JPWO2007129360A1 - 結合装置 - Google Patents

結合装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2007129360A1
JPWO2007129360A1 JP2008514310A JP2008514310A JPWO2007129360A1 JP WO2007129360 A1 JPWO2007129360 A1 JP WO2007129360A1 JP 2008514310 A JP2008514310 A JP 2008514310A JP 2008514310 A JP2008514310 A JP 2008514310A JP WO2007129360 A1 JPWO2007129360 A1 JP WO2007129360A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coaxial cable
core
current loop
coupling device
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008514310A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4726952B2 (ja
Inventor
浩 磯谷
浩 磯谷
村田 雄一郎
雄一郎 村田
崇夫 釣本
崇夫 釣本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2007129360A1 publication Critical patent/JPWO2007129360A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4726952B2 publication Critical patent/JP4726952B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/54Systems for transmission via power distribution lines
    • H04B3/56Circuits for coupling, blocking, or by-passing of signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B2203/00Indexing scheme relating to line transmission systems
    • H04B2203/54Aspects of powerline communications not already covered by H04B3/54 and its subgroups
    • H04B2203/5462Systems for power line communications
    • H04B2203/5483Systems for power line communications using coupling circuits
    • H04B2203/5487Systems for power line communications using coupling circuits cables

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

通信モデムに同軸ケーブルで接続され信号を電力線に重畳させる結合装置であって、前記同軸ケーブル外の結合器側の信号線に、前記同軸ケーブルの中心導体と当該同軸ケーブルのシールド導体とを接続する第一の電流ループと前記同軸ケーブルの中心導体と当該同軸ケーブルのシールド導体とを接続する第二の電流ループとが形成され、前記同軸ケーブルのシールド導体の外側に流れる電流が、前記第一の電流ループと前記第二の電流ループとの共同作用により抑制または阻止されるものであり、また、前記同軸ケーブルの周りを囲む環状あるいは管状の強磁性体が設けられているものであり、前記同軸ケーブルのシールド導体の外側に流れる電流が抑制または阻止され、同軸ケーブルからの電磁波の放射を抑制あるいは阻止できるものである。

Description

この発明は、電力線搬送通信に使用される結合装置に関するものである。
結合装置は、電力線にデータ信号を重畳させる装置である。電磁誘導型の結合装置は、例えば特表2005−525021号公報(特許文献1)に示されているように、電力線を囲む磁性コアと磁性コアを囲む励磁コイルを使用して励磁コイルに信号電流を通電することにより発生させている。前記励磁コイルは、信号線によって通信モデムに接続されている。例えば、前記通信モデムから前記信号線を通じて前記励磁コイルに信号が送信され、当該信号が前記磁性コアを介して電力線に重畳される。
特表2005−525021号公報(図4およびその説明)
電力線に重畳される信号の周波数は、国によって異なるが、日本では数MHz〜数十MHzの可能性があり、その場合、信号線がアンテナの働きをして当該信号線が電磁波を放射し、当該周波数帯近辺の一般の無線に影響を及ぼすことが想定されるから、通信モデムと結合器本体とを接続する信号線には、電磁波を放射しないように同軸ケーブルを使用するのが好ましい。
発明者らは通信モデムと結合器本体とを接続する信号線に同軸ケーブルを使用して各種試験研究を行い、製品化開発を行っているが、その過程で信号線に同軸ケーブルを使用した場合であっても同軸ケーブルから放射電磁波が生じることがあることが判明している。
結合装置は通常、架空電力線に取り付けられる関係で地上から5m程度の高さに位置する。通信モデムは地上の所定場所に設置され1m前後の高さに位置する。通信モデムは結合装置の直下に設置されるとは限らないので、通信モデムと結合装置とを接続する同軸ケーブルは5mあるいはそれ以上の長さになる。
結合器本体内の信号が流れる導体部分の長さはせいぜい0.2m程度である。
長さが長いほど放射電磁波の影響力は大きいので、製品化において、通信モデムと結合装置とを接続する同軸ケーブルにおける放射電磁波の発生を抑制あるいは阻止することは大事な課題である。
この発明は、前述のような実情に鑑みてなされたもので、通信モデムと結合装置とを接続する同軸ケーブルにおける放射電磁波の発生を抑制あるいは阻止することを目的とするものである。
この発明に係る結合装置は、通信モデムに同軸ケーブルで接続され信号を電力線に重畳させる結合装置であって、前記同軸ケーブル外の結合器側の信号線に、前記同軸ケーブルの中心導体と当該同軸ケーブルのシールド導体とを接続する第一の電流ループと前記同軸ケーブルの中心導体と当該同軸ケーブルのシールド導体とを接続する第二の電流ループとが形成され、前記同軸ケーブルのシールド導体の外側に流れる電流が、前記第一の電流ループと前記第二の電流ループとの共同作用により抑制または阻止されるので、同軸ケーブルからの電磁波の放射が抑制あるいは阻止される。
また、この発明に係る結合装置は、通信モデムに同軸ケーブルで接続される結合装置であって、前記同軸ケーブルの周りを囲む環状あるいは管状の強磁性体が設けられているものであり、前記同軸ケーブルのシールド導体の外側に流れる電流が、前記同軸ケーブルの周りを囲む環状あるいは管状の強磁性体により、抑制または阻止されるので、同軸ケーブルからの電磁波の放射が抑制あるいは阻止される。
この発明の結合装置は、通信モデムに同軸ケーブルで接続され信号を電力線に重畳させる結合装置であって、前記同軸ケーブル外の結合器側の信号線に、前記同軸ケーブルの中心導体と当該同軸ケーブルのシールド導体とを接続する第一の電流ループと前記同軸ケーブルの中心導体と当該同軸ケーブルのシールド導体とを接続する第二の電流ループとが形成され、前記同軸ケーブルのシールド導体の外側に流れる電流が、前記第一の電流ループと前記第二の電流ループとの共同作用により抑制または阻止されるので、同軸ケーブルからの電磁波の放射を抑制あるいは阻止できる効果がある。
また、この発明の結合装置は、通信モデムに同軸ケーブルで接続される結合装置であって、前記同軸ケーブルの周りを囲む環状あるいは管状の強磁性体が設けられているものであり、前記同軸ケーブルのシールド導体の外側に流れる電流が、前記同軸ケーブルの周りを囲む環状あるいは管状の強磁性体により、抑制または阻止されるので、同軸ケーブルからの電磁波の放射を抑制あるいは阻止できる効果がある。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1を説明する前に、当該実施の形態1を得るに至った背景を、図1〜図3によって説明する。なお、図1は通信モデムから同軸ケーブルを介して誘導型結合器の2次導体に送信される信号の理想的な電流の流れを模式的に示す概念図、図2は具体的製品化開発段階で生じた実際的な電流の流れを模式的に示す概念図、図3は同軸ケーブルから生じる放射電磁波の実測値をグラフで示す図である。
[実施の形態1を得るに至った背景]
電力線搬送通信における電力線に信号を重畳させるための誘導型信号結合装置などの結合装置100は、同軸ケーブル200によって通信モデム300に接続される。図1に誘導型信号結合装置とモデムとの模式的接続図を示す。通信モデム300の送信アンプ300Aからの送信信号は、同軸ケーブル200を経て結合装置100の2次導体1002に流れ、磁気コアを介して電力線(1次導体)と結合する(磁気コアと電力線は図示せず)。
図1において、理想的な送信信号電流の流れを矢印if,ibで示す。送信アンプ300Aからの信号電流のうち、電流往路の電流を矢印ifで、電流復路の電流をibで示してある。実線の矢印は導体表面上を、点線の矢印は同軸ケーブル200の内部を流れることを示す。
理論上の理想的な送信信号電流の流れの場合は、矢印if,ibで示してあるように、送信アンプ300Aからの信号電流は、通信モデム300内の接続ケーブル300b、同軸ケーブル200内中心導体200c、2次導体1002、同軸ケーブルのシールド導体200s、通信モデム内の接続ケーブル300bの経路にて送信アンプ300Aに戻る。
理論上の理想的な送信信号電流の流れの場合は、信号電流は、同軸ケーブル200の内部を流れているため、シールド導体200sによって遮蔽されるため、同軸ケーブル200の部分から電磁波は放射しない。信号電流が流れる2次導体1002の部分では、電磁波を放射する。
通常、通信モデム300は、地面からの高さ1m程度の位置に設置され、電磁誘導型の結合器は高さ5m程度の架空線に設置される。従って同軸ケーブル200の長さは5m程度となる。2次導体1002の長さは0.2m程度であり、2次導体1002から放射される電磁波はほとんど問題にならない。
次に、具体的製品化開発段階で生じた実際的な電流の流れ及び同軸ケーブルから生じる放射電磁波について図2および図3によって説明する。
図2に実際に流れる電流の流れを示す。図1に示した理想的な電流経路以外に、実線矢印issで示す経路を、数MHz〜数十MHzの周波数の電流が流れる。
この経路の電流issは、2次導体1002から同軸ケーブル200のシールド導体200sの外部を流れて、通信モデム300内の接続ケーブル300bやシールド導体接地線200e、通信モデム接地線300eを経て送信アンプ300aへ戻るものである。
シールド導体200sの外部を流れる電流issは、遮蔽されないため放射電磁波となる。同軸ケーブルの長さは5m程度あるため、放射電磁波が増加したり、同軸ケーブルの長さによって決まる共振周波数にて放射電磁波が急増したりする現象があり、問題になる。例えば電力線搬送通信PLCでは、2−40MHzの放射電磁波が主に問題になる。
図3に同軸ケーブル200から放射する電磁波の測定結果を示す。同軸ケーブル200が1.5mのときの測定結果である。結合装置100の2次導体1002の長さを20mmから200mmに変化させて測定した。図3から、2次導体1002の長さが長いほど、放射電磁波は大きくなることがわかる。これは、2次導体1002の長さが長くなると共に、2次導体1002のインダクタンスが増加し、2次導体1002端部に誘起される電圧が増加するためであると考えられる。
電力線搬送通信PLCにおいて同軸ケーブル200からの放射電磁波を低減する一方策として、電磁波の測定結果を示す図3から、結合装置100の2次導体1002の長さを短くすると効果的であることが判る。図3から、例えば、2次導体1002の長さを200mmから20mmにすると放射電磁波を10−20dB低減することができることがわかる。なお、図3において、横軸は前記信号電流の周波数f(MHz)、縦軸は同軸ケーブル200からの放射電磁波の相対値(dB)であり、EMW1は2次導体1002の長さが20mmの場合、EMW2は2次導体1002の長さが100mmの場合、EMW3は2次導体1002の長さが200mmの場合、の実測結果を示してある。
一方、2次導体1002の部分の長さは、高圧架空電力線と同軸ケーブルとの間の絶縁距離と関係して設計されるため、短くすることは困難である。すなわち架空電力線の電圧が高くなると前記絶縁距離の関係で2次導体1002の長さを長くしなくてはならないという問題があった。例えば15kV用の電磁誘導型の結合器では、2次導体1002の長さは200−300mmとなる。従って、架空電力線における絶縁耐圧と放射電磁波低減とを両立させることは、従来技術の延長では困難であった。
[実施の形態1の内容]
この発明の実施の形態1では、図4に例示してあるように、前記同軸ケーブル200外の前記結合器100側の信号線に、前記同軸ケーブル200の中心導体200cと当該同軸ケーブル200のシールド導体200sとを接続する第一の電流ループ10021と、前記同軸ケーブル200の中心導体200cと当該同軸ケーブル200のシールド導体200sとを接続する第二の電流ループ10022とを形成してみた。
尚、この実施の形態1では、図4に例示してあるように、前記第一の電流ループ10021の当該電流ループ10021で囲まれる部分の面積S1と、前記第二の電流ループ10022の当該電流ループ10022で囲まれる部分の面積S2とをほぼ同一にしてある。
また、前記第一の電流ループ10021の前記同軸ケーブル200のシールド導体200sとの接続点10021pと、前記第二の電流ループ10022の前記同軸ケーブル200のシールド導体200sとの接続点10022pとを、前記同軸ケーブル200の中心導体200cを中心とした対称位置に配設した。
また、前記第一の電流ループ10021の電流の往路10021fと前記第二の電流ループ10022の電流の往路10022fとを共通の信号線とし、当該共通の信号線10021f/10022fと、前記第一の電流ループ10021の復路10021bと、前記第二の電流ループ10022の復路10022bとの3本の信号線で、前記第一の電流ループ10021および前記第二の電流ループ10022を構成してある。
このような構成の実施の形態1について、結合器100側の導体長Lを200mmとした場合における前記同軸ケーブル200の実測放射電磁波と、前述の図2に示す結合器100側の導体長Lを200mmとした場合における前記同軸ケーブル200の実測放射電磁波とを、図5に比較して示してある。
図5において、図2に示す結合器100側の導体長Lを200mmとした場合における前記同軸ケーブル200の実測放射電磁波はMRW3で、前記第一の電流ループ10021および前記第二の電流ループ10022を設けた本発明の実施の形態1における前記同軸ケーブル200の実測放射電磁波はMRW4で示してある。
この図5から判るように、図2に示す結合器100側の導体長Lを200mmとした場合における前記同軸ケーブル200の実測放射電磁波MRW3に比べ、前記第一の電流ループ10021および前記第二の電流ループ10022を設けた本発明の実施の形態1における前記同軸ケーブル200の実測放射電磁波MRW4は、5−15dB低減することができることがわかる。
前述のような構成の本発明の実施の形態1によれば、前記同軸ケーブル200の前記シールド導体200sの外側に流れる電流issが、前記第一の電流ループ10021と前記第二の電流ループ10022との共同作用により抑制または阻止され、前記同軸ケーブル200からの実測放射電磁波MRW4が低減するものと考えられる。
ここで、前記同軸ケーブル200外の前記結合器100側の信号線に、前記同軸ケーブル200の中心導体200cと当該同軸ケーブル200のシールド導体200sとを第一の電流ループ10021で接続すると共に前記同軸ケーブル200の中心導体200cと当該同軸ケーブル200のシールド導体200sとを第二の電流ループ10022で接続して前記同軸ケーブル200からの放射電磁波を低減する接続方式を、「バランス接続」と呼称する。
前記バランス接続は、前記同軸ケーブル200外の前記結合器100側の信号線である2次導体1002の長さに関係なく放射電磁波を低減できるものである。
図6に前記バランス接続の原理を示す。図6(a)は前記バランス接続ではない通常の接続の場合を、図6(b)は前記バランス接続の場合の、原理を示してある。
前記バランス接続では、前述のように、前記第一の電流ループ10021と前記第二の電流ループ10022の2つのループから構成される。
図6(b)において、今、前記第一の電流ループ10021のインダクタンスをL1とすると前記第一の電流ループ10021に誘起される電圧V1は、V1=jωL1となる。前記第二の電流ループ10022のインダクタンスをL2とすると前記第二の電流ループ10022に誘起される電圧V2は、V2=jωL2となる。L1=L2となると、V2=V1となり、同軸ケーブルのシールド導体200sの外皮に誘起される電圧はゼロとなり、シールド導体200sの外皮に流れる電流issは無くなる。
L1=L2とするには、2つの電流ループの形状と断面積S1,S2を同じにすれば良い。
前記バランス接続ではない通常の接続の場合を示す図6(a)では、V1=jωLとなり、V1に従ってシールド導体200sの外皮に電流issが流れ、同軸ケーブル200から電磁波が放射される。
図6(a)の前記バランス接続ではない通常の接続の場合における同軸ケーブル200かのら放射電磁波は図5におけるEMW3のようになり、図6(b)の前記バランス接続の場合における同軸ケーブル200かのら放射電磁波は図5におけるEMW4のようになり、前記バランス接続にすることにより放射電磁波を5-15dB低減することができることがわかる。この方法は、高圧架空線の電圧が高くなって、電磁誘導型の結合器における2次導体1002の長さが長くなっても放射電磁波が増加しないというメリットを有する。
実施の形態2.
前述のこの発明の実施の形態1の場合と同様に、同軸ケーブルからの放射電磁波を減少させる他の事例を、この実施の形態2で図7〜図9により説明する。図7はこの発明の実施の形態2を模式的に例示する構成図、図8は同軸ケーブルから生じる放射電磁波の実測値をグラフで示す図、図9はこの発明の実施の形態2の原理説明図である。
図6に、フェライト等の強磁性体のコアによる放射電磁波低減の原理を示す。図6は前記結合器100の2次導体1002から前記同軸ケーブル200のシールド導体200sの外部に漏れる電流issや、接地線に流れる電流を防止して放射電磁波を低減するものである。
この発明の実施の形態2では、前記同軸ケーブル200の前記結合器100との接続部および前記同軸ケーブルの前記通信モデム300との接続部の少なくとも一方にコア状の強磁性体400を取り付けてみた。
図7は、コア状の強磁性体400としてフェライトを使用し当該フェライトを前記同軸ケーブル200の両端部に配設(4001,4002)した場合の前記同軸ケーブル200からの放射電磁波の低減効果の測定結果を示す。同軸ケーブル200の長さは15mにして検討した。
図7において、前記同軸ケーブル200の一方の端部に当該同軸ケーブル200の周りを囲む環状あるいは管状の第一の強磁性体4001が、前記同軸ケーブル200の他方の端部に当該同軸ケーブル200の周りを囲む環状あるいは管状の第二の強磁性体4002がそれぞれ設けられた場合の前記同軸ケーブル200の放射電磁波はEMW5で、強磁性体を設けない場合の前記同軸ケーブル200の放射電磁波はEMW6で、示してある。
図7において6MHzにて放射電磁波が極大値を示すのは、ケーブル共振によるものである。
フェライトコアを前記同軸ケーブル200の両端部に取り付けた場合、図7に例示してあるように、25MHz以上の放射電磁波を10dB、6MHz付近のケーブル共振による電磁波を10dB低減することができた。
フェライトコアを前記同軸ケーブル200一端部に取り付けた場合でも、前記電磁波をある程度低減できる。
図9に例示する原理説明図においては、前記同軸ケーブル200外の前記結合器100側の2次導体1002が前記バランス接続ではない通常の接続とし前記同軸ケーブル200のシールド導体200sの外部に、V1=jωLによる前記電流issが流れる構成において、前記同軸ケーブル200の周りを囲む環状あるいは管状の強磁性体400を設けた場合を例示してある。
前記V1=jωLによる前記電流issは、前記強磁性体400の損失成分によって熱エネルギーに変換され、その結果、前記電流issは、前記強磁性体400の部分を通った後は減少し、従って、前記電流issに起因して前記同軸ケーブル200から放射される電磁波も減少する。
前述のように、前記同軸ケーブル200のシールド導体200sの外部に流れる電流issを低減することにより、同軸ケーブル200から放射する電磁波を低減することができる。このために、前述の図7にも示すように同軸ケーブル200と結合器100の2次導体1002との接続部に前記強磁性体400を取り付けるのがよい。また、前記強磁性体400を同軸ケーブル200の両端部に取り付けることにより、同軸ケーブル200がアンテナとなって例えば図8に例示の6MHzなどの特定の周波数の電磁波を放射することを防止することができる。図8からも判るように、フェライトコア等の強磁性体のコアで同軸ケーブル200の周りを同心状に囲むことにより、放射電磁波の強度が全体的に下がると共に、特定の周波数で強く放射されることを防止することができる。
実施の形態3.
この実施の形態3は、図10に示すように、同軸ケーブル200が地面500に垂れている場合を例示するものである。同軸ケーブル200が地面500から垂直に立ち上がる部分にフェライト等の強磁性体4003のコアをとりつけることによる更に効果がある。これは、地面500に垂れている部分から地面に流れる電流を低減することができるためである。
なお、実際の製品においては構造上の制約から、前記2次導体側にバランス接続を採用しても、前記シールド導体200sの外皮に流れる電流issをゼロにできない場合が想定され、その場合は、当該バランス接続と前記強磁性体400の前記同軸ケーブル200への取り付けとを併用すればよい。
実施の形態4.
以下、前述のバランス接続の概念を実際の製品に適用する場合の事例を示すこの発明の実施の形態4を図11〜図15により説明する。図11は図12の左側から見た全体の正面図、図12は誘導型の結合装置の事例を図11のXII−XII線から矢印方向に見た一部断面で示す縦断左側面図で、コア平行移動機構により第一のコア要素部と第二のコア要素部とをギャップ長が所定ギャップ長となる状態に近づけた状態での縦断左側面図である。図13はコア要素部を拡大して示す図で、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は図11に対応する正面図である。図14は結合器内の通信線の事例を示す正面図、図15は図14のXV−XV線における断面を矢印方向に見た断面図である。
図11〜図15に例示してあるように、この発明の実施の形態4による誘導型の結合装置100は、上側の第一のコア要素部(以下、「上コア」と略記する)1と、下側の第二のコア要素部(以下、「下コア」と略記する)2と、所定ギャップ長規制部材3と、クランプ機構4と、弾性部材(以下「上コア押さえバネ」と記す)5と、位置決めピン7と、ボルト(以下「コア駆動ボルト」と記す)8と、結合器本体碍子部9と、位置決め部材(以下「電力線押さえ具」と記す)10と、コアケース11と、2次巻き線12と、2次導体1002と、支持板14と、ナット18と、ボルト19とを備えており、通信媒体となる電力線13に取り付けられる。
図12に明示してあるように、上側の前記上コア1は前記コアケース11に固定され、下側の前記下コア2は前記結合器本体碍子部9のモールド成型時に当該誘導結合装置本体9に一体にモールドされる。前記下コア2には信号線の一部である前記2次巻線12が巻き付けてある。
前記コアケース11には、前記上コア押さえバネ5の一端が固定され、この上コア押さえバネ5は、さらに前記支持板14の一端に固定されている。
前記支持板14は、一枚の板を図示のような概略L字状に形成されており、この支持板14の他端に固着された前記ナット18に前記コア駆動ボルト8が螺合している。さらに前記支持板14の中間部に穿設された概略長孔141に、前記結合器本体碍子部9に植設された前記位置決めピン7が貫挿されている。
前記コアケース11と前記上コア押さえバネ5と前記支持板14とにより、上コア1を保持するコア保持機構部1145を構成している。
前記概略長孔141を有する前記支持板14と前記位置決めピン7とにより、前記コア駆動ボルト8の回転に伴う前記コア保持機構部1145の前記ボルトを中心とする回転を阻止して前記コア保持機構部1145を所定位置に保持する位置決め機構147を構成している。
前記コア保持機構部1145と前記位置決め機構147と前記ナット18と前記コア駆動ボルト8とにより、前記上コア1を前記下コアに対して平行移動(図示の事例では上下方向)させるコア平行移動機構1478を構成している。
前記上コア1の一対の脚部と前記下コア2の一対の脚部との各間には所定ギャップ長規制部材3が介在している。
図11に明示してあるように、前記クランプ機構4が前記結合器本体碍子部9を中心に前記電力線13の延在方向両側(図11における左右両側)に対称位置に配置され、当該クランプ機構4のクランプアーム41の下に前記電力線13が来る構造にしてある。
前記電力線13と前記結合器本体碍子部9との間には前記電力線押さえ具10が設けられ、当該電力線押さえ具10は、前記結合器本体碍子部9に前記ボルト19で固定されている。
前記上コア1と前記下コア2は、何れもフェライト等の磁性材料で形成され、両者の各脚部の前記所定ギャップ長規制部材3と合わさって当該所定ギャップ長規制部材3と接触する脚部先端面は精度よく仕上げてある。
前記上コア1および前記下コア2の左右両脚部間に前記所定ギャップ長規制部材3を挟んで、当該所定ギャップ長規制部材3と前記上コア1および前記下コア2とが密着するようになっており、当該所定ギャップ長規制部材3と前記上コア1と前記下コア2とが一体的に合体してギャップコアからなる磁性コア123を構成している。
信号を伝送してくる前記2次巻線12と前記磁性コア123と前記電力線13との組み合わせで誘導結合装置を構成する。
前記所定ギャップ長規制部材3は、それ自体を磁束がギャップ長方向(図11および図12における垂直方向)に通過するので、渦電流による磁気遮蔽が生じないように非導電材料で形成されている。また、前記所定ギャップ長規制部材3は、本実施の形態では、下コア2に接着により固定され、図示のように下コア2側に取り付けられている。
前記上コア1を保持している前記コアケース11はステンレス等の錆びない材料で形成され、下側が開口となる器形状とし、その内側に固着された一対の係止ピン111を前記上コア1の両肩部の凹み1Gに弾性的に係合することにより前記上コア1の前記コアケース11への固定を行っている。前記コアケース11の下側に前記上コア1を配設しても、前記上コア1は前記コアケース11に前記係止ピン111により強固に固定された状態となる。
前記上コア押さえばね5は板ばねであり、その一端で、図における下方向(換言すれば前記所定ギャップ長規制部材3のギャップ長方向)に、前記コアケース11を介して前記上コア1を押し付ける働きをする。
前記支持板14の一端は前記上コア押さえばね5の他端に溶接されている。前記支持板14の他端には前記ナット18が固着されており、当該ナット18は前記コア駆動ボルト8の先端に螺着されている。前記コア駆動ボルト8は、前記結合器本体碍子部9の第一の腕部91に、回転可能に且つ当該回転の軸線方向には不可動に、取り付けられている。前記支持板14および前記コア駆動ボルト8は、前記上コア1、前記固まった結合材111、前記コアケース11、前記上コア押さえばね5を保持しているが、このときに変形しないよう何れにも充分な剛性を持たせてある。
前記コア駆動ボルト8の回転操作部81は、前記第一の腕部91の下側に位置している。前記回転操作部81を回転操作すれば前記コア駆動ボルト8が回転する。前記コア駆動ボルト8が回転すれば前記支持板14も追随して回転しようとするが、この追随回転は、前記支持板14の概略長孔141に挿通された位置決めピン7によって阻止される。従って、前記回転操作部81の回転操作により前記コア駆動ボルト8が回転すれば、前記コア駆動ボルト8は当該回転の軸線方向には移動しないので、前記ナット18が前記回転の軸線方向に移動する。即ち、前記回転操作部81を、一方の方向に回転すれば前記ナット18は上昇し、他方の方向に回転すれば前記ナット18は下降する。このナット18の上昇・下降に伴って、前記支持板14、前記上コア押さえバネ5、前記コアケース11、および前記上コア1も上昇・下降する。
このように、前記概略長孔141を有する前記支持板14と前記位置決めピン7とで、前記コア駆動ボルト8の回転に伴う前記コア保持機構部の前記ボルトを中心とする回転を阻止して前記コア保持機構部を所定位置に保持する位置決め機構147を構成している。
前記コア駆動ボルト8の前記回転の軸線方向(換言すれば前記コア駆動ボルト8の延在方向)は前記位置決めピン7の延在方向と平行をなし、前記所定ギャップ長規制部材3のギャップ長方向と平行をなしているので、前記コア駆動ボルト8の前記回転に伴う前記上コア1の上昇・下降の移動は、前記下コア2に対して前記上コア1が平行移動していることになる。
前記クランプ機構4は、側面形状が図12に示すように先細になっているクランプアーム41を有しており、前記クランプアーム41の細く突き出した部分の根元部分で前記電力線13を掴みやすいように、前記電力線13の外形に沿った形の窪み42を設けてあり、この窪み42は、前記クランプアーム41を下げたときに前記電力線13の抜け止めとしている。前記クランプアーム41の固定は、前記結合器本体碍子部9に対してクランプ用ボルト16で行い、このクランプ用ボルト16を回転させることで前記クランプアーム41が上下するようになっている。前記電力線押さえ具10は金属材料で形成され前記電力線3を前記クランプアーム41とともに挟み込み、該電力線3を保持している。
前記結合器本体碍子部9から当該結合器本体碍子部9を中心に前記電力線13の延在方向両側(図11における左右両側)に対称位置に延在する第二および第三の腕部92,93の各々に、前記クランプ用ボルト16が、回転可能に且つ当該回転の軸線方向には不可動に、取り付けられている。前記各クランプ用ボルト16の各々の先端ネジ部に、前記クランプアーム41が螺合されている。
前記各クランプ用ボルト16の回転操作部161は、対応する前記第二および第三の腕部92,93の下側に位置している。前記各回転操作部161,161は、前記コア駆動ボルト8の前記回転操作部81と、前記結合器本体碍子部9の同じ側である下側に配設されている。
前記電力線押さえ具10は、前記第二および第三の腕部92,93の前記電力線13の側の各取付面に、前記各クランプアーム41,41の各々に対応して前記ボルト19で螺着されている。
前記回転操作部161を回転操作すれば前記クランプ用ボルト16が回転する。前記クランプ用ボルト16が回転すれば対応する前記クランプアーム41も追随して回転しようとするが、この追随回転は、前記電力線押さえ具10によって阻止される。従って、前記回転操作部161の回転操作により前記前記クランプ用ボルト16が回転すれば、前記クランプ用ボルト16は当該回転の軸線方向には移動しないので、対応する前記クランプアーム41が前記回転の軸線方向に移動する。即ち、前記回転操作部81を、一方の方向に回転すれば、対応する前記クランプ用ボルト16は上昇し、他方の方向に回転すれば、対応する前記クランプ用ボルト16は下降する。
本実施の形態4による誘導結合装置は、前述のように、電力線13をクランプ機構4により挟持して誘導結合装置を電力線に固定する構成となっているので、誘導結合装置は風雨等にさらされても電力線13に対して位置ずれを起こすことが無く、風などが起因する誘導結合装置の移動による通信線の断線が発生しないという効果がある。
また、コアのギャップ間隔は所定ギャップ長規制部材3の厚みで決まるので、ギャップ間隔が高精度化できる。また、装置設置時にコア駆動用ボルト8を強力に締めた場合でも、所定ギャップ長規制部材3には上コア押さえバネ5の弾性力以上の力がかからないので所定ギャップ長規制部材3が塑性変形してギャップ間隔の精度が低下するという問題も発生しない。
ギャップコアにおけるインダクタンスLは次式で与えられ、
L=μ0×S/(La/μ'+g)、
ここで、Sはコアの断面積、g:ギャップ間隔、μ0:真空の透磁率、I:電力線電流、B:コアの使用磁束密度、La:ギャップコアの磁路長、μ':コアの比透磁率である。
この式から明らかなように、本発明ではギャップ間隔gが高精度化できるので、インダクタンスLの値を高精度化できる。コアのインダクタンスは誘導結合回路においては重要な回路定数であって、これを高精度化できた結果、電力線で伝送できる信号強度が安定し、ひいては情報伝送が安定化するという効果がある。
コア駆動用ボルト8とクランプ用ボルト16はいずれも同一角度で結合器本体碍子部9にその同じ側に設けられており、架線への設置用の支持棒に対して毎回同じ角度で作業ができ、また、誘導結合装置を架線まで持ち上げて架線に引っ掛けるときと、二つのコアを密着させる操作時とコアの固定とがボルト1本の操作で可能であるなど、操作性が改善されるという、効果がある。
また、前記ギャップ長が変わる方向に前記第一のコア要素部と前記第二のコア要素部とをコア平行移動機構1478で相対的に平行移動させるようにすれば、コア平行移動機構1478は、例えば前述のように、1個の支持板14と1本のコア駆動ボルト8と、1本の位置決めピン7で実現でき、安定した良好な誘導結合効率および高い信頼性を確保できることに加え、低コストで実現できる。
また、クランプ機構4が磁性コアの電力線延在方向の両側で電力線13を挟持した状態下で、磁性コア1,2が電力線13と非接触状態になるように構成してあるので、架空電力線の揺れや振動による電力線13と磁性コア1,2との衝突が回避され、誘導結合装置の結合精度の向上、結合精度の安定化、信頼性の向上を図れる。
前記下コア2は、図13に例示してあるように、その側面形状は、内側面2issが円弧状(図13(a)参照)であり、外側面2ossが台形状(図13(a)参照)である。
台形状にすることにより、その直線部2SLを位置決めとしてコアのギャップ面の加工精度の確保が容易となると共に前記結合器本体碍子部9への取り付け位置の精度、コアのギャップ面位置の精度の確保が容易となる。
前記下コア2は、また、台形を成す外側面の角部に丸み2Rを持たせてある(図13(a)(c)参照)。
このように台形を成す外側面2ossの角部に丸み2Rを持たせることにより、前記結合器本体碍子部9の成形時に前記下コア2を前記結合器本体碍子部9内に一体成形する場合、前記結合器本体碍子部9の注型後の前記結合器本体碍子部9の熱収縮に伴って前記結合器本体碍子部9および前記下コア2に発生する内部歪みの低減が可能となり、前記結合器本体碍子部9の前記下コア2との接合部の剥離、クラックの発生を防止することが出来る。
前記2次巻き線12と、当該2次巻き線12と一体を成す2次導体1002とは、前述の図4の機能を有するように前記第一の電流ループ10021および前記第二の電流ループ10022が形成されている。
実施の形態5.
前記2次導体1002は3本の導体10021b、10022b、(10021f,10022f)の配列は、前述の実施の形態4では図15に示すように直線状であるが、本実施の形態5では、図16に示すように前記3本の導体10021b、10022b、(10021f,10022f)が三角形の頂点に位置するように配設されている。このように配設することにより、当該3本の導体の配設に必要な領域Aはその径がD2となり、前述の図15における直線状の場合の3本の導体の配設に必要な領域Aの径D1より小さくでき、ひいては、当該3本の導体を内蔵している前記結合器本体碍子部9の径を小さく出来る。
実施の形態6.
前述の図12に示す事例では、前記結合器本体碍子部9の成形時に前記下コア2を直接前記結合器本体碍子部9内に一体成形したものを例示したが、本実施の形態6では、図17に示すように前記結合器本体碍子部9と前記下コア2との間にゴム等の緩衝材29を介在してある。前記緩衝材29の前記介在により、前記結合器本体碍子部9の注型後の前記結合器本体碍子部9の熱収縮に伴って前記結合器本体碍子部9および前記下コア2に発生する内部歪みの低減が可能となり、前記結合器本体碍子部9の前記下コア2との接合部の剥離、クラックの発生を防止することが出来る。
実施の形態7.
この発明の実施の形態7は、前述の図7〜図9に例示したコア状の強磁性体4001を実施の製品に適用する場合の事例を示す図18に示すように、前記結合器本体碍子部9の前記電力線13と反対側の端部に設けられたスカート部94に囲まれる窪み95内に、前記同軸ケーブル200を囲繞する前記コア状の強磁性体4001を配設してある。換言すれば、前記コア状の強磁性体4001は、前記スカート部94で周囲を覆うことにより、風雨に曝されて前記強磁性体4001や当該強磁性体4001を前記同軸ケーブル200或いは前記結合器本体碍子部9に接着する接着剤等が劣化しにくいようにしてある。
実施の形態8.
この発明の実施の形態8は、前述の図7〜図9に例示したコア状の強磁性体4001,4002を実施の製品に適用する場合の事例を示す図に示すように、前記結合器本体碍子部9の前記電力線13と反対側の端部に設けられたスカート部94に囲まれる窪み95内に、前記同軸ケーブル200を囲繞する前記コア状の強磁性体4001を配設し、前記通信モデム300側にも前記同軸ケーブル200を囲繞する前記コア状の強磁性体4002を配設してある。
なお、前述の図1〜図19の各図において、同一符号は同一又は相当部分を示す。
この発明の実施の形態1を得るに至った背景を説明する為の図で、通信モデムから同軸ケーブルを介して誘導型結合器の2次導体に送信される信号の理想的な電流の流れを模式的に示す概念図である。 この発明の実施の形態1を得るに至った背景を説明する為の図で、具体的製品化開発段階で生じた実際的な電流の流れを模式的に示す概念図である。 この発明の実施の形態1を得るに至った背景を説明する為の図で、同軸ケーブルから生じる放射電磁波の実測値をグラフで示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、通信モデムから同軸ケーブルを介して誘導型結合器の2次導体に送信される信号の電流の流れを模式的に示す概念図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、図2の場合における同軸ケーブルの実測放射電磁波と図4の場合における同軸ケーブルの実測放射電磁波とを比較して示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、バランス接続の原理を説明するための図であり、図6(a)は前記バランス接続ではない通常の接続の場合を、図6(b)は前記バランス接続の場合の原理を示してある。 この発明の実施の形態2を模式的に例示する構成図である。 この発明の実施の形態2を示す図で、同軸ケーブルから生じる放射電磁波の実測値をグラフで示す図である。 この発明の実施の形態2の原理説明図である。 この発明の実施の形態3を模式的に例示する構成図である。 この発明の実施の形態4を示す図で、前述のバランス接続の概念を実際の製品に適用する場合の事例を示してあり、図12の左側から見た全体の正面図である。 この発明の実施の形態4を示す図で、誘導型の結合装置の事例を図11のXII−XII線から矢印方向に見た一部断面で示す縦断左側面図であり、コア平行移動機構により第一のコア要素部と第二のコア要素部とをギャップ長が所定ギャップ長となる状態に近づけた状態での縦断左側面図である。 この発明の実施の形態4を示す図で、コア要素部を拡大して示す図であり、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は図11に対応する正面図である。 この発明の実施の形態4を示す図で、結合器内の通信線の事例を示す正面図である。 この発明の実施の形態4を示す図で、図14のXV−XV線における断面を矢印方向に見た断面図である。 この発明の実施の形態5を示す図で、図15に対応する他の事例を示す断面図である。 この発明の実施の形態6を示す図で、図12に対応する他の事例を示す縦断左側面図である。 この発明の実施の形態7を示す図で、図7〜図9に例示したコア状の強磁性体を実施の製品に適用する場合の事例を示す図である。 この発明の実施の形態8を示す図で、図7〜図9に例示したコア状の強磁性体を実施の製品に適用する場合の他の事例を示す図である。
符号の説明
1 第一のコア要素部(上コア)、
2 第二のコア要素部(下コア)、
2iss 内側面、
2oss 外側面、
2R 丸み、
2SL 直線部、
3 所定ギャップ長規制部材、
4 クランプ機構、
5 弾性部材(上コア押さえバネ)、
6 位置調整ネジ、
7 位置決めピン、
8 ボルト(コア駆動ボルト)、
9 誘導結合装置本体部、
10 位置決め部材(電力線押さえ具)、
11 コアケース、
12 通信線(1次巻き線)、
13 電力線、
14 支持板、
15 位置決めピン押さえバネ、
16 クランプ用ボルト、
17 クランプスペーサ、
18 ナット、
19 ボルト、
29 緩衝材、
41 クランプアーム、
42 窪み、
81 回転操作部、
91 第一の腕部、
92 第二の腕部、
93 第三の腕部、
94 スカート部、
95 窪み、
100 結合器、
111 固まった結合材、
123 磁性コア、
141 概略長孔、
142 貫通孔、
146 位置調整機構、
147 位置決め機構、
161 回転操作部、
200 同軸ケーブル、
200c 中心導体
200e シールド導体接地線、
200s シールド導体、
300 通信モデム、
300A 送信アンプ、
300b 接続ケーブル、
300e 通信モデム接地線、
400 強磁性体、
500 地面、
1002 2次導体、
1145 コア保持機構部、
1478 コア平行移動機構、
10021 第一の電流ループ、
10021b 復路、
10021p 接続点、
10022 第二の電流ループ、
10022b 復路、
10022p 接続点、
10021f,10022f 電流の往路(共通の信号線)
4001,4002,4003 強磁性体、
A 3本の導体の配設に必要な領域、
ib 電流復路の電流、
if 電流往路の電流、
iss シールド導体の外部を流れる電流、
S1 第一の電流ループで囲まれる部分の面積、
S2 第二の電流ループで囲まれる部分の面積。


Claims (8)

  1. 通信モデムに同軸ケーブルで接続され信号を電力線に重畳させる結合装置であって、
    前記同軸ケーブル外の結合器側の信号線に、前記同軸ケーブルの中心導体と当該同軸ケーブルのシールド導体とを接続する第一の電流ループと前記同軸ケーブルの中心導体と当該同軸ケーブルのシールド導体とを接続する第二の電流ループとが形成され、
    前記同軸ケーブルのシールド導体の外側に流れる電流が、前記第一の電流ループと前記第二の電流ループとの共同作用により抑制または阻止される結合装置。
  2. 請求項1に記載の結合装置において、前記第一の電流ループおよび前記第二の電流ループが結合器本体に内蔵されていることを特徴とする結合装置。
  3. 請求項1または請求項2において、前記第一の電流ループのインダクタンスとおよび前記第二の電流ループのインダクタンスがほぼ同じであることを特徴とする結合装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一に記載の結合装置において、前記第一の電流ループの前記シールド導体への接続点と前記第二の電流ループの前記シールド導体への接続点とが前記同軸ケーブルの前記中心導体を中心とした対称位置にあることを特徴とする結合装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一に記載の結合装置において、前記第一の電流ループおよび前記第二の電流ループの各々の電流往路または各々の電流復路とが共通の信号線とされることにより前記第一の電流ループおよび前記第二の電流ループが3本の信号線で構成されており、これら3本信号線が三角形の頂点に位置するように配設されていることを特徴とする結合装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一に記載の結合装置において、前記同軸ケーブルの周りを囲む環状あるいは管状の強磁性体が設けられていることを特徴とする結合装置。
  7. 通信モデムに同軸ケーブルで接続される結合装置であって、前記同軸ケーブルの周りを囲む環状あるいは管状の強磁性体が設けられている結合装置。
  8. 請求項6または請求項7において、前記同軸ケーブルの両端部の少なくとも一方に対して当該端部の周りを囲む環状あるいは管状の強磁性体が設けられていることを特徴とする結合装置。

JP2008514310A 2006-04-20 2006-04-20 電磁誘導型結合装置 Expired - Fee Related JP4726952B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2006/308324 WO2007129360A1 (ja) 2006-04-20 2006-04-20 結合装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2007129360A1 true JPWO2007129360A1 (ja) 2009-09-17
JP4726952B2 JP4726952B2 (ja) 2011-07-20

Family

ID=38667481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008514310A Expired - Fee Related JP4726952B2 (ja) 2006-04-20 2006-04-20 電磁誘導型結合装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4726952B2 (ja)
WO (1) WO2007129360A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6070940A (ja) * 1983-09-26 1985-04-22 松下電工株式会社 屋内配線方式
JPH07254456A (ja) * 1994-03-16 1995-10-03 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電子装置用ケーブルコネクタ
JPH11154842A (ja) * 1997-11-19 1999-06-08 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> ブースター装置
JP2000286758A (ja) * 1999-03-31 2000-10-13 Toyota Autom Loom Works Ltd 給電線を利用した通信システム
JP2004297107A (ja) * 2003-01-30 2004-10-21 Rcs:Kk 電力線搬送装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6070940A (ja) * 1983-09-26 1985-04-22 松下電工株式会社 屋内配線方式
JPH07254456A (ja) * 1994-03-16 1995-10-03 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電子装置用ケーブルコネクタ
JPH11154842A (ja) * 1997-11-19 1999-06-08 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> ブースター装置
JP2000286758A (ja) * 1999-03-31 2000-10-13 Toyota Autom Loom Works Ltd 給電線を利用した通信システム
JP2004297107A (ja) * 2003-01-30 2004-10-21 Rcs:Kk 電力線搬送装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2007129360A1 (ja) 2007-11-15
JP4726952B2 (ja) 2011-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2954844B1 (en) Contactless rotary joint
CN110679060B (zh) 用于通用无线充电装置的传输组件及其方法
US7165453B2 (en) Flexible electromagnetic acoustic transducer sensor
US7808359B2 (en) Quad-gapped toroidal inductor
JP4622839B2 (ja) ロゴスキーコイル、ロゴスキーコイル生産方法、及び、電流計測装置
JP6086189B2 (ja) コイル装置
US20060232265A1 (en) Measuring Current
JP2015149405A (ja) アンテナ装置、非接触電力伝送用アンテナユニット、及び電子機器
CA2951066C (en) Measuring arrangement for detecting a magnetic unidirectional flux in the core of a transformer
US11641049B2 (en) Compact integrated rotary joint with a resonant shield
US20140361632A1 (en) Leakage preventing device of electromagnetic wave
JP4726952B2 (ja) 電磁誘導型結合装置
EP1338901A1 (en) Gradient coil structure for magnetic resonance imaging
KR20230025739A (ko) 자기장들로부터의 전자기기의 차폐
US10809327B2 (en) Sheath wave barrier-free connecting lead and magnetic resonance tomograph with connecting lead
JP2009257871A (ja) 電流センサ
CN108352249B (zh) 电流传感器
US10923269B2 (en) Arrangement for compensating disturbance voltages induced in a transformer
CN113228463A (zh) 在导体装置内减少电磁相互作用的感应功率传输
JPWO2008026281A1 (ja) 誘導結合装置
CN219225054U (zh) 一种磁场探头组件
JPH11331099A (ja) 磁気ベクトルポテンシャルを用いた通信システムにおける受信方法及び装置
WO2019167580A1 (ja) アンテナ装置及びnfcリーダライター
EP3937195A1 (en) Magnetic shell and magnetic device
KR20180022523A (ko) 무선전력 전송 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101015

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110405

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110412

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140422

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees