JPWO2005025230A1 - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

少なくとも差分演算器とローカルメモリとを含む複数のプロセッサ(101〜116)が第1の制御ユニット(140)からの単一命令で動作し、第1の制御ユニット(140)から全プロセッサ(101〜116)へデータを伝送するブロードキャストデータバス(160)を備えた第1のSIMD型計算機(100)と、少なくとも乗算器を含む複数のプロセッサ(201〜206)が第2の制御ユニット(240)からの単一命令で動作する1つ以上の第2のSIMD型計算機(200)とを接続し、第1のSIMD型計算機(100)は画像処理における動き検出の処理を行い、1つまたは複数の第2のSIMD型計算機(200)は画像処理におけるDCT、逆DCT、量子化または逆量子化の処理を行う。

Description

本発明は、画像処理装置に関し、特に、MPEG画像圧縮伸張に適用して有効な技術に関するものである。
本発明者が検討した技術として、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)画像圧縮伸張においては、次の技術が考えられる。
ISO/IEC14496−2(MPEG4)、ISO/IEC13818−2(MPEG2)、ISO/IEC11172−2(MPEG1)などの動画圧縮規格では、デジタル化された画像をブロック分割してブロックごとに動きベクトル検出、離散コサイン変換(DCT;Discrete Cosine Transform)、量子化、AC/DC予測を実施し、ハフマン符号化して画像データを圧縮する。
このうち、動きベクトル検出は、画像フレーム中の16×16画素のマクロブロック(シフトブロック)に対して、時間的に前あるいは後の画像フレームのマクロブロック範囲から、現在のフレームと差分がもっとも小さい16×16画素の位置を検出する。そして、その位置ベクトルと差分(フレーム差)を用いて、以後のDCT、量子化、AC/DC予測、ハフマン符号化を実施することにより、高動画圧縮が可能となる。
また、圧縮データの伸張処理は、前記の圧縮と逆の手順、すなわち、ハフマン復号化、AC/DC予測、逆量子化、逆DCTおよび動きベクトル情報から補償画を生成することにより実現する。
また、動画圧縮を含めた画像処理は、比較的単純な計算アルゴリズムの反復が多く、同一命令に対するデータ並列性が大きい。そのため、画像処理の高速化にはSIMD(Single Instruction Multiple Data stream;単一命令複数データ流)型並列計算手法が適することが多い。
SIMD型並列計算アーキテクチャの実現例としては、例えば、汎用型ニューロコンピュータがある。このコンピュータのアーキテクチャは、複数のプロセッサと1つの制御系からなり、制御系が全プロセッサへ共通の命令とデータをブロードキャストして動作する。各プロセッサは、ローカルメモリと演算器(乗算器、ALU、シフタなど)を備えている。制御系は、書き換え可能なプログラムメモリとグローバルメモリを備えている。そして、制御系から全プロセッサにデータを伝達するブロードキャストデータバスと、アドレス信号で指定する任意1つのプロセッサがトライステートバッファを介して制御系にデータを伝達する共通バスとによって、制御系・プロセッサ間のデータの授受が行われる。
制御系がブロードキャストデータバスを介して全プロセッサに伝達するデータとしては、制御系内のメモリ上のデータ、または制御系が共通バスを介して任意の1つのプロセッサから受け取ったデータのうちどちらかを選択することができる。
また、制御系からの命令は、アドレス信号で指定する1つのプロセッサだけを指定して実行させることも可能である。これにより、制御系は各プロセッサのローカルメモリを初期設定することが可能となり、制御系・プロセッサ間の1対N(Nは任意の自然数)のデータ伝送が可能となる。
汎用型ニューロコンピュータにおいて、制御系からブロードキャストされる単一の命令で制御される複数のプロセッサの個々がニューロン(神経細胞)の模倣単位となる。そして、制御系を介して全プロセッサへブロードキャストされる入力データに対して、各プロセッサが個々に持つローカルメモリ内の重み値データを演算することで、ニューラルネットワークの動作を模倣する。すなわち、制御系のプロブラムを書き換えることによって、バックプロパゲーション(誤差逆伝搬)に代表されるニューロアルゴリズムやその他のニューロアルゴリズムなど、あるいはニューロ以外のアルゴリズムを汎用的に並列計算することが可能となる。
前記汎用型ニューロコンピュータを画像処理における動きベクトル検出に適用すると、複数のプロセッサをシフトブロックの計算単位とすることができる。すなわち、1フレーム前の画像上にある動きベクトル検出範囲のシフトブロック(16×16画素の複数)をプロセッサ(複数)のローカルメモリに初期設定する。現フレームの動きベクトル検出画像(16×16画素のマクロブロック)を制御系から全プロセッサへブロードキャストする。各プロセッサは、ブロードキャストされたデータとローカルメモリ内のデータとのフレーム差を演算する。制御系は、全プロセッサのフレーム差を比較することで、最小となるプロセッサに設定したシフトブロックの画像位置を動きベクトル位置として検出することができる。
ところで、前記のようなMPEG画像圧縮伸張の技術について、本発明者が検討した結果、以下のようなことが明らかとなった。
MPEG画像圧縮伸張における動きベクトル検出およびDCT・逆DCTのための演算処理量は非常に膨大である。動きベクトル検出において、もっとも単純な「動き補償フレーム間符号化」では、1フレーム前のマクロブロックの周り±15画素が検出範囲とされ、現フレームのマクロブロックとの比較対照となるシフトブロックは961個存在する。したがって、VGA(画素サイズ;640×480画素)についての演算量は278メガ回以上、1秒間に30フレームの処理で換算すると8ギガ回/秒必要となる。また、DCTおよび逆DCTにおいても、VGAサイズ毎秒30フレーム処理換算で0.8ギガ回/秒が必要となる。
以上の処理を半導体集積回路装置の単一の演算器で行う場合、10ギガオーダの動作周波数が必要となり、そのままデジタルビデオカメラなどの低消費電力で駆動する携帯型家電に実装することは非常に困難である。
また、前記汎用型ニューロコンピュータのアーキテクチャを用いて動き検出を行う場合、各プロセッサのローカルメモリにマクロブロックに対する比較画情報を記憶しておき、マクロブロック情報をブロードキャストし、ローカルメモリ内の情報との差分演算を行えば、各プロセッサで並列動作が実現できる。
また、DCT・逆DCT処理においては、各プロセッサのローカルメモリにブロック単位の差分情報を記憶しておき、DCT・逆DCT係数をブロードキャストすることにより、演算の並列化を実現できる。
しかし、上記の動き検出とDCT処理を1つのSIMD型並列計算機のみで実現する場合、動きを検出したプロセッサの差分ブロック情報結果をDCT処理のために他のプロセッサへ移動する必要が生じ、全体の処理性能が低下する。また、動き検出ではプロセッサ内に差分絶対値演算器が必要であり、DCTでは乗算器が必要となる。したがって、動き検出とDCTを1つのSIMD型並列計算機で処理した場合、差分絶対値演算器と乗算器の両方をプロセッサに内蔵して構成する必要があり、全体のゲート規模が増加する。
そこで、本発明の目的は、MPEG画像圧縮伸張などの画像処理において、回路構成が小規模で、かつ高速に動作させることができる画像処理装置を提供するものである。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、本発明による画像処理装置は、少なくとも差分演算器とローカルメモリとを含む複数のプロセッサが第1の制御ユニットからの単一命令で動作し、第1の制御ユニットから全プロセッサへデータを伝送するブロードキャストデータバスを備えた第1のSIMD型計算機と、少なくとも乗算器を含む複数のプロセッサが第2の制御ユニットからの単一命令で動作する1つ以上の第2のSIMD型計算機とを接続し、第1のSIMD型計算機は画像処理における動き検出の処理を行い、1つまたは複数の第2のSIMD型計算機は画像処理におけるDCT、逆DCT、量子化または逆量子化の処理を行うものである。
また、上記構成において、第1のSIMD型計算機の演算結果は、第2のSIMD型計算機内のプロセッサへ、バッファを介して並列に伝送され、プロセッサは、それぞれ画像のブロック単位で並列に処理を行う。
また、ブロック単位のデータ伝送ごとに、ブロックの属性を示すヘッダ情報(ブロックのずれのベクトル情報、I・P・Bフレーム情報など)を付加することにより、第2のSIMD型計算機の各プロセッサは各ヘッダ情報を判別してブロックに適した処理を効率的に行える構成とする。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
(1)MPEG動画圧縮において、動き検出処理およびDCT・量子化などの処理を各々別のSIMD型計算機で処理するため、各処理に最小限必要な演算器およびローカルメモリで構成することができ、それぞれの処理に必要な性能に見合ったプロセッサ数で画像圧縮処理を実現できる。
(2)動き検出やDCT・量子化などを処理ごとにパイプライン動作で行えるため、性能の向上が図れる。
(3)プロセッサ数が比較的小規模のSIMD型計算機の構成で、MPEGに代表される動画圧縮・伸張などの画像処理が実時間で処理可能となるため、例えばデジタルビデオカメラなどの低消費電力駆動の携帯型家電に実装可能な半導体集積回路(電子部品)で、従来に比べて画素密度の大きい画像処理機能を実現することが可能となる。
図1は本発明の一実施の形態の画像処理装置の構成を示すブロック図である。
図2は本発明の一実施の形態の画像処理装置に含まれるSIMD型計算機100の内部構成を示すブロック図である。
図3は本発明の一実施の形態の画像処理装置において、SIMD型計算機100における動き検出処理手順を示す説明図である。
図4は本発明の一実施の形態の画像処理装置において、SIMD型計算機200におけるDCT・量子化処理手順を示す説明図である。
図5は本発明の一実施の形態の画像処理装置において、SIMD型計算機300における逆DCT・逆量子化処理手順を示す説明図である。
図6は本発明の一実施の形態の画像処理装置を応用したビューアーシステムの構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
まず、図1により、本発明の一実施の形態の画像処理装置の構成の一例を説明する。図1は本発明の一実施の形態の画像処理装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態の画像処理装置は、例えば、画像圧縮システムとされ、SIMD型計算機100、SIMD型計算機200、SIMD型計算機300、バッファ401〜406,501〜506,601〜606などから構成されている。
SIMD型計算機100は、演算器(例えば差分演算器)とローカルメモリとを含む複数のプロセッサ101〜116からなるプロセッサアレイ130と、制御ユニット140などから構成されている。
SIMD型計算機200は、演算器(例えば乗算器)とローカルメモリとを含む複数のプロセッサ201〜206からなるプロセッサアレイ230と、制御ユニット240などから構成されている。
SIMD型計算機300は、演算器(例えば乗算器)とローカルメモリとを含む複数のプロセッサ301〜306からなるプロセッサアレイ330と、制御ユニット340などから構成されている。
SIMD型計算機100とSIMD型計算機200とは複数のバッファ401〜406を介して電気的に接続され、SIMD型計算機100内の制御ユニット140の出力が複数のバッファ401〜406に並列に入力し、バッファ401〜406の出力がSIMD型計算機200内の複数のプロセッサ201〜206に並列に入力している。SIMD型計算機200とSIMD型計算機300とは、複数のバッファ501〜506を介して電気的に接続され、SIMD型計算機200内の複数のプロセッサ201〜206の出力が複数のバッファ501〜506に並列に入力し、バッファ501〜506の出力がSIMD型計算機300内の複数のプロセッサ301〜306に並列に入力している。SIMD型計算機300内の複数のプロセッサ301〜306の出力が複数のバッファ601〜606に入力している。また、バッファ501〜506の出力は、AC/DC予測およびハフマン処理へ、バッファ601〜606の出力は補償画生成処理へ伝送されている。
SIMD型計算機100において、プロセッサアレイ130内の各プロセッサ101〜116と制御ユニット140とは、命令バス150、ブロードキャストデータバス160、プロセッサデータ出力共通バス170などにより電気的に接続されている。SIMD型計算機200において、各プロセッサ201〜206と制御ユニット240とは、命令バス250などにより電気的に接続されている。SIMD型計算機300において、各プロセッサ301〜306と制御ユニット340とは、命令バス350などにより電気的に接続されている。
なお、図1では、SIMD型計算機100〜300は3段で構成されているが、2段または4段以上の構成であってもよい。また、SIMD型計算機100内のプロセッサ101〜116の個数は、16個であるが、いくつであってもよい。また、SIMD型計算機200,300内のプロセッサ201〜206,301〜306並びにバッファ401〜406,501〜506,601〜606はそれぞれ6つ並列であるが、並列個数はいくつであってもよい。
図2に、SIMD型計算機100の詳細な構成を示す。SIMD型計算機100は、制御ユニット140、プロセッサアレイ130の他に複数のメモリユニット121〜129などから構成されている。プロセッサ101〜116内のローカルメモリおよびメモリユニット121〜129は、RAM(メモリ)から構成されている。
プロセッサアレイ130内において、各プロセッサ101〜116はマトリクス状に配置され、各プロセッサ101〜116内のローカルメモリは上下左右の他のプロセッサと接続され、演算データを前後左右へシフトできるようになっている。また、プロセッサアレイ130の端に位置するプロセッサ104,108,112,113,114,115,116のローカルメモリは、プロセッサアレイ130の周りに配置されたメモリユニット121〜129と接続され、メモリユニット121〜129とも演算データをシフトできるようになっている。制御ユニット140と全プロセッサ101〜116内の演算器は、命令バス150およびブロードキャストデータバス160を介して接続され、制御ユニット140から全プロセッサ101〜116へ命令およびデータが出力されるようになっている。全プロセッサ101〜116内の演算器の出力は、トライステートバッファとプロセッサデータ出力共通バス170を介して制御ユニット140と接続され、各プロセッサ101〜116内の演算器の演算データが制御ユニット140へ出力されるようになっている。
各メモリユニット121〜129は隣接する他のメモリユニットと接続され、メモリユニット間でデータをシフトできるようになっている。また、各メモリユニット121〜129と制御ユニット140は、メモリ共通バス180を介して接続されている。
さらに、制御ユニット140は、外部制御(メインCPU)および外部メモリ(画像データ)と接続されている。
次に、図1により、本実施の形態の画像処理装置の動作を説明する。まず、SIMD型計算機100では、画像処理における動き検出処理を行う。そして、SIMD型計算機100は、動き検出処理の結果であるブロックごとの差分情報および動きベクトル情報をブロック単位でバッファ401〜406へ出力する。差分情報および動きベクトル情報をバッファ401〜406へ出力した後、SIMD型計算機100は、次のマクロブロックに対する動き検出処理を行う。
SIMD型計算機200では、プロセッサ201〜206により、画像処理におけるDCT演算を並列に行う。この時、プロセッサ201〜206は、バッファ401〜406内のブロックごとの差分情報を取り込み、DCT演算を行う。次に、その演算結果を基に、SIMD型計算機200はプロセッサ201〜206により量子化の処理を並列に行う。各ブロックのDCT演算および量子化処理終了後、プロセッサ201〜206は、動きベクトル情報とともにバッファ501〜506へ処理結果を並列に出力する。バッファ501〜506内の各ブロックの動きベクトル情報および量子化処理後のデータは、AC/DC処理とハフマン処理が行われ、圧縮データとして出力される。
また、バッファ501〜506の各ブロックの動きベクトル情報および量子化処理後のデータは、補償画生成のためにSIMD型計算機300へ出力される。SIMD型計算機300では、プロセッサ301〜306が各ブロックに対して逆量子化の処理を並列に行う。次に、その処理結果を基に、プロセッサ301〜306は、逆DCT演算を並列に行う。各ブロックの逆量子化処理および逆DCT演算終了後、プロセッサ301〜306は、動きベクトル情報とともにバッファ601〜606へ処理結果を並列に出力する。バッファ601〜606内の各ブロックの動きベクトル情報および逆DCT演算後のデータは、補償画生成処理に使用される。
SIMD型計算機100,200,300では、それぞれの処理(動き検出、DCT演算、量子化、逆量子化、逆DCT演算)がバッファ401〜406,501〜506,601〜606を介して行われるため、パイプライン並行処理が可能であり、全体の処理が高速化される。
なお、本実施の形態では、SIMD型計算機200でDCT演算および量子化処理を行い、SIMD型計算機300で逆量子化処理および逆DCT演算を行っているが、1つのSIMD型計算機でDCT演算、量子化処理、逆量子化処理および逆DCT演算を行ってもよく、あるいは、3つ以上のSIMD型計算機でそれぞれの処理を分担して実行させてもよい。
また、バッファ401〜406,501〜506,601〜606には、演算処理結果やブロックのベクトル情報だけではなく、ブロックごとの属性、例えば比較画と差分処理を行ったか否かなどの情報を書き込むことができ、各プロセッサにてその情報を判断して、それぞれ異なる演算処理を実施することが可能となる。
次に、図3により、SIMD型計算機100における動き検出処理の手順を説明する。図3(a)は全体画像に対するマクロブロック単位の動き検出処理順序を示し、図3(b)はマクロブロックごとの処理フローを示す。
図3(a)に示すように、全体画像(現画像)は、マクロブロック(16×16画素)に分割され、マクロブロックごとに処理される。
図3(b)に示すように、マクロブロックは、輝度(Y0,Y1,Y2,Y3)と色差(U,V)とで構成される。また、Y0,Y1,Y2,Y3,U,Vは、それぞれ8×8色要素で構成される。
マクロブロックに分割した後、マクロブロックごとに動き検出処理を実施する。動き検出処理は、比較画との差分を検出することにより行われる。
したがって、比較画との動き検出処理後の情報は、ブロックY0,Y1,Y2,Y3,U,Vごとの差分値情報(Y0’,Y1’,Y2’,Y3’,U’,V’)と動きベクトル情報となる。
上記のブロック情報は、バッファ401〜406へ出力される。
次に図4により、SIMD型計算機200におけるDCT演算および量子化処理の手順を説明する。
各ブロックY0,Y1,Y2,Y3,U,Vの差分値情報(Y0’,Y1’,Y2’,Y3’,U’,V’)と動きベクトル情報は、バッファ401〜406からプロセッサ201〜206へ並列に入力され、並列に演算処理され、処理結果がバッファ501〜506へ並列に出力される。
次に、図5により、SIMD型計算機300における逆量子化処理および逆DCT演算の手順を説明する。
各ブロックY0,Y1,Y2,Y3,U,Vの処理結果と動きベクトル情報は、バッファ501〜506からプロセッサ301〜306へ並列に入力され、並列に演算処理され、処理結果がバッファ601〜606へ並列に出力される。
次に、図6により、本実施の形態の画像処理装置の応用例を説明する。図6は、本実施の形態の画像処理装置をビューアーシステムへ応用した例である。本システムは、例えば、本実施の形態の画像処理装置700、AC/DC予測ハフマン701、画像メモリ702、表示回路703、モニタ704、ROM705、RAM706、CPU707、IF(インターフェイス)回路708などから構成されている。
画像処理装置700は、画像メモリ702およびAC/DC予測ハフマン701と接続され、画像メモリ702は表示回路703と接続され、表示回路703はモニタ704と接続されている。また、AC/DC予測ハフマン701、ROM705、RAM706、CPU707、IF回路708はそれぞれバスを介して接続されている。IF回路708はメモリカード709と接続されている。
本システムは、デジタルムービーカメラなどで撮影したMPEG画像をモニタやTVへ表示するシステムである。
本システムは、MPEGの伸張のみの処理のため、図1で示した前記実施の形態の画像処理装置のうち、SIMD型計算機300のみの構成で逆量子化と逆DCTを処理する。動き検出、DCT、量子化、逆量子化および逆DCTの処理をそれぞれのSIMD型計算機で別々に処理するため、必要な部分のみのSIMD型計算機で画像処理装置を構成することができ、小型化、低消費電力化が可能となる。
したがって、前記実施の形態の画像処理装置によれば、MPEG動画圧縮では、動き検出およびDCT・量子化などの処理を各々別々のSIMD型計算機で処理するため、各処理に必要な演算器およびローカルメモリで構成することができ、それぞれの処理に必要な性能に見合ったプロセッサ数で画像圧縮処理を実現することができる。また、動き検出やDCT・量子化などを処理ごとにパイプライン動作で行うことができるため、性能の向上を図ることができる。
また、プロセッサ数が比較的小規模のSIMD型計算機の構成で、MPEGに代表される動画圧縮・伸張などの画像処理が実時間で処理可能になるため、従来に比べて画素密度の大きい画像処理機能をデジタルビデオカメラなどの低消費電力で駆動する携帯型家電に実装可能な半導体集積回路装置(電子部品)により実現することが可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、MPEGの動画圧縮・伸張について説明したが、これに限定されるものではなく、他の画像圧縮・伸張についても適用可能である。
以上の説明では、主として本発明者によってなされた発明をその属する技術分野である画像処理に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、その他の画像処理、音声処理を始めとする行列演算を含む計算アルゴリズムを処理する電子機器全般などに適用することも可能である。
以上のように、本発明にかかる画像処理装置は、例えば、デジタルビデオカメラ、ビデオデッキ、情報端末などの動画圧縮・伸張を行う電子機器に用いるのに適している。また、その他の画像処理、音声処理を始めとする行列演算を含む計算アルゴリズムを処理する電子機器全般に応用可能である。

Claims (6)

  1. 差分演算器とローカルメモリとを含む複数の第1のプロセッサと、前記第1のプロセッサを制御する第1の制御ユニットと、前記第1の制御ユニットからすべての前記第1のプロセッサへデータを伝送するブロードキャストデータバスと、を有する第1のSIMD型計算機と、
    乗算器を含む複数の第2のプロセッサと、前記第2のプロセッサを制御する第2の制御ユニットと、を有する一つまたは複数の第2のSIMD型計算機と、を備え、
    前記第1のSIMD型計算機は、前記第1の制御ユニットからの単一命令により複数の前記第1のプロセッサが並列に動作し、画像処理における動き検出の処理を行い、
    前記第2のSIMD型計算機は、前記第2の制御ユニットからの単一命令により複数の前記第2のプロセッサが並列に動作し、画像処理における離散コサイン変換、逆離散コサイン変換、量子化または逆量子化の処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1記載の画像処理装置であって、
    前記第1のSIMD型計算機と前記第2のSIMD型計算機は、複数のバッファを介して接続され、前記第1のSIMD型計算機と前記第2のSIMD型計算機は、それぞれパイプライン並行処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2記載の画像処理装置であって、
    前記第2のSIMD型計算機が複数の場合に、複数の前記第2のSIMD型計算機は、それぞれ複数のバッファを介して接続され、前記第1のSIMD型計算機と複数の前記第2のSIMD型計算機は、それぞれパイプライン並行処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項2記載の画像処理装置であって、
    複数の前記バッファは、前記第1のSIMD型計算機の演算結果を前記第2のSIMD型計算機内の複数の前記第2のプロセッサへ並列に転送することを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項3記載の画像処理装置であって、
    複数の前記バッファは、前段の前記第2のSIMD型計算機の演算結果を後段の前記第2のSIMD型計算機内の前記第2のプロセッサへ並列に転送することを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
    前記第1のSIMD型計算機と1つまたは複数の前記第2のSIMD型計算機の間で転送されるデータには、ブロック単位のデータ転送ごとにブロックの属性を示すヘッダ情報が付加されていることを特徴とする画像処理装置。
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