JP2009257871A - 電流センサ - Google Patents

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Hiroshi Isotani
浩 磯谷
Yuichiro Murata
雄一郎 村田
Takao Tsurimoto
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Abstract

【課題】架空電力線の通電電流の測定において、任意の位置に装着して測定を可能とする電流センサを提供する。
【解決手段】2分割されギャップを挟んで互いに対抗して配置された第1のコア1と第2のコア2にて電力線13が貫通する環状のコアを形成し、第1のコア1をコア保持機構部1145及びコア平行移動機構1478にて移動可能に支持するとともに、第2のコア2を絶縁モールドにて形成した棒状絶縁支持体9の一端に埋設し、第2のコア2に第2の導体12を巻回しその両端部を絶縁支持体9の内部を貫通して絶縁支持棒9の他端部凹部9a内まで導出し端子30に接続した。
【選択図】 図2

Description

この発明は、相互間にギャップが形成された第一のコアと第二のコアとを介して第2の導体が第1の導体に電磁結合される電流センサに関するものである。
相互間にギャップが形成された第1のコアと第2のコアとを介して第2の導体が第1の導体に電磁結合される電流センサ、例えば架空配置された電力線に例えば特開平5−307050号公報(特許文献1)に示されている。この特許文献1に記載の電流センサでは、相互間にギャップが形成された第1のコアと第2のコアとから構成され電力線を囲む磁性コアと磁性コアを囲む検出コイルに電力線の通電電流に比例した信号電流を通電することにより、電力線の通電電流に比例した信号を取出し電力線の通電電流が測定される。
特開平5−307050号公報(図1およびその説明)
電力線の通電電流を測定する場合、電力線の外周に環状のコアを配置し、このコアに巻回した2次導体を介して電力線の電流を測定するが、電力線が架空配置されたものである場合は、特許文献1に記載の電流センサでは、電力線を囲う環状のコアが分割できないため、任意の位置で電流痩測定を行うことが困難であり、電流測定の度に電柱に登って電流センサを装着する必要があった。
この発明は、前述のような実情に鑑みてなされたもので、架空電力線の任意の位置で通電電流の測定を可能とする電流センサを提供することを目的とするものである。
この発明に係る電流センサは、2分割されギャップを挟んで互いに対抗配置した第1のコアと第2のコアとで第1の導体が貫通する環状のコアを形成し、絶縁材をモールドして形成した所定長さの絶縁支持体の一端に前記ギャップへの対抗面が前記絶縁支持体の一端面に外側になるように前記第2のコアを絶縁支持体に埋め込み、第2の導体を前記第2のコアに巻回し前記第1のコアおよび前記第2のコアを介して前記第1の導体と電磁結合するとともにその導体の両端を前記絶縁支持体の絶縁支持体を貫通して前記絶縁支持体の他端側に装着された端子にそれぞれ接続し、
前記第1のコアが前記第2のコアと対向して環状コアを形成する位置と前記第1の導体が前記第1のコアと前記第2のコアとの間を通過できる位置との間を移動自在としかつ前記第1のコアが前記第2のコアと対向した環状コアを形成する位置において前記第1のコアを所定位置に保持するようにコア保持機構部で支持したものである。
この発明の電流センサは、第1のコアが第2のコアに対して移動可能であり、電力線への装着時には第1のコアを所定位置にロックするようにしたため、架空電力線の任意の位置に電流センサを装着することが可能となるという効果がある。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図1〜図4により説明する。図1は電流センサ全体の構造の一事例を示す正面図であり、図2の左側から見た図である。図2は図1のII−II線から矢印方向に見た一部断面で示す縦断左側面図であり、コア平行移動機構により第1のコア要素部と第2のコア要素部とをギャップ長が所定ギャップ長となる状態に近づけた状態での縦断左側面図である。図3は図1の電流センサの機能構成を模式的に図示したものである。図4はコア要素部を拡大して示す図であり、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は図1に対応する正面図である。
図1に例示してあるように、この発明の実施の形態1による電流センサ100は、上側の第1のコア(以下、「上コア」と略記する)1と、下側の第2のコア(以下、「下コア」と略記する)2と、所定ギャップ長規制部材3と、クランプ機構4と、弾性部材(以下「上コア押さえバネ」と記す)5と、位置決めピン7と、ボルト(以下「コア駆動ボルト」と記す)8と、碍子9(以下「絶縁支持体」と記す)と、位置決め部材(以下「電力線押さえ具」と記す)10と、コアケース11と、「第2の導体」である2次巻線12(以下「2次巻線12」と記す)と、2次巻線12を外部に導出する外部導出導体1002と、支持板14と、ナット18と、ボルト19とを備えており、「第1の導体」である電力線13(以下「電力線13」と記す)に取り付けられる。前記電力線13は、前記電流センサ100における前記2次巻線(第2の導体)12に前記上コア1と前記下コア2とを介して電磁結合される第1の導体である。
図2に明示してあるように、上側の前記上コア1は前記コアケース11に固定され、下側の前記下コア2は前記絶縁支持体部9のモールド成型時に絶縁支持体9に一体にモールドされる。前記下コア2には前記2次巻線12(第2の導体)が巻き付けてある。
絶縁支持体9は、絶縁棒状の碍子であり、外周部に沿面絶縁距離を増加させるために絶縁支持体9の軸方向に複数のひだを設けている。絶縁棒状の絶縁支持体9はその内部を軸方向に前記2次巻線12(第2の導体)が貫通して設けてあり、上記したように上コア1(第1のコア)との対向面を上側に向けた状態で略U字状の下コア2(第2のコア)を絶縁棒状の絶縁支持体9の上端に埋め込む形に一体にモールド成型している。また、絶縁棒状の絶縁支持体9の下端は、筒上として筒内部(凹部9a)の底部には前記2次巻線(第2の導体)12のリード部(外部導出導体1002)の各端部に接続した端子30を設けている。
なお、絶縁支持体9の一端に埋め込む略U字状の下コア2(第2のコア)の上コア1(第1のコア)との対向面は、図2に示すように絶縁支持体9の端面から若干突出するように構成している。このように若干突出させることで、絶縁モールド時に下コア2(第2のコア)の上コア1(第1のコア)との対向面の表面に絶縁層が形成されるのを防止することができるため、電流センサの製造が容易化できるとともに、磁気的な誘導結合の特性を低下させることも防止できる。
前記コアケース11には、前記上コア押さえバネ5の一端が固定され、この上コア押さえバネ5は、さらに前記支持板14の一端に固定されている。
前記支持板14は、一枚の板を図示のような概略L字状に形成されており、この支持板14の他端に固着された前記ナット18に前記コア駆動ボルト8が螺合している。さらに前記支持板14の中間部に穿設された概略長孔141に、前記絶縁支持体部9に植設された前記位置決めピン7が貫挿されている。
前記コアケース11と前記上コア押さえバネ5と前記支持板14とにより、上コア1を保持するコア保持機構部1145を構成している。
前記概略長孔141を有する前記支持板14と前記位置決めピン7とにより、前記コア駆動ボルト8の回転に伴う前記コア保持機構部1145の前記ボルトを中心とする回転を阻止して前記コア保持機構部1145を所定位置に保持する位置決め機構147を構成している。
前記コア保持機構部1145と前記位置決め機構147と前記ナット18と前記コア駆動ボルト8とにより、前記上コア1を前記下コアに対して平行移動(図示の事例では上下方向)させるコア平行移動機構1478を構成している。
前記上コア1の一対の脚部と前記下コア2の一対の脚部との各間には所定ギャップ長規制部材3が介在している。
図1に明示してあるように、前記クランプ機構4が前記絶縁支持体部9を中心に前記電力線13の延在方向両側(図1における左右両側)に対称位置に配置され、当該クランプ機構4のクランプアーム41の下に前記電力線13が来る構造にしてある。
前記電力線13と前記絶縁支持体部9との間には前記電力線押さえ具10が設けられ、当該電力線押さえ具10は、前記絶縁支持体部9に前記ボルト19で固定されている。
前記上コア1と前記下コア2は、何れもフェライト等の磁性材料で形成され、両者の各脚部の前記所定ギャップ長規制部材3と合わさって当該所定ギャップ長規制部材3と接触する脚部先端面は精度よく仕上げてある。
前記上コア1および前記下コア2の左右両脚部間に前記所定ギャップ長規制部材3を挟んで、当該所定ギャップ長規制部材3と前記上コア1および前記下コア2とが密着するようになっており、当該所定ギャップ長規制部材3と前記上コア1と前記下コア2とが一体的に合体してギャップコアからなる磁性コア123を構成している。
前記2次巻線12と前記磁性コア123と前記電力線13との組み合わせで電流センサを構成する。
前記所定ギャップ長規制部材3は、それ自体を磁束がギャップ長方向(図1および図2における垂直方向)に通過するので、渦電流による磁気遮蔽が生じないように非導電材料で形成されている。また、前記所定ギャップ長規制部材3は、本実施の形態では、下コア2に接着により固定され、図示のように下コア2側に取り付けられている。
前記上コア1を保持している前記コアケース11はステンレス等の錆びない材料で形成され、下側が開口となる器形状とし、その内側に固着された一対の係止ピン111を前記上コア1の両肩部の凹み1Gに弾性的に係合することにより前記上コア1の前記コアケース11への固定を行っている。前記コアケース11の下側に前記上コア1を配設しても、前記上コア1は前記コアケース11に前記係止ピン111により強固に固定された状態となる。
前記上コア押さえばね5は板ばねであり、その一端で、図における下方向(換言すれば前記所定ギャップ長規制部材3のギャップ長方向)に、前記コアケース11を介して前記上コア1を押し付ける働きをする。
前記支持板14の一端は前記上コア押さえばね5の他端に溶接されている。前記支持板14の他端には前記ナット18が固着されており、当該ナット18は前記コア駆動ボルト8の先端に螺着されている。前記コア駆動ボルト8は、前記結合器本体絶縁支持体部9の第一の腕部91に、回転可能に且つ当該回転の軸線方向には不可動に、取り付けられている。前記支持板14および前記コア駆動ボルト8は、前記上コア1、前記固まった結合材111、前記コアケース11、前記上コア押さえばね5を保持しているが、このときに変形しないよう何れにも充分な剛性を持たせてある。
前記コア駆動ボルト8の回転操作部81は、前記第一の腕部91の下側に位置している。前記回転操作部81を回転操作すれば前記コア駆動ボルト8が回転する。前記コア駆動ボルト8が回転すれば前記支持板14も追随して回転しようとするが、この追随回転は、前記支持板14の概略長孔141に挿通された位置決めピン7によって阻止される。従って、前記回転操作部81の回転操作により前記コア駆動ボルト8が回転すれば、前記コア駆動ボルト8は当該回転の軸線方向には移動しないので、前記ナット18が前記回転の軸線方向に移動する。即ち、前記回転操作部81を、一方の方向に回転すれば前記ナット18は上昇し、他方の方向に回転すれば前記ナット18は下降する。このナット18の上昇・下降に伴って、前記支持板14、前記上コア押さえバネ5、前記コアケース11、および前記上コア1も上昇・下降する。
このように、前記概略長孔141を有する前記支持板14と前記位置決めピン7とで、前記コア駆動ボルト8の回転に伴う前記コア保持機構部の前記ボルトを中心とする回転を阻止して前記コア保持機構部を所定位置に保持する位置決め機構147を構成している。
前記コア駆動ボルト8の前記回転の軸線方向(換言すれば前記コア駆動ボルト8の延在方向)は前記位置決めピン7の延在方向と平行をなし、前記所定ギャップ長規制部材3のギャップ長方向と平行をなしているので、前記コア駆動ボルト8の前記回転に伴う前記上コア1の上昇・下降の移動は、前記下コア2に対して前記上コア1が平行移動していることになる。
前記クランプ機構4は、側面形状が図2に示すように先細になっているクランプアーム41を有しており、前記クランプアーム41の細く突き出した部分の根元部分で前記電力線13を掴みやすいように、前記電力線13の外形に沿った形の窪み42を設けてあり、この窪み42は、前記クランプアーム41を下げたときに前記電力線13の抜け止めとしている。前記クランプアーム41の固定は、前記結合器本体絶縁支持体部9に対してクランプ用ボルト16で行い、このクランプ用ボルト16を回転させることで前記クランプアーム41が上下するようになっている。前記電力線押さえ具10は金属材料で形成され前記電力線3を前記クランプアーム41とともに挟み込み、該電力線3を保持している。
前記絶縁支持体部9から当該絶縁支持体部9を中心に前記電力線13の延在方向両側(図1における左右両側)に対称位置に延在する第二および第三の腕部92,93の各々に、前記クランプ用ボルト16が、回転可能に且つ当該回転の軸線方向には不可動に、取り付けられている。前記各クランプ用ボルト16の各々の先端ネジ部に、前記クランプアーム41が螺合されている。
前記各クランプ用ボルト16の回転操作部161は、対応する前記第二および第三の腕部92,93の下側に位置している。前記各回転操作部161,161は、前記コア駆動ボルト8の前記回転操作部81と、前記絶縁支持体部9の同じ側である下側に配設されている。
前記電力線押さえ具10は、前記第二および第三の腕部92,93の前記電力線13の側の各取付面に、前記各クランプアーム41,41の各々に対応して前記ボルト19で螺着されている。
前記回転操作部161を回転操作すれば前記クランプ用ボルト16が回転する。前記クランプ用ボルト16が回転すれば対応する前記クランプアーム41も追随して回転しようとするが、この追随回転は、前記電力線押さえ具10によって阻止される。従って、前記回転操作部161の回転操作により前記前記クランプ用ボルト16が回転すれば、前記クランプ用ボルト16は当該回転の軸線方向には移動しないので、対応する前記クランプアーム41が前記回転の軸線方向に移動する。即ち、前記回転操作部81を、一方の方向に回転すれば、対応する前記クランプ用ボルト16は上昇し、他方の方向に回転すれば、対応する前記クランプ用ボルト16は下降する。
本実施の形態1による電流センサは、前述のように、電力線13をクランプ機構4により挟持して電流センサを電力線に固定する構成となっているので、電流センサは風雨等にさらされても電力線13に対して位置ずれを起こすことが無く、風などが起因する電流センサの移動による通信線の断線が発生しないという効果がある。
また、コアのギャップ間隔は所定ギャップ長規制部材3の厚みで決まるので、ギャップ間隔が高精度化できる。また、装置設置時にコア駆動用ボルト8を強力に締めた場合でも、所定ギャップ長規制部材3には上コア押さえバネ5の弾性力以上の力がかからないので所定ギャップ長規制部材3が塑性変形してギャップ間隔の精度が低下するという問題も発生しない。
ギャップコアにおけるインダクタンスLは次式で与えられ、
L=μ0×S/(La/μ'+g)、
ここで、Sはコアの断面積、g:ギャップ間隔、μ0:真空の透磁率、I:電力線電流、B:コアの使用磁束密度、La:ギャップコアの磁路長、μ':コアの比透磁率である。
この式から明らかなように、本発明ではギャップ間隔gが高精度化できるので、インダクタンスLの値を高精度化できる。コアのインダクタンスは誘導結合回路においては重要な回路定数であって、これを高精度化できた結果、電力線から2次導体に伝達できる検出信号強度が安定化するという効果がある。
コア駆動用ボルト8とクランプ用ボルト16はいずれも同一角度で絶縁支持体部9にその同じ側に設けられており、架線への設置用の支持棒に対して毎回同じ角度で作業ができ、また、電流センサを架線まで持ち上げて架線に引っ掛けるときと、二つのコアを密着させる操作時とコアの固定とがボルト1本の操作で可能であるなど、操作性が改善されるという、効果がある。
また、前記ギャップ長が変わる方向に前記第一のコア要素部と前記第二のコア要素部とをコア平行移動機構1478で相対的に平行移動させるようにすれば、コア平行移動機構1478は、例えば前述のように、1個の支持板14と1本のコア駆動ボルト8と、1本の位置決めピン7で実現でき、安定した良好な誘導結合効率および高い信頼性を確保できることに加え、低コストで実現できる。
また、クランプ機構4が磁性コアの電力線延在方向の両側で電力線13を挟持した状態下で、磁性コア1,2が電力線13と非接触状態になるように構成してあるので、架空電力線の揺れや振動による電力線13と磁性コア1,2との衝突が回避され、電流センサの結合精度の向上、結合精度の安定化、信頼性の向上を図れる。
前記下コア2は、図4に例示してあるように、その側面形状は、内側面21issが円弧状(図4(a)参照)であり、外側面21ossが台形状(図4(a)参照)である。
前記下コア2を台形状にすることにより、その直線状の面21SL1を固定面21SL11に当接して下コア2の位置決めを行うことができるのでコアのギャップ面gsa,gsbの加工精度の確保が容易となると共に前記結合器本体絶縁支持体部9への取り付け位置の精度、コアのギャップ面位置の精度の確保が容易となる。前記上コア1も前記下コア2と同様に構成され、その直線状の面21SL1を固定面21SL11に当接して上コア1の位置決めを行うことができるので上コア1のギャップ面gsa,gsbの加工精度の確保も容易となる。
観点を変えて説明すると、前記電流センサ100は、図1〜3に例示してあるように、平行な直線状の二辺sd1,sd2のうちの一辺に第1の導体13が貫通する第1の凹部rcs1を有する台形状の第1のコア1、前記第1のコア1の前記平行な二辺sd1,sd2と平行を成す平行な直線状の二辺sd1,sd2のうち前記第1のコア1側の辺に前記第1の凹部rcs1に対向する第2の凹部rcs2を有しこの第2の凹部rcs2を有する直線状の辺と前記第1のコア1の前記第1の凹部rcs1を有する直線状の辺との間にその全域に亘ってギャップ長が実質的に均一なギャップgが形成される台形状の第2のコア2、および前記第2のコア2の前記第2の凹部rcs2を貫通し前記第1のコア1および前記第2のコア2を介して前記第1の導体13と電磁結合される第2の導体12を備えたものである。
なお、本実施の形態1においては、台形状の前記第1のコア1および前記第2のコア2の何れも、前記辺sd1が台形における下底の辺であり、前記辺sd2が台形における上底の辺である場合を例示してある。換言すれば、台形状の第1のコア1はその下底の辺sd1に第1の凹部rcs1が設けられ、台形状の第2のコア2はその下底の辺sd1に第2の凹部rcs2が設けられている場合が例示されている。このような構造とすれば、上底の辺sd2に凹部rcs1あるいはrcs2を設ける場合に比べ電流センサ100が小型軽量になる。
本実施の形態1において、第2のコア2あるいは第1のコア1のギャップ面gsaを切削加工・研磨加工する場合、加工によりギャップ面gsaに作用する力WFAは、図4(a)に示すように、コア2(あるいは1)の直線状の辺sd2の直線状の面21SL1を受ける直線状の支承面21SL11が受けるので、コア2(あるいは1)は加工時にギャップ面gsaに作用する力WFAによって移動することなく支承面21SL11上に直線状の辺sd2の直線状の面21SL1を介して固定され、従って、ギャップ面gsaの切削加工・研磨加工は精密に行われ、切削加工・研磨加工の結果、ギャップ面gsaは所期の扁平度に加工され、理想の(所期の)加工面に対して傾斜することなく、所期の位置(ギャップ長方向のレベル)に正確に加工される。
同様にコア2(あるいは1)は加工時にギャップ面gsbに作用する力WFBによって移動することなく加工台上の支承面21SL11上に直線状の辺sd2の直線状の面21SL1を介して固定され、従って、ギャップ面gsbの切削加工・研磨加工は精密に行われ、切削加工・研磨加工の結果、ギャップ面gsbは所期の扁平度に加工され、理想の(所期の)加工面に対して傾斜することなく、所期の位置(ギャップ長方向の所期のレベル)に正確に加工される。その結果、個々の製品(電流センサ)の製品品質の一である結合効率の安定、向上を十分に期待できように、図1および図2に示されるように組み立てた状態における第1のコア1と第2のコア2との間のギャップgはそのギャップ長がギャップ面gsa,gsbの全域に亘って実質的に均一となる。
なお、直線状の辺sd2の両端に連接する辺sd3,sd4の直線状の面21SL2,21SL3を受ける支承面21SL21,21SL31を加工台上に設ければ、前記ギャップ面gsa,gsbの加工時に当該ギャップ面gsa,gsbに作用する力として、ギャップ長の方向と直角を成す方向の力WFAL,WFBL,WFAR,WFBR等が作用するような場合であっても、コア2(あるいは1)は加工時に加工台上の支承面21SL11,21SL21,21SL31上に直線状の辺sd2,sd3,sd4の直線状の面21SL1,21SL2,21SL3を介して固定され、従って、ギャップ面gsa,gsbの切削加工・研磨加工は精密に行われ、切削加工・研磨加工の結果、ギャップ面gsa,gsbは所期の扁平度に加工され、理想の(所期の)加工面に対して傾斜することなく、所期の位置(ギャップ長方向の所期のレベル)に正確に加工され、加工作業も容易となる。
また、コア2(あるいは1)の台形を成す外側面の角部に丸み21Rを持たせてある。つまり、弧状の連接部21Rが形成されている。(図3(a)(c)参照)。この丸み21Rを有する角部である弧状の連接部21Rは、台形の上底の直線状辺sd2とその両端の連接辺sd3,sd4との連接部の角部であり、それらの角度αを、何れも180度<α<90度とすることにより、下コア2については、前記丸み21Rと共同して、前記絶縁支持体部9の注型後(絶縁モールド材による下コア2のモールド後)の前記絶縁支持体部9の絶縁モールド材の熱収縮に伴って前記絶縁支持体部9および前記下コア2に発生する内部歪みを低減し、前記絶縁支持体部9の前記下コア2との接合部の剥離、クラックの発生を防止する。
このように台形を成す外側面21ossの角部に丸み21Rを持たせることにより(弧状の連接部21Rを形成することにより)、前記絶縁支持体部9の成形時に前記下コア2を前記絶縁支持体部9内に一体成形する場合、前記絶縁支持体部9の注型後の前記絶縁支持体部9の熱収縮に伴って前記絶縁支持体部9および前記下コア2に発生する内部歪みの低減が可能となり、前記絶縁支持体部9の前記下コア2との接合部の剥離、クラックの発生を防止することが出来る。
前記2次巻線12は、図1および図2に示してあるように当該2次巻線12と一体を成す外部導出導体1002により前記絶縁支持体部9の前記絶縁モールド材を通して外部に導出されている。
なお、前記直線状の面21SL2,21SL3の前記直線状の面21SL1と反対側の端部に連接して前記直線状の面21SL1と略直角を成してギャップ面gsa,gsbまで延在する直線状の面21SL2E,21SL3Eが形成されている。
なお、前記第1の導体13および前記第2の導体12は、電流検出信号の伝送媒体としても使用され、その場合は前記第1のコア1および前記第2のコア2を介して前記第1の導体13と前記第2の導体12とに跨って前記電流検出信号が伝送され、電流計測用信号を抽出する、
実施の形態2.
前述の実施の形態1において、前記第1のコア1および前記第2のコア2は、フェライトで形成される場合は、大きさが大きくなると製造ばらつき(大きくなるほど特性が安定せず、磁気特性の低下や大きなクラックが発生しやすい)の問題が大きくなってくるが、本実施の形態2においては、図5に例示してあるように、前記第1のコア1および前記第2のコア2を複数層に積層し接着して積層コアとすることにより、前記製造ばらつき(大きくなるほど特性が安定せず、磁気特性の低下や大きなクラックが発生しやすい)を抑制し、安定した結合効率を得るようにしたものである。前記積層方向は、前記電力線13の延在方向であり、積層数を調整することにより、前記第1のコア1および前記第2のコア2の前記電力線13の延在方向の厚さを任意に調整することもできる。
なお、前記ギャップ面gsa,gsbの研削・研磨は、前記第1のコア1および前記第2のコア2を複数層に積層し接着して積層コアとした後に行われる。複数層に積層し接着して積層コアとした後に前記ギャップ面gsa,gsbの研削・研磨を行うと、前記ギャップ面gsa,gsbの研削・研磨を行った後に複数層に積層し接着して積層コアととする場合に比べ、前記ギャップ面gsa,gsbの扁平度が向上し、安定した結合効率を得ることができる。
実施の形態3.
本実施の形態3は、図4における下コア2の直線状の面21SL2E,21SL3Eを省略し、図6に示すように、直線状の面21SL2,21SL3がギャップ面gsa,gsbまで延在した事例であり、直線状の面21SL2E,21SL3Eの形成工程を省略できる。
実施の形態4.
前述の図2に示す事例では、前記絶縁支持体部9の成形時に前記下コア2を直接前記絶縁支持体部9内に一体成形したものを例示したが、本実施の形態2では、図7に示すように前記絶縁支持体部9と前記下コア2との間にゴム等の緩衝材29を介在してある。前記緩衝材29の前記介在により、前記絶縁支持体部9の注型後の前記絶縁支持体部9の熱収縮に伴って前記絶縁支持体部9および前記下コア2に発生する内部歪みの低減が可能となり、前記絶縁支持体部9の前記下コア2との接合部の剥離、クラックの発生を防止することが出来る。
実施の形態5.
前述の実施の形態1〜3においては、コア要素部2(あるいは1)は台形状であるが、本実施の形態5は、図8に示すように、コア2(あるいは1)を方形とした事例である。
実施の形態6.
前述の実施の形態5では、コア2(あるいは1)を方形とした事例を例示したが、本実施の形態6は、図9に示すように、方形のコア2(あるいは1)の角部を切除した事例である。
なお、前述の図1〜図10の各図において、同一符号は同一又は相当部分を示す。
この発明の実施の形態1を示す図で、電流センサ全体の構造の一事例を示す正面図であり、図2の左側から見た図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、図1のII−II線から矢印方向に見た一部断面で示す縦断左側面図であり、コア平行移動機構により第1のコアと第2のコアとをギャップ長が所定ギャップ長となる状態に近づけた状態での縦断左側面図である。 図1の電流センサの構成を模式的に図示したものである。 この発明の実施の形態1を示す図で、コアを拡大して示す図であり、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は図1に対応する正面図である。 この発明の実施の形態2を示す図で、コアを拡大して示す図であり、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は図1に対応する正面図である。 この発明の実施の形態3を示す図で、コアを拡大して示す図であり、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は図1に対応する正面図である。 この発明の実施の形態4を示す図で、図2に対応する他の事例を示す縦断左側面図である。 この発明の実施の形態5を示す図で、コアを拡大して示す図であり、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は図1に対応する正面図である。 この発明の実施の形態6を示す図で、コアを拡大して示す図であり、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は図1に対応する正面図である。 従来の電流センサにおけるコアを拡大して示す図であり、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は図1に対応する正面図である。
符号の説明
1 第1のコア(上コア)、
2 第2のコア(下コア)、
21iss 内側面、
21oss 外側面、
21R 丸み、
21SL1 直線状の面、
21SL11 直線状の支承面、
21SL2 直線状の面、
21SL2E 直線状の面、
21SL21 直線状の支承面、
21SL3 直線状の面、
21SL3E 直線状の面、
21SL31 直線状の支承面、
3 所定ギャップ長規制部材、
4 クランプ機構、
5 弾性部材(上コア押さえバネ)、
6 位置調整ネジ、
7 位置決めピン、
8 ボルト(コア駆動ボルト)、
9 絶縁支持体
9a 凹部
10 位置決め部材(電力線押さえ具)、
11 コアケース、
12 2次巻線(第2の導体)、
13 電力線(第1の導体)、
14 支持板、
15 位置決めピン押さえバネ、
16 クランプ用ボルト、
17 クランプスペーサ、
18 ナット、
19 ボルト、
29 緩衝材、
30 端子
41 クランプアーム、
42 窪み、
81 回転操作部、
91 第一の腕部、
92 第二の腕部、
93 第三の腕部、
100 結合器、
111 固まった結合材、
123 磁性コア、
141 概略長孔、
142 貫通孔、
146 位置調整機構、
147 位置決め機構、
161 回転操作部、
1002 外部導出導体、
1145 コア保持機構部、
1478 コア平行移動機構、
g ギャップ、
ib 電流復路の電流、
if 電流往路の電流、
rcs1 第1の凹部、
rcs2 第2の凹部、
sd1 平行な二辺のうちの一辺、
sd2 平行な二辺のうちの他の辺、
sd3 平行な辺に連接する一方の辺、
sd4 平行な辺に連接する他方の辺。

Claims (5)

  1. 2分割されギャップを挟んで互いに対抗配置した第1のコアと第2のコアとで第1の導体が貫通する環状のコアを形成し、絶縁材をモールドして形成した所定長さの絶縁支持体の一端に前記ギャップへの対抗面が前記絶縁支持体の一端面に外側になるように前記第2のコアを埋め込み保持する絶縁支持体と、前記第2のコアに巻回され前記第1のコアおよび前記第2のコアを介して前記第1の導体と電磁結合するとともにその導体の両端が前記絶縁支持体の絶縁支持体を貫通して前記絶縁支持体の他端側に装着された端子にそれぞれ接続される第2の導体と、前記第1のコアが前記第2のコアと対向して環状コアを形成する位置と前記第1の導体が前記第1のコアと前記第2のコアとの間を通過できる位置との間を移動自在としかつ前記第1のコアが前記第2のコアと対向した環状コアを形成する位置において前記第1のコアを所定位置に保持するコア保持機構部とを備えた電流センサ。
  2. 第1のコアは二辺のうちの一辺に第1の導体が貫通する第一の凹部を有する台形状であり、第2のコアは前記第1のコアの前記平行な二辺と平行を成す平行な二辺のうち前記第1のコアに対抗する辺に前記第1の凹部に対向する第2の凹部を有しこの第2の凹部を有する辺と前記第1のコアの前記第1の凹部を有する辺との間にギャップが形成される台形状であることを特徴とする電流センサ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電流センサにおいて、前記第1のコアおよび前記第2のコアの少なくとも一方が積層コアであることを特徴とする電流センサ。
  4. 請求項2に記載の電流センサにおいて、絶縁材料でモールドされた前記第2のコアの前記底部と当該底部の両側の辺とが弧状の連接部で連接されていることを特徴とする電流センサ。
  5. 請求項1に記載の電流センサにおいて、前記絶縁支持体の周囲にひだを形成するとともに、他端部に凹部を形成し、この凹部の底面に前記端子を装着したことを特徴とする電流センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016125028A3 (en) * 2015-02-03 2016-10-13 Abb Technology Ltd. System for monitoring electrical power transmission line
CN106405198A (zh) * 2016-11-30 2017-02-15 国网江苏省电力公司连云港供电公司 一种伸缩式钳形电流检测装置

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