JPWO2008032403A1 - 経路確認方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
Description
現用経路での運用中は予備経路が疎通可能な状態か否かを判断することができないので、予備経路で障害が発生した状態で現用経路から予備経路への切替を行うと疎通断状態となる。
現用経路での運用中は予備経路のデータ疎通品質が保証されているか否かを判断することができないので、予備経路が何らかの原因で疎通品質が著しく低下している状態で現用経路から予備経路への切替を行うと、切替前と比べて疎通品質の著しい低下を引き起こしてしまう。
現用経路での運用中は予備経路でマルチキャストストリームが受信可能な状態か否かを判断することができないので、予備経路で、障害が発生した状態、またはマルチキャストストリーム疎通設定が行われていない状態で現用経路から予備経路へ切替を行うとマルチキャストストリームが受信できなくなる。
図1は、本発明に係る経路確認方法及び装置に使用されるルータの機能ブロック図である。このルータ1は、図20に示した従来のルータに対して、マネージャ装置(図5参照。)との通信を行う通信部5と、マネージャ装置より通知される疎通確認識別子の記憶領域である疎通確認識別子記憶領域6と、品質確認識別子の記憶領域である品質確認識別子記憶領域7と、コスト(cost)設定等により通常のルーティングテーブル4に登録されないネットワークに対するインタフェースを登録しておく2次ルーティングテーブル8と、受信した疎通確認・品質確認用パケットの疎通・品質を判定し通信部5へ通知依頼を行う疎通・品質確認判定部9とが追加されている。
通常のルーティングテーブルと同様、パケットの転送先の情報を管理するテーブルである。宛先ネットワークに対し出力するインタフェースが登録されている。
上記のルーティングテーブル4ではコスト等により最適な経路が登録されているが、この2次ルーティングテーブル8ではルーティングテーブル4に登録させず通常は無視する経路を登録しておき、これを以って予備経路を選択する。予備経路を選択する際には、この2次ルーティングテーブル8に登録されている宛先ネットワークに対する出力インタフェース全てに出力するモードと、コストが低い最適な経路のインタフェースに出力するモードがあり、これは設定により変更可能なものとする。また制限事項として、選択したインタフェースがパケットを受信したインタフェースと同じものであった場合、それはパケットループの原因となるので破棄する。
2次ルーティングテーブル8を示す図2(2)を参照すると、宛先ネットワークがNW#1であった場合、予備経路(出力インタフェース)はインタフェースIF#2及びIF#3となる。
同じく図2(2)を参照すると、宛先ネットワークがNW#1であった場合、予備経路(出力インタフェース)は、コストが最も低いIF#2となる。
仮にインタフェースIF#1よりパケットを受信したとすると、転送先の経路はインタフェースIF#1を除くインタフェースIF#2〜IF#n全てとなる。
このネットワーク動作例[1]は、各ネットワークA〜F(サブネットワークでもある。)に対してそれぞれゲートウェイを持つルータa〜fと、これらを遠隔監視するマネージャ装置100から構成されるシステムに適用される。これは、以下の各ネットワーク動作例の場合も同様である。
図7のネットワークにおいて、ネットワークAからネットワークF宛のパケットの現用経路での通信と、予備経路において障害が発生している場合の検知を行うシーケンスを図8に示す。
図9に示すネットワークにおいて、ネットワークAからネットワークF宛の経路での通信を行うと同時に予備経路の品質確認を行うシーケンスを図10に示す。
送信側ルータmにおいて品質確認パケットを送信する時刻をTm、ルータnにて品質確認パケットを受信する時刻をTnとすると差分を計測することでルータm、ルータn間の伝送遅延時間を計測することができる。
送信側ルータmにおいて品質確認パケットを送信する際にシーケンス番号(連続する数字)を付与する。受信側ルータmにて1パケット目の品質確認パケットに付与されているシーケンス番号を記録しておき、2パケット目以降は前回受信した品質確認パケットのシーケンス番号を1インクリメントしたものと比較しパケットにロス、逆転が発生していないかチェックすることができる。
音声通話(VoIP)で使用されるユニキャストストリーム、また映像配信で使用されるマルチキャストストリームなど送信間隔が一定のパケットについて、予備経路で品質確認を行う際にジッタを計測することが可能である。受信側ルータにて1パケット目、2パケット目の品質確認パケットの受信時刻を記録しておき、3パケット目以降受信したパケットについて前回受信した品質確認パケットからの差分を計算しジッタを算出する。
図12のネットワークにおいて、ネットワークAからネットワークF宛の現用経路Iでの通信を行うと同時に予備経路IIでの品質確認を行うシーケンスを図13に示す。
この動作例では、上記のネットワーク動作例[4]と同様に、図12に示すネットワークにおいてネットワークAからネットワークF宛の経路での通信を行うと同時に予備経路の品質確認を行うとき、各ルータには事前に回線品質の指標を閾値として通知しており、回線品質を検知したルータが警告を発するものである。従って、ネットワーク動作例[4]の手順の内、以下の手順(10)及び(12)のみが異なっている。
マルチキャストのパケット送信を行う場合も各ルータの構成は図1の構成例を用いることができるが、その動作フローは図15に示す通りである。ただし、図15の動作フローと図3の動作フローとは類似しており、ステップS21が、図3のステップS1における疎通確認・品質確認通知をマネージャ装置100から受信する代わりに、マルチキャスト疎通確認通知を受信する点が異なっている。
図16のネットワークにおいて、ネットワークAに、図示しないマルチキャスト受信機(Decoder)、ネットワークFに、図示しないマルチキャスト送信機(Encoder)が設置され、ネットワークA配下のマルチキャスト受信機においてネットワークF配下のマルチキャスト送信機からのマルチキャストストリームを受信すると同時に予備経路におけるマルチキャスト疎通確認を行うシーケンスを図17に示す。この場合、コスト設定等により最短パスツリー(SPT)がネットワークF→D→B→Aの経路IIIを選択するようになっている。
図18のネットワークにおいて、ネットワークAの配下のマルチキャスト受信機がネットワークF配下のマルチキャスト送信機からのマルチキャストストリームを受信すると同時に予備経路IVに発生している障害を検知するシーケンスを図19に示す。 この場合、ルータcとルータe間の回線において障害が発生しておりマルチキャストストリームIVが疎通しない状態となっているものとする。
2 送受信部
3 ルーティングキャッシュ
4 ルーティングテーブル
5 通信部
6 疎通確認識別子記憶領域
7 品質確認識別子記憶領域
8 2次ルーティングテーブル
a-f ルータ
A-F ネットワーク
100 マネージャ装置
図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
Claims (14)
- マネージャ装置から疎通確認又は品質確認の通知を受信する第1ステップと、
受信したユニキャストパケットが、該通知で指示された宛先ネットワークを含んでいるが、該通知で指示された確認識別子を含んでいないとき、該パケットをミラーリングしヘッダ内の所定領域に該確認識別子を設定して予め選択した予備経路へ転送する第2のステップと、
受信したユニキャストパケットが、該通知で指示された宛先ネットワーク及び確認識別子を含んでいるとき、該疎通確認又は品質確認の結果を該マネージャ装置へ通知すると共に該パケットを該予備経路へ転送する第3ステップと、
を備えたことを特徴とする経路確認方法。 - 請求項1において、
予め回線品質の閾値を受信するステップと、該パケットを受信時に該パケットの品質が該閾値を下回ったとき、アラームを該マネージャ装置に通知するステップと、をさらに備えたことを特徴とする経路確認方法。 - マネージャ装置からマルチキャスト疎通確認の通知を受信する第1ステップと、
受信したマルチキャストパケットが、該通知で指示されたマルチキャストアドレスを含んでいるが、該通知で指示された確認識別子を含んでいないとき、該パケットをミラーリングしヘッダ内の所定領域に該確認識別子を設定して予め選択した予備経路へ転送する第2のステップと、
受信したマルチキャストパケットが、該通知で指示されたマルチキャストアドレス及び疎通確認識別子を含んでいるとき、該疎通確認の結果を該マネージャ装置へ通知すると共に該パケットを該予備経路へ転送する第3ステップと、
を備えたことを特徴とする経路確認方法。 - 請求項1又は3において、
該予備経路の障害を検出したとき、該疎通確認の失敗を該マネージャ装置へ通知するステップをさらに備えたことを特徴とする経路確認方法。 - 請求項1又は3において、
該予備経路として、予め作成した2次ルーティングテーブルに登録されているインタフェース全てを選択することを特徴とした経路確認方法。 - 請求項1又は3において、
該予備経路として、予め作成した2次ルーティングテーブルに登録されているインタフェースの内、最優先の経路を選択することを特徴とした経路確認方法。 - 請求項1又は3において、
該予備経路として、リンクアップしているインタフェースの中で受信した以外のインタフェース全てを選択することを特徴とした経路確認方法。 - マネージャ装置から疎通確認又は品質確認の通知を受信する第1手段と、
受信したユニキャストパケットが、該通知で指示された宛先ネットワークを含んでいるが、該通知で指示された確認識別子を含んでいないとき、該パケットをミラーリングしヘッダ内の所定領域に該確認識別子を設定して予め選択した予備経路へ転送する第2の手段と、
受信したユニキャストパケットが、該通知で指示された宛先ネットワーク及び確認識別子を含んでいるとき、該疎通確認又は品質確認の結果を該マネージャ装置へ通知すると共に該パケットを該予備経路へ転送する第3手段と、
を備えたことを特徴とする経路確認装置。 - 請求項8において、
予め回線品質の閾値を受信する手段と、該パケットを受信時に該パケットの品質が該閾値を下回ったとき、アラームを該マネージャ装置に通知する手段と、をさらに備えたことを特徴とする経路確認装置。 - マネージャ装置からマルチキャスト疎通確認の通知を受信する第1手段と、
受信したマルチキャストパケットが、該通知で指示されたマルチキャストアドレスを含んでいるが、該通知で指示された確認識別子を含んでいないとき、該パケットをミラーリングしヘッダ内の所定領域に該確認識別子を設定して予め選択した予備経路へ転送する第2の手段と、
受信したマルチキャストパケットが、該通知で指示されたマルチキャストアドレス及び疎通確認識別子を含んでいるとき、該疎通確認の結果を該マネージャ装置へ通知すると共に該パケットを該予備経路へ転送する第3手段と、
を備えたことを特徴とする経路確認装置。 - 請求項8又は10において、
該予備経路の障害を検出したとき、該疎通確認の失敗を該マネージャ装置へ通知する手段をさらに備えたことを特徴とする経路確認装置。 - 請求項8又は10において、
該予備経路として、予め作成した2次ルーティングテーブルに登録されているインタフェース全てを選択することを特徴とした経路確認装置。 - 請求項8又は10において、
該予備経路として、予め作成した2次ルーティングテーブルに登録されているインタフェースの内、最優先の経路を選択することを特徴とした経路確認装置。 - 請求項8又は10において、
該予備経路として、リンクアップしているインタフェースの中で受信した以外のインタフェース全てを選択することを特徴とした経路確認装置。
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