JPWO2007099611A1 - 反射光検出装置、並びに、反射特性判断装置、及び、物体検出装置 - Google Patents

反射光検出装置、並びに、反射特性判断装置、及び、物体検出装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、被検出対象に投光した光の反射光を確実に検出できるようにして、かかる反射光の誤検出、特に外乱光による誤検出の防止を、装置を大型化することなく低コストに実現するために、撮像対象を撮像する撮像部(23)と、この撮像部(23)の光軸と平行もしくは略平行な光を撮像対象に対して投光する投光部(24)と、この投光部(24)の撮像部(23)に対する配置位置に基づいて、撮像部(23)によって撮像された撮像対象の画像(43)から、撮像対象によって反射された投光部(24)からの光を検出する検出部(22)とをそなえて構成する。

Description

本発明は、物体に投光した光の反射の有無を検出する技術に関する。
従来から、照明を物体に照射し、その反射光を検出する反射光検出装置があり、 この反射光検出装置の具体的な活用方法としては、人や物体を検出する検出センサがある。
例えば、図25に示すように、自動ドアシステム100においては、反射光検出装置110の照明照射装置111が、被検証物体(被検出対象)101としての人が通る位置に光を投光し、受光素子112が投光した光の反射光を検出する。そして、反射光検出装置110が反射を検出した場合は人が来たと判定してドア102を開けるという用途がある。
なお、反射光検出装置110の照明照射装置111が投光する光は照明やレーザー光のようなスポット光のほか、赤外線などでもよい。
さらに、反射光検出装置の他の活用方法としてが、反射光検出装置が、反射光を検出するか否かに基づいて被検出対象を分別する分別装置に利用される場合もある。例えば、紙や金属の板のような平らな物体を光沢の有無によって分別するために使用される場合がある。
また、反射光検出装置に関連する技術として、従来から、反射型センサを複数個配置することにより、被検出対象の有無だけでなく、検出時間のずれを用いて被検出対象の移動方向も検出する技術(例えば、下記特許文献1参照)や、発行素子を複数個並べて被検出対象に光を照射して光検出素子で検出することにより、被検出対象の表面形状を測定する技術(例えば、下記特許文献2参照)がある。
なお、下記特許文献2に開示された技術では、被検証物体の表面形状を測定するために複数の発光素子を用いて複数の距離センサを稼動させている。
ところで、照明を被検出対象に照射し、その照明反射を検出する反射光検出装置は、外乱光に弱いという問題があった。すなわち、太陽光や外部の照明等の外乱光があるような環境下では、反射光検出装置が照射する光以外の外部の光(外乱光)を、自身が照射した光の物体からの反射光と誤って検出してしまう場合があった。
具体的には、例えば、図26(a)に示すように、照明を照射された被検証物体120を撮像した画像121aでは、被検証物体120の表面が光を反射する場合であって外乱光が無い状況下では、画像121aの被検証物体120上に、照射された照明の反射光122,123が写る。
これに対して、図26(b)に示すように、外乱光がある状況下では、反射光122,123とともに、画像121b上に外乱光124a〜124cそのもの、及び、外乱光が被検証物体120上に写り込んだ光125が写る。
このように外乱光がある状況下では、反射光検出装置は、外乱光124a〜124c及び125を反射光122,123と誤って検出してしまうおそれがある。
また、例えば、図27(a)に示すように、照明を照射された被検証物体130を撮像した画像131aでは、被検証物体130の表面が光を反射しない場合であって外乱光が無い状況下では、画像131aには何ら光は写らない。
これに対して、図27(b)に示すように、外乱光がある状況下では、画像131b上に外乱光132a,132b,133a,133bが写る。
この場合、反射光検出装置は、外乱光132a,132b,133a,133b、特に、画像131bにおいて被検証物体130上に写り込んだ外乱光133a,133bを、反射光であると誤って検出してしまうおそれがある。なお、反射光検出装置が上述した分別装置に利用されている場合には、これら外乱光133a,133bを反射光と誤検出することによって、被検証物体130を誤って反射するものとして分別するおそれがある。
なお、誤検出を防ぐために外乱光の光源を特定して、その光源からの光が画像に写り込まないように、その光源を消したり、反射光検出装置の配置を変更したりすることが考えられる。しかしながら、外乱光としては窓などから入る太陽光や、周囲の照明などが考えられ、これら光源を特定することは困難であり、光源を特定して画像に外乱光が写り込まないようにすることは非常に困難である。特に、外乱光が太陽光を原因とする場合、季節や時間によって太陽光の照射角度等が変わるので、ある特定の時間帯にのみ外乱光による誤検出が発生するなど、外乱光による誤検出の再現性は極めて低くなり、その特定等に時間がかかってしまう。
そこで、被検証物体に照射する光線を所定のデータ状のパルス光にし、受光器が所定のデータ状のパルス光を受光したときに、被検証物体を検出した(つまり、反射光を検出した)と判定する技術がある(例えば、下記特許文献3参照)。
特開2000−075046号公報 特開平08−178632号公報 特開2002−148352号公報
しかしながら、上述した特許文献3に開示された技術では、外乱光を誤って反射光として検出しないようにするために、照射器が所定データ状のパルス光に照射し、受光器が受光した光が所定データ状のパルス光であるか否かをチェックするので、照明の照射側及び受信側の双方でパルス状データを処理するための回路が別途必要になる。
このように、上述した特許文献3に開示された技術は、所定データ状のパルス光を照射するための機構を照射器に設けなければならず、さらに、受光した光が所定データ状のパルス光であるか否かを判定する機構を受光器に設けなければならないので、装置が大型化してしまうとともに、外乱光と反射光とを区別するための機能を追加するためのコストが嵩んでしまう。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、被検出対象に投光した光の反射光を確実に検出できるようにして、かかる反射光の誤検出、特に外乱光による誤検出の防止を、装置を大型化することなく低コストに実現することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の反射光検出装置は、撮像対象を撮像する撮像部と、この撮像部の光軸と平行もしくは略平行な光を前記撮像対象に対して投光する投光部と、この投光部の前記撮像部に対する配置位置に基づいて、前記撮像部によって撮像された前記撮像対象の画像から、前記撮像対象によって反射された前記投光部からの光(以下、反射光という)を検出する検出部とをそなえて構成されていることを特徴としている。
なお、前記検出部が、前記画像における光の位置を抽出する抽出部と、この抽出部によって抽出された光の位置と、前記投光部の前記配置位置とに基づいて、前記画像における光が前記反射光であるか否かを判定する第1判定部とをそなえて構成されていることが好ましい。
さらに、前記検出部の前記第1判定部が、該抽出部によって抽出された光の位置と前記投光部の前記配置位置に基づいて予め設定された前記画像における前記反射光の位置とを比較し、前記光の位置と前記の反射光の位置とが一致すると、当該光が前記反射光であると判定する一方、一致しなければ、当該光が前記反射光ではないと判定することが好ましい。
また、前記検出部によって前記反射光が検出されると、前記撮像対象が反射体であると判断する一方、前記検出部によって前記反射光が検出されなければ、前記撮像対象が非反射体であると判断する反射判断部をそなえて構成されていることが好ましい。
なお、前記投光部を複数そなえ、前記検出部が、前記複数の投光部の前記配置位置のそれぞれに基づいて、前記検出を行なうとともに、前記検出部によって検出された前記反射光が所定数以上であれば、前記撮像対象が反射体であると判断する一方、前記検出部によって検出された前記反射光が前記所定数よりも少なければ、前記撮像対象が非反射体であると判断する反射判断部をそなえて構成されていることが好ましい。
さらに、前記投光部を複数そなえ、前記検出部が、前記画像における光の位置を抽出する抽出部と、この抽出部によって抽出された複数の光の位置の一部または全部から決定される、前記複数の投光部のそれぞれの配置位置によって決定される所定形状に対応する形状(以下、抽出光形状という)を算出する形状算出部と、この形状算出部によって算出された前記抽出光形状と、前記所定形状とに基づいて、前記抽出光形状をなす複数の光が前記反射光であるか否かを判定する第2判定部とをそなえて構成されていることが好ましい。
また、前記検出部によって検出された前記反射光が所定数以上であれば、前記撮像対象が反射体であると判断する一方、前記検出部によって検出された前記反射光が前記所定数よりも少なければ、前記撮像対象が非反射体であると判断する反射判断部をそなえて構成されていることが好ましい。
なお、前記所定形状が円形になるように、前記複数の投光部が配置されていること、もしくは、前記所定形状が矩形になるように、前記複数の投光部が配置されていることが好ましい。
また、上記目的を達成するために、本発明の反射光検出装置は、撮像対象を撮像しうる撮像部と、この撮像部の光軸と平行もしくは略平行な光を前記撮像対象に対して投光する複数の投光部と、これら複数の投光部の前記撮像部に対する配置位置によって決定される所定形状に基づいて、前記撮像部によって撮像された画像から、前記撮像対象によって反射された前記複数の投光部からの光(以下、反射光という)を検出する検出部とをそなえて構成されていることが好ましい。
なお、前記検出部によって前記反射光が検出されると、前記撮像対象が存在すると判断する一方、前記検出部によって前記反射光が検出されなければ、前記撮像対象が存在しないと判断する判断部をそなえて構成されていることが好ましい。
さらに、前記判断部が、前記検出部によって検出された前記反射光が所定数以上であれば、前記撮像対象が存在すると判断する一方、前記検出部によって検出された前記反射光が前記所定数よりも少なければ、前記撮像対象が存在しないと判断することが好ましい。
また、前記検出部が、前記画像における光の位置を抽出する抽出部と、この抽出部によって抽出された複数の光の位置の一部または全部から決定される、前記所定形状に対応する形状(以下、抽出光形状という)を算出する形状算出部と、この形状算出部によって算出された前記抽出光形状と、前記所定形状とに基づいて、前記抽出光形状をなす複数の光が前記反射光であるか否かを判定する第2判定部とをそなえて構成されていることが好ましい。
なお、前記検出部の前記第2判定部が、前記抽出光形状と前記所定形状との位置及び大きさが一致すれば、前記抽出光形状をなす複数の光が前記反射光であると判定する一方、前記位置及び前記大きさの少なくとも一方が一致しなければ、前記抽出光形状をなす複数の光のうちの少なくとも1つは前記反射光ではないと判定することが好ましい。
また、前記検出部が、前記画像における光の位置を抽出する抽出部と、この抽出部によって抽出された複数の光の位置の一部もしくは全部から決定される前記所定形状に対応する形状(以下、抽出光形状という)を算出する形状算出部と、この形状算出部によって算出された前記抽出光形状と前記所定形状との位置及び大きさが一致するか否かを判定する第3判定部と、この第3判定部によって一致すると判定された場合に、当該抽出光形状と前記複数の投光部のそれぞれの前記撮像部に対する配置位置とに基づいて、前記複数の投光部による前記反射光の位置のそれぞれを予測する予測部と、この予測部によって予測された複数の反射光の位置と、前記抽出部によって抽出された前記複数の光の位置とを比較して、一致するものを前記反射光と判定する第4判定部とをそなえて構成されていることが好ましい。
なお、前記所定形状が円形になるように、前記複数の投光部が配置されていることが好ましい。
また、上記目的を達成するために、本発明の反射特性判断装置は、撮像対象を撮像する撮像部と、この撮像部の光軸と平行もしくは略平行な光を前記撮像対象に対して投光する複数の投光部と、前記撮像部によって撮像された前記撮像対象の画像における光の位置を抽出する抽出部と、この抽出部によって抽出された複数の光の位置の一部または全部から決定される、前記複数の投光部のそれぞれの配置位置によって決定される所定形状に対応する形状(以下、抽出光形状という)を算出する形状算出部と、この形状算出部によって算出された前記抽出光形状と前記所定形状とが一致するか否かを判定する形状判定部と、この形状判定部によって一致すると判定された場合に前記撮像対象が反射体であると判断する一方、該形状判定部によって一致しないと判定された場合に前記撮像対象が非反射体であると判断する反射判断部とをそなえて構成されていることを特徴としている。
なお、前記所定形状が円形になるように、前記複数の投光部が配置されていることが好ましい。
また、上記目的を達成するために、本発明の物体検出装置は、撮像対象を撮像する撮像部と、この撮像部の光軸と平行もしくは略平行な光を前記撮像対象に対して投光する複数の投光部と、前記撮像部によって撮像された前記撮像対象の画像における光の位置を抽出する抽出部と、この抽出部によって抽出された複数の光の位置の一部または全部から決定される、前記複数の投光部のそれぞれの配置位置によって決定される所定形状に対応する形状(以下、抽出光形状という)を算出する形状算出部と、この形状算出部によって算出された前記抽出光形状と前記所定形状とが一致するか否かを判定する形状判定部と、この形状判定部によって一致すると判定された場合に前記撮像対象が存在すると判断する一方、該形状判定部によって一致しないと判定された場合に前記撮像対象が存在しないと判断する判断処理部とをそなえて構成されていることを特徴としている。
なお、前記所定形状が円形になるように、前記複数の投光部が配置されていることが好ましい。
このように、本発明の反射光検出装置によれば、検出部が、投光部の撮像部に対する配置位置に基づいて、画像から撮像対象によって反射された反射光を検出するので、検出部は、画像から反射光を確実に検出することができ、反射光の誤検出を防止できる。
このとき、本反射光検出装置は、例えば上記特許文献3に開示された従来技術のように、反射光の誤検出を防止するために新たにハードウェア構成(パルス状データを送受信するための回路等)を追加することがないので、装置を大型化することなく低コストに、反射光の誤検出の防止を実現することができる。
また、本発明の反射光検出装置によれば、検出部が、複数の投光部の撮像部に対する配置位置によって決定される所定形状に基づいて、画像から撮像対象に反射した複数の投光部からの反射光を検出するので、画像から反射光をより確実に検出することができ、反射光の誤検出をより確実に防止できる。
なお、このとき、本反射光検出装置は、複数の投光部をそなえる以外は、反射光の誤検出を防止するために新たにハードウェア構成を追加することがないので、装置を大型化することなく低コストに、反射光の誤検出の防止を実現することができる。
さらに、本発明の反射特性判断装置によれば、形状算出部が、抽出部によって抽出された画像における複数の光の位置の一部または全部から決定される、複数の投光部のそれぞれの配置位置によって決定される所定形状に対応する抽出光形状を算出し、反射判断部が、形状判定部によって抽出光形状と複数の投光部からなる所定形状とが一致すると判定されると、撮像対象が反射体であると判断する一方、形状判定部によって一致しないと判定されると、撮像対象が非反射体であると判断するので、反射光の誤検出を防止しながら、撮像対象の反射特性を確実に判断することができる。
なお、このとき、本反射特性判断装置は、複数の投光部をそなえる以外は、反射光の誤検出を防止するために新たにハードウェア構成を追加することがないので、装置を大型化することなく低コストに、反射光の誤検出の防止を実現することができる。
また、本発明の物体検出装置によれば、形状算出部が、抽出部によって抽出された画像における複数の光の位置の一部または全部から決定される、複数の投光部のそれぞれの配置位置によって決定される所定形状に対応する抽出光形状を算出し、判断処理部が、形状判定部によって抽出光形状と複数の投光部からなる所定形状とが一致すると判定されると、撮像対象が存在すると判断する一方、形状判定部によって一致しないと判定されると、撮像対象が存在しないと判断するので、反射光の誤検出を防止しながら、撮像対象の有無を確実に判断して、撮像対象を確実に検出することができる。
なお、このとき、本物体検出装置は、複数の投光部をそなえる以外は、反射光の誤検出を防止するために新たにハードウェア構成を追加することがないので、装置を大型化することなく低コストに、反射光の誤検出の防止を実現することができる。
本発明の第1実施形態としての反射特性判定システムの構成を説明するための図である。 本発明の第1実施形態としての反射特性判定システムの反射光検出装置の撮影部の構成を説明するための図である。 本発明の第1実施形態としての反射特性判定システムの反射光検出装置の反射光検出部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態としての反射特性判定システムの反射光検出装置の反射光検出部のスポット検出部によるスポットの検出処理を説明するための図であり、(a)は撮影部の撮像素子によって撮像された画像を示す図であり、(b)は(a)に示す画像に対して2値化処理を施した画像を示す図であり、(c)はスポット検出部によって特定されたスポットの位置を説明するための図である。 本発明の第1実施形態としての反射特性判定システムの反射光検出装置の撮影部によって撮像された画像の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態としての反射特性判定システムの反射光検出装置の反射光検出部のスポット検出部によって作成された抽出スポットリストの構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態としての反射特性判定システムの反射光検出装置の反射光検出部の反射光スポット検証部によって作成された反射光スポットチェックリストの構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態としての反射特性判定システムの反射光検出装置の反射光検出部の反射光スポット検証部の動作手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態としての反射特性判定システムの反射光検出装置の反射判断部の動作手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態としての反射特性判定システムの反射特性判断装置の物体適否判定部の動作手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態としての反射特性判定システムの反射特性判断装置の警告部の動作手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態としての自動ドアシステムの構成を説明するための図である。 本発明の第2実施形態としての自動ドアシステムの反射光検出装置の撮影部の構成を説明するための図である。 本発明の第2実施形態としての自動ドアシステムの反射光検出装置の反射光検出部の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態としての自動ドアシステムの反射光検出装置の反射光検出部の動作手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態としての自動ドアシステムの反射光検出装置の撮影部によって撮像された画像の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態としての自動ドアシステムの反射光検出装置の反射光検出部のスポット検出部によって作成された抽出スポットリストの構成例を示す図である。 本発明の第2実施形態としての反射光検出装置の反射光検出部の形状算出部の組合せ選択部の動作手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態としての反射光検出装置の反射光検出部の形状算出部の算出部によって算出される円の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態としての反射光検出装置の反射光検出部の形状算出部の形状判定部による判定処理を説明するための図であり、(a)〜(c)は形状判定部が不正な円であると判定する円の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態としての反射光検出装置の反射光検出部の形状算出部の形状判定部によって作成された円リストの構成例を示す図である。 本発明の第2実施形態としての反射光検出装置の反射光検出部の形状算出部の動作手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態としての反射光検出装置の反射光検出部の反射光検証部の反射光スポット予測部による反射光スポットの位置の予測処理を説明するための図である。 本発明の第2実施形態としての反射光検出装置の反射光検出部の反射光検証部と判断処理部とによる被検証物体の有無判断処理の動作手順の一例を示すフローチャートである。 従来からの自動ドアシステムの構成例を説明するための図である。 表面が光を反射する被検証物体を、2つの照明を照射しながら撮像した画像を示す図であり、(a)は外乱光がない場合の画像を示す図であり、(b)は外乱光がある場合の画像を示す図である。 表面が光を反射しない被検証物体を、照明を照射しながら撮像した画像を示す図であり、(a)は外乱光がない場合の画像を示す図であり、(b)は外乱光がある場合の画像を示す図である。
符号の説明
1 反射特性判定システム
2,2a,2b,5,101,120,130 被検証物体(撮像対象)
3 搬送装置
3a ローラ
3b ベルト
10 反射特性判断装置
20,110 反射光検出装置
21,61 撮影部
22,62 反射光検出部(検出部)
23,64 撮像素子(撮像部)
24,24a〜24h,65,65a〜65h 照明(投光部)
25,66 スポット検出部(抽出部)
25a,66a 抽出スポットリスト
26 反射光スポット検証部(第1判定部)
26a 反射光スポットチェックリスト
27 反射判断部
30 物体適否判定部
31 警告部
40,40a,43,45,121a,121b,131a,131b 画像
41,44,44−1〜44−10,46,46−1〜46−9 スポット
44−2〜44−9,46−1〜46−8,122,123 反射光スポット(反射光)
44−1,44−10,46−9,124a〜124c,125,132a,132b,133a,133b 外乱光
50,100 自動ドアシステム
51,102 ドア
52 ドア開閉装置
60 反射光検出装置(物体検出装置)
63 判断処理部(判断部)
67 形状算出部
67a 組合せ選択部
67b 算出部
67c 形状判定部(第2判定部,第3判定部)
67c−1 円リスト
68 反射光検証部
68a 反射光スポット予測部(予測部)
68b 反射光スポット判定部(第4判定部)
111 照明照射装置
112 受光素子
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
〔1〕本発明の第1実施形態について
まず、図1を参照しつつ、本発明の第1実施形態としての反射特性判定システム1の構成について説明する。
図1に示すように、本反射特性判定システム1は、被検証物体(被検証対象;撮像対象)2a,2bを搬送する搬送装置3と、この搬送装置3によって連続して搬送されてくる複数の被検証物体2a,2b(以下、被検証物体2aと被検証物体2bとを特に区別しない場合には、単に被検証物体2という)の反射特性を判別する反射特性判断装置10とをそなえて構成されている。
ここで被検証物体2は、例えば表面が金属で形成された製品であり、正常な場合は金属表面が非常に滑らかなため鏡面反射をする特性を有しているが、異常な不良品である場合には表面は反射しない。
したがって、本反射特性判定システム1は、反射特性判断装置10が搬送装置3によって搬送されてくる被検証物体2の反射特性(反射するか否か)を判断することによって、被検証物体2が反射すれば正常であると判断する一方、反射しなければ異常であると判断することで、製品としての被検証物体2の適否チェックを行なう。なお、以下の説明において、表面が反射する物体(被検証物体2)を反射体といい、表面が反射しない物体(被検証物体2)を非反射体という。
搬送装置3は、ここではベルトコンベアであり、複数のローラ3aの少なくとも一つを回転させることによってベルト3bとともにベルト3b上に乗せられた複数の被検証物体2を矢印mに示す方向に反射特性判断装置10まで搬送する。
反射特性判断装置10は、搬送装置3のベルト3bの上部に配設され、反射光検出装置20,物体適否判断部30,及び警告部31をそなえて構成されている。
反射光検出装置20は、撮影部21,反射光検出部(検出部)22,及び反射判断部(判断部)27をそなえて構成されている。
撮影部21は、光(照明)を投光しながら被検証物体2を撮像するものであり、被検証物体2に対する面が、図2に示すごとく構成されている。
つまり、撮影部21は、撮像素子(撮像部)23と、複数の照明(投光部)24a〜24hとをそなえて構成されている。
撮像素子23は、被検証物体2を撮像するものであり、被検証物体2もしくはベルト3bに対して、光軸が垂直もしくは略垂直になるように配設されている。
この撮像素子23は、被検証物体2が自身の撮像範囲内、好ましくは撮像範囲の中心に搬送されてきたタイミングで被検証物体2を撮像すべく、例えば、反射光検出装置20の上流側の装置などと連携して、被検証物体2が搬送装置3によって搬送されてくるタイミングを算出し、算出したタイミングで被検証物体2を撮像する。
なお、撮像素子23としては、具体的に、例えば、CCD(Charge Coupled Device)撮像素子やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)撮像素子が利用される。
複数の照明24a〜24hは、撮像素子23の光軸に対して平行もしくは略平行な光を被検証物体2に対して投光するものである。
これら複数の照明24a〜24h(以下、これら複数の照明24a〜24hのそれぞれを特に区別しない場合には、単に複数の照明24という)は、ここでは、撮像素子23を中心とした正方形を形成するように、それぞれ配設されている。
複数の照明24のそれぞれは、例えば、LED(Light Emitting Diode),白熱灯,蛍光灯,光ファイバで導いた光のいずれかをその光源としている。
なお、複数の照明24のそれぞれが、LED,白熱灯,蛍光灯などを光源とする場合には、複数の照明24のそれぞれは、これらの光源から発光される光をスポット光にするための調整機構(図示略)をそなえてもよい。この調整機構は、例えば、光源によって発光される光を平行光に変換するコリメータレンズと、このコリメータレンズを通過した光のスポット径を調整するアパーチャとをそなえて構成される。
複数の照明24のそれぞれは、撮像素子23と連動して、少なくとも撮像素子23が被検証物体2を撮像する際に、この被検証物体2に対してスポット光を照射するように構成されており、本反射光検出装置20の撮影部21によれば、撮像素子23によって撮像された画像における被検証物体2には複数の照明24のそれぞれからのスポット光が必ず投光されている。
反射光検出部22は、複数の照明24のそれぞれの撮像素子23に対する配置位置(配置座標)に基づいて、撮像素子23によって撮像された被検証物体2の画像から、被検証物体2によって反射された複数の照明24からの光(以下、反射光という)を検出するものであり、図3に示すごとく、スポット検出部(抽出部)25及び反射光スポット検証部(第1判定部)26をそなえて構成されている。
スポット検出部25は、撮影部21の撮像素子23によって撮像された被検証物体2の画像(以下、単に画像ともいう)における、光(スポット;各照明24の光源がLED,白熱灯,蛍光灯,及び光ファイバで導いた光のいずれかである場合は明領域)の位置を抽出することによって、画像におけるスポットを検出するものである。
さらに、スポット検出部25は、検出した光の位置をリスト化する。
このスポット検出部25は、具体的には、撮影部21によって撮像された画像に対して所定の閾値で2値化処理を施す。そして、スポット検出部25は2値化した画像におけるスポットを特定する。
例えば、図4(a)に示すごとく、撮像素子23によって撮像された画像40にスポット41が存在すると、スポット検出部25は、この画像40に2値化処理を施すことにより、図4(b)に示すごとく2値化された画像40aにおける黒塗り部分42をスポットと特定する。
なお、図4(a),図4(b)、及び、後述する図4(c)は、撮像素子23によって撮像された画像の一部を示している。さらに、図4(a)の斜線部は単に背景を示すものである。また、図4(b)は、スポット42を明確に示すために、本来の2値化処理後の一般的な画像に対して、白と黒とを反転させた状態で示している。つまり、スポットは明領域であるため、図4(a)に示すごとく他の背景領域に対して白に近い色で撮像されており、スポット検出部25によって2値化処理を施した後の画像40aでは、本来は、スポット42が白で他の背景領域は黒になる。
そして、スポット検出部25は、スポットとして特定した黒塗り部分42に該当する画像における連続して存在する複数の黒いピクセル(スポット光ピクセル)の範囲内からスポットの中心位置としての座標を決定する。
具体的には、スポット検出部25は、図4(c)に“+”印で示すように、スポットとして特定した複数のピクセルのX座標及びY座標のそれぞれの平均値を算出し、得られた平均値のX座標及びY座標の位置を、当該スポットの中心座標(位置)として抽出する。
なお、スポット検出部25が、2値化した画像40aからスポットを特定する、つまり、所定(ここでは黒(ただし、上述のごとく本来は白))のピクセルが連続して存在する領域を検出する際にはラベリング処理を行なう。
また、スポット検出部25がスポットと特定した領域の各ピクセルの座標の平均値をスポットの位置とする例を説明したが、スポット検出部25は、各ピクセルの座標の平均値ではなく、中央値(メディアン)をスポットとの位置として抽出してもよい。
ここで、例えば、撮像素子23が、図5に示すような、被検証物体2aの画像43を撮像した場合には、スポット検出部25は、画像43における明領域であるすべてのスポット44−1〜44−10のそれぞれの位置を抽出する。なお、画像43はベルト3b上の被検証物体2aを撮像したものであり、図5において、画像43におけるスポット44−1〜44−10は模式的に円で示している。
また、スポット44−2〜44−9のそれぞれは、順に、照明24a〜24hのそれぞれの反射光(反射光スポット)であり、反射光スポット検証部26は、これらのスポット44−2〜44−9を照明24a〜24hの反射光スポットであると判定するものである。
また、スポット44−1及び44−10は、複数の照明24の反射光ではなく、外乱光であり、例えば、図1に破線矢印で示すごとく、隣接する被検証物体2bに反射した光(太陽光など)が撮像素子23に入り込んだ結果、画像43に写ったものである。
そして、スポット検出部25は、例えば図6に示すごとく、画像43から抽出したスポットごとにその中心座標(位置)をテーブル25aに記録することでリスト化処理を実行する。なお、ここでは画像43の左下端をX座標及びY座標の原点(0,0)とする。
つまり、図6に示すように、スポット検出部25が作成するリスト(反射スポット候補リスト;以下、抽出スポットリストという)25aは、一つのスポット44−1〜44−10ごとに、通し番号(図中“No.”と表記)と、位置としてのX座標及びY座標とを保持する3つのフィールドから構成される。
ここではスポット検出部25は、スポット44−1〜44−10のそれぞれについて、抽出した順に、その位置を示すX座標とY座標とを対にして抽出スポットリスト25aに保存する。なお、図6の通し番号(No.)“1”は図5のスポット44−1に対応するものであり、X座標が“10”,Y座標が“45”である。通し番号“2”はスポット44−2に対応するものであり、X座標が“24”,Y座標が“36”である。通し番号“3”はスポット44−3に対応するものであり、X座標が“36”,Y座標が“36”である。通し番号“4”はスポット44−4に対応するものであり、X座標が“45”,Y座標が“35”である。通し番号“5”はスポット44−5に対応するものであり、X座標が“26”,Y座標が“25”である。通し番号“6”はスポット44−6に対応するものであり、X座標が“47”,Y座標が“23”である。通し番号“7”はスポット44−7に対応するものであり、X座標が“24”,Y座標が“17”である。通し番号“8”はスポット44−8に対応するものであり、X座標が“35”,Y座標が“17”である。通し番号“9”はスポット44−9に対応するものであり、X座標が“44”,Y座標が“16”である。通し番号“10”はスポット44−10に対応するものであり、X座標が“30”,Y座標が“10”である。
反射光スポット検証部26は、スポット検出部25によって抽出されたスポットの位置と、撮像素子23に対する複数の照明24の配置位置とに基づいて、画像におけるスポット(つまり、スポット検出部25によって抽出されたスポット)が、反射光(以下、反射光スポットという)であるか否かを判定、検証するものである。
具体的には、反射光スポット検証部26は、抽出スポットリスト25aに保持された各スポットの位置、つまり、スポット検出部25によって抽出されたスポットの位置と、複数の照明24の配置位置に基づいて予め設定された画像における反射光スポットの位置(後述する図7の反射光スポットチェックリスト26a参照)とを比較する。
そして、予め設定された画像における反射光スポットの位置と一致するスポットの位置が抽出スポットリスト25aにあれば、その一致したスポットが反射光による反射光スポットであると判定する。
一方、抽出スポットリスト25aに一致するものがなければ、その反射光スポットは存在しないと判定する。
なお、ここでいう一致とは、必ずしも完全一致を意味するものではなく、後述するように所定の条件を満たす場合、つまり、所定の誤差範囲内で一致する場合をいう。
ここで、図5,図6に示す画像43に対する、反射光スポット検証部26の具体的な動作について説明する。
まず、反射光スポット検証部26は、反射光スポットの検証の前、例えば、本反射特性判定システム1起動時に、図7に示すような反射光スポットチェックリスト26aを作成する。
本反射特性判定システム1では、被検証物体2と撮影部21との距離は一定である。したがって、被検証物体2が反射体であれば、撮像素子23によって撮像された画像43における、被検証物体2によって反射された複数の照明24からの反射光の位置(座標)は一定もしくは略一定となる。
反射光スポット検証部26は、この画像43における反射光スポットの位置は一定もしくは略一定であるという特性を利用してスポット検出部25によって反射光が検出されたか否かを検証するために、画像における反射光スポットの位置(中心位置)を反射光スポットチェックリスト26aとして予め作成(設定)して保持している。
つまり、反射光スポット検証部26は、反射光スポットが検出されるべき画像43上の座標を、予め調べおく。
したがって、図7に示す反射光スポットチェックリスト26aには、複数の照明24a〜24hのそれぞれの画像上の反射光の位置(X座標及びY座標)が保持されており、通し番号(図中“No.”と表記)“1”が照明24aに対応するものであり、X座標が“25”,Y座標が“35”である。通し番号“2”は照明24bに対応するものであり、X座標が“35”,Y座標が“35”である。通し番号“3”は照明24cに対応するものであり、X座標が“45”,Y座標が“35”である。通し番号“4”は照明24dに対応するものであり、X座標が“25”,Y座標が“25”である。通し番号“5”は照明24eに対応するものであり、X座標が“45”,Y座標が“25”である。通し番号“6”は照明24fに対応するものであり、X座標が“25”,Y座標が“15”である。通し番号“7”は照明24gに対応するものであり、X座標が“35”,Y座標が“15”である。通し番号“8”は照明24hに対応するものであり、X座標が“45”,Y座標が“15”である。
なお、反射光スポット検証部26は、この反射光スポットチェックリスト26aを作成する際、上記の図4(a)〜図4(c)を参照しながら説明したスポット検出部25による位置の抽出と同じ方法で、これら複数の照明24の反射光スポットの位置のそれぞれを抽出する。
さらに、図7に示すように、反射光スポットチェックリスト26aは、各通し番号“1”〜“8”(つまり、各照明24a〜24hの反射光スポット)ごとに、スポット検出部25によって抽出されたスポットの位置と、一致したか否か(つまり画像43に存在しているか否か)を示すチェック済情報を保持している。
このチェック済情報は、ここでは1ビットのフラグであり、反射光スポット検証部26は、反射光スポットが存在すると判定した場合に、その判定をした反射光スポットに対応する通し番号のチェック済情報を“1”に設定する一方、存在しないと判定した場合にはそのチェック済情報を“0”のままに設定する。
そして、反射光スポット検証部26は、この図7に示す反射光スポットチェックリスト26aの通し番号“1”の反射光スポットから順に、スポット検出部25によって検出されたスポットと一致するか否かを判定する。
つまり、反射光スポット検証部26は、図8のフローチャート(ステップS1〜S10)に示す動作手順で検証処理を行なう。
図8に示すごとく、反射光スポット検証部26は、まず、予め作成した反射光スポットチェックリスト26aのすべてのチェック済情報をクリア(つまり、“0”にリセット)する(ステップS1)。
次いで、反射光スポット検証部26は、反射光スポットチェックリスト26aの通し番号“1”から順に検証を行なうべく、検証対象の通し番号(“No.”)iを“1”に設定する(ステップS2)。
さらに、反射光スポット検証部26は、この通し番号iが“1”の反射光スポットがスポット検出部25によって検出されたか否かを、抽出スポットリスト25の通し番号順に比較しながら確認すべく、抽出スポットリスト25aの通し番号(“No.”)jを“1”に設定する(ステップS3)。
そして、反射光スポット検証部26は、反射光スポットチェックリスト26aのi番目(ここではNo.1)の反射光スポットの位置(Xi座標及びYi座標)と、抽出スポットリスト25aのj番目(ここではNo.1)のスポットの位置(Xj座標及びYj座標)と距離Dijを、下記式(1)によって算出する(ステップS4)。
Figure 2007099611
次に、反射光スポット検証部26は、上記式(1)を用いて算出した距離Dijが、予め設定された所定値Dth以下であるか否かを判定する(ステップS5)。
ここで、距離Dijが予め設定された所定値Dth以下であれば(ステップS5のYesルート)、反射光スポット検証部26は、反射光スポットチェックリスト26aのi番目の反射光スポットと、抽出スポットリスト25aのj番目のスポットとが一致する、つまり、このi番目の反射光スポットが画像43に存在すると判定して、このi番目の反射光スポットのチェック済情報を“1”に設定し(ステップS6)、後述するステップS7,S8は実行せずに後述するステップS9の処理に移行する。
つまり、反射光スポット検証部26は、予め設定された所定値Dthという所定誤差範囲内でこれらi番目の反射光スポットとj番目のスポットとが一致すると、このj番目のスポットが反射光スポットであると判定する。
一方、距離Dijが所定値Dthよりも大きければ(ステップS5のNoルート)、反射光スポット検証部26は、反射光スポットチェックリスト26aのi番目の反射光スポットと、抽出スポットリスト25aのj番目のスポットとが一致しない、つまり、このi番目の反射光スポットが画像43に存在しないと判定して、このi番目の反射光スポットのチェック済情報は“0”のままで、後述するステップS7の処理に移行する。
つまり、反射光スポット検証部26は、予め設定された所定値Dthという所定誤差範囲内でこれらi番目の反射光スポットとj番目のスポットとが一致しなければ、このj番目のスポットが反射光スポットではないと判定する。
次に、反射光スポット検証部26は、抽出スポットリスト25の通し番号“j”を1カウントアップして(ステップS7)、カウントアップした通し番号“j”がスポット検出部25によって検出されたスポットの総数(所定値M(ここでは、M=10))以上であるか否かを判定する(ステップS8)。
つまり、反射光スポット検証部26は、反射光スポットチェックリスト26aのi番目の反射光スポットを、スポット検出部25によって検出されたすべてのスポットと比較検証したか否かを判断する。
ここで、上記ステップS7で更新した“j”が所定値M以上でなければ(ステップS8のNoルート)、反射光スポット検証部26は、抽出スポットリスト25aにおける更新したj番目のスポットについて、上記ステップS4〜S7までの処理を実行する。
このように、反射光スポット検証部26は、反射光スポットチェックリスト26aの各反射光スポットの位置について、抽出スポットリスト25aのいずれかのスポットの位置と一致すると判定しない限り、抽出スポットリスト25aのすべてのスポットの位置と比較を行なう。
そして、上記ステップS7で更新した“j”が所定値M以上になると(ステップS8のYesルート)、反射光スポット検証部26は、反射光スポットチェックリスト26aのi番目の反射光スポットは、画像43に存在しないと判定して、このi番目の反射光スポットのチェック済情報は“0”のままで、反射光スポットチェックリストの通し番号“i”を1カウントアップする(ステップS9)。
次に、反射光スポット検出部26は、カウントアップした通し番号“i”が、反射光スポットチェックリスト26aの反射光スポットの総数(所定値N(ここではN=8))以上であるか否かを判定する(ステップS10)。
つまり、反射光スポット検証部26は、反射光スポットチェックリスト26aのすべての反射光スポットを検証したか否かを判断する。
ここで、上記ステップS9で更新した“i”が所定値N以上でなければ(ステップS10のNoルート)、反射光スポット検証部26は、反射光スポットチェックリスト26aにおける更新したi番目の反射光スポットについて、上記ステップS4〜S9までの処理を実行する。
このように、反射光スポット検証部26は、反射光スポットチェックリスト26aのすべての反射光スポットについて上述した検証処理(上記ステップS4〜S9)を実行する。
そして、上記ステップS9で更新した“i”が所定値N以上になると(ステップ10のYesルート)、反射光スポット検証部26は、反射光スポットチェックリスト26aの反射光スポットの検証処理を終了する。
このように、反射光スポット検証部26によれば、反射光スポットチェックリスト26aに予め保持されているすべての反射光スポットが画像43に存在するか否かを、抽出スポットリスト25aの各スポットと比較することにより判定する。
ここでは、反射光スポット検証部26は、反射光スポットチェックリスト26aの通し番号“1”の反射光スポットがスポット44−2であると判定し、通し番号“2”の反射光スポットがスポット44−3であると判定し、通し番号“3”の反射光スポットがスポット44−4であると判定し、通し番号“4”の反射光スポットがスポット44−5であると判定し、通し番号“5”の反射光スポットがスポット44−6であると判定し、通し番号“6”の反射光スポットがスポット44−7であると判定し、通し番号“7”の反射光スポットがスポット44−8であると判定し、通し番号“8”の反射光スポットがスポット44−9であると判定する。
換言すると、反射光スポット検証部26は、スポット44−2〜44−9を反射光スポットであると判定する一方、反射光スポットチェックリスト26aにおいていずれの反射光スポットの位置と一致しなかった、スポット44−1,44−10は、外乱光であると判定する。
また、図1に示すように、反射判断部27は、反射光検出部22によって画像43から反射光が検出されると、被検証物体2aが反射体であると判断する一方、反射光検出部22によって画像43から反射光が検出されなければ、被検証物体2aが非反射体であると判断するものであり、ここでは、反射光検出部22によって画像43から反射光スポットが7個以上検出されると、被検証物体2aが反射体であると判断する一方、反射光検出部22によって検出された反射光が7個よりも少なければ、被検証物体2aが非反射体であると判断する。なお、反射判断部27が反射体/非反射体を判断する基準となる反射光検出部22によって検出された反射光スポットの所定数(ここでは7個)は、撮像素子23の設置条件や被検証物体2の表面形状などを考慮して、これらの状況に応じて変更することが好ましい。
ここで、図9に示すフローチャート(ステップS11〜S14)を参照しながら、反射判断部27のより具体的な動作手順について説明すると、反射判断部27は、反射光検出部22による画像43からの反射光の検出処理(上記図8のステップS1〜S10参照)が終了すると、反射光スポットチェックリスト26aのチェック済情報が“1”の反射光スポットの個数Cを取得する(ステップS11)。
つまり、反射判断部27は、反射光スポットチェックリスト26aのチェック済情報が“1”である反射光スポットの数をカウントすることによって、反射光スポット検出部26が画像43に存在すると判定した反射光スポットの合計数を取得する。
そして、反射判断部27は、この個数Cが所定数Cth(ここでは“7”)以上であるか否かを判断する(ステップS12)。
ここで、個数Cが所定値Cth以上であれば(ステップS12のYesルート)、反射判断部27は、被検証物体2aを反射体であると判断して(ステップS13)、処理を終了する。
一方、個数Cが所定値Cthよりも小さければ(ステップS12のNoルート)、反射判断部27は、被検証物体2aを非反射体であると判断して(ステップS14)、処理を終了する。
また、図1に示すごとく、物体適否判定部30は、反射判断部27による判断結果に基づいて、被検証物体2の適否を判定するものであり、具体的には、物体適否判定部30は、被検証物体2が反射体であれば所望の正常な物体(所定の物体)であると判定する一方、被検証物体2が非反射体であれば不適格な物体(所望の所定の物体ではない)と判定する。
つまり、図10のフローチャート(ステップS15〜S18)に示すように、物体適否判定部30は、反射判断部27からの被検証物体2が反射体であるか非反射体であるかを示す判断結果を取得し(ステップS15)、取得した判断結果が所定の性質であるか否か(つまり、反射体であるか否か)を判定する(ステップS16)。
ここで、反射判断部27の判断結果が反射体であれば(ステップS16のYesルート)、物体適否判定部30は、この被検証物体2は所定特性を有する所定の物体であると判定して(ステップS17)、処理を終了する。
一方、反射判断部27の判定結果が非反射体であれば(ステップS16のNoルート)、物体適否判定部30は、この被検証物体2は所定特性の有する所定の物体ではないと判定して(ステップS18)、処理を終了する。
また、図1に示すように、警告部31は、物体適否判定部30による判定結果に応じて、外部に対して警告を発生するものであり、具体的には、物体適否判定部30によって所定回数連続して所定の物体ではないと判定された場合に、ブザー(図示略)などの音声等を用いて外部に警告を発生する。
なお、警告部31は、物体適否判定部30によって所定の物体ではないと判定された連続回数をカウントするためのエラーカウンタ(図示略)をそなえている。
また、本発明において警告部31が発生する警告はブザー等音声に限定されるものではなく、例えば、本反射特性判定システム1がモニタをそなえている場合には、このモニタに所定画像を表示させることによって外部に警告を発生してもよい。
ここで、図11のフローチャート(ステップS19〜S25)を参照しながら、警告部31の具体的な動作手順について説明すると、まず、警告部31は、動作開始(初期化)時にエラーカウンタCtの値を“0”にリセットする(ステップS19)。
次に、警告部31は、物体適否判定部30による判定結果を取得し(ステップS20)、取得した判定結果が、“所定の物体”であるか否かを判断する(ステップS21)。
ここで、取得した判定結果が“所定の物体”であれば(ステップS21のYesルート)、警告部31は、エラーカウンタの値Ctを0にリセットして(ステップS22)、上記ステップS20の処理にリターンする。
一方、取得した判定結果が“所定の物体”ではなければ(つまり、かかる判定結果が“所定の物体ではない”というものであれば;ステップS21のNoルート)、警告部31は、エラーカウンタの値Ctを1カウントアップする(ステップS23)。
そして、警告部31は上記ステップS23において更新したエラーカウンタの値Ctが予め設定した所定の閾値ThCtを超えたか否かを判断する(ステップS24)。
ここで、エラーカウンタの値Ctが所定の閾値ThCtよりも小さければ(ステップS24のNoルート)、警告部31は上記ステップS20の処理にリターンする。
一方、エラーカウンタの値Ctが所定の閾値ThCt以上であれば(ステップS24のYesルート)、警告部31は外部に対して警告を発生して(ステップS25)、処理を終了する。
このように、本発明の第1実施形態としての反射特性判定システム1(特に、反射光検出装置20)によれば、反射光検出部22が、複数の照明24の撮像素子23に対する配置位置(X座標及びY座標)に基づいて、画像43から被検証物体2によって反射された複数の照明24からの反射光(反射光スポット)を検出するので、反射光検出部22は、画像43から反射光スポット44−2〜44−8を確実に検出することができ、反射光の誤検出を防止できる。
また、本反射光検出装置20では、照明24を複数設置する以外は、例えば上記特許文献3に開示された従来技術のように、反射光スポットの誤検出を防止するために新たにハードウェア構成(パルス状データを送受信するための回路等)を追加することがないので、装置を大型化することなく低コストに、反射光スポットの誤検出の防止を実現することができる。
さらに、本反射光検出装置20の反射光検出部22のスポット検出部25が、画像43からスポットの位置を抽出して抽出スポットリスト25aとして保持するとともに、反射光スポット検証部26が、抽出スポットリスト25aに保持されたスポットの位置と、複数の照明24の配置位置として予め設定した反射光スポットチェックリスト26aとに基づいて、画像43におけるスポットが反射光であるか否かを判定するので、反射光の誤検出をより確実に防止することができる。
このとき、反射光スポット検証部26は、スポット検出部25によって抽出された抽出スポットリスト25aのすべてのスポットのそれぞれと、反射光スポットチェックリスト26aの反射光スポットのそれぞれとを比較し、一致するものがあれば、一致したスポットが反射光スポットであると判定する一方、一致するものがなければ、そのスポットは反射光スポットではないと判定する。そのため、スポット検出部25によって検出されたすべてのスポットに対して反射光スポットであるか否かを判定することになり、反射光スポットをより確実に検出することができる。つまり、反射光スポット検証部26によれば、反射光の誤検出をより確実に防止できる。
また、本反射光検出装置20の反射判断部27は、反射光検出部22によって画像43から検出された反射光スポットが所定数以上であれば、画像43の被検証物体2が反射体であると判断する一方、反射光検出部22によって検出された反射光スポットが所定数よりも少なければ、被検証物体2が非反射体であると判断するので、被検証物体2が反射体であるか非反射体であるかを確実に判断することができる。
つまり、本反射光検出装置20においても、画像43において外乱光によるスポットが照明24による反射光スポットと同じ位置もしくは略同じ位置に偶然表われてしまうと、反射光スポット検証部26がそのスポットを反射光スポットであると誤って判定してしまう場合がある。しかしながら、本反射光検出装置20では、撮影部21が複数(ここでは8つ)の照明24a〜24hをそなえているので、被検証物体2が非反射体である場合(つまり、画像43に反射スポットは存在しない場合)に、反射光スポット検証部26が、かかる所定数(7つ)以上も外乱光を反射光スポットと誤検出してしまうことは、現実的に起こり難い。
このように、本反射光検出装置20では、撮影部21が複数の照明24a〜24hをそなえることによって、反射判断部27による判断をより確実なものにすることができる。つまり、複数の照明24a〜24hをそなえ、反射判断部27が所定数以上の反射光スポットが検出された場合に、その被検証物体2が反射体であると判断するように構成することによって、反射判断部27による誤判断(特に、非反射体を反射体と判断してしまう誤判断)の確率を大幅に下げることができる。
さらに、本反射特性判定システム1の反射特性判断装置10の物体適否判定部30が、反射判断部27による判断結果が、被検証物体2が反射体であるというものであれば、被検証物体2は所定の物体であると判定する一方、反射判断部27による判断結果が、被検証物体2が非反射体であるというものであれば、被検証物体2は所定の物体ではないと判定するので、物体適否判定部30によって製品としての被検証物体2の適否チェックを確実に行なうことができる。
また、反射特性判断装置10の警告部31が、物体適否判定部30によって所定回数連続して所定の物体ではないと判定された場合に、外部に警告を発生するので、例えば、本反射特性判定システム1の上流側の製品の製造過程が停止または誤作動しているなどの原因で、所望の製品としての所望の被検証物体2が得られないような事態に陥ると、警告部31によって外部に対して警告が確実に発生される。
なお、本実施形態の反射特性判定システム1では、所望の被検証物体として、反射をおこす反射体を正常な状態(製品)としたが、逆に反射をおこさない非反射体を所望の状態とする構成も可能である。
〔2〕本発明の第2実施形態について
次に、図12を参照しつつ、本発明の第2実施形態としての自動ドアシステム50の構成について説明する。
図12に示すように、本自動ドアシステム50は、ドア51,ドア開閉装置52,反射光検出装置60をそなえて構成されている。
本自動ドアシステム50では、物体(被検証物体)を検出する機能を有する物体検出装置としての反射光検出装置60が、被検証物体(ここでは人など)5を検出すると、ドア開閉装置52が、反射光検出部60の被検証物体5の検出結果に基づいてドア51を開けるように構成されている。
つまり、ドア開閉装置52は、反射光検出装置60によって被検証物体5が検出されると、ドア51を開く。
なお、ドア開閉装置52は、例えば、反射光検出装置60によって所定時間連続して被検証物体5が検出されなくなると、ドア51を閉める。
また、反射光検出装置60は、撮影部61,反射光検出部(検出部)62,判断処理部(判断部)63をそなえて構成されている。
撮影部61は、光(照明)を投光しながら、所定周期で所定の撮像範囲を撮像するものであり、図13に示すごとく構成されている。
つまり、撮影部61は、撮像素子(撮像部)64及び複数の照明(投光部)65a〜65hをそなえて構成されている。
撮像素子64は、所定周期で所定の撮像範囲内の物体(例えば、被検証物体5)を撮像するものである。
この撮像素子64としては、上述した第1実施形態の撮像素子23と同様に、具体的にはCCD撮像素子やCMOS撮像素子が利用される。
複数の照明65a〜65hは、撮像素子64の光軸に対して平行もしくは略平行な光を投光するものである。
これら複数の照明65a〜65hのそれぞれは、上述した第1実施形態の照明24と同一のものである。
そして、本反射光検出装置60では、これら複数の照明65a〜65h(以下、複数の照明65a〜65hのそれぞれを特に区別しない場合には、単に複数の照明65という)は、所定の形状、ここでは撮像素子64を中心とした円を形成するように、それぞれ配設されている。
なお、複数の照明65のそれぞれは、撮像素子64と連動して、少なくとも撮像素子64が撮像する際に、撮像領域に対してスポット光を照射するように構成されている。
反射光検出部62は、複数の照明65の撮像素子64に対する配置位置によって決定される所定形状(ここでは円)に基づいて、撮像素子64によって撮像された画像から被検証物体5に反射した複数の投光部65からの反射光(反射スポット)を検出するものであり、図14に示すごとく、スポット検出部(抽出部)66,形状算出部67,及び反射光検証部68をそなえて構成されている。
ここで、図15に示すフローチャート(ステップS30〜S32)を参照しながら、反射光検出部62の動作手順(反射スポットの検出方法)について説明すると、まず、反射光検出部62のスポット検出部66が、撮像素子64によって撮像された画像からスポットの位置を抽出してリスト化(後述する図17の抽出スポットリスト66a参照)する(ステップS30)。
次に、形状算出部67が、スポット検出部66によって抽出されたスポットの一部(ここでは3つ)を選択し、選択したスポットから決定される複数の照明65が形成する所定形状に対応する形状(ここでは円;抽出光形状)を算出し、所定の条件を満たす円についてリスト(後述する図21の円リスト67c−1参照)を作成する(ステップS31)。
このとき、形状算出部67は、スポット検出部66によって抽出されたすべてのスポットから3つのスポットを選択する際に、選択しうるすべての組合せを選択し、選択したすべての組合せについて順に円を算出するとともに、その円が所定条件を満たすか否か(リストに加えるか否か)を判定する。
そして、反射光検証部68は、形状算出部67によってリスト化された円に基づいて反射光の位置を予測し、予測した反射光スポットの位置に基づいて画像から反射光スポットを検出する(ステップS32)。このとき、反射光検証部68は、予測した反射光スポットの位置と、抽出スポットリスト66aのスポットの位置とを比較することによって、画像から反射光スポットを検出する。
次に、スポット検出部66,形状算出部67,及び反射光検証部68のそれぞれの構成について、より具体的に説明する。
スポット検出部66は、撮像素子64によって撮像された画像からスポットを抽出するものであり、上述した第1実施形態のスポット検出部25と同一もしくは略同一に構成されている。
つまり、スポット検出部66は、撮像素子64によって撮像された画像に対して所定の閾値で2値化処理を施す。そして、スポット検出部25は2値化した画像におけるスポットの位置(座標)を特定し(上記図4(a)〜図4(c)参照)、特定したスポットをリスト化する。
ここで、例えば、撮像素子64が、図16に示すような、画像45を撮像した場合について説明すると、この場合、スポット検出部66は、画像45における明領域であるすべてのスポット46−1〜46−9のそれぞれの位置を抽出する。なお、図16において、スポット46−1〜46−9は模式的に円で示している。
また、画像45において斜線部分は被検証物体5を示しており、さらに、スポット46−1〜46−8のそれぞれは、順に、照明65a〜65hのそれぞれの反射光(反射光スポット)であり、スポット44−9は、図12に破線矢印で示すごとく、太陽光が撮像素子64に入り込んだ結果、画像45に写った外乱光である。
そして、スポット検出部66は、図17に示す抽出スポットリスト(反射スポット候補リスト)66aを作成する。なお、ここでは画像45の左下端をX座標及びY座標の原点(0,0)とする。
抽出スポットリスト66aにおいて、通し番号(No.)“1”は図16のスポット46−1に対応するものであり、X座標が“25”,Y座標が“33”である。通し番号“2”はスポット46−2に対応するものでありX座標が“34”,Y座標が“32”である。通し番号“3”はスポット46−3に対応するものでありX座標が“39”,Y座標が“20”である。通し番号“4”はスポット46−4に対応するものでありX座標が“34”,Y座標が12”である。通し番号“5”はスポット46−5に対応するものでありX座標が“25”,Y座標が“9”である。通し番号“6”はスポット46−6に対応するものでありX座標が“17”,Y座標が“13”である。通し番号“7”はスポット46−7に対応するものでありX座標が“12”,Y座標が“21”である。通し番号“8”はスポット46−8に対応するものでありX座標が“16”,Y座標が“28”である。通し番号“9”はスポット46−9に対応するものでありX座標が“30”,Y座標が“17”である。
形状算出部67は、スポット検出部66によって抽出されたスポットの位置の一部もしくは全部(ここでは、一部(3つ))を用いて、複数の照明65から決定される円を算出し、所定の条件を満たす円のリスト(後述する図21に示す円リスト67c−1参照)を作成するものであり、図14に示すごとく、組合せ選択部67a,算出部68b,及び形状判定部(第3判定部)68cをそなえて構成されている。
組合せ選択部67aは、円形を当てはめる3つのスポットの組合せを選び出して算出部68bに渡すものであり、具体的には、抽出スポットリスト66aに保持された9つのスポットから3つのスポットの組合せをすべての通り選択する。ここでは、ステップ検出部66によって9つのスポットがリスト化されているので、全部で84通りの組合せを選択する。
また、組合せ選択部67aは、抽出スポットリスト66aの通し番号が小さいものから順に3つのスポットを組合せるように構成されており、84通りの組合せの中から、入力された組合せ番号に応じた組合せを出力するように構成されている。つまり、組合せ選択部67aは、図18のフローチャート(ステップS40〜S56)に示すごとく、組合せ番号Zを1〜84までそれぞれ入力されることによって、84通りすべての通りの組合せを出力する。
具体的には、組合せ選択部67aは、まず、内部の組合せ番号zを初期化(つまり、“1”)に設定し(ステップS40)、3つのスポットのうちの1つ目のスポットの番号(すなわち抽出スポットリスト66aの通し番号)fを“1”に設定し(ステップS41)、3つのスポットのうちの2つ目のスポットの番号gを“f+1”に設定し(ステップS42)、3つのスポットのうちの3つ目のスポットの番号hを“g+1”に設定する(ステップS43)。
そして、組合せ選択部67aは、外部から入力された所望の組合せ番号Zが、現在組合せを行なっている内部の組合せ番号zと一致するか否か(つまり、“z=Z”であるか否か)を判断する(ステップS44)。
ここで、内部の組合せ番号zと入力された所望の組合せ番号Zとが一致すれば(ステップS44のYesルート)、組合せ選択部67aは、上記ステップS41〜S43でそれぞれ設定した番号の3つのスポットを、該当する組合せとして外部に出力する(ステップS45)。つまり、最初は外部から入力された所望の組合せ番号Zが“1”である場合には、組合せ選択部67aは、抽出スポットリスト66aの通し番号が“1”,“2”,“3”、つまり、画像45におけるスポット46−1〜46−3を選択して出力する。
一方、内部の組合せ番号zと入力された所望の組合せ番号Zとが一致しなければ(ステップS44のNoルート)、組合せ選択部67aは、内部の組合せ番号を1カウントアップした上で(ステップS46)、選択する3つのスポットのうちの3つ目のスポットの番号hを1カウントアップする(ステップS47)。
そして、組合せ選択部67aは、1カウントアップ後の3つ目のスポットの番号hが、スポット検出部66によって位置を抽出されたすべてのスポットの個数(つまり、抽出スポットリスト66aのすべてのスポットの数)Qよりも多いか否かを判断する(ステップS48)。
ここで、3つ目のスポットの番号hが、すべてのスポットの個数Q以下であれば(ステップS48のNoルート)、組合せ選択部67aは、上記ステップS44に戻り、上記ステップS44〜S47の処理を再度実行する。
一方、3つ目のスポットの番号hが、すべてのスポットの個数Qよりも大きければ(ステップS48のYesルート)、組合せ選択部67aは、選択する3つのスポットのうちの2つ目のスポットの番号gを1カウントアップするとともに(ステップS49)、3つ目のスポットの番号hを、上記ステップS49で更新したスポットの番号gに1を加えた値に更新する(ステップS50)。
そして、組合せ選択部67aは、1カウントアップ後の2つ目のスポットの番号gが、スポット検出部66によって位置を抽出されたすべてのスポットの個数“Q−1”よりも多いか否かを判断する(ステップS51)。
ここで、2つ目のスポットの番号gが、すべてのスポットの個数“Q−1”以下であれば(ステップS51のNoルート)、組合せ選択部67aは、上記ステップS43に戻り、上記ステップS43〜S50の処理を再度実行する。
一方、3つ目のスポットの番号gが、すべてのスポットの個数“Q−1”よりも大きければ(ステップS51のYesルート)、組合せ選択部67aは、選択する3つのスポットのうちの1つ目のスポットの番号fを1カウントアップするとともに(ステップS52)、2つ目のスポットの番号gを、上記ステップS52で更新した1つ目のスポットの番号fに1を加えた値に更新し(ステップS53)、3つ目のスポットの番号hを、上記ステップS53で更新した2つ目のスポットの番号gに1を加えた値に更新する(ステップS54)。
次に、組合せ選択部67aは、上記ステップS52で更新した1つ目のスポットの番号fが、スポット検出部66によって位置を抽出されたすべてのスポットの個数“Q−2”よりも多いか否かを判断する(ステップS55)。
ここで、1つ目のスポットの番号fが、すべてのスポットの個数“Q−2”以下であれば(ステップS55のNoルート)、組合せ選択部67aは、上記ステップS42に戻り、上記ステップS42〜S54の処理を再度実行する。
一方、3つ目のスポットの番号fが、すべてのスポットの個数“Q−2”よりも大きければ(ステップS55のYesルート)、組合せ選択部67aは、入力された所望の組合せ番号Zに該当する組合せがないと判断して(ステップS56)、処理を終了する。
このようにして、組合せ選択部67aは、入力された組合せ番号Zに応じた組合せを算出部67bに出力する。
算出部67bは、組合せ選択部67aによって3つのスポットが選択されると、その度に、その3つのスポットからなる円(抽出光形状)を算出する。
ところで、円は、その円の半径を“r”、その円の中心のX座標を“a”、Y座標を“b”とすると、下記式(2)で表わすことができる。
2=(x−a)2+(y−b)2 ・・・(2)
したがって、算出部67bは、組合せ選択部67aによって選択された3つのスポットの位置(X座標及びY座標)をそれぞれ上記式(2)の“x”,“y”に代入し、得られた3つの連立方程式を解くことによって、半径r及び中心座標(a,b)を算出することによって円を算出する。
このように、本自動ドアシステム50では、撮影部61の複数の照明65が円を形成するように配置されているので、組合せ選択部67aが3つのスポットを選択し、算出部67bは選択された3つのスポットの位置を上記式(2)にそれぞれ代入することで、円を算出するように構成されている。
例えば、図19に示すごとく、組合せ選択部67aがスポット46−3,46−5,46−9を選択した場合、算出部67bは、破線Pで示す円の半径及び中心座標を算出する。
なお、本発明において複数の照明65が形成する所定形状は限定されるものではないが、算出部67bが算出する抽出光形状としては、かかる所定形状が円であることが好ましく、これにより、算出部67bは式(2)に基づいて抽出光形状を容易に且つ高速に算出することができる。
なお、算出部67bは、組合せ選択部67aによって選択されたすべての組合せ(ここでは84通り)に対して円を算出する。
形状判定部67cは、算出部67bによって算出された円と、複数の照明65によって決定される所定形状(ここでは円)との、位置及び大きさが一致するか否かを判定するものである。
なお、ここでいう一致とは、必ずしも完全一致を意味するものではなく、後述するように所定の条件を満たす場合、つまり、所定の誤差範囲内で一致する場合をいう。
つまり、本自動ドアシステム50では、被検証物体5と撮像素子64との距離が一定ではなく、被検証物体5が通る位置によってかかる距離にばらつきがあるので、撮像素子64によって撮像された画像における被検証物体5に反射した複数の照明65の反射光スポットが形成する円の大きさも一定ではなくばらつきがある。
したがって、形状判定部67cは、複数の照明65によって決定される円と、被検証物体5が自動ドアを通る際に想定される位置とに基づいて、画像において反射光スポットによって形成される円の大きさ及び中心位置の許容範囲を、予め設定しており、この許容範囲内におさまる円を複数の照明65によって決定される円と一致すると判定するように構成されている。
換言すると、形状判定部67cは、後述する反射光検証部68の反射光スポット予測部68aが、算出部67bによって算出された円に基づいて画像45における反射光スポットの位置を予測する前に、明らかに不正な円について、この段階で削除する。
例えば、形状判定部67cは、図20(a)に示すごとく中心位置が大きくずれている円P−1や、図20(b)に示すごとく半径が大き過ぎる円P−2や、図20(c)に示すごとく半径が小さ過ぎる円P−3は、不正な円であると判定する。
ここでは、形状判定部67cは、算出部67bによって算出された円がスポット46−9に基づくものであれば(つまり、組合せ選択部67aによって選択された3つのスポットにスポット46−9が含まれる場合は)、その円を、複数の照明65によって決定される円とは一致しない不正な円であると判定する。
そして、形状判定部67cは、複数の照明65によって決定される円と一致すると判定した円については、図21に示すような円リスト67c−1に、順に加える。
つまり、形状判定部67cは、算出部67bによって円が算出される度に上述した一致判定処理を行ない、一致すると判定した円の半径及び中心座標を円リスト67c−1に加えていき、算出部67によって算出された全ての円のうちの所定条件を満たす円についての円リスト67c−1を作成する。
ここで、図22に示すフローチャート(ステップS60〜S68)を参照しながら、形状算出部67(つまり、組合せ選択部67a,算出部67b,及び形状判定部67c)による円リスト67c−1作成の動作手順について説明する。
まず、形状算出部67は、円リスト67c−1のデータをすべて消去してリセットする(ステップS60)。
次に、形状算出部67は、組合せ選択部67aに抽出スポットリスト66aから3つのスポットを選択させる、ここでは1番目の組合せから順に選択させるべく、組合せ番号Zを“1”に指定する(ステップS61)。
すると、組合せ選択部67aは、上述した図18に示すフローチャートにしたがって1番目のスポットの組合せ(f,g,h)の選択を実行する(ステップS62)。
次いで、算出部67bは、組合せ選択部67aによって選択された3つのスポットを通る円を算出する(ステップS63)。
そして、形状判定部67cは、算出部67bによって算出された円が複数の照明65によって決定される円と一致するか否かを判定すべく、まず、その円の中心座標が所定の範囲内にあるか否かを判定する(ステップS64)。
ここで、形状判定部67cは、上記ステップS63において算出部67bによって算出された円の中心座標が所定範囲内ではない(つまり、複数の照明65によって決定される円と中心座標が一致しない)と判定すると(ステップS64のNoルート)、後述するステップS65,S66の処理を行なわずスキップして、後述するステップS67の処理に移行する。
一方、形状判定部67cは、上記ステップS63において算出部67bによって算出された円の中心座標が所定範囲内である(つまり、複数の照明65によって決定される円と中心座標が一致する)と判定すると(ステップS64のYesルート)、形状判定部67cは、さらに、この円の半径が所定の範囲内であるか否かを判定する(ステップS65)。
ここで、形状判定部67cが上記ステップS63において算出部67bによって算出された円の半径が所定範囲内ではない(つまり、複数の照明65によって決定される円と半径が一致しない)と判定すると(ステップS65のNoルート)、後述するステップS66の処理を行なわずスキップして、後述するステップS67の処理に移行する。
一方、形状判定部67cは、上記ステップS63において算出部67bによって算出された円の半径が所定範囲内である(つまり、複数の照明65によって決定される円と半径が一致する)と判定すると(ステップS65のYesルート)、形状判定部67cは、算出部67bによって算出された円と複数の照明65によって決定される円とが一致すると判定して、その算出部67bによって算出された円を円リスト67c−1に追加する(ステップS66)。
次に、形状算出部67は、組合せ番号Zを1カウントアップし(ステップS67)、カウントアップした値が組合せ選択部67aによって選択されうるすべての組合せの通り数(ここでは“84”)よりも大きいか否かを判断し(ステップS68)、大きくないと判断すると(ステップS68のNoルート)、上記ステップS62の処理に戻る。
一方、形状算出部67は、上記ステップS67で更新した値が組合せ選択部67aによって選択されうるすべての組合せの通り数よりも大きいと判断すると(ステップS68のYesルート)、処理を終了する。
次に、反射光検証部68について説明すると、反射光検証部68は、形状算出部67によって作成された円リスト67c−1に保持された円に基づいて画像45における反射光スポットを予測し、予測した反射光スポットが正しいか否かを判定して、画像45において、複数の照明65からの光が被検証物体5によって反射された反射光スポットが存在するか否かを検証するものであり、図14に示すごとく、反射光スポット予測部(予測部)68a,及び反射スポット判定部(第4判定部)68bをそなえて構成されている。
反射光スポット予測部68aは、円リスト67c−1に保持された、形状判定部67cによって複数の照明65によって決定される円と一致すると判定された円と、複数の照明65のそれぞれの撮像素子64に対する配置位置とに基づいて、画像45における、複数の照明65による反射光の位置のそれぞれを予測するものである。
つまり、複数の照明65が、上記図13に示すように撮像素子64を中心とする円を形成するように、それぞれが配置されているので、反射光スポット予測部68aは、円リスト67c−1に保持された円の円周上の、複数の照明65のそれぞれの撮像素子64に対する位置に対応する8つの位置を、複数の照明65のそれぞれによる反射光スポットの位置であると予測する。つまり、図23に示すごとく円を8等分した際の、円周上の点を複数の照明65のそれぞれによる反射光スポット65−1〜65−8であると予測する。
そして、反射光スポット予測部68aは、予測した8つの反射光スポット65−1〜65−8の位置を反射光スポットチェックリスト(図示略)として保持する。つまり、反射光スポット予測部68aは、上述した第1実施形態の反射光検出装置20の反射光スポット検証部26と同様に図7に示す反射光スポットチェックリスト26aと同様の構成の反射光スポットチェックリストを作成する。
反射光スポット判定部68bは、反射光スポット予測部68aによって予測された8つの反射光スポット65−1〜65−8の位置と、スポット検出部66によって抽出された複数のスポットの位置とを比較して、一致するものを真の反射光スポットであると判定するものである。
つまり、反射光スポット判定部68bは、上述した第1実施形態の反射光検出装置20の反射光スポット検証部26と同様に、上記図8に示すフローチャート(ステップS1〜S10)に示す手順と同一手順で、抽出スポットリスト66aに保持されたスポットのそれぞれが、反射光スポットであるか否かを検証し、抽出スポットリスト66aに一致するものであれば、反射光スポットチェックリストにおける当該反射光スポット65−1〜65−8のチェック済情報を“1”に設定する。
また、図12に示すように、判断処理部63は、反射光検出部62によって画像45から反射光スポットが検出されると、被検証物体5が存在すると判断して、ドア51を開くべくドア開閉装置52に信号を出力する一方、反射光スポットが検出されなければ被検証物体5は存在しないと判断するものであり、ここでは、反射光検出部62の反射光スポット判定部68bによって画像45から反射光スポットが所定数(ここでは7個)以上検出されると、被検証物体5が存在すると判断する一方、画像45から検出された反射光が所定数よりも少なければ、被検証物体5は存在しないと判断する。
なお、判断処理部63は、被検証物体5が存在しないと判断すると、ドア開閉装置52にドア51を開閉させるための信号を出力しない。
具体的には、判断処理部63は、反射光スポット判定部68bによって作成された反射光スポットチェックリストにおけるチェック済情報が“1”の個数をカウントして、カウントした値が“7”以上であれば、被検証物体5が存在すると判定する。
また、判断処理部63が被検証物体5の有無を判断する際の閾値である、上記所定数は、大きい値を設定すると外乱光に強くなる(つまり、外乱光を反射光スポットであると誤検出する確率は低くなる)が、被検証物体5に反射された照明65の光が高い確率で撮像素子64の撮像範囲内に返って来なくては被検証物体5が存在すると判断することができなくなり、被検証物体5が存在するにも係わらず被検証物体5が存在しないと誤判断する可能性が高くなってしまう。
逆に、上記所定数を下げると外乱光による誤検出を起こしやすくなるが、被検証物体5を検出(被検証物体5が存在すると判断)し易くなる。
したがって、被検証物体5の有無判断の閾値となる上記所定値は、本自動ドアシステム50の撮影条件等、現場の状況に応じて決定することが好ましい。
ここで、図24に示すフローチャート(ステップS70〜S83)を参照しながら、反射光検出部62の反射光検証部68と、判断処理部63とが連携して実行する被検証物体5の有無判断の手順(反射光検出部68と判断処理部63との動作手順)について説明する。
まず、反射光検証部68の反射光スポット予測部68aが、円リスト67c−1の通し番号1番から順に処理を実行すべく、円リスト67c−1の通し番号tの値を“1”に設定し(ステップS70)、さらに、反射光スポット検証部68bが、反射光スポットチェックリストのすべてのフィールドをクリアしてリセットするとともに(ステップS71)、作成する反射光スポットチェックリストにおける通し番号uを“1”に設定する(ステップS72)。
次に、反射光スポット予測部68aが、円リスト67c−1の通し番号tが“1”の円の円周上を8等分した点のうちの一つを選び、その座標(Xu,Yu)を取得する(ステップS73)。
そして、反射光スポット予測部68aは、上記ステップS73で選んだ一つの点を、反射光スポットチェックリストのu番目(ここでは1番目)のフィールドの反射光スポットの座標として設定する(ステップS74)。
次に、反射光スポット予測部68aは、反射光スポットチェックリストにおける通し番号uを1カウントアップして(ステップS75)、さらに、前回設定した座標をかかる円上で45度回転(つまり、かかる円周上で45度分移動)させて、次の新しい点の座標(Xu,Yu)を取得する(ステップS76)。
次いで、反射光スポット予測部68aは、上記ステップS75で更新した反射光スポットチェックリストの通し番号uが複数の照明65の数(ここでは8つ)よりも大きいか否かを判断する(ステップS77)。
ここで、通し番号uが“8”よりも小さければ(ステップS77のNoルート)、反射光スポット予測部68aは、再度上記ステップS74〜S77までの処理を実行する。
一方、通し番号uが“8”よりも大きければ(すなわち“9”であれば;ステップS77のYesルート)、反射光スポット予測部68aは、円リスト67c−1の通し番号t(ここでは“1”)の円に基づく画像45における反射光スポットリストの予測(つまり、かかる円に基づく反射光スポットチェックリストの作成)は完了したと判断して処理を終了し、反射光スポット判定部68bが、作成した反射光スポットチェックリストと抽出スポットリスト66aとを比較して反射の有無を判定する(ステップS78)。
つまり、反射光スポット判定部68bは、反射光スポットチェックリストのすべての反射光スポット65−1〜65−8について抽出スポットリスト66aのスポットと比較を実行し、反射光スポットチェックリストの反射光スポット65−1〜65−8と抽出スポットリスト66aのスポットとが一致すると、当該反射光スポット65−1〜65−8のチェック済情報を“1”に設定する(上記図8のステップS1〜S10参照)。
次に、判断処理部63が、反射光スポット判定部68bにおいて反射光スポットであると判定されたスポットの数(つまり、反射光スポットチェックリストにおけるチェック済情報が“1”の個数)を取得して、取得した数が所定値(ここでは“7”)以上であるか否かを判定する(ステップS79)。
ここで、抽出スポットリスト66aのスポットと一致した反射光スポットの数が所定値以上であれば(ステップS79のYesルート)、判断処理部63は、被検証物体5が存在すると判定して(ステップS80)、処理を終了する。
一方、抽出スポットリスト66aのスポットと一致した反射光スポットの数が所定値よりも少なければ(ステップS79のNoルート)、判断処理部63は、円リスト67c−1の次の円に対する処理を実行すべく、円リスト67c−1の通し番号tを1カウントアップする(ステップS81)。
そして、判断処理部63は上記ステップS80で更新した通し番号tが、円リスト67c−1における円の総数よりも多いか否かを判定する(ステップS82)。
ここで更新後の通し番号tが円リスト67c−1の円の総数以下であれば(ステップS82のNoルート)、更新後の通し番号tに対応する円に対する処理を実行すべく、反射光スポット予測部68aに処理を戻す(つまり、上記ステップS71へリターンする)。
一方、更新後の通し番号tが円リスト67c−1の円の総数よりも多ければ(ステップS82のYesルート)、つまり、円リスト67c−1における円すべてについて上記ステップS71〜S79の処理を実行した結果、被検証物体5が存在すると判断しなかった場合には、判断処理部63は、被検証物体5は存在しないと判断して(ステップS83)、処理を終了する。
このように、反射光検出部62の反射光検証部68と、判断処理部63とが連携することで、円リスト67c−1に保持された円一つずつに対して、当該円に基づく被検証物体5の有無判断処理を実行することができ、判断処理部63が、被検証物体5が存在すると判断した場合には、そこで処理を終了することができるので、被検証物体5の有無を効率良く且つ高速に判断することができる。
このように、本発明の第2実施形態としての自動ドアシステム50(特に反射光検出装置60)によれば、上述した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本反射光検出装置60によれば、反射光検出部62が、複数の照明65のそれぞれの撮像素子64に対する配置位置によって決定される所定形状に基づいて、画像45から反射光スポットを検出するので、反射光スポットの検出をより確実に実行することができ、判断処理部63による被検証物体5の有無の判断もより正確なものになる。
また、反射光検出部62が、かかる所定形状に基づいて反射光スポットを検出するので、撮像素子64と被検証物体5との距離が一定ではない場合であっても、すなわち、撮像素子64によって撮像された画像45における被検証物体5の大きさや角度などに係わらず、反射光検出部62は反射光スポットを確実に検出することができ、判断処理部63は被検証物体5の有無の判断を確実に実行することができる。
さらに、反射光検出部62の形状算出部67の形状判定部67cが、算出部67bによって算出された円のうち、複数の照明65から決定される円と一致するもの(所定の条件を満たすもの)を円リスト67c−1に加え、反射光検証部68が、その円リスト67c−1に基づいて反射光スポットを検出するので、反射光検出部62は、高効率に且つ正確に反射光スポットを検出することができる。
〔3〕その他
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形、組合せて実施することができる。
例えば、上述した第1実施形態では、反射光検出装置20の撮影部21が8つの照明24a〜24hをそなえて構成されている例をあげて説明したが、本発明において撮影部21がそなえる照明の数は限定されるものではない。
また、上述した第1実施形態では、反射光検出装置20の反射光検出部22の反射光スポット検証部26が、複数の照明24の撮像素子23に対する配置位置に基づいて予め設定された画像43における反射光スポットの位置(つまり、反射光スポットチェックリスト26a)に基づいて、画像43における反射光スポットを検出する場合を例にあげて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上述した第1実施形態の変形例として、反射光検出装置20が、上述した第2実施形態の反射光検出装置60と同様に、複数の照明24によって決定される所定形状(ここでは矩形)に基づいて画像43から反射光スポットを検出するように構成してもよい。
つまり、反射光検出装置20の反射光検出部22が、上述した第2実施形態の反射光検出装置60の反射光検出部62の形状算出部67及び反射光検証部68をそなえるように構成してもよく、これによって画像43から反射光スポットをより確実に検出することができ、その結果、被検証物体2の反射特性をより正確に判断することができる。
また、この第1実施形態の変形例において、反射光検出部22が、反射光検証部68をそなえずに、反射判断部27が被検証物体2の反射特性の判断を実行するようにしてもよい。
つまり、形状算出部67の形状判定部67cが、算出部67bによって算出された所定形状(抽出光形状)が所定の条件を満たす(すなわち、複数の照明24によって決定される所定形状と一致する)と判定した場合に、反射判断部27が、反射光スポットが検出されたと判断して被検証物体2が反射体であると判断するように構成してもよい。
なお、このとき、形状判定部67cが、算出部67bによって算出されたすべての円が所定の条件を満たさないと判定した場合には、反射判断部27が、反射光スポットが検出されなかったと判断して被検証物体2が非反射体であると判断するように構成する。
このように、形状判定部67cが、算出部67bによって算出された抽出光形状が所定の条件を満たす場合に、反射判断部27が、被検証物体2が反射体であると判断するので、非常に効率よく且つ高速に、反射特性の判定を行なうことができる。
さらに、これと同様に、上述した第2実施形態においても、反射光検出部62が、反射光検証部68をそなえずに構成され、判断処理部63が被検証物体5の有無判断を実行するようにしてもよい。
つまり、形状算出部67の形状判定部67cが、算出部67bによって算出された所定形状が所定の条件を満たす(すなわち、複数の照明24によって決定される所定形状と一致する)と判定した場合に、判断処理部63が、反射光検出部62によって画像45から反射光スポットが検出されたと判断して被検証物体5が存在すると判断するように構成してもよい。
なお、このとき、形状判定部67cが、算出部67bによって算出されたすべての円が所定の条件を満たさないと判定した場合には、判断処理部63は、画像45から反射光スポットが検出されなかったと判断して被検証物体5が存在しないと判断するように構成する。
このように、形状判定部67cが、算出部67bによって算出された抽出光形状が所定の条件を満たす場合に、判断処理部63が、被検証物体5が存在すると判断するので、非常に効率よく且つ高速に、被検証物体5の有無判断(検出)を行なうことができる。
さらに、上述した第1実施形態の変形例及び上述した第2実施形態においては、形状算出部67が複数のスポットに基づいて算出した所定の条件を満たす所定形状(抽出光形状)をリスト化し、反射光検証部68がリスト化された所定形状に基づいて反射光スポットの位置を予測し、さらに予測した反射光スポットが真の反射光スポットであるか否かを判定し、判断処理部63が、かかる真の反射光スポットが所定数以上である場合に被検証物体5が存在すると判断するように構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、反射光検証部68をそなえずに、形状算出部67の形状判定部67cが、算出部67bによって算出された抽出光形状が所定の条件を満たす(すなわち、複数の照明24,65によって決定される所定形状と一致する)と判定した場合に、当該抽出光形状をなす複数のスポットが反射光スポットであると判定するように構成してもよい。
つまり、形状判定部67cが、算出部67bによって算出された抽出光形状と、複数の照明24,65によって決定される所定形状とに基づいて、抽出光形状をなす複数のスポットが反射光スポットであるか否かを判定する第2判定部として機能するように構成してもよい。
より具体的には、第2判定部としての形状判定部67cは、算出部67bによって算出された抽出光形状と、かかる所定形状との位置及び大きさが、所定の誤差範囲内で一致すれば、当該抽出光形状をなす複数のスポットが反射光スポットであると判定する一方、位置及び大きさの少なくとも一方が一致しなければ、当該抽出光形状をなす複数のスポットのうちの少なくとも1つは、反射光スポットではないと判定する。
そして、このとき、第2判定部としての形状判定部67cは、算出部67bによって算出されたすべての円に対して上述した判定処理を実行して、反射光スポットであると判定されたスポットの総数を取得し、反射判断部27もしくは判断処理部63が、かかる総数が所定値以上であるか否かによって、被検証物体2が反射体であるか否か、もしくは、被検証物体5が存在するか否かを、それぞれ判断する。
このように、形状判定部67cが、算出部67bによって算出された抽出光形状が所定の条件を満たす場合に、その抽出光形状をなすスポットを反射光スポットであると判定し、算出部67bによって算出されたすべての円についてかかる判定処理を実行した結果、反射光スポットの総数をし、反射判断部27もしくは判断処理部63が、かかる総数に基づいて、それぞれ判断を行なうので、判断の正確性と効率性とを両立させた判断処理を実行することができる。
なお、上述した第2実施形態及び上述した変形例において、複数の照明24,65によって決定される所定形状は、円や矩形に限定されるものではなく、2つの照明からなる直線や、複数の照明からなる楕円等であってもよい。
また、上述した第1実施形態では、撮影部21の撮像素子23が、上流側の装置などと連携して、被検証物体2が搬送装置3によって搬送されてくるタイミングを算出し、算出したタイミングで被検証物体2を撮像するように構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、撮像素子23の上流側に赤外線センサをそなえ、この赤外線センサによってベルト3bに乗って搬送されてくる被検証物体2を検出することによって、撮像素子23が被検証物体2を撮像するように構成してもよい。
さらに、上述した第1実施形態では、不良品が所定数連続して検出された場合に、警告部31が音声や画像等を用いて外部に警告を発生する場合を例にあげて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、不良品が所定数連続して検出されると、搬送装置3の流れを変える(例えば、停止する)ように構成してもよい。
さらに、上述した第1実施形態では、不良品が所定数連続して検出された場合に、警告部31が音声や画像等を用いて外部に警告を発生する場合を例にあげて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、不良品が所定数連続して検出されると、搬送装置3の流れを変える(例えば、停止する)ように構成してもよい。
〔4〕付記
(付記1)
撮像対象を撮像する撮像部と、
該撮像部の光軸と平行もしくは略平行な光を前記撮像対象に対して投光する投光部と、
該投光部の前記撮像部に対する配置位置に基づいて、前記撮像部によって撮像された前記撮像対象の画像から、前記撮像対象によって反射された前記投光部からの光(以下、反射光という)を検出する検出部とをそなえて構成されていることを特徴とする、反射光検出装置。
(付記2)
前記検出部が、
前記画像における光の位置を抽出する抽出部と、
該抽出部によって抽出された光の位置と、前記投光部の前記配置位置とに基づいて、前記画像における光が前記反射光であるか否かを判定する第1判定部とをそなえて構成されていることを特徴とする、付記1記載の反射光検出装置。
(付記3)
前記検出部の前記第1判定部が、該抽出部によって抽出された光の位置と前記投光部の前記配置位置に基づいて予め設定された前記画像における前記反射光の位置とを比較し、前記光の位置と前記の反射光の位置とが一致すると、当該光が前記反射光であると判定する一方、一致しなければ、当該光が前記反射光ではないと判定することを特徴とする、付記2記載の反射光検出装置。
(付記4)
前記検出部によって前記反射光が検出されると、前記撮像対象が反射体であると判断する一方、前記検出部によって前記反射光が検出されなければ、前記撮像対象が非反射体であると判断する反射判断部をそなえて構成されていることを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の反射光検出装置。
(付記5)
前記投光部を複数そなえ、
前記検出部が、前記複数の投光部の前記配置位置のそれぞれに基づいて、前記検出を行なうとともに、
前記検出部によって検出された前記反射光が所定数以上であれば、前記撮像対象が反射体であると判断する一方、前記検出部によって検出された前記反射光が前記所定数よりも少なければ、前記撮像対象が非反射体であると判断する反射判断部をそなえて構成されていることを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の反射光検出装置。
(付記6)
前記投光部を複数そなえ、
前記検出部が、
前記画像における光の位置を抽出する抽出部と、
該抽出部によって抽出された複数の光の位置の一部または全部から決定される、前記複数の投光部のそれぞれの配置位置によって決定される所定形状に対応する形状(以下、抽出光形状という)を算出する形状算出部と、
該形状算出部によって算出された前記抽出光形状と、前記所定形状とに基づいて、前記抽出光形状をなす複数の光が前記反射光であるか否かを判定する第2判定部とをそなえて構成されていることを特徴とする、付記1記載の反射光検出装置。
(付記7)
前記検出部によって検出された前記反射光が所定数以上であれば、前記撮像対象が反射体であると判断する一方、前記検出部によって検出された前記反射光が前記所定数よりも少なければ、前記撮像対象が非反射体であると判断する反射判断部をそなえて構成されていることを特徴とする、付記6記載の反射光検出装置。
(付記8)
前記所定形状が円形になるように、前記複数の投光部が配置されていることを特徴とする、付記6または7記載の反射光検出装置。
(付記9)
前記所定形状が矩形になるように、前記複数の投光部が配置されていることを特徴とする、付記6または7記載の反射光検出装置。
(付記10)
撮像対象を撮像しうる撮像部と、
該撮像部の光軸と平行もしくは略平行な光を前記撮像対象に対して投光する複数の投光部と、
前記複数の投光部の前記撮像部に対する配置位置によって決定される所定形状に基づいて、前記撮像部によって撮像された画像から、前記撮像対象によって反射された前記複数の投光部からの光(以下、反射光という)を検出する検出部とをそなえて構成されていることを特徴とする、反射光検出装置。
(付記11)
前記検出部によって前記反射光が検出されると、前記撮像対象が存在すると判断する一方、前記検出部によって前記反射光が検出されなければ、前記撮像対象が存在しないと判断する判断部をそなえて構成されていることを特徴とする、付記10記載の反射光検出装置。
(付記12)
前記判断部が、前記検出部によって検出された前記反射光が所定数以上であれば、前記撮像対象が存在すると判断する一方、前記検出部によって検出された前記反射光が前記所定数よりも少なければ、前記撮像対象が存在しないと判断することを特徴とする、付記11記載の反射光検出装置。
(付記13)
前記検出部が、
前記画像における光の位置を抽出する抽出部と、
該抽出部によって抽出された複数の光の位置の一部または全部から決定される、前記所定形状に対応する形状(以下、抽出光形状という)を算出する形状算出部と、
該形状算出部によって算出された前記抽出光形状と、前記所定形状とに基づいて、前記抽出光形状をなす複数の光が前記反射光であるか否かを判定する第2判定部とをそなえて構成されていることを特徴とする、付記10〜12のいずれか1項に記載の反射光検出装置。
(付記14)
前記検出部の前記第2判定部が、前記抽出光形状と前記所定形状との位置及び大きさが一致すれば、前記抽出光形状をなす複数の光が前記反射光であると判定する一方、前記位置及び前記大きさの少なくとも一方が一致しなければ、前記抽出光形状をなす複数の光のうちの少なくとも1つは前記反射光ではないと判定することを特徴とする、付記13記載の反射光検出装置。
(付記15)
前記検出部が、
前記画像における光の位置を抽出する抽出部と、
該抽出部によって抽出された複数の光の位置の一部もしくは全部から決定される前記所定形状に対応する形状(以下、抽出光形状という)を算出する形状算出部と、
該形状算出部によって算出された前記抽出光形状と前記所定形状との位置及び大きさが一致するか否かを判定する第3判定部と、
該第3判定部によって一致すると判定された場合に、当該抽出光形状と前記複数の投光部のそれぞれの前記撮像部に対する配置位置とに基づいて、前記複数の投光部による前記反射光の位置のそれぞれを予測する予測部と、
該予測部によって予測された複数の反射光の位置と、前記抽出部によって抽出された前記複数の光の位置とを比較して、一致するものを前記反射光と判定する第4判定部とをそなえて構成されていることを特徴とする、付記10〜12のいずれか1項に記載の反射光検出装置。
(付記16)
前記所定形状が円形になるように、前記複数の投光部が配置されていることを特徴とする、付記10〜15のいずれか1項に記載の反射光検出装置。
(付記17)
撮像対象を撮像する撮像部と、
該撮像部の光軸と平行もしくは略平行な光を前記撮像対象に対して投光する複数の投光部と、
前記撮像部によって撮像された前記撮像対象の画像における光の位置を抽出する抽出部と、
該抽出部によって抽出された複数の光の位置の一部または全部から決定される、前記複数の投光部のそれぞれの配置位置によって決定される所定形状に対応する形状(以下、抽出光形状という)を算出する形状算出部と、
該形状算出部によって算出された前記抽出光形状と前記所定形状とが一致するか否かを判定する形状判定部と、
該形状判定部によって一致すると判定された場合に前記撮像対象が反射体であると判断する一方、該形状判定部によって一致しないと判定された場合に前記撮像対象が非反射体であると判断する反射判断部とをそなえて構成されていることを特徴とする、反射特性判断装置。
(付記18)
前記所定形状が円形になるように、前記複数の投光部が配置されていることを特徴とする、付記17記載の反射特性判断装置。
(付記19)
撮像対象を撮像する撮像部と、
該撮像部の光軸と平行もしくは略平行な光を前記撮像対象に対して投光する複数の投光部と、
前記撮像部によって撮像された前記撮像対象の画像における光の位置を抽出する抽出部と、
該抽出部によって抽出された複数の光の位置の一部または全部から決定される、前記複数の投光部のそれぞれの配置位置によって決定される所定形状に対応する形状(以下、抽出光形状という)を算出する形状算出部と、
該形状算出部によって算出された前記抽出光形状と前記所定形状とが一致するか否かを判定する形状判定部と、
該形状判定部によって一致すると判定された場合に前記撮像対象が存在すると判断する一方、該形状判定部によって一致しないと判定された場合に前記撮像対象が存在しないと判断する判断処理部とをそなえて構成されていることを特徴とする、物体検出装置。
(付記20)
前記所定形状が円形になるように、前記複数の投光部が配置されていることを特徴とする、付記19の物体検出装置。

Claims (20)

  1. 撮像対象を撮像する撮像部と、
    該撮像部の光軸と平行もしくは略平行な光を前記撮像対象に対して投光する投光部と、
    該投光部の前記撮像部に対する配置位置に基づいて、前記撮像部によって撮像された前記撮像対象の画像から、前記撮像対象によって反射された前記投光部からの光(以下、反射光という)を検出する検出部とをそなえて構成されていることを特徴とする、反射光検出装置。
  2. 前記検出部が、
    前記画像における光の位置を抽出する抽出部と、
    該抽出部によって抽出された光の位置と、前記投光部の前記配置位置とに基づいて、前記画像における光が前記反射光であるか否かを判定する第1判定部とをそなえて構成されていることを特徴とする、請求の範囲第1項記載の反射光検出装置。
  3. 前記検出部の前記第1判定部が、該抽出部によって抽出された光の位置と前記投光部の前記配置位置に基づいて予め設定された前記画像における前記反射光の位置とを比較し、前記光の位置と前記の反射光の位置とが一致すると、当該光が前記反射光であると判定する一方、一致しなければ、当該光が前記反射光ではないと判定することを特徴とする、請求の範囲第2項記載の反射光検出装置。
  4. 前記検出部によって前記反射光が検出されると、前記撮像対象が反射体であると判断する一方、前記検出部によって前記反射光が検出されなければ、前記撮像対象が非反射体であると判断する反射判断部をそなえて構成されていることを特徴とする、請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1項に記載の反射光検出装置。
  5. 前記投光部を複数そなえ、
    前記検出部が、前記複数の投光部の前記配置位置のそれぞれに基づいて、前記検出を行なうとともに、
    前記検出部によって検出された前記反射光が所定数以上であれば、前記撮像対象が反射体であると判断する一方、前記検出部によって検出された前記反射光が前記所定数よりも少なければ、前記撮像対象が非反射体であると判断する反射判断部をそなえて構成されていることを特徴とする、請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1項に記載の反射光検出装置。
  6. 前記投光部を複数そなえ、
    前記検出部が、
    前記画像における光の位置を抽出する抽出部と、
    該抽出部によって抽出された複数の光の位置の一部または全部から決定される、前記複数の投光部のそれぞれの配置位置によって決定される所定形状に対応する形状(以下、抽出光形状という)を算出する形状算出部と、
    該形状算出部によって算出された前記抽出光形状と、前記所定形状とに基づいて、前記抽出光形状をなす複数の光が前記反射光であるか否かを判定する第2判定部とをそなえて構成されていることを特徴とする、請求の範囲第1項記載の反射光検出装置。
  7. 前記検出部によって検出された前記反射光が所定数以上であれば、前記撮像対象が反射体であると判断する一方、前記検出部によって検出された前記反射光が前記所定数よりも少なければ、前記撮像対象が非反射体であると判断する反射判断部をそなえて構成されていることを特徴とする、請求の範囲第6項記載の反射光検出装置。
  8. 前記所定形状が円形になるように、前記複数の投光部が配置されていることを特徴とする、請求の範囲第6項または第7項記載の反射光検出装置。
  9. 前記所定形状が矩形になるように、前記複数の投光部が配置されていることを特徴とする、請求の範囲第6項または第7項記載の反射光検出装置。
  10. 撮像対象を撮像しうる撮像部と、
    該撮像部の光軸と平行もしくは略平行な光を前記撮像対象に対して投光する複数の投光部と、
    前記複数の投光部の前記撮像部に対する配置位置によって決定される所定形状に基づいて、前記撮像部によって撮像された画像から、前記撮像対象によって反射された前記複数の投光部からの光(以下、反射光という)を検出する検出部とをそなえて構成されていることを特徴とする、反射光検出装置。
  11. 前記検出部によって前記反射光が検出されると、前記撮像対象が存在すると判断する一方、前記検出部によって前記反射光が検出されなければ、前記撮像対象が存在しないと判断する判断部をそなえて構成されていることを特徴とする、請求の範囲第10項記載の反射光検出装置。
  12. 前記判断部が、前記検出部によって検出された前記反射光が所定数以上であれば、前記撮像対象が存在すると判断する一方、前記検出部によって検出された前記反射光が前記所定数よりも少なければ、前記撮像対象が存在しないと判断することを特徴とする、請求の範囲第11項記載の反射光検出装置。
  13. 前記検出部が、
    前記画像における光の位置を抽出する抽出部と、
    該抽出部によって抽出された複数の光の位置の一部または全部から決定される、前記所定形状に対応する形状(以下、抽出光形状という)を算出する形状算出部と、
    該形状算出部によって算出された前記抽出光形状と、前記所定形状とに基づいて、前記抽出光形状をなす複数の光が前記反射光であるか否かを判定する第2判定部とをそなえて構成されていることを特徴とする、請求の範囲第10項〜第12項のいずれか1項に記載の反射光検出装置。
  14. 前記検出部の前記第2判定部が、前記抽出光形状と前記所定形状との位置及び大きさが一致すれば、前記抽出光形状をなす複数の光が前記反射光であると判定する一方、前記位置及び前記大きさの少なくとも一方が一致しなければ、前記抽出光形状をなす複数の光のうちの少なくとも1つは前記反射光ではないと判定することを特徴とする、請求の範囲第13項記載の反射光検出装置。
  15. 前記検出部が、
    前記画像における光の位置を抽出する抽出部と、
    該抽出部によって抽出された複数の光の位置の一部もしくは全部から決定される前記所定形状に対応する形状(以下、抽出光形状という)を算出する形状算出部と、
    該形状算出部によって算出された前記抽出光形状と前記所定形状との位置及び大きさが一致するか否かを判定する第3判定部と、
    該第3判定部によって一致すると判定された場合に、当該抽出光形状と前記複数の投光部のそれぞれの前記撮像部に対する配置位置とに基づいて、前記複数の投光部による前記反射光の位置のそれぞれを予測する予測部と、
    該予測部によって予測された複数の反射光の位置と、前記抽出部によって抽出された前記複数の光の位置とを比較して、一致するものを前記反射光と判定する第4判定部とをそなえて構成されていることを特徴とする、請求の範囲第10項〜第12項のいずれか1項に記載の反射光検出装置。
  16. 前記所定形状が円形になるように、前記複数の投光部が配置されていることを特徴とする、請求の範囲第10項〜第15項のいずれか1項に記載の反射光検出装置。
  17. 撮像対象を撮像する撮像部と、
    該撮像部の光軸と平行もしくは略平行な光を前記撮像対象に対して投光する複数の投光部と、
    前記撮像部によって撮像された前記撮像対象の画像における光の位置を抽出する抽出部と、
    該抽出部によって抽出された複数の光の位置の一部または全部から決定される、前記複数の投光部のそれぞれの配置位置によって決定される所定形状に対応する形状(以下、抽出光形状という)を算出する形状算出部と、
    該形状算出部によって算出された前記抽出光形状と前記所定形状とが一致するか否かを判定する形状判定部と、
    該形状判定部によって一致すると判定された場合に前記撮像対象が反射体であると判断する一方、該形状判定部によって一致しないと判定された場合に前記撮像対象が非反射体であると判断する反射判断部とをそなえて構成されていることを特徴とする、反射特性判断装置。
  18. 前記所定形状が円形になるように、前記複数の投光部が配置されていることを特徴とする、請求の範囲第17項記載の反射特性判断装置。
  19. 撮像対象を撮像する撮像部と、
    該撮像部の光軸と平行もしくは略平行な光を前記撮像対象に対して投光する複数の投光部と、
    前記撮像部によって撮像された前記撮像対象の画像における光の位置を抽出する抽出部と、
    該抽出部によって抽出された複数の光の位置の一部または全部から決定される、前記複数の投光部のそれぞれの配置位置によって決定される所定形状に対応する形状(以下、抽出光形状という)を算出する形状算出部と、
    該形状算出部によって算出された前記抽出光形状と前記所定形状とが一致するか否かを判定する形状判定部と、
    該形状判定部によって一致すると判定された場合に前記撮像対象が存在すると判断する一方、該形状判定部によって一致しないと判定された場合に前記撮像対象が存在しないと判断する判断処理部とをそなえて構成されていることを特徴とする、物体検出装置。
  20. 前記所定形状が円形になるように、前記複数の投光部が配置されていることを特徴とする、請求の範囲第19項記載の物体検出装置。
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