JPWO2006013856A1 - ステージ装置及び露光装置 - Google Patents

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康弘 日高
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Abstract

コストアップや装置の大型化を招くことなく移動ステージの位置を検出する。移動面(12a)を移動する移動ステージ(WST、MST)と、移動ステージ(WST、MST)の位置をビーム(B1〜B3)により検出する位置検出装置とを備える。移動ステージ(WST、MST)を駆動する駆動装置(82、84)と、駆動装置(81、84)に設けられ、移動ステージ(WST、MST)の移動に応じてビーム(B1〜B3)を移動ステージ(WST、MST)に追従させる追従光学部材(30〜33)と、移動ステージ(WST、MST)に設けられ、追従光学部材(30〜33)と光学的に結合された第1光学部材(34〜39)とを備えた。

Description

本発明は、ステージ装置及び露光装置に関し、例えば、レーザ光等のビームを用いて移動ステージの位置を検出するステージ装置及び露光装置に関するものである。
本願は、2004年8月5日に出願された特願2004−229005号、及び2005年4月18日に出願された特願2005−120187号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
移動ステージを有するステージ装置においては、移動ステージ(または移動ステージに設置された移動鏡)に反射面を設け、この反射面に対して照射したレーザ光等のビームの反射光を受光することにより、移動面に沿う方向(例えばX軸方向、Y軸方向)の位置を検出する干渉計が用いられている。また、特許文献1には、移動面に沿う方向に照射されたビームを移動ステージにおいて移動面と直交する方向(Z方向)に折り曲げ、移動ステージの上方に設けた反射板で反射させることにより、移動ステージのZ方向の位置(高さ位置)を検出する干渉計の構成が開示されている。
特表2001−510577号公報
しかしながら、上述したような技術には、以下のような問題が存在する。
移動ステージのストロークが大きくなると、移動ステージに搭載される移動鏡も大きくなるため、ステージの重量化を招き、結果としてステージの移動性能に悪影響を及ぼすことになる。また、ビームの生じる熱により検出精度が低下しないように、ダウンフローによりビーム光路の温度調整を行っているが、特許文献1の技術のように、移動ステージの高さ位置を検出するにあたって、反射板を移動ステージの上方に設ける構成では、ダウンフロー用機器を設置するための場所の確保が困難であり、また移動ステージの上方には投影光学系やウエハの位置計測に用いられる計測機器が配設されることから、反射板を避けてこれらの機器を配置すると、結果として装置の大型化を招く虞がある。
さらに、ステージが露光範囲を超えてウエハ交換位置へ移動する場合等、ステージの長ストロークの移動に際しては干渉計による位置検出可能範囲から外れるため、別の干渉計を使用してステージの位置検出を継続させる、いわゆる干渉計つなぎが必要となり、干渉計軸数の増加に起因するコストアップやスループットの低下を招いてしまう。特に、複数の移動ステージを有するステージ装置においては、双方の移動ステージで位置検出をそれぞれ継続させるために干渉計軸数が増加してしまい、大幅なコストアップを招く可能性がある。また、移動ステージが複数設けられる場合、ステージ毎にビーム照射器(光源)及び受光器を設置する必要があるため、やはりコストアップや装置の大型化につながる可能性がある。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、コストアップや装置の大型化を招くことなく移動ステージの位置検出が可能なステージ装置及び露光装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明は、実施の形態を示す図1ないし図25に対応付けした以下の構成を採用している。
本発明のステージ装置は、移動面(12a)を移動する移動ステージ(WST、MST)と、移動ステージ(WST、MST)の位置をビーム(B1〜B3)により検出する位置検出装置(118)とを備えたステージ装置(50)であって、移動ステージ(WST、MST)を駆動する駆動装置(82、84)と、駆動装置(82、84)に設けられ、移動ステージ(WST、MST)の移動に応じてビーム(B1〜B3)を移動ステージ(WST、MST)に追従させる追従光学部材(32、33及び30、31)と、移動ステージ(WST、MST)に設けられ、追従光学部材(32、33及び30、31)と光学的に結合された第1光学部材(34〜36及び37〜39)と、を備えたことを特徴とするものである。
従って、本発明のステージ装置では、追従光学部材(32、33及び30、31)を介して第1光学部材(34〜36及び37〜39)にビームを照射することで移動ステージ(WST、MST)の位置を検出することができる。この追従光学部材(34〜36及び37〜39)は、駆動装置(82、84)に設けられているので、移動ステージ(WST、MST)が駆動装置(82、84)の駆動により移動する際にもビーム(B1〜B3)が移動ステージ(WST、MST)に追従することになる。そのため、ビームが固定されている場合のように、移動ステージ(WST、MST)に移動ストロークに応じた長さの移動鏡を設ける必要がなくなり、移動ステージ(WST、MST)の重量化を防止できるとともに、干渉計つなぎが不要になることから、干渉計軸数増加に起因するコストアップやスループットの低下を抑制することも可能になる。
また、本発明のステージ装置は、移動面(12a)に沿って移動する移動ステージ(WST、MST)と、移動ステージ(WST、MST)の位置を検出する位置検出装置(118)とを備えたステージ装置(50)であって、移動ステージ(WST、MST)に設けられた第1光学部材(34〜39)と、光源(55a〜55c)からのビーム(B1〜B3)を第1光学部材(34〜39)に向けて折り曲げる第2光学部材(30〜33)と、第2光学部材(30〜33)を移動ステージ(WST、MST)の移動に追従させる追従装置(82、84)と、を備えたことを特徴とするものである。
従って、本発明のステージ装置では、光源(55a〜55c)からのビーム(B1〜B3)を第2光学部材(30〜33)で折り曲げて第1光学部材(34〜39)に照射することで移動ステージ(WST、MST)の位置を検出することができる。この第2光学部材(30〜33)は、移動ステージ(WST、MST)が移動する際にも移動ステージ(WST、MST)に追従するため、第1光学部材(34〜39)に向かうビームも追従する。そのため、ビームが固定されている場合のように、移動ステージ(WST、MST)に移動ストロークに応じた長さの移動鏡を設ける必要がなくなり、移動ステージ(WST、MST)の重量化を防止できるとともに、干渉計つなぎが不要になることから、干渉計軸数増加に起因するコストアップやスループットの低下を抑制することも可能になる。
そして、本発明のステージ装置は、移動面(12a)に沿って移動する移動ステージ(WST、MST)と、移動ステージ(WST、MST)の位置を検出する位置検出装置(118)とを備えたステージ装置(50)であって、移動ステージ(WST、MST)に設けられ、入射したビーム(BT1、BT3、BR1、BR3)を移動面(12a)と交差する方向に折り曲げる第1光学部材(34〜39)と、移動ステージ(WST、MST)に設けられ、第1光学部材(34〜39)からのビーム(BT12、BT32、BR12、BR32)を移動面(12a)と交差する方向に折り曲げる第2光学部(34A、35A、37A、39A)と、を備えたことを特徴とするものである。
従って、本発明のステージ装置では、入射したビーム(BT1、BT3、BR1、BR3)を第1光学部材(34〜39)において移動面(12a)と交差する方向に折り曲げて射出することで、この方向における移動ステージ(WST、MST)の位置を検出する場合、この第1光学部材(34〜39)から射出したビーム(BT12、BT32、BR12、BR32)が移動ステージ(WST、MST)等と干渉して遮光される際には、第1光学部材(34、35、37、39)においてビームを一旦第2光学部(34A、35A、37A、39A)に向けて折り曲げ、第2光学部(34A、35A、37A、39A)において移動面(12a)と交差する方向に折り曲げて射出することで、移動面(12a)と交差する方向の移動ステージ(WST、MST)の位置を検出することができる。
また、本発明のステージ装置は、移動面(12a)を移動する移動ステージ(WST、MST)と、移動ステージ(WST、MST)の位置をビーム(B1〜B3)により検出する位置検出装置(118)とを備えたステージ装置(50)であって、移動ステージ(WST、MST)に複数設けられ、ビーム(B1〜B3)を移動面(12a)に沿う第1計測ビーム(BR11、BR21、BR31、BT11、BT21、BT31)と移動面(12a)と交差する第2計測ビーム(BR12、BR22、BR32、BT12、BT22、BT32)とに分岐する分岐光学部材(34〜39)と、第1計測ビーム(BR11、BR21、BR31、BT11、BT21、BT31)を分岐光学部材(34〜39)に向けて反射する第1反射面(27a)と、第2計測ビーム(BR12、BR22、BR32、BT12、BT22、BT32)を分岐光学部材(34〜39)に向けて反射する第2反射面(27b)とを有する反射部材(27)とを備えたことを特徴としている。
従って、本発明のステージ装置では、第1反射面(27a)で反射して分岐光学部材(34〜39)に入射した第1計測ビーム(BR11、BR21、BR31、BT11、BT21、BT31)を基準となる参照ビームとして、第2反射面(27b)で反射して分岐光学部材(34〜39)に入射した第2計測ビーム(BR12、BR22、BR32、BT12、BT22、BT32)を用いて、移動面(12a)と交差する方向の移動ステージ(WST、MST)の位置を検出することができる。この第1計測ビーム(BR11、BR21、BR31、BT11、BT21、BT31)と第2計測ビーム(BR12、BR22、BR32、BT12、BT22、BT32)とは、1つのビームを分岐したものなので、個別に光源を設ける場合に生じるコストアップ及び装置の大型化を避けることが可能になる。
そして、本発明のステージ装置は、移動面(12a)を移動する第1移動ステージ(WST)と、移動面(12a)を移動する第2移動ステージ(MST)と、第1移動ステージ(WST)と第2移動ステージ(MST)との位置をビーム(B1〜B3)により検出する位置検出装置(118)とを備えたステージ装置(50)であって、移動面(12a)と直交する高さ位置が同じとなるようにビーム(B1〜B3)を第一のビーム(BT1〜BT3)と第二のビーム(BR1〜BR3)とに分岐する分岐光学系(30、31)と、第1移動ステージ(WST)に設けられ、入射した第一のビーム(BT1〜BT3)の高さ位置を変更して射出する第1光学系(34〜36)と、第2移動ステージ(MST)に設けられ、入射した第二のビーム(BR1〜BR3)の高さ位置を変更して射出する第2光学系(37〜39)と、を備えたことを特徴している。
従って、本発明のステージ装置では、第一のビーム(BT1〜BT3)により第1移動ステージ(WST)の位置を検出し、第二のビーム(BR1〜BR3)により第2移動ステージ(MST)の位置を検出することができる。この第一のビーム(BT1〜BT3)と第二のビーム(BR1〜BR3)とは、1つのビームを分岐したものなので、個別に光源を設ける場合に生じるコストアップ及び装置の大型化を避けることが可能になる。また、第一、第二のビームは、第1、第2光学系(34〜36、37〜39)によりそれぞれ高さ位置を変更して射出されるので、射出される第一、第二のビームの高さ位置を互いに異ならせることにより、複数の受光部(ピックアップ)のそれぞれで第1、第2移動ステージ(WST、MST)の位置を独立して検出することが可能になる。
また、本発明のステージ装置は、移動面(12a)を移動する第1移動ステージ(WST)と、移動面(12a)を移動する第2移動ステージ(MST)と、第1移動ステージ(WST)と第2移動ステージ(MST)との位置を検出する位置検出装置(118)とを備えたステージ装置(50)であって、第1移動ステージ(WST)に設けられた第1光学系(34〜36)と、第2移動ステージ(MST)に設けられた第2光学系(37〜39)と、第1光学系(34〜36)からの第一のビーム(BT1〜BT3)と、第2光学系(37〜39)からの第二のビーム(BR1〜BR3)とをそれぞれ反射する反射部材(27)と、を備えたことを特徴としている。
従って、本発明のステージ装置では、反射部材(27)で反射した第1光学系(34〜36)からの第一のビーム(BT1〜BT3)により第1移動ステージ(WST)の位置を検出し、反射部材(27)で反射した第二のビーム(BR1〜BR3)により第2移動ステージ(MST)の位置を検出することができる。この反射部材(27)が第一のビーム及び第二のビームの双方を反射するので、各ビーム毎に反射部材を設けた場合に生じるコストアップ及び装置の大型化を避けることが可能になる。
そして、本発明の露光装置は、ステージ装置(50)を用いて基板(W)にパターンを露光する露光装置(100)において、ステージ装置として、上記のステージ装置(50)を用いたことを特徴としている。
従って、本発明の露光装置では、コストアップ及び装置の大型化を回避しつつ移動ステージ(WST)を介して基板(W)の位置を検出することが可能になる。
また、本発明の露光装置は、基板(W)に供給された液体を介してパターンを基板(W)に露光する露光装置において、基板(W)を保持する保持面を有した第1基板テーブル(WTB)と、第1基板テーブル(WTB)の下方に設けられ、少なくとも1つの側面が第1基板テーブル(WTB)の側面よりも内側に位置する第1ステージ本体(28)と、第1ステージ本体(28)の少なくとも1つの側面に設けられ、入射した光束を保持面と交差する方向に射出する第1光学部材(35)と、第1光学部材(35)と協働して、基板(W)の保持面と交差する方向の位置を検出する第1位置検出装置(22)と、を備えたことを特徴としている。
なお、本発明をわかりやすく説明するために、一実施例を示す図面の符号に対応付けて説明したが、本発明が実施例に限定されるものではないことは言うまでもない。
本発明では、計測が途切れることなく、ビームを移動テーブルの移動に追従させることができる。また、本発明では、簡単な構成で移動ステージの位置を精度よく検出することができる。
本発明の実施の形態を示す図であって、露光装置を示す概略図である。 露光装置を構成するステージ装置の斜視図である。 同ステージ装置の平面図である。 Z軸干渉計の正面図である。 ウエハステージに設けられたプリズムと固定鏡とを示す図である。 反射ビームの光路を示す図である。 ウエハステージに設けられたプリズムと固定鏡とを示す図である。 反射ビームの光路を示す図である。 計測ステージに設けられたプリズムと固定鏡とを示す図である。 反射ビームの光路を示す図である。 計測ステージに設けられたプリズムと固定鏡とを示す図である。 反射ビームの光路を示す図である。 露光装置の制御系の主要な構成を示すブロック図である。 ウエハステージにおけるプリズムと、その計測点との関係を示す図である。 任意の位置のZ変位を求める過程を説明するための図であり、図14のA矢視図である。 任意の位置のZ変位を求める過程を説明するための図であり、図14のB矢視図である。 計測ステージにおけるプリズムと、その計測点との関係を示す図である。 実施形態における並行処理動作を説明するための平面図である。 実施形態における並行処理動作を説明するための平面図である。 実施形態における並行処理動作を説明するための平面図である。 実施形態における並行処理動作を説明するための平面図である。 実施形態における並行処理動作を説明するための平面図である。 第2実施形態に係るステージ装置の概略的な構成を示す部分平面図である。 ウエハステージに設けられた光学素子群と固定鏡とを示す図である。 ウエハステージに設けられた光学素子群と固定鏡とを示す図である。 ステージ装置の第3実施形態を示す平面図である。 第3実施形態に係るウエハステージの部分正面図である。 半導体デバイスの製造工程の一例を示すフローチャート図である。
符号の説明
B1〜B3 検出ビーム(ビーム) BR1、BR2、BR3 反射ビーム(第二のビーム) BT1、BT2、BT3 透過ビーム(反射ビーム、第一のビーム) BR11、BR21、BR31、BT11、BT21、BT31 計測ビーム(第1計測ビーム) BR12、BR22、BR32、BT12、BT22、BT32 計測ビーム(第2計測ビーム) R レチクル(マスク) MST 計測ステージ(移動ステージ、第2移動ステージ) MTB 計測テーブル(第2基板テーブル) W ウエハ(基板) WST ウエハステージ(移動ステージ、第1移動ステージ) WTB ウエハテーブル(第1基板テーブル) 8、9 温度調整装置 12a 上面(移動面) 22 Z軸干渉計(第1位置検出装置、第2位置検出装置) 20 主制御装置(補正装置、制御装置) 27 固定鏡(反射部材) 27a 反射面(第1反射面) 27b 反射面(第2反射面) 28 ウエハステージ本体(第1ステージ本体) 30、31 ハーフミラー(追従光学部材、第2光学部材、分岐光学系) 32、33 折り曲げミラー(追従光学部材、第2光学部材) 34〜36、36A〜36D プリズム(第1光学部材、第1光学系、分岐光学部材) 34A、35A、37A、39A プリズム(第2光学部) 37〜39 プリズム(第1光学部材、第2光学系、分岐光学部材) 50 ステージ装置 52 計測ステージ本体(第2ステージ本体) 54 磁石ユニット(第2可動子) 55a、55b、55c 送光部(光源) 82、84 Y軸リニアモータ(駆動装置、追従装置) 80 固定子(第1固定子) 81固定子(第2固定子) 90 磁石ユニット(第1可動子) 100 露光装置 118 干渉計システム(位置検出装置) 151、171 折り曲げミラー(第1光学系) 152 ビームスプリッタ(分岐光学部材) 154、163 プリズム(第2光学部) 161 ビームスプリッタ(第1光学部材、分岐光学部材)
以下、本発明のステージ装置及び露光装置の実施の形態を、図1ないし図19を参照して説明する。
ここでは、本発明に係るステージ装置をウエハステージに適用した場合の例を用いて説明する。
図1には、本実施形態の露光装置100の概略構成が示されている。
この露光装置100は、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置、即ちいわゆるスキャニング・ステッパである。この露光装置100は、照明系10、マスクとしてのレチクル(マスク)Rを保持するレチクルステージRST、投影ユニットPU、第1移動ステージ(移動ステージ)としてのウエハステージWST及び第2移動ステージ(移動ステージ)としての計測ステージMSTを有するステージ装置50、及びこれらの制御系を備えている。ウエハステージWST上には、基板としてのウエハWが載置されている。
前記照明系10は、不図示のレチクルブラインドで規定されたレチクルR上のスリット状の照明領域をエネルギビームとしての照明光(露光光)ILによりほぼ均一な照度で照明する。ここで、照明光ILとしては、一例としてArFエキシマレーザ光(波長193nm)が用いられている。
前記レチクルステージRST上には、回路パターン等がそのパターン面(図1における下面)に形成されたレチクルRが、例えば真空吸着により固定されている。レチクルステージRSTは、例えばリニアモータを含むレチクルステージ駆動部11(図1では図示せず、図13参照)によって、照明系10の光軸(後述する投影光学系PLの光軸AXに一致)に垂直なXY平面内で微小駆動可能であるとともに、所定の走査方向(ここでは図1における紙面内、左右方向であるY軸方向とする)に指定された走査速度で駆動可能となっている。
レチクルステージRSTのステージ移動面内の位置(Z軸周りの回転を含む)は、レチクルレーザ干渉計(以下、レチクル干渉計と称する)116によって、移動鏡15(実際にはY軸方向に直交する反射面を有するY移動鏡とX軸方向に直交する反射面を有するX移動鏡とが設けられている)を介して、例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出される。このレチクル干渉計116の計測値は、主制御装置20(図1では不図示、図13参照)に送られ、主制御装置20では、このレチクル干渉計116の計測値に基づいてレチクルステージRSTのX軸方向、Y軸方向及びθZ方向(Z軸周りの回転方向)の位置を算出するとともに、この算出結果に基づいてレチクルステージ駆動部11を制御することで、レチクルステージRSTの位置(及び速度)を制御する。
レチクルRの上方には、投影光学系PLを介してレチクルR上の一対のレチクルアライメントマークとこれらに対応する計測ステージMST上の一対の基準マーク(以下、第1基準マークと称する)とを同時に観察するための露光波長の光を用いたTTR(Through The Reticle)アライメント系からなる一対のレチクルアライメント検出系RAa、RAbがX軸方向に所定距離隔てて設けられている。これらのレチクルアライメント検出系RAa、RAbとしては、例えば特開平7−176468号公報(対応する米国特許第5,646,413号)などに開示されるものと同様の構成のものが用いられている。
前記投影ユニットPUは、鏡筒40と、該鏡筒40内に所定の位置関係で保持された複数の光学素子からなる投影光学系PLとを含んで構成されている。投影光学系PLとしては、例えばZ軸方向の共通の光軸AXを有する複数のレンズ(レンズエレメント)からなる屈折光学系が用いられている。
また、図示は省略されているが、投影光学系PLを構成する複数のレンズのうち、特定の複数のレンズは、主制御装置20からの指令に基づいて、結像特性補正コントローラ381(図13参照)によって制御され、投影光学系PLの光学特性(結像特性を含む)、例えば倍率、ディストーション、コマ収差、及び像面湾曲(像面傾斜を含む)などを調整できる構成となっている。
また、本実施形態の露光装置100では、液浸法を適用した露光を行うため、投影光学系PLを構成する最も像面側(ウエハW側)の光学素子としてのレンズ(以下、先玉ともいう)91の近傍には、液浸装置132を構成する液体供給ノズル51Aと、液体回収ノズル51Bとが設けられている。
前記液体供給ノズル51Aには、その一端が液体供給装置288(図1では不図示、図13参照)に接続された不図示の供給管の他端が接続されており、前記液体回収ノズル51Bには、その一端が液体回収装置292(図1では不図示、図13参照)に接続された不図示の回収管の他端が接続されている。
上記の液体としては、ここではArFエキシマレーザ光(波長193nmの光)が透過する超純水(以下、特に必要な場合を除いて、単に「水」と記述する)を用いるものとする。超純水は、半導体製造工場等で容易に大量に入手できるとともに、ウエハ上のフォトレジストや光学レンズ等に対する悪影響がない利点がある。
水の屈折率nは、ほぼ1.44である。この水の中では、照明光ILの波長は、193nm×1/n=約134nmに短波長化される。
液体供給装置288は、主制御装置20からの指示に応じ、供給管に接続されたバルブを所定開度で開き、液体供給ノズル51Aを介して先玉91とウエハWとの間に水を供給する。また、このとき、液体回収装置292は、主制御装置20からの指示に応じ、回収管に接続されたバルブを所定開度で開き、液体回収ノズル51Bを介して先玉91とウエハWとの間から液体回収装置292(液体のタンク)の内部に水を回収する。このとき、主制御装置20は、先玉91とウエハWとの間に液体供給ノズル51Aから供給される水の量と、液体回収ノズル51Bを介して回収される水の量とが常に等しくなるように、液体供給装置288及び液体回収装置292に対して指令を与える。従って、先玉91とウエハWとの間に、一定量の水Lq(図1参照)が保持される。この場合、先玉91とウエハWとの間に保持された水Lqは、常に入れ替わることになる。
上記の説明から明らかなように、本実施形態の液浸装置132は、上記液体供給装置288、液体回収装置292、供給管、回収管、液体供給ノズル51A、及び液体回収ノズル51B等を含んで構成された局所液浸装置である。
なお、投影ユニットPU下方に計測ステージMSTが位置する場合にも、上記と同様に計測テーブルMTBと先玉91との間に水を満たすことが可能である。
前記ステージ装置50は、フレームキャスタFCと、該フレームキャスタFC上に設けられたベース盤12と、該ベース盤12の上方に配置されベース盤12の上面(移動面)12aに沿って移動するウエハステージWST及び計測ステージMSTと、これらのステージWST、MSTの位置を検出する干渉計16、18を含む位置検出装置としての干渉計システム118(図13参照)と、ステージWST、MSTを駆動するステージ駆動部124(図13参照)と、温度調整装置8、9(図3参照)を備えている。
前記フレームキャスタFCは、図2に示すように、そのX軸方向一側と他側の端部近傍にY軸方向を長手方向とし上方に突出した突部FCa、FCbが一体的に形成された概略平板状からなっている。
前記ベース盤(定盤)12は、フレームキャスタFCの前記突部FCa、FCbに挟まれた領域上に配置されている。ベース盤12の上面12aは平坦度が非常に高く仕上げられ、ウエハステージWST及び計測ステージMSTのXY平面に沿った移動の際のガイド面とされている。
前記ウエハステージWSTは、図2に示されるように、ベース盤12上に配置されたウエハステージ本体28と、該ウエハステージ本体28上に不図示のZ・チルト駆動機構を介して搭載されたウエハテーブルWTBとを備えている。Z・チルト駆動機構は、実際にはウエハステージ本体28上でウエハテーブルWTBを3点で支持する3つのアクチュエータ(例えば、ボイスコイルモータやEIコア)等を含んで構成され、各アクチュエータの駆動を調整することで、ウエハテーブルWTBをZ軸方向、θx方向(X軸周りの回転方向)、θy方向(Y軸周りの回転方向)の3自由度方向に微小駆動する。
ウエハステージ本体28は、断面矩形枠状でX軸方向に延びる中空部材によって構成されている。このウエハステージ本体28の下面には、本願出願人が先に出願した特願2004−215439号に記載されているような自重キャンセラ機構が設けられている。この自重キャンセラ機構は、ベローズに内圧をかけてウエハステージWSTを支える支持部と、ガイド面12aと対向し、ウエハステージWSTをガイド面12aに対して浮上させるエアベアリング部とを有している。
フレームキャスタFCの突部FCa、FCbの上方には、図2に示されるように、Y軸方向に延びるY軸用の固定子86、87が配設されている。これらのY軸用の固定子86、87は、それぞれの下面に設けられた不図示の気体静圧軸受、例えばエアベアリングによって突部FCa、FCbの上面に対して所定のクリアランスを介して浮上支持されている。これはウエハステージWSTや計測ステージMSTのY方向の移動により発生した反力により、固定子86、87がカウンタマスとして逆方向に移動して、この反力を運動量保存の法則により相殺するためである。Y軸用の固定子86、87は、本実施形態では複数の永久磁石群からなる磁極ユニットとして構成されている。
前記ウエハステージ本体28の内部には前述の中空部材(開口部)が形成されており、この中空部材(開口部)には、X軸方向の可動子としての永久磁石群を有する磁極ユニット90が設けられている。磁石ユニット90の内部空間には、X軸方向に延びるX軸用の固定子80が挿入されている。このX軸用の固定子80は、X軸方向に沿って所定間隔で配置された複数の電機子コイルを内蔵する電機子ユニットによって構成されている。この場合、磁極ユニット90と電機子ユニットからなるX軸用の固定子80とによって、ウエハステージWSTを第1方向であるX軸方向に駆動するムービングマグネット型のX軸リニアモータが構成されている。
以下においては、適宜、上記X軸リニアモータを、その固定子(X軸用の固定子)80と同一の符号を用いてX軸リニアモータ80と称するものとする。なお、X軸リニアモータ80として、ムービングマグネット型のリニアモータに代えて、ムービングコイル型のリニアモータを用いてもよい。
X軸用の固定子80の長手方向両側端部には、例えばY軸方向に沿って所定間隔で配置された複数の電機子コイルを内蔵する電機子ユニットからなる可動子82、83がそれぞれ固定されている。これらの可動子82、83のそれぞれは、上述したY軸用の固定子86、87にそれぞれ内側から挿入されている。すなわち、本実施形態では、電気ユニットからなる可動子82、83と磁極ユニットからなるY軸用の固定子86、87とによって、ウエハステージWSTを第2方向であるY軸方向に駆動するムービングコイル型のY軸リニアモータが構成されている。
以下においては、上記2つのY軸リニアモータのそれぞれを、それぞれの可動子82、83と同一の符号を用いて、適宜、Y軸リニアモータ(駆動装置、追従装置)82、83と称するものとする。なお、Y軸リニアモータ82、83として、ムービングコイル型のリニアモータに代えて、ムービングマグネット型のリニアモータを用いてもよい。
そして、ウエハステージWSTは、X軸リニアモータ80により、X軸方向に駆動されるとともに、一対のY軸リニアモータ82、83によってX軸リニアモータ80と一体でY軸方向に駆動される。また、ウエハステージWSTは、Y軸リニアモータ82、83が発生するY軸方向の駆動力を僅かに異ならせることにより、θz方向にも回転駆動される。従って、ウエハテーブルWTBを支持する3つのアクチュエータ、X軸リニアモータ80及びY軸リニアモータ82、83の駆動により、ウエハテーブルWTBは6自由度方向(X、Y、Z、θx、θy、θz)に非接触で微小駆動可能とされている。
前記ウエハテーブルWTB上には、ウエハWを保持するウエハホルダ70が設けられている。ウエハホルダ70は、板状の本体部と、該本体部の上面に固定されその中央にウエハWの直径よりも大きな円形開口が形成された撥液性(撥水性)を有する補助プレートとを備えている。この補助プレートの円形開口内部の本体部の領域には、多数(複数)のピンが配置されており、その多数のピンによってウエハWが支持された状態で真空吸着されている。この場合、ウエハWが真空吸着された状態では、そのウエハW表面と補助プレートの表面との高さがほぼ同一の高さとなるように形成されている。なお、補助プレートを設けずに、ウエハテーブルWTBの表面に撥液性を付与してもよい。
また、図2に示されるように、ウエハテーブルWTBのX軸方向の一端(+X側端)には、X軸方向に直交する(Y軸方向に延在する)反射面17Xが鏡面加工により形成され、Y軸方向の一端(+Y側端)には、Y軸方向に直交する(X軸方向に延在する)反射面17Yが同様に鏡面加工により形成されている。これらの反射面17X、17Yには、後述する干渉計システム118(図13参照)を構成するX軸干渉計46、47、Y軸干渉計18からの干渉計ビーム(ビーム)がそれぞれ投射され、各干渉計46、47、18ではそれぞれの反射光を受光することで、各反射面17X、17Yの基準位置(一般的には投影ユニットPU側面や、オフアクシス・アライメント系ALG(図1、図13参照)の側面に固定ミラーを配置し、そこを基準面とする)からの計測方向の変位を検出する。
なお、反射面17X、17Yとしては、ウエハテーブルWTBの端面に形成する構成に代えて、ウエハテーブルWTBの上面に、X軸方向に延在する反射面を有するY移動鏡及びY軸方向に延在する反射面を有するX移動鏡をそれぞれ設ける構成としてもよい。
これら干渉計46、47、18による位置計測については後述する。
前記計測ステージMSTは、ウエハステージWSTと同様に、図2に示されるように、ベース盤12上に配置された計測ステージ本体52と、該計測本体52上に不図示のZ・チルト駆動機構を介して搭載された計測テーブルMTBとを備えている。Z・チルト駆動機構は、計測ステージ本体52上で計測テーブルMTBを3点で支持する3つのアクチュエータ(例えば、ボイスコイルモータやEIコア)等を含んで構成され、各アクチュエータの駆動を調整することで、計測テーブルMTBをZ軸方向、θx方向、θy方向の3自由度方向に微小駆動する。
計測ステージ本体52は、断面矩形枠状でX軸方向に延びる中空部材によって構成されている。この計測ステージ本体52の下面には、複数、例えば4つの気体静圧軸受(不図示)、例えばエアベアリングが設けられ、これらのエアベアリングを介して計測ステージMSTがガイド面12aの上方に数μm程度のクリアランスを介して非接触で浮上支持されている。
前記計測ステージ本体52の内部には前述の中空部材(開口部)が形成されており、この中空部材(開口部)には、X軸方向の可動子としての永久磁石群を有する磁極ユニット54が設けられている。磁極ユニット54の内部空間には、X軸方向に延びるX軸用の固定子81が挿入されている。このX軸用の固定子81は、X軸方向に沿って所定間隔で配置された複数の電機子コイルを内蔵する電機子ユニットによって構成されている。この場合、磁極ユニット54と電機子ユニットからなるX軸用の固定子81とによって、計測ステージMSTをX軸方向に駆動するムービングマグネット型のX軸リニアモータが構成されている。
以下においては、適宜、上記X軸リニアモータを、その固定子(X軸用の固定子)81と同一の符号を用いてX軸リニアモータ81と称するものとする。
X軸用の固定子81の長手方向両側端部には、例えばY軸方向に沿って所定間隔で配置された複数の電機子コイルを内蔵する電機子ユニットからなる可動子84、85がそれぞれ固定されている。これらの可動子84、85のそれぞれは、上述したY軸用の固定子86、87にそれぞれ内側から挿入されている。すなわち、本実施形態では、電気ユニットからなる可動子84、85と磁極ユニットからなるY軸用の固定子86、87とによって、ムービングコイル型のY軸リニアモータが構成されている。
以下においては、上記2つのY軸リニアモータのそれぞれを、それぞれの可動子84、85と同一の符号を用いて、適宜、Y軸リニアモータ(駆動装置)84、85と称するものとする。
そして、計測ステージMSTは、X軸リニアモータ81により、X軸方向に駆動されるとともに、一対のY軸リニアモータ84、85によってX軸リニアモータ81と一体でY軸方向に駆動される。また、計測ステージMSTは、Y軸リニアモータ84、85が発生するY軸方向の駆動力を僅かに異ならせることにより、θz方向にも回転駆動される。従って、計測テーブルMTBを支持する3つのアクチュエータ、X軸リニアモータ81及びY軸リニアモータ84、85の駆動により、計測テーブルMTBは6自由度方向(X、Y、Z、θx、θy、θz)に非接触で微小駆動可能とされている。
これまでの説明で明らかなように、本実施形態では、Y軸リニアモータ82〜85、X軸リニアモータ80、81、ウエハテーブルWTBを駆動する不図示の微動機構、計測テーブルMTBを駆動する不図示の駆動機構により、図13に示されるステージ駆動部124が構成されている。このステージ駆動部124を構成する各種駆動機構が図13に示される主制御装置20によって制御される。
計測テーブルMTBは、露光に関する各種計測を行うための計測器類をさらに備えている。これをさらに詳述すると、計測テーブルMTBの上面には、石英ガラス等のガラス材料からなるプレート101が設けられている。このプレート100の表面には、その全面に亘ってクロムが塗布され、所定位置に計測器用の領域や、特開平5−21314号公報(対応する米国特許5,243,195号)などに開示される複数の基準マークが形成された基準マーク領域FMが設けられている。
上記の計測器用の領域にはパターニングが施され、各種計測用開口パターンが形成されている。この計測用開口パターンとしては、例えば空間像計測用開口パターン(例えばスリット状開口パターン)、照度むら計測用ピンホール開口パターン、照度計測用開口パターン、及び波面収差計測用開口パターンなどが形成されている。
空間像計測用開口パターンの下方の計測テーブルMTBの内部には、投影光学系PL及び水を介してプレート101に照射される露光光を、空間像計測用開口パターンを介して受光する受光系が設けられており、これによって、例えば特開2002−14005号公報(対応する米国特許出願公開第2002/0041377号明細書)などに開示される投影光学系PLにより投影されるパターンの空間像(投影像)の光強度を計測する空間像計測器が構成されている。
また、照度むら計測用ピンホール開口パターンの下方の計測テーブルMTBの内部には、受光素子を含む受光系が設けられており、これによって、特開昭57−117238号公報(対応する米国特許第4,465,368号)などに開示される投影光学系PLの像面上で照明光ILを受光するピンホール状の受光部を有する照度むら計測器が構成されている。
また、照度計測用開口パターンの下方の計測テーブルMTBの内部には、受光素子を含む受光系が設けられており、これによって、例えば特開平11−16816号公報(対応する米国特許出願公開第2002/0061469号明細書)などに開示される投影光学系PLの像面上で水を介して照明光ILを受光する所定面積の受光部を有する照度モニタが構成されている。
また、波面収差計測用開口パターンの下方の計測テーブルMTBの内部には、例えばマイクロレンズアレイを含む受光系が設けられており、これによって例えば国際公開第99/60361号パンフレット(対応する欧州特許第1,079,223号明細書)などに開示される波面収差計測器が構成されている。
なお、図7では、上記の空間像計測器、照度むら計測器、照度モニタ及び波面収差計測器が計測器群43として示されている。
本実施の形態では、投影光学系PLと水とを介して露光光(照明光)ILによりウエハWを露光する液浸露光が行われるのに対応して、照明光ILを用いる計測に使用される上記の照度モニタ、照度むら計測器、空間像計測器、波面収差計測器などでは、投影光学系PL及び水を介して照明光ILを受光することになる。そのため、プレート101の表面には撥水コートが施されている。
計測テーブルMTB(プレート101)のY軸方向の一端(−Y側端)には、Y軸方向に直交する(X軸方向に延在する)反射面117Yが鏡面加工により形成されている。また、計測テーブルMTBのX軸方向の一端(+X側端)には、X軸方向に直交する(Y軸方向に延在する)反射面117Xが鏡面加工により形成されている。さらに、計測テーブルMTBのコーナー部の一つ(図2中、−X側、−Y側)には、Y軸方向に沿う干渉計ビームをX軸方向に折り曲げる反射面117Sが形成されている。
反射面117Yには、図2に示されるように、干渉計システム118を構成するY軸干渉計16からの干渉計ビーム(測長ビーム)が投射され、干渉計16ではその反射光を受光することにより、反射面117Yの基準位置からの変位を検出する。
また、反射面117Xには、干渉系システム118を構成するX軸干渉計46からの干渉計ビームが投射され、干渉計46ではその反射光を受光することにより、反射面117Xの基準位置からの変位を検出する。また、計測テーブルMTBが、計測時などに投影ユニットPUの直下に移動した場合には、反射面117XにX軸干渉計46からの干渉計ビームが投射され、干渉計46ではその反射光を受光することにより、反射面117Xの基準位置からの変位を計測する構成となっている。
さらに、反射面117Sには、干渉系システム118を構成するX軸干渉計21からの干渉計ビームが投射され、干渉計21ではその反射光を受光することにより、反射面117Xの基準位置からの変位を検出する。
これら干渉計16、21、46による位置計測については後述する。
干渉計システム118(図13参照)は、上述したY軸干渉計16、18、X軸干渉計21、46、47の他に、Z軸干渉計22、計測ステージMSTにおける追従光学部材(第2光学部材)であるハーフミラー30、31、ウエハステージWSTにおける追従光学部材(第2光学部材)である、折り曲げミラー32、33、図3に示すように、ウエハステージWSTに設けられた第1光学部材である3つのプリズム34〜36、計測ステージMSTに設けられた第1光学部材である3つ(複数)のプリズム37〜39、Y軸リニアモータの固定子87の上方に配設された固定鏡(反射部材)27、Y軸干渉計23、24、Y軸リニアモータの可動子82に設けられた移動鏡25、Y軸リニアモータの可動子84に設けられた移動鏡26を備えている。
固定鏡27は、投影ユニットPUを支持するフレーム(不図示)に支持された状態でY軸方向に沿って配設されており、Y軸と直交する(即ち、移動面12aに対して交差する角度を有する)反射面(第1反射面)27aと、この反射面27aに対して交差する角度(移動面12aと対向するようにY軸周りに所定量回転させた角度)を有する反射面(第2反射面)27bとが一体的に設けられた構成となっている(図5参照)。これら反射面27a、27bの詳細については後述する。
Y軸干渉計18は、投影光学系PLの投影中心(光軸AX、図1参照)及びオフアクシス・アライメント系ALGの検出中心を結ぶY軸に平行な測長軸を有し、ウエハテーブルWTBのY軸方向の位置を検出している。X軸干渉計46は、計測テーブルMTBのX位置とウエハテーブルWTBのX位置とを選択して計測する干渉系であり、Y軸干渉計18の測長軸と投影光学系PLの投影中心で垂直に交差するX軸に平行な測長軸(Y軸方向の投影中心位置における測長軸)を有している(図14A参照)。また、X軸干渉計46は、アライメント系ALGの検出中心を通るX軸に平行な測長軸(Y軸方向のアライメント中心位置における測長軸)を有している。
X軸干渉計46は、露光動作の際には、投影中心位置における測長軸でウエハテーブルWTBのX方向の位置を測定し、エンハンスト・グローバル・アライメント(EGA)の際にはアライメント中心位置における測長軸でウエハテーブルWTBのX方向の位置を測定する。また、X軸干渉計46は、ベースライン計測や計測器群43の計測内容に応じて2つの測長軸を適宜用いて計測テーブルMTBのX方向の位置を測定する。
X軸干渉計46は、ウエハテーブルWTBまたは計測テーブルMTBのX軸方向の位置を、Y軸方向の投影中心位置及びアライメント中心位置のそれぞれで計測可能となっている。
Y軸干渉計16は、投影光学系PLの投影中心(光軸AX)で上述したX軸干渉計46の測長軸と垂直に交差するY軸方向に平行な測長軸を有している。
Y軸干渉計16は、2本の光軸を有する多軸干渉計であり、各光軸の出力値は独立に計測できる構成となっている。このY軸干渉計16の出力値(計測値)は、図13に示されるように、主制御装置20に供給され、主制御装置20ではY軸干渉計16からの出力値に基づいて、計測テーブルMTBのY軸方向の位置及びZヨーイング量をも計測可能となっている。また、主制御装置20では、X軸干渉計46からの出力値に基づいて、計測テーブルMTBのX位置及びローリング量を計測する構成となっている。
X軸干渉計21は、計測テーブルMTBの反射面117Sで折り曲げられたX軸方向に平行な測長軸を有している。
X軸干渉計21は、少なくとも2本の光軸を有する多軸干渉計であり、各光軸の出力値は独立に計測可能となっている。このX軸干渉計21の出力値(計測値)は、主制御装置20に供給され、主制御装置20ではX軸干渉計21からの出力値に基づいて、計測テーブルMTBのX軸方向の位置を計測している。
X軸干渉計21の計測ビームは、反射面117S及びY軸方向に延在する固定鏡27の反射面27aで反射するため、計測テーブルMTBがY軸方向に移動した際にX軸干渉計46の計測範囲から外れた場合でも、計測テーブルMTBのX位置が途切れることなく検出される。
X軸干渉計47は、ウエハ交換位置(ローディング・ポジション)LPにおいてウエハテーブルWTBのX軸方向の位置を検出している。
Y軸干渉計23は、3本の光軸を有する多軸干渉計であり、Y軸方向に平行な測長軸とX軸方向に平行な測長軸とを有している。このY軸干渉計23の出力値(計測値)は、主制御装置20に供給され、主制御装置20ではY軸干渉計23からの出力値に基づいて、可動子82(固定子80)のY位置のみならず、折り曲げミラー32、33のピッチング量及びヨーイング量をも計測可能となっている。
同様に、Y軸干渉計24は、3本の光軸を有する多軸干渉計であり、Y軸方向に平行な測長軸とX軸方向に平行な測長軸とを有している。このY軸干渉計24の出力値(計測値)は、主制御装置20に供給され、主制御装置20ではY軸干渉計24からの出力値に基づいて、可動子84(固定子81)のY位置のみならず、ハーフミラー30、31のピッチング量及びヨーイング量をも計測可能となっている。
Z軸干渉計22は、図4に示すように、X軸方向に所定間隔をあけてY軸方向と平行に3本の検出ビームB1〜B3(図2及び図3参照)を送光する送光部(光源)55a、55b、55c(適宜、送光部55と称する)と、送光部55a〜55cの+Z側にそれぞれ設けられた受光部56a、56b、56c(適宜、受光部56と称する)と、送光部55a〜55cの−Z側にそれぞれ設けられた受光部57a、57b、57c(適宜、受光部57と称する)とを有している。
ハーフミラー30、31は、Y軸リニアモータの可動子84にX軸方向及びY軸方向にそれぞれ所定間隔をあけて搭載されている。ハーフミラー30は、Z軸干渉計22の送光部55a、55bからそれぞれ送光された検出ビームB1、B2を、分岐光学系としてZ位置(移動面12aと直交する高さ位置)が同じとなるように、X軸方向と平行に折り曲げた反射ビーム(第2ビーム)BR1、BR2と透過ビーム(第1ビーム)BT1、BT2とに分岐光学系として分岐するものである。分岐された反射ビームBR1、BR2は、図3に示されているように、Y軸方向に間隔をあけた光路が設定される。ハーフミラー31は、Z軸干渉計22の送光部55cから送光された検出ビームB3を、第2光学部材としてX軸方向と平行に折り曲げた反射ビームBR3と透過ビームBT3とに分岐するものである。
折り曲げミラー32、33は、Y軸リニアモータの可動子82にX軸方向及びY軸方向にそれぞれ所定間隔をあけて搭載されている。折り曲げミラー32は、Z軸干渉計22の送光部55cから送光されてハーフミラー31を透過した透過ビームBT3を、ウエハテーブルWTBへ向けて折り曲げる(以下、折り曲げミラー32で反射された後の透過ビームBT3を反射ビームBT3と称する)。折り曲げミラー33は、Z軸干渉計22の送光部55a、55bから送光されてハーフミラー30を透過した透過ビームBT1、BT2を、ウエハテーブルWTBへ向けて折り曲げる。反射されたビームBT1、BT2(以下、折り曲げミラー33で反射された後の透過ビームBT1、BT2を反射ビームBT1、BT2と称する)は、ウエハテーブルWTBに向けてY軸方向に間隔をあけた光路がそれぞれ設定される。
また、上記可動子84には、ハーフミラー30、31近傍に位置するようにY軸方向に延在する温度調整装置9が設けられている。温度調整装置9は、ハーフミラー30、31の周囲の空間に向けて、露光装置100内の温度と同じ温度に調整された温調気体(例えばエア)を送出することにより、ビームB1〜B3(BR1〜BR3)の光路の温度調整を行うものである。
同様に、可動子82には、折り曲げミラー32、33近傍に位置するようにY軸方向に延在する温度調整装置8が設けられている。温度調整装置8は、折り曲げミラー32、33の周囲の空間に向けて、露光装置100内の温度と同じ温度に調整された温調気体を送出することにより、ビームB1〜B3(BT1〜BT3)の光路の温度調整を行うものである。
反射ビームBT3の光路上には折り曲げミラー32と光学的に結合されたプリズム(第1光学系)34が配設され、反射ビームBT1、BT2の光路上にはそれぞれ折り曲げミラー33と光学的に結合されたプリズム(第1光学系)35、36がそれぞれ配置されている。これらプリズム34〜36は、図3に示すように、ウエハテーブルWTBの周囲に平面的に3角形を形成する位置に配置されている。すなわち、図1〜図3に明らかなようにプリズム34〜36は、ウエハホルダ70の下方に設けられるとともに、水平方向(X方向およびY方向)においてウエハホルダ70よりも出っ張らないようにウエハステージ本体28に設けられている。同様に、後述するプリズム34A及びプリズム35Aもウエハホルダ70の下方に設けられるとともに、水平方向(X方向およびY方向)においてウエハホルダ70よりも出っ張らないようにウエハステージ本体28に設けられている。
図2及び図5に示すように、プリズム36は、ウエハステージ本体28の+Y側側面の−X側、且つ+Z側端部近傍に配置されており、折り曲げミラー33と光学的に結合されることで入射した反射ビームBT2を分岐光学部材として、X軸方向に平行な計測ビーム(第1計測ビーム)BT21と、移動面12aと交差(例えば移動面12aに対して15°程度交差)してZ軸方向成分を含む計測ビーム(第2計測ビーム)BT22とに分岐する。なお、図5においては、便宜上プリズム35の図示を省略している。
分岐された計測ビームBT21は、固定鏡27の反射面27aに向けて射出され、反射面27aで当該プリズム36に向けて反射される。また、分岐された計測ビームBT22は、反射面27bに向けて射出され、反射面27bで当該プリズム36に向けて反射される。反射面27bは、ウエハテーブルWTB(ウエハステージWST)のX軸方向への移動に伴って計測ビームBT22及び後述する計測ビームBT12、BT32の光路が移動した際にも、計測ビームBT22(及び計測ビームBT12、BT32)をプリズム36(及び後述するプリズム35A、34A)へ向けて反射可能な大きさに設定されている。
図6は、反射ビームBT2の光路を示す図である。
プリズム36は、例えば2つのプリズムを偏光ビームスプリッタ57を挟んで一体的に構成したものであり、固定鏡27と対向する面には、1/4λ板58が設けられている。プリズム36に入射した反射ビームBT2はビームスプリッタ57で分岐され、図中、実線で示すように、ビームスプリッタ57を透過したビームは1/4λ板58を透過して、計測ビームBT21として射出する。反射面27aで反射した計測ビームBT21は、1/4λ板58を透過してプリズム36に入射する。1/4λ板58を二度透過した計測ビームBT21は、ビームスプリッタ57及びプリズム36内で反射し、先の射出とは異なるZ位置(−Z側)で反射面27aに向けて1/4λ板58を介してプリズム36から射出する。反射面27aで反射した計測ビームBT21は、再度1/4λ板58を介してプリズム36に入射し、ビームスプリッタ57を透過してプリズム36から射出する。プリズム36から射出する計測ビームBT21のZ位置は、受光部57bのZ位置に設定されており、反射面27aで反射した計測ビームBT21は折り曲げミラー33(図6では不図示、図3参照)を介してZ軸干渉計22の受光部57bで受光される。
一方、送光部55bからプリズム36に入射し、図中二点鎖線で示すように、ビームスプリッタ57で反射した反射ビームBT2は、プリズム36内を反射し、1/4λ板58を透過し、計測ビームBT22として+Z側に跳ね上げられた状態で、且つ反射面27bと直交する角度で反射面27bへ向けて射出する。反射面27bで反射した計測ビームBT22は、1/4λ板58を透過してプリズム36に入射する。1/4λ板58を二度透過した計測ビームBT22は、プリズム36内で反射した後にビームスプリッタ57を透過し、さらにプリズム36内で反射して、先の射出とは異なるZ位置(−Z側)で反射面27bに向けて1/4λ板58を介してプリズム36から射出する。反射面27bで反射した計測ビームBT22は、再度1/4λ板58を介してプリズム36に入射し、プリズム36内及びビームスプリッタ57で反射して、計測ビームBT21と略同位置のZ位置にてプリズム36から射出する。プリズム36から射出した計測ビームBT22は折り曲げミラー33を介してZ軸干渉計22の受光部57bで受光される。
プリズム36のZ位置、すなわちウエハテーブルWTBのZ位置が一定の場合には、Z軸干渉計22で検出される計測ビームBT21、BT22の光路長の差も一定であるが、プリズム36を伴ってウエハテーブルWTBのZ位置が変動すると、計測ビームBT22の光路長が変化することで計測ビームBT21、BT22の光路長の差も変動する。そして、主制御装置20においては、Z軸干渉計22の受光部57bで受光した計測ビームBT21、BT22の光路長の差に基づいて、ウエハテーブルWTBのZ変位を検出する。
具体的には、反射面27bに向けて射出される計測ビームBT22の跳ね上げ角(XY平面に対して交差する角度)をθ、ウエハテーブルWTBのZ位置が変動した際の計測ビームBT22の光路長の変化量をΔLとすると、ウエハテーブルWTB(プリズム36)のZ変位であるΔZは、以下の式で示される。
ΔZ=ΔL/sinθ ...(1)
すなわち、主制御装置20においては、光路長の変化量ΔLを計測することで、ウエハテーブルWTBのZ変位ΔZを検出することができる。
なお、プリズム36において式(1)で検出されるZ変位は、プリズム36からXY平面と平行に射出された計測ビームBT21と、+Z側に跳ね上げられた計測ビームBT22とが交差する計測点VP36(図5及び図6参照)におけるZ変位となる。
プリズム34、35は、図3に示すように、ウエハテーブルWTBの下方(−Z側)のウエハステージ本体28に配設されているため、プリズムのX軸方向の位置によっては、プリズムから反射面27bに向けて+Z側に跳ね上げられて射出された計測ビームがウエハテーブルWTBによって遮光される可能性がある。そのため、本実施の形態では、プリズム34、35についてはプリズム34、35に入射した反射ビームBT1、BT3を一旦−Z側へ折り曲げ、別の光学部材により反射面27bに向けて+Z側に跳ね上げている。
具体的には、図2及び図7に示すように、プリズム35は、ウエハステージ本体28に配置されており、折り曲げミラー33と光学的に結合されることにより入射した反射ビームBT1を分岐光学部材として、X軸方向に平行な計測ビーム(第1計測ビーム)BT11と、Z軸と平行で−Z側へ向く計測ビーム(第2計測ビーム)BT12とに分岐する。なお、図7においては、便宜上プリズム36の図示を省略している。プリズム35の下方(−Z側)には、プリズム35から射出された計測ビームBT12を移動面12aと交差(例えば移動面12aに対して15°程度交差)し、且つ反射面27bと直交する角度で反射面27bに向く方向に跳ね上げるように折り曲げるプリズム(第2光学部)35Aが配設されている。プリズム35AのZ位置は、折り曲げた計測ビームBT12がウエハテーブルWTBにより遮光されない高さに設定されている。
なお、プリズム35及びプリズム35Aは、プリズム35を介して射出される計測ビームBT11、BT12の光路とプリズム36を介して射出される計測ビームBT21、BT22の光路とが重ならないように、図1に示すように、スペーサ42及びスペーサ42Aを介してウエハステージ本体28に固定されており、図3に示すように、計測ビームBT11、BT12と計測ビームBT21、BT22とがY軸方向に離間して、互いに干渉しない構成となっている。
図8は、反射ビームBT1の光路を示す図である。
プリズム35は、例えば2つのプリズムを偏光ビームスプリッタ59を挟んで一体的に構成したものであり、固定鏡27と対向する面には、1/4λ板60が設けられている。また、プリズム35Aの固定鏡27と対向する面には、1/4λ板60Aが設けられている。
プリズム35に入射した反射ビームBT1はビームスプリッタ59で分岐され、図中、実線で示すように、ビームスプリッタ59を透過したビームは1/4λ板60を透過して、計測ビームBT11として射出する。反射面27aで反射した計測ビームBT11は、1/4λ板60を透過してプリズム35に入射する。1/4λ板60を二度透過した計測ビームBT11は、ビームスプリッタ59及びプリズム35内で反射し、先の射出とは異なるZ位置(−Z側)で反射面27aに向けて1/4λ板60を介してプリズム35から射出する。反射面27aで反射した計測ビームBT11は、再度1/4λ板60を介してプリズム35に入射し、ビームスプリッタ59を透過してプリズム35から射出する。プリズム35から射出する計測ビームBT11のZ位置は、受光部57aのZ位置に設定されており、反射面27aで反射した計測ビームBT11は折り曲げミラー33(図8では不図示、図3参照)を介してZ軸干渉計22の受光部57aで受光される。
一方、送光部55aからプリズム35に入射し、図中二点鎖線で示すように、ビームスプリッタ59で反射した反射ビームBT1は、プリズム35から計測ビームBT12として−Z側へ射出しプリズム35Aに入射して折り曲げられ、+Z側に跳ね上げられた状態で、且つ反射面27bと直交する角度で、1/4λ板60Aを介して当該反射面27bへ向けて射出される。反射面27bで反射した計測ビームBT12は、1/4λ板60Aを透過してプリズム35Aに入射した後に折り曲げられてプリズム35に入射する。1/4λ板60Aを二度透過した計測ビームBT12は、ビームスプリッタ59を透過し、プリズム35内で反射した後に再度ビームスプリッタ59を透過してプリズム35Aに入射する。プリズム35Aに入射した計測ビームBT12は、先の射出とは異なるZ位置(−Z側)で反射面27bに向けて1/4λ板60Aを介してプリズム35Aから射出される。反射面27bで反射した計測ビームBT12は、再度1/4λ板60Aを介してプリズム35Aに入射して折り曲げられ、さらにビームスプリッタ59で反射して、計測ビームBT11と略同位置のZ位置にてプリズム35から射出する。プリズム35から射出した計測ビームBT12は折り曲げミラー33を介してZ軸干渉計22の受光部57aで受光される。
そして、主制御装置20においては、Z軸干渉計22の受光部57aで受光した計測ビームBT11、BT12の光路長の差に基づいて、上述した式(1)を用いてウエハテーブルWTBのZ変位を検出することができる。
また、プリズム35においてもプリズム36と同様に、上記の式(1)で検出されるZ変位は、プリズム35からXY平面と平行に射出された計測ビームBT11と、+Z側に跳ね上げられた計測ビームBT12とが交差する計測点VP35(図7参照)におけるZ変位となる。
同様に、プリズム34は、ウエハステージ本体28の−Y側側面のX軸方向略中央、且つ+Z側端部近傍に配置されており、折り曲げミラー32と光学的に結合されることにより入射した反射ビームBT3を分岐光学部材として、X軸方向に平行な計測ビーム(第1計測ビーム)BT31と、Z軸と平行で−Z側へ向く計測ビーム(第2計測ビーム)BT32とに分岐する。プリズム34の下方(−Z側)には、プリズム34から射出された計測ビームBT32を移動面12aと交差(例えば移動面12aに対して15°程度交差)し、且つ反射面27bと直交する角度で反射面27bに向く方向に跳ね上げるように折り曲げるプリズム(第2光学部)34Aが配設されている。プリズム34AのZ位置は、折り曲げた計測ビームBT32がウエハテーブルWTBにより遮光されない高さに設定されている。
なお、プリズム34が介在する反射ビームBT3の光路は、図8に示した反射ビームBT1の光路と同様であるため、図8に反射ビームBT3に対応する符号を付し、ここでは簡単に説明するが、反射ビームBT3は、送光部55cから折り曲げミラー32を介してプリズム34に入射し、固定鏡27の反射面27aで反射される計測ビームBT31と、反射面27bで反射される計測ビームBT32とに分岐される。そして、それぞれの計測ビームBT31、BT32は、反射ビームBT3よりも−Z側の高さでプリズム34から射出してZ軸干渉計22の受光部57cで受光される。
そして、主制御装置20においては、Z軸干渉計22の受光部57cで受光した計測ビームBT31、32の光路長の差に基づいて、上述した式(1)を用いてウエハテーブルWTBのZ変位を検出することができる。
そして、プリズム34においてもプリズム35、36と同様に、上記の式(1)で検出されるZ変位は、プリズム34からXY平面と平行に射出された計測ビームBT31と、+Z側に跳ね上げられた計測ビームBT32とが交差する計測点VP34(図7参照)におけるZ変位となる。
図3に戻り、ハーフミラー30で反射した反射ビームBR1、BR2の光路上にはプリズム(第2光学系)39、38がそれぞれ配設され、反射ビームBR3の光路上にはプリズム(第2光学系)37が配置されている。これらプリズム37〜39は、図3に示すように、計測テーブルMTBの周囲に平面的に3角形を形成する位置に配置されている。すなわち、図1〜図3に明らかなようにプリズム37〜39は、プレート101の下方に設けられるとともに、水平方向(X方向およびY方向)においてプレート101よりも出っ張らないように計測ステージ本体52に設けられている。同様に、後述するプリズム37A及びプリズム39Aもプレート101の下方に設けられるとともに、水平方向(X方向およびY方向)においてプレート101よりも出っ張らないように計測ステージ本体52に設けられている。
図9に示すように、プリズム38は、計測ステージ本体52の−Y側側面の−X側、且つ+Z側端部近傍に配置されており、ハーフミラー30と光学的に結合されることで入射した反射ビームBR2を分岐光学部材として、X軸方向に平行な計測ビーム(第1計測ビーム)BR21と、固定鏡27の反射面27bと直交する計測ビーム(第2計測ビーム)BR22とに分岐する。なお、図9においては、便宜上プリズム37の図示を省略している。
分岐された計測ビームBR21は、固定鏡27の反射面27aに向けて射出され、反射面27aで当該プリズム38に向けて反射される。また、分岐された計測ビームBR22は、反射面27bに向けて射出され、反射面27bで当該プリズム38に向けて反射される。反射面27bは、計測テーブルMTB(ウエハステージWST)のX軸方向への移動に伴って計測ビームBR22及び後述する計測ビームBR12、BR32の光路が移動した際にも、計測ビームBR22をプリズム38(及び後述するプリズム39A、37A)へ向けて反射可能な大きさに設定されている。
図10は、反射ビームBR2の光路を示す図である。
本実施形態では、プリズム37〜39は、上述したウエハステージWSTにおけるプリズム34〜36に対してビームがZ軸干渉計22から入射する高さと、Z軸干渉計22へ向けて射出される高さの差分(すなわち、送光部55a〜55cと受光部57a〜57cとの距離)、プリズム34〜36に対して+Z側に配置されている。そのため、プリズム37〜39においては、プリズム34〜36から計測ビームが射出された位置で反射ビームが入射し、逆にプリズム34〜36に反射ビームが入射した位置から計測ビームが射出される。
すなわち、プリズム38は、例えば2つのプリズムを偏光ビームスプリッタ157を挟んで一体的に構成したものであり、固定鏡27と対向する面には、1/4λ板158が設けられている。プリズム38に入射した反射ビームBR2はビームスプリッタ157で分岐され、図中、実線で示すように、ビームスプリッタ157を透過したビームは1/4λ板158を透過して、計測ビームBR21として射出する。反射面27aで反射した計測ビームBR21は、1/4λ板158を透過してプリズム38に入射する。1/4λ板158を二度透過した計測ビームBR21は、ビームスプリッタ157及びプリズム38内で反射し、先の射出とは異なるZ位置(+Z側)で反射面27aに向けて1/4λ板158を介してプリズム38から射出する。反射面27aで反射した計測ビームBR21は、再度1/4λ板158を介してプリズム38に入射し、ビームスプリッタ157を透過してプリズム38から射出する。プリズム38から射出する計測ビームBR21のZ位置は、ウエハステージWSTの場合と異なる高さの受光部56bのZ位置に設定されており、反射面27aで反射した計測ビームBR21はハーフミラー30(図10では不図示、図3参照)を介してZ軸干渉計22の受光部56bで受光される。
一方、送光部55bからプリズム38に入射し、図中二点鎖線で示すように、ビームスプリッタ157で反射した反射ビームBR2は、プリズム38内を反射し、1/4λ板158を透過し、計測ビームBR22として+Z側に跳ね上げられた状態で、且つ反射面27bと直交する角度で反射面27bへ向けて射出する。反射面27bで反射した計測ビームBR22は、1/4λ板158を透過してプリズム38に入射する。1/4λ板158を二度透過した計測ビームBR22は、プリズム38内で反射した後にビームスプリッタ157を透過し、さらにプリズム38内で反射して、先の射出とは異なるZ位置(+Z側)で反射面27bに向けて1/4λ板158を介してプリズム38から射出する。反射面27bで反射した計測ビームBR22は、再度1/4λ板158を介してプリズム38に入射し、プリズム38内及びビームスプリッタ157で反射して、計測ビームBR21と略同位置のZ位置にてプリズム38から射出する。プリズム38から射出した計測ビームBR22はハーフミラー30を介してZ軸干渉計22の受光部56bで受光される。
計測ステージMSTにおいても、プリズム38のZ位置、すなわち計測テーブルMTBのZ位置が一定の場合には、Z軸干渉計22で検出される計測ビームBR21、BR22の光路長の差も一定であるが、プリズム38を伴って計測テーブルMTBのZ位置が変動すると、計測ビームBR22の光路長が変化することで計測ビームBR21、BR22の光路長の差も変動する。そして、主制御装置20においては、Z軸干渉計22の受光部56bで受光した計測ビームBR21、BR22の光路長の差に基づいて、上述した式(1)を用いることにより計測テーブルMTBのZ変位を検出する。
計測ステージMSTの場合もウエハステージWSTの場合と同様に、プリズム38において式(1)で検出されるZ変位は、プリズム38からXY平面と平行に射出された計測ビームBR21と、+Z側に跳ね上げられた計測ビームBR22とが交差する計測点VP38(図9及び図10参照)におけるZ変位となる。
続いて、プリズム37、39について説明する。
計測ステージMSTにおいても、プリズムは計測テーブルMTBの下方(−Z側)の計測ステージ本体52に配設されているため、プリズムのX軸方向の位置によっては、プリズムから反射面27bに向けて+Z側に跳ね上げられて射出された計測ビームが計測テーブルMTBによって遮光される可能性がある。そのため、本実施の形態でも、プリズム37、39についてはプリズム37A、39Aを用いて、プリズム37、39に入射した反射ビームBR1、BR3を一旦−Z側へ折り曲げ反射面27bに向けて+Z側に跳ね上げている。
具体的には、図11に示すように、プリズム39は、計測ステージ本体52の−Y側側面の+X側、且つ+Z側端部近傍に配置されており、ハーフミラー30と光学的に結合されることにより入射した反射ビームBR1を分岐光学部材として、X軸方向に平行な計測ビーム(第1計測ビーム)BR11と、Z軸と平行で−Z側へ向く計測ビーム(第2計測ビーム)BR12とに分岐する。なお、図7においては、便宜上プリズム38の図示を省略している。プリズム39の下方(−Z側)には、プリズム39から射出された計測ビームBR12を反射面27bと直交する角度で反射面27bに向く方向に跳ね上げるように折り曲げるプリズム(第2光学部)39Aが配設されている。プリズム39AのZ位置は、折り曲げた計測ビームBR12が計測テーブルMTBにより遮光されない高さに設定されている。
なお、プリズム39及びプリズム39Aは、プリズム39を介して射出される計測ビームBR11、BR12の光路と上記プリズム38を介して射出される計測ビームBR21、BR22の光路とが重ならないように、図1に示すように、スペーサ142及びスペーサ142Aを介して計測ステージ本体52に固定されており、図3に示すように、計測ビームBR11、BR12と計測ビームBR21、BR22とがY軸方向に離間して、互いに干渉しない構成となっている。
図12は、反射ビームBR1の光路を示す図である。
プリズム39は、例えば2つのプリズムを偏光ビームスプリッタ159を挟んで一体的に構成したものであり、固定鏡27と対向する面には、1/4λ板160が設けられている。また、プリズム39Aの固定鏡27と対向する面には、1/4λ板160Aが設けられている。
プリズム39に入射した反射ビームBR1はビームスプリッタ159で分岐され、図中、実線で示すように、ビームスプリッタ159を透過したビームは1/4λ板160を透過して、計測ビームBR11として射出する。反射面27aで反射した計測ビームBR11は、1/4λ板160を透過してプリズム39に入射する。1/4λ板160を二度透過した計測ビームBR11は、ビームスプリッタ159及びプリズム39内で反射し、先の射出とは異なるZ位置(+Z側)で反射面27aに向けて1/4λ板160を介してプリズム39から射出する。反射面27aで反射した計測ビームBR11は、再度1/4λ板160を介してプリズム39に入射し、ビームスプリッタ159を透過してプリズム39から射出する。プリズム39から射出する計測ビームBR11のZ位置は、受光部56aのZ位置に設定されており、反射面27aで反射した計測ビームBR11はハーフミラー30(図12では不図示、図3参照)を介してZ軸干渉計22の受光部56aで受光される。
一方、送光部55aからプリズム39に入射し、図中二点鎖線で示すように、ビームスプリッタ159で反射した反射ビームBR1は、プリズム39から計測ビームBR12として−Z側へ射出しプリズム39Aに入射して折り曲げられ、+Z側に跳ね上げられた状態で、且つ反射面27bと直交する角度で、1/4λ板160Aを介して当該反射面27bへ向けて射出される。反射面27bで反射した計測ビームBR12は、1/4λ板160Aを透過してプリズム39Aに入射した後に折り曲げられてプリズム39に入射する。1/4λ板160Aを二度透過した計測ビームBR12は、ビームスプリッタ159を透過し、プリズム39内で反射した後に再度ビームスプリッタ159を透過してプリズム39Aに入射する。プリズム39Aに入射した計測ビームBR12は、先の射出とは異なるZ位置(+Z側)で反射面27bに向けて1/4λ板160Aを介してプリズム39Aから射出される。反射面27bで反射した計測ビームBR12は、再度1/4λ板160Aを介してプリズム39Aに入射して折り曲げられ、さらにビームスプリッタ159で反射して、計測ビームBR11と略同位置のZ位置にてプリズム39から射出する。プリズム39から射出した計測ビームBR12はハーフミラー30を介してZ軸干渉計22の受光部56aで受光される。
そして、主制御装置20においては、Z軸干渉計22の受光部56aで受光した計測ビームBR11、BR12の光路長の差に基づいて、上述した式(1)を用いて計測テーブルMTBのZ変位を検出することができる。
プリズム39において式(1)で検出されるZ変位は、プリズム39からXY平面と平行に射出された計測ビームBR11と、+Z側に跳ね上げられた計測ビームBR12とが交差する計測点VP39(図11参照)におけるZ変位となる。
同様に、プリズム37は、計測ステージ本体52の+Y側側面のX軸方向略中央、且つ+Z側端部近傍に配置されており(図2参照)、ハーフミラー31と光学的に結合されることにより入射した反射ビームBR3を分岐光学部材として、X軸方向に平行な計測ビーム(第1計測ビーム)BR31と、Z軸と平行で−Z側へ向く計測ビーム(第2計測ビーム)BR32とに分岐する。プリズム37の下方(−Z側)には、プリズム37から射出された計測ビームBR32を反射面27bと直交する角度で反射面27bに向く方向に跳ね上げるように折り曲げるプリズム(第2光学部)37Aが配設されている。プリズム37AのZ位置は、折り曲げた計測ビームBR32が計測テーブルMTBにより遮光されない高さに設定されている。
なお、プリズム37が介在する反射ビームBR3の光路は、図12に示した反射ビームBR1の光路と同様であるため、図12に反射ビームBR3に対応する符号を付し、ここでは簡単に説明するが、反射ビームBR3は、送光部55cからハーフミラー31を介してプリズム37に入射し、固定鏡27の反射面27aで反射される計測ビームBR31と、反射面27bで反射される計測ビームBR32とに分岐される。そして、それぞれの計測ビームBR31、BR32は、反射ビームBR3よりも+Z側の高さでプリズム37から射出して、Z軸干渉計22の受光部56cで受光される。
そして、主制御装置20においては、Z軸干渉計22の受光部56cで受光した計測ビームBR31、32の光路長の差に基づいて、上述した式(1)を用いて計測テーブルMTBのZ変位を検出することができる。
また、プリズム37において式(1)で検出されるZ変位は、プリズム37からXY平面と平行に射出された計測ビームBR31と、+Z側に跳ね上げられた計測ビームBR32とが交差する計測点VP37(図11参照)におけるZ変位となる。
また、本実施の形態の露光装置100では、投影ユニットPUを保持する保持部材には、オフアクシス・アライメント系(以下、アライメント系と称する)ALGが設けられている。このアライメント系ALGとしては、例えばウエハ上のレジストを感光させないブロードバンドな検出光束を対象マークに照射し、その対象マークからの反射光により受光面に結像された対象マークの像と不図示の指標(アライメント系ALG内に設けられた指標板上の指標パターン)の像とを撮像素子(CCD等)を用いて撮像し、それらの撮像信号を出力する画像処理方式のFIA(Field Image Alignment)系のセンサが用いられている。アライメント系ALGからの撮像信号は、図13に示す主制御装置20に供給される。
本実施の形態の露光装置100では、図1では図示が省略されているが、照射系90a、受光系90b(図13参照)からなる、例えば特開平6−283403号公報(対応米国特許第5,448,332号)等に開示されるものと同様の斜入射方式の多点焦点位置検出系が設けられている。
図13には、露光装置100の制御系の主要な構成が示されている。
この制御系は、装置全体を統括的に制御するマイクロコンピュータ(またはワークステーション)からなる主制御装置20を中心として構成されている。また、主制御装置20には、メモリMEM、CRTディスプレイ(または液晶ディスプレイ)等のディスプレイDISが接続されている。
次に、上記のように構成された露光装置100の中、干渉計システム118の動作について図2、3を参照しながら説明する。
本実施の形態では、Y軸干渉計18からの干渉計ビームはウエハステージWSTの移動範囲の全域で常に反射面17Yに投射され、Y軸干渉計16からの干渉計ビームは計測ステージMSTの移動範囲の全域で常に反射面117Yに投射されるようになっている。従って、Y軸方向については、常にステージWST、MSTの位置は、主制御装置20によってY軸干渉計16、18の計測値に基づいて管理される。
その一方で、主制御装置20は、X軸干渉計46からの干渉計ビームが、反射面17Xに照射される範囲でのみ、X軸干渉計46の出力値に基づいてウエハテーブルWTB(ウエハステージWST)のX位置を管理するとともに、X軸干渉計46からの干渉計ビームが反射面117Xに照射される範囲でのみ、X軸干渉計46の出力値に基づいて計測テーブルMTB(計測ステージMST)のX位置を管理する。従って、X軸干渉計46の出力値に基づいてX位置を管理できない間、例えばウエハ交換位置(ローディング・ポジション)LP近傍でのウエハテーブルWTBのX位置はX軸干渉計47の出力値に基づいて管理される。一方、X軸干渉計46の出力値に基づいてX位置を管理できない間の計測テーブルMTBのX位置は、X軸干渉計21の出力値に基づいて管理される。
続いて、Z軸干渉計22によるZ位置計測について説明する。
ウエハステージWSTが移動面12aに沿って固定子80に対してX軸方向に駆動した際には、折り曲げミラー32、33と、ウエハステージWSTとの相対位置は変動するが、折り曲げミラー32、33とプリズム34〜36とのY軸方向及びZ軸方向の相対位置はほぼ維持されるため、折り曲げミラー32、33とプリズム34〜36との光学的結合が維持され、Z軸干渉計22から射出された検出ビームB1〜B3(反射ビームBT1〜BT3)は、ウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)の移動に追従してプリズム34〜36に入射する。そして、プリズム34〜36に入射した反射ビームBT1〜BT3は、計測ビームBT11、BT21、BT31と計測ビームBT12、BT22、BT32とに分岐され、ウエハステージWSTがX軸方向に移動した際にも、それぞれ固定鏡27の反射面27a、27bで反射した後に、受光部57a〜57cで受光される。
また、ウエハステージWSTがY軸リニアモータ82、83の駆動により、移動面12aに沿って固定子86、87に対してY軸方向に駆動した際には、ウエハステージWSTの移動に伴って可動子82に設けられた折り曲げミラー32、33も追従移動するため、検出ビームB1〜B3(反射ビームBT1〜BT3)は、ウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)の移動に追従してプリズム34〜36に入射する。そして、プリズム34〜36に入射した反射ビームBT1〜BT3は、計測ビームBT11、BT21、BT31と計測ビームBT12、BT22、BT32とに分岐され、ウエハステージWSTがY軸方向に移動した際にも、固定鏡27の反射面27a、27bがY軸方向に延在して設けられているため、Z軸計測が中断することなく、それぞれ反射面27a、27bで反射した後に、受光部57a〜57cで受光される。
主制御装置20は、各プリズム34〜36を介して受光した計測ビームに基づいて、プリズム34〜36の位置毎にウエハテーブルWTB(ウエハW)のZ位置(Z変位)を上述した式(1)を用いて検出するとともに、得られた3ヶ所のZ変位からピッチング量、ローリング量等のウエハテーブルWTBの傾斜量を検出する。
具体的には、図14に示すように、便宜上、プリズム35、36がX軸方向に沿って配置され、各プリズム34〜36に対応する計測点VP34〜VP36がX軸方向に距離Lx離間し、Y軸方向に距離Ly離間した三角形の頂点に配置された場合、各計測点VP34〜VP36のZ変位をそれぞれZ34〜Z36とすると、ウエハテーブルWTBのローリング量θyとピッチング量θxとは、以下の式で求められる。
θy=(Z36−Z35)/Lx ...(2)
θx=(Z34−(Z36+Z35)/2)/Ly ...(3)
また、図15A及び図15Bに示すように、例えばウエハテーブルWTB内の位置等、任意の位置VPnにおけるZ変位Znは、以下の式で求められる。
Zn=Z36−(Z35−Z36)×Dx/Lx+{Z34−(Z36+Z35)/2}×Dy/Ly
=Z36×(Lx+Dx)/Lx−Z35×(Dx/Lx)+{Z34−(Z36+Z35)/2}×Dy/Ly ...(4)
一方、ウエハステージWSTのY軸方向への駆動時、可動子82にピッチングが生じた場合は、上記折り曲げミラー32、33を介した検出ビームB1〜B3(反射ビームBT1〜BT3)を用いて検出したウエハテーブルWTBのZ位置、ローリング量及びピッチング量に、折り曲げミラー32、33のピッチング誤差(光学誤差)が含まれている。そこで、補正装置としての主制御装置20は、Y軸干渉計23のY軸方向に平行な2本の測長軸に基づいて、折り曲げミラー32、33のピッチング量を求め、求めたピッチング量を用いて、ウエハテーブルWTBのZ位置、ローリング量及びピッチング量を補正する。
なお、Y軸方向に平行な2本の測長軸に加えて、X軸方向に平行な2本の測長軸(このうちの1本の測長軸はY軸の測長軸と兼用)を用いて折り曲げミラー32、33のヨーイング量を求め、折り曲げミラー32,33のピッチング量とヨーイング量とに応じてウエハテーブルWTBの位置を補正してもよい。
そして、主制御装置20は、得られたウエハテーブルWTBのZ位置、ローリング量及びピッチング量に基づいて、ウエハテーブルWTBを支持する3つのアクチュエータを駆動して、ウエハWの表面を投影光学系PLの焦点位置に位置させるとともに、照明光ILの光軸AXと直交させるようにレベリング調整する。
計測ステージMSTについてもウエハステージWSTと同様に、計測ステージMSTが移動面12aに沿って固定子81に対してX軸方向に駆動した際には、ハーフミラー30、31と、計測ステージMSTとの相対位置は変動するが、ハーフミラー30、31とプリズム37〜39とのY軸方向及びZ軸方向の相対位置はほぼ維持されるため、ハーフミラー30、31とプリズム37〜39との光学的結合が維持され、Z軸干渉計22から射出された検出ビームB1〜B3(反射ビームBR1〜BR3)は、計測ステージMST(計測テーブルMTB)の移動に追従してプリズム37〜39に入射する。そして、プリズム37〜39に入射した反射ビームBR1〜BR3は、計測ビームBR11、BR21、BR31と計測ビームBR12、BR22、BR32とに分岐され、計測ステージMSTがX軸方向に移動した際にも、それぞれ固定鏡27の反射面27a、27bで反射した後に、受光部56a〜56cで受光される。
また、計測ステージMSTがY軸リニアモータ84、85の駆動により、移動面12aに沿って固定子86、87に対してY軸方向に駆動した際には、計測ステージMSTの移動に伴って可動子84に設けられたハーフミラー30、31も追従移動するため、検出ビームB1〜B3(反射ビームBR1〜BR3)は、計測ステージMST(計測テーブルMTB)の移動に追従してプリズム37〜39に入射する。そして、プリズム37〜39に入射した反射ビームBR1〜BR3は、計測ビームBR11、BR21、BR31と計測ビームBR12、BR22、BR32とに分岐され、計測ステージMSTがY軸方向に移動した際にも、固定鏡27の反射面27a、27bがY軸方向に延在して設けられているため、Z軸計測が中断することなく、それぞれ反射面27a、27bで反射した後に受光部57a〜57cで受光される。
そして、主制御装置20は、各プリズム37〜39を介して受光した計測ビームに基づいて、プリズム37〜39の位置毎に計測テーブルMTBのZ位置(Z変位)を上述した式(1)を用いて検出するとともに、得られた3ヶ所のZ変位からピッチング量、ローリング量等の計測テーブルMTBの傾斜量を検出する。
具体的には、図16に示すように、便宜上、プリズム38、39がX軸方向に沿って配置され、各プリズム37〜39に対応する計測点VP37〜VP39がX軸方向に距離LMx離間し、Y軸方向に距離LMy離間した三角形の頂点に配置された場合、各計測点VP37〜VP39のZ変位をそれぞれZ37〜Z39とすると、計測テーブルMTBのローリング量θyとピッチング量θxとは、以下の式で求められる。
θy=(Z39−Z38)/LMx ...(5)
θx=(Z37−(Z39+Z38)/2)/LMy ...(6)
一方、計測ステージMSTのY軸方向への駆動時、可動子84にピッチングが生じた場合は、上記ハーフミラー30、31を介した検出ビームB1〜B3(反射ビームBR1〜BR3)を用いて検出した計測テーブルMTBのZ位置、ローリング量及びピッチング量に、ハーフミラー30、31のピッチング誤差(光学誤差)が含まれている。そこで、補正装置としての主制御装置20は、Y軸干渉計24のY軸方向に平行な2本の測長軸に基づいて、ハーフミラー30、31のピッチング量を求め、求めたピッチング量を用いて、計測テーブルMTBのZ位置、ローリング量及びピッチング量を補正する。
なお、Y軸方向に平行な2本の測長軸に加えて、X軸方向に平行な2本の測長軸(このうちの1本の測長軸はY軸の測長軸と兼用)を用いてハーフミラー30、31のヨーイング量を求め、ハーフミラー30、31のピッチング量とヨーイング量とに応じて計測テーブルMTBの位置を補正してもよい。
そして、主制御装置20は、得られた計測テーブルMTBのZ位置、ローリング量及びピッチング量に基づいて、計測テーブルMTBを支持する3つのアクチュエータを駆動して、プレート101の表面を所定のZ位置に位置決めするとともに、照明光ILの光軸AXと直交させるようにレベリング調整する。
これらウエハステージWST、計測ステージMSTの駆動時には、温度調整装置8、9から温度調整されたエアが送出されて、折り曲げミラー32、33、ハーフミラー30、31が追従移動する空間が温度調整されるため、検出ビームB1〜B3(計測ビームBT11、12、BT21、22、BT31、32、BR11、BR12、BR21、BR22、BR31、BR32)が発生する熱により、空気揺らぎ等の悪影響が及ぶことを抑制できる。
次に、ウエハステージWSTと計測ステージMSTとを用いた並行処理動作について、図17〜図19を参照して説明する。
なお、以下の動作中、主制御装置20によって、液浸装置132の液体供給装置288及び液体回収装置292の各バルブの開閉制御が前述したようにして行われ、投影光学系PLの先玉91の直下には常時水が満たされているが、以下の説明では説明を容易にするために、液体供給装置288及び液体回収装置292の制御に関する説明は省略する。
図17Aには、ウエハステージWST上のウエハW(ここでは例えば1ロットの最後のウエハとする)に対するステップ・アンド・スキャン方式の露光が行われている状態が示されている。このとき、計測ステージMSTはウエハステージWSTと衝突(接触)しない所定の待機位置にて待機している。
上記の露光動作は、主制御装置20により、事前に行われた例えばエンハンスト・グローバル・アライメント(EGA)などのウエハアライメントの結果及び最新のアライメント系ALGのベースライン計測結果等に基づいて、ウエハW上の各ショット領域の露光のための走査開始位置(加速開始位置)へウエハステージWSTが移動されるショット間移動動作と、各ショット領域に対するレチクルRに形成されたパターンを走査露光方式で転写する走査露光動作とを繰り返すことにより行われる。
また、ウエハアライメントとともに、照射系90a、受光系90bを用いてウエハWに対する焦点位置検出が行われ、ウエハWの表面が投影光学系PLの焦点位置に位置決めされる。ウエハWに対する焦点位置検出、すなわち照射系90aからの検知光がウエハに照射される位置は、水が満たされない位置に設定され、最初に露光処理が行われるショット領域(第1ショット領域)に対しては、当該ショット領域が水に浸る前の位置で焦点位置検出が行われる。そして、この第1ショット領域に対する露光処理が行われている間にも照射系90aからの検知光照射を継続し、検知光が照射されたショット領域の焦点位置情報を収集する。次いで、第1ショット領域に対する露光処理が終了して次のショット領域(第2ショット領域)に対する露光処理を実施する際には、第1ショット領域への露光処理中に収集した焦点位置情報を用いて、第2ショット領域の表面を投影光学系PLの焦点位置に位置決めする。
このように、第2ショット領域以降のショット領域については、先に行われた露光処理中に検出・収集された焦点位置情報を用いて投影光学系PLの焦点位置への位置決めがなされる。換言すると、焦点位置情報の検出工程を別途設ける必要がなくなるため、スループットを向上させることが可能となっている。
ここで、上記のウエハステージWSTが移動されるショット間移動動作は、主制御装置20が干渉計18、46の計測値をモニタしつつ、X軸リニアモータ80及びY軸リニアモータ82、83の駆動を制御することにより行われる。また、上記の走査露光は、主制御装置20が干渉計18、46及びレチクル干渉計116の計測値をモニタしつつ、レチクルステージ駆動部11並びにY軸リニアモータ82、83(及びX軸リニアモータ80)を制御して、レチクルR(レチクルステージRST)とウエハW(ウエハステージWST)とをY軸方向に関して相対走査し、その相対走査中の加速終了後と減速開始直前との間の等速移動時に、照明光ILの照明領域に対してレチクルR(レチクルステージRST)とウエハW(ウエハステージWST)とをY軸方向に関して等速同期移動することで実現される。なお、上記の露光動作は、先玉91とウエハWとの間に水を保持した状態で行われる。
そして、ウエハステージWST側で、ウエハWに対する露光が終了した段階で、主制御装置20は、干渉計16、21の計測値に基づいて、Y軸リニアモータ84、85及びX軸リニアモータ81を制御して、計測ステージMST(計測テーブルMTB)を図17Bに示される位置まで移動させる。この図17Bの状態では、計測テーブルMTBの+Y側面とウエハテーブルWTBの−Y側面とは接触している。なお、干渉計16、18の計測値をモニタして計測テーブルMTBとウエハテーブルWTBとをY軸方向に、例えば300μm程度(水が表面張力により漏出しない隙間)離間させて非接触状態を維持してもよい。
なお、前述したように、プリズム34〜36、プリズム34A及びプリズム35Aは、ウエハホルダ70の下方に設けられるとともに、水平方向(X方向およびY方向)においてウエハホルダ70よりも出っ張らないようにウエハステージ本体28に設けられている。同様に、プリズム37〜39、プリズム37A及びプリズム39Aもプレート101の下方に設けられるとともに、水平方向(X方向およびY方向)においてプレート101よりも出っ張らないように計測ステージ本体52に設けられている。このため、上述のように計測テーブルMTBとウエハテーブルWTBとを近接させてもプリズム34とプリズム37とが接触することがない。
また、プリズム34〜39、プリズム34A、プリズム35A、プリズム37A及びプリズム39Aが、水に濡れることを回避することができる。
次いで、主制御装置20は、ウエハテーブルWTBと計測テーブルMTBとのY軸方向の位置関係を保持しつつ、両ステージWST、MSTを+Y方向に駆動する動作を開始する。
このようにして、主制御装置20により、ウエハステージWST、計測ステージMSTが同時に駆動されると、図17Bの状態では、投影ユニットPUの先玉91とウエハWとの間に保持されていた水がウエハステージWST、計測ステージMSTの+Y側への移動に伴って、ウエハW→ウエハホルダ70→計測テーブルMTB上を順次移動する。なお、上記の移動中、ウエハテーブルWTB、計測テーブルMTBは相互に接触する位置関係を保っている。図18Aには、上記の移動途中に水がウエハステージWST、計測ステージMST上に同時に存在するときの状態、すなわち、ウエハステージWST上から計測ステージMST上に水が渡される直前の状態が示されている。
図18Aの状態から、さらにウエハステージWST、計測ステージMSTが+Y方向に同時に所定距離駆動されると、図18Bに示されるように、計測ステージMSTと先玉91との間に水が保持された状態となる。これに先だって、主制御装置20では、X軸干渉計46からの干渉計ビームが計測テーブルMTBの反射面117Xに照射されるようになったいずれかの時点でX軸干渉計46のリセットを実行する。また、図18Bの状態では、主制御装置20はウエハテーブルWTB(ウエハステージWST)のX位置をX軸干渉計47の計測値に基づいて管理している。
次いで、主制御装置20は、ウエハステージWSTの位置を干渉計18、47の計測値に基づいて管理しつつ、リニアモータ80、82、83の駆動を制御して、所定のウエハ交換位置にウエハステージWSTを移動させるとともに、次のロットの最初のウエハへの交換を行い、これと並行して、計測ステージMSTを用いた所定の計測を必要に応じて実行する。この計測としては、例えばレチクルステージRST上のレチクル交換後に行われるアライメント系ALGのベースライン計測が一例として挙げられる。具体的には、主制御装置20では、計測テーブルMTBのプレート101上に設けられた基準マーク領域FM内の一対の第1基準マークと対応するレチクル上のレチクルアライメントマークを上述したレチクルアライメント検出系RAa、RAbを用いて同時に検出して一対の第1基準マークと対応するレチクルアライメントマークの位置関係を検出する。これと同時に主制御装置20では、上記基準マーク領域FM内の第2基準マークをアライメント系ALGで検出することで、アライメント系ALGの検出中心と第2基準マークとの位置関係を検出する。そして、主制御装置20は、上記一対の第1基準マークと対応するレチクルアライメントマークの位置関係とアライメント系ALGの検出中心と、第2基準マークとの位置関係と、既知の一対の第1基準マークと第2基準マークとの位置関係とに基づいて、投影光学系PLによるレチクルパターンの投影中心とアライメント系ALGの検出中心との距離、すなわちアライメント系ALGのベースラインを求める。なお、このときの状態が図19に示されている。
なお、上記のアライメント系ALGのベースライン計測とともに、レチクル上にレチクルアライメントマークを複数形成し、これに対応して基準マーク領域FM内に複数対の第1基準マークを形成しておき、少なくとも2対の第1基準マークと対応するレチクルアライメントマークとの相対位置を、レチクルステージRST、ウエハステージWSTをY軸方向にステップ移動させつつ、レチクルアライメント系RAa、RAbを用いて計測することで、いわゆるレチクルアライメントが行われる。
この場合、レチクルアライメント系RAa、RAbを用いたマークの検出は、投影光学系PL及び水を介して行われる。
そして、上述した両ステージWST、MST上における作業が終了した段階で、主制御装置20は、計測ステージMSTとウエハステージWSTとを接触させ、その状態を維持させつつXY面内で駆動し、ウエハステージWSTを投影ユニット直下に戻す。この移動中も、主制御装置20ではX軸干渉計46からの干渉計ビームがウエハテーブルWTBの反射面17Xに照射されるようになったいずれかの時点でX軸干渉計46のリセットを実行する。そして、ウエハステージWST側では、交換後のウエハに対してウエハアライメント、すなわちアライメント系ALGによる交換後のウエハ上のアライメントマークの検出を行い、ウエハ上の複数のショット領域の位置座標を算出する。
その後、主制御装置20では、先ほどとは逆にウエハステージWSTと計測ステージMSTとのY軸方向の位置関係を保ちつつ、両ステージWST、MSTを−Y方向に同時に駆動して、ウエハステージWST(ウエハ)を投影光学系PLの下方に移動させた後に、計測ステージMSTを所定の位置に退避させる。
そして、主制御装置20では、上記と同様に新たなウエハに対してステップ・アンド・スキャン方式の露光動作を実行し、ウエハ上の複数のショット領域にレチクルパターンを順次転写させる。
なお、上記の説明では、計測動作として、ベースライン計測を行う場合について説明したが、これに限られず、ウエハステージWST側でウエハの交換を行っている間に、計測ステージMSTの計測器群43を用いて、照度計測、照度むら計測、空間像計測、波面収差計測などを行い、その計測結果をその後行われるウエハの露光に反映させることとしてもよい。具体的には、例えば計測結果に基づいて、上述した結像特性補正コントローラ381により投影光学系PLの調整を行うことが可能である。
以上のように、本実施の形態では、Y軸方向に長いストロークを有するウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)や計測ステージMST(計測テーブルMTB)に対して位置を検出する際にも、折り曲げミラー32、33やハーフミラー30、31をそれぞれ可動子82、84に搭載することで、計測が途切れることなく、検出ビームB1〜B3をウエハテーブルWTBや計測テーブルMTBの移動に追従させることが可能である。そのため、各ステージにY軸方向に延びる移動鏡を搭載する必要がなくなり、ステージの重量化・大型化を防ぐことにより移動性能が悪化することを防止できるとともに、別途つなぎ用の干渉計を設けて計測軸数を増加させる必要がなくなり、更なるコストダウンに寄与することができる。また、本実施の形態では、ウエハステージWSTや計測ステージMSTの移動に検出ビームを追従させるに際しては、温度調整装置8、9によって折り曲げミラー32、33、ハーフミラー30、31が追従移動する空間を温度調整するため、ビームが生じる熱の影響を常時排除でき、空気揺らぎ等の悪影響が及ぶことを抑制して、高精度な位置計測を実現できる。
また、本実施の形態では、上記の折り曲げミラー32、33やハーフミラー30、31と光学的に結合されたプリズム34〜36、37〜39により、X軸に平行な計測ビームと、Z方向成分を含む計測ビームとに分岐してそれぞれ反射面27a、27bで反射させるという、簡単な構成でウエハテーブルWTB、計測テーブルMTBのZ位置を検出することができ、コストダウンに寄与できる。さらに、これら反射面27a、27bが固定鏡27に一体に形成されているため、それぞれ個別に設置する場合と比べてコストを抑制することが可能になる。また、本実施の形態では、固定鏡27がウエハテーブルWTB、計測テーブルMTBの上方ではなく、平面視でベース盤12から外れた側方に配置されているので、通常、これらテーブル(ベース盤12)の上方に設けられる投影光学系やウエハの位置計測に用いられる計測機器の配置に支障を来し、装置の大型化を招くことを防止できる。加えて、本実施の形態では、Z計測に用いる固定鏡27をウエハステージWSTのプリズム34〜36及び計測ステージMSTのプリズム37〜39で共用しているので、個別に反射鏡を設ける場合と比較してコストを抑えることができる。
一方、本実施の形態では、各ステージWST、MSTにおいてそれぞれ3ヶ所でZ位置を計測することで、各ステージWST、MSTのZ位置に加えてピッチング量やローリング量等の傾斜量も容易に計測可能となっている。さらに、本実施の形態では、Y軸リニアモータの駆動時に、可動子82、84の駆動に起因したピッチング量等の光学誤差を計測してテーブルWTB、MTBの傾斜量を補正しているので、高精度にウエハWの表面を投影光学系PLの焦点位置に位置させるとともに、照明光ILの光軸AXと直交させることが可能となり、レチクルパターンの転写精度を向上させることができる。また、本実施の形態では、各ステージWST、MSTに対するZ位置計測によりピッチング量やローリング量等の傾斜量を検出できるので、Y軸干渉計16、18、21やX軸干渉計46、47によるピッチング量またはローリング量の検出を排除することも可能になる。その結果、これらの干渉計によるZ方向の計測軸を減らして、ウエハテーブルWTB及び計測テーブルMTBの厚さを薄くすることが可能になり、各ステージWST、MSTの軽量化を実現することができる。
さらに、本実施の形態では、ウエハステージWSTと計測ステージMSTにおいて、プリズム34〜36、37〜39に入射する検出ビームB1〜B3の高さ位置が同じであり、プリズム34〜36から射出する計測ビームとプリズム37〜39から射出する計測ビームとがZ方向の高さ位置を異ならせることにより、図4に示したような送光部55a〜55cを共用させたコンパクトなZ軸干渉計22を構成することが可能となり、ステージ装置50及び露光装置100の一層の小型化に寄与できる。
続いて、本発明のステージ装置の第2実施形態について、図20乃至図22を参照して説明する。図20は、ウエハステージWSTの概略的な構成を示す部分平面図であり、この図に示すように、本実施の形態では、ウエハステージWSTのZ変位(及びピッチング量、ローリング量)を計測するために、干渉計システム118を構成する3つの光学素子群OP1〜OP3が当該ウエハステージWSTに設けられている。なお、第2実施形態で示す光学素子群OP1〜OP3は、計測ステージMSTに対してもウエハステージWSTと同様に適用できるものであるが、ここではウエハステージWSTについてのみ説明する。また、図21及び図22における光学素子群OP1〜OP3では、計測ビームの光軸のみを図示するものとする。
なお、これらの図において、図1乃至図19に示す第1の実施の形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
光学素子群OP1は、ウエハステージ本体28の+Y側の側面に、計測ビームBT1の光路上に且つウエハステージ本体28の+X側寄りに配置されており、折り曲げミラー33と光学的に結合された折り曲げミラー(第1光学部材)151、ビームスプリッタ(分岐光学部材)152、折り曲げミラー153、プリズム(第2光学部)154とから構成されている。
折り曲げミラー151は、入射した計測ビームBT1を−Z方向へ折り曲げてビームスプリッタ152に入射させるものである。ビームスプリッタ152は、折り曲げミラー151で折り曲げられた計測ビームBT1を、当該ビームスプリッタ152を透過する計測ビームBT12と、X軸方向に平行な計測ビームBT11とに分岐する。折り曲げミラー153は、ビームスプリッタ152を透過した計測ビームBT12を−X方向へ折り曲げてプリズム154に入射させるものである。プリズム154は、折り曲げミラー153により折り曲げられた計測ビームBT12を固定鏡27の反射面27bと直交する方向に跳ね上げて射出する。
一方、ビームスプリッタ152で分岐された計測ビームBT11は、固定鏡27の反射面27aに向けて射出され、反射面27aで当該ビームスプリッタ152に向けて反射される。
反射面27aで反射した計測ビームBT11及び反射面27bで反射した計測ビームBT12は元の光路を辿り、折り曲げミラー33を介してZ軸干渉計22の受光部57aで受光される。
そして、主制御装置20においては、Z軸干渉計22の受光部57aで受光した計測ビームBT11、BT12の光路長の差に基づいて、上述した式(1)を用いてウエハテーブルWTBのZ変位を検出する。この場合、上記の式(1)で検出されるZ変位、すなわち光学素子群OP1を用いて検出されるZ変位は、計測ビームBT11と、計測ビームBT12とが交差する計測点VP1におけるZ変位となる(平面的な配置については図20参照)。
同様に、光学素子群OP2は、図20に示されるように、ウエハステージ本体28の+Y側の側面に、計測ビームBT2の光路上に且つウエハステージ本体28の−X側寄りに配置されており、図21に示されるように、折り曲げミラー33と光学的に結合されたビームスプリッタ(第1光学部材、分岐光学部材)161、折り曲げミラー162、プリズム(第2光学部)163とから構成されている。
ビームスプリッタ161は、入射した計測ビームBT2を当該ビームスプリッタ161を透過して固定鏡27の反射面27aに向かう計測ビームBT21と、−Z方向へ向かう計測ビームBT22とに分岐する。折り曲げミラー162は、ビームスプリッタ161から出射する計測ビームBT22を−X方向へ折り曲げてプリズム163に入射させるものである。プリズム163は、折り曲げミラー162により折り曲げられた計測ビームBT22を固定鏡27の反射面27bと直交する方向に跳ね上げて射出する。
反射面27aで反射した計測ビームBT21及び反射面27bで反射した計測ビームBT22は元の光路を辿り、折り曲げミラー33を介してZ軸干渉計22の受光部57bで受光される。
そして、主制御装置20においては、Z軸干渉計22の受光部57bで受光した計測ビームBT21、BT22の光路長の差に基づいて、上述した式(1)を用いてウエハテーブルWTBのZ変位を検出する。この場合、上記の式(1)で検出されるZ変位、すなわち光学素子群OP2を用いて検出されるZ変位は、計測ビームBT21と、計測ビームBT22とが交差する計測点VP2におけるZ変位となる(平面的な配置については図20参照)。
また、光学素子群OP3は、図20に示されるように、ウエハステージ本体28の−Y側の側面に、計測ビームBT3の光路上に且つウエハステージ本体28の−X側寄りに配置されており、図22に示されるように、折り曲げミラー32と光学的に結合された折り曲げミラー(第1光学部材)171、折り曲げミラー172、ビームスプリッタ(分岐光学部材)173、折り曲げミラー174、プリズム(第2光学部)175とから構成されている。
なお、光学素子群OP1〜OP3におけるプリズム154、163、175の入射側には、実際には計測ビームの角度を変更する光学素子群が配設されているが、ここでは図示を省略している。
折り曲げミラー171は、入射した計測ビームBT3を−Z方向へ折り曲げるものであり、折り曲げミラー172は折り曲げミラー171で折り曲げられた計測ビームBT3を−X方向へ折り曲げてビームスプリッタ173に入射させるものである。ビームスプリッタ173は、折り曲げミラー172で折り曲げられた計測ビームBT3を当該ビームスプリッタ173を透過して固定鏡27の反射面27aに向かう計測ビームBT31と、+Z側方向に向かう計測ビームBT32とに分岐する。折り曲げミラー174は、ビームスプリッタ173で+Z側へ折り曲げられた計測ビームBT32を−X方向へ折り曲げてプリズム175に入射させるものである。プリズム175は、折り曲げミラー174により折り曲げられた計測ビームBT32を固定鏡27の反射面27bと直交する方向に跳ね上げて射出する。
反射面27aで反射した計測ビームBT31及び反射面27bで反射した計測ビームBT32は元の光路を辿り、折り曲げミラー32を介してZ軸干渉計22の受光部57cで受光される。
そして、主制御装置20においては、Z軸干渉計22の受光部57cで受光した計測ビームBT31、BT32の光路長の差に基づいて、上述した式(1)を用いてウエハテーブルWTBのZ変位を検出する。この場合、上記の式(1)で検出されるZ変位、すなわち光学素子群OP3を用いて検出されるZ変位は、計測ビームBT31と、計測ビームBT32とが交差する計測点VP3におけるZ変位となる(平面的な配置については図20参照)。
この光学素子群OP3においては、計測点VP3が光学素子群OP3(折り曲げミラー171)に対して計測ビームBT3の入射側(+X側)に位置するように、各光学素子の位置が設定される。
そして、主制御装置20は、計測点VP1、VP2の位置及びそこで計測されるZ変位及びに基づき、上記計測点VP34〜VP36の場合と同様に、ウエハテーブルWTBのローリング量θyを求めるとともに、さらに、計測点VP3の位置及びそこで計測されるZ変位に基づいてピッチング量θxを求め、ウエハテーブルWTBのZ位置及び姿勢を調整する。
ここで、上記第1実施形態における図14で示した計測点VP34〜VP36で求められるZ変位は、Z位置及び姿勢調整対象となるウエハステージWSTと離間している計測点における値のため、上記の式(4)等を用いてウエハステージWSTの位置におけるZ変位に変換・算出する際に誤差が含まれる可能性があるが、本実施の形態では、図20に示されるように、計測点VP1〜VP3がウエハステージWSTの一部を囲む位置に設定されるため、ウエハステージWSTの位置におけるZ変位に変換・算出する必要がなくなり、ウエハステージWSTのZ位置及び姿勢の計測精度を高めることが可能になる。
従って、本実施形態では、上記第1実施形態と同様の効果が得られることに加えて、ウエハステージWSTの位置・姿勢を高精度に制御することが可能になり、結果として、ウエハWへのパターン転写精度を高めることができる。
特に、本実施形態では、光学素子群OP3(折り曲げミラー171)よりも計測ビームBT3の入射側(+X側)に計測点VP3を設定することにより、ウエハステージWSTの一部を計測点VP1〜VP3で囲むことを容易に具現化しており、ウエハステージWSTのZ位置及び姿勢の計測精度向上に寄与している。
なお、本実施形態における光学素子群OP1〜OP3の光学素子の構成は一例であり、各光学素子群OP1〜OP3に対応する計測点VP1〜VP3がウエハステージWSTの少なくとも一部を囲めば、他の構成としてもよい。
図23及び図24は、本発明のステージ装置の第3実施形態を示す図である。
これらの図において、図1乃至図19に示す第1の実施の形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態のステージ装置50においては、ウエハステージWSTは平面視円形に形成されており、Y軸方向に延びるYガイドバーYGに不図示のエアベアリングを介して移動自在に支持され、X軸方向に延びるXガイドバーXGに不図示のエアベアリングを介して移動自在に支持されている。なお、図24に示すように、XガイドバーXGは、ウエハステージWSTのZ方向中央の重心位置を通る高さでウエハステージWSTを挿通しており、YガイドバーYGは、XガイドバーXGを上下に挟んで設けられている。
XガイドバーXGの両端には、可動子82、83が設けられている。この可動子82、83とY軸方向に延在する固定子86、87とによって、ウエハステージWSTをY軸方向に駆動するムービングコイル型のY軸リニアモータが構成されている。同様に、YガイドバーYGの両端には、可動子182、183が設けられている。この可動子182、183とX軸方向に延在する固定子186、187とによって、ウエハステージWSTをX軸方向に駆動するムービングコイル型のX軸リニアモータが構成されている。そして、可動子82と83及び可動子182、183を同期して互いに駆動量を異ならせることにより、ウエハステージWSTをθZ軸方向に移動させることができる。
このステージ装置50には、Y軸方向に沿って検出ビームB1を射出する干渉計122と、X軸方向に沿って検出ビームB2を射出する干渉計123とが設けられている。検出ビームB1の光路上には、検出ビームB1を透過ビームBT1として透過するとともに、X軸方向に沿う反射ビームBR1として反射するハーフミラー130と、ハーフミラー130を透過した透過ビームBT1をX軸方向に沿う反射ビームBR2として折り曲げる(反射する)折り曲げミラー134とが可動子82に搭載して配設されている。
反射ビームBR1の光路上には、第1実施形態で示したプリズム36と同様の構成のプリズム36AがウエハステージWSTの+Y側端部に設けられている。固定子87の上方には、反射面27a、27b(図23では不図示、図6等を参照)を有する固定鏡27がY軸方向に沿って配置されている。そしてプリズム36Aから射出した計測ビームBR11、BR12は、固定鏡27の反射面27a、27bで反射し、プリズム36A及びハーフミラー130を介して干渉計122で受光される。
同様に、反射ビームBR2の光路上には、プリズム36Aと同様の構成のプリズム36BがウエハステージWSTの−Y側端部に設けられている。そしてプリズム36Bから射出した計測ビームBR21、BR22は、固定鏡27の反射面27a、27bで反射し、プリズム36B、折り曲げミラー134及びハーフミラー130を介して干渉計122で受光される。
検出ビームB2の光路上には、検出ビームB2を透過ビームBT52として透過するとともに、Y軸方向に沿う反射ビームBR51として反射するハーフミラー131と、ハーフミラー131を透過した透過ビームBT52をY軸方向に沿う反射ビームBR52として折り曲げる(反射する)折り曲げミラー133とが可動子183に搭載して配設されている。
反射ビームBR51の光路上には、プリズム36Aと同様の構成のプリズム36CがウエハステージWSTの+X側端部に設けられている。固定子186の上方には、反射面27a、27b(図23では不図示、図6等を参照)を有する固定鏡27がX軸方向に沿って配置されている。そしてプリズム36Cから射出した計測ビームBR61、BR62は、固定鏡27の反射面27a、27bで反射し、プリズム36C及びハーフミラー131を介して干渉計123で受光される。
同様に、反射ビームBR52の光路上には、プリズム36Cと同様の構成のプリズム36DがウエハステージWSTの−X側端部に設けられている。そしてプリズム36Dから射出した計測ビームBR71、BR72は、固定鏡27の反射面27a、27bで反射し、プリズム36D、折り曲げミラー133及びハーフミラー131を介して干渉計123で受光される。
上記の構成では、プリズム36A、36Bを経た計測ビームBR11、BR12、BR21、BR22を受光するとともに、プリズム36C、36Dを経た計測ビームBR61、BR62、BR71、BR72を受光することにより、上記第1実施形態と同様に、ウエハステージWSTのZ位置及びピッチング量及びローリング量を検出することができる。また、本実施の形態では、第1実施形態とは異なり、干渉計122、123からは他の一軸の検出ビーム(不図示)がそれぞれ射出され、干渉計122ではこの検出ビームが反射面27aで反射した反射光を受光することにより、ウエハステージWSTのX軸方向の位置及びθZ方向の位置を検出できる。また、干渉計123ではこの検出ビームが反射面27aで反射した反射光を受光することにより、ウエハステージWSTのY軸方向の位置及びθZ方向の位置を検出できる。
従って、本実施の形態では、上記第1実施形態と同様の効果が得られることに加えて、干渉計からの検出ビームを反射するための移動鏡をウエハステージWSTに設ける必要がなくなり、ウエハステージWSTの形状をウエハWの外形に即した小型・軽量化を実現することが可能になる。
また、本実施の形態では、ウエハステージWSTを駆動するためのリニアモータがウエハステージWSTと離間した位置で駆動するため、モータ駆動時の熱がウエハステージWSTと離間した位置で発生することになり、ウエハステージWSTに与える熱の悪影響を最小限に抑えることが可能になる。
なお、上記第1実施形態においては、Z軸干渉計22を用いてウエハステージWST及び計測ステージMSTのZ位置を検出する構成としたが、これに限定されるものではなく、X軸方向の位置のみを検出する構成としてもよい。
また、上記第1実施形態では、ステージ装置50がウエハステージWST及び計測ステージMSTの両方を備える構成であったが、第2実施形態のようにウエハステージWSTのみが設けられる構成としてもよい。
また、本発明は、ウエハステージが複数設けられるツインステージ型の露光装置にも適用できる。ツインステージ型の露光装置の構造及び露光動作は、例えば特開平10−163099号公報及び特開平10−214783号公報(対応米国特許6,341,007号、6,400,441号、6,549,269号及び6,590,634号)、特表2000−505958号(対応米国特許5,969,441号)あるいは米国特許6,208,407号に開示されている。さらに、本発明を本願出願人が先に出願した特願2004−168481号のウエハステージに適用してもよい。
さらに、上記実施形態では、ウエハW側のステージ装置50に本発明を適用する構成としたが、レチクルR側のレチクルステージRSTにも適用可能である。
なお、上記各実施形態で移動ステージに保持される基板としては、半導体デバイス製造用の半導体ウエハのみならず、ディスプレイデバイス用のガラス基板や、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用される。
露光装置100としては、液浸法を用いない走査型露光装置やレチクルRとウエハWとを静止した状態でレチクルRのパターンを一括露光し、ウエハWを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。また、本発明はウエハW上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写するステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用できる。
露光装置100の種類としては、ウエハWに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
ウエハステージWSTやレチクルステージRSTにリニアモータ(USP5,623,853またはUSP5,528,118参照)を用いる場合は、エアベアリングを用いたエア浮上型およびローレンツ力またはリアクタンス力を用いた磁気浮上型のどちらを用いてもよい。また、各ステージWST、RSTは、ガイドに沿って移動するタイプでもよく、ガイドを設けないガイドレスタイプであってもよい。
各ステージWST、RSTの駆動機構としては、二次元に磁石を配置した磁石ユニットと、二次元にコイルを配置した電機子ユニットとを対向させ電磁力により各ステージWST、RSTを駆動する平面モータを用いてもよい。この場合、磁石ユニットと電機子ユニットとのいずれか一方をステージWST、RSTに接続し、磁石ユニットと電機子ユニットとの他方をステージWST、RSTの移動面側に設ければよい。
ウエハステージWSTの移動により発生する反力は、投影光学系PLに伝わらないように、特開平8−166475号公報(USP5,528,118)に記載されているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がしてもよい。
レチクルステージRSTの移動により発生する反力は、投影光学系PLに伝わらないように、特開平8−330224号公報(US S/N 08/416,558)に記載されているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がしてもよい。
以上のように、本願実施形態の露光装置100は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図25に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材であるウエハ(基板)を製造するステップ203、前述した実施形態の露光装置100によりマスクのパターンをウエハ(基板)に露光するウエハ処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。

Claims (29)

  1. 移動面を移動する移動ステージと、該移動ステージの位置をビームにより検出する位置検出装置とを備えたステージ装置であって、
    前記移動ステージを駆動する駆動装置と、
    前記駆動装置に設けられ、前記移動ステージの移動に応じて前記ビームを前記移動ステージに追従させる追従光学部材と、
    前記移動ステージに設けられ、前記追従光学部材と光学的に結合された第1光学部材と、を備えたことを特徴とするステージ装置。
  2. 請求項1記載のステージ装置において、
    前記位置検出装置は、前記駆動装置に起因した前記追従光学部材の光学誤差を補正する補正装置を備えていることを特徴とするステージ装置。
  3. 請求項1または2記載のステージ装置において、
    少なくとも前記追従光学部材が追従する空間の温度を調整する温度調整装置を備えたことを特徴とするステージ装置。
  4. 移動面に沿って移動する移動ステージと、該移動ステージの位置を検出する位置検出装置とを備えたステージ装置であって、
    前記移動ステージに設けられた第1光学部材と、
    光源からのビームを前記第1光学部材に向けて折り曲げる第2光学部材と、
    前記第2光学部材を前記移動ステージの移動に追従させる追従装置と、を備えたことを特徴とするステージ装置。
  5. 請求項4記載のステージ装置において、
    前記移動ステージは前記移動面に沿った第1方向と第2方向とに移動可能であり、
    前記第2光学部材は前記第1方向に向けて前記ビームを折り曲げ、
    前記追従装置は前記第2方向に沿って前記第2光学部材を駆動することを特徴とするステージ装置。
  6. 請求項4または5記載のステージ装置において、
    少なくとも前記第2光学部材が追従する空間の温度を調整する温度調整装置を備えたことを特徴とするステージ装置。
  7. 移動面に沿って移動する移動ステージと、該移動ステージの位置を検出する位置検出装置とを備えたステージ装置であって、
    前記移動ステージに設けられ、入射したビームを前記移動面と交差する方向に折り曲げる第1光学部材と、
    前記移動ステージに設けられ、前記第1光学部材からのビームを前記移動面と交差する方向に折り曲げる第2光学部と、を備えたことを特徴とするステージ装置。
  8. 請求項7記載のステージ装置において、
    前記第1光学部材が前記ビームを折り曲げる角度と、前記第2光学部材が前記ビームを折り曲げる角度とは異なっていることを特徴とするステージ装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載のステージ装置において、
    前記第1光学部材は、前記ステージに複数設けられていることを特徴とするステージ装置。
  10. 請求項9記載のステージ装置において、
    前記位置検出装置は、前記複数の第1光学部材のそれぞれの位置に応じて当該第1光学部材と離間した位置に設定される複数の計測点を有し、
    前記複数の計測点の少なくとも一つは、前記第1光学部材に対して前記ビームの入射側に設定されることを特徴とするステージ装置。
  11. 請求項10記載のステージ装置において、
    前記複数の計測点は、前記移動ステージの少なくとも一部を囲む位置に設定されることを特徴とするステージ装置。
  12. 請求項9から11のいずれか一項に記載のステージ装置において、
    前記位置検出装置は、前記移動ステージの傾斜量を検出することを特徴とするステージ装置。
  13. 移動面を移動する移動ステージと、該移動ステージの位置をビームにより検出する位置検出装置とを備えたステージ装置であって、
    前記移動ステージに複数設けられ、前記ビームを前記移動面に沿う第1計測ビームと前記移動面と交差する第2計測ビームとに分岐する分岐光学部材と、
    前記第1計測ビームを前記分岐光学部材に向けて反射する第1反射面と、前記第2計測ビームを前記分岐光学部材に向けて反射する第2反射面とを有する反射部材とを備えたことを特徴とするステージ装置。
  14. 請求項13記載のステージ装置において、
    前記分岐光学部材は、前記移動ステージの3ヶ所に設けられており、
    前記位置検出装置は、前記移動ステージの傾斜量と、前記移動ステージの前記移動面と直交する方向の位置とを検出することを特徴とするステージ装置。
  15. 移動面を移動する第1移動ステージと、前記移動面を移動する第2移動ステージと、前記第1移動ステージと前記第2移動ステージとの位置をビームにより検出する位置検出装置とを備えたステージ装置であって、
    前記移動面と直交する高さ位置が同じとなるように前記ビームを第一のビームと第二のビームとに分岐する分岐光学系と、
    前記第1移動ステージに設けられ、入射した前記第一のビームの前記高さ位置を変更して射出する第1光学系と、
    前記第2移動ステージに設けられ、入射した前記第二のビームの前記高さ位置を変更して射出する第2光学系と、を備えたことを特徴とするステージ装置。
  16. 請求項15記載のステージ装置において、
    前記第1光学系から射出された第一のビームの高さ位置と、前記第2光学系から射出された第二のビームの高さ位置とは異なることを特徴とするステージ装置。
  17. 移動面を移動する第1移動ステージと、前記移動面を移動する第2移動ステージと、前記第1移動ステージと前記第2移動ステージとの位置を検出する位置検出装置とを備えたステージ装置であって、
    前記第1移動ステージに設けられた第1光学系と、
    前記第2移動ステージに設けられた第2光学系と、
    前記第1光学系からの第一のビームと、前記第2光学系からの第二のビームとをそれぞれ反射する反射部材と、を備えたことを特徴とするステージ装置。
  18. 請求項17記載のステージ装置において、
    前記反射部材は、前記移動面に対して交差する角度を有した第1反射面と、該第1反射面に対して交差する角度を有した第2反射面とを備えていることを特徴とするステージ装置。
  19. 請求項18記載のステージ装置において、
    前記第1反射面と前記第2反射面とは一体的に設けられていることを特徴とするステージ装置。
  20. 請求項15から請求項19のいずれか一項に記載のステージ装置であって、
    前記第1光学系と前記第2光学系とはそれぞれ複数設けられており、
    前記位置検出装置は、前記第1移動ステージの傾斜量と、前記第2ステージの傾斜量とを検出することを特徴とするステージ装置。
  21. 請求項1から請求項20のいずれか一項に記載のステージ装置であって、
    前記位置検出装置は、干渉計を有していることを特徴とするステージ装置。
  22. ステージ装置を用いて基板にパターンを露光する露光装置において、
    前記ステージ装置として、請求項1から請求項21のいずれか一項に記載のステージ装置を用いたことを特徴とする露光装置。
  23. 基板に供給された液体を介してパターンを前記基板に露光する露光装置において、
    前記基板を保持する保持面を有した第1基板テーブルと、
    該第1基板テーブルの下方に設けられ、少なくとも1つの側面が前記第1基板テーブルの側面よりも内側に位置する第1ステージ本体と、
    該第1ステージ本体の前記少なくとも1つの側面に設けられ、入射した光束を前記保持面と交差する方向に射出する第1光学部材と、
    該第1光学部材と協働して、前記基板の前記保持面と交差する方向の位置を検出する第1位置検出装置と、を備えたことを特徴とする露光装置。
  24. 請求項23に記載の露光装置において、
    前記第1ステージ本体に設けられた第1可動子と、該第1可動子と協働する第1固定子とを有し、前記第1ステージ本体を駆動する第1駆動装置を備えたことを特徴とする露光装置。
  25. 請求項24に記載の露光装置において、
    前記ステージ本体は開口部を有し、前記可動子は前記開口部に設けられていることを特徴とする露光装置。
  26. 請求項23に記載の露光装置において、
    保持面を有した第2基板テーブルと、
    該第2基板テーブルの下方に設けられ、少なくとも1つの側面が前記第2基板テーブルの側面よりも内側に位置する第2ステージ本体と、
    該第2ステージ本体の前記少なくとも1つの側面に設けられ、入射した光束を前記保持面と交差する方向に射出する第2光学部材と、
    該第2光学部材と協働して、前記保持面と交差する方向の位置を検出する第2位置検出装置と、を備えたことを特徴とする露光装置。
  27. 請求項26に記載の露光装置。
    前記第2ステージ本体に設けられた第2可動子と、該第2可動子と協働する第2固定子とを有し、前記第2ステージ本体を駆動する第2駆動装置を備えたことを特徴とする露光装置。
  28. 請求項27に記載の露光装置において、
    前記第1駆動装置と前記第2駆動装置とを制御して、前記第1ステージ本体と前記第2ステージ本体とを近接させる制御装置を備えたことを特徴とする露光装置。
  29. 請求項28に記載の露光装置において、
    前記制御装置は、前記基板への前記パターンの露光終了後に、前記第1ステージ本体と前記第2ステージ本体とを近接させることを特徴とする露光装置。
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