JPWO2006013778A1 - 脚式移動ロボットの制御方法 - Google Patents

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Abstract

ロボット(1)を対象物(A)に対向させた状態で、対象物(A)にロボットから力が作用しないようにしつつ、ロボット(1)の重心(G)が対象物(A)の移動させるべき向きに運動量を持ち、または上体(2)が角運動量を持つようにロボット(1)の上体(2)を運動させる第1ステップと、重心(G)に運動量を持たせ、または上体(2)に角運動量を持たせた状態で、ロボット(1)の上体(2)設けた腕体(5)の手先(7)から、対象物(A)に力を作用させ、該対象物(A)の移動を開始する第2ステップとを備える。これにより、対象物をロボットにより移動させる場合にその移動の開始前と開始後とでZMPが大きく変化するのを防止しつつ、ロボットの運動を滑らかに変化させる。

Description

本発明は脚式移動ロボットの制御方法に関し、特に該ロボットによりある対象物を移動させる場合の制御方法に関する。
脚式移動ロボットにより対象物を移動させる作業を行う技術としては、例えば本願出願人による特開平10−230485号公報(以下、特許文献1という)に見られるものが知られている。
この技術では、ロボットの運動により発生する慣性力と、ロボットに作用する重力および外力との合力が目標ZMP(目標床反力中心点)まわりに発生するモーメントの鉛直成分を除く成分(水平成分)が0になる(目標床反力中心点に作用する床反力と上記合力とが釣り合う)という動力学的平衡条件を満たすように、目標歩容を生成するようにしている。
前記特許文献1に見られる技術では、例えば対象物を押す作業を開始する前は、対象物からロボットが受ける反力(外力)は0であるから、ロボットの運動により発生する慣性力と重力との合力が目標ZMPまわりに発生するモーメントの水平成分が0になるように歩容が生成されることとなる。そして、対象物を押す作業を開始するときから、上記慣性力と重力と0でない外力との合力が目標ZMPまわりに発生するモーメントの水平成分が0になるように歩容が生成されることとなる。
このため、対象物を押す作業を開始するときに、外力が急変することで、ZMPが急変する。このため、対象物を押す前と後とでロボットの運動状態を滑らかに変化させながら、ZMPをロボットの接地面(より詳しくは、いわゆる支持多角形)の適正な範囲内に収めることが困難となって、ロボットの安定性を確保することが困難となる恐れがあった。ここで、支持多角形は、ロボットの接地面を含む最小の凸多角形である。
そこで、例えば対象物を押す作業を開始したときにロボット(ここでは2足移動ロボットとする)に作用する反力によるZMPの変化を考慮し、対象物を押す作業を開始する前に、ロボットを前傾姿勢にして腕体の手先(より一般的には対象物を押すために対象物に係合させる部位)を対象物に当接させると共に、両脚体を前後に開いて着地させる。そして、この状態から、腕体を介して対象物に力を加えることが考えられる。この場合、両脚体を前後に開くことで、対象物を移動させるべき方向での支持多角形の長さが長くなるので、ロボットから対象物に力を加えることで、ZMPが急変しても該ZMPが適切な範囲に収まるようにして、ロボットの安定性を保ちつつ、対象物を押すことが可能となる。
しかし、このようにした場合には、対象物を押す作業を開始する前に、ロボットの体勢を上記のように整える特別な動作制御が必要となる。このため、対象物を押す作業を迅速に開始することができない。また、ロボットの1つの脚体だけを接地させているような状況では、対象物を押す作業を開始することが困難である。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、対象物をロボットにより移動させる場合にその移動の開始前と開始後とでZMPが大きく変化するのを防止しつつ、ロボットの運動を滑らかに変化させることができる制御方法を提供することを目的とする。
本発明の脚式移動ロボットの制御方法の第1発明は、かかる目的を達成するために、上体から延設された複数の脚体を備える脚式移動ロボットにより対象物を移動させるための動作を該ロボットに行わせる制御方法であって、前記ロボットを前記対象物に対向させた状態で、該対象物にロボットから力が作用しないようにしつつ、ロボットの重心が該対象物の移動させるべき向きに運動量を持つように該ロボットの上体を運動させる第1ステップと、該重心に運動量を持たせた状態で、ロボットの上体に設けた所定の部位から、前記対象物に力を作用させ、該対象物の移動を開始する第2ステップとを備えたことを特徴とする。
かかる第1発明によれば、前記第1ステップでは、ロボットの重心に運動量(並進運動量)を持たせるために、ロボットの上体の加速度運動を行なうこととなる。この場合、重心の運動による慣性力が発生するものの、ロボットから対象物に力を作用させないようにする(ロボットから対象物に作用する力が0もしくはほぼ0になるようにする)ので、対象物からロボットが受ける反力もほぼ0になる。また、第1ステップでは、ロボットが対象物から反力をほとんど受けない状態でロボットの重心に運動量を持たせればよいので、上体の運動加速度、ひいては重心の運動加速度の大きさをさほど大きくする必要はない。従って、第1ステップでは、ZMPがロボットの接地面(脚体の接地面)を含む最小の凸多角形である支持多角形内に余裕をもって収めることが可能である。なお、本明細書では、ZMPは、ロボットの運動(重心の運動)によって発生する慣性力とロボットに作用する重力とロボットが対象物から受ける反力との合力が、その点まわりに発生するモーメントの水平成分が0となるような床面上の点を意味する。
この第1ステップに続く前記第2ステップでは、ロボットの重心が運動量を持った状態で、ロボットの所定の部位から対象物に力を作用させるので、対象物からロボットが受ける反力と逆向きの慣性力をロボットの重心に発生させながら(換言すれば反力によってロボットの重心の運動量を減少させながら)、対象物の移動を開始することが可能となる。このため、ロボットから対象物に力を作用させて該対象物を移動させることを開始したときに、対象物からロボットが受ける反力と、これと逆向きの重心の慣性力との和(ベクトル和)を小さくすることができる。そのため、ZMPが前記支持多角形から逸脱したり、該支持多角形の端に偏ったりするのを回避して、該ZMPを第1ステップの場合と同様に支持多角形内に余裕をもって収めるようにすることができる。
従って、本発明によれば、対象物を移動させるときに、その移動方向でZMPの存在可能範囲である支持多角形が広がるような特別な姿勢にロボットを制御したりすることなく、ZMPが対象物の移動開始前(第1ステップ)と、移動開始後(第2ステップ)との間で、ZMPが急激に変化するのを抑制しつつ、ロボットの運動を滑らかに変化させることが可能となる。
前記第1発明は、ロボットの重心の並進運動の運動量を利用するものであるが、角運動量を利用するようにしてもよい。すなわち、本発明の脚式移動ロボットの制御方法の第2発明は、上体から延設された複数の脚体を備える脚式移動ロボットにより対象物を移動させるための動作を該ロボットに行わせる制御方法であって、前記ロボットを前記対象物に対向させた状態で、該対象物にロボットから力が作用しないようにしつつ、ロボットの上体が該対象物の移動させるべき向きに該ロボットの重心まわりの角運動量を持つように該ロボットの上体を運動させる第1ステップと、該上体に角運動量を持たせた状態で、ロボットの上体に設けた所定の部位から、前記対象物に力を作用させ、該対象物の移動を開始する第2ステップとを備えたことを特徴とする。
かかる第2発明によれば、前記第1ステップでは、ロボットの重心まわりの角運動量を前記上体に持たせるために、ロボットの上体の姿勢変化運動(角加速度を伴う上体の傾斜運動)を行なうこととなる。この場合、ロボットの上体の姿勢変化運動による慣性力が発生するものの、前記第1発明と同様に、ロボットから対象物に力を作用させないようにするので、対象物からロボットが受ける反力も0またはほぼ0になる。また、第1ステップでは、ロボットが対象物から反力をほとんど受けない状態でロボットの上体に角運動量を持たせればよいので、上体の角加速度をさほど大きくする必要はない。従って、第1ステップでは、第1発明と同様に、ZMPを前記支持多角形内に余裕をもって収めることが可能である。
そして、この第1ステップに続く前記第2ステップでは、ロボットの上体が角運動量を持った状態で、ロボットの所定の部位から対象物に力を作用させるので、対象物からロボットが受ける反力によってロボットの上体の重心まわりの角運動量を減少させながら、対象物の移動を開始することが可能となる。このため、ロボットから対象物に力を作用させて該対象物を移動させることを開始したときに、対象物からロボットが受ける反力によってロボットの重心まわりに発生するモーメントと、これと逆向きの上体の角加速度(角速度の減速)に伴う慣性力(モーメント)との和(ベクトル和)を小さくすることができる。そのため、ZMPが前記支持多角形から逸脱したり、該支持多角形の端に偏ったりするのを回避して、該ZMPを第1ステップの場合と同様に支持多角形内に余裕をもって収めるようにすることができる。
従って、第2発明によれば、第1実施形態と同様に、対象物を移動させるときに、その移動方向でZMPの存在可能範囲である支持多角形が広がるような特別な姿勢にロボットを制御したりすることなく、ZMPが対象物の移動開始前(第1ステップ)と、移動開始後(第2ステップ)との間で、ZMPが急激に変化するのを抑制しつつ、ロボットの運動を滑らかに変化させることが可能となる。
また、第1発明と第2発明とを複合し、ロボットの重心の並進運動の運動量と上体の角運動量との両者を併用してもよい。すなわち、本発明の脚式移動ロボットの制御方法の第3発明は、上体から延設された複数の脚体を備える脚式移動ロボットにより対象物を移動させるための動作を該ロボットに行わせる制御方法であって、前記ロボットを前記対象物に対向させた状態で、該対象物にロボットから力が作用しないようにしつつ、ロボットの重心が該対象物の移動させるべき向きに運動量を持つと共に該ロボットの上体が該対象物の移動させるべき向きに角運動量を持つように該ロボットの上体を運動させる第1ステップと、該ロボットの重心および上体にそれぞれ前記運動量および角運動量を持たせた状態で、ロボットの上体に設けた所定の部位から、前記対象物に力を作用させ、該対象物の移動を開始する第2ステップとを備えたことを特徴とする。
かかる第3発明によれば、前記第1ステップでは、ロボットの重心の加速度運動(並進加速度運動)と上体の角加速度運動を行なうこととなるものの、これらの運動は、ロボットが対象物から反力をほとんど受けない状態で行なわれる。このため、第1発明および第2発明と同様に、第1ステップでは、ZMPがロボットの接地面(脚体の接地面)を含む最小の凸多角形である支持多角形内に余裕をもって収めることが可能である。
また、この第1ステップに続く第2ステップでは、ロボットの重心が並進運動量を持ち、且つ上体が角運動量を持った状態で、ロボットの所定の部位から対象物に力を作用させるので、前記第1発明および第2発明と同様に、ロボットから対象物に力を作用させて該対象物を移動させることを開始したときに、ZMPが前記支持多角形から逸脱したり、該支持多角形の端に偏ったりするのを回避して、該ZMPを第1ステップの場合と同様に支持多角形内に余裕をもって収めるようにすることができる。
従って、前記第1発明および第2発明と同様に、対象物を移動させるときに、その移動方向でZMPの存在可能範囲である支持多角形が広がるような特別な姿勢にロボットを制御したりすることなく、ZMPが対象物の移動開始前(第1ステップ)と、移動開始後(第2ステップ)との間で、ZMPが急激に変化するのを抑制しつつ、ロボットの運動を滑らかに変化させることが可能となる。
前記第1〜第3発明では、前記所定の部位が、前記上体から延設された腕体であると共に、該腕体には、その先端部と上体との距離を変更可能とする少なくとも一つ以上の関節が設けられているときには、前記第1ステップの前に、前記腕体の少なくとも先端部を前記対象物に接触させるステップを備え、前記第1ステップにおける前記上体の運動を、該腕体の少なくとも先端部を前記対象物に接触させた状態で前記関節を動作させつつ実行することが好ましい(第4発明)。
この第4発明によれば、前記第1ステップでは、ロボットの腕体の先端部を対象物に接触させた状態で該腕体の関節を動作させることで、ロボットから対象物に力が作用しないように、ロボットの上体の運動を行なって、ロボットの重心に並進運動量を持たせたり、上体に角運動量を持たせることができる。具体的には、対象物を移動させるためにロボットの上体を対象物に近づけるべきとき(例えば対象物を押して移動させようとするとき)には、該上体と腕体の先端部との距離が短くなっていくように該腕体の関節を動作させればよい。また、対象物を移動させるためにロボットの上体を対象物から遠ざけるべきとき(例えば対象物を引いて移動させようとするとき、あるいは、対象物を持ち上げようとするとき)には、、該上体と腕体の先端部との距離が長くなっていくように該腕体の関節を動作させればよい。そして、腕体の先端部を対象物に接触させたまま、前記第2ステップに移行して、該腕体から対象物に力を作用させるので、第1ステップから第2ステップへの移行を円滑に行なうことができる。
かかる第4発明では、前記腕体の少なくとも先端部を前記対象物に接触させるステップは、前記ロボットの移動停止状態で実行されることが好ましい(第5発明)。これによれば、対象物に腕体を対象物の接触させる動作と、これに続く、第1ステップ、第2ステップとからなる一連の動作を円滑に行なうことができる。
なお、前記第1〜第5発明は、前記脚体が2本である場合、すなわち脚式移動ロボットが2足移動ロボットである場合に好適である(第6発明)。
補足すると、本発明において、対象物の移動は、対象物を床面上で移動させる場合に限らず、該対象物を床面から持ち上げるような移動も含まれる。
本発明の第1実施形態を以下図1〜図3を参照して説明する。
図1は本実施形態の脚式移動ロボットの概略構成を側面視で示す図である。このロボット1は、2足移動ロボットであり、上体(基体)2にから下方に延設された2つの脚体3,3と、上体2の左右(紙面に垂直な方向)の両側部から延設された2つの腕体4,4と、上体2の上端部に支持された頭部5とを備えている。なお、図1は側面図であるため、脚体3と腕体4とは、ロボット1の前方に向かって右側のもののみが図示されている(左側の脚体および腕体はそれぞれ図面上、右側の脚体3および腕体4と重なっている)。
各脚体3は、上体2に股関節3aを介して連結され、該脚体3の先端部の足平6と股関節3aとの間に膝関節3bおよび足首関節3cを備えている。これらの股関節3a、膝関節3bおよび足首関節3cは、1軸または複数軸回りの回転動作が可能となっている。例えば股関節3aは3軸回りの回転動作、膝関節3bは1軸回りの回転動作、足首関節3cは2軸回りの回転動作が可能となっている。この場合、各脚体3の足平6は上体2に対して6自由度の運動が可能となる。
各腕体4は、上体2に肩関節4aを介して連結され、該腕体4の先端部の手先7と肩関節4aとの間に肘関節4bおよび手首関節4cを備えている。これらの肩関節4a、肘関節4bおよび手首関節4cは、1軸または複数軸回りの回転動作が可能となっている。例えば肩関節4aは3軸回りの回転動作、肘関節4bは1軸回りの回転動作、手首関節4cは3軸回りの回転動作が可能となっている。この場合、各腕体4の手先7は上体2に対して7自由度の運動が可能となる。そして、各腕体4は、その関節4a,4b,4cの動作によって、該腕体4の先端部である手先7と上体2との距離が変更可能とされている。なお、腕体4,4は、本発明における所定の部位に相当するものである。
補足すると、脚体3および腕体4の自由度、あるいは関節の個数もしくは各関節の回転軸数は、必ずしも上記通りにする必要はなく、ロボット1に行わせたい運動形態などに応じて適宜設定されていればよい。例えば、腕体4は、その手先7(先端部)と上体2との距離を変更可能とする一つの関節だけを備えるものであってもよい。
各脚体3および各腕体4の各関節には、電動モータなどの関節アクチュエータ(図示省略)が備えられており、その関節アクチュエータを駆動することで、各脚体3および各腕体4の所望の運動が行なわれるようになっている。そして、上体2には、マイクロコンピュータなどを含む制御ユニット10が搭載されており、この制御ユニット10により各関節アクチュエータの動作、ひいては、各脚体3および各腕体4の運動が制御される。
次に、本実施形態のロボット1によって、ある対象物を移動する作業、例えば対象物を押して移動させる作業を行う場合における該ロボット1の動作制御について図2および図3を参照して説明する。図2(a)〜(e)は対象物A(図示の例では台車)とロボット1との位置関係を側面視で時系列的に示す図であり、図3(a)〜(e)は、ロボット1の重心およびZMPの水平面位置を図2(a)〜(e)にそれぞれ対応させて時系列的に示す図である。なお、図3(a)〜(e)では、ZMPを×印で示している。
まず、図2(a)に示すように、ロボット1を対象物Aに対向させ(ロボット1の前方正面に対象物Aが存するようにする)、両腕体4,4の手先7,7を対象物Aに当接させる。この場合、両腕体4,4の手先7,7は、対象物Aに押す力が作用しないように(対象物Aにロボット1から作用する力がほぼ0になるように)対象物Aに当接(接触)させる。なお、この例では、ロボットの1の両脚体2,2は左右に並列した状態で継続的に接地され、ロボット1は移動を停止している。また、本実施形態で説明する例では、ロボットの1の両脚体2,2は左右に並列させているが、両足平6,6の接地位置が前後にずれていてもよい。
この図2(a)の状態では、ロボット1の重心Gはほぼ静止しており、側面視で見て、足平6の上方に位置している。この状態では、ロボット1のZMPは、図3(a)に示す如く、ロボット1の接地面(両足平6,6の接地面)を含む最小の凸多角形である支持多角形Sのほぼ中央部で、重心Gの鉛直下方に位置している。換言すれば、図2(a)の状態では、ZMPが図3(a)に示した位置になり、且つ、腕体4,4の手先7,7が上記のように対象物Aに接触するようにロボット1の姿勢制御が行なわれている。ここで、ロボット1のZMPは、前記したようにロボット1の運動(重心Gの運動)によって発生する慣性力とロボット1に作用する重力とロボット1が対象物Aから受ける反力(以下、対象物反力ということがある)との合力が、その点まわりに発生するモーメントの水平成分が0となるような床面上の点である。図2(a)の状態では、慣性力と対象物反力とがほぼ0であるため、重心Gの鉛直下方の床面上の点がZMPとなる。
次いで、図2(b)に示すように、両足平6,6を接地させたまま、上体2を前方に向かって加速する(上体2を加速しつつ対象物Aに近づける)ように、両脚体3,3を動作させる(各関節3a〜3cのアクチュエータの動作制御を行なう)。但し、このとき、両腕体4,4は、対象物Aに押す力が作用しないように(対象物Aにロボット1から作用する力がほぼ0になるように)、両腕体4,4を動作させる(各関節4a〜4cのアクチュエータの動作制御を行なう)。つまり、上体2の前方への加速によって、該上体2が対象物Aに近づいた分だけ、両腕体4,4の手先7,7を上体2に近づけるように両腕体4,4を動作させる。かかる図2(b)のロボット1の動作は、第1発明における第1ステップの動作に相当するものである。
この図2(b)の動作状態では、上体2の前方への加速によってロボット1の重心Gが前方に加速するので、該重心Gの慣性力(重心Gの並進運動の慣性力)は、図3(b)の矢印Y1で示すようにロボット1の後方に向かって発生する。また、ロボット1が受ける対象物反力はほぼ0である。このため、ZMPは、図3(b)で示すように、ロボット1の接地面(両足平6,6の接地面)を含む支持多角形Sの後方側に移動する。なお、ロボット1の上体2の前方への加速(ひいては重心Gの前方への加速)は、ZMPが支持多角形S内に収まり、また、急激な変化をしないように行なわれる。
次いで、図2(c)に示すように、両腕体4,4の手先7,7を突き出す動作(手先7,7を上体2から遠ざける動作)を開始して、ロボット1から対象物Aに前方に向かって力Fを作用させつつ、ロボット1の上体2の前方への運動速度を減速する。これにより、対象物Aをロボット1の前方に押す作業が開始される。かかる図2(c)の動作は本発明における第2ステップの動作に相当するものである。
この図2(c)の直前において、ロボット1の重心Gが前方に向かって運動(並進運動)しているので、図2(c)の状態では、ロボット1の重心Gの運動量が減少しつつ、対象物Aの運動量が増加して該対象物Aがロボット1の前方に向かって移動し始める。つまり、ロボット1の重心Gの運動量の一部もしくは全部が対象物Aの運動量に変換される。従って、図2(c)の状態では、ロボット1の重心Gの慣性力は、図3(c)に矢印Y2で示すようにロボット1の前方に向かって発生する。また、重心Gには、ロボット1から対象物Aに作用させる力Fの反力、すなわち、対象物反力F’(=−F)が対象物Aから作用する。このため、ZMPは、ロボット1の接地面(両足平6,6の接地面)を含む支持多角形Sの端に偏りすぎることなく、支持多角形Sの中央付近に位置する。
次いで、図2(d)に示す如く、対象物Aが自走してロボット1から離れる。本実施形態で説明する例では、この図2(d)の状態以降、ロボット1は、その重心Gが、平面視で見て支持多角形Sのほぼ中央部に移動し、最終的に図2(e)示すロボット1の姿勢状態になるように制御される。この場合、ZMPが、例えば図3(d),(e)に示すように支持多角形Sのほぼ中央部に位置するようにロボット1の脚体3および腕体4の動作制御が行なわれる。なお、図3(d),(e)に示す例では、それぞれ図2(d),(e)の動作状態において重心Gの加速度運動(上体2の加速度運動)は行なわれていない(重心Gの慣性力が発生していない)としており、このため、ZMPは重心Gの鉛直直下に位置している。図2(d)の状態以降は、ロボット1に対象物反力を含む外力(床反力を除く)が作用しないので、支障なく、上記のようにZMPを支持多角形Sのほぼ中央部にほぼ維持することができる。
以上説明したロボット1の動作(対象物Aを押して移動させる動作)によって、ZMPの変化を比較的小さなものに抑制して、該ZMPを支持多角形内に余裕をもって収めることができる。従って、対象物Aを押し始める前に両脚体2,2の足平6,6を意図的に前後に開いて着地させたりする必要がなく、ロボット1による対象物Aの移動作業を迅速かつ円滑に開始することができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。なお、本実施形態は、ロボットの構成は、前記第1実施形態のものと同一であるので、第1実施形態と同一の参照符号を用いて説明を省略する。
本実施形態は、ロボット1によって、対象物Aを押して移動させる作業を行う場合における該ロボット1の動作制御のみが第1実施形態と相違するものである。以下、その動作制御について図4および図5を参照して説明する。図4(a)〜(f)は対象物A(図示の例では台車)とロボット1との位置関係を側面視で時系列的に示す図であり、図5(a)〜(f)は、ロボット1の重心およびZMPの水平面位置を図4(a)〜(f)にそれぞれ対応させて時系列的に示す図である。なお、図5(a)〜(f)では、ZMPを×印で示している。
まず、図4(a)に示すように、ロボット1を対象物Aに対向させ(ロボット1の前方正面に対象物Aが存するようにする)、両腕体4,4の手先7,7を対象物Aに当接させる。この場合、両腕体4,4の手先7,7は、対象物Aに押す力が作用しないように(対象物Aにロボット1から作用する力がほぼ0になるように)対象物Aに当接(接触)させる。なお、この例では、ロボットの1の両脚体2,2は左右に並列した状態で継続的に接地され、ロボット1は移動を停止している。また、本実施形態で説明する例では、ロボットの1の両脚体2,2は左右に並列させているが、両足平6,6の接地位置が前後にずれていてもよい。
この図4(a)の状態は、前記第1実施形態における図2(a)の状態と同じである。すなわち、ロボット1の重心Gはほぼ静止しており、側面視で見て、足平6の上方に位置している。そして、この状態では、第1実施形態と同様に、ロボット1のZMPは、図5(a)に示す如く、ロボット1の接地面(両足平6,6の接地面)を含む支持多角形Sのほぼ中央部で、重心Gの鉛直下方に位置している。
次いで、図4(b)に示すように、両足平6,6を接地させたまま、ロボット1の腰部(股関節3aの付近の部位)を前方に若干突き出すと共に、上体2の姿勢を後傾側に傾けるように両脚体3,3のそれぞれの各関節3a〜3cのアクチュエータの動作制御を行なう。この場合、ロボット1の腰部の突き出し動作と、上体2の後傾動作とは、それらの動作によって発生する慣性力が十分に小さなものとなるように比較的ゆっくり行なわれると共に、ロボット1の重心Gが図4(a)の状態から前後方向に大きく動くことがないように行なわれる。また、このとき、両腕体4,4にあっては、各腕体4の関節4a〜4cのアクチュエータの動作制御によって、ロボット1の各腕体4の手先7と対象物Aとの間の作用力がほぼ0となる状態で該手先7が対象物Aに接触した状態に維持される。
この図4(b)の動作は、上記の如く行なわれるので、この動作時のZMPは、図5(b)に示す如く、支持多角形Sのほぼ中央部でロボット1の重心Gのほぼ鉛直直下の位置に維持される。なお、上記の例では、図4(b)の動作をゆっくり行なうようにしたが、ZMPが支持多角形S内の概ね中央付近に収まる範囲で、ロボット1の上体2に角加速度を発生させたり、重心Gに加速度(並進加速度)を発生させるようにしてもよい。
次いで、図4(c)に示すように、両足平6,6を接地させたまま、ロボット1の上体2を前傾側(上体2が対象物Aに近づく向きで図4(c)中の矢印Y3の向き)に加速しつつ傾けるように、両脚体3,3を動作させる(各関節3a〜3cのアクチュエータの動作制御を行なう)。これにより、上体2にロボット1の重心Gまわりの角運動量を持たせる(角運動量を増加させる)。但し、このとき、両腕体4,4は、対象物Aに押す力が作用しないように(対象物Aにロボット1から作用する力がほぼ0になるように)、各関節4a〜4cのアクチュエータの動作制御が行なわれる。つまり、上体2の前傾動作によって、該上体2が対象物Aに近づいた分だけ、両腕体4,4の手先7,7を上体2に近づけるように両腕体4,4を動作させる。なお、このとき、ロボット1の重心Gは、動かないようにしてもよいが、図示の例では、前方に向かって(対象物Aに向かって)多少加速している。
この図4(c)の動作状態では、上体2の前傾(前傾方向への角運動量の増加)によって、それと逆向きの慣性力(モーメント。図5(c)の破線矢印Y4を参照)が重心Gのまわりに発生する。なお、図5では破線矢印は、上体2の姿勢傾斜運動に伴う慣性力(モーメント)を示している。この場合、該慣性力の向きは、破線矢印の向きが前向きであるとき、上体2の前傾方向の向きであるとし、破線矢印の向きが後向きであるとき、上体2の後傾方向の向きであるとする。
また、本実施形態の例では、上記の如くロボット1の重心Gも多少、前方に加速するので、該重心Gの慣性力が図5(c)に矢印Y5で示す如く、ロボット1の後方に向かって発生する。また、ロボット1が受ける対象物反力はほぼ0である。このため、ZMPは、図5(c)で示すように、支持多角形Sの後方側に移動する。なお、ロボット1の上体2の前傾動作は、ZMPが支持多角形S内に収まり、また、急激な変化をしないように行なわれる。
以上のようにして、図4(c)の動作によって、ロボット1は、その上体2が重心Gのまわりに角運動量(前傾方向の角運動量)を持つと共に、重心Gが前方への運動量(並進運動量)を持つこととなる。なお、この図4(c)の動作は、前記第2発明、あるいは第3発明における第1ステップの動作に相当するものである。
次いで、図4(d)に示すように、両腕体4,4の手先7,7を突き出す動作(手先7,7を上体2から遠ざける動作)を開始して、ロボット1から対象物Aに前方に向かって力Fを作用させつつ、ロボット1の上体2の前傾側への角運動量を減少させる(上体2の傾き速度を減速する)。このとき、ロボット1の重心Gの前方への運動速度も減速される。これにより、対象物Aをロボット1の前方に押す作業が開始される。かかる図4(d)の動作は前記第2発明あるいは第3発明における第2ステップの動作に相当するものである。
この図4(d)の直前において、ロボット1の上体2が対象物Aに近づくように前傾運動をしている(重心Gのまわりの角運動量をもっている)。また、ここでの例では、ロボット1の重心Gも前方に向かって並進運動をしている。このため、図4(d)の状態では、ロボット1の上体2の角運動量が減少すると共に、ロボット1の重心Gの運動量が減少しつつ、対象物Aの運動量が増加して該対象物Aがロボット1の前方に向かって移動し始める。つまり、ロボット1の上体2の角運動量と重心Gの運動量との一部が対象物Aの運動量に変換される。従って、図4(d)の状態では、ロボット1の上体2には、図5(d)に破線矢印Y6で示す如く、前傾方向に慣性力(モーメント)が発生し、また、ロボット1の重心Gには、図5(d)に矢印Y7で示す如くロボット1の前方に慣性力(並進慣性力)が発生する。そして、重心Gには、ロボット1から対象物Aに作用させる力Fの反力、すなわち、対象物反力F’(=−F)が対象物Aから作用する。このため、ZMPは、図5(d)に示す如く、ロボット1の接地面(両足平6,6の接地面)を含む支持多角形Sの端に偏りすぎることなく、支持多角形Sの中央付近に位置する。
次いで、図4(e)に示す如く、対象物Aが自走してロボット1から離れる。本実施形態で説明する例では、この図4(e)の状態以降、ロボット1は、その上体2の姿勢が図4(e),(f)に示す如く、鉛直姿勢に戻されると共に、重心Gが、平面視で見て支持多角形Sのほぼ中央部に移動し、最終的に図4(f)示すロボット1の姿勢状態になるように制御される。この場合、ZMPが、例えば図5(e),(f)に示すように支持多角形Sのほぼ中央部に位置するようにロボット1の脚体3および腕体4の動作制御が行なわれる。なお、図5(e),(f)に示す例では、上体2の姿勢の鉛直姿勢への復元と重心Gの移動がゆっくり行われ(このため慣性力がほとんど発生しない)、ZMPは重心Gの鉛直直下に位置している。図4(e)の状態以降は、ロボット1に対象物反力を含む外力(床反力を除く)が作用しないので、支障なく、上記のようにZMPを支持多角形Sのほぼ中央部にほぼ維持することができる。
第2実施形態では、以上説明したロボット1の動作(対象物Aを押して移動させる動作)によって、対象物Aを押し始める直前の上体2の角運動量と、重心Gの運動量(並進運動量)とを利用して、ZMPの変化を比較的小さなものに抑制しつつ、該ZMPを支持多角形内に余裕をもって収めることができる。従って、第1実施形態と同様に、対象物Aを押し始める前に両脚体2,2の足平6,6を意図的に前後に開いて着地させたりする必要がなく、ロボット1による対象物Aの移動作業を迅速かつ円滑に開始することができる。
なお、前記第2実施形態では、対象物Aの移動を開始する直前に上体2に角運動量を発生させるときに、ロボット1の重心Gにも運動量(並進運動量)を発生さえるようにしたが、重心Gが動かないようにしつつ、上体2に角運動量を発生させるようにしてもよい。
また、以上説明した各実施形態では、両脚体2,2の足平6,6を左右方向に並列させて着地したまま、対象物Aを移動させる場合を例に採って説明したが、一方の脚体2の足平6のみを接地させた状態で、対象物Aの移動を行なうようにすることも可能である。
また、前記各実施形態では、対象物Aを押して移動させる前に、腕体4,4の手先7,7を対象物Aに当接させるようにしたが、ロボット1の重心Gに運動量を持たせたり、あるいは、上体2に角運動量をもたせるように上体3を運動させながら、腕体4,4の手先7,7を対象物Aに当接させるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、対象物Aを押して移動させる場合を例に採って説明したが、対象物Aを引いて移動させる場合についても本発明を適用できる。この場合には、対象物Aに引く力を作用させる前に、ロボット1の重心Gが後方側に運動量を持ち、あるいは、ロボット1の上体2が後傾側に角運動量を持つように上体2を後方側もしくは後傾側に加速し、その後、ロボット1から対象物Aに引く力を作用させるようにすればよい。
さらに、対象物をロボット1により持ち上げるような場合にも、本発明を適用できる。この場合には、例えばロボット1の上体2を前傾させ、腕体4,4の手先7,7で対象物を把持した状態で、対象物にその持ち上げ方向の力が作用しないようにしつつ、ロボット1の上体2の姿勢を鉛直姿勢に向けて加速しつつ引き起こす。これにより、ロボット1の上体2に後傾方向の角運動量を発生させる。そして、このようにロボット1の上体2に角運動量を発生させた状態で、腕体4,4から対象物に持ち上げ方向の力を作用させ、該角運動量を利用して、該対象物を持ち上げるようにすればよい。
以上のように、本発明は、2足移動ロボットなどの脚式移動ロボットにより、種々様々の対象物を押して移動させる、あるいは、引いて移動させる、あるいは持ち上げるなどの作業を行う場合に、対象物の移動の開始前と開始後とでロボットの姿勢の安定性を容易に確保できるものとして有用である。
本発明の第1実施形態における脚式移動ロボットとしての2足移動ロボットを側面視で示す図。 図2(a)〜(e)は第1実施形態における対象物とロボットとの位置関係を側面視で時系列的に示す図。 図3(a)〜(e)は第1実施形態におけるロボット1の重心およびZMPの水平面位置を図2(a)〜(e)にそれぞれ対応させて時系列的に示す図。 図4(a)〜(f)は第2実施形態における対象物とロボットとの位置関係を側面視で時系列的に示す図。 図3(a)〜(f)は第2実施形態におけるロボット1の重心およびZMPの水平面位置を図2(a)〜(f)にそれぞれ対応させて時系列的に示す図。

Claims (6)

  1. 上体から延設された複数の脚体を備える脚式移動ロボットにより対象物を移動させるための動作を該ロボットに行わせる制御方法であって、
    前記ロボットを前記対象物に対向させた状態で、該対象物にロボットから力が作用しないようにしつつ、ロボットの重心が該対象物の移動させるべき向きに運動量を持つように該ロボットの上体を運動させる第1ステップと、
    該重心に運動量を持たせた状態で、ロボットの上体に設けた所定の部位から、前記対象物に力を作用させ、該対象物の移動を開始する第2ステップとを備えたことを特徴とする脚式移動ロボットの制御方法。
  2. 上体から延設された複数の脚体を備える脚式移動ロボットにより対象物を移動させるための動作を該ロボットに行わせる制御方法であって、
    前記ロボットを前記対象物に対向させた状態で、該対象物にロボットから力が作用しないようにしつつ、ロボットの上体が該対象物の移動させるべき向きに該ロボットの重心まわりの角運動量を持つように該ロボットの上体を運動させる第1ステップと、
    該上体に角運動量を持たせた状態で、ロボットの上体に設けた所定の部位から、前記対象物に力を作用させ、該対象物の移動を開始する第2ステップとを備えたことを特徴とする脚式移動ロボットの制御方法。
  3. 上体から延設された複数の脚体を備える脚式移動ロボットにより対象物を移動させるための動作を該ロボットに行わせる制御方法であって、
    前記ロボットを前記対象物に対向させた状態で、該対象物にロボットから力が作用しないようにしつつ、ロボットの重心が該対象物の移動させるべき向きに運動量を持つと共に該ロボットの上体が該対象物の移動させるべき向きに角運動量を持つように該ロボットの上体を運動させる第1ステップと、
    該ロボットの重心および上体にそれぞれ前記運動量および角運動量を持たせた状態で、ロボットの上体に設けた所定の部位から、前記対象物に力を作用させ、該対象物の移動を開始する第2ステップとを備えたことを特徴とする脚式移動ロボットの制御方法。
  4. 前記所定の部位は、前記上体から延設された腕体であると共に、該腕体には、その先端部と上体との距離を変更可能とする少なくとも一つ以上の関節が設けられており、前記第1ステップの前に、前記腕体の少なくとも先端部を前記対象物に接触させるステップを備え、前記第1ステップにおける前記上体の運動を、該腕体の少なくとも先端部を前記対象物に接触させた状態で前記関節を動作させつつ実行することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の脚式移動ロボットの制御方法。
  5. 前記腕体の少なくとも先端部を前記対象物に接触させるステップは、前記ロボットの移動停止状態で実行されることを特徴とする請求項4記載の脚式移動ロボットの制御方法。
  6. 前記脚体は、2本であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の脚式移動ロボットの制御方法。
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