JPWO2007097391A1 - データ消去プログラム、データ消去方法及び磁気記録データの消去方法 - Google Patents

データ消去プログラム、データ消去方法及び磁気記録データの消去方法 Download PDF

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Abstract

不要になった磁気記録媒体に記録された全ての磁気記録データを、確実に消去することができるデータ消去プログラム,磁気記録データの消去方法,データ消去方法を提供する。磁気記録媒体1の所定領域Cが、ブートされるオペレーティングシステムでは認識不可能に確保されており、前記所定領域Cに磁気記録データが記録されている場合において、前記磁気記録データを消去する。記録媒体に記録された内容の中で特定のオペレーティングシステムに認識させる領域を規定する領域認識データを消去又は書き換え、その後に記録媒体に記録されたデータを消去する。

Description

本発明は、固定ディスク等の記録媒体に記録された記録データの消去方法に関するものである。また本発明は、記録媒体に記録された記録データを消去するプログラムに関するものである。
昨今のコンピュータ関連の技術の進展に伴って固定ディスク(ハードディスク)の大容量化が進み、今や大企業や大学等の研究機関による特殊用途に限らず、一般家庭においてもごく普通に大容量の固定ディスクを搭載したコンピュータが用いられるようになった。
固定ディスクは、益々大容量化の一途を辿っており、ユーザはわずか数年のうちに新規で、より大容量の固定ディスクを購入し、不要になった既存の固定ディスクを処分する機会が多くなった。
不要になった固定ディスクを処分する際には、機密情報が漏洩しないように細心の注意を要し、記録されている磁気記録データを消去するか、又は記録されている磁気記録データを読み取り不可能な状態にする必要がある。
不要になった固定ディスクからの情報の漏洩を回避するためには、物理的に固定ディスクを破壊してしまう方法がある。しかしこの方法では、機能的には何ら問題がない固定ディスクの再利用を図ることができず、資源を有効活用するという観点からは好ましいものではない。そこで、固定ディスクに記録された磁気記録データを、ダミーのデータで上書きすることによって消去する方法が考えられる。このような技術が、例えば特許文献1に開示されている。
特開2006−53721号公報
ところで、昨今は、固定ディスクが大容量化したことに伴い、固定ディスクの一部の領域に、リカバリに必要なデータを記録してリカバリディスクの添付が省略されて販売されるコンピュータが多くなった。すなわち、固定ディスク全体の領域のうち、ある所定領域のみは、オペレーティングシステムでは認識することができず、従ってユーザは、固定ディスク全体の領域のうち、オペレーティングシステムが認識することができる領域の範囲で固定ディスクを使用することになる。例えば、全領域の容量が100GB(ギガバイト)であって、そのうちの10GBが前述の所定領域であれば、残りの90GBがオペレーティングシステムの認識できる領域である。また、リカバリ用途以外の用途で、オペレーティングシステムでは認識できないようにすることもあり得る。
このように固定ディスクにオペレーティングシステムでは認識できない所定領域があると、この所定領域部分は、コンピュータ製造メーカによる様々な利用が可能になる。
一例を挙げると、ユーザ(オペレーティングシステム)が認識可能な領域に記録された磁気記録データのコピーを、ユーザが認識することができない所定領域に記録し、所定領域をいわゆるバックアップ領域として利用することができる。コンピュータ製造メーカとしては、このバックアップ領域を作成することにより、ユーザが不用意に削除してしまった重要なデータの復元サービスを提供することが可能になる。
ユーザとしては、削除してしまった重要データが復元されるので、これは非常に有り難いサービスではあるが、このコンピュータを他人に譲渡する際や、固定ディスクを交換する際には、前述のバックアップ領域にも機密データが残ることになる。しかもユーザは、このバックアップ領域を認識できないので、たとえ削除プログラムを使用して削除を試みても、削除プログラムはオペレーティングシステムが認識できる領域部分の記録データを削除するだけであり、依然としてバックアップ領域には機密データが残ってしまう。
そこで本発明は、不要になった記録媒体に記録された全ての記録データを、確実に消去することができるデータの消去方法及びデータ消去プログラムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するための本発明は、記録媒体の全領域中の特定の領域をブートされるオペレーティングシステムが認識可能領域であると規定するか、あるいは記録媒体の特定の領域をブートされるオペレーティングシステムが認識できない領域であると規定する領域認識データを消去又は書き換える領域認識消去プログラムと、記録媒体の記録データを消去又は書き換えるデータ消滅プログラムを備えたデータ消去プログラムである。
本発明のデータ消去プログラムを使用すると、領域認識消去プログラムによって、ブートされるオペレーティングシステムが認識可能な領域であると規定する領域認識データが消去又は書き換えられる。そのためオペレーティングシステムが認識可能な領域が広がる。あるいはオペレーティングシステムが認識できない領域が減少する。その結果、前記したバックアップ領域についても認識することができる状態となり、データ消滅プログラムによってデータを消去または上書きすることができる。
記録媒体としては、IDE,SATA,SCSI,USB等のインターフェースを問わず全ての固定ディスク、USBメモリや各種メモリカード等の半導体メモリを含む。
本発明は、領域認識消去プログラムは、記録媒体の前記領域認識データが格納された領域を含みこの領域を越える領域を消去又は書き換えることを特徴とするデータ消去プログラムである。
本発明のデータ消去プログラムでは、領域認識データが格納された領域を広めに消去又は書き換えるものであり、より完全を期すことができる。
本発明は、領域認識消去機能は、記録媒体の全領域が認識可能となる様に領域認識プログラムを書き換えるものであることを特徴とするデータ消去プログラムである。
本発明によると、領域認識消去機能は、記録媒体の全領域が認識可能となる様に領域認識プログラムを書き換えるので、記録媒体の全領域のデータを消去又は上書きすることができる。
本発明は、記録媒体に記録されたデータを消去する方法であって、特定のオペレーティングシステムに認識させる領域あるいは認識させない領域を規定する領域認識データを消去又は書き換え、その後に記録媒体に記録されたデータを消去又は書き換えることを特徴とするデータ消去方法である。
本発明のデータ消去方法では、記録媒体に記録された内容の中で特定のオペレーティングシステムに認識させる領域あるいは認識させない領域を規定する領域認識データを消去又は書き換える。その結果オペレーティングシステムが認識可能な領域が広がる。あるいはオペレーティングシステムが認識できない領域が消失するか減少する。
そして本発明では、その後に記録媒体に記録されたデータを消去する。そのため前記したバックアップ領域のデータについても消去または上書きされる。
本発明では、磁気記録媒体の所定領域が、ブートされるオペレーティングシステムでは認識不可能に確保されており、前記所定領域に磁気記録データが記録されている場合において、前記磁気記録データを消去するようにした。
本発明を実施すると、ブートされるオペレーティングシステムでは認識されない領域に記録されたデータを消去することができ、機密データの漏洩を阻止することができる。
本発明では、ブートされるオペレーティングシステムで認識可能な通常領域にデータが記録される際に、前記データが前記所定領域にも記録される場合において、前記通常領域のデータを消去する際に、前記所定領域のデータも消去するようにした。
本発明を実施すると、ブートされるオペレーティングシステムで認識可能な通常領域に記録された磁気記録データと、ブートされるオペレーティングシステムでは認識不可能な所定領域に記録された磁気記録データとを消去することができる。
本発明は、記録媒体に記録されたデータを消去する方法であって、対象とする記録媒体は、通常のデータの他に領域認識データを備え、領域認識データは記録媒体の全領域中の特定の領域をブートされるオペレーティングシステムが認識可能領域であると規定するか、あるいは記録媒体の特定の領域をブートされるオペレーティングシステムが認識できない領域であると規定するものであるデータ消去方法において、通常のデータを消去又は書き換えた後に領域認識データを消去又は書き換えることを特徴とするデータ消去方法である。
本発明も領域認識データを有する記録媒体のデータを消去するものであるが、例外的に通常のデータの消去や上書きを先に行い、その後に領域認識データを消去又は書き換える構成を採用している。
前述した様に、ユーザが認識可能な領域に記録された磁気記録データのコピーを、ユーザが認識することができない領域にバックアップする機能を備えたコンピュータを使用し、データを上書きするとそのデータが認識不可能に領域に自動的にバックアップされることとなる。従って上書きを繰り返すと認識可能な領域を意味不明のデータで上書きするとこのデータについてもバックアップされると予想される。そのためデータの上書きを繰り返し行うと、遂には認識不可能な領域についても全領域が意味不明のデータで上書きされる。
本発明は、この様な状況が想定される場合に適用可能な構成であり、通常のデータを消去又は書き換えた後に領域認識データを消去又は書き換える。その結果、領域認識データが無くなるか、新たになり、データが消去された状態で記録媒体を再利用することができるようになる。
本発明では、領域認識消去プログラムが領域認識データを消去した後,又は書き換えた後に、BIOSの認識が不安定な領域を、記録媒体のインターフェースのコマンドで削除するようにした。
ここでBIOSとは、ベーシック・インプット・アウトプット・システムの略であり、コンピュータの起動時に、オペレーティングシステムの起動に先立って動作するプログラムである。
本発明を実施すると、従来のようにコンピュータの電源を再投入(再起動)することなく記録媒体の全領域を削除(開放)し、その後のシステムの再構築を行うことができるようになる。コンピュータを再起動せずに済むので作業時間が大幅に短縮され、特に、複数台の記録媒体のデータを削除する場合において、膨大な時間を節約することができる。
領域認識消去プログラムが領域認識データを消去した後,又は書き換えた後に、BIOSの認識が不安定な領域を削除するようにしたので、当初はオペレーティングシステムで認識できなかった領域が認識されるようになり、これにより、記録媒体の全領域のデータを削除することができるようになる。
本発明のデータ消去方法の発明では、領域認識データを消去した後,又は書き換えた後に、BIOSの認識が不安定な領域を、記録媒体のインターフェースのコマンドで削除するようにした。
記録媒体が固定ディスクの場合、固定ディスクのインターフェースとしては、IDE,SATA,IEEE1394,SCSI,USB等がある。
本発明では、領域認識データを消去した後,又は書き換えた後に、BIOSの認識が不安定な領域を、記録媒体のインターフェースのコマンドで削除するようにしたので、一連の削除作業中にコンピュータの動作が不安定になることを回避することができる。すなわち、コンピュータの動作が安定し、再起動させることなく作業を続行することができるので、記録媒体の全領域内のデータの削除作業を迅速に行うことができるようになる。
本発明は、データを消去し、BIOSの認識が不安定な領域を削除した後、ログファイルに記録媒体の容量と型番を記録するデータ消去プログラムである。
また、本発明は、データを消去する又は書き換え、BIOSの認識が不安定な領域を削除した後、ログファイルに記録媒体の容量と型番を記録するデータ消去方法である。
本発明では、データを消去し、BIOSの認識が不安定な領域を削除した後、ログファイルに記録媒体の容量と型番を記録する。その結果、各記録媒体毎にデータ削除済みか否かを識別することができるようになる。
ログファイルは、フレキシブルディスク等のリムーバブルな記録媒体等に記録するのが好ましい。
本発明を実施すると、ユーザが使用するオペレーティングシステムでは認識されない領域に記録された記録データを含め、記録媒体上の記録データを全て消去することができるようになる。
(a)及び(b)は、共に磁気記録媒体の概念図である。 本発明の実施形態のデータ消去プログラムの概念図である。 図2に示すデータ消去プログラムによって磁気記録媒体のデータが消去される手順を示すフローチャートである。 図2に示すデータ消去プログラムによって磁気記録媒体のデータが消去される手順の変形例を示すフローチャートである。
以下さらに本発明の実施形態について説明する。
図1(a)及び図1(b)は、共に磁気記録媒体の概念図である。図2は、本発明の実施形態のデータ消去プログラムの概念図である。図3は、図2に示すデータ消去プログラムによって磁気記録媒体のデータが消去される手順を示すフローチャートである。
コンピュータに装備される固定ディスク1(記録媒体)について、図1を参照しながら説明する。
磁気記録媒体は固定ディスク1(ハードディスク)だけではない(他に各種フラッシュメモリ,メモリカードが存在する)が、固定ディスク1はオペレーティングシステム(基本ソフト)がインストールされてコンピュータの起動に深く関わり、また、大量のデータを記録するのに最適であるため、ここでは固定ディスク1を例に挙げて説明する。
周知のように、固定ディスク1の先頭のセクタXにはマスターブートレコードがある。このマスターブートレコードには、ブートローダと呼ばれるコンピュータの起動に関わるプログラムと、パーティションテーブルとが記録されている。またセクタXやその近傍にはブートされるオペレーティングシステムが認識可能な領域であると規定する領域認識データが格納されている。
なお、この領域認識データは、特定の領域(後述する所定領域C)を、オペレーティングシステムが認識できない領域として規定する。
パーティションテーブルには、パーティションの開始位置と終了位置とが記録されている。このパーティションテーブルに記録されたパーティションの開始位置と終了位置によって、当該固定ディスク1の使用可能な領域(通常領域B)が決定される。パーティションテーブルには、当該固定ディスク1を搭載するコンピュータの仕様通りの容量の領域が確保されるように、パーティションの開始位置と終了位置とが記録されている。
さらに前記したパーティションテーブル及び領域認識データによってオペレーティングシステムが認識可能な領域が画定される。
例えば図1(a)に示す固定ディスク1では、全領域A(全容量)に対して、ブートされるオペレーティングシステム(基本ソフト)で認識可能な通常領域Bが確保されている。残りの所定領域Cは、オペレーティングシステムでは認識することはできない。
所定領域Cのうちの領域Dの容量は、通常領域Bの容量と同じか又は小さい。また、所定領域Cには領域D以外に領域Eが存在している。図1(a)に示す例では、固定ディスク1の通常領域Bは、一つのパーティションである。この通常領域Bには、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムと、ユーザによって作成されたデータ(磁気記録データ)とが格納されるようになっている。また、領域Eは、その他のデータ(例えばコンピュータのリカバリに必要なデータ)が記憶されている領域である。
一方、図1(b)に示す固定ディスク1では、通常領域Bは、さらに領域b1、b2、及びb3に分割されている。このうち、領域b1がオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムが格納される領域であり、領域b2及びb3は、ユーザが作成したデータ(磁気記録データ)を格納するために確保された領域である。このように、通常領域Bは、必要に応じて複数の領域に任意に分割することができる。これに伴い、領域Dも三つの領域(領域d1、d2、及びd3)に分割されている。そして、通常領域Bの領域b1,b2,b3に記録されたデータは、各々領域D内の領域d1,d2,d3に記録(バックアップ)されるようになっている。ここで、通常領域Bの領域b1,b2,b3に記録されたデータを、アーカイブの圧縮ファイルによってバックアップすることもできる。その場合には、敢えて領域Dを領域d1,d2,d3に分割する必要はない。なお、図1(b)に示す例では、セクタXの描写を省略している。
次に本実施形態のデータ消去プログラムについて説明する。本実施形態のデータ消去プログラムは、通常のデータ消去プログラム(混同をさけるためにデータ消滅プログラムと称する)に加えて、領域認識消去プログラムを備えている。領域認識消去プログラムは、領域認識データを消去又は書き換えるものである。ここで「書き換える」とは意味の無いデータ(ダミーデータ)で上書きして実質上消去する場合と、領域認識の設定を変えたり解除する場合の双方を含む。
そして本実施形態のデータ消去プログラムでは、データ消滅プログラムの実行に先立って領域認識消去プログラムが実行される。
具体的には、本実施形態のデータ消去プログラムは、図3のフローチャートに従って実行される。
まず、ステップ1において、電源OFF状態のコンピュータを、CD−ROMドライブやフレキシブルドライブ等の固定ディスク1以外のブート可能なドライブから起動し、さらに起動ドライブの記録媒体に記録された領域認識消去プログラムを起動する。すなわち、領域認識消去プログラムは、予めリムーバブルディスク(CD−ROMやフレキシブルディスク等の入れ替え可能なディスク)等の記録媒体に記録されており、この記録媒体がコンピュータ起動時に起動ドライブに装填される。さらに、この起動ドライブからコンピュータを起動した際に、領域認識消去プログラムがバッチ処理で自動起動されるようにするのが好ましい。固定ディスク1以外のブート可能な固定ディスクが存在するのであれば、その固定ディスクから起動してもよい。
起動ドライブからコンピュータが起動されると、ステップ2において、領域認識消去プログラムが実行され、固定ディスク1に対する消去作業が開始される。まず最初に、領域認識消去プログラムはコンピュータのBIOSコマンドを利用して固定ディスク1のセクタXに記録された領域認識データを消去する,又は書き換える。これにより、オペレーティングシステムが認識できなかった領域Cが認識できるようになる。
その後、領域認識消去プログラムは、固定ディスク1の領域Cを、固定ディスク1を制御するATAコマンドを利用して削除し、ステップ3において、固定ディスク1に記録されたデータは完全に消去される。ここで、固定ディスク1の所定領域Cのうち、BIOSの認識が不安定な領域(通常領域Bの終了位置付近の領域や所定領域Cの開始位置付近の領域等)はATAコマンドで削除される。
このような手順を遂行することにより、BIOSの認識が不安定な領域が削除され、コンピュータは、電源を再投入することなく、固定ディスク1の全領域Aを認識することができるようになる。例えば、容量100GBの固定ディスク1の全領域Aのうち、所定領域C(例えば、容量10GB)がオペレーティングシステムでは認識できず、領域Bの容量90GBのみが認識されていたところ、領域認識消去プログラムによって所定領域Cの容量10GBと通常領域Bの容量90GBとを仕切る仕切が取り払われて全領域Aの容量100GBを認識することができるようになる。
ここで、ATAコマンドは固定ディスクのインターフェース毎に異なるが、BIOSコマンドは基本的に固定ディスクのインターフェースとは無関係であり、今後、新たなインターフェースが導入されたとしても、BIOSコマンドで固定ディスク1上の領域認識データを消去する,又は書き換える手法は有効である。
その結果、領域認識データが消去されるか上書きされる。より具体的には固定ディスク1の先頭のセクタXの内容が消去又は上書きされる。念のためにセクタXの領域を含み、これよりも大きな領域を消去してもよい。
本実施形態では、続いてデータ消滅プログラムが起動し、プログラムの内容が実行される。その結果、固定ディスク1の全領域A(全容量)のデータが消去または上書きされる。従って領域C(領域D、領域E)に記録されたデータについても消去又は上書きされ、元のデータは消滅する。
消去後は、ログファイルに容量、型番等を記録し、このログファイルをフレキシブルディスク等のリムーバブルディスクに保存し全領域のデータを消去した記録を残す。もちろん、削除対象の固定ディスク1以外の固定ディスクがコンピュータに接続されているのであれば、削除対象ではない固定ディスクにログファイルを記録してもよい。これにより、各記録媒体(固定ディスク1)毎にデータ削除済みか否かを識別することができるようになる。
上記した実施形態で採用したデータ消去プログラムでは、領域認識消去プログラムは領域認識データを消去するか上書きするものであるが、上書きする際に領域E(リカバリに必要なデータを記録した領域)だけは、オペレーティングシステムが認識できない状態を維持してもよい。すなわちこの場合には、全領域Aのうちの領域E以外の領域に記録されたデータが消去対象となる。
図2に示したデータ消去プログラムは、原則として先に領域認識消去プログラムを機能させ、その後にデータ消滅プログラムを機能させるが、逆の順序でプログラムを機能させても良い場合もある。
図4は、図2に示すデータ消去プログラムによって磁気記録媒体のデータが消去される手順の変形例を示すフローチャートである。
即ち、ユーザ(オペレーティングシステム)が認識することができない領域にデータをバックアップする機能を備えたコンピュータでは、データの上書きを繰り返すと、このデータについてもバックアップされ、遂には認識不可能な領域についても全領域が意味不明のデータで上書きされると考えられる。
従って図4に示すフローチャートの様にダミーデータの上書きを繰り返すと、実質的に認識不可能な領域のデータもダミーデータによって上書き消去されると考えられる。
本実施形態は、この様な状況が想定される場合に適用可能な構成であり、通常のデータをダミーデータで繰り返し上書きした後に領域認識データを消去又は書き換える。その結果、領域認識データが無くなるか、新たになり、記録媒体を再利用することができる。
なお本発明は、上書きの回数を複数回に限定するものではなく、上書き回数は1回で足る場合もある。
また、本発明は、記録媒体に記録されたデータをターゲットにして上書きするというよりは、データファイルの有無に関係なく、記録媒体の全てのアドレスに無差別にダミーデータを上書きする。よって、本発明を実施する際には、記録媒体に記録されたデータファイルそのものを認識する必要がないので、オペレーティングシステムが採用するファイルシステム(NTFS,FAT32等)に関係なく、記録媒体の全領域が認識された状態で全領域にダミーデータ(ローレベルのデータ)を記録して、元のデータを消去することができる。
【書類名】 明細書
【発明の名称】 データ消去プログラム、データ消去方法及び磁気記録データの消去方法
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ上で実行されて、記録領域を複数に分割した記録媒体に記録されたデータを消去するデータ消去プログラムであって、前記データ消去プログラムは、領域認識消去プログラムとデータ消滅プログラムとを備えており、前記領域認識消去プログラムが実行されると、記録媒体の全領域中の特定の領域をブートされるオペレーティングシステムが認識可能領域であると規定するか、あるいは記録媒体の特定の領域をブートされるオペレーティングシステムが認識できない領域であると規定する領域認識データ消去又は書き換えられ前記データ消滅プログラムが実行されると、記録媒体の記録データ消去又は書き換えられることを特徴とするデータ消去プログラム。
【請求項2】
領域認識消去プログラムが実行されると、記録媒体の前記領域認識データが格納された領域を含みこの領域を越える領域を消去又は書き換えられることを特徴とする請求項1に記載のデータ消去プログラム。
【請求項3】
領域認識消去プログラムが実行されると、記録媒体の全領域が認識可能となる様に領域認識データ書き換えられることを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ消去プログラム。
【請求項4】
記録領域を複数に分割した記録媒体に記録されたデータを消去する方法であって、特定のオペレーティングシステムに認識させる領域あるいは認識させない領域を規定する領域認識データを消去又は書き換え、その後に記録媒体に記録されたデータを消去又は書き換えることを特徴とするデータ消去方法。
【請求項5】
記録領域を複数に分割した磁気記録媒体の所定領域が、ブートされるオペレーティングシステムでは認識不可能に確保されており、前記所定領域に磁気記録データが記録されている場合において、前記磁気記録データを消去することを特徴とする磁気記録データの消去方法。
【請求項6】
ブートされるオペレーティングシステムで認識可能な通常領域にデータが記録される際に、前記データが前記所定領域にも記録される場合において、前記通常領域のデータを消去する際に、前記所定領域のデータも消去することを特徴とする請求項5に記載の磁気記録データの消去方法。
【請求項7】
記録領域を複数に分割した記録媒体に記録されたデータを消去する方法であって、対象とする記録媒体は、通常のデータの他に領域認識データを備え、領域認識データは記録媒体の全領域中の特定の領域をブートされるオペレーティングシステムが認識可能領域であると規定するか、あるいは記録媒体の特定の領域をブートされるオペレーティングシステムが認識できない領域であると規定するものであるデータ消去方法において、通常のデータを消去又は書き換えた後に領域認識データを消去又は書き換えることを特徴とするデータ消去方法。
【請求項8】
領域認識消去プログラムが領域認識データを消去した後,又は書き換えた後に、BIOSの認識が不安定な領域である通常領域の終了位置付近の領域や所定領域の開始位置付近の領域を、記録媒体のインターフェースのコマンドで削除することを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれかに記載のデータ消去プログラム。
【請求項9】
領域認識データを消去した後,又は書き換えた後に、BIOSの認識が不安定な領域である通常領域の終了位置付近の領域や所定領域の開始位置付近の領域を、記録媒体のインターフェースのコマンドで削除することを特徴とする請求項7に記載のデータ消去方法。
【請求項10】
データを消去し、BIOSの認識が不安定な領域である通常領域の終了位置付近の領域や所定領域の開始位置付近の領域を削除した後、ログファイルに記録媒体の容量と型番を記録することを特徴とする請求項8に記載のデータ消去プログラム。
【請求項11】
データを消去する又は書き換え、BIOSの認識が不安定な領域である通常領域の終了位置付近の領域や所定領域の開始位置付近の領域を削除した後、ログファイルに記録媒体の容量と型番を記録することを特徴とする請求項9に記載のデータ消去方法。
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定ディスク等の記録媒体に記録された記録データの消去方法に関するものである。また本発明は、記録媒体に記録された記録データを消去するプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
昨今のコンピュータ関連の技術の進展に伴って固定ディスク(ハードディスク)の大容量化が進み、今や大企業や大学等の研究機関による特殊用途に限らず、一般家庭においてもごく普通に大容量の固定ディスクを搭載したコンピュータが用いられるようになった。
固定ディスクは、益々大容量化の一途を辿っており、ユーザはわずか数年のうちに新規で、より大容量の固定ディスクを購入し、不要になった既存の固定ディスクを処分する機会が多くなった。
【0003】
不要になった固定ディスクを処分する際には、機密情報が漏洩しないように細心の注意を要し、記録されている磁気記録データを消去するか、又は記録されている磁気記録データを読み取り不可能な状態にする必要がある。
【0004】
不要になった固定ディスクからの情報の漏洩を回避するためには、物理的に固定ディスクを破壊してしまう方法がある。しかしこの方法では、機能的には何ら問題がない固定ディスクの再利用を図ることができず、資源を有効活用するという観点からは好ましいものではない。そこで、固定ディスクに記録された磁気記録データを、ダミーのデータで上書きすることによって消去する方法が考えられる。このような技術が、例えば特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特開2006−53721号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、昨今は、固定ディスクが大容量化したことに伴い、固定ディスクの一部の領域に、リカバリに必要なデータを記録してリカバリディスクの添付が省略されて販売されるコンピュータが多くなった。すなわち、固定ディスク全体の領域のうち、ある所定領域のみは、オペレーティングシステムでは認識することができず、従ってユーザは、固定ディスク全体の領域のうち、オペレーティングシステムが認識することができる領域の範囲で固定ディスクを使用することになる。例えば、全領域の容量が100GB(ギガバイト)であって、そのうちの10GBが前述の所定領域であれば、残りの90GBがオペレーティングシステムの認識できる領域である。また、リカバリ用途以外の用途で、オペレーティングシステムでは認識できないようにすることもあり得る。
【0006】
このように固定ディスクにオペレーティングシステムでは認識できない所定領域があると、この所定領域部分は、コンピュータ製造メーカによる様々な利用が可能になる。
【0007】
一例を挙げると、ユーザ(オペレーティングシステム)が認識可能な領域に記録された磁気記録データのコピーを、ユーザが認識することができない所定領域に記録し、所定領域をいわゆるバックアップ領域として利用することができる。コンピュータ製造メーカとしては、このバックアップ領域を作成することにより、ユーザが不用意に削除してしまった重要なデータの復元サービスを提供することが可能になる。
【0008】
ユーザとしては、削除してしまった重要データが復元されるので、これは非常に有り難いサービスではあるが、このコンピュータを他人に譲渡する際や、固定ディスクを交換する際には、前述のバックアップ領域にも機密データが残ることになる。しかもユーザは、このバックアップ領域を認識できないので、たとえ削除プログラムを使用して削除を試みても、削除プログラムはオペレーティングシステムが認識できる領域部分の記録データを削除するだけであり、依然としてバックアップ領域には機密データが残ってしまう。
【0009】
そこで本発明は、不要になった記録媒体に記録された全ての記録データを、確実に消去することができるデータの消去方法及びデータ消去プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための本発明は、コンピュータ上で実行されて、記録領域を複数に分割した記録媒体に記録されたデータを消去するデータ消去プログラムであって、前記データ消去プログラムは、領域認識消去プログラムとデータ消滅プログラムとを備えており、前記領域認識消去プログラムが実行されると、記録媒体の全領域中の特定の領域をブートされるオペレーティングシステムが認識可能領域であると規定するか、あるいは記録媒体の特定の領域をブートされるオペレーティングシステムが認識できない領域であると規定する領域認識データ消去又は書き換えられ前記データ消滅プログラムが実行されると、記録媒体の記録データ消去又は書き換えられることを特徴とするデータ消去プログラムである。
【0011】
本発明のデータ消去プログラムを使用すると、コンピュータ上で実行される領域認識消去プログラムによって、ブートされるオペレーティングシステムが認識可能な領域であると規定する領域認識データが消去又は書き換えられる。そのためオペレーティングシステムが認識可能な領域が広がる。あるいはオペレーティングシステムが認識できない領域が減少する。その結果、前記したバックアップ領域についても認識することができる状態となり、データ消滅プログラムによってデータを消去または上書きすることができる。
記録媒体としては、IDE,SATA,SCSI,USB等のインターフェースを問わず全ての固定ディスク、USBメモリや各種メモリカード等の半導体メモリを含む。
【0012】
本発明は、領域認識消去プログラムが実行されると、記録媒体の前記領域認識データが格納された領域を含みこの領域を越える領域を消去又は書き換えられることを特徴とするデータ消去プログラムである。
【0013】
本発明のデータ消去プログラムでは、領域認識データが格納された領域を広めに消去又は書き換えるものであり、より完全を期すことができる。
【0014】
本発明は、領域認識消去プログラムが実行されると、記録媒体の全領域が認識可能となる様に領域認識データ書き換えられることを特徴とするデータ消去プログラムである。
【0015】
本発明によると、領域認識消去機能は、記録媒体の全領域が認識可能となる様に領域認識プログラムを書き換えるので、記録媒体の全領域のデータを消去又は上書きすることができる。
【0016】
本発明は、記録領域を複数に分割した記録媒体に記録されたデータを消去する方法であって、特定のオペレーティングシステムに認識させる領域あるいは認識させない領域を規定する領域認識データを消去又は書き換え、その後に記録媒体に記録されたデータを消去又は書き換えることを特徴とするデータ消去方法である。
【0017】
本発明のデータ消去方法では、記録領域を複数に分割した記録媒体に記録された内容の中で特定のオペレーティングシステムに認識させる領域あるいは認識させない領域を規定する領域認識データを消去又は書き換える。その結果オペレーティングシステムが認識可能な領域が広がる。あるいはオペレーティングシステムが認識できない領域が消失するか減少する。
そして本発明では、その後に記録媒体に記録されたデータを消去する。そのため前記したバックアップ領域のデータについても消去または上書きされる。
【0018】
本発明では、記録領域を複数に分割した磁気記録媒体の所定領域が、ブートされるオペレーティングシステムでは認識不可能に確保されており、前記所定領域に磁気記録データが記録されている場合において、前記磁気記録データを消去するようにした。
本発明を実施すると、ブートされるオペレーティングシステムでは認識されない領域に記録されたデータを消去することができ、機密データの漏洩を阻止することができる。
【0019】
本発明では、ブートされるオペレーティングシステムで認識可能な通常領域にデータが記録される際に、前記データが前記所定領域にも記録される場合において、前記通常領域のデータを消去する際に、前記所定領域のデータも消去するようにした。
本発明を実施すると、ブートされるオペレーティングシステムで認識可能な通常領域に記録された磁気記録データと、ブートされるオペレーティングシステムでは認識不可能な所定領域に記録された磁気記録データとを消去することができる。
【0020】
本発明は、記録領域を複数に分割した記録媒体に記録されたデータを消去する方法であって、対象とする記録媒体は、通常のデータの他に領域認識データを備え、領域認識データは記録媒体の全領域中の特定の領域をブートされるオペレーティングシステムが認識可能領域であると規定するか、あるいは記録媒体の特定の領域をブートされるオペレーティングシステムが認識できない領域であると規定するものであるデータ消去方法において、通常のデータを消去又は書き換えた後に領域認識データを消去又は書き換えることを特徴とするデータ消去方法である。
【0021】
本発明も領域認識データを有する記録媒体のデータを消去するものであるが、例外的に通常のデータの消去や上書きを先に行い、その後に領域認識データを消去又は書き換える構成を採用している。
【0022】
前述した様に、ユーザが認識可能な領域に記録された磁気記録データのコピーを、ユーザが認識することができない領域にバックアップする機能を備えたコンピュータを使用し、データを上書きするとそのデータが認識不可能に領域に自動的にバックアップされることとなる。従って上書きを繰り返すと認識可能な領域を意味不明のデータで上書きするとこのデータについてもバックアップされると予想される。そのためデータの上書きを繰り返し行うと、遂には認識不可能な領域についても全領域が意味不明のデータで上書きされる。
本発明は、この様な状況が想定される場合に適用可能な構成であり、通常のデータを消去又は書き換えた後に領域認識データを消去又は書き換える。その結果、領域認識データが無くなるか、新たになり、データが消去された状態で記録媒体を再利用することができるようになる。
【0023】
本発明では、領域認識消去プログラムが領域認識データを消去した後,又は書き換えた後に、BIOSの認識が不安定な領域である通常領域の終了位置付近の領域や所定領域の開始位置付近の領域を、記録媒体のインターフェースのコマンドで削除するようにした。
【0024】
ここでBIOSとは、ベーシック・インプット・アウトプット・システムの略であり、コンピュータの起動時に、オペレーティングシステムの起動に先立って動作するプログラムである。
【0025】
本発明を実施すると、従来のようにコンピュータの電源を再投入(再起動)することなく記録媒体の全領域を削除(開放)し、その後のシステムの再構築を行うことができるようになる。コンピュータを再起動せずに済むので作業時間が大幅に短縮され、特に、複数台の記録媒体のデータを削除する場合において、膨大な時間を節約することができる。
【0026】
領域認識消去プログラムが領域認識データを消去した後,又は書き換えた後に、BIOSの認識が不安定な領域である通常領域の終了位置付近の領域や所定領域の開始位置付近の領域を削除するようにしたので、当初はオペレーティングシステムで認識できなかった領域が認識されるようになり、これにより、記録媒体の全領域のデータを削除することができるようになる。
【0027】
本発明のデータ消去方法の発明では、領域認識データを消去した後,又は書き換えた後に、BIOSの認識が不安定な領域である通常領域の終了位置付近の領域や所定領域の開始位置付近の領域を、記録媒体のインターフェースのコマンドで削除するようにした。
記録媒体が固定ディスクの場合、固定ディスクのインターフェースとしては、IDE,SATA,IEEE1394,SCSI,USB等がある。
【0028】
本発明では、領域認識データを消去した後,又は書き換えた後に、BIOSの認識が不安定な領域である通常領域の終了位置付近の領域や所定領域の開始位置付近の領域を、記録媒体のインターフェースのコマンドで削除するようにしたので、一連の削除作業中にコンピュータの動作が不安定になることを回避することができる。すなわち、コンピュータの動作が安定し、再起動させることなく作業を続行することができるので、記録媒体の全領域内のデータの削除作業を迅速に行うことができるようになる。
【0029】
本発明は、データを消去し、BIOSの認識が不安定な領域である通常領域の終了位置付近の領域や所定領域の開始位置付近の領域を削除した後、ログファイルに記録媒体の容量と型番を記録するデータ消去プログラムである。
また、本発明は、データを消去する又は書き換え、BIOSの認識が不安定な領域である通常領域の終了位置付近の領域や所定領域の開始位置付近の領域を削除した後、ログファイルに記録媒体の容量と型番を記録するデータ消去方法である。
【0030】
本発明では、データを消去し、BIOSの認識が不安定な領域である通常領域の終了位置付近の領域や所定領域の開始位置付近の領域を削除した後、ログファイルに記録媒体の容量と型番を記録する。その結果、各記録媒体毎にデータ削除済みか否かを識別することができるようになる。
ログファイルは、フレキシブルディスク等のリムーバブルな記録媒体等に記録するのが好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下さらに本発明の実施形態について説明する。
図1(a)及び図1(b)は、共に磁気記録媒体の概念図である。図2は、本発明の実施形態のデータ消去プログラムの概念図である。図3は、図2に示すデータ消去プログラムによって磁気記録媒体のデータが消去される手順を示すフローチャートである。
【0032】
コンピュータに装備される固定ディスク1(記録媒体)について、図1を参照しながら説明する。
【0033】
磁気記録媒体は固定ディスク1(ハードディスク)だけではない(他に各種フラッシュメモリ,メモリカードが存在する)が、固定ディスク1はオペレーティングシステム(基本ソフト)がインストールされてコンピュータの起動に深く関わり、また、大量のデータを記録するのに最適であるため、ここでは固定ディスク1を例に挙げて説明する。
【0034】
周知のように、固定ディスク1の先頭のセクタXにはマスターブートレコードがある。このマスターブートレコードには、ブートローダと呼ばれるコンピュータの起動に関わるプログラムと、パーティションテーブルとが記録されている。またセクタXやその近傍にはブートされるオペレーティングシステムが認識可能な領域であると規定する領域認識データが格納されている。
なお、この領域認識データは、特定の領域(後述する所定領域C)を、オペレーティングシステムが認識できない領域として規定する。
【0035】
パーティションテーブルには、パーティションの開始位置と終了位置とが記録されている。このパーティションテーブルに記録されたパーティションの開始位置と終了位置によって、当該固定ディスク1の使用可能な領域(通常領域B)が決定される。パーティションテーブルには、当該固定ディスク1を搭載するコンピュータの仕様通りの容量の領域が確保されるように、パーティションの開始位置と終了位置とが記録されている。
【0036】
さらに前記したパーティションテーブル及び領域認識データによってオペレーティングシステムが認識可能な領域が画定される。
例えば図1(a)に示す固定ディスク1では、全領域A(全容量)に対して、ブートされるオペレーティングシステム(基本ソフト)で認識可能な通常領域Bが確保されている。残りの所定領域Cは、オペレーティングシステムでは認識することはできない。
【0037】
所定領域Cのうちの領域Dの容量は、通常領域Bの容量と同じか又は小さい。また、所定領域Cには領域D以外に領域Eが存在している。図1(a)に示す例では、固定ディスク1の通常領域Bは、一つのパーティションである。この通常領域Bには、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムと、ユーザによって作成されたデータ(磁気記録データ)とが格納されるようになっている。また、領域Eは、その他のデータ(例えばコンピュータのリカバリに必要なデータ)が記憶されている領域である。
【0038】
一方、図1(b)に示す固定ディスク1では、通常領域Bは、さらに領域b1、b2、及びb3に分割されている。このうち、領域b1がオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムが格納される領域であり、領域b2及びb3は、ユーザが作成したデータ(磁気記録データ)を格納するために確保された領域である。このように、通常領域Bは、必要に応じて複数の領域に任意に分割することができる。これに伴い、領域Dも三つの領域(領域d1、d2、及びd3)に分割されている。そして、通常領域Bの領域b1,b2,b3に記録されたデータは、各々領域D内の領域d1,d2,d3に記録(バックアップ)されるようになっている。ここで、通常領域Bの領域b1,b2,b3に記録されたデータを、アーカイブの圧縮ファイルによってバックアップすることもできる。その場合には、敢えて領域Dを領域d1,d2,d3に分割する必要はない。なお、図1(b)に示す例では、セクタXの描写を省略している。
【0039】
次に本実施形態のデータ消去プログラムについて説明する。本実施形態のデータ消去プログラムは、通常のデータ消去プログラム(混同をさけるためにデータ消滅プログラムと称する)に加えて、領域認識消去プログラムを備えている。領域認識消去プログラムは、領域認識データを消去又は書き換えるものである。ここで「書き換える」とは意味の無いデータ(ダミーデータ)で上書きして実質上消去する場合と、領域認識の設定を変えたり解除する場合の双方を含む。
そして本実施形態のデータ消去プログラムでは、データ消滅プログラムの実行に先立って領域認識消去プログラムが実行される。
【0040】
具体的には、本実施形態のデータ消去プログラムは、図3のフローチャートに従って実行される。
まず、ステップ1において、電源OFF状態のコンピュータを、CD−ROMドライブやフレキシブルドライブ等の固定ディスク1以外のブート可能なドライブから起動し、さらに起動ドライブの記録媒体に記録された領域認識消去プログラムを起動する。すなわち、領域認識消去プログラムは、予めリムーバブルディスク(CD−ROMやフレキシブルディスク等の入れ替え可能なディスク)等の記録媒体に記録されており、この記録媒体がコンピュータ起動時に起動ドライブに装填される。さらに、この起動ドライブからコンピュータを起動した際に、領域認識消去プログラムがバッチ処理で自動起動されるようにするのが好ましい。固定ディスク1以外のブート可能な固定ディスクが存在するのであれば、その固定ディスクから起動してもよい。
【0041】
起動ドライブからコンピュータが起動されると、ステップ2において、領域認識消去プログラムが実行され、固定ディスク1に対する消去作業が開始される。まず最初に、領域認識消去プログラムはコンピュータのBIOSコマンドを利用して固定ディスク1のセクタXに記録された領域認識データを消去する,又は書き換える。これにより、オペレーティングシステムが認識できなかった領域Cが認識できるようになる。
【0042】
その後、領域認識消去プログラムは、固定ディスク1の領域Cを、固定ディスク1を制御するATAコマンドを利用して削除し、ステップ3において、固定ディスク1に記録されたデータは完全に消去される。ここで、固定ディスク1の所定領域Cのうち、BIOSの認識が不安定な領域(通常領域Bの終了位置付近の領域や所定領域Cの開始位置付近の領域等)はATAコマンドで削除される。
【0043】
このような手順を遂行することにより、BIOSの認識が不安定な領域が削除され、コンピュータは、電源を再投入することなく、固定ディスク1の全領域Aを認識することができるようになる。例えば、容量100GBの固定ディスク1の全領域Aのうち、所定領域C(例えば、容量10GB)がオペレーティングシステムでは認識できず、領域Bの容量90GBのみが認識されていたところ、領域認識消去プログラムによって所定領域Cの容量10GBと通常領域Bの容量90GBとを仕切る仕切が取り払われて全領域Aの容量100GBを認識することができるようになる。
【0044】
ここで、ATAコマンドは固定ディスクのインターフェース毎に異なるが、BIOSコマンドは基本的に固定ディスクのインターフェースとは無関係であり、今後、新たなインターフェースが導入されたとしても、BIOSコマンドで固定ディスク1上の領域認識データを消去する,又は書き換える手法は有効である。
【0045】
その結果、領域認識データが消去されるか上書きされる。より具体的には固定ディスク1の先頭のセクタXの内容が消去又は上書きされる。念のためにセクタXの領域を含み、これよりも大きな領域を消去してもよい。
【0046】
本実施形態では、続いてデータ消滅プログラムが起動し、プログラムの内容が実行される。その結果、固定ディスク1の全領域A(全容量)のデータが消去または上書きされる。従って領域C(領域D、領域E)に記録されたデータについても消去又は上書きされ、元のデータは消滅する。
【0047】
消去後は、ログファイルに容量、型番等を記録し、このログファイルをフレキシブルディスク等のリムーバブルディスクに保存し全領域のデータを消去した記録を残す。もちろん、削除対象の固定ディスク1以外の固定ディスクがコンピュータに接続されているのであれば、削除対象ではない固定ディスクにログファイルを記録してもよい。これにより、各記録媒体(固定ディスク1)毎にデータ削除済みか否かを識別することができるようになる。
【0048】
上記した実施形態で採用したデータ消去プログラムでは、領域認識消去プログラムは領域認識データを消去するか上書きするものであるが、上書きする際に領域E(リカバリに必要なデータを記録した領域)だけは、オペレーティングシステムが認識できない状態を維持してもよい。すなわちこの場合には、全領域Aのうちの領域E以外の領域に記録されたデータが消去対象となる。
【0049】
図2に示したデータ消去プログラムは、原則として先に領域認識消去プログラムを機能させ、その後にデータ消滅プログラムを機能させるが、逆の順序でプログラムを機能させても良い場合もある。
図4は、図2に示すデータ消去プログラムによって磁気記録媒体のデータが消去される手順の変形例を示すフローチャートである。
【0050】
即ち、ユーザ(オペレーティングシステム)が認識することができない領域にデータをバックアップする機能を備えたコンピュータでは、データの上書きを繰り返すと、このデータについてもバックアップされ、遂には認識不可能な領域についても全領域が意味不明のデータで上書きされると考えられる。
【0051】
従って図4に示すフローチャートの様にダミーデータの上書きを繰り返すと、実質的に認識不可能な領域のデータもダミーデータによって上書き消去されると考えられる。
【0052】
本実施形態は、この様な状況が想定される場合に適用可能な構成であり、通常のデータをダミーデータで繰り返し上書きした後に領域認識データを消去又は書き換える。その結果、領域認識データが無くなるか、新たになり、記録媒体を再利用することができる。
【0053】
なお本発明は、上書きの回数を複数回に限定するものではなく、上書き回数は1回で足る場合もある。
【0054】
また、本発明は、記録媒体に記録されたデータをターゲットにして上書きするというよりは、データファイルの有無に関係なく、記録媒体の全てのアドレスに無差別にダミーデータを上書きする。よって、本発明を実施する際には、記録媒体に記録されたデータファイルそのものを認識する必要がないので、オペレーティングシステムが採用するファイルシステム(NTFS,FAT32等)に関係なく、記録媒体の全領域が認識された状態で全領域にダミーデータ(ローレベルのデータ)を記録して、元のデータを消去することができる。
【発明の効果】
【0055】
本発明を実施すると、ユーザが使用するオペレーティングシステムでは認識されない領域に記録された記録データを含め、記録媒体上の記録データを全て消去することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】 (a)及び(b)は、共に磁気記録媒体の概念図である。
【図2】 本発明の実施形態のデータ消去プログラムの概念図である。
【図3】 図2に示すデータ消去プログラムによって磁気記録媒体のデータが消去される手順を示すフローチャートである。
【図4】 図2に示すデータ消去プログラムによって磁気記録媒体のデータが消去される手順の変形例を示すフローチャートである。
【書類名】 明細書
【発明の名称】 データ消去プログラム、データ消去方法及び磁気記録データの消去方法
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定ディスク等の記録媒体に記録された記録データの消去方法に関するものである。また本発明は、記録媒体に記録された記録データを消去するプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
昨今のコンピュータ関連の技術の進展に伴って固定ディスク(ハードディスク)の大容量化が進み、今や大企業や大学等の研究機関による特殊用途に限らず、一般家庭においてもごく普通に大容量の固定ディスクを搭載したコンピュータが用いられるようになった。
固定ディスクは、益々大容量化の一途を辿っており、ユーザはわずか数年のうちに新規で、より大容量の固定ディスクを購入し、不要になった既存の固定ディスクを処分する機会が多くなった。
【0003】
不要になった固定ディスクを処分する際には、機密情報が漏洩しないように細心の注意を要し、記録されている磁気記録データを消去するか、又は記録されている磁気記録データを読み取り不可能な状態にする必要がある。
【0004】
不要になった固定ディスクからの情報の漏洩を回避するためには、物理的に固定ディスクを破壊してしまう方法がある。しかしこの方法では、機能的には何ら問題がない固定ディスクの再利用を図ることができず、資源を有効活用するという観点からは好ましいものではない。そこで、固定ディスクに記録された磁気記録データを、ダミーのデータで上書きすることによって消去する方法が考えられる。このような技術が、例えば特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特開2006−53721号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、昨今は、固定ディスクが大容量化したことに伴い、固定ディスクの一部の領域に、リカバリに必要なデータを記録してリカバリディスクの添付が省略されて販売されるコンピュータが多くなった。すなわち、固定ディスク全体の領域のうち、ある所定領域のみは、オペレーティングシステムでは認識することができず、従ってユーザは、固定ディスク全体の領域のうち、オペレーティングシステムが認識することができる領域の範囲で固定ディスクを使用することになる。例えば、全領域の容量が100GB(ギガバイト)であって、そのうちの10GBが前述の所定領域であれば、残りの90GBがオペレーティングシステムの認識できる領域である。また、リカバリ用途以外の用途で、オペレーティングシステムでは認識できないようにすることもあり得る。
【0006】
このように固定ディスクにオペレーティングシステムでは認識できない所定領域があると、この所定領域部分は、コンピュータ製造メーカによる様々な利用が可能になる。
【0007】
一例を挙げると、ユーザ(オペレーティングシステム)が認識可能な領域に記録された磁気記録データのコピーを、ユーザが認識することができない所定領域に記録し、所定領域をいわゆるバックアップ領域として利用することができる。コンピュータ製造メーカとしては、このバックアップ領域を作成することにより、ユーザが不用意に削除してしまった重要なデータの復元サービスを提供することが可能になる。
【0008】
ユーザとしては、削除してしまった重要データが復元されるので、これは非常に有り難いサービスではあるが、このコンピュータを他人に譲渡する際や、固定ディスクを交換する際には、前述のバックアップ領域にも機密データが残ることになる。しかもユーザは、このバックアップ領域を認識できないので、たとえ削除プログラムを使用して削除を試みても、削除プログラムはオペレーティングシステムが認識できる領域部分の記録データを削除するだけであり、依然としてバックアップ領域には機密データが残ってしまう。
【0009】
そこで本発明は、不要になった記録媒体に記録された全ての記録データを、確実に消去することができるデータの消去方法及びデータ消去プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための本発明は、コンピュータ上で実行されて、記録領域を複数に分割した記録媒体に記録されたデータを消去するデータ消去プログラムであって、前記データ消去プログラムは、領域認識消去プログラムとデータ消滅プログラムとを備えており、前記領域認識消去プログラムが実行されると、記録媒体の全領域中の特定の領域をブートされるオペレーティングシステムが認識可能領域であると規定するか、あるいは記録媒体の特定の領域をブートされるオペレーティングシステムが認識できない領域であると規定する領域認識データ消去又は書き換えられ前記データ消滅プログラムが実行されると、記録媒体の記録データ消去又は書き換えられることを特徴とするデータ消去プログラムである。
【0011】
本発明のデータ消去プログラムを使用すると、コンピュータ上で実行される領域認識消去プログラムによって、ブートされるオペレーティングシステムが認識可能な領域であると規定する領域認識データが消去又は書き換えられる。そのためオペレーティングシステムが認識可能な領域が広がる。あるいはオペレーティングシステムが認識できない領域が減少する。その結果、前記したバックアップ領域についても認識することができる状態となり、データ消滅プログラムによってデータを消去または上書きすることができる。
記録媒体としては、IDE,SATA,SCSI,USB等のインターフェースを問わず全ての固定ディスク、USBメモリや各種メモリカード等の半導体メモリを含む。
【0012】
本発明は、領域認識消去プログラムが実行されると、記録媒体の前記領域認識データが格納された領域を含みこの領域を越える領域を消去又は書き換えられることを特徴とするデータ消去プログラムである。
【0013】
本発明のデータ消去プログラムでは、領域認識データが格納された領域を広めに消去又は書き換えるものであり、より完全を期すことができる。
【0014】
本発明は、領域認識消去プログラムが実行されると、記録媒体の全領域が認識可能となる様に領域認識データ書き換えられることを特徴とするデータ消去プログラムである。
【0015】
本発明によると、領域認識消去機能は、記録媒体の全領域が認識可能となる様に領域認識プログラムを書き換えるので、記録媒体の全領域のデータを消去又は上書きすることができる。
【0016】
本発明は、記録領域を複数に分割した記録媒体に記録されたデータを消去する方法であって、特定のオペレーティングシステムに認識させる領域あるいは認識させない領域を規定する領域認識データを消去又は書き換え、その後に記録媒体に記録されたデータを消去又は書き換えることを特徴とするデータ消去方法である。
【0017】
本発明のデータ消去方法では、記録領域を複数に分割した記録媒体に記録された内容の中で特定のオペレーティングシステムに認識させる領域あるいは認識させない領域を規定する領域認識データを消去又は書き換える。その結果オペレーティングシステムが認識可能な領域が広がる。あるいはオペレーティングシステムが認識できない領域が消失するか減少する。
そして本発明では、その後に記録媒体に記録されたデータを消去する。そのため前記したバックアップ領域のデータについても消去または上書きされる。
【0018】
本発明では、記録領域を複数に分割した磁気記録媒体の所定領域が、ブートされるオペレーティングシステムでは認識不可能に確保されており、前記所定領域に磁気記録データが記録されている場合において、前記磁気記録データを消去するようにした。
本発明を実施すると、ブートされるオペレーティングシステムでは認識されない領域に記録されたデータを消去することができ、機密データの漏洩を阻止することができる。
【0019】
本発明では、ブートされるオペレーティングシステムで認識可能な通常領域にデータが記録される際に、前記データが前記所定領域にも記録される場合において、前記通常領域のデータを消去する際に、前記所定領域のデータも消去するようにした。
本発明を実施すると、ブートされるオペレーティングシステムで認識可能な通常領域に記録された磁気記録データと、ブートされるオペレーティングシステムでは認識不可能な所定領域に記録された磁気記録データとを消去することができる。
【0020】
本発明は、記録領域を複数に分割した記録媒体に記録されたデータを消去する方法であって、対象とする記録媒体は、通常のデータの他に領域認識データを備え、領域認識データは記録媒体の全領域中の特定の領域をブートされるオペレーティングシステムが認識可能領域であると規定するか、あるいは記録媒体の特定の領域をブートされるオペレーティングシステムが認識できない領域であると規定するものであるデータ消去方法において、通常のデータを消去又は書き換えた後に領域認識データを消去又は書き換えることを特徴とするデータ消去方法である。
【0021】
本発明も領域認識データを有する記録媒体のデータを消去するものであるが、例外的に通常のデータの消去や上書きを先に行い、その後に領域認識データを消去又は書き換える構成を採用している。
【0022】
前述した様に、ユーザが認識可能な領域に記録された磁気記録データのコピーを、ユーザが認識することができない領域にバックアップする機能を備えたコンピュータを使用し、データを上書きするとそのデータが認識不可能に領域に自動的にバックアップされることとなる。従って上書きを繰り返すと認識可能な領域を意味不明のデータで上書きするとこのデータについてもバックアップされると予想される。そのためデータの上書きを繰り返し行うと、遂には認識不可能な領域についても全領域が意味不明のデータで上書きされる。
本発明は、この様な状況が想定される場合に適用可能な構成であり、通常のデータを消去又は書き換えた後に領域認識データを消去又は書き換える。その結果、領域認識データが無くなるか、新たになり、データが消去された状態で記録媒体を再利用することができるようになる。
【0023】
本発明では、領域認識消去プログラムが領域認識データを消去した後,又は書き換えた後に、BIOSの認識が不安定な領域である通常領域の終了位置付近の領域や所定領域の開始位置付近の領域を、記録媒体のインターフェースのコマンドで削除するようにした。
【0024】
ここでBIOSとは、ベーシック・インプット・アウトプット・システムの略であり、コンピュータの起動時に、オペレーティングシステムの起動に先立って動作するプログラムである。
【0025】
本発明を実施すると、従来のようにコンピュータの電源を再投入(再起動)することなく記録媒体の全領域を削除(開放)し、その後のシステムの再構築を行うことができるようになる。コンピュータを再起動せずに済むので作業時間が大幅に短縮され、特に、複数台の記録媒体のデータを削除する場合において、膨大な時間を節約することができる。
【0026】
領域認識消去プログラムが領域認識データを消去した後,又は書き換えた後に、BIOSの認識が不安定な領域である通常領域の終了位置付近の領域や所定領域の開始位置付近の領域を削除するようにしたので、当初はオペレーティングシステムで認識できなかった領域が認識されるようになり、これにより、記録媒体の全領域のデータを削除することができるようになる。
【0027】
本発明のデータ消去方法の発明では、領域認識データを消去した後,又は書き換えた後に、BIOSの認識が不安定な領域である通常領域の終了位置付近の領域や所定領域の開始位置付近の領域を、記録媒体のインターフェースのコマンドで削除するようにした。
記録媒体が固定ディスクの場合、固定ディスクのインターフェースとしては、IDE,SATA,IEEE1394,SCSI,USB等がある。
【0028】
本発明では、領域認識データを消去した後,又は書き換えた後に、BIOSの認識が不安定な領域である通常領域の終了位置付近の領域や所定領域の開始位置付近の領域を、記録媒体のインターフェースのコマンドで削除するようにしたので、一連の削除作業中にコンピュータの動作が不安定になることを回避することができる。すなわち、コンピュータの動作が安定し、再起動させることなく作業を続行することができるので、記録媒体の全領域内のデータの削除作業を迅速に行うことができるようになる。
【0029】
本発明は、データを消去し、BIOSの認識が不安定な領域である通常領域の終了位置付近の領域や所定領域の開始位置付近の領域を削除した後、ログファイルに記録媒体の容量と型番を記録するデータ消去プログラムである。
また、本発明は、データを消去する又は書き換え、BIOSの認識が不安定な領域である通常領域の終了位置付近の領域や所定領域の開始位置付近の領域を削除した後、ログファイルに記録媒体の容量と型番を記録するデータ消去方法である。
【0030】
本発明では、データを消去し、BIOSの認識が不安定な領域である通常領域の終了位置付近の領域や所定領域の開始位置付近の領域を削除した後、ログファイルに記録媒体の容量と型番を記録する。その結果、各記録媒体毎にデータ削除済みか否かを識別することができるようになる。
ログファイルは、フレキシブルディスク等のリムーバブルな記録媒体等に記録するのが好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下さらに本発明の実施形態について説明する。
図1(a)及び図1(b)は、共に磁気記録媒体の概念図である。図2は、本発明の実施形態のデータ消去プログラムの概念図である。図3は、図2に示すデータ消去プログラムによって磁気記録媒体のデータが消去される手順を示すフローチャートである。
【0032】
コンピュータに装備される固定ディスク1(記録媒体)について、図1を参照しながら説明する。
【0033】
磁気記録媒体は固定ディスク1(ハードディスク)だけではない(他に各種フラッシュメモリ,メモリカードが存在する)が、固定ディスク1はオペレーティングシステム(基本ソフト)がインストールされてコンピュータの起動に深く関わり、また、大量のデータを記録するのに最適であるため、ここでは固定ディスク1を例に挙げて説明する。
【0034】
周知のように、固定ディスク1の先頭のセクタXにはマスターブートレコードがある。このマスターブートレコードには、ブートローダと呼ばれるコンピュータの起動に関わるプログラムと、パーティションテーブルとが記録されている。またセクタXやその近傍にはブートされるオペレーティングシステムが認識可能な領域であると規定する領域認識データが格納されている。
なお、この領域認識データは、特定の領域(後述する所定領域C)を、オペレーティングシステムが認識できない領域として規定する。
【0035】
パーティションテーブルには、パーティションの開始位置と終了位置とが記録されている。このパーティションテーブルに記録されたパーティションの開始位置と終了位置によって、当該固定ディスク1の使用可能な領域(通常領域B)が決定される。パーティションテーブルには、当該固定ディスク1を搭載するコンピュータの仕様通りの容量の領域が確保されるように、パーティションの開始位置と終了位置とが記録されている。
【0036】
さらに前記したパーティションテーブル及び領域認識データによってオペレーティングシステムが認識可能な領域が画定される。
例えば図1(a)に示す固定ディスク1では、全領域A(全容量)に対して、ブートされるオペレーティングシステム(基本ソフト)で認識可能な通常領域Bが確保されている。残りの所定領域Cは、オペレーティングシステムでは認識することはできない。
【0037】
所定領域Cのうちの領域Dの容量は、通常領域Bの容量と同じか又は小さい。また、所定領域Cには領域D以外に領域Eが存在している。図1(a)に示す例では、固定ディスク1の通常領域Bは、一つのパーティションである。この通常領域Bには、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムと、ユーザによって作成されたデータ(磁気記録データ)とが格納されるようになっている。また、領域Eは、その他のデータ(例えばコンピュータのリカバリに必要なデータ)が記憶されている領域である。
【0038】
一方、図1(b)に示す固定ディスク1では、通常領域Bは、さらに領域b1、b2、及びb3に分割されている。このうち、領域b1がオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムが格納される領域であり、領域b2及びb3は、ユーザが作成したデータ(磁気記録データ)を格納するために確保された領域である。このように、通常領域Bは、必要に応じて複数の領域に任意に分割することができる。これに伴い、領域Dも三つの領域(領域d1、d2、及びd3)に分割されている。そして、通常領域Bの領域b1,b2,b3に記録されたデータは、各々領域D内の領域d1,d2,d3に記録(バックアップ)されるようになっている。ここで、通常領域Bの領域b1,b2,b3に記録されたデータを、アーカイブの圧縮ファイルによってバックアップすることもできる。その場合には、敢えて領域Dを領域d1,d2,d3に分割する必要はない。なお、図1(b)に示す例では、セクタXの描写を省略している。
【0039】
次に本実施形態のデータ消去プログラムについて説明する。本実施形態のデータ消去プログラムは、通常のデータ消去プログラム(混同をさけるためにデータ消滅プログラムと称する)に加えて、領域認識消去プログラムを備えている。領域認識消去プログラムは、領域認識データを消去又は書き換えるものである。ここで「書き換える」とは意味の無いデータ(ダミーデータ)で上書きして実質上消去する場合と、領域認識の設定を変えたり解除する場合の双方を含む。
そして本実施形態のデータ消去プログラムでは、データ消滅プログラムの実行に先立って領域認識消去プログラムが実行される。
【0040】
具体的には、本実施形態のデータ消去プログラムは、図3のフローチャートに従って実行される。
まず、ステップ1において、電源OFF状態のコンピュータを、CD−ROMドライブやフレキシブルドライブ等の固定ディスク1以外のブート可能なドライブから起動し、さらに起動ドライブの記録媒体に記録された領域認識消去プログラムを起動する。すなわち、領域認識消去プログラムは、予めリムーバブルディスク(CD−ROMやフレキシブルディスク等の入れ替え可能なディスク)等の記録媒体に記録されており、この記録媒体がコンピュータ起動時に起動ドライブに装填される。さらに、この起動ドライブからコンピュータを起動した際に、領域認識消去プログラムがバッチ処理で自動起動されるようにするのが好ましい。固定ディスク1以外のブート可能な固定ディスクが存在するのであれば、その固定ディスクから起動してもよい。
【0041】
起動ドライブからコンピュータが起動されると、ステップ2において、領域認識消去プログラムが実行され、固定ディスク1に対する消去作業が開始される。まず最初に、領域認識消去プログラムはコンピュータのBIOSコマンドを利用して固定ディスク1のセクタXに記録された領域認識データを消去する,又は書き換える。これにより、オペレーティングシステムが認識できなかった領域Cが認識できるようになる。
【0042】
その後、領域認識消去プログラムは、固定ディスク1の領域Cを、固定ディスク1を制御するATAコマンドを利用して削除し、ステップ3において、固定ディスク1に記録されたデータは完全に消去される。ここで、固定ディスク1の所定領域Cのうち、BIOSの認識が不安定な領域(通常領域Bの終了位置付近の領域や所定領域Cの開始位置付近の領域等)はATAコマンドで削除される。
【0043】
このような手順を遂行することにより、BIOSの認識が不安定な領域が削除され、コンピュータは、電源を再投入することなく、固定ディスク1の全領域Aを認識することができるようになる。例えば、容量100GBの固定ディスク1の全領域Aのうち、所定領域C(例えば、容量10GB)がオペレーティングシステムでは認識できず、領域Bの容量90GBのみが認識されていたところ、領域認識消去プログラムによって所定領域Cの容量10GBと通常領域Bの容量90GBとを仕切る仕切が取り払われて全領域Aの容量100GBを認識することができるようになる。
【0044】
ここで、ATAコマンドは固定ディスクのインターフェース毎に異なるが、BIOSコマンドは基本的に固定ディスクのインターフェースとは無関係であり、今後、新たなインターフェースが導入されたとしても、BIOSコマンドで固定ディスク1上の領域認識データを消去する,又は書き換える手法は有効である。
【0045】
その結果、領域認識データが消去されるか上書きされる。より具体的には固定ディスク1の先頭のセクタXの内容が消去又は上書きされる。念のためにセクタXの領域を含み、これよりも大きな領域を消去してもよい。
【0046】
本実施形態では、続いてデータ消滅プログラムが起動し、プログラムの内容が実行される。その結果、固定ディスク1の全領域A(全容量)のデータが消去または上書きされる。従って領域C(領域D、領域E)に記録されたデータについても消去又は上書きされ、元のデータは消滅する。
【0047】
消去後は、ログファイルに容量、型番等を記録し、このログファイルをフレキシブルディスク等のリムーバブルディスクに保存し全領域のデータを消去した記録を残す。もちろん、削除対象の固定ディスク1以外の固定ディスクがコンピュータに接続されているのであれば、削除対象ではない固定ディスクにログファイルを記録してもよい。これにより、各記録媒体(固定ディスク1)毎にデータ削除済みか否かを識別することができるようになる。
【0048】
上記した実施形態で採用したデータ消去プログラムでは、領域認識消去プログラムは領域認識データを消去するか上書きするものであるが、上書きする際に領域E(リカバリに必要なデータを記録した領域)だけは、オペレーティングシステムが認識できない状態を維持してもよい。すなわちこの場合には、全領域Aのうちの領域E以外の領域に記録されたデータが消去対象となる。
【0049】
図2に示したデータ消去プログラムは、原則として先に領域認識消去プログラムを機能させ、その後にデータ消滅プログラムを機能させるが、逆の順序でプログラムを機能させても良い場合もある。
図4は、図2に示すデータ消去プログラムによって磁気記録媒体のデータが消去される手順の変形例を示すフローチャートである。
【0050】
即ち、ユーザ(オペレーティングシステム)が認識することができない領域にデータをバックアップする機能を備えたコンピュータでは、データの上書きを繰り返すと、このデータについてもバックアップされ、遂には認識不可能な領域についても全領域が意味不明のデータで上書きされると考えられる。
【0051】
従って図4に示すフローチャートの様にダミーデータの上書きを繰り返すと、実質的に認識不可能な領域のデータもダミーデータによって上書き消去されると考えられる。
【0052】
本実施形態は、この様な状況が想定される場合に適用可能な構成であり、通常のデータをダミーデータで繰り返し上書きした後に領域認識データを消去又は書き換える。その結果、領域認識データが無くなるか、新たになり、記録媒体を再利用することができる。
【0053】
なお本発明は、上書きの回数を複数回に限定するものではなく、上書き回数は1回で足る場合もある。
【0054】
また、本発明は、記録媒体に記録されたデータをターゲットにして上書きするというよりは、データファイルの有無に関係なく、記録媒体の全てのアドレスに無差別にダミーデータを上書きする。よって、本発明を実施する際には、記録媒体に記録されたデータファイルそのものを認識する必要がないので、オペレーティングシステムが採用するファイルシステム(NTFS,FAT32等)に関係なく、記録媒体の全領域が認識された状態で全領域にダミーデータ(ローレベルのデータ)を記録して、元のデータを消去することができる。
【発明の効果】
【0055】
本発明を実施すると、ユーザが使用するオペレーティングシステムでは認識されない領域に記録された記録データを含め、記録媒体上の記録データを全て消去することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】 (a)及び(b)は、共に磁気記録媒体の概念図である。
【図2】 本発明の実施形態のデータ消去プログラムの概念図である。
【図3】 図2に示すデータ消去プログラムによって磁気記録媒体のデータが消去される手順を示すフローチャートである。
【図4】 図2に示すデータ消去プログラムによって磁気記録媒体のデータが消去される手順の変形例を示すフローチャートである。

Claims (11)

  1. 記録媒体の全領域中の特定の領域をブートされるオペレーティングシステムが認識可能領域であると規定するか、あるいは記録媒体の特定の領域をブートされるオペレーティングシステムが認識できない領域であると規定する領域認識データを消去又は書き換える領域認識消去プログラムと、記録媒体の記録データを消去又は書き換えるデータ消滅プログラムを備えたデータ消去プログラム。
  2. 領域認識消去プログラムは、記録媒体の前記領域認識データが格納された領域を含みこの領域を越える領域を消去又は書き換えることを特徴とする請求項1に記載のデータ消去プログラム。
  3. 領域認識消去プログラムは、記録媒体の全領域が認識可能となる様に領域認識データを書き換えるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ消去プログラム。
  4. 記録媒体に記録されたデータを消去する方法であって、特定のオペレーティングシステムに認識させる領域あるいは認識させない領域を規定する領域認識データを消去又は書き換え、その後に記録媒体に記録されたデータを消去又は書き換えることを特徴とするデータ消去方法。
  5. 磁気記録媒体の所定領域が、ブートされるオペレーティングシステムでは認識不可能に確保されており、前記所定領域に磁気記録データが記録されている場合において、前記磁気記録データを消去することを特徴とする磁気記録データの消去方法。
  6. ブートされるオペレーティングシステムで認識可能な通常領域にデータが記録される際に、前記データが前記所定領域にも記録される場合において、前記通常領域のデータを消去する際に、前記所定領域のデータも消去することを特徴とする請求項5に記載の磁気記録データの消去方法。
  7. 記録媒体に記録されたデータを消去する方法であって、対象とする記録媒体は、通常のデータの他に領域認識データを備え、領域認識データは記録媒体の全領域中の特定の領域をブートされるオペレーティングシステムが認識可能領域であると規定するか、あるいは記録媒体の特定の領域をブートされるオペレーティングシステムが認識できない領域であると規定するものであるデータ消去方法において、通常のデータを消去又は書き換えた後に領域認識データを消去又は書き換えることを特徴とするデータ消去方法。
  8. 領域認識消去プログラムが領域認識データを消去した後,又は書き換えた後に、BIOSの認識が不安定な領域を、記録媒体のインターフェースのコマンドで削除することを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれかに記載のデータ消去プログラム。
  9. 領域認識データを消去した後,又は書き換えた後に、BIOSの認識が不安定な領域を、記録媒体のインターフェースのコマンドで削除することを特徴とする請求項7に記載のデータ消去方法。
  10. データを消去し、BIOSの認識が不安定な領域を削除した後、ログファイルに記録媒体の容量と型番を記録することを特徴とする請求項8に記載のデータ消去プログラム。
  11. データを消去する又は書き換え、BIOSの認識が不安定な領域を削除した後、ログファイルに記録媒体の容量と型番を記録することを特徴とする請求項9に記載のデータ消去方法。
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