JP2002532810A - 画像処理機能および制御のためのプログラム式並列コンピュータ - Google Patents

画像処理機能および制御のためのプログラム式並列コンピュータ

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JP2002532810A
JP2002532810A JP2000588733A JP2000588733A JP2002532810A JP 2002532810 A JP2002532810 A JP 2002532810A JP 2000588733 A JP2000588733 A JP 2000588733A JP 2000588733 A JP2000588733 A JP 2000588733A JP 2002532810 A JP2002532810 A JP 2002532810A
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トッド イー. ロックオフ,
ロバート ラング,
マリー ワレス,
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules

Abstract

(57)【要約】 画像データを生成するセンサを含むデジタルカメラ。この装置は、感受された画像データを処理するための並列プロセッサをさらに含む。プログラム式並列計算回路は、生成された画像データに対する計算集約的画像処理機能を達成する。半導体効率的プログラム式並列計算構成を使用して、性能対ハードウェアコスト比をデジタル画像装置において最大化し、同時にデジタル画像製品の範疇内またはそれをまたがる範疇において高度な機能的柔軟性および製品多様性を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (関連出願) 本出願は、1998年12月15日に出願された、Todd E.Rocko
ffによる「I−Cashed SIMD Based Digital Im
aging Apparatus」という名称の米国仮特許出願第60/112
,410号に対する優先権を主張する。
【0002】 (技術分野) 本発明は、デジタルカメラに関し、特に、プログラムされた並列コンピュータ
を用いて、画像操作機能を達成するデジタルカメラに関する。
【0003】 (背景) デジタルカメラは、アマチュアにもプロにも、機能性、信頼性、利便性、およ
びコスト性において有意な利益を提供している。例えば、感光フィルムの場合は
典型的には、画像を見るためにはフィルムを化学的に現像しなければならず、処
理に時間およびコストがかかる。一方、デジタルカメラの場合、カメラ上のLC
Dを通じて画像を直接見ることができ、画像をコンピュータで見てカラープリン
タで印刷し、またはインターネットで画像を共有することもできる。このような
利点があるのにも関わらず、デジタルカメラは、カメラの全販売量のごくわずか
だけを占めているに過ぎず、消費者に行き渡っている商品というよりも、まだま
だ目新しい商品のままでいる。このようなデジタルカメラ技術の採用が伸び悩ん
でいる状況は、現在のデジタルカメラの特徴である、かなり高額のコストおよび
低画質に起因している。
【0004】 画像シーケンス(映像)のデジタル処理は、静止画像を処理する場合よりも、
さらにコンピュータ集約型である。リアルタイムでデジタル映像の処理を行う場
合、1秒あたり30フレームを処理することとなり、これは、静止画像を処理す
る場合よりも数十倍の能力がコンピュータに要求される。今日、デジタル映像は
、遠隔会議と、DVDおよびカムコーダー等の消費者製品に用いられているもの
の、比較的低画質でありまたコストも高いため、デジタル映像が主流となるのは
、静止画像のデジタル写真技術が主流となる将来よりも、ずっと先のことになり
そうである。
【0005】 同様に、一般的なデジタル画像アプリケーションの場合、従来からのソリュー
ションは場当たり的であり、通常はアプリケーション専用の高価なハードウェア
回路を用いて、特定のコンピュータ集約型の画像機能を行う。例えば、図1は、
Milpitas,CaliforniaのLSI Logicによって製造さ
れた「Single Chip for Digital Camera」(D
CAM−101)のブロック図である。図1から分かるように、DCAM−10
1では、γ補正、色スペース変換およびJPEG符号化および復号化に対し、別
個のハードウェア回路を用いている。図2は、別の(汎用)デジタルカメラ画像
処理ソリューションのブロック図であり、図2では、複数の画像処理機能の各々
に対し、別個のハードウェア回路が備えられている。このようなデジタル画像機
能間における「裂け目」は、デジタルカメラの普及の足かせとなっている。なぜ
ならば、このような「裂け目」のために、製品同士で画像データを交換すること
ができず、また、製品の製造業者も、規模の経済による利益のほんの一部分のみ
しか享受できないでいるからである。
【0006】 さらに、デジタルカメラ画像処理機能が(特定のハードウェア回路とは対照的
に)プログラムされ、かつ、デジタル画像処理機能が並列コンピュータ用にプロ
グラムされたとしても、従来のプログラムされた画像プロセッサでは、1つの画
像の走査線において画素毎に1つの処理素子を用いている。例えば、Allan
L.Fisher、Peter T.HighnamおよびTodd E.R
ockoffによる「A Four−Processor Building
Block for SIMD Processor Arrays」(IEE
E Journal of Solid State Circuits、vo
l.25、No.2)(1990年4月、369〜375ページ)を参照された
い。このFisherによる論文では、走査線アレイプロセッサ(SLAP)ア
ークテクチャが開示されている。このSLAPは、デジタルカメラ用途ではない
ものの、同報通信命令によって単一命令多重データ(SMID)様式で制御され
る、プロセッサ(処理素子または「PE」)の線状アレイからなる。図3は、S
LAPのトポロジーをまとめたブロック図である。走査線データは、走査線内の
各画素の1段について、画素データシフトレジスタ302の段に連続的にシフト
され、次いで、同報通信命令に基づいて並列に動作するPEのうちPE1からP
EPまで、並列に転送される。
【0007】 図4は、画像データをSLAP内のPEに割り当てる様子を示すブロック図で
あり、図5A〜5Eは、SLAP内の3段のパイプライン動作を示す。従来のS
LAPトポロジーでは、残念ながら、処理対象の画像の解像度が高いほど、必要
なプロセッサの数も多くなり、しかも、多くのプロセッサは、デジタルカメラの
ような携帯型デバイスの用途において供されていない。
【0008】 (要旨) 本発明は、デジタルカメラ装置である。本装置は、画像データを生成するセン
サを含み、感知した画像データを処理する並列プロセッサも含む。コンピュータ
集約型画像処理機能を達成する、プログラムされた並列計算回路は、生成された
画像データ上で機能する。プログラムされた、半導体を用いた効率的な並列計算
構造を用いて,本発明は、デジタル画像処理装置におけるハードウェアのコスト
に対する性能比を最大限に高め、また、デジタル画像処理製品のカテゴリにわた
って、機能の柔軟性と製品の多様性とを可能にする。特定の実施形態において、
プログラムされた並列計算構造は、命令キャッシュ型のSIMDコンピュータで
ある。
【0009】 本発明の別の局面によれば、画像データを処理する並列コンピュータは、画像
の走査線中の画素よりも少ない処理素子で、画像データの処理を行う。
【0010】 (詳細な説明) 本発明の大まかな局面によると、デジタルカメラの画像処理機能は、プログラ
ムされた並列コンピュータによって行われる。本発明のこの局面の基礎をなすが
、これまで完全には利用されてこなかった重要な観測結果は、デジタル撮像機能
が、スケーラブルな並列データ(scalable data−paralle
l)であるということである。撮像機能は、この特性によって、何ダース、また
は何千もの処理素子(PE)を組み込むプログラムされた並列コンピュータの効
率的な実現に適用されるようになる。効率の1つの尺度として、並列コンピュー
タによって表される単一のプロセッサにわたるスピードアップがある。N−PE
並列コンピュータの最大効率は、Nである。
【0011】 画像処理機能のために、プログラムされた並列コンピュータを採用するデジタ
ルカメラの実施形態を、図6に示す。図6を参照すると、画像は、レンズ602
を通って、画像に対応する複数のアナログ信号を発生する電荷結合デバイス(C
CD)のようなセンサ604にフォーカスされる。アナログ信号は、A/Dコン
バータ回路606を通過して、デジタル化されたバーションの画像を生成する。
A/Dコンバータ回路606からのデジタル画像(画素)データは、マルチプレ
クサ610を介して並列コンピュータ608の入力データポート612に提供さ
れる。デジタル化された画素データは、並列コンピュータ608によって処理さ
れ、その後、並列コンピュータ608は、処理されたデータを、並列コンピュー
タ608の画像データ出力ポート614に提供する。さらに、画素データは、並
列コンピュータ608によって処理されて、画像獲得を制御するように、デジタ
ルカメラ自体を制御し得る。
【0012】 並列コンピュータ608の出力データポート614、および並列コンピュータ
608の入力データポート612(マルチプレクサ610を介する)は、バス6
16に接続されている。様々な他の回路も、バス616から提供される。これら
の回路には、マイクロプロセッサ618(ROM620およびRAM621が関
連付けられている)、外部デバイスへの汎用I/O回路622、パーソナルコン
ピュータのシリアルポートへのシリアルI/O回路624、液晶ディスプレイ6
32への電気的インターフェース630、およびテレビへのNTSC/PAL映
像デジタル−アナログコンバータインターフェース634が含まれる。また、バ
ス616は、並列コンピュータ608の制御/ステータスポートに接続され、画
像センサ604を制御するため、電気的インターフェース636にも接続されて
いる。
【0013】 最終的に、また、並列コンピュータ608は、DRAM640(または、他の
RAM)にインターフェースするメモリコントローラ638、ならびにマルチチ
ップPE間(「PE」は処理素子)通信ネットワークにインターフェースするP
E間通信インターフェース642を含む。概して、並列コンピュータ608は、
PE間通信ネットワークによって接続される多数の処理素子PEからなる。並列
コンピュータ608の範囲内のPE間通信ネットワークの特定のトポロジーは、
通常、並列コンピュータアーキテクチャの重要な特性として考えられるが、本発
明のこの局面の中心ではない。しかし、デジタル撮像アプリケーションにおいて
、並列コンピュータ608にとって適切であると思われるトポロジーは、例えば
、走査線アレイプロセッサ(SLAP)のような線状のアレイである。再度、S
LAPの背景について、Allan L.Fisher、Peter T.Hi
ghnam、Todd E.Rockoff、「A Four−Process
or Building Block for SIMD Processor
Arrays」、IEEE Journal of Solid State
Circuits、Vol.25、No.2、1990年、4月、369〜3
75頁を参照されたい。
【0014】 並列コンピュータ608は、様々な画像解析、操作および拡張した機能を実現
し得る。提供される機能の組、画像のサイズ、機能アプリケーションの速度が、
デジタル撮像製品を区別するための主な基準となる。並列コンピュータ608が
(例えば、ハードウェアにより実現されるASICとは異なり)プログラムされ
るので、デジタルカメラの画像処理機能が効率的に実行されるだけでなく、デジ
タルカメラ機能の開発およびアップグレードが、ずっと簡略化される。
【0015】 供給され得る撮像タスクには、画像センサ特性(解像度、アスペクト比、画素
の形、その他を含む)の補償、画像ディスプレイ特性(解像度、アスペクト比、
画素の形、その他を含む)の補償、色補正および色空間変換、画質の向上、向上
したビューファインダディスプレイの発生、格納および/または通信のための圧
縮および解凍、画像通信のための暗号化および解読、その他が含まれる。
【0016】 背景において説明されたように、SLAPは、水平画像次元に沿って画素ごと
に1つの段が提供される、画像データシフタを提供する。SLAPの概念は、画
像センサのシリアル走査出力特性に、十分に適合する。SLAPの概念によって
、1つの出力画素の走査線がシフトアウトされ、第2の走査線の出力値が計算さ
れ、画像センサデータの第3の走査線が並列コンピュータにシフトされて処理さ
れる、安価な3段画像データパイプラインが作製される。
【0017】 並列コンピュータ608を有するデジタル撮像装置において実行され得るいく
つかの関数を、以下に挙げる。例示した関数の順序がプロセッサ出力614での
処理された画像データへのセンサ604の出力に影響するので、その順序で挙げ
られる。
【0018】 1)画素データ補正 画像センサ604から受信したデジタル画素データに適用される関数 a)画素トリミング 画素トリミングは、個別の画素について既知の較正値を必要とする。画素ト
リミングは、センサアレイにおける個別の素子について不完全な応答特性を補償
する、感知した画素値を変換する。較正情報は、既知の画像(例えば、レンズキ
ャップの内部に提供され得るような画像)への応答を測定することによって入手
される。画像における各画素についての画素トリミングは、対応する画像センサ
素子についての感知された画素値および較正値のみの関数である。
【0019】 b)ガンマ補正 ダイナミックレンジにわたる画像センサの応答特性は、人間の眼の応答特性
とは異なる。ガンマ補正によって、測定された画素値を、非線形的に変換して、
画素値の最下位ビットの主観的な大きさを最大化する。画像における各画素につ
いてのガンマ補正は、感知された画素値および応答曲線の所望の形のみの関数で
ある。目標応答曲線は、全ての画素の間で共通であり、画像ごとに異ならない。
【0020】 c)色空間変換 画像センサは、典型的には、原色(RGB)のそれぞれの強度の整数の値を
表す。線形代数の観点から見ると、「基準ベクトル」R、G、およびBは、直交
しない。この観測結果は、画素のR値を変化させることによって、GおよびB値
が変化することを意味する。画像処理について、一般的に利用される、より効率
的な表現は、YCbr空間に基づく。ただし、Yは、画素の純粋な輝度(明度)
を表し、CbおよびCrは、2次元カラー平面における画素の位置を表す。YCb
rは、直交基準ベクトルである。RGB画像からYCbr画像への変換は、画
像における各画素で、3×1ベクトルを3×3変換マトリクスで掛けることを必
要とする。各画素についての色空間変換は、感知された画素値および変換マトリ
クスにおける値のみの関数である。変換マトリクス値は固定され、全ての画素に
ついて共通である。
【0021】 2)画像最適化:シーン分析(scene analysis)および操作 出力画像の質を改善するための知覚した画像の調整 a)オーバーサンプリング(デジタルズーム) 画像センサから得られる解像度よりも高度の解像度の画像が所望される場合、
補間プロセスにより、知覚した画素の間にある「画素」に対する値を生成するこ
とが可能である。従来のデジタルカメラは、一次補間を適用するので、各画素が
近傍の画素の重みつき平均により置換される。本発明の1つの局面は、並列コン
ピュータの能力を利用して、より高次の補間アルゴリズムを適用することである
【0022】 b)デジタル画像の安定化 デジタル画像の安定化により、静止シーンをフレーミングする場合のビデオカ
メラの動きを補償する。ビデオカメラの動きにより、画素をフレームからフレー
ムへとシフトすることで補償することができるオフセットが作成される。フレー
ムからフレームへの動きの推定については、MPEG機能の項目において下記で
述べる。動きベクトルがある場合、各画素に関するデジタル画像の安定化は、動
きベクトル、および前のフレーム内の対応する画素を中心とする限られた範囲の
近隣の画素の値の集合のみの関数である。
【0023】 c)高度な機能(例えば、ブリンキングの除去およびフレーミング) 画像を理想的な瞬間および理想的な方法で捕捉することを可能にする機能は、
画像をメモリに記録する電子シャッターの起動前に、撮像デバイス内で実行され
る。このような機能は、特定のシーンの種々の特性を分析し、画像の捕捉方法を
決定する。このような機能自体の定義は本発明の範囲を越え、このような機能が
、計算集約的スケーラブルデータ並列計算(compute−intensiv
e scalable data parallel computation
s)を高速で実行することを必要とする場合がそれに当たるであろう。
【0024】 3)JPEG圧縮 ビットで測定される画像表現を最小化する、広く採用された基準を意味する。
JPEGには、いくつかの動作モードがあり、元の画像センサのデータの全てを
保持する「無損失」のもの、およびなんらかの情報を取り除くために、復元され
た圧縮画像が元の画像とは異なる「損失」のものがある。JPEGの損失モード
の基礎をなす精神−視覚原理(psycho−visual principl
e)とは、人間の目が、画像の高い空間周波数成分に対しては感度が低いことで
ある。換言すれば、いくぶんしみがある画像が提示された場合、人間の目は端部
の情報を強調する。JPEG基準の損失モードは、画像の空間周波数スペクトル
を解析し、次いで、より高い周波数成分から分解能(resolution)を
選択的に取り除くことにより機能するので、画像のより簡潔な表現を可能にする
。所与の画素に関するJPEG圧縮時に生成される中間結果が、その所与の画素
が存在する範囲の8×8個の画素ブロックのみの関数として判断されるように、
JPEC圧縮における計算作業の大半が、8×8個の画素ブロックに適用される
【0025】 a)ラスター−ブロック変換 第1の工程では、画像センサからの線ごとの(ラスター)走査出力を、JPE
G演算(JPEG operations)に適した8×8個のブロック表現に
割り当てる。画像全体がメモリ内に格納されていれば、ラスターブロック変換が
、格納された画素の値に適切にアクセスすることにより達成される。オンライン
でのラスターブロック変換は、16本の走査線の画素の値をバッファリングする
ことを必要とし、8×8個のブロックが、8本の走査線のラスターデータが受信
後にのみ、変換器の出力で利用可能となる。このようなバッファリングは、SL
APスタイルの線形アレイコンピュータで容易に達成される。
【0026】 b)ブロック離散コサイン変換(DCT) 8×8個の画素ブロックに適用されるDCTは、信号処理機能に類似しており
、最も計算集約的な機能のうちの1つである。DCTは、色の空間表現の値を周
波数表現に変換する。この周波数表現は、高周波数情報の解像度が人間の目にと
っては、低周波数情報ほど重要ではないというJPEG圧縮の精神−物理原理を
適用するキーである。
【0027】 8×8のDCTは、以下の等式により求められる。
【0028】
【数1】 Gregory K.Wallaceの「The JPEG Still P
icture Compression Standard」、Communi
cations of the ACM、vol.34、no.4、1991年
4月、30〜44頁を参照。
【0029】 2−DのFFTと同様に、ブロックのDCTは分離変換である。これは、8×
8のDCTが、コラム上の8個の1−DのDCTと、ロー上の別の8個の1−D
DCTから構成されることを意味する。8個のエレメントから成る1−DのD
CTは、約20の乗算/加算工程を必要とすることが推測される。それゆえ、8
×8のDCT内の乗算/加算工程の数は、以下の等式で求められる。
【0030】
【数2】 c)量子化 量子化工程では、JPEGアルゴリズムが、正確な判断により、破損させない
方法で圧縮画像から情報を取り除く。画像内の全てのブロックに共通する量子化
パラメータQ(u,v)の集合が与えられると仮定し、量子化が、各8×8個の
画素ブロックの各係数に適用される。この量子化アルゴリズムは、以下のとおり
求められる。
【0031】
【数3】 この等式は、量子化が画素ごとに1つの除算を必要とすることを示唆する。
【0032】 d)差分パルス−コード変調 DCTのDC(ゼロ周波数)パラメータF(0,0)は、画像全体に渡って異
なってコード化される。この工程は、隣接する画素ブロック内の相互連絡(co
mmunication)を必要とする。
【0033】 e)エントロピーコーディング 量子化DCT係数は、例えば、ハフマンコードを適用することにより、簡潔に
表わされる。エントロピーコーディングには2つの工程があり、第1のブロック
内の工程では、係数が割り当てられたシンボルであり、ブロック内およびブロッ
ク間の工程では、シンボルがビットの可変長シーケンスに変換される。第1の工
程が画素ブロック間での相互連絡を必要としない一方で、第2の工程は隣接する
画素ブロック内での相互連絡を必要とする。
【0034】 4)MPEG圧縮 MPEGは、ビデオ画像に通常適用される圧縮基準である。MPEGの中核は
、JPEGアルゴリズムと同一のものであり、DCTにより達成される周波数領
域情報の量子化に依存し、目につかない方法で、圧縮画像から情報を取り除く。
MPEGは、単一のシーンの一連のビデオ画像が大量の共通情報を共有するとい
う見解を採用する以下のさらなる機能を定義する。
【0035】 a)動き推定 動き推定の目的は、所与のビデオフレーム内の、所与の画素ブロックについて
、その画素ブロックが、先行するフレーム内の「どこから来た」のか、および、
以降のフレーム内の「どこに行く」のかを判定することである。オブジェクトが
オクルージョンを起こすことなく移動するか、またはカメラが移動する場合、画
像内の可視オブジェクトのパッチに関連する画素ブロックが動いているように見
える。
【0036】 動き推定は、概して、64×64マクロブロックに基づいて行われ、現在のフ
レーム内の所与のマクロブロックと隣接するフレーム内の隣接するマクロブロッ
クとの間の最小差分の計算を試みる。空間的(1つの隣接フレーム内)および時
間的(検索されるフレームの数)の両方について、検索の範囲は、利用可能な処
理能力によって制限される。
【0037】 動き推定は、画素間の局所的な伝達のみを必要とし、その有効性は、充当され
た処理能力に比例する。
【0038】 したがって、(今後20年内に消費者が利用可能な)いかなる処理能力も、そ
の要件を満たさないであろうという点で、MPEG圧縮は、任意に計算上要求さ
れるアプリケーションのうちの1つであるようといえる。
【0039】 5)表示インターフェース630 いくつかの従来のデジタルカメラは、LCDパネル632等のLCDパネルを
管理する回路を含む。
【0040】 a)アンダーサンプリング(Under−Sampling) 利用可能なLCDの画素解像度は、しばしば、画像解像度よりも低い。従
来のカメラは、センサ604の出力内のさらなる画素を無視することによって、
または、おそらく単純平均を行うことによって、画像のアンダーサンプリングを
行う。アンダーサンプリングは、隣接する画素間のみの伝達を要求する局所アル
ゴリズムである。
【0041】 b)色空間変換 LCDパネルは、画像操作アルゴリズムに便利なYCbr値を入力としな
い。したがって、表示のために画素値を変換してRGB表示に戻すために、逆変
換を行う。この変換は、各画素について、3×1ベクトルに3×3マトリクスを
乗算することを要求する。
【0042】 c)LCDディスプレイは、しばしば、エイリアジング(「ギザギザ線」
)が多く見られる。アンチエイリアジングアルゴリズムを適用して、「最もよく
見える」LCDパネル画像を達成する。
【0043】 上の説明は、従来のスチルデジタルカメラおよびムービングデジタルカメラに
おいて有用なデジタル撮像アルゴリズムの(もし全てでないなら)多くは、拡張
可能であり、かつ、データパラレルであるという前提を築く。この所見は、デジ
タル撮像製品の広範な多様性が、拡張可能で、データパラレルなアルゴリズムを
実現するという主張の根拠となる。そのようなアルゴリズムは、パラレルインプ
リメンテーションに対して忠実である。
【0044】 1群の固定関数(fixed−function)回路を、プログラムされた
並列コンピュータと置換することにより、カメラの機能の柔軟性が向上し、さら
なる機能を開発するのに必要な時間が最小化される。
【0045】 固定関数回路におそらく対費用効果の高い代替物を提供することに加えて、本
発明は、以下の価値ある機能上の性能を可能にする: 1)画像品質に欠損のない完璧な画像センサよりも製造費用の低い完璧で
ない画像センサを受容することによる、最適な画像品質のための自動センサ較正
。したがって、カメラ製造者は、比較的低コストの画像センサを組み込むことに
よりコストを低減できる。
【0046】 2)広範なセンササイズおよび画像フォーマットを受容する性能。
【0047】 3)カメラのユーザに、広範囲の値にわたって、画像解像度よりも圧縮比
を優先させる性能。
【0048】 4)コンピュータグラフィクスの分野からの補間アルゴリズムを適用して
、(従来のデジタルカメラにおいて使用される比較的品質の低い最近傍線形補間
と比べて)比較的高い品質のデジタルズームを達成する性能。
【0049】 5)スチルカメラおよびビデオカメラについての機能を、高い対費用効果
で実行する性能。スチルカメラのアプリケーションにおいて、ビデオカメラにお
ける多量のデータ処理に割り当てられるはずのさらなる処理能力を、画像品質を
最適化するために使用する。1つの例として、圧縮、解凍、および誤差計算から
なる背景処理を連続して実行して、現在の撮影コンテクストについての最適な量
子化テーブルを経験的に決定することが挙げられる。
【0050】 6)最もよく見えるLCDパネル画像を達成すること。
【0051】 7)汎用の表示装置に必要とされるような、任意のデジタル画像ファイル
もしくはストリームフォーマットおよび圧縮規格をインポートする一般的な手段
を提供すること。
【0052】 8)汎用の画像キャプチャ装置に必要とされるような、任意のデジタル画
像ファイルもしくはストリームフォーマットおよび圧縮規格をエクスポートする
一般的な手段を提供すること。
【0053】 9)所与のデジタル撮像製品のカテゴリーにおいて、急速に発展する規格
を、製品の製造者が素早く受容する一般的な手段を提供すること。
【0054】 10)製品の製造者がソフトウェア内の製品機能の追加または削除を行う
一般的な手段を提供すること。それにより、製品系列の製造者における規模の経
済の増大について、関連するデジタル撮像製品の完全な製品系列が、1つのデジ
タル撮像チップに影響を及ぼすことができる。
【0055】 本発明の別の局面(その実施形態を図7および図8に示す)によると、米国特
許第5,511,212号(「‘212号特許」)に記載されるように、並列コ
ンピュータ608は、命令キャッシュを有するSIMDコンピュータとして設け
られる。本明細書中、‘212号特許全体を参考として援用する。‘212号特
許は、SIMDコンピュータを設けて性能(1秒あたりの集合画素動作数で測定
)対ハードウェアコスト(チップ面積単位で測定)の比を最大化する1つの方法
を開示している。
【0056】 概して、小型デジタル撮像製品は、マイクロコントローラ618(図6参照)
を内蔵し、さまざまなシステム機能を調整する。この局面によると、マイクロコ
ントローラ618(場合によっては「マイクロプロセッサ」または「埋込型マイ
クロプロセッサ」と呼ばれる)は、命令キャッシュ型SIMDコンピュータ用の
システムコントローラとして機能する。マイクロコントローラバス616は、グ
ローバル命令同報通信ネットワークおよび応答ネットワークの両方として機能す
る。‘212号特許および図7および図8に開示されているように、1つのPE
モジュールに対して、ローカルコントローラ705が1つ設けられる。ここで、
各PEモジュールは複数のPEを内蔵している。システムにおけるPEモジュー
ルの数は、デジタルカメラ処理装置を実現するために使用されるVLSI実装技
術によって規定される、要求されるPEの合計数、PEの論理的な複雑度、およ
び等時領域(isochronous region)のサイズ等のパラメータ
に依存する。
【0057】 図7は、単一モジュール命令キャッシュ化SIMDコンピュータを示し、図8
は、マルチモジュール命令キャッシュ化SIMDコンピュータを示す。(図7の
コンピュータの要素を図8中において繰り返しており、複数の要素を添字「a」
および「b」によって示している)。
【0058】 以下の有用な能力が可能になる。
【0059】 1)本装置は、単一チップまたは複数チップのいずれにおいても実現可能であ
る。単一チップは、静止画カメラまたはローエンドのビデオカメラに適しており
、一方、非常に高性能なカメラにおいては単一チップを複数用い得る。
【0060】 2)本装置は、デジタルカメラ処理装置を実現するために用いられる任意のV
LSIインプリメンテーション技術において、性能対ハードウェアコスト比を最
大化する。
【0061】 3)本装置は、低コストCMOS画像センサとの一体化に適している。
【0062】 命令キャッシュ化SIMDコンピュータは、’212号特許によく記載されて
いるため、図7および8の大部分は詳細には示していない。画素データシフタ7
02には、本チップを複数有するシステムの作製を容易にするために、外部イン
ターフェース(例えばローカル外部メモリインターフェース704)を追加して
いる。各PEは画像演算に対して特化されている。適切なPEの一例は、SIM
D動作に必要なコンテキスト管理および通信インターフェース回路ならびに12
8ワードレジスタファイルとともに16ビットALUを有するものである。
【0063】 計算集約的機能(上記「背景」部分において列挙したもののすべてを含む)の
大部分の特徴は、各画素がその空間的に近隣に位置する画素の関数として決定さ
れるように、出力画像の生成を行うことである。このような関数は、各画素にお
いて適用される(通常かなり簡潔な)命令のシーケンスとして記述される。この
場合、ローカル命令ブロードキャストネットワーク706を介してPEのアレイ
に送信される命令ストリームは、かなり繰り返しが多くなる。なぜなら、各画素
において共通の命令シーケンスが繰り返されるからである。SIMD命令キャッ
シュ708の使用は、このような場合において非常に効果的である。
【0064】 PE間の通信のためのリニアアレイトポロジーは、シリアル出力を有するよう
に構成されたセンサデバイスから散集した画像データによく適合する。しかし、
リニアアレイトポロジーは必ずしも必要な選択ではない。単一チップ内において
センサが処理装置とともに集積化されれば(これは半導体製造技術の進歩により
可能となるであろう)、チップ内により広いインターフェースが可能になること
により、2次元PE間通信ネットワークトポロジーが好ましくなる。
【0065】 引き続き図7および8を参照して(図6も参照する)、埋め込みマイクロプロ
セッサ618は、命令キャッシュ化SIMDコンピュータのシステムコントロー
ラとして機能する。図示した命令キャッシュ化SIMDコンピュータは、図3に
示すリニアアレイPE間通信トポロジーを仮定しているが、リニアアレイトポロ
ジーは不可欠な選択というわけではない。本発明の一実施形態によれば、画素デ
ータシフタ702は1走査線の画素毎につき1つの段を有する一方で、図7およ
び8の「走査線アレイプロセッサ」部分(図9により詳細に示す)は、1走査線
の画素毎につき1つ未満のPEを有する。換言すれば、各PEは、1走査線のう
ち1つ以上の画素−−画素「刈り取り列(swath)」−−を処理する。
【0066】 図9を例として用いて、画素データシフタ902は、対応するPE(PE1、
PE2およびPE P)の刈り取り列(904a〜904c)に分割され、各刈
り取り列の画素データは、対応する刈り取り列バッファ(それぞれ906a〜9
06c)に転送される。次に、各PE(PE1〜PE P)は、対応する刈り取
り列の画素に対して動作する。いくつかの実施形態において、各PEに割り当て
られる画素刈り取り列の幅をアプリケーションに応じてプログラミング可能にす
るために、パラメータL(PE毎についての走査線毎の画素数)は変更可能にさ
れる。
【0067】 図7および図8の実施形態におけるPEへの画素データの割り当てを理解する
ために、例えばセンサ走査線毎につき1024個の画素が存在し、かつ命令キャ
ッシュ化SIMDコンピュータ中に16個のPEが存在すると仮定する。この場
合、各PEに対して、8画素ブロック(64画素)幅である画像刈り取り列が割
り当てられる。この例において、メガピクセル画像を格納できるためには、毎画
素2バイトとして、128KBのPE毎オンチップDRAMが必要である。チッ
プ上に16個のそのような画像フレームを格納するためには(これは単一チップ
MPEG符号化に必要であり得る)、計32MB(256Mb)のオンチップR
AMが必要となる。
【0068】 1走査線の処理用に画素数よりも少ない数のPEを設けた別の実施形態を、図
11に示す。図11の実施形態の画素データシフタ1002は、各PEに対応し
て(図7および図8の実施形態におけるように各画素に対応するのではなく)1
つの段を有する。各段は1画素を保持し得る。大部分の場合において、走査線幅
は、その走査線についてのPEの数を超えるため、各PEは複数の画素を処理す
る。これは、受け取った各画素を別の画素を受け取る前に処理することか、必要
な数の画素が到着するまで画素をローカル的に格納(すなわちPEがローカル的
に利用可能であるように)することによってなされる。
【0069】 引き続き図11を参照して、画素データシフタ1102は、その前段において
入力走査線配列バッファ(SLOB)1103を有し、その後段において出力S
LOB1104を有する。各SLOB1103、1104は、少なくとも2走査
線分の画素を保持するために十分なメモリを有している。第1の走査線が入力S
LOB1103のメモリにセーブされた後、入力SLOB1103はこれに対し
て再配列を行う。再配列中に、第2の走査線が入力SLOB1103のメモリに
セーブされる。一実施形態において、走査線の画素は連続的なメモリ位置にセー
ブされ、メモリは「順番と異なって(out of order)」読み出され
ることにより、同一PEに全ての近隣画素が供給されるようにする。
【0070】 例えば、一実施形態において、4つのPEが16個の画素走査線を処理するの
であれば、PE0は番号0〜3の画素を得、PE1は番号4〜7の画素を得、P
E2は番号8〜11の画素を得、PE3は番号12〜15の画素を得ることにな
る。しかし、入力SLOB1103が画素を再配列することにより、画素データ
シフタ1102は、画素を0、4、8、12;1、5、9、13;2、6、10
、14;3、7、11、15の順番で保持する(これがPEに画素が供給される
べき順番であるため)。各PEについて「進み幅(stride)」は一貫して
4であることに留意されたい。画素データはPEによって処理された後、画素デ
ータシフタ1102の出力に設けられた出力SLOB1104によって再配列さ
れる。
【0071】 PEの数が均等に走査線毎の画素数に分割され得ない場合には再配列はより複
雑になる。この場合、「余分な」画素は1つ以上のPEに分配され得る。一実施
形態において、N個の余分な画素が存在するとすれば、N個の余分な画素は、最
初のN個のPEに1つずつ分配される。例えば4つのPEが18画素の走査線を
処理する場合には、PE0は番号0〜4の画素を得、PE1は番号5〜9の画素
を得、PE2は番号10〜13の画素を得、PE3は番号14〜17の画素を得
ることになる。しかし、画素データシフタ1102は、画素を0、5、19、1
4;1、6、11、15;2、7、12、16;3、7、13、17;4、9の
順番で保持する(これがPEに画素が供給されるべき順番であるため)。この場
合、進み幅は4の場合と5の場合とがあり、各PEについて一貫しない。シフト
される最後の2つの画素は2つのPEによって受け取られ、他のPEは何も受け
取らない。
【0072】 本発明の一目的は、演算に対応するために提供された演算リソースを最大化す
ることにある。これは通常は、利用可能なチップ面積内において可能な限り多く
のPEを設けることを必要とする。チップサイズが増大し、回路寸法が縮小する
につれ、等時的領域(isochronous region)の直径は、チッ
プの線形寸法よりもずっと小さくなる。従って、VLSIスケーリング傾向の経
緯を踏まえれると、命令キャッシュ化SIMDコンピュータを含むデジタル撮像
チップは、複数のPEモジュールを必要とし、従って、ローカルコントローラ回
路を複数必要とすることになる。マルチコントローラチップを実現させるために
必要な単一コントローラチップとの違いは、応答仲裁器(response a
rbitrator)を含んでいる点である。応答仲裁器は、複数の命令キャッ
シュ化SIMDローカルコントローラを、マイクロプロセッサバスに接続する制
御/ステータスポートに接続することにより、PE群中のある条件の存在/不在
を埋め込みマイクロプロセッサによって検出することを可能にする。
【0073】 ハイエンドビデオカメラアプリケーションに適したシステムを作製するために
、これらの命令キャッシュ化SIMD型デジタル撮像チップを複数含む装置を、
図10に示す。チップ群を通じて画像データシフトレジスタは連結されており、
単一チップソリューションに由来する機能が、チップ群中の各それぞれに割り付
けられている点に留意されたい。PE間の通信ネットワークトポロジーは1つの
パラメータである。しかし、ある好適な実施形態においては、単一チップの好適
な実施形態内に用いられるリニアアレイトポロジーを拡張する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、デジタルカメラにおいて用いられる従来の単一チッププロセッサを示
すブロック図である。
【図2】 図2は、デジタルカメラ用の従来のデジタル画像処理装置の機能を示すブロッ
ク図である。
【図3】 図3は、多種多様な画像計算に適した、従来の走査線アレイプロセッサのトポ
ロジーを示すブロック図である。
【図4】 図4は、図3のSLAPのような従来の走査線アレイプロセッサ内のPEに画
像データを割り当てる様子を示す図である。
【図5】 図5A〜Eは、走査線アレイプロセッサの3段型画像データパイプラインの従
来の動作を示す。
【図6】 図6は、本発明の実施形態によるデジタル画像装置の機能的ブロック図であり
、この装置は、デジタルカメラに適用されるような、プログラムされた並列コン
ピュータを取り入れている。
【図7】 図7は、単一のデジタル画像チップの機能的ブロック図であり、このチップは
、走査線の画素よりもPEの方が少ない、単一の命令キャッシュ型SIMD P
Eモジュールを備える。
【図8】 図8は、単一のデジタル画像チップの機能的ブロック図であり、このチップは
、複数の命令キャッシュ型SIMD PEモジュールを備え、これらのモジュー
ルの少なくともいくつかは、当該モジュールに割り当てられた走査線画像の数よ
りもPE数が少ない。
【図9】 図9は、デジタル画像システムの機能的ブロック図であり、このシステムでは
、例えば上位デジタルビデオカメラにおいて用いられるような、多重インスタン
ス(multiple instance)の命令キャッシュ型SIMDチップ
を取り入れている。
【図10】 図10は、走査線アレイプロセッサ画像データパイプラインの拡張の1つの実
施形態を示し、このパイプラインは、走査線当たりの画素数よりも少ない数のP
Eを含む。
【図11】 図11は、走査線アレイプロセッサ画像データパイプラインの拡張の第2の実
施形態を示し、このパイプラインは、走査線当たりの画素数よりも少ない数のP
Eを含む。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/92 H04N 9/07 C 5C053 7/24 101:00 5C059 9/07 5/92 H 5C065 // H04N 101:00 7/13 Z (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C U,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD ,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN, IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,L K,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK ,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,T M,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU ,ZA,ZW (72)発明者 ワレス, マリー アメリカ合衆国 カリフォルニア 95018, フェルトン, ファーン アベニュー 1285 Fターム(参考) 5B013 DD01 5B045 AA01 BB04 DD12 GG14 5B057 BA02 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CD00 CE00 CG00 CH04 5C022 AA12 AA13 AC03 AC54 AC79 AC80 5C052 GA02 GA04 GA07 GA08 GA09 GB06 GC05 GC07 GC10 GD03 GE06 5C053 FA08 FA09 FA14 FA21 FA27 FA29 GA11 GB06 GB07 GB19 GB26 GB32 GB36 GB37 HA22 HA29 HA33 JA21 KA01 KA08 KA21 KA24 LA02 LA11 LA15 5C059 MA00 MA23 MC11 ME02 NN01 SS15 UA31 5C065 AA01 AA03 BB14 BB40 BB48 CC02 CC03 CC10 DD02 DD15 FF02 FF03 GG18 GG29 GG32 GG49 HH01

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像に対応する画像データを生成するためのセンサと、 該画像データを処理するためのプロセッサであって、プロセッサエレメント(
    PE)間ネットワークによって接続された複数のPEを含み、該取得画像の処理
    をするように並列に作用するように構成された、該プロセッサと、 該処理された取得画像を保持するためのメモリと を含むデジタルカメラ装置。
  2. 【請求項2】 前記プロセッサはN画素走査線の画像画素データを処理する
    ためのものであり、 該プロセッサはM個のPEを含み、ここでM<Nであり、 該プロセッサは画素データバッファを含み、該画素データバッファを介して該
    N個の画素が該PEに提供され、 該M個のPEは少なくとも部分的に並列に作用して該画素データバッファから
    の該走査線の該N個の画素を処理し、 該M個のPEの少なくともいくつかは該走査線の1つより多い画素に作用し、 これにより、該N画素走査線を処理するために必要となる処理エレメントがN
    個より少ない、請求項1に記載のデジタルカメラ装置。
  3. 【請求項3】 前記プロセッサが、 復号化された命令を出力するローカルコントローラと、 ローカル命令同報通信ネットワークであって、該ローカル命令同報通信ネット
    ワークを介して該復号化された命令が前記画素に並列に作用する前記PEによる
    実行のために該PEに同報通信される、ローカル命令同報通信ネットワークと をさらに含む、請求項2に記載のデジタルカメラ装置。
  4. 【請求項4】 前記プロセッサの各PEは命令キャッシュを含み、そして 該命令キャッシュは前記復号化された命令を受け取るように前記ローカル命令
    同報通信ネットワークに結合される、請求項3に記載のデジタルカメラ装置。
  5. 【請求項5】 前記画素データバッファがN個の段を含み、そして 前記PEのうちの少なくともいくつかの特定のPEは、前記走査線の1つより
    多くの画素を受け取るように構成させるために該N個の段のうちの1つより多く
    の段に結合され、該PEのうちの該特定のPEが該走査線の1つより多くの画素
    に作用する、請求項3に記載のデジタルカメラ装置。
  6. 【請求項6】 前記プロセッサが、 前記PEのうちの少なくともいくつかに関連し、かつ前記画素データバッファ
    に結合されたローカルバッファであって、特定のPEに対してそのPEによって
    作用される前記走査線の1つより多くの画素を一時的に保持するためのローカル
    バッファ、をさらに含む、請求項2に記載のデジタルカメラ装置。
  7. 【請求項7】 画素データシフタはM個の段を含み、 前記プロセッサは前記入力された画素データを再度配列づける該画素データシ
    フタの前に付加される走査線配列回路を含み、該入力された画素データが、該画
    素が該走査線中に位置するような配列以外の配列で該画素データシフタに与えら
    れ、 該画素データシフタの該M個の段の各々は、該再度配列づけられた画素データ
    が該画素データシフタを介してシフトされる際に前記PEの1つに1つの画素を
    提供するように構成される、請求項2に記載のデジタルカメラ装置。
  8. 【請求項8】 前記走査線配列回路は第1の走査線配列回路であり、そして 前記プロセッサは、前記処理された画素データを再配列する前記画素データシ
    フタに付加された第2の走査線配列回路をさらに含む、請求項7に記載のデジタ
    ルカメラ装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の走査線配列回路は、前記走査線中の前記入力され
    た画素データの元の配列に対応するように前記処理された画素データを再配列す
    る、請求項8に記載のデジタルカメラ装置。
  10. 【請求項10】 N画素走査線の画像画素データを処理するためデジタル画
    像プロセッサであり、該デジタル画像プロセッサは、 複数(M個)のプロセッサエレメント(PE)、ここでM<Nであり、と、 画素データバッファであって、該画素データバッファを介して該画素が該PE
    に提供される、画素バッファと を含み、 該M個のPEは少なくとも部分的に並列に作用して該画素データバッファから
    の該走査線の該画素を処理し、 該PEの少なくともいくつかは該走査線の1つより多い画素に作用し、 これにより、該N画素走査線を処理するために必要となる処理エレメントがN
    個より少ない、デジタル画像プロセッサ。
  11. 【請求項11】 復号化された命令を出力するローカルコントローラと、 ローカル命令同報通信ネットワークであって、該ローカル命令同報通信ネット
    ワークを介して該復号化された命令が前記画素に並列に作用する前記PEによる
    実行のために該PEに同報通信される、ローカル命令同報通信ネットワークと をさらに含む、請求項10に記載のデジタル画像プロセッサ。
  12. 【請求項12】 各PEは命令キャッシュを含み、そして 該命令キャッシュは前記復号化された命令を受け取るように前記ローカル命令
    同報通信ネットワークに結合される、請求項11に記載のデジタル画像プロセッ
    サ。
  13. 【請求項13】 前記画素データバッファがN個の段を含み、そして 前記PEのうちの少なくともいくつかの特定のPEは、前記走査線の1つより
    多くの画素を受け取るように構成させるために該N個の段のうちの1つより多く
    の段に結合され、該PEのうちの該特定のPEが該走査線の1つより多くの画素
    に作用する、請求項10に記載のデジタル画像プロセッサ。
  14. 【請求項14】 前記PEのうちの少なくともいくつかに関連し、かつ前記
    画素データバッファに結合されたローカルバッファであって、特定のPEに対し
    てそのPEによって作用される前記走査線の1つより多くの画素を一時的に保持
    するためのローカルバッファをさらに含む、請求項13に記載のデジタル画像プ
    ロセッサ。
  15. 【請求項15】 画素データシフタはM個の段を含み、 前記デジタル画像プロセッサは前記入力された画素データを再度配列づける該
    画素データシフタの前に付加される走査線配列回路をさらに含み、該入力された
    画素データが、該画素が該走査線中に位置するような配列以外の配列で該画素デ
    ータシフタに与えられ、 該画素データシフタの該M個の段の各々は、該再度配列づけられた画素データ
    が該画素データシフタを介してシフトされる際に前記PEの1つに1つの画素を
    提供するように構成される、請求項10に記載のデジタル画像プロセッサ。
  16. 【請求項16】 前記走査線配列回路は第1の走査線配列回路であり、そし
    て 前記デジタル画像プロセッサは、前記処理された画素データを再配列する前記
    画素データシフタに付加された第2の走査線配列回路をさらに含む、請求項14
    に記載のデジタル画像プロセッサ。
  17. 【請求項17】 前記第2の走査線配列回路は、前記走査線中の前記入力さ
    れた画素データの元の配列に対応するように前記処理された画素データを再配列
    する、請求項16に記載のデジタル画像プロセッサ。
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