JPWO2007086422A1 - 受信器、トランシーバ、および電界通信システム - Google Patents

受信器、トランシーバ、および電界通信システム Download PDF

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Abstract

送信器(2)は、送信すべき情報を所定の周波数の交流信号で変調し、大地グランド(20)から浮遊した、送信器(2)の回路グランド(17)と大地グランド(20)との間の浮遊容量(18)と、人体(3)と大地グランド(20)との間の浮遊容量(19)とで共振を起こす可変リアクタンス部(16)を有し、送信器(2)から誘起された電界を受信する受信器(1)は、人体(3)と電界の授受を行う電極(12)と、電極(12)に検出用信号を印加する検出用信号源(10)と、検出用信号を検出し、その振幅に基づいて、電極(12)に近接する人体(3)が保有する送信器(2)の可変リアクタンス部(16)と、人体(3)と大地グランド(20)との間の浮遊容量(19)、および送信器(2)のグランド(17)と大地グランド(20)との間の浮遊容量(18)との共振状態を検出し、共振状態である場合に信号を出力する検波部(9)を有する。

Description

本発明は、電界を電界伝達媒体に誘起し、この誘起した電界を検出して情報の送受信を行う通信で用いる受信器、トランシーバ、および電界通信システムに関する。
携帯端末の小型化および高性能化により、人体に装着可能なウェアラブルコンピュータが注目されてきている。従来、このようなウェアラブルコンピュータ間の情報通信として、コンピュータに電界通信トランシーバを接続して装着し、この電界通信トランシーバが誘起する電界を、電界伝達媒体である人体を介して伝達させることによって、情報の送受信を行う方法が提案されている。
図1に従来の技術による電界通信システムを示す。
携帯端末200の送信器201では小型コンピュータ206から出力された送信すべき情報(データ)を所定の周波数fの搬送波に基づいて変調し出力する。送信器201は大地グランド209から離れており、回路グランド205と大地グランド209との間には浮遊容量Cg207が生じる。また、人体210と大地グランド間には浮遊容量Cb208が生じる。
従来の技術では、リアクタンス部203を送信回路(変調・出力部202)と送受信電極204の間に挿入し、浮遊容量との共振現象により人体210に印加される電圧信号を大きくして、電界通信を実現していた(例えば、特開2004−153708号公報、United States Patent Application Publication,Pub.No.:US2004/009226A1 Pub.Date:May 13,2004参照)。
しかしながら、媒体である人体210に電界を誘起し、その電界を送受信電極104に触れた人体210から検出することで通信を行う電界通信システムにおいては、受信器(設置型装置102)に接触していない他の機器105から放射された電界信号も検出する。図1に他の機器(放射源)105からの放射信号(雑音)106に曝された電界通信システムの模式図を示す。なお上記の他の機器とは、通信をさせるつもりのない他の電界通信システムが備える送信器でもよい。
放射源105からの放射信号106が、送信器201の信号の周波数と同じであり同じ変調方式で変調されたデータである場合、受信側では、受信したデータが放射源105からのデータか送信器201からのデータかは、受信部103およびコンピュータ101にて区別することは難しかった。
本発明は上記を鑑みてなされたものであり、その目的は、寄生的な通信経路からのデータを遮断できる独立性(Isolation)の高い通信に必要な受信器、トランシーバ、および電界通信システムを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求の範囲第1項に記載の発明は、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体に誘起し、この誘起した電界を用いて情報の送信を行う一方で、前記電界伝達媒体に誘起された受信すべき情報に基づく電界を受信することによって通信を行う電界通信システムにおいて、送信すべき情報を所定の周波数の交流信号で変調し、大地グランドから浮遊した、送信器またはトランシーバの回路グランドと大地グランドとの間の浮遊容量と、前記電界伝達媒体と大地グランドとの間のインピーダンスとで共振を起こす可変リアクタンス部を有する送信器またはトランシーバから誘起された電界を受信する受信器であって、前記電界伝達媒体と電界の授受を行う電極と、前記電極に検出用信号を印加する検出用信号源と、前記検出用信号を検出し、その振幅に基づいて、前記電極に近接する前記電界伝達媒体が保有する前記送信器またはトランシーバの前記可変リアクタンス部と、前記電界伝達媒体と大地グランドとの間のインピーダンス、および前記送信器またはトランシーバのグランドと大地グランドとの間の浮遊容量との共振状態を検出し、共振状態である場合に信号を出力する検出部と、を備えることを要旨とする。
請求の範囲第2項に記載の発明は、請求の範囲第1項に記載の受信器において、前記検出部から信号が出力されている場合には、所定の周波数以外の信号を低減するフィルタ部から出力された信号を復調して情報を出力し、それ以外では処理を停止するための復調部を更に備えることを要旨とする。
また、上記の目的を達成するために、請求の範囲第3項に記載の発明は、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体に誘起し、この誘起した電界を用いて情報の送信を行う一方で、前記電界伝達媒体に誘起された受信すべき情報に基づく電界を受信することによって通信を行う電界通信システムにおいて、送信すべき情報を所定の周波数の交流信号で変調し、大地グランドから浮遊した、送信器またはトランシーバの回路グランドと大地グランドとの間の浮遊容量と、前記電界伝達媒体と大地グランドとの間のインピーダンスとで共振を起こす可変リアクタンス部を有する送信器またはトランシーバから誘起された電界を受信する受信器であって、前記電界伝達媒体と電界の授受を行う電極と、前記電極に、前記送信器またはトランシーバの交流信号と異なる周波数を有する検出用信号を印加する検出用信号源と、前記検出用信号を検出し、その振幅に基づいて、前記電極に近接する前記電界伝達媒体が保有する前記送信器またはトランシーバの前記可変リアクタンス部と、前記電界伝達媒体と大地グランドとの間のインピーダンス、および前記送信器またはトランシーバのグランドと大地グランドとの間の浮遊容量との共振状態を検出し、共振状態である場合に信号を出力する検出部と、を備えることを要旨とする。
請求の範囲第4項に記載の発明は、請求の範囲第3項に記載の受信器において、前記検出部から信号が出力されている場合には、前記送信器またはトランシーバの交流信号の周波数を持つ信号を低減するフィルタ部から出力された信号を復調して情報を出力し、それ以外では処理を停止するための復調部を更に備えることを要旨とする。
請求の範囲第5項に記載の発明は、請求の範囲第3項または第4項に記載の受信器において、前記電極と前記フィルタ部との間に、前記可変リアクタンス部と、前記電界伝達媒体と大地グランドとの間のインピーダンス、および前記送信器またはトランシーバのグランドと大地グランドとの間の浮遊容量とが共振状態にある場合に、前記検出用信号源が出力する前記検出用信号の周波数で、前記電極と大地グランドとの間のインピーダンスと直列共振を生じる検出信号低減リアクタンス部を更に備えることを要旨とする。
請求の範囲第6項に記載の発明は、請求の範囲第1項乃至第5項のいずれかに記載の受信器において、前記受信すべき情報に基づく電界を受信する受信状態時に使用する第1の入力リアクタンス部と、前記共振状態を検知する検知状態時に使用する第2の入力リアクタンス部と、前記検出部から出力される信号に応じて、前記電極と受信器のグランドの間に、前記第1の入力リアクタンス部を接続するか、前記第2の入力リアクタンス部を接続するかを切り替える入力リアクタンス切替部と、を備えることを要旨とする。
請求の範囲第7項に記載の発明は、請求の範囲第2項、第4項乃至第6項のいずれかに記載の受信器において、前記フィルタ部の前段に、前記検出部から出力される信号に応じて利得を変化させる利得可変増幅部を更に備えることを要旨とする。
上記の目的を達成するために、請求の範囲第8項に記載の発明は、請求の範囲第1項乃至第7項のいずれかに記載の受信器と、送信すべき情報に基づく電界を前記電極に送信する送信器と、切替信号に応じて、前記電極に、前記受信器を接続するか、前記送信器を接続するかを切り替える送受信切替部と、を備えることを要旨とする。
上記の目的を達成するために、請求の範囲第9項に記載の発明は、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体に誘起し、この誘起した電界を用いて情報の送信を行う一方で、前記電界伝達媒体に誘起された受信すべき情報に基づく電界を受信することによって通信を行う電界通信システムであって、所定の周波数を有する交流信号で送信すべき情報を変調し出力する変調・出力部と、前記送信すべき情報に基づく電界の誘起を行う送信電極と、電界を誘起する場合には前記送信電極に近接した電界伝達媒体と大地グランドとの間のインピーダンス、および前記変調・出力部のグランドと大地グランドとの間の浮遊容量とで共振を起こし、電界を誘起しない場合には共振を起こさない可変リアクタンス部と、を有する送信器と、請求の範囲第1項乃至第7項のいずれかに記載の受信器または請求の範囲第8項に記載のトランシーバと、を備えることを要旨とする。
請求の範囲第10項に記載の発明は、請求の範囲第9項に記載の電界通信システムにおいて、前記可変リアクタンス部のリアクタンス値は、電界を誘起する場合と電界を誘起しない場合で、変化することを要旨とする。
図1は、従来の技術による電界通信システムを説明するための説明図を示す。 図2は、第1の実施の形態に係る、基本構成を説明するためのブロック図を示す。 図3は、第1の実施の形態に係る、通信システムの回路モデルの一例を示す。 図4は、第1の実施の形態に係る、等価回路の一例を示す。 図5は、第1の実施の形態に係る、検波回路の構成の一例を示す。 図6は、第1の実施の形態に係る、可変リアクタンスの構成の一例を示す。 図7は、第2の実施の形態に係る、基本構成を説明するためのブロック図を示す。 図8は、第3の実施の形態に係る、基本構成を説明するためのブロック図を示す。 図9は、第4の実施の形態に係る、基本構成を説明するためのブロック図を示す。 図10は、第4の実施の形態に係る、変形例を説明するためのブロック図を示す。 図11は、第4の実施の形態に係る、他の変形例を説明するためのブロック図を示す。 図12は、第5の実施の形態に係る、基本構成を説明するためのブロック図を示す。
<第1の実施の形態>
図2に第1の実施の形態のブロック図を示す。
送信器2は電界伝達媒体である人体3に接触しており、コンピュータなどの情報処理を行う端末から出力されたデータを変調・出力部15で所定の周波数の信号で変調し出力する。可変リアクタンス部16では、回路グランド17と大地グランド20間の浮遊容量Cg18、人体3と回路グランド17間の浮遊容量Cb19、および受信器1の入力インピーダンス等で構成される回路が上述の所定の周波数で共振状態となるようにリアクタンス値が設定され、電界伝達媒体である人体に効率よく信号が印加される。
人体3に印加された信号は、受信電極12を介して受信器1の前置増幅部6で増幅される。この後、フィルタ部7で不要な雑音は除去され、復調部8で復調されデータが復元される。これとともに、受信器1内の検出用信号源10から、検出信号源出力インピーダンス5を介して、入力リアクタンス部4側に送信側と同じ周波数の信号を出力する。この信号は、前置増幅部6およびフィルタ部7を介して、受信信号と同じ経路を辿る。フィルター部7から出力された信号を検波部9で検出して受信電極12に共振している送信器2を持った人体3が接触していることをモニタする。
次に、図3および図4の回路モデルを使用して、共振状態を生じさせる送信器2を持った人体3を検出する原理を説明する。この回路モデルでは解析を簡単にするために人体3と電極間の容量を無視している。受信電極12には信号源Vs21からの電圧Vrcv,sと信号源Vdrv26からの電圧Vrcv,dが印加される。
はじめに信号源Vdrv26を無視してVrcv,sについて解析する。Vrcv,sは送信部の可変リアクタンスXv23と、受信部の入力リアクタンスXin24と、信号源21の出力抵抗Rs22と、浮遊容量Cb19、Cg18とを用いて以下の式で表される。
Figure 2007086422
この解析ではZdrv25は十分大きいとして無視した。式(1)において、次の式(2)が成立するとき共振が発生しVrcv,sが最大となる。
Figure 2007086422
次に信号源Vs21を無視してVrcv,dについて解析する。Vdrv26とZdrv25からみたアドミタンスYは以下の式で表される。
Figure 2007086422
送信側で共振が発生しておらず1>>ωCgXvである場合は、Cg18が非常に小さく1>>ωCgRsでもあるため式(3)で第3項は無視できる。送信側で共振となり式(2)が満たされる場合、アドミタンスYは以下のようになる。
Figure 2007086422
式(4)で、ωCb−1/Xinは、共振が発生していないときのアドミタンスとほぼ同等である。したがって、共振した場合と共振していない場合でアドミタンスは変化し、その変化率は、式(4)におけるj(ωCb−1/Xin)を除いた部分になる。この変化をモニタすることにより受信電極12に接触している人体3の送信器2が共振した場合にのみデータを受信する構成が構築できる。
図2の構成図では、アドミタンスYが変化した場合の検出用信号源10から入力リアクタンス部4に印加される電圧振幅の変化を検波部9でモニタし、共振した場合の電圧振幅が入力されるとデータ出力部にデータを出力するためのデータ出力開始信号を出力する構成となっている。復調部8では、検波部9からデータを出力させるデータ出力開始信号が入力された場合にのみデータを出力し、それ以外はデータを出力しない。
図2では解析を分かりやすくするために入力リアクタンス部4を設けたが、入力リアクタンス部4を削除して前置増幅部6の入力インピーダンスを代わりに用いてもよい。このとき抵抗成分よりもリアクタンス成分の大きな入力インピーダンスにするほうが好ましい。
また、アドミタンスYは、人体3が受信電極12に接触した場合としない場合でも変化する。このときのアドミタンスYの変化を緩慢にするために、Xin24を人体3と大地グランド20間の浮遊容量Cb19のインピーダンスよりも小さくすることが望ましい。
検出信号源出力インピーダンス5は受信した信号が検出用信号源10に入力するのを防ぐためのもので、受信電極12と大地グランド20間のインピーダンスに影響を与えない程度に大きいほうがよい。さらに、検出信号源出力インピーダンス5を削除して検出用信号源10自身の出力インピーダンスを高くしてもよい。
上記の構成では送信側の共振をモニタしてデータ出力の開始・停止を行っていたが、共振のモニタには必要ない復調部8の電源のオン・オフにより、データの復調を開始・停止してもよい。この場合は受信器1の低消費電力化できる。
図5に検波部9の構成例を示す。本構成例では、同期検波により検出用信号源10と同相の信号のみをモニタしている。固定電圧源32で比較回路31に与えるしきい値を、共振した場合の電圧振幅値に予め設定し、同期検波回路30でモニタした電圧振幅値がそのしきい値を超えたらデータ出力開始信号を復調部8に出力する。
以上の構成により受信電極12に近接する人体3に携帯された受信すべき情報に基づく電界を誘起する送信器2との共振が発生した場合にのみデータを受信し出力することができる。受信電極12から離れた放射源や送信器からの寄生的な通信経路からのデータを遮断できるため、本実施の形態により独立性(Isolation)の高い通信が提供できる。
本実施の形態では送信器2の可変リアクタンス部16の設定について触れなかったが、データを含むパケットを出力する場合に可変リアクタンス部16のリアクタンス値を共振が生じる値もしくはその近傍に設定し、それ以外は共振が生じない値にすることにより、さらに独立性の高い通信を実現できる。
図6に可変リアクタンス部16の構成例を示す。リアクタンス部36のリアクタンス値は固定であり、スイッチ35が閉じたときに共振が生じる値に設定する。この構成では設定信号が入力されスイッチ35が閉じた場合には送信器2と浮遊容量との間で共振状態が生じ、スイッチ35が開かれた場合には共振が生じない。パケットを出力する場合にスイッチ35を閉じ、出力しない場合にはスイッチ35を開くことで、上述の独立性の高い通信が提供できる。
本構成例では固定値のリアクタンス部36を使用したが、インダクタと可変容量ダイオードと抵抗で構成される自己調整可変リアクタンス部を用いてもよい。自己調整可変リアクタンス部では、ダイオードの整流特性で生じた直流電流が抵抗を流れることにより可変容量ダイオードにバイアス電圧が生じる。このため交流信号を入力するだけで共振状態近傍にリアクタンス値が変化する。
また、スイッチ35で等価的にリアクタンス値を変えたが、外部からの電圧値でリアクタンス値を変える可変リアクタンス部を用いてもよい。この場合には連続的に変化する設定信号を用いてその値でリアクタンス値を設定する。また、自動制御により共振が生じるリアクタンス値に調整する場合には、パケットを出力する際に調整を行い、出力しないときには最適値からずらすようにする。以上の機能を持つ送信器を図2の構成図に示すような通信システムに適用することにより、より独立性の高い通信システムを提供できる。
<第2の実施の形態>
図7に第2の実施の形態のブロック図を示す。第1の実施の形態では通信と検出信号の周波数を同じにしていたが、本実施の形態では検出用信号に通信信号と異なる周波数を有する信号を用いている。受信した受信信号f1は前置増幅部6で増幅された後、バッファアンプ・BPF部40を通過して復調部8に入力され、データに復調される。検出用信号源10から出力された信号f2は前置増幅部6で増幅された後、バッファアンプ・BPF部41を通過して検波部9に入力する。
この場合のアドミタンスYについて考察する。通信と検出信号の各周波数をそれぞれωc、ωs=ωc+Δωとすると、式(3)からアドミタンスは以下の式で表される。
Figure 2007086422
送信側で共振が生じている場合のリアクタンスXv,c=Xv(ωc)は、以下の式で表される。
Figure 2007086422
式(6)でXin,c=Xin(ωc)とした。Xv(ωs)とXv,c、Xin(ωs)とXin,cには近似的に以下の関係式が成り立つ。
Xv(ωs)=Xv,c+ΔωXv’(ωc) (7)
1/Xin(ωs)=1/Xin,c−ΔωXin’(ωc)/Xin,c2 (8)
Xv’(ω)とXin’(ω)は、それぞれXv(ω)とXin(ω)の1階微分を表す。式(7)と式(8)を式(5)に代入してまとめると以下の式になる。
Figure 2007086422
上式に式(6)を代入すると送信側で共振が発生した場合のアドミタンスが求められる。
Figure 2007086422
式(9)と式(10)より、本構成においても送信側で共振が発生したことを、アドミタンスの変化で検出できることが分かる。特に以下の式(11)が成立すると仮定する。
Figure 2007086422
そのとき、式(10)は、以下の式で表される。
Figure 2007086422
この場合、送信側で共振が発生するとアドミタンスYは共振が発生していない場合に比べ大きくなる。検出信号に通信の周波数と異なる周波数を有する信号を用いる場合には、共振が発生した場合としない場合とでのアドミタンスYの変化の符号をパラメータの選び方で変えることができる。
送信側で共振が生じた場合には、アドミタンスYの変化に伴って検波部9に入力される電圧振幅が変化し、復調部8にデータ出力開始信号が出力される。本実施の形態での検波は第1の実施の形態のような同期検波でなくてもよい。復調部8はデータ出力開始信号が入力されるとデータを出力し、それ以外はデータを出力しない。本構成においても送信器2で共振が発生した場合にのみデータを受信し出力することができ、寄生的な通信経路からのデータを遮断できる独立性(Isolation)の高い通信システムを提供できる。
本実施の形態においてもデータを含むパケットを出力する場合に可変リアクタンスのリアクタンス値を共振が生じる値もしくはその近傍に設定し、それ以外は共振が生じない値にすることにより、さらに独立性の高い通信を実現できる。
また、図6に示す可変リアクタンス部や外部からの電圧値でリアクタンス値を変える可変リアクタンス部を用いてもよい。自動制御により共振が生じるリアクタンス値に調整する場合には、パケットを出力する際に調整を行い、出力しないときには最適値からずらすようにする。
図7では入力リアクタンス部4に印加される電圧を検波部9に入力したが、検出信号源出力インピーダンス5の両端の電位差を入力してもよい。さらに、共振のモニタには必要ない復調部8の電源のオン・オフを行う構成にしてもよい。
<第3の実施形態の変形>
図8に第3の実施の形態のブロック図を示し、受信電極12と前置増幅器6の間に検出信号低減リアクタンス部42を挿入している。検出信号低減リアクタンス部42のリアクタンス値を周波数fs=ωs/2πで式(10)で表されるアドミタンスと直列共振をする値に設定すると、送信側で共振が発生した場合に前置増幅部6に入力される周波数fsの検出信号の振幅が小さくなる。
Δωが小さくバッファアンプ・BPF部40で検出信号の除去が十分でない場合には検出信号が復調の妨げになるが、図8の構成にして送信側で共振が発生した場合に前置増幅部6に入力される検出信号を小さくすることでデータの復調を正常に行うことができる。なお、本実施の形態では前置増幅器6の入力インピーダンスをXinとして使用することはなく、受信器1のグランドと受信電極12の間に入力リアクタンス部4を接続する。
また、本構成では通信と検出信号に異なる周波数を用いていたが、検出信号低減リアクタンス部42を使用する場合には、送信側で共振が発生した場合に前置増幅部6に入力される検出信号の振幅が小さくなるため同じ周波数でもよい。
<第4の実施の形態>
図9に第4の実施の形態を説明するための構成図を示す。
受信時に放射雑音で受信データに誤りが生じるのを防ぐためには入力リアクタンスを低くするのが望ましいが、データ受信前に送信側の共振状態を検知する場合には入力リアクタンスが低すぎると検知するのが困難になる。
これを防ぐためにデータを受信する受信状態時の入力リアクタンスと送信側の共振状態を検知する検知状態時の入力リアクタンスを別々に設けた。図9で入力リアクタンス部4が受信状態時の入力リアクタンスであり、入力リアクタンス部43が検知状態時の入力リアクタンスである。通信を行っていない場合や通信のはじめでは受信器1は検知状態であり、スイッチ44はa1とc1が接続されている(図9に示す)。送信側で共振が生じ検波部9で検知した場合では復調部8にデータ出力開始信号を出力するとともに切替信号によりスイッチ44のa1とb1を接続する。
再び検知状態に戻す手段としては、検波部9にタイマを設け一定期間経過後に切替信号を変化させて検知状態に戻す方法や、復調部8に搬送波検出回路やデータ検出回路を設け、搬送波やデータを検出しなくなったら切替信号を変化させて検知状態に戻す方法があり、どちらを用いても良い(図示せず)。
この第4の実施の形態においても、前記第1〜3の実施の形態と同様にデータを含むパケットを出力する場合に可変リアクタンスのリアクタンス値を共振が生じる値もしくはその近傍に設定し、それ以外は共振が生じない値にすることにより、さらに独立性の高い通信を実現できる。
また、図6に示すリアクタンス部36や外部からの電圧値でリアクタンス値を変える可変リアクタンス部を用いてもよい。自動制御により共振が生じるリアクタンス値に調整する場合には、パケットを出力する際に調整を行い、出力しないときには最適値からずらすようにする。
さらに、受信状態時と検知状態時での前置増幅部6の最適な利得が異なる場合には利得が切り替えられる利得可変・前置増幅部45を使用する。この場合のブロック図を図10に示す。
受信感度を上げるために低雑音で高利得な増幅器が必要な受信状態と比較的雑音が高いが低消費電力な増幅器の使用可能な検知状態を切り替えられる構成にすることにより、データを受信していない時の消費電力を低減することができる。
なお、図10では検出信号に通信と異なる周波数を用いていたが、同じ周波数を用いてもよい。この場合のブロック図を図11に示す。
<第5の実施の形態>
以上の第1〜4の実施の形態では携帯端末には送信器のみを、設置型装置には受信器のみを用いていたが、双方向通信を行うために送受信を備えたトランシーバにしてもよい。
図12に第5の実施の形態であるトランシーバの構成図を示す。同図において、送信と受信の切り替えは、送受切替スイッチ53を送受切替信号により切り替えることにより行われる。受信時においては、a2とb2を接続して電極12と受信部1aを接続する。一方、送信時においては、a2とc2を接続して電極12と送信部51を接続する。この送受切替スイッチ53によれば、受信時に受信信号が送信部51に漏洩するのを防ぐことができる。
なお、図5においては、受信部として、第1の実施の形態で示した受信部を採用したが、第2乃至第4の実施の形態で示した受信部を採用してもよい。
本発明によれば、受信器の受信電極に接触し送信器のリアクタンス部と送信器や人体の浮遊容量が共振した場合にのみデータを受信する機構を備えることにより、寄生的な通信経路からのデータを遮断できる独立性(Isolation)の高い通信に必要な受信器、トランシーバ、および電界通信システムを提供できる。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体に誘起し、この誘起した電界を用いて情報の送信を行う一方で、前記電界伝達媒体に誘起された受信すべき情報に基づく電界を受信することによって通信を行う電界通信システムにおいて、送信すべき情報を所定の周波数の交流信号で変調し、大地グランドから浮遊した、送信器またはトランシーバの回路グランドと大地グランドとの間の浮遊容量と、前記電界伝達媒体と大地グランドとの間のインピーダンスとで共振を起こす可変リアクタンス部を有する送信器またはトランシーバから誘起された電界を受信する受信器であって、前記電界伝達媒体と電界の授受を行う電極と、前記電極に検出用信号を印加する検出用信号源と、前記検出用信号を検出し、その振幅に基づいて、前記電極に近接する前記電界伝達媒体が保有する前記送信器またはトランシーバの前記可変リアクタンス部と、前記電界伝達媒体と大地グランドとの間のインピーダンス、および前記送信器またはトランシーバのグランドと大地グランドとの間の浮遊容量との共振状態を検出し、共振状態である場合に、所定の周波数以外の信号を低減するフィルタ部から出力された信号を復調して出力すべき旨を示す出力開始信号を出力する検出部と、を備えることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の受信器において、前記検出部から前記出力開始信号が出力されている場合には、前記フィルタ部から出力された信号を復調して情報を出力し、それ以外では処理を停止するための復調部を更に備えることを要旨とする。
また、上記の目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体に誘起し、この誘起した電界を用いて情報の送信を行う一方で、前記電界伝達媒体に誘起された受信すべき情報に基づく電界を受信することによって通信を行う電界通信システムにおいて、送信すべき情報を所定の周波数の交流信号で変調し、大地グランドから浮遊した、送信器またはトランシーバの回路グランドと大地グランドとの間の浮遊容量と、前記電界伝達媒体と大地グランドとの間のインピーダンスとで共振を起こす可変リアクタンス部を有する送信器またはトランシーバから誘起された電界を受信する受信器であって、前記電界伝達媒体と電界の授受を行う電極と、前記電極に、前記送信器またはトランシーバの交流信号と異なる周波数を有する検出用信号を印加する検出用信号源と、前記検出用信号を検出し、その振幅に基づいて、前記電極に近接する前記電界伝達媒体が保有する前記送信器またはトランシーバの前記可変リアクタンス部と、前記電界伝達媒体と大地グランドとの間のインピーダンス、および前記送信器またはトランシーバのグランドと大地グランドとの間の浮遊容量との共振状態を検出し、共振状態である場合に、前記送信器(2)またはトランシーバの交流信号の周波数を持つ信号を通過させるフィルタ部から出力された信号を復調して出力すべき旨を示す出力開始信号を出力する検出部と、を備えることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の受信器において、前記検出部から前記出力開始信号が出力されている場合には、前記フィルタ部から出力された信号を復調して情報を出力し、それ以外では処理を停止するための復調部を更に備えることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の受信器において、前記電極と前記フィルタ部との間に、前記可変リアクタンス部と、前記電界伝達媒体と大地グランドとの間のインピーダンス、および前記送信器またはトランシーバのグランドと大地グランドとの間の浮遊容量とが共振状態にある場合に、前記検出用信号源が出力する前記検出用信号の周波数で、前記電極と大地グランドとの間のインピーダンスと直列共振を生じる検出信号低減リアクタンス部を更に備えることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の受信器において、前記受信すべき情報に基づく電界を受信する受信状態時に使用する第1の入力リアクタンス部と、前記共振状態を検知する検知状態時に使用する第2の入力リアクタンス部と、前記検出部から出力される前記出力開始信号に応じて、前記電極と受信器のグランドの間に、前記第1の入力リアクタンス部を接続するか、前記第2の入力リアクタンス部を接続するかを切り替える入力リアクタンス切替部と、を備えることを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項2、4、5、6のいずれかに記載の受信器において、前記フィルタ部の前段に、前記検出部から出力される前記出力開始信号に応じて利得を変化させる利得可変増幅部を更に備えることを要旨とする。
上記の目的を達成するために、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の受信器と、送信すべき情報に基づく電界を前記電極に送信する送信器と、切替信号に応じて、前記電極に、前記受信器を接続するか、前記送信器を接続するかを切り替える送受信切替部と、を備えることを要旨とする。
上記の目的を達成するために、請求項9に記載の発明は、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体に誘起し、この誘起した電界を用いて情報の送信を行う一方で、前記電界伝達媒体に誘起された受信すべき情報に基づく電界を受信することによって通信を行う電界通信システムであって、所定の周波数を有する交流信号で送信すべき情報を変調し出力する変調・出力部と、前記送信すべき情報に基づく電界の誘起を行う送信電極と、電界を誘起する場合には前記送信電極に近接した電界伝達媒体と大地グランドとの間のインピーダンス、および前記変調・出力部のグランドと大地グランドとの間の浮遊容量とで共振を起こし、電界を誘起しない場合には共振を起こさない可変リアクタンス部と、を有する送信器と、請求項1乃至7のいずれかに記載の受信器または請求項8に記載のトランシーバと、を備えることを要旨とする。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の電界通信システムにおいて、前記可変リアクタンス部のリアクタンス値は、電界を誘起する場合と電界を誘起しない場合で、変化することを要旨とする。

Claims (10)

  1. 送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体(3)に誘起し、この誘起した電界を用いて情報の送信を行う一方で、前記電界伝達媒体(3)に誘起された受信すべき情報に基づく電界を受信することによって通信を行う電界通信システムにおいて、送信すべき情報を所定の周波数の交流信号で変調し、大地グランド(20)から浮遊した、送信器(2)またはトランシーバの回路グランド(17)と大地グランド(20)との間の浮遊容量(18)と、前記電界伝達媒体(3)と大地グランド(20)との間のインピーダンス(19)とで共振を起こす可変リアクタンス部(16)を有する送信器(2)またはトランシーバから誘起された電界を受信する受信器(1)であって、
    前記電界伝達媒体(3)と電界の授受を行う電極(12)と、
    前記電極(12)に検出用信号を印加する検出用信号源(10)と、
    前記検出用信号を検出し、その振幅に基づいて、前記電極(12)に近接する前記電界伝達媒体(3)が保有する前記送信器(2)またはトランシーバの前記可変リアクタンス部(16)と、前記電界伝達媒体(3)と大地グランド(20)との間のインピーダンス(19)、および前記送信器(2)またはトランシーバのグランド(17)と大地グランド(20)との間の浮遊容量(18)との共振状態を検出し、共振状態である場合に信号を出力する検出部(9)と、
    を備えることを特徴とする受信器(1)。
  2. 前記検出部(9)から信号が出力されている場合には、所定の周波数以外の信号を低減するフィルタ部(7)から出力された信号を復調して情報を出力し、それ以外では処理を停止するための復調部(8)を更に備えることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の受信器(1)。
  3. 送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体(3)に誘起し、この誘起した電界を用いて情報の送信を行う一方で、前記電界伝達媒体(3)に誘起された受信すべき情報に基づく電界を受信することによって通信を行う電界通信システムにおいて、送信すべき情報を所定の周波数の交流信号で変調し、大地グランド(20)から浮遊した、送信器(2)またはトランシーバの回路グランド(17)と大地グランド(20)との間の浮遊容量(18)と、前記電界伝達媒体(3)と大地グランド(20)との間のインピーダンス(19)とで共振を起こす可変リアクタンス部(16)を有する送信器(2)またはトランシーバから誘起された電界を受信する受信器(1)であって、
    前記電界伝達媒体(3)と電界の授受を行う電極(12)と、
    前記電極(12)に、前記送信器(2)またはトランシーバの交流信号と異なる周波数を有する検出用信号を印加する検出用信号源(10)と、
    前記検出用信号を検出し、その振幅に基づいて、前記電極(12)に近接する前記電界伝達媒体(3)が保有する前記送信器(2)またはトランシーバの前記可変リアクタンス部(16)と、前記電界伝達媒体(3)と大地グランド(20)との間のインピーダンス(19)、および前記送信器(2)またはトランシーバのグランド(17)と大地グランド(20)との間の浮遊容量(18)との共振状態を検出し、共振状態である場合に信号を出力する検出部(9)と、
    を備えることを特徴とする受信器(1)。
  4. 前記検出部(9)から信号が出力されている場合には、前記送信器(2)またはトランシーバの交流信号の周波数を持つ信号を通過させるフィルタ部(40)から出力された信号を復調して情報を出力し、それ以外では処理を停止するための復調部(8)を更に備えることを特徴とする請求の範囲第3項に記載の受信器(1)。
  5. 前記電極(12)と前記フィルタ部(40)との間に、前記可変リアクタンス部(16)と、前記電界伝達媒体(3)と大地グランド(20)との間のインピーダンス(19)、および前記送信器(2)またはトランシーバのグランドと大地グランド(20)との間の浮遊容量(18)とが共振状態にある場合に、前記検出用信号源(10)が出力する前記検出用信号の周波数で、前記電極(12)と大地グランド(20)との間のインピーダンスと直列共振を生じる検出信号低減リアクタンス部(42)を更に備えることを特徴とする請求の範囲第3項または第4項に記載の受信器(1)。
  6. 前記受信すべき情報に基づく電界を受信する受信状態時に使用する第1の入力リアクタンス部(4)と、
    前記共振状態を検知する検知状態時に使用する第2の入力リアクタンス部(43)と、
    前記検出部(9)から出力される信号に応じて、前記電極(12)と受信器(1)のグランドの間に、前記第1の入力リアクタンス部(4)を接続するか、前記第2の入力リアクタンス部(43)を接続するかを切り替える入力リアクタンス切替部(44)と、
    を備えることを特徴とする請求の範囲第1項乃至第5項のいずれかに記載の受信器(1)。
  7. 前記フィルタ部(7,40)の前段に、前記検出部(9)から出力される信号に応じて利得を変化させる利得可変増幅部(45)を更に備えることを特徴とする請求の範囲第2項、第4項乃至第6項のいずれかに記載の受信器(1)。
  8. 請求の範囲第1項乃至第7項のいずれかに記載の受信器(1)と、
    送信すべき情報に基づく電界を前記電極に送信する送信器(51)と、
    切替信号に応じて、前記電極(12)に、前記受信器(1)を接続するか、前記送信器(51)を接続するかを切り替える送受信切替部(53)と、
    を備えることを特徴とするトランシーバ(71)。
  9. 送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体(3)に誘起し、この誘起した電界を用いて情報の送信を行う一方で、前記電界伝達媒体(3)に誘起された受信すべき情報に基づく電界を受信することによって通信を行う電界通信システムであって、
    所定の周波数を有する交流信号で送信すべき情報を変調し出力する変調・出力部(15)と、前記送信すべき情報に基づく電界の誘起を行う送信電極(11)と、電界を誘起する場合には前記送信電極(11)に近接した電界伝達媒体(3)と大地グランド(20)との間のインピーダンス(19)、および前記変調・出力部(15)のグランド(17)と大地グランド(20)との間の浮遊容量とで共振を起こし、電界を誘起しない場合には共振を起こさない可変リアクタンス部(16)と、を有する送信器(2)と、
    請求の範囲第1項乃至第7項のいずれかに記載の受信器(1)または請求の範囲第8項に記載のトランシーバ(71)と、
    を備えることを特徴とする電界通信システム。
  10. 前記可変リアクタンス部(16)のリアクタンス値は、電界を誘起する場合と電界を誘起しない場合で、変化することを特徴とする請求の範囲第9項に記載の電界通信システム。
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