JPWO2007086149A1 - 基地局及び無線通信システム - Google Patents

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Abstract

ユーザ端末から基地局への送信時にパイロット信号を用いる無線通信システムにおいて、基地局は各パイロットパターンのピーク対平均電力特性についての順位表を作成して保持し、ユーザ端末の送信電力あるいは最大送信電力からの差分を抽出し、順位表を参照して送信電力が大きい、あるいは最大送信電力からの差分が小さいユーザ端末に対しピーク対平均電力特性が良いパイロットパターンを基地局及び基地局のパイロットパターン決定方法優先的に割り当てる。あるいはユーザ端末の送信情況(送信電力、基地局からの距離等)に応じた順位のパイロットパターンを適応的にユーザ端末に割り当てる。

Description

本発明は、基地局及び無線通信システム並びにパイロットパターン決定方法に係わり、特に、ユーザ端末から基地局への送信時において所定のパイロットパターンを有するパイロット信号を用いる無線通信システムにおける基地局及び基地局のパイロットパターン決定方法に関する。
セルラーシステムなどの無線通信システムにおいて、既知のパイロット信号を用いて同期やチャネル推定などを行い、データの復調を行っている。また、適応変調を用いる場合は最適な変調方式を決めるのに信号対干渉(雑音)電力比(SIR)推定を行う際にもパイロット信号を利用している。
ユーザ端末から基地局への上りリンクの場合、他ユーザからの干渉やマルチパス干渉を小さく抑えるために相関特性が良いパイロットパターンがパイロット信号として用いられている。
図27は3GPPで標準化されている上りリンクのフレーム構成図であり、送信データのみが送信される個別データチャネル (Dedicated Physical Data Channel:DPDCH)と、パイロットPilotやTPCビット情報等の制御データが多重されて送信される個別制御チャネル(Dedicated Physical Control Channel:DPCCH)を有し、それぞれ直交符号により拡散された後、多重されて送信される。上りリンクの1フレームは10msecで、15スロット(slot#0〜slot#14)で構成されている。個別制御チャネルDPCCHの各スロットは10ビットで構成され、シンボル速度は15ksps一定であり、パイロットPilot、送信電力制御データTPC、トランスポート・フォーマット・コンビネーション・インジケータTFCI、フィードバック情報FBIを送信する。図28(A)はDPCCHにおけるパイロットのビット数が3,4,5,6のときのスロット番号Slot#0〜#14のパイロットパターン、(B)はパイロットのビット数が7,8のときのスロット番号Slot#0〜#14のパイロットパターンである。この場合、パイロットのビット数が同じであるとパイロット信号のパターンも同じになるが、異なるユーザ間ではパイロットとデータを一括して相互相関の小さい異なるスクランブルコードを乗算しているので、最終的に送信しているパイロットパターンは互いに相互相関の小さい異なる系列となっている(非特許文献1参照)。
従来では、上記のスクランブルコードに用いられているGold符号を乗算してもピーク対平均電力特性が系列番号によって大きく変化しないような系列のパイロットパターンを適用していた。そのため、ユーザ端末に任意のパイロットパターンを割り当てることができた。
近年、チャネル推定処理の全部あるいは一部を周波数領域で行うOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)、IFDMA(Interleaved Frequency Division Multiple Access)やDFT-S-OFDM(Discrete Fourier Transform-Spread- Orthogonal Frequency Division Multiplex)などの変調方式の開発に伴い、パイロットパターンに適用する系列としてCAZAC (Constant Amplitude Zero AutoCorrelation)系列あるいはGCL(Generalized Chirp Like)系列などが注目されている。CAZAC系列の一例としてZadoff-Chu系列の計算式を以下に示す(非特許文献2参照)。
Figure 2007086149
ここで、nはシンボル番号である。整数kとLが互いに素であれば、系列番号kの系列Ck(n)の系列長はLであり、n=1〜Lである。また、k≦L-1である。
CAZAC系列は巡回シフトに対する自己相関がゼロで、かつ時間領域と周波数領域の両方で一定な振幅を保つ特性を持つため、パイロット信号として注目され、3GPPでは上りリンクのパイロットパターンとして提案されている(非特許文献3参照)。
しかし、CAZAC系列は系列番号kによってピーク対平均電力特性(Peak to Average Power
Ratio) PAPRが大きく変化する。このため、従来のように任意に各端末に割り当てると、受信品質が低下する端末が現れてしまう。たとえば、最大送信電力で送信する必要のある端末にピーク対平均電力特性PAPRの悪い系列を割り当ててしまうと、送信信号のピーク電力が増大し、ピーク抑圧が行われるため、歪が発生して伝送特性が劣化してしまう。以下、この点について詳述する。
送信機に用いる増幅器は出力電力が大きいほど電力付加効率(Power Added Efficiency)が良くなる。このため、動作点をできるだけ出力電力の最大値に近づけた方が望ましい。しかしながら、出力電力が一定の閾値を超えると、送信信号としては許容できないほどの非線形歪みが生じてしまうので、歪みと電力付加効率の間にトレードオフが存在する。送信信号のピーク対平均電力特性が良いほど、動作点と閾値の差分(バックオフ)を小さくすることができ、電力付加効率を向上することができる。
図29はバックオフを説明するための増幅器のAM−AM特性(入力パワー/ゲイン特性)の例である。増幅器は、入力パワーが小さいうちはゲイン特性がフラットでありその入出力特性は線形である。しかし、入力パワーがあるレベル以上になるとゲインが小さくなりはじめると共に位相遅れが発生し、非線形になる。ゲインが1dB下がった出力パワーレベルを1dBコンプレッションレベルといい、該レベルと平均出力電力Pmeanとの差がバックオフOBOである。かかる非線形増幅器では、入力信号の平均電力レベルが線形部分に存在していても、バックオフOBOとピーク対平均電力比PAPRの兼ね合いにより、最大電力レベルあるいはそれに近いレベルの信号は1dBコンプレッションレベルを越えてしまい、歪が発生する。そこで、ピーク対平均電力比PAPRを考慮して最大電力レベルの入力信号到来時に1dBコンプレッションレベルを越えないようにバックオフOBOを決定する。すなわち、ピーク対平均電力比PAPRが小さければ、バックオフOBOを小さくでき、増幅器の電力付加効率を向上できる。しかし、ピーク対平均電力比PAPRが大きければ、バックオフOBOが大きくなり増幅器の電力付加効率が低下する。
さて、信号電力に対する増幅器の振る舞い(Power derating)を表すものとして、従来からピーク対平均電力比PAPRが良く使われていたが、Power deratingをより正確に表すものとして以下の(2)式で定義されるCubic Metric(CM)という評価指標が近年使われるようになった(非特許文献4)。本明細書ではピーク対平均電力特性という表現を用いてPAPRやCubic Metricなどの評価指標をまとめて表す。
Figure 2007086149
ここで、v#normは正規化された入力信号の振幅値で、v#norm#refは基準となる信号の振幅値を表す。CMが大きい信号ほど、ピーク対平均電力特性が悪く、大きいバックオフが必要となり、電力付加効率が低下する。
系列長127と系列長37のZadoff-Chu系列のCM特性は図30に示すようになる。参考のためランダム系列をπ/2-BPSK, QPSK, 16QAMで変調した場合のCMも示している。図30から分かるようにCAZAC系列は系列番号kによって、π/2-BPSKよりも良いCM特性を示すものもあれば、16QAMよりも悪いCM特性を示すものもある。
このようにCM特性が非常に大きいばらつきを持った系列を上りリンクのパイロット信号として使用する場合、ユーザ端末の増幅器のバックオフ設計が課題となる。CM特性の最悪値に合わせてユーザ端末の増幅器のバックオフを大きく設計すれば、CM特性に関係なく歪が発生することは無いが平均電力付加効率が悪くなってしまう。一方、平均値に合わせて増幅器のバックオフを設計すれば、最大あるいはそれに近い送信電力で送信する際、CM特性の悪いパイロットパターンでは1dBコンプレッションレベルを超えてしまい歪が発生し、伝送効率が劣化する。
以上から、チャネル推定に適しているが、ピーク対平均電力特性のバラツキが大きい系列(例えばCAZAC系列)を上りリンクのパイロット信号に適用する場合、どのように各ユーザ端末に対してパイロットパターンを割り当てるかが課題である。従来のようにピーク対平均電力特性に関係なく各ユーザに任意にパイロットパターンを割り当てると、大きい電力で送信するユーザ端末の信号波形が該割り当てられたパイロットパターンに影響され、場合によっては大きな歪みが発生してしまう。
以上より、本発明の目的は、ピーク対平均電力特性のバラツキが大きい系列をパイロットパターンとしてユーザ端末が使用する場合であっても、ユーザ端末の送信増幅器において歪が生じないようにでき、基地局における受信品質を向上することである。
本発明の別の目的は、ユーザ端末が最大あるいはそれに近い送信電力で送信する場合であっても、送信増幅器において歪が生じないようすることである。
本発明の別の目的は、送信増幅器のバックオフを小さくしても歪が生じないようにでき、この結果、平均電力付加効率を向上し、ユーザ端末のバッテリーの持続時間を長くすることである。
本発明の別の目的はセル間あるいはセクター間における干渉を低減することである。
3GPP TS25.211(パイロット信号の規定部分)及び TS25.213 (スクランブルコードの規定部分): http://www.3gpp.org/ D.C. Chu, "Polyphase Codes With Good Periodic Correlation Properties", IEEE Transactions on Information Theory. pp 531-532, July 1972 3GPP TR25.814: http://www.3gpp.org/ TSG RAN WG1 #37, Montreal, Canada, May 10-14, 2004: Tdoc#R 1-040642
本発明は、ユーザ端末から基地局への送信時に所定のパターンを有するパイロット信号を用いる無線通信システムにおける基地局及び無線通信システム並びにパイロットパターン決定方法である。
本発明の基地局は、各パイロットパターンのピーク対平均電力特性についての順位表を記憶する記憶部、前記順位表を参照してピーク対平均電力特性の良い順からパイロットパターンを端末に割り当てるパイロットパターン割り当て部、該パイロットパターンを端末に通知するパイロットパターン通知部を備えている。
本発明の別の基地局は、各パイロットパターンのピーク対平均電力特性についての順位表を記憶する記憶部、ユーザ端末の送信情況を識別する送信情況識別部、該ユーザ端末の送信情況に応じた順位のパイロットパターンを適応的にユーザ端末に割り当てるパイロットパターン割り当て部、該パイロットパターンを端末に通知するパイロットパターン通知部を備えている。この基地局において、各部は以下の(1)〜(8)のいずれかで動作する。
(1)前記送信情況識別部は、ユーザ端末からの受信信号より該ユーザ端末の送信電力あるいは最大送信電力からの差分を抽出し、前記パイロットパターン割り当て部は、送信電力が大きい端末あるいは最大送信電力からの差分が小さいユーザ端末に対しピーク対平均電力特性が良いパイロットパターンを前記順位表を参照して割り当てる。
(2)前記送信情況識別部は、ユーザ端末からの受信信号よりユーザ端末の位置情報を抽出し、該位置情報を用いてユーザ端末と基地局間の距離を算出し、前記パイロットパターン割り当て部は、前記順位表を参照して該距離が大きいユーザ端末にピーク対平均電力特性の良いパイロットパターンを割り当てる。
(3)前記記憶部は、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして記憶し、前記送信情況識別部は、前記ユーザ端末がデータ送信中であるか、データ非送信中であるかを識別し、前記パイロットパターン割り当て部は、データ送信中であればデータ送信区間に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当て、データ非送信中であればデータ非送信区間に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる。
(4)前記記憶部は、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして記憶し、前記送信情況識別部は、ユーザ端末の通信能力を識別し、前記パイロットパターン割り当て部は該ユーザ端末の通信能力に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる。
(5)前記記憶部は、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして記憶し、前記送信情況識別部は、ユーザ端末のチャネル品質表示CQIを識別し、前記パイロットパターン割り当て部は該CQIに応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる。
(6)前記記憶部は、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして記憶し、前記送信情況識別部は、ユーザ端末のチャネル品質表示CQI、ユーザ端末と基地局間の距離、ユーザ端末の変調方式を変数とする関数の関数値を求め、前記パイロットパターン割り当て部は該関数値に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる。
(7)前記記憶部は、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして記憶し、前記送信情況識別部は、ユーザ端末が送信するユーザデータのリアルタイム性を識別し、前記パイロットパターン割り当て部は前記ユーザデータのリアルタイム性の有無に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる。
(8)前記記憶部は、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして記憶し、前記送信情況識別部は、ユーザ端末の変調方式を識別し、前記パイロットパターン割り当て部は前記ユーザデータの変調方式に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる。
本発明の更に別の基地局は、隣接する基地局あるいは隣接するセクターにおいて使用するパイロットパターンが異なり、かつ、同一基地局あるいは同一セクターにおけるパイロットパターンが用途毎に異なるように該パイロットパターンを用途に対応させて記憶する記憶部、前記用途とパイロットとの対応関係を参照して、ユーザ端末の用途に応じたパイロットパターンを該ユーザ端末に割り当てるパイロットパターン割り当て部、該用途に応じたパイロットパターンをユーザ端末に通知するパイロットパターン通知部を備えている。前記用途は変調方式であり、同一基地局あるいは同一セクターにおけるパイロットパターンが変調方式毎に異なるようにする。
本発明の無線通信システムは、ユーザ端末から基地局への送信時に所定のパターンを有するパイロット信号を用いる無線通信システムであり、基地局は、各パイロットパターンのピーク対平均電力特性についての順位表を、用途別に記憶する記憶部、前記順位表を参照して用途に応じたパイロットパターンをそれぞれユーザ端末に割り当てるパイロットパターン割り当て部、該用途に応じたパイロットパターンをそれぞれユーザ端末に通知するパイロットパターン通知部を備え、ユーザ端末は、用途に応じたパイロットパターンをそれぞれ記憶する記憶部、用途に応じたパイロットパターンを発生するパイロット発生部、該パイロットパターンを送信する送信部を備えている。なお、前記パイロットパターンの用途としてデータ送信区間用と非データ送信区間用がある。
前記パイロットパターン割り当て部は、データ送信区間用パイロットパターンを、前記データ送信区間用の順位表から適応的にユーザ端末に割り当て、非データ送信区間用パイロットパターンを、非データ送信区間用の順位表から適応的にユーザ端末に割り当てる。
第1実施例の基地局の構成図である。 第2実施例における基地局の構成図である。 信号フォーマット説明図である。 パイロットパターン管理テーブルの説明図である。 第2実施例におけるユーザ端末の構成図である。 第3実施例における基地局の構成図である。 第3実施例におけるユーザ端末の構成図である。 第1変形例の基地局の構成図である。 第1変形例におけるユーザ端末の構成図である。 第2変形例の基地局の構成図である。 第2変形例におけるユーザ端末の構成図である。 第3変形例の基地局の構成図である。 第4実施例における基地局の構成図である。 第5実施例の基地局の構成図である。 第6実施例の基地局の構成図である。 第6実施例のユーザ端末の構成図である。 5MHzを複数のユーザ端末で周波数分割して使用する場合において、分割数、変調方式毎に使用可能なパイロットパターン数を示すテーブルである。 第7実施例の基地局の構成図である。 所定長のCAZAC系列の各パイロットパターンをピーク対平均電力特性に基づいて順位付けしたとき、π/2-BPSK変調方式及びQPSK変調方式に使用できるパイロットパターンの系列番号を説明する図である。 六角形セル配置において、各セルBS1〜BS7に割り当てるパイロットパターンの説明図である。 複数の系列長について各変調方式のパイロットパターン系列番号を設定したときのパイロットパターン管理テーブルである。 六角形セル配置において、各セルBS1〜BS7に変調方式毎に1以上のパイロットパターンを割り当てる場合の説明図である。 第7実施例のユーザ端末の構成図である。 各変調方式において使用できるパイロットパターン数(繰り返し数)が3個の場合における具体的なパイロットパターン設定例である。 図20の六角形セル配置を更に拡大した場合の各セル(基地局)に割り当てるパイロットパターン例である。 非データ送信区間のパイロットパターンを考慮したパイロットパターン管理テーブルTBLの例である。 3GPPで標準化されている上りリンクのフレーム構成図である。 DPCCHにおけるパイロットのスロット番号Slot#0〜#14のパイロットパターンである。 バックオフを説明するための増幅器のAM−AM特性(入力パワー/ゲイン特性)の例である。 系列長127と系列長37のZadoff-Chu系列のCM特性である。
(A)第1実施例
図1は第1実施例の基地局の構成図であり、基地局1は、各パイロットパターンのピーク対平均電力特性についての順位表を記憶し、ユーザ端末2との間にコネクションを確立する際に、ピーク対平均電力特性の良い順からパイロットパターンをユーザ端末2に割り当てる。
無線機11は送信機、受信機を内蔵しており、受信機は受信信号を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換して上り信号ベースバンド処理部12に入力する。ベースバンド処理部12は入力信号よりユーザデータ、制御データなどの分離、復調を行い、制御データを上りリンク制御部13に入力する。上りリンク制御部13はコネクション設定に際してパイロットパターン割り当て部14に対し信号PRQでパイロットパターンの割り当てを要求する。
記憶部15は、CAZAC系列の各パイロットパターンをピーク対平均電力特性に基づいて
順位つけしたとき、良いものから順番に系列番号kと、使用/未使用と、割り当て先ユーザ端末IDとをリスト化した順位表(パイロットパターン管理テーブルTBL)を保持している。パイロットパターン割り当て部14は、上りリンク制御部13からパイロットパターン割り当て要求PRQを受信すると、パイロットパターン管理テーブルTBLを参照してピーク対平均電力特性の良い順から未使用のパイロットパターンの系列番号PALを上りリンク制御部13に通知する。また、パイロットパターン割り当て部14は、該割り当てたパイロットパターン系列番号の使用中フィールドに「YES」を記入すると共に、ユーザ端末フィールドに割り当てたユーザ端末IDを記入する。
下り信号ベースバンド処理部16はユーザデータ及びパイロットパターンの系列番号を符号化し、ついで、変調、多重して無線機11の送信機に入力する。送信機はベースバンド信号を無線周波数に周波数変換した後、増幅してユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2は受信信号よりパイロットパターンの系列番号を復調し、以後、該系列番号のパイロットパターンを発生すると共に、該パイロットとユーザデータと制御データを多重して基地局に送信する。
以上は、コネクション設定時の動作であるが、コネクション開放時には、パイロットパターン割り当て部14は、コネクションを開放したユーザ端末に割り当てていたパイロットパターンの使用中フィールドに「NO」を記入すると共に、ユーザ端末フィールドにブランクを記入する。
第1実施例によれば、ピーク対平均電力特性が良いものから順にパイロット系列を割り当てるようにしたから、ユーザ端末はピーク対平均電力特性が良好なパイロット信号を使用する確率が高くなる。この結果、送信電力が大きい場合であってもユーザ端末の送信増幅器において歪が生じないようにでき、基地局における受信品質を向上できる。
(B)第2実施例
図2は第2実施例における基地局の構成図である。第2実施例ではユーザ端末の送信電力に基づいてパイロットパターンを決定する。
無線機21は図示しないが送信機、受信機を内蔵しており、受信機は受信信号を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換して上り信号ベースバンド処理部22に入力する。なお、信号フォーマットは例えば図3に示すようパイロットPL、制御情報CNT、ユーザデータDT、誤り検出用のCRCで構成されている。
ベースバンド処理部22の分離部22aは入力信号よりパイロット、ユーザデータ、制御データを分離し、チャネル推定部22bはパイロット信号を用いてチャネル(伝搬路特性)を推定し、復調部22cはチャネル推定値に基づいてチャネル補償した後、復調処理を行い、復号部22dは誤り訂正復号処理してユーザデータを出力する。又、復調部22eはチャネル推定値に基づいてチャネル補償した後、復調処理を行い、復号部22fは誤り訂正復号処理して制御情報を出力する。この制御情報にはユーザ端末の送信電力レベルあるいは最大送信電力レベルと実際の送信電力レベルとの差電力情報が含まれている。
パイロットパターン管理部23の順位付け部23aは、制御情報に含まれるユーザ端末の送信電力レベル(あるいは差電力)に基づいて順位付けをする。たとえば、送信電力レベルの大きい順にA,B,Cの3つのクラスが存在すれば、ユーザ端末の送信電力レベルが属するクラスを決定してパイロットパターン割り当て部23bに入力する。
記憶部23cは、CAZAC系列の各パイロットパターンをピーク対平均電力特性に基づいて順位付けしたとき、良いものから順番に系列番号kと、使用/未使用と、割り当て先ユーザ端末IDとをリスト化した順位表(パイロットパターン管理テーブルTBL)を保持している(図4参照)。このテーブルTBLは図4に示すように、系列番号kを良いものからクラスA,B,Cの3つに分類している。なお、クラスは3つに限らず、2つでも、4つ以上でも良い。
パイロットパターン割り当て部23bは、順位付け部23aよりユーザ端末の送信電力レベルのクラスを受信すると、該送信電力レベルのクラスと同一のパイロットパターン管
理テーブルTBLにおけるクラスを参照し、該クラスにおいてピーク対平均電力特性の良い順から未使用のパイロットパターンの系列番号を求め、該パイロットパターンの系列番号を下り信号ベースバンド処理部24に入力する。また、パイロットパターン割り当て部23bは、該割り当てたパイロットパターン系列番号の使用中情報フィールドに「YES」を記入すると共に、ユーザ端末フィールドにパイロットパターンを割り当てたユーザ端末IDを記入する。
上りリンク制御部25はチャネル推定値やユーザ端末の送信電力レベル等に基づいてユーザ端末の変調方式や符号化率などを決定し、これらによりTFC(Transport Format Combination)を作成して下り信号ベースバンド処理部24に入力する。また、上り電力制御部26は周知の上り電力制御を行って電力制御情報を作成して下り信号ベースバンド処理部24に入力する。上り電力制御は、受信パイロット信号を用いてSIRを測定し、該SIRが目標SIRとなるようにユーザ端末の送信電力を制御する電力制御情報を作成してユーザ端末に送信し、ユーザ端末が該電力制御情報を用いて送信電力レベルを決定する制御である。
下り信号ベースバンド処理部24はユーザデータ、パイロットパターンの系列番号、電力制御情報、TFCを符号化し、ついで、変調、多重して無線機21の送信機に入力する。送信機はベースバンド信号を無線周波数に周波数変換した後、増幅してユーザ端末に送信する。ユーザ端末は受信信号よりパイロットパターンの系列番号を復調し、以後、該系列番号のパイロットパターンを発生すると共に、該パイロットとユーザデータと制御データを多重して基地局に送信する。また、ユーザ端末は電力制御情報に基づいて送信電力レベルを決定する。
図5は第2実施例におけるユーザ端末の構成図である。無線機31の受信機は受信信号を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換して下り信号ベースバンド処理部32に入力する。
ベースバンド処理部32は入力信号よりユーザデータ、パイロット系列番号、制御データ(電力制御情報、TFC情報)を分離し、パイロットパターン生成部33は入力されたパイロット系列番号に基づいてパイロット信号を発生する。送信電力決定部34は電力制御情報に基づいて送信電力レベル及び振幅係数を決定して出力し、制御情報作成部35は送信電力レベル及びその他の情報よりなる制御情報を作成して出力する。送信信号制御部36は、TFC情報に含まれる変調方式、符号化率をそれぞれ変調部37a,37bおよび符号化部38a,38bに入力する。符号化部38a,38bは入力された符号化方式、符号化率でユーザデータ及び制御情報を符号化し、変調部37a,37bは入力された変調方式で入力データを変調し、電力制御/多重部39はユーザデータ、制御情報、パイロット信号に振幅係数を乗算して電力制御をした後、多重して無線機31の送信機に入力する。送信機はベースバンド信号を無線周波数に周波数変換した後、増幅して基地局に送信する。
基地局はユーザ端末の送信電力レベルが変化して該送信電力レベルのクラスが変化すれば、それまでの割り当てを抹消し、新クラスにおけるパイロットパターンを割り当てるように制御する。
以上では、送信電力決定部34は基地局からの電力制御情報に基づいて送信電力レベルを決定したが、別の方法で決定することもできる。たとえば、ユーザ端末において送信電力レベルを漸増し、基地局から送信電力レベルOKを示す制御情報を受信して、その際の送信電力レベルを基地局に通知するようにもできる。
又、以上では送信電力が大きいユーザ端末に対しピーク対平均電力特性が良いパイロットパターンを割り当てる場合について説明したが、ユーザ端末より最大送信電力からの差分を基地局に送信し、最大送信電力からの差分が小さいユーザ端末に対しピーク対平均電力特性が良いパイロットパターンを割り当てるように制御することもできる。
以上のように、第2実施例によれば、ピーク対平均電力特性のバラツキが大きい系列をパイロットパターンとしてユーザ端末が使用する場合であっても、ユーザ端末の送信増幅器において歪が生じないようにでき、基地局における受信品質を向上することができる。
また、第2実施例によれば、送信電力が大きいユーザ端末にピーク対平均電力特性の良好なパイロットを割り当てるため、ユーザ端末が最大あるいはそれに近い送信電力で送信する場合であっても、送信増幅器において歪が生じないようにできる。
また、第2実施例によれば、送信増幅器のバックオフを小さくしても歪が生じないようにでき、この結果、平均電力付加効率を向上し、ユーザ端末のバッテリーの持続時間を長くすることができる。
(C)第3実施例
図6は第3実施例における基地局の構成図であり、図2の第2実施例と同一部分には同一符号を付している。
基地局から遠いほど、ユーザ端末の送信電力は大きくなるから、第3実施例ではユーザ端末の位置情報(基地局からの距離)に基づいてパイロットパターンを決定する。
無線機21はの受信機は受信信号を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換して上り信号ベースバンド処理部22に入力する。ベースバンド処理部22は入力信号よりパイロット、ユーザデータ、制御データを分離し、制御情報を端末情報処理部27に入力する。端末情報処理部27は入力された制御情報よりユーザ端末の位置情報を抽出してパイロットパターン管理部23に入力する。
パイロットパターン管理部23の順位付け部23aは、ユーザ端末位置と基地局位置(既知)とからそれらの間の距離を算出し、該距離をセル半径で割って正規化し、正規化距離に基づいて順位付けをする。たとえば、正規化距離の小さい順にA,B,Cの3つのクラスが存在すれば、ユーザ端末の正規化距離が属するクラスを決定してパイロットパターン割り当て部23bに入力する。
記憶部23cは、図4に示すように順位表(パイロットパターン管理テーブルTBL)を保持している。
パイロットパターン割り当て部23bは、順位付け部23aからユーザ端末の正規化距離に応じたクラスを受信すると、該正規化距離クラスと同一のパイロットパターン管理テーブルにおけるクラスを参照し、該クラスにおいてピーク対平均電力特性の良い順から未使用のパイロットパターンの系列番号を求め、該パイロットパターンの系列番号を下り信号ベースバンド処理部24に入力する。また、パイロットパターン割り当て部23bは、該割り当てたパイロットパターンの系列番号の使用中情報フィールドに「YES」を記入すると共に、ユーザ端末フィールドにパイロットパターンを割り当てたユーザ端末IDを記入する。
下り信号ベースバンド処理部24はユーザデータ、およびパイロットパターンの系列番号を含む制御情報を符号化し、ついで、変調、多重して無線機21の送信機に入力する。送信機はベースバンド信号を無線周波数に周波数変換した後、増幅してユーザ端末に送信する。
ユーザ端末は受信信号よりパイロットパターンの系列番号を復調し、以後、該系列番号のパイロットパターンを発生する。
図7は第3実施例におけるユーザ端末の構成図であり、図5の第2実施例と同一部分には同一符号を付している。
無線機31の受信機は受信信号を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換して下り信号ベースバンド処理部32に入力する。ベースバンド処理部32は入力信号よりユーザデータ、パイロット系列番号を含む制御データを分離し、パイロットパターン生成部33は入力されたパイロット系列番号に基づいてパイロット信号を発生する。
GPS受信機41は、ユーザ端末の位置(経緯度)を測定し、制御情報作成部35は位置情
報を含む制御情報を作成して出力する。符号化部38a,38bは所定の符号化方式、符号化率でユーザデータ及び制御情報を符号化し、変調部37a,37bは所定の変調方式で入力データを変調し、電力制御/多重部39はユーザデータ、制御情報、パイロット信号に図示しない送信電力制御部で決定した振幅係数を乗算して電力制御をした後、多重して無線機31の送信機に入力する。送信機はベースバンド信号を無線周波数に周波数変換した後、増幅して基地局に送信する。
基地局はユーザ端末の位置が変化して正規化距離のクラスが変化すれば、それまでのパイロットパターンの割り当てを抹消し、新クラスにおけるパイロットパターンを割り当てるように制御する。
以上では、ユーザ端末と基地局間距離に基づいてパイロットパターンの系列番号を割り当てたが、SIRに基づいて割り当てることもできる。すなわち、ユーザ端末が送信するパイロット信号を用いてSIRを測定し、該SIRに基づいてユーザ端末がセル端に存在するか、セル中心に存在するかを推定し、セル端に存在するユーザ端末にピーク対平均電力特性の良いパイロットパターンを割り当てるようにする。
第3実施例によれば、基地局との間の距離が大きいユーザ端末にピーク対平均電力特性の良好なパイロットを割り当てるため、距離が大きくなってユーザ端末が最大あるいはそれに近い送信電力で送信する場合であっても、送信増幅器において歪が生じないようにできる。また、第3実施例によれば、第2実施例と同等の効果を奏することができる。
・第1変形例
第3実施例ではユーザ端末の位置情報に基づいてパイロットパターンを決定しているが、伝播路状況に関する情報(CQI: Channel Quality Indicator)を用いて第3実施例と同様にパイロットパターンを決定することができる。すなわち、伝播路状況が良好であれば送信電力は低く、伝播路状況が悪いと送信電力が大きくなる。そこで、第1変形例ではCQIに基づいてパイロットパターンを決定する。
図8はかかる場合の基地局の構成図であり図6と略同じであり、異なる点は端末情報処理部27がユーザ端末より送られてくる制御情報よりCQIを抽出する点、該CQIに基づいてパイロットパターンを決定する点である。
端末情報処理部27は入力された制御情報よりユーザ端末のチャネル品質表示CQIを抽出してパイロットパターン管理部23に入力する。パイロットパターン管理部23の順位付け部23aは、入力されたCQIに基づいて順位付けをする。たとえば、CQIの大きい順にA,B,Cの3つのクラスが存在すれば、ユーザ端末のCQIが属するクラスを決定してパイロットパターン割り当て部23bに入力する。パイロットパターン割り当て部23bは、ユーザ端末のCQIクラスを受信すると、該CQIクラスと同一のパイロットパターン管理テーブルTBLにおけるクラスを参照し、該クラスにおいてピーク対平均電力特性の良い順から未使用のパイロットパターンを求め、該パイロットパターンの系列番号を下り信号ベースバンド処理部24に入力してユーザ端末に送信する。ユーザ端末は受信信号よりパイロットパターンの系列番号を復調し、以後、該系列番号のパイロットパターンを発生する。
図9は第1変形例におけるユーザ端末の構成図であり、図7の第3実施例と同一部分には同一符号を付している。異なる点はGPS受信機の代わりにCQI出力部42を設けた点である。
無線機31の受信機は受信信号を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換して下り信号ベースバンド処理部32に入力する。ベースバンド処理部32は入力信号よりユーザデータ、パイロット系列番号、共通パイロットCPIを分離し、パイロットパターン生成部33は入力されたパイロット系列番号に基づいてパイロット信号を発生する。
CQI出力部42のSIR測定部42aは共通パイロットCPIを用いてSIRを測定し、CQI発生部42bはSIR−CQI対応テーブル42cを用いてCQIを発生する。制御情報作成部35はCQIを含む制御情報を作成して出力する。以後、第3実施例と同様に動作してユーザ端末は
基地局にCQIを通知する。
基地局はユーザ端末のCQIが変化してCQIクラスが変化すれば、それまでのパイロットパターンの割り当てを抹消し、新クラスにおけるパイロットパターンを割り当てるように制御する。
第1変形例によれば、CQIが小さいユーザ端末にピーク対平均電力特性の良好なパイロットを割り当てるため、伝搬路情況が悪くなってユーザ端末が最大あるいはそれに近い送信電力で送信する場合であっても、送信増幅器において歪が生じないようにできる。
・第2変形例
図10は第2変形例の基地局の構成図である。データを送信しない区間(非データ送信区間)におけるパイロットのピーク対平均電力特性は、データを送信する区間(データ送信区間)におけるパイロットのピーク対平均電力特性より悪くても問題はない。そこで、図10に示すようにパイロット系列をピーク対平均電力特性が良いクラスAと悪いクラスBの2つに分類し、データ送信区間用パイロットとしてクラスAのパイロットを割り当て、非データ送信区間用パイロットとしてクラスBのパイロットを割り当てる。
図10の基地局の構成は図6の第3実施例の基地局と略同じであり、異なる点は端末情報処理部27がユーザ端末より送られてくる制御情報よりデータ送信区間/非データ送信区間情報を抽出する点、データ送信区間/非データ送信区間に基づいてパイロットパターンを決定する点である。
端末情報処理部27は入力された制御情報よりユーザ端末のデータ送信区間/非データ送信区間情報を抽出してパイロットパターン管理部23に入力する。パイロットパターン管理部23の順位付け部23aは、入力されたデータ送信区間/非データ送信区間情報に基づいて順位付けをする。たとえば、データ送信区間であればクラスA、非データ送信区間であればクラスBとして該クラスをパイロットパターン割り当て部23bに入力する。パイロットパターン割り当て部23bは、ユーザ端末のデータ送信区間/非データ送信区間に応じたクラスを受信すると、該クラスと同一のパイロットパターン管理テーブルにおけるクラスを参照し、該クラスにおいてピーク対平均電力特性の良い順から未使用のパイロットパターンの系列番号を求め、該パイロットパターンの系列番号を下り信号ベースバンド処理部24に入力してユーザ端末に送信する。
ユーザ端末は受信信号よりパイロットパターンの系列番号を復調し、以後、該系列番号のパイロットパターンを発生する。
図11は第2変形例におけるユーザ端末の構成図であり、図7の第3実施例と同一部分には同一符号を付している。異なる点はGPS受信機の代わりにデータ送信区間/非データ送信区間情報発生部43を設けた点である。
無線機31の受信機は受信信号を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換して下り信号ベースバンド処理部32に入力する。ベースバンド処理部32は入力信号よりユーザデータ、パイロット系列番号を分離し、パイロットパターン生成部33は入力されたパイロット系列番号に基づいてパイロット信号を発生する。
データ送信区間/非データ送信区間情報発生部43はデータ送信区間/非データ送信区間情報を発生し、制御情報作成部35は該情報を含む制御情報を作成して出力する。以後、第3実施例と同様に動作してユーザ端末は基地局にデータ送信区間/非データ送信区間情報を通知する。
基地局はユーザ端末のデータ送信区間/非データ送信区間情報が変化してクラスが変化すれば、それまでのパイロットパターンの割り当てを抹消し、新クラスにおけるパイロットパターンを割り当てるように制御する。
以上では、データ送信区間/非データ送信区間に基づいて、パイロットパターンを割り当てたが、上りデータの内容に応じて割り当てを決めることも可能である。例えば、順位付け部23aにおいてリアルタイム性が要求されるデータをクラスA, 要求されないデータをクラスBとし、パイロットパターン割り当て部23bにおいて、端末のクラスと同一
のパイロットパターン管理テーブルのクラスを参照してパイロットパターンを割り当てることも可能である。
・第3変形例
図12は第3変形例の基地局の構成図であり、図6の第3実施例の基地局と同一部分には同一符号を付している。第3変形例では、ユーザ端末がUE Capability(伝送速度や提供可能サービスなどの通信能力)に基づいてクラス分けされている場合、該クラス分けを利用してパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる。
コネクション設定に際して、端末情報処理部27はユーザ端末のUE Capability(通信能力)を取得してパイロットパターン管理部23に入力する。パイロットパターン管理部23の順位付け部23aは、通信能力に基づいてユーザ端末のクラスを決定し、該クラスをパイロットパターン割り当て部23bに入力する。たとえば、サービスの要求品質(QoS)が高いユーザ端末ほどクラスを高くする。パイロットパターン割り当て部23bは、ユーザ端末のクラスを受信すると、該クラスと同一のパイロットパターン管理テーブルTBLにおけるクラスを参照し、ピーク対平均電力特性の良い順から未使用のパイロットパターンの系列番号を求め、該パイロットパターンの系列番号を下り信号ベースバンド処理部24に入力してユーザ端末に送信する。
ユーザ端末は受信信号よりパイロットパターンの系列番号を復調し、以後、該系列番号のパイロットパターンを発生する。
この第3変形例によれば、サービスクラスが上位であって送信電力が大きくなるユーザ端末にピーク対平均電力特性の良いパイロットを割り当てることができ、この結果、ユーザ端末の送信増幅器において歪が生じないようにできる。
(D)第4実施例
図13は第4実施例における基地局の構成図であり、図2の第2実施例と同一部分には同一符号を付している。第4実施例では、ユーザ端末の変調方式に基づいてパイロットパターンを決定する。伝送速度の高い変調方式ほど、大きな送信電力が必要になる。そこで、第4実施例では、伝送速度の高い変調方式で通信しているユーザにピーク対平均電力特性の良いパイロットパターンを優先的に割り当てる。
無線機21の受信機は受信信号を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換して上り信号ベースバンド処理部22に入力する。ベースバンド処理部22の分離部22aは入力信号よりパイロット、ユーザデータ、制御データを分離し、チャネル推定部22bはパイロット信号を用いてチャネル(伝搬路特性)を推定し、復調部22cはチャネル推定値に基づいてチャネル補償した後、復調処理を行い、復号部22dは誤り訂正復号処理してユーザデータを出力する。又、復調部22eはチャネル推定値に基づいてチャネル補償した後、復調処理を行い、復号部22fは誤り訂正復号処理して制御情報を出力する。この制御情報にはユーザ端末のCQIや位置情報が含まれている。
上りリンク制御部25はチャネル推定値やCQI等に基づいてユーザ端末の変調方式や符号化率などを決定し、これらによりTFC(Transport Format Combination)を作成して下り信号ベースバンド処理部24に入力する。
パイロットパターン管理部23の順位付け部23aは、TFCに含まれる変調方式に基づいて順位付けをする。たとえば、変調方式が16QAMであればクラスA、8PSKであればクラスB、QPSKであればクラスCとし、該クラスをパイロットパターン割り当て部23bに入力する。記憶部23cは、パイロットパターン管理テーブルTBL(図4参照)を保持しており、かつ、系列番号kを良いものからクラスA,B,Cの3つに分類している。パイロットパターン割り当て部23bは、順位付け部23aよりクラスを受信すると、該クラスと同一のパイロットパターン管理テーブTBLにおけるクラスを参照し、ピーク対平均電力特性の良い順から未使用のパイロットパターンを求め、該パイロットパターンの系列番号を下り信号ベースバンド処理部24に入力する。
下り信号ベースバンド処理部24はユーザデータ、パイロットパターンの系列番号、TFCを符号化し、ついで、変調、多重して無線機21の送信機に入力する。送信機はベースバンド信号を無線周波数に周波数変換した後、増幅してユーザ端末に送信する。
以上第4実施例によれば、データ伝送速度が大きく、送信電力が大きいユーザ端末にピーク対平均電力特性の良好なパイロットを割り当てるため、送信増幅器において歪が生じないようにできる。
(E)第5実施例
図14は第5実施例の基地局の構成図であり、図13と同一部分には同一符号を付している。
基地局から遠いほど、ユーザ端末の送信電力は大きくなるが、距離が同じでも伝播路の情況や変調方式によりユーザ端末の送信電力は変化する。そこで、第5実施例はCQIのような伝播路に関する情報と、ユーザ端末の変調方式と、ユーザ端末の位置情報に基づいてユーザ端末のパイロットパターンを決定する。
無線機21の受信機は受信信号を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換して上り信号ベースバンド処理部22に入力する。ベースバンド処理部22は図13と同様の動作を行なってユーザデータ、チャネル推定値、制御情報を出力する。この制御情報にはユーザ端末のCQI,位置情報が含まれている。
上りリンク制御部25はチャネル推定値、CQI等に基づいてユーザ端末の変調方式や符号化率などを決定し、これらによりTFC(Transport Format Combination)を作成して下り信号ベースバンド処理部24に入力する。
パイロットパターン管理部23の順位付け部23aは、制御情報に含まれるユーザ端末のCQI,位置情報およびTFCに含まれる変調方式に基づいて順位付けをする。たとえば、ユーザ端末xの正規化後位置情報をl(x), 伝播路情報をp(x)、変調情報をm(x)として、これらを総合判断する次式を用いて順位付けする。
Figure 2007086149
すなわち、上式の演算結果の大きい順にA,B,Cの3つのクラスが存在すれば、順位付け部23aは、ユーザ端末のf(x)を計算し、該計算結果が属するクラスを決定してパイロットパターン割り当て部23bに入力する。記憶部23cは、パイロットパターン管理テーブルTBL(図4参照)を保持しており、かつ、系列番号kを良いものからクラスA,B,Cの3つに分類している。パイロットパターン割り当て部23bは、順位付け部23aよりユーザ端末のf(x)計算結果のクラスを受信すると、該クラスと同一のパイロットパターン管理テーブルTBLにおけるクラスを参照し、該クラスにおいてピーク対平均電力特性の良い順から未使用のパイロットパターンの系列番号を求め、該パイロットパターンの系列番号を下り信号ベースバンド処理部24に入力する。
下り信号ベースバンド処理部24はユーザデータ、パイロットパターンの系列番号、TFCを符号化し、ついで、変調、多重変換して無線機21の送信機に入力する。送信機はベースバンド信号を無線周波数に周波数変換した後、増幅してユーザ端末に送信する。
第5実施例によれば、複数のパラメータを用いてパイロットパターンを決定するため、送信電力が大きいユーザ端末にピーク対平均電力特性の良好なパイロットを確実に割り当てることができ、送信増幅器において歪が生じないようにできる。
なお、パイロットパターン割り当て方法として以下の2つの方法も考えられる。
第1の方法は、データ部分のピーク対平均電力特性を考慮する方法である。データ部分
のピーク対平均電力特性が悪いほど、パイロット部分のピーク対平均電力特性による送信信号全体への影響が相対的に小さくなる。そこで、データ部分のピーク対平均電力特性が良いユーザに優先的にピーク対平均電力特性が良いパイロットパターンを割り当てる。
第2の方法はパイロット信号の利用法を考慮する方法である。パイロット信号をSIR推定用とチャネル推定用と使い分けた場合、一般的にSIR推定用よりチャネル推定用パイロットの受信品質が重要視される。このため、チャネル推定用パイロットにピーク対平均電力特性の良いパイロットパターンを割り当てる。
(F)第6実施例
第6実施例は基地局においてパイロットパターンをパイロットの用途毎にユーザ端末に割り当て、ユーザ端末においてパイロットの用途に応じて所定のパイロットパターンを切り替えて使用する。
図15は第6実施例の基地局の構成図であり、図1と同一部分には同一符号を付している。パイロットの用途の分け方として、データ送信区間用と非データ送信区間用の二つに分けた場合について説明するが、別の分け方がある。例えば、パイロットの用途の分け方として、チャネル推定用、CQI測定用、上りリンク同期用の三つに分ける方法等が考えられる。
記憶部15に記憶されたパイロットパターン管理テーブルTBLは、パイロットの用途毎に複数のパイロットパターン管理テーブル(順位表)を備えている。すなわち、パイロットパターン管理テーブルTBLは、データ送信区間用の順位表TBL1と非データ送信区間用の順位表TBL2を備えている。順位表TBL1、TBL2は例えば以下のように作成する。すなわち、パイロットパターンをピーク対平均電力特性に基づいて良い順に順位付けし、該パイロットパターンをピーク対平均電力特性の良いクラスと悪いクラスに分類し、良いクラスをデータ送信区間用クラスとして順位表TBL1を作成し、悪いクラスを非データ送信区間用クラスとして順位表TBL2を作成する。
パイロットパターン割り当て部14は上りリンク制御部13よりパイロットパターン割り当て要求を受信すれば、順位表TBL1,TBL2をそれぞれ参照して順番に各用途に応じたパイロットパターンを決定し、あるいはユーザ端末の送信電力、位置情報などを考慮して適応的に用途毎のパイロットパターンを決定し、その系列番号を上りリンク制御部13に応答する。上りリンク制御部13は受信した各用途別パイロットパターンの系列番号を下り信号ベースバンド処理部16に入力する。
下り信号ベースバンド処理部16はユーザデータ及び各用途別パイロットパターンの系列番号を符号化し、ついで、変調、多重して無線機11の送信機に入力し、送信機よりユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2は受信信号より各用途別パイロットパターンの系列番号を復調し、保存し、用途に応じたパイロットパターンを発生する。
以上では、良いクラスのパイロットパターンをデータ送信区間用として順位表TBL1を作成し、悪いクラスを非データ送信区間用として順位表TBL2を作成する場合について説明した。しかし、データ送信区間用パイロットと非データ送信区間用パイロットが周波数領域あるいは時間領域において直交して送信される場合であれば、順位表TBL1,TBL2に同じパイロットパターンを含めてそれぞれの順位表を作成しても良い。
また、用途別にパイロットパターンを決定する方法として、第1〜第5実施例及び各変形例で説明した方法を用いることができる。
また、同じセルにいるすべてのユーザ端末についてデータ送信区間用パイロットを周波数領域あるいは時間領域において直交するように管理する場合には、同じデータ送信区間用パイロットパターンを複数のユーザ端末に割り当てても良い。この場合、非データ送信区間用パイロットには第1〜第5の実施例の方法を用いてユーザ端末毎に別のパイロットパターンを割り当てる。
図16は第6実施例のユーザ端末の構成図であり、図5の第2実施例におけるユーザ端末と同一部分には同一符号を付している。
無線機31の受信機は受信信号を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換して下り信号ベースバンド処理部32に入力する。
ベースバンド処理部32は入力信号よりユーザデータ、用途毎のパイロット系列番号、TFC情報等を分離する。パイロットパターン管理部51は. 用途毎のパイロット系列番号を受信し、データ送信区間用及び非データ送信区間用のパイロット系列番号を区別して記憶する。
送信信号制御部36は、TFC情報に含まれる変調方式、符号化率をそれぞれ変調部37a,37bおよび符号化部38a,38bに入力する。また、送信制御部36はユーザ端末の状態(データ送信区間、非データ送信区間)に基づいてパイロットパターンの用途を決定し、該用途に応じたパイロットパターン系列番号をパイロットパターン管理部51に要求し、該パイロットパターン管理部51から受信したパイロットパターン系列番号をパイロットパターン生成部33に入力する。パイロットパターン生成部33は入力されたパイロット系列番号に基づいてパイロット信号を発生する。
符号化部38a,38bは入力された符号化方式、符号化率でユーザデータ及び制御情報を符号化し、変調部37a,37bは入力された変調方式で入力データを変調し、電力制御/多重部39はユーザデータ、制御情報、パイロット信号に所定の電力制御をした後、多重して無線機31の送信機に入力する。送信機はベースバンド信号を無線周波数に周波数変換した後、増幅して基地局に送信する。
パイロットパターン管理部51は、パイロットパターンの新しい割り当て情報を受信した場合、保持しているパイロットパターンを更新する。更新周期はデータ送信区間用と非データ送信区間用とで異なっても良い。
第6実施例によれば、用途別にパイロットパターンをユーザ端末に割り当てて利用することができる。
(G)第7実施例
移動通信システムにおいて、セル間干渉を抑えるために、セル毎に異なる周波数を使用して通信することが行われている。これと同様に、幾つかの異なるパイロットパターンをセルあるいはセクターに割り当てればセル間の干渉を低減できる。
ところで、データを効率的に伝送するには、データのCMより小さいCMを持つパイロットパターンをデータと多重して送信する必要がある。GCLやCAZACのパイロット系列の場合、CMが系列番号によって変化し、系列長が短いほど小さいCMを持つパイロットパターン数が少なくなる(図30参照)。たとえば、π/2-BPSKでデータ変調する場合、π/2-BPSKのCMより小さいCMを持つパイロットパターン数は少ない。このため、π/2-BPSKのCMより小さいCMのパイロットパターンだけを利用して各セルにおいて繰り返し使用すると、隣接するセル間で同一のパイロットパターンを使用する場合が生じて十分なセル間干渉低減効果が得られない。
一方、変調方式が高次になる程(QPSK、16QAM等)、データと同時に送信できるパイロットパターン数が増加するから、各セルにおいて変調方式に応じたパイロットパターンを使えばよい。更に、変調方式毎に使用するパイロットパターン数を適応的に変えればより大きな干渉低減効果が得られる。
図17は5MHzを複数のユーザ端末で周波数分割して使用する場合において、分割数、変調方式毎に使用可能なパイロットパターン数を示すテーブルである。全帯域幅は一定であるため、周波数分割の数が多ければ多いほど、ユーザ当りの周波数帯域幅が小さくなり、使用するパイロットパターンの長さ(系列長)も短くなる。そして、パイロットパターン長が短くなるにつれ、各変調方式についてデータ送信時に使えるパターン数が減ってしまう。例えば、系列長17の場合、π/2-BPSKのCMより小さいCMを持つGCL/CAZACのパイロットパターン数は2に減ってしまい、2セル毎に同一のパイロットパターンをセルに割り当てなければならない。一方、QPSKのCMより小さいCMを持つパイロットパターンの数は8つあるので、QPSKの場合には、8セル毎に同一のパイロットパターンをセルに割り当てることができる。
第7実施例は、変調方式に応じて使用できるパイロットパターン数が変化する点に着目し、変調方式毎に、繰り返し使用するパイロットパターン数とパイロットパターンの両方を変化させることを特徴とするものである。第7実施例によれば、同一セルにおいて変調方式毎に使用するパイロットパターンを異ならすことができ、しかも、隣接セルあるいは隣接セクターにおいて異なるパイロットパターンを割り当てることができる。なお、図17に示すように系列長が適応的に変化する場合、系列長毎に変調方式に応じたNB' (≦NB),NQ' (≦ NQ−NB')個のパイロットパターンを繰り返して使用すればよい。
なお、従来技術では、変調方式によりパイロットパターン及びその数を変えず、しかも、GCL/CAZACでは全ての変調方式に利用できるパイロットパターンの数が不十分である。このため、従来技術では、同じセルあるいはセクター内において変調方式が異なっても同一のパイロットパターンを用いざるをえず、しかも、隣接セルあるいは隣接セクターにおいて異なるパイロットパターンを割り当てることができなくなって、干渉低減効果が低減する。
・基地局
図18は第7実施例の基地局の構成図であり、図1と同一部分には同一符号を付している。
パイロットパターン管理テーブル設定部61は、隣接する基地局あるいは隣接するセクターにおいて使用するパイロットパターンが異なり、かつ、同一基地局あるいは同一セクターのパイロットパターンが変調方式毎に異なるようにパイロットパターンを設定し、記憶部15に記憶する。例えば、図19に示すように、所定長のCAZAC系列の各パイロットパターン(系列番号k)をピーク対平均電力特性に基づいて順位付けしたとき、π/2-BPSK変調方式に使用できるパイロットパターン数が3、そのパイロットパターン系列番号がk1〜k3であるとし、また、QPSK変調方式に使用できるパイロットパターン数が7、そのパイロットパターン系列番号がk4〜k10であるとする。かかる場合、図20に示す六角形セル配置において、各セルBS1〜BS7に(m,n)で示すパイロットパターンを割り当てる。mは、π/2-BPSK用パイロットパターンとしてm番目の順位のパイロットパターンを割り当てことを意味し、nはQPSK用のパイロットパターンとしてn番目の順位のパイロットパターンを割り当てることを意味している。
図20のように各セルにパイロットパターンを割り当てると、隣接する基地局において使用するパイロットパターンが異なり、かつ、同一基地局内のパイロットパターンが変調方式毎に異なるようになる。図19、図20は変調方式としてBPSK,QPSKの2つを想定した場合であるが、更に8QPSK,16QPSKなどを考慮することもできる。
パイロットパターン管理テーブル設定部61は、基地局に割り当てるパイロットパターン(m,n)に基づいて各変調方式のパイロットパターン系列番号を入力し、記憶部15は入力したパイロットパターンの系列番号を変調方式に対応させてなるパイロットパターン管理テーブルTBLを作成して記憶する。以上では1つの系列長について各変調方式のパイロットパターン系列番号を設定して記憶する場合であるが、図21に示すように複数の系列長について各変調方式のパイロットパターン系列番号を設定して記憶することができる。このようにすれば、系列長が適応的に変化する場合、系列長毎に変調方式に応じたパイロットパターンをユーザ端末に使用させることができる。
パイロットパターン割り当て部14は上りリンク制御部13よりユーザ端末の変調方式及び系列長を示すデータ含むパイロットパターン割り当て要求を受信すれば、テーブルTBL(図21)を参照し該系列長、変調方式に応じたパイロットパターン系列番号を取得して上りリンク制御部13に応答する。上りリンク制御部13は受信したパイロットパターンの系列長、系列番号を下り信号ベースバンド処理部16に入力する。下り信号ベースバンド処理部16はユーザデータ及び該パイロットパターンの系列長、系列番号を符号化し、無線機11よりユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2は受信信号よりパイロットパターンの系列長、系列番号を復調し、該系列長、系列番号のパイロットパターンを発生し、ユーザデータに付加して基地局に送信する。
図20では各セルBS1~BS7に、変調方式毎に1つのパイロットパターンを割り当てた場
合であるが、図22に示すように変調方式毎に1以上のパイロットパターンを割り当てるようにすることもできる。なお、図22では、各セルにQPSK用のパイロットパターンとして2つ割り当てている。
・ユーザ端末
図23は第7実施例のユーザ端末の構成図であり、図5の第2実施例におけるユーザ端末と同一部分には同一符号を付している。
無線機31の受信機は受信信号を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換して下り信号ベースバンド処理部32に入力する。
ベースバンド処理部32は入力信号よりユーザデータ、パイロット系列長/系列番号、TFC情報等を分離する。パイロットパターン生成部33は受信したパイロットパターン系列長/系列番号に基づいてパイロット信号を発生する。制御情報作成部35は制御情報を作成して出力し、送信信号制御部36は、TFC情報に含まれる変調方式、符号化率をそれぞれ変調部37a,37bおよび符号化部38a,38bに入力する。符号化部38a,38bは入力された符号化方式、符号化率でユーザデータ及び制御情報を符号化し、変調部37a,37bは入力された変調方式で入力データを変調し、電力制御/多重部39はユーザデータ、制御情報、パイロット信号に所定の電力制御をした後、多重して無線機31の送信機に入力する。送信機はベースバンド信号を無線周波数に周波数変換した後、増幅して基地局に送信する。
・具体的なパイロットパターン設定例
図24は各変調方式において使用できるパイロットパターン数(繰り返し数)が3個の場合における具体的なパイロットパターン設定例であり、互いに隣接3つのセルA、B,Cに設定するパイロットパターン例である。(A)はセルAに、(B)はセルBに、(C)はセルCにそれぞれ設定したパイロットパターン管理テーブルである。隣接セルにおいて使用するパイロットパターンが異なり、かつ、同一セル内のパイロットパターンは変調方式毎に異なるように設定されている。
図25は図20の六角形セル配置を更に拡大した場合の各セル(基地局)に割り当てるパイロットパターン例である。
・第1変形例
以上の実施例では、基地局がその都度相応なパイロットパターンを決めてユーザ端末に通知する場合の例であるが、基地局から複数用途分(複数変調方式分)をまとめて用途別系列番号を同時に端末に通知することも可能である。記憶部15に1つの系列長についてのパイロットパターン管理テーブルしか存在しない場合には、報知チャネルを用いてセル内の全てのユーザ端末に通知すれば良い。系列長が複数存在する場合、報知チャネルでまとめて送信する以外に、ユーザ端末が使用する系列長に応じたテーブルを個別チャネルで個別に通知することも可能である。
基地局から1以上の系列長のそれぞれについて、複数の変調方式分のパイロットパターン系列番号をユーザ端末に送信する場合、ユーザ端末の構成は図16と同様になり、動作は以下のようになる。
無線機31の受信機は受信信号を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換して下り信号ベースバンド処理部32に入力する。ベースバンド処理部32は入力信号よりユーザデータ、系列長/変調方式別のパイロット系列番号、TFC情報等を分離する。パイロットパターン管理部51は. 系列長/変調方式別のパイロット系列番号を受信して記憶する。送信信号制御部36は、TFC情報に含まれる変調方式、符号化率をそれぞれ変調部37a,37bおよび符号化部38a,38bに入力する。また、送信制御部36は適応的にユーザ端末が使用する系列長、変調方式を決定し、該系列長、変調方式に応じたパイロットパターン系列番号をパイロットパターン管理部51に要求し、該パイロットパターン管理部51から受信したパイロットパターン系列番号をパイロットパターン生成部33に入力する。パイロットパターン生成部33は入力されたパイロット系列番号に基づいてパイロット信号を発生する。符号化部38a,38bは入力された符号化方式、符号化率で
ユーザデータ及び制御情報を符号化し、変調部37a,37bは入力された変調方式で入力データを変調し、電力制御/多重部39はユーザデータ、制御情報、パイロット信号に所定の電力制御をした後、多重して無線機31の送信機に入力する。送信機はベースバンド信号を無線周波数に周波数変換した後、増幅して基地局に送信する。
・第2変形例
第7実施例では、データ送信区間、非データ送信区間の区別をせず変調方式に基づいてパイロットパターンをユーザ端末に割り当てたが、非データ送信区間用のパイロットパターンも系列長毎に設定してユーザ端末に通知するようにできる。この場合、非データ送信区間用のパイロットパターンは隣接セルあるいは隣接セクターにおいて異なるように設定する。
図26は非データ送信区間のパイロットパターンを考慮したパイロットパターン管理テーブルTBLの例である。
パイロットパターン割り当て部14(図18)は上りリンク制御部13よりユーザ端末の変調方式及び系列長を示すデータ含むパイロットパターン割り当て要求を受信すれば、テーブルTBL(図26)を参照し、(1)該系列長、変調方式に応じた第1のパイロットパターン系列番号と、(2)該系列長に応じた非送信データ区間用の第2のパイロットパターンとを取得して上りリンク制御部13に応答する。上りリンク制御部13は受信した第1、第2のパイロットパターンの系列長、系列番号を下り信号ベースバンド処理部16に入力する。下り信号ベースバンド処理部16はユーザデータ及び該第1、第2のパイロットパターンの系列長、系列番号を符号化し、無線機11よりユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2は受信信号より第1、第2のパイロットパターンの系列長、系列番号を復調して保存し、用途(データ送信区間/非データ送信区間)に応じて所定のパイロットパターンを発生して基地局に送信する。
なお、非データ送信区間パイロットの決め方として以下の3通りが考えられる。
(1)データ送信区間の変調方式によるクラス分けに加えて、非データ送信区間用パイロットのクラスを追加し、独自の繰返し数をもつ。
(2)何れかの変調方式と同じパイロットパターンを使う。
(3)直前のデータ送信区間で用いたパイロットパターンを使う。
(1)の場合におけるパイロットパターン管理テーブルが図24である。
以上、第7実施例によれば、同一セルにおいて変調方式毎に使用するパイロットパターンを異ならすことができ、しかも、隣接セルあるいは隣接セクターにおいて異なるパイロットパターンを割り当てることができ、結果的に、セル間あるいはセクター間の干渉を低減することができる。
また、非データ送信区間用のパイロットパターンとデータ送信区間用のパイロットパターンを異ならせ、しかも、非データ送信区間用のパイロットパターンは隣接セルあるいは隣接セクターにおいて異なるように設定したから、より効果的にセル間あるいはセクター間の干渉を低減することができる。
・効果
本発明によれば、ピーク対平均電力特性のバラツキが大きい系列をパイロットパターンとしてユーザ端末が使用する場合であっても、ユーザ端末の送信増幅器において歪が生じないようにでき、基地局における受信品質を向上することができる。また、本発明によれば、ユーザ端末が最大あるいはそれに近い送信電力で送信する場合であっても、送信増幅器において歪が生じないようにできる。また、本発明によれば、送信増幅器のバックオフを小さくしても歪が生じないようにでき、この結果、平均電力付加効率を向上し、ユーザ端末のバッテリーの持続時間を長くすることができる。また、本発明によれば、セル間あるいはセクター間の干渉を低減することができる。

本発明は、基地局及び無線通信システムに係わり、特に、ユーザ端末から基地局への送信時において所定のパイロットパターンを有するパイロット信号を用いる無線通信システムにおける基地局及び無線通信システムに関する。
セルラーシステムなどの無線通信システムにおいて、既知のパイロット信号を用いて同期やチャネル推定などを行い、データの復調を行っている。また、適応変調を用いる場合は最適な変調方式を決めるのに信号対干渉(雑音)電力比(SIR)推定を行う際にもパイロット信号を利用している。
ユーザ端末から基地局への上りリンクの場合、他ユーザからの干渉やマルチパス干渉を小さく抑えるために相関特性が良いパイロットパターンがパイロット信号として用いられている。
図27は3GPPで標準化されている上りリンクのフレーム構成図であり、送信データのみが送信される個別データチャネル (Dedicated Physical Data Channel:DPDCH)と、パイロットPilotやTPCビット情報等の制御データが多重されて送信される個別制御チャネル(Dedicated Physical Control Channel:DPCCH)を有し、それぞれ直交符号により拡散された後、多重されて送信される。上りリンクの1フレームは10msecで、15スロット(slot#0〜slot#14)で構成されている。個別制御チャネルDPCCHの各スロットは10ビットで構成され、シンボル速度は15ksps一定であり、パイロットPilot、送信電力制御データTPC、トランスポート・フォーマット・コンビネーション・インジケータTFCI、フィードバック情報FBIを送信する。図28(A)はDPCCHにおけるパイロットのビット数が3,4,5,6の
ときのスロット番号Slot#0〜#14のパイロットパターン、(B)はパイロットのビット数が7,8のときのスロット番号Slot#0〜#14のパイロットパターンである。この場合、パイロットのビット数が同じであるとパイロット信号のパターンも同じになるが、異なるユーザ間ではパイロットとデータを一括して相互相関の小さい異なるスクランブルコードを乗算しているので、最終的に送信しているパイロットパターンは互いに相互相関の小さい異なる系列となっている(非特許文献1参照)。
従来では、上記のスクランブルコードに用いられているGold符号を乗算してもピーク対平均電力特性が系列番号によって大きく変化しないような系列のパイロットパターンを適用していた。そのため、ユーザ端末に任意のパイロットパターンを割り当てることができた。
近年、チャネル推定処理の全部あるいは一部を周波数領域で行うOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)、IFDMA(Interleaved Frequency Division Multiple Access)やDFT-S-OFDM(Discrete Fourier Transform-Spread- Orthogonal Frequency Division Multiplex)などの変調方式の開発に伴い、パイロットパターンに適用する系列としてCAZAC (Constant Amplitude Zero AutoCorrelation)系列あるいはGCL(Generalized Chirp Like)系列などが注目されている。CAZAC系列の一例としてZadoff-Chu系列の計算式を以下に示す(非特許文献2参照)。
Figure 2007086149
ここで、nはシンボル番号である。整数kとLが互いに素であれば、系列番号kの系列Ck(n)の系列長はLであり、n=1〜Lである。また、k≦L-1である。
CAZAC系列は巡回シフトに対する自己相関がゼロで、かつ時間領域と周波数領域の両方
で一定な振幅を保つ特性を持つため、パイロット信号として注目され、3GPPでは上りリンクのパイロットパターンとして提案されている(非特許文献3参照)。
しかし、CAZAC系列は系列番号kによってピーク対平均電力特性(Peak to Average PowerRatio) PAPRが大きく変化する。このため、従来のように任意に各端末に割り当てると、受信品質が低下する端末が現れてしまう。たとえば、最大送信電力で送信する必要のある端末にピーク対平均電力特性PAPRの悪い系列を割り当ててしまうと、送信信号のピーク電力が増大し、ピーク抑圧が行われるため、歪が発生して伝送特性が劣化してしまう。以下、この点について詳述する。
送信機に用いる増幅器は出力電力が大きいほど電力付加効率(Power Added Efficiency)が良くなる。このため、動作点をできるだけ出力電力の最大値に近づけた方が望ましい。しかしながら、出力電力が一定の閾値を超えると、送信信号としては許容できないほどの非線形歪みが生じてしまうので、歪みと電力付加効率の間にトレードオフが存在する。送信信号のピーク対平均電力特性が良いほど、動作点と閾値の差分(バックオフ)を小さくすることができ、電力付加効率を向上することができる。
図29はバックオフを説明するための増幅器のAM−AM特性(入力パワー/ゲイン特性)の例である。増幅器は、入力パワーが小さいうちはゲイン特性がフラットでありその入出力特性は線形である。しかし、入力パワーがあるレベル以上になるとゲインが小さくなりはじめると共に位相遅れが発生し、非線形になる。ゲインが1dB下がった出力パワーレベルを1dBコンプレッションレベルといい、該レベルと平均出力電力Pmeanとの差がバックオフOBOである。かかる非線形増幅器では、入力信号の平均電力レベルが線形部分に存在していても、バックオフOBOとピーク対平均電力比PAPRの兼ね合いにより、最大電力レベルあるいはそれに近いレベルの信号は1dBコンプレッションレベルを越えてしまい、歪が発生する。そこで、ピーク対平均電力比PAPRを考慮して最大電力レベルの入力信号到来時に1dBコンプレッションレベルを越えないようにバックオフOBOを決定する。すなわち、ピーク対平均電力比PAPRが小さければ、バックオフOBOを小さくでき、増幅器の電力付加効率を向上できる。しかし、ピーク対平均電力比PAPRが大きければ、バックオフOBOが大きくなり増幅器の電力付加効率が低下する。
さて、信号電力に対する増幅器の振る舞い(Power derating)を表すものとして、従来からピーク対平均電力比PAPRが良く使われていたが、Power deratingをより正確に表すものとして以下の(2)式で定義されるCubic Metric(CM)という評価指標が近年使われるようになった(非特許文献4)。本明細書ではピーク対平均電力特性という表現を用いてPAPRやCubic Metricなどの評価指標をまとめて表す。
Figure 2007086149
ここで、v_normは正規化された入力信号の振幅値で、v_norm_refは基準となる信号の振幅値を表す。CMが大きい信号ほど、ピーク対平均電力特性が悪く、大きいバックオフが必要となり、電力付加効率が低下する。
系列長127と系列長37のZadoff-Chu系列のCM特性は図30に示すようになる。参考のた
めランダム系列をπ/2-BPSK, QPSK, 16QAMで変調した場合のCMも示している。図30から分かるようにCAZAC系列は系列番号kによって、π/2-BPSKよりも良いCM特性を示すものもあれば、16QAMよりも悪いCM特性を示すものもある。
このようにCM特性が非常に大きいばらつきを持った系列を上りリンクのパイロット信号として使用する場合、ユーザ端末の増幅器のバックオフ設計が課題となる。CM特性の最悪値に合わせてユーザ端末の増幅器のバックオフを大きく設計すれば、CM特性に関係なく歪が発生することは無いが平均電力付加効率が悪くなってしまう。一方、平均値に合わせて増幅器のバックオフを設計すれば、最大あるいはそれに近い送信電力で送信する際、CM特性の悪いパイロットパターンでは1dBコンプレッションレベルを超えてしまい歪が発生し、伝送効率が劣化する。
以上から、チャネル推定に適しているが、ピーク対平均電力特性のバラツキが大きい系列(例えばCAZAC系列)を上りリンクのパイロット信号に適用する場合、どのように各ユーザ端末に対してパイロットパターンを割り当てるかが課題である。従来のようにピーク対平均電力特性に関係なく各ユーザに任意にパイロットパターンを割り当てると、大きい電力で送信するユーザ端末の信号波形が該割り当てられたパイロットパターンに影響され、場合によっては大きな歪みが発生してしまう。
3GPP TS25.211(パイロット信号の規定部分)及び TS25.213 (スクランブルコードの規定部分): http://www.3gpp.org/ D.C. Chu, "Polyphase Codes With Good Periodic Correlation Properties", IEEE Transactions on Information Theory. pp 531-532, July 1972 3GPP TR25.814: http://www.3gpp.org/ TSG RAN WG1 #37, Montreal, Canada, May 10-14, 2004: Tdoc#R 1-040642
以上より、本発明の目的は、ピーク対平均電力特性のバラツキが大きい系列をパイロットパターンとしてユーザ端末が使用する場合であっても、ユーザ端末の送信増幅器において歪が生じないようにでき、基地局における受信品質を向上することである。
本発明の別の目的は、ユーザ端末が最大あるいはそれに近い送信電力で送信する場合であっても、送信増幅器において歪が生じないようすることである。
本発明の別の目的は、送信増幅器のバックオフを小さくしても歪が生じないようにでき、この結果、平均電力付加効率を向上し、ユーザ端末のバッテリーの持続時間を長くすることである。
本発明の別の目的はセル間あるいはセクター間における干渉を低減することである。
本発明は、ユーザ端末から基地局への送信時に所定のパターンを有するパイロット信号を用いる無線通信システムにおける基地局及び無線通信システムである。
本発明の基地局は、各パイロットパターンのピーク対平均電力特性についての順位表を記憶する記憶部、前記順位表を参照してピーク対平均電力特性の良い順からパイロットパターンを端末に割り当てるパイロットパターン割り当て部、該パイロットパターンを端末に通知するパイロットパターン通知部を備えている。
本発明の別の基地局は、各パイロットパターンのピーク対平均電力特性についての順位表を記憶する記憶部、ユーザ端末の送信情況を識別する送信情況識別部、該ユーザ端末の送信情況に応じた順位のパイロットパターンを適応的にユーザ端末に割り当てるパイロットパターン割り当て部、該パイロットパターンを端末に通知するパイロットパターン通知部を備えている。この基地局において、各部は以下の(1)〜(8)のいずれかで動作する。
(1)前記送信情況識別部は、ユーザ端末からの受信信号より該ユーザ端末の送信電力あるいは最大送信電力からの差分を抽出し、前記パイロットパターン割り当て部は、送信電力が大きい端末あるいは最大送信電力からの差分が小さいユーザ端末に対しピーク対平均電力特性が良いパイロットパターンを前記順位表を参照して割り当てる。
(2)前記送信情況識別部は、ユーザ端末からの受信信号よりユーザ端末の位置情報を抽出し、該位置情報を用いてユーザ端末と基地局間の距離を算出し、前記パイロットパターン割り当て部は、前記順位表を参照して該距離が大きいユーザ端末にピーク対平均電力特性の良いパイロットパターンを割り当てる。
(3)前記記憶部は、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして記憶し、前記送信情況識別部は、前記ユーザ端末がデータ送信中であるか、データ非送信中であるかを識別し、前記パイロットパターン割り当て部は、データ送信中であればデータ送信区間に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当て、データ非送信中であればデータ非送信区間に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる。
(4)前記記憶部は、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして記憶し、前記送信情況識別部は、ユーザ端末の通信能力を識別し、前記パイロットパターン割り当て部は該ユーザ端末の通信能力に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる。
(5)前記記憶部は、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして記憶し、前記送信情況識別部は、ユーザ端末のチャネル品質表示CQIを識別し、前記パイロットパターン割り当て部は該CQIに応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる。
(6)前記記憶部は、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして記憶し、前記送信情況識別部は、ユーザ端末のチャネル品質表示CQI、ユーザ端末と基地局間の距離、ユーザ端末の変調方式を変数とする関数の関数値を求め、前記パイロットパターン割り当て部は該関数値に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる。
(7)前記記憶部は、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして記憶し、前記送信情況識別部は、ユーザ端末が送信するユーザデータのリアルタイム性を識別し、前記パイロットパターン割り当て部は前記ユーザデータのリアルタイム性の有無に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる。
(8)前記記憶部は、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして記憶し、前記送信情況識別部は、ユーザ端末の変調方式を識別し、前記パイロットパターン割り当て部は前記ユーザデータの変調方式に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる。
本発明の更に別の基地局は、隣接する基地局あるいは隣接するセクターにおいて使用するパイロットパターンが異なり、かつ、同一基地局あるいは同一セクターにおけるパイロットパターンが用途毎に異なるように該パイロットパターンを用途に対応させて記憶する記憶部、前記用途とパイロットとの対応関係を参照して、ユーザ端末の用途に応じたパイロットパターンを該ユーザ端末に割り当てるパイロットパターン割り当て部、該用途に応じたパイロットパターンをユーザ端末に通知するパイロットパターン通知部を備えている。前記用途は変調方式であり、同一基地局あるいは同一セクターにおけるパイロットパターンが変調方式毎に異なるようにする。
本発明の無線通信システムは、ユーザ端末から基地局への送信時に所定のパターンを有するパイロット信号を用いる無線通信システムであり、基地局は、各パイロットパターンのピーク対平均電力特性についての順位表を、用途別に記憶する記憶部、前記順位表を参照して用途に応じたパイロットパターンをそれぞれユーザ端末に割り当てるパイロットパターン割り当て部、該用途に応じたパイロットパターンをそれぞれユーザ端末に通知するパイロットパターン通知部を備え、ユーザ端末は、用途に応じたパイロットパターンをそれぞれ記憶する記憶部、用途に応じたパイロットパターンを発生するパイロット発生部、該パイロットパターンを送信する送信部を備えている。なお、前記パイロットパターンの用途としてデータ送信区間用と非データ送信区間用がある。
前記パイロットパターン割り当て部は、データ送信区間用パイロットパターンを、前記データ送信区間用の順位表から適応的にユーザ端末に割り当て、非データ送信区間用パイロットパターンを、非データ送信区間用の順位表から適応的にユーザ端末に割り当てる。
本発明によれば、ピーク対平均電力特性のバラツキが大きい系列をパイロットパターンとしてユーザ端末が使用する場合であっても、ユーザ端末の送信増幅器において歪が生じないようにでき、基地局における受信品質を向上することができる。また、本発明によれば、ユーザ端末が最大あるいはそれに近い送信電力で送信する場合であっても、送信増幅器において歪が生じないようにできる。また、本発明によれば、送信増幅器のバックオフを小さくしても歪が生じないようにでき、この結果、平均電力付加効率を向上し、ユーザ端末のバッテリーの持続時間を長くすることができる。また、本発明によれば、セル間あるいはセクター間の干渉を低減することができる。
(A)第1実施例
図1は第1実施例の基地局の構成図であり、基地局1は、各パイロットパターンのピーク対平均電力特性についての順位表を記憶し、ユーザ端末2との間にコネクションを確立する際に、ピーク対平均電力特性の良い順からパイロットパターンをユーザ端末2に割り当てる。
無線機11は送信機、受信機を内蔵しており、受信機は受信信号を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換して上り信号ベースバンド処理部12に入力する。ベースバンド処理部12は入力信号よりユーザデータ、制御データなどの分離、復調を行い、制御データを上りリンク制御部13に入力する。上りリンク制御部13はコネクション設定に際してパイロットパターン割り当て部14に対し信号PRQでパイロットパターンの割り当てを要求する。
記憶部15は、CAZAC系列の各パイロットパターンをピーク対平均電力特性に基づいて順位つけしたとき、良いものから順番に系列番号kと、使用/未使用と、割り当て先ユーザ端末IDとをリスト化した順位表(パイロットパターン管理テーブルTBL)を保持している。パイロットパターン割り当て部14は、上りリンク制御部13からパイロットパターン割り当て要求PRQを受信すると、パイロットパターン管理テーブルTBLを参照してピーク対平均電力特性の良い順から未使用のパイロットパターンの系列番号PALを上りリンク制御部13に通知する。また、パイロットパターン割り当て部14は、該割り当てたパイロットパターン系列番号の使用中フィールドに「YES」を記入すると共に、ユーザ端末フィールドに割り当てたユーザ端末IDを記入する。
下り信号ベースバンド処理部16はユーザデータ及びパイロットパターンの系列番号を符号化し、ついで、変調、多重して無線機11の送信機に入力する。送信機はベースバンド信号を無線周波数に周波数変換した後、増幅してユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2は受信信号よりパイロットパターンの系列番号を復調し、以後、該系列番号のパイロットパターンを発生すると共に、該パイロットとユーザデータと制御データを多重して基地局に送信する。
以上は、コネクション設定時の動作であるが、コネクション開放時には、パイロットパターン割り当て部14は、コネクションを開放したユーザ端末に割り当てていたパイロットパターンの使用中フィールドに「NO」を記入すると共に、ユーザ端末フィールドにブランクを記入する。
第1実施例によれば、ピーク対平均電力特性が良いものから順にパイロット系列を割り当てるようにしたから、ユーザ端末はピーク対平均電力特性が良好なパイロット信号を使用する確率が高くなる。この結果、送信電力が大きい場合であってもユーザ端末の送信増幅器において歪が生じないようにでき、基地局における受信品質を向上できる。
(B)第2実施例
図2は第2実施例における基地局の構成図である。第2実施例ではユーザ端末の送信電力に基づいてパイロットパターンを決定する。
無線機21は図示しないが送信機、受信機を内蔵しており、受信機は受信信号を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換して上り信号ベースバンド処理部22に入力する。なお、信号フォーマットは例えば図3に示すようパイロットPL、制御情報CNT、ユーザデータDT、誤り検出用のCRCで構成されている。
ベースバンド処理部22の分離部22aは入力信号よりパイロット、ユーザデータ、制御データを分離し、チャネル推定部22bはパイロット信号を用いてチャネル(伝搬路特性)を推定し、復調部22cはチャネル推定値に基づいてチャネル補償した後、復調処理を行い、復号部22dは誤り訂正復号処理してユーザデータを出力する。又、復調部22eはチャネル推定値に基づいてチャネル補償した後、復調処理を行い、復号部22fは誤り訂正復号処理して制御情報を出力する。この制御情報にはユーザ端末の送信電力レベルあるいは最大送信電力レベルと実際の送信電力レベルとの差電力情報が含まれている。
パイロットパターン管理部23の順位付け部23aは、制御情報に含まれるユーザ端末の送信電力レベル(あるいは差電力)に基づいて順位付けをする。たとえば、送信電力レベルの大きい順にA,B,Cの3つのクラスが存在すれば、ユーザ端末の送信電力レベルが属するクラスを決定してパイロットパターン割り当て部23bに入力する。
記憶部23cは、CAZAC系列の各パイロットパターンをピーク対平均電力特性に基づいて順位付けしたとき、良いものから順番に系列番号kと、使用/未使用と、割り当て先ユーザ端末IDとをリスト化した順位表(パイロットパターン管理テーブルTBL)を保持している(図4参照)。このテーブルTBLは図4に示すように、系列番号kを良いものからクラスA,B,Cの3つに分類している。なお、クラスは3つに限らず、2つでも、4つ以上でも良い。
パイロットパターン割り当て部23bは、順位付け部23aよりユーザ端末の送信電力レベルのクラスを受信すると、該送信電力レベルのクラスと同一のパイロットパターン管理テーブルTBLにおけるクラスを参照し、該クラスにおいてピーク対平均電力特性の良い順から未使用のパイロットパターンの系列番号を求め、該パイロットパターンの系列番号を下り信号ベースバンド処理部24に入力する。また、パイロットパターン割り当て部23bは、該割り当てたパイロットパターン系列番号の使用中情報フィールドに「YES」を記入すると共に、ユーザ端末フィールドにパイロットパターンを割り当てたユーザ端末IDを記入する。
上りリンク制御部25はチャネル推定値やユーザ端末の送信電力レベル等に基づいてユーザ端末の変調方式や符号化率などを決定し、これらによりTFC(Transport Format Combination)を作成して下り信号ベースバンド処理部24に入力する。また、上り電力制御部26は周知の上り電力制御を行って電力制御情報を作成して下り信号ベースバンド処理部24に入力する。上り電力制御は、受信パイロット信号を用いてSIRを測定し、該SIRが目標SIRとなるようにユーザ端末の送信電力を制御する電力制御情報を作成してユーザ端末に送信し、ユーザ端末が該電力制御情報を用いて送信電力レベルを決定する制御である。
下り信号ベースバンド処理部24はユーザデータ、パイロットパターンの系列番号、電力制御情報、TFCを符号化し、ついで、変調、多重して無線機21の送信機に入力する。送信機はベースバンド信号を無線周波数に周波数変換した後、増幅してユーザ端末に送信する。ユーザ端末は受信信号よりパイロットパターンの系列番号を復調し、以後、該系列番号のパイロットパターンを発生すると共に、該パイロットとユーザデータと制御データを多重して基地局に送信する。また、ユーザ端末は電力制御情報に基づいて送信電力レベルを決定する。
図5は第2実施例におけるユーザ端末の構成図である。無線機31の受信機は受信信号を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換して下り信号ベースバンド処理部32に入力する。
ベースバンド処理部32は入力信号よりユーザデータ、パイロット系列番号、制御データ(電力制御情報、TFC情報)を分離し、パイロットパターン生成部33は入力されたパイロット系列番号に基づいてパイロット信号を発生する。送信電力決定部34は電力制御情報に基づいて送信電力レベル及び振幅係数を決定して出力し、制御情報作成部35は送信電力レベル及びその他の情報よりなる制御情報を作成して出力する。送信信号制御部36は、TFC情報に含まれる変調方式、符号化率をそれぞれ変調部37a,37bおよび符号
化部38a,38bに入力する。符号化部38a,38bは入力された符号化方式、符号化率でユーザデータ及び制御情報を符号化し、変調部37a,37bは入力された変調方式で入力データを変調し、電力制御/多重部39はユーザデータ、制御情報、パイロット信号に振幅係数を乗算して電力制御をした後、多重して無線機31の送信機に入力する。送信機はベースバンド信号を無線周波数に周波数変換した後、増幅して基地局に送信する。
基地局はユーザ端末の送信電力レベルが変化して該送信電力レベルのクラスが変化すれば、それまでの割り当てを抹消し、新クラスにおけるパイロットパターンを割り当てるように制御する。
以上では、送信電力決定部34は基地局からの電力制御情報に基づいて送信電力レベルを決定したが、別の方法で決定することもできる。たとえば、ユーザ端末において送信電力レベルを漸増し、基地局から送信電力レベルOKを示す制御情報を受信して、その際の送信電力レベルを基地局に通知するようにもできる。
又、以上では送信電力が大きいユーザ端末に対しピーク対平均電力特性が良いパイロットパターンを割り当てる場合について説明したが、ユーザ端末より最大送信電力からの差分を基地局に送信し、最大送信電力からの差分が小さいユーザ端末に対しピーク対平均電力特性が良いパイロットパターンを割り当てるように制御することもできる。
以上のように、第2実施例によれば、ピーク対平均電力特性のバラツキが大きい系列をパイロットパターンとしてユーザ端末が使用する場合であっても、ユーザ端末の送信増幅器において歪が生じないようにでき、基地局における受信品質を向上することができる。
また、第2実施例によれば、送信電力が大きいユーザ端末にピーク対平均電力特性の良好なパイロットを割り当てるため、ユーザ端末が最大あるいはそれに近い送信電力で送信する場合であっても、送信増幅器において歪が生じないようにできる。
また、第2実施例によれば、送信増幅器のバックオフを小さくしても歪が生じないようにでき、この結果、平均電力付加効率を向上し、ユーザ端末のバッテリーの持続時間を長くすることができる。
(C)第3実施例
図6は第3実施例における基地局の構成図であり、図2の第2実施例と同一部分には同一符号を付している。
基地局から遠いほど、ユーザ端末の送信電力は大きくなるから、第3実施例ではユーザ端末の位置情報(基地局からの距離)に基づいてパイロットパターンを決定する。
無線機21の受信機は受信信号を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換して上り信号ベースバンド処理部22に入力する。ベースバンド処理部22は入力信号よりパイロット、ユーザデータ、制御データを分離し、制御情報を端末情報処理部27に入力する。端末情報処理部27は入力された制御情報よりユーザ端末の位置情報を抽出してパイロットパターン管理部23に入力する。
パイロットパターン管理部23の順位付け部23aは、ユーザ端末位置と基地局位置(既知)とからそれらの間の距離を算出し、該距離をセル半径で割って正規化し、正規化距離に基づいて順位付けをする。たとえば、正規化距離の小さい順にA,B,Cの3つのクラスが存在すれば、ユーザ端末の正規化距離が属するクラスを決定してパイロットパターン割り当て部23bに入力する。
記憶部23cは、図4に示すように順位表(パイロットパターン管理テーブルTBL)を保持している。
パイロットパターン割り当て部23bは、順位付け部23aからユーザ端末の正規化距離に応じたクラスを受信すると、該正規化距離クラスと同一のパイロットパターン管理テーブルにおけるクラスを参照し、該クラスにおいてピーク対平均電力特性の良い順から未使用のパイロットパターンの系列番号を求め、該パイロットパターンの系列番号を下り信号ベースバンド処理部24に入力する。また、パイロットパターン割り当て部23bは、該割り当てたパイロットパターンの系列番号の使用中情報フィールドに「YES」を記入すると共に、ユーザ端末フィールドにパイロットパターンを割り当てたユーザ端末IDを記入する。
下り信号ベースバンド処理部24はユーザデータ、およびパイロットパターンの系列番号を含む制御情報を符号化し、ついで、変調、多重して無線機21の送信機に入力する。送信機はベースバンド信号を無線周波数に周波数変換した後、増幅してユーザ端末に送信する。
ユーザ端末は受信信号よりパイロットパターンの系列番号を復調し、以後、該系列番号のパイロットパターンを発生する。
図7は第3実施例におけるユーザ端末の構成図であり、図5の第2実施例と同一部分には同一符号を付している。
無線機31の受信機は受信信号を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換して下り信号ベースバンド処理部32に入力する。ベースバンド処理部32は入力信号よりユーザデータ、パイロット系列番号を含む制御データを分離し、パイロットパターン生成部33は入力されたパイロット系列番号に基づいてパイロット信号を発生する。
GPS受信機41は、ユーザ端末の位置(経緯度)を測定し、制御情報作成部35は位置情報を含む制御情報を作成して出力する。符号化部38a,38bは所定の符号化方式、符号化率でユーザデータ及び制御情報を符号化し、変調部37a,37bは所定の変調方式で入力データを変調し、電力制御/多重部39はユーザデータ、制御情報、パイロット信号に図示しない送信電力制御部で決定した振幅係数を乗算して電力制御をした後、多重して無線機31の送信機に入力する。送信機はベースバンド信号を無線周波数に周波数変換した後、増幅して基地局に送信する。
基地局はユーザ端末の位置が変化して正規化距離のクラスが変化すれば、それまでのパイロットパターンの割り当てを抹消し、新クラスにおけるパイロットパターンを割り当てるように制御する。
以上では、ユーザ端末と基地局間距離に基づいてパイロットパターンの系列番号を割り当てたが、SIRに基づいて割り当てることもできる。すなわち、ユーザ端末が送信するパイロット信号を用いてSIRを測定し、該SIRに基づいてユーザ端末がセル端に存在するか、セル中心に存在するかを推定し、セル端に存在するユーザ端末にピーク対平均電力特性の良いパイロットパターンを割り当てるようにする。
第3実施例によれば、基地局との間の距離が大きいユーザ端末にピーク対平均電力特性の良好なパイロットを割り当てるため、距離が大きくなってユーザ端末が最大あるいはそれに近い送信電力で送信する場合であっても、送信増幅器において歪が生じないようにできる。また、第3実施例によれば、第2実施例と同等の効果を奏することができる。
・第1変形例
第3実施例ではユーザ端末の位置情報に基づいてパイロットパターンを決定しているが、伝播路状況に関する情報(CQI: Channel Quality Indicator)を用いて第3実施例と同様にパイロットパターンを決定することができる。すなわち、伝播路状況が良好であれば送信電力は低く、伝播路状況が悪いと送信電力が大きくなる。そこで、第1変形例ではCQIに基づいてパイロットパターンを決定する。
図8はかかる場合の基地局の構成図であり図6と略同じであり、異なる点は端末情報処理部27がユーザ端末より送られてくる制御情報よりCQIを抽出する点、該CQIに基づいてパイロットパターンを決定する点である。
端末情報処理部27は入力された制御情報よりユーザ端末のチャネル品質表示CQIを抽出してパイロットパターン管理部23に入力する。パイロットパターン管理部23の順位付け部23aは、入力されたCQIに基づいて順位付けをする。たとえば、CQIの大きい順にA,B,Cの3つのクラスが存在すれば、ユーザ端末のCQIが属するクラスを決定してパイロットパターン割り当て部23bに入力する。パイロットパターン割り当て部23bは、ユーザ端末のCQIクラスを受信すると、該CQIクラスと同一のパイロットパターン管理テーブルTBLにおけるクラスを参照し、該クラスにおいてピーク対平均電力特性の良い順から未使用のパイロットパターンを求め、該パイロットパターンの系列番号を下り信号ベースバンド処理部24に入力してユーザ端末に送信する。ユーザ端末は受信信号よりパイロットパターンの系列番号を復調し、以後、該系列番号のパイロットパターンを発生する。
図9は第1変形例におけるユーザ端末の構成図であり、図7の第3実施例と同一部分には同一符号を付している。異なる点はGPS受信機の代わりにCQI出力部42を設けた点である。
無線機31の受信機は受信信号を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換して下り信号ベースバンド処理部32に入力する。ベースバンド処理部32は入力信号よりユーザデータ、パイロット系列番号、共通パイロットCPIを分離し、パイロットパターン生成部33は入力されたパイロット系列番号に基づいてパイロット信号を発生する。
CQI出力部42のSIR測定部42aは共通パイロットCPIを用いてSIRを測定し、CQI発生
部42bはSIR−CQI対応テーブル42cを用いてCQIを発生する。制御情報作成部35はCQIを含む制御情報を作成して出力する。以後、第3実施例と同様に動作してユーザ端末は基地局にCQIを通知する。
基地局はユーザ端末のCQIが変化してCQIクラスが変化すれば、それまでのパイロットパターンの割り当てを抹消し、新クラスにおけるパイロットパターンを割り当てるように制御する。
第1変形例によれば、CQIが小さいユーザ端末にピーク対平均電力特性の良好なパイロットを割り当てるため、伝搬路情況が悪くなってユーザ端末が最大あるいはそれに近い送信電力で送信する場合であっても、送信増幅器において歪が生じないようにできる。
・第2変形例
図10は第2変形例の基地局の構成図である。データを送信しない区間(非データ送信区間)におけるパイロットのピーク対平均電力特性は、データを送信する区間(データ送信区間)におけるパイロットのピーク対平均電力特性より悪くても問題はない。そこで、図10に示すようにパイロット系列をピーク対平均電力特性が良いクラスAと悪いクラスBの2つに分類し、データ送信区間用パイロットとしてクラスAのパイロットを割り当て、非データ送信区間用パイロットとしてクラスBのパイロットを割り当てる。
図10の基地局の構成は図6の第3実施例の基地局と略同じであり、異なる点は端末情報処理部27がユーザ端末より送られてくる制御情報よりデータ送信区間/非データ送信区間情報を抽出する点、データ送信区間/非データ送信区間に基づいてパイロットパターンを決定する点である。
端末情報処理部27は入力された制御情報よりユーザ端末のデータ送信区間/非データ送信区間情報を抽出してパイロットパターン管理部23に入力する。パイロットパターン管理部23の順位付け部23aは、入力されたデータ送信区間/非データ送信区間情報に基づいて順位付けをする。たとえば、データ送信区間であればクラスA、非データ送信区間であればクラスBとして該クラスをパイロットパターン割り当て部23bに入力する。パイロットパターン割り当て部23bは、ユーザ端末のデータ送信区間/非データ送信区間に応じたクラスを受信すると、該クラスと同一のパイロットパターン管理テーブルにおけるクラスを参照し、該クラスにおいてピーク対平均電力特性の良い順から未使用のパイロットパターンの系列番号を求め、該パイロットパターンの系列番号を下り信号ベースバンド処理部24に入力してユーザ端末に送信する。
ユーザ端末は受信信号よりパイロットパターンの系列番号を復調し、以後、該系列番号のパイロットパターンを発生する。
図11は第2変形例におけるユーザ端末の構成図であり、図7の第3実施例と同一部分には同一符号を付している。異なる点はGPS受信機の代わりにデータ送信区間/非データ送信区間情報発生部43を設けた点である。
無線機31の受信機は受信信号を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換して下り信号ベースバンド処理部32に入力する。ベースバンド処理部32は入力信号よりユーザデータ、パイロット系列番号を分離し、パイロットパターン生成部33は入力されたパイロット系列番号に基づいてパイロット信号を発生する。
データ送信区間/非データ送信区間情報発生部43はデータ送信区間/非データ送信区間情報を発生し、制御情報作成部35は該情報を含む制御情報を作成して出力する。以後、第3実施例と同様に動作してユーザ端末は基地局にデータ送信区間/非データ送信区間情報を通知する。
基地局はユーザ端末のデータ送信区間/非データ送信区間情報が変化してクラスが変化すれば、それまでのパイロットパターンの割り当てを抹消し、新クラスにおけるパイロットパターンを割り当てるように制御する。
以上では、データ送信区間/非データ送信区間に基づいて、パイロットパターンを割り当てたが、上りデータの内容に応じて割り当てを決めることも可能である。例えば、順位付け部23aにおいてリアルタイム性が要求されるデータをクラスA, 要求されないデータをクラスBとし、パイロットパターン割り当て部23bにおいて、端末のクラスと同一のパイロットパターン管理テーブルのクラスを参照してパイロットパターンを割り当てることも可能である。
・第3変形例
図12は第3変形例の基地局の構成図であり、図6の第3実施例の基地局と同一部分には同一符号を付している。第3変形例では、ユーザ端末がUE Capability(伝送速度や提供可能サービスなどの通信能力)に基づいてクラス分けされている場合、該クラス分けを利用してパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる。
コネクション設定に際して、端末情報処理部27はユーザ端末のUE Capability(通信能力)を取得してパイロットパターン管理部23に入力する。パイロットパターン管理部23の順位付け部23aは、通信能力に基づいてユーザ端末のクラスを決定し、該クラスをパイロットパターン割り当て部23bに入力する。たとえば、サービスの要求品質(QoS)が高いユーザ端末ほどクラスを高くする。パイロットパターン割り当て部23bは、ユーザ端末のクラスを受信すると、該クラスと同一のパイロットパターン管理テーブルTBLにおけるクラスを参照し、ピーク対平均電力特性の良い順から未使用のパイロットパターンの系列番号を求め、該パイロットパターンの系列番号を下り信号ベースバンド処理部24に入力してユーザ端末に送信する。
ユーザ端末は受信信号よりパイロットパターンの系列番号を復調し、以後、該系列番号のパイロットパターンを発生する。
この第3変形例によれば、サービスクラスが上位であって送信電力が大きくなるユーザ端末にピーク対平均電力特性の良いパイロットを割り当てることができ、この結果、ユーザ端末の送信増幅器において歪が生じないようにできる。
(D)第4実施例
図13は第4実施例における基地局の構成図であり、図2の第2実施例と同一部分には同一符号を付している。第4実施例では、ユーザ端末の変調方式に基づいてパイロットパターンを決定する。伝送速度の高い変調方式ほど、大きな送信電力が必要になる。そこで、第4実施例では、伝送速度の高い変調方式で通信しているユーザにピーク対平均電力特性の良いパイロットパターンを優先的に割り当てる。
無線機21の受信機は受信信号を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換して上り信号ベースバンド処理部22に入力する。ベースバンド処理部22の分離部22aは入力信号よりパイロット、ユーザデータ、制御データを分離し、チャネル推定部22bはパイロット信号を用いてチャネル(伝搬路特性)を推定し、復調部22cはチャネル推定値に基づいてチャネル補償した後、復調処理を行い、復号部22dは誤り訂正復号処理してユーザデータを出力する。又、復調部22eはチャネル推定値に基づいてチャネル補償した後、復調処理を行い、復号部22fは誤り訂正復号処理して制御情報を出力する。この制御情報にはユーザ端末のCQIや位置情報が含まれている。
上りリンク制御部25はチャネル推定値やCQI等に基づいてユーザ端末の変調方式や符号化率などを決定し、これらによりTFC(Transport Format Combination)を作成して下り信号ベースバンド処理部24に入力する。
パイロットパターン管理部23の順位付け部23aは、TFCに含まれる変調方式に基づいて順位付けをする。たとえば、変調方式が16QAMであればクラスA、8PSKであればクラスB、QPSKであればクラスCとし、該クラスをパイロットパターン割り当て部23bに入力する。記憶部23cは、パイロットパターン管理テーブルTBL(図4参照)を保持しており、かつ、系列番号kを良いものからクラスA,B,Cの3つに分類している。パイロットパターン割り当て部23bは、順位付け部23aよりクラスを受信すると、該クラスと同一のパイロットパターン管理テーブTBLにおけるクラスを参照し、ピーク対平均電力特性の良い順から未使用のパイロットパターンを求め、該パイロットパターンの系列番号を下り信号ベースバンド処理部24に入力する。
下り信号ベースバンド処理部24はユーザデータ、パイロットパターンの系列番号、TFCを符号化し、ついで、変調、多重して無線機21の送信機に入力する。送信機はベースバンド信号を無線周波数に周波数変換した後、増幅してユーザ端末に送信する。
以上第4実施例によれば、データ伝送速度が大きく、送信電力が大きいユーザ端末にピーク対平均電力特性の良好なパイロットを割り当てるため、送信増幅器において歪が生じないようにできる。
(E)第5実施例
図14は第5実施例の基地局の構成図であり、図13と同一部分には同一符号を付している。
基地局から遠いほど、ユーザ端末の送信電力は大きくなるが、距離が同じでも伝播路の情況や変調方式によりユーザ端末の送信電力は変化する。そこで、第5実施例はCQIのような伝播路に関する情報と、ユーザ端末の変調方式と、ユーザ端末の位置情報に基づいてユーザ端末のパイロットパターンを決定する。
無線機21の受信機は受信信号を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換して上り信号ベースバンド処理部22に入力する。ベースバンド処理部22は図13と同様の動作を行なってユーザデータ、チャネル推定値、制御情報を出力する。この制御情報にはユーザ端末のCQI,位置情報が含まれている。
上りリンク制御部25はチャネル推定値、CQI等に基づいてユーザ端末の変調方式や符号化率などを決定し、これらによりTFC(Transport Format Combination)を作成して下り信号ベースバンド処理部24に入力する。
パイロットパターン管理部23の順位付け部23aは、制御情報に含まれるユーザ端末のCQI,位置情報およびTFCに含まれる変調方式に基づいて順位付けをする。たとえば、ユーザ端末xの正規化後位置情報をl(x), 伝播路情報をp(x)、変調情報をm(x)として、これらを総合判断する次式を用いて順位付けする。
Figure 2007086149
すなわち、上式の演算結果の大きい順にA,B,Cの3つのクラスが存在すれば、順位付け部23aは、ユーザ端末のf(x)を計算し、該計算結果が属するクラスを決定してパイロットパターン割り当て部23bに入力する。記憶部23cは、パイロットパターン管理テーブルTBL(図4参照)を保持しており、かつ、系列番号kを良いものからクラスA,B,Cの3つに分類している。パイロットパターン割り当て部23bは、順位付け部23aよりユーザ端末のf(x)計算結果のクラスを受信すると、該クラスと同一のパイロットパターン管理テーブルTBLにおけるクラスを参照し、該クラスにおいてピーク対平均電力特性の良い順から未使用のパイロットパターンの系列番号を求め、該パイロットパターンの系列番号を下り信号ベースバンド処理部24に入力する。
下り信号ベースバンド処理部24はユーザデータ、パイロットパターンの系列番号、TFCを符号化し、ついで、変調、多重変換して無線機21の送信機に入力する。送信機はベースバンド信号を無線周波数に周波数変換した後、増幅してユーザ端末に送信する。
第5実施例によれば、複数のパラメータを用いてパイロットパターンを決定するため、送信電力が大きいユーザ端末にピーク対平均電力特性の良好なパイロットを確実に割り当てることができ、送信増幅器において歪が生じないようにできる。
なお、パイロットパターン割り当て方法として以下の2つの方法も考えられる。
第1の方法は、データ部分のピーク対平均電力特性を考慮する方法である。データ部分のピーク対平均電力特性が悪いほど、パイロット部分のピーク対平均電力特性による送信信号全体への影響が相対的に小さくなる。そこで、データ部分のピーク対平均電力特性が良いユーザに優先的にピーク対平均電力特性が良いパイロットパターンを割り当てる。
第2の方法はパイロット信号の利用法を考慮する方法である。パイロット信号をSIR推定用とチャネル推定用と使い分けた場合、一般的にSIR推定用よりチャネル推定用パイロットの受信品質が重要視される。このため、チャネル推定用パイロットにピーク対平均電力特性の良いパイロットパターンを割り当てる。
(F)第6実施例
第6実施例は基地局においてパイロットパターンをパイロットの用途毎にユーザ端末に割り当て、ユーザ端末においてパイロットの用途に応じて所定のパイロットパターンを切り替えて使用する。
図15は第6実施例の基地局の構成図であり、図1と同一部分には同一符号を付している。パイロットの用途の分け方として、データ送信区間用と非データ送信区間用の二つに分けた場合について説明するが、別の分け方がある。例えば、パイロットの用途の分け方として、チャネル推定用、CQI測定用、上りリンク同期用の三つに分ける方法等が考えられる。
記憶部15に記憶されたパイロットパターン管理テーブルTBLは、パイロットの用途毎に複数のパイロットパターン管理テーブル(順位表)を備えている。すなわち、パイロットパターン管理テーブルTBLは、データ送信区間用の順位表TBL1と非データ送信区間用の順位表TBL2を備えている。順位表TBL1、TBL2は例えば以下のように作成する。すなわち、パイロットパターンをピーク対平均電力特性に基づいて良い順に順位付けし、該パイロットパターンをピーク対平均電力特性の良いクラスと悪いクラスに分類し、良いクラスをデータ送信区間用クラスとして順位表TBL1を作成し、悪いクラスを非データ送信区間用クラスとして順位表TBL2を作成する。
パイロットパターン割り当て部14は上りリンク制御部13よりパイロットパターン割り当て要求を受信すれば、順位表TBL1,TBL2をそれぞれ参照して順番に各用途に応じたパイロットパターンを決定し、あるいはユーザ端末の送信電力、位置情報などを考慮して適応的に用途毎のパイロットパターンを決定し、その系列番号を上りリンク制御部13に応答する。上りリンク制御部13は受信した各用途別パイロットパターンの系列番号を下り信号ベースバンド処理部16に入力する。
下り信号ベースバンド処理部16はユーザデータ及び各用途別パイロットパターンの系列番号を符号化し、ついで、変調、多重して無線機11の送信機に入力し、送信機よりユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2は受信信号より各用途別パイロットパターンの系列番号を復調し、保存し、用途に応じたパイロットパターンを発生する。
以上では、良いクラスのパイロットパターンをデータ送信区間用として順位表TBL1を作成し、悪いクラスを非データ送信区間用として順位表TBL2を作成する場合について説明した。しかし、データ送信区間用パイロットと非データ送信区間用パイロットが周波数領域あるいは時間領域において直交して送信される場合であれば、順位表TBL1,TBL2に同じパイロットパターンを含めてそれぞれの順位表を作成しても良い。
また、用途別にパイロットパターンを決定する方法として、第1〜第5実施例及び各変形例で説明した方法を用いることができる。
また、同じセルにいるすべてのユーザ端末についてデータ送信区間用パイロットを周波数領域あるいは時間領域において直交するように管理する場合には、同じデータ送信区間用パイロットパターンを複数のユーザ端末に割り当てても良い。この場合、非データ送信区間用パイロットには第1〜第5の実施例の方法を用いてユーザ端末毎に別のパイロットパターンを割り当てる。
図16は第6実施例のユーザ端末の構成図であり、図5の第2実施例におけるユーザ端末と同一部分には同一符号を付している。
無線機31の受信機は受信信号を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換して下り信号ベースバンド処理部32に入力する。
ベースバンド処理部32は入力信号よりユーザデータ、用途毎のパイロット系列番号、TFC情報等を分離する。パイロットパターン管理部51は. 用途毎のパイロット系列番号を受信し、データ送信区間用及び非データ送信区間用のパイロット系列番号を区別して記憶する。
送信信号制御部36は、TFC情報に含まれる変調方式、符号化率をそれぞれ変調部37a,37bおよび符号化部38a,38bに入力する。また、送信制御部36はユーザ端末の状態(データ送信区間、非データ送信区間)に基づいてパイロットパターンの用途を決定し、該用途に応じたパイロットパターン系列番号をパイロットパターン管理部51に要求し、該パイロットパターン管理部51から受信したパイロットパターン系列番号をパイロットパターン生成部33に入力する。パイロットパターン生成部33は入力されたパイロット系列番号に基づいてパイロット信号を発生する。
符号化部38a,38bは入力された符号化方式、符号化率でユーザデータ及び制御情報を符号化し、変調部37a,37bは入力された変調方式で入力データを変調し、電力制御/多重部39はユーザデータ、制御情報、パイロット信号に所定の電力制御をした後、多重して無線機31の送信機に入力する。送信機はベースバンド信号を無線周波数に周波数変換した後、増幅して基地局に送信する。
パイロットパターン管理部51は、パイロットパターンの新しい割り当て情報を受信した場合、保持しているパイロットパターンを更新する。更新周期はデータ送信区間用と非データ送信区間用とで異なっても良い。
第6実施例によれば、用途別にパイロットパターンをユーザ端末に割り当てて利用することができる。
(G)第7実施例
移動通信システムにおいて、セル間干渉を抑えるために、セル毎に異なる周波数を使用して通信することが行われている。これと同様に、幾つかの異なるパイロットパターンをセルあるいはセクターに割り当てればセル間の干渉を低減できる。
ところで、データを効率的に伝送するには、データのCMより小さいCMを持つパイロットパターンをデータと多重して送信する必要がある。GCLやCAZACのパイロット系列の場合、CMが系列番号によって変化し、系列長が短いほど小さいCMを持つパイロットパターン数が少なくなる(図30参照)。たとえば、π/2-BPSKでデータ変調する場合、π/2-BPSKのCMより小さいCMを持つパイロットパターン数は少ない。このため、π/2-BPSKのCMより小さいCMのパイロットパターンだけを利用して各セルにおいて繰り返し使用すると、隣接するセル間で同一のパイロットパターンを使用する場合が生じて十分なセル間干渉低減効果が得られない。
一方、変調方式が高次になる程(QPSK、16QAM等)、データと同時に送信できるパイロットパターン数が増加するから、各セルにおいて変調方式に応じたパイロットパターンを使えばよい。更に、変調方式毎に使用するパイロットパターン数を適応的に変えればより大きな干渉低減効果が得られる。
図17は5MHzを複数のユーザ端末で周波数分割して使用する場合において、分割数、変調方式毎に使用可能なパイロットパターン数を示すテーブルである。全帯域幅は一定であるため、周波数分割の数が多ければ多いほど、ユーザ当りの周波数帯域幅が小さくなり、使用するパイロットパターンの長さ(系列長)も短くなる。そして、パイロットパターン長が短くなるにつれ、各変調方式についてデータ送信時に使えるパターン数が減ってしまう。例えば、系列長17の場合、π/2-BPSKのCMより小さいCMを持つGCL/CAZACのパイロットパターン数は2に減ってしまい、2セル毎に同一のパイロットパターンをセルに割り当てなければならない。一方、QPSKのCMより小さいCMを持つパイロットパターンの数は8つあるので、QPSKの場合には、8セル毎に同一のパイロットパターンをセルに割り当てることができる。
第7実施例は、変調方式に応じて使用できるパイロットパターン数が変化する点に着目し、変調方式毎に、繰り返し使用するパイロットパターン数とパイロットパターンの両方を変化させることを特徴とするものである。第7実施例によれば、同一セルにおいて変調方式毎に使用するパイロットパターンを異ならすことができ、しかも、隣接セルあるいは隣接セクターにおいて異なるパイロットパターンを割り当てることができる。なお、図17に示すように系列長が適応的に変化する場合、系列長毎に変調方式に応じたNB' (≦NB),NQ' (≦ NQ−NB')個のパイロットパターンを繰り返して使用すればよい。
なお、従来技術では、変調方式によりパイロットパターン及びその数を変えず、しかも、GCL/CAZACでは全ての変調方式に利用できるパイロットパターンの数が不十分である。
このため、従来技術では、同じセルあるいはセクター内において変調方式が異なっても同一のパイロットパターンを用いざるをえず、しかも、隣接セルあるいは隣接セクターにおいて異なるパイロットパターンを割り当てることができなくなって、干渉低減効果が低減する。
・基地局
図18は第7実施例の基地局の構成図であり、図1と同一部分には同一符号を付している。
パイロットパターン管理テーブル設定部61は、隣接する基地局あるいは隣接するセクターにおいて使用するパイロットパターンが異なり、かつ、同一基地局あるいは同一セクターのパイロットパターンが変調方式毎に異なるようにパイロットパターンを設定し、記憶部15に記憶する。例えば、図19に示すように、所定長のCAZAC系列の各パイロットパターン(系列番号k)をピーク対平均電力特性に基づいて順位付けしたとき、π/2-BPSK変調方式に使用できるパイロットパターン数が3、そのパイロットパターン系列番号がk1〜k3であるとし、また、QPSK変調方式に使用できるパイロットパターン数が7、そのパイロットパターン系列番号がk4〜k10であるとする。かかる場合、図20に示す六角形セル配置において、各セルBS1〜BS7に(m,n)で示すパイロットパターンを割り当てる。mは、π/2-BPSK用パイロットパターンとしてm番目の順位のパイロットパターンを割り当てことを意味し、nはQPSK用のパイロットパターンとしてn番目の順位のパイロットパターンを割り当てることを意味している。
図20のように各セルにパイロットパターンを割り当てると、隣接する基地局において使用するパイロットパターンが異なり、かつ、同一基地局内のパイロットパターンが変調方式毎に異なるようになる。図19、図20は変調方式としてBPSK,QPSKの2つを想定した場合であるが、更に8QPSK,16QPSKなどを考慮することもできる。
パイロットパターン管理テーブル設定部61は、基地局に割り当てるパイロットパターン(m,n)に基づいて各変調方式のパイロットパターン系列番号を入力し、記憶部15は入力したパイロットパターンの系列番号を変調方式に対応させてなるパイロットパターン管理テーブルTBLを作成して記憶する。以上では1つの系列長について各変調方式のパイロットパターン系列番号を設定して記憶する場合であるが、図21に示すように複数の系列長について各変調方式のパイロットパターン系列番号を設定して記憶することができる。このようにすれば、系列長が適応的に変化する場合、系列長毎に変調方式に応じたパイロットパターンをユーザ端末に使用させることができる。
パイロットパターン割り当て部14は上りリンク制御部13よりユーザ端末の変調方式及び系列長を示すデータ含むパイロットパターン割り当て要求を受信すれば、テーブルTBL(図21)を参照し該系列長、変調方式に応じたパイロットパターン系列番号を取得して上りリンク制御部13に応答する。上りリンク制御部13は受信したパイロットパターンの系列長、系列番号を下り信号ベースバンド処理部16に入力する。下り信号ベースバンド処理部16はユーザデータ及び該パイロットパターンの系列長、系列番号を符号化し、無線機11よりユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2は受信信号よりパイロットパターンの系列長、系列番号を復調し、該系列長、系列番号のパイロットパターンを発生し、ユーザデータに付加して基地局に送信する。
図20では各セルBS1~BS7に、変調方式毎に1つのパイロットパターンを割り当てた場合であるが、図22に示すように変調方式毎に1以上のパイロットパターンを割り当てるようにすることもできる。なお、図22では、各セルにQPSK用のパイロットパターンとして2つ割り当てている。
・ユーザ端末
図23は第7実施例のユーザ端末の構成図であり、図5の第2実施例におけるユーザ端末と同一部分には同一符号を付している。
無線機31の受信機は受信信号を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換して下り信号ベースバンド処理部32に入力する。
ベースバンド処理部32は入力信号よりユーザデータ、パイロット系列長/系列番号、TFC情報等を分離する。パイロットパターン生成部33は受信したパイロットパターン系列長/系列番号に基づいてパイロット信号を発生する。制御情報作成部35は制御情報を作成して出力し、送信信号制御部36は、TFC情報に含まれる変調方式、符号化率をそれぞれ変調部37a,37bおよび符号化部38a,38bに入力する。符号化部38a,38bは入力された符号化方式、符号化率でユーザデータ及び制御情報を符号化し、変調部37a,37bは入力された変調方式で入力データを変調し、電力制御/多重部39はユーザデータ、制御情報、パイロット信号に所定の電力制御をした後、多重して無線機31の送信機に入力する。送信機はベースバンド信号を無線周波数に周波数変換した後、増幅して基地局に送信する。
・具体的なパイロットパターン設定例
図24は各変調方式において使用できるパイロットパターン数(繰り返し数)が3個の場合における具体的なパイロットパターン設定例であり、互いに隣接3つのセルA、B,Cに設定するパイロットパターン例である。(A)はセルAに、(B)はセルBに、(C)はセルCにそれぞれ設定したパイロットパターン管理テーブルである。隣接セルにおいて使用するパイロットパターンが異なり、かつ、同一セル内のパイロットパターンは変調方式毎に異なるように設定されている。
図25は図20の六角形セル配置を更に拡大した場合の各セル(基地局)に割り当てるパイロットパターン例である。
・第1変形例
以上の実施例では、基地局がその都度相応なパイロットパターンを決めてユーザ端末に通知する場合の例であるが、基地局から複数用途分(複数変調方式分)をまとめて用途別系列番号を同時に端末に通知することも可能である。記憶部15に1つの系列長についてのパイロットパターン管理テーブルしか存在しない場合には、報知チャネルを用いてセル内の全てのユーザ端末に通知すれば良い。系列長が複数存在する場合、報知チャネルでまとめて送信する以外に、ユーザ端末が使用する系列長に応じたテーブルを個別チャネルで個別に通知することも可能である。
基地局から1以上の系列長のそれぞれについて、複数の変調方式分のパイロットパターン系列番号をユーザ端末に送信する場合、ユーザ端末の構成は図16と同様になり、動作は以下のようになる。
無線機31の受信機は受信信号を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換して下り信号ベースバンド処理部32に入力する。ベースバンド処理部32は入力信号よりユーザデータ、系列長/変調方式別のパイロット系列番号、TFC情報等を分離する。パイロットパターン管理部51は. 系列長/変調方式別のパイロット系列番号を受信して記憶する。送信信号制御部36は、TFC情報に含まれる変調方式、符号化率をそれぞれ変調部37a,37bおよび符号化部38a,38bに入力する。また、送信制御部36は適応的にユーザ端末が使用する系列長、変調方式を決定し、該系列長、変調方式に応じたパイロットパターン系列番号をパイロットパターン管理部51に要求し、該パイロットパターン管理部51から受信したパイロットパターン系列番号をパイロットパターン生成部33に入力する。パイロットパターン生成部33は入力されたパイロット系列番号に基づいてパイロット信号を発生する。符号化部38a,38bは入力された符号化方式、符号化率でユーザデータ及び制御情報を符号化し、変調部37a,37bは入力された変調方式で入力データを変調し、電力制御/多重部39はユーザデータ、制御情報、パイロット信号に所定の電力制御をした後、多重して無線機31の送信機に入力する。送信機はベースバンド信号を無線周波数に周波数変換した後、増幅して基地局に送信する。
・第2変形例
第7実施例では、データ送信区間、非データ送信区間の区別をせず変調方式に基づいてパイロットパターンをユーザ端末に割り当てたが、非データ送信区間用のパイロットパターンも系列長毎に設定してユーザ端末に通知するようにできる。この場合、非データ送信区間用のパイロットパターンは隣接セルあるいは隣接セクターにおいて異なるように設定する。
図26は非データ送信区間のパイロットパターンを考慮したパイロットパターン管理テーブルTBLの例である。
パイロットパターン割り当て部14(図18)は上りリンク制御部13よりユーザ端末の変調方式及び系列長を示すデータ含むパイロットパターン割り当て要求を受信すれば、テーブルTBL(図26)を参照し、(1)該系列長、変調方式に応じた第1のパイロットパターン系列番号と、(2)該系列長に応じた非送信データ区間用の第2のパイロットパターンとを取得して上りリンク制御部13に応答する。上りリンク制御部13は受信した第1、第2のパイロットパターンの系列長、系列番号を下り信号ベースバンド処理部16に入力する。下り信号ベースバンド処理部16はユーザデータ及び該第1、第2のパイロットパターンの系列長、系列番号を符号化し、無線機11よりユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2は受信信号より第1、第2のパイロットパターンの系列長、系列番号を復調して保存し、用途(データ送信区間/非データ送信区間)に応じて所定のパイロットパターンを発生して基地局に送信する。
なお、非データ送信区間パイロットの決め方として以下の3通りが考えられる。
(1)データ送信区間の変調方式によるクラス分けに加えて、非データ送信区間用パイロットのクラスを追加し、独自の繰返し数をもつ。
(2)何れかの変調方式と同じパイロットパターンを使う。
(3)直前のデータ送信区間で用いたパイロットパターンを使う。
(1)の場合におけるパイロットパターン管理テーブルが図24である。
以上、第7実施例によれば、同一セルにおいて変調方式毎に使用するパイロットパターンを異ならすことができ、しかも、隣接セルあるいは隣接セクターにおいて異なるパイロットパターンを割り当てることができ、結果的に、セル間あるいはセクター間の干渉を低減することができる。
また、非データ送信区間用のパイロットパターンとデータ送信区間用のパイロットパターンを異ならせ、しかも、非データ送信区間用のパイロットパターンは隣接セルあるいは隣接セクターにおいて異なるように設定したから、より効果的にセル間あるいはセクター間の干渉を低減することができる。
・付記
(付記1)
ユーザ端末から基地局への送信時に所定のパターンを有するパイロット信号を用いる無線通信システムにおける基地局において、
各パイロットパターンのピーク対平均電力特性についての順位表を記憶する記憶部、
前記順位表を参照してピーク対平均電力特性の良い順からパイロットパターンを端末に割り当てるパイロットパターン割り当て部、
該パイロットパターンを端末に通知するパイロットパターン通知部、
を備えたことを特徴とする基地局。
(付記2)
ユーザ端末から基地局への送信時に所定のパターンを有するパイロット信号を用いる無線通信システムにおける基地局において、
各パイロットパターンのピーク対平均電力特性についての順位表を記憶する記憶部、
ユーザ端末の送信情況を識別する送信情況識別部、
該ユーザ端末の送信情況に応じた順位のパイロットパターンを適応的にユーザ端末に割り当てるパイロットパターン割り当て部、
該パイロットパターンを端末に通知するパイロットパターン通知部、
を備えたことを特徴とする基地局。
(付記3)
前記送信情況識別部は、ユーザ端末からの受信信号より該ユーザ端末の送信電力あるいは最大送信電力からの差分を抽出し、
前記パイロットパターン割り当て部は、送信電力が大きい端末あるいは最大送信電力からの差分が小さいユーザ端末に対しピーク対平均電力特性が良いパイロットパターンを前記順位表を参照して割り当てる、
ことを特徴とする付記2記載の基地局。
(付記4)
前記送信情況識別部は、ユーザ端末からの受信信号よりユーザ端末の位置情報を抽出し、該位置情報を用いてユーザ端末と基地局間の距離を算出し、
前記パイロットパターン割り当て部は、前記順位表を参照して該距離が大きいユーザ端末にピーク対平均電力特性の良いパイロットパターンを割り当てる、
ことを特徴とする付記2記載の基地局。
(付記5)
前記記憶部は、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして記憶し、
前記送信情況識別部は、ユーザ端末の通信能力を識別し、
前記パイロットパターン割り当て部は該ユーザ端末の通信能力に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる、
ことを特徴とする付記2記載の基地局。
(付記6)
前記記憶部は、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして記憶し、
前記送信情況識別部は、ユーザ端末のチャネル品質表示CQIを識別し、
前記パイロットパターン割り当て部は該CQIに応じたクラスのパイロットパターンをユ
ーザ端末に割り当てる、
ことを特徴とする付記2記載の基地局。
(付記7)
前記記憶部は、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして記憶し、
前記送信情況識別部は、ユーザ端末のチャネル品質表示CQI、ユーザ端末と基地局間の
距離、ユーザ端末の変調方式を変数とする関数の関数値を求め、
前記パイロットパターン割り当て部は該関数値に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる、
ことを特徴とする付記2記載の基地局。
(付記8)
前記記憶部は、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして記憶し、
前記送信情況識別部は、ユーザ端末が送信するユーザデータのリアルタイム性を識別し、
前記パイロットパターン割り当て部は前記ユーザデータのリアルタイム性の有無に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる、
ことを特徴とする付記2記載の基地局。
(付記9)
前記記憶部は、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして記憶し、
前記送信情況識別部は、ユーザ端末の変調方式を識別し、
前記パイロットパターン割り当て部は前記ユーザデータの変調方式に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる、
ことを特徴とする付記2記載の基地局。
(付記10)
ユーザ端末から基地局への送信時に所定のパターンを有するパイロット信号を用いる無線通信システムにおいて、
基地局は、
各パイロットパターンのピーク対平均電力特性についての順位表を、用途別に記憶する記憶部、
前記順位表を参照して用途に応じたパイロットパターンをそれぞれユーザ端末に割り当てるパイロットパターン割り当て部、
該用途に応じたパイロットパターンをそれぞれユーザ端末に通知するパイロットパターン通知部、
を備え、ユーザ端末は、
用途に応じたパイロットパターンをそれぞれ記憶する記憶部、
用途に応じたパイロットパターンを発生するパイロット発生部、
該パイロットパターンを送信する送信部、
を備えたことを特徴とする無線通信システム。
(付記11)
前記パイロットパターンの用途としてデータ送信区間用と非データ送信区間用とで区別して用いることを特徴とする付記10記載の無線通信システム。
(付記12)
前記パイロットパターン割り当て部は、データ送信区間用パイロットパターンを、前記データ送信区間用の順位表から適応的にユーザ端末に割り当てる、
ことを特徴とする付記10記載の無線通信システム。
(付記13)
前記パイロットパターン割り当て部は、非データ送信区間用パイロットパターンを、非データ送信区間用の順位表から適応的にユーザ端末に割り当てる、
ことを特徴とする付記10記載の無線通信システム。
(付記14)
前記パイロットパターンはCAZAC系列あるいはGCL系列であることを特徴とする、
付記1乃至9記載の基地局。
(付記15)
ユーザ端末から基地局への送信時にパイロット信号を用いる無線通信システムにおける該パイロット信号のパイロットパターン決定方法において、
各パイロットパターンのピーク対平均電力特性についての順位表を作成して保存するステップ、
前記順位表を参照してピーク対平均電力特性の良い順からパイロットパターンを端末に割り当てるステップ、
該パイロットパターンを端末に通知するステップ、
を備えたことを特徴とするパイロットパターン決定方法。
(付記16)
ユーザ端末から基地局への送信時にパイロット信号を用いる無線通信システムにおける該パイロット信号のパイロットパターン決定方法において、
各パイロットパターンのピーク対平均電力特性についての順位表を作成するステップ、
ユーザ端末のデータ送信情況を識別するステップ、
該ユーザ端末のデータ送信情況に応じた順位のパイロットパターンを適応的にユーザ端末に割り当てステップ、
を有することを特徴とするパイロットパターン決定方法。
(付記17)
前記データ送信情況識別ステップにおいて、ユーザ端末からの受信信号よりユーザ端末の送信電力あるいは最大送信電力からの差分を抽出し、
前記パイロットパターンの割り当てステップにおいて、送信電力が大きいユーザ端末あるいは最大送信電力からの差分が小さいユーザ端末に対しピーク対平均電力特性が良いパイロットパターンを前記順位表を参照して割り当てる、
ことを特徴とする付記16記載のパイロットパターン決定方法。
(付記18)
前記データ送信情況識別ステップにおいて、ユーザ端末からの受信信号よりユーザ端末の位置情報を抽出し、該位置情報を用いてユーザ端末と基地局間の距離を算出し、
前記パイロットパターンの割り当てステップにおいて、前記順位表を参照して該距離が大きいユーザ端末にピーク対平均電力特性の良いパイロットパターンを割り当てる、
ことを特徴とする付記16記載のパイロットパターン決定方法。
(付記19)
前記順位表作成ステップにおいて、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして作成し、
前記データ送信情況識別ステップにおいて、前記ユーザ端末の情況がデータ送信中であるか、データ非送信中であるかを識別し、
前記パイロットパターンの割り当てステップにおいて、データ送信中であればデータ送信区間に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当て、データ非送信中であればデータ非送信区間に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる、
ことを特徴とする付記17記載のパイロットパターン決定方法。
(付記20)
前記順位表作成ステップにおいて、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして作成し、
前記データ送信情況識別ステップにおいて、ユーザ端末の通信能力を識別し、
前記パイロットパターンの割り当てステップにおいて、該ユーザ端末の通信能力に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる、
ことを特徴とする付記16記載のパイロットパターン決定方法。
(付記21)
前記順位表作成ステップにおいて、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして作成し、
前記データ送信情況識別ステップにおいて、ユーザ端末のチャネル品質表示CQIを識別
し、
前記パイロットパターンの割り当てステップにおいて、該CQIに応じたクラスのパイロ
ットパターンをユーザ端末に割り当てる、
ことを特徴とする付記16記載のパイロットパターン決定方法。
(付記22)
前記順位表作成ステップにおいて、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして作成し、
前記データ送信情況識別ステップにおいて、ユーザ端末のチャネル品質表示CQI、ユー
ザ端末と基地局間の距離、ユーザ端末の変調方式を変数とする関数の関数値を求め、
前記パイロットパターンの割り当てステップにおいて、該関数値に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる、
ことを特徴とする付記16記載のパイロットパターン決定方法。
(付記23)
前記順位表作成ステップにおいて、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして作成し、
前記データ送信情況識別ステップにおいて、ユーザ端末が送信するユーザデータのリアルタイム性を識別し、
前記パイロットパターンの割り当てステップにおいて、前記ユーザデータのリアルタイム性の有無に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる、
ことを特徴とする付記16記載のパイロットパターン決定方法。
(付記24)
前記順位表作成ステップにおいて、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして作成し、
前記データ送信情況識別ステップにおいて、ユーザ端末の変調方式を識別し、
前記パイロットパターンの割り当てステップにおいて、前記ユーザデータの変調方式に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる、
ことを特徴とする付記16記載のパイロットパターン決定方法。
(付記25)
ユーザ端末から基地局への送信時に所定のパターンを有するパイロット信号を用いる無線通信システムにおける基地局において、
隣接する基地局あるいは隣接するセクターにおいて使用するパイロットパターンが異なり、かつ、同一基地局あるいは同一セクターにおけるパイロットパターンが用途毎に異なるように設定されたパイロットパターンを記憶する記憶部、
前記用途とパイロットとの対応関係を参照して、ユーザ端末の用途に応じたパイロットパターンを該ユーザ端末に割り当てるパイロットパターン割り当て部、
該用途に応じたパイロットパターンをユーザ端末に通知するパイロットパターン通知部、
を備えたことを特徴とする無線通信システムにおける基地局。
(付記26)
前記用途は変調方式であり、同一基地局あるいは同一セクターにおけるパイロットパターンが変調方式毎に異なるように該パイロットパターンを設定する、
ことを特徴とする付記25記載の無線通信システムにおける基地局。
(付記27)
データ送信区間及び非データ送信区間毎に、かつ、前記変調方式毎にパイロットパターンを設定し、前記パイロットパターン割り当て部はデータ送信区間用と非データ送信区間用とで区別してパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる、
ことを特徴とする付記26記載の無線通信システムにおける基地局。
(付記28)
前記割り当てに使用するパイロットパターン数を変調方式毎に異ならせて基地局に設定する、
ことを特徴とする付記26記載の無線通信システムにおける基地局。
第1実施例の基地局の構成図である。 第2実施例における基地局の構成図である。 信号フォーマット説明図である。 パイロットパターン管理テーブルの説明図である。 第2実施例におけるユーザ端末の構成図である。 第3実施例における基地局の構成図である。 第3実施例におけるユーザ端末の構成図である。 第1変形例の基地局の構成図である。 第1変形例におけるユーザ端末の構成図である。 第2変形例の基地局の構成図である。 第2変形例におけるユーザ端末の構成図である。 第3変形例の基地局の構成図である。 第4実施例における基地局の構成図である。 第5実施例の基地局の構成図である。 第6実施例の基地局の構成図である。 第6実施例のユーザ端末の構成図である。 5MHzを複数のユーザ端末で周波数分割して使用する場合において、分割数、変調方式毎に使用可能なパイロットパターン数を示すテーブルである。 第7実施例の基地局の構成図である。 所定長のCAZAC系列の各パイロットパターンをピーク対平均電力特性に基づいて順位付けしたとき、π/2-BPSK変調方式及びQPSK変調方式に使用できるパイロットパターンの系列番号を説明する図である。 六角形セル配置において、各セルBS1〜BS7に割り当てるパイロットパターンの説明図である。 複数の系列長について各変調方式のパイロットパターン系列番号を設定したときのパイロットパターン管理テーブルである。 六角形セル配置において、各セルBS1〜BS7に変調方式毎に1以上のパイロットパターンを割り当てる場合の説明図である。 第7実施例のユーザ端末の構成図である。 各変調方式において使用できるパイロットパターン数(繰り返し数)が3個の場合における具体的なパイロットパターン設定例である。 図20の六角形セル配置を更に拡大した場合の各セル(基地局)に割り当てるパイロットパターン例である。 非データ送信区間のパイロットパターンを考慮したパイロットパターン管理テーブルTBLの例である。 3GPPで標準化されている上りリンクのフレーム構成図である。 DPCCHにおけるパイロットのスロット番号Slot#0〜#14のパイロットパターンである。 バックオフを説明するための増幅器のAM−AM特性(入力パワー/ゲイン特性)の例である。 系列長127と系列長37のZadoff-Chu系列のCM特性である。
符号の説明
1 基地局
2 移動端末
11 無線機
12 上り信号ベースバンド処理部
13 上りリンク制御部
14 パイロットパターン割り当て部
15 記憶部
16 下り信号ベースバンド処理部
TBL パイロットパターン管理テーブル

Claims (28)

  1. ユーザ端末から基地局への送信時に所定のパターンを有するパイロット信号を用いる無線通信システムにおける基地局において、
    各パイロットパターンのピーク対平均電力特性についての順位表を記憶する記憶部、
    前記順位表を参照してピーク対平均電力特性の良い順からパイロットパターンを端末に割り当てるパイロットパターン割り当て部、
    該パイロットパターンを端末に通知するパイロットパターン通知部、
    を備えたことを特徴とする基地局。
  2. ユーザ端末から基地局への送信時に所定のパターンを有するパイロット信号を用いる無線通信システムにおける基地局において、
    各パイロットパターンのピーク対平均電力特性についての順位表を記憶する記憶部、
    ユーザ端末の送信情況を識別する送信情況識別部、
    該ユーザ端末の送信情況に応じた順位のパイロットパターンを適応的にユーザ端末に割り当てるパイロットパターン割り当て部、
    該パイロットパターンを端末に通知するパイロットパターン通知部、
    を備えたことを特徴とする基地局。
  3. 前記送信情況識別部は、ユーザ端末からの受信信号より該ユーザ端末の送信電力あるいは最大送信電力からの差分を抽出し、
    前記パイロットパターン割り当て部は、送信電力が大きい端末あるいは最大送信電力からの差分が小さいユーザ端末に対しピーク対平均電力特性が良いパイロットパターンを前記順位表を参照して割り当てる、
    ことを特徴とする請求項2記載の基地局。
  4. 前記送信情況識別部は、ユーザ端末からの受信信号よりユーザ端末の位置情報を抽出し、該位置情報を用いてユーザ端末と基地局間の距離を算出し、
    前記パイロットパターン割り当て部は、前記順位表を参照して該距離が大きいユーザ端末にピーク対平均電力特性の良いパイロットパターンを割り当てる、
    ことを特徴とする請求項2記載の基地局。
  5. 前記記憶部は、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして記憶し、
    前記送信情況識別部は、ユーザ端末の通信能力を識別し、
    前記パイロットパターン割り当て部は該ユーザ端末の通信能力に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる、
    ことを特徴とする請求項2記載の基地局。
  6. 前記記憶部は、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして記憶し、
    前記送信情況識別部は、ユーザ端末のチャネル品質表示CQIを識別し、
    前記パイロットパターン割り当て部は該CQIに応じたクラスのパイロットパターンをユ
    ーザ端末に割り当てる、
    ことを特徴とする請求項2記載の基地局。
  7. 前記記憶部は、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして記憶し、
    前記送信情況識別部は、ユーザ端末のチャネル品質表示CQI、ユーザ端末と基地局間の距離、ユーザ端末の変調方式を変数とする関数の関数値を求め、
    前記パイロットパターン割り当て部は該関数値に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる、
    ことを特徴とする請求項2記載の基地局。
  8. 前記記憶部は、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして記憶し、
    前記送信情況識別部は、ユーザ端末が送信するユーザデータのリアルタイム性を識別し、
    前記パイロットパターン割り当て部は前記ユーザデータのリアルタイム性の有無に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる、
    ことを特徴とする請求項2記載の基地局。
  9. 前記記憶部は、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして記憶し、
    前記送信情況識別部は、ユーザ端末の変調方式を識別し、
    前記パイロットパターン割り当て部は前記ユーザデータの変調方式に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる、
    ことを特徴とする請求項2記載の基地局。
  10. ユーザ端末から基地局への送信時に所定のパターンを有するパイロット信号を用いる無線通信システムにおいて、
    基地局は、
    各パイロットパターンのピーク対平均電力特性についての順位表を、用途別に記憶する記憶部、
    前記順位表を参照して用途に応じたパイロットパターンをそれぞれユーザ端末に割り当てるパイロットパターン割り当て部、
    該用途に応じたパイロットパターンをそれぞれユーザ端末に通知するパイロットパターン通知部、
    を備え、ユーザ端末は、
    用途に応じたパイロットパターンをそれぞれ記憶する記憶部、
    用途に応じたパイロットパターンを発生するパイロット発生部、
    該パイロットパターンを送信する送信部、
    を備えたことを特徴とする無線通信システム。
  11. 前記パイロットパターンの用途としてデータ送信区間用と非データ送信区間用とで区別して用いることを特徴とする請求項10記載の無線通信システム。
  12. 前記パイロットパターン割り当て部は、データ送信区間用パイロットパターンを、前記データ送信区間用の順位表から適応的にユーザ端末に割り当てる、
    ことを特徴とする請求項10記載の無線通信システム。
  13. 前記パイロットパターン割り当て部は、非データ送信区間用パイロットパターンを、非データ送信区間用の順位表から適応的にユーザ端末に割り当てる、
    ことを特徴とする請求項10記載の無線通信システム。
  14. 前記パイロットパターンはCAZAC系列あるいはGCL系列であることを特徴とする、
    請求項1乃至9記載の基地局。
  15. ユーザ端末から基地局への送信時にパイロット信号を用いる無線通信システムにおける該パイロット信号のパイロットパターン決定方法において、
    各パイロットパターンのピーク対平均電力特性についての順位表を作成して保存するステップ、
    前記順位表を参照してピーク対平均電力特性の良い順からパイロットパターンを端末に割り当てるステップ、
    該パイロットパターンを端末に通知するステップ、
    を備えたことを特徴とするパイロットパターン決定方法。
  16. ユーザ端末から基地局への送信時にパイロット信号を用いる無線通信システムにおける該パイロット信号のパイロットパターン決定方法において、
    各パイロットパターンのピーク対平均電力特性についての順位表を作成するステップ、
    ユーザ端末のデータ送信情況を識別するステップ、
    該ユーザ端末のデータ送信情況に応じた順位のパイロットパターンを適応的にユーザ端末に割り当てステップ、
    を有することを特徴とするパイロットパターン決定方法。
  17. 前記データ送信情況識別ステップにおいて、ユーザ端末からの受信信号よりユーザ端末の送信電力あるいは最大送信電力からの差分を抽出し、
    前記パイロットパターンの割り当てステップにおいて、送信電力が大きいユーザ端末あるいは最大送信電力からの差分が小さいユーザ端末に対しピーク対平均電力特性が良いパイロットパターンを前記順位表を参照して割り当てる、
    ことを特徴とする請求項16記載のパイロットパターン決定方法。
  18. 前記データ送信情況識別ステップにおいて、ユーザ端末からの受信信号よりユーザ端末の位置情報を抽出し、該位置情報を用いてユーザ端末と基地局間の距離を算出し、
    前記パイロットパターンの割り当てステップにおいて、前記順位表を参照して該距離が大きいユーザ端末にピーク対平均電力特性の良いパイロットパターンを割り当てる、
    ことを特徴とする請求項16記載のパイロットパターン決定方法。
  19. 前記順位表作成ステップにおいて、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして作成し、
    前記データ送信情況識別ステップにおいて、前記ユーザ端末の情況がデータ送信中であるか、データ非送信中であるかを識別し、
    前記パイロットパターンの割り当てステップにおいて、データ送信中であればデータ送信区間に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当て、データ非送信中であればデータ非送信区間に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる、
    ことを特徴とする請求項17記載のパイロットパターン決定方法。
  20. 前記順位表作成ステップにおいて、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして作成し、
    前記データ送信情況識別ステップにおいて、ユーザ端末の通信能力を識別し、
    前記パイロットパターンの割り当てステップにおいて、該ユーザ端末の通信能力に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる、
    ことを特徴とする請求項16記載のパイロットパターン決定方法。
  21. 前記順位表作成ステップにおいて、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして
    作成し、
    前記データ送信情況識別ステップにおいて、ユーザ端末のチャネル品質表示CQIを識別し、
    前記パイロットパターンの割り当てステップにおいて、該CQIに応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる、
    ことを特徴とする請求項16記載のパイロットパターン決定方法。
  22. 前記順位表作成ステップにおいて、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして作成し、
    前記データ送信情況識別ステップにおいて、ユーザ端末のチャネル品質表示CQI、ユーザ端末と基地局間の距離、ユーザ端末の変調方式を変数とする関数の関数値を求め、
    前記パイロットパターンの割り当てステップにおいて、該関数値に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる、
    ことを特徴とする請求項16記載のパイロットパターン決定方法。
  23. 前記順位表作成ステップにおいて、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして作成し、
    前記データ送信情況識別ステップにおいて、ユーザ端末が送信するユーザデータのリアルタイム性を識別し、
    前記パイロットパターンの割り当てステップにおいて、前記ユーザデータのリアルタイム性の有無に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる、
    ことを特徴とする請求項16記載のパイロットパターン決定方法。
  24. 前記順位表作成ステップにおいて、前記パイロットパターンの順位表をクラス分けして作成し、
    前記データ送信情況識別ステップにおいて、ユーザ端末の変調方式を識別し、
    前記パイロットパターンの割り当てステップにおいて、前記ユーザデータの変調方式に応じたクラスのパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる、
    ことを特徴とする請求項16記載のパイロットパターン決定方法。
  25. ユーザ端末から基地局への送信時に所定のパターンを有するパイロット信号を用いる無線通信システムにおける基地局において、
    隣接する基地局あるいは隣接するセクターにおいて使用するパイロットパターンが異なり、かつ、同一基地局あるいは同一セクターにおけるパイロットパターンが用途毎に異なるように設定されたパイロットパターンを記憶する記憶部、
    前記用途とパイロットとの対応関係を参照して、ユーザ端末の用途に応じたパイロットパターンを該ユーザ端末に割り当てるパイロットパターン割り当て部、
    該用途に応じたパイロットパターンをユーザ端末に通知するパイロットパターン通知部、
    を備えたことを特徴とする無線通信システムにおける基地局。
  26. 前記用途は変調方式であり、同一基地局あるいは同一セクターにおけるパイロットパターンが変調方式毎に異なるように該パイロットパターンを設定する、
    ことを特徴とする請求項25記載の無線通信システムにおける基地局。
  27. データ送信区間及び非データ送信区間毎に、かつ、前記変調方式毎にパイロットパターンを設定し、前記パイロットパターン割り当て部はデータ送信区間用と非データ送信区間用とで区別してパイロットパターンをユーザ端末に割り当てる、
    ことを特徴とする請求項26記載の無線通信システムにおける基地局。
  28. 前記割り当てに使用するパイロットパターン数を変調方式毎に異ならせて基地局に設定する、
    ことを特徴とする請求項26記載の無線通信システムにおける基地局。

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