JPWO2007060740A1 - 放射線撮像装置 - Google Patents

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Abstract

この発明の放射線撮像装置は、装置不使用時に放射線検出手段の温度を所定範囲に維持して保温する保温手段を備えているので、装置不使用に起因した放射線検出ユニットの所定範囲外の温度変化を防止することができ、その結果、放射線検出手段を安定に保温することができる。なお、保温手段を装置不使用時に機能させるために、装置を駆動するための電力供給の制御とは独立して保温手段への電力供給の制御を行っている。このような制御を行うことで、装置を駆動するための電力供給を装置不使用時に停止したとしても、保温手段への電力供給を引き続いて行うことができる。

Description

この発明は、医療分野、工業分野、さらには原子力分野などに用いられる放射線撮像装置に係り、特に、放射線検出手段の保護のための構造に関する。
放射線撮像装置は、放射線を検出する放射線検出ユニットを備え、放射線検出ユニットは、放射線検出器と、それを収容した筐体とを有している。放射線検出器としてX線検出器を例に採って説明する。X線検出器はX線感応型のX線変換層(半導体層)を備えており、X線の入射によりX線変換層はキャリア(電荷情報)に変換し、その変換されたキャリアを読み出すことでX線を検出する。X線変換層としては非晶質のアモルファスセレン(a−Se)膜が用いられる。また、X線検出器を上述した筐体内に収容する際にはエポキシ樹脂などで封入してモールド封止する。かかるアモルファスセレンやエポキシ樹脂は熱に弱く、高温あるいは低温によってX線検出ユニットが正常に機能しなくなって、X線撮像に支障を来たす。
そこで、X線検出器に吸熱・発熱素子を配設して、X線撮像時にX線検出器の温度が所定範囲内に維持するように保温する技術などがある(例えば、特許文献1参照)。また、ファンをX線検出ユニットに配設することで、X線検出器のみならずX線検出ユニット全体を保温することが可能である。
特開2002−341044号公報(第2−5頁、図1−4,6−8)
しかしながら、X線撮像時にX線検出ユニットを保温するのにも関わらずX線検出ユニットが正常に機能しなくなるという問題点がある。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、放射線検出手段を安定に保温することができる放射線撮像装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、この発明の放射線撮像装置は、放射線検出信号に基づいて放射線画像を得る放射線撮像装置であって、被検体に向けて放射線を照射する放射線照射手段と、被検体を透過した放射線を検出する放射線検出手段と、装置不使用時に前記放射線検出手段の温度を所定範囲に維持して保温する保温手段とを備えることを特徴とするものである。
放射線撮像時に放射線検出手段を保温したとしても、装置不使用によって放射線検出手段が保温できなくなる恐れがある。したがって、放射線検出ユニットの所定範囲外の温度変化は、放射線撮像時のみならず、装置不使用時にも発生すると考えることができる。そこで、この発明の放射線撮像装置によれば、装置不使用時に放射線検出手段の温度を所定範囲に維持して保温する保温手段を備えることで、装置不使用に起因した放射線検出ユニットの所定範囲外の温度変化を防止することができ、その結果、放射線検出手段を安定に保温することができる。本明細書中での『装置不使用』とは、単に『放射線非撮像』を意味するのではなく、装置を駆動するための電力供給を停止することを意味する。したがって、装置不使用時とは、装置を駆動するための電力供給の停止期間(例えば半日や1日や数日)を意味する。
また、この発明の放射線撮像装置の一例は、上述した放射線検出手段は、放射線の入射により放射線の情報を電荷情報に変換する変換層、その変換層で変換された電荷情報を読み出す読み出し回路を有した放射線検出器と、それを収容する筐体とを備え、放射線検出器とともに保温手段を上述した筐体内に収容することである。このように収容することで、装置不使用に起因した放射線検出器の所定範囲外の温度変化を筐体内で防止することができ、その結果、放射線検出手段の筐体内に収容された放射線検出器を安定に保温することができる。
また、これら発明の放射線撮像装置の他の一例は、装置は、上述した放射線検出手段を収容する収容スペースを設け、その収容スペースを保温することで保温手段を構成することである。このように構成することで、収容スペースとともに放射線検出手段を安定に保温することができる。
ところで、一般に装置使用時には、上述した特許文献1以外の手法として、室内にはエアコンディショナ(以下、「エアコン」と略記する)を稼動させて、さらに空冷や水冷などの冷却機構を動作させることで保温する工夫がなされている。そして、装置不使用時には、エネルギーの使用過剰を防止するために、装置を駆動するための電力供給を停止する。すると、その電力供給の停止に連動して、室内のエアコンや冷却機構をも停止してしまう。さらには、電力供給の停止に連動して、保温手段への電力供給も停止してしまって、装置不使用時にも関わらず保温手段が機能しなくなる。
そこで、エネルギーの使用過剰を防止し、かつ保温手段を装置不使用時に機能させるために、装置を駆動するための電力供給の制御とは独立して保温手段への電力供給の制御を行うのが好ましい。このような制御を行うことで、装置を駆動するための電力供給を装置不使用時に停止したとしても、保温手段への電力供給を引き続いて行うことができる。したがって、装置を駆動するための電力供給の装置不使用時における停止によって、エネルギーの使用過剰を防止することができ、装置不使用時における保温手段への電力供給によって、保温手段を装置不使用時でも機能させることができる。
この発明に係る放射線撮像装置によれば、装置不使用時に放射線検出手段の温度を所定範囲に維持して保温する保温手段を備えることで、装置不使用に起因した放射線検出ユニットの所定範囲外の温度変化を防止することができ、その結果、放射線検出手段を安定に保温することができる。
実施例に係るX線透視撮影装置のブロック図である。 X線透視撮影装置に用いられている側面視したフラットパネル型X線検出器の等価回路である。 平面視したフラットパネル型X線検出器の等価回路である。 フラットパネル型X線検出器を有したフラットパネル型X線検出ユニットの概略断面図である。 フラットパネル型X線検出器や共通電極に供給する各電力との関係を示したブロック図である。 ペルチェ素子の概略図である。 変形例に係るフラットパネル型X線検出器とペルチェ素子との収容状態を示した概略側面図である。 ペルチェ素子や温度センサとともに、第2コントローラを断熱材で構成された外枠で収容した概略断面図である。
符号の説明
2 … X線管
3 … フラットパネル型X線検出ユニット(FPDユニット)
3A … フラットパネル型X線検出器(FPD)
3B … 外枠
3C … ペルチェ素子
34 … X線感応型半導体
放射線撮像装置において、装置不使用時に電源をOFFにする電力源と、装置不使用時でも電源をONにする電力源とを備え、前者の電力源は装置を駆動するための電力供給を行い、後者の電力源はフラットパネル型X線検出器(FPD)に代表される放射線検出手段を保温するペルチェ素子に代表される保温手段への電力供給を行うように制御する。このように、装置を駆動するための電力供給の制御とは独立して保温手段への電力供給の制御を行うことで、装置不使用時に放射線検出手段の温度を保温手段は所定範囲に維持して保温し、装置不使用に起因した放射線検出ユニットの所定範囲外の温度変化を防止することができ、その結果、放射線検出手段を安定に保温するという目的を実現した。
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。図1は、実施例に係るX線透視撮影装置のブロック図であり、X線透視撮影装置に用いられている側面視したフラットパネル型X線検出器の等価回路であり、図3は、平面視したフラットパネル型X線検出器の等価回路であり、図4は、フラットパネル型X線検出器を有したフラットパネル型X線検出ユニットの概略断面図であり、図5は、フラットパネル型X線検出器や共通電極に供給する各電力との関係を示したブロック図であり、図6は、ペルチェ素子の概略図である。本実施例では、放射線検出器としてフラットパネル型X線検出器(以下、適宜「FPD」という)を例に採るとともに、放射線検出手段としてフラットパネル型X線検出ユニット(以下、適宜「FPDユニット」という)を例に採り、放射線撮像装置としてX線透視撮影装置を例に採って説明する。
本実施例に係るX線透視撮影装置は、図1に示すように、被検体Mを載置する天板1と、その被検体Mに向けてX線を照射するX線管2と、被検体Mを透過したX線を検出するFPD3Aなどを有したFPDユニット3とを備えている。X線管2は、この発明における放射線照射手段に相当し、FPDユニット3は、この発明における放射線検出手段に相当し、FPD3Aは、この発明における放射線検出器に相当する。
X線透視撮影装置は、他に、天板1の昇降および水平移動を制御する天板制御部4や、FPD3Aの走査を制御するFPD制御部5や、X線管2の走査を制御するX線管制御部6や、FPD3Aから出力された電荷信号であるX線検出信号に基づいて種々の処理を行う画像処理部7や、これらの各構成部を統括する第1コントローラ8や、処理された画像などを記憶するメモリ部9や、オペレータが入力設定を行う入力部10や、処理された画像などを表示するモニタ11などを備えている。この第1コントローラ8は、第1電力源12に電気的に接続されており、第1コントローラ8は第1電力源12を電源制御し、第1電力源12は、第1コントローラ8を介して、各構成部に電力を供給する。
FPDユニット3は、上述したFPD3A以外に、外枠3Bやペルチェ素子3Cや温度センサ3Dなどを備えている。FPDユニット3の具体的な構成については、図4で後述する。温度センサ3DからのFPD3Aの温度に基づいてFPD3Aの温度を所定範囲に維持して保持するようにペルチェ素子3Cを操作してFPD3Aの保温を制御する第2コントローラ13を、第1コントローラ8とは独立して備えている。この第2コントローラ13も、第1コントローラ8と同様に、第2電力源14に電気的に接続されており、第2コントローラ13は第2電力源14を電源制御し、第2電力源14は、第2コントローラ13を介して、ペルチェ素子3Cに電力を供給する。
この他に、X線管2の管電圧や管電流を発生させる高電圧発生部15を備え、高電圧発生部15は、第3電力源16に電気的に接続されている。第3電力源16は、高電圧発生部15に電力を供給する。各電力源12,14,16は互いに独立してそれぞれ電力を供給するように構成されており、第1電力源12および第3電力源16は、装置不使用時に電源をOFFにして、装置使用時(例えばX線撮像時)には電源をONにする。一方、第2電力源14は、装置使用時および装置不使用時でも電源をONにする。高電圧発生部15は、この発明における電圧発生手段に相当する。
ここで、本明細書中での『装置不使用』とは、単に『放射線非撮像』(本実施例ではX線非撮像)を意味するのではなく、装置を駆動するための電力供給を停止することを意味する。したがって、装置不使用時とは、装置を駆動するための電力供給の停止期間(例えば半日や1日や数日)を意味する。
第1電力源12および第3電力源16は、このように装置を駆動するための電力供給を行い、第2電力源14は、FPDユニット3のペルチェ素子3Cへの電力供給を行うように制御する。したがって、本実施例では、装置不使用時に電源をOFFにする第1および第3電力源12,16と、装置不使用時でも電源をONにする第2電力源14とを備える。このように、装置を駆動するための電力供給の制御とは独立してペルチェ素子3Cへの電力供給の制御を行う。ペルチェ素子3Cは、この発明における保温手段に相当する。
天板制御部4は、天板1を水平移動させて被検体Mを撮像位置にまで収容したり、昇降、回転および水平移動させて被検体Mを所望の位置に設定したり、水平移動させながら撮像を行ったり、撮像終了後に水平移動させて撮像位置から退避させる制御などを行う。FPD制御部5は、FPDユニット3を水平移動させたり、被検体Mの体軸の軸心周りに回転移動させることによる走査に関する制御などを行う。高電圧発生部15は、X線を照射させるための管電圧や管電流を発生してX線管2に与え、X線管制御部6は、X線管2を水平移動させたり、被検体Mの体軸の軸心周りに回転移動させることによる走査に関する制御や、X線管2側のコリメータ(図示省略)の照視野の設定の制御などを行う。なお、X線管2やFPDユニット3の走査の際には、X線管2から照射されたX線をFPD3Aが検出できるようにX線管2およびFPDユニット3が互いに対向しながらそれぞれの移動を行う。
第1コントローラ8および第2コントローラ13は、中央演算処理装置(CPU)などで構成されており、メモリ部9は、ROM(Read-only Memory)やRAM(Random-Access Memory)などに代表される記憶媒体などで構成されている。また、入力部10は、マウスやキーボードやジョイスティックやトラックボールやタッチパネルなどに代表されるポインティングデバイスで構成されている。X線透視撮影装置では、被検体Mを透過したX線をFPD3Aが検出して、検出されたX線に基づいて画像処理部7で画像処理を行うことで被検体Mの撮像を行う。また、第1コントローラ8および第2コントローラ13は、この発明における制御手段に相当する。
FPD3Aは、図2に示すように、ガラス基板31と、ガラス基板31上に形成された薄膜トランジスタTFTとから構成されている。薄膜トランジスタTFTについては、図2、図3に示すように、縦・横式2次元マトリクス状配列でスイッチング素子32が多数個(例えば、1024個×1024個)形成されており、キャリア収集電極33ごとにスイッチング素子32が互いに分離形成されている。すなわち、FPD3Aは、2次元アレイ放射線検出器でもある。
図2に示すようにキャリア収集電極33の上にはX線感応型半導体34が積層形成されており、図2、図3に示すようにキャリア収集電極33は、スイッチング素子32のソースSに接続されている。ゲートドライバ35からは複数本のゲートバスライン36が接続されているとともに、各ゲートバスライン36はスイッチング素子32のゲートGに接続されている。一方、図3に示すように、電荷信号を収集して1つに出力するマルチプレクサ37には増幅器38を介して複数本のデータバスライン39が接続されているとともに、図2、図3に示すように各データバスライン39はスイッチング素子32のドレインDに接続されている。また、マルチプレクサ37には、電荷信号であるX線検出器信号をディジタル化して取り出すA/D変換器40が接続されている。X線感応型半導体34は、非晶質のアモルファスセレン(a−Se)膜などで形成され、X線の入射によりX線をキャリアである電荷情報に変換する。X線感応型半導体34は、この発明における変換層に相当する。
共通電極3E(図4および図5を参照)にバイアス電圧を印加した状態で、ゲートバスライン36の電圧を印加(または0Vに)することでスイッチング素子32のゲートがONされて、キャリア収集電極33は、検出面側で入射したX線からX線感応型半導体34を介して変換された電荷信号(キャリア)を、スイッチング素子32のソースSとドレインDとを介してデータバスライン39に読み出す。なお、スイッチング素子がONされるまでは、電荷信号はキャパシタ(図示省略)で暫定的に蓄積されて記憶される。各データバスライン39に読み出された電荷信号を増幅器38で増幅して、マルチプレクサ37で1つの電荷信号にまとめて出力する。出力された電荷信号をA/D変換器40でディジタル化してX線検出信号として出力する。このように、薄膜トランジスタTFTやキャリア収集電極33やデータバスライン39によってX線検出信号を読み出し、薄膜トランジスタTFTやキャリア収集電極33やデータバスライン39は、この発明における読み出し回路に相当する。
FPDユニット3は、図4に示すように、X線感応型半導体34、薄膜トランジスタTFTやキャリア収集電極33やデータバスライン39などからなる読み出し回路などを有したFPD3A(図2および図3を参照)と、筐体状の外枠3Bと、ペルチェ素子3Cと、温度センサ3Dと、共通電極3Eと、信号処理用回路3Fと、フレキシブル基板3Gとを備えている。FPD3Aとともに、ペルチェ素子3Cや温度センサ3Dや共通電極3Eや信号処理用回路3Fやフレキシブル基板3Gを外枠3B内に収容している。そして、外枠3B内にFPD3Aなどを収容する際にはエポキシ樹脂などで封入してモールド封止する。ペルチェ素子3Cを、FPD3Aのガラス基板31(図2を参照)の下面(X線入射面とは逆側の面)に4隅に配設し、温度センサ3Dを、ガラス基板31の下面のいずれか(例えば中央部分)に配設する。外枠3Bは、この発明における筐体に相当する。
フレキシブル基板3Gは、上述したゲートバスライン36やデータバスライン39(図2および図3を参照)に電気的に接続されており、FPD3Aの下面(X線入射面とは逆側の面)に配設された信号処理用回路3Fに電気的に接続されている。この信号処理用回路3Fは、上述したゲートドライバ35や増幅器38やマルチプレクサ37やA/D変換器40(図3を参照)を搭載している。
共通電極3Eに印加するバイアス電圧は、数千ボルト〜数万ボルト程度の直流高電圧であって、図5に示すように、FPD制御部5の高電圧供給用電源5Aから供給される。一方、信号処理用回路3F(図4を参照)に搭載されたゲートドライバ35や増幅器38やマルチプレクサ37やA/D変換器40を駆動させる駆動電圧は、数ボルト〜数十ボルト程度の直流低電圧であって、図5に示すように、FPD制御部5の駆動用低電圧電源5Bから供給される。
装置使用時に移行、あるいは装置不使用時に移行する際には、特開2005−118348号公報のように各電圧を駆動させる。先ず、駆動用低電圧電源5Bから電圧をONにして、ゲートドライバ35や増幅器38やマルチプレクサ37やA/D変換器40を駆動させる。ゲートドライバ35や増幅器38やマルチプレクサ37やA/D変換器40が安定したら、高電圧供給用電源5Aから電圧をONにして共通電極3Eにバイアス電圧を印加して、装置不使用状態から装置使用状態へ移行する。
逆に、装置使用状態から装置不使用状態へ移行する際には、先ず、高電圧供給用電源5Aから電圧をOFFにして共通電極3Eへのバイアス電圧の印加を停止し、その後、駆動用低電圧電源5Bから電圧をOFFにしてゲートドライバ35や増幅器38やマルチプレクサ37やA/D変換器40の駆動を停止する。
なお、図面の図示の便宜上、図1では、第2コントローラ13を、ペルチェ素子3Cや温度センサ3Dとは別枠で図示したが、実際には、図8に示すように、ペルチェ素子3Cや温度センサ3Dとともに、第2コントローラ13を断熱材で構成された外枠Fで収容するのが好ましい。断熱材で構成された外枠Fでペルチェ素子3Cや温度センサ3Dや第2コントローラ13を収容することで、外枠Fよりも外部からの熱的な影響(外乱)を第2コントローラ13に及ぼさずに、第2コントローラ13による保温制御を正確に実施することができる。外枠Fは、この発明における外枠に相当する。
ペルチェ素子3Cは、図6に示すように金属とN型半導体とP型半導体とで構成し、バイアス電圧を印加する。このバイアス電圧の印加に応じてペルチェ素子は吸熱あるいは放熱を行って、FPD3Aを保温する。温度センサ3Dは、抵抗素子などからなるサーミスタで構成され、FPD3Aの温度を測定する。予め設定されたFPD3Aの所定範囲よりも温度が上回った場合には、温度センサ3DからのFPD3Aの温度測定結果(この場合にはFPD3Aの所定範囲よりも上回った温度)に基づいて、第2コントローラ13は外枠Fの温度を下げるようにペルチェ素子3Cを操作する。逆に、予め設定されたFPD3Aの所定範囲よりも温度が下回った場合には、温度センサ3DからのFPD3Aの温度測定結果(この場合にはFPD3Aの所定範囲よりも下回った温度)に基づいて、第2コントローラ13は外枠Fの温度を上げるようにペルチェ素子3Cを操作する。これによって、装置使用時および装置不使用時の如何に関わらず、ペルチェ素子3Cは、FPD3Aを含むFPDユニット3の温度を所定範囲に維持して保温することになる。
以上のように構成された本実施例によれば、装置不使用時にフラットパネル型X線検出器(FPD)3Aを含むフラットパネル型X線検出ユニット(FPDユニット)3の温度を所定範囲に維持して保温するペルチェ素子3Cを備えることで、装置不使用に起因したFPDユニット3の所定範囲外の温度変化を防止することができ、その結果、FPD3Aを含んだFPDユニット3を安定に保温することができる。
本実施例では、FPDユニット3は、X線の入射によりX線をキャリアである電荷情報に変換するX線感応型半導体34や、そのX線感応型半導体34で変換されて電荷信号(X線検出信号)として読み出されたX線感応型半導体34、薄膜トランジスタTFTやキャリア収集電極33やデータバスライン39などからなる読み出し回路などを有したFPD3Aと、それを収容する外枠3Bとを備え、FPD3Aとともにペルチェ素子3Cなどを外枠3B内に収容している。このように収容することで、装置不使用に起因したFPD3Aの所定範囲外の温度変化を外枠3B内で防止することができ、その結果、FPDユニット3の外枠3B内に収容されたFPD3Aを安定に保温することができる。
本実施例では、エネルギーの使用過剰を防止し、かつペルチェ素子3Cを装置不使用時に機能させるために、装置を駆動するための電力供給の制御とは独立してペルチェ素子3Cへの電力供給の制御を行っている。このような制御を行うことで、装置を駆動するための電力供給を装置不使用時に停止したとしても、ペルチェ素子3Cへの電力供給を引き続いて行うことができる。したがって、装置を駆動するための電力供給の装置不使用時における停止によって、エネルギーの使用過剰を防止することができ、装置不使用時におけるペルチェ素子3Cへの電力供給によって、ペルチェ素子3Cを装置不使用時でも機能させることができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、図1に示すようなX線透視撮影装置を例に採って説明したが、この発明は、例えばC型アームに配設されたX線透視撮影装置にも適用してもよい。また、この発明は、X線CT装置にも適用してもよい。
(2)上述した実施例では、フラットパネル型X線検出器(FPD)3Aを例に採って説明したが、通常において用いられるX線検出器であれば、この発明は適用することができる。
(3)上述した実施例では、X線を検出するX線検出器を例に採って説明したが、この発明は、ECT(Emission Computed Tomography)装置のように放射性同位元素(RI)を投与された被検体から放射されるγ線を検出するγ線検出器に例示されるように、放射線を検出する放射線検出器であれば特に限定されない。同様に、この発明は、上述したECT装置に例示されるように、放射線を検出して撮像を行う装置であれば特に限定されない。
(4)上述した実施例では、FPD3Aは、放射線(実施例ではX線)感応型の半導体(実施例ではX線感応型半導体34)を備え、入射した放射線を放射線感応型の半導体で直接的に電荷信号に変換する直接変換型の検出器であったが、放射線感応型の替わりに光感応型の半導体を備えるとともにシンチレータを備え、入射した放射線をシンチレータで光に変換し、変換された光を光感応型の半導体で電荷信号に変換する間接変換型の検出器であってもよい。
(5)上述した実施例では、第1電力源12および第3電力源16は互いに独立してそれぞれ電力を供給するように構成されていたが、第1電力源12および第3電力源16を同一の電力源で構成してもよい。また、第3電力源16は、第1電力源12と同様に装置不使用時には電源をOFFにしたが、第3電力源16は、第2電力源16と同様に装置不使用時でも電源をONにしてもよい。
(6)上述した実施例では、各電力源12,14,16は互いに独立してそれぞれ電力を供給するように構成されていたが、同一の電力源でそれぞれ構成し、装置使用時には装置不使用時よりも高い電力を供給し、装置不使用時には低い電力を供給するように、電力源の電力を切り換えてもよい。すなわち、装置を駆動するための電力供給の制御とは連動してペルチェ素子3Cなどに代表される保温手段への電力供給の制御を行ってもよい。
(7)上述した実施例では、保温手段としてペルチェ素子を例に採って説明したが、放熱を単独で行う放熱素子と吸熱を単独で行う吸熱素子とで保温手段を構成してもよいし、装置不使用時にはFPD3Aの温度が低下することから、加熱する手段(ヒータなど)のみで保温手段を構成してもよい。なお、装置使用時にはFPD3Aの温度が上昇することから、装置使用時にもFPD3Aを保温する場合には、実施例のように、加熱する手段と冷却する手段とで保温手段を構成するのがより好ましい。このように、通常において用いられる保温手段であれば、特に限定されない。
(8)上述した実施例では、FPD3Aとともにペルチェ素子3Cに代表される保温手段を外枠3Bに代表される筐体内に収容したが、図7に示すように保温手段(ペルチェ素子3C)を収容してもよい。図7に示すように、天板1の下面(X線検出面とは逆側の面)にFPDユニット3を収容する収容スペースSPを設ける。この収容スペースSP内にFPDユニット3とともにペルチェ素子3Cを収容することで、その収容スペースSPを保温する。収容スペースSPを保温することでペルチェ素子3Cを含んだ収容スペースSPを保温手段として構成する。このように構成することで、収容スペースSPとともにFPDユニット3を安定に保温することができる。なお、図7のように、ペルチェ素子3CをFPDユニット3の外部に、かつ収容スペースSPの内部に配設してもよいし、実施例と組み合わせてペルチェ素子3CをFPDユニット3の内部に、かつ収容スペースSPの内部に配設してもよい。また、ペルチェ素子3CをFPDユニット3の外部に、かつ収容スペースSPの内部に配設するとともに、別のペルチェ素子3CをFPDユニット3の内部に、かつ収容スペースSPの内部に配設してもよい。
以上のように、この発明は、フラットパネル型X線検出器(FPD)を備えた放射線撮像装置に適している。

Claims (10)

  1. 放射線検出信号に基づいて放射線画像を得る放射線撮像装置であって、被検体に向けて放射線を照射する放射線照射手段と、被検体を透過した放射線を検出する放射線検出手段と、装置不使用時に前記放射線検出手段の温度を所定範囲に維持して保温する保温手段とを備えることを特徴とする放射線撮像装置。
  2. 請求項1に記載の放射線撮像装置において、前記放射線検出手段は、放射線の入射により放射線の情報を電荷情報に変換する変換層、その変換層で変換された電荷情報を読み出す読み出し回路を有した放射線検出器と、それを収容する筐体とを備え、前記放射線検出器とともに前記保温手段を前記筐体内に収容することを特徴とする放射線撮像装置。
  3. 請求項1に記載の放射線撮像装置において、前記装置は、前記放射線検出手段を収容する収容スペースを設け、その収容スペースを保温することで前記保温手段を構成することを特徴とする放射線撮像装置。
  4. 請求項1に記載の放射線撮像装置において、前記装置を駆動するための電力供給の制御とは独立して前記保温手段への電力供給の制御を行うことを特徴とする放射線撮像装置。
  5. 請求項4に記載の放射線撮像装置において、少なくとも2つの電力源を備え、各電力源は互いに独立してそれぞれ電力を供給するように構成されており、一方の電力源は装置を駆動するための電力源であるとともに、他方の電力源は前記保温手段への電力供給を行うための電力源であって、装置を駆動するための電力源は装置不使用時に電力供給を行わずに、装置使用時に電力供給を行い、保温手段への電力供給を行うための電力源は、装置使用時および装置不使用時でも電力供給を行うことを特徴とする放射線撮像装置。
  6. 請求項5に記載の放射線撮像装置において、前記装置を駆動するための電力源は、前記放射線照射手段の電圧を発生させる電圧発生手段に電力を供給する電力源と、それ以外の装置を駆動するための電力源とに区分され、各電力源は互いに独立してそれぞれ電力を供給するように構成されていることを特徴とする放射線撮像装置。
  7. 請求項4に記載の放射線撮像装置において、少なくとも2つの制御手段を備え、一方の制御手段は前記装置を駆動するための電力供給の制御を行う制御手段であるとともに、他方の制御手段は前記保温手段への電力供給の制御を行う制御手段であることを特徴とする放射線撮像装置。
  8. 請求項4に記載の放射線撮像装置において、少なくとも2つの電力源と少なくとも2つの制御手段を備え、各電力源は互いに独立してそれぞれ電力を供給するように構成されており、一方の電力源は装置を駆動するための電力源であるとともに、他方の電力源は前記保温手段への電力供給を行うための電力源であって、装置を駆動するための電力源は装置不使用時に電力供給を行わずに、装置使用時に電力供給を行い、保温手段への電力供給を行うための電力源は、装置使用時および装置不使用時でも電力供給を行い、一方の制御手段は前記装置を駆動するための電力供給の制御を行う制御手段であるとともに、他方の制御手段は前記保温手段への電力供給の制御を行う制御手段であって、前記保温手段への電力供給を行うための電力源と前記保温手段への電力供給の制御を行う制御手段とを断熱材で構成された外枠で収容することを特徴とする放射線撮像装置。
  9. 請求項1に記載の放射線撮像装置において、前記保温手段は、加熱および冷却をともに行うように構成することを特徴とする放射線撮像装置。
  10. 請求項9に記載の放射線撮像装置において、前記保温手段は、ペルチェ素子であることを特徴とする放射線撮像装置。
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