JPWO2006067874A1 - 測位装置および測位装置の位置特定方法 - Google Patents

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Abstract

未知電波を用いる場合にも、各基地局での直接波受信時刻の計測に基づく電波源の位置の時間差測位を行うことができる測位装置を得る。電波源1から発信された電波を受信し、参照信号と受信電波との相関から電波受信時刻を計測する複数の受信時刻算出基地局2と、複数の受信時刻算出基地局2からのそれぞれの電波受信時刻に基づいて電波源1の位置を特定する時間差測位器3とを備えた測位装置において、電波源1から発信された未知電波を推定して基準時刻における参照信号を生成する特定基地局2(k0)をさらに備え、複数の受信時刻算出基地局2は、特定基地局2(k0)からの参照信号と受信した未知電波との相関から電波受信時刻を計測する。また、電波源としてRFIDタグ、特定基地局および受信時刻算出基地局としてRFIDリーダ/ライタを使用できる。

Description

本発明は、RFID(Radio Frequency IDentification)タグ等の電波源から発射された電波をRFIDリーダ等の複数の基地局で受信し、各基地局での電波受信時刻差から電波源の位置を特定する時間差測位方式に関するものである。
複数の基地局により受信された直接波の受信時刻から、その直接波の送信元である電波源の位置を求めることのできる時間差測位方法がある(例えば、特許文献1参照)。基準となる基地局における直接波受信時刻と、各基地局自身における直接波受信時刻との差から、それぞれの基地局から電波の送信元である電波源までの距離を求め、複数の基地局からの距離が一致する場所を特定することにより電波源の位置を推定するものである。
特開2004−532314号公報(第1頁、図3)
しかしながら、従来技術には次のような課題がある。従来の方式では、各基地局で受信される電波が既知であることが前提であり、未知電波を用いる場合には時間計測を行うことができないという問題がある。
本発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、未知電波を用いる場合にも、各基地局での直接波受信時刻の計測に基づく電波源の位置の時間差測位を行うことができる測位装置および測位装置の位置特定方法を得ることを目的とする。
本発明に係る測位装置は、電波源から発信された電波を受信し、参照信号と受信電波との相関から電波受信時刻を計測する複数の受信時刻算出基地局と、複数の受信時刻算出基地局からのそれぞれの電波受信時刻に基づいて電波源の位置を特定する時間差測位器とを備えた測位装置において、電波源から発信された未知電波を推定して基準時刻における参照信号を生成する特定基地局をさらに備え、複数の受信時刻算出基地局は、特定基地局からの参照信号と受信した未知電波との相関から電波受信時刻を計測するものである。
本発明に係る測位装置の位置特定方法は、特定基地局で、電波源から発信された未知電波を推定して基準時刻における参照信号を生成するステップと、複数の受信時刻算出基地局で、特定基地局からの参照信号と受信した未知電波との相関から電波受信時刻を計測するステップと、時間差測位器で、複数の受信時刻算出基地局からのそれぞれの電波受信時刻に基づいて電波源の位置を特定するステップとを備えたものである。
さらに、本発明に係る測位装置の位置特定方法は、複数のRFIDリーダ/ライタあるいは特定RFIDリーダ/ライタの何れかからRFIDタグに電波を送信するステップと、RFIDタグで、電波の受信電力を検知することにより未知電波を発信するステップと、特定RFIDリーダ/ライタで、RFIDタグから発信された未知電波を推定して基準時刻における参照信号を生成するステップと、複数のRFIDリーダ/ライタで、特定RFIDリーダ/ライタからの参照信号と受信した未知電波との相関から電波受信時刻を計測するステップと、時間差測位器で、複数の複数のRFIDリーダ/ライタからのそれぞれの電波受信時刻に基づいてRFIDタグの位置を特定するステップとを備えたものである。
本発明によれば、特定基地局において未知電波の推定を行い、それぞれの基地局は特定基地局による推定結果に基づいて直接波受信時刻を計測することにより、未知電波を用いる場合にも、各基地局での直接波受信時刻の計測に基づく電波源の位置の時間差測位を可能とした測位装置および測位装置の位置特定方法を得ることができる。
本発明の実施の形態1における測位装置の構成図である。 本発明の実施の形態1の特定基地局における未知電波の推定を行う構成を示した図である。 本発明の実施の形態1における参照信号生成器の構成図である。 本発明の実施の形態1における未知電波の推定結果を用いて直接波受信時刻を計測する基地局の構成図である。 本発明の実施の形態2における未知電波の推定結果を用いて直接波の受信時刻を計測する基地局の構成図である。 本発明の実施の形態2におけるフィルタバンクの構成図である。 本発明の実施の形態3において時間差測位器が電波源の位置を特定するために行う処理手順を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態5の特定基地局における未知電波の推定を行う構成を示した図である。 本発明の実施の形態5における複素振幅比対応型参照信号生成器の構成図である。 本発明の実施の形態6において車両位置の測位に位置特定方法を適用した応用例の説明図である。 本発明の実施の形態6の応用例における時間差測位の説明図である。 本発明の実施の形態6の応用例における車両に搭載されたETC情報送信アンテナを含むETCの構成図である。 本発明の実施の形態7において車両位置の測位に位置特定方法を適用した応用例の説明図である。 本発明の実施の形態7の応用例における車両に搭載されたスマートプレート送信アンテナを含むスマートプレートの構成図である。 時間差測位により電波源の位置を特定する測位装置の基本構成を示した図である。 直接波受信時刻の計測を行うための基本構成を示す図である。 0番目の基地局から電波源までの距離をrk0と仮定したときに特定される各基地局から電波源までの距離の関係を示す図である。 ある値のrk0において、それぞれの円周がある1点で交わった状態を示す図である。
以下、本発明の測位装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
本発明の測位装置は、未知電波を用いて電波源の位置を測位するものであり、特定基地局により未知電波の推定を行って基準時刻の参照信号を生成し、この参照信号に基づいてそれぞれの基地局が直接波受信時刻を求めることを特徴としている。
実施の形態1.
まず始めに、時間差測位の基本原理について説明する。図15は、時間差測位により電波源の位置を特定する測位装置の基本構成を示した図であり、電波源1、K個の基地局15(1)〜15(K)(ただし、Kは3以上の整数)、および時間差測位器3で構成される。図15は、3個の基地局を示しており、K=3の場合に相当する。
電波源1は、各基地局15(1)〜15(K)に対して電波を発信する。これに対して、各基地局15(1)〜15(K)は、電波源1から発信されそれぞれの基地局に直接到達する直接波と、マルチパスにより直接波と異なる経路を経由して到達する間接波とを含む電波を受信し、その受信した電波から直接波受信時刻を計測する。
時間差測位器3は、それぞれの基地局15(1)〜15(K)により計測された直接波受信時刻を受け取り、それぞれの基地局の位置および直接波受信時刻を基に電波源1の位置を時間差測位処理により特定する。
また、図16は、直接波受信時刻の計測を行うための基地局の基本構成を示す図であり、中原他“FFT−MUSIC法とFFT演算型相関法の多重伝播遅延時間分解能の比較検討”、信学総大、B−27、1995に示されたものである。それぞれの基地局15(1)〜15(K)は、図16に示す基本構成を有しており、自らが受信した電波に基づいて直接波受信時刻を求めることができる。
この基地局は、パッシブアンテナ4、受信機5、A/D変換器6、FFT処理器7a、7b、参照信号生成器16、相関処理器12、MUSIC処理器13で構成される。ここで、FFT処理器7a、7bは周波数成分算出手段に、相関処理器12は相関信号生成手段に、MUSIC処理器13は電波受信時刻推定手段にそれぞれ相当している。
電波源1から発信された電波は、パッシブアンテナ4により受信される。そして、パッシブアンテナ4で受信された電波は、受信機5により帯域制限、位相検波等が行われた後に、A/D変換器5によりアナログ信号からディジタル信号に変換される。
このようにして得られたディジタル信号は、さらに、FFT処理器7aによりFFT(Fast Fourier transform)処理が行われ、時間領域の信号から周波数領域の信号に変換される。一方、参照信号生成器16で生成された参照信号も、同様に、FFT処理器7bによりFFT(Fast Fourier transform)処理が行われ、時間領域の信号から周波数領域の信号に変換される。
FFT処理器7a、7bから出力されるそれぞれの周波数領域の信号は、相関処理器12により相関演算が行われる。さらに、相関演算後の信号は、MUSIC処理器13によりMUSIC(Multiple Signal classification)処理が施され、高分解能に計測した直接波受信時刻が求められる。このようにして計測された直接波受信時刻は、それぞれの基地局15(1)〜15(K)から時間差測位器3に伝達され、時間差測位器3は、それぞれの直接波受信時刻に基づいて電波源の位置を特定することとなる。
次に、測位装置の一連の動作、および測位のための具体的な演算式について説明する。それぞれの基地局15(1)〜15(K)は、電波源1から発信された電波が直接到達する直接波と、マルチパスにより直接波と異なる経路を経由して到達する間接波とを含む電波を、パッシブアンテナ4で受信する。受信時刻は、全ての基地局共通のあらかじめ設定された基準時刻を零として計られる。
ここで、あるk番目(ただし、kは1≦k≦Kの整数)の基地局を例にして、その処理内容を説明する。k番目の基地局が直接波を受信した時刻をτ1,kとし、間接波を受信した時刻をτ2,kとする。パッシブアンテナ4で受信された電波は、受信機5に伝達され、帯域制限、位相検波が行われる。さらに、受信機5からの出力信号は、A/D変換器6に伝達される。
A/D変換器6は、受信電波をサンプルしてディジタル信号に変換する。ここで、A/D変換器6において、サンプル周期をTsamp、サンプル数をN(ただし、Nは1以上の整数)としてディジタル化された受信信号をz1,k・・・zN,kとする。次に、FFT処理器7aは、ディジタル化された受信信号z1,k・・・zN,kにFFT処理を施して受信信号の周波数成分y1,k・・・yN,kを算出する。
ここで、受信信号の周波数成分y1,k・・・yN,kに含まれる電波源1から発信された直接波成分と間接波成分とを加えた周波数成分y'1,k・・・y'N,kは、次式(1)、(2)により表される。この式(1)、(2)において、Γi,iは参照信号(詳細は後述)の周波数成分を表している。また、c1,kは直接波の振幅値、c2,kは間接波の振幅値をそれぞれ表している。
Figure 2006067874
参照信号生成器16は、各基地局で受信される電波が既知であることを前提として、電波源1から発信された電波が時刻零で受信されたことを想定して参照信号z01,・・・,z0Nを生成する。参照信号z01,・・・,z0Nは、FFT処理器7bによりFFT処理が施され、参照信号の周波数成分Γ1,1,・・・,ΓN,Nが生成される。相関処理器12は、次式(3)を用いて、参照信号の周波数成分Γ1,1,・・・,ΓN,Nと受信信号の周波数成分y1,k ・・・ yN,kとの相関演算を行い、周波数領域における相関信号x1,k・・・xN,kを生成する。
Figure 2006067874
周波数領域における相関信号xi,kに含まれる直接波成分と間接波成分とを加えた相関信号x'i,kは、具体的には次式(4)により表される。
Figure 2006067874
実際に相関処理器12から出力される相関信号xi,kは、直接波成分と間接波成分とを加えた相関信号x'i,kを用いて、次式(5)のように表される。式(5)において、ni,kは、MUSIC処理入力時において式(4)の相関信号x'i,kに重畳している受信機雑音成分を表している。
Figure 2006067874
MUSIC処理器13は、相関信号xi,k(ただし、iは1≦i≦Nとなる整数)を入力信号として取り込む。ベクトルxiをxi=[xi,k,i+1,k・・・xi+M-1,kTとして定義するとき、ベクトルxiは、次式(6)のように表される。MUSIC処理器13は、a(τ)をステアリングベクトルとしてMUSIC処理を行い、直接波の観測時刻の計測値に相当する直接波受信時刻の推定値τ1,k(チルダ)を算出し、時間差測位器3に伝達する。なお、ここで用いたMは、ステアリングベクトルの次数であり、サンプル数Nよりも小さい整数である。
Figure 2006067874
ここで、MUSIC処理を行った際に、直接波と間接波の2種類の受信時刻が計測されることとなるが、直接波は、間接波に比較して速く到達するので、小さい受信時刻の方を直接波の到達時刻として計測値τ(チルダ)を推定する。
時間差測位器3は、各基地局から伝達されたτ(チルダ)に基づき、電波源1の位置を時間差測位する。時間差測位器3は、特定基地局(k0番目の基地局)を設定し、そのk0番目の基地局から電波源1までの距離をrk0として仮定する。このとき、時間差測位器3は、k0番目の基地局における直接波受信時刻と、他の基地局における直接波受信時刻との差から、次式(10)により、一意的に、k0番目の基地局以外の各基地局から電波源1までの距離を特定できる。ここで、cは、光速を表している。
Figure 2006067874
図17は、k0番目の基地局から電波源1までの距離をrk0と仮定したときに特定される各基地局から電波源1までの距離の関係を示す図である。rk0の仮定のもとに、あるk番目の基地局の位置を中心として半径rkの円をそれぞれ描いた状態を示している。もし、距離rkの位置に電波源1が存在するとき、半径rkの円周上のいずれかの地点に電波源1が存在することとなる。
そこで、最初に仮定したrk0を変えていき、そのときのそれぞれの半径rkを求めると、rk0がある値となったときに、それぞれの円周がある1点で交わる状態が発生することとなる。図18は、ある値のrk0において、それぞれの円周がある1点で交わった状態を示す図である。従って、時間差測位器3は、各基地局における直接波受信時刻に基づいて、図18のような状態となるrk0を求めることにより、電波源1の位置を測位することができることとなる。
実際には、直接波受信時刻の計測誤差等により、各基地局の位置を中心とするそれぞれの円周は、ある1点で完全には交わらない。そこで、時間差測位器3は、最小二乗法等を用いて距離の二乗誤差が最小となるような位置を算出することにより、電波源1の位置を推定することとなる。
上述した方式では、各基地局で受信される電波が既知であることを前提とし、既知電波に基づいて参照信号を生成し、直接波受信時刻を計測している。これに対して、本発明は、未知電波を受信した際にも時間計測に基づく測位を行うことができる点を特徴としており、その詳細について、次に説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における測位装置の構成図であり、電波源1、K個の未知電波対応型基地局2(1)〜2(K)、および時間差測位器3で構成される。電波源1および時間差測位器3は、図15の基本構成で示したものと同一であり、未知電波対応型基地局2(1)〜2(K)を中心に説明する。
未知電波対応型基地局2(k0)(ただし、k0は1≦k0≦Kの整数)は、未知電波を推定して、その推定結果として基準時刻の参照信号を生成して他の未知電波対応型基地局2(1)、2(2)、2(K)に対して送信する特定基地局である。
一方、未知電波対応型基地局2(1)、2(2)、2(K)は、未知電波対応型基地局2(k0)からの参照信号を用いて、電波源1から発信された直接波の受信時刻を計測する受信時刻算出基地局である。
このように、本発明の測位装置は、ある特定基地局(未知電波対応型基地局2(k0)に相当)により未知電波の推定を行って基準時刻の参照信号を生成するとともに、他の基地局(未知電波対応型基地局2(1)、2(2)、2(K)に相当)において、この参照信号に基づいて直接波受信時刻を計測し、電波源の測位を行う。
図2は、本発明の実施の形態1の特定基地局における未知電波の推定を行う構成を示した図であり、特定基地局である未知電波対応型基地局2(k0)の構成を示すものである。図2におけるパッシブアンテナ4、受信機5、A/D変換器6、FFT処理器7は、図16で示したものと同一である。
参照信号生成手段である参照信号生成器8は、FFT処理された未知電波の周波数成分の信号を推定し、直接波受信時刻を算出するための参照信号を生成する。図3は、本発明の実施の形態1における参照信号生成器8の構成図である。この参照信号生成器8は、間接波受信時刻推定器9、振幅比推定器10、初期位相推定器11で構成される。
間接波受信時刻推定器9は、FFT処理された未知電波の周波数成分の信号から間接波の受信時刻を推定する。振幅比推定器10は、時刻ゼロで受信される直接波の振幅と、推定された間接波の受信時刻における間接波の振幅との振幅比を推定する。さらに、初期位相推定器11は、電波源から発信された電波の初期位相を推定する。
図4は、本発明の実施の形態1における未知電波の推定結果を用いて直接波受信時刻を計測する基地局の構成図であり、受信時刻算出基地局である未知電波対応型基地局2(1)、2(2)、2(K)の構成を示すものである。図4におけるパッシブアンテナ4、受信機5、A/D変換器6、FFT処理器7、相関処理器12、MUSIC処理器13は、図16で示したものと同一である。
図4の構成を有する受信時刻算出基地局は、図16で示した基地局の構成と比較すると、参照信号生成器16およびFFT処理器7bが不要となっており、その代わりに参照信号を特定基地局から取り込む構成となっている。
次に、一連の動作、および測位のための具体的な演算式について説明する。それぞれの未知電波対応型基地局2(1)、2(2)、2(K)、2(k0)は、電波源1から発信された電波が直接到達する直接波と、マルチパスにより直接波と異なる経路を経由して到達する間接波とを含む電波をパッシブアンテナ4で受信する。
まず始めに、特定基地局である未知電波対応型基地局2(k0)は、受信した電波に基づいて、直接波の受信時刻をゼロとした基準時刻における参照信号を生成する。その後、受信時刻算出基地局である未知電波対応型基地局2(1)、2(2)、2(K)は、未知電波対応型基地局2(k0)で生成された参照信号と、自らが生成したFFT処理後の受信信号の周波数成分との相関演算を行うことにより、直接波受信時刻の計測を行う。
未知電波対応型基地局2(k0)は、先の図2に示したような未知電波の推定を行うための構成を有している。電波源1から発信された電波は、マルチパスを発生する。そして、パッシブアンテナ4は、直接波と間接波とを含む電波を受信することとなる。その後、受信機5、A/D変換器6、FFT処理器7での処理は、図16で説明したものと同一であり、FFT処理器7から受信信号の周波数成分y1,k0 ・・・yN,k0が出力される。
受信信号の周波数成分y1,k0 ・・・yN,k0は、参照信号生成器8に伝達される。ここで、参照信号生成器8は、図3に示す処理構成となっている。参照信号生成器8に入力した受信信号の周波数成分y1,k0 ・・・yN,k0は、間接波受信時刻推定器9に伝達される。間接波受信時刻推定器9は、最初に、次式(11)(12)により受信信号周波数成分の電力値Py(i)を算出する。
Figure 2006067874
さらに、次式(13)により信号ベクトルPyi,k0を設定する。
Figure 2006067874
このとき、信号ベクトルPyi,k0は、次式(14)〜(16)により表すことができる。
Figure 2006067874
さらに、間接波受信時刻推定器9は、次式(17)により信号ベクトルPyi,k0の相関行列Rpk0を算出し、MUSIC処理により、直接波の受信時刻をゼロとしたときの間接波の受信時刻の推定値τ2,k0(チルダ)を高分解能で算出する。
Figure 2006067874
間接波受信時刻推定器9から出力される受信時刻の推定値τ2,k0(チルダ)は、振幅比推定器10に伝達される。振幅比推定器10は、受信時刻の推定値τ2,k0(チルダ)に基づいて直接波と間接波との振幅比を推定する。最初に、次式(18)により振幅比Ck0(i)の推定値Ck0(i)(チルダ)を算出する。
Figure 2006067874
次に、Ck0(i)(チルダ)を平均して、次式(19)により直接波と間接波との振幅比の推定値Ck0(チルダ)を算出する。
Figure 2006067874
振幅比推定器10は、間接波受信時刻の推定値τ2,k0(チルダ)、および直接波と間接波との振幅比の推定値Ck0(チルダ)を初期位相推定器11に伝達する。次に、初期位相推定器11は、次式(20)で表される位相検出用信号Hiをまず始めに算出する。
Figure 2006067874
次に、初期位相推定器11は、上式(20)で算出した位相検出用信号Hiの実部と虚部から参照信号の周波数成分Γi,iの初期位相の推定値φi(チルダ)を算出する。さらに、初期位相推定器11は、次式(21)により、参照信号の周波数成分の推定値Γi,i(チルダ)を算出する。
Figure 2006067874
初期位相推定器11は、このようにして算出された参照信号の周波数成分の推定値Γi,i(チルダ)を各未知電波対応型基地局2(1)、2(2)、2(K)に伝達する。各未知電波対応型基地局2(1)、2(2)、2(K)は、式(3)における参照信号の周波数成分Γi,iに換えて、未知電波対応型基地局2(k0)から送られてきた参照信号の周波数成分の推定値Γi,i(チルダ)を用いて周波数領域での相関信号xi,kを算出する。
さらに、MUSIC処理器13は、各基地局で受信される電波が既知であることを前提としてすでに図16を用いて説明したものと同一の手順により、直接波の観測時刻の計測値として直接波受信時刻の推定値τ1,k(チルダ)を算出する。
なお、電波源1から発信する未知電波として、周波数成分の絶対値が周波数に依らずに一定となるものを採用することにより、より高精度な測位が可能となる。すなわち、特定基地局は、周波数領域の信号の振幅(絶対値)が一定のものを用いれば、未知パラメータが位相だけとなるため、初期位相の検出を確実に行うことができる。
また、直接波と間接波の受信時刻の差に応じて高分解能の処理が必要な場合には、上述したようなMUSIC処理が用いられる。この場合にも、周波数成分の絶対値が周波数に依らずに一定となる電波を未知電波として採用することにより、より高精度な測位が可能となる。
実施の形態1によれば、特定基地局は、受信した未知電波に基づいて直接波の受信時刻をゼロとした基準時刻における参照信号を生成することができる。さらに、受信時刻算出基地局は、特定基地局により生成された参照信号に基づいて、自らが受信した未知電波から直接波受信時刻を計測することができる。これにより、未知電波を用いた場合にも直接波受信時刻の計測が可能となり、電波源の位置の時間差測位を行うことができる。
実施の形態2.
本実施の形態2では、未知電波の推定結果を用いて直接波の受信時刻を計測する別の方法を説明する。図5は、本発明の実施の形態2における未知電波の推定結果を用いて直接波の受信時刻を計測する基地局の構成図であり、受信時刻算出基地局である未知電波対応型基地局2(1)、2(2)、2(K)の構成を示すものである。
図5におけるパッシブアンテナ4、受信機5、A/D変換器6、相関処理器12、MUSIC処理器13は、実施の形態1における図4と同じである。本実施の形態2では、FFT処理器7の代わりにフィルタバンク14を用いており、このフィルタバンク14の機能を中心に説明する。
図6は、本発明の実施の形態2におけるフィルタバンク14の構成図である。フィルタバンク14は、N個(ただし、Nは2以上の整数であり、サンプル数Nと同じ数)のFIR(Finite Impulse Response)型帯域通過フィルタ14(1)〜14(N)で構成される。帯域通過フィルタ14(1)〜14(N)は、入力電波の周波数成分の存在範囲Wpに対して、それぞれ異なる通過帯域を有している。
次に、一連の動作、および測位のための具体的な演算式について説明する。それぞれの未知電波対応型基地局2(1)、2(2)、2(K)、2(k0)は、電波源1から発信された電波が直接到達する直接波と、マルチパスにより直接波と異なる経路を経由して到達する間接波とを含む電波をパッシブアンテナ4で受信する。
まず始めに、特定基地局である未知電波対応型基地局2(k0)は、受信した電波に基づいて基準時刻における参照信号を生成する。その後、受信時刻算出基地局である未知電波対応型基地局2(1)、2(2)、2(K)は、未知電波対応型基地局2(k0)で生成された参照信号と、自らが生成したフィルタバンクによる処理後の受信信号の周波数成分との相関演算を行うことにより、直接波受信時刻の計測を行う。
未知電波対応型基地局2(k0)は、先の図2に示したような未知電波の推定を行うための構成を有している。電波源1から発信された電波は、マルチパスを発生する。そして、パッシブアンテナ4は、直接波と間接波とを含む電波を受信することとなる。その後、受信機5、A/D変換器6、での処理は、図16で説明したものと同一であり、A/D変換器6からディジタル化された受信信号z1,k・・・zN,kが出力される。
ディジタル化された受信信号z1,k・・・zN,kは、フィルタバンク14に伝達される。フィルタバンク14は、N個の帯域通過フィルタ14(1)〜14(N)から構成されており、i番目(ただし、iは1≦i≦Nの整数)の帯域通過フィルタ14(i)は、次式(22)により受信信号のi番目の周波数成分の信号yi,kを出力する。
Figure 2006067874
その後、相関処理器12およびMUSIC処理器13は、実施の形態1と同様に動作して直接波受信時刻の推定値τ1,k(チルダ)を計測する。
実施の形態2によれば、基地局のいずれか1つを特定して未知電波の推定を行うとともに、他の基地局において、この推定結果に基づいて直接波の受信時刻を計測することにより、各基地局で未知電波を受信した場合にも直接波受信時刻が計測でき、電波源の位置の時間差測位を行うことができる。さらに、受信時刻算出基地局である他の基地局においては、FFT処理器の代わりに複数の帯域通過フィルタを有するフィルタバンクを用いることによっても、直接波受信時刻を計測することが可能となる。
実施の形態3.
実施の形態1および2では、1台の未知電波対応型基地局2(k0)を未知電波の推定を行う基地局として特定することにより直接波受信時刻の計測を行い、電波源1の位置を推定する場合について説明した。本実施の形態3では、直接波受信時刻の計測および電波源の位置の算出を、異なる基地局を未知電波の推定を行う基地局として特定した場合についてそれぞれ個別に行うことにより複数の推定結果を求め、それらの推定結果から最終的に電波源1の位置を特定する場合について説明する。実施の形態3における測位装置の構成は、図1と同様である。
本実施の形態3におけるそれぞれの未知電波対応型基地局2(1)、2(2)、2(k0)、2(K)は、それぞれが未知電波を推定して参照信号を生成し、その参照信号を他の未知電波対応型基地局に対して送信する機能を有している。さらに、それぞれの未知電波対応型基地局2(1)、2(2)、2(k0)、2(K)は、それぞれの参照信号に基づいて、直接波受信時刻を求め、時間差測位器3に送信する機能も兼ね備えている。
図7は、本発明の実施の形態3において時間差測位器3が電波源1の位置を特定するために行う処理手順を示したフローチャートである。ステップS701において、時間差測位器3は、未知電波を推定する特定基地局の番号をk0=1とする。ステップS702において、時間差測位器3は、特定基地局をk0=1としたときにそれぞれの未知電波対応型基地局で算出された直接波受信時刻に基づいて、実施の形態1と同様の手順で電波源1の位置p1(チルダ)を算出する。
そして、ステップS703において、時間差測位器3は、特定基地局の番号k0が基地局の台数Kよりも小さいかを判断する。時間差測位器3は、k0<Kであると判断した場合には、ステップS704において、特定基地局の番号k0に1を加算してk0を更新する。そして、時間差測位器3は、ステップS702、S703の処理を繰り返すことにより、K台全ての基地局のそれぞれを特定基地局とした場合における電波源1の位置pk0(ただし、k0は1≦k0≦Kの整数)を算出する。
ステップS703でk0<Kでないと判断した場合には、K台のそれぞれを特定基地局としたときの電波源1の位置pk0がそろったこととなり、時間差測位器3は、ステップS705において、pk0(チルダ)の平均値p(チルダ)を算出する。このようにして、複数の基地局を未知電波推定のための特定基地局として設定し、電波源1の測位結果を複数求め、複数の測位結果を平均化することにより電波源1の位置を1つに特定することができる。
なお、図7の説明においては、K台全てを特定基地局とした場合のK通りの電波源1の位置を求めたが、これに限定されない。必ずしもK台全てではなく、2台以上の複数の基地局を特定基地局とする場合にも、複数の測定結果から電波源1の位置を1つに特定することができる。
また、単純に全ての測位結果を平均化せずに、例えば、最大値および最小値を削除して平均化することも可能であり、種々の統計的な手法により、複数の測位結果から1つの測位結果を求めることができる。
また、実施の形態3においては、複数の特定基地局が、参照信号を生成する本来の機能と、電波受信時刻を計測する機能(すなわち、本来は受信時刻算出基地局が有している機能)とを兼ね備えている場合について説明したが、これに限定されない。参照信号を生成する本来の機能のみを有する基地局を複数の特定基地局として用いることも可能である。
実施の形態3によれば、複数の基地局を未知電波推定のための特定基地局として設定し、複数の測位結果に基づいて電波源の位置を特定することが可能となる。これにより、1台の基地局のみを未知電波推定のための特定基地局として設定して求めた測位結果と比較して、測位誤差を抑えた測位結果を得ることができ、測定精度の向上を図ることができる。
実施の形態4.
本実施の形態4では、電波源としてRFIDタグを用い、基地局としてRFIDリーダ/ライタを用いる場合について説明する。基本的な構成及び動作は、実施の形態1〜3で記載したものと同一である。
RFIDタグは、耐環境性に優れており、水、油、薬品等の汚れ、あるいは外乱光による影響を受けない。さらに、RFIDリーダ/ライタ側からの非接触電力伝送を行うことにより、RFIDタグは、電池を持たずに半永久的に利用可能とすることができる。
実施の形態1〜3で説明した電波源1は、自らが電池(電源)を有しており、自ら能動的に電波を発信するものであり、RFIDタグも同じように使用可能である。さらに、電波源1としてRFIDタグを用いる場合には、上述の非接触電力伝送技術を活用することにより、RFIDタグ自身は、電池を持っておらず、自ら能動的に電波を発信はしない代わりに、RFIDリーダ/ライタから送信された電波(あるいは電磁波)の受信電力を検知することにより、RFIDリーダ/ライタに対して電波(あるいは電磁波)を送信することができる。
従って、RFIDタグは、任意のRFIDリーダ/ライタから電波を受信することにより、測位装置内の複数のRFIDリーダ/ライタに対して電波を送信することができる。一方、複数のRFIDリーダ/ライタの中の特定のRFIDリーダ/ライタは、実施の形態1〜3で説明した特定基地局として機能し、RFIDタグからの電波を未知電波として受信し、この未知電波を推定して基準時刻における参照信号を生成することができる。
さらに、特定のRFIDリーダ/ライタ以外の複数のRFIDリーダ/ライタは、実施の形態1〜3で説明した受信時刻算出基地局として機能し、特定のRFIDリーダ/ライタから受信した基準信号と、RFIDタグから受信した未知電波との相関から電波受信時刻を計測する。そして、時間差測位器3は、特定のRFIDリーダ/ライタ以外の複数のRFIDリーダ/ライタで計測されたそれぞれの電波受信時刻荷基づいて、RFIDタグの位置を特定する。
実施の形態4によれば、電波源および基地局として、RFIDタグおよびRFIDリーダ/ライタを用いた場合にも、RFIDタグからの未知電波に基づいてRFIDタグの位置を特定できる測位装置を得ることができる。さらに、RFIDリーダ/ライタ側からの非接触電力伝送技術を用いれば、RFIDタグは、電池レス化され、耐環境性に優れるとともに、半永久的に利用可能となる。
実施の形態5.
本実施の形態5は、直接波と間接波の振幅比が複素数の場合にも、受信した未知電波に基づいて直接波の受信時刻をゼロとした基準時刻における参照信号を生成することができる特定基地局について説明する。
図8は、本発明の実施の形態5の特定基地局における未知電波の推定を行う構成を示した図であり、特定基地局である未知電波対応型基地局2(k0)の構成を示すものである。図8におけるパッシブアンテナ4、受信機5、A/D変換器6、FFT処理器7は、実施の形態1の構成を示した図2のものと同一である。
複素振幅比対応型参照信号生成器18は、図2における参照信号生成器8に相当し、FFT処理された未知電波の周波数成分の信号を推定し、直接波受信時刻を算出するための参照信号を生成する。ここで、複素振幅比対応型参照信号生成器18は、直接波と間接波の振幅比が複素数のときにも参照信号が生成でき、この点が図2における参照信号生成器8と異なる。
図9は、本発明の実施の形態5における複素振幅比対応型参照信号生成器18の構成図である。この複素振幅比対応型参照信号生成器18は、間接波受信時刻推定器9、複素振幅比推定器19、複素振幅比対応型初期位相推定器20で構成される。
間接波受信時刻計測器9は、実施の形態1で説明したものと同一であり、FFT処理された未知電波の周波数成分の信号から間接波の受信時刻を推定する。複素振幅比推定器19は、時刻ゼロで受信される直接波の振幅と、推定された間接波の受信時刻における間接波の振幅との複素振幅比を推定する。さらに、複素振幅比対応型初期位相推定器20は、間接波受信時刻計測器9の出力信号とFFT出力器7から出力される受信信号の周波数成分yi,k0から参照信号の初期位相を推定する。
次に、動作、および測位のための具体的な演算式について説明する。未知電波対応型基地局2(k0)は、先の図8に示したような未知電波の推定を行うための構成を有している。電波源1から発信された電波は、マルチパスを発生する。そして、パッシブアンテナ4は、直接波と間接波とを含む電波を受信することとなる。
その後、受信機5、A/D変換器6、FFT処理器7での処理は、図16で説明したものと同一である。FFT出力器7から出力される受信信号の周波数成分yi,k0は、電波源1から発信された直接波成分と間接波成分とを加えた周波数成分y'i,k0を含んでいる。この周波数成分y'i,k0は、次式(23)で表される。
Figure 2006067874
直接波の振幅値であるC’1、k0と間接波の振幅値であるC’2、k0との振幅比は、次式(24)のように、C’k0で表すことができる。ここで、C’k0は、複素数となっている。
Figure 2006067874
未知電波対応型基地局2(k0)による受信信号の周波数成分yi,k0は、図9に示した複素振幅比対応型参照信号生成器18内の間接波受信時刻推定器9に伝達される。間接波受信時刻推定器9は、実施の形態1で説明したように、間接波の受信時刻の推定値τ2,k0(チルダ)と、式(13)で示した信号ベクトルPyi、k0を算出する。
間接波の受信時刻の推定値τ2,k0(チルダ)と信号ベクトルPyi、k0は、複素振幅比推定器19に入力される。複素振幅比推定器19は、まず、次式(25)〜(27)により信号ベクトルSi、k0(チルダ)を求める。
Figure 2006067874
ここで、信号ベクトルSi、k0(チルダ)は、次式(28)に示すような成分で構成される。
Figure 2006067874
次に、複素振幅比推定器19は、次式(29)により、複素振幅比C’k0(i)の偏角値の推定値Arg[C’k0(チルダ)(i)]を求める。ここで、Arg[α]は、複素数αの偏角を表している。
Figure 2006067874
また、複素振幅比推定器19は、次の二次方程式(30)の解から、複素振幅比C’k0(i)の絶対値の推定値|C’k0(チルダ)(i)|を求める。
Figure 2006067874
具体的には、この解は、次式(31)により表される。
Figure 2006067874
さらに、複素振幅比推定器19は、式(29)の偏角推定値Arg[C’k0(チルダ)(i)]と、式(31)の絶対値推定値|C’k0(チルダ)(i)|を用いて、次式(32)により、複素振幅比推定値C’k0(チルダ)を求める。
Figure 2006067874
最終的に、複素振幅比推定器19は、間接波の受信時刻の推定値τ2、k0(チルダ)並びに複素振幅比推定値C’k0(チルダ)を複素振幅比対応型初期位相推定器20に伝達する。
これに対して、複素振幅比対応型初期位相推定器20は、複素振幅比推定器19から間接波の受信時刻の推定値τ2、k0(チルダ)および複素振幅比推定値C’k0(チルダ)を受信するとともに、FFT処理器7から受信信号の周波数成分yi,k0を受信する。そして、複素振幅比対応型初期位相推定器20は、まず始めに、次式(33)で表される位相検出用信号Hiを算出する。
Figure 2006067874
次に、複素振幅比対応型初期位相推定器20は、上式(33)で算出した位相検出用信号Hiの偏角から、参照信号周波数成分Γi、jの初期位相推定値φi(チルダ)を次式(34)により算出する。
Figure 2006067874
さらに、複素振幅比対応型初期位相推定器20は、次式(35)により、参照信号の周波数成分の推定値Γi、j(チルダ)を算出する。
Figure 2006067874
このようにして、複素振幅比対応型参照信号生成器18は、参照信号生成器8と同様に、受信信号の周波数成分yi,k0から参照信号の周波数成分の推定値Γi、j(チルダ)を算出することができる。
その後、各基地局は、実施の形態1と同様に動作し、複素振幅比対応型初期位相推定器20から出力される参照信号の周波数成分の推定値Γi、i(チルダ)に基づいて、直接波受信時刻の推定値τ1、k(チルダ)を計測する。さらに、時間差測位器3は、各基地局からの直接波受信時刻の推定値τ1、k(チルダ)に基づいて電波源1の位置を求める。
実施の形態5によれば、特定基地局は、直接波と間接波の振幅比が複素数のときにも、受信した未知電波に基づいて直接波の受信時刻をゼロとした基準時刻における参照信号を生成することができる。
実施の形態6.
本実施の形態6では、本発明による測位装置および位置特定方法を車両位置の測位に適用する応用例について説明する。図10は、本発明の実施の形態6において車両位置の測位に位置特定方法を適用した応用例の説明図である。フリーフローETC(Electronic Toll Collection)システムを用いて、車両位置の測位を実現するものである。
図10において、車両21は、ETCからの情報を電波として送信するETC情報送信アンテナ22を備えている。一方、路側には、ETC情報送信アンテナ22からの送信電波を受信するK個の路側アンテナ23(1)〜23(K)が備えられている。
図11は、本発明の実施の形態6の応用例における時間差測位の説明図である。時間差測位器3は、各路側アンテナ23(1)〜23(K)からの直接波受信時刻の推定値τ1、k(チルダ)から、車両21を時間差測位する。未知電波対応型基地局2と時間差測位器3の機能は、実施の形態1で説明したものと同じである。
図12は、本発明の実施の形態6の応用例における車両21に搭載されたETC情報送信アンテナ22を含むETCの構成図である。ETC情報格納器24は、ETC処理を行うために必要な情報を格納している。送信機25は、ETC情報格納器24に格納された情報を、ETC情報送信アンテナ22を介して電波として送信する。
次に、動作について説明する。ETC情報送信アンテナ22を介して送信された情報は、各路側アンテナ23(1)〜23(K)で受信される。路側アンテナ23(1)〜23(K)で受信された電波は、未知電波対応型基地局2(1)〜2(K)に伝達される。
実施の形態5と同様に、k0番目の未知電波対応型基地局2(k0)は、参照信号の周波数成分の推定値Γi、i(チルダ)を求めて、各未知電波対応型基地局2(1)〜2(K)に伝達する。各未知電波対応型基地局2(1)〜2(K)は、直接波受信時刻の推定値τ1、k(チルダ)を計測し、時間差測位器3に伝達する。時間差測位器3は、直接波受信時刻の推定値τ1、k(チルダ)を用いて車両21の位置を時間差測位する。
ここで、ETCを搭載していない車両が路側アンテナ23(1)〜23(K)の下を通過すると、通行料金が徴収できない等の問題が発生する。そのため、ETCを搭載していない車両を判別することが必要となる。
本実施の形態6の応用例によれば、ETCを搭載している車両位置を特定することができる。したがって、ETCを搭載している車両とETCを搭載していない車両が同時に路側アンテナ23(1)〜23(K)の下を通過する際にも、特定される車両位置の情報を用いることにより、車両のETC搭載の有無を判別することができる。
実施の形態6によれば、本発明の測位装置および位置特定方法をETCシステムに適用することにより、車両位置の測位を容易に実現することができる。
実施の形態7.
本実施の形態7では、本発明による測位装置および位置特定方法を車両位置の測位に適用する別の応用例について説明する。図13は、本発明の実施の形態7において車両位置の測位に位置特定方法を適用した応用例の説明図である。スマートプレートを用いて、車両位置の測位を実現するものである。
ここで、スマートプレートとは、車両に関連する自動車登録情報等の種々の情報を記録したICチップが、車両のナンバープレート上に搭載されており、種々の情報を送信する機能を有するもののことである。
図13において、車両21は、スマートプレートのICチップからの情報を電波として送信するスマートプレート送信アンテナ24を備えている。一方、路側には、スマートプレート送信アンテナ24からの送信電波を受信するK個の路側アンテナ23(1)〜23(K)が備えられている。
図14は、本発明の実施の形態7の応用例における車両21に搭載されたスマートプレート送信アンテナ24を含むスマートプレートの構成図である。車両情報格納器26は、種々の情報を記録したICチップに相当する。送信機25は、車両情報格納器26に格納された情報を、スマートプレート送信アンテナ24を介して電波として送信する。
次に、動作について説明する。スマートプレート送信アンテナ24を介して送信された情報は、各路側アンテナ23(1)〜23(K)で受信される。路側アンテナ23(1)〜23(K)で受信された電波は、未知電波対応型基地局2(1)〜2(K)に伝達される。
実施の形態6と同様に、k0番目の未知電波対応型基地局2(k0)は、参照信号の周波数成分の推定値Γi、i(チルダ)を求めて、各未知電波対応型基地局2(1)〜2(K)に伝達する。各未知電波対応型基地局2(1)〜2(K)は、直接波受信時刻の推定値τ1、k(チルダ)を計測し、時間差測位器3に伝達する。時間差測位器3は、直接波受信時刻の推定値τ1、k(チルダ)を用いて車両21の位置を時間差測位する。
実施の形態7によれば、本発明の測位装置および位置特定方法をスマートプレートシステムに適用することにより、車両位置の測位を容易に実現することができる。スマートプレートを搭載した車両の位置が特定できることにより、立ち入り禁止区域に入った車両を発見できる等の利点がある。

Claims (16)

  1. 電波源から発信された電波を受信し、参照信号と受信電波との相関から電波受信時刻を計測する複数の受信時刻算出基地局と、
    前記複数の受信時刻算出基地局からのそれぞれの前記電波受信時刻に基づいて前記電波源の位置を特定する時間差測位器と
    を備えた測位装置において、
    前記電波源から発信された未知電波を推定して基準時刻における参照信号を生成する特定基地局をさらに備え、
    前記複数の受信時刻算出基地局は、前記特定基地局からの前記参照信号と受信した未知電波との相関から電波受信時刻を計測する測位装置。
  2. 請求項1に記載の測位装置において、
    前記電波源は、RFIDタグであり、
    前記複数の受信時刻算出基地局は、複数のRFIDリーダ/ライタであり、
    前記特定基地局は、特定RFIDリーダ/ライタである
    測位装置。
  3. 請求項2に記載の測位装置において、
    前記RFIDタグは、前記複数のRFIDリーダ/ライタあるいは前記特定RFIDリーダ/ライタの何れかからの電波の受信電力を検知することにより電波を発信する測位装置。
  4. 請求項2に記載の測位装置において、
    前記RFIDタグは、未知電波として周波数成分の絶対値が周波数に依らずに一定となる電波を発信し、
    前記特定RFIDリーダ/ライタは、前記未知電波の位相を求めることにより基準時刻における参照信号を生成する
    測位装置。
  5. 請求項2に記載の測位装置において、
    前記特定RFIDリーダ/ライタは、
    前記RFIDタグから発信された電波を受信する受信機と、
    前記受信機からの受信電波を複数の周波数成分の周波数信号に変換する周波数成分算出手段と、
    前記周波数成分算出手段からの前記周波数信号に基づいてそれぞれの周波数成分に対応した参照信号を生成する参照信号生成手段と
    を備えた測位装置。
  6. 請求項5に記載の測位装置において、
    前記参照信号生成手段は、
    前記周波数成分算出手段からの前記周波数信号に基づいて、直接波の受信時刻をゼロとしたときのマルチパスを経由して受信された間接波の受信時刻を推定する間接波受信時刻推定手段と、
    時刻ゼロにおける直接波の振幅と、推定された前記間接波の受信時刻における間接波の振幅との振幅比を推定する振幅比推定手段と、
    前記間接波の受信時刻および前記振幅比に基づいて前記RFIDタグから発信された電波の周波数成分の初期位相を推定してそれぞれの周波数成分に対応した参照信号を生成する初期位相推定手段と
    を備えた測位装置。
  7. 請求項5に記載の測位装置において、
    前記参照信号生成手段は、
    前記周波数成分算出手段からの前記周波数信号に基づいて、直接波の受信時刻をゼロとしたときのマルチパスを経由して受信された間接波の受信時刻を推定する間接波受信時刻推定手段と、
    時刻ゼロにおける直接波の振幅と、推定された前記間接波の受信時刻における間接波の振幅との複素振幅比を推定する複素振幅比推定手段と、
    前記間接波の受信時刻、前記複素振幅比、および前記周波数信号に基づいて前記RFIDタグから発信された電波の周波数成分の初期位相を推定してそれぞれの周波数成分に対応した参照信号を生成する複素振幅比対応型初期位相推定手段と
    を備えた測位装置。
  8. 請求項6または7に記載の測位装置において、
    前記間接波受信時刻推定手段は、MUSIC処理を用いて前記間接波の受信時刻を推定する測位装置。
  9. 請求項2に記載の測位装置において、
    前記RFIDリーダ/ライタは、
    前記RFIDタグから発信された電波を受信する受信機と、
    前記受信機からの受信電波を複数の周波数成分の周波数信号に変換する周波数成分算出手段と、
    前記特定RFIDリーダ/ライタからの参照信号と前記周波数成分算出手段からの周波数信号とに基づいて周波数成分ごとの相関信号を生成する相関信号生成手段と、
    前記相関信号生成手段からの前記相関信号に基づいて未知電波の電波受信時刻を計測する電波受信時刻推定手段と
    を備えた測位装置。
  10. 請求項9に記載の測位装置において、
    前記電波受信時刻推定手段は、MUSIC処理を用いて前記電波受信時刻を推定する測位装置。
  11. 請求項5ないし10のいずれか1項に記載の測位装置において、
    前記周波数成分算出手段は、FFT処理を行うことにより前記受信電波から前記複数の周波数成分の周波数信号を算出するFFT処理手段である測位装置。
  12. 請求項5ないし10のいずれか1項に記載の測位装置において、
    前記周波数成分算出手段は、帯域通過フィルタを用いることにより前記受信電波から前記複数の周波数成分の周波数信号を算出するフィルタバンクである測位装置。
  13. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の測位装置において、
    前記測位装置は、前記特定RFIDリーダ/ライタとして複数の特定RFIDリーダ/ライタを備え、
    前記複数のRFIDリーダ/ライタは、前記複数の特定RFIDリーダ/ライタからのそれぞれの参照信号と受信した未知電波との相関から電波受信時刻をそれぞれの参照信号別に計測し、
    前記時間差測位器は、前記複数のRFIDリーダ/ライタからのそれぞれの前記電波受信時刻に基づいて参照信号別に前記RFIDタグの位置を特定し、さらに参照信号別に特定された前記RFIDタグの位置から前記RFIDタグの位置を特定する
    測位装置。
  14. 請求項13に記載の測位装置において、
    前記複数の特定RFIDリーダ/ライタのそれぞれは、他の特定RFIDリーダ/ライタからのそれぞれの参照信号と受信した未知電波との相関から電波受信時刻をそれぞれの参照信号別に計測し、
    前記時間差測位器は、前記複数のRFIDリーダ/ライタおよび前記複数の特定RFIDリーダ/ライタからのそれぞれの前記電波受信時刻に基づいて参照信号別に前記RFIDタグの位置を特定し、さらに参照信号別に特定された前記RFIDタグの位置から前記RFIDタグの位置を特定する
    測位装置。
  15. 特定基地局で、電波源から発信された未知電波を推定して基準時刻における参照信号を生成するステップと、
    複数の受信時刻算出基地局で、前記特定基地局からの前記参照信号と受信した未知電波との相関から電波受信時刻を計測するステップと、
    時間差測位器で、前記複数の受信時刻算出基地局からのそれぞれの前記電波受信時刻に基づいて前記電波源の位置を特定するステップと
    を備えた測位装置の位置特定方法。
  16. 複数のRFIDリーダ/ライタあるいは特定RFIDリーダ/ライタの何れかからRFIDタグに電波を送信するステップと、
    前記RFIDタグで、前記電波の受信電力を検知することにより未知電波を発信するステップと、
    前記特定RFIDリーダ/ライタで、前記RFIDタグから発信された前記未知電波を推定して基準時刻における参照信号を生成するステップと、
    前記複数のRFIDリーダ/ライタで、前記特定RFIDリーダ/ライタからの前記参照信号と受信した未知電波との相関から電波受信時刻を計測するステップと、
    時間差測位器で、前記複数の複数のRFIDリーダ/ライタからのそれぞれの前記電波受信時刻に基づいて前記RFIDタグの位置を特定するステップと
    を備えた測位装置の位置特定方法。
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