JPWO2007034700A1 - 無線通信システム、基地局装置、移動局装置、およびマクロダイバーシチ選択方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本願は、2005年9月26日に、日本に出願された特願2005−277642号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
図20Bは、図20Aのセルc1とセルc2の領域の拡大図である。図において、ある基地局装置1に属する2つのセクタの境界(ここでは、セクタ#11とセクタ#12の境界である、点P1と点P2を結ぶ直線)を、セクタエッジという。
また、2つの基地局装置1のセルの境界(ここでは、セルc1とセルc2の境界である、点P3と点P4を結ぶ直線)を、セルエッジという。
この問題を解決する技術の1つとして、マクロダイバーシチの検討が行われている。マクロダイバーシチとは、複数のセル・セクタを用いて移動局装置に対して送信信号をダイバーシチ送信する技術である。
信号S1は、時間間隔t1b、t1d、t1fに送信されるが、時間間隔t1a、t1c、t1eには送信されない。それに対して、信号S2は、時間間隔t1a、t1c、t1eに送信されるが、時間間隔t1b、t1d、t1fには送信されない。
すなわち、マクロダイバーシチ方法Bとしては、例えば、ファースト・セクタ・セレクション・ウィズ・トランスミッション・ミューティング法(Fast Sector Selection with Transmission Muting法)を用いることができる。この方法は、移動局装置2において受信電力、または受信SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio:信号対干渉雑音比)の高いセクタを選択して信号を送信し、選択したセクタが送信している間、もう一方のセクタは送信をストップすることにより送信を行っているセクタが受ける干渉成分を抑える方法である(非特許文献2参照)。似たような方法としては、ファースト・セクタ・セレクション・ウィズ・トランスミッション・ミューティング法のように一方のセクタが送信をストップするのではなく、送信電力をもう一方のセクタよりも小さい値にして、もう一方のセクタに与える干渉成分を緩和する方法がある。
時間間隔t3a〜t3fにそれぞれ送信される信号S3と、時間間隔t4a〜t4fにそれぞれ送信される信号S4は、同じ信号となるように基地局装置1から送信される。
マクロダイバーシチ方法Aとしては、例えば、ソフト・コンバイニング法(Soft combining法)を用いることができる。この方法は、両セクタが同一の移動局装置2に対して、同一情報から生成した同一信号を同一タイミングで送信することにより、移動局装置2の信号成分を増大させつつ、干渉成分を抑える方法である(非特許文献3参照)。
セクタ間で同一情報から生成した信号を用いて複数のセクタから送信を行うマクロダイバーシチ方法の他の例としては、セクタ間で時空間符号化を行って符号化した信号を複数のセクタから送信し、更に符号化利得を得るSTTD(Space Time Transmit Diversity:時空間送信ダイバーシチ)法が知られている(特許文献2参照)。例えば、基地局装置が変調信号を2つのSTTD符号に時空間符号化し、1つのSTTD符号を一方のセクタから送信し、もう1つのSTTD符号をもう一方のセクタから同時に送信を行なう。移動局装置はセクタ毎の伝播路の推定を行い、セクタ毎の伝播路の推定結果を利用してSTTDの復号化を行なう。また、同一セクタの複数の送信アンテナを用いた送信ダイバーシチとして移動局装置2の伝播路情報に基づいて送信重みを計算し、計算した重みを各アンテナに乗算して送信するクローズド・ループ(Closed loop)送信ダイバーシチ(非特許文献4)を異なるセクタ間の送信アンテナに適用した方法(以下、クローズド・ループ・マクロダイバーシチ法という)などが知られている。例えば、移動局装置の受信電力Pを最大にする送信重みを以下の式(1)により求める。
一方、ソフト・コンバイニング法は、両セクタから同一情報を同一タイミングで送信するので、更なる信号成分の増大を図ることができるが、マクロダイバーシチを行わない場合と比較して、隣接するセクタに与える干渉成分、及び隣接するセルに与える干渉成分を減少させることはできない。
また、移動局装置2においては、受信SINRの劣化が主に干渉成分の増加に起因し、ファースト・セクタ・セレクション・ウィズ・トランスミッション・ミューティング法を用いて干渉成分を抑えることにより要求伝送レートを実現することができたり、適用可能な変調方式の中で最も変調多値数が大きい変調方式を適用することができたりする場合がある。その一方、移動局装置2においては、受信SINRの劣化が信号成分の劣化と干渉成分の増加の両方に起因し、ソフト・コンバイニング法を用いて干渉成分を抑えつつ信号成分の増大を図らなければ要求伝送レートを実現できない場合がある。これらの状況について、図23を用いて詳細に説明する。
2つのセクタエッジの中間の領域であって、基地局装置1のセルエッジと基地局装置1との中間の地点(エリアB)に位置する移動局装置2bは、エリアAに位置する移動局装置2aと比較して、基地局装置1からの信号成分が減少し、受信SINRが劣化する。
2つのセクタエッジの中間の領域であって、基地局装置1のセルエッジと基地局装置1との中間の地点よりも基地局装置1から遠い地点(エリアC)に位置する移動局装置2cは、エリアAの移動局装置2aと比較して、基地局装置1からの信号成分が大幅に減少し、且つ他セルからの干渉成分が増大し、受信SINRが大幅に劣化する。
2つのセクタ間の領域であって、基地局装置1のセルエッジと基地局装置1との中間の地点よりも基地局装置1から遠い地点(エリアE)に位置する移動局装置2eは、エリアAに位置する移動局装置2aと比較して、基地局装置1からの信号成分が大幅に減少し、かつ他セル及び他セクタ(ここでは、セクタ#2)からの干渉成分が増大し、受信SINRが大幅に劣化する。つまり、エリアDに位置する移動局装置2dは、他セクタからの干渉成分を低減することにより、大幅に受信SINRの改善が図れる。しかし、エリアEに位置する移動局装置2eは他セクタからの干渉成分を低減するだけでは、受信SINRが多少増大するだけなので、信号成分を増大させる必要がある。
本発明の第1態様の基地局装置は、複数のセクタ間のマクロダイバーシチ機能を備えた基地局装置であって、移動局装置の受信状況に基づく所定の判断基準に応じて、複数のマクロダイバーシチ方法の中から移動局装置に対して用いるマクロダイバーシチ方法を選択する。
これにより、移動局装置の状況に応じて、マクロダイバーシチ方法としてファースト・セクタ・セレクション・ウィズ・トランスミッション・ミューティング法を使用して、他セクタから送信される信号による干渉を防いだり、マクロダイバーシチ方法としてソフト・コンバイニング法を使用して、他セクタから送信される信号による干渉を防ぐとともに、信号の受信強度を増加させたりすることを適応的に選択することができ、複数のセクタを有するセルのセルスループット、および複数のセルを有するシステムのシステムスループットを向上させることができる。
10 受信部
20 送信部
21 符号化部
22 変調部
23 パイロット信号生成部
24 フレーム生成部
25 IFFT部
26 セクタ切替部
27a〜27c マクロダイバーシチ選択部
28 周波数変換部
29 送信増幅部
30 送信アンテナ
40 送信部
41 位置検出部
42 伝播路位相抽出部
50 受信部
51 受信アンテナ
52 受信増幅部
53 周波数変換部
54 シンボルタイミング再生部
55 FFT部
56 伝搬路変動推定部
57 伝搬路変動補償部
58 復調部
59 復号化部
60 受信電力検出部
61 受信SINR検出部
70 受信電力差検出部
71 受信SINR差検出部
図1は、本発明の第1の実施形態によるマクロダイバーシチ選択方法を示す概念図である。本実施形態では、アンテナa1から信号を送信する領域であるセクタ#1と、アンテナa2から信号を送信する領域であるセクタ#2との境界の領域であるセクタエッジにおいて、移動局装置2と基地局装置1との距離が所定の閾値よりも小さい領域R1(セル中央部付近のセクタエッジ)に位置する場合には、ファースト・セクタ・セレクション・ウィズ・トランスミッション・ミューティング法を用いる。また、本実施形態では、移動局装置2と基地局装置1との距離が所定の閾値よりも大きい領域であって、セルエッジ付近の領域R2(セルエッジ付近のセクタエッジ)に位置する場合には、ソフト・コンバイニング法を用いる。ここで、セクタエッジとは、2つのセクタの境界の領域(図1における領域R1及びR2)をいう。また、セルエッジとは、2つのセルの境界の領域(図1における領域R2の下側半分の領域)をいう。
受信部10は、移動局装置2(図1)から位置情報、受信電力、受信SINRなどの情報を通知される。送信部20は、符号化部21、変調部22、パイロット信号生成部23、フレーム生成部24、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)部25、セクタ切替部26、マクロダイバーシチ選択部27a、周波数変換部28、送信増幅部29、送信アンテナ30を有する。これらの装置の組は、当該基地局装置の3つのセクタ用に3組設けられている。
符号化部21は、入力されたデータ信号に対して符号化を行う。変調部22は、符号化データ信号に対して変調を行う。パイロット信号生成部23は、伝搬路推定等のための既知系列であるパイロット信号を生成する。フレーム生成部24は、パイロット信号と変調データ信号を用いて、送信フレームを生成する。
マクロダイバーシチ選択部27aは、移動局装置2(図1)より通知された位置情報と受信電力とに基づいてセクタ間のマクロダイバーシチを使用するか否か、及び、使用するマクロダイバーシチ方法の選択を行い、セクタ選択制御情報を出力する。なお、マクロダイバーシチ選択部27aは、受信電力ではなく、受信SINRを用いたり、受信電力と受信SINRの両方を用いたりして、マクロダイバーシチを使用するか否か、及び、使用するマクロダイバーシチ方法の選択を行うこともできる。
周波数変換部28は、時間領域信号の周波数変換を行う。送信増幅部29は、周波数変換した信号の増幅を行い、送信アンテナ30を介して信号を送信する。
受信部50は、受信アンテナ51、受信増幅部52、周波数変換部53、シンボルタイミング再生部54、FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)部55、伝搬路変動推定部56、伝搬路変動補償部57、復調部58、復号化部59、受信電力検出部60を有する。
受信増幅部52は、受信アンテナ51を介して受信した信号の増幅を行う。周波数変換部53は、増幅した信号の周波数変換を行う。シンボルタイミング再生部54は、FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)ウインドウをかけるタイミングを、周波数変換部53の出力から再生し、FFT部55にタイミング制御情報を出力する。
FFT部55は、タイミング制御情報に基づいて、高速フーリエ変換の処理を行い、時間領域信号を周波数領域信号に変換する。伝搬路変動推定部56は、周波数領域信号に変換されたパイロット信号から伝搬路変動を推定する。伝搬路変動補償部57は、伝搬路変動推定部56によって推定された伝搬路変動に基づいて、周波数領域信号に変換されたデータ信号に対して伝搬路変動の補償を行う。
位置検出部41は、例えばGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)を用いて移動局装置2(図1)の位置検出を行う。なお、基地局装置1(図1)から送信される信号は、基地局装置1からの距離に応じて減衰するため、位置検出部41によって、基地局装置1から受信する信号の受信強度の減衰量に基づいて、移動局装置2の位置検出を行うようにしてもよい。移動局装置2は、送信部40により検出した位置情報と各セクタの受信電力を基地局装置1に送信してフィードバックする。なお、基地局装置1がマクロダイバーシチ選択に受信SINRを用いる場合は、移動局装置2に受信SINR検出部61を設けて、受信SINRを検出して、基地局装置1にフィードバックする。基地局装置1がマクロダイバーシチ選択に受信SINRを用いる場合とは、基地局装置1がマクロダイバーシチ選択に受信SINRだけを用いる場合や、受信電力と受信SINRの両方を用いる場合である。
測定し終わっていない場合は、再度ステップU1に戻り、受信電力を測定する。測定し終った場合は、マクロダイバーシチ候補のセクタとして自セル内のセクタの中で現在通信中の接続セクタ以外で受信電力が最も大きいセクタを選択する(ステップU3)。次に、移動局装置2よりフィードバックされた受信電力を基に、基地局装置1は接続セクタと選択したセクタとの間の受信電力の差が所定の閾値Jより大きいか否かを判断する(ステップU4)。ステップU4により、移動局装置2がセクタエッジ付近に位置するか否かを判断することができる。
ステップU4において所定の閾値Jよりも大きいと判断した場合は、セクタエッジから遠いと判断し、マクロダイバーシチを使用しないことを選択する(ステップU6)。ステップU6の処理は、例えば、移動局装置2が、後述する図7のエリアA、B、Cのいずれかの領域に位置する場合に行われる。
ステップU5において、所定の距離Kよりも大きいと判断した場合は基地局装置1から遠いと判断する。そして、セクタ間で同一信号を送信する方法であるマクロダイバーシチ方法A(例えば、ソフト・コンバイニング法)を選択する(ステップU7)。ステップU7の処理は、例えば、移動局装置2が、後述する図7のエリアEの領域に位置する場合に行われる。
ステップU5において、所定の距離Kよりも大きくないと判断した場合は、移動局装置2が基地局装置1から近いと判断する。そして、任意のセクタからのみ信号を送信し、残りのセクタからは送信を行わない方法であるマクロダイバーシチ方法B(例えば、ファースト・セクタ・セレクション・ウィズ・トランスミッション・ミューティング法)を選択する(ステップU8)。ステップU8の処理は、例えば、移動局装置2が、後述する図7のエリアDの領域に位置する場合に行われる。
次に、基地局装置1は選択した方法を用いて送信を行う(ステップU9)。
図5は、本発明の第2の実施形態による基地局装置の構成を示すブロック図である。第1の実施形態による基地局装置の構成(図2)と同じ構成を採る部分については、同一の符号を付してそれらの説明を省略する。第1の実施形態による基地局装置1とは、移動局装置2より位置情報がフィードバックされないことと、マクロダイバーシチ選択部の処理内容とが異なる。マクロダイバーシチ選択部27bは、受信電力、又は受信SINRに基づいて、セクタ間のマクロダイバーシチを使用するか否か、及び、使用するマクロダイバーシチ方法の選択を行い、セクタ選択制御情報を出力する。
なお、図6の移動局装置2の構成において、受信電力検出部60、受信SINR検出部61、受信電力差検出部70、受信SINR差検出部71は、必ずしも全て設ける必要はない。つまり、以下に説明する第2〜第7の実施形態では、どのマクロダイバーシチ選択方法を使用するかに応じて、受信電力検出部60、受信SINR検出部61、受信電力差検出部70、受信SINR差検出部71のうち必要なものだけを移動局装置2に設けるようにして、受信電力又は受信SINRのいずれかの情報のみを基地局装置1に通知するようにしてもよい。
また、移動局装置2が受信電力差や受信SINR差そのものを基地局装置1に通知する構成としたり、移動局装置2が各セクタの受信電力を基地局装置1に通知して受信電力差を計算するという構成にすることもできる。
また、移動局装置2が、各セクタおよび隣接セルの受信電力及び受信SINRを全て検出して、基地局装置1に通知するようにすれば、基地局装置1は全てのマクロダイバーシチの選択方法を用いることができる。
一方、受信電力、受信SINRのうち使用する情報のみを移動局装置2から基地局装置1に通知するようにすれば、通知する情報量を減らすことができ、効率的にマクロダイバーシチ方法の選択を行うことができる。
第2の実施形態は、受信電力、又は受信SINRを用いて、移動局装置2の受信状況に応じて変動する受信特性からマクロダイバーシチ方法の選択を行う。移動局装置2の位置も受信状況の一部に含まれる。先ず、その背景となるポイントについて、移動局装置2の位置に応じて移動局装置2が、複数のセクタから受信する信号がそれぞれどのような受信特性となるかを示す。この受信特性は、受信電力と受信SINRの変動の違いを示している。なお、ここで示す受信特性は時間的に平均的な値を示したものであり、フェージング等により変化する瞬時的な値を示したものではない。
2つのセクタエッジの中間の領域(ここでは、セクタ#1とセクタ#2とのセクタエッジと、セクタ#1とセクタ#3とのセクタエッジとの中間の領域)であって、基地局装置1のセルエッジと基地局装置1との中間の地点よりも基地局装置1に近い地点であるエリアAに位置する移動局装置2aは、セクタ#1からの受信電力が非常に大きく、セクタ#2からの受信電力は非常に小さい。
2つのセクタエッジの中間の領域であって、基地局装置1のセルエッジと基地局装置1との中間の地点であるエリアBに位置する移動局装置2bは、セクタ#1からの受信電力がある程度大きく、セクタ#2からの受信電力は非常に小さい。エリアAの移動局装置2aと比較して、エリアBの移動局装置2bは、セクタ#1からの受信電力がある程度減少する。
2つのセクタエッジの中間の領域であって、基地局装置1のセルエッジと基地局装置1との中間の地点よりも基地局装置1から遠い地点であるエリアCに位置する移動局装置2cは、セクタ#1からの受信電力が小さく、セクタ#2からの受信電力は非常に小さい。
エリアAの移動局装置2aと比較して、エリアCの移動局装置2cは、セクタ#1からの受信電力が大幅に減少する。
2つのセクタ間の領域であって、基地局装置1のセルエッジと基地局装置1との中間の地点よりも基地局装置1から遠い地点であるエリアEに位置する移動局装置2eは、セクタ#1からの受信電力が小さく、セクタ#2からの受信電力も小さい。エリアAに位置する移動局装置2aと比較して、エリアEの移動局装置2eは、セクタ#1からの受信電力が大幅に減少し、セクタ#2からの受信電力がある程度増大する。なお、エリアEは、セルエッジ付近のセクタエッジに相当する。
基地局装置1を中心としたセクタ#2の円周方向の中央であって、径方向で基地局装置1に近い地点(エリアF)に位置する移動局装置2fは、セクタ#1からの受信電力が非常に小さく、セクタ#2からの受信電力が非常に大きい。エリアAの移動局装置2aと比較して、エリアFの移動局装置2fは、セクタ#1からの受信電力が大幅に減少し、セクタ#2からの受信電力が大幅に増大する。つまり、セクタアンテナa1〜a3の指向性にも依存するが、受信電力は基地局装置1からの距離に依存する。
エリアBに位置する移動局装置2bは、セクタ#1の受信SINRがある程度大きく、セクタ#2の受信SINRが非常に小さい。エリアAの移動局装置と比較して、エリアBの移動局装置2bは、セクタ#1の受信SINRがある程度減少する。エリアCに位置する移動局装置2cは、セクタ#1の受信SINRが小さく、セクタ#2の受信SINRが非常に小さい。エリアAの移動局装置2aと比較して、エリアCに位置する移動局装置2cは、セクタ#1の受信SINRが大幅に減少する。また、他セルからの干渉成分も大きくなり、受信SINRが劣化する。
第2の実施形態は、これら各セクタの受信電力と受信SINRの特性、及びそれらの特性の差を用いて適切なマクロダイバーシチ方法を選択する。
測定し終わっていない場合は、再度ステップV1に戻り受信電力を測定する。測定し終った場合は、マクロダイバーシチ候補のセクタとして自セル内のセクタの中で現在通信中の接続セクタ以外で受信電力が最も大きいセクタを選択する(ステップV3)。
ステップV5において所定の閾値M1より大きいと判断した場合は、移動局装置2がセクタエッジから遠いと判断し、マクロダイバーシチを使用しないことを選択する(ステップV7)。ステップV7の処理は、例えば、移動局装置2が、図7のエリアAの領域に位置する場合に行われる。
ステップV5において所定の閾値M1より大きくないと判断した場合は、移動局装置2がセクタエッジから近いと判断し、マクロダイバーシチ方法B(例えば、ファースト・セクタ・セレクション・ウィズ・トランスミッション・ミューティング法)を選択する(ステップV8)。ステップV8の処理は、例えば、移動局装置2が、図7のエリアDの領域に位置する場合に行われる。
ステップV6において所定の閾値M2より大きくないと判断した場合は、移動局装置2がセクタエッジから近いと判断し、マクロダイバーシチ方法A(例えば、ソフト・コンバイニング法)を選択する(ステップV10)。ステップV10の処理は、例えば、移動局装置2が、図7のエリアEの領域に位置する場合に行われる。
なお、例えば、移動局装置2が、図7の2つのセクタエッジの中間の領域であって、基地局装置1のセルエッジと基地局装置1との中間の地点であるエリアBの領域に位置する場合は、ステップV7またはステップV9の処理が行なわれるが、ステップV4の閾値Lの値によりどちらかの処理に導かれるかが決まる。また、例えば、移動局装置2が、図7の基地局装置1を中心としたセクタ#2の円周方向の中央であって、径方向で基地局装置1に近い地点であるエリアFに位置する場合は、ステップV2とステップV3の処理の間で通常のハードハンドオフ処理が行なわれ、接続セクタがセクタ#1からセクタ#2に変更される。
次に、基地局装置1は選択した方法を用いて送信を行う(ステップV11)。
上記の選択処理により、GPSなどの位置検出部を余分に設けることなく、移動局装置2の位置によって変動する受信特性そのものから、適切なマクロダイバーシチ方法を選択することができる。
次に、本発明の第3の実施形態によるマクロダイバーシチ選択方法について説明する。
なお、基地局装置1及び移動局装置2の構成については、第2の実施形態による基地局装置1(図5)及び移動局装置2(図6)と同じであるので、それらの説明を省略する。
ステップW1〜W4、W7〜W11の処理については、図9のステップV1〜V4、V7〜V11とそれぞれ同一であるので、それらの処理についての説明を省略する。
上記の図10の選択処理により、よりデータの誤り率に関連する受信特性を考慮して、適切なマクロダイバーシチ方法を選択することができる。
次に、本発明の第4の実施形態によるマクロダイバーシチ選択方法について説明する。
なお、基地局装置1及び移動局装置2の構成については、第2の実施形態による基地局装置1(図5)及び移動局装置2(図6)と同じであるので、それらの説明を省略する。
ステップX1〜X4、X7〜X11の処理については、図9のステップV1〜V4、V7〜V11とそれぞれ同一であるので、それらの処理についての説明を省略する。
上記の選択処理により、よりマクロダイバーシチを適用することが妥当か否かを判断することができ、適切なマクロダイバーシチ方法を選択することができる。
次に、本発明の第5の実施形態によるマクロダイバーシチ選択方法について説明する。
なお、基地局装置1及び移動局装置2の構成については、第2の実施形態による基地局装置1(図5)及び移動局装置2(図6)と同じであるので、それらの説明を省略する。
測定し終わっていない場合は、再度ステップY1に戻り受信電力を測定する。測定し終った場合は、マクロダイバーシチ候補のセクタとして自セル内のセクタの中で現在通信中の接続セクタ以外で受信電力が最も大きいセクタを選択する(ステップY3)。次に、移動局装置2よりフィードバックされた受信電力を基に、自セクタの受信電力が所定の閾値Lより大きいか否かを判断する(ステップY4)。ステップY4により、移動局装置2が基地局装置1の近くに位置するか否かを判断することができる。なお、閾値Lは、図9のステップV4における閾値Lと同じ値としてもよいし、異なる値としてもよい。
ステップY5において所定の閾値Pより大きいと判断した場合は、移動局装置2がセルエッジ付近に位置していないと判断し、ステップY6へ移行する。ステップY5において所定の閾値Pより大きくないと判断した場合は、移動局装置2がセルエッジ付近に位置すると判断し、ステップY7に移行する。ステップY6に移行した場合、両セクタ間の受信電力の差が所定の閾値M1より大きいか否かを判断する。ステップY6により、移動局装置2がセクタエッジの近くに位置するか否かを判断することができる。
なお、閾値M1は、図9のステップV5における閾値M1と同じ値としてもよいし、異なる値としてもよい。
ステップY6において所定の閾値M1より大きくないと判断した場合は、移動局装置2がセクタエッジから近いと判断し、マクロダイバーシチ方法B(例えば、ファースト・セクタ・セレクション・ウィズ・トランスミッション・ミューティング法)を選択する(ステップY9)。ステップY9の処理は、例えば、移動局装置2が、図7のエリアDの領域に位置する場合に行われる。
ステップY7に移行した場合、両セクタ間の受信電力の差が所定の閾値M2より大きいか否かを判断する。ステップY7により、移動局装置2がセクタエッジの近くに位置するか否かを判断することができる。なお、閾値M2は、図9のステップV6における閾値M2と同じ値としてもよいし、異なる値としてもよい。
ステップY7において所定の閾値M2より大きいと判断した場合は、移動局装置2がセクタエッジから遠いと判断し、マクロダイバーシチを使用しないことを選択する(ステップY10)。ステップY10の処理は、例えば、移動局装置2が、図7のエリアCの領域に位置する場合に行われる。
ステップY7において所定の閾値M2より大きくないと判断した場合は、移動局装置2がセクタエッジから近いと判断し、マクロダイバーシチ方法A(例えば、ソフト・コンバイニング法)を選択する(ステップY11)。ステップY11の処理は、例えば、移動局装置2が、図7のエリアEの領域に位置する場合に行われる。
なお、例えば、移動局装置2が、図7の2つのセクタエッジの中間の領域であって、基地局装置1のセルエッジと基地局装置1との中間の地点であるエリアBの領域に位置する場合は、ステップY8またはステップY10の処理が行なわれるが、ステップY4の閾値Lの値とステップY5の閾値Pの値によりどちらかの処理に導かれるかが決まる。また、例えば、移動局装置2が、図7の基地局装置1を中心としたセクタ#2の円周方向の中央であって、径方向で基地局装置1に近い地点であるエリアFに位置する場合は、ステップY2とステップY3の処理の間で通常のハードハンドオフ処理が行なわれ、接続セクタがセクタ#1からセクタ#2に変更される。
次に、基地局装置1は選択した方法を用いて送信を行う(ステップY12)。
上記の図12の処理により、セルエッジからの位置を推定して、それに伴う他セルからの干渉成分も考慮して、適切なマクロダイバーシチ方法を選択することができる。
次に、本発明の第6の実施形態によるマクロダイバーシチ選択方法について説明する。
なお、基地局装置1及び移動局装置2の構成については、第2の実施形態による基地局装置1(図5)及び移動局装置2(図6)と同じであるので、それらの説明を省略する。
測定し終わっていない場合は、再度ステップZ1に戻り、受信SINRを測定する。測定し終った場合は、マクロダイバーシチ候補のセクタとして自セル内のセクタの中で現在通信中の接続セクタ以外で受信SINRが最も大きいセクタを選択する(ステップZ3)。次に、移動局装置2よりフィードバックされた隣接セルの隣接セクタの受信SINRが所定の閾値Qより小さいか否かを判断する(ステップZ4)。ここで、移動局装置2は他セルのセクタの受信SINRの中で最も大きい値のセクタを隣接セルの受信電力としてフィードバックしている。ステップZ4により、移動局装置2がセルエッジの近くに位置するか否かを判断することができる。
ステップZ4において所定の閾値Qより小さいと判断した場合は、移動局装置2がセルエッジから遠いと判断し、ステップZ5に移行する。
ステップZ5において所定の閾値N1より大きいと判断した場合は、移動局装置2がセクタエッジから遠いと判断し、マクロダイバーシチを使用しないことを選択する(ステップZ7)。ステップZ7の処理は、例えば、移動局装置2が、図7のエリアAの領域に位置する場合に行われる。
ステップZ5において所定の閾値N1より大きくないと判断した場合は、移動局装置2がセクタエッジから近いと判断し、マクロダイバーシチ方法B(例えば、ファースト・セクタ・セレクション・ウィズ・トランスミッション・ミューティング法)を選択する(ステップZ8)。ステップZ8の処理は、例えば、移動局装置2が、図7のエリアDの領域に位置する場合に行われる。
ステップZ6に移行した場合、自セクタの受信SINRが所定の閾値N2より大きいか否かを判断する。ステップZ6により、移動局装置2がセクタエッジの近くに位置するか否かを判断することができる。なお、閾値N2は、図10のステップW6における閾値N1と同じ値としてもよいし、異なる値としてもよい。
ステップZ6において所定の閾値N2より大きくないと判断した場合は、移動局装置2がセクタエッジから近いと判断し、マクロダイバーシチ方法A(例えば、ソフト・コンバイニング法)を選択する(ステップZ10)。ステップZ10の処理は、例えば、移動局装置2が、図7のエリアEの領域に位置する場合に行われる。
なお、例えば、移動局装置2が、図7の2つのセクタエッジの中間の領域であって、基地局装置1のセルエッジと基地局装置1との中間の地点であるエリアBの領域に位置する場合は、ステップZ7またはステップZ9の処理が行なわれるが、ステップZ4の閾値Qの値によりどちらかの処理に導かれるかが決まる。また、例えば、移動局装置2が、図7の基地局装置1を中心としたセクタ#2の円周方向の中央であって、径方向で基地局装置1に近い地点であるエリアFに位置する場合は、ステップZ2とステップZ3の処理の間で通常のハードハンドオフ処理が行なわれ、接続セクタがセクタ#1からセクタ#2に変更される。
次に、基地局装置1は選択した方法を用いて移動局装置2に対して送信を行う(ステップZ11)。
上記処理により、セルエッジからの位置を推定して、それに伴う他セルからの干渉成分も考慮しつつ、フィードバック情報を受信SINRに一本化してフィードバック情報量を減らして、適切なマクロダイバーシチ方法を選択することができる。
なお、第1〜第6の実施形態において、移動局装置が受信電力を測定するのは全てのセクタではなく、基地局装置が任意に決めたセクタとした構成とすることもできる。
図14は、本発明の第7の実施形態によるマクロダイバーシチ選択方法を示す概念図である。基地局装置1に近いエリアR3(セル中央部付近のセクタエッジ)ではマクロダイバーシチ方法B(例えば、ファースト・セクタ・セレクション・ウィズ・トランスミッション・ミューティング法)を用いることは他の実施形態と同じであるが、セルエッジに近いエリアR4(セルエッジ付近のセクタエッジ)では、伝播路の位相特性によってソフト・コンバイニング法とマクロダイバーシチ方法B(例えば、ファースト・セクタ・セレクション・ウィズ・トランスミッション・ミューティング法)のどちらかを選択して用いる点が他の実施形態と異なる。
第1の実施形態による基地局装置1(図2)と同じ構成を採る部分については、同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
本実施形態では、マクロダイバーシチ選択部27cに入力される信号と、マクロダイバーシチ選択部27cの処理内容が、第1の実施形態による基地局装置1と異なる。
基地局装置1には、移動局装置2より伝播路の位相情報がフィードバックされ、マクロダイバーシチ選択部27cに入力される。これらの情報に基づいてセクタ間のマクロダイバーシチを使用するか否か、及び、使用するマクロダイバーシチ方法の選択を行い、セクタ選択制御情報を出力する。具体的な選択方法は図17を参照して後述する。
第1の実施形態による移動局装置2(図3)と同じ構成を採る部分については、同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
本実施形態では、伝播路の位相を抽出する伝播路位相抽出部42を備える点と、抽出された伝播路位相を基地局装置1にフィードバックする点が、第1の実施形態による移動局装置2と異なる。
図17では、ステップUU5において移動局装置2と基地局装置1の距離が所定の閾値Kより大きいと判断した場合、更にステップUU7において自セクタと他セクタ間の伝播路の位相差(Δθ=|θ1−θ2|)が所定の閾値Δθth(例えば、Δθth=90度)より小さいか否かを判断する。
ステップUU7において、所定の閾値Δθthより小さいと判断した場合は、ソフト・コンバイニング法を選択する(ステップUU8)。ステップUU8の処理は、例えば、移動局装置2が、図7のエリアEの領域に位置する場合に行われる。
ステップUU7において、所定の閾値Δθthより小さくないと判断した場合は、マクロダイバーシチ方法B(例えば、ファースト・セクタ・セレクション・ウィズ・トランスミッション・ミューティング法)を選択する(ステップUU9)。これは、伝播路の位相差が大きい場合には、ソフト・コンバイニング法を選択すると、各セクタからの信号が打ち消し合うため、マクロダイバーシチ効果を得ることができないためである。ステップUU9の処理は、例えば、移動局装置2が、図7のエリアDの領域に位置する場合に行われる。
次に、基地局装置1は選択した方法を用いて送信を行う(ステップUU10)。
本実施形態では、第1の実施形態と同様にマクロダイバーシチの選択に関して移動局装置2の位置情報を用いる場合について説明したが、第2〜第6の実施形態と同様にマクロダイバーシチの選択に関して受信電力、又は受信SINRを用いる場合にも適用できる。
つまり、図5において、基地局装置1は、更に移動局装置2より伝播路の位相情報がフィードバックされ、マクロダイバーシチ選択部27bはその位相情報も用いてセクタ間のマクロダイバーシチを使用するか否かと、使用するマクロダイバーシチ方法の選択を行い、セクタ選択制御情報を出力するようにする。
また、図6において、移動局装置2は、更に伝播路位相抽出部を備え、抽出した各セクタの伝播路の位相情報を基地局装置1にフィードバックする。
ステップVV6において自セクタと他セクタの両セクタ間の受信電力の差が所定の閾値M2より大きくないと判断した場合、更にステップVV7において自セクタと他セクタ間の伝播路の位相差(Δθ=|θ1−θ2|)が所定の閾値Δθth(例えば、Δθth=90度)より小さいか否かを判断する。ステップVV7において、所定の閾値Δθthより小さいと判断した場合は、ソフト・コンバイニング法を選択する(ステップVV11)。ステップVV7において、所定の閾値Δθthより小さくないと判断した場合は、マクロダイバーシチ方法B(例えば、ファースト・セクタ・セレクション・ウィズ・トランスミッション・ミューティング法)を選択する(ステップVV12)。ステップVV11、VV12の処理は、例えば、移動局装置2が、図7のエリアEの領域に位置する場合に行われる。
他の第3〜第6実施形態でも、ステップVV7、ステップVV11、VV12のような処理を行ってもよい。
なお、マクロダイバーシチ方法Bとして、ファースト・セクタ・セレクション・ウィズ・トランスミッション・ミューティング法ではなく、送信電力をもう一方のセクタよりも小さい値にして、もう一方のセクタに与える干渉成分を緩和する方法を用いることもできる。
また、第1〜第7の実施形態において、受信電力の検出に関して、パイロット信号から検出する場合に限定するものではない。例えば、伝搬路推定等のパイロット信号とは異なる信号を基地局装置1が送信して、移動局装置2がそれを用いて受信電力を検出する構成とすることもできる。 また、第1〜第7の実施形態において、候補セクタのしぼり込みは、受信電力に基づいて判断する場合に限定されるものではなく、受信SINRに基づいて判断するようにしてもよい。また、本実施形態では、2つのセクタ#1、#2を用いてマクロダイバーシチを行う場合について説明したが、3つ以上のセクタを用いてマクロダイバーシチを行うようにしてもよい。
これにより、2つのセクタからの受信電力が大きく、セクタ間干渉の影響による受信特性の劣化が支配的なセル中央部付近のセクタエッジでは、マクロダイバーシチ方法Aを使用して、一方のセクタから移動局装置2に対して信号を送信している場合には、他方のセクタから移動局装置2に対して信号を送信するのを停止する、または他方のセクタから移動局装置2に対して送信電力を減らして信号を送信することにより、2つのセクタから1台の移動局装置2に送信される信号が干渉することを防止する、または低減することにより要求品質を確保しつつ、マクロダイバーシチ対象外の隣接セクタ、および隣接セルに与える干渉を低減することができる。
また、2つのセクタからの受信電力が小さく、セクタ間干渉の影響と信号電力の減少とセル間干渉の影響により受信特性が劣化するセルエッジ付近のセクタエッジでは、マクロダイバーシチ方法Bを使用して、2つのセクタから移動局装置2に対して同一の情報から生成した信号を送信することにより、2つのセクタから1台の移動局装置2に送信される信号が干渉することを防止することができるとともに、2つのセクタから送信される信号を合成することにより、受信電力を増加させることにより要求品質を確保することができる。また、セルエッジ付近のセクタエッジにおいても、マクロダイバーシチ方法Bとしてソフト・コンバイニング法の効果が余り得られない状況下では、マクロダイバーシチ方法Aを使用することにより、移動局装置2の受信特性を向上させることができる。
これにより、複数のセクタから移動局装置2に対して信号を送信する基地局1のセルスループットや、複数のセルからなるシステムスループットを向上させることができる。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
Claims (36)
- 複数のセクタ間のマクロダイバーシチ機能を備えた基地局装置であって、
移動局装置の受信状況に基づく所定の判断基準に応じて、複数のマクロダイバーシチ方法の中から移動局装置に対して用いるマクロダイバーシチ方法を選択する基地局装置。 - セクタ間で同一情報から生成した信号を複数セクタから送信する第1のマクロダイバーシチ方法と、セクタ間で異なる情報から生成した信号を任意のセクタに与える干渉を抑制するようにして複数セクタから送信する第2のマクロダイバーシチ方法とを、移動局装置の受信状況に基づく所定の判断基準に応じて選択する請求項1記載の基地局装置。
- 移動局装置の位置を検出し、移動局装置がセル中央部付近のセクタエッジに位置する場合には第2のマクロダイバーシチ方法を選択し、移動局装置がセルエッジ付近のセクタエッジに位置する場合には第1のマクロダイバーシチ方法を選択する請求項2記載の基地局装置。
- 移動局装置における接続中のセクタである自セクタの受信電力と、自セクタと接続外のセクタである他セクタとの間の受信電力差とに基づいてマクロダイバーシチを使用するか否か、及び、使用するマクロダイバーシチ方法の選択を行う請求項2記載の基地局装置。
- 移動局装置における自セクタの受信電力と、自セクタの受信信号対干渉雑音比とに基づいてマクロダイバーシチを使用するか否か、及び、使用するマクロダイバーシチ方法の選択を行う請求項2記載の基地局装置。
- 移動局装置における自セクタの受信電力と、自セクタと他セクタとの間の受信信号対干渉雑音比の差とに基づいてマクロダイバーシチを使用するか否か、及び、使用するマクロダイバーシチ方法の選択を行う請求項2記載の基地局装置。
- 更に、自セクタと隣接セルとの受信電力の差に基づいてマクロダイバーシチを使用するか否か、及び、使用するマクロダイバーシチ方法の選択を行う請求項4〜6のいずれかの項に記載の基地局装置。
- 更に、隣接セルの受信電力に基づいてマクロダイバーシチを使用するか否か、及び、使用するマクロダイバーシチ方法の選択を行う請求項4〜6のいずれかの項に記載の基地局装置。
- 移動局装置における隣接セルの受信信号対干渉雑音比と、自セクタの受信信号対干渉雑音比とに基づいてマクロダイバーシチを使用するか否か、及び、使用するマクロダイバーシチ方法の選択を行う請求項2記載の基地局装置。
- 移動局装置における隣接セルの受信信号対干渉雑音比と、自セクタと他セクタの間の受信信号対干渉雑音比の差とに基づいてマクロダイバーシチを使用するか否か、及び、使用するマクロダイバーシチ方法の選択を行う請求項2記載の基地局装置。
- 第1のマクロダイバーシチ方法として、セクタ間で同一信号を送信する方法であるソフト・コンバイニング法を用いる請求項2〜10のいずれかの項に記載の基地局装置。
- 第1のマクロダイバーシチ方法として、セクタ間で時空間符号化を行って符号化した信号を送信する方法であるスペース・タイム・トランスミット・ダイバーシチ法を用いる請求項2〜10のいずれかの項に記載の基地局装置。
- 第1のマクロダイバーシチ方法として、セクタ毎の移動局装置の伝播路情報に基づいて送信重みを計算し、計算した送信重みを各セクタで乗算した信号を送信する方法を用いる請求項2〜10のいずれかの項に記載の基地局装置。
- 第2のマクロダイバーシチ方法として、任意のセクタからのみ信号を送信し、残りのセクタからは送信を行わない方法であるファースト・セクタ・セレクション・ウィズ・トランスミッション・ミューティング法を用いる請求項2〜10のいずれかの項に記載の基地局装置。
- 第2のマクロダイバーシチ方法として、任意のセクタからのみ通常の送信電力で信号を送信し、残りのセクタからは送信電力を小さくして送信を行う方法を用いる請求項2〜10のいずれかの項に記載の基地局装置。
- 基地局装置から移動局装置への伝播路の位相情報に基づいて、マクロダイバーシチ方法の選択を行い、伝播路の位相差が所定の閾値よりも大きい場合には第2のマクロダイバーシチ方法を選択し、所定の閾値よりも小さい場合にはソフト・コンバイニング法を選択する請求項11記載の基地局装置。
- 第1のマクロダイバーシチ方法と第2のマクロダイバーシチ方法の選択要求信号を請求項2記載の基地局装置に送信する移動局装置。
- 移動局装置における他セクタの受信電力、または自セクタと他セクタ間の受信電力の差の少なくとも一方と、自セクタの受信電力とを請求項4記載の基地局装置に送信する移動局装置。
- 移動局装置における自セクタの受信信号対干渉雑音比と、自セクタの受信電力とを請求項5記載の基地局装置に送信する移動局装置。
- 移動局装置における自セクタの受信信号対干渉雑音比と他セクタの受信信号対干渉雑音比、又は、自セクタと他セクタ間の受信信号対干渉雑音比の差の少なくとも一方と、自セクタの受信電力とを請求項6記載の基地局装置に送信する移動局装置。
- 更に、自セクタと隣接セルとの受信電力の差を請求項7記載の基地局装置に送信する請求項18〜20のいずれかの項に記載の移動局装置。
- 更に、隣接セルの受信電力を請求項7記載の基地局装置に送信する請求項18〜20のいずれかの項に記載の移動局装置。
- 移動局装置における自セクタの受信信号対干渉雑音比と、隣接セルの受信信号対干渉雑音比とを請求項9記載の基地局装置に送信する移動局装置。
- 移動局装置における自セクタの受信信号対干渉雑音比と他セクタの受信信号対干渉雑音比、又は、自セクタと他セクタ間の受信信号対干渉雑音比の差の少なくとも一方と、隣接セルの受信信号対干渉雑音比とを請求項10記載の基地局装置に送信する移動局装置。
- 自セクタと他セクタとの間の伝播路の位相差を抽出し、請求項16記載の基地局装置に送信する請求項18〜24のいずれかの項に記載の移動局装置。
- 請求項4〜10、16のいずれかの項に記載の基地局装置におけるマクロダイバーシチを使用するか否か、及び、使用するマクロダイバーシチ方法の選択を行い、第1のマクロダイバーシチ方法と第2のマクロダイバーシチ方法の選択要求信号を基地局装置に送信する移動局装置。
- セクタ間で同一情報から生成した信号を複数セクタから送信する第1のマクロダイバーシチ方法と、セクタ間で異なる情報から生成した信号を任意のセクタに与える干渉を抑制するようにして複数セクタから送信する第2のマクロダイバーシチ方法とを、移動局装置の受信状況に基づく所定の判断基準に応じて選択するマクロダイバーシチ選択方法。
- 接続中のセクタである自セクタの受信電力と、自セクタと他セクタの間の受信電力の差に基づいてマクロダイバーシチを使用するか否か、及び、使用するマクロダイバーシチ方法の選択を行う請求項27記載のマクロダイバーシチ選択方法。
- 接続中のセクタである自セクタの受信電力と、自セクタの受信信号対干渉雑音比とに基づいてマクロダイバーシチを使用するか否か、及び、使用するマクロダイバーシチ方法の選択を行う請求項27記載のマクロダイバーシチ選択方法。
- 接続中のセクタである自セクタの受信電力と、自セクタと他セクタ間の受信信号対干渉雑音比の差とに基づいてマクロダイバーシチを使用するか否か、及び、使用するマクロダイバーシチ方法の選択を行う請求項27記載のマクロダイバーシチ選択方法。
- 更に、自セクタと隣接セルとの受信電力の差に基づいてマクロダイバーシチを使用するか否か、及び、使用するマクロダイバーシチ方法の選択を行う請求項28〜30のいずれかの項に記載のマクロダイバーシチ選択方法。
- 更に、隣接セルの受信電力に基づいてマクロダイバーシチを使用するか否か、及び、使用するマクロダイバーシチ方法の選択を行う請求項28〜30のいずれかの項に記載のマクロダイバーシチ選択方法。
- 隣接セルの受信信号対干渉雑音比と、自セクタの受信信号対干渉雑音比とに基づいてマクロダイバーシチを使用するか否か、及び、使用するマクロダイバーシチ方法の選択を行う請求項27記載のマクロダイバーシチ選択方法。
- 隣接セルの受信信号対干渉雑音比と、自セクタと他セクタとの間の受信信号対干渉雑音比の差とに基づいてマクロダイバーシチを使用するか否か、及び、使用するマクロダイバーシチ方法の選択を行う請求項27記載のマクロダイバーシチ選択方法。
- 基地局装置から移動局装置への伝播路の位相情報に基づいて、伝播路の位相差が所定の閾値よりも大きい場合には、セクタ間で異なる情報から生成した信号を任意のセクタに与える干渉を抑制するようにして複数セクタから送信する第2のマクロダイバーシチ方法を選択し、伝播路の位相差が所定の閾値よりも小さい場合には、第1のマクロダイバーシチ方法としてセクタ間で同一信号を送信する方法であるソフト・コンバイニング法を選択する請求項28〜34記載のマクロダイバーシチ選択方法。
- 請求項27〜35のいずれかの項に記載のマクロダイバーシチ選択方法を用いてマクロダイバーシチの選択を基地局装置又は移動局装置で行う無線通信システム。
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