JPWO2006030785A1 - Icチップ内蔵テープとその製造方法、並びにicチップ内蔵シート - Google Patents

Icチップ内蔵テープとその製造方法、並びにicチップ内蔵シート Download PDF

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Abstract

本発明は、ICチップが機械的外力を受けにくく、ICチップの脱落や損傷がないICチップ内蔵シート、及びこのICチップ内蔵シートに用いられるICチップ内蔵テープとその製造方法に関する。該ICチップ内蔵テープは、ICチップ10の全部または一部が、テープ本体に設けられた凹部20aに埋設されており、テープ本体20は、順次積層された、第1基材21と、接着剤からなる接着剤層22と、第2基材23とを備え、前記凹部20a及びその周辺部における第2基材23が除去されていると共に前記凹部20aの接着剤層22の接着剤が押しよけられており、前記押しよけられた接着剤が、前記ICチップ10の周面と第2基材23との間隙に充填されていることを特徴とする。

Description

本発明はICチップ内蔵シートに用いられるICチップ内蔵テープ及びその製造方法、並びに、このICチップ内蔵テープを用いたICチップ内蔵シートに関する。
本願は、2004年9月14日に出願された特願2004−267162号及び2005年1月18日に出願された特願2005−10052号に基づいて優先権を主張し、その内容をここに援用する。
近年、複写機技術の進歩によって有価証券類の偽造が容易となり、大きな社会問題となっているため、紙幣、商品券、小切手、株券、パスポート、身分証明書、カード等は不正に変造、偽造できないように、各種の偽造防止対策が施されている。
偽造防止対策としては、紙層間に「スレッド」と称する糸状物(テープ)を抄き込んだ、いわゆる「スレッド入り紙」と称する偽造防止用紙が開発されている(特許文献1〜4)。スレッド入り紙は、スレッドを抄き込む高度の技術を要するため、偽造防止手段として適しており、各国で紙幣や商品券などにも多く使用されている。
また、スレッド入り紙の偽造防止効果をより一層高めるために、すき入れを施したり、スレッドの表面に金属蒸着層からなるマイクロ文字やマイクロ画像を形成したりする技術も提案されている(特許文献5)。
最近では、偽造防止効果をさらに高めるために、細幅のフィルムの片面にICチップを接着したスレッドを、紙やプラスチックシートのごときシート状物に挿入する方法も提案されている(特許文献6)。
特開昭48−75808号公報 特開昭50−88377号公報 特開昭51−130308号公報 特開平10−292297号公報 特開平10−219597号公報 特開2002−319006号公報
上記特許文献6に開示されているようなICチップを接着したスレッドを用いた偽造防止用紙は、単にスレッドを用いた偽造防止用紙に比べてより優れた偽造防止機能を発揮する。しかし、その構造上、以下のような問題を生じる恐れがある。
(1)スレッドのICチップを接着した部分が凸部となるため、外力によりICチップがはがれやすい。特に、抄紙工程(ワイヤー、プレス、ドライヤー、カレンダー)での機械的外力・熱等がかかる箇所で、ICチップがスレッドから剥離し脱落する可能性があるが、このような脱落が生じた場合は、抄紙工程で脱落したことを検知することは難しいため、抄紙後に偽造防止券として印刷した後に一枚でもICチップの脱落品が確認されると、ナンバリング(偽造防止券に付与される番号)印刷で刷り直さなければならないと言う問題が発生する。また、流通時や使用時において、ICチップが脱落する可能性もある。
(2)スレッドのICチップを接着した部分が凸部となるため、カレンダーなどの外力でICチップ自体が損傷し、回路・機能が損なわれる可能性がある。
ICチップにかかる外力を低減するために、紙のスレッドを挿入する部分に溝を設ける構成も考えられる。しかし、この場合も、ICチップが接着された部分は、フィルムだけの部分よりも厚いために盛り上がり部分となる。そのため、外力の集中を避ける効果には限界がある。
(3)テープ及びICチップ部分は25〜100μmの厚さを有するため紙層中に挿入した場合、挿入部の厚さが大きくなり
i. 紙ハゼが発生する。
ii. シワが発生する。
iii. 艶汚れが発生する。
(4)挿入部の紙の厚薄部分による凸凹で適さない印刷方式がある。
本発明は、ICチップが機械的外力を受けにくく、ICチップの脱落や損傷がないICチップ内蔵シート、及びこのICチップ内蔵シートに用いられるICチップ内蔵テープとその製造方法を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の態様を含む。
[1]ICチップ内蔵シートに用いられるICチップ内蔵テープであって、ICチップと凹部が設けられたテープ本体とを含み、前記ICチップの全部または一部が、前記凹部に埋設されており、前記テープ本体は、第1基材と、前記第1基材に積層された接着剤からなる接着剤層と、前記接着剤層に積層された第2基材とを備え、前記凹部及びその周辺部における第2基材が除去されていると共に前記凹部の接着剤層の接着剤が押しよけられており、前記押しよけられた接着剤が、前記ICチップの周面と第2基材との間隙に充填されていることを特徴とするICチップ内蔵テープ。
[2]ICチップの全部が、テープ本体に埋設されている[1]に記載のICチップ内蔵テープ。
[3]前記接着剤がホットメルト樹脂である[1]または[2]に記載のICチップ内蔵テープ。
[4]第1基材と第2基材とを接着剤からなる接着剤層を挟んで積層し、テープ本体を形成する本体形成工程と、第2基材の一部を除去し、ICチップ挿入口を形成する挿入口形成工程と、ICチップ挿入口から、接着剤層にICチップを挿入する挿入工程とを備えることを特徴とするICチップ内蔵シートに用いられるICチップ内蔵テープの製造方法。
[5]前記接着剤がホットメルト樹脂であり、前記挿入工程が加温状態で行われる[4]に記載のICチップ内蔵テープの製造方法。
[6]前記挿入口形成工程がレーザー照射によりおこなわれる[4]または[5]に記載のICチップ内蔵テープの製造方法。
[7][1]〜[3]の何れかに記載のICチップ内蔵テープが、シート状物の内部に挿入されていることを特徴とするICチップ内蔵シート。
[8]シート状物が多層抄き紙である[7]に記載のICチップ内蔵シート。
[9]ICチップ内蔵テープが挿入される層の挿入位置部分の全部又は一部が、シート原料を付着せずに抄造されている[8]に記載のICチップ内蔵シート。
[10]ICチップ内蔵テープが、その一部が露出した状態でシート状物の内部に挿入されている[7]に記載のICチップ内蔵シート。
[11][1]〜[3]の何れかに記載のICチップ内蔵テープが、シート状物に貼着されていることを特徴とするICチップ内蔵シート。
[1]〜[3]の発明によれば、ICチップの全部または一部がテープ本体に埋設されているので、機械的外力を受けにくい。また、ICチップの周面と第2基材との間に接着剤が充填されているので、ICチップがテープ本体に強固に固着される。したがって、本発明のICチップ内蔵テープによれば、ICチップの脱落や損傷がないICチップ内蔵シートを得ることができる。
[4]〜[6]の発明によれば、本発明のICチップ内蔵テープを容易に得ることができる。
[7]〜[11]の発明によれば、ICチップの脱落や損傷がないICチップ内蔵シートとすることができる。そのため、偽造防止券として使用する場合、ICチップの脱落品が発生してナンバリング(偽造防止券に付与される番号)印刷で刷り直さなければならないという事態を招くこともない。
特に[9]の発明によれば、
i)テープ及びチップ部分の紙の厚薄が無くなり、紙はぜ、シワ、艶汚れのない紙ができる。
ii)部分的な外圧によるICチップの損傷を防止できる。
iii)すべての印刷方式で印刷できる。
本発明に係るICチップ内蔵テープの第1実施形態の概略構成を示す平面図である。 本発明に係るICチップ内蔵テープの第1実施形態の概略構成を示す断面図である。 本発明に係るICチップ内蔵テープの第2実施形態の概略構成を示す断面図である。 本発明に係るICチップ内蔵テープの第3実施形態の概略構成を示す断面図である。 本発明に係るICチップ内蔵テープの第4実施形態の概略構成を示す断面図である。 本発明に係るICチップ内蔵テープの製造方法を示す工程図である。 本発明に係るICチップ内蔵テープの製造方法を示す工程図である。 本発明に係るICチップ内蔵テープの製造方法を示す工程図である。 本発明に係るICチップ内蔵シートの第1実施形態の概略構成を示す平面図である。 本発明に係るICチップ内蔵シートの第1実施形態の概略構成を示す断面図である。 本発明に係るICチップ内蔵シートの第1実施形態の変形例の概略構成を示す平面図である。 本発明に係るICチップ内蔵シートの第1実施形態の変形例の概略構成を示す断面図である。 本発明に係るICチップ内蔵シートの第1実施形態の他の変形例の概略構成を示す平面図である。 本発明に係るICチップ内蔵シートの第1実施形態の他の変形例の概略構成を示す断面図である。 本発明に係るICチップ内蔵シートの第2実施形態の概略構成を示す平面図である。 本発明に係るICチップ内蔵シートの第2実施形態の概略構成を示す断面図である。 本発明に係るICチップ内蔵シートの第3実施形態の概略構成を示す断面図である。 本発明に係るICチップ内蔵シートの第4実施形態の概略構成を示す断面図である。
符号の説明
1 ICチップ内蔵テープ
2 シート状物
3 すき入れ文字
10 ICチップ
20 テープ本体
21 第1基材
22 接着剤層
23 第2基材
以下、図を用いて、本発明について詳細に説明する。なお、以下の説明に用いる図面では、説明の便宜上、寸法比を実際のものと異なったものとし、特に、厚み方向を拡大して示してある。
<ICチップ内蔵テープ>
(ICチップ内蔵テープの第1実施形態)
図1、図2は、本発明に係るICチップ内蔵テープの第1実施形態の概略構成図で、図1は平面図、図2は断面図である。
図1、図2に示すように、本実施形態のICチップ内蔵テープは、ICチップ10とテープ本体20とから構成されており、ICチップ10は、テープ本体20の凹部20aに埋設されている。
テープ本体20の幅に限定はないが、幅1〜5mmとすることが好ましい。長さは、長ければ長いほど好ましいが、500〜20000mとすることができる。
テープ本体20は、順次積層された、第1基材21と、接着剤からなる接着剤層22と、第2基材23とを備えている。第2基材23は、凹部20aを囲む範囲で除去されており、この部分が、ICチップ挿入口20bとなっている。
接着剤層22は、第1基材21と第2基材23との間に存する積層部22aの他に、ICチップ挿入口20b内において、ICチップ10の周面と第2基材23との間に充填された充填部22bとを有している。この充填部22bの接着剤は、凹部20a内に存していた接着剤が、後述のように、ICチップ10を凹部20aに挿入する際に、押しよけられて、移動してきたものである。なお、図示していないが、凹部20aの下方(第1基材21の上面側)には、少量の接着剤が残存している。
本ICチップ10はIC(集積回路)にアンテナが組み込まれたものである。ICチップ10はこれに電気エネルギーを与えることで、非接触認識方式により、メモリ内に記憶させた情報を読み出し、及び/又は書き込みできるようになっている。
ICチップ10は、できるだけ小さいものが好ましいが、通常一辺が5mm以下であれば使用可能であり、2mm以下であることが好ましい。厚みは最終製品のICチップ内蔵シートの厚みより薄ければよい。例えば、一辺0.5mm、厚さ70μmの微細かつ薄型のものが使用可能となっている。
ICチップ10の製造方法は特に限定するものではないが、例えば、前記特許文献6に記載されている方法で製造することができる。
ICチップ10のアンテナは、コイル素子及びコンデンサ素子による共振回路を形成して、オンチップにてマイクロ波エネルギーと信号を得るアンテナであることが好ましい。
この場合、マイクロ波を利用するため時定数が小さく、たとえば、コイルのインダクタンスを2ナノへンリー、コンデンサを2ピコファラッドとすることなどによって、小さな部品回路によって共振回路を実現することが可能である。これによって、一辺が0.5mm以下の平面寸法の微小ICチップ上にアンテナを配置することが可能となる。
アンテナを形成するコイル素子とコンデンサ素子は並列または直列に接続されて、微小ICチップの中に実現される高周波受信回路に接続される。
第1基材と第2基材の材質に特に限定はないが、紙、プラスチックフィルム等を使用できる。中でも、第1基材と第2基材の一方を紙とし、他方をプラスチックフィルムとしたものが、ICチップ内蔵テープとして紙等に漉き込むときに伸びが少ないため好ましい。
プラスチックフィルムの基材としては、絶縁性、機械的強度、用途に応じて種々の材料が適用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリエチレンナフタレ−ト、ポリエチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体、テレフタル酸/シクロヘキサンジメタノール/エチレングルコール共重合体、シクロヘキサンジメタノール/エチレングリコール共重合体、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレンナフタレートの共押出フィルムなどのポリエステル系樹脂、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610などのポリアミド系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート、ポリメチルメタアクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミドなどのイミド系樹脂、ポリアリレ−ト、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンエ−テル、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリアラミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルニトリル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルファイトなどのエンジニアリング樹脂、ポリカ−ボネ−ト、ポリスチレン、高衝撃ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂などのスチレン系樹脂、セロファン、セルローストリアセテート、セルロースダイアセテート、ニトロセルロースなどのセルロース系フィルム、などがある。
紙としては特に制限を受けることはないが、ICチップ10との通信を阻害する金属等が含まれた紙は不都合である。また、必要に応じて合成紙も使用することができる。
接着剤層22の材質としては、接着力、取扱いの容易さ等の点で、エチレン樹脂、プロピレン樹脂、スチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、エチレン/酢酸ビニル共重合体樹脂、ブチラール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ニトリル系樹脂、ブタジエン系樹脂、ハロゲン化ゴム、ウレタン系樹脂、セルロース系樹脂、ゼラチン、フェノール樹脂、尿素-ホルムアルデヒド樹脂、メラミン-ホルムアルデヒド樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、珪素樹脂、アルキド樹脂、アリル樹脂、フラン樹脂あるいはこれらの樹脂を構成する単量体の共重合体等が好ましく使用し得る。
中でもポリエステル樹脂、低密度ポリエチレン、アタクティックポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−イソブチルアクリレート共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−無水フタール酸共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、ナイロン12、テレフタル酸−1,3−ブタジオール系共重合体等が好ましく用いられる。かかる熱可塑性高分子からなる熱溶融性接着剤は単独あるいは2種以上を混合して使用することも勿論可能であり、また硬化剤を併用することも可能である。
特に、ホットメルト樹脂が好ましい。加温により、容易に凹部20aを設けて、ICチップ10を固定できるからである。
本実施形態のICチップ内蔵テープでは、ICチップ10の全部がテープ本体20に埋設されているので、機械的外力を受けにくい。また、ICチップ10の周面と第2基材23との間に接着剤が充填されているので、ICチップ10がテープ本体20に強固に固着される。したがって、本実施形態のICチップ内蔵テープによれば、ICチップ10の脱落や損傷がないICチップ内蔵シートを得ることができる。
また、本実施形態では、接着剤層22および第2基材23の合計厚みが、ICチップ10の厚みと同等である。これにより、テープ本体20の厚みを徒に厚くすることなく、ICチップ10全体をテープ本体20の凹部20aに埋設することができる。
(ICチップ内蔵テープの第2実施形態)
図3は、本発明に係るICチップ内蔵テープの第2実施形態の概略構成を示す断面図である。本実施形態の平面図は第1実施形態の図1と同一であるので省略する。また、図3において、図2と同一の構成要素には、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態では、ICチップ10は、テープ本体20の凹部20aに、その大部分が埋設されている。そのため、テープ本体20の表面に貼着した場合と比較して機械的外力を受けにくい。また、ICチップ10の周面と第2基材23との間に接着剤が充填されているので、ICチップ10がテープ本体20に強固に固着される。したがって、本実施形態のICチップ内蔵テープによれば、ICチップ10の脱落や損傷がないICチップ内蔵シートを得ることができる。
(ICチップ内蔵テープの第3実施形態)
図4は、本発明に係るICチップ内蔵テープの第3実施形態の概略構成を示す断面図である。本実施形態の平面図は第1実施形態の図1とほぼ同等であるので省略する。また、図4において、図2と同一の構成要素には、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態では、テープ本体20の凹部20aに埋設されているICチップ10の上面側に、接着剤のカバー部22cが形成されている。このカバー部22cは、凹部20a内に存していた接着剤が、後述のように、ICチップ10を凹部20aに挿入する際に、押しよけられて充填部22bとなり、さらに余剰分が移動してきたものである。
本実施形態のICチップ10は、カバー部22cにより、第1実施形態よりもさらに、機械的外力を受けにくい。また、第1実施形態よりもさらに、本体20に強固に固着される。したがって、本実施形態のICチップ内蔵テープによれば、ICチップ10の脱落や損傷がないICチップ内蔵シートを得ることができる。
(ICチップ内蔵テープの第4実施形態)
図5は、本発明に係るICチップ内蔵テープの第4実施形態の概略構成を示す断面図である。本実施形態の平面図は第1実施形態の図1と同一であるので省略する。また、図5において、図2と同一の構成要素には、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態では、テープ本体20の凹部20aに埋設されているICチップ10の下面側、すなわち、凹部20aの下側に、接着剤のベース部22dが形成されている。
なお、上述の第1〜第3実施形態においても、このベース部22dに対応する位置に、少量の接着剤が残存しているが、厚みとしては、無視しうる程度である。これに対して、本実施形態では、ベース部22dがある程度の厚みを備えている。
本実施形態のICチップ内蔵テープでは、ICチップ10の全部がテープ本体20に埋設されているので、機械的外力を受けにくい。また、ICチップ10は、ベース部22dにより第1基材21と接着されるので、第1実施形態よりもさらに、本体20に強固に固着される。したがって、本実施形態のICチップ内蔵テープによれば、ICチップ10の脱落や損傷がないICチップ内蔵シートを得ることができる。
(ICチップ内蔵テープの他の実施形態)
上記各実施形態においては、いずれも凹部20aが第1基材21内に及ばない構成としたが、凹部20aが第1基材21内にまで及ぶ構成としてもよい。ただし、第1基材21が貫通状態となることは好ましくない。
また、上記各実施形態においては、いずれもICチップ10を1つのみ有する構成として説明したが、ICチップ内蔵テープ内に、複数のICチップ10が内蔵されていてもよい。
<ICチップ内蔵テープの製造方法>
以下、上記第1実施形態に係るICチップ内蔵テープを例にとって、ICチップ内蔵テープの製造方法について説明する。
まず、図6に示すように、第1基材21と、接着剤層22と、第2基材23とが順次積層されたテープ本体20を用意する(本体形成工程)。
本体形成工程では、幅広の第1基材21用のシートと、第2基材23用のシートとを接着剤層22となる接着剤を用いて貼合し、その後、所望の幅に切断し、スリット状のテープ本体20を得ることが好ましい。
次に図7に示すように、凹部20aとなる位置を囲む範囲で、第2基材23を除去し、ICチップ挿入口20bを形成する(挿入口形成工程)。
挿入口形成工程においては、レーザー照射により第2基材23を除去するレーザー成形法を用いることが好ましい。これにより、微少な開口を所望の位置に正確に形成することができる。また、レーザー光の強度を調整することにより、当該位置の第1基材21を、損傷せずに残しておくことができる。
レーザー成形法以外には、射出成形法、精密ザグリ法、凸状体によるプレス法、真空成形法、圧空成形法、真空圧空併用成形法、プラグアシスト成形法、雄雌型による塑性成形法などの方法を用いることができる。
次に、図8に示すように、ICチップ挿入口20bから、接着剤層22にICチップ10を挿入する(挿入工程)。これにより、図1、図2に示したICチップ内蔵テープが得られる。ここで、ICチップ10が挿入された部分の接着剤は押しよけられて、ICチップ10の周面外側に移動し、図2に示すように充填部22bとなる。
挿入工程においては、凹部20aとなる位置において、接着剤層22の接着剤が流動性ないし可塑性を有することが必要である。一方、テープ本体20の全体形状を維持するため、凹部20aとなる位置以外においては、接着剤層22の接着剤が流動性を有さず、ある程度の強度を保っている方が好ましい。
そのため、接着剤としては、熱可塑性樹脂からなる接着剤、または熱可塑性樹脂を含む接着剤を用い、凹部20aとなる位置の近傍のみを集中して加温し、この部分だけで流動性ないし可塑性を発現させることが好ましい。特にホットメルト樹脂を用いると、加温により、容易に流動性が得られるので好ましい。
なお、上述の挿入口形成工程において、レーザー成形法を用いた場合、レーザーエネルギーにより接着剤層22を加温することも可能である。この場合、挿入工程において、改めて加熱手段を用意する必要がなく、製造が容易となる。
<ICチップ内蔵シート>
(ICチップ内蔵シートの第1実施形態)
図9、図10は、本発明に係るICチップ内蔵シートの第1実施形態の概略構成図で、図9は平面図、図10は、図9のX−X’断面図である。
図9、図10に示すように、本実施形態のICチップ内蔵シートは、本発明に係るICチップ内蔵テープ1とシート状物2とから構成されており、ICチップ内蔵テープ1は、シート状物2の内部に挿入されている。
シート状物2の材質に特に限定はなく紙、プラスチックフィルム等を使用できる。中でも、紙を用いると、抄紙工程においてICチップ内蔵テープ1を挿入することができるので好ましい。
本実施形態のICチップ内蔵シートを製造する方法としては、抄紙工程でICチップ内蔵テープを挿入する一層抄き、又は多層抄きの方法、あるいは、複数の基材シートを貼合する方法が挙げられる。
1層抄きの方法としては、例えば長網抄紙機のスライスから抄紙網に供給される紙料と共にICチップ内蔵テープ1を繰り出して、抄紙網上に形成される紙層の内部にICチップ内蔵テープ1を埋没させるように挿入する方法(特開昭51−13039号)や、長網抄紙機のフローボックスから流出する紙料へICチップ内蔵テープ1の挿入装置を設置し、空気流でICチップ内蔵テープ1と紙料を非接触状態としながらICチップ内蔵テープ1を抄き込む方法(特開平2−169790号)が挙げられる。
多層抄きの方法としては、例えば多槽式円網抄紙機を用いて少なくとも2層からなる抄合わせ紙を製造するに際して、各紙層を重ね合わせる直前でICチップ内蔵テープ1を紙層間に挿入して抄き込む方法が採用できる。この場合、最外層の一対の紙層と内層の紙層との少なくとも3層からなる抄合わせ紙とすることが好ましい。
多層抄きの場合、ICチップ内蔵テープが挿入される層の挿入位置部分の全部又は一部に、シート原料を付着せずに抄造することが好ましい。より具体的には、ICチップ内蔵テープが挿入される層において、ICチップ内蔵テープの巾に相当する巾でシート原料を付着させない部分を設けて抄造することが好ましい。
ただし、シート原料を付着しない部分は、必ずしもICチップ内蔵テープと同一巾である必要はなく、ICチップ内蔵シートの表面に凸凹が発生しない範囲で多少の狭広があってもよい。シート原料を付着しない部分がICチップ内蔵テープより巾広の方が、万一ICチップ内蔵テープが挿入時に蛇行しても、該付着しない部分からはみ出さないので好ましい。
更に必ずしも連続的にシート原料を付着させずに抄造する必要もなく、例えば、ICチップ埋設部分の紙厚が薄くなるように、数ミリ間隔でシート原料付着の有無を繰り返しても良い。
図11、図12は、第1実施形態の変形例を示す概略構成図で、図11は平面図、図12は、図11のXII−XII’断面図である。同様に、図13、図14は、第1実施形態の他の変形例を示す概略構成図で、図13は平面図、図14は、図13のXIV−XIV’断面図である。
これらの変形例のICチップ内蔵シートでは、シート状物2が最外層となる上層2aと下層2cとの間に、内層2bが設けられた3層構造とされており、ICチップ内蔵テープ1は、内層2bに挿入されている。そして、内層2bには、ICチップ内蔵テープ1の挿入位置部分にシート原料を付着させないすき入れ部2dが設けられている。このすき入れ部2dの巾は、ICチップ内蔵テープ1の巾よりも若干巾広とされている。
すき入れ部2dは、図11、図12の変形例では、ICチップ内蔵テープ1の挿入位置部分全部に連続して設けられている。一方、図13、図14の変形例では、ICチップ内蔵テープ1の挿入位置部分の一部(ICチップ埋設部分に相当する部分)に間隔を空けて設けられている。
一層抄き、又は多層抄きの方法を用いる場合、紙層とICチップ内蔵テープ1が強固に接着していないと、ICチップ内蔵テープ1が何かに引っ張られて、紙層間から抜けてしまう恐れがある。このような問題の解決手段として、例えば、抄紙工程においてサイズプレス液に水溶性接着剤を使用したり、ICチップ内蔵テープ1に予め熱可塑性樹脂や水溶性接着剤を塗工して紙層との接着強度を向上させたりする方法を採るのがよい。また、ICチップ内蔵テープ1の基材としてフィルムと紙とを用いることにより、紙層との接着強度を向上させることも考えられる。
次いで、複数の基材シートを貼合する方法により紙層間にICチップ内蔵テープ1を挿入する方法について説明する。この場合、基材シートの材質に限定はなく、紙の他、プラスチックフィルム等も使用できる。
貼合のために使用する接着剤としては、水溶性接着剤、熱可塑性高分子からなる熱溶融性接着剤及び熱硬化性接着剤等が挙げられるが、貼合後に再剥離することが困難な硬化型タイプを使用することが望ましい。
接着力、取扱いの容易さ等の点で、エチレン樹脂、プロピレン樹脂、スチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、エチレン/酢酸ビニル共重合体樹脂、ブチラール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ニトリル系樹脂、ブタジエン系樹脂、ハロゲン化ゴム、ウレタン系樹脂、セルロース系樹脂、ゼラチン、フェノール樹脂、尿素-ホルムアルデヒド樹脂、メラミン-ホルムアルデヒド樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、珪素樹脂、アルキド樹脂、アリル樹脂、フラン樹脂あるいはこれらの樹脂を構成する単量体の共重合体等が好ましく使用し得る。
中でもポリエステル樹脂、低密度ポリエチレン、アタクティックポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−イソブチルアクリレート共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−無水フタール酸共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、ナイロン12、テレフタル酸−1.3−ブタジオール系共重合体等が好ましく用いられる。かかる熱可塑性高分子からなる熱溶融性接着剤は単独あるいは2種以上を混合して使用することも勿論可能であり、また硬化剤を併用することも可能である。
貼合させる具体的な方法としては、いずれかの基材シート表面にICチップ内蔵テープ1を配置し、接合する他の基材シート表面に接着剤を塗工し、これら基材シート同士を貼合させる方法、あるいは予め基材シート表面に接着剤層を設けておき、しかる後にICチップ内蔵テープ1を配置した状態で他の基材シートと重ねて貼合する方法、更には、いずれかの基材シート表面にICチップ内蔵テープ1を配置し、更にその上にフィルム状又は粉末状の接着剤を介在させ他の基材シートを重ね、しかる後、該フィルム状又は粉末を加熱溶融して基材シート同士を貼合させる方法等が挙げられる。貼合の安定性、作業能率等を考慮すると、基材シート同士を貼合する時に接着剤を塗工することによって貼合する方法が最も好ましい。
また、フィルム状接着剤を用いる場合にはバキューム法、熱プライマー処理による低温ラミネート法等が採用され、粉末状接合剤を用いる場合には静電塗工、メッシュロール型散布法、溶射法、スプレー法、スクリーン印刷等が採用し得る。
(ICチップ内蔵シートの第2実施形態)
図15、図16は、本発明に係るICチップ内蔵シートの第2実施形態の概略構成図で、図15は平面図、図16は、図15のXVI−XVI’断面図である。
図15、図16に示すように、本実施形態のICチップ内蔵シートは、本発明に係るICチップ内蔵テープ1とシート状物2とから構成されており、ICチップ内蔵テープ1は、シート状物2の内部に挿入されている。ただし、ICチップ内蔵テープ1の一部は、シート状物2に設けられた窓空き部2eにおいて、露出した状態とされている。本実施形態では、さらに、窓空き部2eにすき入れ文字3が施されている。
本実施形態のICチップ内蔵シートを製造する方法としては、抄紙網ワイヤー上の紙料懸濁液に、凹凸を有するガイドの凸部先端にICチップ内蔵テープ1を通した溝を有するベルト機構を埋没する方法(特公平5−085680号)、長網抄紙機ワイヤー上の回転ドラム内に圧縮空気ノズルを内蔵させ、予め湿紙に挿入したICチップ内蔵テープ1上のスラリーを圧縮空気で間欠的に吹き飛ばしてICチップ内蔵テープ1を露出させる方法(特開平06−272200号)、凹凸状に加工した網を円網抄紙機の上網に使用し、ICチップ内蔵テープ1を網表面の凹凸部に接触させながら挿入して窓開き部分にICチップ内蔵テープ1を抄き込む方法(米国特許第4462866号)等が挙げられる。
さらに多槽式円網抄紙機を用いて最外層の紙層と内層の紙層との少なくとも2層からなる抄き合わせ紙を製造する際に、最外層の紙層(または内層の紙層)に間欠的に窓開き部を形成し、これを窓開き部のない内層の紙層(または最外層の紙層)と重ね合わせる直前でICチップ内蔵テープ1を紙層間に挿入し、窓開き部からICチップ内蔵テープ1が露出するようにする方法も採用できる。
(ICチップ内蔵シートの第3、第4実施形態)
図17、図18は、本発明に係るICチップ内蔵シートの第3実施形態、及び第4実施系の概略構成を示す断面図である。
図17、図18に示すように、これらの実施形態のICチップ内蔵シートも、各々本発明に係るICチップ内蔵テープ1とシート状物2とから構成されている。
図17に示す第3実施形態では、ICチップ内蔵テープ1は、シート状物2に設けられた溝に貼着されている。一方、図18に示す第4実施形態では、ICチップ内蔵テープ1は、シート状物2の表面に貼着されている。
第3実施形態は、溝によりICチップ内蔵テープ1を機械的外力から保護できるので、第4実施形態よりも好ましい。なお、溝の深さは、ICチップ、ICチップ内蔵テープ1、シート状物2の厚みや材質によって適時変更することができるが、およそICチップの厚みの0.5〜2倍が好ましい。
第3実施形態のICチップ内蔵シートを製造する方法としては、ICチップ内蔵テープ1が挿入される部分の紙層だけ薄くして、ICチップ内蔵テープ1を挿入するための溝を形成しておくことが有効である。
具体的には、公知のすき入れの技術を使用することができる。例えば、円網シリンダーの上網に針金、金属、樹脂、紙等をハンダ付けしたり接着剤で貼り付けたりする方法、網に塗料や樹脂を塗布して網目を塞ぐ方法、抄紙網自体に直接凹凸をつける方法、網に感光性樹脂を利用して型を取り付ける方法、湿紙の状態で、溝を形成したい部分に圧縮空気を吹きかける方法、湿紙の状態で、溝を形成したい部分を擦過ロールにより擦過する方法等が挙げられる。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
ICチップ内蔵テープの作成
厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムと、厚さ40μmの紙とをホットメルト糊(商品名:バイロンGA−3410、東洋紡績(株)製)厚さ30μmで貼合して厚さ82μmの積層体を作成した。これを2.5mm幅にスリットし、長さ1000mのテープ本体を作成した。
次に紙層に、縦横各0.6mmのICチップ挿入口を開口した。ICチップ挿入口の開口は、レーザー光を紙層側に照射することにより行った。
次に、テープ本体のICチップ挿入口近傍を130℃に加温した状態で、一辺が0.5mm、厚さ約70μmの微小ICチップを、ICチップ挿入口から、その底部がPET層に到達するあたりにまで挿入し、微小ICチップのほぼ全体がテープ本体に埋設されたICチップ内蔵テープを作成した。
ICチップ内蔵シートの製造1
二槽のシリンダーバットを備えた円網抄紙機により、抄紙速度50m/分で2層抄き合わせでICチップ内蔵シートを製造した。この際、第1層目(乾燥重量で51g/mの紙)と第2層目(乾燥重量で51g/mの紙)との間に上記のICチップ内蔵テープを挿入し、ICチップ内蔵シートを製造した。
ICチップ内蔵シートの製造2
円網3層抄紙機により、抄速50m/分で3層抄合わせでICチップ入りテープ(最大部分厚さ70μm)を挿入しICチップ内蔵シートを製造した。この時、第1層目(乾燥重量25g/m)と第2層目(乾燥重量55g/m)は通常の方法で抄合わせ、第3層目(乾燥重量25g/m)を抄合わせる際にICチップ入りテープを挿入した。
第2層目シリンダーにはテープ挿入位置に10mm幅の原料が未付着部分を構成させるためシリンダー一周に幅10mmの帯状連続マークを貼った。これにより、10mm幅ではシート原料が付着せずテープ部分の盛り上がりの無いICチップ内蔵シートを製造した。
ICチップ内蔵シートの製造3
円網3層抄紙機により、抄速50m/分で3層抄合わせでICチップ入りテープ(最大部分厚さ70μm)を挿入しICチップ内蔵シートを製造した。この時、第1層目(乾燥重量25g/m)と第2層目(乾燥重量55g/m)は通常の方法で抄合わせ、第3層目(乾燥重量25g/m)を抄合わせる際にICチップ入りテープを挿入した。
第2層目シリンダーにはテープ挿入位置に10mm幅の原料が未付着部分を構成させるためシリンダー一周に2ミリピッチで幅10mmのマークを貼った。これにより、10mm幅で2mmピッチでシート原料が付着せずテープ部分の盛り上がりの無いICチップ内蔵シートを製造した。
ICチップ内蔵シートの製造4
4層のシリンダーバットを備えた円網抄紙機により、抄紙速度50m/分で4層抄合わせでICチップ内蔵シートを製造した。この時、第1層目と第2層目(乾燥重量各51g/mの紙)は通常の方法で抄合わせ、第3層目(乾燥重量51g/mの紙)を抄き合わせる際に、実施例1と同じICチップ内蔵テープを挿入した。
なお、第3層目のシリンダーにはテープ挿入位置に10mm幅の原料が未付着部分を構成させるためシリンダー一周に幅10mmの帯状連続マークを貼った。第4層目シリンダーには、ICチップ内蔵テープが挿入された位置に所定間隔で10mm角の透かし窓が形成されるように、シリンダー表面にマークを貼って抄合わせた。これにより10mm幅ではシート原料が付着せず、紙層内に挿入されたICチップ内蔵テープを所定間隔で紙表面から見ることができるテープ部分の盛り上がりの無いICチップ内蔵シートを製造した。
(実施例2)
3層のシリンダーバットを備えた円網抄紙機により、抄紙速度50m/分で3層抄合せでICチップ内蔵紙を製造した。この際、第1層目と第2層目(乾燥重量各51g/mの紙)は、通常の方法で抄合せ、第3層目(乾燥重量51g/mの紙)を抄き合わせる際に、実施例1と同じICチップ内蔵テープを挿入した。
第3層目シリンダーには、ICチップ内蔵テープが挿入された位置に、所定間隔で10mm角の透かし窓が形成されるように、シリンダー表面にマークを貼って抄合せた。これにより、紙層内に挿入されたICチップ内蔵テープが所定間隔で、紙表面から見ることができるICチップ内蔵シートを製造した。
(実施例3)
坪量150g/mの紙にエチレン−酢酸ビニル共重合体接合剤(商品名「サイビノールDBA107」サイデン化学製)をロールコーターでコート量10g/mとなるように塗布し、この接合剤面に坪量150g/mの紙を貼合させる際に、両紙間に実施例1で使用したICチップ内蔵テープを挿入しICチップ内蔵シートを製造した。
(実施例4)
ICチップ内蔵テープの作成
厚さ25μmのPETフィルム同士をポリエステル系ホットメルト糊(商品名:アロンメルトPES−111EE、東亜合成(株)製)厚さ30μmで貼合して厚さ80μmの積層体を作成した。これを2.5mm幅にスリットし、長さ1500mのテープ本体を作成した。
次に一方のPETフィルムに、縦横各0.6mmのICチップ挿入口を開口した。ICチップ挿入口の開口は、レーザー光を一方のPETフィルム側に照射することにより行った。
次に、テープ本体のICチップ挿入口近傍を180℃に加温した状態で、一辺が0.5mm、厚さ約70μmの微小ICチップを、ICチップ挿入口から、その底部が他方のPET層に到達するあたりまで挿入し、微小ICチップの大部分がテープ本体に埋設されたICチップ内蔵テープを作成した。
ICチップ内蔵シートの製造
3層のシリンダーバットを備えた円網抄紙機により、抄紙速度50m/分で3層抄合せでICチップ内蔵シートを製造した。この際、第1層目と第2層目(乾燥重量各51g/m)は、通常の方法で抄合せ、第3層目(乾燥重量51g/m)を抄き合わせる際に、上記のICチップ内蔵テープを挿入した。
第3層目シリンダーには、ICチップ内蔵テープが挿入された位置に、所定間隔で7mm角の透かし窓が形成されるように、シリンダー表面にマークを貼って抄合せた。これにより、紙層内に挿入されたICチップ内蔵テープが所定間隔で、紙表面から見ることができるICチップ内蔵シートを製造した。
本発明のICチップ内蔵テープ及びICチップ内蔵シートは、紙幣、商品券、小切手、株券、パスポート、身分証明書、物流タグ類等に有効に利用できる。

Claims (11)

  1. ICチップ内蔵シートに用いられるICチップ内蔵テープであって、ICチップと凹部が設けられたテープ本体とを含み、
    前記ICチップの全部または一部が、前記凹部に埋設されており、
    前記テープ本体は、第1基材と、前記第1基材に積層された接着剤からなる接着剤層と、前記接着剤層に積層された第2基材とを備え、
    前記凹部及びその周辺部における第2基材が除去されていると共に前記凹部の接着剤層の接着剤が押しよけられており、
    前記押しよけられた接着剤が、前記ICチップの周面と第2基材との間隙に充填されていることを特徴とするICチップ内蔵テープ。
  2. ICチップの全部が、テープ本体に埋設されている請求項1に記載のICチップ内蔵テープ。
  3. 前記接着剤がホットメルト樹脂である請求項1または請求項2に記載のICチップ内蔵テープ。
  4. 第1基材と第2基材とを接着剤からなる接着剤層を挟んで積層し、テープ本体を形成する本体形成工程と、
    第2基材の一部を除去し、ICチップ挿入口を形成する挿入口形成工程と、
    ICチップ挿入口から、接着剤層にICチップを挿入する挿入工程と
    を備えることを特徴とするICチップ内蔵シートに用いられるICチップ内蔵テープの製造方法。
  5. 前記接着剤がホットメルト樹脂であり、前記挿入工程が加温状態で行われる請求項4に記載のICチップ内蔵テープの製造方法。
  6. 前記挿入口形成工程がレーザー照射によりおこなわれる請求項4または請求項5に記載のICチップ内蔵テープの製造方法。
  7. 請求項1〜3の何れかに記載のICチップ内蔵テープが、シート状物の内部に挿入されていることを特徴とするICチップ内蔵シート。
  8. シート状物が多層抄き紙である請求項7に記載のICチップ内蔵シート。
  9. ICチップ内蔵テープが挿入される層の挿入位置部分の全部又は一部が、シート原料を付着せずに抄造されている請求項8に記載のICチップ内蔵シート。
  10. ICチップ内蔵テープが、その一部が露出した状態でシート状物の内部に挿入されている請求項7に記載のICチップ内蔵シート。
  11. 請求項1〜3の何れかに記載のICチップ内蔵テープが、シート状物に貼着されていることを特徴とするICチップ内蔵シート。
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