JPWO2007040247A1 - 光受信器、光通信システム及び方法 - Google Patents

光受信器、光通信システム及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2007040247A1
JPWO2007040247A1 JP2007538780A JP2007538780A JPWO2007040247A1 JP WO2007040247 A1 JPWO2007040247 A1 JP WO2007040247A1 JP 2007538780 A JP2007538780 A JP 2007538780A JP 2007538780 A JP2007538780 A JP 2007538780A JP WO2007040247 A1 JPWO2007040247 A1 JP WO2007040247A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
output
signal
receiver
delay interferometer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007538780A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4816969B2 (ja
Inventor
清 福知
清 福知
俊治 伊東
俊治 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2007538780A priority Critical patent/JP4816969B2/ja
Publication of JPWO2007040247A1 publication Critical patent/JPWO2007040247A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4816969B2 publication Critical patent/JP4816969B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/60Receivers
    • H04B10/66Non-coherent receivers, e.g. using direct detection

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

受信したWDM光を周波数毎に分離する波長分離器101と、波長分離器101から出力される光信号を強度信号に変換するための遅延干渉計103と、遅延干渉計103の出力信号を電気信号に変換する受光器106とを備える。遅延干渉計103の干渉周波数の間隔をWDM光の中心周波数の間隔の2/(2n+1)倍とし、受信した中心周波数に応じて受光器106の出力信号の論理を論理反転回路108を用いて非反転または反転して出力する。

Description

本発明は、位相変調方式の光信号を受信する受信器、該受信器を備えた光通信システム及び方法に関する。
光ファイバを用いた光通信システムは長距離で大容量のデータ伝送を実現するための重要な技術である。現在実用化されている光通信システムでは強度変調方式が用いられている。この強度変調方式はデジタル信号の“1”、“0”に光パルスの“有”、“無”を割り当てる変調方式である。強度変調方式は、変調信号の生成及び検出が容易であり、かつ長距離伝送が可能であるために広範囲の分野で利用されている。
しかしながら、近年は伝送する情報が大量になったことに伴い、光通信システムに対する高速伝送性能も求められている。現在実用化されている光通信システムでは、データ伝送速度が最高で10Gbps程度であるが、次世代の光通信システムとして、40Gbps程度のデータ伝送速度を実現するための技術が研究されている。さらには、伝送距離が長くなることによるコストの削減も強く求められており、1000kmを超えるデータ伝送を可能にするための技術の研究も進められている。
このような光通信システムの高速化及び長距離化を実現するときの課題として以下の2つが知られている。
第1の課題は光雑音の増大に対する対策である。
強度変調方式を用いた光通信システムの伝送速度を高速化する場合、利用する伝送帯域が広がるためにシステムが受ける雑音の量も増大する。その結果、信号受信端における信号対雑音比が悪化し、符号誤りが増加して通信品質が劣化する。また、伝送距離を長くすると、光強度の損失を補償するために光信号を増幅する中継器の数を増やす必要があり、この多数の中継器が備える光増幅器で発生する光雑音が積み重なることで受信端における信号対雑音比が悪化する。したがって、光通信システムの高速化及び長距離化を実現するためには、光雑音の低減、または光雑音に強い伝送方式の開発が必要となる。
近年、このような光雑音への対策として、位相変調方式、特にDPSK(Differential Phase Shift Keying)方式を光通信システムに適用する手法が注目されている。DPSKは、位相のずれた複数の波の組み合わせで情報を表現する位相変調方式の一つであり、光信号が“1”であるか“0”であるかを、その一つ前に送られてきた光信号(1ビットスロット前の信号)との位相関係によって表現する。特に、DPSK方式と1ビット遅延検波受信方式を組み合わせた光通信システムは、性能が高く、簡易に構成することができる。
このDPSK方式と1ビット遅延検波受信方式を組み合わせたシステムでは、送信側にて、送信データが“1”のときはビットスロットの位相を180度変化させて送信し、“0”の時は位相を変化させずにそのまま送信する。
一方、受信側では、受信信号を分岐し、分岐した一方の信号を1ビット遅延素子にて遅延させた後、他方の信号と干渉させる。このとき、1ビットスロット前の信号と次のビットスロットの信号の位相が同じであれば干渉信号の強度が最大となり、1ビットスロット前の信号と次のビットスロットの信号の位相が180度異なっていれば干渉信号は消光する。DPSK方式と1ビット遅延検波受信方式を組み合わせたシステムでは、このような原理を利用して位相の変化で表された情報を強度の情報に変換している。
DPSK方式を用いると、強度変調方式と比べて信号対雑音比が低い受信状態でも誤りの少ないデータ伝送が可能になる。その理由を以下に記す。
図1は複素電界平面上における符号“1”と“0”の距離を示すグラフである。なお、図1(a)は強度変調方式を用いた場合の符号“1”と“0”の位置関係を示し、図1(b)はDPSK方式を用いた場合の符号“1”と“0”の位置関係を示している。
図1(a)、(b)から分かるように、複素電界平面における符号“1”と符号“0”の距離は、強度変調方式に比べてDPSK方式が2倍になる。そのため、DPSK方式を用いると、雑音量が2倍、すなわち信号対雑音比が1/2でも強度変調方式と同じ符号誤り率が得られる。このように、DPSK方式は、雑音に対して強い伝送方式であり、光通信システムの高速化及び長距離化に適した伝送方式である。
光通信システムの高速化及び長距離化を実現するときの第2の課題は、光波形の歪に対する対策である。
光通信システムでは、光波形が歪む主要因として光ファイバが持つ非線形光学効果がある。強度変調方式では、伝送速度の増加に伴ってこの非線形光学効果による波形歪が大きくなることが知られている。また、長距離のデータ伝送においても非線形光学効果に起因する波形歪が大きな問題となることが知られている。そのため、光通信システムの高速化及び長距離化を実現するためには、非線形光学効果が小さい光ファイバを使用するか、非線形光学効果に強い伝送方式を用いる必要がある。
この第2の課題に対して、例えば特開2003−060580号公報では、DPSK信号の各ビットにRZ(Return to Zero)パルスを用いる方式を提案している。この方式はRZ−DPSK方式と呼ばれている。RZ−DPSK方式では、DPSK信号の各ビットにRZパルスを用いることで得られる2つの効果から波形歪みを抑制している。
第1の効果は、RZパルスを用いることで平均光強度に対してピーク部の光強度が大きくなるため、信号対雑音比が向上して、より低い光強度でもデータ伝送が可能になることである。第2の効果は、RZパルスを用いることでビット間のパルス干渉を抑制できることである。これらの利点から、RZ−DPSK方式は、40Gbpsのデータ伝送速度を実現しつつ長距離伝送を可能にする方式として、近年急速に認知されるようになった。
このRZ−DPSK方式は、例えば非特許文献(A. H. Gnauck, S. Chandrasekhar, J. Leuthold, L. Stulz, “Demonstration of 42.7-Gb/s DPSK Receiver With 45 Photons/Bit Sensitivity”, IEEE PHOTONICS TECHNOLOGY LETTERS, VOL. 15, NO. 1, p.99-101, JANUARY 2003.)に記載されているように、受信器に、位相変調信号を強度変調信号に変換するための遅延干渉計を備えている。このような構成は遅延干渉検波方式と呼ばれ、周知のコヒーレント受信方式に比べて局発光が不要であるため小型化できるという利点がある。
図2はマッハツェンダ型と呼ばれる遅延干渉計の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、遅延干渉計は、入力光を分岐するための第1の方向性結合器301と、分岐後の一方の光を遅延させる遅延器304と、第1の方向性結合器301で分岐された光が伝搬する第1のアーム302及び第2のアーム303の出力光を合波するための第2の方向性結合器305とを備えている。
遅延器304は、例えば遅延干渉計に位相変調信号が入力される場合、その位相変調信号のビットレートの1ビット分のタイムスロットに相当する遅延量に設定される。
図2に示す遅延干渉計に入力された光(位相変調信号)は、第1の方向性結合器301によって等しい光強度で2分され、第1のアーム302と第2のアーム303へ入力される。このとき、第1のアーム302へ入力された光のみ遅延器304によって位相が90度シフトする(90度遅れる)。
第1のアーム302及び第2のアーム303を伝搬した光は第2の方向性結合器305によって各々2つに分岐される。第2の方向性結合器305の第1の出力ポート(図2の上側のポート)には、第1のアーム302を伝搬した光の1/2の光強度と第2のアーム303を伝搬した光の1/2の光強度が出力される。このとき、第2のアーム303を伝搬した光のみ第2の方向性結合器305にて位相が90度シフトする(入力光に対して90度遅れる)。
したがって、第1のアーム302を伝搬した光と第2のアーム303を伝搬した光とはそれぞれ位相が90度シフトしているため、第1の出力ポートからは同位相の光が合波されて出力される。
一方、第2の方向性結合器305の第2の出力ポート(図2の下側のポート)にも、第1のアーム302を伝搬した光の1/2の光強度と第2のアーム303を伝搬した光の1/2の光強度が出力される。このとき、第1のアーム302を伝搬した光は遅延器304によって位相が90度シフトし、さらに第2の方向性結合器305によって位相が90度シフトする。したがって、第1のアーム302を伝搬した光は位相が180度シフトし、第2のアーム303を伝搬した光は位相がシフトしていないため、第2の出力ポートでは逆位相の光が合波されて光が出力されない。
このように第2の方向性結合器305の第1の出力ポートから出力される2つの光が同位相となるように一方のアームで伝搬する光の位相を調整すると、第2の出力ポートから出力される2つの光は逆位相となる。ここで、遅延干渉計にCW光(連続光)を入力すると、第1のポートからは同位相の光が強めあって出力され、第2のポートからは逆位相の光が打ち消しあうために出力されない。
この遅延干渉計にDPSK信号を入力したときの動作を説明する。
なお、DPSK信号は、符号“0”に対して位相シフト量が0の光が割り当てられ、符号“1”に対して位相シフト量がπの光が割り当てられているものとする。
この場合、遅延干渉計の第1の出力ポートでは、時間軸上で隣接するビットの位相が同じ場合は同位相の光が強めあって出力され、時間軸上で隣接するビットの位相差がπの場合は打ち消しあって消光する。
一方、遅延干渉計の第2の出力ポートでは、時間軸上で隣接するビットの位相が同じ場合は消光し、時間軸上で隣接するビットの位相差がπの場合は2つのアームを伝搬した光の位相差が0または2πとなり、同位相の光が強めあって出力される。
以上より、時間軸上で隣接するビットの位相が同じであれば第1の出力ポートから光が出力され、位相差がπであれば第2の出力ポートから光が出力される。その結果、DPSK信号の位相情報が強度情報に変換される。
なお、2つのアームを伝搬することで生じる光の遅延差は、時間軸上で隣接する2つのビットのみが干渉するように光信号の1タイムスロットに等しいことが好ましい。遅延差が1タイムスロットからずれると、干渉すべきではない他のビットとの干渉成分が第1の出力ポートまたは第2の出力ポートから出力される光信号に混入し、波形歪が生じて位相情報から強度情報への変換性能が劣化する場合がある。
ところで、上述した遅延干渉計を用いたRZ−DPSK方式には、いくつかの問題がある。
第1の問題点は、現在、標準的に採用されている伝送速度で、例えば波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)方式の光信号を受信する場合、波長毎に遅延干渉計を調整しなければならないことである。その理由を以下に述べる。
DPSK方式は、伝送速度が40Gbpsの光通信システムへ適用することを目的として開発が進められてきた。そのため、ITU−Tでは、39.81Gb/sと、43.01Gb/sの2つの伝送速度が標準として定められ、多くのシステムで43.01Gbpsの伝送速度が採用されるものと考えられる。
一方、WDM方式を採用する光通信システムでは、100GHzの周波数間隔で情報を多重することがITU標準として定められており、多くのシステムがこの周波数間隔を採用している。
伝送速度が43.01GbpsのDPSK信号を、遅延干渉計を用いて強度信号に変換するためには、上述したように2つのアームによる光の遅延差を1タイムスロット、すなわち約23.3psに設定すればよい。
このような調整された遅延干渉計にCW光を入力したときの第1の出力ポート及び第2の出力ポートから出力される光強度の周波数に対する依存性を図3に示す。なお、図3に示すグラフの縦軸は2つのアーム及び出力ポートを伝搬して出力される干渉光の光透過率を示し、横軸は基準となるWDM方式の中心周波数を0としたときの相対周波数を示している。
この場合、図3に示すように2つの出力ポートから出力される干渉光の光強度がピークとなる点の間隔、すなわち干渉周波数の間隔は、43.01GHzとなる。
ここで、例えば図3に示す周波数401−cにおいて出力ポートから干渉光のピークが得られるように遅延干渉計の2つのアームを伝搬する光の遅延差を調整した場合を考える。
このとき、周波数401−cでは、遅延干渉計の第1のアーム及び第2のアームの出力光及びそれらの差である差回路出力は、図4の波形503で示すように良好な波形となる。しかしながら、これと隣接する周波数401−a,b,d,eは、干渉光がピークとなる周波数からずれているためにDPSK信号を強度信号に正しく変換することができない。具体的には、図4の波形501,502,504,505で示すように、周波数401−a,b,d,eでは各アームから出力される光の振幅が減少し、波形歪みも生じているために受信性能が劣化する。特に、周波数401−a,b,d,eでは、干渉光がピークとなる周波数からのずれ量が異なるため、受信性能が周波数毎に異なってしまう。
したがって、WDM方式を採用する光通信システムにおいて、遅延干渉計を用いてDPSK信号を強度信号に変換するためには、WDM方式で使用する周波数(以下、中心周波数と称す場合もある)毎に第1のアーム及び第2のアームで伝搬する光の遅延差を微調整し、各中心周波数で干渉光がピークとなるように設定する必要がある。しかしながら、このような調整は煩雑であり、システムの調整コストが増大する問題がある。
第2の問題点は、上述した周波数毎に遅延干渉計を調整する仕組みを採用した場合、干渉光がピークとなる周波数の安定性を保つことが困難なことである。
上述したように、WDM方式を採用する光通信システムにおいて、100GHzの周波数間隔で43.01Gbpsのデータ伝送速度を実現するためには、中心周波数毎に遅延干渉計が備える2つのアームにより光の遅延差を調整する必要がある。このような微調整には、アーム等に配置したミラーの位置を圧電素子等で微小移動させる方法やアームを石英導波路で形成し、その導波路特性を熱光学効果を利用して調整する方法等で実現できる。
しかしながら、このような調整機構、すなわち干渉光がピークとなる周波数を可変するための機構を遅延干渉計に備えると、その調整後の動作周波数が不安定になるおそれがある。特に、熱光学効果を利用して遅延差を調整する方法は、周囲温度の変化の影響を受けやすいため、安定性を維持することが難しい。その結果、受信性能が劣化するおそれがある。
そこで、本発明は、波長分割多重方式を採用する光通信システムにおいて、DPSK信号の受信時に問題となる中心周波数毎の遅延干渉計の調整を不要にして遅延干渉計の動作周波数を安定させることができる光受信器、光通信システム及び方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明では、受信器が備える遅延干渉計から出力される干渉光がピークとなる周波数の間隔を、WDM方式で使用する中心周波数の間隔の2/(2n+1)倍(nは正数)に設定する。そして、受信した中心周波数に応じて受光器の出力信号の論理を論理反転回路等により非反転または反転して出力する。
このような構成では、遅延干渉計から出力される干渉光がピークとなる周波数とWDM方式で使用する各中心周波数とのずれ量が一定になるため、遅延干渉計を調整しなくても各中心周波数の受信性能が等しくなり、DPSK信号をそれぞれ復調することが可能になる。
したがって、WDM方式で使用する中心周波数毎に遅延干渉計を調整する必要が無くなる。
また、遅延干渉計を調整する必要が無くなることで、遅延干渉計を調整するための機構が不要なり、調整機構に起因する周波数の不安定性がなくなり、遅延干渉計の動作周波数が安定する。
さらに、遅延干渉計を調整するための機構が不要になることで、遅延干渉計を小型化できるため、受信器及びそれを備える光通信にシステムの小型化も可能になる。
図1は複素電界平面上における符号“1”と“0”の距離を示すグラフである。 図2は遅延干渉計の構成例を示すブロック図である。 図3は従来の受信器が備える遅延干渉計の2つの出力ポートから出力される光強度と周波数の関係を示すグラフである。 図4は図3に示した所定の周波数における遅延干渉計の2つの出力ポートの出力波形及びそれらの差である差回路出力波形を示す波形図である。 図5は本発明の受信器の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。 図6は本発明の受信器が備える遅延干渉計の2つの出力ポートから出力される光強度と周波数の関係を示すグラフである。 図7は図6に示した所定の周波数における遅延干渉計の2つの出力ポートの出力波形及びそれらの差である差回路出力波形を示す波形図である。 図8は本発明の受信器の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。 図9は本発明の受信器の第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。 図10は本発明の受信器の第4の実施の形態の構成を示すブロック図である。 図11は本発明の受信器の第5の実施の形態の構成を示すブロック図である。 図12は本発明の受信器の第6の実施の形態の構成を示すブロック図である。 図13は本発明の受信器の第7の実施の形態の構成を示すブロック図である。 図14は図8に示した受信器に第7の実施の形態を適用したブロック図である。 図15は図9に示した受信器に第7の実施の形態を適用したブロック図である。 図16は図10に示した受信器に第7の実施の形態を適用したブロック図である。 図17は図11に示した受信器に第7の実施の形態を適用したブロック図である。 図18は図12に示した受信器に第7の実施の形態を適用したブロック図である。 図19は本発明の光通信システムの一構成例を示すブロック図である。 図20は本発明の光通信システムの他の構成例を示すブロック図である。 図21は図19に示した光通信システムの論理反転回路を受信器に備える構成例を示すブロック図である。 図22は図20に示した光通信システムの論理反転回路を受信器に備える構成例を示すブロック図である。 図23は図19〜図20に示した光通信システムが備える送信器の動作を示すフローチャートである。 図24は図19〜図22に示した光通信システムが備える光受信器の動作を示すフローチャートである。
(第1の実施の形態)
図5は本発明の受信器の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、第1の実施の形態の受信器は、波長分離器101、遅延干渉計103及び光受信器109を備えた構成である。光受信器109は、受光器106、減算器107及び論理反転回路108を備えている。
図5では、説明を簡単にするために波長分離器101の任意の出力端に1台の遅延干渉計103及び光受信器109が接続された構成を示している。実際の受信器は、複数の遅延干渉計103及び光受信器109を備え、波長分離器101の各出力端に遅延干渉計103及び光受信器109がそれぞれ接続される構成である。なお、遅延干渉計103及び光受信器109は、波長分離器101の全ての出力端に接続されている必要はない。遅延干渉計103及び光受信器109は、光通信システムで使用する中心周波数が出力される波長分離器101の出力端にのみ接続されていればよい。
波長分離器101は、例えば周知のアレイ導波路格子(Arrayed Waveguide Grating)で構成され、波長分離器101の出力端には遅延干渉計103の入力ポート102が接続される。
遅延干渉計103には、例えば石英導波路から成るマッハツェンダ型の遅延干渉計が用いられる。この遅延干渉計103は、入力信号(WDM光)の中心周波数の間隔Δfに対して2つのアームの遅延差τが(2n+1)/(2Δf)(nは正数)となるように調整されている。すなわち、干渉周波数の間隔がWDM方式で使用する中心周波数の間隔の2/(2n+1)倍に設定されている。
本実施形態では、Δf=100GHzとし、伝送速度(信号ビットレート)が43Gbpsであると仮定して、n=2、τ=25psとなる遅延干渉計103を用いる。この場合、遅延干渉計103の干渉周波数の間隔は40GHzとなる。
遅延干渉計103の第1の出力ポート104及び第2の出力ポート105には光受信器109が備える2つの受光器106が接続されている。
受光器106は、例えばInGaAsから成る受光素子が用いられ、遅延干渉計103の第1の出力ポート104または第2の出力ポート105から出力された光信号を電気信号に変換する。
減算器107は、2つの受光器106の出力信号の差信号を出力する。
論理反転回路108は、波長分離器101によって分離された光信号の中心周波数に応じて、減算器107の出力信号の論理を非反転または反転して出力する。
なお、図5に示す波長分離器101、受光器106、減算器107、論理反転回路108は、当業者によく知られた構成であり、本発明の特徴とは直接関係しないため、その構成や動作の詳細な説明は省略する。
次に図5に示した光受信器109の動作について説明する。
波長分離器101に入力されたWDM光は、WDM方式で使用する中心周波数の信号成分毎に分離され、波長分離器101が備える複数の出力端から出力される。分離後の光信号(DPSK信号)は遅延干渉計103によって強度信号に変換される。
本実施形態の受信器では、上述したようにWDM光に含まれる中心周波数の間隔Δf=100GHzとし、干渉周波数の間隔が40GHz(=100GHzの2/5)となるように遅延干渉計103が調整されている。具体的には、基準となる周波数(例えば図6に示す周波数401−c)の光信号が入力されたとき、遅延干渉計103の第1の出力ポート104から出力される干渉光が最大となるように遅延干渉計103の遅延差が調整される。
この場合、図6に示す周波数401−aまたは周波数401−eの光信号が入力されたときも遅延干渉計103の第1の出力ポート104から出力される干渉光が最大となる。これは、基準となる周波数401−cから干渉周波数の間隔の2n+1倍(すなわち5倍)離れた周波数と、WDM方式で使用する中心周波数の間隔の2倍の周波数とが一致することに起因する。
したがって、基準となる周波数からWDM方式で使用する中心周波数の間隔の偶数倍離れた周波数の光信号を受信する場合、遅延干渉計103を調整しなくても該干渉光のピークがWDM光の中心周波数と一致するため、正しい復調波形が得られる。この場合、遅延干渉計103の各出力ポートから出力される光波形及びその差信号(差回路出力)は、図7の波形701、703、705で示すようになり、減算器107からは正しい復調信号が出力される。
一方、基準となる周波数からWDM方式で使用する中心周波数の間隔の奇数倍離れた周波数401−b,401−cを受信した場合、遅延干渉計103から出力される干渉光のピークとWDM方式の中心周波数とは一致しない。しかしながら、これらの周波数では、図6に示すように第1の出力ポートから出力される干渉光は最小であるが、第2の出力ポートから出力される干渉光が最大となる。これは、干渉周波数の間隔40GHzに対して、WDM方式で使用する中心周波数の間隔100GHzが2.5倍であり、中心周波数の間隔が干渉周波数の間隔に対して2周期半離れていることで、半周期のずれにより干渉光のピークと消光の関係が反転しているからである。この場合、遅延干渉計103の各出力ポートから出力される光波形及びその差信号(差回路出力)は図7の波形702、704で示すようになり、減算器107の出力信号の論理を反転すれば正しい復調信号が得られる。これらの周波数では、干渉光がピークとなる遅延干渉計103の出力ポートが切り替わるが、干渉光のピークとWDM方式の中心周波数の間隔とが一致しているので、符号を反転させるだけで受信振幅の減少や波形歪みが増大することはない。
したがって、論理反転回路108により減算器107の出力信号の論理を反転するか否かは、以下の選択基準にしたがって実施すればよい。
まず、基準となるWDM方式で使用する中心周波数(例えば図6に示す周波数401−c)において、論理反転回路108から論理を非反転で出力したときに正しい復調信号が得られるように遅延干渉計103の2つのアームによる光の遅延差を調整する。そして、基準となる周波数からWDM方式の中心周波数の間隔の偶数倍離れた周波数を受信する場合は非反転で出力し、奇数倍離れた周波数を受信する場合は反転して出力すればよい。
遅延干渉計103は、例えば図6に示す周波数401−a,401−cまたは401−eを中心周波数とする光信号(DPSK信号)を受信し、その光信号の時間軸上で隣接するビットが同位相である場合は第1の出力ポート104から光を出力する。また、逆位相である場合は第2の出力ポート105から光を出力する。
一方、図6に示す周波数401−b,401−dの光信号を受信し、その光信号の時間軸上で隣接するビットが同位相である場合は第2の出力ポート105から光を出力し、逆位相である場合は第1の出力ポート104から光を出力する。すなわち、周波数401−b,401−dの光信号を受信した場合は減算器107から周波数401−a,401−c,401−eを受信したときと論理が反転した信号が出力される。
遅延干渉計103によって強度信号に変換された光は、2つの受光器106によって電気信号に変換され、減算器107によりその差信号が出力される。
論理反転回路108は、例えば図6に示す周波数401−a,401−cまたは401−eを中心周波数とする光信号(DPSK信号)を受信する場合は減算器107の出力信号の論理を反転することなく出力する。
また、図6に示す周波数401−b,401−dを中心周波数とする光信号(DPSK信号)を受信する場合は減算器107の出力信号の論理を反転して出力する。
なお、DPSK信号の伝送速度(ビットレート)が43Gbpsである場合、その1ビット分のタイムスロット(約23.3ps)と遅延干渉計103が備える2つのアームによる光の遅延差(25ps)とは一致していない。そのため、遅延干渉計103から出力される光信号の振幅がわずかに低減し、その波形にもわずかに歪が生じる。しかしながら、それらのずれ量は少ないため、DPSK信号は強度信号へ良好に変換される。
また、本実施形態では、上述したように干渉周波数の間隔をWDM方式で使用する中心周波数の間隔の2/(2n+1)倍に設定する具体例として、干渉周波数の間隔が分離後の光信号(DPSK信号)のビットレートに最も近くなる例、すなわち、Δf=100GHzとしたとき、干渉周波数の間隔を40GHz(n=2)に設定する例で説明している。ここで、干渉周波数の間隔として、n=1,3,4,…を選択した場合、すなわち干渉周波数の間隔を66,7GHz、28、6GHz,22,2GHz,…に設定すると、遅延干渉計103から出力される干渉光がピークとなる周波数とWDM方式で使用する中心周波数とのずれ量が増大してしまう。したがって、その場合も遅延干渉計103から出力される光信号の振幅が低減し、その波形に歪が生じてDPSK信号の復調性能が低下する。
しかしながら、干渉周波数の間隔としてn=1,3,4,…を選択しても、遅延干渉計103から出力される干渉光がピークとなる周波数とWDM方式で使用する各中心周波数とのずれ量は一定であるため、遅延干渉計103を調整しなくても各中心周波数の受信性能が等しくなり、DPSK信号をそれぞれ復調することが可能になる。但し、復調性能の低下を抑制するためには、本実施形態で例示したように遅延干渉計103の干渉周波数の間隔がDPSK信号のビットレートに最も近い値となるように上記nの値を選択することが好ましい。このことは以降の各実施の形態で示す受信器にも該当する。
本実施形態の受信器によれば、遅延干渉計103の干渉周波数の間隔をWDM方式で使用する中心周波数の間隔の2/(2n+1)に設定することで、遅延干渉計103を調整しなくてもDPSK信号を復調することが可能になる。
したがって、WDM方式で使用する中心周波数毎に遅延干渉計103を調整する必要が無くなる。
また、遅延干渉計103を調整する必要が無くなることで、遅延干渉計103を調整するための機構が不要なり、調整機構に起因する周波数の不安定性がなくなり、遅延干渉計103の動作周波数が安定する。
さらに、遅延干渉計103を調整するための機構が不要になることで、遅延干渉計103を小型化できるため、受信器の小型化も可能になる。
(第2の実施の形態)
図8は本発明の受信器の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
第2の実施の形態の受信器は、遅延干渉計103の2つの出力ポートと光受信器109が備える2つの受光器106の接続関係を、受信する周波数に応じて切り替える構成である。
第2の実施の形態の受信器は、基準となるWDM方式の中心周波数(例えば、図6に示す周波数401−c)を受信する場合、遅延干渉計103の第1の出力ポート104及び第2の出力ポート105と光受信器109が備える2つの受光器106とが図8(a)に示すように接続された構成を用いる。そして、この接続で正しい復調信号が減算機107から出力されるように遅延干渉計103の2つのアームによる光の遅延差を調整する。
基準となる周波数からWDM方式の中心周波数の間隔の偶数倍離れた周波数を受信する場合も、同様に図8(a)に示す接続の構成を用いればよい。
一方、基準となる周波数からWDM方式の中心周波数の間隔の奇数倍離れた周波数を受信する場合は、遅延干渉計103の第1の出力ポート104及び第2の出力ポート105と光受信器109が備える2つの受光器106とが、図8(a)とは逆の図8(b)に示すように接続された構成を用いる。
このように接続することで、減算器107に入力される減算信号と被減算信号とが逆転するため、減算器107からは論理が反転した信号が出力される。したがって、第1の実施の形態で示した論理反転回路108が無くても減算器107から正しい復調信号が出力される。
本実施形態の受信器によれば、第1の実施の形態の受信器と同様の効果に加えて、論理反転回路108が不要になるため、受信器の構成が簡単になる。
(第3の実施の形態)
図9は本発明の受信器の第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図9に示すように、第3の実施の形態の受信器は、図8に示した波長分離機101による分離後の周波数に応じて遅延干渉計103の出力ポートと受光器106の接続関係を選択する代わりに、遅延干渉計103の出力ポートと受光器106間に2×2光スイッチ901を設けた構成である。
すなわち、遅延干渉計103の第1の出力ポート104及び第2の出力ポート105は2×2光スイッチ901の2つの入力ポートと接続され、2×2光スイッチ901の出力ポートは光受信器109が備える2つの受光器106と接続されている。
本実施形態の受信器は、第2の実施の形態と同様に、基準となるWDM方式の中心周波数及び該基準となる周波数からWDM方式の中心周波数の間隔の偶数倍離れた周波数を受信する場合は、遅延干渉計103の第1の出力ポート104及び第2の出力ポート105と光受信器109が備える2つの受光器106とが図8(a)に示した接続となるように2×2光スイッチ901を設定する。
一方、基準となる周波数からWDM方式の中心周波数の間隔の奇数倍離れた周波数を受信する場合は、遅延干渉計103の第1の出力ポート104及び第2の出力ポート105と光受信器109が備える2つの受光器106とが図8(b)に示した接続となるように2×2光スイッチ901を設定する。
このように2×2光スイッチ901を用いて遅延干渉計103の第1の出力ポート104及び第2の出力ポート105と光受信器109が備える2つの受光器106とを接続することで、いずれの中心周波数を受信する場合でも正しい復調信号を出力できる。
本実施形態の受信器によれば、第2の実施の形態の受信器と同様の効果に加えて、受信器を異なる周波数で運用する場合でも、2×2光スイッチ901の設定を変更するだけで対応できるため、受信器を柔軟に運用できる。
なお、2×2光スイッチ901の設定を変更する場合、その変更手段はどのようなものでもよい。例えばスイッチ等を用いて操作者が切り替える構成であってもよく、受信した光信号の周波数から2×2光スイッチ901の接続を判定する構成でもよい。その場合、判定機能は、2×2光スイッチ901の内部に持たせてもよく、受信器が備える不図示の制御装置に持たせてもよい。判定機能は、プログラムにしたがって処理を実施するCPUやDSP、あるいは論理回路の組み合わせから成るLSI等で実現できる。
(第4の実施の形態)
図10は本発明の受信器の第4の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図10(a)、(b)に示すように、第4の実施の形態の受信器は、遅延干渉計103の一方の出力ポートのみを光受信器109の受光器106と接続し、波長分離機101による分離後の中心周波数に応じて使用する出力ポートを選択する構成である。なお、図10(a)、(b)に示す1001は無反射光終端器である。
第4の実施の形態の受信器は、基準となるWDM方式の中心周波数(例えば、図6に示す周波数401−c)を受信する場合、図10(a)に示すように遅延干渉計103の第1の出力ポート104と受光器106のみを接続した構成を用い、この接続で正しい復調信号が受光器106から出力されるように遅延干渉計103の2つのアームの光の遅延差を調整する。
基準となる周波数からWDM方式の中心周波数の間隔の偶数倍離れた周波数信号を受信する場合も図10(a)に示した接続の構成を用いればよい。
一方、基準となる周波数からWDM方式の中心周波数の間隔の奇数倍離れた周波数を受信する場合、図10(b)に示すように遅延干渉計103の第2の出力ポート105と受光器106のみを接続した構成を用いる。このような構成を採用することで、受光器106から論理が反転した信号が出力される。
したがって、第1の実施の形態で示した論理反転回路108が無くても受光器106から正しい復調信号が出力される。
本実施形態の受信器によれば、第1の実施の形態の受信器と同様の効果に加えて、論理反転回路108が不要になり、受光器106も一つで済むため、光受信器109の構成がより簡単になる。
(第5の実施の形態)
図11は本発明の受信器の第5の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図11に示すように、第5の実施の形態の受信器は、第4の実施の形態の受信器と同様に遅延干渉計103の一方の出力ポートと受光器106のみを接続し、受光器106の出力信号を第1の実施の形態と同様に分離後の周波数に応じて論理反転回路108により非反転または反転して出力する構成である。なお、図11では図10(b)に示した構成に論理反転回路108を追加した構成を示しているが、図10(a)に示した構成に論理反転回路108を追加した構成でもよい。
本実施形態の受信器によれば、第4の実施の形態の受信器と同様の効果に加えて、受信器を異なる周波数で運用する場合でも、論理反転回路108の動作を変更するだけで対応できるため、受信器を柔軟に運用できる。
なお、論理反転回路108の動作を変更する場合、その変更手段はどのようなものでもよい。例えばスイッチ等を用いて操作者が切り替える構成であってもよく、受信した光信号の周波数から論理反転回路108の動作を判定する構成でもよい。その場合、判定機能は、論理反転回路108の内部に持たせてもよく、受信器が備える不図示の制御装置に持たせてもよい。判定機能は、プログラムにしたがって処理を実施するCPUやDSP、あるいは論理回路の組み合わせから成るLSI等で実現できる。
(第6の実施の形態)
図12は本発明の受信器の第6の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図12に示すように、第6の実施の形態の受信器は、第4の実施の形態及び第5の実施の形態と同様に光受信器109に受光器106を1つ備え、遅延干渉計103の2つの出力ポートと受光器106間に2×1光スイッチ1201を設けた構成である。
2×1光スイッチ1201は、波長分離器101による分離後の周波数に応じて、遅延干渉計103の第1の出力ポート104または第2の出力ポート105のいずれか一方と受光器106とを接続する。
本実施形態の受信器によれば、第4の実施の形態の受信器と同様の効果に加えて、受信器を異なる周波数で運用する場合でも、2×1光スイッチ1201の設定を変更するだけで対応できるため、受信器を柔軟に運用できる。
なお、第3の実施の形態と同様に、2×1光スイッチ1201の設定を変更する場合、その変更手段はどのようなものでもよい。例えばスイッチ等を用いて操作者が切り替える構成であってもよく、受信した光信号の周波数から2×1光スイッチ1201の接続を判定する構成でもよい。その場合、判定機能は、2×1光スイッチ1201の内部に持たせてもよく、受信器が備える不図示の制御装置に持たせてもよい。判定機能は、プログラムにしたがって処理を実施するCPUやDSP、あるいは論理回路の組み合わせから成るLSI等で実現できる。
(第7の実施の形態)
図13は本発明の受信器の第7の実施の形態の構成を示すブロック図である。
第7の実施の形態の受信器は、遅延干渉計103によりWDM光を受信して強度信号に変換し、遅延干渉計103によって受信したWDM光に含まれる全ての中間周波数の光信号を一括して復調する構成である。
図13に示すように、受信したWDM光は、遅延干渉計103の入力ポート102から入力され、強度信号に変換されて第1の出力ポート104及び第2の出力ポート105から出力される。第1の出力ポート104及び第2の出力ポート105から出力された強度信号はそれぞれ波長分離器101によってWDM方式の中間周波数毎の光信号に分離される。
2つの波長分離器101に分離された光信号は受光器106へ入力され、受光器106により光信号から電気信号に変換され、その差信号が減算器107から出力される。減算器107から出力された信号は、分離後の中間周波数に応じて論理反転回路108により論理が非反転または反転されて出力される。
本実施形態の遅延干渉計103は、WDM方式の中心周波数の間隔の2/5の周波数間隔で干渉光がピークとなるように、2つのアームによる光の遅延差が調整される。このように調整すれば、遅延干渉計103は受信したWDM光に含まれる全ての中心周波数の光信号をそれぞれ適切に復調することが可能になる。
なお、図13では、説明を簡単にするために2つの波長分離器101の任意の出力端に1台の光受信器109が接続された構成を示している。実際の受信器は、複数の光受信器109を備え、2つの波長分離器101の対応する出力端に光受信器109がそれぞれ接続される構成である。なお、光受信器109は波長分離器101の全ての出力端に接続されている必要はない。光受信器109は、光通信システムで使用する中心周波数が出力される波長分離器101の出力端にのみ接続されていればよい。
また、図13に示す構成は、図8〜図12に示した第2の実施の形態〜第6の実施の形態で示した受信器にも適用可能である。
図14は図8に示した受信器に第7の実施の形態を適用したブロック図であり、図15は図9に示した受信器に第7の実施の形態を適用したブロック図であり、図16は図10に示した受信器に第7の実施の形態を適用したブロック図である。また、図17は図11に示した受信器に第7の実施の形態を適用したブロック図であり、図18は図12に示した受信器に第7の実施の形態を適用したブロック図である。
本実施形態の受信器によれば、第1の実施の形態の受信器と同様の効果に加えて、遅延干渉計103が1台で済むため、受信器の構成がより簡単になる。
(第8の実施の形態)
第8の実施の形態では本発明の光通信システムについて説明する。
図19は本発明の光通信システムの一構成例を示すブロック図であり、図20は本発明の光通信システムの他の構成例を示すブロック図である。
図19に示すように、本発明の本光通信システムは、送信器に論理反転回路108を備え、送信データの“1”または“0”を論理反転回路108にて選択的に非反転または反転させ、その出力信号に対応する光信号をDPSK信号発生部1401によりDPSK信号に変換する。
光通信システムは、送信器に複数のDPSK信号発生部1401を備え、各DPSK信号発生部1401は、周波数が異なる、中心周波数の間隔が例えば100GHzのN倍のDPSK信号を出力する。
波長多重器1402は、複数のDPSK信号発生部1401で生成されたDPSK信号を多重してWDM光を生成し、伝送路へ送出する。
受信器は、波長分離器101により受信したWDM光を各中心周波数の成分に分離する。分離された光信号は遅延干渉計103の入力ポート102から入力され強度信号に変換される。
遅延干渉計103の第1の出力ポート104及び第2の出力ポート105から出力された強度信号は受光器106により電気信号に変換される。受光器106の出力信号は減算器107により差信号に変換されて出力される。
上述したように、本実施形態の本光通信システムでは、第1の実施の形態で示したように受信器で論理反転を行うのではなく、送信器で論理反転を行う。
具体的には、基準となるWDM方式の中心周波数(例えば、図6に示す周波数401−c)を受信したときに減算器107から正しい復調信号が得られるように遅延干渉計103が調整されている場合、基準となる周波数から中心周波数の間隔の偶数倍離れた周波数を用いる場合は送信データを非反転で送出し、奇数倍離れた周波数を用いる場合は送信データを反転して送出する。
本実施形態の本光通信システムによれば、分離した中心周波数に応じて論理の反転/非反転を受信器で行う必要がなくなるため、受信器の構成が簡単になる。
なお、図19に示す受信器には、波長分離器101によりWDM光を中心周波数毎に分離した後、遅延干渉計103で強度信号に変換する構成例を示しているが、図20に示すように、受信したWDM光を遅延干渉計103により強度信号に変換し、遅延干渉計103の出力信号から波長分離器101を用いて各中心周波数の光信号を分離する構成でもよい。このような構成では、周波数に対応して論理の反転/非反転を受信器で行う必要がなくなると共に、遅延干渉計103が1台で済むため、受信器の構成がより簡単になる。
なお、図19及び図20に示した光通信システムでは、送信器に論理反転回路108を備え、論理反転回路108により送信データを選択的に非反転または反転する構成を示しているが、本発明の光通信システムは、送信器に論理反転回路108を持たない構成も可能である。その場合、例えば図21に示すように受信器に第1の実施の形態で示した構成、あるいは図22に示すように第7の実施の形態で示した構成を備えていればよい。送信器に論理反転回路108を持たない場合、受信器に第2の実施の形態〜第6の実施の形態で示した構成を備えていてもよいことは言うまでもない。
図23は図19〜図20に示した光通信システムが備える送信器の動作を示すフローチャートである。
図23に示すように、送信器は、論理反転回路108にて送信データを選択的に反転または非反転し(ステップS1)、論理反転回路108の出力信号に対応する光信号をDPSK信号発生部140によりDPSK信号に変換する(ステップS2)。
上述したように送信器は複数のDPSK信号発生部1401を備えているため、波長多重部1402は複数のDPSK信号発生部1401で生成されたDPSK信号を多重し(ステップS3)、伝送路へ送出する(ステップS4)。
図24は図19〜図22に示した光通信システムが備える光受信器の動作を示すフローチャートである。なお、図24(a)は図19及び図21に示した光通信システムの光受信器の動作を示し、図24(b)は図20及び図22に示した光通信システムの光受信器の動作を示している。
図24(a)に示すように、図19及び図21に示した光受信器は、ステップS11にてWDM光を受信すると、波長分離器101により受信したWDM光を中心周波数毎の信号成分に分離する(ステップS12)。
分離された光信号は、遅延干渉計103により強度信号に変換される(ステップS13)。
遅延干渉計103から出力された強度信号は受光器106により電気信号に変換される(ステップS14)。受光器106の出力信号は減算器107により差信号に変換されて出力される。
なお、受信器が図21に示したように論理反転回路108を備えている場合、減算器107の出力信号は、例えば論理反転回路108により中心周波数に応じて非反転または反転されて出力される。ここでは、論理反転回路108を用いて減算器107の出力信号の論理を変える例を示しているが、第2の実施の形態〜第7の実施の形態で示したように、遅延干渉計103または波長分離器101と受光器106の接続関係や光スイッチにより、中心周波数に応じて減算器107の出力信号の論理を変えてもよい。
図24(b)に示すように、図20及び図22に示した光受信器は、ステップS21にてWDM光を受信すると、遅延干渉計103により受信したWDM光を強度信号に変換する(ステップS22)。
遅延干渉計103から出力された強度信号は波長分離器101により中心周波数毎の信号成分に分離される(ステップS23)。
波長分離器101から出力された強度変調信号は受光器106により電気信号に変換される(ステップS24)。受光器106の出力信号は減算器107により差信号に変換されて出力される。
なお、受信器が図22に示したように論理反転回路108を備えている場合、減算器107の出力信号は、例えば論理反転回路108により中心周波数に応じて非反転または反転されて出力される。ここでは、論理反転回路108を用いて減算器107の出力信号の論理を変える例を示しているが、第2の実施の形態〜第7の実施の形態で示したように、遅延干渉計103または波長分離器101と受光器106の接続関係や光スイッチにより、中心周波数に応じて減算器107の出力信号の論理を変えてもよい。

Claims (21)

  1. DPSK変調された複数の光信号を多重したWDM光を伝送するシステムで用いられる受信器であって、
    前記WDM光を中心周波数毎に分離する波長分離器と、
    前記波長分離器から出力される光信号を強度信号に変換する遅延干渉計と、
    前記強度信号を電気信号に変換する受光器と、
    前記波長分離器から出力される光信号の周波数に応じて前記受光器の出力信号の論理を非反転または反転して出力する論理反転回路と、
    を有し、
    nを正数としたとき、
    前記遅延干渉計から出力される光信号が最大となる周波数である干渉周波数の間隔が前記WDM光の中心周波数の間隔の2/(2n+1)倍である受信器。
  2. DPSK変調された複数の光信号を多重したWDM光を伝送するシステムで用いられる受信器であって、
    前記WDM光を中心周波数毎に分離する波長分離器と、
    前記波長分離器から出力される光信号を強度信号に変換して出力する、該光信号が入力される入力ポート並びに前記強度信号を出力するための第1の出力ポート及び第2の出力ポートを備えた遅延干渉計と、
    前記波長分離器から出力される光信号の周波数に応じて前記遅延干渉計の第1の出力ポート及び第2の出力ポートとの接続が異なる、前記強度信号を電気信号に変換する第1の受光器及び第2の受光器と、
    を有し、
    nを正数としたとき、
    前記遅延干渉計から出力される光信号が最大となる周波数である干渉周波数の間隔が前記WDM光の中心周波数の間隔の2/(2n+1)倍である受信器。
  3. 前記波長分離器から出力される光信号の周波数に応じて前記遅延干渉計の第1の出力ポート及び第2の出力ポートと前記第1の受光器及び第2の受信器の接続を変更する光スイッチを有する請求項2記載の受信器。
  4. DPSK変調された複数の光信号を多重したWDM光を伝送するシステムで用いられる受信器であって、
    前記WDM光を中心周波数毎に分離する波長分離器と、
    前記波長分離器から出力される光信号を強度信号に変換して出力する、該光信号が入力される入力ポート並びに前記強度信号を出力するための第1の出力ポート及び第2の出力ポートを備えた遅延干渉計と、
    前記波長分離器から出力される光信号の周波数に応じて前記遅延干渉計の第1の出力ポートまたは第2の出力ポートのいずれか一方から出力される前記強度信号を電気信号に変換する受光器と、
    を有し、
    nを正数としたとき、
    前記遅延干渉計から出力される光信号が最大となる周波数である干渉周波数の間隔が前記WDM光の中心周波数の間隔の2/(2n+1)倍である受信器。
  5. 前記波長分離器から出力される光信号の周波数に応じて前記遅延干渉計の第1の出力ポートまたは第2の出力ポートのいずれか一方と前記受光器とを接続する光スイッチを有する請求項4記載の受信器。
  6. DPSK変調された複数の光信号を多重したWDM光を伝送するシステムで用いられる受信器であって、
    前記WDM光を強度信号に変換する遅延干渉計と、
    前記遅延干渉計から出力される光信号を前記WDM光の中心周波数毎に分離する波長分離器と、
    前記波長分離器から出力される光信号を電気信号に変換する受光器と、
    前記波長分離器から出力される光信号の周波数に応じて前記受光器の出力信号の論理を非反転または反転して出力する論理反転回路と、
    を有し、
    nを正数としたとき、
    前記遅延干渉計から出力される光信号が最大となる周波数である干渉周波数の間隔が前記WDM光の中心周波数の間隔の2/(2n+1)倍である受信器。
  7. DPSK変調された複数の光信号を多重したWDM光を伝送するシステムで用いられる受信器であって、
    前記WDM光を強度信号に変換して出力する、該WDM信号が入力される入力ポート並びに前記強度信号を出力するための第1の出力ポート及び第2の出力ポートを備えた遅延干渉計と、
    前記遅延干渉計から出力される光信号を前記WDM光の中心周波数毎に分離する、前記遅延干渉計の第1の出力ポートに接続される第1の波長分離器及び前記遅延干渉計の第2の出力ポートに接続される第2の波長分離器と、
    前記第1の波長分離器及び前記第2の波長分離器から出力される光信号の周波数に応じて前記第1の波長分離器及び前記第2の波長分離器との接続が異なる、前記第1の波長分離器及び前記第2の波長分離器から出力される光信号を電気信号に変換する第1の受光器及び第2の受光器と、
    を有し、
    nを正数としたとき、
    前記遅延干渉計から出力される光信号が最大となる周波数である干渉周波数の間隔が前記WDM光の中心周波数の間隔の2/(2n+1)倍である受信器。
  8. 前記第1の波長分離器及び前記第2の波長分離器から出力される光信号の周波数に応じて、前記第1の波長分離器及び前記第2の波長分離器と前記第1の受光器及び第2の受信器の接続を変更する光スイッチを有する請求項7記載の受信器。
  9. DPSK変調された複数の光信号を多重したWDM光を伝送するシステムで用いられる受信器であって、
    前記WDM光を強度信号に変換して出力する、該WDM信号が入力される入力ポート並びに前記強度信号を出力するための第1の出力ポート及び第2の出力ポートを備えた遅延干渉計と、
    前記遅延干渉計から出力される光信号を前記WDM光の中心周波数毎に分離する、前記遅延干渉計の第1の出力ポートに接続される第1の波長分離器及び前記遅延干渉計の第2の出力ポートに接続される第2の波長分離器と、
    前記第1の波長分離器及び第2の波長分離器から出力される光信号の周波数に応じて前記第1の波長分離器または前記第2の波長分離器のいずれか一方から出力される光信号を電気信号に変換する受光器と、
    を有し、
    nを正数としたとき、
    前記遅延干渉計から出力される光信号が最大となる周波数である干渉周波数の間隔が前記WDM光の中心周波数の間隔の2/(2n+1)倍である受信器。
  10. 前記第1の波長分離器及び第2の波長分離器から出力される光信号の周波数に応じて前記第1の波長分離器または前記第2の波長分離器のいずれか一方と前記受光器とを接続する光スイッチを有する請求項9記載の受信器。
  11. 前記干渉周波数の間隔が前記DPSK変調された光信号の伝送速度に最も近くなるように前記nが選択される請求項1から10のいずれか1項記載の受信器。
  12. 送信データを選択的に非反転または反転して出力する論理反転回路、前記論理反転回路の出力信号をDPSK変調する複数のDPSK信号発生部及び複数の前記DPSK信号発生部の出力信号を波長分割多重したWDM光を出力する波長多重器を備えた送信器と、
    前記WDM光を中心周波数毎に分離する波長分離器、前記波長分離器から出力される光信号を強度信号に変換する遅延干渉計及び前記強度信号を電気信号に変換する受光器を備えた受信器と、
    を有し、
    nを正数としたとき、
    前記遅延干渉計から出力される光信号が最大となる周波数である干渉周波数の間隔が前記WDM光の中心周波数の間隔の2/(2n+1)倍であり、
    前記論理反転回路は、
    前記DPSK信号発生部の前記DPSK変調に用いる周波数に応じて前記送信データの論理を非反転または反転して出力する光通信システム。
  13. 送信データをDPSK変調する複数のDPSK信号発生部及び複数の前記DPSK信号発生部の出力信号を波長分割多重したWDM光を出力する波長多重器を備えた送信器と、
    前記WDM光を中心周波数毎に分離する波長分離器、前記波長分離器から出力される光信号を強度信号に変換する遅延干渉計、前記強度信号を電気信号に変換する受光器及び前記波長分離器から出力される光信号の周波数に応じて前記受光器の出力信号の論理を非反転または反転して出力する論理反転回路を備えた受信器と、
    を有し、
    nを正数としたとき、
    前記遅延干渉計から出力される光信号が最大となる周波数である干渉周波数の間隔が前記WDM光の中心周波数の間隔の2/(2n+1)倍である光通信システム。
  14. 送信データを選択的に非反転または反転して出力する論理反転回路、前記論理反転回路の出力信号をDPSK変調する複数のDPSK信号発生部及び複数の前記DPSK信号発生部の出力信号を波長分割多重したWDM光を出力する波長多重器を備えた送信器と、
    前記WDM光を強度信号に変換する遅延干渉計、前記遅延干渉計から出力される光信号を前記WDM光の中心周波数毎に分離する波長分離器及び前記波長分離器から出力される光信号を電気信号に変換する受光器を備えた受信器と、
    を有し、
    nを正数としたとき、
    前記遅延干渉計から出力される光信号が最大となる周波数である干渉周波数の間隔が前記WDM光の中心周波数の間隔の2/(2n+1)倍であり、
    前記論理反転回路は、
    前記DPSK信号発生部の前記DPSK変調に用いる周波数に応じて前記送信データの論理を非反転または反転して出力する光通信システム。
  15. 送信データをDPSK変調する複数のDPSK信号発生部及び複数の前記DPSK信号発生部の出力信号を波長分割多重したWDM光を出力する波長多重器を備えた送信器と、
    前記WDM光を強度信号に変換する遅延干渉計、前記遅延干渉計から出力される光信号を前記WDM光の中心周波数毎に分離する波長分離器、前記波長分離器から出力される光信号を電気信号に変換する受光器及び前記波長分離器から出力される光信号の周波数に応じて前記受光器の出力信号の論理を非反転または反転して出力する論理反転回路を備えた受信器と、
    を有し、
    nを正数としたとき、
    前記遅延干渉計から出力される光信号が最大となる周波数である干渉周波数の間隔が前記WDM光の中心周波数の間隔の2/(2n+1)倍である光通信システム。
  16. DPSK変調された複数の光信号を多重したWDM光を受信するための受信方法であって、
    前記WDM光を中心周波数毎に波長分離器で分離し、
    前記波長分離器で分離された光信号を遅延干渉計で強度信号に変換し、
    前記強度信号を電気信号に変換し、
    前記波長分離器で分離された光信号の周波数に応じて論理反転回路で前記受光器の出力信号の論理を非反転または反転して出力する、
    nを正数としたとき、
    前記遅延干渉計から出力される光信号が最大となる周波数である干渉周波数の間隔が前記WDM光の中心周波数の間隔の2/(2n+1)倍である受信方法。
  17. DPSK変調された複数の光信号を多重したWDM光を受信するための受信方法であって、
    前記WDM光を遅延干渉計で強度信号に変換し、
    前記遅延干渉計から出力される光信号を前記WDM光の中心周波数毎に波長分離器で分離し、
    前記波長分離器から出力される光信号を受光器で電気信号に変換し、
    前記波長分離器から出力される光信号の周波数に応じて論理反転回路で前記受光器の出力信号の論理を非反転または反転して出力する、
    nを正数としたとき、
    前記遅延干渉計から出力される光信号が最大となる周波数である干渉周波数の間隔が前記WDM光の中心周波数の間隔の2/(2n+1)倍である受信方法。
  18. 送信器が、
    送信データを論理反転回路で選択的に非反転または反転して出力し、
    前記論理反転回路の出力信号に対応する光信号をDPSK変調し、
    前記DPSK変調された複数の光信号を波長分割多重したWDM光を生成して送信し、
    受信器が、
    前記WDM光を受信すると、該WDM光を中心周波数毎に分離し、
    前記分離された中心周波数毎の光信号を遅延干渉計で強度信号に変換し、
    前記強度信号を電気信号に変換する、
    nを正数としたとき、
    前記遅延干渉計から出力される光信号が最大となる周波数である干渉周波数の間隔が前記WDM光の中心周波数の間隔の2/(2n+1)倍であり、
    前記論理反転回路は、
    前記DPSK変調に用いる周波数に応じて前記送信データの論理を非反転または反転して出力する光通信方法。
  19. 送信器が、
    送信データに対応する光信号をDPSK変調し、
    前記DPSK変調された複数の光信号を波長分割多重したWDM光を生成して送信し、
    受信器が、
    前記WDM光を受信すると、該WDM光を中心周波数毎に分離し、
    前記分離された中心周波数毎の光信号を遅延干渉計で強度信号に変換し、
    前記強度信号を電気信号に変換し、
    前記分離された光信号の周波数に応じて前記電気信号の論理を論理反転回路で非反転または反転して出力する、
    nを正数としたとき、
    前記遅延干渉計から出力される光信号が最大となる周波数である干渉周波数の間隔が前記WDM光の中心周波数の間隔の2/(2n+1)倍である光通信方法。
  20. 送信器が、
    送信データを論理反転回路で選択的に非反転または反転して出力し、
    前記論理反転回路の出力信号に対応する光信号をDPSK変調し、
    前記DPSK変調された複数の光信号を波長分割多重したWDM光を生成して送信し、
    受信器が、
    前記WDM光を受信すると、該WDM光を遅延干渉計で強度信号に変換し、
    前記遅延干渉計から出力される光信号を前記WDM光の中心周波数毎に分離し、
    前記分離された光信号を電気信号に変換する、
    nを正数としたとき、
    前記遅延干渉計から出力される光信号が最大となる周波数である干渉周波数の間隔が前記WDM光の中心周波数の間隔の2/(2n+1)倍であり、
    前記論理反転回路は、
    前記DPSK変調に用いる周波数に応じて前記送信データの論理を非反転または反転して出力する光通信方法。
  21. 送信器が、
    送信データに対応する光信号をDPSK変調し、
    前記DPSK変調された複数の光信号を波長分割多重したWDM光を生成して送信し、
    受信器が、
    前記WDM光を受信すると、該WDM光を遅延干渉計で強度信号に変換し、
    前記遅延干渉計から出力される光信号を前記WDM光の中心周波数毎に分離し、
    前記分離された光信号を電気信号に変換し、
    前記分離された光信号の周波数に応じて前記電気信号の論理を論理反転回路で非反転または反転して出力する、
    nを正数としたとき、
    前記遅延干渉計から出力される光信号が最大となる周波数である干渉周波数の間隔が前記WDM光の中心周波数の間隔の2/(2n+1)倍である光通信方法。
JP2007538780A 2005-10-05 2006-10-04 光受信器、光通信システム及び方法 Active JP4816969B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007538780A JP4816969B2 (ja) 2005-10-05 2006-10-04 光受信器、光通信システム及び方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005291832 2005-10-05
JP2005291832 2005-10-05
JP2007538780A JP4816969B2 (ja) 2005-10-05 2006-10-04 光受信器、光通信システム及び方法
PCT/JP2006/319880 WO2007040247A1 (ja) 2005-10-05 2006-10-04 光受信器、光通信システム及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2007040247A1 true JPWO2007040247A1 (ja) 2009-04-16
JP4816969B2 JP4816969B2 (ja) 2011-11-16

Family

ID=37906288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007538780A Active JP4816969B2 (ja) 2005-10-05 2006-10-04 光受信器、光通信システム及び方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8320779B2 (ja)
JP (1) JP4816969B2 (ja)
CN (1) CN101283528A (ja)
WO (1) WO2007040247A1 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4894924B2 (ja) * 2007-06-29 2012-03-14 富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社 光受信回路
JP5272686B2 (ja) * 2008-11-28 2013-08-28 富士通株式会社 光受信器、光受信回路および光受信方法
JP5105005B2 (ja) * 2010-04-21 2012-12-19 日本電気株式会社 光受信器、光受信装置および光受信強度補正方法
WO2011151913A1 (ja) * 2010-06-03 2011-12-08 株式会社日立製作所 光通信システム、光受信器、光トランスポンダ、波長多重光通信システム、波長多重受信装置及び波長多重光トランスポンダ
CN101873171B (zh) * 2010-06-18 2013-07-31 武汉电信器件有限公司 Dpsk/dqpsk模块延迟干涉仪控制装置及方法
CN101980460A (zh) * 2010-10-29 2011-02-23 武汉光迅科技股份有限公司 单片集成的多波长差分正交相移键控解调器及其制作方法
EP2634942B1 (en) * 2012-02-28 2019-04-10 Mitsubishi Electric R&D Centre Europe B.V. Method and device for determining whether a configuration of an optical transmission interface has to be adjusted
US9379834B2 (en) * 2012-05-01 2016-06-28 Nearfield Systems Incorporated Time space coherence interferometer
CN102769496A (zh) * 2012-07-28 2012-11-07 文鸿 产生八倍频光载毫米波的装置与方法
JP6383590B2 (ja) * 2014-07-07 2018-08-29 富士通株式会社 光受信装置
EP3301831A4 (en) 2015-06-30 2018-07-04 Huawei Technologies Co., Ltd. Method and device for despreading in optical domain
US10243672B2 (en) * 2016-06-30 2019-03-26 Luxtera, Inc. Method and system for waveguide delay based equalization with current and optical summing in optical communication
US20180332372A1 (en) * 2017-05-12 2018-11-15 Futurewei Technologies, Inc. Optical Implementation of a Butler Matrix
EP3711197A1 (en) * 2017-11-17 2020-09-23 Raytheon Company Systems and methods for demodulation of wave division multiplexed optical signals
CN113055096A (zh) * 2019-12-28 2021-06-29 李思佳 一种双极性码光通信技术实现的方法和装置
US11460634B2 (en) 2020-09-04 2022-10-04 Marvell Asia Pte Ltd. Method for detecting low-power optical signal with high sensitivity
CN113438031A (zh) * 2021-05-26 2021-09-24 上海季丰电子股份有限公司 一种双频光通信系统

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5617234A (en) 1994-09-26 1997-04-01 Nippon Telegraph & Telephone Corporation Multiwavelength simultaneous monitoring circuit employing arrayed-waveguide grating
JP3189199B2 (ja) * 1994-09-26 2001-07-16 日本電信電話株式会社 波長監視装置
GB2370473B (en) * 2000-12-21 2004-04-07 Marconi Caswell Ltd Improvements in or relating to optical communication
US20030007216A1 (en) 2001-06-21 2003-01-09 Chraplyvy Andrew Roman Long haul transmission in a dispersion managed optical communication system
JP4278332B2 (ja) * 2001-06-29 2009-06-10 日本電信電話株式会社 光送信器および光伝送システム
JP2003060575A (ja) 2001-08-20 2003-02-28 Japan Telecom Co Ltd 光通信システム及びその受信側制御方法
US7272327B2 (en) * 2003-04-29 2007-09-18 Nortel Networks Limited Multi-detector detection of optical signals
JP2004336575A (ja) 2003-05-09 2004-11-25 Kddi Corp 光伝送方法及びシステム
US7450863B2 (en) * 2003-06-18 2008-11-11 Lucent Technologies Inc. Optical receiver for wavelength-division-multiplexed signals
US7603045B2 (en) * 2003-08-28 2009-10-13 Fujitsu Limited Method and system for automatic feedback control for fine tuning a delay interferometer
JP2005094287A (ja) * 2003-09-17 2005-04-07 Kddi Corp 光伝送方法及びシステム並びに光送信方法及び装置
JP4494401B2 (ja) * 2004-03-17 2010-06-30 日本電信電話株式会社 光伝送システム、光伝送システムの光送信装置及び光受信装置
US7398454B2 (en) * 2004-12-21 2008-07-08 Tyco Telecommunications (Us) Inc. System and method for forward error correction decoding using soft information
JP2006245647A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Fujitsu Ltd 差動位相偏移変調方式に対応した送信器及びトランスポンダ

Also Published As

Publication number Publication date
US8320779B2 (en) 2012-11-27
JP4816969B2 (ja) 2011-11-16
CN101283528A (zh) 2008-10-08
US20090290876A1 (en) 2009-11-26
WO2007040247A1 (ja) 2007-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4816969B2 (ja) 光受信器、光通信システム及び方法
US7116917B2 (en) Optical transmitter and optical transmission system
JP5437858B2 (ja) 光伝送システム
Zhou et al. Enabling technologies for high spectral-efficiency coherent optical communication networks
US9755759B2 (en) Polarisation-independent coherent optical receiver
JP4675796B2 (ja) 自動分散補償型光伝送システム
US7197251B2 (en) Optical phase modulation
US9048953B2 (en) Optical communication system, optical transmitter, and transponder
JP3708503B2 (ja) 高精度波長分散測定方法およびそれを用いた自動分散補償型光リンクシステム
US20080199189A1 (en) Colorless optical demodulator for differential quadrature phase shift keying dwdm systems
JP2008092123A (ja) 1次偏波モード分散の補償方法および補償器、並びに、それを用いた光伝送システム
Makovejs High-speed optical fibre transmission using advanced modulation formats
JP2010506522A (ja) Dpsk変調フォーマットのスペクトル効率を高めるための方法および受信機
CN114337829A (zh) 一种密集波分复用的超长距离光模块
WO2021213637A1 (en) Self-coherent optical transmission system and receiver
Noé et al. Optical fiber communication systems
Fludger et al. Towards robust 100G ethernet transmission
JP2001308792A (ja) 光通信装置、光送信器および光受信器
JP4028463B2 (ja) 光送信装置および光送受信装置
JPH04299622A (ja) 分散等化光伝送システム及び分散等化光中継器
US20030219256A1 (en) Optical signal transmission system and transmitter
JPH03141735A (ja) 光伝送方式

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110803

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110816

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140909

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4816969

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150