JPWO2006011659A1 - 複合アンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
複合アンテナ装置は地板と不平衡型アンテナと平衡型アンテナとを備える。不平衡型アンテナは、地板に結合する第1の給電点と、第1の給電点に接続された第1端と第2端とを有する第1の放射導体と、第1の放射導体の第2端と接続された装荷導体とを有する。平衡型アンテナは、第2の給電点と、第2の給電点に接続された第2の放射導体と、第2の給電点に接続された第3の放射導体とを有する。装荷導体は、第1の給電点を通り地板に直角な直線について対称な形状を有する。第2の放射導体と第3の放射導体とはその直線について互いに対称な位置に配置され、その直線について互いに対称な形状を有する。この複合アンテナ装置は、不平衡型アンテナと平衡型アンテナとの間のアイソレーションを大きくできるので小型化できる。
Description
本発明は、各種無線通信機器に用いられる、複数のアンテナを備えた複合アンテナ装置に関する。
特開2003−298340号公報に開示されている複数にアンテナを有するダイバシティアンテナ等の複合アンテナ装置では、一般的にアンテナ間のアイソレーションを大きくする必要がある。アンテナ間のアイソレーションを大きくするためにアンテナの間隔は大きく設定される。
近年の携帯電話などの移動体通信機器は小型化が望まれている。このような通信機器に用いられる複合アンテナ装置においては複合アンテナ装置でのアンテナの間隔を大きくすることは困難であり、アンテナ間のアイソレーションを大きくできない。
近年の携帯電話などの移動体通信機器は小型化が望まれている。このような通信機器に用いられる複合アンテナ装置においては複合アンテナ装置でのアンテナの間隔を大きくすることは困難であり、アンテナ間のアイソレーションを大きくできない。
複合アンテナ装置は地板と不平衡型アンテナと平衡型アンテナとを備える。不平衡型アンテナは、地板に結合する第1の給電点と、第1の給電点に接続された第1端と第2端とを有する第1の放射導体と、第1の放射導体の第2端と接続された装荷導体とを有する。平衡型アンテナは、第2の給電点と、第2の給電点に接続された第2の放射導体と、第2の給電点に接続された第3の放射導体とを有する。装荷導体は、第1の給電点を通り地板に直角な直線について対称な形状を有する。第2の放射導体と第3の放射導体とはその直線について互いに対称な位置に配置され、その直線について互いに対称な形状を有する。
この複合アンテナ装置は、不平衡型アンテナと平衡型アンテナとの間のアイソレーションを大きくできるので小型化できる。
この複合アンテナ装置は、不平衡型アンテナと平衡型アンテナとの間のアイソレーションを大きくできるので小型化できる。
図1は本発明の実施の形態1における複合アンテナ装置の模式斜視図である。
図2は実施の形態1における複合アンテナ装置の使用時の状態を示す模式斜視図である。
図3は実施の形態1における複合アンテナ装置の使用時の状態を示す模式斜視図である。
図4は本発明の実施の形態2における複合アンテナ装置の側面図である。
図5は実施の形態2における複合アンテナ装置の回路図である。
図6は実施の形態2における複合アンテナ装置の使用時の状態を示す回路図である。
図7は実施の形態2における複合アンテナ装置の使用時の状態を示す回路図である。
図8は実施の形態2における複合アンテナ装置の別の回路図である。
図9は本発明の実施の形態3における複合アンテナ装置の側面図である。
図10は本発明の実施の形態3における複合アンテナ装置の上面図である。
参照番号の一覧
1 給電点(第1の給電点)
2 地板
3 放射導体(第1の放射導体)
4 装荷導体
5 不平衡型アンテナ
6 給電点(第2の給電点)
7 放射導体(第2の放射導体)
8 放射導体(第3の放射導体)
9 平衡型アンテナ
図2は実施の形態1における複合アンテナ装置の使用時の状態を示す模式斜視図である。
図3は実施の形態1における複合アンテナ装置の使用時の状態を示す模式斜視図である。
図4は本発明の実施の形態2における複合アンテナ装置の側面図である。
図5は実施の形態2における複合アンテナ装置の回路図である。
図6は実施の形態2における複合アンテナ装置の使用時の状態を示す回路図である。
図7は実施の形態2における複合アンテナ装置の使用時の状態を示す回路図である。
図8は実施の形態2における複合アンテナ装置の別の回路図である。
図9は本発明の実施の形態3における複合アンテナ装置の側面図である。
図10は本発明の実施の形態3における複合アンテナ装置の上面図である。
参照番号の一覧
1 給電点(第1の給電点)
2 地板
3 放射導体(第1の放射導体)
4 装荷導体
5 不平衡型アンテナ
6 給電点(第2の給電点)
7 放射導体(第2の放射導体)
8 放射導体(第3の放射導体)
9 平衡型アンテナ
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における複合アンテナ装置101の模式斜視図である。複合アンテナ装置101は不平衡アンテナ5と平衡アンテナ9よりなる。棒状の放射導体3の端部3Aが給電点1に接続され、給電点1を介して地板2に結合する。給電点1は地板2に結合する。放射導体3の端部3Aの反対側の端部3Bは棒状の装荷導体4での接続点4Aに接続されている。放射導体3と装苛導体4とは不平衡型アンテナ5を形成する。棒状の放射導体7、8のそれぞれの端部7A、8Aは給電点6に接続され、平衡型アンテナ9を形成している。装苛導体4は端部4Bとその反対側の端4Cとを有する。
不平衡型アンテナ5の装荷導体4は給電点1を通り地板2に直角な直線10について対称な形状を有する。平衡型アンテナ9の放射導体7と放射導体8とは直線10について互いに対称な位置に配置され、直線10について互いに対称な形状を有する。
複合アンテナ装置101の動作を以下に説明する。
図2は複合アンテナ装置101の不平衡型アンテナ5の使用時の模式斜視図である。給電点1から放射導体3を介して装荷導体4に流れる電流は、放射導体3と接続された接続点4Aから端部4B、4Cに向かう方向11に流れる。装荷導体4に流れる電流によって平衡型アンテナ9の放射導体7,8に励起される電流は、放射導体7,8のそれぞれの端部7B、8Bから給電点6に向かう方向12に流れる。放射導体7、8が直線10に対して互いに対称なので、給電点6における放射導体7,8の電位差が常に0となる。よって、不平衡型アンテナ5を使用している際に、不平衡型アンテナ5の平衡型アンテナ9への干渉は見かけ上無い、つまり不平衡型アンテナ5の使用時において、不平衡型アンテナ5平衡型アンテナ9に対するアイソレーションを大きくできる。
図3は複合アンテナ装置101の平衡型アンテナ9の使用時の状態を示す模式斜視図である。平衡型アンテナ9の使用時には、電流は、放射導体7の端部7Bから端部7A、給電点6、放射導体8の端部8Aを介して放射導体8の端部8Bに向かう方向13に流れる。放射導体7、8を流れる電流によって不平衡型アンテナ5の装荷導体4に励起される電流は、装荷導体4の端部4Bから端部4Cに向かう方向14に流れ、すなわち平衡型アンテナ9を流れる電流と逆向きに流れる。装荷導体4は直線10に対して対称な形状を有するので、装荷導体4の放射導体3と接続された接続点4Aでの電圧は常に0となる。したがって、平衡型アンテナ9を使用する際に平衡型アンテナ9の不平衡型アンテナ5への干渉が見かけ上無い、つまり平衡型アンテナ9の使用時における平衡型アンテナ9の不平衡型アンテナ5に対するアイソレーションを大きくできる。
上記のように、複合アンテナ装置101では、アンテナ5、9間の相互干渉による給電点1,6の電位変化が抑制される。したがって、アンテナ5、9間のアイソレーションを大きくでき、複合アンテナ装置101は小型化できる。
(実施の形態2)
図4は本発明の実施の形態2における複合アンテナ装置102の側面図である。図4において、図1に示す実施の形態1と同じ部分には同じ参照番号を付し説明を省略する。複合アンテナ装置102は、図1に示す複合アンテナ装置101の不平衡アンテナ5と平衡アンテナ9の代わりに不平衡アンテナ5Aと平衡アンテナ9Aを備える。不平衡アンテナ5Aは図1に示す装苛導体4の代わりに装苛導体504を備える。装苛導体504は棒状の導体504Aと、棒状の導体504Bと、導体504Aと導体504Bとを接続するインダクタ15よりなる。平衡型アンテナ9Aは図1に示す放射導体7の代わりに放射導体507を有する。放射導体507は棒状の導体507Aと、棒状の導体507Bと、導体507Aと導体507Bとを接続するインダクタ16よりなる。放射導体507は放射導体8より短い。装荷導体504は接続点504Dで放射導体3と接続されている。装苛導体504Aの接続点504Dからインダクタ15を含む部分1502は、装苛導体504Aの接続点504Dからインダクタ15を含まない反対側の部分2504より短い。
装荷導体504は地板2に対して給電点1を通り地板2に直角な直線10について電気的に対称になるよう、インダクタ15、16の値が調整されている。装苛導体504は2つの端504E、504Fを有し、接続点504Dで放射導体3の端3Bに接続されている。装苛導体504は接続点504Dと端504Eの間の部分1504と、接続点504Dと端504Fの間の部分2504よりなる。
また、インダクタ16のインダクタンスを調整することにより、放射導体507と放射導体8とは直線10について電気的に対称な位置に配置され、直線10について互いに電気的に対称な形状を有するよう、インダクタ15、16の値が調整されている。
複合アンテナ装置102では、幾何学的には対称ではないものの、不平衡アンテナ5Aと平衡アンテナ9Aはそれぞれ直線10について電気的に対称なので、給電点1、6の電圧は実施の形態1による複合アンテナ装置101と同様になる。その結果、複合アンテナ装置102では、アンテナ5A、9A間の相互干渉による給電点1,6の電位変化が抑制される。したがって、アンテナ5A、9A間のアイソレーションを大きくでき、複合アンテナ装置102は小型化できる。
図5は複合アンテナ装置102の回路図である。図5に基づき、装荷導体504の部分1504と放射導体7Aとの間のインピーダンスの関係と、装荷導体504の部分2504と放射導体8との間のインピーダンスの関係とを考慮する。Z11は装荷導体504の部分1502のインピーダンスである。Z12は、部分1502に対する放射導体7の相互インピーダンスである。Z21は、放射導体7に対する装荷導体504の部分1502の相互インピーダンスである。Z22は、放射導体7のインピーダンスである。Z33は装荷導体504の部分2504のインピーダンスである。Z34は、装荷導体504の部分2502に対する放射導体8の相互インピーダンスである。Z34は、放射導体8に対する装荷導体504の部分2504の相互インピーダンスである。Z44は放射導体8のインピーダンスである。ここで、インピーダンス行列ZA、ZBを以下のように定義する。
そしてインピーダンス行列ZA、ZBはZA=ZBの関係を満たしている。
図6は複合アンテナ装置102の平衡型アンテナ5Aの使用時の状態を示す回路図である。不平衡型アンテナ5Aに給電点1にて任意の電圧(V)をかけたとき、電圧Vによって放射導体7Aには電圧(VA)が励起される。同様に、放射導体8には電圧VBが励起される。ZA=ZBよりVA=VBとなり、放射導体7Aと放射導体8との間には電圧が励起されない。したがって、平衡型アンテナ9Aの給電点6には電流が流れず、平衡型アンテナ9Aは不平衡型アンテナ5Aに対してアイソレーションを大きくできる。
図7は複合アンテナ装置102の平衡型アンテナ9Aの使用時の状態を示す回路図である。平衡型アンテナ9Aの給電点6に任意の電圧(V)をかけたとき、給電点6と放射導体7Aとの間には電圧(−V/2)がかかり、給電点6と放射導体8との間には電圧(V/2)がかかる。電圧(V/2)、(−V/2)によって装荷導体504の部分1504には電圧(VA)が励起され、部分2504には電圧VBが励起される。ZA=ZBであることから−VA=VBとなり、装荷導体504の部分1504と部分2504との間の電圧は常に0となる。ことから不平衡型アンテナ5の給電点1には電流が流れずアイソレーションを取ることができる。したがって、不平衡型アンテナ5Aの給電点1には電流が流れず、不平衡型アンテナ5Aは平衡型アンテナ9Aに対してアイソレーションを大きくできる。
図8は複合アンテナ装置102の他の回路図である。図8に基づき、装荷導体504の部分1504と放射導体8との間のインピーダンスの関係と、装荷導体504の部分2504と放射導体7Aとの間のインピーダンスの関係とを考慮する。
Z14は、装荷導体504の部分1504に対する放射導体8の相互インピーダンスである。Z41は放射導体8に対する装荷導体504の部分1504の相互インピーダンスである。Z23は放射導体7Aに対する装荷導体504の部分2504の相互インピーダンスである。Z32は、装荷導体504の部分2504に対する放射導体7Aの相互インピーダンスである。ここで、インピーダンス行列ZC、ZDを以下のように定義する。
そしてインピーダンス行列ZC、ZDはZC=ZDの関係を満たしている。ZC=ZDであることから、装荷導体504の部分1504と部分2504との間の電圧は常に0となる。ことから不平衡型アンテナ5の給電点1には電流が流れずアイソレーションを取ることができる。したがって、不平衡型アンテナ5Aの給電点1には電流が流れず、不平衡型アンテナ5Aは平衡型アンテナ9Aに対してアイソレーションを大きくできる。
また、インピーダンス行列ZA、ZB、ZC、ZDがZA=ZBのみならずZC=ZDの関係を満たすことで、装荷導体504の部分1504と放射導体8との間の相互の励起電圧と、装荷導体504の部分2504と放射導体7Aとの間の相互の励起電圧とを0にできる。したがって、アンテナ5A、9A間のアイソレーションをさらに大きくできる。
(実施の形態3)
図9と図10は本発明の実施の形態3における複合アンテナ装置103の側面図と上面図である。図9と図10において、実施の形態1と同じ部分には同じ参照番号を付し、その説明を省略する。
複合アンテナ装置103では、図1に示す実施の形態1による複合アンテナ装置101と異なり、不平衡型アンテナ5の装荷導体4が、給電点1を通り地板2に直角な平面17について対称である。また、平衡型アンテナ9では、平面17について放射導体7と放射導体8とが互いに対称な位置に配置され、互いに対称な形状を有する。
複合アンテナ装置103では、上記の構造により、給電点1、6の電圧は実施の形態1による複合アンテナ装置101と同様になる。その結果、複合アンテナ装置103では、アンテナ5、9間の相互干渉による給電点1,6の電位変化が抑制される。したがって、アンテナ5、9間のアイソレーションを大きくでき、複合アンテナ装置103は小型化できる。
なお、実施の形態2におけるインピーダンスの関係は、放射導体や装苛導体の形状によらないので複合アンテナ装置102のみならず、実施の形態1による複合アンテナ装置101や実施の形態3による複合アンテナ装置103にも適用できる。
図1は本発明の実施の形態1における複合アンテナ装置101の模式斜視図である。複合アンテナ装置101は不平衡アンテナ5と平衡アンテナ9よりなる。棒状の放射導体3の端部3Aが給電点1に接続され、給電点1を介して地板2に結合する。給電点1は地板2に結合する。放射導体3の端部3Aの反対側の端部3Bは棒状の装荷導体4での接続点4Aに接続されている。放射導体3と装苛導体4とは不平衡型アンテナ5を形成する。棒状の放射導体7、8のそれぞれの端部7A、8Aは給電点6に接続され、平衡型アンテナ9を形成している。装苛導体4は端部4Bとその反対側の端4Cとを有する。
不平衡型アンテナ5の装荷導体4は給電点1を通り地板2に直角な直線10について対称な形状を有する。平衡型アンテナ9の放射導体7と放射導体8とは直線10について互いに対称な位置に配置され、直線10について互いに対称な形状を有する。
複合アンテナ装置101の動作を以下に説明する。
図2は複合アンテナ装置101の不平衡型アンテナ5の使用時の模式斜視図である。給電点1から放射導体3を介して装荷導体4に流れる電流は、放射導体3と接続された接続点4Aから端部4B、4Cに向かう方向11に流れる。装荷導体4に流れる電流によって平衡型アンテナ9の放射導体7,8に励起される電流は、放射導体7,8のそれぞれの端部7B、8Bから給電点6に向かう方向12に流れる。放射導体7、8が直線10に対して互いに対称なので、給電点6における放射導体7,8の電位差が常に0となる。よって、不平衡型アンテナ5を使用している際に、不平衡型アンテナ5の平衡型アンテナ9への干渉は見かけ上無い、つまり不平衡型アンテナ5の使用時において、不平衡型アンテナ5平衡型アンテナ9に対するアイソレーションを大きくできる。
図3は複合アンテナ装置101の平衡型アンテナ9の使用時の状態を示す模式斜視図である。平衡型アンテナ9の使用時には、電流は、放射導体7の端部7Bから端部7A、給電点6、放射導体8の端部8Aを介して放射導体8の端部8Bに向かう方向13に流れる。放射導体7、8を流れる電流によって不平衡型アンテナ5の装荷導体4に励起される電流は、装荷導体4の端部4Bから端部4Cに向かう方向14に流れ、すなわち平衡型アンテナ9を流れる電流と逆向きに流れる。装荷導体4は直線10に対して対称な形状を有するので、装荷導体4の放射導体3と接続された接続点4Aでの電圧は常に0となる。したがって、平衡型アンテナ9を使用する際に平衡型アンテナ9の不平衡型アンテナ5への干渉が見かけ上無い、つまり平衡型アンテナ9の使用時における平衡型アンテナ9の不平衡型アンテナ5に対するアイソレーションを大きくできる。
上記のように、複合アンテナ装置101では、アンテナ5、9間の相互干渉による給電点1,6の電位変化が抑制される。したがって、アンテナ5、9間のアイソレーションを大きくでき、複合アンテナ装置101は小型化できる。
(実施の形態2)
図4は本発明の実施の形態2における複合アンテナ装置102の側面図である。図4において、図1に示す実施の形態1と同じ部分には同じ参照番号を付し説明を省略する。複合アンテナ装置102は、図1に示す複合アンテナ装置101の不平衡アンテナ5と平衡アンテナ9の代わりに不平衡アンテナ5Aと平衡アンテナ9Aを備える。不平衡アンテナ5Aは図1に示す装苛導体4の代わりに装苛導体504を備える。装苛導体504は棒状の導体504Aと、棒状の導体504Bと、導体504Aと導体504Bとを接続するインダクタ15よりなる。平衡型アンテナ9Aは図1に示す放射導体7の代わりに放射導体507を有する。放射導体507は棒状の導体507Aと、棒状の導体507Bと、導体507Aと導体507Bとを接続するインダクタ16よりなる。放射導体507は放射導体8より短い。装荷導体504は接続点504Dで放射導体3と接続されている。装苛導体504Aの接続点504Dからインダクタ15を含む部分1502は、装苛導体504Aの接続点504Dからインダクタ15を含まない反対側の部分2504より短い。
装荷導体504は地板2に対して給電点1を通り地板2に直角な直線10について電気的に対称になるよう、インダクタ15、16の値が調整されている。装苛導体504は2つの端504E、504Fを有し、接続点504Dで放射導体3の端3Bに接続されている。装苛導体504は接続点504Dと端504Eの間の部分1504と、接続点504Dと端504Fの間の部分2504よりなる。
また、インダクタ16のインダクタンスを調整することにより、放射導体507と放射導体8とは直線10について電気的に対称な位置に配置され、直線10について互いに電気的に対称な形状を有するよう、インダクタ15、16の値が調整されている。
複合アンテナ装置102では、幾何学的には対称ではないものの、不平衡アンテナ5Aと平衡アンテナ9Aはそれぞれ直線10について電気的に対称なので、給電点1、6の電圧は実施の形態1による複合アンテナ装置101と同様になる。その結果、複合アンテナ装置102では、アンテナ5A、9A間の相互干渉による給電点1,6の電位変化が抑制される。したがって、アンテナ5A、9A間のアイソレーションを大きくでき、複合アンテナ装置102は小型化できる。
図5は複合アンテナ装置102の回路図である。図5に基づき、装荷導体504の部分1504と放射導体7Aとの間のインピーダンスの関係と、装荷導体504の部分2504と放射導体8との間のインピーダンスの関係とを考慮する。Z11は装荷導体504の部分1502のインピーダンスである。Z12は、部分1502に対する放射導体7の相互インピーダンスである。Z21は、放射導体7に対する装荷導体504の部分1502の相互インピーダンスである。Z22は、放射導体7のインピーダンスである。Z33は装荷導体504の部分2504のインピーダンスである。Z34は、装荷導体504の部分2502に対する放射導体8の相互インピーダンスである。Z34は、放射導体8に対する装荷導体504の部分2504の相互インピーダンスである。Z44は放射導体8のインピーダンスである。ここで、インピーダンス行列ZA、ZBを以下のように定義する。
そしてインピーダンス行列ZA、ZBはZA=ZBの関係を満たしている。
図6は複合アンテナ装置102の平衡型アンテナ5Aの使用時の状態を示す回路図である。不平衡型アンテナ5Aに給電点1にて任意の電圧(V)をかけたとき、電圧Vによって放射導体7Aには電圧(VA)が励起される。同様に、放射導体8には電圧VBが励起される。ZA=ZBよりVA=VBとなり、放射導体7Aと放射導体8との間には電圧が励起されない。したがって、平衡型アンテナ9Aの給電点6には電流が流れず、平衡型アンテナ9Aは不平衡型アンテナ5Aに対してアイソレーションを大きくできる。
図7は複合アンテナ装置102の平衡型アンテナ9Aの使用時の状態を示す回路図である。平衡型アンテナ9Aの給電点6に任意の電圧(V)をかけたとき、給電点6と放射導体7Aとの間には電圧(−V/2)がかかり、給電点6と放射導体8との間には電圧(V/2)がかかる。電圧(V/2)、(−V/2)によって装荷導体504の部分1504には電圧(VA)が励起され、部分2504には電圧VBが励起される。ZA=ZBであることから−VA=VBとなり、装荷導体504の部分1504と部分2504との間の電圧は常に0となる。ことから不平衡型アンテナ5の給電点1には電流が流れずアイソレーションを取ることができる。したがって、不平衡型アンテナ5Aの給電点1には電流が流れず、不平衡型アンテナ5Aは平衡型アンテナ9Aに対してアイソレーションを大きくできる。
図8は複合アンテナ装置102の他の回路図である。図8に基づき、装荷導体504の部分1504と放射導体8との間のインピーダンスの関係と、装荷導体504の部分2504と放射導体7Aとの間のインピーダンスの関係とを考慮する。
Z14は、装荷導体504の部分1504に対する放射導体8の相互インピーダンスである。Z41は放射導体8に対する装荷導体504の部分1504の相互インピーダンスである。Z23は放射導体7Aに対する装荷導体504の部分2504の相互インピーダンスである。Z32は、装荷導体504の部分2504に対する放射導体7Aの相互インピーダンスである。ここで、インピーダンス行列ZC、ZDを以下のように定義する。
そしてインピーダンス行列ZC、ZDはZC=ZDの関係を満たしている。ZC=ZDであることから、装荷導体504の部分1504と部分2504との間の電圧は常に0となる。ことから不平衡型アンテナ5の給電点1には電流が流れずアイソレーションを取ることができる。したがって、不平衡型アンテナ5Aの給電点1には電流が流れず、不平衡型アンテナ5Aは平衡型アンテナ9Aに対してアイソレーションを大きくできる。
また、インピーダンス行列ZA、ZB、ZC、ZDがZA=ZBのみならずZC=ZDの関係を満たすことで、装荷導体504の部分1504と放射導体8との間の相互の励起電圧と、装荷導体504の部分2504と放射導体7Aとの間の相互の励起電圧とを0にできる。したがって、アンテナ5A、9A間のアイソレーションをさらに大きくできる。
(実施の形態3)
図9と図10は本発明の実施の形態3における複合アンテナ装置103の側面図と上面図である。図9と図10において、実施の形態1と同じ部分には同じ参照番号を付し、その説明を省略する。
複合アンテナ装置103では、図1に示す実施の形態1による複合アンテナ装置101と異なり、不平衡型アンテナ5の装荷導体4が、給電点1を通り地板2に直角な平面17について対称である。また、平衡型アンテナ9では、平面17について放射導体7と放射導体8とが互いに対称な位置に配置され、互いに対称な形状を有する。
複合アンテナ装置103では、上記の構造により、給電点1、6の電圧は実施の形態1による複合アンテナ装置101と同様になる。その結果、複合アンテナ装置103では、アンテナ5、9間の相互干渉による給電点1,6の電位変化が抑制される。したがって、アンテナ5、9間のアイソレーションを大きくでき、複合アンテナ装置103は小型化できる。
なお、実施の形態2におけるインピーダンスの関係は、放射導体や装苛導体の形状によらないので複合アンテナ装置102のみならず、実施の形態1による複合アンテナ装置101や実施の形態3による複合アンテナ装置103にも適用できる。
本発明による複数のアンテナを有する複合アンテナ装置は、それらのアンテナ間のアイソレーションを大きくしつつ小型化できる。
【書類名】明細書
【発明の名称】複合アンテナ装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種無線通信機器に用いられる、複数のアンテナを備えた複合アンテナ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2003−298340号公報に開示されている複数にアンテナを有するダイバシティアンテナ等の複合アンテナ装置では、一般的にアンテナ間のアイソレーションを大きくする必要がある。アンテナ間のアイソレーションを大きくするためにアンテナの間隔は大きく設定される。
【0003】
近年の携帯電話などの移動体通信機器は小型化が望まれている。このような通信機器に用いられる複合アンテナ装置においては複合アンテナ装置でのアンテナの間隔を大きくすることは困難であり、アンテナ間のアイソレーションを大きくできない。
【発明の開示】
【0004】
複合アンテナ装置は地板と不平衡型アンテナと平衡型アンテナとを備える。不平衡型アンテナは、地板に結合する第1の給電点と、第1の給電点に接続された第1端と第2端とを有する第1の放射導体と、第1の放射導体の第2端と接続された装荷導体とを有する。平衡型アンテナは、第2の給電点と、第2の給電点に接続された第2の放射導体と、第2の給電点に接続された第3の放射導体とを有する。装荷導体は、第1の給電点を通り地板に直角な直線について対称な形状を有する。第2の放射導体と第3の放射導体とはその直線について互いに対称な位置に配置され、その直線について互いに対称な形状を有する。
【0005】
この複合アンテナ装置は、不平衡型アンテナと平衡型アンテナとの間のアイソレーションを大きくできるので小型化できる。
【発明の効果】
【0006】
本発明による複数のアンテナを有する複合アンテナ装置は、それらのアンテナ間のアイソレーションを大きくしつつ小型化できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における複合アンテナ装置101の模式斜視図である。複合アンテナ装置101は不平衡アンテナ5と平衡アンテナ9よりなる。棒状の放射導体3の端部3Aが給電点1に接続され、給電点1を介して地板2に結合する。給電点1は地板2に結合する。放射導体3の端部3Aの反対側の端部3Bは棒状の装荷導体4での接続点4Aに接続されている。放射導体3と装苛導体4とは不平衡型アンテナ5を形成する。棒状の放射導体7、8のそれぞれの端部7A、8Aは給電点6に接続され、平衡型アンテナ9を形成している。装苛導体4は端部4Bとその反対側の端4Cとを有する。
【0008】
不平衡型アンテナ5の装荷導体4は給電点1を通り地板2に直角な直線10について対称な形状を有する。平衡型アンテナ9の放射導体7と放射導体8とは直線10について互いに対称な位置に配置され、直線10について互いに対称な形状を有する。
【0009】
複合アンテナ装置101の動作を以下に説明する。
【0010】
図2は複合アンテナ装置101の不平衡型アンテナ5の使用時の模式斜視図である。給電点1から放射導体3を介して装荷導体4に流れる電流は、放射導体3と接続された接続点4Aから端部4B、4Cに向かう方向11に流れる。装荷導体4に流れる電流によって平衡型アンテナ9の放射導体7,8に励起される電流は、放射導体7,8のそれぞれの端部7B、8Bから給電点6に向かう方向12に流れる。放射導体7、8が直線10に対して互いに対称なので、給電点6における放射導体7,8の電位差が常に0となる。よって、不平衡型アンテナ5を使用している際に、不平衡型アンテナ5の平衡型アンテナ9への干渉は見かけ上無い、つまり不平衡型アンテナ5の使用時において、不平衡型アンテナ5平衡型アンテナ9に対するアイソレーションを大きくできる。
【0011】
図3は複合アンテナ装置101の平衡型アンテナ9の使用時の状態を示す模式斜視図である。平衡型アンテナ9の使用時には、電流は、放射導体7の端部7Bから端部7A、給電点6、放射導体8の端部8Aを介して放射導体8の端部8Bに向かう方向13に流れる。放射導体7、8を流れる電流によって不平衡型アンテナ5の装荷導体4に励起される電流は、装荷導体4の端部4Bから端部4Cに向かう方向14に流れ、すなわち平衡型アンテナ9を流れる電流と逆向きに流れる。装荷導体4は直線10に対して対称な形状を有するので、装荷導体4の放射導体3と接続された接続点4Aでの電圧は常に0となる。したがって、平衡型アンテナ9を使用する際に平衡型アンテナ9の不平衡型アンテナ5への干渉が見かけ上無い、つまり平衡型アンテナ9の使用時における平衡型アンテナ9の不平衡型アンテナ5に対するアイソレーションを大きくできる。
【0012】
上記のように、複合アンテナ装置101では、アンテナ5、9間の相互干渉による給電点1,6の電位変化が抑制される。したがって、アンテナ5、9間のアイソレーションを大きくでき、複合アンテナ装置101は小型化できる。
【0013】
(実施の形態2)
図4は本発明の実施の形態2における複合アンテナ装置102の側面図である。図4において、図1に示す実施の形態1と同じ部分には同じ参照番号を付し説明を省略する。複合アンテナ装置102は、図1に示す複合アンテナ装置101の不平衡アンテナ5と平衡アンテナ9の代わりに不平衡アンテナ5Aと平衡アンテナ9Aを備える。不平衡アンテナ5Aは図1に示す装苛導体4の代わりに装苛導体504を備える。装苛導体504は棒状の導体504Aと、棒状の導体504Bと、導体504Aと導体504Bとを接続するインダクタ15よりなる。平衡型アンテナ9Aは図1に示す放射導体7の代わりに放射導体507を有する。放射導体507は棒状の導体507Aと、棒状の導体507Bと、導体507Aと導体507Bとを接続するインダクタ16よりなる。放射導体507は放射導体8より短い。装荷導体504は接続点504Dで放射導体3と接続されている。装苛導体504Aの接続点504Dからインダクタ15を含む部分1502は、装苛導体504Aの接続点504Dからインダクタ15を含まない反対側の部分2504より短い。
【0014】
装荷導体504は地板2に対して給電点1を通り地板2に直角な直線10について電気的に対称になるよう、インダクタ15、16の値が調整されている。装苛導体504は2つの端504E、504Fを有し、接続点504Dで放射導体3の端3Bに接続されている。装苛導体504は接続点504Dと端504Eの間の部分1504と、接続点504Dと端504Fの間の部分2504よりなる。
【0015】
また、インダクタ16のインダクタンスを調整することにより、放射導体507と放射導体8とは直線10について電気的に対称な位置に配置され、直線10について互いに電気的に対称な形状を有するよう、インダクタ15、16の値が調整されている。
【0016】
複合アンテナ装置102では、幾何学的には対称ではないものの、不平衡アンテナ5Aと平衡アンテナ9Aはそれぞれ直線10について電気的に対称なので、給電点1、6の電圧は実施の形態1による複合アンテナ装置101と同様になる。その結果、複合アンテナ装置102では、アンテナ5A、9A間の相互干渉による給電点1,6の電位変化が抑制される。したがって、アンテナ5A、9A間のアイソレーションを大きくでき、複合アンテナ装置102は小型化できる。
【0017】
図5は複合アンテナ装置102の回路図である。図5に基づき、装荷導体504の部分1504と放射導体7Aとの間のインピーダンスの関係と、装荷導体504の部分2504と放射導体8との間のインピーダンスの関係とを考慮する。Z11は装荷導体504の部分1502のインピーダンスである。Z12は、部分1502に対する放射導体7の相互インピーダンスである。Z21は、放射導体7に対する装荷導体504の部分1502の相互インピーダンスである。Z22は、放射導体7のインピーダンスである。Z33は装荷導体504の部分2504のインピーダンスである。Z34は、装荷導体504の部分2502に対する放射導体8の相互インピーダンスである。Z34は、放射導体8に対する装荷導体504の部分2504の相互インピーダンスである。Z44は放射導体8のインピーダンスである。ここで、インピーダンス行列ZA、ZBを以下のように定義する。
【0018】
そしてインピーダンス行列ZA、ZBはZA=ZBの関係を満たしている。
【0019】
図6は複合アンテナ装置102の平衡型アンテナ5Aの使用時の状態を示す回路図である。不平衡型アンテナ5Aに給電点1にて任意の電圧(V)をかけたとき、電圧Vによって放射導体7Aには電圧(VA)が励起される。同様に、放射導体8には電圧VBが励起される。ZA=ZBよりVA=VBとなり、放射導体7Aと放射導体8との間には電圧が励起されない。したがって、平衡型アンテナ9Aの給電点6には電流が流れず、平衡型アンテナ9Aは不平衡型アンテナ5Aに対してアイソレーションを大きくできる。
【0020】
図7は複合アンテナ装置102の平衡型アンテナ9Aの使用時の状態を示す回路図である。平衡型アンテナ9Aの給電点6に任意の電圧(V)をかけたとき、給電点6と放射導体7Aとの間には電圧(−V/2)がかかり、給電点6と放射導体8との間には電圧(V/2)がかかる。電圧(V/2)、(−V/2)によって装荷導体504の部分1504には電圧(VA)が励起され、部分2504には電圧VBが励起される。ZA=ZBであることから−VA=VBとなり、装荷導体504の部分1504と部分2504との間の電圧は常に0となる。ことから不平衡型アンテナ5の給電点1には電流が流れずアイソレーションを取ることができる。したがって、不平衡型アンテナ5Aの給電点1には電流が流れず、不平衡型アンテナ5Aは平衡型アンテナ9Aに対してアイソレーションを大きくできる。
【0021】
図8は複合アンテナ装置102の他の回路図である。図8に基づき、装荷導体504の部分1504と放射導体8との間のインピーダンスの関係と、装荷導体504の部分2504と放射導体7Aとの間のインピーダンスの関係とを考慮する。
【0022】
Z14は、装荷導体504の部分1504に対する放射導体8の相互インピーダンスである。Z41は放射導体8に対する装荷導体504の部分1504の相互インピーダンスである。Z23は放射導体7Aに対する装荷導体504の部分2504の相互インピーダンスである。Z32は、装荷導体504の部分2504に対する放射導体7Aの相互インピーダンスである。ここで、インピーダンス行列ZC、ZDを以下のように定義する。
【0023】
そしてインピーダンス行列ZC、ZDはZC=ZDの関係を満たしている。ZC=ZDであることから、装荷導体504の部分1504と部分2504との間の電圧は常に0となる。ことから不平衡型アンテナ5の給電点1には電流が流れずアイソレーションを取ることができる。したがって、不平衡型アンテナ5Aの給電点1には電流が流れず、不平衡型アンテナ5Aは平衡型アンテナ9Aに対してアイソレーションを大きくできる。
【0024】
また、インピーダンス行列ZA、ZB、ZC、ZDがZA=ZBのみならずZC=ZDの関係を満たすことで、装荷導体504の部分1504と放射導体8との間の相互の励起電圧と、装荷導体504の部分2504と放射導体7Aとの間の相互の励起電圧とを0にできる。したがって、アンテナ5A、9A間のアイソレーションをさらに大きくできる。
【0025】
(実施の形態3)
図9と図10は本発明の実施の形態3における複合アンテナ装置103の側面図と上面図である。図9と図10において、実施の形態1と同じ部分には同じ参照番号を付し、その説明を省略する。
【0026】
複合アンテナ装置103では、図1に示す実施の形態1による複合アンテナ装置101と異なり、不平衡型アンテナ5の装荷導体4が、給電点1を通り地板2に直角な平面17について対称である。また、平衡型アンテナ9では、平面17について放射導体7と放射導体8とが互いに対称な位置に配置され、互いに対称な形状を有する。
【0027】
複合アンテナ装置103では、上記の構造により、給電点1、6の電圧は実施の形態1による複合アンテナ装置101と同様になる。その結果、複合アンテナ装置103では、アンテナ5、9間の相互干渉による給電点1,6の電位変化が抑制される。したがって、アンテナ5、9間のアイソレーションを大きくでき、複合アンテナ装置103は小型化できる。
【0028】
なお、実施の形態2におけるインピーダンスの関係は、放射導体や装苛導体の形状によらないので複合アンテナ装置102のみならず、実施の形態1による複合アンテナ装置101や実施の形態3による複合アンテナ装置103にも適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明による複数のアンテナを有する複合アンテナ装置は、それらのアンテナ間のアイソレーションを大きくしつつ小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施の形態1における複合アンテナ装置の模式斜視図
【図2】実施の形態1における複合アンテナ装置の使用時の状態を示す模式斜視図
【図3】実施の形態1における複合アンテナ装置の使用時の状態を示す模式斜視図
【図4】本発明の実施の形態2における複合アンテナ装置の側面図
【図5】実施の形態2における複合アンテナ装置の回路図
【図6】実施の形態2における複合アンテナ装置の使用時の状態を示す回路図
【図7】実施の形態2における複合アンテナ装置の使用時の状態を示す回路図
【図8】実施の形態2における複合アンテナ装置の別の回路図
【図9】本発明の実施の形態3における複合アンテナ装置の側面図
【図10】本発明の実施の形態3における複合アンテナ装置の上面図
【符号の説明】
【0031】
1 給電点(第1の給電点)
2 地板
3 放射導体(第1の放射導体)
4 装荷導体
5 不平衡型アンテナ
6 給電点(第2の給電点)
7 放射導体(第2の放射導体)
8 放射導体(第3の放射導体)
9 平衡型アンテナ
【発明の名称】複合アンテナ装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種無線通信機器に用いられる、複数のアンテナを備えた複合アンテナ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2003−298340号公報に開示されている複数にアンテナを有するダイバシティアンテナ等の複合アンテナ装置では、一般的にアンテナ間のアイソレーションを大きくする必要がある。アンテナ間のアイソレーションを大きくするためにアンテナの間隔は大きく設定される。
【0003】
近年の携帯電話などの移動体通信機器は小型化が望まれている。このような通信機器に用いられる複合アンテナ装置においては複合アンテナ装置でのアンテナの間隔を大きくすることは困難であり、アンテナ間のアイソレーションを大きくできない。
【発明の開示】
【0004】
複合アンテナ装置は地板と不平衡型アンテナと平衡型アンテナとを備える。不平衡型アンテナは、地板に結合する第1の給電点と、第1の給電点に接続された第1端と第2端とを有する第1の放射導体と、第1の放射導体の第2端と接続された装荷導体とを有する。平衡型アンテナは、第2の給電点と、第2の給電点に接続された第2の放射導体と、第2の給電点に接続された第3の放射導体とを有する。装荷導体は、第1の給電点を通り地板に直角な直線について対称な形状を有する。第2の放射導体と第3の放射導体とはその直線について互いに対称な位置に配置され、その直線について互いに対称な形状を有する。
【0005】
この複合アンテナ装置は、不平衡型アンテナと平衡型アンテナとの間のアイソレーションを大きくできるので小型化できる。
【発明の効果】
【0006】
本発明による複数のアンテナを有する複合アンテナ装置は、それらのアンテナ間のアイソレーションを大きくしつつ小型化できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における複合アンテナ装置101の模式斜視図である。複合アンテナ装置101は不平衡アンテナ5と平衡アンテナ9よりなる。棒状の放射導体3の端部3Aが給電点1に接続され、給電点1を介して地板2に結合する。給電点1は地板2に結合する。放射導体3の端部3Aの反対側の端部3Bは棒状の装荷導体4での接続点4Aに接続されている。放射導体3と装苛導体4とは不平衡型アンテナ5を形成する。棒状の放射導体7、8のそれぞれの端部7A、8Aは給電点6に接続され、平衡型アンテナ9を形成している。装苛導体4は端部4Bとその反対側の端4Cとを有する。
【0008】
不平衡型アンテナ5の装荷導体4は給電点1を通り地板2に直角な直線10について対称な形状を有する。平衡型アンテナ9の放射導体7と放射導体8とは直線10について互いに対称な位置に配置され、直線10について互いに対称な形状を有する。
【0009】
複合アンテナ装置101の動作を以下に説明する。
【0010】
図2は複合アンテナ装置101の不平衡型アンテナ5の使用時の模式斜視図である。給電点1から放射導体3を介して装荷導体4に流れる電流は、放射導体3と接続された接続点4Aから端部4B、4Cに向かう方向11に流れる。装荷導体4に流れる電流によって平衡型アンテナ9の放射導体7,8に励起される電流は、放射導体7,8のそれぞれの端部7B、8Bから給電点6に向かう方向12に流れる。放射導体7、8が直線10に対して互いに対称なので、給電点6における放射導体7,8の電位差が常に0となる。よって、不平衡型アンテナ5を使用している際に、不平衡型アンテナ5の平衡型アンテナ9への干渉は見かけ上無い、つまり不平衡型アンテナ5の使用時において、不平衡型アンテナ5平衡型アンテナ9に対するアイソレーションを大きくできる。
【0011】
図3は複合アンテナ装置101の平衡型アンテナ9の使用時の状態を示す模式斜視図である。平衡型アンテナ9の使用時には、電流は、放射導体7の端部7Bから端部7A、給電点6、放射導体8の端部8Aを介して放射導体8の端部8Bに向かう方向13に流れる。放射導体7、8を流れる電流によって不平衡型アンテナ5の装荷導体4に励起される電流は、装荷導体4の端部4Bから端部4Cに向かう方向14に流れ、すなわち平衡型アンテナ9を流れる電流と逆向きに流れる。装荷導体4は直線10に対して対称な形状を有するので、装荷導体4の放射導体3と接続された接続点4Aでの電圧は常に0となる。したがって、平衡型アンテナ9を使用する際に平衡型アンテナ9の不平衡型アンテナ5への干渉が見かけ上無い、つまり平衡型アンテナ9の使用時における平衡型アンテナ9の不平衡型アンテナ5に対するアイソレーションを大きくできる。
【0012】
上記のように、複合アンテナ装置101では、アンテナ5、9間の相互干渉による給電点1,6の電位変化が抑制される。したがって、アンテナ5、9間のアイソレーションを大きくでき、複合アンテナ装置101は小型化できる。
【0013】
(実施の形態2)
図4は本発明の実施の形態2における複合アンテナ装置102の側面図である。図4において、図1に示す実施の形態1と同じ部分には同じ参照番号を付し説明を省略する。複合アンテナ装置102は、図1に示す複合アンテナ装置101の不平衡アンテナ5と平衡アンテナ9の代わりに不平衡アンテナ5Aと平衡アンテナ9Aを備える。不平衡アンテナ5Aは図1に示す装苛導体4の代わりに装苛導体504を備える。装苛導体504は棒状の導体504Aと、棒状の導体504Bと、導体504Aと導体504Bとを接続するインダクタ15よりなる。平衡型アンテナ9Aは図1に示す放射導体7の代わりに放射導体507を有する。放射導体507は棒状の導体507Aと、棒状の導体507Bと、導体507Aと導体507Bとを接続するインダクタ16よりなる。放射導体507は放射導体8より短い。装荷導体504は接続点504Dで放射導体3と接続されている。装苛導体504Aの接続点504Dからインダクタ15を含む部分1502は、装苛導体504Aの接続点504Dからインダクタ15を含まない反対側の部分2504より短い。
【0014】
装荷導体504は地板2に対して給電点1を通り地板2に直角な直線10について電気的に対称になるよう、インダクタ15、16の値が調整されている。装苛導体504は2つの端504E、504Fを有し、接続点504Dで放射導体3の端3Bに接続されている。装苛導体504は接続点504Dと端504Eの間の部分1504と、接続点504Dと端504Fの間の部分2504よりなる。
【0015】
また、インダクタ16のインダクタンスを調整することにより、放射導体507と放射導体8とは直線10について電気的に対称な位置に配置され、直線10について互いに電気的に対称な形状を有するよう、インダクタ15、16の値が調整されている。
【0016】
複合アンテナ装置102では、幾何学的には対称ではないものの、不平衡アンテナ5Aと平衡アンテナ9Aはそれぞれ直線10について電気的に対称なので、給電点1、6の電圧は実施の形態1による複合アンテナ装置101と同様になる。その結果、複合アンテナ装置102では、アンテナ5A、9A間の相互干渉による給電点1,6の電位変化が抑制される。したがって、アンテナ5A、9A間のアイソレーションを大きくでき、複合アンテナ装置102は小型化できる。
【0017】
図5は複合アンテナ装置102の回路図である。図5に基づき、装荷導体504の部分1504と放射導体7Aとの間のインピーダンスの関係と、装荷導体504の部分2504と放射導体8との間のインピーダンスの関係とを考慮する。Z11は装荷導体504の部分1502のインピーダンスである。Z12は、部分1502に対する放射導体7の相互インピーダンスである。Z21は、放射導体7に対する装荷導体504の部分1502の相互インピーダンスである。Z22は、放射導体7のインピーダンスである。Z33は装荷導体504の部分2504のインピーダンスである。Z34は、装荷導体504の部分2502に対する放射導体8の相互インピーダンスである。Z34は、放射導体8に対する装荷導体504の部分2504の相互インピーダンスである。Z44は放射導体8のインピーダンスである。ここで、インピーダンス行列ZA、ZBを以下のように定義する。
【0018】
そしてインピーダンス行列ZA、ZBはZA=ZBの関係を満たしている。
【0019】
図6は複合アンテナ装置102の平衡型アンテナ5Aの使用時の状態を示す回路図である。不平衡型アンテナ5Aに給電点1にて任意の電圧(V)をかけたとき、電圧Vによって放射導体7Aには電圧(VA)が励起される。同様に、放射導体8には電圧VBが励起される。ZA=ZBよりVA=VBとなり、放射導体7Aと放射導体8との間には電圧が励起されない。したがって、平衡型アンテナ9Aの給電点6には電流が流れず、平衡型アンテナ9Aは不平衡型アンテナ5Aに対してアイソレーションを大きくできる。
【0020】
図7は複合アンテナ装置102の平衡型アンテナ9Aの使用時の状態を示す回路図である。平衡型アンテナ9Aの給電点6に任意の電圧(V)をかけたとき、給電点6と放射導体7Aとの間には電圧(−V/2)がかかり、給電点6と放射導体8との間には電圧(V/2)がかかる。電圧(V/2)、(−V/2)によって装荷導体504の部分1504には電圧(VA)が励起され、部分2504には電圧VBが励起される。ZA=ZBであることから−VA=VBとなり、装荷導体504の部分1504と部分2504との間の電圧は常に0となる。ことから不平衡型アンテナ5の給電点1には電流が流れずアイソレーションを取ることができる。したがって、不平衡型アンテナ5Aの給電点1には電流が流れず、不平衡型アンテナ5Aは平衡型アンテナ9Aに対してアイソレーションを大きくできる。
【0021】
図8は複合アンテナ装置102の他の回路図である。図8に基づき、装荷導体504の部分1504と放射導体8との間のインピーダンスの関係と、装荷導体504の部分2504と放射導体7Aとの間のインピーダンスの関係とを考慮する。
【0022】
Z14は、装荷導体504の部分1504に対する放射導体8の相互インピーダンスである。Z41は放射導体8に対する装荷導体504の部分1504の相互インピーダンスである。Z23は放射導体7Aに対する装荷導体504の部分2504の相互インピーダンスである。Z32は、装荷導体504の部分2504に対する放射導体7Aの相互インピーダンスである。ここで、インピーダンス行列ZC、ZDを以下のように定義する。
【0023】
そしてインピーダンス行列ZC、ZDはZC=ZDの関係を満たしている。ZC=ZDであることから、装荷導体504の部分1504と部分2504との間の電圧は常に0となる。ことから不平衡型アンテナ5の給電点1には電流が流れずアイソレーションを取ることができる。したがって、不平衡型アンテナ5Aの給電点1には電流が流れず、不平衡型アンテナ5Aは平衡型アンテナ9Aに対してアイソレーションを大きくできる。
【0024】
また、インピーダンス行列ZA、ZB、ZC、ZDがZA=ZBのみならずZC=ZDの関係を満たすことで、装荷導体504の部分1504と放射導体8との間の相互の励起電圧と、装荷導体504の部分2504と放射導体7Aとの間の相互の励起電圧とを0にできる。したがって、アンテナ5A、9A間のアイソレーションをさらに大きくできる。
【0025】
(実施の形態3)
図9と図10は本発明の実施の形態3における複合アンテナ装置103の側面図と上面図である。図9と図10において、実施の形態1と同じ部分には同じ参照番号を付し、その説明を省略する。
【0026】
複合アンテナ装置103では、図1に示す実施の形態1による複合アンテナ装置101と異なり、不平衡型アンテナ5の装荷導体4が、給電点1を通り地板2に直角な平面17について対称である。また、平衡型アンテナ9では、平面17について放射導体7と放射導体8とが互いに対称な位置に配置され、互いに対称な形状を有する。
【0027】
複合アンテナ装置103では、上記の構造により、給電点1、6の電圧は実施の形態1による複合アンテナ装置101と同様になる。その結果、複合アンテナ装置103では、アンテナ5、9間の相互干渉による給電点1,6の電位変化が抑制される。したがって、アンテナ5、9間のアイソレーションを大きくでき、複合アンテナ装置103は小型化できる。
【0028】
なお、実施の形態2におけるインピーダンスの関係は、放射導体や装苛導体の形状によらないので複合アンテナ装置102のみならず、実施の形態1による複合アンテナ装置101や実施の形態3による複合アンテナ装置103にも適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明による複数のアンテナを有する複合アンテナ装置は、それらのアンテナ間のアイソレーションを大きくしつつ小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施の形態1における複合アンテナ装置の模式斜視図
【図2】実施の形態1における複合アンテナ装置の使用時の状態を示す模式斜視図
【図3】実施の形態1における複合アンテナ装置の使用時の状態を示す模式斜視図
【図4】本発明の実施の形態2における複合アンテナ装置の側面図
【図5】実施の形態2における複合アンテナ装置の回路図
【図6】実施の形態2における複合アンテナ装置の使用時の状態を示す回路図
【図7】実施の形態2における複合アンテナ装置の使用時の状態を示す回路図
【図8】実施の形態2における複合アンテナ装置の別の回路図
【図9】本発明の実施の形態3における複合アンテナ装置の側面図
【図10】本発明の実施の形態3における複合アンテナ装置の上面図
【符号の説明】
【0031】
1 給電点(第1の給電点)
2 地板
3 放射導体(第1の放射導体)
4 装荷導体
5 不平衡型アンテナ
6 給電点(第2の給電点)
7 放射導体(第2の放射導体)
8 放射導体(第3の放射導体)
9 平衡型アンテナ
Claims (6)
- 地板と、
前記地板に結合する第1の給電点と、
前記第1の給電点に接続された第1端と、第2端とを有する第1の放射導体と、
前記第1の放射導体の前記第2端と接続された装荷導体と、
を有する不平衡型アンテナと、
第2の給電点と、
前記第2の給電点に接続された第2の放射導体と、
前記第2の給電点に接続された第3の放射導体と、
を有する平衡型アンテナと、
を備え、
前記装荷導体は、前記第1の給電点を通り前記地板に直角な直線について対称な形状を有し、
前記第2の放射導体と第3の放射導体とは前記直線について互いに対称な位置に配置され、前記直線について互いに対称な形状を有する複合アンテナ装置。 - 地板と、
前記地板に結合する第1の給電点と、
前記第1の給電点に接続された第1端と、第2端とを有する第1の放射導体と、
前記第1の放射導体の前記第2端と接続された装荷導体と、
を有する不平衡型アンテナと、
第2の給電点と、
前記第2の給電点に接続された第2の放射導体と、
前記第2の給電点に接続された第3の放射導体と、
を有する平衡型アンテナと、
を備え、
前記装荷導体は、前記第1の給電点を通り前記地板に直角な直線について電気的に対称な形状を有し、
前記第2の放射導体と第3の放射導体とは前記直線について互いに電気的に対称な位置に配置され、前記直線について互いに電気的に対称な形状を有する複合アンテナ装置。 - 地板と、
前記地板に結合する第1の給電点と、
前記第1の給電点に接続された第1端と、第2端とを有する第1の放射導体と、
前記第1の放射導体の前記第2端と接続された装荷導体と、
を有する不平衡型アンテナと、
第2の給電点と、
前記第2の給電点に接続された第2の放射導体と、
前記第2の給電点に接続された第3の放射導体と、
を有する平衡型アンテナと、
を備え、
前記装荷導体は、前記第1の給電点を通り前記地板に直角な平面について対称な形状を有し、
前記第2の放射導体と第3の放射導体とは前記平面について互いに対称な位置に配置され、前記平面について互いに対称な形状を有する複合アンテナ装置。 - 地板と、
前記地板に結合する第1の給電点と、
前記第1の給電点に接続された第1端と、第2端とを有する第1の放射導体と、
前記第1の放射導体の前記第2端と接続された装荷導体と、
を有する不平衡型アンテナと、
第2の給電点と、
前記第2の給電点に接続された第2の放射導体と、
前記第2の給電点に接続された第3の放射導体と、
を有する平衡型アンテナと、
を備え、
前記装荷導体は、前記第1の給電点を通り前記地板に直角な平面について電気的に対称な形状を有し、
前記第2の放射導体と第3の放射導体とは前記平面について互いに電気的に対称な位置に配置され、前記平面について互いに電気的に対称な形状を有する複合アンテナ装置。 - 地板と、
前記地板に結合する第1の給電点と、
前記第1の給電点に接続された第1端と、第2端とを有する第1の放射導体と、
前記第1の放射導体の前記第2端と接続された接続点を有する装荷導体と、
を有する不平衡型アンテナと、
第2の給電点と、
前記第2の給電点に接続された第2の放射導体と、
前記第2の給電点に接続された第3の放射導体と、
を有する平衡型アンテナと、
を備え、
前記不平衡型アンテナの前記装苛導体は、前記装苛導体の前記第1端と前記接続点との間の第1の部分と、前記装苛導体の前記第2端と前記接続点との間の第2の部分とを有し、
前記装荷導体の前記第1の部分のインピーダンスZ11と、前記装荷導体の第1の部分に対する前記第2の放射導体の相互インピーダンスZ12と、前記第2の放射導体に対する前記装荷導体の前記第1の部分の相互インピーダンスZ21と、前記第2の放射導体のインピーダンスZ22と、前記装荷導体の前記第2の部分のインピーダンスZ33と、前記装荷導体の前記第2の部分に対する前記第3の放射導体の相互インピーダンスZ34と、前記第3の放射導体に対する前記装荷導体の前記第2の部分の相互インピーダンスZ43と、前記第3の放射導体のインピーダンスZ44とは、
の関係を満たす複合アンテナ装置。
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