図1は、本発明のシステム構成の一例を示す図である。情報表示装置1は、電子ペーパー2又は認証装置3に情報を表示し、又は、電子ペーパー2又は認証装置3に表示された情報を非表示にする処理装置である。情報表示装置1は、電子ペーパー2と電子ペーパー2を認証する認証装置3とからなる。情報表示装置1は、第1及び第2の位置検知手段(位置検知手段21及び位置検知手段31)と、判断処理手段(判断処理手段23又は判断処理手段33)と、情報表示手段(情報表示手段22又は情報表示手段32)とを備える。第1及び第2の位置検知手段は、電子ペーパー2及び認証装置3に備えられ、電子ペーパー2と認証装置3とが重ねられた場合の電子ペーパー2と認証装置3との間の相対的な位置を検知する。また、第1及び第2の位置検知手段(位置検知手段21及び位置検知手段31)が、RFIDタグ及び当該RFIDタグの識別情報を読み取るRFIDタグリーダからなる。RFIDタグの識別情報とは、RFIDタグ内に格納された、当該RFIDタグを一意に識別する情報(例えば、当該RFIDタグの識別番号)である。判断処理手段は、第1及び第2の位置検知手段(位置検知手段21及び位置検知手段31)によって検知された当該相対的な位置が所定の関係にあるかを判断する位置認証処理を行い、位置認証処理結果に基づいて、電子ペーパー2又は認証装置3に対して制御信号を送出する。情報表示手段は、送出された制御信号に基づいて、電子ペーパー2上又は認証装置3上に文字情報又は画像情報を表示する。
この例では、情報表示装置1において、上記情報表示手段(情報表示手段22又は情報表示手段32)が、電子ペーパー2と認証装置3とを重ねるべき領域を示す画像である配置画像を電子ペーパー2上又は認証装置3上に表示する。配置画像とは、電子ペーパー2と認証装置3とを重ねるべき領域(又は両者の相対的な位置)を示す配置情報である。この例では、上記判断処理手段(判断処理手段23又は判断処理手段33)が、電子ペーパー2の配置画像が表示される領域に認証装置3が重ねられた場合、又は、認証装置3の配置画像が表示される領域に電子ペーパー2が重ねられた場合、電子ペーパー2又は認証装置3に対して制御信号を送出する。すなわち、表示された配置情報に従うように、電子ペーパー2と認証装置3の相対的な位置が定められた場合に、制御信号を送出する。
また、情報表示装置1が、複数の第1及び第2の位置検知手段(位置検知手段21及び位置検知手段31)を備え、判断処理手段(判断処理手段23又は判断処理手段33)が、当該複数の前記第1及び第2の位置検知手段(位置検知手段21及び位置検知手段31)によって検知された電子ペーパー2と認証装置3との間の相対的な位置が所定の関係にあるかを判断する位置認証処理を行うようにしてもよい。また、複数の第1及び第2の位置検知手段(位置検知手段21及び位置検知手段31)が、さらに、各RFIDタグリーダが各RFIDタグリーダに対応する一つのRFIDタグの識別情報を読み取るように制御する読み取り制御手段を備えてもよい。
電子ペーパー2は、文書や画像を書き換えて表示することが可能な、紙のように薄い表示媒体である。電子ペーパー2は、位置検知手段21と情報表示手段22とを備える。位置検知手段21は、認証装置3に重ねられた電子ペーパー2の位置を認証装置3に検知させる。情報表示手段22は、認証装置3の判断処理手段33又は後述する電子ペーパー2の判断処理手段23から送出される制御信号(表示指示情報又は非表示指示情報)に基づいて、電子ペーパー2上への文字情報又は画像情報の表示処理、又は、電子ペーパー2上に表示されている文字情報又は画像情報の非表示処理を行う。位置検知手段21は、電子ペーパー2が認証装置3に重ねられた場合の認証装置3の位置を検知するようにしてもよい。また、表示指示情報とは、文字情報や画像情報の表示を指示する情報であり、非表示指示情報とは、文字情報や画像情報の非表示を指示する情報である。情報表示手段22は、例えば、表示指示情報に従って、有色の液体と白色微粒子が入ったマイクロカプセルに対して電圧を印加して、白色微粒子を電気泳動させて、情報を表示する。なお、情報表示手段22は、情報表示手段22が内蔵するメモリチップ等の記憶手段に記憶された情報を表示するようにしてもよいし、後述する情報記憶手段24内に記憶された情報を表示するようにしてもよい。また、情報表示手段22は、電子ペーパー2を認証装置3に重ねる領域を示す画像である配置画像を表示するようにしてもよい。
認証装置3は、電子ペーパー2に情報を表示する際、又は、電子ペーパー2に表示された情報を非表示にする際の認証を行う。認証装置3は、位置検知手段31と判断処理手段33とを備える。位置検知手段31は、認証装置3上に重ねられた電子ペーパー2の位置を検知する。判断処理手段33は、位置検知手段31によって検知された電子ペーパー2の位置(電子ペーパー2と認証装置3との相対的な位置)が所定の位置であるか(電子ペーパー2と認証装置3との相対的な位置が所定の関係にあるか)を判断する位置認証処理を行い、当該位置認証処理結果に基づいて、電子ペーパー2又は認証装置3の情報表示手段32に対して制御信号(表示指示情報又は非表示指示情報)を送出する。判断処理手段33による位置認証処理によって、電子ペーパー2の位置が認証されれば、電子ペーパー2が認証装置3上の所定の位置に正しく配置されたこととなる。位置検知手段31は、電子ペーパー2が認証装置3に重ねられた場合の認証装置3の位置を電子ペーパー2に検知させるようにしてもよい。なお、本発明の一実施形態によれば、情報表示装置1のユーザは、例えばキーボード等の入力手段(図示を省略)を用いて、制御選択情報を判断処理手段33に設定することができる。制御選択情報とは、判断処理手段33に対して、当該判断処理手段33が後述する表示指示情報又は非表示指示情報のいずれを制御信号として送出するかを指示する情報である。
電子ペーパー2が備える位置検知手段21は、例えばRFID(Radio Frequency Identification)タグである。また、認証装置3が備える位置検知手段31は、例えばRFIDタグリーダである。また、位置検知手段31が、さらに、各RFIDタグリーダが各RFIDタグリーダに対応する一つのRFIDタグの識別番号を読み取るように制御する、後述する図13(A)等を参照して説明する読み取り制御手段を備えるようにしてもよい。
本発明の一実施形態によれば、図1に示すように、認証装置3が、電子ペーパー2を認証装置3に重ねる領域を示す画像である配置画像を認証装置3上に表示する情報表示手段32を備えるようにしてもよい。また、情報表示手段32は、電子ペーパー2の判断処理手段23又は自装置(認証装置3)内の判断処理手段33から送出された制御信号に基づいて、認証装置3上に文字情報又は画像情報を表示し、又は表示されている文字情報等を非表示にしてもよい。なお、情報表示手段32は、情報表示手段32が内蔵するメモリチップ等の記憶手段に記憶された情報を表示するようにしてもよいし、後述する情報記憶手段34内に記憶された情報を表示するようにしてもよい。
また、認証装置3が備える判断処理手段33は、電子ペーパー2についての機器認証処理を行い、機器認証処理結果と前述した位置認証処理結果とに基づいて、電子ペーパー2又は情報表示手段32に対して制御信号を送出するようにしてもよい。また、判断処理手段33は、認証装置3内のハードウェアやソフトウェアの環境状態の認証(環境認証)処理を行い、前述した位置認証処理結果と機器認証処理結果と環境認証処理結果とに基づいて、電子ペーパー2又は情報表示手段32に対して制御信号を送出するようにしてもよい。また、判断処理手段33は、電子ペーパー2についての機器認証処理結果と、後述する電子ペーパー2の判断処理手段23が行う認証装置3についての機器認証処理結果とに基づいて、電子ペーパー2と認証装置3とが相互に機器認証されたかを判断し、上記位置認証処理結果と、電子ペーパー2と認証装置3とが相互に機器認証されたかについての判断結果とに基づいて、電子ペーパー2又は情報表示手段32に対して制御信号を送出するようにしてもよい。なお、判断処理手段33は、自装置(認証装置3)についての機器認証処理を行い、当該機器認証処理結果と前述した位置認証処理結果とに基づいて、電子ペーパー2又は情報表示手段32に対して制御信号を送出するようにしてもよい。
また、本発明の一実施形態によれば、図1に示すように、電子ペーパー2が、さらに、判断処理手段23を備えてもよい。この場合、判断処理手段23は、位置検知手段21によって検知された認証装置3の位置(電子ペーパー2と認証装置3との相対的な位置)が所定の位置であるか(電子ペーパー2と認証装置3との相対的な位置が所定の関係にあるか)を判断する位置認証処理を行い、当該位置認証処理結果に基づいて、認証装置3又は電子ペーパー2の情報表示手段22に対して制御信号(表示指示情報又は非表示指示情報)を送出する。なお、本発明の一実施形態によれば、情報表示装置1のユーザは、例えばキーボード等の入力手段(図示を省略)を用いて、制御選択情報を判断処理手段23に設定することができる。当該制御選択情報は、判断処理手段23に対して、当該判断処理手段23が表示指示情報又は非表示指示情報のいずれを制御信号として送出するかを指示する情報である。判断処理手段23は、認証装置3についての機器認証処理を行い、機器認証処理結果と前述した位置認証処理結果とに基づいて、認証装置3又は情報表示手段22に対して制御信号を送出するようにしてもよい。また、判断処理手段23は、電子ペーパー2内のハードウェアやソフトウェアの環境状態の認証(環境認証)処理を行い、前述した位置認証処理結果と機器認証処理結果と環境認証処理結果とに基づいて、認証装置3又は情報表示手段22に対して制御信号を送出するようにしてもよい。また、判断処理手段23は、認証装置3についての機器認証処理結果と、認証装置3の判断処理手段33が行う電子ペーパー2についての機器認証処理結果とに基づいて、電子ペーパー2と認証装置3とが相互に機器認証されたかを判断し、上記位置認証処理結果と、電子ペーパー2と認証装置3とが相互に機器認証されたかについての判断結果とに基づいて、認証装置3又は情報表示手段22に対して制御信号を送出するようにしてもよい。なお、判断処理手段23は、自装置(電子ペーパー2)についての機器認証処理を行い、当該機器認証処理結果と前述した位置認証処理結果とに基づいて、認証装置3又は情報表示手段22に対して制御信号を送出するようにしてもよい。
また、本発明の一実施形態によれば、図1に示すように、電子ペーパー2は、情報記憶手段24、情報送受信手段25を備えてもよい。また、認証装置3は、情報記憶手段24と同様の構成である情報記憶手段34、情報送受信手段25と同様の構成である情報送受信手段35を備えてもよい。情報記憶手段24は、情報表示手段22によって表示される情報や、判断処理手段23が送出する表示指示情報等を記憶する。情報記憶手段24に記憶される情報は、例えば、文字情報、画像情報、機器ID情報、表示指示情報、非表示指示情報、配置画像情報等である。機器ID情報は、電子ペーパー2の識別情報や認証装置3の識別情報である。情報送受信手段25は、認証装置3から送信される情報(例えば、認証装置3の機器ID情報、表示指示情報、非表示指示情報、配置画像情報、情報表示手段22による表示対象である文字情報や画像情報等)を受信し、受信した情報を情報記憶手段24内に記憶する。また、情報送受信手段25は、認証装置3に対して情報を送信する。認証装置3に対して送信される情報は、例えば、電子ペーパー2の機器ID情報、表示指示情報、非表示指示情報、配置画像情報、情報表示手段32による表示対象である文字情報や画像情報等である。
認証装置3が備える情報記憶手段34は、情報表示手段32によって表示される情報や、判断処理手段33が送出する表示指示情報等を記憶する。情報送受信手段35は、電子ペーパー2から送信される情報を受信し、情報記憶手段34内に記憶する。また、情報送受信手段35は、電子ペーパー2に対して情報(例えば、認証装置3の機器ID情報、表示指示情報、非表示指示情報、配置画像情報、情報表示手段22による表示対象である文字情報や画像情報等)を送信する。
また、本発明の一実施形態によれば、最終的に電子ペーパー2に表示される全ての情報を、電子ペーパー2が備える情報記憶手段24内に記憶してもよいし、認証装置3が備える情報記憶手段34内に記憶してもよい。また、最終的に電子ペーパー2に表示される情報を、電子ペーパー2が備える情報記憶手段24と認証装置3が備える情報記憶手段34とに分けて記憶してもよい。同様に、本発明の一実施形態によれば、最終的に認証装置3に表示される全ての情報を、認証装置3が備える情報記憶手段34に記憶してもよいし、電子ペーパー2が備える情報記憶手段24に記憶してもよい。また、最終的に認証装置3に表示される情報を、認証装置3が備える情報記憶手段34と電子ペーパー2が備える情報記憶手段24とに分けて記憶してもよい。
なお、図1では図示を省略するが、電子ペーパー2及び認証装置3は、それぞれ、例えば、二次電池、小型ボタン電池、太陽電池等の電力供給手段を備えてもよい。
上述した電子ペーパー2又は認証装置3が備える各処理手段の機能は、CPUとその上で実行されるプログラムにより実現される。
図2は、判断処理手段の機能の一例を説明する図である。ここでは、認証装置3が備える判断処理手段33の機能を例にとって説明する。電子ペーパー2が備える判断処理手段23の機能は、判断処理手段33の機能と同様であるので、説明を省略する。前述したように、判断処理手段33は、例えば、位置検知手段31による位置検知結果に基づいて、電子ペーパー2についての位置認証処理を行う。また、判断処理手段33は、例えば、電子ペーパー2から送信される機器ID情報に基づいて、電子ペーパー2の機器認証を行う。電子ペーパー2から送信される機器ID情報は、例えば、電子ペーパー2が備える判断処理手段23を実現するTCG(Trusted Computing Group)チップ内に記憶されている。また、判断処理手段33は、前述したように、例えば、認証装置3内のハードウェアやソフトウェアの環境状態の認証(環境認証)を行う。上述した機能を備える判断処理手段33は、例えば、上述したTCGチップ等によって実現される。
図3は、電子ペーパーへの情報の表示処理の概要を説明する図である。電子ペーパー2に、文字情報や画像情報等が表示されていない状態を想定する。認証装置3は、図3中に示す配置画像30を表示する。図3中の矢印の先に示すように、ユーザが電子ペーパー2を認証装置3上に表示された配置画像30の上に正しく重ねると、電子ペーパー2に文字情報や画像情報等が表示される。
図4は、電子ペーパーへの情報の非表示処理の概要を説明する図である。電子ペーパー2に、文字情報や画像情報等が表示されている状態を想定する。認証装置3は、図4中に示す配置画像30を表示する。図4中の矢印の先に示すように、ユーザが電子ペーパー2を認証装置3に表示された配置画像30の上に正しく重ねると、電子ペーパー2に表示されていた文字情報や画像情報等が非表示になる。
図5は、本発明の一実施形態による情報表示装置におけるデータ処理の一例を示す図である。電子ペーパー2の情報送受信手段25が、認証装置3から情報(例えば、認証装置3の機器ID情報、表示指示情報、非表示指示情報、配置画像情報、情報表示手段22によって表示される文字情報や画像情報等)を受信する。受信された情報は、情報記憶手段24に記憶される。電子ペーパー2の判断処理手段23が、位置検知手段21による位置検知結果に基づいて位置認証処理を行う。また、判断処理手段23が、例えば、情報記憶手段24内に記憶された、認証装置3の機器ID情報に基づいて、認証装置3についての機器認証を行う。そして、判断処理手段23は、位置認証処理結果と認証装置3についての機器認証処理結果と、自装置(電子ペーパー2)についての環境認証処理結果とに基づいて、情報表示手段22に対して制御信号を送出する。判断処理手段23が情報表示手段22に対して送出する制御信号は、認証装置3から受信した表示指示情報又は非表示指示情報であってもよい。認証装置3内におけるデータの流れは、上述した電子ペーパー2内におけるデータ処理と同様であるので、説明を省略する。
図6は、電子ペーパーの構造の一例を示す図である。図6に示すように、電子ペーパー2は、表面2−1、中面第一層2−2、中面第二層2−3、裏面2−4という層構造を有する。電子ペーパー2の表面2−1には、情報表示手段22が設けられる。中面第一層2−2には、無線LANカード200等を備える情報送受信手段25、TCGチップ201等を備える判断処理手段23、情報記憶手段24、電力供給手段26が設けられる。なお、電力供給手段26は、例えば、二次電池、小型ボタン電池、太陽電池、電磁誘導による電力発生コイル等である。中面第二層2−3には、位置検知手段21として、例えばRFIDタグが設けられる。なお、裏面2−4はカバーとして機能する。
図7は、認証装置の構造の一例を示す図である。図7に示すように、認証装置3は、表面3−1、中面第一層3−2、中面第二層3−3、裏面3−4という層構造を有する。認証装置3の表面3−1には、情報表示手段32が設けられる。中面第一層3−2には、位置検知手段31と電磁誘導コイル202とが設けられる。位置検知手段31は、例えば、RFIDタグリーダである。当該RFIDタグリーダは、例えば、図12に示す電子ペーパー2の中面第二層2−3に設けられるRFIDタグの識別番号(ID番号)を読み取る。電磁誘導コイル202は、例えば認証装置3が電磁誘導によって電子ペーパー2に電力を供給する場合に設置される。中面第二層3−3には、無線LANカード200等を備える情報送受信手段35、TCGチップ201等を備える判断処理手段33、情報記憶手段34、電力供給手段36が設置される。電力供給手段36は、例えば、二次電池、小型ボタン電池、太陽電池、電磁誘導による電力発生コイル等である。なお、裏面3−4はカバーとして機能する。
図8は、電子ペーパーと認証装置の断面の一例を示す図である。図8に示す電子ぺーパー2の位置検知手段21は、例えばRFIDタグである。また、認証装置3の位置検知手段31は、例えばRFIDタグリーダである。図8は、電子ペーパー2が認証装置3上に重ねられた例を示す。図8に示すRFIDタグリーダ(位置検知手段)31が、起電電波をRFIDタグ(位置検知手段)21に対して発信する。RFIDタグリーダ31から当該起電電波を受けたRFIDタグ21が、RFIDタグ21のID番号を含む信号電波をRFIDタグリーダ31に対して返し、RFIDタグリーダ31がRFIDタグ21のID番号を読み取る。
例えば、図9に示すように、ID番号がA1のRFIDタグ21−1、ID番号がA2のRFIDタグ21−2、ID番号がA3のRFIDタグ21−3という3個のRFIDタグ21を備える電子ペーパー2が、48個のRFIDタグリーダ31を備える認証装置3上に重ねられる。電子ペーパー2は、認証装置3上において、図9中の矢印の先に示すような位置に配置される。図9中、認証装置3内のRFIDタグリーダ31内に記述された番号は、RFIDタグリーダ31の識別番号である。図9に示すように、ID番号がA1のRFIDタグ21−1は識別番号が14のRFIDタグリーダ31上に配置され、ID番号がA2のRFIDタグ21−2は識別番号が20のRFIDタグリーダ31上に配置され、ID番号がA3のRFIDタグ21−3は識別番号が15のRFIDタグリーダ31上に配置されている。従って、例えば、識別番号が14のRFIDタグリーダ31はA1というID番号を読み取り、識別番号が15のRFIDタグリーダ31はA3というID番号を読み取り、識別番号20のRFIDタグリーダ31はA2というID番号を読み取る。
図8に戻って、認証装置3内のTCGチップ201が、各RFIDタグリーダ31が読み取ったID番号が、予め設定されたRFIDタグのID番号であって、電子ペーパー2が正しく認証装置3の配置画像上に重ねられた場合に各RFIDタグリーダ31が読み取るべきRFIDタグのID番号と合致するかを判断する。各RFIDタグリーダ31が読み取ったID番号が、上記の予め設定されたID番号と合致する場合は、TCGチップ201は、電子ペーパー2の位置を認証する。なお、本発明の一実施形態によれば、図8において、電子ペーパー2が位置検知手段21としてRFIDタグリーダを備え、認証装置3が位置検知手段31としてRFIDタグを備えてもよい。
図10(A)及び図10(B)、図11(A)〜図11(C)は、本発明の一実施形態による位置検知処理の一例を説明する図である。図10(A)に示すように、電子ペーパー2の中面第二層2−3には、RFIDタグ21が設けられている。なお、中面第二層2−3は、辺aa’が表面2−1の辺dd’と重なり、辺bb’が表面2−1の辺cc’と重なるように、表面2−1の背後に設けられる。また、図10(B)に示す認証装置3には、例えばRFIDタグリーダ31(図示を省略)が設けられている。図10(A)に示される電子ペーパー2の表面2−1を図10(B)に示す認証装置3上に表示された配置画像30上に重ねると、電子ペーパー2は、図11(A)に示すように認証装置3の上に重なる。図11(B)は、図11(A)に示される電子ペーパー2と認証装置3との重なり状態を、電子ペーパー2の下に隠れた認証装置3のRFIDタグリーダ31が透けて見える形式で示す図である。図11(B)に示す状態で電子ペーパー2が上に重なっている認証装置3においては、例えば、図10(A)に示す電子ペーパー2の中面第二層2−3に設けられたRFIDタグ21に近接するRFIDタグリーダ31がRFIDタグ21からの信号電波を検知する。図11(C)は、図11(B)に示すような状態で電子ペーパー2が上に重なっている認証装置3を示す図である。例えば、図11(C)中の、黒く塗りつぶした部分に示すRFIDタグリーダ31が、RFIDタグ21のID番号を読み取る。認証装置3は、RFIDタグ21のID番号を読み取ったRFIDタグリーダ31が、予め設定されたRFIDタグリーダであって、電子ペーパー2が正しく認証装置3の配置画像30上に重ねられた場合にRFIDタグ21のID番号を読み取るべきRFIDタグリーダ31と合致するかを判断する。RFIDタグ21のID番号を読み取ったRFIDタグリーダ31が、上記の予め設定されたRFIDタグリーダと合致する場合は、判断処理手段33は、電子ペーパー2の位置を認証する。
図12は、RFIDタグリーダによるRFIDタグのID番号の読み取り動作例を示す図である。図12中のRFIDタグ21内に記述された番号(A1、A2)は、各RFIDタグ21のID番号を示し、RFIDタグリーダ31内に記述された番号(B1〜B4)は、各RFIDタグリーダ31の識別番号を示している。前述したように、RFIDタグリーダ31から発せられた起電電波を受信したRFIDタグ21が、RFIDタグ21のID番号を含む信号電波をRFIDタグリーダ31に対して返し、RFIDタグリーダ31がRFIDタグ21のID番号を読み取る。例えば、識別番号が「B1」のRFIDタグリーダ31がID番号「A1」のみを読み取り、識別番号が「B2」のRFIDタグリーダ31がID番号「A2」のみを読み取り、これら2つのRFIDタグリーダ31以外のRFIDタグリーダ31がRFIDタグ21のID番号を読み取らない場合に、電子ペーパー2について正しく位置認証されるように、認証装置3に予め設定されている。
しかし、図12に示す全てのRFIDタグリーダ31が同時にRFIDタグ21のID番号の読み取り動作(起電電波の発信)を行うと、各RFIDタグリーダ31が、本来の読み取り対象であるID番号以外のID番号を読み取ってしまう可能性がある。例えば、図12中の矢印の先に示すように、識別番号が「B1」のRFIDタグリーダ31がID番号「A1」とID番号「A2」を読み取り、識別番号が「B2」のRFIDタグリーダ31がID番号「A1」とID番号「A2」を読み取り、識別番号が「B3」のRFIDタグリーダ31がID番号「A2」を読み取ると、電子ペーパー2についての位置認証処理が正しく行えなくなってしまう。
そこで、この例においては、図13(A)に示すように、電子ペーパー2と認証装置3とが、電波を吸収する電波吸収手段40を備える。RFIDタグ21とRFIDタグリーダ31は、電波吸収手段40内に格納される。図13(A)に示す電子ペーパー2が備える電波吸収手段40がRFIDタグリーダ31から発信された起電電波を吸収し、認証装置3が備える電波吸収手段40がRFIDタグ21から返された信号電波を吸収する。従って、例えば、識別番号が「B1」のRFIDタグリーダ31がID番号「A1」のみを読み取り、識別番号が「B2」のRFIDタグリーダ31がID番号「A2」のみを読み取る。すなわち、電波吸収手段40は、各RFIDタグリーダ31が各RFIDタグリーダ31に対応する一つのRFIDタグ21の識別番号を読み取るように制御する読み取り制御手段を構成している。図13(A)に示す構成を採る電子ペーパー2と認証装置3とを用いれば、RFIDタグリーダ31が、本来の読み取り対象であるRFIDタグ21のID番号のみを読み取るため、認証装置3が電子ペーパー2についての位置認証処理を正しく行うことができる。
また、この例においては、図13(A)に示す構成に代えて、図13(B)に示すように、例えば、電子ペーパー2が電波を吸収する電波吸収手段40と電波を反射する電波反射手段41とを備え、認証装置3が電波吸収手段40を備える。電子ペーパー2が備える電波反射手段41は、認証装置3内のRFIDタグリーダ31から発信された起電電波を反射して、反射された起電電波をRFIDタグ21に入射する。図13(B)の構成を採る電子ペーパー2と認証装置3とを用いれば、電波反射手段41によって、RFIDタグ21が受ける起電電波が強くなるため、RFIDタグ21がRFIDタグリーダ31に対して返す信号電波が強くなる。また、電子ペーパー2が備える電波吸収手段40がRFIDタグリーダ31から発信された起電電波を吸収し、認証装置3が備える電波吸収手段40がRFIDタグ21から返された信号電波を吸収する。従って、RFIDタグリーダ31は、本来の読み取り対象であるRFIDタグ21のID番号のみを読み取る。
図14は、図1を参照して説明した電子ペーパーの構造の一例を示す図である。本発明の一実施形態によれば、電子ペーパー2は、表面2−1の背後に中面第二層2−3を備え、中面第二層の背後に中面第三層2−5を備える。なお、ここでの図示は省略するが、図6を参照して説明したように、電子ペーパー2は、表面2−1と中面第二層2−3との間に図6に示す中面第一層2−2を備える。中面第二層2−3は、RFIDタグ21を備え、中面第三層2−5は、図13(A)又は図13(B)中に示す電波吸収手段40を備える。中面第三層2−5は、図13(B)中に示す電波反射手段41を備えるようにしてもよい。本発明の一実施形態によれば、認証装置3が、RFIDタグリーダ31を備える層(例えば、図7中に示す中面第一層3−2)の背後に電波吸収手段40又は電波反射手段41が配置された層を備えてもよい。
図15(A)及び図15(B)は、図1を用いて説明した電子ペーパーの構造の一例を示す図である。本発明の一実施形態によれば、電子ペーパー2が、図15(A)に示すように、電波吸収手段40が特定のパターンで配置されている中面第二層2−3を備える。中面第二層2−3には、図13(B)中に示す電波反射手段41を特定のパターンで配置するようにしてもよい。図15(B)に示すように、電子ペーパー2の表面2−1の背後に図15(A)に示す中面第二層2−3が配置され、当該中面第二層2−3の背後に中面第三層2−5が配置される。中面第三層2−5は、RFIDタグ21を備える。この例では、特定のパターンで配置された電波吸収手段40が、RFIDタグリーダ31(図示を省略)から発信された起電電波を吸収する。その結果、電波吸収手段40の背後に位置しないRFIDタグ21のみが信号電波をRFIDタグリーダ31に返す。従って、図15(B)に示す電子ペーパー2によれば、RFIDタグリーダ31が、本来の読み取り対象であるRFIDタグ21のID番号のみを読み取るように制御することができる。また、図15(B)に示す電子ペーパー2によれば、表面2−1や中面第三層2−5については、同様の物を大量に生産することができ、電子ペーパー2の製造コストを低減することが可能となる。なお、本発明の一実施形態によれば、認証装置3が、RFIDタグリーダ31を備える層(例えば、図7中に示す中面第一層3−2)の前に、特定のパターンで電波吸収手段40又は電波反射手段41が配置された層を備えてもよい。
図16は、認証装置に3枚の電子ペーパーが重ねられた場合の、認証装置と電子ペーパーの断面を示す。各電子ペーパー2は、RFIDタグ21と、RFIDタグ21の背後に配置された電波吸収手段40を備えている。図16中に示すRFIDタグ21内に記述された番号は、当該RFIDタグ21のID番号である。また、RFIDタグリーダ31内に記述された番号は、当該RFIDタグリーダ31の識別番号である。本発明の一実施例によれば、図16中の太い楕円で囲った部分に示すように、識別番号が10のRFIDタグリーダ31がA31というID番号を読み取り、識別番号が11のRFIDタグリーダ31がA32というID番号を読み取り、識別番号が12のRFIDタグリーダ31がA22というID番号を読み取り、識別番号が13のRFIDタグリーダ31がA13というID番号を読み取り、識別番号が14のRFIDタグリーダ31がA33というID番号を読み取り、識別番号が15のRFIDタグリーダ31がA23というID番号を読み取った場合に、認証装置3が備える判断処理手段33(図示を省略)が、電子ペーパー2の位置を認証し、制御信号を送出する。
図17(A)〜図17(C)は、RFIDタグリーダによるRFIDタグのID番号の読み取り動作の一例を示す図である。認証装置3は、図17(A)に示す各RFIDタグリーダ31が各RFIDタグリーダ31に対応する一つのRFIDタグ21(図17では図示を省略)のID番号を読み取るように制御する読み取り制御手段を備える。当該読み取り制御手段は、後述する読み取りパターンテーブルを参照して、各RFIDタグリーダ31によるRFIDタグ21のID番号の読み取りを制御する。読み取りパターンテーブルには、RFIDタグリーダ31がRFIDタグ21の読み取り動作を行う際の読み取りパターンの情報が格納される。例えば、読み取りパターンの情報に基づいて、第1回目のRFIDタグ21のID番号の読み取り動作において、図17(B)に示すように、色付けがされたRFIDタグリーダ31がRFIDタグ21のID番号を読み取る。そして、例えば、第2回目のRFIDタグ21のID番号の読み取り動作において、図17(C)中に示す色付けがされたRFIDタグリーダ31がRFIDタグ21のID番号を読み取る。このように、RFIDタグ21の読み取り動作を同時に行うRFIDタグリーダ31を、認証装置3において一つ置きに配置されたRFIDタグリーダとすることで、一つのRFIDタグリーダ31が複数のRFIDタグ21のID番号を読み取らないように制御することができる。
本発明の一実施例によれば、例えば、前述した読み取り制御手段が、認証装置3において2つ置きに配置されたRFIDタグリーダ31がRFIDタグ21のID番号の読み取り動作を同時に行うように制御する。例えば、読み取りパターンの情報に基づいて、第1回目のRFIDタグ21のID番号の読み取り動作において、図18(A)に示す48個のRFIDタグリーダ31のうち、図18(B)に示すように、認証装置3において2つ置きに配置されたRFIDタグリーダ31(色が付けられたRFIDタグリーダ31)が、RFIDタグ21のID番号を読み取る。そして、第2回目のRFIDタグ21のID番号の読み取り動作において、図18(C)中に示す色付けがされたRFIDタグリーダ31がRFIDタグ21のID番号を読み取る。そして、第3回目のRFIDタグ21のID番号の読み取り動作において、図18(D)中に示す色付けがされたRFIDタグリーダ31がRFIDタグ21のID番号を読み取る。
本発明の一実施例によれば、例えば、前述した読み取り制御手段が、認証装置3において3つ置きに配置されたRFIDタグリーダ31がRFIDタグ21のID番号の読み取り動作を同時に行うように制御する。例えば、読み取りパターンの情報に基づいて、第1回目のRFIDタグ21のID番号の読み取り動作において、図19(A)に示す48個のRFIDタグリーダ31のうち、図19(B)に示すように、認証装置3において3つ置きに配置された、色付けがされたRFIDタグリーダ31がRFIDタグ21のID番号を読み取る。また、第2回目のRFIDタグ21のID番号の読み取り動作において、図19(C)中に示す色付けがされたRFIDタグリーダ31がRFIDタグ21のID番号を読み取る。第3回目のRFIDタグ21のID番号の読み取り動作において、図19(D)中に示す色付けがされたRFIDタグリーダ31がRFIDタグ21のID番号を読み取る。そして、第4回目のRFIDタグ21のID番号の読み取り動作において、図19(E)中に示す色付けがされたRFIDタグリーダ31がRFIDタグ21のID番号を読み取る。
図20(A)は、認証装置内に配置されたRFIDタグリーダを示し、図20(B)は、読み取りパターンテーブルの一例を示す。図20(A)中のRFIDタグリーダ31内に記述された番号は、当該RFIDタグリーダ31の識別番号を示している。図20(B)に示す読み取りパターンテーブルは、「No」、「読取間隔」、「順序」、「対象RFIDタグリーダNo」といったデータ構成を有する。「読取間隔」は、RFIDタグ21のID番号の読み取り動作を同時に行うRFIDタグリーダ31同士の間隔の情報(例えば、一つ置きか2つ置きか等の情報)を格納する。「順序」は、RFIDタグ21のID番号の読み取り動作を行う順序を、当該「読取間隔」に対応付けて格納する。「対象RFIDタグリーダNo」は、図20(A)に示す48個のRFIDタグリーダ31のうち、RFIDタグ21のID番号の読み取り動作を同時に行うRFIDタグリーダの識別番号を、当該「読取間隔」及び「順序」に対応付けて格納する。「No」は、RFIDタグ21のID番号の読み取り動作を同時に行うRFIDタグリーダの識別番号群を識別する番号を格納する。
図21は、RFIDタグリーダによるRFIDタグのID番号の読み取り処理フローの一例を示す図である。この例では、認証装置3が備える読み取り制御手段が、RFIDタグリーダ31が複数のRFIDタグ21のID番号を読み取った場合に、当該RFIDタグリーダ31が発する起電電波の強さを変更し、その後、当該RFIDタグリーダ31にRFIDタグ21のID番号を再度読み取らせる。まず、読み取り制御手段が、読み取りパターンテーブルを参照し、RFIDタグ21のID番号の読み取りを実行する(ステップS1)。次に、読み取り制御手段が、1つのRFIDタグリーダ31において2つ以上のRFIDタグ21のID番号を読み取ったかを判断する(ステップS2)。読み取り制御手段が、1つのRFIDタグリーダ31において2つ以上のRFIDタグ21のID番号を読み取ったと判断した場合は、RFIDタグ21のID番号の再読み取り処理を行う(ステップS3)。読み取り制御手段が、1つのRFIDタグリーダ31が1つのRFIDタグ21のID番号を読み取ったと判断した場合は、ステップS4に進む。そして、読み取り制御手段が、全ての読み取りパターンでの読み取りを実行したかを判断する(ステップS4)。読み取り制御手段が、全ての読み取りパターンでの読み取りを実行したと判断した場合は処理を終了し、読み取り制御手段が、実行していない読み取りパターンが残っていると判断した場合は、ステップS1に戻る。
図22は、RFIDタグリーダによるRFIDタグのID番号の再読み取り処理フローの一例を示す図である。図22において、STGは、対象のRFIDタグリーダ31の起電電波の強さの値を示し、Nは、起電電波の強さの値を減少させる度合い(%)を示し、Mは、RFIDタグのID番号を読み取る最大回数を示す。また、WK_STGとJは、ワーク用変数である。まず、読み取り制御手段は、WK_STGをSTGが示す値とし(ステップS30)、Jを0に設定する(ステップS31)。次に、読み取り制御手段は、J>Mかを判断する(ステップS32)。読み取り制御手段は、J>Mであると判断した場合、読み取り不可を示すコード(例えば、−1)を返して(ステップS39)、処理を終了する。読み取り制御手段は、J>Mでないと判断した場合、Jをインクリメントする(ステップS33)。また、読み取り制御手段は、WK_STGをWK_STG*(100−N)/100とする(ステップS34)。すなわち、読み取り制御手段は、RFIDタグリーダ31の起電電波の強さを弱める。そして、読み取り制御手段は、対象のRFIDタグリーダ31で起電電波の強さをWK_STGに設定して、RFIDタグ21のID番号の読み取りを実行する(ステップS35)。次に、読み取り制御手段は、読み取ったRFIDタグ21のID番号が2つ以上かを判断する(ステップS36)。読み取り制御手段が、読み取ったRFIDタグ21のID番号が2つ以上であると判断した場合は、ステップS34に戻る。読み取り制御手段が、読み取ったRFIDタグのID番号が2つ以上でないと判断した場合は、読み取り制御手段は、読み取ったRFIDタグのID番号が1つであるかを判断する(ステップS37)。読み取り制御手段が、読み取ったRFIDタグのID番号が1つであると判断した場合は、処理を終了する。読み取り制御手段が、RFIDタグのID番号を1つも読み取っていないと判断した場合は、WK_STGをWK_STG*(100+(N/2))/100として(ステップS38)、ステップS35に戻る。
複数のRFIDタグのID番号がRFIDタグリーダによって読み取られた場合に、複数のRFIDタグのID番号のうち、当該RFIDタグリーダが読み取ったRFIDタグのID番号を確定する処理を説明する。
例えば、前述した図9に示すように、電子ペーパー2と認証装置3とが重ねられて、ID番号がA1のRFIDタグ21−1が、識別番号が14のRFIDタグリーダ31上に配置され、ID番号がA2のRFIDタグ21−2が、識別番号が20のRFIDタグリーダ31上に配置され、ID番号がA3のRFIDタグ21−3が、識別番号が15のRFIDタグリーダ31上に配置される。この場合、RFIDタグリーダ31の識別番号(RFIDタグリーダNo)と、当該RFIDタグリーダ31が読み取ったRFIDタグ21のID番号(RFIDタグNo)との対応情報を図23(A)に示す。
図23(A)に示すように、例えば、識別番号が14のRFIDタグリーダ31がA1とA3という2個のID番号を読み取り、識別番号が15のRFIDタグリーダ31がA1とA3という2個のID番号を読み取り、識別番号が20のRFIDタグリーダ31がA1とA2という2個のID番号を読み取り、識別番号が21のRFIDタグリーダ31はA2というID番号を読み取る。本発明の一実施形態によれば、認証装置3が備える読み取り制御手段(図示を省略)が、各RFIDタグリーダ31が読み取ったRFIDタグ21のID番号のうち、図23(A)中の楕円で囲ったID番号を無効とする。すなわち、読み取り制御手段は、識別番号が14のRFIDタグリーダ31が読み取ったA1とA3という2個のID番号のうち、A1を当該RFIDタグリーダ31が読み取ったID番号として確定し、A3を無効とする。読み取り制御手段は、識別番号が15のRFIDタグリーダ31が読み取ったA1とA3という2個のID番号のうち、既に識別番号が14のRFIDタグリーダ31が読み取ったID番号として確定したA1を無効とし、A3を識別番号が15のRFIDタグリーダ31が読み取ったID番号として確定する。次に、読み取り制御手段は、識別番号が20のRFIDタグリーダ31が読み取ったA1とA2という2個のID番号のうち、A1を無効とし、A2を当該RFIDタグリーダ31が読み取ったID番号として確定する。そして、読み取り制御手段は、識別番号が21のRFIDタグリーダ31が読み取ったA2というID番号を無効とする。その結果、図23(B)に示すように、A1が、14という識別番号のRFIDタグリーダ31が読み取ったID番号として確定し、A3が、15という識別番号のRFIDタグリーダ31が読み取ったID番号として確定し、A2が、20という識別番号のRFIDタグリーダ31が読み取ったID番号として確定する。
図24は、認証装置による表示指示情報送出処理フローの一例を示す図である。まず、認証装置3が備える位置検知手段(RFIDタグリーダ)31が、電子ペーパー2が備えるRFIDタグ21のID番号の読み取り処理を行う(ステップS11)。ステップS11においては、さらに、各RFIDタグリーダ31が読み取ったRFIDタグ21のID番号が、認証装置3が備える後述する読み取り結果テーブル(図1では図示を省略)に格納される。
次に、認証装置3が備える読み取り制御手段(図示を省略)が、読み取り結果テーブルの格納値確定処理を行う(ステップS12)。読み取り結果テーブルの格納値確定処理とは、読み取り結果テーブル中に格納されたID番号のうち、各RFIDタグリーダ31が読み取ったRFIDタグ21のID番号を確定する処理である。次に、判断処理手段33が、位置認証処理を行い(ステップS13)、認証許可すべきか判断する(ステップS14)。判断処理手段33が認証許可すべきでないと判断した場合は処理を終了する。判断処理手段33が認証許可すべきであると判断した場合は、判断処理手段33が、電子ペーパー2に表示指示情報を送出する(ステップ15)。
認証装置3による非表示指示情報送出処理フローは、上記ステップS15の代わりに、判断処理手段33が、電子ペーパー2に非表示指示情報を送出する以外は、図24に示す処理フローと同様であるので、説明を省略する。
図25は、図24のステップS11において実行されるRFIDタグのID番号の読み取り処理フローの一例を示す図である。まず、位置検知手段31がiを1に設定する(ステップS110)。iは、RFIDタグリーダ31の識別番号を示す変数である。次に、RFIDタグリーダ(i)が、RFIDタグ21のID番号の読み取りを実行する(ステップS111)。RFIDタグリーダ(i)は、識別番号がiであるRFIDタグリーダ31である。次に、位置検知手段31が、読み取ったID番号を読み取り結果テーブルに格納して(ステップS112)、iをインクリメントする(ステップS113)。次に、位置検知手段31が、i>TG_RD_MAXかを判断する(ステップS114)。TG_RD_MAXは、RFIDタグリーダ31の最大数であり、例えば図20(A)中に示すRFIDタグリーダ31の最大数は48である。
位置検知手段31が、i>TG_RD_MAXでないと判断した場合は、ステップS110に戻り、位置検知手段31が、i>TG_RD_MAXであると判断した場合は、処理を終了する。
図26は、RFIDタグのID番号の読み取り処理前の読み取り結果テーブルの一例を示し、図27は、RFIDタグのID番号の読み取り処理後の読み取り結果テーブルの一例を示す。図26又は図27に示すように、読み取り結果テーブルは、例えば、「RFIDタグリーダNo」、「RFIDタグ1−No」、「RFIDタグ2−No」、「RFIDタグ3−No」といったデータ構成を有する。「RFIDタグリーダNo」は、RFIDタグリーダ31の識別番号を格納する。「RFIDタグ1−No」は、当該識別番号のRFIDタグリーダ31が読み取った、第1のRFIDタグのID番号に対応する値を格納する。「RFIDタグ2−No」は、当該識別番号のRFIDタグリーダ31が読み取った、第2のRFIDタグのID番号に対応する値を格納する。「RFIDタグ3−No」は、当該識別番号のRFIDタグリーダ31が読み取った、第3のRFIDタグのID番号に対応する値を格納する。図26に示すように、RFIDタグ21のID番号の読み取り処理前には、読み取り結果テーブル中の、RFIDタグ1−No〜RFIDタグ3−Noには、初期値として「0」が格納される。また、例えば、図27中に示す読み取り結果テーブルにおいて「RFIDタグ1−No」、「RFIDタグ2−No」又は「RFIDタグ3−No」に格納される番号「1」は、A1というID番号を示す値であり、番号「2」は、A2というID番号を示す値であり、番号「3」は、A3というID番号を示す値である。RFIDタグリーダ31がID番号を読み取らない場合には、読み取り結果テーブルにおける当該RFIDタグリーダ31に対応する格納値として、番号「0」が格納される。
例えば、14という識別番号のRFIDタグリーダ31が、第1のRFIDタグのID番号としてA1、第2のRFIDタグのID番号としてA3を読み取り、15という識別番号のRFIDタグリーダ31が、第1のRFIDタグのID番号としてA1、第2のRFIDタグのID番号としてA3を読み取る。また、例えば、20という識別番号のRFIDタグリーダ31が、第1のRFIDタグのID番号としてA1、第2のRFIDタグのID番号としてA2を読み取り、21という識別番号のRFIDタグリーダ31が、第1のRFIDタグのID番号としてA2を読み取る。当該ID番号の読み取り結果テーブルへの格納結果は、例えば、図27に示すようになる。
図28は、図24のステップS12において実行される読み取り結果テーブルの格納値確定処理フローの一例を示す図である。この例では、読み取り制御手段が、図27に示す読み取り結果テーブルの各行の格納値を上の行から読み込んで、値が小さい順に格納値を確定させていく。まず、読み取り制御手段が、i、Jのそれぞれに1を設定する(ステップS121)。次に、読み取り制御手段が、認証装置3が備えるタグ確定有無テーブル(図1では図示を省略)の格納値(TBL_TG(1)〜TBL_TG(3))を0に設定する(ステップS122)。タグ確定有無テーブルは、ID番号を読み取ったRFIDタグリーダ31が確定した場合における当該ID番号を格納する。例えば、タグ確定有無テーブルの一例を示す図33(A)において、項目「第1」に対応する「No」は、最初に確定したID番号に対応する値(TBL_TG(1))を格納する。また、項目「第2」に対応する「No」は、2番目に確定したID番号に対応する値(TBL_TG(2))を格納する。また、項目「第3」に対応するNoは、3番目に確定したID番号に対応する値(TBL_TG(3))を格納する。上記のステップS122の処理後のタグ確定有無テーブルは、図33(A)に示すような格納値を持つ。
次に、読み取り制御手段が、読み取り結果テーブルにおいて、識別番号iのRFIDタグリーダ31が読み取ったID番号のうちの最小値が格納されている列(i_MIN)を特定する(ステップS123)。例えば、読み取り制御手段は、図27に示す読み取り結果テーブル中の、第i行第1列の格納値(TBL_RDKEKKA(i,1))〜第i行第3列の格納値(TBL_RDKEKKA(i,3))の中での最小値が格納されている列を特定する処理を行う。
次に、読み取り制御手段が、i_MIN=0かを判断する(ステップS124)。読み取り制御手段が、i_MIN=0であると判断した場合は、ステップS129の処理に進む。読み取り制御手段が、i_MIN=0でないと判断した場合は、TBL_RDKEKKA(i,i_MIN)をTBL_TG(J)に代入する(ステップS125)。TBL_RDKEKKA(i,i_MIN)とは、読み取り結果テーブルにおける第i行第i_MIN列の格納値であり、TBL_TG(J)とは、タグ確定有無テーブルにおける第J列の格納値である。例えば、ステップS125において、i=14の時の処理を実施した後は、タグ確定有無テーブルは図33(B)に示すような格納値を持ち、i=15の時の処理を実施した後は、タグ確定有無テーブルは図33(C)に示すような格納値を持ち、i=20の時の処理を実施した後は、タグ確定有無テーブルは図33(D)に示すような格納値を持つ。
次に、読み取り制御手段が、読み取り結果テーブルにおける第i行の格納値のうち、第i_MIN列の格納値以外の格納値を0に設定する(ステップS126)。そして、読み取り制御手段が、読み取り結果テーブルにおける第i行の次の行〜最終行において、TBL_TG(J)と同じ値が格納された列を0クリアする(ステップS127)。
読み取り制御手段が、Jをインクリメントし(ステップS128)、また、iをインクリメントする(ステップS129)。そして、読み取り制御手段が、J>TG_ID_MAXかを判断する(ステップS130)。TG_ID_MAXとは、対象とするRFIDタグ21の最大数(例えば3)である。読み取り制御手段が、J>TG_ID_MAXであると判断した場合は、処理を終了する。読み取り制御手段が、J>TG_ID_MAXでないと判断した場合は、読み取り制御手段は、i>TG_RD_MAXかを判断する(ステップS131)。読み取り制御手段が、i>TG_RD_MAXでないと判断した場合は、ステップS123に戻る。読み取り制御手段が、i>TG_RD_MAXであると判断した場合は、処理を終了する。図28に示す読み取り結果テーブルの格納値確定処理の結果、読み取り結果テーブルの格納値は、例えば図29に示すような格納値となる。
図30は、図28のステップS123の処理の詳細を説明する図である。読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,1)=0かを判断する(ステップS201)。読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,1)=0でないと判断した場合は、ステップS202に進む。読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,1)=0であると判断した場合は、読み取り制御手段は、i_MINに0を設定し(ステップS206)、TBL_RDKEKKA(i,2)=0かを判断する(ステップS208)。読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,2)=0であると判断した場合は、読み取り制御手段は、TBL_RDKEKKA(i,3)=0であるかを判断する(ステップS212)。上記ステップS208において、読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,2)=0でないと判断した場合は、ステップS209に進む。上記ステップS212において、読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,3)=0でないと判断した場合は、読み取り制御手段は、i_MINに3を設定し(ステップS219)、処理を終了する。読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,3)=0であると判断した場合は、読み取り制御手段は、i_MINに0を設定する(ステップS216)。
ステップS209において、読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,2)>TBL_RDKEKKA(i,3)かを判断する(ステップS209)。読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,2)>TBL_RDKEKKA(i,3)でないと判断した場合は、読み取り制御手段は、i_MINに2を設定する(ステップS217)。読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,2)>TBL_RDKEKKA(i,3)であると判断した場合は、読み取り制御手段は、TBL_RDKEKKA(i,3)=0かを判断する(ステップS210)。読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,3)=0であると判断した場合は、ステップS217に進む。読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,3)=0でないと判断した場合は、読み取り制御手段は、i_MINに3を設定する(ステップS218)。
ステップS202において、読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,1)<TBL_RDKEKKA(i,2)かを判断する(ステップS202)。読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,1)<TBL_RDKEKKA(i,2)でないと判断した場合は、ステップS203に進む。読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,1)<TBL_RDKEKKA(i,2)であると判断した場合は、読み取り制御手段は、TBL_RDKEKKA(i,1)<TBL_RDKEKKA(i,3)であるかを判断する(ステップS207)。読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,1)<TBL_RDKEKKA(i,3)であると判断した場合は、読み取り制御手段は、i_MINに1を設定する(ステップS220)。読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,1)<TBL_RDKEKKA(i,3)でないと判断した場合は、ステップS219に進む。
ステップS203において、読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,2)=0かを判断する(ステップS203)。読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,2)=0であると判断した場合は、ステップS204に進む。読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,2)=0でないと判断した場合は、読み取り制御手段は、TBL_RDKEKKA(i,2)<TBL_RDKEKKA(i,3)かを判断する(ステップS211)。読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,2)<TBL_RDKEKKA(i,3)であると判断した場合は、読み取り制御手段は、i_MINに2を設定する(ステップS214)。読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,2)<TBL_RDKEKKA(i,3)でないと判断した場合は、読み取り制御手段は、TBL_RDKEKKA(i,3)=0かを判断する(ステップS213)。読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,3)=0であると判断した場合は、ステップS214に進み、読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,3)=0でないと判断した場合は、ステップS219に進む。
ステップS204において、読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,1)<TBL_RDKEKKA(i,3)かを判断する(ステップS204)。読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,1)<TBL_RDKEKKA(i,3)でないと判断した場合は、ステップS205に進む。読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,1)<TBL_RDKEKKA(i,3)であると判断した場合は、読み取り制御手段は、i_MINに1を設定する(ステップS215)。
ステップS205において、読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,3)=0かを判断する(ステップS205)。読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,3)=0であると判断した場合は、ステップS220に進む。読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA(i,3)=0でないと判断した場合は、ステップS219に進む。
図31は、図28のステップS126の処理の詳細を説明する図である。読み取り制御手段が、i_MIN=1かを判断する(ステップS221)。読み取り制御手段が、i_MIN=1であると判断した場合は、読み取り制御手段は、TBL_RDKEKKA(i,2)とTBL_RDKEKKA(i,3)を0クリアする(ステップS222)。読み取り制御手段が、i_MIN=1でないと判断した場合は、読み取り制御手段は、i_MIN=2かを判断する(ステップS223)。読み取り制御手段が、i_MIN=2であると判断した場合は、読み取り制御手段は、TBL_RDKEKKA(i,1)とTBL_RDKEKKA(i,3)を0クリアする(ステップS224)。読み取り制御手段が、i_MIN=2でないと判断した場合は、読み取り制御手段は、i_MIN=3かを判断する(ステップS225)。読み取り制御手段が、i_MIN=3であると判断した場合は、読み取り制御手段は、TBL_RDKEKKA(i,1)とTBL_RDKEKKA(i,2)を0クリアする(ステップS226)。読み取り制御手段が、i_MIN=3でないと判断した場合は、処理を終了する。
図32は、図28のステップS127の処理の詳細を説明する図である。読み取り制御手段が、Kに0を設定し(ステップS231)、TBL_RDKEKKA((i+1+K),1)=TBL_TG(J)かを判断する(ステップS232)。読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA((i+1+K),1)=TBL_TG(J)であると判断した場合は、TBL_RDKEKKA((i+1+K),1)に0を設定して(ステップS233)、ステップS234に進む。
上記のステップS232において、読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA((i+1+K),1)=TBL_TG(J)でないと判断すると、読み取り制御手段は、TBL_RDKEKKA((i+1+K),2)=TBL_TG(J)かを判断する(ステップS234)。読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA((i+1+K),2)=TBL_TG(J)であると判断した場合は、TBL_RDKEKKA((i+1+K),2)に0を設定して(ステップS235)、ステップS236に進む。
上記のステップS234において、読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA((i+1+K),2)=TBL_TG(J)でないと判断すると、読み取り制御手段は、TBL_RDKEKKA((i+1+K),3)=TBL_TG(J)かを判断する(ステップS236)。読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA((i+1+K),3)=TBL_TG(J)であると判断した場合は、TBL_RDKEKKA((i+1+K),3)に0を設定して(ステップS237)、ステップS238に進む。
上記のステップS236において、読み取り制御手段が、TBL_RDKEKKA((i+1+K),3)=TBL_TG(J)でないと判断すると、読み取り制御手段が、Kをインクリメントして(ステップS238)、i+1+K<TG_RD_MAXかを判断する(ステップS239)。読み取り制御手段が、i+1+K<TG_RD_MAXでないと判断した場合は、処理を終了し、読み取り制御手段が、i+1+K<TG_RD_MAXであると判断した場合は、ステップS232に戻る。
図34は、図24のステップS13において実行される、位置認証処理の一例を示す図である。判断処理手段33が、iに1を設定し、Jに0を設定する(ステップS131)。次に、判断処理手段33が、変数RD−Noに、TBL_PNT(i,1)を代入し、変数NINSHOUに位置認証テーブルにおけるTBL_PNT(i,2)を代入する(ステップS132)。TBL_PNT(i,1)は、認証装置3が備える後述する位置認証テーブルにおける第i行第1列の格納値であり、TBL_PNT(i,2)は、位置認証テーブルにおける第i行第2列の格納値である。
位置認証テーブルの一例を図35に示す。位置認証テーブルは、RFIDタグリーダ31の識別番号(RFIDタグリーダNo)と当該RFIDタグリーダ31が読み取るべきRFIDタグ21のID番号(RFIDタグNo)との対応情報を格納する。例えば、図35に示す位置認証テーブルには、RFIDタグリーダ31の識別番号に対応付けて、RFIDタグのID番号に対応する値(1〜3)が格納される。ここで、TBL_PNT(i,M)を、位置認証テーブルの第i行第M列の格納値であると定義すると、図35に示す位置認証テーブルでは、TBL_PNT(1,1)=14、TBL_PNT(1,2)=1、TBL_PNT(2,1)=15、TBL_PNT(2,2)=3、TBL_PNT(3,1)=20、TBL_PNT(3,2)=2となる。従って、例えば、上記ステップS132において、i=1の時、TBL_PNT(1,1)=14であるため、14が変数RD−Noに設定される。また、TBL_PNT(1,2)=1であるため、1が変数NINSHOUに設定される。
次に、判断処理手段33が、TBL_RDKEKKA(RD−No,1)、TBL_RDKEKKA(RD−No,2)、TBL_RDKEKKA(RD−No,3)のいずれかが、変数NINSHOUに設定された値と等しいかを判断する(ステップS133)。判断処理手段33が、TBL_RDKEKKA(RD−No,1)、TBL_RDKEKKA(RD−No,2)、TBL_RDKEKKA(RD−No,3)のいずれも変数NINSHOUに設定された値と等しくないと判断した場合は、認証不許可として(ステップS138)、処理を終了する。判断処理手段33が、TBL_RDKEKKA(RD−No,1)、TBL_RDKEKKA(RD−No,2)、TBL_RDKEKKA(RD−No,3)のいずれかが、変数NINSHOUに設定された値と等しいと判断した場合は、判断処理手段33は、Jをインクリメントするとともに(ステップS134)、iをインクリメントする(ステップS135)。次に、判断処理手段33が、i<TG_RD_MAXかを判断する(ステップS136)。判断処理手段33が、i<TG_RD_MAXであると判断した場合は、ステップS132に戻る。判断処理手段33が、i<TG_RD_MAXでないと判断した場合は、判断処理手段33は、J=TG_ID_MAXかを判断する(ステップS137)。判断処理手段33が、J=TG_ID_MAXであると判断した場合は、判断処理手段33は、認証許可する(ステップS139)。判断処理手段33が、J=TG_ID_MAXでないと判断した場合は、判断処理手段33は、認証不許可とする(ステップS138)。
この本発明を実現するプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体、例えば半導体メモリ、ハードディスク、CD−ROM、DVD等に格納することができ、これらの記録媒体に記録して提供され、又は、通信インタフェースを介してネットワークを利用した送受信により提供される。