JPWO2006075468A1 - 活性光線硬化型インクジェットインク、それを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置 - Google Patents

活性光線硬化型インクジェットインク、それを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、出射性に優れ、高速印刷においても着弾した色間でのドット混ざりのなく、かつ迅速な硬化特性を有する活性光線硬化型インクジェットインク、該インクジェットインクを用いた画像形成方法および画像形成装置を提供する。この活性光線硬化型インクジェットインクは、少なくともカーボンブラック系顔料、分散剤、カチオン重合性モノマー及び酸発生剤を含有する活性光線硬化型インクジェットインクにおいて、該カーボンブラック系顔料が塩基性であり、かつ該分散剤が酸価とアミン価を有することを特徴とする。

Description

本発明は、様々な記録材料に高精細な画像を安定に再現できる活性光線硬化型インクジェットインクとそれを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置に関する。
近年、インクジェット記録方式は簡便・安価に画像を作成できるため、写真、各種印刷、マーキング、カラーフィルター等の特殊印刷等、様々な印刷分野に応用されてきている。特に、微細なインク液滴を出射、制御するインクジェット記録装置と、色再現域、耐久性、出射適性等を改良したインクジェットインクとインクジェットインクの吸収性、色材の発色性、表面光沢等を飛躍的に向上させた専用紙とを用い、銀塩写真に匹敵する画質を得ることも可能となってきている。今日のインクジェット記録方式における画質向上は、記録装置、インク、専用紙の全てが揃って初めて達成されている。
しかしながら、専用紙を必要とするインクジェットシステムは、記録媒体が制限されること、記録媒体のコストアップが問題となる。そこで、専用紙と異なる被転写媒体へインクジェット方式により記録する試みが多数なされている。具体的には、室温で固形のワックスインクを用いる相変化インクジェット方式、速乾性の有機溶剤を主体としたインクを用いるソルベント系インクジェット方式や、記録後に活性光線、例えば、紫外線(UV光)を照射して架橋させる活性光線硬化型インクジェット方式等である。
中でも、活性光線硬化型インクジェット方式はソルベント系インクジェット方式に比べて比較的低臭気であり、例えば、特開平6−200204号公報、特表2000−504778号公報等には、紫外線硬化型インクジェットインクが開示されている。
しかしながら、これらの活性光線硬化型インクジェットインクを用いたとしても、記録材料の種類や作業環境によって、着弾後のドット径が大きく変化してしまい、様々な記録材料に対して、様々な作業環境で高精細な画像を形成することは不可能である。
近年は、カチオン重合性モノマーを用いた紫外線硬化型インクジェットインクが数多く提案されている。これらの紫外線硬化型インクジェットインクは、酸素阻害作用を受けることはないが、分子レベルの水分(湿度)の影響を受けやすいといった問題がある。また、硬化環境によっては硬化収縮による皺の発生が問題となる。
紫外線硬化型インクジェット方式による画像形成は、安価に高品質の画像が得られること、インクを吸収しない記録材料へも画像形成が可能であることが特徴である。しかしながら、この紫外線硬化型インクジェット方式特有の問題も有する。例えば、インク吸収能を備えていない記録材料へ画像を形成した場合、着弾したドットが隣接するドットと混ざり合うことによる画質劣化が顕著である。特に、高精細な画像形成が必要とされる場合、着弾した色相の異なるインク間でのドット混ざりは大きな問題となる。
一方、紫外線硬化型インクジェットインクにおいて、光重合性化合物として、オキシラン化合物、ビニルエーテル化合物、オキセタン化合物を用いた活性光線硬化型インクジェットインクが開示されている(例えば、特許文献1、2参照)。また、光重合性化合物として、脂環式エポキシ化合物及びオキセタン化合物を用いた活性光線硬化型インクジェットインクが開示されている(例えば、特許文献3、4参照)。しかしながら、上記各提案されている方法では、ドット滲みを十分に解決されていないのが現状である。
一般的な水系インクジェット方式の場合は、専用紙やインクに各機能を有する添加剤を含有させ、記録材料へのインク浸透性を向上して上記問題を解決してきたが、紫外線硬化型インクジェット方式においては、インク吸収能を備えていない記録材料への画像形成方法では、未だ解決方法が見出されていないのが現状である。また、高速印刷の場合、形成された画像を巻き取ることが多く、そのため、形成した画像の迅速な硬化特性を有する活性光線硬化型インクジェットインクの開発が望まれている。
特開2001−220526号公報(特許請求の範囲、実施例) 特開2002−188025号公報(特許請求の範囲、実施例) 特開2002−317139号公報(特許請求の範囲、実施例) 特開2003−55449号公報(特許請求の範囲、実施例)
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、出射性に優れ、高速印刷においても着弾した色間でのドット混ざりのなく、かつ迅速な硬化特性を有する活性光線硬化型インクジェットインク、該インクジェットインクを用いた画像形成方法および画像形成装置を提供することである。
本発明の上記目的は、下記構成により達成された。
1.少なくともカーボンブラック系顔料、分散剤、カチオン重合性モノマー及び酸発生剤を含有する活性光線硬化型インクジェットインクにおいて、該カーボンブラック系顔料が塩基性であり、かつ該分散剤が酸価とアミン価を有することを特徴とする活性光線硬化型インクジェットインク。
2.前記分散剤の酸価とアミン価が、下式の条件を満たすことを特徴とする前記1に記載の活性光線硬化型インクジェットインク。
0.3≦(分散剤のアミン価)/(分散剤の酸価)≦3.3
3.前記カチオン重合性モノマーの少なくとも1種が、オキセタン環を有する化合物であることを特徴とする前記1または2に記載の活性光線硬化型インクジェットインク。
4.前記カチオン重合性モノマーの少なくとも1種が、オキシラン環を有する化合物であることを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェットインク。
5.前記オキシラン環を有する化合物が、下記一般式(1)で表される化合物であることを特徴とする前記4に記載の活性光線硬化型インクジェットインク。
〔式中、R1は炭素数1〜10の置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよい芳香族基またはアシル基を表す。〕
6.前記オキシラン環を有する化合物が、下記一般式(2)で表される化合物であることを特徴とする前記4に記載の活性光線硬化型インクジェットインク。
〔式中、Y1〜Y8はそれぞれ異なっていてもよい水素原子、置換されていてもよいアルキル基、カルボニル基またはエーテル基を表す。〕
7.前記オキシラン環を有する化合物が、α−ピネンオキサイドであることを特徴とする前記4に記載の活性光線硬化型インクジェットインク。
8.前記オキシラン環を有する化合物が、1,2:8,9−ジエポキシリモネンであることを特徴とする前記4に記載の活性光線硬化型インクジェットインク。
9.前記オキシラン環を有する化合物が、エポキシ化された不飽和結合を有する植物油であることを特徴とする前記4に記載の活性光線硬化型インクジェットインク。
10.前記オキシラン環を有する化合物が、下記一般式(A)で表される化合物であることを特徴とする前記4に記載の活性光線硬化型インクジェットインク。
〔式中、R100は置換基を表し、m0は0〜2を表す。r0は1〜3を表す。L0は主鎖に酸素原子または硫黄原子を含んでいてもよい炭素数1〜15のr0+1価の連結基または単結合基を表す。〕
11.インクジェット記録ヘッドより前記1乃至10のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェットインクを記録材料上に噴射し、該記録材料上に印刷を行う画像形成方法であって、該活性光線硬化型インクジェットインクが該記録媒体上に着弾した後、0.001〜1秒後の間に活性光線を照射することを特徴とする画像形成方法。
12.インクジェット記録ヘッドより前記1乃至10のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェットインクを記録材料上に噴射し、該記録材料上に印刷を行う画像形成方法であって、該活性光線硬化型インクジェットインクが該記録媒体上に着弾し、活性光線を照射して硬化した後の総膜厚が、2〜25μmであることを特徴とする画像形成方法。
13.インクジェット記録ヘッドより前記1乃至10のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェットインクを記録材料上に噴射し、該記録材料上に印刷を行う画像形成方法であって、該インクジェット記録ヘッドの各ノズルより吐出する該活性光線硬化型インクジェットインクの液滴量が2〜20plであることを特徴とする画像形成方法。
14.前記インクジェット記録ヘッドが、ラインヘッド方式であることを特徴とする前記11乃至13のいずれか1項に記載の画像形成方法。
15.前記11乃至14のいずれか1項に記載の画像形成方法に用いるインクジェット記録装置であって、活性光線硬化型インクジェットインク及びインクジェット記録ヘッドを35℃〜100℃に加熱した後、該活性光線硬化型インクジェットインクを吐出することを特徴とするインクジェット記録装置。
本発明により、出射性に優れ、高速印刷においても着弾した色間でのドット混ざりのなく、かつ迅速な硬化特性を有する活性光線硬化型インクジェットインク、該インクジェットインクを用いた画像形成方法および画像形成装置を提供することができた。
インクジェット記録装置の要部構成の一例を示す正面図である。 インクジェット記録層チオ要部構成の他の一例を示す上面図である。
符号の説明
1 インクジェット記録装置
2 ヘッドキャリッジ
3 インクジェット記録ヘッド
31 インク吐出口
4 照射手段
5 プラテン部
6 ガイド部材
7 蛇腹構造
P 記録材料
次に、本発明を実施するための最良の形態について説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討を行った結果、少なくともカーボンブラック系顔料、分散剤、カチオン重合性モノマー及び酸発生剤を含有する活性光線硬化型インクジェットインクにおいて、カーボンブラック系顔料が塩基性であり、かつ分散剤が酸価とアミン価を有する活性光線硬化型インクジェットインクを用いることにより、出射性に優れ、高速印刷においても着弾した色間でのドット混ざりのなく、かつ迅速な硬化特性を有する活性光線硬化型インクジェットインクを実現できることを見出し、本発明に至った次第である。
はじめに、色材であるカーボンブラック系顔料について説明する。
本発明に用いることができるカーボンブラック系顔料としては、インク保存性の観点より、塩基性のものが好ましい。ここでいう塩基性の評価は、pH測定等公知の方法で測定することができる。
例えば、カーボンブラック系顔料のpHは以下のようにして測定される。即ち、適量のカーボンブラック系顔料をビーカーに測り取り、カーボンブラック系顔料1gにつき10mlの割合で水を加え、15分間煮沸する。顔料を濡れ易くするためにエチルアルコールを数滴加えても良い。煮沸後、室温にまで冷却し、傾斜法または遠心分離法により上澄み液を除去して泥状物を残す。この泥状物中にガラス電極を入れ、pHを測定する。測定上、注意する点としては、電極の挿入位置により測定値がばらつくことがあるため、ビーカーを動かして電極面と泥状面とを充分に接触させ、pHが一定になったところで測定値を読むようにする。
活性光線硬化型インクジェットインク(以下、単にインクともいう)の出射時の課題としては、インクの出射不良がある。インクの出射不良を引き起こす原因としては、長期保存や高温状態での暗反応により生成した重合物による粘度上昇や異物生成に伴う目詰まりがある。特開2003−55563号公報、特開2002−188025号公報、特開2003−285546号公報にカチオン重合性モノマーを用いたインクジェットインクが開示されているが、暗反応については記載されていない。
暗反応は、インクを長期間にわたり保管した場合だけではなく、活性光線硬化型インクジェットインクはモノマー組成等に起因して、水系インクジェットインクに比べて粘度が高く、インク加温により減粘した後、出射することが多く、この様な場合においても出射不良を引き起こしやすい。
本発明のインクにおいて、色材として塩基性カーボンブラックが好ましい理由としては、この暗反応が抑制されるためと考えている。本発明のインクはカチオン重合性モノマーにより硬化するため、インク中の酸性物質が暗反応を引き起こすと考えられ、酸性カーボンブラックの場合は、この暗反応を促進し、その結果、出射不良を引き起こすものと推測している。
塩基性カーボンブラックとしては公知のものが使用でき、例えば、三菱化学社製の#2300、#990、#980、#960、#950、#900、#850、MCF88、#750B、#650B、MA600、#4000B、#4350B、#52、#47、#45、#45L、#44、#33、#32、#30、#25、#20、#10、#5、CF9、#95、#85、#260、#3050B、#3350B、デグサ社製のPrinteX 95、PrinteX 90、PrinteX 95、PrinteX 75、PrinteX 55、PrinteX 45、PrinteX 40、PrinteX
P、PrinteX 60、PrinteX L6、Printex L、PrinteX 300、PrinteX 30、PrinteX 35、PrinteX 25、PrinteX 200、PrinteX A、PrinteX G、Special Black 101等が挙げられる。
更に、本発明に係るカーボンブラックとしては、BET比表面積が大きく、粒子径の小さなものが好ましく、50〜300m2/gのものが好ましい。BET比表面積が300m2/gより大きいと顔料粒子径が小さくなりすぎ分散安定性が低下しやすくなり、逆に50m2/gより小さいと顔料粒子径が大きく吐出が不安定になりやすい。
本発明でいうBET比表面積とは、ガス吸着法により粒子の比表面積を算出する測定方法である。ガス吸着法による粒子の比表面積算出は、窒素ガスの様な吸着占有面積が分かっているガス分子を粒子に吸着させ、その吸着量から粒子の比表面積を算出する方法である。BET比表面積は、固体表面に直接吸着したガス分子の量(単分子層吸着量)を正確に算出するためのもので、下記に示すBETの式と呼ばれる数式を用いて算出される。
BETの式は一定温度で吸着平衡状態にある時の吸着平衡圧Pとその圧力における吸着量Vの関係を示すもので以下の様に表される。
P/V(P0−P)=(1/VmC)+((C−1)/VmC)(P/P0
ただし、P0 :飽和蒸気圧
Vm:単分子層吸着量、気体分子が固体表面で単分子層を形成した時の
吸着量
C :吸着熱などに関するパラメータ(>0)
上式より単分子吸着量Vmを算出し、これにガス分子1個の占める断面積を掛けることにより、粒子の表面積を求めることができる。
BET比表面積の具体的な測定方法としては、例えば、サンプルを温度50℃で10時間の脱気を行って前処理をした後、窒素ガスを吸着ガスとして使用してガス吸着量測定装置にて測定を行う。測定を行う全自動ガス吸着量測定装置としては、オートソーブ1(湯浅アイオニクス社製)やフローソーブ2300(島津製作所社製)が挙げられる。これらの測定装置では、窒素吸着法の1点法あるいは多点法によりBET比表面積を求める。
また、DBP吸油量としては、50〜150ml/100gのものが好ましく、50〜100ml/100gのものが更に好ましい。
また、上記のDBP吸油量については、カーボンブラック系顔料粉末100gにDBP(Dibutylphthalate)を少しずつ加え、練り合わせながら顔料の状態を観察し、ばらばらに分散した状態から一つの塊をなす点を見出したときのDBPのml数をDBP吸油量とする。
また、本発明に用いられるカーボンブラックとしては、上記市販のものの他、各種文献に記載されている公知のものが利用できる。文献に関してはカラーインデックス(The
Society of Dyers and Colourists編)、「改訂新版顔料便覧」日本顔料技術協会編(1989年刊)、「最新顔料応用技術」CMC出版(1986年刊)、「印刷インキ技術」CMC出版(1984年刊)、W.Herbst, K.Hunger共著によるIndustrial Organic Pigments
( VCH Verlagsgesellshaft, 1993年刊)等がある。
上記顔料の分散には、例えば、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等を用いることができる。
本発明に係る分散剤は、酸価とアミン価を有する分散剤であることが特徴である。本発明でいう酸価あるいはアミン価は、電位差滴定等の公知の方法で求めることができる。例えば、色材協会誌61,[12]692−698(1988)に記載の方法等で測定することができる。
酸価とアミン価を有する分散剤としては、例えば、楠本化成社製のDA−234、DA−325、DA−703−50、DA−7300、味の素ファインテクノ社製のPB822、PB821、エフカアディティブズ社製のEFKA−4300、EFAK−7411、EFKA−7476、EFKA−5244、EFKA−6220、EFKA−6225、EFKA−7544、EFKA−7564、ビックケミー社製のDisperbyk−109、Disperbyk−106、Disperbyk−161、川研ファインケミカル社製のヒノアクトT−8000、ヒノアクトT−6000等が挙げられ、その中でも、酸価がアミン価よりも大きな分散剤が好ましい。
本発明においては、分散剤のアミン価、酸価は以下のようにして求めた。
〈分散剤のアミン価の測定〉
分散剤をメチルイソブチルケトンに溶解し、0.01モル/Lの塩素酸メチルイソブチルケトン溶液で電位差滴定を行い、KOHmg/g換算したものをアミン価とした。電位差滴定は、平沼産業株式会社製の自動滴定装置COM−1500を用いて測定した。
〈分散剤の酸価の測定〉
分散剤をメチルイソブチルケトンに溶解し、0.01モル/Lのカリウムメトキシド−メチルイソブチルケトン/メタノール(4:1)溶液で電位差滴定を行い、KOHmg/g換算したものを酸価とした。電位差滴定は、平沼産業株式会社製の自動滴定装置COM−1500を用いて測定した。
酸価とアミン価を有する分散剤を用いることにより、カーボンブラック系顔料表面の酸的な部位、塩基的な部位の両方に有効に吸着でき、有利であると推測している。
さらに、分散剤としては、酸価とアミン価が以下の関係を満たすものが好ましい。
0.3≦(分散剤のアミン価)/(分散剤の酸価)≦3.3
本発明に係る分散剤は、カーボンブラック系顔料100部に対して10〜100部用いることが好ましく、20〜80部がより好ましい。
一般に、分散剤は顔料に吸着するための極性基を有しており、過剰に存在すると硬化性を劣化させるため、上記規定する添加量とすることが好ましい。
一般に、活性光線硬化型インクジェットインクでは、分散媒体は溶剤または重合性モノマーを用いて行うが、本発明の活性光線硬化型インクジェットインクでは、インク着弾直後に、迅速に反応・硬化させるため、無溶剤であることが好ましい。溶剤が硬化画像に残ってしまうと、耐溶剤性の劣化、残留する溶剤のVOCの問題が生じる。よって、本発明のインクにおいては、分散媒体は、溶剤ではなく、重合性モノマー、その中でも最も粘度の低いモノマーを選択することが分散適性上好ましい。
用いる分散剤は、分散媒体に溶解してから使用することが好ましく、重合性モノマーに溶解して用いることが好ましい。
更に、分散助剤としてシナージストを用いることもできる。シナージストとは、顔料と同様の構造を有し、かつ酸性基、塩基性基等の極性基に修飾された色素あるいは有機顔料母核を有する有機物で、直接にまたはジョイントを介して極性基が結合しているものをいう。これを顔料表面に吸着させ、これと分散剤とを結合させることにより、顔料の分散性を向上させることができる。
シナージストによって顔料表面を処理することで顔料分散性を向上させたインクに対し、紫外線吸収剤は、特に効果的である。シナージストとしてはスルホン酸変性、カルボキシル基変性等、酸性変性されたもので、かつアミン価が酸価より大きいものが好ましい。
分散助剤としては、例えば、エフカアディテブズ社製のEFKA−6745、EFKA−6750等、アビシア社製のSolsperse5000、Solsperse12000、Solsperse22000等が挙げられる。分散助剤は顔料100部に対して1〜10部用いることが好ましい。
顔料の分散は、カーボンブラック系顔料粒子の平均粒径を0.06〜0.5μmとすることが好ましく、最大粒径は0.3〜5μm、好ましくは0.3〜3μmとなるよう、顔料、分散剤、分散媒体の選定、分散条件、ろ過条件を適宜設定する。この粒径管理によって、インクジェット記録ヘッドにおけるノズルの詰まりを抑制し、インクの保存安定性、インク透明性及び硬化感度を維持することができる。顔料濃度としては、インク全質量の1質量%〜10質量%であることが好ましい。
〈カチオン重合性化合物〉
本発明に係るカチオン重合性モノマーは、カチオン重合により高分子化を起こすタイプで、(1)オキシラン環を有するタイプのもの、(2)スチレン誘導体、(3)ビニルナフタレン誘導体、(4)ビニルエーテル類、(5)N−ビニル化合物及び(6)オキセタン化合物類等を挙げることができる。
(1)オキシラン環を有するタイプのもの
オキシラン環を有する化合物としては、1分子内にオキシラン環を2個以上含有するプレポリマーを挙げることができる。このようなプレポリマーとしては、例えば、脂環式ポリエポキシド類、多塩基酸のポリグリシジルエステル類、多価アルコールのポリグリシジルエーテル類、ポリオキシアルキレングリコールのポリグリシジルエーテル類、芳香族ポリオールのポリグリシジルエテーテル類、芳香族ポリオールのポリグリシジルエーテル類の水素添加化合物類、ウレタンポリエポキシ化合物及びエポキシ化ポリブタジエン類等を挙げることができる。これらプレポリマーは、その一種を単独で使用することもできるし、また、その二種以上を混合して使用することもできる。
(2)スチレン誘導体
例えば、スチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、β−メチルスチレン、p−メチル−β−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−メトキシ−β−メチルスチレン等
(3)ビニルナフタレン誘導体
例えば、1−ビニルナフタレン、α−メチル−1−ビニルナフタレン、β−メチル−1−ビニルナフタレン、4−メチル−1−ビニルナフタレン、4−メトキシ−1−ビニルナフタレン等
(4)ビニルエーテル類
例えば、イソブチルエーテル、エチルビニルエーテル、フェニルビニルエーテル、p−メチルフェニルビニルエーテル、p−メトキシフェニルビニルエーテル、α−メチルフェニルビニルエーテル、β−メチルイソブチルビニルエーテル、β−クロロイソブチルビニルエーテル等
(5)N−ビニル化合物類
例えば、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルピロリドン、N−ビニルインドール、N−ビニルピロール、N−ビニルフェノチアジン、N−ビニルアセトアニリド、N−ビニルエチルアセトアミド、N−ビニルスクシンイミド、N−ビニルフタルイミド、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルイミダゾール等
(6)オキセタン化合物類
オキセタン化合物オキセタン環を有する化合物としては、特開2001−220526号公報、同2001−310937号公報に紹介されているような公知のあらゆるオキセタン化合物を使用できる。
カチオン重合性モノマーとしては、オキセタン化合物が好ましく、更にオキシラン環を有する化合物を含有することが好ましい。
オキシラン環を有する化合物としては、前記一般式(1)で表される化合物、前記一般式(2)で表される化合物、α−ピネンオキサイド、1,2:8,9−ジエポキシリモネン、エポキシ化された不飽和結合を有する植物油、前記一般式(A)で表される化合物が好ましい。
前記一般式(1)で表されるオキシラン環を有する化合物について説明する。
前記一般式(1)において、R1は炭素数1〜10の置換されていてもよいアルキル基(例えば、置換されていてもよいメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、ベンジル基等)、置換されていてもよい芳香族基(例えば、置換されていてもよいフェニル基、ナフチル基等)、または置換されていてもよいアシル基(例えば、ベンゾイル基、メタクリル基、ステアリル基等)を表し、その中でもアルキル基が好ましい。
一般式(1)で表される化合物の具体例を以下に示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
次いで、一般式(2)で表されるオキシラン環を有する化合物について説明する。
前記一般式(2)において、Y1〜Y8はそれぞれ異なっていてもよい水素原子、置換されていてもよいアルキル基(例えば、置換されていてもよいメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、ベンジル基等)、置換されていてもよいカルボニル基(例えば、置換されていてもよいアセチル基、ベンゾイル基等)またはエーテル基(アルキルエーテル基、アリールエーテル基等)を表す。
一般式(2)で表されるオキシラン環を有する化合物の好ましい例としては、下記一般式(III)及び(IV)で表される化合物が挙げられる。
上記一般式(III)において、R200はオキシラン環のα、β位以外の脂肪族基を表し、m3は0〜2を表す。X1は−(CH2n0−、または−(O)n0−を表し、n0は0または1を表す。p1、q1はそれぞれ0または1を表し同時に0となることはない。r3は1〜3を表す。L3は主鎖に酸素原子または硫黄原子を含んでいてもよい炭素数1〜15のr3+1価の分岐構造を有する連結基または単結合を表す。
上記一般式(IV)において、R201はオキシラン環のα、β位以外の脂肪族基を表し、m4は0〜2を表す。X2は−(CH2n1−または(O)n1−を表し、n1は0または1を表す。p2、q2はそれぞれ0または1を表し、同時に0となることはない。r4は1〜3を表す。L4は主鎖に酸素原子または硫黄原子を含んでいてもよい炭素数1〜15のr4+1価の分岐構造を有する連結基または単結合を表す。
一般式(III)で表されるオキシラン環を有する化合物について説明する。
200は脂肪族基を表し、脂肪族基としては炭素数1〜6個のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、等)、炭素数3〜6個のシクロアルキル基(例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、等)、炭素数1〜6個のアルケニル基(例えば、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、2−ブテニル基、等)、炭素数1〜6個のアルキ二ル基(例えば、アセチレニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、2−ブチニル基、等)が挙げられる。好ましくは、炭素数1〜3個のアルキル基であり、メチル基、エチル基がより好ましい。
m3は0〜2を表し、1以上が好ましい。
1は−(CH2n0−または−(O)n0−を表す。n0は0または1を表し、n0が0の場合は、X1が存在しないことを表す。
m3+n0は1以上が好ましい。
3は、主鎖に酸素原子または硫黄原子を含んでも良い炭素数1〜15のr3+1価の分岐構造を有する連結基あるいは単結合を表す。
一般式(IV)で表されるオキシラン環を有する化合物について説明する。
上記一般式(IV)において、R201は脂肪族基を表し、脂肪族基としては炭素数1〜6個のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、等)、炭素数3〜6個のシクロアルキル基(例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、等)、炭素数1〜6個のアルケニル基(例えば、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、2−ブテニル基、等)、炭素数1〜6個のアルキ二ル基(例えば、アセチレニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、2−ブチニル基、等)が挙げられる。好ましくは、炭素数1〜3個のアルキル基であり、メチル基、エチル基がより好ましい。
m4は0〜2を表し、1以上が好ましい。
2は−(CH2n1−または−(O)n1−を表す。n1は0または1を表し、n1が0の場合は、X2が存在しないことを表す。
m4+n1は1以上が好ましい。
4は、主鎖に酸素原子または硫黄原子を含んでも良い炭素数1〜15のr4+1価の分岐構造を有する連結基あるいは単結合を表す。
3、L4はそれぞれ置換基を有していても良い。置換基の例としては、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子、フッ素原子等)、炭素数1〜6個のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基等)、炭素数1〜6個のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、iso−プロポキシ基、n−ブトキシ基、tert−ブトキシ基等)、アシル基(例えば、アセチル基、プロピオニル基、トリフルオロアセチル基等)、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、トリフルオロアセトキシ基等)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等)、等が挙げられる。置換基として好ましいのは、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基である。
一般式(III)または(IV)における主鎖に酸素原子または硫黄原子を含んでも良い炭素数1〜15の2価の連結基の例としては、以下の基およびこれらの基と−O−基、−S−基、−CO−基、−CS−基を複数組み合わせてできる基を挙げることができる。
エチリデン基[>CHCH3]、イソプロピリデン[>C(CH32]2,2−ジメチル−1,3−プロパンジイル基[−CH2C(CH32CH2−]、2,2−ジメトキシ−1,3−プロパンジイル基[−CH2C(OCH32CH2−]、2,2−ジメトキシメチル−1,3−プロパンジイル基[−CH2C(CH2OCH32CH2−]、1−メチル−1,3−プロパンジイル基[−CH(CH3)CH2CH2−]、1,4−ジメチル−3−オキサ−1,5−ペンタンジイル基[−CH(CH3)CH2O CH(CH3)CH2−]、1,4,7−トリメチル−3,6−ジオキサ−1,8−オクタンジイル基[−CH(CH3)CH2OCH(CH3)CH2OCH(CH3)CH2−]、5,5−ジメチル−3,7−ジオキサ−1,9−ノナンジイル基[−CH2CH2OCH2C(CH32CH2OCH2CH2−]、5,5−ジメトキシ−3,7−ジオキサ−1,9−ノナンジイル基[−CH2CH2OCH2C(OCH32CH2OCH2CH2−]、5,5−ジメトキシメチル−3,7−ジオキサ−1,9−ノナンジイル基[−CH2CH2OCH2C(CH2OCH32CH2OCH2CH2−]、イソプロピリデンビス−p−フェニレン基[−p−C64−C(CH32−p−C64−]
3価以上の連結基としては、以上に挙げた2価の連結基から任意の部位の水素原子を必要なだけ除いてできる基およびそれらと−O−基、−S−基、−CO−基、−CS−基を複数組み合わせてできる基を挙げることができる。
一般式(2)で表される化合物の具体例を以下に示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
エポキシ化された不飽和結合を有する植物油としては、オリーブ油、紅花油、ひまわり油、大豆油、亜麻仁油等の不飽和結合を有する植物油をエポキシ化したものを挙げることができる。また、市販されているエポキシ化された植物油を使用することもでき、例えば、新日本理化株式会社製のサンソサイザーE−4030、ATOFINA Chemical社製Vf7010、Vf9010、Vf9040等が挙げられる。
次いで、前記一般式(A)で表されるオキシラン環を有する化合物について説明する。
前記一般式(A)において、R100は置換基を表し、置換基の例としては、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子、フッ素原子等)、炭素数1〜6個のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基等)、炭素数1〜6個のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、iso−プロポキシ基、n−ブトキシ基、tert−ブトキシ基等)、アシル基(例えば、アセチル基、プロピオニル基、トリフルオロアセチル基等)、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、トリフルオロアセトキシ基等)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等)等が挙げられる。置換基として好ましいのは、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基である。
m0は0〜2を表し、0または1が好ましい。
0は、主鎖に酸素原子または硫黄原子を含んでも良い炭素数1〜15のr0+1価の連結基あるいは単結合を表す。
一般式(A)で表されるオキシラン環を有する化合物の好ましい例としては、以下の一般式(I)または一般式(II)で表される化合物が挙げられる。
一般式(I)において、R101は置換基を表し、m1は0〜2を表す。r1は1〜3を表す。Lは主鎖に酸素原子または硫黄原子を含んでいてもよい炭素数1〜15のr1+1価の連結基または単結合を表す。
式中、R102は置換基を表し、m2は0〜2を表す。r2は1〜3を表す。Lは主鎖に酸素原子または硫黄原子を含んでいてもよい炭素数1〜15のr2+1価の連結基または単結合を表す。
一般式(I)または(II)で表される化合物について、更に詳細を説明する。
上記の式中、R101、R102、はそれぞれ置換基を表し、置換基の例としては、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子、フッ素原子等)、炭素数1〜6個のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基等)、炭素数1〜6個のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、iso−プロポキシ基、n−ブトキシ基、tert−ブトキシ基等)、アシル基(例えば、アセチル基、プロピオニル基、トリフルオロアセチル基等)、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、トリフルオロアセトキシ基等)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等)等が挙げられる。置換基として好ましいのは、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基である。
m1、m2、はそれぞれ0〜2を表し、0または1が好ましい。
1は主鎖に酸素原子または硫黄原子を含んでも良い炭素数1〜15のr1+1価の連結基あるいは単結合を、L2は主鎖に酸素原子または硫黄原子を含んでも良い炭素数1〜15のr2+1価の連結基あるいは単結合を表す。
一般式(A)、一般式(I)、一般式(II)におけるL0、L1、L2はそれぞれ置換基を有していても良い。置換基の例としては、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子、フッ素原子等)、炭素数1〜6個のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基等)、炭素数1〜6個のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、iso−プロポキシ基、n−ブトキシ基、tert−ブトキシ基等)、アシル基(例えば、アセチル基、プロピオニル基、トリフルオロアセチル基等)、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、トリフルオロアセトキシ基等)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等)等が挙げられる。置換基として好ましいのは、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基である。
0、L1、L2としては、それぞれ主鎖に酸素原子または硫黄原子を含んでも良い炭素数1〜8の2価の連結基が好ましく、主鎖が炭素のみからなる炭素数1〜5の2価の連結基がより好ましい。
一般式(A)、一般式(I)、一般式(II)における、L1、L2で表される主鎖に酸素原子または硫黄原子を含んでも良い炭素数1〜15の2価の連結基の例としては、以下の基およびこれらの基と−O−基、−S−基、−CO−基、−CS−基を複数組み合わせてできる基を挙げることができる。
メチレン基[−CH2−]エチリデン基[>CHCH3]、イソプロピリデン[>C(CH32]1,2−エチレン基[−CH2CH2−]、1,2−プロピレン基[−CH(CH3)CH2−]、1,3−プロパンジイル基[−CH2CH2CH2−]、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジイル基[−CH2C(CH32CH2−]、2,2−ジメトキシ−1,3−プロパンジイル基[−CH2C(OCH32CH2−]、2,2−ジメトキシメチル−1,3−プロパンジイル基[−CH2C(CH2OCH32CH2−]、1−メチル−1,3−プロパンジイル基[−CH(CH3)CH2CH2−]、1,4−ブタンジイル基[−CH2CH2CH2CH2−]、1,5−ペンタンジイル基[−CH2CH2CH2CH2CH2−]、オキシジエチレン基[−CH2CH2OCH2CH2−]、チオジエチレン基[−CH2CH2SCH2CH2−]、3−オキソチオジエチレン基[−CH2CH2SOCH2CH2−]、3,3−ジオキソチオジエチレン基[−CH2CH2SO2CH2CH2−]、1,4−ジメチル−3−オキサ−1,5−ペンタンジイル基[−CH(CH3)CH2O CH(CH3)CH2−]、3−オキソペンタンジイル基[−CH2CH2COCH2CH2−]、1,5−ジオキソ−3−オキサペンタンジイル基[−COCH2OCH2CO−]、4−オキサ−1,7−ヘプタンジイル基[−CH2CH2CH2OCH2CH2CH2−]、3,6−ジオキサ−1,8−オクタンジイル基[−CH2CH2OCH2CH2OCH2CH2−]、1,4,7−トリメチル−3,6−ジオキサ−1,8−オクタンジイル基[−CH(CH3)CH2OCH(CH3)CH2OCH(CH3)CH2−]、5,5−ジメチル−3,7−ジオキサ−1,9−ノナンジイル基[−CH2CH2OCH2C(CH32CH2OCH2CH2−]、5,5−ジメトキシ−3,7−ジオキサ−1,9−ノナンジイル基[−CH2CH2OCH2C(OCH32CH2OCH2CH2−]、5,5−ジメトキシメチル−3,7−ジオキサ−1,9−ノナンジイル基[−CH2CH2OCH2C(CH2OCH32CH2OCH2CH2−]、4,7−ジオキソ−3,8−ジオキサ−1,10−デカンジイル基[−CH2CH2O−COCH2CH2CO−OCH2CH2−]、3,8−ジオキソ−4,7−ジオキサ−1,10−デカンジイル基[−CH2CH2CO−OCH2CH2O−COCH2CH2−]、1,3−シクロペンタンジイル基[−1,3−C58−]、1,2−シクロヘキサンジイル基[−1,2−C610−]、1,3−シクロヘキサンジイル基[−1,3−C610−]、1,4−シクロヘキサンジイル基[−1,4−C610−]、2,5−テトラヒドロフランジイル基[2,5−C46O−]p−フェニレン基[−p−C64−]、m−フェニレン基[−m−C64−]、α,α′−o−キシリレン基[−o−CH2−C64−CH2−]、α,α′−m−キシリレン基[−m−CH2−C64−CH2−]、α,α′−p−キシリレン基[−p−CH2−C64−CH2−]、フラン−2,5−ジイル−ビスメチレン基[2,5−CH2−C42O−CH2−]チオフェン−2,5−ジイル−ビスメチレン基[2,5−CH2−C42S−CH2−]イソプロピリデンビス−p−フェニレン基[−p−C64−C(CH32−p−C64−]
3価以上の連結基としては以上に挙げた2価の連結基から任意の部位の水素原子を必要なだけ除いてできる基およびそれらと−O−基、−S−基、−CO−基、−CS−基を複数組み合わせてできる基を挙げることができる。
以下に、好ましい脂環式エポキシドである一般式(A)、(I)または(II)で表される脂環式エポキシ化合物の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
オキシラン環を有する化合物の添加量としては、インク全質量あたり10〜80質量%含有することが好ましい。10質量%未満であると硬化環境(温度、湿度)により硬化性が著しく変化し、安定性に欠ける。80質量%を超えると、硬化後の膜物性が弱く、実用上好ましくない。
本発明のインクでは、オキシラン環を有する化合物の1種を単独で使用してもよいが、2種以上を適宜組合せて使用してもよい。また、これらのオキシラン環を有する化合物は、その製法は問わないが、例えば、丸善KK出版、第四版実験化学講座20有機合成II、213〜、平成4年、Ed.by Alfred Hasfner, The chemistry of heterocyclic compounds−Small Ring Heterocycles part3 Oxiranes, John & Wiley and Sons, An Interscience Publication, New York,1985、吉村、接着、29巻12号、32、1985、吉村、接着、30巻5号、42、1986、吉村、接着、30巻7号、42、1986、特開平11−100378号、特許第2906275号、特許第2926262号公報等の文献を参考にして合成できる。
本発明のインクの硬化のため、公知のあらゆる光酸発生剤を用いることができる。
光酸発生剤としては、例えば、化学増幅型フォトレジストや光カチオン重合に利用される化合物が用いられる(有機エレクトロニクス材料研究会編、「イメージング用有機材料」、ぶんしん出版(1993年)、187〜192ページ参照)。本発明に好適な化合物の例を以下に挙げる。
第1に、ジアゾニウム、アンモニウム、ヨードニウム、スルホニウム、ホスホニウム等の芳香族オニウム化合物のB(C654 -、PF6 -、AsF6 -、SbF6 -、CF3SO3 -塩を挙げることができる。
本発明で用いることのできるオニウム化合物の具体的な例を、以下に示す。
第2に、スルホン酸を発生するスルホン化物を挙げることができ、その具体的な化合物を、以下に例示する。
第3に、ハロゲン化水素を光発生するハロゲン化物も用いることができ、以下にその具体的な化合物を例示する。
第4に、鉄アレン錯体を挙げることができる。
更に、本発明のインクにおいては、活性光線照射によりベンゼンを発生しない下記一般式〔1〕〜〔4〕で表されるスルホニウム塩化合物が好ましく、S+と結合するベンゼン環に置換基をもつものがあれば、上記条件を満たすものであり好ましい。
上記一般式〔1〕〜〔4〕において、R1〜R17はそれぞれ水素原子または置換基を表し、R1〜R3が同時に水素原子を表すことがなく、R4〜R7が同時に水素原子を表すことがなく、R8〜R11が同時に水素原子を表すことがなく、R12〜R17が同時に水素原子を表すことはない。
1〜R17で表される置換基としては、好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロピル基、ブトキシ基、ヘキシルオキシ基、デシルオキシ基、ドデシルオキシ基等のアルコキシ基、アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、デシルカルボニルオキシ基、ドデシルカルボニルオキシ基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、ベンゾイルオキシ基等のカルボニル基、フェニルチオ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基等を挙げることができる。
Xは、非求核性のアニオン残基を表し、例えば、F、Cl、Br、I等のハロゲン原子、B(C654、R18COO、R19SO3、SbF6、AsF6、PF6、BF4等を挙げることができる。ただし、R18及びR19は、それぞれメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基等で置換されていてもよいアルキル基もしくはフェニル基を表す。この中でも、安全性の観点からB(C654、PF6が好ましい。
上記化合物は、THE CHEMICAL SOCIETY OF JAPAN Vol.71 No.11 (1998)、有機エレクトロニクス材料研究会編、「イメージング用有機材料」、ぶんしん出版(1993年)に記載の光酸発生剤と同様、公知の方法において容易に合成することができる。
本発明においては、前記一般式〔1〕〜〔4〕で表されるスルホニウム塩が、下記一般式〔5〕〜〔13〕から選ばれるスルホニウム塩の少なくとも1種であることが、特に好ましい。Xは非求核性のアニオン残基を表し、前述と同様である。
また、保存安定性を改良する目的で、公知のあらゆる塩基性化合物を用いることができるが、代表的なものとして、塩基性アルカリ金属化合物、塩基性アルカリ土類金属化合物、アミン等の塩基性有機化合物等が挙げられる。
塩基性アルカリ金属化合物としては、アルカリ金属の水酸化物(例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)、アルカリ金属の炭酸塩(例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)、アルカリ金属のアルコラート(例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトシキド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド等)が挙げられる。
塩基性アルカリ土類金属としては、アルカリ土類金属の水酸化物(例えば、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等)、アルカリ金属の炭酸塩(例えば、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等)、アルカリ金属のアルコラート(例えば、マグネシウムメトキシド等)が挙げられる。
塩基性有機化合物としては、アミン並びキノリン及びキノリジン等含窒素複素環化合物等が挙げられるが、これらの中でも、光重合性モノマーとの相溶性の面からアミンが好ましく、例えば、オクチルアミン、ナフチルアミン、キシレンジアミン、ジベンジルアミン、ジフェニルアミン、ジブチルアミン、ジオクチルアミン、ジメチルアニリン、キヌクリジン、トリブチルアミン、トリオクチルアミン、テトラメチルエチレンジアミン、テトラメチル−1,6−ヘキサメチレンジアミン、ヘキサメチレンテトラミン及びトリエタノールアミン等が挙げられる。
塩基性化合物を存在させる際の濃度は、光重合性モノマーの総量に対して10〜1000質量ppm、特に20〜500質量ppmの範囲であることが好ましい。なお、塩基性化合物は単独で使用しても複数を併用してもよい。
さらに、インクタンク、配管、ヘッド内等インク状態での硬化を抑制するために、水を添加することもできる。水の添加量としてはインク全質量の0.1質量%以上、8質量%未満が好ましい。
また、ラジカル重合性モノマーと開始剤を組合せ、ラジカル・カチオンのハイブリッド型硬化インクとすることも可能である。
本発明のインクにおいては、25℃における粘度が7〜50mPa・sであることが、硬化環境(温度・湿度)に関係なくインクジェットヘッドからの吐出が安定し、良好な硬化性を得るために好ましい。
本発明のインクには、上記説明した以外に、必要に応じて様々な添加剤を用いることができる。例えば、界面活性剤、レベリング添加剤、マット剤、膜物性を調整するタメノポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、ワックス類を添加することができる。
本発明の画像形成方法で用いることのできる記録材料としては、通常の非コート紙、コート紙等の他、いわゆる軟包装に用いられる各種非吸収性のプラスチック及びそのフィルムを用いることができ、各種プラスチックフィルムとしては、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、OPS(配向ポリスチレン)、OPP(配向ポリプロピレン)、ONy(配向ナイロン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PE(ポリエチレン)、TAC(三酢酸セルロース)フィルムを挙げることができる。その他のプラスチックとしては、PC(ポリカーボネート)、アクリル樹脂、ABS、ポリアセタール、PVA(ポリビニルアルコール)、ゴム類などが使用できる。また、金属類や、ガラス類にも適用可能である。
これら各種プラスチックフィルムの表面エネルギーは大きく異なり、記録材料によってインク着弾後のドット径が変わってしまうことが、従来から問題となっていた。本発明の構成では、表面エネルギーの低いOPPフィルム、OPSフィルムや表面エネルギーの比較的大きいPETまでを含む、表面エネルギーが35〜60mN/mの広範囲の記録材料に良好な高精細画像を形成できる。
本発明において、包装の費用や生産コスト等の記録材料のコスト、プリントの作製効率、各種のサイズのプリントに対応できる等の点で、長尺(ウェブ)な記録材料を使用する方が有利である。
本発明のインクジェットインクは、他色の顔料を有するインクとセットとして用いることもできる。少なくともイエローのインクジェットインク、マゼンタのインクジェットインク、ブラックのインクジェットインクを有するインクジェットインクセット、いわゆるカラーのインクジェットプリントに一般的に用いられている複数のインクをセットにしたインクセットで用いられることが好ましい。
さらにインクジェットで写真画像を形成するために、色材含有量を各々変化させた、いわゆる濃淡インクを調製して用いることもできる。また、必要に応じて、赤、緑、青、白等の特色インクを用いることも色再現上好ましい。
次に、本発明の画像形成方法について説明する。
本発明の画像形成方法においては、本発明のインクをインクジェット記録方式により記録材料上に吐出、描画し、次いで紫外線等の活性光線を照射してインクを硬化させる方法が好ましい。
(インク着弾後のインク膜厚)
本発明の画像形成方法では、記録材料上にインクが着弾し、活性光線を照射して硬化した後の総インク膜厚が2〜25μmであることが好ましい。スクリーン印刷分野の活性光線硬化型インクジェット記録では、総インク膜厚が25μmを越えているのが現状であるが、使用する記録材料が薄いプラスチック材料であることが多い軟包装印刷分野では、記録材料のカール・皺の問題だけでなく、印刷物全体のこし・質感が変わってしまうという問題があるため、過剰な膜厚を形成する多量のインク吐出は好ましくない。
尚、ここで「総インク膜厚」とは記録材料に描画されたインクの膜厚の最大値を意味し、単色でも、それ以外の2色重ね(2次色)、3色重ね、4色重ね(白インクベース)のインクジェット記録方法で記録を行った場合でも総インク膜厚の意味するところは同様である。
(インクの吐出条件)
インクの吐出条件としては、インクジェット記録ヘッド及びインクジェットインクを35〜100℃に加熱し、加熱した状態でインクジェットインクを吐出することが吐出安定性の点で好ましい。一般に、活性光線硬化型インクは、温度変動による粘度変動幅が大きく、粘度変動はそのままインクの液滴サイズ、液滴射出速度に大きく影響を与え、画質劣化を引き起こすため、インク温度を上げながらその温度を一定に保つことが必要である。インク温度の制御幅としては、設定温度±5℃、好ましくは設定温度±2℃、更に好ましくは設定温度±1℃である。
また、本発明では、インクジェット記録ヘッドの各ノズルより吐出するインク液滴量が2〜20plであることが好ましい。本来、高精細画像を形成するためには、インク液滴量がこの範囲であることが必要であるが、この液滴量で吐出する場合、前述した吐出安定性が特に厳しくなる。本発明によれば、インク液滴量が2〜20plのような微小液滴量で吐出を行っても、吐出安定性は向上し、高精細画像が安定して形成できる。
(インク着弾後の光照射条件)
本発明の画像形成方法においては、活性光線の照射条件として、記録媒体上にインクが着弾した後、0.001秒〜1秒の間に活性光線を照射することが好ましく、より好ましくは0.001秒〜0.5秒である。高精細な画像を形成するためには、照射タイミングを出来るだけ早くすることが特に重要となる。
活性光線の照射方法として、その基本的な方法が特開昭60−132767号公報に開示されている。該公報によると、インクジェット記録ヘッドユニットの両側に照射用光源を設け、シャトル方式でインクジェット記録ヘッドと照射用光源を走査する。照射は、インク着弾後、一定時間をおいて行われることになる。更に、駆動を伴わない別光源によって硬化を完了させる。米国特許6,145,979号明細書では、照射方法として、光ファイバーを用いた方法や、コリメートされた光源をインクジェット記録ヘッドユニット側面に設けた鏡面に当て、記録部へ紫外線を照射する方法が開示されている。本発明の画像形成方法においては、これらいずれの照射方法も用いることが出来る。
また、活性光線の照射を2段階に分け、まずインク着弾後0.001〜2秒の間に前述の方法で活性光線を照射し、次いで、全印字終了後に、更に活性光線を照射する方法も好ましい態様の一つである。活性光線の照射を2段階に分けることで、よりインク硬化の際に起こる記録材料の収縮を抑えることが可能となる。
従来、紫外線硬化型インクジェット方式では、インク着弾後のドット広がり、滲みを抑制のために、光源の総消費電力が1kW・hrを超える高照度の光源が用いられるのが通常であった。しかしながら、これらの高照度の光源を用いると、特に、シュリンクラベル等への印字では、記録材料の収縮があまりにも大きく、実質上使用できないのが現状であった。
本発明の画像形成方法では、254nmの波長領域に最高照度をもつ活性光線を用いることが好ましく、これにより総消費電力が1kW・hr未満の光源を用いても、高精細な画像を形成でき、かつ、記録材料の収縮も実用上許容範囲内におさめることができる。
本発明においては、更に活性光線を照射する光源の総消費電力が1kW・hr未満であることが好ましい。総消費電力が1kW・hr未満の光源の例としては、例えば、蛍光管、冷印極管、熱陰極管、LED等が挙げられるが、これらに限定されない。
以下、本発明のインクジェット記録装置について、図面を適宜参照しながら説明する。尚、図面のインクジェット記録装置はあくまでも本発明のインクジェット記録装置の一態様であり、本発明のインクジェット記録装置はこの図面に限定されない。
図1は本発明のインクジェット記録装置の要部構成を示す正面図である。インクジェット記録装置1は、ヘッドキャリッジ2、インクジェット記録ヘッド3、照射手段4、プラテン部5等を備えて構成される。この記録装置1は記録材料Pの下にプラテン部5が設置されている。プラテン部5は、紫外線を吸収する機能を有しており、記録材料Pを通過してきた余分な紫外線を吸収する。その結果、高精細な画像を非常に安定に再現できる。
記録材料Pは、ガイド部材6に案内され、搬送手段(図示せず)の作動により、図1における手前から奥の方向に移動する。ヘッド走査手段(図示せず)は、ヘッドキャリッジ2を図1におけるY方向に往復移動させることにより、ヘッドキャリッジ2に保持されたインクジェット記録ヘッド3の走査を行う。
ヘッドキャリッジ2は記録材料Pの上側に設置され、記録材料P上の画像印刷に用いる色の数に応じて後述するインクジェット記録ヘッド3を複数個、吐出口を下側に配置して収納する。ヘッドキャリッジ2は、図1におけるY方向に往復自在な形態でインクジェット記録装置1本体に対して設置されており、ヘッド走査手段の駆動により、図1におけるY方向に往復移動する。
尚、図1ではヘッドキャリッジ2がインクジェット記録ヘッド3を収納するものとして描図されているが、実際の際にはヘッドキャリッジ2に収納されるインクジェット記録ヘッド3の色数は適宜決められるものである。
インクジェット記録ヘッド3は、インク供給手段(図示せず)により供給された活性光線硬化型インク(例えば、紫外線硬化型インクジェットインク)を、内部に複数個備えられた吐出手段(図示せず)の作動により、吐出口から記録材料Pに向けて吐出する。インクジェット記録ヘッド3により吐出される活性光線硬化型インクは色材、重合性モノマー、開始剤等を含んで組成されており、例えば、紫外線の照射を受けることで開始剤が触媒として作用することに伴うモノマーの架橋、重合反応によって硬化する性質を有する。
インクジェット記録ヘッド3は記録材料Pの一端からヘッド走査手段の駆動により、図1におけるY方向に記録材料Pの他端まで移動するという走査の間に、記録材料Pにおける一定の領域(着弾可能領域)に対して、活性光線硬化型インクをインク滴として吐出し、該着弾可能領域にインク滴を着弾させる。
上記走査を適宜回数行い、1領域の着弾可能領域に向けて、活性光線硬化型インクの吐出を行った後、搬送手段で記録材料Pを図1における手前から奥方向に適宜移動させ、再びヘッド走査手段による走査を行いながら、インクジェット記録ヘッド3により上記着弾可能領域に対し、図1における奥方向に隣接した次の着弾可能領域に対して活性光線硬化型インクの吐出を行う。
上述の操作を繰り返し、ヘッド走査手段及び搬送手段と連動してインクジェット記録ヘッド3から活性光線硬化型インクを吐出することにより、記録材料P上に活性光線硬化型インク液滴の集合体からなる画像が形成される。
活性光線硬化型インクが、紫外線硬化型インク(UVインク)である場合は、照射手段4は特定の波長領域の紫外線を安定した露光エネルギーで発光する紫外線ランプ及び特定の波長の紫外線を透過するフィルターを備えて構成される。ここで、紫外線ランプとしては、水銀ランプ、メタルハライドランプ、エキシマーレーザー、紫外線レーザー、冷印極管、熱印極管、ブラックライト、LED(Light emitting diode)等が適用可能であり、帯状のメタルハライドランプ、冷陰極管、熱陰極管、水銀ランプもしくはブラックライトが好ましい。特に波長254nmの紫外線を発光する低圧水銀ランプ、熱陰極管、冷陰極管及び殺菌灯が滲み防止、ドット径制御を効率よく行え、好ましい。ブラックライトを照射手段4の放射線源に用いることで、UVインクを硬化するための照射手段4を安価に作製することができる。
照射手段4は、インクジェット記録ヘッド3がヘッド走査手段の駆動による1回の走査によってUVインクを吐出する着弾可能領域のうち、インクジェット記録装置(UVインクジェットプリンタ)1で設定できる最大のものとほぼ同じ形状か、着弾可能領域よりも大きな形状を有する。
照射手段4はヘッドキャリッジ2の両脇に、記録材料Pに対してほぼ平行に、固定して設置される。
前述したようにインク吐出部の照度を調整する手段としては、インクジェット記録ヘッド3全体を遮光することはもちろんであるが、加えて照射手段4と記録材料Pの距離h1より、インクジェット記録ヘッド3のインク吐出部31と記録材料Pとの距離h2を大きくしたり(h1<h2)、インクジェット記録ヘッド3と照射手段4との距離dを離したり(dを大きく)することが有効である。又、インクジェット記録ヘッド3と照射手段4の間を蛇腹構造7にすると更に好ましい。
ここで、照射手段4で照射される紫外線の波長は、照射手段4に備えられらた紫外線ランプまたはフィルターを交換することで適宜変更することができる。
本発明のインクは、非常に吐出安定性に優れており、ラインヘッドタイプのインクジェット記録装置を用いて画像形成する場合に、特に有効である。
図2で示したインクジェット記録装置は、ラインヘッド方式と呼ばれており、ヘッドキャリッジ2に、各色のインクジェット記録ヘッド3を、記録材料Pの全幅をカバーするようにして、複数個、固定配置されている。
一方、ヘッドキャリッジ2の下流側には、同じく記録材料Pの全幅をカバーするようにして、インク印字面全域をカバーするように配置されている照射手段4が設けられている。照明手段4に用いられる紫外線ランプは、図1に記載したのと同様のものを用いることができる。
このラインヘッド方式では、ヘッドキャリッジ2及び照射手段4は固定され、記録材料Pのみが、搬送されて、インク出射及び硬化を行って画像形成を行う。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
《顔料分散体の調製》
〔顔料分散体D−1の調製〕
下記の各化合物をステンレスビーカーに入れ、50℃のホットプレート上で加熱しながら3時間加熱攪拌して溶解した。
PB822(味の素ファインテクノ社製分散剤 酸価18.5mg/g(KOH)、アミン価 15.9mg/g(KOH)) 8部
OXT221(東亞合成社製 オキセタン化合物) 72部
次いで、上記溶液を室温まで冷却した後、これに以下の顔料を加えて、直径0.5mmのジルコニアビーズ200gと共にポリプロピレン製容器に入れて密栓し、ペイントシェーカーにて6時間分散処理した後、ジルコニアビーズを除去して、顔料分散体D−1を調製した。
#52(三菱化学社製カーボンブラック pH:8.0 塩基性) 20部
〔顔料分散体D−2の調製〕
下記の各化合物をステンレスビーカーに入れ、50℃のホットプレート上で加熱しながら3時間加熱攪拌して溶解した。
PB821(味の素ファインテクノ社製分散剤 酸価30.4mg/g(KOH)、アミン価 10.2mg/g(KOH)) 8部
OXT212(東亞合成社製 オキセタン化合物) 72部
次いで、上記溶液を室温まで冷却した後、これに以下の顔料を加えて、直径0.5mmのジルコニアビーズ200gと共にポリプロピレン製容器に入れて密栓し、ペイントシェーカーにて6時間分散処理した後、ジルコニアビーズを除去して、顔料分散体D−2を調製した。
#52(三菱化学社製カーボンブラック pH:8.0 塩基性) 20部
〔顔料分散体D−3の調製〕
下記の各化合物をステンレスビーカーに入れ、1時間攪拌して混合した。
Disperbyk161(ビックケミー社製分散剤 有効成分30% 酸価4.4mg/g(KOH)、アミン価 10.9mg/g(KOH)) 20部
OXT221(東亞合成社製 オキセタン化合物) 60部
次いで、上記溶液を室温まで冷却した後、これに以下の顔料を加えて、直径0.5mmのジルコニアビーズ200gと共にポリプロピレン製容器に入れて密栓し、ペイントシェーカーにて6時間分散処理した後、ジルコニアビーズを除去して、顔料分散体D−4を調製した。
#52(三菱化学社製カーボンブラック pH:8.0 塩基性) 20部
〔顔料分散体D−4の調製〕
下記の各化合物をステンレスビーカーに入れ、1時間攪拌して混合した。
EFKA4330(エフカアディティブズ社製分散剤有効成分80% 酸価 7.5mg/g(KOH)、アミン価 30.4mg/g(KOH)) 10部
OXT221(東亞合成社製 オキセタン化合物) 70部
次いで、上記溶液を室温まで冷却した後、これに以下の顔料を加えて、直径0.5mmのジルコニアビーズ200gと共にポリプロピレン製容器に入れて密栓し、ペイントシェーカーにて6時間分散処理した後、ジルコニアビーズを除去して、顔料分散体D−3を調製した。
#44(三菱化学社製カーボンブラック pH:7.5 塩基性) 20部
〔顔料分散体D−5の調製〕
下記の各化合物をステンレスビーカーに入れ、50℃のホットプレート上で加熱しながら3時間加熱攪拌して溶解した。
PB821(味の素ファインテクノ社製分散剤 酸価30.4mg/g(KOH)、アミン価 10.2mg/g(KOH)) 8部
OXT221(東亞合成社製 オキセタン化合物) 72部
次いで、上記溶液を室温まで冷却した後、これに以下の顔料を加えて、直径0.5mmのジルコニアビーズ200gと共にポリプロピレン製容器に入れて密栓し、ペイントシェーカーにて6時間分散処理した後、ジルコニアビーズを除去して、顔料分散体D−5を調製した。
MA11(三菱化学社製カーボンブラック pH:3.5 酸性) 20部
〔顔料分散体D−6の調製〕
下記の各化合物をステンレスビーカーに入れ、3時間攪拌して混合した。
EFKA7500(エフカアディティブズ社製分散剤 酸価 322mg/g(KOH)、アミン価 0mg/g(KOH)) 8部
OXT221(東亞合成社製 オキセタン化合物) 72部
次いで、上記溶液を室温まで冷却した後、これに以下の顔料を加えて、直径0.5mmのジルコニアビーズ200gと共にポリプロピレン製容器に入れて密栓し、ペイントシェーカーにて6時間分散処理した後、ジルコニアビーズを除去して、顔料分散体D−6を調製した。
#52(三菱化学社製カーボンブラック pH:8.0 塩基性) 20部
《インクの調製》
上記調製した各顔料分散体に、表1に記載の各添加物を順次混合して、これを1.0μmメンブランフィルターでろ過して、インク1〜17を調製した。なお、表1に記載の数値は質量%を表す。
表1に略称で記載した各添加剤の詳細は、以下の通りである。
(オキセタン化合物)
OXT−221:ジ[1−エチル(3−オキセタニル)]メチルエーテル(東亞合成社製)
OXT−212:オキセタン化合物(東亞合成社製)
(エポキシ化合物;オキシラン環を有する化合物)
EPA−7 : 例示化合物EPA−7
EPB−1 : 例示化合物EPB−1
EPC−1 : 例示化合物EPC−1
EPD−9 : 例示化合物EPD−9
PO : α−ピネンオキサイド
DEP : 1,2:8,9−ジエポキシリモネン
E−4030: サンソサイザーE−4030(新日本理化社製 エポキシ化脂肪酸ブチル)
(光重合開始剤)
SP−152:トリフェニルスルホニウム塩(「アデカオプトマーSP−152」旭電化社製)
(界面活性剤)
F475 : メガファックスF475 パーフルオロアルキル基含有アクリルオリゴマー(大日本インキ化学工業社製)
《インクの評価》
〔硬化性の評価(指触試験)〕
各インクをPET:polyethylene terephthalateのシート上に、総膜厚が約5μmとなるように塗布した後、80mW/cm2の照度(UVPF−A1(岩崎電気社製)で254nm照度)で低圧水銀灯により30秒照射した。
次いで、照射後に画像表面を指触し、下記の基準に従って、硬化性を評価した。
◎:べたつきがない
○:僅かにべたつきが感じられる
△:べたつきがあるが、こすっても取れることはないレベル
×:硬化せず流動してしまう
〔インクジェット画像の形成及び評価〕
(画像形成方法A;出射性評価1)
ピエゾ型インクジェットノズルを備えた図1に記載の構成かならるキャリッジ方式のインクジェット記録装置に、上記調製した直後の各インク1〜17及び各インクを70℃、50%RHの環境下に1週間放置した後のインクをそれぞれ装填し、厚さ120μm、巾600mm、長さ500mの長尺ポリエチレンテレフタレートフィルム上へ、ブラックのべた画像を印字し、各画像を得た。インク供給系は、インクタンク、供給パイプ、ヘッド直前の前室インクタンク、フィルター付き配管、ピエゾヘッドからなり、前室タンクからヘッド部分まで断熱して50℃の加温を行った。ピエゾヘッドは、2〜20plのマルチサイズドットを720×720dpiの解像度で吐出できるよう駆動して、各インクを連続吐出した。着弾した後、インクはキャリッジ両脇のランプユニットにより瞬時(着弾後0.5秒未満)に硬化される。記録後、トータルインク膜厚を測定したところ、2.3〜13μmの範囲であった。本発明でいうdpiとは、2.54cmあたりのドット数を表す。なお、インクジェット画像の形成は、上記方法に従って25℃、40%RHの環境下でそれぞれ行った。
(画像形成方法B;出射性評価2)
上記形成方法Aにおいて、インクジェット記録装置として、図2に記載のラインヘッド記録方式のインクジェット記録装置を用いたほかは、上記調製した各インク1〜17及び各インクを70℃、50%RHの環境下に1週間放置した後のインクをそれぞれ装填し同様にして各画像を得た。
また、上記各画像形成方法で用いた照射光源の詳細は以下の通りである。
記録装置Aで用いた照射光源:高圧水銀ランプVZero085(INTEGRATION TECHNOLOGY社製 ピーク波長:254nm 最高照度:400mW/cm2
記録装置Bで用いた照射光源:低圧水銀ランプ(岩崎電気特注品 線光源として5本配置、照射面積120mm(長手方向)×620mm(幅手方向) ピーク波長:254nm 最高照度:50mW/cm2
なお、上記各照射光源の照度は、岩崎電気社製のUVPF−A1を用いて、254nmの積算照度を測定して表示した。
(出射性の評価)
出射性評価1および2について、それぞれ形成した各画像について、ベタ画像の印字部と非印字部の境界を目視により観察、下記評価基準により出射性を評価した。
◎:境界部で画像の乱れは見られない
○:インク滴の曲がり、飛び散りによりわずかに境界の乱れが観察される
×:インク滴の曲がり、飛び散りにより境界が乱れている
以上によりえられた各結果を、表2に示す。
表2に記載の結果より明らかなように、本発明に係るインクジェットインクは、比較例に対し、出射性が良好で、硬化速度も速く、かつ高温環境下で保存した後でも出射性に優れていることが分かる。

Claims (15)

  1. 少なくともカーボンブラック系顔料、分散剤、カチオン重合性モノマー及び酸発生剤を含有する活性光線硬化型インクジェットインクにおいて、該カーボンブラック系顔料が塩基性であり、かつ該分散剤が酸価とアミン価を有することを特徴とする活性光線硬化型インクジェットインク。
  2. 前記分散剤の酸価とアミン価が、下式の条件を満たすことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の活性光線硬化型インクジェットインク。
    0.3≦(分散剤のアミン価)/(分散剤の酸価)≦3.3
  3. 前記カチオン重合性モノマーの少なくとも1種が、オキセタン環を有する化合物であることを特徴とする請求の範囲第1項または第2項に記載の活性光線硬化型インクジェットインク。
  4. 前記カチオン重合性モノマーの少なくとも1種が、オキシラン環を有する化合物であることを特徴とする請求の範囲第1項乃至第3項のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェットインク。
  5. 前記オキシラン環を有する化合物が、下記一般式(1)で表される化合物であることを特徴とする請求の範囲第4項に記載の活性光線硬化型インクジェットインク。

    〔式中、R1は炭素数1〜10の置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよい芳香族基またはアシル基を表す。〕
  6. 前記オキシラン環を有する化合物が、下記一般式(2)で表される化合物であることを特徴とする請求の範囲第4項に記載の活性光線硬化型インクジェットインク。

    〔式中、Y1〜Y8はそれぞれ異なっていてもよい水素原子、置換されていてもよいアルキル基、カルボニル基またはエーテル基を表す。〕
  7. 前記オキシラン環を有する化合物が、α−ピネンオキサイドであることを特徴とする請求の範囲第4項に記載の活性光線硬化型インクジェットインク。
  8. 前記オキシラン環を有する化合物が、1,2:8,9−ジエポキシリモネンであることを特徴とする請求の範囲第4項に記載の活性光線硬化型インクジェットインク。
  9. 前記オキシラン環を有する化合物が、エポキシ化された不飽和結合を有する植物油であることを特徴とする請求の範囲第4項に記載の活性光線硬化型インクジェットインク。
  10. 前記オキシラン環を有する化合物が、下記一般式(A)で表される化合物であることを特徴とする請求の範囲第4項に記載の活性光線硬化型インクジェットインク。

    〔式中、R100は置換基を表し、m0は0〜2を表す。r0は1〜3を表す。L0は主鎖に酸素原子または硫黄原子を含んでいてもよい炭素数1〜15のr0+1価の連結基または単結合基を表す。〕
  11. インクジェット記録ヘッドより請求の範囲第1項乃至第10項のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェットインクを記録材料上に噴射し、該記録材料上に印刷を行う画像形成方法であって、該活性光線硬化型インクジェットインクが該記録媒体上に着弾した後、0.001〜1秒後の間に活性光線を照射することを特徴とする画像形成方法。
  12. インクジェット記録ヘッドより請求の範囲第1項乃至第10項のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェットインクを記録材料上に噴射し、該記録材料上に印刷を行う画像形成方法であって、該活性光線硬化型インクジェットインクが該記録媒体上に着弾し、活性光線を照射して硬化した後の総膜厚が、2〜25μmであることを特徴とする画像形成方法。
  13. インクジェット記録ヘッドより請求の範囲第1項乃至第10項のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェットインクを記録材料上に噴射し、該記録材料上に印刷を行う画像形成方法であって、該インクジェット記録ヘッドの各ノズルより吐出する該活性光線硬化型インクジェットインクの液滴量が2〜20plであることを特徴とする画像形成方法。
  14. 前記インクジェット記録ヘッドが、ラインヘッド方式であることを特徴とする請求の範囲第11項乃至第13項のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  15. 請求の範囲第11項乃至第14項のいずれか1項に記載の画像形成方法に用いるインクジェット記録装置であって、活性光線硬化型インクジェットインク及びインクジェット記録ヘッドを35℃〜100℃に加熱した後、該活性光線硬化型インクジェットインクを吐出することを特徴とするインクジェット記録装置。
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