JPWO2007029490A1 - レンズ移動装置及びディスク装置 - Google Patents

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Abstract

簡易な調整手段により、光ディスクの反りや面振れ等に対するレンズの追従性を持たせることを目的とする。この目的を達成するため、この実施形態に係るレンズ移動装置100は、レンズ支持体104と、第1の焦点方向位置調整手段101と、第2の焦点方向位置調整手段102とを含んで構成される。第1の焦点方向位置調整手段101は、レンズ支持体104の走査方向内側INに設けられて、磁力P1によりレンズ103の焦点方向Fの位置を調整する。第2の焦点方向位置調整手段102は、レンズ支持体104の走査方向外側OUT側に設けられて、磁力によりレンズ103の焦点方向Fの位置を調整し、かつ第1の焦点方向位置調整手段101よりも大きい磁力P2を発生する。

Description

本発明は、光ディスク装置が備える光ピックアップのレンズの位置を調整する技術に関する。
光ディスク等に記録された情報の再生、あるいは光ディスク等に対して情報の記録、再生を行うディスク装置では、情報の読み取りあるいは情報の記録に用いる光を光学系に設けられたレンズによって収束して、光ディスクへ照射する。このレンズは、一般に支持体へ取り付けられるとともに、支持体に設けられるコイルが発生する磁界によって、焦点方向の位置や走査方向の位置が調整される。特許文献1には、レンズホルダを複数のばねで揺動可能に支持する光ピックアップが開示されている。
特開2003−346368号公報
ところで、光ディスクは一見すると平面に見えるが、製造ばらつきや使用環境等によって、反りが発生することがある。また、光ディスクは高速で回転するため、光ディスクの質量バランスに偏りがあると、これに起因して光ディスクの面振れが発生することもある。光ディスクに反りが発生したり、回転中に面振れが発生したりすると、光ディスクの傾きが発生して、情報の読み取り性能等に影響を与える。このため、情報の読み取りや記録時には、レンズを光ディスクの記録面等の傾きに対して追従させて、光ディスクの傾きとレンズの傾きとの差を一定値内に維持する必要がある。
特許文献1に開示されている技術では、レンズホルダを支持するばねの寸法や形状等を調整することによって異なるばね定数のばねでレンズホルダを支持することにより、レンズが焦点方向に移動するときにレンズを光ディスクの反りに追従させることが考えられる。しかし、レンズホルダを支持するばねは線径が数十μmと小さく、ばねの寸法や形状等を数μmのオーダーで調整することは困難である。
そこで、本発明は、上述した課題をその一例として解決するものであって、簡易な調整手段により、光ディスクの反りや面振れ等に対するレンズの追従性を持たせることができるレンズ移動装置及びディスク装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、光源からの光を記録媒体に照射するレンズを支持するレンズ支持体と、前記レンズ支持体の、前記記録媒体に対する前記レンズの走査方向内側に設けられて、磁力により前記レンズの焦点方向の位置を調整する第1の焦点方向位置調整手段と、前記レンズ支持体の、前記記録媒体に対する前記レンズの走査方向外側に設けられて、磁力により前記レンズの焦点方向の位置を調整し、かつ、前記第1の焦点方向位置調整手段よりも大きい磁力を発生する第2の焦点方向位置調整手段と、を含むことを特徴とするレンズ移動装置である。
図1は、この実施形態に係るレンズ移動装置を示す側面図である。 図2は、実施例1に係るディスク装置を示す平面図である。 図3は、走査方向と焦点方向との説明図である。 図4は、実施例1に係るディスク装置が備える光ピックアップの光学系を示す斜視図である。 図5は、実施例1に係るレンズ移動装置が備えるレンズ移動用アクチュエータの変形例を示す説明図である。 図6−1は、実施例1に係るレンズ移動装置の動作を示す説明図である。 図6−2は、実施例1に係るレンズ移動装置の動作を示す説明図である。 図7−1は、実施例2に係るレンズ移動装置の構成を示す説明図である。 図7−2は、実施例2に係るレンズ移動装置の構成を示す説明図である。 図7−3は、実施例2に係るレンズ移動装置の構成を示す説明図である。 図8−1は、実施例2に係るレンズ移動装置の動作を示す説明図である。 図8−2は、実施例2に係るレンズ移動装置の動作を示す説明図である。 図9−1は、アクチュエータ基板をレンズホルダに接着した状態を示す側面図である。 図9−2は、アクチュエータ基板をレンズホルダに接着した状態を示す側面図である。 図10は、実施例2に係るレンズ移動装置において、フォーカスコイル又はトラッキングコイルに電流を流した場合におけるレンズの温度の時間変化を示した説明図である。
符号の説明
1 ディスク装置
2 光ピックアップ
2L 光学系
15 レンズ
19 光ディスク
30I 内側フォーカスコイル
30O 内側フォーカスコイル
40、40a、100 レンズ移動装置
50 レンズホルダ
101 第1の焦点方向位置調整手段
102 第2の焦点方向位置調整手段
103 レンズ
104 レンズ支持体
105 記録媒体
以下、この発明につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)によりこの発明が限定されるものではない。また、以下に説明する実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、この実施形態に係るレンズ移動装置を示す側面図である。この実施形態に係るレンズ移動装置100は、ディスク装置の光ピックアップに搭載されて、記録媒体105の反りや面振れ等に、レンズ103を追従させる。図1に示すように、この実施形態に係るレンズ移動装置100は、レンズ支持体104と、第1の焦点方向位置調整手段101と、第2の焦点方向位置調整手段102とを含んで構成される。
レンズ支持体104は、レンズ103を支持する。レンズ103は、レーザーダイオード等の光源からの光を収束させて記録媒体105に照射する。レンズ103は、焦点方向Fに移動して記録媒体105の記録面との焦点を合わせ、また、走査方向Sに移動して、記録媒体105に記録されている情報を順次読み取ったり、記録媒体105へ情報を記録したりする。
第1の焦点方向位置調整手段101は、レンズ支持体104の、記録媒体105に対するレンズ103の走査方向内側INに設けられて、磁力P1によりレンズ103の焦点方向Fの位置を調整する。第2の焦点方向位置調整手段102は、レンズ支持体104の、記録媒体105に対するレンズ103の走査方向外側OUT側に設けられて、磁力によりレンズ103の焦点方向Fの位置を調整し、かつ第1の焦点方向位置調整手段101よりも大きい磁力P2を発生する。ここで、ここで、レンズ103の走査方向内側INは、記録媒体105の回転中心軸Zr側であり、また、レンズ103の走査方向外側OUTは、記録媒体105の径方向外側である。
このように、この実施形態に係るレンズ移動装置100では、第2の焦点方向位置調整手段102の発生する磁力P2が、第1の焦点方向位置調整手段101の発生する磁力P1よりも大きい。このため、第1及び第2の焦点方向位置調整手段101、102によってレンズ103をその焦点方向Fに移動させた場合、レンズ移動装置100は、記録媒体105の径方向外側の方が径方向内側(すなわち、回転中心軸Zr側)よりも移動量が大きくなる。
その結果、例えば、記録媒体105に反りが生じている場合において、レンズ移動装置100が記録媒体105に近づく方向に移動すると、レンズ移動装置100の走査方向外側が記録媒体105側に傾く。これによって、記録媒体105の反りにレンズ103を追従させることができる。また、レンズ移動装置100が記録媒体105から離れる方向に移動すると、レンズ移動装置100の走査方向外側が記録媒体105から離れる方向に傾く。これによって、記録媒体105の反りにレンズ103を追従させることができる。
そして、この実施形態に係るレンズ移動装置100では、第1の焦点方向位置調整手段101及び第2の焦点方向位置調整手段102の磁力を調整することにより、レンズ103が記録媒体105の反りや面振れに追従する特性を調整することができる。したがって、レンズ支持体104を支持するばねの特性を変更する場合と比較して、レンズ103の追従特性を調整することが大幅に容易となる。
ここで、第1の焦点方向位置調整手段101及び第2の焦点方向位置調整手段102はコイルを用いることができる。そして、第2の焦点方向位置調整手段102の発生する磁力P2を、第1の焦点方向位置調整手段101の発生する磁力P1よりも大きくするにあたっては、第2の焦点方向位置調整手段102の巻き数を、第1の焦点方向位置調整手段101の巻き数よりも多くする。このようにすれば、コイルの巻き数を調整するのみで磁力を調整でき、また、磁力の微調整も容易である。これによって、この実施形態に係るレンズ移動装置100では、簡易な調整手段により、ディスクの反りや面振れ等に対するレンズの追従性を持たせることができる。
また、記録媒体105に対するレンズ103の走査方向Sにおける第2の焦点方向位置調整手段102の磁力発生幅を、記録媒体105に対するレンズ103の走査方向Sにおける第1の焦点方向位置調整手段101の磁力発生幅よりも大きくして、P2>P1に調整してもよい。このようにしても、簡易な調整手段により、ディスクの反りや面振れ等に対するレンズの追従性を持たせることができる。
また、第1の焦点方向位置調整手段101及び第2の焦点方向位置調整手段102は、レンズ支持体104に設けられる基板の表面にコイルを形成することにより構成してもよい。このようにすれば、基板のプリントパターンを変更するだけで、第1の焦点方向位置調整手段101等の巻き数や、走査方向Sにおける磁力発生幅を変更できる。その結果、簡易な調整手段により、ディスクの反りや面振れ等に対するレンズの追従性を持たせることができる。
以上、この実施形態では、光源からの光を収束させて記録媒体105に照射するレンズ103を支持するレンズ支持体104と、前記レンズ支持体104の、前記記録媒体105に対する前記レンズ103の走査方向内側INに設けられて、磁力P1により前記レンズ103の焦点方向Sの位置を調整する第1の焦点方向位置調整手段101と、前記レンズ支持体104の、前記記録媒体105に対する前記レンズ103の走査方向外側OUTに設けられて、磁力により前記レンズ103の焦点方向Sの位置を調整し、かつ、前記第1の焦点方向位置調整手段101よりも大きい磁力P2を発生する第2の焦点方向位置調整手段102と、を含む。そして、この実施形態では、第1の焦点方向位置調整手段101及び第2の焦点方向位置調整手段102の磁力を調整することにより、レンズ103が記録媒体105の反りや面振れに追従する特性を調整することができるので、レンズ103の追従特性を調整することが容易になる。その結果、簡易な調整手段により、ディスクの反りや面振れ等に対するレンズの追従性を持たせることができる。
図2は、実施例1に係るディスク装置を示す平面図である。この図は、光ディスク取り付け側とは反対側からディスク装置を見た状態を示している。図3は、走査方向と焦点方向との説明図である。図4は、実施例1に係るディスク装置が備える光ピックアップの光学系を示す斜視図である。このディスク装置1は、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク(記録媒体)に記録された情報を再生する。なお、この実施例に係るディスク装置は、光ディスクへ情報を記録する機能をさらに有していてもよい。
ディスク装置1は、通常は筺体の内部に格納される。ディスク装置1は、光ディスク駆動手段や、光ディスクに記録された情報を読み出す情報読み取り手段等を備えている。ディスク装置1が備える枠体18には、光ディスク駆動手段、情報読み取り手段、情報読み取り手段支持体、情報読み取り手段駆動手段等の機器が取り付けられる。
光ディスク駆動手段である電気モータ8は、枠体18に取り付けられており、光ディスクを回転させる。光ピックアップ2は、光ディスクに記録された情報を読み取るための光学系2Lを備える。そして、情報読み取り手段である光ピックアップ2は、光ディスクの回転中に光ディスクの径方向(矢印S方向、すなわち走査方向)に移動して、光ディスクに記録された情報を読み取る。なお、ディスク装置1が光ディスクへ情報を記録する機能を有している場合には、光ディスクの径方向に移動する過程で光ディスクへ情報を記録する。
光ピックアップ2は、情報読み取り手段支持体である主軸3、副軸4によって支持される。なお、主軸3、副軸4は、枠体18に取り付けられている。ここで、主軸3は、光ピックアップ2の移動方向と傾きとを規制する軸である。光ピックアップ2には、光ピックアップ側支持部である第1軸受部101及び第2軸受部102が形成されており、主軸3がこれらの内部を貫通している。また、光ピックアップ2には、副軸4と係合する副軸受部11が形成されている。このような構成によって、光ピックアップ2は、第1軸受部101、第2軸受部102及び副軸受部11の3点で主軸3及び副軸4に支持されて、光ディスクの径方向へ移動する。
第1軸受部101、第2軸受部102は、主軸3に嵌合して摺動する。このため、第1軸受部101及び第2軸受部102の内部へそれぞれ滑り軸受を備えて、主軸3との摩擦を低減する。光ピックアップ2は、情報読み取り手段駆動手段である送りモータ6によって光ディスクの径方向へ移動する。送りモータ6の出力軸には送りねじ5が取り付けられており、光ピックアップ2に設けられる爪7が、前記送りねじ5の外周に形成されるねじ溝と系合する。これによって、送りモータ6を駆動すると、光ピックアップ2が光ディスクの径方向外側又は内側へ移動する。
光ピックアップ2を支持する主軸3及び副軸4は、枠体18に固定支持される。主軸3は、第1支持端部3t1及び第2支持端部3t2が、第1固定ねじ91及び第2固定ねじ92によって枠体18に固定されることによって取り付けられる。また、主軸3には油等の潤滑剤が塗布されており、第1軸受部101及び第2軸受部102の内部へ設けられる滑り軸受との摩擦を低減する。
図3に示すように、光ディスク19は、電気モータ8により回転中心軸Zrを中心として回転する。光ピックアップ2は、走査方向Sに移動して、光ディスク19から情報を読み取ったり、光ディスク19に情報を記録したりする。このとき、光ピックアップ2が備えるレンズと、光ディスク19の情報記録面との焦点距離が一定になるように、後述するレンズ移動装置によって前記レンズの焦点方向Fにおける位置が制御される。ここで、走査方向Sとは、光ディスク19の径方向と平行な方向であり、焦点方向Fとは、光ディスク19のディスク面と直交する方向である。
図4に示すように、前記光学系2Lは、光学系ケース2C内に格納されている。光学系は、立ち上げミラー12、合成プリズム13、ハーフミラー14、レンズ15、第1集光レンズ16a、第2集光レンズ16b、読み取り手段である受光素子17、光源である半導体レーザーダイオード(以下LDという)20a、20bとを含んでいる。また、LD20a、20bの周囲温度を測定する温度センサ21が光学系ケース2C内に備えられる。ここで、レンズ15は、この実施例に係るレンズ移動装置40に支持される。
2個のLD20a、20bから出射したレーザー光は、合成プリズム13で合成された後、ハーフミラー14で反射される。そして、第1集光レンズ16aを通って立ち上げミラー12で反射されてから、立ち上げミラー12と対向する位置に配置されるレンズ15で集光されて光ディスクの記録面へ照射される。このレーザー光は光ディスクの記録面で反射され、レンズ15、立ち上げミラー12、第1集光レンズ16a、ハーフミラー14、第2集光レンズ16bを通って受光素子17に導かれる。
図5は、実施例1に係るレンズ移動装置が備えるレンズ移動用アクチュエータの変形例を示す説明図である。このレンズ移動装置40は、レンズ15を支持するレンズ支持体であるレンズホルダ50に、レンズ15の焦点方向Fにおける位置を調整する、焦点方向位置調整コイル(以下フォーカスコイル)30O、30Iが設けられる。ここで、レンズ15の走査方向外側に設けられるフォーカスコイル30Oを外側フォーカスコイル30Oといい、レンズ15の走査方向内側に設けられるフォーカスコイル30Iを内側フォーカスコイル30Iという。
このレンズ移動装置40は、外側フォーカスコイル30Oが発生する磁力を、内側フォーカスコイル30Iが発生する磁力よりも大きくしてある。ここで、内側フォーカスコイル30Iが第1の焦点方向位置調整手段に相当し、外側フォーカスコイル30Oが第2の焦点方向位置調整手段に相当する。
図5に示すレンズ移動装置40では、レンズ15の焦点方向と直交する方向における外側フォーカスコイル30Oの寸法L2を、レンズ15の焦点方向と直交する方向における内側フォーカスコイル30Iの寸法L1よりも大きくしてある。これにより、レンズ15の焦点方向における磁力の大きさは、内側フォーカスコイル30Iよりも外側フォーカスコイル30Oの方が大きくなる。
なお、外側フォーカスコイル30Oの巻き数を内側フォーカスコイル30Iの巻き数よりも多くして、外側フォーカスコイル30Oが発生する磁力を、内側フォーカスコイル30Iが発生する磁力よりも大きくしてもよい。また、前記L2と前記L1とを同じ大きさとし、外側フォーカスコイル30Oの内側幅l2を、内側フォーカスコイル30Iの内側幅l1よりも小さくすることにより、外側フォーカスコイル30Oが発生する磁力を、内側フォーカスコイル30Iが発生する磁力よりも大きくしてもよい。
図6−1、図6−2は、この実施例に係るレンズ移動装置の動作を示す説明図である。この実施例に係るレンズ移動装置40は、外側フォーカスコイル30Oの発生する磁力が内側フォーカスコイル30Iの発生する磁力よりも大きい。このため、外側及び内側フォーカスコイル30O、30Iによってレンズ15をその焦点方向Fに移動させた場合、レンズ移動装置40は、光ディスク19の径方向外側の方が径方向内側よりも移動量が大きくなる。
これによって、図6−1に示すように光ディスク19に反りが生じている場合、レンズ移動装置40が光ディスク19に近づく方向に移動すると、レンズ移動装置40は、走査方向外側Oが光ディスク19側に傾く。その結果、光ディスク19の反りにレンズ15を追従させることができる。また、図6−2に示すように、図6−1に示した例とは反対方向の反りが光ディスク19に生じている場合、レンズ移動装置40が光ディスク19から離れる方向に移動すると、レンズ移動装置40は、走査方向外側Oが光ディスク19に対して離れる方向に傾く。その結果、光ディスク19の反りにレンズ15を追従させることができる。次に、第2の実施例を説明する。以下の実施例においては、上記実施例1の構成を適宜適用することができる。
図7−1〜図7−3は、実施例2に係るレンズ移動装置の構成を示す説明図である。図8−1、図8−2は、実施例2に係るレンズ移動装置の動作を示す説明図である。図7−1に示すように、この実施例に係るレンズ移動装置40aは、レンズホルダ50と、レンズホルダ50に取り付けられるアクチュエータ基板51と、レンズホルダ50に取り付けられる支持ばね53とを含んで構成される。レンズ15は、この実施例に係るレンズ移動装置40aが備えるレンズホルダ50に支持される。
レンズ支持体に相当するレンズホルダ50は、レンズ15を支持する本体部50Bと、本体部50Bに設けられる支持腕50Aとで構成される。この実施例において、支持腕50Aは、本体部50Bと一体に形成されている。そして、支持腕50Aには、ばね53が取り付けられている。ばね53の一方の端部は支持腕50Aに固定されており、また、ばね53の他方の端部は光ピックアップ2に固定される。これによって、レンズホルダ50は、ばね53を介して光ピックアップ2に支持される。そして、レンズホルダ50は、ばね53が光ピックアップ2に固定されている部分を中心として揺動可能に構成される(図7−1、図7−2参照)。
レンズホルダ50の第1及び第2側面50S1、50S2には、それぞれアクチュエータ基板51が取り付けられる。そして、レンズホルダ50は、2枚のアクチュエータ基板51によって挟持される。ここで、レンズホルダ50の第1及び第2側面50S1、50S2は、レンズ15の焦点方向Fと平行、かつ、レンズ15の走査方向Sと平行な側面である。
図7−3に示すように、基板に相当するアクチュエータ基板51には、レンズ15の焦点方向Fにおける位置を調整する、焦点方向位置調整コイル(以下フォーカスコイルという)30と、レンズ15の走査方向Sにおける位置を調整する、走査方向位置調整コイル(以下トラッキングコイルという)31とが形成されて、レンズ移動用アクチュエータ41を構成する。このように、この実施例に係るレンズ移動用アクチュエータ41は、プリント基板であるアクチュエータ基板51上に形成された、いわゆるプリントコイルである。ここで、フォーカスコイル30が、焦点方向位置調整手段に相当する。
フォーカスコイル30にフォーカス駆動電流Ifが流れると、フォーカスコイル30が磁界を発生し、レンズホルダ50とともにレンズ15を焦点方向F(この例では矢印F1方向)に移動させる(図8−1)。これによって、レンズ15と光ディスク19との距離(焦点距離)を制御する。また、トラッキングコイル31にトラッキング駆動電流Itが流れると、トラッキングコイル31が磁界を発生し、レンズホルダ50とともにレンズ15を走査方向S(この例では矢印S1方向)に移動させる(図8−2)。これによって、レンズ15の走査方向Sにおける位置を制御する。
図7−3に示すように、アクチュエータ基板51には、2個のトラッキングコイル31がレンズ15の走査方向Sに向かって並べて配置されている。また、アクチュエータ基板51には、レンズ15の走査方向内側Iと走査方向外側Oとに2個のフォーカスコイル30が配置される。このように、2個のトラッキングコイル31は、アクチュエータ基板51上において、2個のフォーカスコイル30に挟まれて配置される。また、この実施例において、フォーカスコイル30のレンズ15側における端部30tは、トラッキングコイル31のレンズ15側における端部31tよりも、レンズ15から離れた位置に配置される。ここで、レンズ15の走査方向内側Iは、ディスク装置1が備える光ディスク駆動手段である電気モータ8により回転する光ディスク19の回転中心軸Zr側をいい、レンズ15の走査方向内側Iは、光ディスク19の径方向外側をいう。
このように、この実施例に係るレンズ移動装置40aでは、2個のフォーカスコイル30と、2個のトラッキングコイル31とは、アクチュエータ基板51上へ、略門形に配置される。そして、アクチュエータ基板51の形状も、略門形となる。これによって、このレンズ移動装置40aは、焦点方向Fにおける寸法を小さく抑えることができる。また、アクチュエータ基板51の開口部分51oにレーザー光を通すことができるので、省スペース化に寄与する。
図9−1、図9−2は、アクチュエータ基板をレンズホルダに接着した状態を示す側面図である。なお、図9−1、図9−2のハッチングで示した部分が、接着部分である。図9−1、図9−2に示すように、この実施例に係るレンズ移動装置40aでは、2枚のアクチュエータ基板51が、レンズホルダ50の第1及び第2側面50S1、50S2に接着されて固定される。
このとき、図9−1、図9−2に示すように、この実施例に係るレンズ移動装置40aにおいて、アクチュエータ基板51にフォーカスコイル30が設けられる部分(フォーカスコイル形成部分)51fのうち少なくとも一つは、レンズホルダ50とは非接触としてある。この実施例においては、アクチュエータ基板51のトラッキングコイル31が設けられる部分(トラッキングコイル形成部分)51tをレンズホルダ50の本体部50Bと接着する。
そして、アクチュエータ基板51のフォーカスコイル形成部分51fを、レンズホルダ50の本体部50Bの外側に配置し、かつ、フォーカスコイル形成部分51fとレンズホルダ50の支持腕50Aとの間に隙間t(図7−1参照)を設ける。なお、この実施例においては、一方のアクチュエータ基板51のフォーカスコイル形成部分51fと、レンズ15から遠い方の支持腕50Aとは接着されているが(図9−1)、他方のアクチュエータ基板51のフォーカスコイル形成部分51fとレンズホルダ50とは非接触、すなわち接着されていない(図9−2)。
フォーカスコイル30の発熱量は、トラッキングコイル31と比較して大きい。これは次の理由による。フォーカスコイル30は、レンズ移動用アクチュエータ41やレンズ15等の自重を支え、また、光ディスク19の種類によって焦点距離を変更したり、光ディスク19の面振れ等に対してレンズを追従させたりするため、トラッキングコイル31と比較して多くの電流を流す必要がある。その結果、フォーカスコイル30の発熱量は、トラッキングコイル31と比較して大きくなる。
この実施例に係るレンズ移動装置40aでは、上記構成によって、フォーカスコイル形成部分51fと、レンズホルダ50とが接触する面積を小さくすることができるので、フォーカスコイル30からレンズホルダ50へ伝わる熱を少なくすることができる。また、フォーカスコイル30を、レンズ15の走査方向内側Iと走査方向外側Oとに配置することにより、フォーカスコイル30で発生した熱を空気中に効率よく放熱させることができる。さらに、フォーカスコイル30を、レンズ15の走査方向内側Iと走査方向外側Oとに配置することにより、フォーカスコイル30とレンズホルダ50との距離を確保することができるので、フォーカスコイル30からレンズホルダ50への伝熱量を抑えることができる。これらの作用によって、フォーカスコイル30からレンズホルダ50への伝熱量を抑制することができるので、レンズ15の耐久性低下を抑制することができる。
特に、ディスク装置1が車両に搭載される場合は、高温環境で使用される。このため、レンズ15の耐熱温度のマージンが少なくなる状態で使用されることになるが、この実施形態に係るレンズ移動装置40aを用いれば、レンズ15の昇温を抑制できるので、レンズ15の耐熱温度のマージンを大きくすることができる。光ディスク19の読み出し速度や記録速度を向上させるためには、光ディスク19を高速回転させる必要があるが、それだけ光ディスク19の面振れ加速度も大きくなる。この面振れにレンズ15を追従させるため、フォーカスコイル30にはより多くの電流を流すので、フォーカスコイル30の発熱量も増加する。この実施形態に係るレンズ移動装置40aを用いれば、レンズ15の昇温を抑制できるので、昇温が抑制された分、光ディスク19を高速回転させて、光ディスク19の読み出し速度や記録速度を向上させることができる。
図10は、この実施例に係るレンズ移動装置において、フォーカスコイル又はトラッキングコイルに電流を流した場合におけるレンズの温度の時間変化を示した説明図である。周囲温度は25℃である。この実施例に係るレンズ移動装置40aは、上述したように、一方のアクチュエータ基板51のフォーカスコイル形成部分51fと、レンズホルダ50の支持腕50Aとが接着されている。この場合、レンズ移動装置100が備える4個のフォーカスコイル30すべての発熱面積(平面視)のうち20%程度がレンズホルダ50の支持腕50Aと接触している。
図10から分かるように、フォーカスコイル30はトラッキングコイル31よりも発熱量が大きいにも関わらず、トラッキングコイル31のみに通電した場合よりもフォーカスコイル30のみに通電した場合の方が、レンズ15の温度Tは10℃程度低い。このように、この実施例に係るレンズ移動装置40aでは、フォーカスコイル30の発熱によるレンズ15の昇温を抑制できることが確認できた。なお、レンズ移動装置100が備える4個のフォーカスコイル30すべての発熱面積のうち、レンズホルダ50の支持腕50A等と接触している面積が50%以下であれば、実用上、レンズ15の昇温を抑制する効果が得られる。
以上のように、本発明に係るレンズ移動装置及びディスク装置は、光ディスクに対する記録、再生に有用であり、特に、光ディスクの反りや面振れ等に対するレンズの追従性を持たせることに適している。
本発明は、光ディスク装置が備える光ピックアップのレンズの位置を調整する技術に関する。
光ディスク等に記録された情報の再生、あるいは光ディスク等に対して情報の記録、再生を行うディスク装置では、情報の読み取りあるいは情報の記録に用いる光を光学系に設けられたレンズによって収束して、光ディスクへ照射する。このレンズは、一般に支持体へ取り付けられるとともに、支持体に設けられるコイルが発生する磁界によって、焦点方向の位置や走査方向の位置が調整される。特許文献1には、レンズホルダを複数のばねで揺動可能に支持する光ピックアップが開示されている。
特開2003−346368号公報
ところで、光ディスクは一見すると平面に見えるが、製造ばらつきや使用環境等によって、反りが発生することがある。また、光ディスクは高速で回転するため、光ディスクの質量バランスに偏りがあると、これに起因して光ディスクの面振れが発生することもある。光ディスクに反りが発生したり、回転中に面振れが発生したりすると、光ディスクの傾きが発生して、情報の読み取り性能等に影響を与える。このため、情報の読み取りや記録時には、レンズを光ディスクの記録面等の傾きに対して追従させて、光ディスクの傾きとレンズの傾きとの差を一定値内に維持する必要がある。
特許文献1に開示されている技術では、レンズホルダを支持するばねの寸法や形状等を調整することによって異なるばね定数のばねでレンズホルダを支持することにより、レンズが焦点方向に移動するときにレンズを光ディスクの反りに追従させることが考えられる。しかし、レンズホルダを支持するばねは線径が数十μmと小さく、ばねの寸法や形状等を数μmのオーダーで調整することは困難である。
そこで、本発明は、上述した課題をその一例として解決するものであって、簡易な調整手段により、光ディスクの反りや面振れ等に対するレンズの追従性を持たせることができるレンズ移動装置及びディスク装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、光源からの光を記録媒体に照射するレンズを支持するレンズ支持体と、前記レンズ支持体の、前記記録媒体に対する前記レンズの走査方向内側に設けられて、磁力により前記レンズの焦点方向の位置を調整する第1の焦点方向位置調整手段と、前記レンズ支持体の、前記記録媒体に対する前記レンズの走査方向外側に設けられて、磁力により前記レンズの焦点方向の位置を調整し、かつ、前記第1の焦点方向位置調整手段よりも大きい磁力を発生する第2の焦点方向位置調整手段と、を含み、かつ前記第1の焦点方向位置調整手段及び前記第2の焦点方向位置調整手段はコイルであり、前記第2の焦点方向位置調整手段の巻き数は、前記第1の焦点方向位置調整手段の巻き数よりも多いことを特徴とするレンズ移動装置である。
以下、この発明につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)によりこの発明が限定されるものではない。また、以下に説明する実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、この実施形態に係るレンズ移動装置を示す側面図である。この実施形態に係るレンズ移動装置100は、ディスク装置の光ピックアップに搭載されて、記録媒体105の反りや面振れ等に、レンズ103を追従させる。図1に示すように、この実施形態に係るレンズ移動装置100は、レンズ支持体104と、第1の焦点方向位置調整手段101と、第2の焦点方向位置調整手段102とを含んで構成される。
レンズ支持体104は、レンズ103を支持する。レンズ103は、レーザーダイオード等の光源からの光を収束させて記録媒体105に照射する。レンズ103は、焦点方向Fに移動して記録媒体105の記録面との焦点を合わせ、また、走査方向Sに移動して、記録媒体105に記録されている情報を順次読み取ったり、記録媒体105へ情報を記録したりする。
第1の焦点方向位置調整手段101は、レンズ支持体104の、記録媒体105に対するレンズ103の走査方向内側INに設けられて、磁力P1によりレンズ103の焦点方向Fの位置を調整する。第2の焦点方向位置調整手段102は、レンズ支持体104の、記録媒体105に対するレンズ103の走査方向外側OUT側に設けられて、磁力によりレンズ103の焦点方向Fの位置を調整し、かつ第1の焦点方向位置調整手段101よりも大きい磁力P2を発生する。ここで、ここで、レンズ103の走査方向内側INは、記録媒体105の回転中心軸Zr側であり、また、レンズ103の走査方向外側OUTは、記録媒体105の径方向外側である。
このように、この実施形態に係るレンズ移動装置100では、第2の焦点方向位置調整手段102の発生する磁力P2が、第1の焦点方向位置調整手段101の発生する磁力P1よりも大きい。このため、第1及び第2の焦点方向位置調整手段101、102によってレンズ103をその焦点方向Fに移動させた場合、レンズ移動装置100は、記録媒体105の径方向外側の方が径方向内側(すなわち、回転中心軸Zr側)よりも移動量が大きくなる。
その結果、例えば、記録媒体105に反りが生じている場合において、レンズ移動装置100が記録媒体105に近づく方向に移動すると、レンズ移動装置100の走査方向外側が記録媒体105側に傾く。これによって、記録媒体105の反りにレンズ103を追従させることができる。また、レンズ移動装置100が記録媒体105から離れる方向に移動すると、レンズ移動装置100の走査方向外側が記録媒体105から離れる方向に傾く。これによって、記録媒体105の反りにレンズ103を追従させることができる。
そして、この実施形態に係るレンズ移動装置100では、第1の焦点方向位置調整手段101及び第2の焦点方向位置調整手段102の磁力を調整することにより、レンズ103が記録媒体105の反りや面振れに追従する特性を調整することができる。したがって、レンズ支持体104を支持するばねの特性を変更する場合と比較して、レンズ103の追従特性を調整することが大幅に容易となる。
ここで、第1の焦点方向位置調整手段101及び第2の焦点方向位置調整手段102はコイルを用いることができる。そして、第2の焦点方向位置調整手段102の発生する磁力P2を、第1の焦点方向位置調整手段101の発生する磁力P1よりも大きくするにあたっては、第2の焦点方向位置調整手段102の巻き数を、第1の焦点方向位置調整手段101の巻き数よりも多くする。このようにすれば、コイルの巻き数を調整するのみで磁力を調整でき、また、磁力の微調整も容易である。これによって、この実施形態に係るレンズ移動装置100では、簡易な調整手段により、ディスクの反りや面振れ等に対するレンズの追従性を持たせることができる。
また、記録媒体105に対するレンズ103の走査方向Sにおける第2の焦点方向位置調整手段102の磁力発生幅を、記録媒体105に対するレンズ103の走査方向Sにおける第1の焦点方向位置調整手段101の磁力発生幅よりも大きくして、P2>P1に調整してもよい。このようにしても、簡易な調整手段により、ディスクの反りや面振れ等に対するレンズの追従性を持たせることができる。
また、第1の焦点方向位置調整手段101及び第2の焦点方向位置調整手段102は、レンズ支持体104に設けられる基板の表面にコイルを形成することにより構成してもよい。このようにすれば、基板のプリントパターンを変更するだけで、第1の焦点方向位置調整手段101等の巻き数や、走査方向Sにおける磁力発生幅を変更できる。その結果、簡易な調整手段により、ディスクの反りや面振れ等に対するレンズの追従性を持たせることができる。
以上、この実施形態では、光源からの光を収束させて記録媒体105に照射するレンズ103を支持するレンズ支持体104と、前記レンズ支持体104の、前記記録媒体105に対する前記レンズ103の走査方向内側INに設けられて、磁力P1により前記レンズ103の焦点方向Sの位置を調整する第1の焦点方向位置調整手段101と、前記レンズ支持体104の、前記記録媒体105に対する前記レンズ103の走査方向外側OUTに設けられて、磁力により前記レンズ103の焦点方向Sの位置を調整し、かつ、前記第1の焦点方向位置調整手段101よりも大きい磁力P2を発生する第2の焦点方向位置調整手段102と、を含む。そして、この実施形態では、第1の焦点方向位置調整手段101及び第2の焦点方向位置調整手段102の磁力を調整することにより、レンズ103が記録媒体105の反りや面振れに追従する特性を調整することができるので、レンズ103の追従特性を調整することが容易になる。その結果、簡易な調整手段により、ディスクの反りや面振れ等に対するレンズの追従性を持たせることができる。
図2は、実施例1に係るディスク装置を示す平面図である。この図は、光ディスク取り付け側とは反対側からディスク装置を見た状態を示している。図3は、走査方向と焦点方向との説明図である。図4は、実施例1に係るディスク装置が備える光ピックアップの光学系を示す斜視図である。このディスク装置1は、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク(記録媒体)に記録された情報を再生する。なお、この実施例に係るディスク装置は、光ディスクへ情報を記録する機能をさらに有していてもよい。
ディスク装置1は、通常は筺体の内部に格納される。ディスク装置1は、光ディスク駆動手段や、光ディスクに記録された情報を読み出す情報読み取り手段等を備えている。ディスク装置1が備える枠体18には、光ディスク駆動手段、情報読み取り手段、情報読み取り手段支持体、情報読み取り手段駆動手段等の機器が取り付けられる。
光ディスク駆動手段である電気モータ8は、枠体18に取り付けられており、光ディスクを回転させる。光ピックアップ2は、光ディスクに記録された情報を読み取るための光学系2Lを備える。そして、情報読み取り手段である光ピックアップ2は、光ディスクの回転中に光ディスクの径方向(矢印S方向、すなわち走査方向)に移動して、光ディスクに記録された情報を読み取る。なお、ディスク装置1が光ディスクへ情報を記録する機能を有している場合には、光ディスクの径方向に移動する過程で光ディスクへ情報を記録する。
光ピックアップ2は、情報読み取り手段支持体である主軸3、副軸4によって支持される。なお、主軸3、副軸4は、枠体18に取り付けられている。ここで、主軸3は、光ピックアップ2の移動方向と傾きとを規制する軸である。光ピックアップ2には、光ピックアップ側支持部である第1軸受部101及び第2軸受部102が形成されており、主軸3がこれらの内部を貫通している。また、光ピックアップ2には、副軸4と係合する副軸受部11が形成されている。このような構成によって、光ピックアップ2は、第1軸受部101、第2軸受部102及び副軸受部11の3点で主軸3及び副軸4に支持されて、光ディスクの径方向へ移動する。
第1軸受部101、第2軸受部102は、主軸3に嵌合して摺動する。このため、第1軸受部101及び第2軸受部102の内部へそれぞれ滑り軸受を備えて、主軸3との摩擦を低減する。光ピックアップ2は、情報読み取り手段駆動手段である送りモータ6によって光ディスクの径方向へ移動する。送りモータ6の出力軸には送りねじ5が取り付けられており、光ピックアップ2に設けられる爪7が、前記送りねじ5の外周に形成されるねじ溝と系合する。これによって、送りモータ6を駆動すると、光ピックアップ2が光ディスクの径方向外側又は内側へ移動する。
光ピックアップ2を支持する主軸3及び副軸4は、枠体18に固定支持される。主軸3は、第1支持端部3t1及び第2支持端部3t2が、第1固定ねじ91及び第2固定ねじ92によって枠体18に固定されることによって取り付けられる。また、主軸3には油等の潤滑剤が塗布されており、第1軸受部101及び第2軸受部102の内部へ設けられる滑り軸受との摩擦を低減する。
図3に示すように、光ディスク19は、電気モータ8により回転中心軸Zrを中心として回転する。光ピックアップ2は、走査方向Sに移動して、光ディスク19から情報を読み取ったり、光ディスク19に情報を記録したりする。このとき、光ピックアップ2が備えるレンズと、光ディスク19の情報記録面との焦点距離が一定になるように、後述するレンズ移動装置によって前記レンズの焦点方向Fにおける位置が制御される。ここで、走査方向Sとは、光ディスク19の径方向と平行な方向であり、焦点方向Fとは、光ディスク19のディスク面と直交する方向である。
図4に示すように、前記光学系2Lは、光学系ケース2C内に格納されている。光学系は、立ち上げミラー12、合成プリズム13、ハーフミラー14、レンズ15、第1集光レンズ16a、第2集光レンズ16b、読み取り手段である受光素子17、光源である半導体レーザーダイオード(以下LDという)20a、20bとを含んでいる。また、LD20a、20bの周囲温度を測定する温度センサ21が光学系ケース2C内に備えられる。ここで、レンズ15は、この実施例に係るレンズ移動装置40に支持される。
2個のLD20a、20bから出射したレーザー光は、合成プリズム13で合成された後、ハーフミラー14で反射される。そして、第1集光レンズ16aを通って立ち上げミラー12で反射されてから、立ち上げミラー12と対向する位置に配置されるレンズ15で集光されて光ディスクの記録面へ照射される。このレーザー光は光ディスクの記録面で反射され、レンズ15、立ち上げミラー12、第1集光レンズ16a、ハーフミラー14、第2集光レンズ16b通って受光素子17に導かれる。
図5は、実施例1に係るレンズ移動装置が備えるレンズ移動用アクチュエータの変形例を示す説明図である。このレンズ移動装置40は、レンズ15を支持するレンズ支持体であるレンズホルダ50に、レンズ15の焦点方向Fにおける位置を調整する、焦点方向位置調整コイル(以下フォーカスコイル)30O、30Iが設けられる。ここで、レンズ15の走査方向外側に設けられるフォーカスコイル30Oを外側フォーカスコイル30Oといい、レンズ15の走査方向内側に設けられるフォーカスコイル30Iを内側フォーカスコイル30Iという。
このレンズ移動装置40は、外側フォーカスコイル30Oが発生する磁力を、内側フォーカスコイル30Iが発生する磁力よりも大きくしてある。ここで、内側フォーカスコイル30Iが第1の焦点方向位置調整手段に相当し、外側フォーカスコイル30Oが第2の焦点方向位置調整手段に相当する。
図5に示すレンズ移動装置40では、レンズ15の焦点方向と直交する方向における外側フォーカスコイル30Oの寸法L2を、レンズ15の焦点方向と直交する方向における内側フォーカスコイル30Iの寸法L1よりも大きくしてある。これにより、レンズ15の焦点方向における磁力の大きさは、内側フォーカスコイル30Iよりも外側フォーカスコイル30Oの方が大きくなる。
なお、外側フォーカスコイル30Oの巻き数を内側フォーカスコイル30Iの巻き数よりも多くして、外側フォーカスコイル30Oが発生する磁力を、内側フォーカスコイル30Iが発生する磁力よりも大きくしてもよい。また、前記L2と前記L1とを同じ大きさとし、外側フォーカスコイル30Oの内側幅l2を、内側フォーカスコイル30Iの内側幅l1よりも小さくすることにより、外側フォーカスコイル30Oが発生する磁力を、内側フォーカスコイル30Iが発生する磁力よりも大きくしてもよい。
図6−1、図6−2は、この実施例に係るレンズ移動装置の動作を示す説明図である。この実施例に係るレンズ移動装置40は、外側フォーカスコイル30Oの発生する磁力が内側フォーカスコイル30Iの発生する磁力よりも大きい。このため、外側及び内側フォーカスコイル30O、30Iによってレンズ15をその焦点方向Fに移動させた場合、レンズ移動装置40は、光ディスク19の径方向外側の方が径方向内側よりも移動量が大きくなる。
これによって、図6−1に示すように光ディスク19に反りが生じている場合、レンズ移動装置40が光ディスク19に近づく方向に移動すると、レンズ移動装置40は、走査方向外側Oが光ディスク19側に傾く。その結果、光ディスク19の反りにレンズ15を追従させることができる。また、図6−2に示すように、図6−1に示した例とは反対方向の反りが光ディスク19に生じている場合、レンズ移動装置40が光ディスク19から離れる方向に移動すると、レンズ移動装置40は、走査方向外側Oが光ディスク19に対して離れる方向に傾く。その結果、光ディスク19の反りにレンズ15を追従させることができる。次に、第2の実施例を説明する。以下の実施例においては、上記実施例1の構成を適宜適用することができる。
図7−1〜図7−3は、実施例2に係るレンズ移動装置の構成を示す説明図である。図8−1、図8−2は、実施例2に係るレンズ移動装置の動作を示す説明図である。図7−1に示すように、この実施例に係るレンズ移動装置40aは、レンズホルダ50と、レンズホルダ50に取り付けられるアクチュエータ基板51と、レンズホルダ50に取り付けられる支持ばね53とを含んで構成される。レンズ15は、この実施例に係るレンズ移動装置40aが備えるレンズホルダ50に支持される。
レンズ支持体に相当するレンズホルダ50は、レンズ15を支持する本体部50Bと、本体部50Bに設けられる支持腕50Aとで構成される。この実施例において、支持腕50Aは、本体部50Bと一体に形成されている。そして、支持腕50Aには、ばね53が取り付けられている。ばね53の一方の端部は支持腕50Aに固定されており、また、ばね53の他方の端部は光ピックアップ2に固定される。これによって、レンズホルダ50は、ばね53を介して光ピックアップ2に支持される。そして、レンズホルダ50は、ばね53が光ピックアップ2に固定されている部分を中心として揺動可能に構成される(図7−1、図7−2参照)。
レンズホルダ50の第1及び第2側面50S1、50S2には、それぞれアクチュエータ基板51が取り付けられる。そして、レンズホルダ50は、2枚のアクチュエータ基板51によって挟持される。ここで、レンズホルダ50の第1及び第2側面50S1、50S2は、レンズ15の焦点方向Fと平行、かつ、レンズ15の走査方向Sと平行な側面である。
図7−3に示すように、基板に相当するアクチュエータ基板51には、レンズ15の焦点方向Fにおける位置を調整する、焦点方向位置調整コイル(以下フォーカスコイルという)30と、レンズ15の走査方向Sにおける位置を調整する、走査方向位置調整コイル(以下トラッキングコイルという)31とが形成されて、レンズ移動用アクチュエータ41を構成する。このように、この実施例に係るレンズ移動用アクチュエータ41は、プリント基板であるアクチュエータ基板51上に形成された、いわゆるプリントコイルである。ここで、フォーカスコイル30が、焦点方向位置調整手段に相当する。
フォーカスコイル30にフォーカス駆動電流Ifが流れると、フォーカスコイル30が磁界を発生し、レンズホルダ50とともにレンズ15を焦点方向F(この例では矢印F1方向)に移動させる(図8−1)。これによって、レンズ15と光ディスク19との距離(焦点距離)を制御する。また、トラッキングコイル31にトラッキング駆動電流Itが流れると、トラッキングコイル31が磁界を発生し、レンズホルダ50とともにレンズ15を走査方向S(この例では矢印S1方向)に移動させる(図8−2)。これによって、レンズ15の走査方向Sにおける位置を制御する。
図7−3に示すように、アクチュエータ基板51には、2個のトラッキングコイル31がレンズ15の走査方向Sに向かって並べて配置されている。また、アクチュエータ基板51には、レンズ15の走査方向内側Iと走査方向外側Oとに2個のフォーカスコイル30が配置される。このように、2個のトラッキングコイル31は、アクチュエータ基板51上において、2個のフォーカスコイル30に挟まれて配置される。また、この実施例において、フォーカスコイル30のレンズ15側における端部30tは、トラッキングコイル31のレンズ15側における端部31tよりも、レンズ15から離れた位置に配置される。ここで、レンズ15の走査方向内側Iは、ディスク装置1が備える光ディスク駆動手段である電気モータ8により回転する光ディスク19の回転中心軸Zr側をいい、レンズ15の走査方向内側Iは、光ディスク19の径方向外側をいう。
このように、この実施例に係るレンズ移動装置40aでは、2個のフォーカスコイル30と、2個のトラッキングコイル31とは、アクチュエータ基板51上へ、略門形に配置される。そして、アクチュエータ基板51の形状も、略門形となる。これによって、このレンズ移動装置40aは、焦点方向Fにおける寸法を小さく抑えることができる。また、アクチュエータ基板51の開口部分51oにレーザー光を通すことができるので、省スペース化に寄与する。
図9−1、図9−2は、アクチュエータ基板をレンズホルダに接着した状態を示す側面図である。なお、図9−1、図9−2のハッチングで示した部分が、接着部分である。図9−1、図9−2に示すように、この実施例に係るレンズ移動装置40aでは、2枚のアクチュエータ基板51が、レンズホルダ50の第1及び第2側面50S1、50S2に接着されて固定される。
このとき、図9−1、図9−2に示すように、この実施例に係るレンズ移動装置40aにおいて、アクチュエータ基板51にフォーカスコイル30が設けられる部分(フォーカスコイル形成部分)51fのうち少なくとも一つは、レンズホルダ50とは非接触としてある。この実施例においては、アクチュエータ基板51のトラッキングコイル31が設けられる部分(トラッキングコイル形成部分)51tをレンズホルダ50の本体部50Bと接着する。
そして、アクチュエータ基板51のフォーカスコイル形成部分51fを、レンズホルダ50の本体部50Bの外側に配置し、かつ、フォーカスコイル形成部分51fとレンズホルダ50の支持腕50Aとの間に隙間t(図7−1参照)を設ける。なお、この実施例においては、一方のアクチュエータ基板51のフォーカスコイル形成部分51fと、レンズ15から遠い方の支持腕50Aとは接着されているが(図9−1)、他方のアクチュエータ基板51のフォーカスコイル形成部分51fとレンズホルダ50とは非接触、すなわち接着されていない(図9−2)。
フォーカスコイル30の発熱量は、トラッキングコイル31と比較して大きい。これは次の理由による。フォーカスコイル30は、レンズ移動用アクチュエータ41やレンズ15等の自重を支え、また、光ディスク19の種類によって焦点距離を変更したり、光ディスク19の面振れ等に対してレンズを追従させたりするため、トラッキングコイル31と比較して多くの電流を流す必要がある。その結果、フォーカスコイル30の発熱量は、トラッキングコイル31と比較して大きくなる。
この実施例に係るレンズ移動装置40aでは、上記構成によって、フォーカスコイル形成部分51fと、レンズホルダ50とが接触する面積を小さくすることができるので、フォーカスコイル30からレンズホルダ50へ伝わる熱を少なくすることができる。また、フォーカスコイル30を、レンズ15の走査方向内側Iと走査方向外側Oとに配置することにより、フォーカスコイル30で発生した熱を空気中に効率よく放熱させることができる。さらに、フォーカスコイル30を、レンズ15の走査方向内側Iと走査方向外側Oとに配置することにより、フォーカスコイル30とレンズホルダ50との距離を確保することができるので、フォーカスコイル30からレンズホルダ50への伝熱量を抑えることができる。これらの作用によって、フォーカスコイル30からレンズホルダ50への伝熱量を抑制することができるので、レンズ15の耐久性低下を抑制することができる。
特に、ディスク装置1が車両に搭載される場合は、高温環境で使用される。このため、レンズ15の耐熱温度のマージンが少なくなる状態で使用されることになるが、この実施形態に係るレンズ移動装置40aを用いれば、レンズ15の昇温を抑制できるので、レンズ15の耐熱温度のマージンを大きくすることができる。光ディスク19の読み出し速度や記録速度を向上させるためには、光ディスク19を高速回転させる必要があるが、それだけ光ディスク19の面振れ加速度も大きくなる。この面振れにレンズ15を追従させるため、フォーカスコイル30にはより多くの電流を流すので、フォーカスコイル30の発熱量も増加する。この実施形態に係るレンズ移動装置40aを用いれば、レンズ15の昇温を抑制できるので、昇温が抑制された分、光ディスク19を高速回転させて、光ディスク19の読み出し速度や記録速度を向上させることができる。
図10は、この実施例に係るレンズ移動装置において、フォーカスコイル又はトラッキングコイルに電流を流した場合におけるレンズの温度の時間変化を示した説明図である。周囲温度は25℃である。この実施例に係るレンズ移動装置40aは、上述したように、一方のアクチュエータ基板51のフォーカスコイル形成部分51fと、レンズホルダ50の支持腕50Aとが接着されている。この場合、レンズ移動装置100が備える4個のフォーカスコイル30すべての発熱面積(平面視)のうち20%程度がレンズホルダ50の支持腕50Aと接触している。
図10から分かるように、フォーカスコイル30はトラッキングコイル31よりも発熱量が大きいにも関わらず、トラッキングコイル31のみに通電した場合よりもフォーカスコイル30のみに通電した場合の方が、レンズ15の温度Tは10℃程度低い。このように、この実施例に係るレンズ移動装置40aでは、フォーカスコイル30の発熱によるレンズ15の昇温を抑制できることが確認できた。なお、レンズ移動装置100が備える4個のフォーカスコイル30すべての発熱面積のうち、レンズホルダ50の支持腕50A等と接触している面積が50%以下であれば、実用上、レンズ15の昇温を抑制する効果が得られる。
以上のように、本発明に係るレンズ移動装置及びディスク装置は、光ディスクに対する記録、再生に有用であり、特に、光ディスクの反りや面振れ等に対するレンズの追従性を持たせることに適している。
図1は、この実施形態に係るレンズ移動装置を示す側面図である。 図2は、実施例1に係るディスク装置を示す平面図である。 図3は、走査方向と焦点方向との説明図である。 図4は、実施例1に係るディスク装置が備える光ピックアップの光学系を示す斜視図である。 図5は、実施例1に係るレンズ移動装置が備えるレンズ移動用アクチュエータの変形例を示す説明図である。 図6−1は、この実施例に係るレンズ移動装置の動作を示す説明図である。 図6−2は、この実施例に係るレンズ移動装置の動作を示す説明図である。 図7−1は、実施例1に係るレンズ移動装置の構成を示す説明図である。 図7−2は、実施例1に係るレンズ移動装置の構成を示す説明図である。 図7−3は、実施例1に係るレンズ移動装置の構成を示す説明図である。 図8−1は、実施例1に係るレンズ移動装置の動作を示す説明図である。 図8−2は、実施例1に係るレンズ移動装置の動作を示す説明図である。 図9−1は、アクチュエータ基板をレンズホルダに接着した状態を示す側面図である。 図9−2は、アクチュエータ基板をレンズホルダに接着した状態を示す側面図である。 図10は、実施例1に係るレンズ移動装置において、フォーカスコイル又はトラッキングコイルに電流を流した場合におけるレンズの温度の時間変化を示した説明図である。
符号の説明
1 ディスク装置
2 光ピックアップ
2L 光学系
15 レンズ
19 光ディスク
30I 内側フォーカスコイル
30O 内側フォーカスコイル
40、40a、100 レンズ移動装置
50 レンズホルダ
101 第1の焦点方向位置調整手段
102 第2の焦点方向位置調整手段
103 レンズ
104 レンズ支持体
105 記録媒体

Claims (10)

  1. 光源(20a、20b)からの光を記録媒体(105)に照射するレンズ(103)を支持するレンズ支持体(104)と、
    前記レンズ支持体(104)の、前記記録媒体(105)に対する前記レンズ(103)の走査方向内側に設けられて、磁力により前記レンズ(103)の焦点方向の位置を調整する第1の焦点方向位置調整手段(101)と、
    前記レンズ支持体(104)の、前記記録媒体(105)に対する前記レンズ(103)の走査方向外側に設けられて、磁力により前記レンズ(103)の焦点方向の位置を調整し、かつ、前記第1の焦点方向位置調整手段(101)よりも大きい磁力を発生する第2の焦点方向位置調整手段(102)と、
    を含むことを特徴とするレンズ移動装置。
  2. 前記第1の焦点方向位置調整手段(101)及び前記第2の焦点方向位置調整手段(102)はコイルであり、
    前記第2の焦点方向位置調整手段(102)の巻き数は、前記第1の焦点方向位置調整手段(101)の巻き数よりも多いことを特徴とする請求項1に記載のレンズ移動装置。
  3. 前記第1の焦点方向位置調整手段(101)及び前記第2の焦点方向位置調整手段(102)はコイルであり、
    前記記録媒体(105)に対する前記レンズ(103)の走査方向における前記第2の焦点方向位置調整手段(102)の磁力発生幅は、前記記録媒体(105)に対する前記レンズ(103)の走査方向における前記第1の焦点方向位置調整手段(101)の磁力発生幅よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ移動装置。
  4. 前記第1の焦点方向位置調整手段(101)及び前記第2の焦点方向位置調整手段(102)は、前記レンズ支持体(104)に設けられる基板(51)の表面に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ移動装置。
  5. 前記第1の焦点方向位置調整手段(101)及び前記第2の焦点方向位置調整手段(102)はコイルであり、
    前記記録媒体(105)に対する前記レンズ(103)の走査方向における前記第2の焦点方向位置調整手段(102)の磁力発生幅は、前記記録媒体(105)に対する前記レンズ(103)の走査方向における前記第1の焦点方向位置調整手段(101)の磁力発生幅よりも大きく、
    前記第1の焦点方向位置調整手段(101)及び前記第2の焦点方向位置調整手段(102)は、前記レンズ支持体(104)に設けられる基板(51)の表面に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ移動装置。
  6. 光ディスク(19)を回転させる光ディスク駆動手段(8)と、
    前記光ディスク(19)に光を照射するための光源(20a、20b)と、
    光源(20a、20b)からの光を記録媒体(105)に照射するレンズ(103)を支持するレンズ支持体(104)と、前記レンズ支持体(104)の、前記記録媒体(105)に対する前記レンズ(103)の走査方向内側に設けられて、磁力により前記レンズ(103)の焦点方向の位置を調整する第1の焦点方向位置調整手段(101)と、前記レンズ支持体(104)の、前記記録媒体(105)に対する前記レンズ(103)の走査方向外側に設けられて、磁力により前記レンズ(103)の焦点方向の位置を調整し、かつ、前記第1の焦点方向位置調整手段(101)よりも大きい磁力を発生する第2の焦点方向位置調整手段(102)と、を含んで構成されるレンズ移動装置(40;40a;100)と、
    を含むことを特徴とするディスク装置。
  7. 前記第1の焦点方向位置調整手段(101)及び前記第2の焦点方向位置調整手段(102)はコイルであり、
    前記第2の焦点方向位置調整手段(102)の巻き数は、前記第1の焦点方向位置調整手段(101)の巻き数よりも多いことを特徴とする請求項6に記載のディスク装置。
  8. 前記第1の焦点方向位置調整手段(101)及び前記第2の焦点方向位置調整手段(102)はコイルであり、
    前記記録媒体(105)に対する前記レンズ(103)の走査方向における前記第2の焦点方向位置調整手段(102)の磁力発生幅は、前記記録媒体(105)に対する前記レンズ(103)の走査方向における前記第1の焦点方向位置調整手段(101)の磁力発生幅よりも大きいことを特徴とする請求項6又は7に記載のディスク装置。
  9. 前記第1の焦点方向位置調整手段(101)及び前記第2の焦点方向位置調整手段(102)は、前記レンズ支持体(104)に設けられる基板(51)の表面に形成されることを特徴とする請求項6又は7に記載のディスク装置。
  10. 前記第1の焦点方向位置調整手段(101)及び前記第2の焦点方向位置調整手段(102)はコイルであり、
    前記記録媒体(105)に対する前記レンズ(103)の走査方向における前記第2の焦点方向位置調整手段(102)の磁力発生幅は、前記記録媒体(105)に対する前記レンズ(103)の走査方向における前記第1の焦点方向位置調整手段(101)の磁力発生幅よりも大きく、
    前記第1の焦点方向位置調整手段(101)及び前記第2の焦点方向位置調整手段(102)は、前記レンズ支持体(104)に設けられる基板(51)の表面に形成されることを特徴とする請求項6又は7に記載のディスク装置。
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