JPWO2006043663A1 - 難燃性マットレス - Google Patents
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Abstract
マットレスや椅子等の布張り家具、枕、マットレスパッド、布団等の寝具製品等において用いられる木綿やウレタンフォームの持つ素材独特の風合いや心地よさを充分に引き出しながら、これらの製品を高度に難燃化することが可能な難燃性ニット生地を得る。ハロゲン含有繊維(A)、セルロース系繊維(B)、難燃性セルロース系繊維(C)、およびポリエステル繊維(D)よりなる群から選ばれる、少なくとも2種類の繊維で構成されたニット生地であり、目付けが140g/m2以上、厚みが0.5mm以上、ニット生地全体における難燃剤の割合が2重量%以上であることを特徴とする難燃性ニット生地でマットレスの内部構造体を覆う。
Description
本発明は、ハロゲン含有繊維(A)、セルロース系繊維(B)、難燃性セルロース系繊維(C)、およびポリエステル繊維(D)よりなる群から選ばれる繊維からなる炎遮蔽性能を有した難燃性ニット生地により難燃化されたマットレスに関する。
火災の防止には、家屋内の家具や寝具等に使用される素材への難燃性付与が好ましい。家具や寝具では使用時の快適さのために、綿やウレタンフォームなどの易燃性素材が用いられるため、防炎には、その易燃性素材への着炎を長時間に渉り防止することが重要である。また、その防炎素材は家具や寝具の快適さや意匠性を損なわないものでなければならない。
過去様々な難燃繊維や防災薬剤が検討されてきたが、この高度な難燃性と家具、寝具用素材の要件を充分に兼ね備えたものは未だ現れていない。
例えば、綿布等の織布に防災薬剤を塗布する、いわゆる後加工防災という手法があるが、防災薬剤の付着の均一化による防炎性能のばらつきや、付着による布の硬化による触感や快適さの低下などの問題があった。
また、汎用的な素材であるポリエステルをメイン素材として用いた場合には、ポリエステルは炭化成分となりえないため、強制燃焼させた場合には溶融、燃焼により穴が空き、構造を維持することが出来ず、前述の寝具や家具に用いられる木綿やウレタンフォームへの着炎を防ぐ耐火性能は全く不充分であった。
また、耐熱繊維からの布は、難燃性は優れているが極めて高価であり、さら開繊時の加工性の問題や、吸湿性や触感の悪さ、そして染色性の悪さから意匠性の高い色柄を得るのが難しいという問題もある。
これらの家具、寝具用素材の欠点を改良し、一般的な特性として要求される、優れた風合、吸湿性、触感を有し、かつ、安定した難燃性を有する素材として、難燃剤を大量に添加した高度に難燃化した含ハロゲン繊維と、難燃化していない他の繊維とを組み合わせた難燃繊維複合体によるインテリア繊維製品(特許文献1)や寝具用繊維製品(特許文献2)が提案されているが、技術的に改善の余地がある。また、本質的に難燃性である繊維と含ハロゲン繊維から嵩高さを有する難燃性不織布(特許文献3)やハロゲン含有ポリアクリロニトリル繊維と燃焼時にそれをサポートする繊維からなる難燃性不織布(特許文献4)、難燃性レーヨン繊維や難燃性アクリル繊維や難燃性メラミン繊維からなる難燃性不織布(特許文献5)が提案されているが、何れも不織布を用いた技術であり、ニット生地のような肌触りの柔らかさや伸縮性を欠き、寝具や家具に用いられる木綿やウレタンフォームの持つ素材独特の風合いや心地よさを充分に引き出すことが出来ず快適性に劣る難燃化技術であった。
特開平05−106132号公報
特開平05−093330号公報
WO03/023108
US2004/0062912A1
US2004/0097156A1
本発明は、従来の難燃繊維複合体および難燃性織布、不織布では解決が困難であった課題、すなわち、マットレスに使用される木綿やウレタンフォームの持つ素材独特の風合いや心地よさを充分に引き出しながら、これらの製品を高度に難燃化することが可能な難燃性ニット生地でマットレスの内部構造体を覆うことで高度に難燃化されたマットレスを得るためになされたものである。
本発明者らは、前記問題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、ハロゲン含有繊維(A)、セルロース系繊維(B)、難燃性セルロース系繊維(C)、およびポリエステル繊維(D)よりなる群から選ばれる、少なくとも2種類の繊維より新たな難燃性ニット生地を作成し、これを炎遮蔽性布帛として使用することで、マットレスの風合いや触感といった快適性を損なうことなく、長時間の炎にも耐え得る難燃性を兼ね備えた難燃性マットレスが得られることを見出した。
すなわち、本発明は、マットレスの内部構造体をハロゲン含有繊維(A)、セルロース系繊維(B)、難燃性セルロース系繊維(C)、およびポリエステル繊維(D)よりなる群から選ばれる、少なくとも2種類の繊維で構成された、目付けが140g/m2以上、厚みが0.5mm以上、生地全体に含まれる難燃剤の割合が2重量%以上である難燃性ニット生地で覆うことにより、米国カリフォルニア州TB603燃焼試験おいて内部構造体への延焼を防止できる難燃性マットレス(請求項1)、ハロゲン含有繊維(A)がモダクリルである請求項1記載の難燃性マットレス(請求項2)、セルロース系繊維(B)が木綿、麻、レーヨン、ポリノジック、キュプラ、アセテートおよびトリアセテートよりなる群から選ばれた少なくとも1つの繊維である請求項1記載の難燃性マットレス(請求項3)、セルロース系繊維(B)が木綿繊維である請求項3記載の難燃性マットレス(請求項4)、難燃性セルロース系繊維(C)が木綿、麻、レーヨン、ポリノジック、キュプラ、アセテートおよびトリアセテートよりなる群から選ばれた少なくとも1つの繊維である請求項1記載の難燃性マットレス(請求項5)、難燃性セルロース系繊維(C)が珪酸、または珪酸アルミニウムから選ばれる難燃剤を20〜50重量%含有するレーヨン繊維である請求項5記載の難燃性マットレス(請求項6)、難燃性セルロース系繊維(C)がリン酸エステル系化合物、含ハロゲンリン酸エステル系化合物、縮合リン酸エステル系化合物、ポリリン酸塩系化合物、赤リン、アミン化合物、ホウ酸、ハロゲン化合物、臭化物、尿素―ホルムアルデヒド化合物、リン酸塩―尿素化合物、硫酸アンモニウムの群から選ばれる難燃剤を、セルロース系繊維(B)に対して6〜25重量%添付した繊維である請求項6記載の難燃性マットレス(請求項7)、難燃性ニット生地中にSb化合物を2〜20重量%含有する請求項1〜7いずれかに記載の難燃性マットレス(請求項8)、ハロゲン含有繊維(A)とセルロース系繊維(B)および/またはポリエステル繊維(D)から構成されたニット生地である請求項1〜4のいずれか、または請求項8に記載の難燃性マットレス(請求項9)、ハロゲン含有繊維(A)20〜65重量%、セルロース系繊維(B)35〜80重量%、ポリエステル繊維(D)0〜30重量%から構成された請求項9記載の難燃性マットレス(請求項10)、ハロゲン含有繊維(A)と難燃性セルロース系繊維(C)および/またはポリエステル繊維(D)から構成されたニット生地である請求項1または請求項5〜8のいずれかに記載の難燃性マットレス(請求項11)、ハロゲン含有繊維(A)20〜80重量%、難燃性セルロース系繊維(C)20〜80重量%、ポリエステル繊維(D)0〜30重量%から構成された請求項11記載の難燃性マットレス(請求項12)、セルロース系繊維(B)と難燃性セルロース系繊維(C)および/またはポリエステル繊維(D)から構成されたニット生地である請求項1または請求項3〜8のいずれかに記載の難燃性マットレス(請求項13)、セルロース系繊維(B)35〜80重量%、難燃性セルロース系繊維(C)20〜65重量%、ポリエステル繊維(D)0〜30重量%から構成された請求項13記載の難燃性マットレス(請求項14)、難燃性ニット生地でマットレスの内部構造体を覆い、最も外側の側地がパイル形状の難燃性ニット生地である請求項1〜14のいずれかに記載の難燃性マットレス(請求項15)、に関する。
本発明の難燃性マットレスは、難燃性ニット生地でマットレスの内部構造体を覆うことにより、マットレスにおいて用いられる木綿やウレタンフォームの持つ素材独特の風合いや心地よさを充分に引き出しながら、高度に難燃化したものである。
本発明の難燃性マットレスは、難燃性ニット生地でマットレスの内部構造体を覆った難燃性マットレスに関する。
マットレスとしては、例えば、金属製のコイルが内部に用いられたポケットコイルマットレス、ボックスコイルマットレス、あるいはスチレンやウレタン樹脂などを発泡させたインシュレーターが内部に使用されたマットレス等がある。
本発明に使用される難燃性ニット生地による防炎性が発揮されることにより、前記マットレス内部の構造体への延焼が防止出来るため、何れの構造のマットレスおいても、難燃性と同時に優れた風合いや触感に優れたマットレスを得ることができる。
マットレスに対する本発明の難燃性ニット生地の用い方としては、表面の布地にニット生地やパイルニット生地の形態で用いてもよいし、表面の布地と内部構造物、例えばウレタンフォームや詰め綿の間にニット生地を挟み込んでも良い。表面の布地に用いる場合には従来の表面の布地に替えて本発明の難燃性ニット生地を用いればよい。また、表面生地と内部構造物の間に難燃性ニット生地を挟む場合には、表面生地を2枚重ねる要領で挟み込んでも良いし、内部構造物を本発明の難燃性ニット生地で覆っても良い。表面生地と内部構造物の間に炎遮蔽バリア用布織布として挟む場合には、内部構造物全体に、少なくとも表面の布地と接する部分については必ず内部構造物の外側に本発明の難燃性ニット生地をかぶせ、その上から表面の布地を張ることになる。
また、低反発ウレタンフォームを使用したマットレスにおいて、とりわけ他の構造体と組み合わせずに低反発ウレタン単独で構成されるマットレスにおいては、表面の布地に本発明の難燃性ニット生地よりなるパイルニット生地を用いることにより、より低反発ウレタンフォームの触感を生かすことができる。
本発明の難燃性ニット生地は、ハロゲン含有繊維(A)、セルロース系繊維(B)、難燃性セルロース系繊維(C)、およびポリエステル繊維(D)よりなる群から選ばれる、少なくとも2種類の繊維で構成されるものであり、少なくとも2種類の繊維での構成の方法としては混綿、混紡、交編、ニット生地の重ね合わせ等があるがこれらに限定されるものではない。
本発明に用いうる難燃性ニット生地は炎遮蔽バリア用ニット生地として好適に用いられる。ここでいう炎遮蔽バリアとは、難燃性ニット生地が炎に晒された際に難燃性ニット生地が繊維の形態を維持したまま炭化することで炎を遮蔽し、反対側に炎が移るのを防ぐことであり、具体的にはマットレスの表面生地と内部構造体であるウレタンフォームや詰め綿等との間に本発明の難燃性ニット生地をはさむことで、火災の際に内部構造物への炎の着火を防ぎ、被害を最小限に食い止めることができるものである。ニット生地は、経糸と緯糸から織られた織布と違い編物であり上下左右に伸縮する伸び代を持つことから、また、不織布のような厚みが少ないことからマットレスにおいて用いられる木綿やウレタンフォームの持つ素材独特の風合いや心地よさを充分に引き出すことが可能である。また、一般的に燃焼時に炭化膜を形成する際に繊維は収縮挙動を示し、それによりしなやかさの失われた炭化膜は亀裂を生じ易いが、ニット生地においては上下左右に伸縮する伸び代を有するために亀裂の生じない極めて良好な炭化膜を得ることが可能である。難燃性ニット生地の編み方には特に制限はなく、緯編み、経編みの何れでもよく、また、ニット生地の形状としては特に制限はなく、表面が起毛したパイルニット生地であってもよい。
本発明の難燃性ニット生地は単独で用いてもよく、2枚以上重ねて使用してもよく、重ねることでハロゲン含有繊維(A)、セルロース系繊維(B)、難燃性セルロース系繊維(C)、およびポリエステル繊維(D)よりなる群から選ばれる、少なくとも2種類の繊維で構成されたニット生地であり、目付けが140g/m2以上、厚みが0.5mm以上、ニット生地全体におけるハロゲン含有繊維(A)および難燃性セルロース系繊維(C)に含まれるまたは付着した難燃剤の割合が2重量%以上であることを特徴とする難燃性ニット生地としてもよい。
本発明の難燃性ニット生地には、必要に応じて帯電防止剤、熱着色防止剤、耐光性向上剤、白度向上剤、失透性防止剤などを含有せしめてもよい。
このようにして得られる本発明の難燃性ニット生地は、所望の難燃性を有し、風合い、触感、吸湿性、意匠性などに優れた特性を有する。
本発明の難燃性ニット生地を用いてマットレスを製造すると、本発明の難燃性ニット生地が有する優れた特性、すなわち優れた難燃性を有し、風合い、触感、吸湿性、意匠性などの優れた特性を有するマットレスが得られる。
本発明の難燃性ニット生地は、ハロゲン含有繊維(A)、難燃性セルロース系繊維(C)、セルロース系繊維(B)、ポリエステル繊維(D)の内、少なくとも2種類の繊維で構成されたニット生地であり、目付けが140g/m2以上、厚みが0.5mm以上、ニット生地全体におけるハロゲン含有繊維(A)および/または難燃性セルロース系繊維(C)に含まれるまたは付着した難燃剤および添加剤の割合が2重量%以上であることを特徴とする。
本発明に用いるハロゲン含有繊維(A)は、難燃性ニット生地の難燃性向上のために使用される成分であり、燃焼時に酸素欠乏ガスを発生することで表面の炎の自己消火を助ける効果がある成分である。本発明に用いられるハロゲン含有繊維(A)としては、例えば塩化ビニル、塩化ビニリデンなどのハロゲン含有モノマーの単独重合体や共重合体、これらのハロゲン含有モノマーと共重合可能なモノマー、例えばアクリロニトリル、スチレン、酢酸ビニル、アクリル酸エステルなどとの共重合体、またはハロゲン含有モノマーがPVA系ポリマーにグラフとした形のグラフト重合体などからなる繊維があげられるがこれらに限定されるものではない。これらハロゲン含有繊維(A)の中では、難燃性ニット生地に難燃性とともに優れた風合い、触感、意匠性を与えるという点から、ハロゲン含有モノマーとアクリロニトリルの共重合体からなる繊維であるモダクリルを用いることが好ましい。
前記モダクリル繊維には、難燃性ニット生地の難燃性を強化するために難燃剤が添加されていることが好ましく、難燃剤の具体例としては、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、アンチモン酸、オキシ塩化アンチモンなどのアンチモン化合物、酸化第二スズ、メタスズ酸、オキシハロゲン化第一スズ、オキシハロゲン化第二スズ、水酸化第一スズ、四塩化スズなどのSn系化合物、亜鉛、酸化亜鉛、硼酸亜鉛、炭酸亜鉛などのZn化合物、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムなどのMg系化合物、酸化モリブデンなどのMo系化合物、酸化チタン、チタン酸バリウムなどのTi系化合物、硫酸メラミン、スルファミン酸グアニジンなどのN系化合物、ポリ燐酸アンモニウム、ジブチルアミノフォスフェートなどのP系化合物、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、ケイ酸アルミニウムなどのAl系化合物、酸化ジルコニウムなどのZr系化合物、シリケート、ガラス等のケイ素化合物、カオリン、ゼオライト、モンモリロナイト、タルク、パーライト、ベントナイト、バーミキュライト、珪藻土、黒鉛等の天然もしくは合成鉱産物系化合物、塩化パラフィン、ヘキサブロモベンセン、ヘキサブロモシクロドデカンなどのハロゲン化合物が挙げられる。また錫酸マグネシウム、錫酸亜鉛、錫酸ジルコニウムなどの複合化合物を使用しても良い。これらについては、単独で使用しても良く、2種以上組み合わせても良い。これらの中ではアンチモン化合物が、燃焼時にモダクリル繊維中より脱離したハロゲン原子と反応しハロゲン化アンチモンを生成することで極めて高い難燃性を発揮することから好ましい。モダクリル繊維中に添加されるアンチモン化合物は難燃性ニット生地の難燃性を維持するために、難燃性ニット生地全体に対して2重量%以上になるように添加し、また、難燃性ニット生地の風合いや強度を損なわないという観点から難燃性ニット生地全体に対して20重量%以下になるように添加する。モダクリルの具体例としては鐘淵化学工業(株)製のカネカロンやソルーシア(Solutia)社のエスイーエフ(SEF)があげられるがこれらに限定されるものではない。
本発明に用いるセルロース系繊維(B)は、難燃性ニット生地の強度維持や優れた風合や吸湿性などの快適性を与えるとともに、燃焼時に炭化膜を形成するのに効果がある成分である。セルロース系繊維(B)の具体例としては、木綿、麻、レーヨン、ポリノジック、キュプラ、アセテートおよびトリアセテートがあげられ、これらは単独使用しても良く、2種類以上組み合わせて使用してもよい。
本発明に用いる難燃性セルロース系繊維(C)は、難燃性ニット生地の難燃性向上、強度維持のために使用される成分であり、優れた風合や吸湿性などの快適性を与えるとともに、燃焼時に炭化膜を形成するのに効果がある成分である。
本発明に用いる難燃性セルロース系繊維(C)とはセルロース系繊維に難燃剤として珪酸または/および珪酸アルミニウムを含有した珪酸含有セルロース系繊維や、難燃剤を用いて後加工等により難燃化した難燃性セルロース系繊維(C)が使用される。難燃性セルロース系繊維(C)の基質であるセルロース系繊維の具体例としては、木綿、麻、レーヨン、ポリノジック、キュプラ、アセテートおよびトリアセテートがあげられ、これらは単独使用しても良く、2種類以上組み合わせて使用してもよい。
前記珪酸含有セルロース系繊維は、難燃剤として珪酸または/および珪酸アルミニウムを繊維中に20〜50%含有するセルロース繊維であり、通常、1.7〜8dtex程度の繊度、38〜128mm程度のカット長を有しており、その具体例としては、例えば珪酸を繊維中に約30%含有したサテリ(Sateri)社のヴィジル(Visil)が、また珪酸アルミニウムを繊維中に約33%含有したサテリ(Sateri)社のヴィジルAP(Visil AP)があげられるが、これらに限定されるものではない。
前記セルロース系繊維を後加工等により難燃化する際に用いられる難燃剤としてはトリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、クレジルフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフェート、レゾルシノールビス(ジフェニルホスフェート)、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート、ジメチルメチルホスフェート、トリアリルホスフェート(レオフォス)、芳香族リン酸エステル、ホスホノカルボン酸アミド誘導体、テトラキス・ヒドロキシメチルホスホニウム誘導体、N−メチロールジメチルホスホノプロピオンアミドなどのリン酸エステル系化合物、トリス(クロロエチル)ホスフェート、トリスジクロロプロピルホスフェート、トリス−β−クロロプロピルホスフェート、クロロアルキルホスフェート、トリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェート、ジエチル−N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノメチルホスフェート、トリス(2,6−ジメチルフェニル)ホスフェートなどの含ハロゲンリン酸エステル系化合物、芳香族縮合リン酸エステル、含ハロゲン縮合リン酸エステルなどの縮合リン酸エステル系化合物、ポリリン酸アンモニウム・アミド、ポリクロロホスフォネートなどのポリリン酸塩系化合物、ポリリン酸カルバメートなどのポリリン酸エステル系化合物、赤リン、アミン化合物、ホウ酸、ハロゲン化合物、臭化物、尿素―ホルムアルデヒド化合物、含リンアミノプラストなどのリン酸塩―尿素化合物、硫酸アンモニウム、グアニジン系縮合物等があげられ、これらについては単独で使用しても良く、2種以上組み合わせても良い。これら難燃剤はセルロース系繊維に添付するがその添付量としては、難燃性ニット生地の難燃性を維持するために、難燃性ニット生地全体に対して2重量%以上になるように添付する。また、難燃性の観点からは難燃性ニット生地全体により多くの難燃剤が添付されていることが好ましいが、難燃性ニット生地の風合いやを損なわないという観点から難燃性ニット生地全体に対して20重量%以下になるように添付する。
本発明に用いるポリエステル繊維(D)は、本発明の難燃性ニット生地に優れた風合、触感、意匠性、製品強力、耐洗濯性、耐久性を与えるための成分であると同時に、ポリエステル繊維(D)自体は可燃性繊維であるが燃焼時に熔融することで、その熔融物が炭化膜を覆うことで出来上がった炭化膜の強度を向上させる効果がある。
本発明の難燃性ニット生地は、難燃性の観点から目付けが140g/m2以上、好ましくは170g/m2以上、生地の厚みが0.5mm以上、好ましくは0.8mm以上である。目付けが140g/m2未満では、燃焼時に形成される炭化膜の密度が疎となり、マットレスや椅子等の布張り家具、枕、マットレスパッド、布団等の寝具製品等において用いられる木綿やウレタンフォームへの着火を防ぐ性能が不充分となる。厚みが0.5mm未満の場合には、燃焼時に形成される炭化膜の厚みが薄くなりマットレスや椅子等の布張り家具、枕、マットレスパッド、布団等の寝具製品等において用いられる木綿やウレタンフォームへの着火を防ぐ性能が不充分となる。
本発明の難燃性ニット生地は、ニット生地全体における難燃剤の割合が2重量%以上、好ましくは3重量%以上である。ニット生地全体における難燃剤の割合が2重量%未満であると、燃焼時における自己消火能力が不足しマットレスや椅子等の布張り家具、枕、マットレスパッド、布団等の寝具製品等において用いられる木綿やウレタンフォームへの着火を防ぐ性能が不充分となる。また、ニット生地全体における難燃剤の割合は難燃性高い難燃性を得るためには多いほうが良いが、風合い、触感を損なわないという観点より、ニット生地全体における難燃剤の割合が35重量%以下であることが好ましい。
本発明において優れた風合い、吸湿性などの快適性を有し、更に自己消火性の高い難燃性ニット生地を得るには請求項9または10に記載されるハロゲン含有繊維(A)とセルロース系繊維(B)および/またはポリエステル系繊維(D)から構成された難燃性ニット生地を得る。ハロゲン含有繊維(A)、セルロース系繊維(B)、ポリエステル系繊維(D)の割合は風合いや吸湿性などの快適性、耐洗濯性や耐久性、難燃性ニット生地の強度、炭化膜の形成の度合い、自己消火性の速度により決定されるが、ハロゲン含有繊維(A)の割合は20〜65重量%、セルロース系繊維(B)の割合は35〜80重量%、ポリエステル繊維(D)0〜30重量%であることが好ましい。ハロゲン含有繊維(A)の割合が、20重量%未満であると難燃性ニット生地の難燃性が不充分となり、またセルロース系繊維(B)の割合が35重量%未満であると難燃性ニット生地における燃焼時の炭化膜形成の能力が不充分となり、さらには風合いや吸湿性などの快適性が充分得られなくなるので好ましくない。また、ポリエステル繊維(D)を加えることで耐洗濯性や耐久性を向上させることが期待できるが、ポリエステル繊維(D)の割合が30重量%を超えると難燃性ニット生地中のポリエステル繊維(D)の割合が多くなり、難燃性に劣るものとなるので好ましくない。
本発明において優れた風合い、吸湿性などの快適性を有し、更に高い難燃性を付与した難燃性ニット生地を得るには請求項11または12に記載されるハロゲン含有繊維(A)と難燃性セルロース系繊維(C)および/またはポリエステル繊維(D)から構成された難燃性ニット生地得る。ハロゲン含有繊維(A)、難燃性セルロース系繊維(C)、ポリエステル繊維(D)の割合は風合いや吸湿性などの快適性、耐洗濯性や耐久性、難燃性ニット生地の強度、炭化膜の形成の度合い、自己消火性の速度により決定されるが、ハロゲン含有繊維(A)の割合は20〜80重量%、難燃性セルロース系繊維(C)の割合は20〜80重量%であることが好ましい。ハロゲン含有繊維(A)の割合が、20重量%未満であると難燃性ニット生地の自己消火速度が充分に上がらず、難燃性セルロース系繊維(C)の割合が20重量%未満であると難燃性ニット生地における燃焼時の炭化膜形成の能力が不充分となり、さらには風合いや吸湿性などの快適性が充分得られなくなるので好ましくない。また、ポリエステル繊維(D)を加えることで耐洗濯性や耐久性を向上させることが期待できるが、ポリエステル繊維(D)の割合が30重量%を超えると難燃性ニット生地中のポリエステル繊維(D)の割合が多くなり、難燃性に劣るものとなるので好ましくない。
本発明においてより高いセルロース系繊維(B)の風合い、吸湿性などの快適性を有し、更に高い難燃性ニット生地を得るには請求項13または14に記載される難燃性セルロース系繊維(C)とセルロース系繊維(B)および/またはポリエステル繊維(D)から構成された難燃性ニット生地を得る。難燃性セルロース系繊維(C)、セルロース系繊維(B)、ポリエステル繊維(D)の割合は風合いや吸湿性などの快適性、耐洗濯性や耐久性、難燃性の度合いにより決定されるが、難燃性セルロース系繊維(C)の割合は20〜65重量%、セルロース系繊維(B)の割合は35〜80重量%であることが好ましい。難燃性セルロース系繊維(C)の割合が、20重量%未満であると難燃性ニット生地の難燃性が不充分となり、また難燃性セルロース系繊維(C)の割合が80重量%より多い場合には難燃化により難燃化されていないセルロースに比べ触感が劣るため風合いや快適性が不充分となるので好ましくない。また、ポリエステル繊維(D)を加えることで耐洗濯性や耐久性を向上させることが期待できるが、ポリエステル繊維(D)の割合が30重量%を超えると難燃性ニット生地中のポリエステル繊維(D)の割合が多くなり、難燃性に劣るものとなるので好ましくない。
本発明の難燃性ニット生地は単独で用いてもよく、2枚以上重ねて使用してもよく、重ねることでハロゲン含有繊維(A)、セルロース系繊維(B)、難燃性セルロース系繊維(C)、およびポリエステル繊維(D)よりなる群から選ばれる、少なくとも2種類の繊維で構成されたニット生地であり、目付けが140g/m2以上、厚みが0.5mm以上、ニット生地全体におけるハロゲン含有繊維(A)および難燃性セルロース系繊維(C)に含まれるまたは付着した難燃剤の割合が2重量%以上であることを特徴とする難燃性ニット生地としてもよい。
すなわち、前記難燃性ニット生地はマットレスの風合いや触感といった快適性を損なうことなく、長時間の炎にも耐え得る難燃性を兼ね備えたマットレスを得ることを可能とするものである。
以下、実施をあげて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
(難燃性評価用簡易マットレスの作成)
難燃性マットレスの難燃性は簡易マットレスを作成して評価を実施した。炎遮蔽性布帛にニット生地を用いる場合には、マットレスの内部構造体にウレタンフォームを用い、その周りをニット生地で完全に覆い、カタン糸を用いて完全に口を閉じた。さらにその上に、ニードルパンチ方式により作成した目付け200g/m2のポリエステル繊維よりなる不織布と表面生地としてポリエステル製織布(目付け120g/cm2)を重ねた2層構造物をカタン糸を用いキルティングしたものでニット生地の上から覆い、カタン糸を用いて完全に口を閉じ、簡易マットレスとした。ウレタンフォームは、縦30cm×横45cm×厚さ7.5cm、密度22kg/m3のポリウレタンフォーム(東洋ゴム工業(株)製タイプ360S)を使用した。
難燃性マットレスの難燃性は簡易マットレスを作成して評価を実施した。炎遮蔽性布帛にニット生地を用いる場合には、マットレスの内部構造体にウレタンフォームを用い、その周りをニット生地で完全に覆い、カタン糸を用いて完全に口を閉じた。さらにその上に、ニードルパンチ方式により作成した目付け200g/m2のポリエステル繊維よりなる不織布と表面生地としてポリエステル製織布(目付け120g/cm2)を重ねた2層構造物をカタン糸を用いキルティングしたものでニット生地の上から覆い、カタン糸を用いて完全に口を閉じ、簡易マットレスとした。ウレタンフォームは、縦30cm×横45cm×厚さ7.5cm、密度22kg/m3のポリウレタンフォーム(東洋ゴム工業(株)製タイプ360S)を使用した。
炎遮蔽性布帛に不織布を用いる場合にはマットレスの内部構造体にウレタンフォームを用い、以下の方法で試料を作成した。所定の割合で混合した繊維をカードにより開繊した後、ニードルパンチ方式により作成した目付け200g/m2の不織布(燃焼試験用不織布)を3層目に、ニードルパンチ方式により作成した目付け200g/m2のポリエステル繊維よりなる不織布を2層目に、1層目の表面生地としてポリエステル製織布(目付け120g/cm2)を重ねた3層構造物をカタン糸を用いキルティングしたものでウレタンフォームを覆い、カタン糸を用いて完全に口を閉じ、簡易マットレスとした。ウレタンフォームは、縦30cm×横45cm×厚さ7.5cm、密度22kg/m3のポリウレタンフォーム(東洋ゴム工業(株)製タイプ360S)を使用した。
(難燃性評価方法)
実施例における難燃性マットレスの難燃性は難燃性評価用簡易マットレスの作成の手順において作成した簡易マットレスを使用し、米国カリフォルニア州のベッドの燃焼試験方法Technical Bulletin 603(以下TB603)に基づいて実施した。米国カリフォルニア州のTB603燃焼試験方法を簡単に説明すると、ベッドの側面から42mmの所に垂直にT字型のバーナーを、ベッドの上面から39mmの所に水平にT字型のバーナーをセットし、燃焼ガスはプロパンガスを使用し、ガス圧力は101KPaで上面はガス流量12.9L/分、側面は6.6L/分で、着炎時間は上面は70秒間、側面は50秒間着炎し、観察時間はトータルで30分間である。最大熱放出量が200Kw未満であり、かつ初めの10分間の積算熱放出量が25MJ未満であれば合格である。
実施例における難燃性マットレスの難燃性は難燃性評価用簡易マットレスの作成の手順において作成した簡易マットレスを使用し、米国カリフォルニア州のベッドの燃焼試験方法Technical Bulletin 603(以下TB603)に基づいて実施した。米国カリフォルニア州のTB603燃焼試験方法を簡単に説明すると、ベッドの側面から42mmの所に垂直にT字型のバーナーを、ベッドの上面から39mmの所に水平にT字型のバーナーをセットし、燃焼ガスはプロパンガスを使用し、ガス圧力は101KPaで上面はガス流量12.9L/分、側面は6.6L/分で、着炎時間は上面は70秒間、側面は50秒間着炎し、観察時間はトータルで30分間である。最大熱放出量が200Kw未満であり、かつ初めの10分間の積算熱放出量が25MJ未満であれば合格である。
難燃性マットレスの難燃性試験は上記の燃焼試験方法によって実施し、難燃性のレベルの評価方法は接炎終了後30秒以内に残炎がないものを◎、残炎、残ジンが消えるのに10秒以上を要したものを○、ウレタンフォームに着炎したものを×とし、ウレタンフォームへの着炎が観られなかったものを合格とした。
ハロゲン含有繊維(A)の製造例1
アクリロニトリル52重量部、塩化ビニリデン46.8重量部、スチレンスルホン酸ナトリウム1.2重量部を共重合させて得られた共重合体を、アセトンに溶解させて30重量%溶液とした。このとき共重合体100重量部に対して、三酸化アンチモン10重量部を加えて紡糸原液を調整した。得られた紡糸原液を孔径0.07mm、孔数33000個のノズルを用いて、25℃の38重量%のアセトン水溶液中に押し出し、水洗後、120℃で8分間乾燥させた。この後、150℃で3倍に延伸し、175℃で30秒間熱処理を行い、繊度2dtexのハロゲン含有繊維(A)を得た。得られたガンハロゲン難燃繊維に紡績用仕上げ油剤(竹本油脂(株)製)を供給し、クリンプを付け、長さ51mmにカットした。
アクリロニトリル52重量部、塩化ビニリデン46.8重量部、スチレンスルホン酸ナトリウム1.2重量部を共重合させて得られた共重合体を、アセトンに溶解させて30重量%溶液とした。このとき共重合体100重量部に対して、三酸化アンチモン10重量部を加えて紡糸原液を調整した。得られた紡糸原液を孔径0.07mm、孔数33000個のノズルを用いて、25℃の38重量%のアセトン水溶液中に押し出し、水洗後、120℃で8分間乾燥させた。この後、150℃で3倍に延伸し、175℃で30秒間熱処理を行い、繊度2dtexのハロゲン含有繊維(A)を得た。得られたガンハロゲン難燃繊維に紡績用仕上げ油剤(竹本油脂(株)製)を供給し、クリンプを付け、長さ51mmにカットした。
ハロゲン含有繊維(A)の製造例2
三酸化アンチモン17重量部を加えて紡糸原液を調整した以外は、製造例1と同様の方法で製造した。
三酸化アンチモン17重量部を加えて紡糸原液を調整した以外は、製造例1と同様の方法で製造した。
ハロゲン含有繊維(A)の製造例3
三酸化アンチモン26重量部を加えて紡糸原液を調整した以外は、製造例1と同様の方法で製造した。
三酸化アンチモン26重量部を加えて紡糸原液を調整した以外は、製造例1と同様の方法で製造した。
難燃性レーヨン繊維(C)の製造例1
レーヨン(繊度1.5dtex、カット長38mm)繊維よりメートル番手34番手の紡績糸を製造し、難燃剤としてポリリン酸アンモニウム((株)鈴裕化学製、FCP−730)をレーヨン繊維に対して20重量%の割合で添付した。
レーヨン(繊度1.5dtex、カット長38mm)繊維よりメートル番手34番手の紡績糸を製造し、難燃剤としてポリリン酸アンモニウム((株)鈴裕化学製、FCP−730)をレーヨン繊維に対して20重量%の割合で添付した。
ニット生地の製造例1
表1に示す割合で繊維を混合し、カードにより開繊した後、ニードルパンチ方式により不織布を作成した。使用した繊維の割合と、得られた不織布の目付けを表1に示す。
表1に示す割合で繊維を混合し、カードにより開繊した後、ニードルパンチ方式により不織布を作成した。使用した繊維の割合と、得られた不織布の目付けを表1に示す。
ハロゲン含有繊維(A)の製造例1で作成したハロゲン含有繊維(A)35重量%と木綿繊維65重量%より混紡によりメートル番手34番手の紡績糸を得た。この紡績糸より周知の円形のメリヤス編み機を用いて、ハロゲン含有繊維(A)を35重量%、木綿繊維を65重量%含有する目付け280g/m2のニット生地を作成した。
ニット生地の製造例2
ハロゲン含有繊維(A)の製造例3で作成したハロゲン含有繊維(A)55重量%と木綿繊維45重量%より混紡によりメートル番手34番手の紡績糸を得た。この紡績糸より周知の円形のメリヤス編み機を用いて、ハロゲン含有繊維(A)を55重量%、木綿繊維を45重量%含有する目付け145g/m2のニット生地を作成した。
ハロゲン含有繊維(A)の製造例3で作成したハロゲン含有繊維(A)55重量%と木綿繊維45重量%より混紡によりメートル番手34番手の紡績糸を得た。この紡績糸より周知の円形のメリヤス編み機を用いて、ハロゲン含有繊維(A)を55重量%、木綿繊維を45重量%含有する目付け145g/m2のニット生地を作成した。
ニット生地の製造例3
ハロゲン含有繊維(A)の製造例2で作成したハロゲン含有繊維(A)43重量%と木綿繊維57重量%より混紡によりメートル番手34番手の紡績糸を得た。この紡績糸より周知の円形のメリヤス編み機を用いて、ハロゲン含有繊維(A)を43重量%、木綿繊維を57重量%含有する目付け145g/m2のニット生地を作成した。
ハロゲン含有繊維(A)の製造例2で作成したハロゲン含有繊維(A)43重量%と木綿繊維57重量%より混紡によりメートル番手34番手の紡績糸を得た。この紡績糸より周知の円形のメリヤス編み機を用いて、ハロゲン含有繊維(A)を43重量%、木綿繊維を57重量%含有する目付け145g/m2のニット生地を作成した。
ニット生地の製造例4
ハロゲン含有繊維(A)の製造例1で作成したハロゲン含有繊維(A)35重量%と木綿繊維(B)65重量%から混紡によりメートル番手34番手の紡績糸を得た。この紡績糸をパイルに用い、ポリエステル繊維(D)よりなるメートル番手34番手の紡績糸を地糸に用い、周知のシンカーパイル編み機を用いて、パイルニットを編成した。仕上げとしてパイル部分のループをシャーリングによりカットし、ハロゲン含有繊維(A)を28重量%、木綿繊維(B)を45重量%、ポリエステル繊維(D)を26重量%含有する目付け313g/m2のパイルニット生地を作成した。
ハロゲン含有繊維(A)の製造例1で作成したハロゲン含有繊維(A)35重量%と木綿繊維(B)65重量%から混紡によりメートル番手34番手の紡績糸を得た。この紡績糸をパイルに用い、ポリエステル繊維(D)よりなるメートル番手34番手の紡績糸を地糸に用い、周知のシンカーパイル編み機を用いて、パイルニットを編成した。仕上げとしてパイル部分のループをシャーリングによりカットし、ハロゲン含有繊維(A)を28重量%、木綿繊維(B)を45重量%、ポリエステル繊維(D)を26重量%含有する目付け313g/m2のパイルニット生地を作成した。
ニット生地の製造例5
ハロゲン含有繊維(A)の製造例1で作成したハロゲン含有繊維(A)20重量%と珪酸含有レーヨン繊維(C)であるサテリ(Sateri)社製のヴィジル(Visil)(繊度1.7dtex、カット長40mm)80重量%より混紡によりメートル番手34番手の紡績糸を得た。この紡績糸より周知の円形のメリヤス編み機を用いて、ハロゲン含有繊維(A)を20重量%、珪酸含有レーヨン繊維(C)を80重量%含有する目付け210g/m2のニット生地を作成した。
ハロゲン含有繊維(A)の製造例1で作成したハロゲン含有繊維(A)20重量%と珪酸含有レーヨン繊維(C)であるサテリ(Sateri)社製のヴィジル(Visil)(繊度1.7dtex、カット長40mm)80重量%より混紡によりメートル番手34番手の紡績糸を得た。この紡績糸より周知の円形のメリヤス編み機を用いて、ハロゲン含有繊維(A)を20重量%、珪酸含有レーヨン繊維(C)を80重量%含有する目付け210g/m2のニット生地を作成した。
ニット生地の製造例6
ハロゲン含有繊維(A)の製造例1で作成したハロゲン含有繊維(A)20重量%と難燃性レーヨン繊維の製造例1で作成した難燃性レーヨン繊維(C)80重量%より混紡によりメートル番手34番手の紡績糸を得た。この紡績糸より周知の円形のメリヤス編み機を用いて、ハロゲン含有繊維(A)を20重量%、難燃性レーヨン繊維(C)を80重量%含有する目付け210g/m2のニット生地を作成した。
ハロゲン含有繊維(A)の製造例1で作成したハロゲン含有繊維(A)20重量%と難燃性レーヨン繊維の製造例1で作成した難燃性レーヨン繊維(C)80重量%より混紡によりメートル番手34番手の紡績糸を得た。この紡績糸より周知の円形のメリヤス編み機を用いて、ハロゲン含有繊維(A)を20重量%、難燃性レーヨン繊維(C)を80重量%含有する目付け210g/m2のニット生地を作成した。
ニット生地の製造例7
珪酸含有レーヨン繊維(C)であるサテリ(Sateri)社製のヴィジル(Visil)(繊度1.7dtex、カット長40mm)40重量%とレーヨン(繊度1.5dtex、カット長38mm)繊維60重量%より混紡によりにメートル番手34番手の紡績糸を得た。この紡績糸より周知の円形のメリヤス編み機を用いて、珪酸含有レーヨン繊維(C)を40重量%、レーヨン繊維を60重量%含有する目付け210g/m2のニット生地を作成した。
珪酸含有レーヨン繊維(C)であるサテリ(Sateri)社製のヴィジル(Visil)(繊度1.7dtex、カット長40mm)40重量%とレーヨン(繊度1.5dtex、カット長38mm)繊維60重量%より混紡によりにメートル番手34番手の紡績糸を得た。この紡績糸より周知の円形のメリヤス編み機を用いて、珪酸含有レーヨン繊維(C)を40重量%、レーヨン繊維を60重量%含有する目付け210g/m2のニット生地を作成した。
ニット生地の製造例8
難燃性レーヨン繊維の製造例1で作成した難燃性レーヨン繊維(C)40重量%とレーヨン(繊度1.5dtex、カット長38mm)繊維60重量%よりにメートル番手34番手の紡績糸を得た。この紡績糸より周知の円形のメリヤス編み機を用いて、難燃性レーヨン繊維(C)を40重量%、レーヨン繊維(B)を60重量%含有する目付け210g/m2のニット生地を作成した。
難燃性レーヨン繊維の製造例1で作成した難燃性レーヨン繊維(C)40重量%とレーヨン(繊度1.5dtex、カット長38mm)繊維60重量%よりにメートル番手34番手の紡績糸を得た。この紡績糸より周知の円形のメリヤス編み機を用いて、難燃性レーヨン繊維(C)を40重量%、レーヨン繊維(B)を60重量%含有する目付け210g/m2のニット生地を作成した。
燃焼試験用不織布の製造例1
ハロゲン含有繊維(A)の製造例1で作成したハロゲン含有繊維(A)35重量%と木綿繊維65重量%の割合で混合し、カードにより開繊した後、ニードルパンチ方式により目付け278g/m2の不織布を作成した。
ハロゲン含有繊維(A)の製造例1で作成したハロゲン含有繊維(A)35重量%と木綿繊維65重量%の割合で混合し、カードにより開繊した後、ニードルパンチ方式により目付け278g/m2の不織布を作成した。
燃焼試験用不織布の製造例2
ハロゲン含有繊維(A)の製造例3で作成したハロゲン含有繊維(A)55重量%と木綿繊維45重量%の割合で混合し、カードにより開繊した後、ニードルパンチ方式により目付け270g/m2の不織布を作成した。
ハロゲン含有繊維(A)の製造例3で作成したハロゲン含有繊維(A)55重量%と木綿繊維45重量%の割合で混合し、カードにより開繊した後、ニードルパンチ方式により目付け270g/m2の不織布を作成した。
燃焼試験用不織布の製造例3
ハロゲン含有繊維(A)の製造例1で作成したハロゲン含有繊維(A)28重量%、木綿繊維46重量%とポリエステル繊維26重量%の割合で混合し、カードにより開繊した後、ニードルパンチ方式により目付け340g/m2の不織布を作成した。
ハロゲン含有繊維(A)の製造例1で作成したハロゲン含有繊維(A)28重量%、木綿繊維46重量%とポリエステル繊維26重量%の割合で混合し、カードにより開繊した後、ニードルパンチ方式により目付け340g/m2の不織布を作成した。
燃焼試験用不織布の製造例4
ハロゲン含有繊維(A)の製造例1で作成したハロゲン含有繊維(A)20重量%と珪酸含有レーヨン繊維(C)であるサテリ(Sateri)社製のヴィジル(Visil)(繊度1.7dtex、カット長40mm)80重量%の割合で混合し、カードにより開繊した後、ニードルパンチ方式により目付け202g/m2の不織布を作成した。
ハロゲン含有繊維(A)の製造例1で作成したハロゲン含有繊維(A)20重量%と珪酸含有レーヨン繊維(C)であるサテリ(Sateri)社製のヴィジル(Visil)(繊度1.7dtex、カット長40mm)80重量%の割合で混合し、カードにより開繊した後、ニードルパンチ方式により目付け202g/m2の不織布を作成した。
燃焼試験用不織布の製造例5
ハロゲン含有繊維(A)の製造例3で作成したハロゲン含有繊維(A)20重量%と難燃性レーヨン繊維の製造例1で作成した難燃性レーヨン繊維(C)80重量%の割合で混合し、カードにより開繊した後、ニードルパンチ方式により目付け203g/m2の不織布を作成した。
ハロゲン含有繊維(A)の製造例3で作成したハロゲン含有繊維(A)20重量%と難燃性レーヨン繊維の製造例1で作成した難燃性レーヨン繊維(C)80重量%の割合で混合し、カードにより開繊した後、ニードルパンチ方式により目付け203g/m2の不織布を作成した。
燃焼試験用不織布の製造例6
サテリ(Sateri)社製のヴィジル(Visil)(繊度1.7dtex、カット長40mm)40重量%と木綿繊維(B)60重量%の割合で混合し、カードにより開繊した後、ニードルパンチ方式により目付け203g/m2の不織布を作成した。
サテリ(Sateri)社製のヴィジル(Visil)(繊度1.7dtex、カット長40mm)40重量%と木綿繊維(B)60重量%の割合で混合し、カードにより開繊した後、ニードルパンチ方式により目付け203g/m2の不織布を作成した。
燃焼試験用不織布の製造例7
難燃性レーヨン繊維の製造例1で作成した難燃性レーヨン繊維(C)40重量%と木綿繊維(B)60重量%の割合で混合し、カードにより開繊した後、ニードルパンチ方式により目付け202g/m2の不織布を作成した。
難燃性レーヨン繊維の製造例1で作成した難燃性レーヨン繊維(C)40重量%と木綿繊維(B)60重量%の割合で混合し、カードにより開繊した後、ニードルパンチ方式により目付け202g/m2の不織布を作成した。
実施例1(簡易マットレスの作成1)
ニット生地の製造例1で作成したニット生地を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表1に示す。
ニット生地の製造例1で作成したニット生地を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表1に示す。
実施例2(簡易マットレスの作成1)
ニット生地の製造例2で作成したニット生地を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表1に示す。
ニット生地の製造例2で作成したニット生地を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表1に示す。
実施例3(簡易マットレスの作成1)
ニット生地の製造例3で作成したニット生地を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表1に示す。
ニット生地の製造例3で作成したニット生地を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表1に示す。
実施例4(簡易マットレスの作成1)
ニット生地の製造例4で作成したニット生地を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表1に示す。
ニット生地の製造例4で作成したニット生地を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表1に示す。
比較例1(簡易マットレスの作成1)
燃焼試験用不織布の製造例1で作成した不織布を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表1に示す。
燃焼試験用不織布の製造例1で作成した不織布を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表1に示す。
比較例2(簡易マットレスの作成1)
燃焼試験用不織布の製造例2で作成した不織布を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表1に示す。
燃焼試験用不織布の製造例2で作成した不織布を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表1に示す。
比較例3(簡易マットレスの作成1)
燃焼試験用不織布の製造例3で作成した不織布を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表1に示す。
燃焼試験用不織布の製造例3で作成した不織布を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表1に示す。
表1に示すように、実施例1〜4については難燃性は良好であった。これに対して比較例1,3では実施例1,3に対してニット生地でないために熱による繊維の収縮を吸収できずに炭化膜が破れ、ウレタンフォームに着火した。比較例2は実施例2に対しての目付けが高いにもかかわらず、同様の理由からウレタンフォームに着火した。
実施例5(簡易マットレスの作成1)
ニット生地の製造例5で作成したニット生地を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表2に示す。
ニット生地の製造例5で作成したニット生地を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表2に示す。
実施例6(簡易マットレスの作成1)
ニット生地の製造例6で作成したニット生地を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表2に示す。
ニット生地の製造例6で作成したニット生地を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表2に示す。
比較例4(簡易マットレスの作成1)
燃焼試験用不織布の製造例4で作成した不織布を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表2に示す。
燃焼試験用不織布の製造例4で作成した不織布を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表2に示す。
比較例2(簡易マットレスの作成1)
燃焼試験用不織布の製造例5で作成した不織布を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表2に示す。
燃焼試験用不織布の製造例5で作成した不織布を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表2に示す。
表2に示すように、実施例5,6については難燃性は良好であった。これに対して比較例4,5では実施例5,6に対してニット生地でないために熱による繊維の収縮を吸収できずに炭化膜が破れ、ウレタンフォームに着火した。
実施例7(簡易マットレスの作成1)
ニット生地の製造例7で作成したニット生地を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表3に示す。
ニット生地の製造例7で作成したニット生地を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表3に示す。
実施例8(簡易マットレスの作成1)
ニット生地の製造例8で作成したニット生地を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表3に示す。
ニット生地の製造例8で作成したニット生地を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表3に示す。
比較例6(簡易マットレスの作成1)
燃焼試験用不織布の製造例6で作成した不織布を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表3に示す。
燃焼試験用不織布の製造例6で作成した不織布を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表3に示す。
比較例7(簡易マットレスの作成1)
燃焼試験用不織布の製造例7で作成した不織布を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表3に示す。
燃焼試験用不織布の製造例7で作成した不織布を用いてウレタンフォームと組み合わせて難燃性評価用簡易ベッドの作成の方法で簡易マットレスを作成し、難燃性評価を実施した。結果を表3に示す。
表3に示すように、実施例7,8については難燃性は良好であった。これに対して比較例6,7では実施例7,8に対してニット生地でないために熱による繊維の収縮を吸収できずに炭化膜が破れ、ウレタンフォームに着火した。
Claims (15)
- ハロゲン含有繊維(A)、セルロース系繊維(B)、難燃性セルロース系繊維(C)、およびポリエステル繊維(D)よりなる群から選ばれる、少なくとも2種類の繊維で構成された、目付けが140g/m2以上、厚みが0.5mm以上、生地全体に含まれる難燃剤の割合が2重量%以上である難燃性ニット生地でマットレスの内部構造体を覆うことにより、米国カリフォルニア州TB603燃焼試験おいて内部構造体への延焼を防止できる難燃性マットレス。
- ハロゲン含有繊維(A)がモダクリルである請求項1記載の難燃性マットレス。
- セルロース系繊維(B)が木綿、麻、レーヨン、ポリノジック、キュプラ、アセテートおよびトリアセテートよりなる群から選ばれた少なくとも1つの繊維である請求項1記載の難燃性マットレス。
- セルロース系繊維(B)が木綿繊維である請求項3記載の難燃性マットレス。
- 難燃性セルロース系繊維(C)が木綿、麻、レーヨン、ポリノジック、キュプラ、アセテートおよびトリアセテートよりなる群から選ばれた少なくとも1つの繊維である請求項1記載の難燃性マットレス。
- 難燃性セルロース系繊維(C)が珪酸、または珪酸アルミニウムから選ばれる難燃剤を20〜50重量%含有するレーヨン繊維である請求項5記載の難燃性マットレス。
- 難燃性セルロース系繊維(C)がリン酸エステル系化合物、含ハロゲンリン酸エステル系化合物、縮合リン酸エステル系化合物、ポリリン酸塩系化合物、赤リン、アミン化合物、ホウ酸、ハロゲン化合物、臭化物、尿素―ホルムアルデヒド化合物、リン酸塩―尿素化合物、硫酸アンモニウムの群から選ばれる難燃剤を、セルロース系繊維(B)に対して6〜25重量%添付した繊維である請求項5記載の難燃性マットレス。
- 難燃性ニット生地中にSb化合物を2〜20重量%含有する請求項1〜7いずれかに記載の難燃性マットレス。
- ハロゲン含有繊維(A)とセルロース系繊維(B)および/またはポリエステル繊維(D)から構成されたニット生地である請求項1〜4のいずれか、または請求項8に記載の難燃性マットレス。
- ハロゲン含有繊維(A)20〜65重量%、セルロース系繊維(B)35〜80重量%、ポリエステル繊維(D)0〜30重量%から構成された請求項9記載の難燃性マットレス。
- ハロゲン含有繊維(A)と難燃性セルロース系繊維(C)および/またはポリエステル繊維(D)から構成されたニット生地である請求項1または請求項5〜8のいずれかに記載の難燃性マットレス。
- ハロゲン含有繊維(A)20〜80重量%、難燃性セルロース系繊維(C)20〜80重量%、ポリエステル繊維(D)0〜30重量%から構成された請求項11記載の難燃性マットレス。
- セルロース系繊維(B)と難燃性セルロース系繊維(C)および/またはポリエステル繊維(D)から構成されたニット生地である請求項1または請求項3〜8のいずれかに記載の難燃性マットレス。
- セルロース系繊維(B)35〜80重量%、難燃性セルロース系繊維(C)20〜65重量%、ポリエステル繊維(D)0〜30重量%から構成された請求項13記載の難燃性マットレス。
- 難燃性ニット生地でマットレスの内部構造体を覆い、最も外側の側地がパイル形状の難燃性ニット生地である請求項1〜14のいずれかに記載の難燃性マットレス。
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