JPWO2005124171A1 - 焼結軸受及びその製造方法、並びに焼結軸受を備えたモータ - Google Patents

焼結軸受及びその製造方法、並びに焼結軸受を備えたモータ Download PDF

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Abstract

要約課題 低コストで高性能な焼結軸受及び焼結軸受を備えたモータを得ることを可能とする。解決手段 軸受粉体材料の軸受基材粉体に混合される固体潤滑粉体の分散濃度分布を、軸方向または径方向に連続的または段階的に変化させて、高負荷がかかる部位などのような必要部位に個体潤滑剤を高密度で偏析させることによって、固体潤滑粉体の量をあまり増大させることなく軸受機能の向上を図るように構成し、比較的高価な固体潤滑剤の添加量を増大することなく軸受機能を高めることを可能としたもの。選択図 図2

Description

本発明は、軸受基材粉体に固体潤滑粉体を混合した軸受粉体材料を焼結加工によって軸受本体を形成するようにした焼結軸受及びその製造方法、並びに焼結軸受を備えたモータに関する。
一般に、固体潤滑剤を含有する焼結軸受の軸受本体は、軸受基材粉体に固体潤滑粉体を混合した軸受粉体材料をダイス内に充填し、そのダイス内に充填した軸受粉体材料を焼結加工によって略円筒状に成形している。そのときに用いられる軸受粉体材料の軸受基材粉体としては、鉄、鉄銅、鉄青銅、鉄黄銅、青銅、リン青銅、またはそれらの混合物などが採用され、また固体潤滑粉体としては、グラファイト、二硫化モリブデン、BN、二硫化タングステンの他、これらを金属銅などでメッキした銅メッキ粉などが採用されている。
そして、このような軸受基材粉体に固体潤滑粉体を混合した軸受粉体材料の焼結加工では、その軸受粉体材料が加圧されて所定の形状に成型された後、加熱されて焼成され、固体潤滑剤を含む軸受粉体材料の焼成体にサイジング工程が施されてから含油が行われるようになっている。
このように軸受基材内において固体潤滑粉体から生成された固体潤滑剤は、軸受基材をマトリクスとした軸受本体内でなるべく均一に分散した状態で含有されるように配慮されている。例えば、固体潤滑粉体と軸受基材粉体との比重差による偏析を防止するために、焼成前の固体潤滑粉体に対して銅メッキを施すなどにより両者粉体の比重を合わせる等の対策がとられている。
しかしながら、このように軸受基材をマトリクスとした軸受本体内で固体潤滑剤が均一分散されていると、比較的高価な材料である固体潤滑剤が軸受として機能していない部分にまで配置されることになり、特に、軸受性能を高めるために固体潤滑剤の添加量を多くした場合には、焼結軸受の全体が非常に高価なものになってしまう。
また、固体潤滑剤の添加量を多くすると、軸受材料全体の流動性が低下して良好な成型性が得られなくなって軸受の寸法精度が悪くなる上に、軸受強度が低下するという問題がある。さらにはマトリクスとしての軸受基材から脱落した固体潤滑剤が増大するので、軸受摩擦の変動や焼き付き、あるいは固体潤滑剤による汚染などの問題を招来する。
そこで本発明は、固体潤滑剤の添加量を増大することなく軸受機能を高めることができるようにした焼結軸受およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の請求項1にかかる焼結軸受の製造方法では、ダイス内に充填する軸受粉体材料の軸受基材粉体に混合される固体潤滑粉体は、その比重が軸受基材粉体の比重よりも小さいものを採用し、これら両粉体を混合することにより軸受粉体材料を製造するようにしている。この製造方法によれば、上記両粉体の比重差を利用して固体潤滑粉体を必要な部位、例えば高負荷がかかる部位に偏析させることが可能となる。そのため、固体潤滑粉体の量をあまり増大させることなく軸受機能の向上を図ることができる。
また、本発明の請求項2にかかる焼結軸受の製造方法では、上記請求項1における軸受粉体材料をダイス内に充填する際、そのダイス内部の成型キャビティーを負圧状態として当該成型キャビティー内に軸受粉体材料を吸い込んで充填を行うようにしている。このことより、軸受粉体材料がダイス内に吸い込まれていく際に、固体潤滑粉体が軸受粉体材料との比重差を利用して必要な部位に偏析させることができる。
また、本発明の請求項3にかかる焼結軸受の製造方法では、上記請求項1における焼結加工の工程を構成する加圧圧縮成型工程において、前記軸受粉体材料の圧縮比を2以上としており、圧縮比を2以上とすることで、充填深さが大きくなって軸方向で濃度差が出やすくなる。
また、本発明の請求項4にかかる焼結軸受の製造方法では、上記請求項1における固体潤滑粉体として、金属メッキが施されていないものを採用するので、固体潤滑粉体に金属メッキをしない分だけ比重が小さくなっている。また、金属メッキの工程が省略されて生産性が向上する。
また、本発明の請求項5にかかる焼結軸受の製造方法では、上記請求項1または請求項2における固体潤滑粉体がグラファイト粉体を含むものであり、通常よく用いられる固体潤滑粉体によって焼結軸受が容易に製造される。
また、本発明の請求項6にかかる焼結軸受では、請求項1記載の製造方法を用いて軸受本体が成形された焼結軸受であって、前記軸受本体が、軸受基材粉体の焼結体内に固体潤滑粉体から生成される固体潤滑剤を分散状態にて含有するように形成されている。さらに、その軸受本体内における固体潤滑剤の分散濃度分布が軸受本体内において軸方向に変化している。このため、固体潤滑粉体が高負荷がかかる部位に偏析させることができ、固体潤滑粉体の量をあまり増大させることなく軸受機能の向上を図ることができる。
また、本発明の請求項7にかかる焼結軸受では、軸受基材粉体の焼結体内に固体潤滑粉体から生成される固体潤滑剤を分散状態にて含有する軸受本体を備えた焼結軸受において、前記軸受本体内における固体潤滑剤の分散濃度分布が軸受本体内において軸方向に変化している。このことから、固体潤滑粉体が高負荷がかかる部位に偏析させることができる。さらに、固体潤滑粉体の量をあまり増大させることなく軸受機能の向上を図ることができる。
また、本発明の請求項8にかかる焼結軸受では、請求項6または請求項7における固体潤滑粉体の分散濃度分布が軸受本体の軸方向における一端側部分から他端側部分に向かって連続的に増加または減少していることから、固体潤滑粉体が軸方向の一端側または他端側の必要な部位、例えば高負荷がかかる部位に偏析させることができる。そのため、固体潤滑粉体の量をあまり増大させることなく軸受機能の向上を図ることができる。
また、本発明の請求項9にかかる焼結軸受では、請求項1記載の製造方法を用いて軸受本体が成形された焼結軸受であって、前記軸受本体が、前記軸受基材粉体の焼結体内に前記固体潤滑粉体から生成される固体潤滑剤を分散状態にて含有するように形成され、その軸受本体内における固体潤滑剤の分散濃度分布が軸受本体内において径方向に変化している。
また本発明の請求項10にかかる焼結軸受では、軸受基材粉体の焼結体内に固体潤滑粉体から生成される固体潤滑剤を分散状態にて含有する軸受本体を備えた焼結軸受において、前記軸受本体内における固体潤滑剤の分散濃度分布が軸受本体内において径方向に変化している。
例えば本発明の請求項11にかかる焼結軸受では、請求項9または請求項10における固体潤滑剤の分散濃度分布が軸受本体の内周壁部分において多くなるように構成されている。このことから、固体潤滑粉体が径方向において負荷がかかる内周側の部位に偏析させることができ、固体潤滑粉体の量をあまり増大させることなく軸受機能の向上を図ることができる。
さらに、本発明の請求項12にかかるモータは、高負荷がかかる部位に偏析させることができる焼結軸受を備えているので、低コストで軸受機能を高めることができる。
以上述べたように、本発明にかかる焼結軸受およびその製造方法は、軸受基材粉体に混合される固体潤滑粉体は、その比重が軸受基材粉体の比重よりも小さいものを採用し、これら両粉体を混合することにより軸受粉体材料を製造するようにしている。この製造方法によれば、軸受粉体材料の軸受基材粉体に混合される固体潤滑粉体を必要な部位、例えば高負荷がかかる部位に偏析させることができる。また、偏析させることで、固体潤滑粉体の量をあまり増大させることなく軸受機能の向上を図ることができる。さらに、比較的高価な固体潤滑剤の添加量を増大することなく軸受機能を高めることができ、低コストで高性能な焼結軸受及び焼結軸受を備えたモータを得ることができる。
以下、本発明をDVDやCD−ROMなどのような各種メディアディスクの回転駆動装置に用いられるスピンドルモータに対して本発明を適用した場合における実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
まず、図1に示されているように、メディアディスク回転駆動装置に用いられるスピンドルモータの全体構造は、固定部材としてのステータ組10と、そのステータ組10に対して相対回転可能に組み付けられた回転部材としてのロータ組20とから構成されている。このうちステータ組10においては、固定基板(ベースプレート)11の略中央部分に固定された軸受ホルダー12の内部側に、焼結軸受からなる軸受スリーブ13が、圧入または焼バメなどの締り嵌め、あるいは接着等により接合されている。
また、軸受ホルダー12の外周側壁面に設けられたコア取付面には、電磁鋼板の積層体等からなるステータコア14が嵌着されている。このステータコア14に設けられた放射状の各突極部には駆動コイル15がそれぞれ巻回されている。
さらに、軸受スリーブ13の中心軸に沿って貫通形成された軸受孔内には、上述したロータ組2を構成する回転軸21が回転自在に挿入されている。本実施形態における回転軸21は、ステンレス鋼から形成されている。
このとき、軸受スリーブ13は、略中空円筒状の金属焼結体からなる焼結軸受により構成されているが、特に図2に示されているように、いわゆる中逃げ軸受構造になされている。つまり、軸受スリーブ13に形成された軸受孔13aの内周面には、軸方向(図示上下方向)の両端部分に、半径方向の内方側に向かって突出する凸状の軸受面13b,13cがそれぞれ環状をなすように形成されているとともに、それらの両軸受面13b,13cどうしの軸方向の間部分には、軸受孔13aの内周面の内径を拡大した逃げ凹面13dが段差状に窪むように形成されている。このような軸受スリーブ13の詳細構造およびその製造方法については、本願発明の要部として後段で詳細に説明することとする。
このとき、軸受面13b,13cは、回転軸21の外周面に形成された円筒面状の軸受面に対して半径方向に対面するように配置されており、それら両軸受面どうしの間の微小な軸受隙間空間に、ラジアル軸受部RB1,RB2がそれぞれ形成されている。これらの各ラジアル軸受部RB1,RB2における軸受スリーブ13側の軸受面13b,13cと、回転軸21側の軸受面とは、例えば、数μm程度の微少隙間を介して周状に対向可能となるように配置されており、その微少隙間からなる軸受隙間空間内に、潤滑オイルや磁性流体等からなる所定の潤滑油が介在されている。
さらに、軸受スリーブ13側の軸受面13b,13cには、回転軸21とともに後述するロータハブ22の軸支持が行われる構成になされている。
一方、回転軸21の図示下端部分には、球面の一部をなすピボット部21aが設けられているとともに、軸受ホルダー12における図示下端側の開口部には、スラスト板16が取り付けられている。また、そのスラスト板16の内部側には円盤状のスラスト受部材17が装着されている。そして、スラスト受部材17の図示上側表面に対して、上述した回転軸21の図示下端側のピボット部21aが点接触するように配置されており、それによって、回転軸21の全体がスラスト方向に支承されるようになっている。
また、回転軸21の上方突出部分には、薄底の皿形状をなすアウターロータ型のロータハブ22のボス部22aが固定されている。そのボス部22aから半径方向外方に向かって延出するロータハブ22の最外周部分には、環状をなす円筒状立壁22bが設けられており、その円筒状立壁22bの内周面に、同じく環状に形成された駆動マグネット(永久磁石)23が取り付けられている。この環状の駆動マグネット23における内外の両周面に沿って形成された駆動着磁面が、前述したステータコア14の各突極部に対して半径方向外方側から近接するように配置されている。
さらに、上述したロータハブ22の図示上面側には、ディスク載置部としてのハブ台24が設けられている。このハブ台24は、前記ロータハブ22のボス部22aの外側に挿入されるようにして固定されており、ハブ台24に対して、図示を省略した記録メディアディスクの装着孔が挿通されることにより、当該記録メディアディスク全体が径方向に位置決めされた状態で装着されるようになっている。
一方、前述した軸受スリーブ13は、多数の空孔を有する多孔質の焼結軸受により構成されているが、その焼結軸受の多孔質内部には、上述した潤滑油が含浸されている。そして、このような軸受スリーブ13には、図3および図4にも示されているように、軸受スリーブ13の外周面における軸方向略中央部分に、半径方向外方に突出する大径形状になされた固定部13eが環状をなすように設けられている。その固定部13eが、前述した軸受ホルダー12の内周面側に圧入などにより固定され、軸受スリーブ13の全体が保持される構成になされている。
また、軸受スリーブ13の固定部13eを軸方向に挟んだ両側部分には、軸受スリーブ13の外周面(軸受ホルダー12と対向する面)を固定部13eよりも小径とした小径形状部分13f,13gが設けられ、固定部13eとの境界部分に段差が形成されている。
これらの小径形状部分13f,13gは、その内周面に、前述したラジアル軸受部RB1,RB2の軸受面13b,13cにそれぞれ対応した位置に設けられている。
また、小径形状部分13f,13gと、軸受ホルダー12の内周面との間には、環状の隙間が形成されており、形成された環状の隙間によって、2つの油溜部13h,13iがそれぞれ画成されている。これら2つの油溜部13h,13i内には、特に図4に示されているように、上述した潤滑油が注入されて蓄えられている。
一方、このような軸受スリーブ13の軸受本体を構成している金属焼結軸受は、後述するようにダイス内に軸受粉体材料を充填して略円筒状に成型し、その成型品を焼結加工によって焼結体としたものからなる。そのような焼結体からなる軸受スリーブ13の軸受本体のマトリクス内部には、グラファイトや二硫化モリブデン等の固体潤滑剤が分散状態で含有されている。
そして本実施形態では、その固体潤滑剤の含有量で決まる分散濃度分布が、上述した軸受本体の内部において軸方向に変化して、固体潤滑剤は偏析状態になされている。例えば図2において、図示上側に配置されているラジアル軸受部RB1には、固体潤滑剤の含有量が増大されて高濃度分布状態になされているとともに、図示下側に配置されているラジアル軸受部RB2においては、固体潤滑剤の含有量が減少されて低濃度分布状態になされている。すなわち、軸受本体における図示下側の端部から図示上側の端部に向かって上記固体潤滑剤の含有量が連続的に増大された分散濃度分布になっている。
これは、図1のようなスピンドルモータの構造においては、図示上側に配置されたロータ部分の偏荷重によって図示上側に配置されたラジアル軸受部RB1の軸受面13bに対して大きな負荷がかかる構造となっている。このことから、その負荷加重が大きい図示上側のラジアル軸受部RB1の軸受機能を高めるように固体潤滑剤の含有量が増大されて高濃度分布状態になされているものである。
例えば、図示上側のラジアル軸受部RB1に対する負荷荷重が図示下側のラジアル軸受部RB2における負荷荷重の「2倍」であるときには、それに対応して、図示上側のラジアル軸受部RB1における固体潤滑剤の含有量が図示下側のラジアル軸受部RB2における固体潤滑剤の含有量の「2倍」となるように設定されている。
このような固体潤滑剤の偏析状態は、軸受粉体材料に比重差を設定することによって実現されている。より具体的には、まず本実施形態における軸受粉体材料として、鉄銅錫や鉄銅系などの軸受基材粉体をマトリクスとして、グラファイト等からなる固体潤滑粉体を1〜2重量%だけ添加して混合したものが用いられている。
このとき本実施形態では、通常、固体潤滑粉体に対して施されている金属メッキとしての銅メッキを省略・廃止することによって、当該固体潤滑粉体の比重を軸受基材粉体の比重よりも、例えば、1/2以下、好ましくは1/3以下に小さく設定されている。そして、その比重が小さい固体潤滑粉体を、比重が大きい軸受基材粉体をマトリクスとして混合することにより軸受粉体材料を製造するようにしている。さらに、その混合を行う際には、固体潤滑粉体の偏析を防止するための油等を使用しないこととする。
そして、このようにして得られた軸受粉体材料をダイス内に充填する際に、上述した比重差を利用して固体潤滑粉体を偏析させることができ、焼成時にその固体潤滑粉体から生成される固体潤滑剤を軸方向に偏析させることができるようにしている。この点を、軸受スリーブ13の製造工程とともに次に説明する。
つぎに、図5、図6(A)〜(F)を参照しつつ、軸受スリーブ13の製造方法及び製造装置について説明する。図5は、軸受スリーブの製造方法及び製造装置の概略を示す一工程図である。図6は、軸受スリーブの製造方法及び製造装置の概略を示す工程図である。
まず、軸受スリーブ13を製造する製造装置の概略は、図5に示すように、軸受スリーブ13の内径とほぼ同じ外径を有するコアロッド104と、このコアロッド104の外周に配置されたダイス100と、コアロッド104とダイス100との間に収納された軸受粉体材料を圧縮する上パンチ103と下パンチ101と、軸受粉体材料を供給するフィーダカップ102とを主として構成されている。
また、図5において、成形キャビティー100aは、コアロッド104とダイス100との間で形成された空間であり、換言すれば、軸受粉体材料が充填される充填空間を示している。
次に、軸受スリーブ13の製造方法について、図6(A)〜(F)を用いて説明する。
まず、軸受スリーブ13の製造工程の全体は、概略、図6(A)〜(C)に示されている「粉体充填工程」と、図6(D)、(E)に示されている「加圧圧縮成形工程」と、図6(F)に示されている「抜き出し工程」と、その後の図示を省略した「加熱処理工程」および「加圧サイジング成形工程」とから構成されている。
「粉体充填工程」について、図6(A)、(B)、(C)を用いて説明する。初期状態は、図6(A)に示すように、ダイス100の上端面と下パンチ101及びコアロッド104の上端面が同じ面位置となるように配置されている。さらに、ダイス100上には、上パンチ103が待機した状態になっている。
次に、フィーダカップ102がダイス100に向かって移動し、図6(B)に示すようにダイス100上で停止する。
この状態で、前述した比重が大きい軸受基材粉体と、比重が小さい固体潤滑粉体を混合した軸受粉体材料を、フィーダカップ102を通してダイス100の成形キャビティー100a内に供給されるようになっている。
ついで、図6(C)に示すように、上述したダイス100が、コアロッド104とともに図示上方側に向かって適宜の量だけ上昇する。上昇することによって成形キャビティー100a内が負圧状態となる。負圧状態となったダイス100内に軸受粉体材料が吸い込まれていき、いわゆる「吸い込み充填」が行われる。すなわち、上述したように、フィーダカップ102から軸受粉体材料が供給され、所定の充填空間内に満量となるように充填して「粉体充填工程」を完了する。
この軸受粉体材料の「吸い込み充填」時において、軸受基材粉体と固体潤滑粉体との比重差から、比重の大きい軸受基材粉体が軸方向下方に向かって多量に落下していくとともに、比重の小さい固体潤滑粉体が軸方向に落下していく量は少なくなり、その結果、上述したように軸方向上方側に固体潤滑粉体が偏析した状態となる。
「吸い込み充填」後、図6(D)に示されているように、フィーダカップ102が退避位置に移動し、上方側から上パンチ103が下降してダイス100の成形キャビティー100a内に挿入される。それと同時に、本実施の形態ではダイス100自体もやや下降する。
その結果、図6(E)に示すように、ダイス100の成形キャビティー100a内の軸受粉体材料は、上下の両方向から加圧され、加圧中間成形体の形状に圧縮成形され、「加圧圧縮成形工程」を完了する。
なお、成型時の圧縮比εを、例えば2以上となるように大きくすれば、充填深さが大きくなって軸方向で濃度差が出やすくなるという利点がある。
ここで、圧縮比は、成形キャビティー100a内に充填された軸受粉体材料の体積を、それが圧縮成形されて加圧中間成形体(圧粉体)となったときの体積で除した値を示している。なお、体積比の代わりに充填高さを加圧中間成形体(圧粉体)高さで除した値を用いる場合もある。本実施の形態では、体積比が2以上となるように設計されている。
ついで、図6(E)に示されているように、上パンチ103が元の待機位置まで上昇し、またダイス100及びコアロッド104が、初期状態(A)の位置まで下降する。これらの動作により、圧縮成型された軸受スリーブ13の加圧中間成形体が取り出され、「抜き出し工程」を完了する。
なお、図示しないが、その取り出された軸受スリーブ13の加圧中間成形体は、焼成され、さらに、加圧成形工程により加圧サイジング成形工程が施され、図2、3に示すような焼結軸受としての軸受スリーブ13が成形される。
このように本実施形態にかかる焼結軸受およびその製造方法によれば、ダイス100内に充填する軸受粉体材料の軸受基材粉体と、その軸受基材粉体に混合される固体潤滑粉体との比重差を利用して、固体潤滑粉体を高負荷がかかる部位に偏析させることができ、固体潤滑粉体の量をあまり増大させることなく軸受機能の向上が図られている。
なお、上述した実施形態のように固体潤滑剤の含有量、つまり濃度分布を軸方向に連続的に変化させている場合には、焼結軸受の内径dおよび軸方向の全長Lについて、L/d>1が成立することが上述した作用を得るための条件となる。
また、このような固体潤滑粉体の偏析状態は、特に軸方向に長尺をなす焼結軸受において良好に得られるものであるが、軸受本体の外径Dに対する全長Lの比であるL/Dが、特定の値以上となるように設定されていることによって、固体潤滑粉体の軸方向における偏析が確実に得られる。
つぎに、本実施の形態における焼結軸受の固体潤滑粉体(グラファイト)の含有量を、測定した結果を図7(a)、(b)及び図8を用いて説明する。
なお、本実施の形態では、軸受本体は、略円筒状したものであるので、固体潤滑粉体の偏析状態は、軸受本体の肉厚に影響してくると考えており、ここでは、内径dと外径Dとの関係を示す肉厚T(=(D−d)/2)をパラメータとしている。
例えば図7(a)には、焼結軸受の外径Dを6mm、内径dを3mm、肉厚T1.5mmとし、全長Lを6mm、9mm、12mm、15mmに変化させて、焼結軸受における軸方向の図示上端面の位置を0%、図示下端面の位置を100%としたときに、0%位置に相当する図示上端面から軸方向下方に向かう各位置における固体潤滑粉体(グラファイト)の含有量を、上述したL/Tをパラメータとして測定した結果が表されている。
また、図7(b)には、(a)に示す横軸において、焼結軸受の外径Dを6mm、内径dを3mmとし、全長Lを6mm、9mm、12mm、15mmに変化させて、0%位置に相当する上端面から軸方向下方の90%に相当する位置(例えば、全長Lが6mmの時は、上端面から5.4mmの位置)における固体潤滑粉体(グラファイト)の含有量を「1」として、各位置における偏析の程度を求めたものである。
図8は、L/Tと偏析との関係を示すグラフとなっている。これは、図8(a)及び(b)に基づき、縦軸に偏析の度合いをとり、横軸に上端面の位置からの位置を示している。
この測定結果から、L/Tが4以上であれば、焼結軸受の軸受本体が、軸受基材粉体の焼結体内に固体潤滑粉体から生成される固体潤滑剤を分散状態にて含有するように形成され、さらに、その軸受本体内における固体潤滑剤の分散濃度分布が軸受本体内において軸方向に変化していることがわかる。
さらに、図8に示すグラフから明らかなように、軸受本体の肉厚Tおよび全長Lの比であるL/Tが「8以上」となるように設定されていれば、焼結軸受の上端面から下端面に向かって、徐々に固体潤滑剤の偏析の度合いが減少していることがわかる。そのため、上述した製造工程において、L/Tが8以上となるように焼結軸受の寸法を決定することで、焼結軸受の軸方向における固体潤滑剤の偏析の度合いを適切に制御することができ、固体潤滑粉体の軸方向における偏析を確実に得ることができる。
このとき、特に本実施形態では、ダイス100内に軸受粉体材料を充填する際、ダイス100の内部の成型キャビティー100aを負圧状態とする「吸い込み充填」を行うようにしている。このため、軸受粉体材料がダイス100内に吸い込まれていく際に、固体潤滑粉体が軸受基材粉体との比重差を利用して確実に偏析させることができるようになっている。すなわち、比重の重い軸受基材粉体が先に成型キャビティー100a内に充填され、比重の軽い固体潤滑粉体が遅れて成型キャビティー100a内に充填されるため、焼結軸受において固体潤滑剤を確実に偏析させることができる。
また、上述した実施形態では、金属メッキされていない固体潤滑粉体を採用しているので、固体潤滑粉体に金属メッキをしない分だけ比重が小さくなり、充填工程において、軸受基材粉体と固体潤滑粉体との充填速度に差異を設けることができる。また、金属メッキの工程が省略される分だけ生産性の向上を図ることができるようになっている。
また本実施形態のように、固体潤滑粉体としてグラファイト粉体や二硫化モリブデンなどを用いれば、これらは日常的に容易に入手される固体潤滑粉体であるので、本発明にかかる軸受粉体材料が容易に製造される。
以上、本発明者によってなされた発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
例えば、図3に示すように、外径形状を真円から縦方向溝付き形状にすることで、肉厚の厚い部分と薄い部分とを形成している。これにより、肉厚の薄い部分は固定潤滑剤がより偏析し易くなり、角度方向にて固定潤滑剤の濃い部分と薄い部分とが形成されている。これにより、濃い部分に軸の荷重が高い(側圧がかかる)側となるように配置すれば、より効果的に固定潤滑剤を使用することができる。
さらに、軸受外径に段差を設けたことで、外径が大きい側と小さい側とで肉厚が異なり、肉厚が薄い側を荷重の高い側となるように配置すれば、個体潤滑剤がより多く偏析するようになっている。
また、側圧荷重のかかるキャプスタンモータやギヤードモータのように、中逃げ構造を有しない焼結軸受においても本発明を適用することは可能である。この場合にも、負荷荷重が大きい部分に固体潤滑剤が多く分布されるように偏析させてやれば良い。
また、固体潤滑剤の含有量の偏析は、上述した実施形態のような濃度分布に限られるものではなく、例えば、固体潤滑剤の粒径を替えて、粒径の大きな固体潤滑剤を荷重の大きな部位に集めるように配置しても良い。固体潤滑剤は、一般に結合力が弱くマトリクスからの脱落を生じやすいが、大きな粒径のものほど脱落し難くなるため、その点からの作用・効果が得られる。この場合においても、上述した製造工程を用いることで、粒径の大きな固体潤滑剤を荷重の大きな部位に集めることが可能となる。すなわち、粒径の大きな固体潤滑剤ほど、充填工程での充填抵抗が大きく、充填速度が低下するため、焼結軸受の軸方向で固体潤滑剤の粒径の大きさが徐々に大きくなる、あるいは徐々に小さくなるように偏析させることができる。
さらに、固体潤滑剤の含有量の偏析は、固体潤滑剤の形状を変更することによっても可能である。例えば、荷重の大きな部位に扁平形状の固体潤滑剤を集めるように配置することによって、軸受機能が高められる。この場合においても、扁平な固体潤滑剤ほど、充填工程での充填抵抗が大きく、充填速度が低下するため、上述した製造工程を用いることで、扁平形状の固体潤滑剤を荷重の大きな部位に集めることが可能となる。
さらにまた、固体潤滑剤の含有量の偏析は、径方向に行わせることも可能である。例えば、大きな荷重が直接的に負荷される軸受面の内周側に固体潤滑剤を集めるように配置することによって、摺動性が向上されることとなる。この場合にも、上述した製造工程を用いることができる。すなわち、成型キャビティーの壁面に近い部分ほど、充填工程における充填抵抗が大きくなるため、比重の軽い固体潤滑粉体を焼結軸受の内周面あるいは外周面により多く充填することができる。
一方、このような固体潤滑剤の含有量を偏析するにあたって、2色成型を用いることも可能である。すなわち、2色成型によって2種類の軸受粉体材料をダイスに順次充填していけば、固体潤滑剤の含有量が軸方向に変化させることとなる。
さらに、上述した実施形態では、軸受粉体材料を「吸い込み充填」としているが、通常の「落とし込み充填」により製造することも可能である。
さらに、上述した実施形態は、DVD,CD−ROMディスク駆動装置用のスピンドルモータに対して本発明を適用したものであるが、本発明は、それに限定されるものではなく、ハードディスク、フレキシブルディスクなどのような各種メディアディスクを回転駆動させるモータや、その他の多種多様な装置に用いられる焼結軸受に対しても同様に適用することができるものである。
本発明を適用した軸受装置を備えたDVD,CD−ROM駆動用モータの構造例を表した縦断面説明図である。 図1に示されたモータに用いられている軸受装置の軸受部分の構造を表した縦断面説明図である。 図2に示された焼結軸受からなる軸受スリーブの軸受本体の形状を表した外観斜視説明図である。 焼結軸受の軸受部分を拡大して表した半縦断面図である。 本発明を適用した軸受装置の製造方法及び製造装置の概略を示す一工程図である。 (A)〜(F)は本発明を適用した軸受装置の製造方法及び製造装置の概略を示す工程図である。 本発明にかかる焼結軸受における固体潤滑粉体(グラファイト)の含有量の測定結果の一例を示した表である。 本発明にかかる焼結軸受における固体潤滑粉体(グラファイト)の含有量の測定結果の一例を示した線図である。
符号の説明
12 軸受ホルダー
13 軸受スリーブ(軸受本体)
13a 軸受孔
RB1,RB2 ラジアル軸受部
21 回転軸
100 ダイス
100a 成形キャビティー
101 下パンチ
102 フィーダカップ
103 上パンチ

Claims (12)

  1. 軸受基材粉体に固体潤滑粉体を混合した軸受粉体材料をダイス内に充填し、そのダイスに充填した軸受粉体材料を焼結加工によって軸受本体を形成するようにした焼結軸受の製造方法において、
    前記軸受基材粉体に、この軸受基材粉体よりも小さい比重の前記固体潤滑粉体を混合することにより前記軸受粉体材料を製造するようにしたことを特徴とする焼結軸受の製造方法。
  2. 前記軸受粉体材料を前記ダイス内に充填するにあたって、そのダイス内部の成型キャビティーを負圧状態として当該成型キャビティー内に前記軸受粉体材料を吸い込んで充填を行うようにしたことを特徴とする請求項1記載の焼結軸受の製造方法。
  3. 前記焼結加工の工程を構成する加圧圧縮成型工程における前記軸受粉体材料の圧縮比を2以上としたことを特徴とする請求項1記載の焼結軸受の製造方法。
  4. 前記固体潤滑粉体として、金属メッキが施されていないものを採用するようにしたことを特徴とする請求項1記載の焼結軸受の製造方法。
  5. 前記固体潤滑粉体が、グラファイト粉体を含むものであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の焼結軸受の製造方法。
  6. 請求項1記載の製造方法を用いて前記軸受本体が成形された焼結軸受であって、前記軸受本体が、前記軸受基材粉体の焼結体内に前記固体潤滑粉体から生成される固体潤滑剤を分散状態にて含有するように形成され、その軸受本体内における固体潤滑剤の分散濃度分布が、前記軸受本体内において軸方向に変化していることを特徴とする焼結軸受。
  7. 軸受基材粉体の焼結体内に固体潤滑粉体から生成される固体潤滑剤を分散状態にて含有する軸受本体を備えた焼結軸受において、
    前記軸受本体内における固体潤滑剤の分散濃度分布が、前記軸受本体内において軸方向に変化していることを特徴とする焼結軸受。
  8. 前記固体潤滑粉体の分散濃度分布が、前記軸受本体の軸方向における一端側部分から他端側部分に向かって連続的に増加または減少していることを特徴とする請求項6または請求項7記載の焼結軸受。
  9. 請求項1記載の製造方法を用いて前記軸受本体が成形された焼結軸受であって、前記軸受本体が、前記軸受基材粉体の焼結体内に前記固体潤滑粉体から生成される固体潤滑剤を分散状態にて含有するように形成され、その軸受本体内における固体潤滑剤の分散濃度分布が、前記軸受本体内において径方向に変化していることを特徴とする焼結軸受。
  10. 軸受基材粉体の焼結体内に固体潤滑粉体から生成される固体潤滑剤を分散状態にて含有する軸受本体を備えた焼結軸受において、前記軸受本体内における固体潤滑剤の分散濃度分布が、前記軸受本体内において径方向に変化していることを特徴とする焼結軸受。
  11. 前記固体潤滑剤の含有量が、前記軸受本体の内周壁部分に多くなるように構成されていることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の焼結軸受。
  12. 請求項6から請求項11のいずれかに記載の焼結軸受を備えたことを特徴とするモータ。
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