JPWO2006059430A1 - 痛覚神経刺激用電極 - Google Patents
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Abstract
【課題】 哺乳類,特にヒトの皮膚の表面に取りつけて痛覚神経のみを刺激するための電極を提供する。【解決手段】 複数の末端電極(陽極)のみで又は必要に応じてこれに支持体(絶縁体)を加えることにより、刺激目的電極(陰極)を皮膚表面から乳頭までのいずれかの深さまで到達するように構成し、末端電極を皮膚に接触するよう配置し、皮膚表面上の刺激目的電極(針)から末端電極(陽極)への距離が20mm以内とし、かつこの最長距離が最短距離の1.5倍以内であるように構成した痛覚神経刺激用多極針電極である。ヒトの場合、皮膚平面から刺激目的電極の先端までの距離は約0.01〜0.3mmである。これに矩形波あるいは三角波の0.5mA以下の電流を流すと、有効に痛覚のみを刺激することができる。【選択図】 なし
Description
この発明は、哺乳類,特にヒトの皮膚の表面に取りつけて痛覚神経のみを刺激するための電極に関する。
ヒトの痛覚を刺激するために、通常レーザー光線刺激が用いられるが、この方法は痛みに関わる皮膚侵害受容器を選択的に刺激することができ、かつ刺激の立ち上がりが急峻であるため刺激開始から実際の興奮までの時間が一定に近いという特徴がある(非特許文献1)。しかし、レーザー刺激装置は高価であり、広く用いられるものではない。
一方、特別な機器を必要としない痛み誘発方法として、強い電流を皮膚表面に与え痛みを惹起する電気刺激法がある(非特許文献2、特許文献1)。この方法は、極めて簡便であるが、皮膚表面からの刺激であるため、痛みを誘発する刺激強度では、触覚に関わる機械的受容体の興奮が避けられないという欠点を有している。
本発明者らは、最近独自に作成した針電極を用いて表皮内を電気刺激することにより、皮膚A-de1ta線維を選択的に刺激することに成功した(非特許文献3,4)。この方法を用いれば特殊な機器を使わずに非常に簡便に侵害受容器を刺激することができる。
一方、特別な機器を必要としない痛み誘発方法として、強い電流を皮膚表面に与え痛みを惹起する電気刺激法がある(非特許文献2、特許文献1)。この方法は、極めて簡便であるが、皮膚表面からの刺激であるため、痛みを誘発する刺激強度では、触覚に関わる機械的受容体の興奮が避けられないという欠点を有している。
本発明者らは、最近独自に作成した針電極を用いて表皮内を電気刺激することにより、皮膚A-de1ta線維を選択的に刺激することに成功した(非特許文献3,4)。この方法を用いれば特殊な機器を使わずに非常に簡便に侵害受容器を刺激することができる。
本発明者らが既に開発した針電極(非特許文献3,4)を用いることにより、皮膚A-de1ta線維を選択的に刺激することができるが、この電極を被測定個所(皮膚)に取りつける際に、陰極と陽極間の距離を極めて長く取ったり、測定毎に異なる陰極陽極間距離を取ったり、更に、信号強度を稼ぐために複数電極を用いた場合にこれら陰極と陽極間の距離が極端に異なる構成をとると、刺激目的の痛覚を選択的に刺激せず、目的外の部位(触覚等)の刺激発生が生じる可能性が高くなるという問題が生じた。
従って、本発明は、皮膚の痛覚のみを選択的に刺激するための、刺激目的電極(針)と末端電極から成る多極針電極を提供することを目的とする。この電極を用いることにより、痛覚のみを刺激して、明瞭な応答電位(誘発脳電位)を得ることができる。
従って、本発明は、皮膚の痛覚のみを選択的に刺激するための、刺激目的電極(針)と末端電極から成る多極針電極を提供することを目的とする。この電極を用いることにより、痛覚のみを刺激して、明瞭な応答電位(誘発脳電位)を得ることができる。
本発明者らは、複数の末端電極(陽極)のみで又は必要に応じてこれに支持体を加えることにより、刺激目的電極(陰極)を皮膚表面から乳頭までのいずれかの深さまで刺すことができるように構成し、末端電極を皮膚に接触するよう配置し、皮膚表面上の刺激目的電極(針)から末端電極(陽極)への距離が20mm以内とし、かつこの最長距離が最短距離の1.5倍以内であるように構成した多極針電極によって、上記課題を解決することができることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、刺激目的電極と末端電極から成る多極針電極であって、該刺激目的電極が哺乳類の皮膚に突き刺すために針状であり、該末端電極が皮膚表面に接触させる少なくとも2つの電極又は該刺激目的電極の面積よりも大きい面積を有する電極から成り、該末端電極及び必要に応じて用いる絶縁性支持体により形成される平面から該刺激目的電極が突出し、該平面から該刺激目的電極の先端までの高さが対象となる哺乳類の皮膚表面から乳頭までの深さ以下であり、該平面上における該刺激目的電極から末端電極までの距離が20mm以内であって、かつこの最長距離が最短距離の1.5倍以内である痛覚神経刺激用多極針電極である。
また本発明は、この痛覚神経刺激用多極針電極、及び前記刺激目的電極と前記末端電極との間に0.5mA以下のパルス状電流を印加することのできる電源から成る痛覚神経刺激用装置である。
更に、本発明は、この痛覚神経刺激用多極針電極を哺乳類の皮膚に接触させて前記刺激目的電極を該皮膚に突き刺し、前記刺激目的電極と前記末端電極との間に0.5mA以下のパルス状電流を印加することから成る痛覚神経刺激方法である。
また本発明は、この痛覚神経刺激用多極針電極、及び前記刺激目的電極と前記末端電極との間に0.5mA以下のパルス状電流を印加することのできる電源から成る痛覚神経刺激用装置である。
更に、本発明は、この痛覚神経刺激用多極針電極を哺乳類の皮膚に接触させて前記刺激目的電極を該皮膚に突き刺し、前記刺激目的電極と前記末端電極との間に0.5mA以下のパルス状電流を印加することから成る痛覚神経刺激方法である。
哺乳類の痛みにかかわる線維の自由神経終末は、図1に示すように表皮(epidermis)内に終わる。これに対し触覚にかかわる線維の機械的受容器はそれより深い真皮(dermis)にある。この真皮は乳頭層と網状層から成り、この真皮の表皮に近いところに乳頭層がある。表皮表面(以下「皮膚表面」という。)から乳頭層の最も表皮に近いところ(以下「乳頭」という。)の距離は、ヒトでは約0.3mmであるが、動物によって異なる。
本発明の電極においては、刺激目的電極を最大で皮膚表面から乳頭までの深さまで到達するように皮膚表面に刺すことのできる構造にする。このような構造はいかなるものであってもよいが、平面を形成する支持体を設け、この支持体の形成する平面からの針電極の高さを皮膚表面から乳頭までの深さ以下とする。この高さの下限は、表皮に刺さるだけの深さがあればよいが、ヒトの場合、0.01mm、好ましくは0.1mmであるが、対象となる動物によって異なる。刺激目的電極(針)は上記範囲内で出来るだけ皮膚内に深く刺さるほうが好ましいため、この高さはこの範囲内で高いほう(例えば、皮膚表面から乳頭までの深さの半分以上(ヒトの場合約0.15mm以上))が好ましい。
本発明の電極においては、刺激目的電極を最大で皮膚表面から乳頭までの深さまで到達するように皮膚表面に刺すことのできる構造にする。このような構造はいかなるものであってもよいが、平面を形成する支持体を設け、この支持体の形成する平面からの針電極の高さを皮膚表面から乳頭までの深さ以下とする。この高さの下限は、表皮に刺さるだけの深さがあればよいが、ヒトの場合、0.01mm、好ましくは0.1mmであるが、対象となる動物によって異なる。刺激目的電極(針)は上記範囲内で出来るだけ皮膚内に深く刺さるほうが好ましいため、この高さはこの範囲内で高いほう(例えば、皮膚表面から乳頭までの深さの半分以上(ヒトの場合約0.15mm以上))が好ましい。
本発明の刺激目的電極は、皮膚に刺すため針状であり、その先端は尖っていても球状でも細線を切断したままのものでもよい。通常先が尖った針状のものが使われるので、本明細書においてはこの刺激目的電極を便宜上単に針と表現する場合もある。
この刺激目的電極は、複数であってもよいが、複数の場合には電流分布が一点に集中しなくなるため、1つが好ましい。なお、複数の場合にはあまり距離が離れない(例えば、5mm以下)ことが好ましい。
この刺激目的電極の材質としては特に限定はなく、例えば、ステンレス、金、鉄、白金イリジウム、タングステンなどが挙げられるが、衝撃強度、反応性、コストの理由からステンレスが好ましい。
この刺激目的電極は、複数であってもよいが、複数の場合には電流分布が一点に集中しなくなるため、1つが好ましい。なお、複数の場合にはあまり距離が離れない(例えば、5mm以下)ことが好ましい。
この刺激目的電極の材質としては特に限定はなく、例えば、ステンレス、金、鉄、白金イリジウム、タングステンなどが挙げられるが、衝撃強度、反応性、コストの理由からステンレスが好ましい。
本発明の末端電極は、刺激目的部位へ直接向かう電流以外のループ電流を軽減するために、少なくとも2つの電極、又は刺激目的電極(接触面積)の面積よりも大きい面積(断面積)を有する電極から成る。
皮膚内の刺激目的部位はあらゆる方向に非目的部位と連絡しており、通常の双極刺激ではあらゆるルートを介して電流が流れると考えられる。末端電極を2点とした場合(tripolar)、ある程度のループ回路の軽減効果は期待できるが、全てのループ回路を抑制するには不十分である。あらゆる方向を介するループ電流軽減のためには末端電極は多い方が好ましく、従って無数に連ねた同心円電極が最も好ましい。
また、末端電極の面積が刺激目的電極の面積よりも小さい場合、電流が切れた際に末端電極の部位でanodal excitationが発生する可能性があり、0.5〜1.0msという短い矩形波を刺激パルスとして通常用いることを考えると、大きな不都合が生じる。従って末端電極は刺激目的電極と同等またはそれ以上の面積を有するのが好ましい。
末端電極は皮膚へは刺さず、皮膚表面に接触させる。これは刺激目的部位である表皮よりも深い層への電流伝播を最小に抑えるためである。
従って、その先端は、通常平面であるが、半径の大きい球状でもよい。
この末端電極の材質としては導電性があれば特に限定はなく、例えば、ステンレス、金、鉄、白金イリジウム、タングステン、導電性粘着ゲル(例えば、日本光電製ディスポ電極F-150S, F-150M等)などが挙げられるが、衝撃強度、反応性、コストの理由からステンレスが好ましい。
皮膚内の刺激目的部位はあらゆる方向に非目的部位と連絡しており、通常の双極刺激ではあらゆるルートを介して電流が流れると考えられる。末端電極を2点とした場合(tripolar)、ある程度のループ回路の軽減効果は期待できるが、全てのループ回路を抑制するには不十分である。あらゆる方向を介するループ電流軽減のためには末端電極は多い方が好ましく、従って無数に連ねた同心円電極が最も好ましい。
また、末端電極の面積が刺激目的電極の面積よりも小さい場合、電流が切れた際に末端電極の部位でanodal excitationが発生する可能性があり、0.5〜1.0msという短い矩形波を刺激パルスとして通常用いることを考えると、大きな不都合が生じる。従って末端電極は刺激目的電極と同等またはそれ以上の面積を有するのが好ましい。
末端電極は皮膚へは刺さず、皮膚表面に接触させる。これは刺激目的部位である表皮よりも深い層への電流伝播を最小に抑えるためである。
従って、その先端は、通常平面であるが、半径の大きい球状でもよい。
この末端電極の材質としては導電性があれば特に限定はなく、例えば、ステンレス、金、鉄、白金イリジウム、タングステン、導電性粘着ゲル(例えば、日本光電製ディスポ電極F-150S, F-150M等)などが挙げられるが、衝撃強度、反応性、コストの理由からステンレスが好ましい。
皮膚表面上において刺激目的電極から末端電極までの距離は20mm以内、好ましくは0.3〜10mm、より好ましくは1.0〜10mmである。末端電極が複数ある場合、大面積の場合、円形の場合等には、全てこの範囲に入ることを要する。また針電極が複数の場合にも、いずれの針電極と陽極の距離がこの範囲にあることを要する。
従来の方法(非特許文献3,4)では、刺激目的電極(陰極)を針状とし、1つの末端電極(陽極)をこの刺激目的電極からある程度離した皮膚に接触させて用いた(後述の比較例1参照)。この場合、最終的に電流は針先端(陰極)に集中して流れ込むが、そこまでの経路は、浅いところや深いところを通るもの、迂回するもの等無数にある。従って、電流を強くしたり、または複数の電極を同時に刺激したりする場合には、望まない部位の電流密度も高くなり(例えば、針先端の1mm深部)、痛覚以外の受容器を興奮させてしまう可能性が高くなる。
また、刺激目的電極から末端電極への距離は、最長の距離が最短の距離の1.5倍以内、特に1.2倍以内であることが好ましい。
刺激目的電極から末端電極の各部分への距離がある程度異なる場合には、これら末端電極が等電位とならないため、刺激目的電極(針)を中心とした電流分布に歪みが生じ、針とこれらの末端電極間を結ぶ直線以外に迂回電流が発生し、望まない部位の刺激発生の確率が高くなる。
従って、刺激目的電極は、末端電極の全ての部分に対して等距離であることが更に好ましい。この観点から、この電極の構造として、皮膚平面上で、末端電極が刺激目的電極(針)を中心とした略同心円状にあることが最も好ましいといえる。同心円電極は理論的にはtripolar 電極を無数集めたものであり、標的部位(陰性極)以外へのcurrent spreadが極めて少ないと期待される。即ち、侵害性受容器の存在する表皮内に留置された針先端に非常に限局した電流集中が生じると考えられる。
刺激目的電極から末端電極の各部分への距離がある程度異なる場合には、これら末端電極が等電位とならないため、刺激目的電極(針)を中心とした電流分布に歪みが生じ、針とこれらの末端電極間を結ぶ直線以外に迂回電流が発生し、望まない部位の刺激発生の確率が高くなる。
従って、刺激目的電極は、末端電極の全ての部分に対して等距離であることが更に好ましい。この観点から、この電極の構造として、皮膚平面上で、末端電極が刺激目的電極(針)を中心とした略同心円状にあることが最も好ましいといえる。同心円電極は理論的にはtripolar 電極を無数集めたものであり、標的部位(陰性極)以外へのcurrent spreadが極めて少ないと期待される。即ち、侵害性受容器の存在する表皮内に留置された針先端に非常に限局した電流集中が生じると考えられる。
この末端電極のみで平面を構成し、又は必要に応じて末端電極に絶縁性支持体(絶縁体)を加えることにより平面を構成し、刺激目的電極がこの平面から所定の高さ突き出る構造とする。このためには、末端電極及び必要に応じて用いる絶縁性支持体は平面を形成するため少なくとも3点あることが好ましいが(例えば、図2(2)等)、実際には各電極の接触面積がある程度あるため、2点でもかまわない(例えば、図2(1)(3))。
例えば、電極を図2に示すいずれかの構造として、針の部分を約0.2mmの押しピン型電極とすれば、ヒトの皮膚表面よりこれを刺しこむことで針の深さを容易に一定にできる。刺激目的電極(針)の侵入深度を安定化させるため針の周辺の平面を絶縁体で囲う構造としてもよい(例えば、図2(6)(9))。
感染予防のためこの電極は使い捨てとし、皮膚および電極を十分にアルコール消毒してから用いることが好ましい。表皮には血管がないため、電極刺入による出血はない。
刺激目的電極と末端電極との間は絶縁されていればよく、図2に示すような絶縁体を用いて電極を構成する場合には、絶縁体として、例えば、フッ素樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニール、ポリエチレン、セラミックス等を用いることができる。
例えば、電極を図2に示すいずれかの構造として、針の部分を約0.2mmの押しピン型電極とすれば、ヒトの皮膚表面よりこれを刺しこむことで針の深さを容易に一定にできる。刺激目的電極(針)の侵入深度を安定化させるため針の周辺の平面を絶縁体で囲う構造としてもよい(例えば、図2(6)(9))。
感染予防のためこの電極は使い捨てとし、皮膚および電極を十分にアルコール消毒してから用いることが好ましい。表皮には血管がないため、電極刺入による出血はない。
刺激目的電極と末端電極との間は絶縁されていればよく、図2に示すような絶縁体を用いて電極を構成する場合には、絶縁体として、例えば、フッ素樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニール、ポリエチレン、セラミックス等を用いることができる。
このような多極針電極を複数束ねて用いてもよい。この場合、更に末端電極を共通としてもよい。例えば、板に2以上の孔をあけたものを末端電極とし、各孔に刺激目的電極を備える構造でもよい。
このように構成される多極針電極を用いて、表皮内を弱い電流で刺激して自由神経終末付近の線維を選択的に刺激することができる。
通常は、刺激目的電極が陰極であって、末端電極が陽極である。
これに、通常、0.5〜1.0ミリ秒幅の矩形波あるいは三角波の電流を流して刺激する。
電流は0.5mA以下、好ましくは0.1〜0.3mAである。この電流が高いと触覚の受容器が興奮する可能性がある。本発明の電極では、末端電極(陽性極)がほぼ等電位になっているため、理論的には陰性極と陽性極を結ぶ線から外へは電流が流れることはない。しかし、実際には組織は均一ではないし、電極と皮膚の接触の具合も、完全に均一にはできないから、ある程度の電流分布の幅は生じてしまうが、本発明の電極を用いれば、実質的にかなり有効に痛覚のみを刺激することができる。
通常は、刺激目的電極が陰極であって、末端電極が陽極である。
これに、通常、0.5〜1.0ミリ秒幅の矩形波あるいは三角波の電流を流して刺激する。
電流は0.5mA以下、好ましくは0.1〜0.3mAである。この電流が高いと触覚の受容器が興奮する可能性がある。本発明の電極では、末端電極(陽性極)がほぼ等電位になっているため、理論的には陰性極と陽性極を結ぶ線から外へは電流が流れることはない。しかし、実際には組織は均一ではないし、電極と皮膚の接触の具合も、完全に均一にはできないから、ある程度の電流分布の幅は生じてしまうが、本発明の電極を用いれば、実質的にかなり有効に痛覚のみを刺激することができる。
本発明の多極針電極は、痛覚のみを刺激することを要する痛覚神経の研究に用いたり、末梢神経の臨床検査として用いたり、痛覚刺激による生体の治療に用いたり、疼痛や肩こりやかゆみ等を緩和するために用いたり、痛覚関連の様々な用途に簡便に用いることができる。
以下、実施例にて本発明を例証するが本発明を限定することを意図するものではない。
以下、実施例にて本発明を例証するが本発明を限定することを意図するものではない。
外径1.2mm、内径0.9mmのステンレス管(テルモ社製、18G注射針の針管を加工)を外筒とし、先端が非常に鋭利なステンレス針(テルモ社製、27G注射針の針管を加工)を内芯とする同心円電極を製作した。この針先端部は外筒より0.2mm突出しており、外筒と内芯はビニール製の絶縁体で絶縁されている。その写真を図3に示す。
この同心円電極を皮膚面に対して垂直にあて軽く圧迫すると、内芯先端は皮膚内に挿入され、外筒は皮膚表面に密着する。この状態で外筒を陽性極(プラス極)、内芯を陰性極(マイナス極)として使用した。
この電極を用いて、既報(非特許文献4)と同様の記録手技により、刺激を以下の条件で実施し、大脳誘発電位を測定した。
被験者:35歳健康成人男性
刺激条件:刺激幅0.5ミリ秒の矩形波で定電流刺激。刺激間隔10秒。
刺激部位:左手背および肩。
記録:大脳誘発電位を頭頂部(Cz)より記録。不関電極は両耳朶連結。加算20回。
パルス電源:電気刺激装置(日本光電社製SSN7203)及びアイソレーター(同SS104J)を使用した。定電圧出力1-100V、定電流出力0-30mA;パルス幅0.5ms;出力波形、矩形波、立ち上がり、立ち下がり共3μs以下、出力インピーダンス100Ω以下
測定装置:誘発電位増幅装置(日本光電社製MEB-2200を使用)を使用した。;入力抵抗200MΩ-E-200MΩ ±10%(差動モード);雑音0.6μVrms以下(1-10kHz);弁別比106dB以上(平衡モード);フィルターは0.1-50Hzに設定;解析時間、刺激前100msから刺激後900ms
この電極を用いて、既報(非特許文献4)と同様の記録手技により、刺激を以下の条件で実施し、大脳誘発電位を測定した。
被験者:35歳健康成人男性
刺激条件:刺激幅0.5ミリ秒の矩形波で定電流刺激。刺激間隔10秒。
刺激部位:左手背および肩。
記録:大脳誘発電位を頭頂部(Cz)より記録。不関電極は両耳朶連結。加算20回。
パルス電源:電気刺激装置(日本光電社製SSN7203)及びアイソレーター(同SS104J)を使用した。定電圧出力1-100V、定電流出力0-30mA;パルス幅0.5ms;出力波形、矩形波、立ち上がり、立ち下がり共3μs以下、出力インピーダンス100Ω以下
測定装置:誘発電位増幅装置(日本光電社製MEB-2200を使用)を使用した。;入力抵抗200MΩ-E-200MΩ ±10%(差動モード);雑音0.6μVrms以下(1-10kHz);弁別比106dB以上(平衡モード);フィルターは0.1-50Hzに設定;解析時間、刺激前100msから刺激後900ms
刺激電流を0.04mAより徐々に増加してゆくと、0.1mAで針で刺されたような痛み感覚を生じた。この強度で表皮内自由神経終末が興奮閾値に達したことを意味する。さらに強度を0.3mAまで増加させたところ、痛み感覚はより強くなったが触覚に属する感覚は何ら誘発されなかった。このことは、この刺激強度では自由神経終末のみが興奮し、それよりも深い層にある機械受容器には電流が伝播していないことを示す。
0.2mAの強度で行った誘発脳電位では、図4に示すように、刺激後約300ミリ秒付近に明瞭な陽性波が記録された。痛覚特異成分のP波に相当する反応であり、この刺激が痛覚脳反応を惹起するのに十分な強度の痛覚刺激であることを示す。さらに、触覚特異成分である240ミリ秒付近の陽性波は全く記録されておらず、この刺激が痛覚選択的であることを示す。
0.2mAの強度で行った誘発脳電位では、図4に示すように、刺激後約300ミリ秒付近に明瞭な陽性波が記録された。痛覚特異成分のP波に相当する反応であり、この刺激が痛覚脳反応を惹起するのに十分な強度の痛覚刺激であることを示す。さらに、触覚特異成分である240ミリ秒付近の陽性波は全く記録されておらず、この刺激が痛覚選択的であることを示す。
被測定部位が、肩の場合274msに誘発信号(P1)が観察され、手背の場合320msに誘発信号(P2)が観察された。これらの距離は56cm離れているため、末梢伝導速度は12m/sと算出され、誘発信号が痛覚線維であるA-delta線維を上行することが確認された。
同様の方法でこの被験者において計測した触覚刺激の際の末梢伝導速度は51m/sであった(肩230ms、手背241ms)。
以上の結果より、選択的に表皮内痛覚線維(自由神経終末)を興奮させることが確認された。
同様の方法でこの被験者において計測した触覚刺激の際の末梢伝導速度は51m/sであった(肩230ms、手背241ms)。
以上の結果より、選択的に表皮内痛覚線維(自由神経終末)を興奮させることが確認された。
中心円電極は従来の単極刺激法による針電極(非特許文献4)と比べて針先端への電流集中が向上していると期待される。この点を明らかにするために、実施例1と同じ被験者において同心円電極の効果を検討した。
左手背第一指中手骨付近に実施例1と同じ同心円電極を挿入し、痛みを感じる最も弱い強度(痛み閾値)と触覚感覚を感じる最も弱い強度(触覚閾値)の2項目を調べた。10箇所の刺激を行い、有意差検定を行った。
その結果、痛み閾値は0.17mA、触覚閾値は0.83mAであった。
左手背第一指中手骨付近に実施例1と同じ同心円電極を挿入し、痛みを感じる最も弱い強度(痛み閾値)と触覚感覚を感じる最も弱い強度(触覚閾値)の2項目を調べた。10箇所の刺激を行い、有意差検定を行った。
その結果、痛み閾値は0.17mA、触覚閾値は0.83mAであった。
比較例1
陰極として、実施例1で用いた電極から外筒を除いたもの(図5)を用いた。また、陽性極として、直径1cmの皿電極を、皿電極の中心が針電極(陰極)から4cm離れるように配置して、実施例2と同様の測定を行った。
その結果、痛み閾値は0.15mAであり、実施例2(0.17mA)と有意差はなかった(t-test, p=0.47)。触覚閾値は0.31mAであり、実施例2(0.83mA)はこれに比べ有意に高かった(t-test, p<0.0001)。
いずれの方法でも触覚閾値は痛覚閾値よりも高く、痛覚選択的刺激が可能であることを示すが、痛覚選択的刺激が可能な電流幅はあきらかに実施例2の電極で広く、表皮内への電流限局がより優れていることを示している。
陰極として、実施例1で用いた電極から外筒を除いたもの(図5)を用いた。また、陽性極として、直径1cmの皿電極を、皿電極の中心が針電極(陰極)から4cm離れるように配置して、実施例2と同様の測定を行った。
その結果、痛み閾値は0.15mAであり、実施例2(0.17mA)と有意差はなかった(t-test, p=0.47)。触覚閾値は0.31mAであり、実施例2(0.83mA)はこれに比べ有意に高かった(t-test, p<0.0001)。
いずれの方法でも触覚閾値は痛覚閾値よりも高く、痛覚選択的刺激が可能であることを示すが、痛覚選択的刺激が可能な電流幅はあきらかに実施例2の電極で広く、表皮内への電流限局がより優れていることを示している。
異なるサイズの同心円電極を用いて同心円電極の直径の効果を検討した。
左手背中央部に針電極を挿入し、陽性極として針電極を中心に直径が1.0mm、3.5mm、10mm、20mm、30mm、40mmの外筒を配置して実施した。対照として、針電極と直径10mmの単極陽性電極を、単極陽性電極の中心が針電極から50mmとなるように配置した。
3名の被験者よりのべ18試行の刺激を行い、同心円の直径と触覚が初めて誘発される閾値(触覚閾値)の関係を検討した。電極の挿入部位は試行毎に若干移動させた。
左手背中央部に針電極を挿入し、陽性極として針電極を中心に直径が1.0mm、3.5mm、10mm、20mm、30mm、40mmの外筒を配置して実施した。対照として、針電極と直径10mmの単極陽性電極を、単極陽性電極の中心が針電極から50mmとなるように配置した。
3名の被験者よりのべ18試行の刺激を行い、同心円の直径と触覚が初めて誘発される閾値(触覚閾値)の関係を検討した。電極の挿入部位は試行毎に若干移動させた。
同心円電極を用いた場合、直径が40、30、20、10、3.5、1mmの時の閾値は、図6に示すように、それぞれ、0.49、0.52、0.53、0.59、0.88、1.62であった。
対照の単極の陽性電極を用いた場合の触覚閾値は0.49mAであった。
この結果は、分散分析による検定は同心円電極の直径が有意に触覚閾値に影響を及ぼすことを示唆し(F=17.4, p<0.0001)、FisherのPLSDを用いたpos-hoc testでは、直径が20mm以下の場合、特に1〜10mmの場合に、対照と比べて有意に(p<0.05)触覚閾値が高いことを示している。
即ち、刺激目的針電極と末端電極との距離が、20mm以下、好ましくは1〜10mmの場合に、目的部位への電流集中が優れていると考えられる。
対照の単極の陽性電極を用いた場合の触覚閾値は0.49mAであった。
この結果は、分散分析による検定は同心円電極の直径が有意に触覚閾値に影響を及ぼすことを示唆し(F=17.4, p<0.0001)、FisherのPLSDを用いたpos-hoc testでは、直径が20mm以下の場合、特に1〜10mmの場合に、対照と比べて有意に(p<0.05)触覚閾値が高いことを示している。
即ち、刺激目的針電極と末端電極との距離が、20mm以下、好ましくは1〜10mmの場合に、目的部位への電流集中が優れていると考えられる。
刺激目的電極からそれを取り巻く末端電極までの距離の歪みが、どの程度許容されるかを確認するため、三極電極(刺激目的針電極と、それを中心とした二つの末端電極)を作成し、末端電極の中心からの距離のずれの効果を検討した。
図7に示すように中央に針電極(陰極)、その周囲に針電極からの距離がそれぞれ2.5、2.0、1.8、1.5、1.5、1.2、1.0、0.5mmとなる位置に直径0.4mmの銀ボール電極(陽極)を配置した。2.5mmと0.5mm、2.0mmと1.0mm、1.8mmと1.2mm、1.5mmと1.5mmの4つの電極対が針電極を通る直線上にあり、それぞれ末端電極間の距離が3.0mmになっている。針電極から近い電極と比較して、長いほうの末端電極はそれぞれ針からの距離が5、2、1.5、1倍となっている。
それぞれの対の、一方のみを使用して双極で刺激した場合(例えば、2.5mmの電極と針電極)と、対を連結して三極で刺激した場合(例えば、2.5mmの電極と0.5mmの電極を連結したものと針電極)の触覚閾値を比較した。双極の場合の末端電極の選び方が二通りあるため(例えば2.5mmの電極と針電極、0.5mmの電極と針電極)、平均値を双極の場合の閾値とした。三極刺激の閾値は、双極刺激の際の閾値の百分率で表した。2名の被験者よりのべ18試行のデータを収集し、分散分析を用いて有意差検定を行った。刺激は左手背中央部で行った。電極の挿入部位は試行毎に若干移動させた。比(三極/双極)が高いほど痛覚の刺激の選択性が高いといえる。
図7に示すように中央に針電極(陰極)、その周囲に針電極からの距離がそれぞれ2.5、2.0、1.8、1.5、1.5、1.2、1.0、0.5mmとなる位置に直径0.4mmの銀ボール電極(陽極)を配置した。2.5mmと0.5mm、2.0mmと1.0mm、1.8mmと1.2mm、1.5mmと1.5mmの4つの電極対が針電極を通る直線上にあり、それぞれ末端電極間の距離が3.0mmになっている。針電極から近い電極と比較して、長いほうの末端電極はそれぞれ針からの距離が5、2、1.5、1倍となっている。
それぞれの対の、一方のみを使用して双極で刺激した場合(例えば、2.5mmの電極と針電極)と、対を連結して三極で刺激した場合(例えば、2.5mmの電極と0.5mmの電極を連結したものと針電極)の触覚閾値を比較した。双極の場合の末端電極の選び方が二通りあるため(例えば2.5mmの電極と針電極、0.5mmの電極と針電極)、平均値を双極の場合の閾値とした。三極刺激の閾値は、双極刺激の際の閾値の百分率で表した。2名の被験者よりのべ18試行のデータを収集し、分散分析を用いて有意差検定を行った。刺激は左手背中央部で行った。電極の挿入部位は試行毎に若干移動させた。比(三極/双極)が高いほど痛覚の刺激の選択性が高いといえる。
その結果を下表に示す。
双極刺激の際の触覚閾値は4群間で差がなかった(0.43-0.47 mA, 分散分析、p=0.46)。
三極で刺激した場合、触覚閾値はそれぞれ双極刺激の場合の100.7、106.2、115.3、115.3%であり、4群間に有意な差が認められた(分散分析、p=0.0021)。Fisher のPLSDを用いたpost-hoc test では、1.5mm/1.5mm(1倍)及び1.8mm/1.2mm(1.5倍)の三極刺激が、他の2種類(2.5mm/0.5mm(5倍)及び2.0mm/1.0mm(2倍))よりも有意に(P<0.05)触覚閾値を上昇させることが示された。
この結果は2倍より大きい距離の歪みがあると、末端電極を複数にした場合の効果が無いか又は小さいことを示す。
更に、1.5/1.5mm の三極電極の効果(触覚閾値15%上昇)が、実施例3の直径3.5mmの同心円電極の場合(約80%上昇)よりも劣っていることは、末端電極が二つの場合よりも、同心円である場合がより効果的であることを示す。
即ち、刺激目的電極を取り巻く末端電極は、電位分布の関係から刺激目的電極から等距離にあることが好ましく、刺激目的電極に対して同心円状にある場合がより好ましいといえる。
三極で刺激した場合、触覚閾値はそれぞれ双極刺激の場合の100.7、106.2、115.3、115.3%であり、4群間に有意な差が認められた(分散分析、p=0.0021)。Fisher のPLSDを用いたpost-hoc test では、1.5mm/1.5mm(1倍)及び1.8mm/1.2mm(1.5倍)の三極刺激が、他の2種類(2.5mm/0.5mm(5倍)及び2.0mm/1.0mm(2倍))よりも有意に(P<0.05)触覚閾値を上昇させることが示された。
この結果は2倍より大きい距離の歪みがあると、末端電極を複数にした場合の効果が無いか又は小さいことを示す。
更に、1.5/1.5mm の三極電極の効果(触覚閾値15%上昇)が、実施例3の直径3.5mmの同心円電極の場合(約80%上昇)よりも劣っていることは、末端電極が二つの場合よりも、同心円である場合がより効果的であることを示す。
即ち、刺激目的電極を取り巻く末端電極は、電位分布の関係から刺激目的電極から等距離にあることが好ましく、刺激目的電極に対して同心円状にある場合がより好ましいといえる。
Claims (6)
- 刺激目的電極と末端電極から成る多極針電極であって、該刺激目的電極が哺乳類の皮膚に突き刺すために針状であり、該末端電極が皮膚表面に接触させる少なくとも2つの電極又は該刺激目的電極の面積よりも大きい面積を有する電極から成り、該末端電極及び必要に応じて用いる絶縁性支持体により形成される平面から該刺激目的電極が突出し、該平面から該刺激目的電極の先端までの高さが対象となる哺乳類の皮膚表面から乳頭までの深さ以下であり、該平面上における該刺激目的電極から末端電極までの距離が20mm以内であって、かつこの最長距離が最短距離の1.5倍以内である痛覚神経刺激用多極針電極。
- 前記刺激目的電極が陰極であって、前記末端電極が陽極である請求項1に記載の痛覚神経刺激用電極。
- 前記哺乳類がヒトであり、前記平面から前記刺激目的電極の先端までの距離が0.01〜0.3mmである請求項1又は2に記載の痛覚神経刺激用多極針電極。
- 前記皮膚平面上で、前記末端電極が前記刺激目的電極を中心とした略同心円状にある請求項1〜3のいずれか一項に記載の痛覚神経刺激用電極。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載に記載の電極、及び前記刺激目的電極と前記末端電極との間に0.5mA以下のパルス状電流を印加することのできる電源から成る痛覚神経刺激用装置。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載に記載の電極を哺乳類の皮膚に接触させて前記刺激目的電極を該皮膚に突き刺し、前記刺激目的電極と前記末端電極との間に0.5mA以下のパルス状電流を印加することから成る痛覚神経刺激方法。
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