JPWO2005122625A1 - Rfidタグからデータを受信する移動端末及び移動端末の制御ポリシー特定方法 - Google Patents
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Abstract
該当領域において決められた制御ポリシーに従うことができる移動端末と移動端末の制御ポリシー特定システムとを提供する。RFIDタグ5a,bからデータを受信する移動端末3a,bを提供する。具体的には、移動端末3a,bは、記憶部33、判断部34及び制御部36を有する。記憶部33は、前記移動端末3a,bを制御させる制御ポリシーと、前記制御ポリシーを識別するポリシー識別子とを対応づけて記憶している。判断部34は、記憶部33が記憶しているポリシー識別子の何れかが、前記受信したデータに含まれているか否かを判断する。記憶しているポリシー識別子の何れかが、前記受信したデータに含まれていると判断部34が判断した場合、制御部36は、受信したポリシー識別子に対応づけられている制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行う。
Description
本発明は、RFIDタグからデータを受信する移動端末、前記移動端末の制御ポリシー特定方法及びプログラムに関する。
携帯電話等の移動端末は、その優れた利便性により我々の生活に浸透している。移動端末を所有するユーザは、例えば映画館、美術館、病院、電車の車内等どのような場所でも通話を行うことができる。一方、病院や美術館、電車の車内のように、他の人々への迷惑行為を防止させるために、移動端末による通話を禁止している場所もある。しかし、これらの場所では、アナウンスにより移動端末の通話禁止を促したり、通話禁止である旨のポスターを掲示しているのみの場合が多い。従って、このような場所において実際に移動端末の通信を行うか否かは、そのユーザの判断に委ねられている。
近年、移動端末の通話を禁止している場所では、通話を強制的に禁止させるように移動端末を制御する方法が用いられている場合がある。図17に、その一例を示す。図17は、移動端末を所有するユーザが通話可能区域及び通話禁止区域間を移動する場合を示している。ここで、図17の“通話禁止領域”は閉鎖空間である。以下より、閉鎖空間が例えば建物の内部であるとする。建物のゲートには、ユーザの出入りを検出するセンサと、センサからの検出信号に基づいてユーザの移動端末へ信号を送信する送信部とが設けられている。ユーザが通話可能領域から通話禁止領域へ移動した場合(A)、センサはユーザの移動方向を検出し、送信部はセンサの検出信号に基づいて移動端末に信号を送信する。移動端末はこの信号に基づいて、自端末を着信不可な状態に制御する。また、ユーザが通話禁止領域から通話可能領域へ移動した場合(B)、センサはユーザの移動方向を検出し、送信部はセンサの検出信号に基づいて移動端末に信号を送信する。移動端末はこの信号に基づいて、自端末を着信可能な状態に制御する。
また、特許文献1は、携帯電話の通話を禁止する場所において、強制的に通話を禁止させるように携帯電話を制御するシステムを示している。図18は、特許文献1に係るシステム概念図である。図18のシステムでは、建物の入口等に設置された簡易基地局装置401が、建物内へ移動するユーザの携帯電話402に電源オフ信号を報知する。電源オフ信号を受信した携帯電話402は自端末の電話番号を簡易基地局装置401に通知する。そして、携帯電話402は、簡易基地局装置401から公衆基地局装置403を介して無線ネットワーク404内の位置管理サーバ405に電源オフした旨を通知及び登録する。携帯電話402への着信動作は位置管理サーバ405の登録内容を参照して行われる。
特開平11−69412号公報
しかしながら、上述した方法には以下の問題点がある。
図17の方法は、ユーザの動作を検出するセンサが設置された出入口を、ユーザは必ず通過しなければならない。即ち、移動端末に対して制御ポリシーを強制させたい該当領域は、必ず壁で仕切られた閉鎖空間であって、この閉鎖空間にはゲートが設けられている必要がある。壁で仕切られていないような領域内では、ユーザがゲートを必ずしも通過するとは限らない。即ち、壁で仕切られていないような領域では、移動端末を強制的に制御ポリシーに従わせることは困難である。また、例えば1つの領域を通話可能領域と通話禁止領域とに分割する場合は、その分割した各領域を閉鎖空間にし、閉鎖空間にはゲートを設けなければならない。そして、その各ゲートにはセンサ及び送信部を設置する必要がある。従って、各区域に設置されるゲート、センサ及び送信部を設置するためのコストがかかってしまう。
また、特許文献1のシステムでは、簡易基地局装置401、公衆基地局装置403、無線ネットワーク404、位置管理サーバ405等の多数の機器を必要とする。即ち、特許文献1のシステムを用いる場合はコストがかかってしまう。
本発明は、これらの課題を解決したものであって、ユーザの意志に関わらず、該当領域において決められた制御ポリシーに従うことができる移動端末と移動端末の制御ポリシー特定システムとを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、発明1は、RFID(Radio Frequency−IDentification)タグからデータを受信する移動端末を提供する。本発明1に係る移動端末は、記憶手段と、判断手段と、制御手段とを含む。記憶手段は、前記移動端末を制御する制御ポリシーと、前記制御ポリシーを識別するポリシー識別子と、を対応づけて記憶している。判断手段は、前記記憶手段が記憶しているポリシー識別子の何れかが、前記受信したデータに含まれているか否かを判断する。制御手段は、前記記憶しているポリシー識別子の何れかが前記受信したデータに含まれていると前記判断手段が判断した場合、受信したポリシー識別子に対応づけられている制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行う。
この移動端末は、特定の領域内において決められた制御ポリシーに従って自端末を制御する。例えば、この移動端末のユーザが、病院や電車内等の移動端末の通話を禁止されている区域に侵入した場合を考える。そして、RFIDタグのデータが、例えば“移動端末の電源をオフする”旨の制御ポリシーと、前記制御ポリシーを識別するポリシー識別子とを記憶しているとする。この場合、移動端末は、通話禁止区域内に備えられているRFIDタグからデータを受信してポリシー識別子を検索する。そして、移動端末は、データ内の制御ポリシーを特定すると、制御ポリシーに基づいて電源をオフする。従って、この移動端末のユーザは、決められた社会秩序に反することなく、特定の領域内において決められた制御ポリシーに従うことができる。
発明2は、前記発明1において、自端末に所定のイベントが生じた任意のタイミングで、前記ポリシー識別子の送信要求を前記RFIDタグに送信する送信手段を更に含む移動端末を提供する。
移動端末が一斉にRFIDタグに対してポリシー識別子の送信要求を送信すると、送信要求同士の衝突が生じる。そこで、この移動端末は、自端末に所定のイベントが生じると、ポリシー識別子の送信要求をRFIDタグに送信する。自端末に所定のイベントが発生するタイミングは各々の移動端末により異なる。そのため、移動端末が一斉にRFIDタグにポリシー識別子の送信要求を送信する確率は減少する。即ち、移動端末がRFIDタグにポリシー識別子の送信要求を送信するタイミングはずれている。従って、ポリシー識別子の送信要求同士の衝突を回避することができる。
発明3は、前記発明2において、他の端末と通信を行う通信手段を更に含む。そして、発明3は、前記送信手段が、前記通信手段における通信を中断し、前記ポリシー識別子の送信要求を前記RFIDタグに送信することを特徴とする移動端末を提供する。
移動端末が一斉にRFIDタグに対してポリシー識別子の送信要求を送信すると、送信要求同士の衝突が生じる。この移動端末は、例えば他の端末から着信があった場合、着信をユーザに知らせるための呼び出し音を鳴らす前に、ポリシー識別子の送信要求を送信する。即ち、送信部は、通信手段における他の端末の通信を中断し、ポリシー識別子の送信要求を送信する。自端末が他の端末からの着信を受信するタイミングは各々の移動端末により異なる。そのため、移動端末が一斉にRFIDタグにポリシー識別子の送信要求を送信する確率は減少する。即ち、移動端末のRFIDタグにポリシー識別子の送信要求を送信するタイミングがずれる。従って、ポリシー識別子の送信要求同士の衝突を回避することができる。
発明4は、前記発明2において、他の端末と通信を行う通信手段を更に含む。そして、発明4は、前記送信手段が、前記通信手段における通信の終了を検出し、前記ポリシー識別子の送信要求を前記RFIDタグに送信することを特徴とする移動端末を提供する。
移動端末が一斉にRFIDタグに対してポリシー識別子の送信要求を送信すると、送信要求同士の衝突が生じる。この移動端末は、例えば他の端末からメールが送られてくると、移動端末はポリシー識別子の送信要求を送信する。自端末が他の端末からメールを受信するタイミングは各々の移動端末により異なる。そのため、移動端末が一斉にRFIDタグにポリシー識別子の送信要求を送信する確率は減少する。即ち、移動端末のRFIDタグにポリシー識別子の送信要求を送信するタイミングがずれる。従って、ポリシー識別子の送信要求同士の衝突を回避することができる。
発明5は、前記発明2において、自端末のユーザからの指示を検知する第1検知手段を更に含む。そして、発明5は、前記第1検知手段が前記ユーザからの指示を検知した場合、前記送信手段は前記ポリシー識別子の送信要求を前記RFIDタグに送信することを特徴とする移動端末を提供する。
移動端末が一斉にRFIDタグに対してポリシー識別子の送信要求を送信すると、送信要求同士の衝突が生じる。この移動端末は、例えばTV機能を有した移動端末であるとする。TV機能を既に起動させている移動端末においてユーザがTV機能の音量を大きくするボタンを押下すると、移動端末のTV機能の音量が大きくなる前に、移動端末はポリシー識別子の送信要求を送信する。移動端末のユーザが音量ボタンを押下するタイミングは各々の移動端末により異なる。そのため、移動端末が一斉にRFIDタグにポリシー識別子の送信要求を送信する確率は減少する。従って、ポリシー識別子の送信要求同士の衝突を回避することができる。
発明6は、前記発明2において、前記記憶手段は任意のアプリケーションを更に記憶し、前記記憶しているアプリケーションの起動を検知する第2検知手段を更に含む。そして、発明6は、前記第2検知手段が前記記憶しているアプリケーションの起動を検知した場合、前記送信手段は前記ポリシー識別子の送信要求を前記RFIDタグに送信することを特徴とする移動端末を提供する。
移動端末が一斉にRFIDタグに対してポリシー識別子の送信要求を送信すると、送信要求同士の衝突が生じる。この移動端末は、例えば音楽機能を有した移動端末であるとする。移動端末のユーザが音楽機能を起動させて使用しようとすると、移動端末はポリシー識別子の送信要求を送信する。移動端末のユーザが音楽機能等の任意のアプリケーションを起動させるタイミングは各々の移動端末により異なる。そのため、移動端末が一斉にRFIDタグにポリシー識別子の送信要求を送信する確率は減少する。従って、ポリシー識別子の送信要求同士の衝突を回避することができる。
発明7は、前記発明1において、前記記憶手段は自端末の現在の制御ポリシーを識別する現在のポリシー識別子を判別しており、前記判断手段は、データを受信する度に、前記記憶手段が記憶しているポリシー識別子の何れかが新たに受信したデータに含まれているか否かを判断する。そして、前記判断部が、前記記憶しているポリシー識別子の何れかが前記新たに受信したデータに含まれていると判断した場合、前記新たに受信したポリシー識別子と前記現在のポリシー識別子とを比較する比較手段を更に含む。更に、前記新たに受信したポリシー識別子と前記現在のポリシー識別子とが異なる場合は、前記記憶手段は、前記新たに受信したポリシー識別子を現在のポリシー識別子として記憶することを特徴とする移動端末を提供する。
移動端末は、現在の自端末の制御ポリシーとは異なるポリシー識別子を受信した場合は、新たに受信したポリシー識別子が示す制御ポリシーに基づいて自端末を制御する。即ち、移動端末は、常に最新の制御ポリシーに従うことができる。
また、前記課題を解決するために、発明8は、RFIDタグからデータを受信する移動端末のRFIDタグ制御ポリシー特定方法を提供する。具体的には、以下のステップを含む。
◎前記移動端末を制御する制御ポリシーと、前記制御ポリシーを識別するポリシー識別子と、を対応づけて記憶するステップ。
◎前記記憶しているポリシー識別子の何れかが、前記受信したデータに含まれているか否かを判断するステップ。
◎前記記憶しているポリシー識別子の何れかが前記受信したデータに含まれていると判断した場合、受信したポリシー識別子に対応づけられている制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行うステップ。
◎前記移動端末を制御する制御ポリシーと、前記制御ポリシーを識別するポリシー識別子と、を対応づけて記憶するステップ。
◎前記記憶しているポリシー識別子の何れかが、前記受信したデータに含まれているか否かを判断するステップ。
◎前記記憶しているポリシー識別子の何れかが前記受信したデータに含まれていると判断した場合、受信したポリシー識別子に対応づけられている制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行うステップ。
この移動端末の制御ポリシー特定方法によると、移動端末は、特定の領域内において決められた制御ポリシーに従って自端末を制御する。例えば、この移動端末のユーザが、病院や電車内等の移動端末の通話を禁止されている区域に侵入した場合を考える。そして、RFIDタグのデータが、例えば“移動端末の電源をオフする”旨の制御ポリシーと、前記制御ポリシーを識別するポリシー識別子とを記憶しているとする。この場合、移動端末は、通話禁止区域内に備えられているRFIDタグからデータを受信してポリシー識別子を検索する。そして、移動端末は、データ内の制御ポリシーを特定すると、制御ポリシーに基づいて電源をオフする。従って、この移動端末のユーザは、決められた社会秩序に反することなく、特定の領域内において決められた制御ポリシーに従うことができる。
また、前記課題を解決するために、発明9は、複数のRFIDタグと前記複数のRFIDタグからデータを受信する移動端末とを備えた制御ポリシー特定システムを提供する。本システムに係る前記移動端末は、記憶手段と、判断手段と、制御手段とを含む。記憶手段は、前記移動端末を制御する制御ポリシーと、前記制御ポリシーを識別するポリシー識別子と、を対応づけて記憶している。判断手段は、前記記憶手段が記憶しているポリシー識別子の何れかが、前記受信したデータに含まれているか否かを判断する。制御手段は、前記記憶しているポリシー識別子の何れかが前記受信したデータに含まれていると前記判断手段が判断した場合、受信したポリシー識別子に対応づけられている制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行う。そして、本システムに係る複数のRFIDタグの各々は、各RFIDタグを識別する固有情報に基づいて前記各RFIDタグのスロットを生成する生成手段と、前記生成手段が生成した前記スロットを用いて、前記ポリシー識別子を順次に時分割送信する送信手段と、を含む。
RFIDタグは、ポリシー識別子を移動端末へ送信するタイミングを生成する。RFIDタグが移動端末に送信するポリシー識別子は、各RFIDタグが生成したスロットに基づいて時分割送信される。移動端末は、順次に送られてきたポリシー識別子を受信する。これにより、複数のRFIDタグから送信される各ポリシー識別子は重畳しない。従って、複数のRFIDタグから送信される各ポリシー識別子同士の衝突を回避することができる。
発明10は、前記発明9において、前記移動端末は、前記ポリシー識別子の送信要求を前記RFIDタグに送信する送信手段を更に含む。そして、前記判断手段は、前記複数のRFIDタグのうち少なくとも1つのRFIDタグから前記ポリシー識別子を受信した場合、前記送信手段による前記ポリシー識別子の送信要求の送信を停止させることを特徴とする制御ポリシー特定システムを提供する。
複数のRFIDタグは同じ領域内に位置しており、同じポリシー識別子を有しているとする。この制御ポリシー特定システムによると、移動端末は、少なくとも1つのRFIDタグからポリシー識別子を受信すると、ポリシー識別子の送信要求を停止する。即ち、移動端末は、複数のRFIDタグから同一のポリシー識別子を複数回受信しなくて済む。従って、移動端末の消費電力を抑えることができる。
また、前記課題を解決するために、発明11は、RFIDタグからデータを受信する移動端末に搭載されるコンピュータが実行する制御ポリシー特定プログラムを提供する。具体的には、以下の手段を含む。
◎前記移動端末を制御する制御ポリシーと、前記制御ポリシーを識別するポリシー識別子と、を対応づけて記憶する手段。
◎前記記憶手段が記憶しているポリシー識別子の何れかが、前記受信したデータに含まれているか否かを判断する判断手段。
◎前記記憶しているポリシー識別子の何れかが前記受信したデータに含まれていると前記判断手段が判断した場合、受信したポリシー識別子に対応づけられている制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行う制御手段。
◎前記移動端末を制御する制御ポリシーと、前記制御ポリシーを識別するポリシー識別子と、を対応づけて記憶する手段。
◎前記記憶手段が記憶しているポリシー識別子の何れかが、前記受信したデータに含まれているか否かを判断する判断手段。
◎前記記憶しているポリシー識別子の何れかが前記受信したデータに含まれていると前記判断手段が判断した場合、受信したポリシー識別子に対応づけられている制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行う制御手段。
この制御ポリシー特定プログラムによると、移動端末は、特定の領域内において決められた制御ポリシーに従って自端末を制御する。例えば、この移動端末のユーザが、病院や電車内等の移動端末の通話を禁止されている区域に侵入した場合を考える。そして、RFIDタグのデータが、例えば“移動端末の電源をオフする”旨の制御ポリシーと、前記制御ポリシーを識別するポリシー識別子とを記憶しているとする。この場合、移動端末は、通話禁止区域内に備えられているRFIDタグからデータを受信してポリシー識別子を検索する。そして、移動端末は、データ内の制御ポリシーを特定すると、制御ポリシーに基づいて電源をオフする。従って、この移動端末のユーザは、決められた社会秩序に反することなく、特定の領域内において決められた制御ポリシーに従うことができる。
本発明によると、ユーザの意志に関わらず、移動端末は該当領域における制御ポリシーに従うことができる。
<第1実施形態>
(1)システムの構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る制御ポリシー特定システムの構成図である。制御ポリシーとは、任意の領域内において決められたルールに基づいて、移動端末を強制的に制御するための制御信号をいう。第1実施形態は、例えば電車2内の移動端末3a,bに、電車2内の制御ポリシーを強制するシステムを例にとる。図1の制御ポリシー特定システム1は、電車2内のポスター4とRFIDタグ5aとを含む。ポスター4は、電車2内の移動端末3a,bに、電車2内のマナーを強制するための制御ポリシーを掲示したものであって、RFIDタグ5aが貼付されている。RFIDタグ5aは、電車2内の制御ポリシーを特定するためのポリシーID等を含むポリシーコードを記憶しており、移動端末3a,bにポリシーコードを送信する。尚、本実施形態に係るRFIDタグ5a,bは、内部に電源を有さず、移動端末3a,b等の外部機器から送信される搬送波を電力に変換し、これを用いて移動端末にポリシーコードを提供する。即ち、本実施形態では、RFIDタグ5a,bがパッシブタグである場合を想定している。
(1)システムの構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る制御ポリシー特定システムの構成図である。制御ポリシーとは、任意の領域内において決められたルールに基づいて、移動端末を強制的に制御するための制御信号をいう。第1実施形態は、例えば電車2内の移動端末3a,bに、電車2内の制御ポリシーを強制するシステムを例にとる。図1の制御ポリシー特定システム1は、電車2内のポスター4とRFIDタグ5aとを含む。ポスター4は、電車2内の移動端末3a,bに、電車2内のマナーを強制するための制御ポリシーを掲示したものであって、RFIDタグ5aが貼付されている。RFIDタグ5aは、電車2内の制御ポリシーを特定するためのポリシーID等を含むポリシーコードを記憶しており、移動端末3a,bにポリシーコードを送信する。尚、本実施形態に係るRFIDタグ5a,bは、内部に電源を有さず、移動端末3a,b等の外部機器から送信される搬送波を電力に変換し、これを用いて移動端末にポリシーコードを提供する。即ち、本実施形態では、RFIDタグ5a,bがパッシブタグである場合を想定している。
図2は、RFIDタグ5a,bが記憶しているポリシーコードの情報の説明図である。図2に示すように、RFIDタグ5a,bが記憶しているポリシーコードは、ポリシーIDと、該当機器コードと、シーケンスナンバーとを含む。ポリシーIDは、RFIDタグ5a,bが位置している領域内の制御ポリシーを識別する。該当機器コードは、制御ポリシーを強制する対象の機器を示す。シーケンスナンバーは、RFIDタグ5a,bを識別するための固有情報である。
移動端末3a,bは、RFIDタグ5aからポリシーコードを受信すると、これに基づいて電車2内の制御ポリシーを特定し、特定した制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行う。
尚、本実施形態では、RFIDタグ5はポスター4に貼付されているとしたが、これに限定されない。RFIDタグ5は、電車2内の制御ポリシーに対応するポリシーIDを、電車2内の移動端末3a,bに対し送信できる場所であれば、どこに設置されてもよい。
(2)機能
次に、本発明の第1実施形態に係る移動端末3a,bの機能について説明する。ここで、移動端末3a,bは同じ機能構成を持つため、以下より移動端末3aについて説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係る移動端末3aの機能構成図である。本実施形態に係る移動端末3aは、RFIDタグ5a,bからのデータを受信するリーダとしての機能を備えている。具体的には、図3の移動端末3aは、受信部31、送信部32、記憶部33、判断部34、比較部35、制御部36及び通信部37を含む。以下より、各機能について詳述する。
次に、本発明の第1実施形態に係る移動端末3a,bの機能について説明する。ここで、移動端末3a,bは同じ機能構成を持つため、以下より移動端末3aについて説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係る移動端末3aの機能構成図である。本実施形態に係る移動端末3aは、RFIDタグ5a,bからのデータを受信するリーダとしての機能を備えている。具体的には、図3の移動端末3aは、受信部31、送信部32、記憶部33、判断部34、比較部35、制御部36及び通信部37を含む。以下より、各機能について詳述する。
(2−1)受信部
受信部31は、RFIDタグ5a,bからポリシーコードを含むデータを受信する。
受信部31は、RFIDタグ5a,bからポリシーコードを含むデータを受信する。
(2−2)送信部
送信部32は、自端末に所定のイベントが生じた任意のタイミングで、ポリシーIDを含むポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。そして、送信部32は、RFIDタグ5a,bに電力を供給する搬送波を送信する。“自端末の所定のイベント”については後述する。
送信部32は、自端末に所定のイベントが生じた任意のタイミングで、ポリシーIDを含むポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。そして、送信部32は、RFIDタグ5a,bに電力を供給する搬送波を送信する。“自端末の所定のイベント”については後述する。
(2−3)記憶部
記憶部33は、ポリシー情報を記憶している。ポリシー情報は、移動端末を制御する制御ポリシーと、該制御ポリシーを識別するポリシーIDとを1レコードとして記憶している。図4は、記憶部33が記憶しているポリシー情報の概念図である。具体的には、記憶部33は、ポリシーID“01h”と制御ポリシー“電源をOFFにする”とを対応づけて記憶している。記憶部33は、ポリシーID“02h”と制御ポリシー“電源をONにする”とを対応づけて記憶している。記憶部33は、ポリシーID“03h”と制御ポリシー“着信拒否にする”とを対応づけて記憶している。記憶部33は、ポリシーID“04h”と制御ポリシー“着信可能にする”とを対応づけて記憶している。尚、記憶部33が記憶しているポリシーIDと制御ポリシーとの対応情報は、他の移動端末及びRFIDタグ5a,bにおいても共通である。記憶部33は、ポリシーIDと制御ポリシーとの対応情報を書き換えることは出来ない。記憶部33が記憶しているポリシーIDと制御ポリシーとの対応情報を書き換えると、ポリシーIDと制御ポリシーとの対応情報が移動端末毎に異なる場合が生じる。すると、各移動端末が同一のポリシーコードを受信しても、移動端末毎にポリシーIDに対応する制御ポリシーが異なるため、移動端末毎に異なった制御がなされる。従って、移動端末を統一した制御ポリシーに強制することができない場合が発生してしまう。
記憶部33は、ポリシー情報を記憶している。ポリシー情報は、移動端末を制御する制御ポリシーと、該制御ポリシーを識別するポリシーIDとを1レコードとして記憶している。図4は、記憶部33が記憶しているポリシー情報の概念図である。具体的には、記憶部33は、ポリシーID“01h”と制御ポリシー“電源をOFFにする”とを対応づけて記憶している。記憶部33は、ポリシーID“02h”と制御ポリシー“電源をONにする”とを対応づけて記憶している。記憶部33は、ポリシーID“03h”と制御ポリシー“着信拒否にする”とを対応づけて記憶している。記憶部33は、ポリシーID“04h”と制御ポリシー“着信可能にする”とを対応づけて記憶している。尚、記憶部33が記憶しているポリシーIDと制御ポリシーとの対応情報は、他の移動端末及びRFIDタグ5a,bにおいても共通である。記憶部33は、ポリシーIDと制御ポリシーとの対応情報を書き換えることは出来ない。記憶部33が記憶しているポリシーIDと制御ポリシーとの対応情報を書き換えると、ポリシーIDと制御ポリシーとの対応情報が移動端末毎に異なる場合が生じる。すると、各移動端末が同一のポリシーコードを受信しても、移動端末毎にポリシーIDに対応する制御ポリシーが異なるため、移動端末毎に異なった制御がなされる。従って、移動端末を統一した制御ポリシーに強制することができない場合が発生してしまう。
また、新たなポリシーIDと制御ポリシーとの対応情報を移動端末3aに追加する場合は、移動端末3aは、任意の方法を用いて該対応情報を外部装置から取得することができる。任意の方法には、例えばSDカードを用いた方法が挙げられる。移動端末3aのユーザは新たなポリシーIDと制御ポリシーとの対応情報を記憶しているSDカードを移動端末3aに差込み、移動端末3aの記憶部33はSDカード内の新たな対応情報を読み出して追記してもよい。また、移動端末3aの記憶部33は、自端末とネットワークを構築しているサーバ(図示せず)から新たな該対応情報をダウンロードしてもよい。ここで、新たに取得するポリシーIDと制御ポリシーとの対応情報は、書き換えることができないことが必須である。
また、記憶部33は、自端末の現在の制御ポリシー(以下、カレント制御ポリシーと称する)を判別可能に記憶している。例えば、図4に示すように、記憶部33は、カレント制御ポリシーを識別するためのフラグを更に記憶する。フラグは、ポリシー情報のうち、どれがカレント制御ポリシーのレコードかを示す。フラグの位置は、カレント制御ポリシーの変更に伴い変化する。
(2−4)判断部
判断部34は、記憶部33が記憶しているポリシー識別子の何れかが、RFIDタグ5a,bから受信したデータに含まれているか否かを判断する。言い換えると、判断部34は、RFIDタグ5a,bから受信したデータ内に、記憶部33が記憶しているポリシー識別子と一致するポリシー識別子があるか否かを検索する。例えば、受信部31が受信したデータはポリシーコード内にポリシーID“01h”を有しているとする。判断部34は、記憶部33に記憶しているポリシーID“01h”“02h”“03h”“04h”のうちいづれかが、受信したデータ内にあるか否かを検索する。本実施形態では、記憶部33が記憶しているポリシーID“01h”と、受信部31が受信したデータ内のポリシーID“01h”とは一致する。この場合、判断部34は、記憶部33が記憶しているポリシー識別子“01h”が、受信部31が受信したデータ内に含まれていると判断する。そして、判断部34は、受信部31が受信したデータ内のポリシーID“01h”に対応する制御ポリシーを抽出する。
判断部34は、記憶部33が記憶しているポリシー識別子の何れかが、RFIDタグ5a,bから受信したデータに含まれているか否かを判断する。言い換えると、判断部34は、RFIDタグ5a,bから受信したデータ内に、記憶部33が記憶しているポリシー識別子と一致するポリシー識別子があるか否かを検索する。例えば、受信部31が受信したデータはポリシーコード内にポリシーID“01h”を有しているとする。判断部34は、記憶部33に記憶しているポリシーID“01h”“02h”“03h”“04h”のうちいづれかが、受信したデータ内にあるか否かを検索する。本実施形態では、記憶部33が記憶しているポリシーID“01h”と、受信部31が受信したデータ内のポリシーID“01h”とは一致する。この場合、判断部34は、記憶部33が記憶しているポリシー識別子“01h”が、受信部31が受信したデータ内に含まれていると判断する。そして、判断部34は、受信部31が受信したデータ内のポリシーID“01h”に対応する制御ポリシーを抽出する。
また、判断部34は、受信部31がデータを受信する度に、記憶部33が記憶しているポリシーIDの何れかが新たに受信したデータに含まれているか否かを判断する。
(2−5)比較部
判断部34が、記憶しているポリシー識別子のいずれかが新たに受信したデータに含まれていると判断すると、比較部35は新たに受信したポリシーIDと記憶部33が記憶しているカレント制御ポリシーのポリシーID(以下、カレントポリシーIDと称する)とを比較し、一致するか否かを判断する。例えば、受信部31が新たに受信したデータはポリシーコード内にポリシーID“02h”を有しており、判断部34がこれを特定したとする。比較部35は、記憶部33が記憶しているポリシー情報内からカレントポリシーID“01h”を抽出する。そして、比較部35は、新たに受信したポリシーID“02h”とカレントポリシーID“01h”とを比較する。比較部35は、“01h”と“02h”とが不一致であると判断し、判断結果を制御部36及び記憶部33へ送信する。このとき、記憶部33は、比較部35からの判断結果に基づいて、カレントポリシーIDを“01h”から“02h”へ更新する。例えば、記憶部33はフラグの位置を変更する。
判断部34が、記憶しているポリシー識別子のいずれかが新たに受信したデータに含まれていると判断すると、比較部35は新たに受信したポリシーIDと記憶部33が記憶しているカレント制御ポリシーのポリシーID(以下、カレントポリシーIDと称する)とを比較し、一致するか否かを判断する。例えば、受信部31が新たに受信したデータはポリシーコード内にポリシーID“02h”を有しており、判断部34がこれを特定したとする。比較部35は、記憶部33が記憶しているポリシー情報内からカレントポリシーID“01h”を抽出する。そして、比較部35は、新たに受信したポリシーID“02h”とカレントポリシーID“01h”とを比較する。比較部35は、“01h”と“02h”とが不一致であると判断し、判断結果を制御部36及び記憶部33へ送信する。このとき、記憶部33は、比較部35からの判断結果に基づいて、カレントポリシーIDを“01h”から“02h”へ更新する。例えば、記憶部33はフラグの位置を変更する。
(2−6)制御部
制御部36は、受信部31が受信したポリシーIDに対応づけられている制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行う。例えば、受信したポリシーIDが“01h”である場合は、制御部36は自端末の電源をオフにする。受信したポリシーIDが“02h”である場合は、制御部36は自端末の電源をオンにする。受信したポリシーIDが“03h”である場合は、制御部36は自端末を着信拒否の状態にする。受信したポリシーIDが“04h”である場合は、制御部36は自端末を着信可能な状態にする。
制御部36は、受信部31が受信したポリシーIDに対応づけられている制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行う。例えば、受信したポリシーIDが“01h”である場合は、制御部36は自端末の電源をオフにする。受信したポリシーIDが“02h”である場合は、制御部36は自端末の電源をオンにする。受信したポリシーIDが“03h”である場合は、制御部36は自端末を着信拒否の状態にする。受信したポリシーIDが“04h”である場合は、制御部36は自端末を着信可能な状態にする。
また、制御部36は、カレント制御ポリシーが更新される度に、更新後のカレント制御ポリシーに基づいて自端末を制御する。例えば、カレントポリシーIDが“01h”から“02h”に変化した場合は、制御部36は、新たなポリシーID“02h”が示す制御ポリシーを記憶部33のポリシー情報から抽出する。そして、制御部36は、ポリシーID“02h”が示す制御ポリシー“電源をONにする”に従い自端末を制御する。これにより、移動端末3aは常に最新のポリシーに従うことができる。
尚、記憶部33内のポリシーIDのいずれかが、受信したデータ内に含まれていないと判断部34が判断した場合、及び比較部35が受信したポリシーIDとカレントポリシーIDとが一致すると判断した場合は、制御部36はカレント制御ポリシーに係る制御を継続する。
(2−7)通信部
通信部37は、他の通信端末との通信を行う。通信部37とは、電話やアプリケーション、メーラー、ブラウザ等である。また、“他の通信端末”とは、携帯電話やPDA、固定電話、FAX、PDA、PC等である。このように、他の通信端末は、移動端末3aと通信を行うことができる機器であればよい。
通信部37は、他の通信端末との通信を行う。通信部37とは、電話やアプリケーション、メーラー、ブラウザ等である。また、“他の通信端末”とは、携帯電話やPDA、固定電話、FAX、PDA、PC等である。このように、他の通信端末は、移動端末3aと通信を行うことができる機器であればよい。
(3)所定のイベント
次に、移動端末3aの送信部32は、自端末にどのようなイベントが生じた場合にポリシーコードの送信要求を送信するかについて説明する。移動端末3aにおける“所定のイベント”には、例えば以下の4つが挙げられる。
次に、移動端末3aの送信部32は、自端末にどのようなイベントが生じた場合にポリシーコードの送信要求を送信するかについて説明する。移動端末3aにおける“所定のイベント”には、例えば以下の4つが挙げられる。
(3−1)送信部32が通信部37における通信を中断した場合
この場合の通信部37は、例えば電話及びインターネットブラウザが該当する。“通信を中断”とは、既に通信のためのコネクションが確立された状態においてその通信を中断させることを意味する。
この場合の通信部37は、例えば電話及びインターネットブラウザが該当する。“通信を中断”とは、既に通信のためのコネクションが確立された状態においてその通信を中断させることを意味する。
例えば、通信部37が電話用アプリケーションである場合について説明する。移動端末3aに他の通信端末から着信があったとする。この時点で、移動端末3aと他の通信端末との間のコネクションは確立されている。しかし、通信部37が着信音を鳴らす等して他の通信端末からの着信をユーザに知らせる動作を行う前に、送信部32は通信部37の通信を中断し、ポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。そして、受信部31がRFIDタグ5a,bからデータを受信すると、判断部34はこのデータ内からポリシーIDを特定し、制御部36はこのポリシーIDに従い制御する。例えば、このデータ内のポリシーIDが示す制御ポリシーが、“電源をOFFする”であるとする。すると、制御部36は自端末の電源をオフにする。従って、移動端末3aと他の通信端末との間のコネクションは切断される。
また、通信部37がインターネットブラウザである場合について説明する。移動端末3aの通信部37は、例えばPCが有しているウェブページのサイトへアクセスしているとする。この時点で、移動端末3aとのPCとの間のコネクションは確立されている。通信部37が新たなウェブページのサイトへ更にアクセスしようとすると、送信部32はこれを中断し、ポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。即ち、通信部37が新たなウェブページのサイトにアクセスする前に、送信部32は通信部37の通信を中断してポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。
このように、移動端末3aが他の通信端末との通信を中断するタイミングは移動端末3a毎に異なる。そのため、制御ポリシーが統一された領域内に複数の移動端末がある場合、複数の移動端末が一斉にRFIDタグ5a,bにポリシーコードの送信要求を要求する確率は減少する。即ち、移動端末3のRFIDタグ5a,bにポリシーコードの送信要求を送信するタイミングがずれる。従って、ポリシーコードの送信要求同士の衝突を回避することができる。
(3−2)送信部32が、通信部37における通信の終了を検出した場合
この場合の通信部37は、例えばメーラーが該当する。“通信を終了”とは、既に通信のためのコネクションが確立された状態においてその通信の終了を検出した場合を意味する。
この場合の通信部37は、例えばメーラーが該当する。“通信を終了”とは、既に通信のためのコネクションが確立された状態においてその通信の終了を検出した場合を意味する。
例えば、移動端末3aの通信部37がメールを受信すると、移動端末3aの送信部32は通信部37がメールを受信したことを検出し、ポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。
このようにメールを受信するタイミングは、移動端末3a毎に異なる。そのため、制御ポリシーが統一された領域内に複数の移動端末がある場合、複数の移動端末が一斉にRFIDタグ5a,bにポリシーコードの送信要求を要求する確率は減少する。即ち、移動端末3aのRFIDタグ5a,bにポリシーコードの送信要求を送信するタイミングがずれる。従って、ポリシーコードの送信要求同士の衝突を回避することができる。
(3−3)ユーザからの指示を検知した場合
移動端末3aには、通話の発信ボタン、メールの送信ボタン及びカメラ機能のシャッターボタン等が設けられているとする。“ユーザからの指示”とは、これらのボタンがユーザにより押下された場合が該当する。移動端末3aは、これらのボタンがユーザにより押下されたことを検知する第1検知部(図示せず)を含む。第1検知部がユーザによるボタンの押下を検知すると、送信部32は各ボタンに該当する機能の動作が開始するのを中断し、ポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。例えば、移動端末3aはTV機能を既に起動しているとする。ユーザがTV機能の音量を大きくするボタンを押下すると、送信部32はTV機能の音量を大きくさせる動作を中断させ、ポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。RFIDタグ5a,bのデータ内のポリシーIDが示す制御ポリシーが“消音にする”である場合は、移動端末3aは音量ボタンが押下されても音が出ない状態に自端末を制御する。
移動端末3aには、通話の発信ボタン、メールの送信ボタン及びカメラ機能のシャッターボタン等が設けられているとする。“ユーザからの指示”とは、これらのボタンがユーザにより押下された場合が該当する。移動端末3aは、これらのボタンがユーザにより押下されたことを検知する第1検知部(図示せず)を含む。第1検知部がユーザによるボタンの押下を検知すると、送信部32は各ボタンに該当する機能の動作が開始するのを中断し、ポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。例えば、移動端末3aはTV機能を既に起動しているとする。ユーザがTV機能の音量を大きくするボタンを押下すると、送信部32はTV機能の音量を大きくさせる動作を中断させ、ポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。RFIDタグ5a,bのデータ内のポリシーIDが示す制御ポリシーが“消音にする”である場合は、移動端末3aは音量ボタンが押下されても音が出ない状態に自端末を制御する。
このように、移動端末3aのユーザが各ボタンを押下するタイミングは各々の移動端末により異なる。そのため、移動端末が一斉にRFIDタグ5a,bにポリシーコードの送信要求を送信する確率は減少する。従って、ポリシーコードの送信要求同士の衝突を回避することができる。
(3−4)移動端末3a内のアプリケーションの起動を検知した場合
この移動端末3aの記憶部33は、カメラ機能やTV機能、音楽機能、インターネット機能等のアプリケーションを更に記憶している。移動端末3aは、アプリケーションがユーザによりメニュー画面等において選択され起動したことを検知する第2検知部(図示せず)を含む。第2検知部がアプリケーションの起動を検知すると、送信部32はポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。例えば、移動端末3aは音楽のアプリケーションを有しているとする。移動端末3aは音楽のアプリケーションを起動させると、第2検知部はこれを検知し、送信部32は、ポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。RFIDタグ5a,bのデータ内のポリシーIDが示す制御ポリシーが“音楽の再生をオフする”であるとする。この場合は、移動端末3aは再生出来ない状態に自端末を制御する。
この移動端末3aの記憶部33は、カメラ機能やTV機能、音楽機能、インターネット機能等のアプリケーションを更に記憶している。移動端末3aは、アプリケーションがユーザによりメニュー画面等において選択され起動したことを検知する第2検知部(図示せず)を含む。第2検知部がアプリケーションの起動を検知すると、送信部32はポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。例えば、移動端末3aは音楽のアプリケーションを有しているとする。移動端末3aは音楽のアプリケーションを起動させると、第2検知部はこれを検知し、送信部32は、ポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。RFIDタグ5a,bのデータ内のポリシーIDが示す制御ポリシーが“音楽の再生をオフする”であるとする。この場合は、移動端末3aは再生出来ない状態に自端末を制御する。
このように、移動端末3aのユーザがアプリケーションを起動させたタイミングは各々の移動端末により異なる。そのため、移動端末が一斉にRFIDタグ5a,bにポリシーコードの送信要求を送信する確率は減少する。従って、ポリシーコードの送信要求同士の衝突を回避することができる。
尚、上述では4つのイベントについて説明したが、これに限定されない。即ち、本発明は、自端末に所定のイベントが生じた任意のタイミングで、送信部32が送信要求をRFIDタグに送信すれば良い。
(4)一連の動作フロー
次に、本発明の第1実施形態に係る移動端末を用いた制御ポリシー特定システムの一連の動作について説明する。図5は、第1実施形態に係る移動端末3aを用いた制御ポリシー特定システム1の動作フローチャートである。以下より、移動端末3aのユーザが、車内では移動端末の電源をオフにするよう促している電車2に乗車した場合を例にとる。尚、移動端末3aのユーザが電車2に乗車した際、移動端末3aは電源がオンの状態であるとする。
次に、本発明の第1実施形態に係る移動端末を用いた制御ポリシー特定システムの一連の動作について説明する。図5は、第1実施形態に係る移動端末3aを用いた制御ポリシー特定システム1の動作フローチャートである。以下より、移動端末3aのユーザが、車内では移動端末の電源をオフにするよう促している電車2に乗車した場合を例にとる。尚、移動端末3aのユーザが電車2に乗車した際、移動端末3aは電源がオンの状態であるとする。
先ず、移動端末3aのユーザが、RFIDタグ5aが貼付されたポスター4が車内に掲示されている電車2に乗車したとする。
電車2の車外に位置する通信端末が移動端末3aに向けて発呼すると(#1)、移動端末3aの通信部37は着信を検出する(#2)。すると、移動端末3aの送信部32は、通信部37による着信をユーザに知らせる処理を中断させて、電車2内のRFIDタグ5aへポリシーコードの送信要求を送信する(#3)。移動端末3aからポリシーコードの送信要求を受信したRFIDタグ5aは、ポリシーコードを送信する(#4)。ここで、ポリシーコードは、電車2内の制御ポリシーを識別するポリシーID“01h”を含むとする。移動端末3aの受信部31はこれを受信する(#5)。
移動端末3aの判断部34は、受信部31が受信したポリシーコード内に、記憶部33が記憶しているポリシー情報内のポリシーIDと一致するポリシーIDがあるか否かを検索する(#7)。受信したポリシーコード内のポリシーID“01h”は、記憶部33のポリシー情報内のポリシーID“01h”と一致する。従って、移動端末3aの判断部34は、記憶部33のポリシー情報の中からポリシーID“01h”が示す制御ポリシー“電源をOFFする”を抽出し、制御部36に送信する。
移動端末3aの制御部36は、記憶部33内から抽出した制御ポリシー“電源をOFFする”に基づいて、自端末の電源をオフさせる(#8)。すると、移動端末3aは通信部37の電源もオフの状態となるため、移動端末3aと通信端末との間のコネクションは切断される。通信端末は、移動端末3aが通話出来ない状態である旨を基地局から受信する(#9)。
次いで、図6に示すように、電源をオフしている移動端末3aが電車2から下車した場合について、図7を用いて詳述する。図6は、本発明の第1実施形態に係る制御ポリシー特定システムの概略図であって、移動端末3aが電車2の車外に移動した場合を示している。図7は、図6に示す制御ポリシー特定システム1の動作フローチャートである。
移動端末3aのユーザが電車2から下車し、RFIDタグ5bが設置されている領域へ移動したとする。移動端末3aの電源はオフであるため通信はできない状態にある。従って、電源がオフの状態時は、ポリシーコードの受信だけ常にできるようにするため、移動端末3aは送信要求及び受信を行うRFIDタグリーダの機能のみを別の電源を用いてオンさせるとする。また、RFIDタグ5bが設置されている領域は通話可能であって、RFIDタグ5bは制御ポリシー“電源をオンする”を示すポリシーID“02h”を含むポリシーコードを有しているとする。
移動端末3aの送信部32は所定の時間が経過する度に(#11)、ポリシーコードの送信要求を送信する(#12)。移動端末3aからポリシーコードの送信要求を受信したRFIDタグ5bは、“電源をオンする”の制御ポリシーを識別するポリシーID“02h”を含んだポリシーコードを、移動端末3aへ送信する(#13)。移動端末3aの受信部31はこれを受信する(#14)。
移動端末の判断部34は、受信部31が受信したポリシーコード内に、記憶部33が記憶しているポリシー情報内のポリシーIDと一致するポリシーIDがあるか否かを検索する(#15)。受信したポリシーコードはポリシーID“02h”を有しており、記憶部33のポリシー情報内のポリシーID“02h”と一致する。従って、移動端末3aの判断部34は、記憶部33のポリシー情報の中からポリシーID“02h”が示す制御ポリシー“電源をONする”を抽出し、比較部36に送信する。
移動端末3aの比較部35は、記憶部33が記憶しているカレントポリシーIDと、抽出したポリシーID“02h”とを比較する(#16)。ここで、移動端末3aは電源をオフした状態であるため、カレントポリシーIDは“01h”である。従って、比較部35は、抽出されたポリシーID“02h”とカレントポリシーID“01h”とは異なると判断する。比較部35は、比較結果を記憶部33及び制御部36に送信する。記憶部33は、比較結果に基づいて、カレントポリシーIDを示すフラグの位置をカレントポリシーID“01h”から“02h”に変更する。
移動端末3aの制御部36は、ポリシーID“02h”に対応する制御ポリシー“電源をONする”に基づいて、自端末の電源をオンさせる(#17)。従って、移動端末3aと通信端末との間のコネクションは確立される。これにより、移動端末3aと通信端末とは通話を行うことができる(#18、19)。
尚、上述では、RFIDタグ5a,bはそれぞれ“電源をOFFする”“電源をONする”の制御ポリシーを識別するポリシーIDを記憶しているとしたが、これに限定されない。例えば、RFIDタグ5a,bはそれぞれ“マナーモードにする”“サイレントモードにする”の制御ポリシーを識別するポリシーIDを記憶していてもよい。この場合、移動端末3aの記憶部33は制御ポリシー“マナーモードにする”“サイレントモードにする”に対応するポリシーIDを記憶しているとする。これにより、移動端末3aはマナーモードやサイレントモードにすることで、電車2内において着信音を出さずに済む。
(5)効果
この移動端末3a,bは、特定の領域内において決められた制御ポリシーに従って自端末を制御する。従って、この移動端末3a,bのユーザは、決められた社会秩序に反することなく、特定の領域内において決められた制御ポリシーに従うことができる。また、移動端末3a,bは、自端末に所定のイベントが生じた任意のタイミングで、ポリシーIDを含むポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。自端末に所定のイベントが生じるタイミングは移動端末毎に異なる。そのため、移動端末3a,bが一斉にRFIDタグ5a,bのポリシーIDを含むポリシーコードを受信する確率が減少する。即ち、移動端末3a,bがRFIDタグ5a,bにポリシーコードの送信要求を送信するタイミングはずれる。従って、ポリシーコードの送信要求同士の衝突を回避することができる。
この移動端末3a,bは、特定の領域内において決められた制御ポリシーに従って自端末を制御する。従って、この移動端末3a,bのユーザは、決められた社会秩序に反することなく、特定の領域内において決められた制御ポリシーに従うことができる。また、移動端末3a,bは、自端末に所定のイベントが生じた任意のタイミングで、ポリシーIDを含むポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。自端末に所定のイベントが生じるタイミングは移動端末毎に異なる。そのため、移動端末3a,bが一斉にRFIDタグ5a,bのポリシーIDを含むポリシーコードを受信する確率が減少する。即ち、移動端末3a,bがRFIDタグ5a,bにポリシーコードの送信要求を送信するタイミングはずれる。従って、ポリシーコードの送信要求同士の衝突を回避することができる。
尚、本実施形態の移動端末3aがRFIDタグのない領域に位置している場合は、例えば以下の動作を行う。RFIDタグが設置されていない領域では、移動端末3aの送信部32がポリシーIDを含むポリシーコードの送信要求を送信しても、受信部31はポリシーコードを取得することができない。そこで、移動端末3aの受信部31は、ポリシーコードの送信要求を送信してから所定の期間待機する。受信部31が所定の期間にポリシーコードを受信しない場合は、RFIDタグが自端末付近にいないと判断する。そして移動端末3aの記憶部33はカレント制御ポリシー及びカレントポリシーIDを示すフラグを消去し、制御部36はユーザからの指示を受け付ける状態に制御する。これにより、移動端末3aはユーザからの指示に基づいて、例えば電源をオンする等の制御を行う。
<第2実施形態>
(1)システムの構成
図8は、本発明の第2実施形態に係る制御ポリシー特定システムの構成図である。第2実施形態は、コンサート会場102内のカメラ機能付き移動端末103a〜dに、撮影禁止を強制するシステムを例にとる。図8の制御ポリシー特定システム101は、コンサート会場102内のポスター104a〜cとRFIDタグ105a〜cとを含む。ポスター104a〜cは、コンサート会場102内の移動端末103a〜dに、コンサート会場102内のマナーを強制するための制御ポリシーを掲示したものであって、RFIDタグ105a〜cが貼付されている。ポスター104a〜cには、コンサート会場102内におけるマナー“撮影禁止”が掲載されている。RFIDタグ105a〜cは、コンサート会場102内の制御ポリシー“カメラ機能をオフする”を特定するためのポリシーID“05h”等を含むポリシーコードを記憶している。RFIDタグ105a〜cは、移動端末103a〜dそれぞれにポリシーコードを送信する。尚、本実施形態に係るRFIDタグ105a〜cは、内部に電源を備えており、自発的にポリシーコードを送信するアクティブタグである場合を例にとる。ここで、RFIDタグ105a〜cが記憶しているポリシーコードの情報の種類については、第1実施形態の図2と同様であるため省略する。
(1)システムの構成
図8は、本発明の第2実施形態に係る制御ポリシー特定システムの構成図である。第2実施形態は、コンサート会場102内のカメラ機能付き移動端末103a〜dに、撮影禁止を強制するシステムを例にとる。図8の制御ポリシー特定システム101は、コンサート会場102内のポスター104a〜cとRFIDタグ105a〜cとを含む。ポスター104a〜cは、コンサート会場102内の移動端末103a〜dに、コンサート会場102内のマナーを強制するための制御ポリシーを掲示したものであって、RFIDタグ105a〜cが貼付されている。ポスター104a〜cには、コンサート会場102内におけるマナー“撮影禁止”が掲載されている。RFIDタグ105a〜cは、コンサート会場102内の制御ポリシー“カメラ機能をオフする”を特定するためのポリシーID“05h”等を含むポリシーコードを記憶している。RFIDタグ105a〜cは、移動端末103a〜dそれぞれにポリシーコードを送信する。尚、本実施形態に係るRFIDタグ105a〜cは、内部に電源を備えており、自発的にポリシーコードを送信するアクティブタグである場合を例にとる。ここで、RFIDタグ105a〜cが記憶しているポリシーコードの情報の種類については、第1実施形態の図2と同様であるため省略する。
移動端末103a〜dは、RFIDタグ105a〜cからポリシーコードを受信すると、これに基づいてコンサート会場102内の制御ポリシーを特定し、特定した制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行う。
尚、本実施形態では、RFIDタグ105a〜cはポスター104a〜cに貼付されているとしたが、これに限定されない。RFIDタグ105a〜cは、コンサート会場102内の制御ポリシーに対応するポリシーIDを、コンサート会場102内の移動端末103a〜dに対し送信できる場所であれば、どこに設置されてもよい。
(2)機能
次に、本発明の第2実施形態に係る移動端末103a〜dの機能について説明する。ここで、移動端末103a〜dは同じ機能構成を持つため、以下より移動端末103aについて説明する。図9は、本発明の第2実施形態に係る移動端末103aの機能構成図である。本実施形態に係る移動端末103aは、第1実施形態に係る移動端末3aの機能において、送信部を含まない機能構成を有する。即ち、本発明の第2実施形態に係る移動端末103a〜dは、受信部131、記憶部133、判断部134、比較部135、制御部136及び通信部137を含む。
次に、本発明の第2実施形態に係る移動端末103a〜dの機能について説明する。ここで、移動端末103a〜dは同じ機能構成を持つため、以下より移動端末103aについて説明する。図9は、本発明の第2実施形態に係る移動端末103aの機能構成図である。本実施形態に係る移動端末103aは、第1実施形態に係る移動端末3aの機能において、送信部を含まない機能構成を有する。即ち、本発明の第2実施形態に係る移動端末103a〜dは、受信部131、記憶部133、判断部134、比較部135、制御部136及び通信部137を含む。
受信部131は、RFIDタグ105a〜cからポリシーコードを含むデータを受信する。
記憶部133は、ポリシー情報を記憶している。ポリシー情報は、移動端末を制御させる制御ポリシーと、該制御ポリシーを識別するポリシーIDとを1レコードとして記憶している。図10は、記憶部133が記憶しているポリシー情報の概念図である。図10の記憶部133は、第1実施形態の記憶部33が記憶しているポリシー情報に加え、ポリシーID“05h”と制御ポリシー“カメラ機能をOFFにする”とを対応づけて更に記憶している。また、記憶部133は、カレント制御ポリシーを判別可能に記憶している。例えば、図10に示すように、記憶部133は、カレント制御ポリシーを識別するためのフラグを更に記憶している。フラグは、ポリシー情報のうち、どれがカレント制御ポリシーのレコードかを示す。フラグの位置は、カレント制御ポリシーの変更に伴い変化する。
判断部134は、記憶部133が記憶しているポリシー識別子の何れかが、RFIDタグ105a,bから受信したデータに含まれているか否かを判断する。また、判断部134は、受信部131がデータを受信する度に、記憶部133が記憶しているポリシーIDのいずれかが新たに受信したデータに含まれているか否かを判断する。そして、判断部134は、判断結果を比較部135及び制御部136へ送信する。
判断部134が、記憶しているポリシー識別子のいずれかが新たに受信したデータに含まれていると判断すると、比較部135は、新たに受信したポリシーIDと記憶部133が記憶しているカレントポリシーIDとを比較し、一致するか否かを判断する。そして、比較部135は、比較結果を制御部136及び記憶部133へ送信する。例えば、比較結果が不一致である場合は、記憶部133はカレントポリシーIDを示すフラグの位置を変更する。
制御部136は、受信部131が受信したポリシーIDに基づいて自端末の制御を行う。また、カレントポリシーIDが示す制御ポリシーが変更される度に、制御部136は更新後のカレント制御ポリシーに基づいて自端末を制御する。
通信部137は、他の通信端末との通信を行う。
(3)一連の動作フロー
次に、本発明の第2実施形態に係る移動端末を用いた制御ポリシー特定システムの一連の動作について説明する。図11は、第2実施形態に係る移動端末103a、bを用いた制御ポリシー特定システムの動作フローチャートである。以下より、説明を容易にするために、移動端末103a〜dのうち移動端末103a,bと、RFIDタグ105a〜cのうちRFIDタグ105a,bとの動作について説明する。始めに、ユーザの移動端末103a、bは電源がオンした状態であるとする。
次に、本発明の第2実施形態に係る移動端末を用いた制御ポリシー特定システムの一連の動作について説明する。図11は、第2実施形態に係る移動端末103a、bを用いた制御ポリシー特定システムの動作フローチャートである。以下より、説明を容易にするために、移動端末103a〜dのうち移動端末103a,bと、RFIDタグ105a〜cのうちRFIDタグ105a,bとの動作について説明する。始めに、ユーザの移動端末103a、bは電源がオンした状態であるとする。
先ず、移動端末103aのユーザが、RFIDタグ105a,bが貼付されたポスター104a,bが館内に掲示されているコンサート会場102に入場したとする。尚、コンサート会場102内では、アクティブタグであるRFIDタグ105a,bが、制御ポリシー“カメラ機能をOFFにする”を識別するポリシーID“05h”を含むポリシーコードを常時送信しているとする(#101,102)。
移動端末103aの受信部131は、RFIDタグ105aが常に送信しているポリシーコードを受信する(#103)。
移動端末103aの判断部134は、受信部131が受信したポリシーコード内に、記憶部133が記憶しているポリシー情報内のポリシーIDと一致するポリシーIDがあるか否かを判断する(#104)。受信したポリシーコード内のポリシーID“05h”は、記憶部133のポリシー情報内のポリシーID“05h”と一致する。従って、移動端末103aの判断部134は、記憶部133のポリシー情報の中からポリシーID“05h”が示す制御ポリシー“カメラ機能をOFFにする”を抽出し、制御部136に送信する。
移動端末103aの制御部136は、記憶部133内から抽出した制御ポリシー“カメラ機能をOFFにする”に基づいて、カメラ機能をオフさせる(#105)。“カメラ機能をオフさせる”とは、例えばユーザがカメラ機能のアプリケーションを起動させるためのボタンを押下しても、移動端末103aの制御部136はカメラ機能のアプリケーションを起動させないように制御する。また、既にカメラ機能が起動している移動端末103aでは、制御部136はカメラ機能のアプリケーションを閉じてもよい。または、制御部136は、既にカメラ機能が起動している移動端末103aでは、ユーザによりカメラのシャッターが押下されても撮影できないように制御してもよい。
次いで、移動端末103aの受信部131は、RFIDタグ105bが常に送信しているポリシーコードを受信したとする(#106)。
移動端末103aの判断部134は、受信部131が受信したポリシーコード内に、記憶部133が記憶しているポリシー情報内のポリシーIDと一致するポリシーIDがあるか否かを判断する(#107)。受信したポリシーコード内のポリシーID“05h”は、記憶部133のポリシー情報内のポリシーID“05h”と一致する。従って、移動端末103aの判断部134は、記憶部133のポリシー情報の中からポリシーID“05h”と、これに該当する制御ポリシー“カメラ機能をOFFにする”とを抽出し、比較部136に送信する。
移動端末103aの比較部135は、記憶部133が記憶しているカレントポリシーIDと、抽出したポリシーID“05h”とを比較する(#108)。このとき、移動端末103aはカメラ機能をオフした状態であるため、カレントポリシーIDは“05h”である。従って、比較部135は、抽出されたポリシーID“05h”とカレントポリシーID“05h”とは同一であると判断する。比較部135は、同一である旨の比較結果を制御部136に送信する。制御部136は、比較結果を受信すると、移動端末103aの状態を維持する。
次に、移動端末103bのユーザが、RFIDタグ105a,bが貼付されたポスター104a,bが館内に掲示されているコンサート会場102に入場したとする。
移動端末103bの受信部131は、RFIDタグ105aが常に送信しているポリシーコードを受信する(#109)。
移動端末103bの判断部134は、受信部131が受信したポリシーコード内に、記憶部133が記憶しているポリシー情報内のポリシーIDと一致するポリシーIDがあるか否かを判断する(#110)。受信したポリシーコード内のポリシーID“05h”は、記憶部133のポリシー情報内のポリシーID“05h”と一致する。従って、移動端末103bの判断部134は、記憶部133のポリシー情報の中からポリシーID“05h”が示す制御ポリシー“カメラ機能をOFFにする”を抽出し、制御部136に送信する。
移動端末103bの制御部136は、記憶部133内から抽出した制御ポリシー“カメラ機能をOFFにする”に基づいて、カメラ機能をオフさせる(#111)。“カメラ機能をオフさせる”とは、例えばユーザがカメラ機能のアプリケーションを起動させるためのボタンを押下しても、移動端末103bの制御部136はカメラ機能のアプリケーションを起動させないように制御する。また、既にカメラ機能が起動している移動端末103bでは、制御部136はカメラ機能のアプリケーションを閉じてもよい。または、制御部136は、既にカメラ機能が起動している移動端末103bでは、ユーザによりカメラのシャッターが押下されても撮影できないように制御してもよい。
次いで、移動端末103bの受信部131は、RFIDタグ105aが常に送信しているポリシーコードを受信したとする(#112)。
移動端末103bの判断部134は、受信部131が受信したポリシーコード内に、記憶部133が記憶しているポリシー情報内のポリシーIDと一致するポリシーIDがあるか否かを判断する(#113)。受信したポリシーコード内のポリシーID“05h”は、記憶部133のポリシー情報内のポリシーID“05h”と一致する。従って、移動端末103bの判断部134は、記憶部133のポリシー情報の中からポリシーID“05h”と、これに該当する制御ポリシー“カメラ機能をOFFにする”とを抽出し、比較部136に送信する。
移動端末103bの比較部135は、記憶部133が記憶しているカレントポリシーIDと、抽出したポリシーID“05h”とを比較する(#114)。このとき、移動端末103bはカメラ機能をオフした状態であるため、カレントポリシーIDは“05h”である。従って、比較部135は、抽出されたポリシーID子“05h”とカレントポリシーID“05h”とは同一であると判断する。比較部135は、同一である旨の比較結果を制御部136に送信する。制御部136は、比較結果を受信すると、移動端末103bの状態を維持する。
(4)効果
本実施形態に係る制御ポリシー特定システムは、RFIDタグ105a〜cがアクティブタグである場合でも適用できる。そして、本実施形態に係る制御ポリシー特定システムは、複数のRFIDタグ105a〜c及び複数の移動端末103a〜dに対して適用できる。本実施形態に係る移動端末103a〜dは、特定の領域内における決められた制御ポリシーに従って自端末を制御する。従って、移動端末103a〜dのユーザは、決められた社会秩序に反することなく、特定の領域内において決められた制御ポリシーに従うことができる。
本実施形態に係る制御ポリシー特定システムは、RFIDタグ105a〜cがアクティブタグである場合でも適用できる。そして、本実施形態に係る制御ポリシー特定システムは、複数のRFIDタグ105a〜c及び複数の移動端末103a〜dに対して適用できる。本実施形態に係る移動端末103a〜dは、特定の領域内における決められた制御ポリシーに従って自端末を制御する。従って、移動端末103a〜dのユーザは、決められた社会秩序に反することなく、特定の領域内において決められた制御ポリシーに従うことができる。
<第3実施形態>
(1)システムの構成
図12は、第3実施形態に係る制御ポリシー特定システムの構成図である。第3実施形態では、複数のRFIDタグ202a〜dは、受信可能エリアを考慮して図12に示すように配置されている。移動端末201は、複数のRFIDタグ202a〜dの受信可能エリアが重複するポイントに位置している。ここで、受信可能エリアとは、RFIDタグ202a〜dが送信したデータを移動端末201が受信可能な領域のことを言う。従って、移動端末201はRFIDタグ202a〜d全てからデータを受信することができる。また、説明を簡単にするため、複数のRFIDタグ202a〜dの受信可能エリアが重複するポイントに位置する移動端末は1つの場合を例にとる。
(1)システムの構成
図12は、第3実施形態に係る制御ポリシー特定システムの構成図である。第3実施形態では、複数のRFIDタグ202a〜dは、受信可能エリアを考慮して図12に示すように配置されている。移動端末201は、複数のRFIDタグ202a〜dの受信可能エリアが重複するポイントに位置している。ここで、受信可能エリアとは、RFIDタグ202a〜dが送信したデータを移動端末201が受信可能な領域のことを言う。従って、移動端末201はRFIDタグ202a〜d全てからデータを受信することができる。また、説明を簡単にするため、複数のRFIDタグ202a〜dの受信可能エリアが重複するポイントに位置する移動端末は1つの場合を例にとる。
尚、本実施形態では、第1実施形態と同様に、RFIDタグ202a〜dが受信した搬送波を電力に変換してIDを送信するパッシブタグである場合を想定している。
(2)移動端末
次に、本発明の第3実施形態に係る移動端末201の機能について説明する。第3実施形態に係る移動端末201の機能構成は、第1実施形態に係る移動端末3aと同様である。即ち、移動端末201は、受信部、送信部、記憶部、判断部、比較部、制御部及び通信部を含む。
次に、本発明の第3実施形態に係る移動端末201の機能について説明する。第3実施形態に係る移動端末201の機能構成は、第1実施形態に係る移動端末3aと同様である。即ち、移動端末201は、受信部、送信部、記憶部、判断部、比較部、制御部及び通信部を含む。
受信部は、RFIDタグ202a〜dからポリシーコードを含むデータを受信する。
送信部は、自端末に所定のイベントが生じた任意のタイミングで、ポリシーIDを含むポリシーコードの送信要求をRFIDタグ202a〜dに送信する。そして、送信部は、RFIDタグ202a〜dに電力を供給する搬送波を送信する。尚、本実施形態では、送信部はポリシーコードの送信要求を送信し、搬送波を任意の期間送信し続ける。
記憶部は、ポリシー情報を記憶している。ポリシー情報は、移動端末を制御させる制御ポリシーと、該制御ポリシーを識別するポリシーIDとを1レコードとして記憶している。また、記憶部は、カレント制御ポリシーを判別可能に記憶している。フラグは、ポリシー情報のうち、どれがカレント制御ポリシーのレコードかを示す。本実施形態は、カレント制御ポリシーの判別方法として、例えばフラグを用いている。フラグの位置は、カレント制御ポリシーの変更に伴い変化する。
判断部は、記憶部が記憶しているポリシー識別子の何れかが、RFIDタグ202a〜dから受信したデータに含まれているか否かを判断する。また、判断部は、受信部がデータを受信する度に、記憶部が記憶しているポリシーIDのいずれかが新たに受信したデータに含まれているか否かを判断する。そして、判断部は、判断結果を比較部及び制御部へ送信する。
判断部が、記憶しているポリシー識別子のいずれかが新たに受信したデータに含まれていると判断すると、比較部は、新たに受信したポリシーIDと記憶部が記憶しているカレントポリシーIDとを比較し、一致するか否かを判断する。そして、比較部は、比較結果を制御部及び記憶部へ送信する。例えば、比較結果が不一致である場合は、記憶部はカレントポリシーIDを示すフラグの位置を変更する。
制御部は、受信部が受信したポリシーIDに基づいて自端末の制御を行う。また、カレントポリシーIDが示す制御ポリシーが変更される度に、制御部は更新後のカレント制御ポリシーに基づいて自端末を制御する。
通信部は、他の通信端末との通信を行う。
(3)RFIDタグ
各RFIDタグ202a〜dはポリシーコードを記憶している。各ポリシーコード内の情報の種類は、第1実施形態の図2と同様である。即ち、各ポリシーコードは、ポリシーIDと、該当機器コードと、シーケンスナンバーとを含む。ポリシーIDは、RFIDタグ202a〜dが位置している領域内の制御ポリシーを識別する。該当機器コードは、制御ポリシーを強制する対象の機器を示す。シーケンスナンバーは、各RFIDタグ202a〜dを識別するための固有情報である。以下より、RFIDタグ202a〜dのシーケンスナンバーを、それぞれ“00”、“01”、“10”、“11”とする。
各RFIDタグ202a〜dはポリシーコードを記憶している。各ポリシーコード内の情報の種類は、第1実施形態の図2と同様である。即ち、各ポリシーコードは、ポリシーIDと、該当機器コードと、シーケンスナンバーとを含む。ポリシーIDは、RFIDタグ202a〜dが位置している領域内の制御ポリシーを識別する。該当機器コードは、制御ポリシーを強制する対象の機器を示す。シーケンスナンバーは、各RFIDタグ202a〜dを識別するための固有情報である。以下より、RFIDタグ202a〜dのシーケンスナンバーを、それぞれ“00”、“01”、“10”、“11”とする。
各RFIDタグ202a〜dは、各々のシーケンスナンバーに基づいて、ポリシーコードを送信するスロットを生成する生成部を含む。そして各RFIDタグ202a〜dは、生成部が生成したスロットを用いて、ポリシーコードを順次に時分割に送信する送信部を含む。即ち、各RFIDタグ202a〜dは、ポリシーコードの送信要求を受信してからポリシーコードを送信するまでの待機時間を、シーケンスナンバーに基づいて設定する。例えば、RFIDタグ202aでは、シーケンスナンバー“00”に基づいて、ポリシーコードの送信要求を受信してからポリシーコードを送信するまでの待機時間を“0”スロットと設定する。RFIDタグ202bでは、シーケンスナンバー“01”に基づいて、ポリシーコードの送信要求を受信してからポリシーコードを送信するまでの待機時間を“1”スロットと設定する。RFIDタグ202cでは、シーケンスナンバー“10”に基づいて、ポリシーコードの送信要求を受信してからポリシーコードを送信するまでの待機時間を“2”スロットと設定する。RFIDタグ202dでは、シーケンスナンバー“11”に基づいて、ポリシーコードの送信要求を受信してからポリシーコードを送信するまでの待機時間を“3”スロットと設定する。言い換えると、各RFIDタグ202a〜dは、他のRFIDタグがポリシーコードを送信している期間と重畳しないように送信期間を設定する。
(3)動作フロー
次に、上述した移動端末201は複数のRFIDタグ202a〜dからポリシーコードを受信する動作について説明する。図13は、第3実施形態に係る移動端末201と複数のRFIDタグ202a〜dとの送受信の動作を示すタイミングチャートである。
次に、上述した移動端末201は複数のRFIDタグ202a〜dからポリシーコードを受信する動作について説明する。図13は、第3実施形態に係る移動端末201と複数のRFIDタグ202a〜dとの送受信の動作を示すタイミングチャートである。
先ず、移動端末201はポリシーコードの送信要求を送信し、搬送波を送信し続ける。RFIDタグ202aは、移動端末201からポリシーコードの送信要求を受信すると、待機せずにポリシーコードを送信する。RFIDタグ202bは、移動端末201からポリシーコードの送信要求を受信すると、1スロット待機してからポリシーコードを送信する。RFIDタグ202cは、移動端末201からポリシーコードの送信要求を受信すると、2スロット待機してからポリシーコードを送信する。RFIDタグ202dは、移動端末201からポリシーコードの送信要求を受信すると、3スロット待機してからポリシーコードを送信する。移動端末201は、RFIDタグ202a〜dの各ポリシーコードを順次に受信する。
次いで、移動端末201は、受信した各ポリシーコード内からポリシーIDを検索及び比較し、各ポリシーIDに対応する制御ポリシーに従い自端末を制御する。
(4)効果
上述した方法によると、RFIDタグ202a〜dは順次にポリシーコードを送信し、移動端末201はこれを受信する。これにより、RFIDタグ202a〜dが送信するポリシーコード同士の衝突を回避することができる。
上述した方法によると、RFIDタグ202a〜dは順次にポリシーコードを送信し、移動端末201はこれを受信する。これにより、RFIDタグ202a〜dが送信するポリシーコード同士の衝突を回避することができる。
また、本実施形態では移動端末が1つの場合について述べたが、RFIDタグ202a〜dの受信機能エリア内には複数の移動端末が位置していてもよい。
本実施形態では、RFIDタグ202a〜dはパッシブタグを想定しているが、アクティブタグでも適用できる。この場合、移動端末202は、送信要求及び搬送波を送信する送信部がなくてもよい。尚、アクティブタグであるRFIDタグ202a〜dは、各々のRFIDタグ202a〜dと通信を行うための通信インターフェースを介して接続されている。RFIDタグ202a〜dは、通信インターフェースを介してポリシーコードを送信するタイミングを互いに決定し、決定されたタイミングに基づいてポリシーコードを送信するためのスロットを生成する。即ち、RFIDタグ202a〜dは、常に各ポリシーコードを生成したスロットで時分割送信している。
また、本実施形態に係るRFIDタグ202a〜dは、セミパッシブタグでも適用できる。セミパッシブタグは電源を内蔵している。セミパッシブタグであるRFIDタグ202a〜dは、移動端末202からの送信要求を受信すると、内蔵している電源を用いてポリシーコードを時分割に送信する。
また、RFIDタグ202a〜dが制御ポリシーの統一された領域内に位置しており、同一のポリシーIDを含むポリシーコードを記憶している場合は、以下のようなシステムを用いても良い。まず移動端末201は、ポリシーコードの送信要求を送信する。移動端末201からポリシーコード送信要求を受信したRFIDタグ202a〜dは、ポリシーコードを時分割に送信する。移動端末201は、受信部がRFIDタグ202a〜dのうち少なくとも1つのRFIDタグからポリシーコードを受信すると、判断部は送信部によるポリシーコードの送信要求を停止する。言い換えると、移動端末201は、最初に送られてきたポリシーコードを受信すると、それ以降に送られてきたポリシーコードを受信しない。尚、送信要求は搬送波であってもよい。これにより、移動端末201は複数のRFIDタグ202a〜dから同一のポリシーIDを含むポリシーコードを複数回受信しなくて済む。即ち、移動端末201は、同じポリシーコードを検索及び受信する必要がない。従って、移動端末201の消費電力を抑えることができる。
尚、上述したシステムは、同じ領域内に複数の移動端末が位置している場合にも好適である。この場合、各移動端末がポリシーコードを受信する時間は“1スロット分”である。各移動端末がポリシーコードを受信する時間は、RFIDタグ202a〜dからのポリシーコード全てを受信する時間に比べて短い。すると、複数の移動端末におけるポリシーコードの送信要求同士が衝突する確率が低くなる。従って、送信要求同士の衝突を回避することができる。
<第4実施形態>
(1)システムの構成
図14は、第4実施形態に係る制御ポリシー特定システムの構成図である。第4実施形態は、例えば会社用の移動端末303及び社内の固定電話305に、本発明の制御ポリシー特定システム301を用いた例である。会社の社内302には、移動端末303、社内PBX(Private Branch eXchange)304、固定電話305、基地局306及びRFIDタグ307が備えられている。社内PBX304は、社内の内線電話接続や公衆回線への接続を行う企業内の電話交換機である。社内PBX304には、固定電話305及び移動端末303と通信を行う基地局306が接続されている。また、会社の社内302にはパッシブタグであるRFIDタグ307が設置されている。RFIDタグ307は、会社の社内302の制御ポリシーを識別するためのポリシーIDを備えたポリシーコードを記憶している。ここで、RFIDタグ307が記憶しているポリシーコードは、制御ポリシー“移動端末の着信を固定電話305へ自動転送する”と、ポリシーID“06h”とを対応づけて記憶しているとする。また、第1実施形態と同様、本実施形態では、RFIDタグ307は受信した搬送波を電力に変換しIDを送信するパッシブタグである場合を想定している。
(1)システムの構成
図14は、第4実施形態に係る制御ポリシー特定システムの構成図である。第4実施形態は、例えば会社用の移動端末303及び社内の固定電話305に、本発明の制御ポリシー特定システム301を用いた例である。会社の社内302には、移動端末303、社内PBX(Private Branch eXchange)304、固定電話305、基地局306及びRFIDタグ307が備えられている。社内PBX304は、社内の内線電話接続や公衆回線への接続を行う企業内の電話交換機である。社内PBX304には、固定電話305及び移動端末303と通信を行う基地局306が接続されている。また、会社の社内302にはパッシブタグであるRFIDタグ307が設置されている。RFIDタグ307は、会社の社内302の制御ポリシーを識別するためのポリシーIDを備えたポリシーコードを記憶している。ここで、RFIDタグ307が記憶しているポリシーコードは、制御ポリシー“移動端末の着信を固定電話305へ自動転送する”と、ポリシーID“06h”とを対応づけて記憶しているとする。また、第1実施形態と同様、本実施形態では、RFIDタグ307は受信した搬送波を電力に変換しIDを送信するパッシブタグである場合を想定している。
移動端末303は、RFIDタグ307からポリシーコードを受信すると、これに基づいて会社の社内302の制御ポリシーを特定し、特定した制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行う。
(2)移動端末
次に、本発明の第4実施形態に係る移動端末303の機能について説明する。移動端末303の機能構成は、第1実施形態に係る移動端末3aと同様である。即ち、移動端末303aは、受信部、送信部、記憶部、判断部、比較部、制御部及び通信部を含む。
次に、本発明の第4実施形態に係る移動端末303の機能について説明する。移動端末303の機能構成は、第1実施形態に係る移動端末3aと同様である。即ち、移動端末303aは、受信部、送信部、記憶部、判断部、比較部、制御部及び通信部を含む。
受信部は、RFIDタグ307からポリシーコードを含むデータを受信する。
送信部は、自端末に着信が生じたタイミングで、ポリシーIDを含むポリシーコードの送信要求をRFIDタグ307に送信する。そして、送信部は、RFIDタグ307に電力を供給する搬送波を送信する。
記憶部は、ポリシー情報を記憶している。ポリシー情報は移動端末を制御させる制御ポリシーと、該制御ポリシーを識別するポリシーIDとを1レコードとして記憶している。図15は、本実施形態に係るポリシー情報の概念図である。図15のポリシー情報は、第2実施形態の記憶部33が記憶している対応情報に加え、更にポリシーID“06h”と制御ポリシー“着信を固定電話に自動転送する”とを対応づけて記憶している。また、記憶部は、カレント制御ポリシーを判別可能に記憶している。本実施形態は、カレント制御ポリシーの判別方法として、例えばフラグを用いている。フラグは、ポリシー情報のうち、どれがカレント制御ポリシーのレコードかを示す。フラグの位置は、カレント制御ポリシーの変更に伴い変化する。
判断部は、記憶部が記憶しているポリシー識別子の何れかが、RFIDタグ307から受信したデータに含まれているか否かを判断する。また、判断部は、受信部がデータを受信する度に、記憶部が記憶しているポリシーIDのいずれかが新たに受信したデータに含まれているか否かを判断する。そして、判断部は、判断結果を比較部及び制御部へ送信する。
判断部が、記憶しているポリシー識別子のいずれかが新たに受信したデータに含まれていると判断すると、比較部は、新たに受信したポリシーIDと記憶部が記憶しているカレントポリシーIDとを比較し、一致するか否かを判断する。そして、比較部は、比較結果を制御部及び記憶部へ送信する。例えば、比較結果が不一致である場合は、記憶部はカレントポリシーIDを示すフラグの位置を変更する。
制御部は、受信部が受信したポリシーIDに基づいて自端末の制御を行う。また、カレントポリシーIDが示す制御ポリシーが変更される度に、制御部は更新後のカレント制御ポリシーに基づいて自端末を制御する。
通信部は、他の通信端末との通信を行う。
(3)一連の動作フロー
次に、第4実施形態に係る制御ポリシー特定システム301の一連の動作について説明する。図16は、第4実施形態に係る制御ポリシー特定システム301の動作フローチャートである。はじめに、移動端末303aのカレントポリシーID及びカレント制御ポリシーは、それぞれ“04h”“着信可能にする”であるとする。即ち、現在の移動端末303は“着信可能”な状態であるとする。
次に、第4実施形態に係る制御ポリシー特定システム301の一連の動作について説明する。図16は、第4実施形態に係る制御ポリシー特定システム301の動作フローチャートである。はじめに、移動端末303aのカレントポリシーID及びカレント制御ポリシーは、それぞれ“04h”“着信可能にする”であるとする。即ち、現在の移動端末303は“着信可能”な状態であるとする。
先ず、移動端末303のユーザは、会社の社内302かつRFIDタグ307の領域内にいるとする。
RFIDタグ307の領域外に位置する通信端末が移動端末303に向けて発呼すると(#201)、移動端末303の通信部は着信を検出する(#202)。すると、移動端末303の送信部は着信をユーザに知らせる処理を中断させて、会社の社内302のRFIDタグ307へポリシーコードの送信要求を送信する(#203)。移動端末303からポリシーコードの送信要求を受信したRFIDタグ307は、ポリシーコードを送信する(#204)。移動端末303の受信部はこれを受信する(#205)。
移動端末303の判断部は、受信部が受信したポリシーコード内に、記憶部が記憶しているポリシー情報内のポリシーIDと一致するポリシーIDがあるか否かを判断する(#206)。受信したポリシーコードはポリシーID“06h”を有しており、記憶部のポリシー情報内のポリシーID“06h”と一致する。従って、移動端末303の判断部は、記憶部のポリシー情報の中からポリシーID“06h”が示す制御ポリシー“着信を固定電話に自動転送する”を抽出し、比較部に送信する。
移動端末303の比較部は、記憶部が記憶しているカレントポリシーIDと、抽出したポリシーID“06h”とを比較する(#207)。ここで、移動端末303のカレントポリシーIDは“04h”であるため、比較部は、抽出されたポリシーID“06h”とカレントポリシーID“04h”とは異なると判断する。比較部は、比較結果を記憶部及び制御部に送信する。記憶部は、比較結果に基づいて、カレントポリシーIDを示すフラグの位置をカレントポリシーID“04h”から“06h”に変更する。
移動端末303の制御部は、ポリシーID“06h”に対応する制御ポリシー“着信を固定電話に自動転送する”に基づいて、通信端末からの着信を社内の固定電話305に自動転送する(#208)。すると、社内の固定電話305と通信端末との間のコネクションが確立される。これにより、社内の固定電話305と通信端末とは通話を行うことができる(#209、210)。
(4)効果
本発明に係るRFIDタグの制御ポリシー特定システムは、会社の社内302の固定電話への自動転送システムに適用できる。一般的に、固定電話や移動端末等の通信端末と移動端末303との通話料金は、通信端末と固定電話間の通話料金よりも高い。本実施形態のように、本発明の制御ポリシー特定システムを固定電話への自動転送システムとして利用すると、移動端末303への着信は固定電話305へ転送される。そのため、通信端末と固定電話305との間で通話が行われる。従って、通信端末の通話料金は移動端末303との通話の場合よりも安くなる。通信端末の所有者が移動端末303の所有者、即ち会社である場合は、会社の諸経費を削減することができる。
本発明に係るRFIDタグの制御ポリシー特定システムは、会社の社内302の固定電話への自動転送システムに適用できる。一般的に、固定電話や移動端末等の通信端末と移動端末303との通話料金は、通信端末と固定電話間の通話料金よりも高い。本実施形態のように、本発明の制御ポリシー特定システムを固定電話への自動転送システムとして利用すると、移動端末303への着信は固定電話305へ転送される。そのため、通信端末と固定電話305との間で通話が行われる。従って、通信端末の通話料金は移動端末303との通話の場合よりも安くなる。通信端末の所有者が移動端末303の所有者、即ち会社である場合は、会社の諸経費を削減することができる。
尚、本実施形態ではRFIDタグ307がパッシブタグである場合について述べたが、アクティブタグであっても適用できる。この場合、移動端末303はRFIDタグ307から常に送信されているIDを受信し検索及び比較を行い、ポリシーIDに対応する制御ポリシーに基づいて自端末を制御する。
<その他の実施形態>
(1)第1例
1つの領域内に、パッシブタグであるRFIDタグ501と、複数の移動端末502a,bとがある場合を考える。この場合は、移動端末502a,bは、LBT(Listen Before Talk)法を用いてRFIDタグ501からポリシーコードを受信してもよい。LBT法とは、各移動端末502a,bが、着信等の所定のイベントが生じた任意のタイミングで他の移動端末がRFIDタグからポリシーコードを受信しているか否かを、電波を用いて調査する方法である。
(1)第1例
1つの領域内に、パッシブタグであるRFIDタグ501と、複数の移動端末502a,bとがある場合を考える。この場合は、移動端末502a,bは、LBT(Listen Before Talk)法を用いてRFIDタグ501からポリシーコードを受信してもよい。LBT法とは、各移動端末502a,bが、着信等の所定のイベントが生じた任意のタイミングで他の移動端末がRFIDタグからポリシーコードを受信しているか否かを、電波を用いて調査する方法である。
例えば、他の移動端末502bがRFIDタグ501からポリシーコードを受信していない場合は、移動端末502aはポリシーコードの送信要求をRFIDタグ501へ送信する。他の移動端末502bがRFIDタグ501からポリシーコードを受信している場合は、移動端末502aは他の移動端末502bが受信中のポリシーコードを傍受してもよい。そして、移動端末502aは、傍受したポリシーコード内のポリシーIDを判断・比較する。傍受したポリシーIDがカレントポリシーIDと異なれば、移動端末502aは傍受したポリシーIDが示す制御ポリシーに基づいて自端末を制御する。
これにより、各移動端末502a,bの送信部がポリシーコードの送信要求を送信するタイミングが同一であっても、各移動端末502a,bはポリシーコードの送信要求をRFIDタグ501へ一斉に送信しない。即ち、各移動端末502a,bがポリシーコードの送信要求をRFIDタグ501へ送信するタイミングは重畳しない。従って、各移動端末502a,bが送信するポリシーコードの送信要求どうしの衝突を回避することができる。
(2)第2例
1つの領域内に、パッシブタグであるRFIDタグ601と、複数の各移動端末602a,bとがある場合を考える。この場合、各移動端末602a,bがRFIDタグ601からポリシーコードを受信する際に、先ずポリシーコードの“該当機器コード”のみを検索してもよい。すると、各移動端末602a,bの判断部は、受信したポリシーコード内から該当機器コードを検索し、該当機器コードが自端末の機器コードであるか否かを判断する。受信したポリシーコード内の該当機器コードが自端末の機器コードと一致した場合のみ、受信部は残りのポリシーコードの内容、即ちポリシーIDを受信する。言い換えると、各移動端末602a,bは、RFIDタグ601からのポリシーコードが自端末向けであるものだけを受信する。これにより、各移動端末602a,bは自端末向け以外のポリシーコードを取得することがないため、各移動端末602a,bがRFIDタグ601からポリシーコードを受信する時間は短縮される。従って、複数の移動端末602a,bがRFIDタグ601からポリシーコードを受信する時間が重畳することを回避することができる。
1つの領域内に、パッシブタグであるRFIDタグ601と、複数の各移動端末602a,bとがある場合を考える。この場合、各移動端末602a,bがRFIDタグ601からポリシーコードを受信する際に、先ずポリシーコードの“該当機器コード”のみを検索してもよい。すると、各移動端末602a,bの判断部は、受信したポリシーコード内から該当機器コードを検索し、該当機器コードが自端末の機器コードであるか否かを判断する。受信したポリシーコード内の該当機器コードが自端末の機器コードと一致した場合のみ、受信部は残りのポリシーコードの内容、即ちポリシーIDを受信する。言い換えると、各移動端末602a,bは、RFIDタグ601からのポリシーコードが自端末向けであるものだけを受信する。これにより、各移動端末602a,bは自端末向け以外のポリシーコードを取得することがないため、各移動端末602a,bがRFIDタグ601からポリシーコードを受信する時間は短縮される。従って、複数の移動端末602a,bがRFIDタグ601からポリシーコードを受信する時間が重畳することを回避することができる。
(3)第3例
移動端末701を所有するユーザが、移動端末701におけるデータ受信部分をシールド等で遮蔽した場合を考える。この場合、移動端末701はRFIDタグ702からポリシーIDを含むポリシーコード等のデータを受信できない。このような場合を想定し、移動端末701のデータ受信部分にはセンサを埋め込むとよい。センサは、データ受信部分と該データ受信部分から一番近いものとの距離を検出する。センサの検出した距離が非常に短い場合は、移動端末701の制御部は、ユーザがデータ受信部分を遮蔽していると判断する。そして、移動端末701は、例えば着信/受信拒否の状態に自端末を制御する。自端末の制御の方法は、ユーザにデータ受信部分の遮蔽解除を促す方法であってもよい。これにより、ユーザが領域内のポリシーに従わない場合を防止することができる。
移動端末701を所有するユーザが、移動端末701におけるデータ受信部分をシールド等で遮蔽した場合を考える。この場合、移動端末701はRFIDタグ702からポリシーIDを含むポリシーコード等のデータを受信できない。このような場合を想定し、移動端末701のデータ受信部分にはセンサを埋め込むとよい。センサは、データ受信部分と該データ受信部分から一番近いものとの距離を検出する。センサの検出した距離が非常に短い場合は、移動端末701の制御部は、ユーザがデータ受信部分を遮蔽していると判断する。そして、移動端末701は、例えば着信/受信拒否の状態に自端末を制御する。自端末の制御の方法は、ユーザにデータ受信部分の遮蔽解除を促す方法であってもよい。これにより、ユーザが領域内のポリシーに従わない場合を防止することができる。
本発明は、携帯電話やPDA等の持ち運びが容易でかつ通信ができる移動端末に適用することができる。また、本発明に係る制御ポリシー特定システムは、病院やコンサート会場、映画館、美術館、電車の社内、会社の社内等の特定のポリシーを有する領域において使用するとよい。
本発明は、RFIDタグからデータを受信する移動端末、前記移動端末の制御ポリシー特定方法及びプログラムに関する。
携帯電話等の移動端末は、その優れた利便性により我々の生活に浸透している。移動端末を所有するユーザは、例えば映画館、美術館、病院、電車の車内等どのような場所でも通話を行うことができる。一方、病院や美術館、電車の車内のように、他の人々への迷惑行為を防止させるために、移動端末による通話を禁止している場所もある。しかし、これらの場所では、アナウンスにより移動端末の通話禁止を促したり、通話禁止である旨のポスターを掲示しているのみの場合が多い。従って、このような場所において実際に移動端末の通信を行うか否かは、そのユーザの判断に委ねられている。
近年、移動端末の通話を禁止している場所では、通話を強制的に禁止させるように移動端末を制御する方法が用いられている場合がある。図17に、その一例を示す。図17は、移動端末を所有するユーザが通話可能区域及び通話禁止区域間を移動する場合を示している。ここで、図17の“通話禁止領域”は閉鎖空間である。以下より、閉鎖空間が例えば建物の内部であるとする。建物のゲートには、ユーザの出入りを検出するセンサと、センサからの検出信号に基づいてユーザの移動端末へ信号を送信する送信部とが設けられている。ユーザが通話可能領域から通話禁止領域へ移動した場合(A)、センサはユーザの移動方向を検出し、送信部はセンサの検出信号に基づいて移動端末に信号を送信する。移動端末はこの信号に基づいて、自端末を着信不可な状態に制御する。また、ユーザが通話禁止領域から通話可能領域へ移動した場合(B)、センサはユーザの移動方向を検出し、送信部はセンサの検出信号に基づいて移動端末に信号を送信する。移動端末はこの信号に基づいて、自端末を着信可能な状態に制御する。
また、特許文献1は、携帯電話の通話を禁止する場所において、強制的に通話を禁止させるように携帯電話を制御するシステムを示している。図18は、特許文献1に係るシステム概念図である。図18のシステムでは、建物の入口等に設置された簡易基地局装置401が、建物内へ移動するユーザの携帯電話402に電源オフ信号を報知する。電源オフ信号を受信した携帯電話402は自端末の電話番号を簡易基地局装置401に通知する。そして、携帯電話402は、簡易基地局装置401から公衆基地局装置403を介して無線ネットワーク404内の位置管理サーバ405に電源オフした旨を通知及び登録する。携帯電話402への着信動作は位置管理サーバ405の登録内容を参照して行われる。
特開平11−69412号公報
しかしながら、上述した方法には以下の問題点がある。
図17の方法は、ユーザの動作を検出するセンサが設置された出入口を、ユーザは必ず通過しなければならない。即ち、移動端末に対して制御ポリシーを強制させたい該当領域は、必ず壁で仕切られた閉鎖空間であって、この閉鎖空間にはゲートが設けられている必要がある。壁で仕切られていないような領域内では、ユーザがゲートを必ずしも通過するとは限らない。即ち、壁で仕切られていないような領域では、移動端末を強制的に制御ポリシーに従わせることは困難である。また、例えば1つの領域を通話可能領域と通話禁止領域とに分割する場合は、その分割した各領域を閉鎖空間にし、閉鎖空間にはゲートを設けなければならない。そして、その各ゲートにはセンサ及び送信部を設置する必要がある。従って、各区域に設置されるゲート、センサ及び送信部を設置するためのコストがかかってしまう。
また、特許文献1のシステムでは、簡易基地局装置401、公衆基地局装置403、無線ネットワーク404、位置管理サーバ405等の多数の機器を必要とする。即ち、特許文献1のシステムを用いる場合はコストがかかってしまう。
本発明は、これらの課題を解決したものであって、ユーザの意志に関わらず、該当領域において決められた制御ポリシーに従うことができる移動端末と移動端末の制御ポリシー特定システムとを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、発明1は、RFID(Radio Frequency-IDentification)タグからデータを受信する移動端末を提供する。本発明1に係る移動端末は、記憶手段と、判断手段と、制御手段とを含む。記憶手段は、前記移動端末を制御する制御ポリシーと、前記制御ポリシーを識別するポリシー識別子と、を対応づけて記憶している。判断手段は、前記記憶手段が記憶しているポリシー識別子の何れかが、前記受信したデータに含まれているか否かを判断する。制御手段は、前記記憶しているポリシー識別子の何れかが前記受信したデータに含まれていると前記判断手段が判断した場合、受信したポリシー識別子に対応づけられている制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行う。
この移動端末は、特定の領域内において決められた制御ポリシーに従って自端末を制御する。例えば、この移動端末のユーザが、病院や電車内等の移動端末の通話を禁止されている区域に侵入した場合を考える。そして、RFIDタグのデータが、例えば“移動端末の電源をオフする”旨の制御ポリシーと、前記制御ポリシーを識別するポリシー識別子とを記憶しているとする。この場合、移動端末は、通話禁止区域内に備えられているRFIDタグからデータを受信してポリシー識別子を検索する。そして、移動端末は、データ内の制御ポリシーを特定すると、制御ポリシーに基づいて電源をオフする。従って、この移動端末のユーザは、決められた社会秩序に反することなく、特定の領域内において決められた制御ポリシーに従うことができる。
発明2は、前記発明1において、自端末に所定のイベントが生じた任意のタイミングで、前記ポリシー識別子の送信要求を前記RFIDタグに送信する送信手段を更に含む移動端末を提供する。
移動端末が一斉にRFIDタグに対してポリシー識別子の送信要求を送信すると、送信要求同士の衝突が生じる。そこで、この移動端末は、自端末に所定のイベントが生じると、ポリシー識別子の送信要求をRFIDタグに送信する。自端末に所定のイベントが発生するタイミングは各々の移動端末により異なる。そのため、移動端末が一斉にRFIDタグにポリシー識別子の送信要求を送信する確率は減少する。即ち、移動端末がRFIDタグにポリシー識別子の送信要求を送信するタイミングはずれている。従って、ポリシー識別子の送信要求同士の衝突を回避することができる。
発明3は、前記発明2において、他の端末と通信を行う通信手段を更に含む。そして、発明3は、前記送信手段が、前記通信手段における通信を中断し、前記ポリシー識別子の送信要求を前記RFIDタグに送信することを特徴とする移動端末を提供する。
移動端末が一斉にRFIDタグに対してポリシー識別子の送信要求を送信すると、送信要求同士の衝突が生じる。この移動端末は、例えば他の端末から着信があった場合、着信をユーザに知らせるための呼び出し音を鳴らす前に、ポリシー識別子の送信要求を送信する。即ち、送信部は、通信手段における他の端末の通信を中断し、ポリシー識別子の送信要求を送信する。自端末が他の端末からの着信を受信するタイミングは各々の移動端末により異なる。そのため、移動端末が一斉にRFIDタグにポリシー識別子の送信要求を送信する確率は減少する。即ち、移動端末のRFIDタグにポリシー識別子の送信要求を送信するタイミングがずれる。従って、ポリシー識別子の送信要求同士の衝突を回避することができる。
発明4は、前記発明2において、他の端末と通信を行う通信手段を更に含む。そして、発明4は、前記送信手段が、前記通信手段における通信の終了を検出し、前記ポリシー識別子の送信要求を前記RFIDタグに送信することを特徴とする移動端末を提供する。
移動端末が一斉にRFIDタグに対してポリシー識別子の送信要求を送信すると、送信要求同士の衝突が生じる。この移動端末は、例えば他の端末からメールが送られてくると、移動端末はポリシー識別子の送信要求を送信する。自端末が他の端末からメールを受信するタイミングは各々の移動端末により異なる。そのため、移動端末が一斉にRFIDタグにポリシー識別子の送信要求を送信する確率は減少する。即ち、移動端末のRFIDタグにポリシー識別子の送信要求を送信するタイミングがずれる。従って、ポリシー識別子の送信要求同士の衝突を回避することができる。
発明5は、前記発明2において、自端末のユーザからの指示を検知する第1検知手段を更に含む。そして、発明5は、前記第1検知手段が前記ユーザからの指示を検知した場合、前記送信手段は前記ポリシー識別子の送信要求を前記RFIDタグに送信することを特徴とする移動端末を提供する。
移動端末が一斉にRFIDタグに対してポリシー識別子の送信要求を送信すると、送信要求同士の衝突が生じる。この移動端末は、例えばTV機能を有した移動端末であるとする。TV機能を既に起動させている移動端末においてユーザがTV機能の音量を大きくするボタンを押下すると、移動端末のTV機能の音量が大きくなる前に、移動端末はポリシー識別子の送信要求を送信する。移動端末のユーザが音量ボタンを押下するタイミングは各々の移動端末により異なる。そのため、移動端末が一斉にRFIDタグにポリシー識別子の送信要求を送信する確率は減少する。従って、ポリシー識別子の送信要求同士の衝突を回避することができる。
発明6は、前記発明2において、前記記憶手段は任意のアプリケーションを更に記憶し、前記記憶しているアプリケーションの起動を検知する第2検知手段を更に含む。そして、発明6は、前記第2検知手段が前記記憶しているアプリケーションの起動を検知した場合、前記送信手段は前記ポリシー識別子の送信要求を前記RFIDタグに送信することを特徴とする移動端末を提供する。
移動端末が一斉にRFIDタグに対してポリシー識別子の送信要求を送信すると、送信要求同士の衝突が生じる。この移動端末は、例えば音楽機能を有した移動端末であるとする。移動端末のユーザが音楽機能を起動させて使用しようとすると、移動端末はポリシー識別子の送信要求を送信する。移動端末のユーザが音楽機能等の任意のアプリケーションを起動させるタイミングは各々の移動端末により異なる。そのため、移動端末が一斉にRFIDタグにポリシー識別子の送信要求を送信する確率は減少する。従って、ポリシー識別子の送信要求同士の衝突を回避することができる。
発明7は、前記発明1において、前記記憶手段は自端末の現在の制御ポリシーを識別する現在のポリシー識別子を判別しており、前記判断手段は、データを受信する度に、前記記憶手段が記憶しているポリシー識別子の何れかが新たに受信したデータに含まれているか否かを判断する。そして、前記判断部が、前記記憶しているポリシー識別子の何れかが前記新たに受信したデータに含まれていると判断した場合、前記新たに受信したポリシー識別子と前記現在のポリシー識別子とを比較する比較手段を更に含む。更に、前記新たに受信したポリシー識別子と前記現在のポリシー識別子とが異なる場合は、前記記憶手段は、前記新たに受信したポリシー識別子を現在のポリシー識別子として記憶することを特徴とする移動端末を提供する。
移動端末は、現在の自端末の制御ポリシーとは異なるポリシー識別子を受信した場合は、新たに受信したポリシー識別子が示す制御ポリシーに基づいて自端末を制御する。即ち、移動端末は、常に最新の制御ポリシーに従うことができる。
また、前記課題を解決するために、発明8は、RFIDタグからデータを受信する移動端末のRFIDタグ制御ポリシー特定方法を提供する。具体的には、以下のステップを含む。
◎前記移動端末を制御する制御ポリシーと、前記制御ポリシーを識別するポリシー識別子と、を対応づけて記憶するステップ。
◎前記記憶しているポリシー識別子の何れかが、前記受信したデータに含まれているか否かを判断するステップ。
◎前記記憶しているポリシー識別子の何れかが前記受信したデータに含まれていると判断した場合、受信したポリシー識別子に対応づけられている制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行うステップ。
◎前記移動端末を制御する制御ポリシーと、前記制御ポリシーを識別するポリシー識別子と、を対応づけて記憶するステップ。
◎前記記憶しているポリシー識別子の何れかが、前記受信したデータに含まれているか否かを判断するステップ。
◎前記記憶しているポリシー識別子の何れかが前記受信したデータに含まれていると判断した場合、受信したポリシー識別子に対応づけられている制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行うステップ。
この移動端末の制御ポリシー特定方法によると、移動端末は、特定の領域内において決められた制御ポリシーに従って自端末を制御する。例えば、この移動端末のユーザが、病院や電車内等の移動端末の通話を禁止されている区域に侵入した場合を考える。そして、RFIDタグのデータが、例えば“移動端末の電源をオフする”旨の制御ポリシーと、前記制御ポリシーを識別するポリシー識別子とを記憶しているとする。この場合、移動端末は、通話禁止区域内に備えられているRFIDタグからデータを受信してポリシー識別子を検索する。そして、移動端末は、データ内の制御ポリシーを特定すると、制御ポリシーに基づいて電源をオフする。従って、この移動端末のユーザは、決められた社会秩序に反することなく、特定の領域内において決められた制御ポリシーに従うことができる。
また、前記課題を解決するために、発明9は、複数のRFIDタグと前記複数のRFIDタグからデータを受信する移動端末とを備えた制御ポリシー特定システムを提供する。本システムに係る前記移動端末は、記憶手段と、判断手段と、制御手段とを含む。記憶手段は、前記移動端末を制御する制御ポリシーと、前記制御ポリシーを識別するポリシー識別子と、を対応づけて記憶している。判断手段は、前記記憶手段が記憶しているポリシー識別子の何れかが、前記受信したデータに含まれているか否かを判断する。制御手段は、前記記憶しているポリシー識別子の何れかが前記受信したデータに含まれていると前記判断手段が判断した場合、受信したポリシー識別子に対応づけられている制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行う。そして、本システムに係る複数のRFIDタグの各々は、各RFIDタグを識別する固有情報に基づいて前記各RFIDタグのスロットを生成する生成手段と、前記生成手段が生成した前記スロットを用いて、前記ポリシー識別子を順次に時分割送信する送信手段と、を含む。
RFIDタグは、ポリシー識別子を移動端末へ送信するタイミングを生成する。RFIDタグが移動端末に送信するポリシー識別子は、各RFIDタグが生成したスロットに基づいて時分割送信される。移動端末は、順次に送られてきたポリシー識別子を受信する。これにより、複数のRFIDタグから送信される各ポリシー識別子は重畳しない。従って、複数のRFIDタグから送信される各ポリシー識別子同士の衝突を回避することができる。
発明10は、前記発明9において、前記移動端末は、前記ポリシー識別子の送信要求を前記RFIDタグに送信する送信手段を更に含む。そして、前記判断手段は、前記複数のRFIDタグのうち少なくとも1つのRFIDタグから前記ポリシー識別子を受信した場合、前記送信手段による前記ポリシー識別子の送信要求の送信を停止させることを特徴とする制御ポリシー特定システムを提供する。
複数のRFIDタグは同じ領域内に位置しており、同じポリシー識別子を有しているとする。この制御ポリシー特定システムによると、移動端末は、少なくとも1つのRFIDタグからポリシー識別子を受信すると、ポリシー識別子の送信要求を停止する。即ち、移動端末は、複数のRFIDタグから同一のポリシー識別子を複数回受信しなくて済む。従って、移動端末の消費電力を抑えることができる。
また、前記課題を解決するために、発明11は、RFIDタグからデータを受信する移動端末に搭載されるコンピュータが実行する制御ポリシー特定プログラムを提供する。具体的には、以下の手段を含む。
◎前記移動端末を制御する制御ポリシーと、前記制御ポリシーを識別するポリシー識別子と、を対応づけて記憶する手段。
◎前記記憶手段が記憶しているポリシー識別子の何れかが、前記受信したデータに含まれているか否かを判断する判断手段。
◎前記記憶しているポリシー識別子の何れかが前記受信したデータに含まれていると前記判断手段が判断した場合、受信したポリシー識別子に対応づけられている制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行う制御手段。
◎前記移動端末を制御する制御ポリシーと、前記制御ポリシーを識別するポリシー識別子と、を対応づけて記憶する手段。
◎前記記憶手段が記憶しているポリシー識別子の何れかが、前記受信したデータに含まれているか否かを判断する判断手段。
◎前記記憶しているポリシー識別子の何れかが前記受信したデータに含まれていると前記判断手段が判断した場合、受信したポリシー識別子に対応づけられている制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行う制御手段。
この制御ポリシー特定プログラムによると、移動端末は、特定の領域内において決められた制御ポリシーに従って自端末を制御する。例えば、この移動端末のユーザが、病院や電車内等の移動端末の通話を禁止されている区域に侵入した場合を考える。そして、RFIDタグのデータが、例えば“移動端末の電源をオフする”旨の制御ポリシーと、前記制御ポリシーを識別するポリシー識別子とを記憶しているとする。この場合、移動端末は、通話禁止区域内に備えられているRFIDタグからデータを受信してポリシー識別子を検索する。そして、移動端末は、データ内の制御ポリシーを特定すると、制御ポリシーに基づいて電源をオフする。従って、この移動端末のユーザは、決められた社会秩序に反することなく、特定の領域内において決められた制御ポリシーに従うことができる。
本発明によると、ユーザの意志に関わらず、移動端末は該当領域における制御ポリシーに従うことができる。
<第1実施形態>
(1)システムの構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る制御ポリシー特定システムの構成図である。制御ポリシーとは、任意の領域内において決められたルールに基づいて、移動端末を強制的に制御するための制御信号をいう。第1実施形態は、例えば電車2内の移動端末3a,bに、電車2内の制御ポリシーを強制するシステムを例にとる。図1の制御ポリシー特定システム1は、電車2内のポスター4とRFIDタグ5aとを含む。ポスター4は、電車2内の移動端末3a,bに、電車2内のマナーを強制するための制御ポリシーを掲示したものであって、RFIDタグ5aが貼付されている。RFIDタグ5aは、電車2内の制御ポリシーを特定するためのポリシーID等を含むポリシーコードを記憶しており、移動端末3a,bにポリシーコードを送信する。尚、本実施形態に係るRFIDタグ5a,bは、内部に電源を有さず、移動端末3a,b等の外部機器から送信される搬送波を電力に変換し、これを用いて移動端末にポリシーコードを提供する。即ち、本実施形態では、RFIDタグ5a,bがパッシブタグである場合を想定している。
(1)システムの構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る制御ポリシー特定システムの構成図である。制御ポリシーとは、任意の領域内において決められたルールに基づいて、移動端末を強制的に制御するための制御信号をいう。第1実施形態は、例えば電車2内の移動端末3a,bに、電車2内の制御ポリシーを強制するシステムを例にとる。図1の制御ポリシー特定システム1は、電車2内のポスター4とRFIDタグ5aとを含む。ポスター4は、電車2内の移動端末3a,bに、電車2内のマナーを強制するための制御ポリシーを掲示したものであって、RFIDタグ5aが貼付されている。RFIDタグ5aは、電車2内の制御ポリシーを特定するためのポリシーID等を含むポリシーコードを記憶しており、移動端末3a,bにポリシーコードを送信する。尚、本実施形態に係るRFIDタグ5a,bは、内部に電源を有さず、移動端末3a,b等の外部機器から送信される搬送波を電力に変換し、これを用いて移動端末にポリシーコードを提供する。即ち、本実施形態では、RFIDタグ5a,bがパッシブタグである場合を想定している。
図2は、RFIDタグ5a,bが記憶しているポリシーコードの情報の説明図である。図2に示すように、RFIDタグ5a,bが記憶しているポリシーコードは、ポリシーIDと、該当機器コードと、シーケンスナンバーとを含む。ポリシーIDは、RFIDタグ5a,bが位置している領域内の制御ポリシーを識別する。該当機器コードは、制御ポリシーを強制する対象の機器を示す。シーケンスナンバーは、RFIDタグ5a,bを識別するための固有情報である。
移動端末3a,bは、RFIDタグ5aからポリシーコードを受信すると、これに基づいて電車2内の制御ポリシーを特定し、特定した制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行う。
尚、本実施形態では、RFIDタグ5はポスター4に貼付されているとしたが、これに限定されない。RFIDタグ5は、電車2内の制御ポリシーに対応するポリシーIDを、電車2内の移動端末3a,bに対し送信できる場所であれば、どこに設置されてもよい。
(2)機能
次に、本発明の第1実施形態に係る移動端末3a,bの機能について説明する。ここで、移動端末3a,bは同じ機能構成を持つため、以下より移動端末3aについて説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係る移動端末3aの機能構成図である。本実施形態に係る移動端末3aは、RFIDタグ5a,bからのデータを受信するリーダとしての機能を備えている。具体的には、図3の移動端末3aは、受信部31、送信部32、記憶部33、判断部34、比較部35、制御部36及び通信部37を含む。以下より、各機能について詳述する。
次に、本発明の第1実施形態に係る移動端末3a,bの機能について説明する。ここで、移動端末3a,bは同じ機能構成を持つため、以下より移動端末3aについて説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係る移動端末3aの機能構成図である。本実施形態に係る移動端末3aは、RFIDタグ5a,bからのデータを受信するリーダとしての機能を備えている。具体的には、図3の移動端末3aは、受信部31、送信部32、記憶部33、判断部34、比較部35、制御部36及び通信部37を含む。以下より、各機能について詳述する。
(2−1)受信部
受信部31は、RFIDタグ5a,bからポリシーコードを含むデータを受信する。
受信部31は、RFIDタグ5a,bからポリシーコードを含むデータを受信する。
(2−2)送信部
送信部32は、自端末に所定のイベントが生じた任意のタイミングで、ポリシーIDを含むポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。そして、送信部32は、RFIDタグ5a,bに電力を供給する搬送波を送信する。“自端末の所定のイベント”については後述する。
送信部32は、自端末に所定のイベントが生じた任意のタイミングで、ポリシーIDを含むポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。そして、送信部32は、RFIDタグ5a,bに電力を供給する搬送波を送信する。“自端末の所定のイベント”については後述する。
(2−3)記憶部
記憶部33は、ポリシー情報を記憶している。ポリシー情報は、移動端末を制御する制御ポリシーと、該制御ポリシーを識別するポリシーIDとを1レコードとして記憶している。図4は、記憶部33が記憶しているポリシー情報の概念図である。具体的には、記憶部33は、ポリシーID“01h”と制御ポリシー“電源をOFFにする”とを対応づけて記憶している。記憶部33は、ポリシーID“02h”と制御ポリシー“電源をONにする”とを対応づけて記憶している。記憶部33は、ポリシーID“03h”と制御ポリシー“着信拒否にする”とを対応づけて記憶している。記憶部33は、ポリシーID“04h”と制御ポリシー“着信可能にする”とを対応づけて記憶している。尚、記憶部33が記憶しているポリシーIDと制御ポリシーとの対応情報は、他の移動端末及びRFIDタグ5a,bにおいても共通である。記憶部33は、ポリシーIDと制御ポリシーとの対応情報を書き換えることは出来ない。記憶部33が記憶しているポリシーIDと制御ポリシーとの対応情報を書き換えると、ポリシーIDと制御ポリシーとの対応情報が移動端末毎に異なる場合が生じる。すると、各移動端末が同一のポリシーコードを受信しても、移動端末毎にポリシーIDに対応する制御ポリシーが異なるため、移動端末毎に異なった制御がなされる。従って、移動端末を統一した制御ポリシーに強制することができない場合が発生してしまう。
記憶部33は、ポリシー情報を記憶している。ポリシー情報は、移動端末を制御する制御ポリシーと、該制御ポリシーを識別するポリシーIDとを1レコードとして記憶している。図4は、記憶部33が記憶しているポリシー情報の概念図である。具体的には、記憶部33は、ポリシーID“01h”と制御ポリシー“電源をOFFにする”とを対応づけて記憶している。記憶部33は、ポリシーID“02h”と制御ポリシー“電源をONにする”とを対応づけて記憶している。記憶部33は、ポリシーID“03h”と制御ポリシー“着信拒否にする”とを対応づけて記憶している。記憶部33は、ポリシーID“04h”と制御ポリシー“着信可能にする”とを対応づけて記憶している。尚、記憶部33が記憶しているポリシーIDと制御ポリシーとの対応情報は、他の移動端末及びRFIDタグ5a,bにおいても共通である。記憶部33は、ポリシーIDと制御ポリシーとの対応情報を書き換えることは出来ない。記憶部33が記憶しているポリシーIDと制御ポリシーとの対応情報を書き換えると、ポリシーIDと制御ポリシーとの対応情報が移動端末毎に異なる場合が生じる。すると、各移動端末が同一のポリシーコードを受信しても、移動端末毎にポリシーIDに対応する制御ポリシーが異なるため、移動端末毎に異なった制御がなされる。従って、移動端末を統一した制御ポリシーに強制することができない場合が発生してしまう。
また、新たなポリシーIDと制御ポリシーとの対応情報を移動端末3aに追加する場合は、移動端末3aは、任意の方法を用いて該対応情報を外部装置から取得することができる。任意の方法には、例えばSDカードを用いた方法が挙げられる。移動端末3aのユーザは新たなポリシーIDと制御ポリシーとの対応情報を記憶しているSDカードを移動端末3aに差込み、移動端末3aの記憶部33はSDカード内の新たな対応情報を読み出して追記してもよい。また、移動端末3aの記憶部33は、自端末とネットワークを構築しているサーバ(図示せず)から新たな該対応情報をダウンロードしてもよい。ここで、新たに取得するポリシーIDと制御ポリシーとの対応情報は、書き換えることができないことが必須である。
また、記憶部33は、自端末の現在の制御ポリシー(以下、カレント制御ポリシーと称する)を判別可能に記憶している。例えば、図4に示すように、記憶部33は、カレント制御ポリシーを識別するためのフラグを更に記憶する。フラグは、ポリシー情報のうち、どれがカレント制御ポリシーのレコードかを示す。フラグの位置は、カレント制御ポリシーの変更に伴い変化する。
(2−4)判断部
判断部34は、記憶部33が記憶しているポリシー識別子の何れかが、RFIDタグ5a,bから受信したデータに含まれているか否かを判断する。言い換えると、判断部34は、RFIDタグ5a,bから受信したデータ内に、記憶部33が記憶しているポリシー識別子と一致するポリシー識別子があるか否かを検索する。例えば、受信部31が受信したデータはポリシーコード内にポリシーID“01h”を有しているとする。判断部34は、記憶部33に記憶しているポリシーID“01h”“02h”“03h”“04h”のうちいづれかが、受信したデータ内にあるか否かを検索する。本実施形態では、記憶部33が記憶しているポリシーID“01h”と、受信部31が受信したデータ内のポリシーID“01h”とは一致する。この場合、判断部34は、記憶部33が記憶しているポリシー識別子“01h”が、受信部31が受信したデータ内に含まれていると判断する。そして、判断部34は、受信部31が受信したデータ内のポリシーID“01h”に対応する制御ポリシーを抽出する。
判断部34は、記憶部33が記憶しているポリシー識別子の何れかが、RFIDタグ5a,bから受信したデータに含まれているか否かを判断する。言い換えると、判断部34は、RFIDタグ5a,bから受信したデータ内に、記憶部33が記憶しているポリシー識別子と一致するポリシー識別子があるか否かを検索する。例えば、受信部31が受信したデータはポリシーコード内にポリシーID“01h”を有しているとする。判断部34は、記憶部33に記憶しているポリシーID“01h”“02h”“03h”“04h”のうちいづれかが、受信したデータ内にあるか否かを検索する。本実施形態では、記憶部33が記憶しているポリシーID“01h”と、受信部31が受信したデータ内のポリシーID“01h”とは一致する。この場合、判断部34は、記憶部33が記憶しているポリシー識別子“01h”が、受信部31が受信したデータ内に含まれていると判断する。そして、判断部34は、受信部31が受信したデータ内のポリシーID“01h”に対応する制御ポリシーを抽出する。
また、判断部34は、受信部31がデータを受信する度に、記憶部33が記憶しているポリシーIDの何れかが新たに受信したデータに含まれているか否かを判断する。
(2−5)比較部
判断部34が、記憶しているポリシー識別子のいずれかが新たに受信したデータに含まれていると判断すると、比較部35は新たに受信したポリシーIDと記憶部33が記憶しているカレント制御ポリシーのポリシーID(以下、カレントポリシーIDと称する)とを比較し、一致するか否かを判断する。例えば、受信部31が新たに受信したデータはポリシーコード内にポリシーID“02h”を有しており、判断部34がこれを特定したとする。比較部35は、記憶部33が記憶しているポリシー情報内からカレントポリシーID“01h”を抽出する。そして、比較部35は、新たに受信したポリシーID“02h”とカレントポリシーID“01h”とを比較する。比較部35は、“01h”と“02h”とが不一致であると判断し、判断結果を制御部36及び記憶部33へ送信する。このとき、記憶部33は、比較部35からの判断結果に基づいて、カレントポリシーIDを“01h”から“02h”へ更新する。例えば、記憶部33はフラグの位置を変更する。
判断部34が、記憶しているポリシー識別子のいずれかが新たに受信したデータに含まれていると判断すると、比較部35は新たに受信したポリシーIDと記憶部33が記憶しているカレント制御ポリシーのポリシーID(以下、カレントポリシーIDと称する)とを比較し、一致するか否かを判断する。例えば、受信部31が新たに受信したデータはポリシーコード内にポリシーID“02h”を有しており、判断部34がこれを特定したとする。比較部35は、記憶部33が記憶しているポリシー情報内からカレントポリシーID“01h”を抽出する。そして、比較部35は、新たに受信したポリシーID“02h”とカレントポリシーID“01h”とを比較する。比較部35は、“01h”と“02h”とが不一致であると判断し、判断結果を制御部36及び記憶部33へ送信する。このとき、記憶部33は、比較部35からの判断結果に基づいて、カレントポリシーIDを“01h”から“02h”へ更新する。例えば、記憶部33はフラグの位置を変更する。
(2−6)制御部
制御部36は、受信部31が受信したポリシーIDに対応づけられている制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行う。例えば、受信したポリシーIDが“01h”である場合は、制御部36は自端末の電源をオフにする。受信したポリシーIDが“02h”である場合は、制御部36は自端末の電源をオンにする。受信したポリシーIDが“03h”である場合は、制御部36は自端末を着信拒否の状態にする。受信したポリシーIDが“04h”である場合は、制御部36は自端末を着信可能な状態にする。
制御部36は、受信部31が受信したポリシーIDに対応づけられている制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行う。例えば、受信したポリシーIDが“01h”である場合は、制御部36は自端末の電源をオフにする。受信したポリシーIDが“02h”である場合は、制御部36は自端末の電源をオンにする。受信したポリシーIDが“03h”である場合は、制御部36は自端末を着信拒否の状態にする。受信したポリシーIDが“04h”である場合は、制御部36は自端末を着信可能な状態にする。
また、制御部36は、カレント制御ポリシーが更新される度に、更新後のカレント制御ポリシーに基づいて自端末を制御する。例えば、カレントポリシーIDが“01h”から“02h”に変化した場合は、制御部36は、新たなポリシーID“02h”が示す制御ポリシーを記憶部33のポリシー情報から抽出する。そして、制御部36は、ポリシーID“02h”が示す制御ポリシー“電源をONにする”に従い自端末を制御する。これにより、移動端末3aは常に最新のポリシーに従うことができる。
尚、記憶部33内のポリシーIDのいずれかが、受信したデータ内に含まれていないと判断部34が判断した場合、及び比較部35が受信したポリシーIDとカレントポリシーIDとが一致すると判断した場合は、制御部36はカレント制御ポリシーに係る制御を継続する。
(2−7)通信部
通信部37は、他の通信端末との通信を行う。通信部37とは、電話やアプリケーション、メーラー、ブラウザ等である。また、“他の通信端末”とは、携帯電話やPDA、固定電話、FAX、PDA、PC等である。このように、他の通信端末は、移動端末3aと通信を行うことができる機器であればよい。
通信部37は、他の通信端末との通信を行う。通信部37とは、電話やアプリケーション、メーラー、ブラウザ等である。また、“他の通信端末”とは、携帯電話やPDA、固定電話、FAX、PDA、PC等である。このように、他の通信端末は、移動端末3aと通信を行うことができる機器であればよい。
(3)所定のイベント
次に、移動端末3aの送信部32は、自端末にどのようなイベントが生じた場合にポリシーコードの送信要求を送信するかについて説明する。移動端末3aにおける“所定のイベント”には、例えば以下の4つが挙げられる。
次に、移動端末3aの送信部32は、自端末にどのようなイベントが生じた場合にポリシーコードの送信要求を送信するかについて説明する。移動端末3aにおける“所定のイベント”には、例えば以下の4つが挙げられる。
(3−1)送信部32が通信部37における通信を中断した場合
この場合の通信部37は、例えば電話及びインターネットブラウザが該当する。“通信を中断”とは、既に通信のためのコネクションが確立された状態においてその通信を中断させることを意味する。
この場合の通信部37は、例えば電話及びインターネットブラウザが該当する。“通信を中断”とは、既に通信のためのコネクションが確立された状態においてその通信を中断させることを意味する。
例えば、通信部37が電話用アプリケーションである場合について説明する。移動端末3aに他の通信端末から着信があったとする。この時点で、移動端末3aと他の通信端末との間のコネクションは確立されている。しかし、通信部37が着信音を鳴らす等して他の通信端末からの着信をユーザに知らせる動作を行う前に、送信部32は通信部37の通信を中断し、ポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。そして、受信部31がRFIDタグ5a,bからデータを受信すると、判断部34はこのデータ内からポリシーIDを特定し、制御部36はこのポリシーIDに従い制御する。例えば、このデータ内のポリシーIDが示す制御ポリシーが、“電源をOFFする”であるとする。すると、制御部36は自端末の電源をオフにする。従って、移動端末3aと他の通信端末との間のコネクションは切断される。
また、通信部37がインターネットブラウザである場合について説明する。移動端末3aの通信部37は、例えばPCが有しているウェブページのサイトへアクセスしているとする。この時点で、移動端末3aとのPCとの間のコネクションは確立されている。通信部37が新たなウェブページのサイトへ更にアクセスしようとすると、送信部32はこれを中断し、ポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。即ち、通信部37が新たなウェブページのサイトにアクセスする前に、送信部32は通信部37の通信を中断してポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。
このように、移動端末3aが他の通信端末との通信を中断するタイミングは移動端末3a毎に異なる。そのため、制御ポリシーが統一された領域内に複数の移動端末がある場合、複数の移動端末が一斉にRFIDタグ5a,bにポリシーコードの送信要求を要求する確率は減少する。即ち、移動端末3のRFIDタグ5a,bにポリシーコードの送信要求を送信するタイミングがずれる。従って、ポリシーコードの送信要求同士の衝突を回避することができる。
(3−2)送信部32が、通信部37における通信の終了を検出した場合
この場合の通信部37は、例えばメーラーが該当する。“通信を終了”とは、既に通信のためのコネクションが確立された状態においてその通信の終了を検出した場合を意味する。
この場合の通信部37は、例えばメーラーが該当する。“通信を終了”とは、既に通信のためのコネクションが確立された状態においてその通信の終了を検出した場合を意味する。
例えば、移動端末3aの通信部37がメールを受信すると、移動端末3aの送信部32は通信部37がメールを受信したことを検出し、ポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。
このようにメールを受信するタイミングは、移動端末3a毎に異なる。そのため、制御ポリシーが統一された領域内に複数の移動端末がある場合、複数の移動端末が一斉にRFIDタグ5a,bにポリシーコードの送信要求を要求する確率は減少する。即ち、移動端末3aのRFIDタグ5a,bにポリシーコードの送信要求を送信するタイミングがずれる。従って、ポリシーコードの送信要求同士の衝突を回避することができる。
(3−3)ユーザからの指示を検知した場合
移動端末3aには、通話の発信ボタン、メールの送信ボタン及びカメラ機能のシャッターボタン等が設けられているとする。“ユーザからの指示”とは、これらのボタンがユーザにより押下された場合が該当する。移動端末3aは、これらのボタンがユーザにより押下されたことを検知する第1検知部(図示せず)を含む。第1検知部がユーザによるボタンの押下を検知すると、送信部32は各ボタンに該当する機能の動作が開始するのを中断し、ポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。例えば、移動端末3aはTV機能を既に起動しているとする。ユーザがTV機能の音量を大きくするボタンを押下すると、送信部32はTV機能の音量を大きくさせる動作を中断させ、ポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。RFIDタグ5a,bのデータ内のポリシーIDが示す制御ポリシーが“消音にする”である場合は、移動端末3aは音量ボタンが押下されても音が出ない状態に自端末を制御する。
移動端末3aには、通話の発信ボタン、メールの送信ボタン及びカメラ機能のシャッターボタン等が設けられているとする。“ユーザからの指示”とは、これらのボタンがユーザにより押下された場合が該当する。移動端末3aは、これらのボタンがユーザにより押下されたことを検知する第1検知部(図示せず)を含む。第1検知部がユーザによるボタンの押下を検知すると、送信部32は各ボタンに該当する機能の動作が開始するのを中断し、ポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。例えば、移動端末3aはTV機能を既に起動しているとする。ユーザがTV機能の音量を大きくするボタンを押下すると、送信部32はTV機能の音量を大きくさせる動作を中断させ、ポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。RFIDタグ5a,bのデータ内のポリシーIDが示す制御ポリシーが“消音にする”である場合は、移動端末3aは音量ボタンが押下されても音が出ない状態に自端末を制御する。
このように、移動端末3aのユーザが各ボタンを押下するタイミングは各々の移動端末により異なる。そのため、移動端末が一斉にRFIDタグ5a,bにポリシーコードの送信要求を送信する確率は減少する。従って、ポリシーコードの送信要求同士の衝突を回避することができる。
(3−4)移動端末3a内のアプリケーションの起動を検知した場合
この移動端末3aの記憶部33は、カメラ機能やTV機能、音楽機能、インターネット機能等のアプリケーションを更に記憶している。移動端末3aは、アプリケーションがユーザによりメニュー画面等において選択され起動したことを検知する第2検知部(図示せず)を含む。第2検知部がアプリケーションの起動を検知すると、送信部32はポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。例えば、移動端末3aは音楽のアプリケーションを有しているとする。移動端末3aは音楽のアプリケーションを起動させると、第2検知部はこれを検知し、送信部32は、ポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。RFIDタグ5a,bのデータ内のポリシーIDが示す制御ポリシーが“音楽の再生をオフする”であるとする。この場合は、移動端末3aは再生出来ない状態に自端末を制御する。
この移動端末3aの記憶部33は、カメラ機能やTV機能、音楽機能、インターネット機能等のアプリケーションを更に記憶している。移動端末3aは、アプリケーションがユーザによりメニュー画面等において選択され起動したことを検知する第2検知部(図示せず)を含む。第2検知部がアプリケーションの起動を検知すると、送信部32はポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。例えば、移動端末3aは音楽のアプリケーションを有しているとする。移動端末3aは音楽のアプリケーションを起動させると、第2検知部はこれを検知し、送信部32は、ポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。RFIDタグ5a,bのデータ内のポリシーIDが示す制御ポリシーが“音楽の再生をオフする”であるとする。この場合は、移動端末3aは再生出来ない状態に自端末を制御する。
このように、移動端末3aのユーザがアプリケーションを起動させたタイミングは各々の移動端末により異なる。そのため、移動端末が一斉にRFIDタグ5a,bにポリシーコードの送信要求を送信する確率は減少する。従って、ポリシーコードの送信要求同士の衝突を回避することができる。
尚、上述では4つのイベントについて説明したが、これに限定されない。即ち、本発明は、自端末に所定のイベントが生じた任意のタイミングで、送信部32が送信要求をRFIDタグに送信すれば良い。
(4)一連の動作フロー
次に、本発明の第1実施形態に係る移動端末を用いた制御ポリシー特定システムの一連の動作について説明する。図5は、第1実施形態に係る移動端末3aを用いた制御ポリシー特定システム1の動作フローチャートである。以下より、移動端末3aのユーザが、車内では移動端末の電源をオフにするよう促している電車2に乗車した場合を例にとる。尚、移動端末3aのユーザが電車2に乗車した際、移動端末3aは電源がオンの状態であるとする。
次に、本発明の第1実施形態に係る移動端末を用いた制御ポリシー特定システムの一連の動作について説明する。図5は、第1実施形態に係る移動端末3aを用いた制御ポリシー特定システム1の動作フローチャートである。以下より、移動端末3aのユーザが、車内では移動端末の電源をオフにするよう促している電車2に乗車した場合を例にとる。尚、移動端末3aのユーザが電車2に乗車した際、移動端末3aは電源がオンの状態であるとする。
先ず、移動端末3aのユーザが、RFIDタグ5aが貼付されたポスター4が車内に掲示されている電車2に乗車したとする。
電車2の車外に位置する通信端末が移動端末3aに向けて発呼すると(#1)、移動端末3aの通信部37は着信を検出する(#2)。すると、移動端末3aの送信部32は、通信部37による着信をユーザに知らせる処理を中断させて、電車2内のRFIDタグ5aへポリシーコードの送信要求を送信する(#3)。移動端末3aからポリシーコードの送信要求を受信したRFIDタグ5aは、ポリシーコードを送信する(#4)。ここで、ポリシーコードは、電車2内の制御ポリシーを識別するポリシーID“01h”を含むとする。移動端末3aの受信部31はこれを受信する(#5)。
移動端末3aの判断部34は、受信部31が受信したポリシーコード内に、記憶部33が記憶しているポリシー情報内のポリシーIDと一致するポリシーIDがあるか否かを検索する(#7)。受信したポリシーコード内のポリシーID“01h”は、記憶部33のポリシー情報内のポリシーID“01h”と一致する。従って、移動端末3aの判断部34は、記憶部33のポリシー情報の中からポリシーID“01h”が示す制御ポリシー“電源をOFFする”を抽出し、制御部36に送信する。
移動端末3aの制御部36は、記憶部33内から抽出した制御ポリシー“電源をOFFする”に基づいて、自端末の電源をオフさせる(#8)。すると、移動端末3aは通信部37の電源もオフの状態となるため、移動端末3aと通信端末との間のコネクションは切断される。通信端末は、移動端末3aが通話出来ない状態である旨を基地局から受信する(#9)。
次いで、図6に示すように、電源をオフしている移動端末3aが電車2から下車した場合について、図7を用いて詳述する。図6は、本発明の第1実施形態に係る制御ポリシー特定システムの概略図であって、移動端末3aが電車2の車外に移動した場合を示している。図7は、図6に示す制御ポリシー特定システム1の動作フローチャートである。
移動端末3aのユーザが電車2から下車し、RFIDタグ5bが設置されている領域へ移動したとする。移動端末3aの電源はオフであるため通信はできない状態にある。従って、電源がオフの状態時は、ポリシーコードの受信だけ常にできるようにするため、移動端末3aは送信要求及び受信を行うRFIDタグリーダの機能のみを別の電源を用いてオンさせるとする。また、RFIDタグ5bが設置されている領域は通話可能であって、RFIDタグ5bは制御ポリシー“電源をオンする”を示すポリシーID“02h”を含むポリシーコードを有しているとする。
移動端末3aの送信部32は所定の時間が経過する度に(#11)、ポリシーコードの送信要求を送信する(#12)。移動端末3aからポリシーコードの送信要求を受信したRFIDタグ5bは、“電源をオンする”の制御ポリシーを識別するポリシーID“02h”を含んだポリシーコードを、移動端末3aへ送信する(#13)。移動端末3aの受信部31はこれを受信する(#14)。
移動端末の判断部34は、受信部31が受信したポリシーコード内に、記憶部33が記憶しているポリシー情報内のポリシーIDと一致するポリシーIDがあるか否かを検索する(#15)。受信したポリシーコードはポリシーID“02h”を有しており、記憶部33のポリシー情報内のポリシーID“02h”と一致する。従って、移動端末3aの判断部34は、記憶部33のポリシー情報の中からポリシーID“02h”が示す制御ポリシー“電源をONする”を抽出し、比較部36に送信する。
移動端末3aの比較部35は、記憶部33が記憶しているカレントポリシーIDと、抽出したポリシーID“02h”とを比較する(#16)。ここで、移動端末3aは電源をオフした状態であるため、カレントポリシーIDは“01h”である。従って、比較部35は、抽出されたポリシーID“02h”とカレントポリシーID“01h”とは異なると判断する。比較部35は、比較結果を記憶部33及び制御部36に送信する。記憶部33は、比較結果に基づいて、カレントポリシーIDを示すフラグの位置をカレントポリシーID“01h”から“02h”に変更する。
移動端末3aの制御部36は、ポリシーID“02h”に対応する制御ポリシー“電源をONする”に基づいて、自端末の電源をオンさせる(#17)。従って、移動端末3aと通信端末との間のコネクションは確立される。これにより、移動端末3aと通信端末とは通話を行うことができる(#18、19)。
尚、上述では、RFIDタグ5a,bはそれぞれ“電源をOFFする”“電源をONする”の制御ポリシーを識別するポリシーIDを記憶しているとしたが、これに限定されない。例えば、RFIDタグ5a,bはそれぞれ“マナーモードにする”“サイレントモードにする”の制御ポリシーを識別するポリシーIDを記憶していてもよい。この場合、移動端末3aの記憶部33は制御ポリシー“マナーモードにする”“サイレントモードにする”に対応するポリシーIDを記憶しているとする。これにより、移動端末3aはマナーモードやサイレントモードにすることで、電車2内において着信音を出さずに済む。
(5)効果
この移動端末3a,bは、特定の領域内において決められた制御ポリシーに従って自端末を制御する。従って、この移動端末3a,bのユーザは、決められた社会秩序に反することなく、特定の領域内において決められた制御ポリシーに従うことができる。また、移動端末3a,bは、自端末に所定のイベントが生じた任意のタイミングで、ポリシーIDを含むポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。自端末に所定のイベントが生じるタイミングは移動端末毎に異なる。そのため、移動端末3a,bが一斉にRFIDタグ5a,bのポリシーIDを含むポリシーコードを受信する確率が減少する。即ち、移動端末3a,bがRFIDタグ5a,bにポリシーコードの送信要求を送信するタイミングはずれる。従って、ポリシーコードの送信要求同士の衝突を回避することができる。
この移動端末3a,bは、特定の領域内において決められた制御ポリシーに従って自端末を制御する。従って、この移動端末3a,bのユーザは、決められた社会秩序に反することなく、特定の領域内において決められた制御ポリシーに従うことができる。また、移動端末3a,bは、自端末に所定のイベントが生じた任意のタイミングで、ポリシーIDを含むポリシーコードの送信要求をRFIDタグ5a,bに送信する。自端末に所定のイベントが生じるタイミングは移動端末毎に異なる。そのため、移動端末3a,bが一斉にRFIDタグ5a,bのポリシーIDを含むポリシーコードを受信する確率が減少する。即ち、移動端末3a,bがRFIDタグ5a,bにポリシーコードの送信要求を送信するタイミングはずれる。従って、ポリシーコードの送信要求同士の衝突を回避することができる。
尚、本実施形態の移動端末3aがRFIDタグのない領域に位置している場合は、例えば以下の動作を行う。RFIDタグが設置されていない領域では、移動端末3aの送信部32がポリシーIDを含むポリシーコードの送信要求を送信しても、受信部31はポリシーコードを取得することができない。そこで、移動端末3aの受信部31は、ポリシーコードの送信要求を送信してから所定の期間待機する。受信部31が所定の期間にポリシーコードを受信しない場合は、RFIDタグが自端末付近にいないと判断する。そして移動端末3aの記憶部33はカレント制御ポリシー及びカレントポリシーIDを示すフラグを消去し、制御部36はユーザからの指示を受け付ける状態に制御する。これにより、移動端末3aはユーザからの指示に基づいて、例えば電源をオンする等の制御を行う。
<第2実施形態>
(1)システムの構成
図8は、本発明の第2実施形態に係る制御ポリシー特定システムの構成図である。第2実施形態は、コンサート会場102内のカメラ機能付き移動端末103a〜dに、撮影禁止を強制するシステムを例にとる。図8の制御ポリシー特定システム101は、コンサート会場102内のポスター104a〜cとRFIDタグ105a〜cとを含む。ポスター104a〜cは、コンサート会場102内の移動端末103a〜dに、コンサート会場102内のマナーを強制するための制御ポリシーを掲示したものであって、RFIDタグ105a〜cが貼付されている。ポスター104a〜cには、コンサート会場102内におけるマナー“撮影禁止”が掲載されている。RFIDタグ105a〜cは、コンサート会場102内の制御ポリシー“カメラ機能をオフする”を特定するためのポリシーID“05h”等を含むポリシーコードを記憶している。RFIDタグ105a〜cは、移動端末103a〜dそれぞれにポリシーコードを送信する。尚、本実施形態に係るRFIDタグ105a〜cは、内部に電源を備えており、自発的にポリシーコードを送信するアクティブタグである場合を例にとる。ここで、RFIDタグ105a〜cが記憶しているポリシーコードの情報の種類については、第1実施形態の図2と同様であるため省略する。
(1)システムの構成
図8は、本発明の第2実施形態に係る制御ポリシー特定システムの構成図である。第2実施形態は、コンサート会場102内のカメラ機能付き移動端末103a〜dに、撮影禁止を強制するシステムを例にとる。図8の制御ポリシー特定システム101は、コンサート会場102内のポスター104a〜cとRFIDタグ105a〜cとを含む。ポスター104a〜cは、コンサート会場102内の移動端末103a〜dに、コンサート会場102内のマナーを強制するための制御ポリシーを掲示したものであって、RFIDタグ105a〜cが貼付されている。ポスター104a〜cには、コンサート会場102内におけるマナー“撮影禁止”が掲載されている。RFIDタグ105a〜cは、コンサート会場102内の制御ポリシー“カメラ機能をオフする”を特定するためのポリシーID“05h”等を含むポリシーコードを記憶している。RFIDタグ105a〜cは、移動端末103a〜dそれぞれにポリシーコードを送信する。尚、本実施形態に係るRFIDタグ105a〜cは、内部に電源を備えており、自発的にポリシーコードを送信するアクティブタグである場合を例にとる。ここで、RFIDタグ105a〜cが記憶しているポリシーコードの情報の種類については、第1実施形態の図2と同様であるため省略する。
移動端末103a〜dは、RFIDタグ105a〜cからポリシーコードを受信すると、これに基づいてコンサート会場102内の制御ポリシーを特定し、特定した制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行う。
尚、本実施形態では、RFIDタグ105a〜cはポスター104a〜cに貼付されているとしたが、これに限定されない。RFIDタグ105a〜cは、コンサート会場102内の制御ポリシーに対応するポリシーIDを、コンサート会場102内の移動端末103a〜dに対し送信できる場所であれば、どこに設置されてもよい。
(2)機能
次に、本発明の第2実施形態に係る移動端末103a〜dの機能について説明する。ここで、移動端末103a〜dは同じ機能構成を持つため、以下より移動端末103aについて説明する。図9は、本発明の第2実施形態に係る移動端末103aの機能構成図である。本実施形態に係る移動端末103aは、第1実施形態に係る移動端末3aの機能において、送信部を含まない機能構成を有する。即ち、本発明の第2実施形態に係る移動端末103a〜dは、受信部131、記憶部133、判断部134、比較部135、制御部136及び通信部137を含む。
次に、本発明の第2実施形態に係る移動端末103a〜dの機能について説明する。ここで、移動端末103a〜dは同じ機能構成を持つため、以下より移動端末103aについて説明する。図9は、本発明の第2実施形態に係る移動端末103aの機能構成図である。本実施形態に係る移動端末103aは、第1実施形態に係る移動端末3aの機能において、送信部を含まない機能構成を有する。即ち、本発明の第2実施形態に係る移動端末103a〜dは、受信部131、記憶部133、判断部134、比較部135、制御部136及び通信部137を含む。
受信部131は、RFIDタグ105a〜cからポリシーコードを含むデータを受信する。
記憶部133は、ポリシー情報を記憶している。ポリシー情報は、移動端末を制御させる制御ポリシーと、該制御ポリシーを識別するポリシーIDとを1レコードとして記憶している。図10は、記憶部133が記憶しているポリシー情報の概念図である。図10の記憶部133は、第1実施形態の記憶部33が記憶しているポリシー情報に加え、ポリシーID“05h”と制御ポリシー“カメラ機能をOFFにする”とを対応づけて更に記憶している。また、記憶部133は、カレント制御ポリシーを判別可能に記憶している。例えば、図10に示すように、記憶部133は、カレント制御ポリシーを識別するためのフラグを更に記憶している。フラグは、ポリシー情報のうち、どれがカレント制御ポリシーのレコードかを示す。フラグの位置は、カレント制御ポリシーの変更に伴い変化する。
判断部134は、記憶部133が記憶しているポリシー識別子の何れかが、RFIDタグ105a,bから受信したデータに含まれているか否かを判断する。また、判断部134は、受信部131がデータを受信する度に、記憶部133が記憶しているポリシーIDのいずれかが新たに受信したデータに含まれているか否かを判断する。そして、判断部134は、判断結果を比較部135及び制御部136へ送信する。
判断部134が、記憶しているポリシー識別子のいずれかが新たに受信したデータに含まれていると判断すると、比較部135は、新たに受信したポリシーIDと記憶部133が記憶しているカレントポリシーIDとを比較し、一致するか否かを判断する。そして、比較部135は、比較結果を制御部136及び記憶部133へ送信する。例えば、比較結果が不一致である場合は、記憶部133はカレントポリシーIDを示すフラグの位置を変更する。
制御部136は、受信部131が受信したポリシーIDに基づいて自端末の制御を行う。また、カレントポリシーIDが示す制御ポリシーが変更される度に、制御部136は更新後のカレント制御ポリシーに基づいて自端末を制御する。
通信部137は、他の通信端末との通信を行う。
(3)一連の動作フロー
次に、本発明の第2実施形態に係る移動端末を用いた制御ポリシー特定システムの一連の動作について説明する。図11は、第2実施形態に係る移動端末103a、bを用いた制御ポリシー特定システムの動作フローチャートである。以下より、説明を容易にするために、移動端末103a〜dのうち移動端末103a,bと、RFIDタグ105a〜cのうちRFIDタグ105a,bとの動作について説明する。始めに、ユーザの移動端末103a、bは電源がオンした状態であるとする。
次に、本発明の第2実施形態に係る移動端末を用いた制御ポリシー特定システムの一連の動作について説明する。図11は、第2実施形態に係る移動端末103a、bを用いた制御ポリシー特定システムの動作フローチャートである。以下より、説明を容易にするために、移動端末103a〜dのうち移動端末103a,bと、RFIDタグ105a〜cのうちRFIDタグ105a,bとの動作について説明する。始めに、ユーザの移動端末103a、bは電源がオンした状態であるとする。
先ず、移動端末103aのユーザが、RFIDタグ105a,bが貼付されたポスター104a,bが館内に掲示されているコンサート会場102に入場したとする。尚、コンサート会場102内では、アクティブタグであるRFIDタグ105a,bが、制御ポリシー“カメラ機能をOFFにする”を識別するポリシーID“05h”を含むポリシーコードを常時送信しているとする(#101,102)。
移動端末103aの受信部131は、RFIDタグ105aが常に送信しているポリシーコードを受信する(#103)。
移動端末103aの判断部134は、受信部131が受信したポリシーコード内に、記憶部133が記憶しているポリシー情報内のポリシーIDと一致するポリシーIDがあるか否かを判断する(#104)。受信したポリシーコード内のポリシーID“05h”は、記憶部133のポリシー情報内のポリシーID“05h”と一致する。従って、移動端末103aの判断部134は、記憶部133のポリシー情報の中からポリシーID“05h”が示す制御ポリシー“カメラ機能をOFFにする”を抽出し、制御部136に送信する。
移動端末103aの制御部136は、記憶部133内から抽出した制御ポリシー“カメラ機能をOFFにする”に基づいて、カメラ機能をオフさせる(#105)。“カメラ機能をオフさせる”とは、例えばユーザがカメラ機能のアプリケーションを起動させるためのボタンを押下しても、移動端末103aの制御部136はカメラ機能のアプリケーションを起動させないように制御する。また、既にカメラ機能が起動している移動端末103aでは、制御部136はカメラ機能のアプリケーションを閉じてもよい。または、制御部136は、既にカメラ機能が起動している移動端末103aでは、ユーザによりカメラのシャッターが押下されても撮影できないように制御してもよい。
次いで、移動端末103aの受信部131は、RFIDタグ105bが常に送信しているポリシーコードを受信したとする(#106)。
移動端末103aの判断部134は、受信部131が受信したポリシーコード内に、記憶部133が記憶しているポリシー情報内のポリシーIDと一致するポリシーIDがあるか否かを判断する(#107)。受信したポリシーコード内のポリシーID“05h”は、記憶部133のポリシー情報内のポリシーID“05h”と一致する。従って、移動端末103aの判断部134は、記憶部133のポリシー情報の中からポリシーID“05h”と、これに該当する制御ポリシー“カメラ機能をOFFにする”とを抽出し、比較部136に送信する。
移動端末103aの比較部135は、記憶部133が記憶しているカレントポリシーIDと、抽出したポリシーID“05h”とを比較する(#108)。このとき、移動端末103aはカメラ機能をオフした状態であるため、カレントポリシーIDは“05h”である。従って、比較部135は、抽出されたポリシーID“05h”とカレントポリシーID“05h”とは同一であると判断する。比較部135は、同一である旨の比較結果を制御部136に送信する。制御部136は、比較結果を受信すると、移動端末103aの状態を維持する。
次に、移動端末103bのユーザが、RFIDタグ105a,bが貼付されたポスター104a,bが館内に掲示されているコンサート会場102に入場したとする。
移動端末103bの受信部131は、RFIDタグ105aが常に送信しているポリシーコードを受信する(#109)。
移動端末103bの判断部134は、受信部131が受信したポリシーコード内に、記憶部133が記憶しているポリシー情報内のポリシーIDと一致するポリシーIDがあるか否かを判断する(#110)。受信したポリシーコード内のポリシーID“05h”は、記憶部133のポリシー情報内のポリシーID“05h”と一致する。従って、移動端末103bの判断部134は、記憶部133のポリシー情報の中からポリシーID“05h”が示す制御ポリシー“カメラ機能をOFFにする”を抽出し、制御部136に送信する。
移動端末103bの制御部136は、記憶部133内から抽出した制御ポリシー“カメラ機能をOFFにする”に基づいて、カメラ機能をオフさせる(#111)。“カメラ機能をオフさせる”とは、例えばユーザがカメラ機能のアプリケーションを起動させるためのボタンを押下しても、移動端末103bの制御部136はカメラ機能のアプリケーションを起動させないように制御する。また、既にカメラ機能が起動している移動端末103bでは、制御部136はカメラ機能のアプリケーションを閉じてもよい。または、制御部136は、既にカメラ機能が起動している移動端末103bでは、ユーザによりカメラのシャッターが押下されても撮影できないように制御してもよい。
次いで、移動端末103bの受信部131は、RFIDタグ105aが常に送信しているポリシーコードを受信したとする(#112)。
移動端末103bの判断部134は、受信部131が受信したポリシーコード内に、記憶部133が記憶しているポリシー情報内のポリシーIDと一致するポリシーIDがあるか否かを判断する(#113)。受信したポリシーコード内のポリシーID“05h”は、記憶部133のポリシー情報内のポリシーID“05h”と一致する。従って、移動端末103bの判断部134は、記憶部133のポリシー情報の中からポリシーID“05h”と、これに該当する制御ポリシー“カメラ機能をOFFにする”とを抽出し、比較部136に送信する。
移動端末103bの比較部135は、記憶部133が記憶しているカレントポリシーIDと、抽出したポリシーID“05h”とを比較する(#114)。このとき、移動端末103bはカメラ機能をオフした状態であるため、カレントポリシーIDは“05h”である。従って、比較部135は、抽出されたポリシーID子“05h”とカレントポリシーID“05h”とは同一であると判断する。比較部135は、同一である旨の比較結果を制御部136に送信する。制御部136は、比較結果を受信すると、移動端末103bの状態を維持する。
(4)効果
本実施形態に係る制御ポリシー特定システムは、RFIDタグ105a〜cがアクティブタグである場合でも適用できる。そして、本実施形態に係る制御ポリシー特定システムは、複数のRFIDタグ105a〜c及び複数の移動端末103a〜dに対して適用できる。本実施形態に係る移動端末103a〜dは、特定の領域内における決められた制御ポリシーに従って自端末を制御する。従って、移動端末103a〜dのユーザは、決められた社会秩序に反することなく、特定の領域内において決められた制御ポリシーに従うことができる。
本実施形態に係る制御ポリシー特定システムは、RFIDタグ105a〜cがアクティブタグである場合でも適用できる。そして、本実施形態に係る制御ポリシー特定システムは、複数のRFIDタグ105a〜c及び複数の移動端末103a〜dに対して適用できる。本実施形態に係る移動端末103a〜dは、特定の領域内における決められた制御ポリシーに従って自端末を制御する。従って、移動端末103a〜dのユーザは、決められた社会秩序に反することなく、特定の領域内において決められた制御ポリシーに従うことができる。
<第3実施形態>
(1)システムの構成
図12は、第3実施形態に係る制御ポリシー特定システムの構成図である。第3実施形態では、複数のRFIDタグ202a〜dは、受信可能エリアを考慮して図12に示すように配置されている。移動端末201は、複数のRFIDタグ202a〜dの受信可能エリアが重複するポイントに位置している。ここで、受信可能エリアとは、RFIDタグ202a〜dが送信したデータを移動端末201が受信可能な領域のことを言う。従って、移動端末201はRFIDタグ202a〜d全てからデータを受信することができる。また、説明を簡単にするため、複数のRFIDタグ202a〜dの受信可能エリアが重複するポイントに位置する移動端末は1つの場合を例にとる。
(1)システムの構成
図12は、第3実施形態に係る制御ポリシー特定システムの構成図である。第3実施形態では、複数のRFIDタグ202a〜dは、受信可能エリアを考慮して図12に示すように配置されている。移動端末201は、複数のRFIDタグ202a〜dの受信可能エリアが重複するポイントに位置している。ここで、受信可能エリアとは、RFIDタグ202a〜dが送信したデータを移動端末201が受信可能な領域のことを言う。従って、移動端末201はRFIDタグ202a〜d全てからデータを受信することができる。また、説明を簡単にするため、複数のRFIDタグ202a〜dの受信可能エリアが重複するポイントに位置する移動端末は1つの場合を例にとる。
尚、本実施形態では、第1実施形態と同様に、RFIDタグ202a〜dが受信した搬送波を電力に変換してIDを送信するパッシブタグである場合を想定している。
(2)移動端末
次に、本発明の第3実施形態に係る移動端末201の機能について説明する。第3実施形態に係る移動端末201の機能構成は、第1実施形態に係る移動端末3aと同様である。即ち、移動端末201は、受信部、送信部、記憶部、判断部、比較部、制御部及び通信部を含む。
次に、本発明の第3実施形態に係る移動端末201の機能について説明する。第3実施形態に係る移動端末201の機能構成は、第1実施形態に係る移動端末3aと同様である。即ち、移動端末201は、受信部、送信部、記憶部、判断部、比較部、制御部及び通信部を含む。
受信部は、RFIDタグ202a〜dからポリシーコードを含むデータを受信する。
送信部は、自端末に所定のイベントが生じた任意のタイミングで、ポリシーIDを含むポリシーコードの送信要求をRFIDタグ202a〜dに送信する。そして、送信部は、RFIDタグ202a〜dに電力を供給する搬送波を送信する。尚、本実施形態では、送信部はポリシーコードの送信要求を送信し、搬送波を任意の期間送信し続ける。
記憶部は、ポリシー情報を記憶している。ポリシー情報は、移動端末を制御させる制御ポリシーと、該制御ポリシーを識別するポリシーIDとを1レコードとして記憶している。また、記憶部は、カレント制御ポリシーを判別可能に記憶している。フラグは、ポリシー情報のうち、どれがカレント制御ポリシーのレコードかを示す。本実施形態は、カレント制御ポリシーの判別方法として、例えばフラグを用いている。フラグの位置は、カレント制御ポリシーの変更に伴い変化する。
判断部は、記憶部が記憶しているポリシー識別子の何れかが、RFIDタグ202a〜dから受信したデータに含まれているか否かを判断する。また、判断部は、受信部がデータを受信する度に、記憶部が記憶しているポリシーIDのいずれかが新たに受信したデータに含まれているか否かを判断する。そして、判断部は、判断結果を比較部及び制御部へ送信する。
判断部が、記憶しているポリシー識別子のいずれかが新たに受信したデータに含まれていると判断すると、比較部は、新たに受信したポリシーIDと記憶部が記憶しているカレントポリシーIDとを比較し、一致するか否かを判断する。そして、比較部は、比較結果を制御部及び記憶部へ送信する。例えば、比較結果が不一致である場合は、記憶部はカレントポリシーIDを示すフラグの位置を変更する。
制御部は、受信部が受信したポリシーIDに基づいて自端末の制御を行う。また、カレントポリシーIDが示す制御ポリシーが変更される度に、制御部は更新後のカレント制御ポリシーに基づいて自端末を制御する。
通信部は、他の通信端末との通信を行う。
(3)RFIDタグ
各RFIDタグ202a〜dはポリシーコードを記憶している。各ポリシーコード内の情報の種類は、第1実施形態の図2と同様である。即ち、各ポリシーコードは、ポリシーIDと、該当機器コードと、シーケンスナンバーとを含む。ポリシーIDは、RFIDタグ202a〜dが位置している領域内の制御ポリシーを識別する。該当機器コードは、制御ポリシーを強制する対象の機器を示す。シーケンスナンバーは、各RFIDタグ202a〜dを識別するための固有情報である。以下より、RFIDタグ202a〜dのシーケンスナンバーを、それぞれ“00”、 “01”、“10”、“11”とする。
各RFIDタグ202a〜dはポリシーコードを記憶している。各ポリシーコード内の情報の種類は、第1実施形態の図2と同様である。即ち、各ポリシーコードは、ポリシーIDと、該当機器コードと、シーケンスナンバーとを含む。ポリシーIDは、RFIDタグ202a〜dが位置している領域内の制御ポリシーを識別する。該当機器コードは、制御ポリシーを強制する対象の機器を示す。シーケンスナンバーは、各RFIDタグ202a〜dを識別するための固有情報である。以下より、RFIDタグ202a〜dのシーケンスナンバーを、それぞれ“00”、 “01”、“10”、“11”とする。
各RFIDタグ202a〜dは、各々のシーケンスナンバーに基づいて、ポリシーコードを送信するスロットを生成する生成部を含む。そして各RFIDタグ202a〜dは、生成部が生成したスロットを用いて、ポリシーコードを順次に時分割に送信する送信部を含む。即ち、各RFIDタグ202a〜dは、ポリシーコードの送信要求を受信してからポリシーコードを送信するまでの待機時間を、シーケンスナンバーに基づいて設定する。例えば、RFIDタグ202aでは、シーケンスナンバー“00”に基づいて、ポリシーコードの送信要求を受信してからポリシーコードを送信するまでの待機時間を“0”スロットと設定する。RFIDタグ202bでは、シーケンスナンバー“01”に基づいて、ポリシーコードの送信要求を受信してからポリシーコードを送信するまでの待機時間を“1”スロットと設定する。RFIDタグ202cでは、シーケンスナンバー“10”に基づいて、ポリシーコードの送信要求を受信してからポリシーコードを送信するまでの待機時間を“2”スロットと設定する。RFIDタグ202dでは、シーケンスナンバー“11”に基づいて、ポリシーコードの送信要求を受信してからポリシーコードを送信するまでの待機時間を“3”スロットと設定する。言い換えると、各RFIDタグ202a〜dは、他のRFIDタグがポリシーコードを送信している期間と重畳しないように送信期間を設定する。
(3)動作フロー
次に、上述した移動端末201は複数のRFIDタグ202a〜dからポリシーコードを受信する動作について説明する。図13は、第3実施形態に係る移動端末201と複数のRFIDタグ202a〜dとの送受信の動作を示すタイミングチャートである。
次に、上述した移動端末201は複数のRFIDタグ202a〜dからポリシーコードを受信する動作について説明する。図13は、第3実施形態に係る移動端末201と複数のRFIDタグ202a〜dとの送受信の動作を示すタイミングチャートである。
先ず、移動端末201はポリシーコードの送信要求を送信し、搬送波を送信し続ける。RFIDタグ202aは、移動端末201からポリシーコードの送信要求を受信すると、待機せずにポリシーコードを送信する。RFIDタグ202bは、移動端末201からポリシーコードの送信要求を受信すると、1スロット待機してからポリシーコードを送信する。RFIDタグ202cは、移動端末201からポリシーコードの送信要求を受信すると、2スロット待機してからポリシーコードを送信する。RFIDタグ202dは、移動端末201からポリシーコードの送信要求を受信すると、3スロット待機してからポリシーコードを送信する。移動端末201は、RFIDタグ202a〜dの各ポリシーコードを順次に受信する。
次いで、移動端末201は、受信した各ポリシーコード内からポリシーIDを検索及び比較し、各ポリシーIDに対応する制御ポリシーに従い自端末を制御する。
(4)効果
上述した方法によると、RFIDタグ202a〜dは順次にポリシーコードを送信し、移動端末201はこれを受信する。これにより、RFIDタグ202a〜dが送信するポリシーコード同士の衝突を回避することができる。
上述した方法によると、RFIDタグ202a〜dは順次にポリシーコードを送信し、移動端末201はこれを受信する。これにより、RFIDタグ202a〜dが送信するポリシーコード同士の衝突を回避することができる。
また、本実施形態では移動端末が1つの場合について述べたが、RFIDタグ202a〜dの受信機能エリア内には複数の移動端末が位置していてもよい。
本実施形態では、RFIDタグ202a〜dはパッシブタグを想定しているが、アクティブタグでも適用できる。この場合、移動端末202は、送信要求及び搬送波を送信する送信部がなくてもよい。尚、アクティブタグであるRFIDタグ202a〜dは、各々のRFIDタグ202a〜dと通信を行うための通信インターフェースを介して接続されている。RFIDタグ202a〜dは、通信インターフェースを介してポリシーコードを送信するタイミングを互いに決定し、決定されたタイミングに基づいてポリシーコードを送信するためのスロットを生成する。即ち、RFIDタグ202a〜dは、常に各ポリシーコードを生成したスロットで時分割送信している。
また、本実施形態に係るRFIDタグ202a〜dは、セミパッシブタグでも適用できる。セミパッシブタグは電源を内蔵している。セミパッシブタグであるRFIDタグ202a〜dは、移動端末202からの送信要求を受信すると、内蔵している電源を用いてポリシーコードを時分割に送信する。
また、RFIDタグ202a〜dが制御ポリシーの統一された領域内に位置しており、同一のポリシーIDを含むポリシーコードを記憶している場合は、以下のようなシステムを用いても良い。まず移動端末201は、ポリシーコードの送信要求を送信する。移動端末201からポリシーコード送信要求を受信したRFIDタグ202a〜dは、ポリシーコードを時分割に送信する。移動端末201は、受信部がRFIDタグ202a〜dのうち少なくとも1つのRFIDタグからポリシーコードを受信すると、判断部は送信部によるポリシーコードの送信要求を停止する。言い換えると、移動端末201は、最初に送られてきたポリシーコードを受信すると、それ以降に送られてきたポリシーコードを受信しない。尚、送信要求は搬送波であってもよい。これにより、移動端末201は複数のRFIDタグ202a〜dから同一のポリシーIDを含むポリシーコードを複数回受信しなくて済む。即ち、移動端末201は、同じポリシーコードを検索及び受信する必要がない。従って、移動端末201の消費電力を抑えることができる。
尚、上述したシステムは、同じ領域内に複数の移動端末が位置している場合にも好適である。この場合、各移動端末がポリシーコードを受信する時間は“1スロット分”である。各移動端末がポリシーコードを受信する時間は、RFIDタグ202a〜dからのポリシーコード全てを受信する時間に比べて短い。すると、複数の移動端末におけるポリシーコードの送信要求同士が衝突する確率が低くなる。従って、送信要求同士の衝突を回避することができる。
<第4実施形態>
(1)システムの構成
図14は、第4実施形態に係る制御ポリシー特定システムの構成図である。第4実施形態は、例えば会社用の移動端末303及び社内の固定電話305に、本発明の制御ポリシー特定システム301を用いた例である。会社の社内302には、移動端末303、社内PBX(Private Branch eXchange)304、固定電話305、基地局306及びRFIDタグ307が備えられている。社内PBX304は、社内の内線電話接続や公衆回線への接続を行う企業内の電話交換機である。社内PBX304には、固定電話305及び移動端末303と通信を行う基地局306が接続されている。また、会社の社内302にはパッシブタグであるRFIDタグ307が設置されている。RFIDタグ307は、会社の社内302の制御ポリシーを識別するためのポリシーIDを備えたポリシーコードを記憶している。ここで、RFIDタグ307が記憶しているポリシーコードは、制御ポリシー“移動端末の着信を固定電話305へ自動転送する”と、ポリシーID“06h”とを対応づけて記憶しているとする。また、第1実施形態と同様、本実施形態では、RFIDタグ307は受信した搬送波を電力に変換しIDを送信するパッシブタグである場合を想定している。
(1)システムの構成
図14は、第4実施形態に係る制御ポリシー特定システムの構成図である。第4実施形態は、例えば会社用の移動端末303及び社内の固定電話305に、本発明の制御ポリシー特定システム301を用いた例である。会社の社内302には、移動端末303、社内PBX(Private Branch eXchange)304、固定電話305、基地局306及びRFIDタグ307が備えられている。社内PBX304は、社内の内線電話接続や公衆回線への接続を行う企業内の電話交換機である。社内PBX304には、固定電話305及び移動端末303と通信を行う基地局306が接続されている。また、会社の社内302にはパッシブタグであるRFIDタグ307が設置されている。RFIDタグ307は、会社の社内302の制御ポリシーを識別するためのポリシーIDを備えたポリシーコードを記憶している。ここで、RFIDタグ307が記憶しているポリシーコードは、制御ポリシー“移動端末の着信を固定電話305へ自動転送する”と、ポリシーID“06h”とを対応づけて記憶しているとする。また、第1実施形態と同様、本実施形態では、RFIDタグ307は受信した搬送波を電力に変換しIDを送信するパッシブタグである場合を想定している。
移動端末303は、RFIDタグ307からポリシーコードを受信すると、これに基づいて会社の社内302の制御ポリシーを特定し、特定した制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行う。
(2)移動端末
次に、本発明の第4実施形態に係る移動端末303の機能について説明する。移動端末303の機能構成は、第1実施形態に係る移動端末3aと同様である。即ち、移動端末303aは、受信部、送信部、記憶部、判断部、比較部、制御部及び通信部を含む。
次に、本発明の第4実施形態に係る移動端末303の機能について説明する。移動端末303の機能構成は、第1実施形態に係る移動端末3aと同様である。即ち、移動端末303aは、受信部、送信部、記憶部、判断部、比較部、制御部及び通信部を含む。
受信部は、RFIDタグ307からポリシーコードを含むデータを受信する。
送信部は、自端末に着信が生じたタイミングで、ポリシーIDを含むポリシーコードの送信要求をRFIDタグ307に送信する。そして、送信部は、RFIDタグ307に電力を供給する搬送波を送信する。
記憶部は、ポリシー情報を記憶している。ポリシー情報は移動端末を制御させる制御ポリシーと、該制御ポリシーを識別するポリシーIDとを1レコードとして記憶している。図15は、本実施形態に係るポリシー情報の概念図である。図15のポリシー情報は、第2実施形態の記憶部33が記憶している対応情報に加え、更にポリシーID“06h”と制御ポリシー“着信を固定電話に自動転送する”とを対応づけて記憶している。また、記憶部は、カレント制御ポリシーを判別可能に記憶している。本実施形態は、カレント制御ポリシーの判別方法として、例えばフラグを用いている。フラグは、ポリシー情報のうち、どれがカレント制御ポリシーのレコードかを示す。フラグの位置は、カレント制御ポリシーの変更に伴い変化する。
判断部は、記憶部が記憶しているポリシー識別子の何れかが、RFIDタグ307から受信したデータに含まれているか否かを判断する。また、判断部は、受信部がデータを受信する度に、記憶部が記憶しているポリシーIDのいずれかが新たに受信したデータに含まれているか否かを判断する。そして、判断部は、判断結果を比較部及び制御部へ送信する。
判断部が、記憶しているポリシー識別子のいずれかが新たに受信したデータに含まれていると判断すると、比較部は、新たに受信したポリシーIDと記憶部が記憶しているカレントポリシーIDとを比較し、一致するか否かを判断する。そして、比較部は、比較結果を制御部及び記憶部へ送信する。例えば、比較結果が不一致である場合は、記憶部はカレントポリシーIDを示すフラグの位置を変更する。
制御部は、受信部が受信したポリシーIDに基づいて自端末の制御を行う。また、カレントポリシーIDが示す制御ポリシーが変更される度に、制御部は更新後のカレント制御ポリシーに基づいて自端末を制御する。
通信部は、他の通信端末との通信を行う。
(3)一連の動作フロー
次に、第4実施形態に係る制御ポリシー特定システム301の一連の動作について説明する。図16は、第4実施形態に係る制御ポリシー特定システム301の動作フローチャートである。はじめに、移動端末303aのカレントポリシーID及びカレント制御ポリシーは、それぞれ“04h”“着信可能にする”であるとする。即ち、現在の移動端末303は“着信可能”な状態であるとする。
次に、第4実施形態に係る制御ポリシー特定システム301の一連の動作について説明する。図16は、第4実施形態に係る制御ポリシー特定システム301の動作フローチャートである。はじめに、移動端末303aのカレントポリシーID及びカレント制御ポリシーは、それぞれ“04h”“着信可能にする”であるとする。即ち、現在の移動端末303は“着信可能”な状態であるとする。
先ず、移動端末303のユーザは、会社の社内302かつRFIDタグ307の領域内にいるとする。
RFIDタグ307の領域外に位置する通信端末が移動端末303に向けて発呼すると(#201)、移動端末303の通信部は着信を検出する(#202)。すると、移動端末303の送信部は着信をユーザに知らせる処理を中断させて、会社の社内302のRFIDタグ307へポリシーコードの送信要求を送信する(#203)。移動端末303からポリシーコードの送信要求を受信したRFIDタグ307は、ポリシーコードを送信する(#204)。移動端末303の受信部はこれを受信する(#205)。
移動端末303の判断部は、受信部が受信したポリシーコード内に、記憶部が記憶しているポリシー情報内のポリシーIDと一致するポリシーIDがあるか否かを判断する(#206)。受信したポリシーコードはポリシーID“06h”を有しており、記憶部のポリシー情報内のポリシーID“06h”と一致する。従って、移動端末303の判断部は、記憶部のポリシー情報の中からポリシーID“06h”が示す制御ポリシー“着信を固定電話に自動転送する”を抽出し、比較部に送信する。
移動端末303の比較部は、記憶部が記憶しているカレントポリシーIDと、抽出したポリシーID“06h”とを比較する(#207)。ここで、移動端末303のカレントポリシーIDは“04h”であるため、比較部は、抽出されたポリシーID“06h”とカレントポリシーID“04h”とは異なると判断する。比較部は、比較結果を記憶部及び制御部に送信する。記憶部は、比較結果に基づいて、カレントポリシーIDを示すフラグの位置をカレントポリシーID“04h”から“06h”に変更する。
移動端末303の制御部は、ポリシーID“06h”に対応する制御ポリシー“着信を固定電話に自動転送する”に基づいて、通信端末からの着信を社内の固定電話305に自動転送する(#208)。すると、社内の固定電話305と通信端末との間のコネクションが確立される。これにより、社内の固定電話305と通信端末とは通話を行うことができる(#209、210)。
(4)効果
本発明に係るRFIDタグの制御ポリシー特定システムは、会社の社内302の固定電話への自動転送システムに適用できる。一般的に、固定電話や移動端末等の通信端末と移動端末303との通話料金は、通信端末と固定電話間の通話料金よりも高い。本実施形態のように、本発明の制御ポリシー特定システムを固定電話への自動転送システムとして利用すると、移動端末303への着信は固定電話305へ転送される。そのため、通信端末と固定電話305との間で通話が行われる。従って、通信端末の通話料金は移動端末303との通話の場合よりも安くなる。通信端末の所有者が移動端末303の所有者、即ち会社である場合は、会社の諸経費を削減することができる。
本発明に係るRFIDタグの制御ポリシー特定システムは、会社の社内302の固定電話への自動転送システムに適用できる。一般的に、固定電話や移動端末等の通信端末と移動端末303との通話料金は、通信端末と固定電話間の通話料金よりも高い。本実施形態のように、本発明の制御ポリシー特定システムを固定電話への自動転送システムとして利用すると、移動端末303への着信は固定電話305へ転送される。そのため、通信端末と固定電話305との間で通話が行われる。従って、通信端末の通話料金は移動端末303との通話の場合よりも安くなる。通信端末の所有者が移動端末303の所有者、即ち会社である場合は、会社の諸経費を削減することができる。
尚、本実施形態ではRFIDタグ307がパッシブタグである場合について述べたが、アクティブタグであっても適用できる。この場合、移動端末303はRFIDタグ307から常に送信されているIDを受信し検索及び比較を行い、ポリシーIDに対応する制御ポリシーに基づいて自端末を制御する。
<その他の実施形態>
(1)第1例
1つの領域内に、パッシブタグであるRFIDタグ501と、複数の移動端末502a,bとがある場合を考える。この場合は、移動端末502a,bは、LBT(Listen Before Talk)法を用いてRFIDタグ501からポリシーコードを受信してもよい。LBT法とは、各移動端末502a,bが、着信等の所定のイベントが生じた任意のタイミングで他の移動端末がRFIDタグからポリシーコードを受信しているか否かを、電波を用いて調査する方法である。
(1)第1例
1つの領域内に、パッシブタグであるRFIDタグ501と、複数の移動端末502a,bとがある場合を考える。この場合は、移動端末502a,bは、LBT(Listen Before Talk)法を用いてRFIDタグ501からポリシーコードを受信してもよい。LBT法とは、各移動端末502a,bが、着信等の所定のイベントが生じた任意のタイミングで他の移動端末がRFIDタグからポリシーコードを受信しているか否かを、電波を用いて調査する方法である。
例えば、他の移動端末502bがRFIDタグ501からポリシーコードを受信していない場合は、移動端末502aはポリシーコードの送信要求をRFIDタグ501へ送信する。他の移動端末502bがRFIDタグ501からポリシーコードを受信している場合は、移動端末502aは他の移動端末502bが受信中のポリシーコードを傍受してもよい。そして、移動端末502aは、傍受したポリシーコード内のポリシーIDを判断・比較する。傍受したポリシーIDがカレントポリシーIDと異なれば、移動端末502aは傍受したポリシーIDが示す制御ポリシーに基づいて自端末を制御する。
これにより、各移動端末502a,bの送信部がポリシーコードの送信要求を送信するタイミングが同一であっても、各移動端末502a,bはポリシーコードの送信要求をRFIDタグ501へ一斉に送信しない。即ち、各移動端末502a,bがポリシーコードの送信要求をRFIDタグ501へ送信するタイミングは重畳しない。従って、各移動端末502a,bが送信するポリシーコードの送信要求どうしの衝突を回避することができる。
(2)第2例
1つの領域内に、パッシブタグであるRFIDタグ601と、複数の各移動端末602a,bとがある場合を考える。この場合、各移動端末602a,bがRFIDタグ601からポリシーコードを受信する際に、先ずポリシーコードの“該当機器コード”のみを検索してもよい。すると、各移動端末602a,bの判断部は、受信したポリシーコード内から該当機器コードを検索し、該当機器コードが自端末の機器コードであるか否かを判断する。受信したポリシーコード内の該当機器コードが自端末の機器コードと一致した場合のみ、受信部は残りのポリシーコードの内容、即ちポリシーIDを受信する。言い換えると、各移動端末602a,bは、RFIDタグ601からのポリシーコードが自端末向けであるものだけを受信する。これにより、各移動端末602a,bは自端末向け以外のポリシーコードを取得することがないため、各移動端末602a,bがRFIDタグ601からポリシーコードを受信する時間は短縮される。従って、複数の移動端末602a,bがRFIDタグ601からポリシーコードを受信する時間が重畳することを回避することができる。
1つの領域内に、パッシブタグであるRFIDタグ601と、複数の各移動端末602a,bとがある場合を考える。この場合、各移動端末602a,bがRFIDタグ601からポリシーコードを受信する際に、先ずポリシーコードの“該当機器コード”のみを検索してもよい。すると、各移動端末602a,bの判断部は、受信したポリシーコード内から該当機器コードを検索し、該当機器コードが自端末の機器コードであるか否かを判断する。受信したポリシーコード内の該当機器コードが自端末の機器コードと一致した場合のみ、受信部は残りのポリシーコードの内容、即ちポリシーIDを受信する。言い換えると、各移動端末602a,bは、RFIDタグ601からのポリシーコードが自端末向けであるものだけを受信する。これにより、各移動端末602a,bは自端末向け以外のポリシーコードを取得することがないため、各移動端末602a,bがRFIDタグ601からポリシーコードを受信する時間は短縮される。従って、複数の移動端末602a,bがRFIDタグ601からポリシーコードを受信する時間が重畳することを回避することができる。
(3)第3例
移動端末701を所有するユーザが、移動端末701におけるデータ受信部分をシールド等で遮蔽した場合を考える。この場合、移動端末701はRFIDタグ702からポリシーIDを含むポリシーコード等のデータを受信できない。このような場合を想定し、移動端末701のデータ受信部分にはセンサを埋め込むとよい。センサは、データ受信部分と該データ受信部分から一番近いものとの距離を検出する。センサの検出した距離が非常に短い場合は、移動端末701の制御部は、ユーザがデータ受信部分を遮蔽していると判断する。そして、移動端末701は、例えば着信/受信拒否の状態に自端末を制御する。自端末の制御の方法は、ユーザにデータ受信部分の遮蔽解除を促す方法であってもよい。これにより、ユーザが領域内のポリシーに従わない場合を防止することができる。
移動端末701を所有するユーザが、移動端末701におけるデータ受信部分をシールド等で遮蔽した場合を考える。この場合、移動端末701はRFIDタグ702からポリシーIDを含むポリシーコード等のデータを受信できない。このような場合を想定し、移動端末701のデータ受信部分にはセンサを埋め込むとよい。センサは、データ受信部分と該データ受信部分から一番近いものとの距離を検出する。センサの検出した距離が非常に短い場合は、移動端末701の制御部は、ユーザがデータ受信部分を遮蔽していると判断する。そして、移動端末701は、例えば着信/受信拒否の状態に自端末を制御する。自端末の制御の方法は、ユーザにデータ受信部分の遮蔽解除を促す方法であってもよい。これにより、ユーザが領域内のポリシーに従わない場合を防止することができる。
本発明は、携帯電話やPDA等の持ち運びが容易でかつ通信ができる移動端末に適用することができる。また、本発明に係る制御ポリシー特定システムは、病院やコンサート会場、映画館、美術館、電車の社内、会社の社内等の特定のポリシーを有する領域において使用するとよい。
Claims (11)
- RFID(Radio Frequency−IDentification)タグからデータを受信する移動端末であって、
前記移動端末を制御する制御ポリシーと、前記制御ポリシーを識別するポリシー識別子と、を対応づけて記憶している記憶手段と、
前記記憶手段が記憶しているポリシー識別子の何れかが、前記受信したデータに含まれているか否かを判断する判断手段と、
前記記憶しているポリシー識別子の何れかが前記受信したデータに含まれていると前記判断手段が判断した場合、受信したポリシー識別子に対応づけられている制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行う制御手段と、
を含むことを特徴とする、移動端末。 - 自端末に所定のイベントが生じた任意のタイミングで、前記ポリシー識別子の送信要求を前記RFIDタグに送信する送信手段を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の移動端末。
- 他の端末と通信を行う通信手段を更に含み、
前記送信手段は、前記通信手段における通信を中断し、前記ポリシー識別子の送信要求を前記RFIDタグに送信することを特徴とする、請求項2に記載の移動端末。 - 他の端末と通信を行う通信手段を更に含み、
前記送信手段は、前記通信手段における通信の終了を検出し、前記ポリシー識別子の送信要求を前記RFIDタグに送信することを特徴とする、請求項2に記載の移動端末。 - 自端末のユーザからの指示を検知する第1検知手段を更に含み、
前記第1検知手段が前記ユーザからの指示を検知した場合、前記送信手段は前記ポリシー識別子の送信要求を前記RFIDタグに送信することを特徴とする、請求項2に記載の移動端末。 - 前記記憶手段は任意のアプリケーションを更に記憶し、
前記記憶しているアプリケーションの起動を検知する第2検知手段を更に含み、
前記第2検知手段が前記記憶しているアプリケーションの起動を検知した場合、前記送信手段は前記ポリシー識別子の送信要求を前記RFIDタグに送信することを特徴とする、請求項2に記載の移動端末。 - 前記記憶手段は自端末の現在の制御ポリシーを識別する現在のポリシー識別子を判別しており、
前記判断手段は、データを受信する度に、前記記憶手段が記憶しているポリシー識別子の何れかが新たに受信したデータに含まれているか否かを判断し、
前記判断部が、前記記憶しているポリシー識別子の何れかが前記新たに受信したデータに含まれていると判断した場合、前記新たに受信したポリシー識別子と前記現在のポリシー識別子とを比較する比較手段を更に含み、
前記新たに受信したポリシー識別子と前記現在のポリシー識別子とが異なる場合は、前記記憶手段は、前記新たに受信したポリシー識別子を現在のポリシー識別子として記憶することを特徴とする、請求項1に記載の移動端末。 - RFIDタグからデータを受信する移動端末のRFIDタグ制御ポリシー特定方法であって、
前記移動端末を制御する制御ポリシーと、前記制御ポリシーを識別するポリシー識別子と、を対応づけて記憶するステップと、
前記記憶しているポリシー識別子の何れかが、前記受信したデータに含まれているか否かを判断するステップと、
前記記憶しているポリシー識別子の何れかが前記受信したデータに含まれていると判断した場合、受信したポリシー識別子に対応づけられている制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行うステップと、
を含むことを特徴とする、移動端末の制御ポリシー特定方法。 - 複数のRFIDタグと前記複数のRFIDタグからデータを受信する移動端末とを備えた制御ポリシー特定システムであって、
前記移動端末は、
前記移動端末を制御する制御ポリシーと、前記制御ポリシーを識別するポリシー識別子と、を対応づけて記憶している記憶手段と、
前記記憶手段が記憶しているポリシー識別子の何れかが、前記受信したデータに含まれているか否かを判断する判断手段と、
前記記憶しているポリシー識別子の何れかが前記受信したデータに含まれていると前記判断手段が判断した場合、受信したポリシー識別子に対応づけられている制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行う制御手段と、を含み、
前記複数のRFIDタグの各々は、
各RFIDタグを識別する固有情報に基づいて前記各RFIDタグのスロットを生成する生成手段と、
前記生成手段が生成した前記スロットを用いて、前記ポリシー識別子を順次に時分割送信する送信手段と、
を含むことを特徴とする、制御ポリシー特定システム。 - 前記移動端末は、前記ポリシー識別子の送信要求を前記RFIDタグに送信する送信手段を更に含み、
前記判断手段は、前記複数のRFIDタグのうち少なくとも1つのRFIDタグから前記ポリシー識別子を受信した場合、前記送信手段による前記ポリシー識別子の送信要求の送信を停止させることを特徴とする、請求項9に記載の制御ポリシー特定システム。 - RFIDタグからデータを受信する移動端末に搭載されるコンピュータが実行する制御ポリシー特定プログラムであって、
前記移動端末を制御する制御ポリシーと、前記制御ポリシーを識別するポリシー識別子と、を対応づけて記憶する手段、
前記記憶手段が記憶しているポリシー識別子の何れかが、前記受信したデータに含まれているか否かを判断する判断手段、及び
前記記憶しているポリシー識別子の何れかが前記受信したデータに含まれていると前記判断手段が判断した場合、受信したポリシー識別子に対応づけられている制御ポリシーに基づいて自端末の制御を行う制御手段、
として前記コンピュータを機能させるための制御ポリシー特定プログラム。
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