JPWO2007129655A1 - 医療用カプセル - Google Patents

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Abstract

体内に導入可能な大きさのカプセル形状を有し、所定時間以上の腸管内滞留によって経時的に少なくとも一部が溶解する医療用カプセル(10)を提供する。医療用カプセル(10)は、両端に吐出口(13)を備えた内部ケーシング(12)とその外周を取り囲む略均一な肉厚の外部ケーシング(14)とで構成される。内部ケーシング(12)と外部ケーシング(14)は、腸管の消化性分泌液によって溶解する材料から成る。医療用カプセル(10)が腸管の狭窄部にはまり込んだりすることによって腸管内に滞留し、外部ケーシング(14)の壁が溶解し始める。この溶解によって、吐出口(13)を介して、内部ケーシング(12)の内部空間と医療用カプセル(10)の外部が連通する。これにより、内部ケーシング(12)内の染料や薬剤等の充填物(15)が腸管内に流出する。

Description

本発明は、特に腸管の開通性検査や治療を行うために化学的に活性され得る医療用カプセルであって、後のビデオカプセルを用いた検査が確実に行えることを確認する医療用カプセルに関する。
出血、炎症、癌などについて腸管を検査するためのビデオカプセルが、特許文献1〜7に記述されている。
例えば、特許文献7の図4によれば、腸管の開通性検査のために使用できる装置50が開示されている。この装置50は、ガラスで被覆された直径2mmおよび高さ12mmの針状の無線周波数識別子(符号53)を備えており、この識別子は腸管の消化性分泌液によって溶解されない。したがって、装置50は、自然に排出される前に、腸管内に存在する隘路を通り抜ける必要がある。
特許文献8には、人体のすべての消化性分泌液に対して耐性のある材料から成る針状のケーシング2を有したカプセルが記述されている。
また、内視鏡による治療や検査の工程において、胃腸の上部と下部を、例えばインジゴカルミンで染色することがある。この染色によって、腸の内壁や粘膜の視認性が向上し、血管の疾患や他の構造を判定することができる。
米国特許出願公開第2001/0035902号明細書 米国特許出願公開第2002/01013417号明細書 米国特許出願公開第2002/0165592号明細書 米国特許第4278077号明細書 米国特許第6240312号明細書 欧州特許出願公開第1604604号明細書 国際公開第03/005877号パンフレット ドイツ実用新案第202004020433号明細書
しかしながら、特許文献1〜7は、ビデオカプセルが、腸管の消化性分泌液によって溶解されずに腸管内の隘路にはまり込んでしまう可能性がある、という共通の課題を有している。はまり込んだカプセルは、通常、外科的に取り除く必要がある。
具体的に、例えば、特許文献7に示された針状体53は、折れ曲がって腸管内や腸絨毛内の隘路に引っ掛かったりはまり込んだりする可能性があるので、場合によっては手術を要する。装置50の被覆54は、胃液および腸管液を浸透させないが、完全に排出される際に、腸管内の圧力によって小さく押しつぶされてしまい、その状態で既存の隘路を通過しなければならない。
また、特許文献8に示す針状のケーシングは、折れ曲がって腸管内や腸絨毛内の隘路に引っ掛かったりはまり込んだりする可能性がある。
また、胃腸の中部については、従来の内視鏡はその入り口までしか到達しない。なお、小腸の検査は、約4〜5年前からビデオカプセルやダブルバルーン内視鏡を用いて行われている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的の一つは、針状体も消化性分泌液によって溶かされない材料から成る被覆もいずれも存在しないカプセル、すなわち隘路で完全に溶解するにもかかわらず、腸管の開通性検査を可能にするとともに既存の隘路をはっきりとわかる方法で確実に示すことのできるカプセルを提供することである。
本発明の他の目的は、胃腸の中部の内壁を染色することができるカプセルを提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる一の態様は、体内に導入可能な大きさのカプセル形状を有し、所定時間以上の管腔内滞留によって経時的に少なくとも一部が溶解する医療用カプセルであって、カプセル形状を形成し且つ少なくとも2つの薄肉部を有するケーシングを備え、前記ケーシングの溶解により前記薄肉部が他の部分よりも早く消失することによって、前記ケーシング内の空間と当該医療用カプセルの外側とを連通する開口が形成される。
本発明にかかる別の態様は、体内に導入可能な大きさのカプセル形状を有し、所定時間以上の管腔内滞留によって経時的に少なくとも一部が溶解する医療用カプセルであって、カプセル形状を形成し且つ薄肉部を有するケーシングと、前記ケーシング内の空間に充填された充填物と、を備え、前記充填物は、前記薄肉部の溶解によって、当該薄肉部以外のケーシング部分が略カプセル形状を保った状態で、カプセル外に排出される。
本発明にかかるさらに別の態様は、体内に導入可能な大きさのカプセル形状を有した医療用カプセルを用い、当該医療用カプセルの所定時間以上の管腔内滞留によって経時的に当該医療用カプセルの少なくとも一部が溶解することで腸管の開通性検査を行う方法であって、一定時間経過後に、カプセル形状を形成するケーシングに設けられた少なくとも2つの薄肉部の溶解により、カプセル内の空間とカプセルの外側とを連通する開口を形成し、その後一定時間カプセル形状を保持するカプセルを、前記医療用カプセルとして用いて腸管の開通性検査を行う。
本発明にかかるさらに別の態様は、体内に導入可能な大きさのカプセル形状を有した医療用カプセルを用い、当該医療用カプセルの所定時間以上の管腔内滞留によって経時的に当該医療用カプセルの少なくとも一部が溶解することで腸管の開通性検査を行う方法であって、カプセル形状を形成し且つ薄肉部を有するケーシングと、前記ケーシング内の空間に充填された充填物と、を備え、一定時間経過後に前記薄肉部が溶解し、当該薄肉部以外のケーシング部分が略カプセル形状を保った状態で、前記充填物がカプセル外に排出されるカプセルを、前記医療用カプセルとして用いて腸管の開通性検査を行う。
本発明にかかるさらに別の態様は、体内に導入可能な大きさのカプセル形状を有した医療用カプセルを用い、当該医療用カプセルの所定時間以上の管腔内滞留によって経時的に当該医療用カプセルの少なくとも一部が溶解することで腸管の治療を行う方法であって、カプセル形状を形成し且つ薄肉部を有するケーシングと、前記ケーシング内の空間に充填された充填物と、を備え、一定時間経過後に前記薄肉部が溶解し、当該薄肉部以外のケーシング部分が略カプセル形状を保った状態で、前記充填物がカプセル外に排出されるカプセルを、前記医療用カプセルとして用いて腸管の治療を行う。
本発明にかかるさらに別の態様は、体内に導入可能な大きさのカプセル形状を有し、所定時間以上の管腔内滞留によって経時的に少なくとも一部が溶解する医療用カプセルであって、カプセル形状を形成し且つ早期溶解部を有するケーシングを備え、前記早期溶解部の溶解により該早期溶解部が他の部分よりも早く消失することによって、前記ケーシング内の空間と当該医療用カプセルの外側とが連通される。
本発明にかかるさらに別の態様は、腸管の開通性の検査または腸管の治療のための医療用カプセルであって、狭窄部を有していない腸管部分を通過し、腸管の狭窄部において留まってしまう第1の外形状態と、腸管の狭窄部を通過することのできる第2の外形状態と、を有するとともに、前記カプセルの一部で覆われることによって前記第1の外形状態のカプセルから流出するのを妨げられる一方、前記第2の外形状態では腸管内に流出する表示物質を含み、前記表示物質を覆う前記一部は、腸管の分泌液によって所定時間後に溶解して、前記表示物質を腸管内に流出させる。
本発明にかかるさらに別の態様は、腸壁を染色するための医療用カプセルであって、胃の分泌液によって溶解されない一方、所定時間後に腸の分泌液によって溶解する部分と、当該医療用カプセル内において前記部分によって覆われ、前記部分が溶解されないときに当該カプセルから流出されず、前記部分が溶解されるときに当該カプセルから流出される、染料を有する。
本発明にかかるさらに別の態様は、腸管を撮像するためのビデオカプセルと、本発明にかかる医療用カプセルとを備えたシステムである。
本発明にかかる医療用カプセルは、腸管の開通性検査を可能にするとともに腸管内の狭窄部をはっきりとわかる方法で確実に知らせることができる。
また、本発明にかかる医療用カプセルは、胃腸の中部の内壁を染色することができる。
図1は、両端に開口を有する内部ケーシングとその周囲に配置された外部ケーシングを備えた医療用カプセルを示す図である。 図2は、上部と下部との結合により形成され且つ両端に薄肉部を有するケーシングを備えた医療用カプセルを示す図である。 図3は、両端に開口を有する内部ケーシングと、2つのカップ状部材の結合により形成され且つ両端に薄肉部を有する外部ケーシングとを備えた医療用カプセルを示す図である。 図4は、中空体とその内部に挿入された連通チューブとで構成された医療用カプセルを示す図である。 図5は、両端に開口が設けられた中空体で構成された医療用カプセルを示す図である。 図6は、全長に亘る貫通孔が内部に形成された中空体で構成された医療用カプセルを示す図である。 図7は、両端に開口が設けられ且つその開口が栓で閉じられた中空体で構成された医療用カプセルを示す図である。
符号の説明
10,20,30,40,50,60,70 医療用カプセル
12,32 内部ケーシング
13,33,57,78 吐出口(開口)
14,36,37 外部ケーシング
15,25,35,75 充填物
26 ケーシング下部
27 ケーシング上部
28,38 成形部
36,37 ケーシングカップ状部材
43 連通チューブ
45 空間
56,72 中空体
68 ケーシング胴体
69 穴
73 栓
以下に、本発明にかかる医療用カプセルの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
第1の実施形態の基本的な考えは、化学的に活性化され得る医療用カプセルを提供することであり、その医療用カプセルは、体内に導入可能な大きさのカプセル形状を有し、2つの対向する吐出口(開口)を有する少なくとも一つの内部ケーシングと、密封された少なくとも一つの外部ケーシングとを備え、該内部ケーシングと該外部ケーシングは、それぞれ腸管(管腔)の消化性分泌液によって所定時間後に溶解する材料から成る。前記内部ケーシングは充填物で満たされており、その充填物は、前記外部ケーシングの溶解に続いて、カプセルのどちら側が隘路に到着するかにかかわらず、吐出口から腸管内に流出することができる。この対向する吐出口の配置のおかげで、充填物の排出能力は、うまい具合に小腸の収縮の影響を受ける。充填物は、例えば、粒状化された材料、粉末、ジェルまたは液体から成る。
充填物の一例として、腸管内に放出された際に生成される、ふくれあがる気泡が挙げられる。この気泡は、隘路や狭窄部(以下、狭窄部と言った場合には、隘路も含むこととする)および腸管に留まることなく通り抜けて肛門から排出される。充填物の別の例として、腸管内に放出された際に生成される、非常に強い臭いを有する気体が挙げられる。この気体は、留まることなく風のごとく直ちに狭窄部を通過し、同様に腸管から肛門を経て流れ出る。充填物のさらに別の例として、例えば、便をとりわけ目立つ色に染めるジェルまたは液体染料として放出されてもよいし、腸管が空の場合、とりわけ目立つ色に染色された液体の形態として自然に排出されてもよい。
これらの特性によって、カプセルが狭窄部にはまり込んでしまったことと、外部ケーシングが完全にまたは部分的に溶解されたことを確実に知らせることができる。内部ケーシングは、完全に溶解するまで、所定時間、狭窄部にはまり込んだままである。内部ケーシングの材料として造影剤(例えば硫酸バリウム)が例えば均一に混入して添加されている場合、内部ケーシングの位置はX線技術によって測定することができる。カプセル内の充填物には、鎮痛剤あるいは別の薬剤が添加されてもよい。
この医療用カプセルは、別の態様として、上述した内部ケーシングと同様な材料から成る一つの充填ケーシングのみで構成されてもよい。このケーシングは、互いに密封して連結された下部および上部から構成される。ケーシングの両端の壁厚は、内側の成形によって薄くなるよう設計されている。これにより、それらの両端の壁(薄肉部)が他の部分より早く溶解し、充填物は腸管内へと流出可能になる。空になったケーシングは、完全に溶解するまで、所定時間、狭窄部にはまり込んだままである。ケーシングの材料として造影剤が例えば均一に混入して添加されている場合、ケーシングの位置はX線技術によって特定することができる。
カプセルが溶解されることなく元の形状を保ったまま自然に腸管から出た場合、腸管は、最初に述べたビデオカプセルを投与できる程度の開通性を有している。
狭窄部が存在する場合、手術の前に、特に小腸内の隘路の状態および位置は、ドイツ特許出願公開第102004023457号に記載されているように、ダブルバルーン内視鏡を用いて評価し特定することができる。
所定の溶解時間を有する材料は、医薬産業において十分に周知である。したがって、例えば、「クローン病」を治療するためのカプセルは、胃、十二指腸および小腸を通り抜けた後、正確に「回盲部(ileocecal
reqion)」において溶解し、治療のための薬剤「メザラジン(mesalazin)」を放出する。
第1の実施形態の具体例を、図1〜図3を参照しつつ、以下に説明する。図1は、腸管の開通性検査のための医療用カプセル10を示し、この医療用カプセル10は、対向する2つの吐出口13を有する内部ケーシング12と、密封された外部ケーシング14とから構成される。内部ケーシング12と外部ケーシング14はともに、腸管の消化性分泌液により溶解される材料から成る。内部ケーシング12には、粒状化された材料、粉末、ジェル、あるいは液体からなる充填物15で満たされている。外部ケーシング14は、内部ケーシング12の外周を取り囲み、略均一な肉厚を有している。また、内部ケーシング12内の空間は、内部ケーシング12および/または外部ケーシング14の外形と相似形である。
図2は、腸管の開通性検査のための医療用カプセル20を示し、この医療用カプセル20は、腸管の消化性分泌液により溶解される材料から成る充填ケーシングで構成される。このケーシングは、互いに密封して連結された下部26および上部27から構成される。その両端の壁厚は、その内側(成形部28)が成形されることによって薄くなっている。この充填ケーシングは、上記した充填物15と同様な充填物25で満たされている。
図3は、腸管の開通性検査のための医療用カプセル30を示す図である。この医療用カプセル30は、対向する2つの吐出口33を有する内部ケーシング32と、2つのカップ状部材36、37によって形成された外部ケーシングとから構成される。内部ケーシング32と外部ケーシングは、腸管の消化性分泌液により溶解される材料から成る。内部ケーシング32は、上記した充填物15と同様な充填物35で満たされている。なお、この外部ケーシングの両端の壁厚は、図1と同様にその内側(成形部38)が成形されることによって薄くなるように形成されてもよい。
上述した第1の実施形態にかかる医療用カプセルによれば、腸管に狭窄部が存在するかどうかを信頼性の高い方法で判断することができる。これは、ともに腸管の消化性分泌液によって所定時間後に完全に溶解される材料からなる内部ケーシングと外部ケーシングとから構成されるカプセルによって実現される。ここで、内部ケーシングは充填物で満たされており、その充填物は、外部ケーシングが溶解した後、2つの対向する吐出口を介して腸管内へと流れ出ることができる。
しかしながら、この医療用カプセルは、腸管内の狭窄部に到達した際に、狭窄部を完全に塞いでしまう可能性があるという問題がある。これは、鼓腸の原因となり、自然な排泄を不可能にする場合がある。または、充填物である液体が狭窄部に蓄積し、排泄が不可能になる場合がある。このような場合、緊急の手術を要することがある。
そこで、第2の実施形態として、腸管内の流路を確保するためにも有効な排出路または貫通孔を備え、且つ、腸管中の狭窄部を確実に見つけ出して特定することができる、腸管の開通性を検査するための医療用カプセルを提供する。
第2の実施形態の基本的な考えは、所定時間後に腸管の消化性分泌液によって溶解される材料からなる中空体で構成され、その両端に開口を有するとともに、造影剤を含んだ医療用カプセルを提供することである。
それらの開口の内部には、上記した中空体と同じ材料からなる連通チューブが挿入される。この連通チューブは、造影剤を含んでおらず、中空体の中空部分を閉じる。また、この連通チューブは、中空体の壁よりも薄い壁を有し、腸管の狭窄部において、中空体よりも早く溶解する。
連通チューブの外径と中空体の内径との間には、充填物で満たされる空間が存在する。連通チューブが消化性分泌液によって溶解した後、充填物は腸管内に流出し、これは、患者または外部に対する信号となる。しかしながら、中空体は、完全に溶解するまでの所定時間、狭窄部に留まる。狭窄部の位置は、中空体に含まれる造影剤を用いたX線技術によって特定することができる。
第2の実施形態にかかる医療用カプセルの低コストな具体例として、連通チューブも充填材もない、対向する2つの開口のみを有する中空体により構成された形態を提供することができる。この中空体は、腸管の消化性分泌液によって所定時間後に溶解し、造影剤を含んでいる。この医療用カプセルは、狭窄部において上記したような信号を発しない。腸管内の狭窄部の有無は、平均的な時間が経過した後、単に便の中に医療用カプセルが排出されるか否かにより判定される。便の中の医療用カプセルの視認性は、医療用カプセルを特有の色にすることで向上させることができる。所定の時間経っても医療用カプセルが排出されない場合、腸管内におけるその位置は、造影剤をX線で検出することによって特定することができる。
第2の実施形態にかかる医療用カプセルの別の具体例は、貫通した細長い穴(貫通孔)を有する胴体から構成された形態である。この胴体は、所定時間後に消化性分泌液によって溶解される。また、胴体の材料として、造影剤が添加されてもよい。
第2の実施形態の具体例を、図4〜図6を参照しつつ、以下に説明する。図4は、腸管の開通性を検査するための医療用カプセル40を示す図である。この医療用カプセル40は、腸管の分泌液によって溶解される材料から成る中空体42で構成される。中空体42は、両端に開口43を有し、これら2つの開口43により貫通孔を形成する。また、中空体42はその材料として造影剤を含んでいる。これらの開口43には、腸管の分泌液によって溶解される材料から成る連通チューブ44が挿入されている。この連通チューブ44の壁は薄く、その壁で中空体42の中空部分を封止している。連通チューブ44と中空体42との間には空間45が形成され、この空間45には充填物が充填されている。この充填物は、連通チューブ44が溶解した後に腸管内に流出する。
図5は、対向する2つの開口57を有する中空体56で構成された医療用カプセル50を示す図である。この中空体56は、腸管の分泌液によって溶解される材料からなり、造影剤を含んでいる。
図6は、細長い穴69を有する胴体68で構成される医療用カプセル60を示す図である。この胴体68は、腸管の分泌液によって溶解される材料からなり、造影剤を含んでいる。
次に、第3の実施形態にかかる医療用カプセルについて説明する。第3の実施形態の基本的な考えは、所定時間後に腸管の分泌液によって溶解する材料から成る中空体で構成された医療用カプセルを提供することである。その中空体は、両端に開口を有し、造影剤を含んでいる。開口は、胃の分泌液に対して耐性を有する栓(早期溶解部)によって閉じられる。その栓は、医療用カプセルが胃を通過した後、例えば6〜8時間で溶解する。医療用カプセルには、液体染料または染料の微粉末が充填されており、それら液体染料や染料粉末は、前記した栓が溶解した後、医療用カプセルから胃腸の中部内へと流出し、小腸の内壁または粘膜を染色する。なお、上記栓は、上記開口によって形成される貫通孔の全長に亘って閉じる形状を有する一つの栓であってもよいし、パイプ形状を有していても良い。
中空体は、30〜40時間以内に腸管の分泌液によって溶解するよう設計されている。中空体が便の中で確認された場合、胃腸管が、ビデオカプセルを投与するのに十分な開通性を有しているとみなせる。一方、20〜25時間経ってもカプセルが便の中に現れない場合には、カプセルが狭窄部に留まっているかどうかをX線によって検査することができる。
第3の実施形態の具体例を、図7を参照しつつ、以下に説明する。図7は、胃腸の中部を染色するための医療用カプセル70を示す。医療用カプセル70は、腸管の分泌液によって溶解する材料から成る中空体72で構成される。中空体72は、両端に開口78を有している。また、中空体72は、その材料として造影剤を含んでいる。開口78は、それぞれ栓73によって閉じられる。栓73は、胃の分泌液に対して耐性を有する材料から成るが、約6〜8時間以内で腸管の分泌液によって溶解する。医療用カプセル70は、液体染料75や染料粉末などの上述した充填物で満たされ、これらは栓73が溶解した後、胃腸の中部に流出する。
以上のように、本発明にかかる医療用カプセルは、ビデオカプセル投与前の腸管の開通性検査や胃腸の治療に有用であり、ビデオカプセルとともに構成される医療システムなどにおいて用いられる。

Claims (55)

  1. 体内に導入可能な大きさのカプセル形状を有し、所定時間以上の管腔内滞留によって経時的に少なくとも一部が溶解する医療用カプセルであって、
    カプセル形状を形成し且つ少なくとも2つの薄肉部を有するケーシングを備え、
    前記ケーシングの溶解により前記薄肉部が他の部分よりも早く消失することによって、前記ケーシング内の空間と当該医療用カプセルの外側とを連通する開口が形成されることを特徴とする医療用カプセル。
  2. 前記ケーシングは、複数の吐出口を備えた内部ケーシングとその外周を取り囲む略均一な肉厚の外部ケーシングから成ることを特徴とする請求項1に記載の医療用カプセル。
  3. 前記薄肉部は、略均一な肉厚のケーシングの少なくとも2つの箇所において壁の内側が成形されることで形成されたことを特徴とする請求項1に記載の医療用カプセル。
  4. 前記ケーシングは、複数の吐出口を備えた内部ケーシングと、その外周を取り囲む略均一な肉厚の外部ケーシングとから成り、
    前記薄肉部は、前記外部ケーシングの前記吐出口に対向する位置において壁の内側が薄く成形されることで形成されたことを特徴とする請求項1に記載の医療用カプセル。
  5. 前記ケーシングは、2つのカップ状部材の結合によって形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の医療用カプセル。
  6. 前記ケーシングは、X線によって存在確認が可能な造影剤がその材料として添加されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の医療用カプセル。
  7. 前記造影剤は、前記内部ケーシングの材料に均一に混入して添加されたことを特徴とする請求項6に記載の医療用カプセル。
  8. 前記造影剤は、硫酸バリウムであることを特徴とする請求項6に記載の医療用カプセル。
  9. 前記空間は、略ケーシングの外形と相似形であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の医療用カプセル。
  10. 前記空間に、粒状材料、粉末、ジェル、液体のうちの少なくとも一つの充填物が充填されたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の医療用カプセル。
  11. 前記空間に、臭いを発する気体、ジェル、液体染料、鎮痛剤、他の薬剤のうちの少なくとも一つの充填物が充填されたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の医療用カプセル。
  12. 体内に導入可能な大きさのカプセル形状を有し、所定時間以上の管腔内滞留によって経時的に少なくとも一部が溶解する医療用カプセルであって、
    カプセル形状を形成し且つ薄肉部を有するケーシングと、
    前記ケーシング内の空間に充填された充填物と、
    を備え、
    前記充填物は、前記薄肉部の溶解によって、当該薄肉部以外のケーシング部分が略カプセル形状を保った状態で、当該医療用カプセル外に排出されることを特徴とする医療用カプセル。
  13. 前記薄肉部は、少なくとも複数箇所に設けられたことを特徴とする請求項12に記載のの医療用カプセル。
  14. 前記薄肉部は、当該医療用カプセルの前後の対向する位置に設けられたことを特徴とする請求項13に記載の医療用カプセル。
  15. 前記ケーシングは、複数の吐出口を備えた内部ケーシングとその外周を取り囲む略均一な肉厚の外部ケーシングから成ることを特徴とする請求項12に記載の医療用カプセル。
  16. 前記ケーシングは、略均一な肉厚のケーシングの少なくとも2つの個所において壁の内側が成形されることで形成されたことを特徴とする請求項12に記載の医療用カプセル。
  17. 前記ケーシングは、複数の吐出口を備えた内部ケーシングと、その外周を取り囲む略均一な肉厚の外部ケーシングとから成り、
    前記薄肉部は、前記外部ケーシングの前記吐出口に対向する位置において壁の内側が成形されることで形成されたことを特徴とする請求項12に記載の医療用カプセル。
  18. 前記ケーシングは、2つのカップ状部材の結合によって形成されたことを特徴とする請求項12〜17のいずれか一つに記載の医療用カプセル。
  19. 前記ケーシングは、X線によってカプセルの存在確認が可能な造影剤がその材料として添加されていることを特徴とする請求項12〜18のいずれか一つに記載の医療用カプセル。
  20. 前記造影剤は、前記内部ケーシングの材料に均一に混入して添加されたことを特徴とする請求項19に記載の医療用カプセル。
  21. 前記造影剤は、硫酸バリウムであることを特徴とする請求項19に記載の医療用カプセル。
  22. 前記空間は、略ケーシングの外形と相似形であることを特徴とする請求項12〜21のいずれか一つに記載の医療用カプセル。
  23. 前記充填物は、粒状材料、粉末、ジェル、液体のうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項12〜22のいずれか一つに記載の医療用カプセル。
  24. 前記充填物は、臭いを発する気体、ジェル、液体染料、、鎮痛剤、他の薬剤のうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項12〜22のいずれか一つに記載の医療用カプセル。
  25. 体内に導入可能な大きさのカプセル形状を有した医療用カプセルを用い、当該医療用カプセルの所定時間以上の管腔内滞留によって経時的に当該医療用カプセルの少なくとも一部が溶解することで腸管の開通性検査を行う方法であって、
    一定時間経過後に、カプセル形状を形成するケーシングに設けられた少なくとも2つの薄肉部の溶解により、カプセル内の空間とカプセルの外側とを連通する開口を形成し、その後一定時間カプセル形状を保持するカプセルを、前記医療用カプセルとして用いて腸管の開通性検査を行う方法。
  26. 体内に導入可能な大きさのカプセル形状を有した医療用カプセルを用い、当該医療用カプセルの所定時間以上の管腔内滞留によって経時的に当該医療用カプセルの少なくとも一部が溶解することで腸管の開通性検査行う方法であって、
    カプセル形状を形成し且つ薄肉部を有するケーシングと、前記ケーシング内の空間に充填された充填物と、を備え、一定時間経過後に前記薄肉部が溶解し、当該薄肉部以外のケーシング部分が略カプセル形状を保った状態で、前記充填物がカプセル外に排出されるカプセルを、前記医療用カプセルとして用いて腸管の開通性検査を行う方法。
  27. 体内に導入可能な大きさのカプセル形状を有した医療用カプセルを用い、当該医療用カプセルの所定時間以上の管腔内滞留によって経時的に当該医療用カプセルの少なくとも一部が溶解することで腸管の治療を行う方法であって、
    カプセル形状を形成し且つ薄肉部を有するケーシングと、前記ケーシング内の空間に充填された充填物と、を備え、一定時間経過後に前記薄肉部が溶解し、当該薄肉部以外のケーシング部分が略カプセル形状を保った状態で、前記充填物がカプセル外に排出されるカプセルを、前記医療用カプセルとして用いて腸管の治療を行う方法。
  28. 前記ケーシングは、造影剤がその材料として添加されており、
    X線によって前記医療用カプセルの存在確認を行うことを特徴とする請求項25〜27のいずれか一つに記載の方法。
  29. 前記充填物は、粒状材料、粉末、ジェル、液体のうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項26〜28のいずれか一つに記載の方法。
  30. 前記充填物は、臭いを発する気体、ジェル、液体染料、鎮痛剤、他の薬剤のうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項26〜28のいずれか一つに記載の方法。
  31. 体内に導入可能な大きさのカプセル形状を有し、所定時間以上の管腔内滞留によって経時的に少なくとも一部が溶解する医療用カプセルであって、
    カプセル形状を形成し且つ早期溶解部を有するケーシングを備え、
    前記早期溶解部の溶解により該早期溶解部が他の部分よりも早く消失することによって、前記ケーシング内の空間と当該医療用カプセルの外側とが連通されることを特徴とする医療用カプセル。
  32. 前記早期溶解部は、前記ケーシングに設けられた薄肉部であることを特徴とする請求項31に記載の医療用カプセル。
  33. 前記早期溶解部は、前記ケーシングに設けられた開口を閉じる栓であることを特徴とする請求項31に記載の医療用カプセル。
  34. 前記早期溶解部は、胃の分泌液に対して耐性があり、腸の分泌液により前記ケーシングよりも早期に溶解する材料から成ることを特徴とする請求項31〜33のいずれか一つに記載の医療用カプセル。
  35. 前記早期溶解部は、前記ケーシングを貫通する貫通孔を全長に亘って閉じる栓であることを特徴とする請求項31に記載の医療用カプセル。
  36. 前記栓はパイプ形状をしており、胃の分泌液に対して耐性があり、腸の分泌液により前記ケーシングよりも早期に溶解する材料から成ることを特徴とする請求項35に記載の医療用カプセル。
  37. 前記ケーシングは、X線によって存在確認が可能な造影剤がその材料として添加されていることを特徴とする請求項31〜36のいずれか一つに記載の医療用カプセル。
  38. 前記空間は、略ケーシングの外形と相似形であることを特徴とする請求項31〜37のいずれか一つに記載の医療用カプセル。
  39. 前記空間に、粒状材料、粉末、ジェル、液体のうち少なくとも一つの充填物が充填されたことを特徴とする請求項31〜38のいずれか一つに記載の医療用カプセル。
  40. 前記空間に、臭いを発する気体、ジェル、液体染料、鎮痛剤、他の薬剤のうちの少なくとも一つの充填物が充填されたことを特徴とする請求項31〜38のいずれか一つに記載の医療用カプセル。
  41. 腸管の開通性の検査または腸管の治療のための医療用カプセルであって、
    狭窄部を有していない腸管部分を通過し、腸管の狭窄部において留まってしまう第1の外形状態と、
    腸管の狭窄部を通過することのできる第2の外形状態と、
    を有するととともに、
    前記カプセルの一部で覆われることによって前記第1の外形状態のカプセルから流出するのを妨げられる一方、前記第2の外形状態では腸管内に流出する表示物質を含み、
    前記表示物質を覆う前記一部は、腸管の分泌液によって所定時間後に溶解して、前記表示物質を腸管内に流出させることを特徴とする医療用カプセル。
  42. 前記表示物質は、染料、気泡、および強い臭いを発する物質のうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項41に記載の医療用カプセル。
  43. 前記表示物質を覆う前記一部は、少なくとも前記医療用カプセルを部分的に覆う層であることを特徴とする請求項41または42に記載の医療用カプセル。
  44. 前記表示物質を覆う前記一部は、前記医療用カプセルの壁の栓であることを特徴とする請求項41または42に記載の医療用カプセル。
  45. 前記所定時間は、前記医療用カプセルの通過を妨げる狭窄部を有していない腸管を通過するのに必要な時間よりも長いことを特徴とする請求項41に記載の医療用カプセル。
  46. 前記第1の外形状態は、腸管を撮像するためのビデオカプセルの外形に相当する外形を有していることを特徴とする請求項41に記載の医療用カプセル。
  47. 前記医療用カプセルは、液体または気体を通過させる通路を有することを特徴とする請求項41に記載の医療用カプセル。
  48. 前記表示物質が前記第1の外形状態のカプセルから流出するのを妨げる前記一部は、当該医療用カプセルの他の部分で覆われず、消化性分泌液を浸透させないことを特徴とする請求項41に記載の医療用カプセル。
  49. 当該医療用カプセルの溶解しない部分は、少なくとも一つの連通開口を有する内側の層を覆う外側の層であり、
    前記連通開口は、前記外側の層が取り除かれた後、当該カプセルの内部空間において当該医療用カプセルの周辺領域と連通し、
    前記内部空間は、前記表示物質が前記連通開口を介して前記医療用カプセルから流出するように当該表示物質を含んでいることを特徴とする請求項41に記載の医療用カプセル。
  50. 当該医療用カプセルの両端に少なくとも2つの連通開口を備えたことを特徴とする請求項49に記載の医療用カプセル。
  51. 前記内側の層は、前記所定時間よりも長い第2の所定時間が経過した後に溶解することを特徴とする請求項49に記載の医療用カプセル。
  52. X線造影剤を含むことを特徴とする請求項41に記載の医療用カプセル。
  53. 前記溶解する部分は、当該医療用カプセルの外側の層であり、
    前記外側の層は、当該外側の層の一部が溶解した後に、当該カプセルの内部空間と当該カプセルの周辺領域とを連通する連通開口を提供する薄肉部を有し、
    前記内部空間は、前記表示物質が当該医療用カプセルから流出するように前記表示物質を含んでいることを特徴とする請求項41に記載の医療用カプセル。
  54. 腸壁を染色するための医療用カプセルであって、
    胃の分泌液によって溶解されない一方、所定時間後に腸の分泌液によって溶解する部分と、
    当該医療用カプセル内において前記部分によって覆われ、前記部分が溶解されないときに当該カプセルから流出されず、前記部分が溶解されるときに当該医療用カプセルから流出される染料と、
    を有することを特徴とする医療用カプセル。
  55. 腸管を撮像するためのビデオカプセルと、請求項1〜24,31〜54のいずれか一つに記載の腸管の開通性検査のための医療用カプセルとを備えたシステム。
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