的に変化する諸量に適用することができる。
次に、本発明の実施例10について説明する。上述したように、本発明によれば、楽曲の演奏時間を自由に設定したり、テンポのアレンジメントを簡単に行うことができる。本実施例の時計は、それらを利用して、スケジュールに対応した楽曲再生を行うようにしたものである。図15(A)には、例えば朝起床してから出かけるまでのスケジュールの一例が示されている。この例では、8時に起床,8時5分からメイクアップ,8時20分から朝食,8時30から着替え,8時35分に出勤というスケジュールに設定されている。
これに対し、例えば同図(B)に示すようにメロディフレーズテーブルQA〜QIが割り当てられる。メロディフレーズテーブルQA〜QIには、フィルインフレーズやコーダフレーズが適宜含まれており、所望の演奏時間となっている。例えば、イベント「起床」には、メロディフレーズテーブルQA,イベント「メイクアップ」にはメロディフレーズテーブルQB,・・・という具合である。ユーザは、各テーブルから好みのメロディフレーズを選択する。更に、各メロディフレーズテーブルQA〜QIに対応して、同図(C)に示すように、アレンジメント要素が付加される。同図の例は、ジャンルとテンポを変化させるアレンジメントの例で、例えばイベント「起床」に対しては「ロックフレーズ」,イベント「メイクアップ」に対しては「クラシックフレーズ」,その後半の「急げ」には「+5%」・・・という具合である。
これらのメロディフレーズ及びアレンジメント要素は、メモリ(図示せず)に記憶されており、時刻に対応してメモリから読み出される。そして、合成プログラムに基づいてCPUで合成された後、スピーカから音楽として再生・出力される。図15(D)には、再生時の音楽のテンション(緊張の程度)の変化が示されている。まず、8時〜8時5分までの起床時は、アレンジメント要素が「ロックフレーズ」となっており、非常に速いテンポでメロディフレーズテーブルQAのメロディが再生される。このため、テンションは非常に高い。次に、8時5分から8時19分までのメイクアップ時は、アレンジメントフレーズが「クラシックフレーズ」となっており、最もゆっくりとした音楽となっている。しかし、8時19分からの1分間,すなわちメイクアップの終了時は、アレンジメントフレーズが「+5%」となってテンポが上がり、「急げ」という意味合いを込めた音楽再生が行われる。以下、図示の通りである。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記図1では、メロディフレーズテーブルを、楽器毎ないし音色毎に設けたが、東京,京都,大阪などの地域毎,10代,20代,30代などの世代毎,という具合に、必要に応じて適宜設定してよい。
(2)前記図2では、インターネットを介して楽曲の提供を受ける場合を主として説明したが、本発明の楽曲生成システムをPC単体で実行できる形態としてもよい。
(3)前記実施例における動作は一例であり、同様の効果を奏するようにその手順は適宜変更してよい。また、システム構成についても、同様の作用を奏するように適宜変更してよい。
本発明によれば、所望の演奏時間の楽曲を多様な音楽表現で生成できるので、動画・静止画のみならず、各種の時間的に変化するものに対して、極めて多様で表現の豊かな音楽を付加することができる。
本発明の実施例1における楽曲生成の基本的な手法を示す説明図である。 本発明の実施例の楽曲生成システムの構成を示すブロック図である。 前記実施例1における楽曲生成の手順を示すシーケンス図である。 実施例2の主要フレーズ構成と作用を示す説明図である。 実施例2のフレーズ合成の様子を示す説明図である。 実施例3の主要フレーズ構成と作用を示す説明図である。 実施例4の主要フレーズ構成と作用を示す説明図である。 実施例5の主要フレーズ構成と作用を示す説明図である。 実施例6の主要フレーズ構成と作用を示す説明図である。 実施例7の主要フレーズ構成と作用を示す説明図である。 実施例8の主要フレーズ構成と作用を示す説明図である。 1年の節季と時間を示す説明図である。 実施例9におけるフレーズテーブルの構成を示す図である。 実施例9の他のフレーズテーブルの構成を示す図である。 実施例10のフレーズ構成と作用を示す図である。 背景技術のフレーズテーブルを示す説明図である。 背景技術における楽曲生成手法を示す説明図である。
符号の説明
10:音楽生成サーバ
20:楽曲生成用データベース
30:データ取得プログラム
32:メロディフレーズ抽出プログラム
33:アレンジメント抽出プログラム
34:生成プログラム
35A:オートフレーズセレクト機能
35B:オートトランスポーズ機能
36:転送プログラム
40:入力データ
42:楽曲データ
50:PC(パソコン)
52:キーボード
54,60:スピーカ
55,59:表示部
56:携帯電話
58:ボタン
70:インターネット
AT:アレンジメントテーブル
ATG:ジャンルテーブル
ATK:キーテーブル
ATP:楽器編成テーブル
ATR:リズムテーブル
ATT:テンポテーブル
CM1,CM2:コーダマーク
COM:コーダメロディフレーズ
COG:コーダジャンルフレーズ
EF1:イントロフレーズ
EF2:レピートフレーズ
EF3,EF3a,EF3b,EF3f,EF3p:コーダフレーズ
EF4,EF4a,EF4b:フィルインフレーズ
EF5,EF5a,EF5b:ピヴォットフレーズ
EAT:拡張アレンジメントテーブル
EATG:拡張ジャンルテーブル
EMT:拡張メロディフレーズテーブル
ET:拡張フレーズテーブル
FA,FB,FC,〜:フレーズ
FAa,FAb,FBa,FBb,FCa,FCb:重なりフレーズ
FG1〜FG3:ジャンルフレーズ
FIM:フィルインメロディフレーズ
FIG:フィルインジャンルフレーズ
INM:イントロメロディフレーズ
ING:イントロジャンルフレーズ
K1〜K3:キーのアレンジメント要素
MD:メタイベントデータ
MF1,MF2,〜:テーブル
MT:メロディフレーズテーブル
P1〜P3:楽器編成のアレンジメント要素
PVM:ビヴォットメロディフレーズ
PVG:ビヴォットジャンルフレーズ
REM:レピートメロディフレーズ
REG:レピートジャンルフレーズ
T1〜T3:テンポのアレンジメント要素
SA1〜SA4:季節用テーブル
SD1〜SD8,SE1〜SE4,SF1〜SF6,PR0〜PR2,PS0〜PS9,PT0〜PT9,PU0〜PU9:メロディフレーズ
QA〜QI:メロディフレーズテーブル

Claims (13)

  1. メロディを主体とし、楽曲生成の対象となる対象データに対応するメロディフレーズデータを集積したメロディフレーズテーブルを利用して、前記楽曲生成の対象データの配列に応じて固有の楽曲を生成する音楽生成方法であって、
    前記メロディフレーズテーブルが、複数の楽器ないし音色毎にそれぞれ設けられており、
    前記メロディフレーズテーブルと、メロディ以外のアレンジメント要素を集積したアレンジメントテーブルが用意され、かつ、
    転調のための拡張フレーズが拡張フレーズテーブルに用意されており、
    前記対象データと、メロディ以外のアレンジメント内容及び生成される楽曲のレピート再生の有無を含むその他の楽曲生成用のデータとを取得するステップ,
    取得した対象データに対応するメロディフレーズを、前記メロディフレーズテーブルから抽出するステップ,
    取得した前記その他のデータに対応するアレンジメント要素を、前記アレンジメントテーブルから抽出するステップ,
    前記その他のデータに楽曲のレピート再生の指示が含まれる場合には、前記その他のデータに含まれるアレンジメント内容に対応する転調のための拡張フレーズを、前記拡張フレーズテーブルから抽出するステップ,
    抽出したメロディフレーズ及びアレンジメント要素に基づいて、前記対象データの配列に応じた複数のメロディフレーズからなるフレーズ列を合成するとともに、前記その他のデータに楽曲のレピート再生の指示が含まれる場合には、合成されるフレーズ列の最後のメロディフレーズを、前記抽出した転調のための拡張フレーズに置き換え、置き換えた拡張フレーズに続く次のフレーズ列を、直前のフレーズ列と異なるキーで再生されるように、前記その他のデータに含まれるアレンジメント内容に対応してメロディフレーズを転調する処理を行うステップ,
    を含むことを特徴とする音楽生成方法。
  2. 前記アレンジメント要素が、ジャンル毎の伴奏を表すジャンルフレーズを含んでいることを特徴とする請求項1記載の音楽生成方法。
  3. 前記拡張フレーズテーブルに、楽曲の導入のための拡張フレーズ,繰り返しのための拡張フレーズ,終止のための拡張フレーズ,時間調整のための拡張フレーズのうちの少なくとも一つの拡張フレーズが集積されており、
    前記取得したその他のデータに対応する拡張フレーズを、前記拡張フレーズテーブルから抽出するステップ,
    抽出した拡張フレーズを、該当するメロディフレーズあるいは合成されたフレーズ列に対して、付加,置き換え,挿入,もしくは融合するステップ,
    を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の音楽生成方法。
  4. 前記メロディフレーズあるいは合成されたフレーズ列が、その前もしくは後に並ぶフレーズと重なり合う重なりフレーズを備えたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の音楽生成方法。
  5. メロディを主体とし、楽曲生成の対象となる対象データに対応するメロディフレーズデータを集積したメロディフレーズテーブルを利用して、前記楽曲生成の対象データの配列に応じて固有の楽曲を生成する音楽生成装置であって、
    前記メロディフレーズテーブルが、複数の楽器ないし音色毎にそれぞれ設けられており、
    前記メロディフレーズテーブルと、メロディ以外のアレンジメント要素を集積したアレンジメントテーブルが用意され、かつ、
    転調のための拡張フレーズが拡張フレーズテーブルに用意されており、
    前記対象データと、メロディ以外のアレンジメント内容及び生成される楽曲のレピート再生の有無を含むその他の楽曲生成用データとを取得するデータ取得手段,
    取得した対象データに対応するメロディフレーズを、前記メロディフレーズテーブルから抽出するメロディフレーズ抽出手段,
    取得した前記その他のデータに対応するアレンジメント要素を、前記アレンジメントテーブルから抽出するアレンジメント要素抽出手段,
    前記その他のデータに楽曲のレピート再生の指示が含まれる場合には、前記その他のデータに含まれるアレンジメント内容に対応する転調のための拡張フレーズを、前記拡張フレーズテーブルから抽出する拡張フレーズ抽出手段,
    抽出したメロディフレーズ及びアレンジメント要素に基づいて、前記対象データの配列に応じた複数のメロディフレーズからなるフレーズ列を合成するとともに、前記その他のデータに楽曲のレピート再生の指示が含まれる場合には、合成されるフレーズ列の最後のメロディフレーズを、前記抽出した転調のための拡張フレーズに置き換え、置き換えた拡張フレーズに続く次のフレーズ列を、直前のフレーズ列と異なるキーで再生されるように、前記その他のデータ含まれるアレンジメント内容に対応してメロディフレーズを転調する処理を行う生成手段,
    を備えたことを特徴とする音楽生成装置。
  6. 前記アレンジメント要素が、ジャンル毎の伴奏を表すジャンルフレーズを含んでいることを特徴とする請求項記載の音楽生成装置。
  7. 前記拡張フレーズテーブルに、楽曲の導入のための拡張フレーズ,繰り返しのための拡張フレーズ,終止のための拡張フレーズ,時間調整のための拡張フレーズのうちの少なくとも一つの拡張フレーズが集積されており、
    前記拡張フレーズ抽出手段は、前記取得したその他のデータに対応する拡張フレーズを、前記拡張フレーズテーブルから抽出し、
    前記生成手段が、抽出した拡張フレーズを、該当するメロディフレーズあるいは合成されたフレーズ列に対して、付加,置き換え,挿入,もしくは融合することを特徴とする請求項5又は6記載の音楽生成装置。
  8. 前記メロディフレーズあるいは合成されたフレーズ列が、その前もしくは後に並ぶフレーズと重なり合う重なりフレーズを備えたことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の音楽生成装置
  9. 前記メロディフレーズあるいは合成されたフレーズ列がMIDI形式のデータであり、画像の変化に対応するフレーズにメタイベントデータを付加したことを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の音楽生成装置。
  10. 一つのメロディフレーズに対して、複数のジャンルフレーズを前記アレンジメントテーブルから選択して、前記メロディフレーズとともに再生することを特徴とする請求項6記載の音楽生成装置。
  11. 前記楽曲生成の対象データが暦を表すデータであり、暦に対応して変化する楽曲データを生成することを特徴とする請求項記載の音楽生成装置。
  12. 前記楽曲生成の対象データをネットワークを通じて取得するとともに、前記楽曲データをネットワークを通じて提供することを特徴とする請求項記載の音楽生成装置。
  13. 請求項12記載の音楽生成装置をサーバとして含むとともに、前記ネットワークに接続して前記サーバとデータの授受を行うユーザ端末を含むことを特徴とする音楽生成システム。
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