JPWO2005036835A1 - 統合監視制御システム及びネットワークシステム - Google Patents
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Abstract
それぞれが複数の伝送装置を含む複数のネットワークを監視する統合監視制御システムにおいて、ネットワーク間を接続する全ての物理的な伝送路を示す各セクションについてネットワーク間の第1接続関係を記憶する統合セクションテーブルと、一つ又は複数のセクションに収容されて論理的な帯域を示すパスについてネットワーク間の第2接続情報及び収容されるセクションを示す第1収容情報を記憶する統合パステーブルと、セクションについての故障情報に基づいて、統合パステーブルに記憶されたパスについての第1収容情報が故障情報に関わるセクションについての第1接続関係により接続されることが示されるネットワークのセクションに収容されることを示す全てのパスを検索し、当該パスに影響故障が発生したものと判断する故障解析部とを具備して構成する。
Description
本発明は、複数キャリアネットワークから成るネットワークを監視する統合監視制御システム及びネットワークシステムに関し、特に、複数のキャリア毎の個別の情報により、ネットワーク全体の主原因の特定に関する。
種々の伝送装置(NE(Network Element))及びNE−OPS(NE OPeration System)が開発導入される昨今、ネットワークを有し、通信サービスをユーザに提供する通信事業者である各キャリアは、ネットワークの監視制御に関する各種業務を外部に委託し、本来のコアビジネスに集中する傾向が強くなっており、TCO(Total Cost of Ownership)の削減並びに「持たざる経営」に多くの関心を寄せている。
一方、キャリアが有する通信機器の製造・販売業者などである各ベンダにおいては、これらの要求に応えるべく、ベンダ内にNOC(Network Operation Center)を構築し、遠隔監視制御サービスを提供している。キャリアによっては、ある地方を通信サービスの対象とする場合がある。例えば、各電力会社がキャリアとして電力の供給対象のエリアにおいて通信サービスを提供している。このような場合、複数のキャリアが提供するネットワーク(キャリアネットワーク)により全国ネットワークを構築することがある。
図14は複数キャリアのネットワークにより構築された通信ネットワークを示す図である。図14に示すように、D企業はキャリアA,B,Cが提供するA,B,C社ネットワーク2#A,2#B,2#Cを利用して企業ネットワークを構築する場合、D企業のa支店4#a,b支店4#bについて、a支店4#aがA社ネットワーク2#Aに収容され、b支店がC社ネットワーク2#Cに収容されるとする。a支店4#aとb支店4#b間の通信は、B社ネットワーク2#Bを介して、A社,C社ネットワーク2#A,2#Cを通して行われる。
a支店4#a,b支店4#b間の通信を行うためのA社,B社,C社ネットワーク2#A,2#B,2#Cにおける回線設定は、図14に示すように、次のようになる。a支店4#aとA社ネットワーク2#A間では、a支店〜A社セクション、a支店〜A社パス及びa支店〜b支店専用回線が設定される。図15中の矢印は上位(収容関係)を示す。セクションとは、NE間を接続する物理回線をいう。パスとは、物理回線に収容され、ユーザに割り当てられた論理回線であり、例えば、ATM(Asynchronous Transfer Mode)のVP(Virtual Pass)がパスに該当する。専用回線とは、パス回線の中でエンドユーザ、例えば、a支店4#a,b支店4#bに専用に割り当てられた回線である。
キャリアネットワーク2#A,2#B間は、セクション及びパスが個別に設定される。例えば、図14に示すように、キャリアネットワーク2#Aでは、A社〜B社セクション、A社〜B社パスが設定され、キャリアネットワーク2#Bでは、A社〜B社セクション、A社〜B社パスが設定される。キャリアネットワーク2#Bでは、A社〜B社セクションに収容されるA社〜C社パス、B社〜C社セクションに収容されるA社〜C社パスが設定される。キャリアネットワーク2#B,2#C間は、キャリアネットワーク2#Cにおいて、B社〜C社セクション及びA社〜B社パスが設定される。
キャリアネットワーク2#Bにおいて、専用回線が設定されないのは、キャリアネットワーク2#A,2#Bに収容されるa支店4#a,b支店4#bに専用回線を割り当てずに、A社〜C社パスを用いてa支店4#a,b支店4#bからの送信データを伝送するので、専用回線の終端点が存在しないからである。キャリアネットワーク2#C,b支店4#b間では、a支店4#a,A社ネットワーク2#A間と同様に、C社〜b支店セクション、C社〜b支店パス及びa支店〜b支店専用回線が設定される。
図15は、従来のキャリアネットワークの管理を示す図である。図15に示すように、従来、各キャリアA,B,Cのネットワーク構成10#A,10#B,10#Cに基づいて、キャリアネットワーク2#A,2#B,2#Cは個別に管理されていた。キャリアネットワークを個別に管理した場合、キャリアのサービス内容の特徴によって、キャリアにおける管理レイヤの違いが発生することになる。あるキャリアがパスレイヤまで提供し、他のキャリアが提供されたパスを使用して専用線サービスを提供する、回線リセールサービス等の場合である。例えば、キャリアネットワーク2#A,2#Cがキャリアネットワーク2#Bを使用して、a支店4#a,b支店4#bに専用線サービスを提供する場合である。
上述したように、キャリア毎にネットワークを分割管理した場合、B社ネットワーク2#Bのネットワーク構成10#A,10#B,10#Cの管理において、a支店4#aからb支店4#bの専用回線の終端点(管理情報)がB社ネットワーク2#Bに存在しないため、B社ネットワーク構成10#B上当該専用回線は存在しないことになる。
この場合、キャリア単位にネットワーク構成を管理すると、各キャリアの管理レイヤまでの管理となってしまい、キャリア内のセクション・パス・専用回線の設定のみでは、キャリア間のセクション・パス・専用回線の接続関係を意識できないため、パスに接続される他のキャリアネットワークのパスの下位レイヤに専用回線が存在するか否かを運用者が認識したうえで、パスの試験・削除等の作業を実施する必要があった。
例えば、NOC運用者はキャリアネットワーク2#Bのみを意識してしまった場合、「A社〜C社パス」配下に影響が無いと判断していまい、当該パスを削除あるいは試験実施してしまう可能性がある。例えば、図15中の(2)に示すように、キャリアネットワーク2#BのA社〜C社パスの下位レイヤに専用回線がキャリアネットワーク2#A,2#Cでは存在するにもかかわらず、パスの試験・削除を実施すると、a支店〜b支店専用回線に関わる通信が断になるからである。即ち、NOC運用者は、B社ネットワーク2#Bのみのネットワークを意識してしまった場合、「A社〜C社パス」配下に影響が無いと判断してしまい、当該パスを削除あるいは試験実施してしまう可能性があり、この場合、A社,C社のエンドユーザ提供サービスが全断してしまう。
図16はネットワーク故障による影響を示す図である。ネットワーク事故発生が発生すると、当該故障である主原因故障、及びネットワークはキャリア毎に相互に接続されており、主原因が1箇所でも、この主原因に起因する影響が複数のキャリアネットワークに波及することから、故障が他の複数のキャリアネットワークに影響する故障(影響故障)が各レイヤで発生する。例えば、図16に示すように、B社〜C社セクションの主原因故障が発生すると、キャリアネットワーク2#Bでは、(1),(4)に示すように、B社〜C社セクション,A社〜C社パス故障のアラームが発生し、キャリアネットワーク2#Cでは、(2),(5),(8),(9)に示すように、B社〜C社セクション,A社〜C社パス,a支店〜b支店専用回線故障のアラームが発生し、キャリアネットワーク2#Aでは、(3),(6),(7)に示すように、A社〜C社パス,a支店〜b支店専用回線故障のアラームが発生する。
図17はキャリアのネットワークの個別に監視した場合を示す図である。図17に示すように、例えば、B社〜C社セクションの主原因故障が発生すると、上述のように、キャリアネットワーク2#Bでは、(1),(4)に示すアラーム、キャリアネットワーク2#Cでは、(2),(5),(8),(9)に示すアラーム、キャリアネットワーク2#Aでは、(3),(6),(7)に示すアラームがそれぞれ発生する。キャリア単位に分割監視した場合、監視要員は、遠隔監視サービス提供キャリア単位に用意する必要がある。また、故障発生時に、上記のようにキャリア単位の事故状況を把握し、修理要因派遣の要否を判断するが、原因、影響の関連が不明な場合に、アラームが発生した全キャリアに、修理要因を派遣してしまい、業務効率の悪化を招く可能性があった。
図18A,18Bは従来のキャリアワークの分割監視を示す図(その2)である。B社〜C社セクションの主原因故障が発生したとすると、監視端末30#Aには、図18A,18B中の(3),(6),(7)に示すように、A社〜C社パス故障,a支店〜b支店専用回線故障,a支店〜b支店専用回線故障が表示される。監視端末30#Bには、図18A,18B中の(1),(4)に示すように、B社〜C社セクション故障,A社〜C社パス故障が表示される。また、監視端末30#Cには、図18A,18B中の(2),(5),(8),(9)に示すように、B社〜C社セクション故障,A社〜C社パス故障,a支店〜b支店専用回線故障,a支店〜b支店専用故障が表示される。監視要員は、図18A,18B中の(1)〜(9)に示す各キャリアの故障状況を統合して、これらの主原因故障がB社〜C社セクション故障であると判断する。
図19は、例えば、上述のキャリア毎の監視を行う監視制御システムのホスティングサービスを示す図である。監視システムのホスティングサービスは、各キャリアネットワーク2#A,2#B,2#Cに付随する各社専用オペレーションションシステム20#A,20#B,20#Cをベンダ側のNOC22に設置する。オペレーションシステム20#A,20#B,20#Cは、各キャリアネットワーク2#A,2#B,2#Cの各NEより故障情報を収集する。各社専用オペレーションシステム20#A,20#B,20#Cは、キャリアネットワーク2#A,2#B,2#Cに設けられた監視端末30#A,30#B,30#Cに関連する回線の故障情報を通知する。監視端末30#A,30#B,30#Cは回線の故障情報を表示する。
先行技術文献として特許文献1,2があった。文献1は、通信ネットワーク運用業務支援システムが、通信ネットワークの構成、構成要素の嫌疑率確立を記憶するモデル記憶手段、通信管理装置や通信管理者より計画的に情報を収集する計画的情報収集手段、収集された情報から通信ネットワークの構成を把握し、構成要素の嫌疑確立を算出してモデルを更新するモデル更新手段を開示している。また、文献2は、ネットワーク監視装置間において、セクションオーバヘッド(SOH)のほかに、各セクション区間で監視した回線監視情報を収容するオーバヘッドビット(OHB)を信号フォーマット内に備え、本情報に対して監視装置より回線の故障情報を設定、読出することで、ネットワーク全体の運用を実施することを開示している。即ち、故障発生時に主原因故障、影響故障がネットワーク内で発生するが、ネットワーク内で発生した全ての故障がオーバヘッド(OHB)に設定されることにより、本内容を監視することにより、ネットワーク全体の監視を可能としている。
特開平10−145491号公報 特開平5−252162号公報
一方、キャリアが有する通信機器の製造・販売業者などである各ベンダにおいては、これらの要求に応えるべく、ベンダ内にNOC(Network Operation Center)を構築し、遠隔監視制御サービスを提供している。キャリアによっては、ある地方を通信サービスの対象とする場合がある。例えば、各電力会社がキャリアとして電力の供給対象のエリアにおいて通信サービスを提供している。このような場合、複数のキャリアが提供するネットワーク(キャリアネットワーク)により全国ネットワークを構築することがある。
図14は複数キャリアのネットワークにより構築された通信ネットワークを示す図である。図14に示すように、D企業はキャリアA,B,Cが提供するA,B,C社ネットワーク2#A,2#B,2#Cを利用して企業ネットワークを構築する場合、D企業のa支店4#a,b支店4#bについて、a支店4#aがA社ネットワーク2#Aに収容され、b支店がC社ネットワーク2#Cに収容されるとする。a支店4#aとb支店4#b間の通信は、B社ネットワーク2#Bを介して、A社,C社ネットワーク2#A,2#Cを通して行われる。
a支店4#a,b支店4#b間の通信を行うためのA社,B社,C社ネットワーク2#A,2#B,2#Cにおける回線設定は、図14に示すように、次のようになる。a支店4#aとA社ネットワーク2#A間では、a支店〜A社セクション、a支店〜A社パス及びa支店〜b支店専用回線が設定される。図15中の矢印は上位(収容関係)を示す。セクションとは、NE間を接続する物理回線をいう。パスとは、物理回線に収容され、ユーザに割り当てられた論理回線であり、例えば、ATM(Asynchronous Transfer Mode)のVP(Virtual Pass)がパスに該当する。専用回線とは、パス回線の中でエンドユーザ、例えば、a支店4#a,b支店4#bに専用に割り当てられた回線である。
キャリアネットワーク2#A,2#B間は、セクション及びパスが個別に設定される。例えば、図14に示すように、キャリアネットワーク2#Aでは、A社〜B社セクション、A社〜B社パスが設定され、キャリアネットワーク2#Bでは、A社〜B社セクション、A社〜B社パスが設定される。キャリアネットワーク2#Bでは、A社〜B社セクションに収容されるA社〜C社パス、B社〜C社セクションに収容されるA社〜C社パスが設定される。キャリアネットワーク2#B,2#C間は、キャリアネットワーク2#Cにおいて、B社〜C社セクション及びA社〜B社パスが設定される。
キャリアネットワーク2#Bにおいて、専用回線が設定されないのは、キャリアネットワーク2#A,2#Bに収容されるa支店4#a,b支店4#bに専用回線を割り当てずに、A社〜C社パスを用いてa支店4#a,b支店4#bからの送信データを伝送するので、専用回線の終端点が存在しないからである。キャリアネットワーク2#C,b支店4#b間では、a支店4#a,A社ネットワーク2#A間と同様に、C社〜b支店セクション、C社〜b支店パス及びa支店〜b支店専用回線が設定される。
図15は、従来のキャリアネットワークの管理を示す図である。図15に示すように、従来、各キャリアA,B,Cのネットワーク構成10#A,10#B,10#Cに基づいて、キャリアネットワーク2#A,2#B,2#Cは個別に管理されていた。キャリアネットワークを個別に管理した場合、キャリアのサービス内容の特徴によって、キャリアにおける管理レイヤの違いが発生することになる。あるキャリアがパスレイヤまで提供し、他のキャリアが提供されたパスを使用して専用線サービスを提供する、回線リセールサービス等の場合である。例えば、キャリアネットワーク2#A,2#Cがキャリアネットワーク2#Bを使用して、a支店4#a,b支店4#bに専用線サービスを提供する場合である。
上述したように、キャリア毎にネットワークを分割管理した場合、B社ネットワーク2#Bのネットワーク構成10#A,10#B,10#Cの管理において、a支店4#aからb支店4#bの専用回線の終端点(管理情報)がB社ネットワーク2#Bに存在しないため、B社ネットワーク構成10#B上当該専用回線は存在しないことになる。
この場合、キャリア単位にネットワーク構成を管理すると、各キャリアの管理レイヤまでの管理となってしまい、キャリア内のセクション・パス・専用回線の設定のみでは、キャリア間のセクション・パス・専用回線の接続関係を意識できないため、パスに接続される他のキャリアネットワークのパスの下位レイヤに専用回線が存在するか否かを運用者が認識したうえで、パスの試験・削除等の作業を実施する必要があった。
例えば、NOC運用者はキャリアネットワーク2#Bのみを意識してしまった場合、「A社〜C社パス」配下に影響が無いと判断していまい、当該パスを削除あるいは試験実施してしまう可能性がある。例えば、図15中の(2)に示すように、キャリアネットワーク2#BのA社〜C社パスの下位レイヤに専用回線がキャリアネットワーク2#A,2#Cでは存在するにもかかわらず、パスの試験・削除を実施すると、a支店〜b支店専用回線に関わる通信が断になるからである。即ち、NOC運用者は、B社ネットワーク2#Bのみのネットワークを意識してしまった場合、「A社〜C社パス」配下に影響が無いと判断してしまい、当該パスを削除あるいは試験実施してしまう可能性があり、この場合、A社,C社のエンドユーザ提供サービスが全断してしまう。
図16はネットワーク故障による影響を示す図である。ネットワーク事故発生が発生すると、当該故障である主原因故障、及びネットワークはキャリア毎に相互に接続されており、主原因が1箇所でも、この主原因に起因する影響が複数のキャリアネットワークに波及することから、故障が他の複数のキャリアネットワークに影響する故障(影響故障)が各レイヤで発生する。例えば、図16に示すように、B社〜C社セクションの主原因故障が発生すると、キャリアネットワーク2#Bでは、(1),(4)に示すように、B社〜C社セクション,A社〜C社パス故障のアラームが発生し、キャリアネットワーク2#Cでは、(2),(5),(8),(9)に示すように、B社〜C社セクション,A社〜C社パス,a支店〜b支店専用回線故障のアラームが発生し、キャリアネットワーク2#Aでは、(3),(6),(7)に示すように、A社〜C社パス,a支店〜b支店専用回線故障のアラームが発生する。
図17はキャリアのネットワークの個別に監視した場合を示す図である。図17に示すように、例えば、B社〜C社セクションの主原因故障が発生すると、上述のように、キャリアネットワーク2#Bでは、(1),(4)に示すアラーム、キャリアネットワーク2#Cでは、(2),(5),(8),(9)に示すアラーム、キャリアネットワーク2#Aでは、(3),(6),(7)に示すアラームがそれぞれ発生する。キャリア単位に分割監視した場合、監視要員は、遠隔監視サービス提供キャリア単位に用意する必要がある。また、故障発生時に、上記のようにキャリア単位の事故状況を把握し、修理要因派遣の要否を判断するが、原因、影響の関連が不明な場合に、アラームが発生した全キャリアに、修理要因を派遣してしまい、業務効率の悪化を招く可能性があった。
図18A,18Bは従来のキャリアワークの分割監視を示す図(その2)である。B社〜C社セクションの主原因故障が発生したとすると、監視端末30#Aには、図18A,18B中の(3),(6),(7)に示すように、A社〜C社パス故障,a支店〜b支店専用回線故障,a支店〜b支店専用回線故障が表示される。監視端末30#Bには、図18A,18B中の(1),(4)に示すように、B社〜C社セクション故障,A社〜C社パス故障が表示される。また、監視端末30#Cには、図18A,18B中の(2),(5),(8),(9)に示すように、B社〜C社セクション故障,A社〜C社パス故障,a支店〜b支店専用回線故障,a支店〜b支店専用故障が表示される。監視要員は、図18A,18B中の(1)〜(9)に示す各キャリアの故障状況を統合して、これらの主原因故障がB社〜C社セクション故障であると判断する。
図19は、例えば、上述のキャリア毎の監視を行う監視制御システムのホスティングサービスを示す図である。監視システムのホスティングサービスは、各キャリアネットワーク2#A,2#B,2#Cに付随する各社専用オペレーションションシステム20#A,20#B,20#Cをベンダ側のNOC22に設置する。オペレーションシステム20#A,20#B,20#Cは、各キャリアネットワーク2#A,2#B,2#Cの各NEより故障情報を収集する。各社専用オペレーションシステム20#A,20#B,20#Cは、キャリアネットワーク2#A,2#B,2#Cに設けられた監視端末30#A,30#B,30#Cに関連する回線の故障情報を通知する。監視端末30#A,30#B,30#Cは回線の故障情報を表示する。
先行技術文献として特許文献1,2があった。文献1は、通信ネットワーク運用業務支援システムが、通信ネットワークの構成、構成要素の嫌疑率確立を記憶するモデル記憶手段、通信管理装置や通信管理者より計画的に情報を収集する計画的情報収集手段、収集された情報から通信ネットワークの構成を把握し、構成要素の嫌疑確立を算出してモデルを更新するモデル更新手段を開示している。また、文献2は、ネットワーク監視装置間において、セクションオーバヘッド(SOH)のほかに、各セクション区間で監視した回線監視情報を収容するオーバヘッドビット(OHB)を信号フォーマット内に備え、本情報に対して監視装置より回線の故障情報を設定、読出することで、ネットワーク全体の運用を実施することを開示している。即ち、故障発生時に主原因故障、影響故障がネットワーク内で発生するが、ネットワーク内で発生した全ての故障がオーバヘッド(OHB)に設定されることにより、本内容を監視することにより、ネットワーク全体の監視を可能としている。
しかしながら、キャリア単位に分割監視した場合(その1)、監視要員は、遠隔監視サービス提供キャリア単位に用意する必要がある。また、故障発生時に、上記のようにキャリア単位の事故状況を把握し、修理要因派遣の要否を判断するが、原因、影響の関連が不明な場合に、アラームが発生した全キャリアに、修理要因を派遣してしまい、業務効率の悪化を招く可能性があった。
また、各キャリアの故障状況を統合する場合(その2)、監視要因の削減は図れるが、キャリアの故障状態の把握、並びに修理要因の派遣については、上記の状況と比較すると、削減された監視要因で全キャリアを通じての判断を実施しなければならなくなり、キャリアネットワークが複雑になるにつれて業務効率は悪化の一途をたどることになる。更に、従来の監視制御システムのホスティングサービスでは、キャリアネットワーク毎に専用オペレーションシステムを設ける必要があり、設置スペース及びオペレーションシステムの保守運用者が増大するという問題があった。
文献1では、通信ネットワーク全体を正確に管理できないため、通信ネットワークの故障箇所を特定できないため、嫌疑確立を運用者に通知のみしかできないという問題点があった。また、文献2では、各ネット監視装置が他の監視装置に自伝送システムで発生した故障情報をオーバヘッドに収容して通知するものであるため、他の伝送システムで発生した故障情報を知ることはできるが、各パスや専用回線について他の伝送システム間の繋がりを把握できないため、この故障情報による影響情報を特定することはできない。更に、パスについて、他伝送システムにおける専用回線の収容関係を把握することができないので、オペミスより専用回線が収容されるパスについて試験や削除を行ってしまう恐れがある。
また、各キャリアの故障状況を統合する場合(その2)、監視要因の削減は図れるが、キャリアの故障状態の把握、並びに修理要因の派遣については、上記の状況と比較すると、削減された監視要因で全キャリアを通じての判断を実施しなければならなくなり、キャリアネットワークが複雑になるにつれて業務効率は悪化の一途をたどることになる。更に、従来の監視制御システムのホスティングサービスでは、キャリアネットワーク毎に専用オペレーションシステムを設ける必要があり、設置スペース及びオペレーションシステムの保守運用者が増大するという問題があった。
文献1では、通信ネットワーク全体を正確に管理できないため、通信ネットワークの故障箇所を特定できないため、嫌疑確立を運用者に通知のみしかできないという問題点があった。また、文献2では、各ネット監視装置が他の監視装置に自伝送システムで発生した故障情報をオーバヘッドに収容して通知するものであるため、他の伝送システムで発生した故障情報を知ることはできるが、各パスや専用回線について他の伝送システム間の繋がりを把握できないため、この故障情報による影響情報を特定することはできない。更に、パスについて、他伝送システムにおける専用回線の収容関係を把握することができないので、オペミスより専用回線が収容されるパスについて試験や削除を行ってしまう恐れがある。
本発明の目的は、ネットワーク全体の構成をセクション、パス及び専用回線について把握し、各キャリアネットワークにおいて、オペミスによるパスの試験・削除することを抑制し、主原因故障及びこれによる影響故障を特定して、容易且つ迅速に故障に対処し、低コストで実現できる統合監視制御システムを提供する。
本発明の一側面によれば、それぞれが複数の伝送装置を含む複数のネットワークを監視する統合監視制御システムであって、前記ネットワーク間を接続する全ての物理的な伝送路を示す各セクションについてネットワーク間の第1接続関係を記憶する統合セクションテーブルと、一つ又は複数の前記セクションに収容され論理的な帯域を示すパスについてネットワーク間の第2接続情報及び収容されるセクションを示す第1収容情報を記憶する統合パステーブルと、前記セクションについての故障情報に基づいて、前記統合パステーブルに記憶された前記パスについての前記第1収容情報が前記故障情報に関わるセクションについての前記第1接続関係により接続されることが示されるネットワークのセクションに収容されることを示す全てのパスを検索し、当該パスに影響故障が発生したものと判断する故障解析部とを具備したことを特徴とする統合監視制御システムが提供される。
本発明の他の側面によれば、それぞれが複数の伝送装置を含む複数のネットワーク、各ネットワークに設けられた監視端末及び統合監視制御システムを有するネットワークシステムであって、自伝送装置に関わる故障情報を前記統合監視制御システムに通知する前記伝送装置に設けられた故障通知部と、前記各ネットワークについて、隣接ネットワークと接続する物理的な伝送路であるセクションを定義するセクションレコードが格納された該ネットワークの前記監視端末に設けられたセクションテーブルと、前記各セクションレコードが示すセクションに収容されることを示す論理的な帯域であるパスを定義するパスレコードが格納された該ネットワークの前記監視端末に設けられたパステーブルと、前記各パスレコードが示すパスに収容されることを示す収容するエンドユーザの帯域である専用回線を定義する専用回線レコードが格納された該ネットワークの前記監視端末に設けられた専用回線テーブルと、各ネットワーク間を接続する前記セクションの接続関係を示す接続情報を入力する前記統合監視制御システムに設けられた接続情報入力部と、前記各セクションテーブルより前記接続情報入力部が入力した前記接続情報が示す二つのネットワークにおける二つのセクションレコードを検索して、該二つのセクションレコードを1本の統合セクションレコードに統合して、該統合セクションレコードを統合セクションテーブルに格納する前記統合監視制御システムに設けられた統合セクションテーブル作成部と、前記各パステーブルより前記各統合セクションレコードが示すセクションについての前記二つのセクションレコードが示すセクションに同一のデータ信号を流す同一のパスが収容されることを示す二つのパスレコードを検索して、該二つのパスレコードを前記統合セクションレコードが示すセクションに収容されることを示す1個の統合パスレコードに統合して、該統合パスレコードを統合パステーブルに格納する前記統合監視制御システムに設けられた統合パステーブル作成部とを具備したことを特徴とするネットワークシステムが提供される。
本発明の一側面によれば、それぞれが複数の伝送装置を含む複数のネットワークを監視する統合監視制御システムであって、前記ネットワーク間を接続する全ての物理的な伝送路を示す各セクションについてネットワーク間の第1接続関係を記憶する統合セクションテーブルと、一つ又は複数の前記セクションに収容され論理的な帯域を示すパスについてネットワーク間の第2接続情報及び収容されるセクションを示す第1収容情報を記憶する統合パステーブルと、前記セクションについての故障情報に基づいて、前記統合パステーブルに記憶された前記パスについての前記第1収容情報が前記故障情報に関わるセクションについての前記第1接続関係により接続されることが示されるネットワークのセクションに収容されることを示す全てのパスを検索し、当該パスに影響故障が発生したものと判断する故障解析部とを具備したことを特徴とする統合監視制御システムが提供される。
本発明の他の側面によれば、それぞれが複数の伝送装置を含む複数のネットワーク、各ネットワークに設けられた監視端末及び統合監視制御システムを有するネットワークシステムであって、自伝送装置に関わる故障情報を前記統合監視制御システムに通知する前記伝送装置に設けられた故障通知部と、前記各ネットワークについて、隣接ネットワークと接続する物理的な伝送路であるセクションを定義するセクションレコードが格納された該ネットワークの前記監視端末に設けられたセクションテーブルと、前記各セクションレコードが示すセクションに収容されることを示す論理的な帯域であるパスを定義するパスレコードが格納された該ネットワークの前記監視端末に設けられたパステーブルと、前記各パスレコードが示すパスに収容されることを示す収容するエンドユーザの帯域である専用回線を定義する専用回線レコードが格納された該ネットワークの前記監視端末に設けられた専用回線テーブルと、各ネットワーク間を接続する前記セクションの接続関係を示す接続情報を入力する前記統合監視制御システムに設けられた接続情報入力部と、前記各セクションテーブルより前記接続情報入力部が入力した前記接続情報が示す二つのネットワークにおける二つのセクションレコードを検索して、該二つのセクションレコードを1本の統合セクションレコードに統合して、該統合セクションレコードを統合セクションテーブルに格納する前記統合監視制御システムに設けられた統合セクションテーブル作成部と、前記各パステーブルより前記各統合セクションレコードが示すセクションについての前記二つのセクションレコードが示すセクションに同一のデータ信号を流す同一のパスが収容されることを示す二つのパスレコードを検索して、該二つのパスレコードを前記統合セクションレコードが示すセクションに収容されることを示す1個の統合パスレコードに統合して、該統合パスレコードを統合パステーブルに格納する前記統合監視制御システムに設けられた統合パステーブル作成部とを具備したことを特徴とするネットワークシステムが提供される。
図1は本発明の原理図;
図2は本発明の原理の動作説明図;
図3は本発明の実施形態による複数のキャリアネットワークを示すネットワークシステムを示す図;
図4は図3中の監視端末の機能ブロック図;
図5は各キャリアネットワークのネットワーク構成例を示す図;
図6は図3中の統合監視システムの機能ブロック図;
図7は統合セクションテーブル作成のフローチャート;
図8は統合パステーブル作成のフローチャート;
図9Aはテーブル作成を示す図;
図9Bはテーブル作成を示す図;
図10Aはテーブル作成を示す図;
図10Bは箇所名称テーブルを示す図;
図11Aはテーブル作成を示す図;
図11Bはテーブル作成を示す図;
図11Cは箇所名称テーブル示す図;
図12は故障通知を示す図;
図13Aは故障解析を示す図;
図13Bは故障解析を示す図;
図14は複数のキャリアネットワークより構成されたネットワークの一例を示す図;
図15はセクション、パス及び専用回線を示す図;
図16は影響故障を示す図;
図17は従来のキャリアネットワークの分割監視(その1)を示す図;
図18Aは従来のキャリアネットワークの分割監視(その2)を示す図;
図18Bは従来のキャリアネットワークの分割監視(その2)を示す図;
図19は従来の監視制御システムのホスティングサービスを示す図である。
発明を実施するための最良の態様
本発明の実施形態の説明をする前に本発明の原理の説明をする。図1及び図2A,2Bは本発明の原理図である。図1に示すネットワークシステムは複数のキャリアネットワーク50#i(i=A,B,C)及び統合監視制御システム52を含む。各キャリアネットワーク50#iは、複数のNE54#ij(j=1,2,…)を含む。
各キャリアネットワーク50#i(i=A,B,C)における、キャリアネットワーク50#Aに収容されるa支店からキャリアネットワーク50#Cに収容されるb支店までのセクション、パス及び専用回線についての設定情報は、キャリアネットワーク50#i(i=A,B,C)毎に設定されて、図2.Aに示すようになる。キャリアネットワーク50#A,50#BのA社〜B社セクション、キャリアネットワーク50#B,50#CのB社〜C社セクション、キャリアネットワーク50#A,50#B,50#CのA社〜C社パスは別々に定義されている。キャリアネットワーク50#Bにおいて、a支店〜b支店専用回線が定義されていない。
統合監視制御システム52は、統合セクションテーブル60、統合パステーブル62、統合専用回線テーブル64、故障解析部66及び故障通知部68を有する。統合セクションテーブル60はセクション間の接続関係を定義するテーブルであり、例えば、図2Bに示すように、キャリアネットワーク50#A,50#B間のA社〜B社セクションが互いに接続されていること、キャリアネットワーク50#B,50#C間のB社〜C社セクションが互いに接続されていることが定義されている。
統合パステーブル62は、パス間の繋がり及びパスを収容するセクション(収容情報)を定義するテーブルであり、図2.Bに示すように、キャリアネットワーク50#A,50#B,50#CにおけるA社〜C社パスが、接続されていること、A社〜B社セクション及びB社〜C社セクションに収容されること(収容情報)が定義されている。例えば、統合専用回線テーブル64は、専用回線間の繋がり及び専用回線を収容するパスを定義するテーブルであり、図2.Bに示すように、キャリアネットワーク50#A,50#Cのa支店〜b支店専用回線がA社〜C社パスに収容されることが定義されている。
故障解析部66は、セクションについての故障情報に基づいて、統合パステーブル62に定義されたパスの収容情報が当該セクションであることを示す全てのパスを検索し、当該パスに影響故障が発生すると判断する。また、統合専用回線テーブル64に定義された専用回線の収容情報が故障の発生したパスに収容されることを示す全ての専用回線を検索し、当該専用回線に影響故障が発生すると判断する。
例えば、B社〜C社セクションが故障になると、統合パステーブル62には、キャリアネットワーク50#A,50#B,50#CのA社〜C社パスがB社〜C社セクションに収容されること、また、統合セクションテーブル60には、B社〜C社セクションが互いに接続されていることが定義されているので、キャリアネットワーク50#A,50#B,50#CのA社〜C社パスに影響故障が発生すると判断する。
故障解析部66は、統合専用回線テーブル64には、キャリアネットワーク50#A,50#Cのa支店〜b支店専用回線がキャリアネットワーク50#A,50#CのA社〜C社パスに収容されることが定義されているので、キャリアネットワーク50#A,50#Cのa支店〜b支店専用回線に影響故障が発生すると判断する。これにより、主原因による他キャリアネットワークへのパスや専用回線への影響故障を特定することができる。
故障通知部68は、各キャリアネットワーク50#A,50#B,50#Cの監視端末56#A,56#B,56#Cに関連する影響故障及び主原因故障を通知する。例えば、監視端末56#Aには、B社〜C社セクションの故障を主原因故障とする、A社〜B社パスの影響故障及びa支店〜b支店専用回線の影響故障が発生したことを通知する。
図3は本発明の実施形態によるネットワーク遠隔監視制御システムの構成を示す図である。図3に示すように、ネットワーク遠隔制御システムは、複数のキャリアネットワーク100#i(i=A,B,C)、監視端末152#i(i=A,B,C)及び統合監視制御システム102より構成される。キャリアネットワーク100#iは、複数のNE150#ij(j=1,…,)を含む。
NE150#ijは、DSU(Digital Service Unit)等の加入者終端装置、並びにATM伝送装置及びSDH伝送装置(Mod:モジュール)等の伝送装置であり、次の機能を有する。(1)各受信ポートよりデータを受信して、セクション、パス及び専用回線、又はセクション及びパスに関する回線設定情報に従って、受信データに該当するセクションの該当パス又は該当パスの該当専用回線に収容して隣接NEに送信する。(2)各セクション、パス及び専用回線の故障を監視しており、故障情報を統合監視制御システム102に送信する。
例えば、キャリアネットワーク100#Aにおいて、NE150#A2,150#A3,150#A4をDSU,ATM及びModにより構成する。DSUは、ルータやホストコンピュータ等の加入者端末装置を収容し、ATMとの間をインタフェースする。ATMは、DSU及びModとATMセルをインタフェースする。Modは、ATMとの間で、例えば、150Mbpsの伝送速度でインタフェースし、基幹伝送路との間で、例えば、2.4G(150M×16)のSDHフレームをインタフェースするモジュールである。
キャリアネットワーク100#Bにおいて、NE150#B1,150#B2及び150#B3をそれぞれMod,ATM,Modで構成する。また、キャリアネットワーク100#Cにおいて、NE150#C1,150#C2,150#C3をそれぞれMod,ATM及びDSUより構成する。DSU150#A2はa支店4#aを収容する。DSU150#C3はb支店4#bを収容する。
各キャリアネットワーク100#A,100#B,100#Cには、上述したセクション、パス及び専用回線について、回線設定がなされる。回線設定情報は、例えば、オペレータにより監視端末152#i(i=A,B,C)に設定され、監視端末152#iより、各NE150#ijに関連するセクション、パス及び専用回線について回線設定がされる。回線設定情報は、後述するように、監視端末152#iに格納される。
図4は図3中の監視端末152#iの構成図である。図4に示すように、監視端末152#iは、回線設定部200#i、テーブル作成部202#i、テーブル情報送信部204#i、故障通知受付部206#i、セクションテーブル210#i、パステーブル212#i及び専用回線テーブル214#iを有する。回線設定部200#iは、オペレータにより入力された回線設定情報から、NE150#ij(j=1,…,)にセクション、パス及び専用回線に関わる回線設定をする。テーブル作成部202は、オペレータにより入力された回線設定情報から、セクションテーブル210#i、パステーブル212#i及び専用回線テーブル214#iに、セクション情報、パス情報及び専用回線情報を格納する。
セクションテーブル210#iには、セクション名、上位パス名無し(上位パス名(収容情報))、収容位置、上流端点及び又は下流端点が設定される。パステーブル212#iには、パス名、上位セクション名、収容位置、上流端点及び又は下流端点が設定される。専用回線テーブル214#iには、専用回線名、上位パス名、収容位置、上流端点及び下流端点が設定される。
上位パス名(収容情報)とは、パスについてはパスが収容されるセクション名、専用回線については専用回線が収容されるパス名である。セクションについては上位パスがないので設定されない。収容位置とは、セクション、パス、専用回線が収容される伝送路に関する情報である。セクションについては、伝送路の物理情報、例えば、2.4Gの伝送路であることを示す情報が設定される。パスについては、セクションに収容される論理パス情報が設定される。更に、専用回線については、パスに収容されるエンドユーザに割り当てられた帯域が設定される。
例えば、2.4Gのセクションを16本の150Mの伝送路AUG1〜16により構成し、各伝送路AUG1〜AUG16を3本の50Mの伝送路AU1〜3を分割してパスを構成した場合に、パスにAUG1−AU1が割り当てられるとき、AUG1−AU1がパスの収容位置となり、AUG1−AU1のパスの中で専用回線に割り当てられたVPI#1が専用回線の収容位置となる。
上流端点とは、セクション、パス、専用回線についての送信側であるときの隣接NEと接続する伝送路に接続されるNE内の物理的な位置を特定するためのインタフェース番号(IF番号)が設定される。下流端点とは、セクション、パス、専用回線の受信側であるときの隣接NEと接続する伝送路に接続されるNE内の物理的な位置を特定するためのインタフェース番号(IF番号)が設定される。
図5は、セクション,パス及び専用回線レコードを説明するための図である。例えば、キャリアネットワーク100#A,100#B,100#Cにおけるa支店4#a〜b支店4#bの通信に関わる、セクション、パス及び専用回線について、セクションテーブル210#i(i=A,B,C)、パステーブル212#i(i=A,B,C)及び専用回線テーブル214#i(i=A,B,C)に格納されるセクションレコード、パスレコード、専用回線レコードを説明する。
a支店〜A社セクションについて、セクションテーブル210#Aのセクションレコードは、a支店〜A社セクション名,上位パス無し、収容位置、上流端点無し、T2(下流端点)となる。A社〜B社セクションについて、セクションテーブル210#Aのセクションレコードは、A社〜B社セクション名,上位パス無し,収容位置,T4(上流端点),下流端点無し、セクションテーブル210#Bのセクションレコードは、A社〜B社セクション名,上位パス無し,収容位置,上流端点無し,T6(下流端点)となる。
B社〜C社セクションについて、セクションテーブル210#Bのセクションレコードは、B社〜C社セクション名,上位パス無し,収容位置、T8(上流端点),下流端点無し、セクションテーブル210#Cのセクションレコードは、B社〜C社セクション名、上位パス無し、収容位置、上流端点無し,T10(下流端点)となる。
C社〜b支店セクションについて、セクションテーブル210#Cのセクションレコードは、C社〜b支店セクション名,上位パス無し、収容位置、T12(上流端点)、下流端点無しとなる。
a支店〜A社パスについて、パステーブル212#Aのパスレコードは、a支店〜A社パス名,a支店〜A社セクション(上位パス)、収容位置、上流端点無し、T2(下流端点)となる。
A社〜C社パスについて、パステーブル212#Aのパスレコードは、A社〜C社パス名,A社〜B社セクション(上位パス),収容位置,T4(上流端点),下流端点無し、パステーブル212#Bのパスレコードは、A社〜C社パス名,A社〜B社セクション(上位パス),収容位置,上流端点,T6(下流端点)から成るレコードとA社〜C社パス名,B社〜C社セクション(上位パス),収容位置,T6(上流端点),下流端点無しから成るレコードとなる。このように一つのパスが複数のセクションに収容されるとき、パスレコードは複数個としているが、1つのパスレコードに複数個の上位セクションを設定しても良い。パステーブル212#Cのパスレコードは、A社〜C社パス名,A社〜B社セクション(上位パス),収容位置,上流端無し,T10(下流端点)となる。
C社〜b支店パスについて、パステーブル212#Aのパスレコードは、C社〜b支店パス,C社〜b支店セクション(上位パス)、収容位置、T12(上流端点)、下流端点無しとなる。
a支店〜b支店専用回線について、専用回線テーブル214#Aの専用回線レコードは、a支店〜b支店専用回線,a支店〜A社パス(上位パス),収容位置,上流端点無し、T2(下流端点)からなるレコードと、a支店〜b支店専用回線,A社〜B社パス(上位パス),収容位置,T4(上流端点)、下流端点無しからなるレコードとなる。
専用回線テーブル214#Cの専用回線レコードは、a支店〜b支店専用回線,A社〜C社パス(上位パス),収容位置,上流端点無し、T10(下流端点)からなるレコードと、a支店〜b支店専用回線,C社〜b支店パス(上位パス),収容位置,T12(上流端点)、下流端点無しからなるレコードとなる。このようにパスと同様に一つの専用回線が複数のパスに収容されるとき、専用回線レコードは複数としているが一つのレコードに複数個のパスを設定しても良い。また、B社専用回線テーブル214#Bにはa支店〜b支店の専用回線レコードは無い。
テーブル情報送信部204#iは、統合監視制御システム102の要求に従って、セクションテーブル210#i,パステーブル212#i及び専用回線テーブル214#iに格納されたセクションレコード、パスレコード及び専用回線レコードを統合監視制御システム102#iに送信する。故障情報受付部206#iは、統合監視制御システム102より故障情報の通知を受けると、ディスプレイ等に表示する。故障情報の通知とは、他のキャリアネットワークにおけるセクション故障等の主原因故障により自キャリアネットワーク100#iに影響故障が発生した場合に、その影響故障がどのような主原因によるものであるかが通知される情報である。
図6は図3中の統合監視制御システム102の構成図である。図6に示すように、統合監視システム102は、セクション関連入力部300、テーブル統合部302、統合テーブル304、故障情報入力部306、故障解析部308、故障通知部310及び箇所名称テーブル312を有する。統合テーブル304は、統合セクションテーブル320、統合パステーブル322及び統合専用回線テーブル324を含む。
セクション関連入力部300は、キャリアネットワーク間のセクションの接続情報を入力する。ネットワーク全体の主原因を特定するには、ネットワーク全体のセクション・パス・専用回線を接続した情報とする必要があるが、パスの数はセクション数の数倍〜十数倍である。専用回線数はパス数の十数倍〜千倍程度存在するため、全ての情報を人手で接続することは現実的に不可能である。そのため、人手で接続する情報はセクションのみとしている。
キャリアネットワーク間を接続するセクションはセクション名が同一であること等により自動で検索することも可能であるが、キャリアネットワークでは、それぞれ独立して回線設定されることから、同一セクション名等であるとは限らないことから、オペレータにより外部から指定する。例えば、キャリアネットワーク100#A,100#B間を接続するA社〜B社セクションが接続されていることが指定される。
指定方法は、例えば、繋がっているセクションについて、そのセクションのキャリアネットワークにおけるセクション名を入力する。例えば、図5において、キャリアネットワーク100#AのA社〜B社セクションと、キャリアネットワーク100#BのA社〜B社セクションが接続されるので、キャリアネットワーク100#AのA社〜B社セクション名及びキャリアネットワーク100#BのA社〜B社セクション名が入力される。同様に、キャリアネットワーク100#BのB社〜C社セクションと、キャリアネットワーク100#CのB社〜C社セクションが接続されるので、キャリアネットワーク100#BのB社〜C社セクション名及びキャリアネットワーク100#CのB社〜C社セクション名が入力される。
テーブル統合部302は、次の機能を有する。図7は統合セクションテーブル320の作成フローチャートである。図8は統合パステーブル322の作成フローチャートである。図9A及び図9Bは統合セクションレコード,統合パスレコード及び統合専用回線レコードを示す図である。図10A,10B及び図11A,11B,11Cは関連キャリア示す図である。
(1) 図7中のステップS10において、各キャリアネットワーク100#i(i=A,B,C)の監視端末152#i(i=A,B,C)よりセクションテーブル250#i、パステーブル252#i及び専用回線テーブル254#iの内容を受信する。この受信テーブルも同一の符号で表す。
(2) セクション関連入力部300より入力されたセクション間の接続情報、箇所名称テーブル312並びにセクションテーブル250#i(i=A,B,C)、パステーブル252#i(i=A,B,C)及び専用回線テーブル254#i(i=A,B,C)より以下にして統合セクションテーブル320、統合パステーブル322及び統合専用回線テーブル324を作成する。
(i) 例えば、図7中のステップS12において、接続される二つのキャリアネットワークでのセクション名が入力されたとすると、ステップS14において、セクション名より当該二つのキャリアネットワーク内の各セクションテーブルを検索して、該当する二つのセクションレコードを取得する。例えば、キャリアネットワーク100#AのA社〜B社セクション名及びキャリアネットワーク100#BのA社〜B社セクション名が入力されたとすると、キャリアネットワーク100#Aについて、セクションテーブル250#Aよりセクションレコード、キャリアネットワーク100#Bについて、セクションテーブル250#Bよりセクションレコードが得られる。
(ii) ステップS16において、ステップS14において検索した二つのセクションレコード及びセクションレコードが示すセクション名より箇所名称テーブル312を検索した結果より、セクション名、上位パス無し、収容位置、上流端点、下流端点及び関連キャリアの項目から成る1本の統合セクションレコードを作成して、統合セクションテーブル320に格納する。箇所名称テーブル312は、セクション,パス,専用回線について、その関連キャリアを求めるためのものであり、セクション等の名称がどの箇所からどの箇所までを接続するものであるかを示すとき、その箇所の名称と関連キャリアとの関係が格納されている。
関連キャリアとは、セクション故障により影響故障が発生したとき、その影響故障の通知先となるキャリアのことである。例えば、箇所名称が、A社,B社,C社,a支店,b支店について、関連キャリアはA社,B社,C社,A社,C社である。回線が最上位回線、即ち、セクションの場合、セクションの両端の箇所のキャリアを関連キャリアとする。セクション名は、統合後のセクションの名前である。
図9A中の(1)に示すA〜B社セクションについて、図10A,図11Bに示すように、2本のセクションレコードを1本に統合した関連キャリアがA,B社である統合セクションレコードが作成される。同様に、図9A中の(2)に示すキャリアネットワーク100#B,100#C間を接続するB社〜C社セクションについても、図10A及び図11Bに示すように、2本のセクションレコードを1本に統合した関連キャリアがB,C社である統合セクションレコードが作成される。
ステップS18において、統合セクションレコードを統合セクションテーブル320に書き込む。ステップS20において、他に接続されるセクションが有るか否かを判定する。他に接続されるセクションが有れば、ステップS14に戻る。他に接続されるセクションが無ければ、ステップS22に進む。
ステップS22において、セクションの接続情報がセクション関連入力部300に入力されなかったセクションについては、キャリアネットワークのセクションレコードに両端のキャリアを関連キャリアとして統合セクションレコードに付加して、統合セクションレコードを作成する。
例えば、図9A中の(10)に示すa支店〜A社セクションについての統合セクションレコードの関連キャリアは、図10A及び図11Bに示すように、A社となる。同様に、図9A中の(14)に示すC社〜b支店セクションについての統合セクションレコードの関連キャリアは、図10A及び図11Bに示すように、C社となる。
ステップS24において、統合セクションレコードを統合セクションテーブル320に格納する。統合前の二つのセクション名と統合後のセクション名が異なるものとなる場合は、統合前後のセクション名の関係を図示しないセクション名変換テーブルに格納する。
(3) 統合セクションテーブル322を以下のように作成する。
(i) 図8中のステップS50において、統合セクションテーブル320より統合セクションレコードを検索する。
(ii) 統合前後のセクション名が変更になっている場合にはセクション名変換テーブルを検索して、統合前の二つのセクション名を取得する。
(iii) ステップS52において、統合前のセクション名より該当キャリアネットワークのパステーブルを検索して、当該セクション名を上位パスとする全てのパスレコードを取得する。ステップS54において、パスレコードが複数あるとき、これらのパスレコードに関わるパスが同一パスで有るか否かを判定する。同一パスであれば、ステップS56に進み。同一パスでなければ、ステップS58に進む。同一パスとは、下流端点となる下流パスが上流端点となる上流パスの受信側となる二つのパスであり、例えば、収容位置やパス名が同一であることにより判断する。
例えば、図9A中の(3)に示すキャリアネットワーク100#AのA社〜C社パスの収容情報が図9A中の(1)に示すA社〜B社セクションであることから、キャリアネットワーク100#Aについて、図9A中の(3)に示すA社〜C社パスのパスレコードが取得される。図9A中の(4)に示すキャリアネットワーク100#BのA社〜C社パスの収容情報が図9A中の(1)に示すA社〜B社セクションであることから、キャリアネットワーク100#Aについて、図9Aの(4)に示すA社〜C社パスのパスレコードが取得される。
これらの二つのパスレコードは、例えば、収容位置が同一であることから同一パスについてのものであることが分かる。同様に、図9A中の(2)に示すB社〜C社セクションについては、キャリアネットワーク100#B,100#Cについて、図9A中の(5),(6)に示すA社〜C社パスについての2個のパスレコードが取得される。また、図9A中の(10)に示すa支店〜A社セクション及び(14)に示すC社〜b支店セクションについては、キャリアネットワーク100#B,100#Cについて、図9A中の(12),(16)に示すa支店〜A社パス,C社〜b支店パスについてのパスレコードが取得される。
(iv) ステップS56において、(iii)で取得した2個の同一パスとなる二つのパスレコードから、パス名、統合後セクション名(上位パス)、収容位置、上流端点、下流端点、関連キャリアからなる1本の統合パスレコードを作成する。パスについての関連キャリアは、セクションの両端の箇所のキャリア、最上位回線でないパスについては、パスの両端の箇所のキャリア及び一つ上位回線である当該パスが収容されるセクションの両端箇所のキャリアも含める。
例えば、図9Aの(3),(4)に示すパスレコードを統合すると、A社〜C社パス名(パス名)、A社〜B社セクション名(上位パス名)、パスレコードに設定された収容位置、パスレコードに設定された上流端点,下流端点及び図10A中の(50)に示すように、キャリアA,B(関連キャリア)が統合パスレコードとして作成される。
同様に、図9Aの(5),(6)に示すパスレコードを統合すると、A社〜C社パス名(パス名)、A社〜B社セクション名(上位パス名)、パスレコードに設定された収容位置、パスレコードに設定された上流端点,下流端点及び図10A中の(52)に示すように、B社,C社(関連キャリア)が統合パスレコードとして作成される。このとき、これらの二つの統合パスレコードは同一パスであることから、図11Bに示すように、上流端点を最上流のA社の端点,下流端点を最下流のC社の端点、関連キャリアをA社,C社,B社として統合しても良い。この結果、関連キャリアは上流端点,下流端点のキャリア及び上位セクションの関連キャリアがパスの関連キャリアとなる。
この結果、例えば、図9Aの(3)に示すキャリアネットワーク100#AにおけるA社〜C社パスが、図9Bの(a),(b)に示すように、キャリアネットワーク100#BにおけるA社〜B社セクション,B社〜C社セクションに収容されることとなり、キャリアネットワーク100#CにおけるB〜C社セクションに収容されることとなることが分かる。また、例えば、キャリアネットワーク100#A,100#B間のセクションが1本、セクションに収容されるパスが16本であるとき、32個のパスレコードが16個の統合パスレコードに自動的に統合される。
ステップS58において、同一パスとはならないパスレコードについて、統合パスレコードを作成する。例えば、図9Aの(12)に示すa支店〜A社パスのパスレコードの統合パスレコードの関連キャリアは、図10Aの(54)及び図11Bに示すように上位セクションの関連キャリアより引き継がれてA社となる。図9Aの(16)に示すC支店〜b支店パスのパスレコードの統合パスレコードの関連キャリアは、図10Aの(56)に示すように上位セクションの関連キャリアより引き継がれてC社となる。ステップS60において、統合パスレコードを統合パステーブル322に書き込む。
統合前後でパス名が変更される場合は、統合前後のパス名の関係を図示しないパス名変換テーブルに格納する。
(v) パスの統合と同様にして、以下のようにして専用回線レコードを統合する。統合パステーブル322を検索してパス名を得る。キャリアネットワークの専用回線テーブルを検索して、当該パス名に該当するパスを上位パスとする専用回線レコードを取得する。例えば、図9A中の(3)に示すA社〜C社パスを上位パスとする図9A中の(20)に示すa支店〜b支店専用回線についての専用回線レコードが得られる。また、キャリアネットワーク100#Cにおける統合前のA社〜C社パスを上位パスとする図9A中の(22)に示すa支店〜b支店専用回線についての専用回線レコードが得られる。
複数の専用回線レコードに関わる専用回線が同一専用回線である場合には、専用回線名、統合後バス名(上位パス)、収容位置、上流端点、下流端点及び関連キャリアを統合専用回線レコードとして作成し、統合専用回線テーブル108に格納する。このとき、統合前の専用回線が異なるパスに収容される場合には、統合専用回線レコードの上位パスは複数個設定される。例えば、専用回線レコードの専用回線名又は収容位置が同一であることより、同一専用回線であると判断する。
例えば、a支店〜b支店専用回線について、図9A中の(20),(22)についての2個の専用回線レコードを1個の統合専用回線レコードに統合する。更に、図9A中の(24),(20),(22),(26)に示す専用回線レコードを1本に統合しても良い。
例えば、統合専用回線レコードの上流端点はa支店,下流端点はb支店となる。上位パスはa支店〜A社パス,A社〜C社パス、C社〜b支店パスとなる。関連キャリアは、図10Aの(58),(60),(62)及び図11Bに示すように、専用回線の両端点のキャリアとする。例えば、a支店〜b支店専用回線について、関連キャリアはA社,C社となる。
このとき、a支店〜b支店専用回線についての統合専用回線レコードより、a支店〜b支店専用回線はキャリアネットワーク100#Bには存在しないが、図9B中の(d)に示すようにa支店〜b支店専用回線がキャリアネットワーク100#BのA社〜C社パスに収容されることが分かる。
(vi) 統合セクションテーブル320に格納された各統合セクションレコードより、図11Bに示すように、セクション名、関連キャリア、上流端部、下流端部についての情報を画面に表示する。統合パステーブル322に格納された各統合パスレコードより、図11Bに示すように、パス名、関連キャリア、上流端部、下流端部及びパスが収容されるセクション(複数のセクションに収容されるときは全てのセクション)についての情報を画面に表示する。また、統合専用回線テーブル324に格納された統合専用回線レコードを元に、図11Bに示すように、専用回線名、関連キャリア、上流端部、下流端部及び専用回線が収容されるパス(複数のパスに収容されるときは全てのパス)についての情報を画面に表示する。
例えば、セクションについては、A社〜B社セクションやB社〜C社セクションのキャリアネットワーク100#A,100#Bやキャリアネットワーク100#B,100#C間の繋がりが分かる。パスについては、図9B中の(a),(b),(c)に示すように、キャリアネットワーク100#AにおけるA社〜C社パスがA社〜B社セクション、B社〜C社セクションに収容されることが分かる。また、専用回線については、図9B中の(d)に示すように、キャリアネットワーク100#Bでは定義されていない支店〜b支店専用回線が統合専用回線レコードによりA社〜C社パスに収容されることが分かる。
同様に、パスが主原因故障であるとき、例えば、キャリアネットワーク100#BにおけるA社〜C社パスが故障であるとき、キャリアネットワーク100#A,100#C
また、統合セクションテーブル320,統合パステーブル322、統合専用回線テーブル324を元に、各キャリアネットワーク100#A,100#B,100#Cにおける各セクションについて、それに収容される全てのパス及び当該パスに収容される全ての専用回線についての故障情報をキャリアネットワーク100#A,100#B,100#Cに設置された監視端末152#A,152#B,152#Cに送信する。
監視端末152#A,152#B,152#Cは、統合監視制御システム102より送信された情報を画面に表示する。これにより、各キャリアネットワーク100#A,100#B,100#Cにおいて、各パスについて自キャリアネットワークでは定義されて他キャリアネットワークで定義された専用回線を確認してから、試験・削除等を行うことによりオペレーションミスの発生を抑えることができる。
図12及び図13A,13Bは、故障解析を示す図である。各キャリアネットワーク100#i(i=A,B,C)のNE150#ij(i=A,…,j=1,…)は、セクションやパスや専用回線に関わる故障が発生すると、図12中の(2),(4),(6)に示すように、故障情報を統合監視制御システム102に通知する。故障情報入力部306は各キャリアネットワーク100#i(i=A,B,C)のNE150#ij(i=A,B,C,j=1,…)より故障情報を入力する。
例えば、図12中の(4)に示すように、キャリアネットワークワーク100#B,100#C間を接続するB社〜C社セクションが故障したとすると、キャリアネットワーク100#Bでは、図12及び図13A中の(10),(16)に示すように、B社〜C社セクション,A社〜C社パスが故障したこと、キャリアネットワーク100#Cでは、図12及び図13A中の(12),(18),(24),(26)に示すように、B社〜C社セクション,A社〜C社パス,a支店〜b支店専用回線,a支店〜b支店専用回線が故障したこと、キャリアネットワーク100#Aでは、図12及び図13A中の(14),(20),(22)に示すように、A社〜B社パス,a支店〜b支店専用回線,a支店〜b支店専用回線が故障したことが通知される。
故障解析部308は、次の機能を有する。
(1) 故障情報受信部306が受信した各キャリアネットワーク100#A,100#B,100#Cからの故障情報が示す故障箇所の名称と故障箇所に該当する統合セクションレコード,統合パスレコード,統合専用回線レコードの収容関係よりそれぞれの主原因の故障情報を特定する。例えば、図13B中の(14),(10),(12)に示すように、各キャリアネットワーク100#A,100#B,100#Cにおける主原因の故障情報は、A社〜C社パス、B社〜C社セクション、B社〜C社セクションであることが分かる。
(2) 各キャリアネットワーク100#A,100#B,100#Cにおける主原因の故障情報に該当する統合セクションレコード,パスレコード及び専用回線レコードの収容関係より最上位の故障情報を特定する。例えば、図12に示した故障では、図13B中の(10),(12)に示すようにキャリアネットワーク100#aにおけるA社〜C社パスに該当する統合パスレコードよりA社〜C社パスがB社〜C社セクションに収容されることが分かるので、最上位の故障情報はキャリアネットワーク100#B,100#CにおけるB社〜C社セクションの故障情報であることが分かる。これによりネットワーク全体における主原因が判明する。主原因故障を画面に表示する。例えば、図12に示すように、B社〜C社セクションが主原因故障であることを画面に表示する。
(3) ネットワーク全体の主原因の故障情報の統合セクション名/パス名を元に(統合前後で名称が変更されている場合には、変換テーブルを検索して統合後セクション名/パス名を取得する)、統合セクションテーブル320,統合パステーブル322を参照して、統合セクション名/パス名に該当するセクション/パスに収容される全てのパス/専用回線及びその関連キャリアネットワークを得る。例えば、キャリアネットワーク100#Aにおいて、図13B中の(14),(20),(22)に示すA社〜B社パス,a支店〜b支店専用回線の故障がB社〜C社セクション故障の影響故障であることが分かる。この影響故障及び主原因故障が各キャリアネットワーク100#i(i=A,…)のNEより通知された全ての故障と一致しない場合、一致しない中の最上位の故障を特定して上述したようにして影響故障を判別する。
故障情報通知部310は、各関連キャリアネットワーク100#A,100#B,100#Cに関わる故障解析部308が得た各影響情報及び主原因を故障情報に該当する統合セクション/パス/専用回線レコードに設定された該当関連当該キャリアネットワークに通知する。
例えば、キャリアネットワーク100#Aに、影響故障として、A社〜C社パス故障、a支店〜A社パス故障及びa支店〜b支店専用回線故障、主原因故障として、B社〜C社セクション故障を送信する。また、キャリアネットワーク100#Bに、影響故障として、A社〜C社パス故障、主原因故障として、B社〜C社セクション故障を送信する。キャリアネットワーク100#Cについては、影響故障として、A社〜C社パス故障、C社〜b支店パス故障及びa支店〜b専用回線故障を、主原因故障として、B社〜C社セクション故障を送信する。
同様に、パスを主原因故障とする場合も、パスに収容される専用回線への影饗故障が判明する。例えば、キャリアネットワーク100#Bにおいて、A社〜C社パスが故障したとき、A社〜C社パスに収容されるa支店〜b支店専用回線に影響故障が発生したことが判明する。
キャリアネットワーク100#A,100#B,100#Cの監視端末152#A,152#B,152#Cは影響故障とともに主原因故障を受信して、画面に表示する。例えば、キャリアネットワーク100#Aのオペレータはネットワーク100#A内の故障が他キャリアネットワークの故障によるものと判断する。キャリアネットワーク100#B,100#Cのオペレータは、B社〜C社のセクションに故障があったことが分かる。そして、例えば、B社,C社はB社〜C社セクションの故障の復旧を行う。また、A社,C社では、a支店〜b支店専用回線故障がB社〜C社セクション故障によるものであることをa支店,b支店に通知する。
図2は本発明の原理の動作説明図;
図3は本発明の実施形態による複数のキャリアネットワークを示すネットワークシステムを示す図;
図4は図3中の監視端末の機能ブロック図;
図5は各キャリアネットワークのネットワーク構成例を示す図;
図6は図3中の統合監視システムの機能ブロック図;
図7は統合セクションテーブル作成のフローチャート;
図8は統合パステーブル作成のフローチャート;
図9Aはテーブル作成を示す図;
図9Bはテーブル作成を示す図;
図10Aはテーブル作成を示す図;
図10Bは箇所名称テーブルを示す図;
図11Aはテーブル作成を示す図;
図11Bはテーブル作成を示す図;
図11Cは箇所名称テーブル示す図;
図12は故障通知を示す図;
図13Aは故障解析を示す図;
図13Bは故障解析を示す図;
図14は複数のキャリアネットワークより構成されたネットワークの一例を示す図;
図15はセクション、パス及び専用回線を示す図;
図16は影響故障を示す図;
図17は従来のキャリアネットワークの分割監視(その1)を示す図;
図18Aは従来のキャリアネットワークの分割監視(その2)を示す図;
図18Bは従来のキャリアネットワークの分割監視(その2)を示す図;
図19は従来の監視制御システムのホスティングサービスを示す図である。
発明を実施するための最良の態様
本発明の実施形態の説明をする前に本発明の原理の説明をする。図1及び図2A,2Bは本発明の原理図である。図1に示すネットワークシステムは複数のキャリアネットワーク50#i(i=A,B,C)及び統合監視制御システム52を含む。各キャリアネットワーク50#iは、複数のNE54#ij(j=1,2,…)を含む。
各キャリアネットワーク50#i(i=A,B,C)における、キャリアネットワーク50#Aに収容されるa支店からキャリアネットワーク50#Cに収容されるb支店までのセクション、パス及び専用回線についての設定情報は、キャリアネットワーク50#i(i=A,B,C)毎に設定されて、図2.Aに示すようになる。キャリアネットワーク50#A,50#BのA社〜B社セクション、キャリアネットワーク50#B,50#CのB社〜C社セクション、キャリアネットワーク50#A,50#B,50#CのA社〜C社パスは別々に定義されている。キャリアネットワーク50#Bにおいて、a支店〜b支店専用回線が定義されていない。
統合監視制御システム52は、統合セクションテーブル60、統合パステーブル62、統合専用回線テーブル64、故障解析部66及び故障通知部68を有する。統合セクションテーブル60はセクション間の接続関係を定義するテーブルであり、例えば、図2Bに示すように、キャリアネットワーク50#A,50#B間のA社〜B社セクションが互いに接続されていること、キャリアネットワーク50#B,50#C間のB社〜C社セクションが互いに接続されていることが定義されている。
統合パステーブル62は、パス間の繋がり及びパスを収容するセクション(収容情報)を定義するテーブルであり、図2.Bに示すように、キャリアネットワーク50#A,50#B,50#CにおけるA社〜C社パスが、接続されていること、A社〜B社セクション及びB社〜C社セクションに収容されること(収容情報)が定義されている。例えば、統合専用回線テーブル64は、専用回線間の繋がり及び専用回線を収容するパスを定義するテーブルであり、図2.Bに示すように、キャリアネットワーク50#A,50#Cのa支店〜b支店専用回線がA社〜C社パスに収容されることが定義されている。
故障解析部66は、セクションについての故障情報に基づいて、統合パステーブル62に定義されたパスの収容情報が当該セクションであることを示す全てのパスを検索し、当該パスに影響故障が発生すると判断する。また、統合専用回線テーブル64に定義された専用回線の収容情報が故障の発生したパスに収容されることを示す全ての専用回線を検索し、当該専用回線に影響故障が発生すると判断する。
例えば、B社〜C社セクションが故障になると、統合パステーブル62には、キャリアネットワーク50#A,50#B,50#CのA社〜C社パスがB社〜C社セクションに収容されること、また、統合セクションテーブル60には、B社〜C社セクションが互いに接続されていることが定義されているので、キャリアネットワーク50#A,50#B,50#CのA社〜C社パスに影響故障が発生すると判断する。
故障解析部66は、統合専用回線テーブル64には、キャリアネットワーク50#A,50#Cのa支店〜b支店専用回線がキャリアネットワーク50#A,50#CのA社〜C社パスに収容されることが定義されているので、キャリアネットワーク50#A,50#Cのa支店〜b支店専用回線に影響故障が発生すると判断する。これにより、主原因による他キャリアネットワークへのパスや専用回線への影響故障を特定することができる。
故障通知部68は、各キャリアネットワーク50#A,50#B,50#Cの監視端末56#A,56#B,56#Cに関連する影響故障及び主原因故障を通知する。例えば、監視端末56#Aには、B社〜C社セクションの故障を主原因故障とする、A社〜B社パスの影響故障及びa支店〜b支店専用回線の影響故障が発生したことを通知する。
図3は本発明の実施形態によるネットワーク遠隔監視制御システムの構成を示す図である。図3に示すように、ネットワーク遠隔制御システムは、複数のキャリアネットワーク100#i(i=A,B,C)、監視端末152#i(i=A,B,C)及び統合監視制御システム102より構成される。キャリアネットワーク100#iは、複数のNE150#ij(j=1,…,)を含む。
NE150#ijは、DSU(Digital Service Unit)等の加入者終端装置、並びにATM伝送装置及びSDH伝送装置(Mod:モジュール)等の伝送装置であり、次の機能を有する。(1)各受信ポートよりデータを受信して、セクション、パス及び専用回線、又はセクション及びパスに関する回線設定情報に従って、受信データに該当するセクションの該当パス又は該当パスの該当専用回線に収容して隣接NEに送信する。(2)各セクション、パス及び専用回線の故障を監視しており、故障情報を統合監視制御システム102に送信する。
例えば、キャリアネットワーク100#Aにおいて、NE150#A2,150#A3,150#A4をDSU,ATM及びModにより構成する。DSUは、ルータやホストコンピュータ等の加入者端末装置を収容し、ATMとの間をインタフェースする。ATMは、DSU及びModとATMセルをインタフェースする。Modは、ATMとの間で、例えば、150Mbpsの伝送速度でインタフェースし、基幹伝送路との間で、例えば、2.4G(150M×16)のSDHフレームをインタフェースするモジュールである。
キャリアネットワーク100#Bにおいて、NE150#B1,150#B2及び150#B3をそれぞれMod,ATM,Modで構成する。また、キャリアネットワーク100#Cにおいて、NE150#C1,150#C2,150#C3をそれぞれMod,ATM及びDSUより構成する。DSU150#A2はa支店4#aを収容する。DSU150#C3はb支店4#bを収容する。
各キャリアネットワーク100#A,100#B,100#Cには、上述したセクション、パス及び専用回線について、回線設定がなされる。回線設定情報は、例えば、オペレータにより監視端末152#i(i=A,B,C)に設定され、監視端末152#iより、各NE150#ijに関連するセクション、パス及び専用回線について回線設定がされる。回線設定情報は、後述するように、監視端末152#iに格納される。
図4は図3中の監視端末152#iの構成図である。図4に示すように、監視端末152#iは、回線設定部200#i、テーブル作成部202#i、テーブル情報送信部204#i、故障通知受付部206#i、セクションテーブル210#i、パステーブル212#i及び専用回線テーブル214#iを有する。回線設定部200#iは、オペレータにより入力された回線設定情報から、NE150#ij(j=1,…,)にセクション、パス及び専用回線に関わる回線設定をする。テーブル作成部202は、オペレータにより入力された回線設定情報から、セクションテーブル210#i、パステーブル212#i及び専用回線テーブル214#iに、セクション情報、パス情報及び専用回線情報を格納する。
セクションテーブル210#iには、セクション名、上位パス名無し(上位パス名(収容情報))、収容位置、上流端点及び又は下流端点が設定される。パステーブル212#iには、パス名、上位セクション名、収容位置、上流端点及び又は下流端点が設定される。専用回線テーブル214#iには、専用回線名、上位パス名、収容位置、上流端点及び下流端点が設定される。
上位パス名(収容情報)とは、パスについてはパスが収容されるセクション名、専用回線については専用回線が収容されるパス名である。セクションについては上位パスがないので設定されない。収容位置とは、セクション、パス、専用回線が収容される伝送路に関する情報である。セクションについては、伝送路の物理情報、例えば、2.4Gの伝送路であることを示す情報が設定される。パスについては、セクションに収容される論理パス情報が設定される。更に、専用回線については、パスに収容されるエンドユーザに割り当てられた帯域が設定される。
例えば、2.4Gのセクションを16本の150Mの伝送路AUG1〜16により構成し、各伝送路AUG1〜AUG16を3本の50Mの伝送路AU1〜3を分割してパスを構成した場合に、パスにAUG1−AU1が割り当てられるとき、AUG1−AU1がパスの収容位置となり、AUG1−AU1のパスの中で専用回線に割り当てられたVPI#1が専用回線の収容位置となる。
上流端点とは、セクション、パス、専用回線についての送信側であるときの隣接NEと接続する伝送路に接続されるNE内の物理的な位置を特定するためのインタフェース番号(IF番号)が設定される。下流端点とは、セクション、パス、専用回線の受信側であるときの隣接NEと接続する伝送路に接続されるNE内の物理的な位置を特定するためのインタフェース番号(IF番号)が設定される。
図5は、セクション,パス及び専用回線レコードを説明するための図である。例えば、キャリアネットワーク100#A,100#B,100#Cにおけるa支店4#a〜b支店4#bの通信に関わる、セクション、パス及び専用回線について、セクションテーブル210#i(i=A,B,C)、パステーブル212#i(i=A,B,C)及び専用回線テーブル214#i(i=A,B,C)に格納されるセクションレコード、パスレコード、専用回線レコードを説明する。
a支店〜A社セクションについて、セクションテーブル210#Aのセクションレコードは、a支店〜A社セクション名,上位パス無し、収容位置、上流端点無し、T2(下流端点)となる。A社〜B社セクションについて、セクションテーブル210#Aのセクションレコードは、A社〜B社セクション名,上位パス無し,収容位置,T4(上流端点),下流端点無し、セクションテーブル210#Bのセクションレコードは、A社〜B社セクション名,上位パス無し,収容位置,上流端点無し,T6(下流端点)となる。
B社〜C社セクションについて、セクションテーブル210#Bのセクションレコードは、B社〜C社セクション名,上位パス無し,収容位置、T8(上流端点),下流端点無し、セクションテーブル210#Cのセクションレコードは、B社〜C社セクション名、上位パス無し、収容位置、上流端点無し,T10(下流端点)となる。
C社〜b支店セクションについて、セクションテーブル210#Cのセクションレコードは、C社〜b支店セクション名,上位パス無し、収容位置、T12(上流端点)、下流端点無しとなる。
a支店〜A社パスについて、パステーブル212#Aのパスレコードは、a支店〜A社パス名,a支店〜A社セクション(上位パス)、収容位置、上流端点無し、T2(下流端点)となる。
A社〜C社パスについて、パステーブル212#Aのパスレコードは、A社〜C社パス名,A社〜B社セクション(上位パス),収容位置,T4(上流端点),下流端点無し、パステーブル212#Bのパスレコードは、A社〜C社パス名,A社〜B社セクション(上位パス),収容位置,上流端点,T6(下流端点)から成るレコードとA社〜C社パス名,B社〜C社セクション(上位パス),収容位置,T6(上流端点),下流端点無しから成るレコードとなる。このように一つのパスが複数のセクションに収容されるとき、パスレコードは複数個としているが、1つのパスレコードに複数個の上位セクションを設定しても良い。パステーブル212#Cのパスレコードは、A社〜C社パス名,A社〜B社セクション(上位パス),収容位置,上流端無し,T10(下流端点)となる。
C社〜b支店パスについて、パステーブル212#Aのパスレコードは、C社〜b支店パス,C社〜b支店セクション(上位パス)、収容位置、T12(上流端点)、下流端点無しとなる。
a支店〜b支店専用回線について、専用回線テーブル214#Aの専用回線レコードは、a支店〜b支店専用回線,a支店〜A社パス(上位パス),収容位置,上流端点無し、T2(下流端点)からなるレコードと、a支店〜b支店専用回線,A社〜B社パス(上位パス),収容位置,T4(上流端点)、下流端点無しからなるレコードとなる。
専用回線テーブル214#Cの専用回線レコードは、a支店〜b支店専用回線,A社〜C社パス(上位パス),収容位置,上流端点無し、T10(下流端点)からなるレコードと、a支店〜b支店専用回線,C社〜b支店パス(上位パス),収容位置,T12(上流端点)、下流端点無しからなるレコードとなる。このようにパスと同様に一つの専用回線が複数のパスに収容されるとき、専用回線レコードは複数としているが一つのレコードに複数個のパスを設定しても良い。また、B社専用回線テーブル214#Bにはa支店〜b支店の専用回線レコードは無い。
テーブル情報送信部204#iは、統合監視制御システム102の要求に従って、セクションテーブル210#i,パステーブル212#i及び専用回線テーブル214#iに格納されたセクションレコード、パスレコード及び専用回線レコードを統合監視制御システム102#iに送信する。故障情報受付部206#iは、統合監視制御システム102より故障情報の通知を受けると、ディスプレイ等に表示する。故障情報の通知とは、他のキャリアネットワークにおけるセクション故障等の主原因故障により自キャリアネットワーク100#iに影響故障が発生した場合に、その影響故障がどのような主原因によるものであるかが通知される情報である。
図6は図3中の統合監視制御システム102の構成図である。図6に示すように、統合監視システム102は、セクション関連入力部300、テーブル統合部302、統合テーブル304、故障情報入力部306、故障解析部308、故障通知部310及び箇所名称テーブル312を有する。統合テーブル304は、統合セクションテーブル320、統合パステーブル322及び統合専用回線テーブル324を含む。
セクション関連入力部300は、キャリアネットワーク間のセクションの接続情報を入力する。ネットワーク全体の主原因を特定するには、ネットワーク全体のセクション・パス・専用回線を接続した情報とする必要があるが、パスの数はセクション数の数倍〜十数倍である。専用回線数はパス数の十数倍〜千倍程度存在するため、全ての情報を人手で接続することは現実的に不可能である。そのため、人手で接続する情報はセクションのみとしている。
キャリアネットワーク間を接続するセクションはセクション名が同一であること等により自動で検索することも可能であるが、キャリアネットワークでは、それぞれ独立して回線設定されることから、同一セクション名等であるとは限らないことから、オペレータにより外部から指定する。例えば、キャリアネットワーク100#A,100#B間を接続するA社〜B社セクションが接続されていることが指定される。
指定方法は、例えば、繋がっているセクションについて、そのセクションのキャリアネットワークにおけるセクション名を入力する。例えば、図5において、キャリアネットワーク100#AのA社〜B社セクションと、キャリアネットワーク100#BのA社〜B社セクションが接続されるので、キャリアネットワーク100#AのA社〜B社セクション名及びキャリアネットワーク100#BのA社〜B社セクション名が入力される。同様に、キャリアネットワーク100#BのB社〜C社セクションと、キャリアネットワーク100#CのB社〜C社セクションが接続されるので、キャリアネットワーク100#BのB社〜C社セクション名及びキャリアネットワーク100#CのB社〜C社セクション名が入力される。
テーブル統合部302は、次の機能を有する。図7は統合セクションテーブル320の作成フローチャートである。図8は統合パステーブル322の作成フローチャートである。図9A及び図9Bは統合セクションレコード,統合パスレコード及び統合専用回線レコードを示す図である。図10A,10B及び図11A,11B,11Cは関連キャリア示す図である。
(1) 図7中のステップS10において、各キャリアネットワーク100#i(i=A,B,C)の監視端末152#i(i=A,B,C)よりセクションテーブル250#i、パステーブル252#i及び専用回線テーブル254#iの内容を受信する。この受信テーブルも同一の符号で表す。
(2) セクション関連入力部300より入力されたセクション間の接続情報、箇所名称テーブル312並びにセクションテーブル250#i(i=A,B,C)、パステーブル252#i(i=A,B,C)及び専用回線テーブル254#i(i=A,B,C)より以下にして統合セクションテーブル320、統合パステーブル322及び統合専用回線テーブル324を作成する。
(i) 例えば、図7中のステップS12において、接続される二つのキャリアネットワークでのセクション名が入力されたとすると、ステップS14において、セクション名より当該二つのキャリアネットワーク内の各セクションテーブルを検索して、該当する二つのセクションレコードを取得する。例えば、キャリアネットワーク100#AのA社〜B社セクション名及びキャリアネットワーク100#BのA社〜B社セクション名が入力されたとすると、キャリアネットワーク100#Aについて、セクションテーブル250#Aよりセクションレコード、キャリアネットワーク100#Bについて、セクションテーブル250#Bよりセクションレコードが得られる。
(ii) ステップS16において、ステップS14において検索した二つのセクションレコード及びセクションレコードが示すセクション名より箇所名称テーブル312を検索した結果より、セクション名、上位パス無し、収容位置、上流端点、下流端点及び関連キャリアの項目から成る1本の統合セクションレコードを作成して、統合セクションテーブル320に格納する。箇所名称テーブル312は、セクション,パス,専用回線について、その関連キャリアを求めるためのものであり、セクション等の名称がどの箇所からどの箇所までを接続するものであるかを示すとき、その箇所の名称と関連キャリアとの関係が格納されている。
関連キャリアとは、セクション故障により影響故障が発生したとき、その影響故障の通知先となるキャリアのことである。例えば、箇所名称が、A社,B社,C社,a支店,b支店について、関連キャリアはA社,B社,C社,A社,C社である。回線が最上位回線、即ち、セクションの場合、セクションの両端の箇所のキャリアを関連キャリアとする。セクション名は、統合後のセクションの名前である。
図9A中の(1)に示すA〜B社セクションについて、図10A,図11Bに示すように、2本のセクションレコードを1本に統合した関連キャリアがA,B社である統合セクションレコードが作成される。同様に、図9A中の(2)に示すキャリアネットワーク100#B,100#C間を接続するB社〜C社セクションについても、図10A及び図11Bに示すように、2本のセクションレコードを1本に統合した関連キャリアがB,C社である統合セクションレコードが作成される。
ステップS18において、統合セクションレコードを統合セクションテーブル320に書き込む。ステップS20において、他に接続されるセクションが有るか否かを判定する。他に接続されるセクションが有れば、ステップS14に戻る。他に接続されるセクションが無ければ、ステップS22に進む。
ステップS22において、セクションの接続情報がセクション関連入力部300に入力されなかったセクションについては、キャリアネットワークのセクションレコードに両端のキャリアを関連キャリアとして統合セクションレコードに付加して、統合セクションレコードを作成する。
例えば、図9A中の(10)に示すa支店〜A社セクションについての統合セクションレコードの関連キャリアは、図10A及び図11Bに示すように、A社となる。同様に、図9A中の(14)に示すC社〜b支店セクションについての統合セクションレコードの関連キャリアは、図10A及び図11Bに示すように、C社となる。
ステップS24において、統合セクションレコードを統合セクションテーブル320に格納する。統合前の二つのセクション名と統合後のセクション名が異なるものとなる場合は、統合前後のセクション名の関係を図示しないセクション名変換テーブルに格納する。
(3) 統合セクションテーブル322を以下のように作成する。
(i) 図8中のステップS50において、統合セクションテーブル320より統合セクションレコードを検索する。
(ii) 統合前後のセクション名が変更になっている場合にはセクション名変換テーブルを検索して、統合前の二つのセクション名を取得する。
(iii) ステップS52において、統合前のセクション名より該当キャリアネットワークのパステーブルを検索して、当該セクション名を上位パスとする全てのパスレコードを取得する。ステップS54において、パスレコードが複数あるとき、これらのパスレコードに関わるパスが同一パスで有るか否かを判定する。同一パスであれば、ステップS56に進み。同一パスでなければ、ステップS58に進む。同一パスとは、下流端点となる下流パスが上流端点となる上流パスの受信側となる二つのパスであり、例えば、収容位置やパス名が同一であることにより判断する。
例えば、図9A中の(3)に示すキャリアネットワーク100#AのA社〜C社パスの収容情報が図9A中の(1)に示すA社〜B社セクションであることから、キャリアネットワーク100#Aについて、図9A中の(3)に示すA社〜C社パスのパスレコードが取得される。図9A中の(4)に示すキャリアネットワーク100#BのA社〜C社パスの収容情報が図9A中の(1)に示すA社〜B社セクションであることから、キャリアネットワーク100#Aについて、図9Aの(4)に示すA社〜C社パスのパスレコードが取得される。
これらの二つのパスレコードは、例えば、収容位置が同一であることから同一パスについてのものであることが分かる。同様に、図9A中の(2)に示すB社〜C社セクションについては、キャリアネットワーク100#B,100#Cについて、図9A中の(5),(6)に示すA社〜C社パスについての2個のパスレコードが取得される。また、図9A中の(10)に示すa支店〜A社セクション及び(14)に示すC社〜b支店セクションについては、キャリアネットワーク100#B,100#Cについて、図9A中の(12),(16)に示すa支店〜A社パス,C社〜b支店パスについてのパスレコードが取得される。
(iv) ステップS56において、(iii)で取得した2個の同一パスとなる二つのパスレコードから、パス名、統合後セクション名(上位パス)、収容位置、上流端点、下流端点、関連キャリアからなる1本の統合パスレコードを作成する。パスについての関連キャリアは、セクションの両端の箇所のキャリア、最上位回線でないパスについては、パスの両端の箇所のキャリア及び一つ上位回線である当該パスが収容されるセクションの両端箇所のキャリアも含める。
例えば、図9Aの(3),(4)に示すパスレコードを統合すると、A社〜C社パス名(パス名)、A社〜B社セクション名(上位パス名)、パスレコードに設定された収容位置、パスレコードに設定された上流端点,下流端点及び図10A中の(50)に示すように、キャリアA,B(関連キャリア)が統合パスレコードとして作成される。
同様に、図9Aの(5),(6)に示すパスレコードを統合すると、A社〜C社パス名(パス名)、A社〜B社セクション名(上位パス名)、パスレコードに設定された収容位置、パスレコードに設定された上流端点,下流端点及び図10A中の(52)に示すように、B社,C社(関連キャリア)が統合パスレコードとして作成される。このとき、これらの二つの統合パスレコードは同一パスであることから、図11Bに示すように、上流端点を最上流のA社の端点,下流端点を最下流のC社の端点、関連キャリアをA社,C社,B社として統合しても良い。この結果、関連キャリアは上流端点,下流端点のキャリア及び上位セクションの関連キャリアがパスの関連キャリアとなる。
この結果、例えば、図9Aの(3)に示すキャリアネットワーク100#AにおけるA社〜C社パスが、図9Bの(a),(b)に示すように、キャリアネットワーク100#BにおけるA社〜B社セクション,B社〜C社セクションに収容されることとなり、キャリアネットワーク100#CにおけるB〜C社セクションに収容されることとなることが分かる。また、例えば、キャリアネットワーク100#A,100#B間のセクションが1本、セクションに収容されるパスが16本であるとき、32個のパスレコードが16個の統合パスレコードに自動的に統合される。
ステップS58において、同一パスとはならないパスレコードについて、統合パスレコードを作成する。例えば、図9Aの(12)に示すa支店〜A社パスのパスレコードの統合パスレコードの関連キャリアは、図10Aの(54)及び図11Bに示すように上位セクションの関連キャリアより引き継がれてA社となる。図9Aの(16)に示すC支店〜b支店パスのパスレコードの統合パスレコードの関連キャリアは、図10Aの(56)に示すように上位セクションの関連キャリアより引き継がれてC社となる。ステップS60において、統合パスレコードを統合パステーブル322に書き込む。
統合前後でパス名が変更される場合は、統合前後のパス名の関係を図示しないパス名変換テーブルに格納する。
(v) パスの統合と同様にして、以下のようにして専用回線レコードを統合する。統合パステーブル322を検索してパス名を得る。キャリアネットワークの専用回線テーブルを検索して、当該パス名に該当するパスを上位パスとする専用回線レコードを取得する。例えば、図9A中の(3)に示すA社〜C社パスを上位パスとする図9A中の(20)に示すa支店〜b支店専用回線についての専用回線レコードが得られる。また、キャリアネットワーク100#Cにおける統合前のA社〜C社パスを上位パスとする図9A中の(22)に示すa支店〜b支店専用回線についての専用回線レコードが得られる。
複数の専用回線レコードに関わる専用回線が同一専用回線である場合には、専用回線名、統合後バス名(上位パス)、収容位置、上流端点、下流端点及び関連キャリアを統合専用回線レコードとして作成し、統合専用回線テーブル108に格納する。このとき、統合前の専用回線が異なるパスに収容される場合には、統合専用回線レコードの上位パスは複数個設定される。例えば、専用回線レコードの専用回線名又は収容位置が同一であることより、同一専用回線であると判断する。
例えば、a支店〜b支店専用回線について、図9A中の(20),(22)についての2個の専用回線レコードを1個の統合専用回線レコードに統合する。更に、図9A中の(24),(20),(22),(26)に示す専用回線レコードを1本に統合しても良い。
例えば、統合専用回線レコードの上流端点はa支店,下流端点はb支店となる。上位パスはa支店〜A社パス,A社〜C社パス、C社〜b支店パスとなる。関連キャリアは、図10Aの(58),(60),(62)及び図11Bに示すように、専用回線の両端点のキャリアとする。例えば、a支店〜b支店専用回線について、関連キャリアはA社,C社となる。
このとき、a支店〜b支店専用回線についての統合専用回線レコードより、a支店〜b支店専用回線はキャリアネットワーク100#Bには存在しないが、図9B中の(d)に示すようにa支店〜b支店専用回線がキャリアネットワーク100#BのA社〜C社パスに収容されることが分かる。
(vi) 統合セクションテーブル320に格納された各統合セクションレコードより、図11Bに示すように、セクション名、関連キャリア、上流端部、下流端部についての情報を画面に表示する。統合パステーブル322に格納された各統合パスレコードより、図11Bに示すように、パス名、関連キャリア、上流端部、下流端部及びパスが収容されるセクション(複数のセクションに収容されるときは全てのセクション)についての情報を画面に表示する。また、統合専用回線テーブル324に格納された統合専用回線レコードを元に、図11Bに示すように、専用回線名、関連キャリア、上流端部、下流端部及び専用回線が収容されるパス(複数のパスに収容されるときは全てのパス)についての情報を画面に表示する。
例えば、セクションについては、A社〜B社セクションやB社〜C社セクションのキャリアネットワーク100#A,100#Bやキャリアネットワーク100#B,100#C間の繋がりが分かる。パスについては、図9B中の(a),(b),(c)に示すように、キャリアネットワーク100#AにおけるA社〜C社パスがA社〜B社セクション、B社〜C社セクションに収容されることが分かる。また、専用回線については、図9B中の(d)に示すように、キャリアネットワーク100#Bでは定義されていない支店〜b支店専用回線が統合専用回線レコードによりA社〜C社パスに収容されることが分かる。
同様に、パスが主原因故障であるとき、例えば、キャリアネットワーク100#BにおけるA社〜C社パスが故障であるとき、キャリアネットワーク100#A,100#C
また、統合セクションテーブル320,統合パステーブル322、統合専用回線テーブル324を元に、各キャリアネットワーク100#A,100#B,100#Cにおける各セクションについて、それに収容される全てのパス及び当該パスに収容される全ての専用回線についての故障情報をキャリアネットワーク100#A,100#B,100#Cに設置された監視端末152#A,152#B,152#Cに送信する。
監視端末152#A,152#B,152#Cは、統合監視制御システム102より送信された情報を画面に表示する。これにより、各キャリアネットワーク100#A,100#B,100#Cにおいて、各パスについて自キャリアネットワークでは定義されて他キャリアネットワークで定義された専用回線を確認してから、試験・削除等を行うことによりオペレーションミスの発生を抑えることができる。
図12及び図13A,13Bは、故障解析を示す図である。各キャリアネットワーク100#i(i=A,B,C)のNE150#ij(i=A,…,j=1,…)は、セクションやパスや専用回線に関わる故障が発生すると、図12中の(2),(4),(6)に示すように、故障情報を統合監視制御システム102に通知する。故障情報入力部306は各キャリアネットワーク100#i(i=A,B,C)のNE150#ij(i=A,B,C,j=1,…)より故障情報を入力する。
例えば、図12中の(4)に示すように、キャリアネットワークワーク100#B,100#C間を接続するB社〜C社セクションが故障したとすると、キャリアネットワーク100#Bでは、図12及び図13A中の(10),(16)に示すように、B社〜C社セクション,A社〜C社パスが故障したこと、キャリアネットワーク100#Cでは、図12及び図13A中の(12),(18),(24),(26)に示すように、B社〜C社セクション,A社〜C社パス,a支店〜b支店専用回線,a支店〜b支店専用回線が故障したこと、キャリアネットワーク100#Aでは、図12及び図13A中の(14),(20),(22)に示すように、A社〜B社パス,a支店〜b支店専用回線,a支店〜b支店専用回線が故障したことが通知される。
故障解析部308は、次の機能を有する。
(1) 故障情報受信部306が受信した各キャリアネットワーク100#A,100#B,100#Cからの故障情報が示す故障箇所の名称と故障箇所に該当する統合セクションレコード,統合パスレコード,統合専用回線レコードの収容関係よりそれぞれの主原因の故障情報を特定する。例えば、図13B中の(14),(10),(12)に示すように、各キャリアネットワーク100#A,100#B,100#Cにおける主原因の故障情報は、A社〜C社パス、B社〜C社セクション、B社〜C社セクションであることが分かる。
(2) 各キャリアネットワーク100#A,100#B,100#Cにおける主原因の故障情報に該当する統合セクションレコード,パスレコード及び専用回線レコードの収容関係より最上位の故障情報を特定する。例えば、図12に示した故障では、図13B中の(10),(12)に示すようにキャリアネットワーク100#aにおけるA社〜C社パスに該当する統合パスレコードよりA社〜C社パスがB社〜C社セクションに収容されることが分かるので、最上位の故障情報はキャリアネットワーク100#B,100#CにおけるB社〜C社セクションの故障情報であることが分かる。これによりネットワーク全体における主原因が判明する。主原因故障を画面に表示する。例えば、図12に示すように、B社〜C社セクションが主原因故障であることを画面に表示する。
(3) ネットワーク全体の主原因の故障情報の統合セクション名/パス名を元に(統合前後で名称が変更されている場合には、変換テーブルを検索して統合後セクション名/パス名を取得する)、統合セクションテーブル320,統合パステーブル322を参照して、統合セクション名/パス名に該当するセクション/パスに収容される全てのパス/専用回線及びその関連キャリアネットワークを得る。例えば、キャリアネットワーク100#Aにおいて、図13B中の(14),(20),(22)に示すA社〜B社パス,a支店〜b支店専用回線の故障がB社〜C社セクション故障の影響故障であることが分かる。この影響故障及び主原因故障が各キャリアネットワーク100#i(i=A,…)のNEより通知された全ての故障と一致しない場合、一致しない中の最上位の故障を特定して上述したようにして影響故障を判別する。
故障情報通知部310は、各関連キャリアネットワーク100#A,100#B,100#Cに関わる故障解析部308が得た各影響情報及び主原因を故障情報に該当する統合セクション/パス/専用回線レコードに設定された該当関連当該キャリアネットワークに通知する。
例えば、キャリアネットワーク100#Aに、影響故障として、A社〜C社パス故障、a支店〜A社パス故障及びa支店〜b支店専用回線故障、主原因故障として、B社〜C社セクション故障を送信する。また、キャリアネットワーク100#Bに、影響故障として、A社〜C社パス故障、主原因故障として、B社〜C社セクション故障を送信する。キャリアネットワーク100#Cについては、影響故障として、A社〜C社パス故障、C社〜b支店パス故障及びa支店〜b専用回線故障を、主原因故障として、B社〜C社セクション故障を送信する。
同様に、パスを主原因故障とする場合も、パスに収容される専用回線への影饗故障が判明する。例えば、キャリアネットワーク100#Bにおいて、A社〜C社パスが故障したとき、A社〜C社パスに収容されるa支店〜b支店専用回線に影響故障が発生したことが判明する。
キャリアネットワーク100#A,100#B,100#Cの監視端末152#A,152#B,152#Cは影響故障とともに主原因故障を受信して、画面に表示する。例えば、キャリアネットワーク100#Aのオペレータはネットワーク100#A内の故障が他キャリアネットワークの故障によるものと判断する。キャリアネットワーク100#B,100#Cのオペレータは、B社〜C社のセクションに故障があったことが分かる。そして、例えば、B社,C社はB社〜C社セクションの故障の復旧を行う。また、A社,C社では、a支店〜b支店専用回線故障がB社〜C社セクション故障によるものであることをa支店,b支店に通知する。
以上説明したように、本発明によれば、各キャリアネットワークのセクション、パス及び専用回線をネットワーク全体で統合監視制御システムにより統合し、セクション、バス及び専用回線のキャリアネット間の接続を把握するので、以下の効果を奏することができる。主原因故障による影響故障を他のキャリアネットワーク毎に特定することができる。そのため、影響故障がどの主原因故障によるものかをキャリアネットワークの管理者は知ることができるので、エンドユーザに通知など対処することができる。また、専用回線が収容されないキャリアネットワークの各パスに収容される他のキャリアネットワークにおける専用回線をそのキャリアネットワークの管理者は知ることができるので、オペミスにより専用回線が収容されるパスの試験・削除を行うことを防止することができる。
Claims (14)
- それぞれが複数の伝送装置を含む複数のネットワークを監視する統合監視制御システムであって、
前記ネットワーク間を接続する全ての物理的な伝送路を示す各セクションについてネットワーク間の第1接続関係を記憶する統合セクションテーブルと、
一つ又は複数の前記セクションに収容され論理的な帯域を示すパスについてネットワーク間の第2接続情報及び収容されるセクションを示す第1収容情報を記憶する統合パステーブルと、
前記セクションについての故障情報に基づいて、前記統合パステーブルに記憶された前記パスについての前記第1収容情報が前記故障情報に関わるセクションについての前記第1接続関係により接続されることが示されるネットワークのセクションに収容されることを示す全てのパスを検索し、当該パスに影響故障が発生したものと判断する故障解析部と、
を具備したことを特徴とする統合監視制御システム。 - 前記影響故障が発生したネットワークに前記セクションについての主原因故障によりパスに前記影響故障が発生したことを通知する故障通知部を更に具備したことを特徴とする請求項1記載の統合監視制御システム。
- ネットワークに収容されエンドユーザの帯域である専用回線についてネットワーク間の第3接続情報及び収容されるパスを示す第2収容情報を記憶する統合専用回線テーブルを更に具備し、前記故障解析部は、前記統合専用回線テーブルに記憶された専用回線についての前記第2収容情報が前記影響故障に関わるパスについての前記第2接続関係により接続されることが示されるネットワークのパスに収容されることを示す全ての専用回線を検索し、当該専用回線に影響故障が発生したものと判断することを特徴とする請求項1記載の統合監視制御システム。
- 前記各ネットワークにおいて定義された前記セクションのネットワーク間の接続関係を示す接続情報を入力する接続情報入力部と、前記各ネットワークにおける前記各セクションが当該ネットワーク毎に定義されたセクションレコードが格納された各セクションテーブルより前記接続情報入力部が入力した前記接続情報が示す二つのネットワークにおける二つのセクションレコードを検索して、該二つのセクションレコードを前記第1接続情報を示す統合セクションレコードに統合して、該統合セクションレコードを前記統合セクションテーブルに格納するテーブル統合部を具備したことを特徴とする請求項3記載の統合監視制御システム。
- 前記テーブル統合部は、前記セクションレコードが示すセクションに収容されるパスを定義するパスレコードを格納する前記ネットワーク毎に定義された各パステーブルより前記各統合セクションレコードが示すセクションについての統合前の前記二つのセクションレコードが示すセクションにパスが収容され互いに同一のパスである二つのパスレコードを検索して、該二つのパスレコードを前記第2接続情報及び前記統合セクションレコードが示すセクションに収容されることを示す前記第1収容情報を含む統合パスレコードに統合して、該統合パスレコードを前記統合パステーブルに格納することを特徴とする請求項4記載の統合監視制御システム。
- 前記テーブル統合部は前記パスレコードが示すパスに収容される専用回線を定義する専用回線レコードを格納する前記ネットワーク毎に定義された各専用回線テーブルより前記各統合パスレコードが示すパスについての統合前の前記二つのパスレコードが示すパスに専用回線が収容され互いに同じデータ信号が流れる同一の専用回線である二つの専用回線レコードを検索して、該二つの専用回線レコードを前記第3接続情報及び前記統合パスレコードが示すパスに収容されることを示す前記第2収容情報を含む統合専用回線レコードに統合して、該専用回線レコードを前記統合専用回線テーブルに格納することを特徴とする請求項5記載の統合監視制御システム。
- 前記テーブル統合部は、前記統合セクションレコード、該統合セクションレコードが示すセクションにパスが収容されることを示す前記統合パスレコード及び該統合パスレコードが示すパスに専用回線が収容されることを示す前記統合専用回線レコードに基づいて、ネットワーク全体のセクション、パス及び専用回線の収容関係を端末装置に表示することを特徴とする請求項6記載の統合監視制御システム。
- 前記テーブル統合部は、前記統合セクションレコード、前記統合パスレコード及び前記統合専用回線レコードが示すセクション、パス及び専用回線に故障が発生したとき、通知先となる関連キャリアについての情報をレコードに付加して格納することを特徴とする請求項7記載の統合監視制御システム。
- 前記統合セクションレコード、前記統合パスレコード及び前記統合専用回線レコードが示すセクション、パス及び専用回線の名称がどのネットワークからであるかを示す第1箇所名称とどのネットワークまでであるかを示す第2箇所名称を表し、前記テーブル統合部は、箇所名称とキャリアとの関係を記憶する箇所名称テーブルを検索して、前記第1及び第2箇所名称に該当するキャリアに基づいて前記関連キャリアを判断することを特徴とする請求項8記載の統合監視制御システム。
- それぞれが複数の伝送装置を含む複数のネットワーク、各ネットワークに設けられた監視端末及び統合監視制御システムを有するネットワークシステムであって、
自伝送装置に関わる故障情報を前記統合監視制御システムに通知する前記伝送装置に設けられた故障通知部と、
前記各ネットワークについて、隣接ネットワークと接続する物理的な伝送路であるセクションを定義するセクションレコードが格納された該ネットワークの前記監視端末に設けられたセクションテーブルと、
前記各セクションレコードが示すセクションに収容されることを示す論理的な帯域であるパスを定義するパスレコードが格納された該ネットワークの前記監視端末に設けられたパステーブルと、
前記各パスレコードが示すパスに収容されることを示す収容するエンドユーザの帯域である専用回線を定義する専用回線レコードが格納された該ネットワークの前記監視端末に設けられた専用回線テーブルと、
各ネットワーク間を接続する前記セクションの接続関係を示す接続情報を入力する前記統合監視制御システムに設けられた接続情報入力部と、
前記各セクションテーブルより前記接続情報入力部が入力した前記接続情報が示す二つのネットワークにおける二つのセクションレコードを検索して、該二つのセクションレコードを1本の統合セクションレコードに統合して、該統合セクションレコードを統合セクションテーブルに格納する前記統合監視制御システムに設けられた統合セクションテーブル作成部と、
前記各パステーブルより前記各統合セクションレコードが示すセクションについての前記二つのセクションレコードが示すセクションに同一のデータ信号を流す同一のパスが収容されることを示す二つのパスレコードを検索して、該二つのパスレコードを前記統合セクションレコードが示すセクションに収容されることを示す1個の統合パスレコードに統合して、該統合パスレコードを統合パステーブルに格納する前記統合監視制御システムに設けられた統合パステーブル作成部と、
を具備したことを特徴とするネットワークシステム。 - 前記各専用回線テーブルより前記各統合パスコードが示すパスについての前記二つのパスレコードが示すパスに同一のデータ信号を流す同一の専用回線が収容されることを示す二つの専用回線レコードを検索して、該二つの専用回線レコードを前記統合パスレコードが示すパスに収容されることを示す1個の統合専用回線レコードに統合して、該当号専用回線レコードを統合専用回線テーブルに格納する前記統合監視制御システムに設けられた統合専用回線テーブル作成部を更に具備したことを特徴とする請求項10記載のネットワークシステム。
- 前記故障通知部より通知された前記故障情報がセクションについての故障を示す場合に、前記統合パステーブルよりパスが当該セクションに収容されることを示す前記統合パスレコードを検索して、当該パスに影響故障が発生したと判断する前記統合監視制御システムに設けられた故障解析部を更に具備したことを特徴とする請求項11記載のネットワークシステム。
- 前記故障解析部は、前記統合専用回線テーブルより専用回線が前記影響故障が発生したと判断されるパスに収容されることを示す前記専用回線レコードを検索して、当該専用回線に影響故障が発生したと判断することを特徴とする請求項12記載のネットワークシステム。
- 前記影響故障が発生したことを該当ネットワークに通知する前記統合監視制御システムに設けられた第2故障通知部を具備したことを特徴とする請求項13記載のネットワークシステム。
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