JPWO2007100047A1 - 2−イミダゾリジノン化合物及び4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物の製造方法 - Google Patents

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繁栄 西野
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Abstract

本発明の課題は、簡便な方法にて、高収率で2−イミダゾリジノン化合物及び4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物を製造する、工業的に好適な2−イミダゾリジノン化合物及び4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物の製造方法を提供することにある。本発明は、金属触媒の存在下、4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物と水素とを反応させることを特徴とする2−イミダゾリジノン化合物の製造方法;及び固体酸触媒の存在下、ジカルボニル化合物、尿素化合物及びアルコールを反応させることを含む、4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物の製造方法である。

Description

本発明は、2−イミダゾリジノン化合物及びその合成原料である4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物の製造方法に関する。2−イミダゾリジノン化合物及び4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物は、例えば、医薬・農薬等の原料や合成中間体として有用な化合物である。
従来、2−イミダゾリジノン化合物を製造する方法としては、例えば、ホスゲンと1,3−ジメチルエチレンジアミンを低温にて反応させて1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンを得る方法(例えば、非特許文献1参照)、2−イミダゾリジノンとジメチル硫酸を反応させて1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンを得る方法(例えば、非特許文献2参照)、トリフェニルアンチモン、五硫化二リン及び二酸化炭素を高圧下にて反応させて1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンを得る方法(例えば、非特許文献3参照)が開示されている。しかしながら、いずれの方法においても、毒性の高い試薬や高価な試薬を使用しなければならず、又、反応条件が厳しい等、2−イミダゾリジノン化合物の工業的な製造方法としては問題があった。
また、従来、4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物を製造する方法としては、例えば、グリオキサールの水溶液、1,3−ジメチル尿素、1−ブタノール及び濃硫酸を室温で反応させて、4,5−ジブトキシ−1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−オンを製造する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この方法では、使用した酸触媒(硫酸)を反応液から除去、廃棄するために、多くの労力とエネルギーが費やされているという問題があった。
国際公開WO90/00407号パンフレット J.Chem.Soc.,1956,5041. Synth.Commun.,18(5),487(1988) J.Org.Chem.,57(28),7339(1992)
本発明の課題は、即ち、上記問題点を解決し、簡便な方法にて、高収率で2−イミダゾリジノン化合物及び4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物を製造する、工業的に好適な2−イミダゾリジノン化合物及び4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物の製造方法を提供することにある。
本発明の第一の課題は、金属触媒の存在下、一般式(1)
Figure 2007100047
(式中、R、R及びRは、同一又は異なっていても良く、水素原子又は炭化水素基を示し、Rは、アルキル基を示す。)
で示される4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物と水素とを反応させることを特徴とする、一般式(2)
Figure 2007100047
(式中、R、R及びRは前記と同義である)で示される2−イミダゾリジノン化合物の製造方法によって解決される。
本発明の第二の課題は、固体酸触媒の存在下、一般式(3)
Figure 2007100047
(式中、Rは、水素原子又は炭化水素基を示す。)
で示されるジカルボニル化合物、一般式(4)
Figure 2007100047
(式中、R及びRは、同一又は異なっていても良く、水素原子又は炭化水素基を示す。)
で示される尿素化合物及び一般式(5)
Figure 2007100047
(式中、Rは、アルキル基を示す。)
で示されるアルコールを反応させることを特徴とする、一般式(1)
Figure 2007100047
(式中、R、R、R及びRは、前記と同義である。)
で示される4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物の製造方法によって解決される。
本発明により、簡便な方法にて、高収率で2−イミダゾリジノン化合物及び4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物を製造する、工業的に好適な2−イミダゾリジノン化合物及び4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物の製造方法を提供することができる。
〔水素化反応による4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物からの2−イミダゾリジノン化合物の製造方法〕
本発明は、一般式(1)で示される4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物を、金属触媒の存在下、水素と反応して一般式(2)で示される2−イミダゾリジノンを製造する方法に関する。
本発明の水素化反応において使用する4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物は、前記の一般式(1)で示される。その一般式(1)において、R、R及びRは、同一又は異なっていても良く、水素原子又は炭化水素基を示し、炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等の炭素数1〜6のアルキル基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の炭素数3〜6のシクロアルキル基;ベンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル基等の炭素数7〜12のアラルキル基;フェニル基、トリル基、ビフェニリル基、ナフチル基等の炭素数6〜20のアリール基が挙げられる。なお、これらの基は、各種異性体を含む。
又、Rは、アルキル基であり、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等の炭素数1〜6のアルキル基が挙げられる。なお、これらの基は、各種異性体を含む。
本発明の水素化反応において使用する金属触媒としては、パラジウム、白金及びニッケルからなる群より選ばれる少なくともひとつの金属原子を含むものであり、具体的には、例えば、パラジウム/炭素、パラジウム/硫酸バリウム、水酸化パラジウム/白金、白金/炭素、硫化白金/炭素、パラジウム−白金/炭素、酸化白金、ラネーニッケル等が挙げられる。なお、これらの金属触媒は、単独又は二種以上を混合して使用しても良い。
前記金属触媒の使用量は、金属原子換算で、4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物1モルに対して、好ましくは0.00001〜0.5モル、更に好ましくは0.00002〜0.1モルである。
本発明の水素化反応において使用する水素の量は、4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物1モルに対して、好ましくは0.1〜20モル、更に好ましくは0.2〜10モルである。
本発明の水素化反応は、溶媒の存在下又は非存在下にて行われる。使用されうる溶媒としては、反応を阻害しないものであれば特に限定されないが、水;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、エチレングリコール、トリエチレングリコール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類;N,N’−ジメチルイミダゾリジノン等の尿素類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類が挙げられるが、好ましくはアルコール類が使用される。なお、これらの有機溶媒は、単独又は二種以上を混合して使用しても良い。
前記溶媒の使用量は、反応液の均一性や攪拌性により適宜調節するが、4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物1gに対して、好ましくは0〜50gである。
本発明の水素化反応は、例えば、水素雰囲気にて、4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物、金属触媒及び溶媒を混合し、攪拌しながら反応させる等の方法によって行われる。その際の反応温度は、好ましくは0〜200℃、更に好ましくは10〜150℃であり、反応圧力は、好ましくは0.1〜10MPa、更に好ましくは0.1〜1MPaである。
本発明の水素化反応おいて得られる2−イミダゾリジノン化合物は、反応終了後、例えば、中和、抽出、濾過、濃縮、蒸留、再結晶、晶析、カラムクロマトグラフィー等の一般的な方法によって単離・精製することができる。
〔ジカルボニル化合物、尿素化合物及びアルコールからの4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物の製造方法(原料合成法1)〕
本発明は、一般式(3)で示されるジカルボニル化合物、一般式(4)で示される尿素化合物及び一般式(5)で示されるアルコールを反応させることを含む、一般式(1)で示される4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物の製造方法(原料合成法1)に関する。
本発明の原料合成1反応において使用するジカルボニル化合物は、前記の一般式(3)で示される。その一般式(3)において、Rは、水素原子又は炭化水素基を示し、炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等の炭素数1〜6のアルキル基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の炭素数3〜6のシクロアルキル基;ベンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル基等の炭素数7〜12のアラルキル基;フェニル基、トリル基、ビフェニリル基、ナフチル基等の炭素数6〜20のアリール基が挙げられる。なお、これらの基は、各種異性体を含む。
前記ジカルボニル化合物は、水や反応に不活性な有機溶媒に溶解させたものも使用することができ、又、多量体等(分子間で縮合したもの)も使用することができる。
本発明の原料合成1の反応において使用する尿素化合物は、前記の一般式(4)で示される。その一般式(4)において、R及びRは、同一又は異なっていても良く、水素原子又は炭化水素基を示し、炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等の炭素数1〜6のアルキル基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の炭素数3〜6のシクロアルキル基;ベンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル基等の炭素数7〜12のアラルキル基;フェニル基、トリル基、ビフェニリル基、ナフチル基等の炭素数6〜20のアリール基が挙げられる。なお、これらの基は、各種異性体を含む。
本発明の原料合成1反応おいて使用する尿素の量は、ジカルボニル化合物1モルに対して、好ましくは0.8〜1.2モル、更に好ましくは0.9〜1.1モルである。
本発明の原料合成1反応において使用するアルコールは、前記の一般式(5)で示される。その一般式(5)において、Rは、アルキル基であり、アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等の炭素数1〜6のアルキル基が挙げられる。なお、これらの基は、各種異性体を含む。
本発明の原料合成1反応おいて使用するアルコールの量は、ジカルボニル化合物1モルに対して、好ましくは0.5〜200モル、更に好ましくは2.0〜150モルである。
本発明の原料合成1反応おいて使用する固体酸触媒は、ブレンステッド酸点を有する固体状のものであれば特に限定されないが、例えば、酸性白土等の粘土鉱物;アンバーライト(商品名)、ダウエックス(商品名)、ダイヤイオン(商品名)、デニオライト(商品名)、レバチット(商品名)、スミカイオン(商品名)等のスルホン酸型陽イオン交換樹脂;ナフィオン等のフッ素化スルホン酸樹脂;シリカアルミナ、ゼオライト、酸化バナジウム等の無機酸化物が挙げられるが、好ましくはスルホン酸型陽イオン交換樹脂が使用される。なお、これらの固体酸触媒は、単独又は二種以上を混合して使用しても良い。
前記固体酸触媒の使用量は、ジカルボニル化合物1gに対して、好ましくは0.001〜1.0g、更に好ましくは0.02〜0.9gである。
本発明の原料合成1反応は、アルコール以外の溶媒の存在下で行っても良く、使用される溶媒としては、反応を阻害しないものならば特に制限されないが、例えば、水;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類;1,3−ジメチルイミダゾリジノン等の尿素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチル等のカルボン酸エステル類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類が挙げられるが、好ましくはニトリル類、尿素類、カルボン酸エステル類、芳香族炭化水素類が使用される。なお、これらの溶媒は、単独又は二種以上を混合して使用しても良い。
前記溶媒の使用量は、反応液の均一性や攪拌性等により適宜調節するが、尿素化合物1gに対して、好ましくは0〜100g、更に好ましくは0〜50gである。
本発明の合成原料1反応は、例えば、固体酸触媒、ジカルボニル化合物、尿素化合物及びアルコールを混合した後、攪拌しながら反応させる等の方法によって行われる。その際の反応温度は、好ましくは0〜300℃、更に好ましくは20〜200℃であり、反応圧力は、特に制限されない。
本発明の原料合成1反応おいて得られる4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物は、反応終了後、例えば、中和、抽出、濾過、濃縮、蒸留、再結晶、晶析、カラムクロマトグラフィー等の一般的な方法によって単離・精製することができる。
〔4,5−ジヒドロキシ−2−イミダゾリジノン化合物のエステル化による4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物の製造方法(原料合成法2)〕
本発明における一般式(1)で示される4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物は、固体酸触媒存在下、一般式(6)
Figure 2007100047
(式中、R、R及びRは、前記と同義である。)
で示される4,5−ジヒドロキシ−2−イミダゾリジノン化合物と一般式(5)
Figure 2007100047
(式中、Rは、前記と同義である。)
で示されるアルコールとを反応させることによっても合成することが出来る(原料合成法2)。
本発明における4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物は、一般式(6)で示され、一般式(6)におけるR、R及びRは、前記と同義である。4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物は、公知の方法又はそれと類似の方法で合成できる。
本発明における原料合成2において使用するアルコールは、前記の一般式(5)で示される。その一般式(5)において、Rは、前記と同義である。
前記アルコールの量は、4,5−ジヒドロキシ−2−イミダゾリジノン化合物1モルに対して、好ましくは0.5〜200モル、更に好ましくは2.0〜150モルである。
本発明における原料合成2おいて使用する固体酸触媒は、ブレンステッド酸点を有する固体状のものであれば特に限定されないが、例えば、酸性白土等の粘土鉱物;アンバーライト(商品名)、ダウエックス(商品名)、ダイヤイオン(商品名)、デニオライト(商品名)、レバチット(商品名)、スミカイオン(商品名)等のスルホン酸型陽イオン交換樹脂;ナフィオン等のフッ素化スルホン酸樹脂;シリカアルミナ、ゼオライト、酸化バナジウム等の無機酸化物が挙げられるが、好ましくはスルホン酸型陽イオン交換樹脂が使用される。なお、これらの固体酸触媒は、単独又は二種以上を混合して使用しても良い。
前記固体酸触媒の使用量は、4,5−ジヒドロキシ−2−イミダゾリジノン化合物1gに対して、好ましくは0.001〜1.0g、更に好ましくは0.002〜0.9gである。
本発明における原料合成2は、アルコール以外の溶媒の存在下で行っても良く、使用される溶媒としては、反応を阻害しないものならば特に制限されないが、例えば、水;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類;1,3−ジメチルイミダゾリジノン等の尿素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチル等のカルボン酸エステル類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類が挙げられるが、好ましくはニトリル類、尿素類、カルボン酸エステル類、芳香族炭化水素類が使用される。なお、これらの溶媒は、単独又は二種以上を混合して使用しても良い。
前記溶媒の使用量は、反応液の均一性や攪拌性等により適宜調節するが、4,5−ジヒドロキシ−2−イミダゾリジノン化合物1gに対して、好ましくは0〜100g、更に好ましくは0〜50gである。
本発明における原料合成2は、例えば、固体酸触媒、4,5−ジヒドロキシ−2−イミダゾリジノン化合物及びアルコールを混合した後、攪拌しながら反応させる等の方法によって行われる。その際の反応温度は、好ましくは0〜200℃、更に好ましくは10〜100℃であり、反応圧力は、特に制限されない。
本発明における原料合成2において得られる4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物は、反応終了後、例えば、中和、抽出、濾取、濃縮、蒸留、再結晶、晶析、カラムクロマトグラフィー等の一般的な方法によって単離・精製され得るが、4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物は、特に単離・精製することなく、次の反応(4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物と水素との反応)に連続的に用いることができる。
次に、実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
実施例1(4,5−ジメトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの合成:原料合成法1)
攪拌装置及び温度計を備えた内容積30mlのガラス製容器に、1,3−ジメチル尿素1.00g(11.3mmol)、40質量%グリオキサール水溶液1.65g(11.3mmol)、スルホン酸型陽イオン交換樹脂(商品名;ダウエックス50WX2)0.2g及びメタノール10ml(247mmol)を加え、攪拌しながら60℃で4.5時間反応させた。反応終了後、反応液をガスクロマトグラフィーで分析(内部標準法)したところ、4,5−ジメトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンが1.50g生成していた(反応収率;76%)。
実施例2(4,5−ジメトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの合成:原料合成法1)
攪拌装置及び温度計を備えた内容積30mlのガラス製容器に、1,3−ジメチル尿素1.00g(11.3mmol)、40質量%グリオキサール水溶液1.65g(11.3mmol)、スルホン酸型陽イオン交換樹脂(商品名;ダウエックスM31)0.2g及びメタノール10ml(247mmol)を加え、攪拌しながら60℃で4.5時間反応させた。反応終了後、反応液をガスクロマトグラフィーで分析(内部標準法)したところ、4,5−ジメトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンが1.46g生成していた(反応収率;74%)。
実施例3(4,5−ジメトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの合成:原料合成法1)
攪拌装置及び温度計を備えた内容積30mlのガラス製容器に、1,3−ジメチル尿素1.00g(11.3mmol)、グリオキサール三量体二水和物0.95g(4.5mmol)、スルホン酸型陽イオン交換樹脂(商品名;ダウエックスM31)0.2g及びメタノール10ml(247mmol)を加え、攪拌しながら60℃で4.5時間反応させた。反応終了後、反応液をガスクロマトグラフィーで分析(内部標準法)したところ、4,5−ジメトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンが1.65g生成していた(反応収率;84%)。
実施例4(4,5−ジブトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの合成:原料合成法1)
攪拌装置及び温度計を備えた内容積30mlのガラス製容器に、1,3−ジメチル尿素1.00g(11.3mmol)、40質量%グリオキサール水溶液1.65g(11.3mmol)、スルホン酸型陽イオン交換樹脂(商品名;ダウエックス50WX2)0.2g及びn−ブタノール10ml(109mmol)を加え、攪拌しながら60℃で4.5時間反応させた。反応終了後、反応液をガスクロマトグラフィーで分析(内部標準法)したところ、4,5−ジブトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンが1.02g生成していた(反応収率;35%)。
参考例1(4,5−ジヒドロキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの合成)
攪拌装置、温度計及び滴下漏斗を備えた内容積1000mlのガラス製容器に、40質量%グリオキサール水溶液290g(2.0mol)及びトリエチルアミンを加えた(反応液のpHは9)。次いで、液温を25〜35℃に保ちながら、1,3−ジメチル尿素176g(2.0mol)を水176mlに溶解させた溶液をゆるやかに加えた後、攪拌しながら同温度で15時間反応させ、4,5−ジヒドロキシ−2−イミダゾリジノンを含む水溶液666.6gを得た。
当該水溶液333.3gに、炭酸ジエチル700mlを加えて、水を共沸蒸留(40〜60℃、2〜13kPa)させた。得られた白色固体を濾過後、50℃で減圧乾燥し、純度94.1%(高速液体クロマトグラフィーによる絶対定量値)の4,5−ジヒドロキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン137gを得た(1,3−ジメチル尿素基準の単離収率;88.3%)。
実施例5(4,5−ジメトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの合成:原料合成法2)
攪拌装置、温度計及び還流冷却器を備えた内容量30mlのガラス製容器に、4,5−ジヒドロキシ−1,3−ジメチルイミダゾリジノン500mg(3.4mmol)、スルホン酸型陽イオン交換樹脂(商品名;ナフィオン)100mg及びメタノール5mlを加え、室温で5時間反応させた。反応終了後、反応液をガスクロマトグラフィーで分析(内部標準法による定量値)したところ、4,5−ジメトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンが540mg生成していた(反応収率;91%)。
実施例6(4,5−ジメトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの合成:原料合成法2)
攪拌装置、温度計及び還流冷却器を備えた内容量30mlのガラス製容器に、4,5−ジヒドロキシ−1,3−ジメチルイミダゾリジノン500mg(3.4mmol)、スルホン酸型陽イオン交換樹脂(商品名;ダウエックス50WX2)100mg及びメタノール5mlを加え、室温で16時間反応させた。反応終了後、反応液をガスクロマトグラフィーで分析(内部標準法による定量値)したところ、4,5−ジメトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンが571mg生成していた(反応収率;96%)。
実施例7(4,5−ジメトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの合成:原料合成法2)
攪拌装置、温度計及び還流冷却器を備えた内容量30mlのガラス製容器に、4,5−ジヒドロキシ−1,3−ジメチルイミダゾリジノン500mg(3.4mmol)、スルホン酸型陽イオン交換樹脂(商品名;ダウエックス50WX2)100mg、メタノール1ml及び水0.5mlを加え、室温で5時間反応させた。反応終了後、反応液をガスクロマトグラフィーで分析(内部標準法による定量値)したところ、4,5−ジメトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンが571mg生成していた(反応収率;96%)。
実施例8(1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの合成)
攪拌装置及び温度計を備えた内容積100mlのステンレス製耐圧容器に、4,5−ジメトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン1.00g(5.7mmol)、白金−パラジウム/炭素0.1g及びエチレングリコール10mlを加え、水素雰囲気(2.4MPa)にて、150℃で6時間攪拌した。反応終了後、反応液をガスクロマトグラフィーで分析(内部標準法)したところ、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンが598mg生成していた(反応収率;91%)。
実施例9(1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの合成)
攪拌装置及び温度計を備えた内容積100mlのステンレス製耐圧容器に、4,5−ジメトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン1.00g(5.7mmol)、白金−パラジウム/炭素0.1g及びエチレングリコール10mlを加え、水素雰囲気(2.4MPa)にて、50℃で6時間攪拌した。反応終了後、反応液をガスクロマトグラフィーで分析(内部標準法)したところ、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンが605mg生成していた(反応収率;92%)。
実施例10(1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの合成)
攪拌装置及び温度計を備えた内容積100mlのステンレス製耐圧容器に、4,5−ジメトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン4.00g(22.8mmol)、白金−パラジウム/炭素0.4g及び水40mlを加え、水素雰囲気(2.4MPa)にて、150℃で6時間攪拌した。反応終了後、反応液をガスクロマトグラフィーで分析(内部標準法)したところ、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンが2.39g生成していた(反応収率;92%)。
実施例11(1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの合成)
攪拌装置、温度計及び還流冷却器を備えた内容積30mlのガラス製容器に、4,5−ジメトキシ−1,3−ジメチルイミダゾリジノン500mg(2.9mmol)、白金−パラジウム/炭素0.05g及びn−ブチルアルコール5mlを加え、水素雰囲気(常圧)にて、100℃で6時間攪拌した。反応終了後、反応液をガスクロマトグラフィーで分析(内部標準法)したところ、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンが291mg生成していた(反応収率;89%)。
実施例12(4,5−ジブトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの合成:原料合成法2)
攪拌装置、温度計及び還流冷却器を備えた内容量30mlのガラス製容器に、4,5−ジヒドロキシ−1,3−ジメチルイミダゾリジノン500mg(3.4mmol)、スルホン酸型陽イオン交換樹脂(商品名;ダウエックス50WX4)50mg及びn−ブチルアルコール5ml(55mmol)を加え、室温で16時間反応させた。反応終了後、反応液をガスクロマトグラフィーで分析(内部標準法による定量値)したところ、4,5−ジメトキシ−1,3−ジメチルイミダゾリジノンが813mg生成していた(反応収率;92%)。
実施例13(4,5−ジブトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの合成:原料合成法2)
攪拌装置、温度計及び還流冷却器を備えた内容量30mlのガラス製容器に、4,5−ジヒドロキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン500mg(3.4mmol)、スルホン酸型陽イオン交換樹脂(商品名;ダウエックス50WX4)100mg及びn−ブチルアルコール5ml(55mmol)を加え、50℃で5時間反応させた。反応終了後、反応液をガスクロマトグラフィーで分析(内部標準法による定量値)したところ、4,5−ジメトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンが613mg生成していた(反応収率;70%)。
実施例14(4,5−ジブトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの合成:原料合成法2)
攪拌装置、温度計及び還流冷却器を備えた内容量300mlのガラス製容器に、4,5−ジヒドロキシ−1,3−ジメチルイミダゾリジノン20g(137mmol)、スルホン酸型陽イオン交換樹脂(商品名;ダウエックス50WX4)2g及びn−ブチルアルコール200ml(2.2mol)を加え、室温で5時間反応させた。反応終了後、反応液を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(展開溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=10/1)し、無色液体として、4,5−ジブトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン27gを得た(単離収率;76%)。
なお、4,5−ジブトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの物性は以下の通りであった。
1H-NMR(DMSO-d6,δ(ppm));0.93(6H,t,J=7.3Hz)、1.32〜1.45(4H,m)、1.53〜1.63(4H,m)、2.87(6H,s)、3.39〜3.51(4H,m)、4.55(2H,s)
CI-MS(m/e);259(M+1)
実施例15(1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの合成)
攪拌装置、温度計及び還流冷却器を備えた内容積30mlのガラス製容器に、4,5−ジブトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン500mg(1.9mmol)、白金−パラジウム/炭素0.05g及びn−ブチルアルコール5mlを加え、水素雰囲気(常圧)にて、100℃で6時間攪拌した。反応終了後、反応液をガスクロマトグラフィーで分析(内部標準法)したところ、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンが216mg生成していた(反応収率;98%)。
実施例16(1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの合成)
攪拌装置、温度計及び還流冷却器を備えた内容積30mlのガラス製容器に、4,5−ジブトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン500mg(1.9mmol)、パラジウム/炭素0.05g及びn−ブチルアルコール5mlを加え、水素雰囲気(常圧)にて、100℃で6時間攪拌した。反応終了後、反応液をガスクロマトグラフィーで分析(内部標準法)したところ、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンが158mg生成していた(反応収率;72%)。
実施例17(1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの合成)
攪拌装置、温度計及び還流冷却器を備えた内容積30mlのガラス製容器に、4,5−ジブトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン500mg(1.9mmol)、白金−パラジウム/炭素0.05g及びn−ブチルアルコール5mlを加え、水素雰囲気(常圧)にて、50℃で6時間攪拌した。反応終了後、反応液をガスクロマトグラフィーで分析(内部標準法)したところ、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンが216mg生成していた(反応収率;98%)。
実施例18(1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの合成)
攪拌装置、温度計及び還流冷却器を備えた内容積30mlのガラス製容器に、4,5−ジブトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン500mg(1.9mmol)、白金−パラジウム/炭素0.05g及びエチルアルコール5mlを加え、水素雰囲気(常圧)にて、100℃で6時間攪拌した。反応終了後、反応液をガスクロマトグラフィーで分析(内部標準法)したところ、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンが212mg生成していた(反応収率;96%)。
実施例19(1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの合成)
攪拌装置、温度計及び還流冷却器を備えた内容積30mlのガラス製容器に、4,5−ジブトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン500mg(1.9mmol)、白金−パラジウム/炭素0.05g及びイソプロピルアルコール5mlを加え、水素雰囲気(常圧)にて、100℃で6時間攪拌した。反応終了後、反応液をガスクロマトグラフィーで分析(内部標準法)したところ、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンが210mg生成していた(反応収率;95%)。
実施例20(1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの合成)
攪拌装置、温度計及び還流冷却器を備えた内容積1000mlのガラス製容器に、4,5−ジブトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン100g(387mmol)、白金−パラジウム/炭素(商品名;ASCA2(エヌ・イー・ケムキャット製))10g及びn−ブチルアルコール700mlを加え、水素雰囲気(常圧)にて、55〜65℃で12時間攪拌した。反応終了後、反応液を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた濃縮物を減圧下で蒸留(90℃、0.2kPa)し、無色液体として、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン33.7gを得た(単離収率;76%)。
実施例21(1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの合成)
(反応A:原料合成法2)
攪拌装置、温度計及び還流冷却器を備えた内容量2000mlのガラス製容器に、参考例1で合成した4,5−ジヒドロキシ−1,3−ジメチルイミダゾリジノン130g(0.84mol)、スルホン酸型陽イオン交換樹脂(商品名;ダウエックス50WX2)13g及びn−ブチルアルコール1300mlを加え、室温で17時間反応させて、4,5−ジブトキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンを主成分として含む反応液を得た。
(反応B)
当該反応液を濾過した後、得られた濾液に白金−パラジウム/炭素(ASCA:50%含水品)13gを加え、水素雰囲気(常圧)にて、攪拌しながら60〜80℃で8時間反応させた。反応終了後、反応液を濾過してガスクロマトグラフィーで分析(内部標準法)したところ、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンが83.11g生成していた(反応収率;87%)。次いで、反応液を減圧蒸留(100〜110℃、1.2kPa)し、無色透明な液体として、純度96%の1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン70.55gを得た(4,5−ジヒドロキシ−1,3−ジメチルイミダゾリジノン基準の単離収率;71%)
参考例2(4,5−ジヒドロキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの合成)
参考例1において、炭酸ジエチルを酢酸ブチルに変更した以外は、参考例1と同じ条件で反応を行った。その結果、純度89.6%(高速液体クロマトグラフィーによる絶対定量値)の4,5−ジヒドロキシ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン133.18gを得た(1,3−ジメチル尿素基準の単離収率;81.7%)。
本発明は、2−イミダゾリジノン化合物及び4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物の製造方法に関する。2−イミダゾリジノン化合物及び4,5−アルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物は、例えば、医薬・農薬等の原料や合成中間体として有用な化合物である。

Claims (8)

  1. 金属触媒の存在下、一般式(1)
    Figure 2007100047
    (式中、R、R及びRは、同一又は異なっていても良く、水素原子又は炭化水素基を示し、Rは、アルキル基を示す。)
    で示される4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物と水素とを反応させることを特徴とする、一般式(2)
    Figure 2007100047
    (式中、R、R及びRは前記と同義である)
    で示される2−イミダゾリジノン化合物の製造方法。
  2. 金属触媒が、パラジウム、白金及びニッケルからなる群より選ばれる少なくともひとつの金属原子を含むものである請求項1記載の2−イミダゾリジノン化合物の製造方法。
  3. 固体酸触媒の存在下、一般式(3)
    Figure 2007100047
    (式中、Rは、水素原子又は炭化水素基を示す。)で示されるジカルボニル化合物、一般式(4)
    Figure 2007100047
    (式中、R及びRは、同一又は異なっていても良く、水素原子又は炭化水素基を示す。)で示される尿素化合物及び一般式(5)
    Figure 2007100047
    (式中、Rは、アルキル基を示す。)で示されるアルコールを反応させて、一般式(1)で示される4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物を製造することをさらに含む請求項1又は2記載の2−イミダゾリジノン化合物の製造方法。
  4. 固体酸触媒存在下、一般式(6)
    Figure 2007100047
    (式中、R、R及びRは、同一又は異なっていても良く、水素原子又は炭化水素基を示す。)で示される4,5−ジヒドロキシ−2−イミダゾリジノン化合物と、一般式(5)
    Figure 2007100047
    (式中、Rは、アルキル基を示す。)で示されるアルコールを反応させて、一般式(1)で示される4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物を製造することをさらに含む請求項1又は2記載の2−イミダゾリジノン化合物の製造方法。
  5. 一般式(1)で示される4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物を製造した後、これを単離することなく、金属触媒の存在下、水素と反応させる請求項4記載の2−イミダゾリジノン化合物の製造方法。
  6. 固体酸触媒の存在下、一般式(3)
    Figure 2007100047
    (式中、Rは、水素原子又は炭化水素を示す。)で示されるジカルボニル化合物、一般式(4)
    Figure 2007100047
    (式中、R及びRは、同一又は異なっていても良く、水素原子又は炭化水素基を示す。)で示される尿素化合物及び一般式(5)
    Figure 2007100047
    (式中、Rは、アルキル基を示す。)で示されるアルコールを反応させることを含む、一般式(1)
    Figure 2007100047
    (式中、R、R、R及びRは、前記と同義である。)
    で示される4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物の製造方法。
  7. 固体酸触媒存在下、一般式(6)
    Figure 2007100047
    (式中、R、R及びRは、同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭化水素基を示す。)で示される4,5−ジヒドロキシ−2−イミダゾリジノン化合物と、一般式(5)
    Figure 2007100047
    (式中、Rは、アルキル基を示す。)で示されるアルコールを反応させることを含む、一般式(1)
    Figure 2007100047
    (式中、R、R、R及びRは、前記と同義である。)
    で示される4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物の製造方法。
  8. 固体酸触媒が、スルホン酸型陽イオン交換樹脂である請求項6又は7記載の4,5−ジアルコキシ−2−イミダゾリジノン化合物の製造方法。
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