JPWO2006134745A1 - 情報記録装置及び情報記録用プログラム - Google Patents

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Abstract

多層記録層間における記録層切換の必要性がある場合でも、違和感なく記録された記録情報を再生することが可能な情報記録装置及び当該情報記録処理を実行するための情報記録用プログラムを提供する。複数の記録層L0及びL1を備える光ディスクDKに対して記録情報Srを記録する情報記録装置Rにおいて、記録層L0に対する記録情報Srの記録中において、記録情報Srの内容を検出し、その検出された内容に基づいて、記録情報Srを記録する記録層L0を記録層L1に切り換えて記録情報Srの記録を継続するCPU4を備える。

Description

本願は、情報記録装置及び情報記録用プログラムの技術分野に属し、より詳細には、複数の記録層を備える記録媒体に対して記録情報を記録する情報記録装置及び当該情報記録処理を実行するための情報記録用プログラムの技術分野に属する。
近年、地上波デジタル放送の開始等に伴い、例えば光ディスク等の記録媒体に対する記録容量の向上の要請が顕著であり、その一解決法として記録媒体の多層化に関する研究開発が盛んに行われている。この多層化は、例えば光ディスクであれば、記録層を複数積層し、各記録層夫々に対して記録情報を記録するものである。そして、一の記録層の記録容量を越えた情報量を有する記録情報については、当然のことながら複数の記録層に跨って連続する記録情報が記録されることとなる。
ここで、例えば積層されている複数の記録層に跨って記録情報を記録した場合、その再生時においては一の記録層から他の記録層へ情報検出位置を移動する必要があるが、例えば層間でシームレス(連続)再生が指示されていない場合、その移動間には記録情報の記録媒体からの再生が一時的に中断することとなる。
そして、従来の多層記録媒体においては、一の記録層における記録領域の終端まで記録情報の記録が終了したときに他の記録層へ切り換えて残りの記録情報を記録することを継続する構成が一般的であった。
しかしながら、上述した従来の構成によると、一の記録層における記録領域の物理的な終端まで記録し終わったときに他の記録層に切り換わるため、その記録された記録情報の再生時においては、その内容としては再生が途切れることが望ましくないタイミングにおいて記録層の切換により再生が一時中断する場合があると言う問題点があった。
そして、この問題点は、記録情報が例えば放送されている番組であった場合等、記録のやり直しができない属性を有する記録情報であった場合においては、切換タイミングに当たったシーン等の内容に応じ、記録情報としての価値に重大な影響を及ぼす場合があると言う問題点に繋がるものである。
そこで、本願は上記の各問題点に鑑みて為されたもので、その課題の一例は、多層記録層間における記録層切換の必要性がある場合でも、違和感なく記録された記録情報を再生することが可能な情報記録装置及び当該情報記録処理を実行するための情報記録用プログラムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の記録層を備える光ディスク等の記録媒体に対して記録情報を記録する情報記録装置において、一の前記記録層に対する前記記録情報の記録中において、当該記録情報の内容を検出するCPU等の内容検出手段と、前記検出された内容に基づいて、前記記録情報を記録する前記記録層を、前記一の記録層から他の前記記録層に切り換えて当該記録情報の記録を継続するCPU等の切換手段と、を備える。
上記の課題を解決するために、請求項11に記載の発明は、複数の記録層を備える光ディスク等の記録媒体に対して記録情報を記録する情報記録装置に含まれるコンピュータを、一の前記記録層に対する前記記録情報の記録中において、当該記録情報の内容を検出する内容検出手段、及び、前記検出された内容に基づいて、前記記録情報を記録する前記記録層を、前記一の記録層から他の前記記録層に切り換えて当該記録情報の記録を継続する切換手段、として機能させる。
実施形態の情報記録装置の概要構成を示すブロック図である。 実施形態に係る記録処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ピックアップ
2 符号化部
4 CPU
5 表示部
6 操作部
7 サーボ処理部
DK 光ディスク
L0、L1 記録層
次に、本願を実施するための最良の形態について、図1及び図2を用いて説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、二層の記録層が形成された光ディスクにおける夫々の記録層に対して光学的に情報を記録する情報記録装置に対して本願を適用した場合の実施の形態である。また、図1は実施形態に係る情報記録装置の概要構成を示すブロック図であり、図2は当該情報記録装置の動作を示すフローチャートである。
(I)全体説明
先ず、実施形態に係る情報記録装置Sの全体構成及び動作について説明する。
図1に示すように、実施形態に係る情報記録装置Sは、図示しないキャリッジと一体化されているピックアップ1と、符号化部2と、ストラテジ部3と、内容検出手段、制御手段、残記録容量検出手段及び切換手段としてのCPU4と、液晶ディスプレイ等からなる表示部5と、操作ボタン又は赤外線式のリモートコントロール装置等からなる禁止範囲設定手段としての操作部6と、サーボ処理部7と、スピンドルモータ8と、により構成されている。
次に、動作を説明する。
先ず、実施形態に係る光ディスクDKには、二層の平行な記録層L0及びL1が形成されており、夫々の記録層L0及びL1が光ビームBを用いて光学的に情報を記録することが可能に構成されている。このとき、記録層L0は図1に示すように光ディスクDKの内周側から外周側に向かって螺旋状に情報が記録されるものであり、一方、記録層L1は図1に示すように光ディスクDKの外周側から内周側に向かって螺旋状に情報が記録されるものである。そして、記録層L0に対してその外周側終端まで情報が記録されたときは、光ビームBの集光位置を記録層L0の当該外周側終端から記録層L1の外周側始端まで移動させ、その後は、当該記録層L1に対してその外周側から内周側に向けて情報が記録される。なお、以下の説明では、当該記録層L0から記録層L1への集光位置の移動を「層間ジャンプ」と称することとする。
上述した構成を備える光ディスクDKは、その中心部においてスピンドルモータ8に固定され、当該スピンドルモータ8により、予め設定されている記録用の回転速度で回転される。このとき、当該回転速度の制御は、サーボ処理部7からのサーボ信号Sssに基づいて実行される。
一方、光ディスクDKに記録されるべき記録情報Srは、外部から入力されると、符号化部2及びCPU4に出力される。そして、符号化部4において、CPU4からの制御信号Secに基づき、光ディスクDKの種類(例えば、CD(Compact Disc)又はDVD(Digital Versatile Disc)等の種類)等に応じた符号化方式に則って符号化され、符号化情報Seとしてストラテジ部3に出力される。
次に、ストラテジ部3は、CPU4からの制御信号Sscに基づき、当該符号化情報Seに対して、光ディスクDKにおける記録方式(例えば、色素膜を記録層L0及びL1として用いた一回のみ記録可能な記録方式、或いは相変化膜を記録層L0及びL1として用いた書き換え可能な記録方式等)に則って符号化情報Seの波形を整形し、記録信号Sdとしてピックアップ1に出力する。
そして、当該記録信号Sdに基づいてピックアップ1内の図示しない半導体レーザ等が駆動されることにより、当該記録信号Sdの内容に対応して強度変調された光ビームBが上記記録層L0又はL1のいずれか一方に照射され、これにより当該記録層L0又はL1のいずれか一方上に記録信号Sdの内容に対応する記録ピットが形成されることで上記記録情報Srが光ディスクDKに光学的に記録される。
この記録処理時において、光ビームBの照射位置及び上記層間ジャンプは、サーボ処理部7からのサーボ信号Spsに基づき、ピックアップ1内の図示しないフォーカスアクチュエータ又はトラッキングアクチュエータが駆動することにより光ビームBを集光する図示しない対物レンズが移動することで制御される。また、上述したように記録層L0又はL1では、情報の記録方向が異なるため、記録層L0に対して情報を記録する場合は、図1に実線で示すようにピックアップ1は光ディスクDKの内周側から外周側に向かって移動することとなり、一方、記録層L1に対して情報を記録する場合は、図1に破線で示すようにピックアップ1は光ディスクDKの外周側から内周側に向かって移動することとなる。
このため、サーボ処理部7は、CPU4からの制御信号Ssに基づき、上記二つのサーボ信号Sss及びSpsを夫々生成し、対応するスピンドルモータ8及びピックアップ1に夫々出力する。このとき、上記層間ジャンプは、図2を用いて後述する方法により行われる。
上述してきた各構成部材の動作を統括制御すべく、CPU4は、使用者による操作に応じて操作部6から出力されてくる操作信号Sopに基づいて上記各制御信号Sec、Ssc及びSsを生成し、夫々符号化部2、ストラテジ部3及びサーボ処理部7に出力する。また、情報処理装置Sの動作状態は、CPU4からの表示信号Sdpに基づき、表示部5において表示される。
更に、CPU4は、外部から直接入力されている上記記録情報Srの内容に基づき、後述する実施形態に係る記録処理を実行する。
次に、上述した構成を備える情報記録装置Sにおいて実行される、実施形態に係る層間ジャンプを含む記録処理について、具体的に、図2を用いて説明する。
実施形態に係る記録処理においては、上記層間ジャンプを実行するか否かの判断に対し、記録層L0の外周側終端に光ビームBの照射位置が到達したか否かに加えて、記録情報Srの内容自体をも反映させる。
すなわち、図2に示すように、光ディスクDKに対する情報の記録は、先ず記録層L0の内周側始端から開始される(ステップS1)。
そして、記録層L0に対する記録を行っている間においては、常に光ビームBの照射位置(すなわち、情報の記録位置)が当該記録層L0の外周側終端まで到達したか否かが監視されている(ステップS2)。そして、光ビームBの照射位置が記録層L0の外周側終端まで到達していないときは(ステップS2;NO)、次に、記録すべき記録情報Srが全て記録されたか否かが確認され(ステップS3)、記録層L0内において記録すべき記録情報Srを全て記録し終わったときは(ステップS3;YES)、実施形態に係る記録処理を終了する。
また、ステップS2の判定において、光ビームBの照射位置が記録層L0の外周側終端まで到達したときは(ステップS2;YES)、後述するステップS6の処理に移行して層間ジャンプを行う。
一方、ステップS3の判定において、記録層L0に対する記録情報Srの記録を継続すべきであるときは(ステップS3;NO)、次に、記録層L0における残記録可能容量が予め設定されている閾値以下となり、且つ記録情報Srの内容に関する後述の第2条件が満たされているか否かを確認する(ステップS4)。ここで、当該閾値は、例えば記録層L0における全記録容量の10%の記録容量として予め設定されているものである。また当該第2条件については、後ほど詳述する。
ステップS4の判定において、記録層L0における残記録可能容量が上記閾値以下でないか、又は上記第2条件が満たされていないかのいずれかである場合は(ステップS4;NO)、更に記録層L0に対する情報の記録を継続する。
一方、ステップS4の判定において、記録層L0における残記録可能容量が上記閾値以下であり、且つ上記第2条件が満たされている場合は(ステップS4;YES)、次に、記録情報Srの内容に応じて予め設定されている層間ジャンプの禁止範囲に属する当該記録情報Srを記録中であるか否かを確認する(ステップS5)。
そして、当該禁止範囲に属する記録情報Srを記録中であるときは(ステップS5;YES)、層間ジャンプを行うことなく記録層L0に対する情報の記録を継続する。
他方、禁止範囲に属する記録情報Srを記録中でないときは(ステップS5;NO)、記録層L0の外周側終端に光ビームBの照射位置が到達していない場合であっても記録層L0から記録層L1への層間ジャンプを行い(ステップS6)、その後、記録層L1に対する記録情報Srの記録を開始する(ステップS7)。なお、当該禁止範囲についても、後ほど詳述する。
そして、記録すべき記録情報Srが全て記録されたか否かが確認され(ステップS8)、記録すべき記録情報Srを全て光ディスクDKに記録し終わったときは(ステップS8;YES)、実施形態に係る記録処理を終了する。
一方、ステップS8の判定において、記録層L1に対する記録情報Srの記録を継続すべきであるときは(ステップS8;NO)、次に、光ビームBの照射位置が記録層L1の内周側終端まで到達したか否かを確認する(ステップS9)。そして、光ビームBの照射位置が記録層L1の内周側終端まで到達していないときは(ステップS9;NO)、そのまま当該記録層L1に対する記録情報Srの記録を継続する。
他方、光ビームBの照射位置が記録層L1の内周側終端まで到達してしまったときは(ステップS9;YES)、これ以上光ディスクDKに記録情報Srを記録することは不可能であることになるので、実施形態に係る記録処理を終了する。
(II)第2条件の詳細説明
次に、実施形態の詳細として、CPU4において記録情報Srについて判断される上記第2条件について先ず詳説する。
記録情報Srの内容についてCPU4において判断される上記第2条件として具体的には、以下の(1)乃至(7)の各条件が挙げられる。
(1)毎正時、すなわち、0時、1時、2時、…、23時のいずれかになったか否か。
(2)例えば、毎時の30分、すなわち、0時30分、1時30分、2時30分、…、23時30分のいずれかになったか否か。
(3)記録情報Srが音情報を含んだ例えばテレビジョン放送番組であるとき、当該記録情報Sr内において無音である時間が予め設定された閾値時間(例えば2秒)以上続いたか否か。
(4)記録情報Srが動画情報を含んだ例えばテレビジョン放送番組であるとき、当該記録情報Sr内において動画としての絵柄が全体として変化したか否か。
(5)記録情報Srが動画情報を含んだ例えばテレビジョン放送番組であるとき、当該記録情報Sr内において動画としてのアスペクト比が変化したか否か。
(6)記録情報Srが著作権情報を含むものであるとき、その著作権情報により示される内容(例えば一回に限り複写可能であるか、或いは複写自由であるか等の内容)が変わったか否か(当該著作権情報自体の有無を含む)。
(7)記録情報Srが例えばテレビジョン放送番組であって対応する放送番組表が情報記録装置Sにおいて予め取得できるとき、その放送番組表により示される記録情報Srとしての音の属性(例えばステレオ放送か否か)と、CPU4において検出した記録情報Srとしての音の属性とが異なっているか否か。
このうち、先ず条件(1)については、例えばテレビジョン放送においては、毎正時毎に番組が変わるか或いはコマーシャル部分の放送となる場合が多いので、このタイミングを層間ジャンプのタイミングとして採用するものである。
次に、条件(2)は、上記条件(1)と同様に、毎時の30分毎に番組が変わるか或いはコマーシャル放送となる場合が多いので、このタイミングを層間ジャンプのタイミングとして採用するものである。
更に、条件(3)は、無音部分であれば記録情報Srとしてのストーリ上、影響が少ない場面であると予測されるため、このタイミングを層間ジャンプのタイミングとして採用するものである。
また、条件(4)は、動画としての絵柄全体が変わったときは、通常、大きなシーンチェンジがあったか、或いはコマーシャル部分の放送に移行した可能性が高いと考えられるため、このタイミングを層間ジャンプのタイミングとして採用するものである。
次に、条件(5)は、動画としてのアスペクト比が変わったときは、通常、番組自体が変わったか、或いはコマーシャル部分の放送に移行した可能性が高いと考えられるため、このタイミングを層間ジャンプのタイミングとして採用するものである。
更に、条件(6)は、著作権情報としての内容が変わったときは、通常、番組自体が変わったか、或いはコマーシャル部分の放送に移行した可能性が高いと考えられるため、このタイミングを層間ジャンプのタイミングとして採用するものである。
最後に、条件(7)は、音の属性が放送番組表のものと異なる場合、通常、コマーシャル部分の放送に移行した可能性が高いと考えられるため、このタイミングを層間ジャンプのタイミングとして採用するものである。
以上夫々説明した条件(1)乃至(7)は、相互に並列的に上記第2条件として用いられ、七つの条件のうちいずれか一つに該当すれば、上記ステップS4の判定において第2条件が満たされたと判定される。
なお、上記七つの条件を、並列的ではなく直列的に判断してもよい。すなわち、優先順位を付けて各条件を適用してもよいし、或いは、入力されている記録情報Srの属性に応じてその優先順位を異ならせてもよい。
更に、上記条件(1)又は(2)と、上記放送番組表の内容(具体的には、各番組の開始時刻及び終了時刻等)とを組み合わせ、番組が変わる可能性がない正時又は毎正時の30分については第2条件から除外してもよい。
更にまた、上記条件(3)に重畳して、画像として単一色(例えばいわゆるブルーバック又は黒一色)であり且つ無音の時間を第2条件としてもよい。
また、使用者が予め操作部6を用いて指定した層間ジャンプのタイミングがある場合は、当該指定タイミングが到来したか否かを第2条件としてもよいし、そのタイミングの判定を他の条件に優先させて行ってもよい。
(III)禁止範囲の詳細説明
次に、実施形態の詳細として、上記ステップS5の判定として用いられる禁止範囲について詳説する。
上記禁止範囲とは、その期間に含まれている記録情報Srの記録中において層間ジャンプを行ってはいけない範囲、換言すれば、記録された記録情報Srの再生時において、層間ジャンプが起こると記録情報Srとしての連続性が損なわれる記録情報Srの範囲である。
そして、当該禁止範囲として具体的には、例えば、記録情報Srとして含まれている音の出力レベルが予め設定されている閾値以上である期間は、記録情報Srとして連続して再生されるべき特徴的な範囲であるとして、その期間内は層間ジャンプを禁止することが望ましい。
なお、上述したステップS5の判定は本願として必ず必要となるものではなく、使用者による設定又は入力される記録情報Srの属性に応じて適宜その判定を行うか否かを選択し得るものである。
以上夫々説明したように、実施形態の情報記録装置Sの動作によれば、層間ジャンプに当たって、記録情報Srの内容が反映されるので、当該記録された記録情報Srの再生時におけるその内容の連続性等に影響を与えることを抑制しつつ、多層の記録層L0(L1)夫々に記録情報Srを記録することができる。
従って、多層記録層間における層間ジャンプの必要性がある場合でも、違和感なく記録された記録情報Srを再生することができる。
また、記録層L0における残記録容量が閾値以下となった以降において記録情報Srの内容を層間ジャンプに反映させるので、記録層L0の記録容量が必要以上に無駄になることを防止しつつ、層間ジャンプに当たって記録情報Srの内容を反映させることができる。
更に、記録情報Srの内容の変化に相当する時刻(毎正時又は毎正時30分等)で層間ジャンプが行われるので、当該記録情報Srの再生時におけるその内容の連続性等に影響を与えることを効果的に抑制することができる。
更にまた、無音時間が閾値時間よりも長くなったときに層間ジャンプを行うので、再生処理が一時的に中断しても支障がないと思われる無音期間内に層間ジャンプを行わせることができる。
また、放送番組表に含まれている番組としての音の属性と、記録情報Srから検出された音の属性と、が異なっているときに層間ジャンプを行うので、例えばコマーシャル放送等の再生中に層間ジャンプが行われることとなり、再生処理が一時的に中断しても支障がないと思われるタイミングで層間ジャンプを行うことができる。
更に、連続する複数の画像において当該画像(絵柄)全体が切り換わったときに層間ジャンプを行うので、大きくシーンが変わったり、番組自体が切り換わるタイミング等、再生処理が一時的に中断しても支障がないと思われる期間に層間ジャンプを行わせることができる。
更にまた、例えば番組の変わり目である可能性が高いアスペクト比の変化時又は著作権情報の内容の変化時に層間ジャンプを行うので、番組の切り換わり時と層間ジャンプの実行タイミングとが同じタイミングとなり、再生処理が一時的に中断しても支障がない期間に層間ジャンプを行わせることができる。
また、使用者の任煮のタイミングで層間ジャンプを行うように設定することができるので、記録情報Srの内容と使用者が設定する切換タイミングの双方を加味して層間ジャンプを行わせることができる。
更に、層間ジャンプを禁止する禁止範囲を使用者の任意で設定することができるので、当該使用者の好み等に応じて層間ジャンプの禁止範囲を設定することができる。
なお、上述した実施形態においては、二つの記録層L0及びL1を含む光ディスクDKに対して本願を適用した場合を説明したが、これ以外に、三層以上の記録層を備える光ディスクに対する情報の記録時における層間ジャンプの制御に対して本願を適用することも可能である。
また、光ディスクDKに対する情報の記録中において、使用者の指示により強制的に層間ジャンプを行うように設定することもできる。すなわち、記録層L0に対する情報の記録中において当該記録層L0の残記録容量を表示部5に表示し、その表示されている残記録容量に応じて使用者が層間ジャンプをその後に行うタイミングを、操作部6を用いて設定するように構成することもできる。
上記したように構成することで、例えば、記録層L0における残記録容量が殆ど無いことが表示部5における表示から認識できる場合であって、その後に1時間分の情報を光ディスクDKに記録しようとするときには、記録層L0からその記録を開始すると直ぐに層間ジャンプが発生してしまうこととなる。そこで、使用者の操作部6における操作により、記録層L0に対する情報の記録を直ちに終了して層間ジャンプを行わせ、当該1時間分の情報の記録を記録層L1から開始するように構成することができる。
更に、図2に示すフローチャートに対応するプログラムを、フレキシブルディスク又はハードディスク等の情報記録媒体に記録しておき、又はインターネット等を介して取得して記録しておき、これらを汎用のコンピュータで読み出して実行することにより、当該コンピュータを実施形態に係るCPU4として活用することも可能である。

Claims (11)

  1. 複数の記録層を備える記録媒体に対して記録情報を記録する情報記録装置において、
    一の前記記録層に対する前記記録情報の記録中において、当該記録情報の内容を検出する内容検出手段と、
    前記検出された内容に基づいて、前記記録情報を記録する前記記録層を、前記一の記録層から他の前記記録層に切り換えて当該記録情報の記録を継続する切換手段と、
    を備えることを特徴とする情報記録装置。
  2. 請求項1に記載の情報記録装置において、
    前記一の記録層における残記録容量が前記記録層における全記録容量に基づいて予め設定されている閾値以下となったか否かを検出する残記録容量検出手段を更に備え、
    前記切換手段は、前記残記録容量が前記閾値以下となったとき以降の期間において、前記検出された内容に基づき、前記記録情報を記録する前記記録層を、前記一の記録層から他の前記記録層に切り換えて当該記録情報の記録を継続することを特徴とする情報記録装置。
  3. 請求項1又は2に記載の情報記録装置において、
    前記切換手段は、前記内容が変化するタイミングに相当する時刻であると予め予測された予測時刻になったとき、前記記録情報を記録する前記記録層を、前記一の記録層から他の前記記録層に切り換えて当該記録情報の記録を継続することを特徴とする情報記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の情報記録装置において、
    前記内容は、前記記録情報として前記記録媒体に記録されるべき音であり、
    前記切換手段は、当該記録情報における当該音が無音となった時間が予め設定された閾値時間より長くなったとき、前記記録情報を記録する前記記録層を、前記一の記録層から他の前記記録層に切り換えて当該記録情報の記録を継続することを特徴とする情報記録装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の情報記録装置において、
    前記記録情報は、予め定められた放送予定表に基づいて放送されてきた番組を含む記録情報であり、
    前記内容は、当該放送されてきた記録情報として前記記録媒体に記録されるべき音であると共に、
    前記切換手段は、前記放送予定表において予定されている前記番組に含まれている前記音の属性と、前記検出された音の属性と、が異なっているとき、前記記録情報を記録する前記記録層を、前記一の記録層から他の前記記録層に切り換えて当該記録情報の記録を継続することを特徴とする情報記録装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の情報記録装置において、
    前記内容は、前記記録情報として前記記録媒体に記録されるべき画像であり、
    前記切換手段は、当該記録情報内の連続する複数の前記画像において当該画像全体が切り換わったとき、前記記録情報を記録する前記記録層を、前記一の記録層から他の前記記録層に切り換えて当該記録情報の記録を継続することを特徴とする情報記録装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の情報記録装置において、
    前記内容は、前記記録情報として前記記録媒体に記録されるべき画像であり、
    前記切換手段は、当該記録情報内の連続する複数の前記画像において当該画像のアスペクト比が変化するとき、前記記録情報を記録する前記記録層を、前記一の記録層から他の前記記録層に切り換えて当該記録情報の記録を継続することを特徴とする情報記録装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の情報記録装置において、
    前記切換手段は、前記記録情報に対応する著作権を管理するための著作権管理情報の内容が変化するとき、前記記録情報を記録する前記記録層を、前記一の記録層から他の前記記録層に切り換えて当該記録情報の記録を継続することを特徴とする情報記録装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の情報記録装置において、
    前記一の記録層から他の前記記録層へ切り換えて前記記録情報の記録を継続すべき当該切換タイミングを予め設定するために用いられる設定手段を更に備え、
    前記切換手段は、前記一の記録層に対して前記記録情報を記録している場合において前記設定された切換タイミングが到来したとき、前記記録情報を記録する前記記録層を、前記一の記録層から前記他の記録層に切り換えて当該記録情報の記録を継続することを特徴とする情報記録装置。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の情報記録装置において、
    前記記録情報の前記記録媒体への記録中における前記記録層の切り換えを禁止する当該記録情報の範囲を設定するために用いられる禁止範囲設定手段と、
    前記範囲に含まれる前記記録情報を記録中においては、前記切り換えを禁止するように前記切換手段を制御する制御手段と、
    を更に備えることを特徴とする情報記録装置。
  11. 複数の記録層を備える記録媒体に対して記録情報を記録する情報記録装置に含まれるコンピュータを、
    一の前記記録層に対する前記記録情報の記録中において、当該記録情報の内容を検出する内容検出手段、及び、
    前記検出された内容に基づいて、前記記録情報を記録する前記記録層を、前記一の記録層から他の前記記録層に切り換えて当該記録情報の記録を継続する切換手段、
    として機能させることを特徴とする情報記録用プログラム。
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