JP3887639B2 - 信号処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は信号処理装置に関し、特に、入力された信号を分光感度特性により周波数分解し、情報量が多い分光感度特性の高周波成分を、情報量が少ない他の分光感度特性の高周波成分の推定に用いる信号処理装置に関する。
近年、安価かつ軽量な単板式撮像素子を用いた画像入力装置が普及している。このような単板式撮像素子では、一枚の撮像素子から被写体の色情報を得るために、受光面上に色フィルタをモザイク状に配置している。図18は、一般的に用いられているシアン(Cy)、マゼンタ(Mg)、イエロー(Ye)、グリーン(G)の補色モザイクフィルタの配置を示す。
図18において、偶数フィールドのnラインとn+1ラインに対応する輝度信号をYo,n 、Yo,n+1 、色差信号をCo,n 、Co,n+1 とする。同様に奇数フィールドのnラインとn+1ラインに対応する輝度信号をYe,n 、Ye,n+1 、色差信号をCe,n 、Ce,n+1 とすると、これらの信号は次式で示される。
o,n =Yo,n+1 =Ye,n =Ye,n+1 =2R+3G+2B (1)
o,n =Ce,n =2R−G (2)
o,n+1 =Ce,n+1 =2B−G (3)
ただし、Cy、Mg、Yeはグリーン(G)、レッド(R)、ブルー(B)を用いて次式で示される。
Cy=G+B (4)
Mg=R+B (5)
Ye=R+G (6)
(1)式で示されるように、輝度信号は偶数フィールド、奇数フィールドの全ラインで生成される。これに対し、(2)、(3)式で示されるように2つの色差信号は1ラインごとにしか生成されず、補間により欠落するラインを補っている。この後マトリックス演算を行うことでR、G、Bの三原色を得ることができる。このような方法では、色信号は輝度信号に対して1/2の情報量しかないことになる。
これに対して特開平5−56446号公報は、前記のように色差信号のみで単純な補間を行うのでなく、輝度信号の成分を用いて色差信号を補正する方法を開示している。すなわち、輝度信号Yと色信号Cをローパスフィルタによって処理することでそれぞれの低周波成分Ylow とClow とを得、これを用いて以下に示すように補正後の色信号C′を表現している。
C′=Y(Clow /Ylow ) (7)
これは、補正後の色差信号C′が輝度信号を補正したもので置き換えられることを意味している。
しかしながら、前記した従来技術は、線形補間や輝度信号を補正したもので置換することにより色信号を補っているのみで、入力信号以上の高周波成分を生成するという点については対応することができない。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、入力信号以上の高周波成分を生成してコントラストを強調し、視覚的に良好な出力信号が得られる信号処理装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る信号処理装置は、複数の分光感度特性のうち、少なくとも1つの分光感度特性に関する信号の情報量が他の分光感度特性に関する信号の情報量より多い信号を処理する信号処理装置において、情報量が多い分光感度特性の信号を低周波成分と高周波成分とに分解する周波数分解手段と、この周波数分解手段によって分解された高周波成分に対し、1より大なる係数αを乗算する高周波強調手段と、この高周波強調手段で強調された高周波成分と前記低周波成分とを合成して得られる信号について所定の範囲を逸脱している画素数の割合を算出する誤差算出手段と、この誤差算出手段による算出結果に基づき、前記係数αの値を制御する制御手段と、を具備する。
また、本発明の第2の態様に係る信号処理装置は、第1の態様において、前記制御手段は、前記誤差算出手段により算出された割合が所定の閾値を超える場合には前記係数αを減少させ、前記誤差算出手段により算出された割合が所定の閾値を超えない場合には前記係数αを増加させて、前記高周波強調手段にて再度強調処理を行わせるように制御する。
また、本発明の第3の態様に係る信号処理装置は、複数の分光感度特性のうち、少なくとも1つの分光感度特性に関する信号の情報量が他の分光感度特性に関する信号の情報量より多い信号を処理する信号処理装置において、情報量が多い分光感度特性の信号を低周波成分と高周波成分とに分解する周波数分解手段と、この周波数分解手段によって分解された低周波成分に対し、正規化された信号を係数βでべき乗して強調する基準信号低周波強調手段と、この基準信号低周波強調手段によって強調された低周波成分と、前記高周波成分とを合成し、合成された信号が所定の範囲を逸脱している割合を算出する誤差算出手段と、この誤差算出手段による算出結果に基づき、前記係数βの値を制御する制御手段と、前記周波数分解手段によって分解された高周波成分を所定の領域に分割し、分割された各領域ごとに、前記基準信号低周波強調手段で用いた係数βから所定の関係式により導かれる係数γを乗算する基準信号高周波強調手段と、情報量の少ない分光感度特性の信号に対し、正規化された信号を前記係数βでべき乗する従属信号低周波強調手段と、を具備する。
本発明によれば、入力信号以上の高周波成分を生成してコントラストを強調し、視覚的に良好な出力信号が得られる信号処理装置を提供することができる。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態の構成を示す図である。図1において、TVカメラなどの入力部101は、R信号用バッファ102、B信号用バッファ103、G信号用バッファ104に接続されている。G信号用バッファ104の出力は、ウェーブレット変換部105を介して、G信号低周波用バッファ106、G信号高周波用バッファ107に接続されている。G信号低周波用バッファ106の出力はR信号相関係数算出部108、B信号相関係数算出部109に接続され、G信号高周波用バッファ107の出力はR信号高周波生成部110、B信号高周波生成部111に接続されている。R信号用バッファ102の出力は、R信号相関係数算出部108、R信号逆ウェーブレット変換部112に接続され、B信号用バッファ103の出力は、B信号相関係数算出部109、B信号逆ウェーブレット変換部113に接続されている。
R信号相関係数算出部108はR信号高周波生成部110へ接続されており、R信号高周波生成部110はR信号逆ウェーブレット変換部変換部112へ接続されている。B信号相関係数算出部109はB信号高周波生成部111へ接続されており、B信号高周波生成部111はB信号逆ウェーブレット変換部113へ接続されている。G信号用バッファ104、R信号逆ウェーブレット変換部112、B信号逆ウェーブレット変換部113の出力は、磁気ディスクなどの出力部114に接続されている。また、マイクロコンピュータなどの制御部115は、入力部101、R信号相関係数算出部108、B信号相関係数算出部109、R信号高周波生成部110、B信号高周波生成部111、出力部114に接続されている。
以下に、前記した構成の作用を信号の流れに従って説明する。入力部101からのRGB三信号は制御部115の制御により、R信号用バッファ102、B信号用バッファ103、G信号用バッファ104に転送される。G信号用バッファ104内のG信号は、ウェーブレット変換部105に転送され、所定の基底関数、例えばHarr関数を用いてウェーブレット変換される。この変換後の低周波成分はG信号低周波用バッファ106へ、高周波成分はG信号高周波用バッファ107へ出力される。
また、R信号相関係数算出部108は、R信号用バッファ102内のR信号とG信号低周波用バッファ106内のG信号の低周波成分との間の色相関係数を算出する。同様にB信号相関係数算出部109は、B信号用バッファ103内のB信号とG信号低周波用バッファ106内のG信号の低周波成分との間の色相関係数を算出する。各々の色相関係数は、R信号高周波生成部110とB信号高周波生成部111へ転送されて、G信号高周波用バッファ107内のG信号の高周波成分と乗算され、R信号およびB信号の高周波成分が合成される。
R信号逆ウェーブレット変換部112では、R信号用バッファ102内のR信号(低周波成分)と、R信号高周波生成部110で合成されたR信号の高周波成分とに基づいて逆ウェーブレット変換を行い、高精細なR信号を出力部114へ転送する。同様に、B信号逆ウェーブレット変換部113はB信号用バッファ103内のB信号(低周波成分)と、B信号高周波生成部111で合成されたB信号の高周波成分とに基づいて逆ウェーブレット変換を行い、高精細なB信号を出力部114へ転送する。また、G信号バッファ104のG信号も出力部114へ転送されるので、出力部114からはRGB三信号が出力される。
図2は図1の入力部101の具体的構成の一例を示す図である。図2に示すように、光学系200に対向してG信号用CCD201と、R、B信号用CCD202が配置されている。以下では、G信号の画素数をs×s、R信号およびB信号の画素数をs/2×s/2と想定する。G信号用CCD201の出力は、A/D203、ローパスフィルタ206を介してサイズs×sのデジタル信号G0LL としてG信号用バッファ104に保存される。また、R、B信号用CCD202の出力は、A/D204、R/B分離回路205で分離された後、R信号についてはローパスフィルタ207を介して、サイズs/2×s/2のデジタル信号R1LL としてR信号用バッファ102に転送される。また、B信号についてはローパスフィルタ208を介して、サイズs/2×s/2のデジタル信号B1LL としてB信号用バッファ103に転送される。G信号用CCD201とR、B信号用CCD202は、クロックジェネレータ209からのクロックに基づいて動作するG信号用CCD駆動回路210とR、B信号用CCD駆動回路211とにそれぞれ接続されている。
図3は、図1のウェーブレット変換部105の具体的構成の一例を示す説明図である。図3に示すように、基底関数記録部303には、Harr関数などの汎用的な基底関数の情報が記録されている。図4(a)、(b)は、基底関数として用いたHarr関数に関する説明図である。Harr関数は、図4(a)で示されるハイパスフィルタと、図4(b)で示されるローパスフィルタからなる。これらのフィルタは、次式で定義されるものである。なお、これらのフィルタは、水平および垂直方向に共通に用いられる。
水平、垂直ハイパスフィルタ={0.5,−0.5} (8)
水平、垂直ローパスフィルタ={0.5,0.5} (9)
フィルタ係数読取部304は制御部115の制御により、基底関数記録部303から所定の基底関数のフィルタ係数を読み込み、水平ハイパスフィルタ305、水平ローパスフィルタ306、垂直ハイパスフィルタ309、垂直ローパスフィルタ310、垂直ハイパスフィルタ311、垂直ローパスフィルタ312へ転送する。データ読取部301は制御部115の制御の基に、G信号用バッファ104上の信号G0LL を読み取ってバッファ302へ転送する。バッファ302上のデータは、図3に示すように多段階のフィルタリング処理が施された後、最終的に出力切替部317を経由してG信号低周波用バッファ106及びG信号高周波用バッファ107へ出力される。
ここでサブサンプラ307,308,313,314,315,316は、入力データ数を1/2にサブサンプリングする機能を有する。サブサンプラ313の出力は水平垂直両方向の高周波成分を、サブサンプラ314の出力は垂直の高周波成分を、サブサンプラ315の出力は水平の高周波成分を、サブサンプラ316の出力は低周波成分を与える。また、データ転送制御部318は制御部115の制御の基に、サブサンプラ316の出力を所定の回数だけバッファ302へ転送し、再度フィルタリング処理させる。これにより、段階的に周波数別の展開係数が算出される。本実施形態では、G信号のサイズをs×s、R信号およびB信号のサイズをs/2×s/2と想定しているため、G信号に1回のフィルタリング処理を行う。変換の回数は変換後の低周波成分がR信号およびB信号と同サイズになるように決められる。出力切替部317は制御部115の制御の基に、サブサンプラ313,314,315からの出力G1HH 、G1HL 、G1LH をG信号高周波用バッファ107へ、サブサンプラ316の出力G1LL をG信号低周波用バッファ106へ切り替えて転送する。
図5の(a)〜(g)は、前記した信号処理の流れを示す図である。図5ではR信号とG信号に関してのみ示してあるが、B信号とG信号に関しても同様である。図5の(a)、(b)は、G信号用バッファ104上の信号G0LL とR信号用バッファ102上のR1LL とを示す。図5の(c)、(d)は、それぞれ前記のウェーブレット変換部105で周波数分解されたG信号低周波用バッファ106上の信号G1LL とG信号高周波用バッファ107上の信号G1HH 、G1HL 、G1LH を示す。ここで、図5の(b)のR1LL と(c)のG1LL は同サイズのデータであるとしている。図1に示すR信号相関係数算出部108は、信号G1LL と信号R1LL 間で次式の相関係数を算出する。
Figure 0003887639
ここで、iは信号R1LL と信号G1LL のデータの座標を意味する。すなわち、相関係数εG,B は同一座標にある信号G1LL と信号R1LL との間で画素単位で算出される。この相関係数はR信号高周波生成部110へ転送され、G信号高周波用バッファ107上の信号G1HH 、G1HL 、G1LH と乗算されて、図5の(f)のR信号の高周波成分R1HH ,R1HL ,R1LH が生成される。
Figure 0003887639
図5の(g)は、R信号高周波生成部110で生成された高周波成分R1HH 、R1HL 、R1LH と、R信号用バッファ102上の信号R1LL とをR信号逆ウェーブレット変換部112で逆ウェーブレット変換して算出された高精細なR信号R0LL を示す。
図6は、R信号逆ウェーブレット変換部112の具体的構成の一例を示す説明図である。図6においてはR信号逆ウェーブレット変換部112に関して示してあるが、B信号逆ウェーブレット変換部113に関しても同一の構成とすることができる。基底関数記録部403には、Harr関数などの汎用的な基底関数の情報が記録されている。ウェーブレット変換部105とR信号逆ウェーブレット変換部112で用いられるフィルター情報は同一である。ウェーブレット変換におけるハイパスフィルタをg(n)、ローパスフィルタをh(n)、逆ウェーブレット変換におけるハイパスフィルタをg′(n)、ローパスフィルタをh′(n)とする。両者の関係は、直交ウェーブレットの場合、g′(n)=g(−n)、h′(n)=h(−n)となり、ウェーブレット変換のフィルタ情報から算出できる。
フィルタ係数読取部404は制御部115の制御の基に、所定の基底関数のフィルタ係数を読み込み、垂直ハイパスフィルタ412、垂直ローパスフィルタ410、垂直ハイパスフィルタ411、垂直ローパスフィルタ412、水平ローパスフィルタ415、水平ハイパスフィルタ416へ転送する。データ読取部401と入力切替部402は制御部115の制御の基に、R信号用バッファ102とR信号高周波生成部110からのデータを各フィルタへ転送する。このデータに対して図6に示すように多段階のフィルタリング処理が施されて、その結果が最終的に出力切替部417を経由して出力部114またはデータ転送制御部418へ出力される。
ここでアップサンプラ405,406,407,408,413,414は、入力データ数を2倍にアップサンプリングする機能を有する。制御部115はデータ転送制御部418を制御して、出力切替部417の出力を所定の回数だけ入力切替部402へ転送し、再度フィルタリング処理を行わせる。これにより、段階的に画像が再構成される。本実施形態では、R信号およびB信号のサイズをs/2×s/2と想定しているため、1回のフィルタリング処理を行う。図5の(g)は、逆ウェーブレット変換を行い再構築された再生画像を示す。
前記したように第1実施形態では、入力信号のうち最も画素数の多いG信号をウェーブレット変換により高周波成分と低周波成分に分解し、このうち低周波成分を用いて他の信号との相関係数を求め、得られた相関係数をG信号の高周波成分と乗算することで他の信号の高周波成分を生成する。このとき低周波成分については本来の信号をそのまま用い、高周波成分については適用的に、すなわち、生成される高周波成分を画素単位で制御しつつ付加するようにしたので、色信号の高周波成分を高精度で補正することができ、これによって、エラーの発生が少なく高精細な出力画像が得られる。
また、ウェーブレット変換は近傍画素の情報を共有し合うため、画素単位で高周波成分を制御しても連続性が良く、高画質な再生画像が得られる。
以下に、本発明の第2実施形態を説明する。図7は第2実施形態の構成を示す図である。図7において、TVカメラなどの入力部501は、R信号用バッファ502、G信号用バッファ503、B信号用バッファ504を介して入力切替部505に接続されている。入力切替部505の出力は出力部520に直接接続されるとともに、DCT変換部506、出力切替部507を介してR信号周波数成分バッファ508、G信号周波数成分バッファ509、B信号周波数成分バッファ510に接続されている。R信号周波数成分バッファ508の出力はR信号相関係数算出部511、入力切替部515に接続され、G信号周波数成分バッファ509の出力はR信号相関係数算出部511、B信号相関係数算出部512、R信号高周波生成部513、B信号高周波生成部514に接続され、B信号周波数成分バッファ510の出力はB信号相関係数算出部512、入力切替部515に接続されている。
さらにR信号高周波生成部513とB信号高周波生成部514の出力は、入力切替部515、逆DCT変換部516、出力切替部517を介して補正R信号用バッファ518、補正B信号用バッファ519に接続されている。補正R信号用バッファ518、補正B信号用バッファ519は、磁気ディスクなどの出力部520に接続されている。また、マイクロコンピュータなどの制御部521は、入力部501、入力切替部505、出力切替部507、R信号相関係数算出部511、B信号相関係数算出部512、R信号高周波生成部513、B信号高周波生成部514、入力切替部515、出力切替部517、出力部520に接続されている。
以下に、前記した構成の作用を信号の流れに従って説明する。図7において、入力部501からのRGB三信号は、制御部521の制御により、R信号用バッファ502、G信号用バッファ503、B信号用バッファ504に転送される。各バッファ内の信号は、制御部521の制御に基づき、入力切替部505を通して順次所定サイズの領域がDCT変換部506に転送されて周波数分解される。本実施形態では、一例として8×8サイズを想定する。この領域は重複しないように設定され、RGBの順に同一座標の信号がDCT変換部506に転送される。
DCT変換部506では、公知のDCT変換が施され、各出力信号が制御部521の制御に基づき出力切替部507を通して順次R信号周波数成分バッファ508、G信号周波数成分バッファ509、B信号周波数成分バッファ510へ転送される。R信号相関係数算出部511は、R信号周波数成分バッファ508とG信号周波数成分バッファ509内の所定の低周波成分、例えば2×2サイズの低周波成分間で相関係数を算出する。同様にB信号相関係数算出部512は、B信号周波数成分バッファ510とG信号周波数成分バッファ509内の低周波成分間で相関係数を算出する。各々の相関係数は、R信号高周波生成部513とB信号高周波生成部514へ転送されてG信号周波数成分バッファ509の高周波成分と乗算され、R信号およびB信号の高周波成分が合成される。この高周波成分は、前記2×2サイズの低周波成分を除く周波数成分を意味する。
R信号高周波生成部513とB信号高周波生成部514で生成された高周波成分と、R信号周波数成分バッファ508とG信号周波数成分バッファ509内の低周波成分は入力切替部515へ転送される。入力切替部515は、制御部521の制御に基づきR信号の高周波成分と低周波成分を逆DCT変換部516へ転送し、次にB信号の高周波成分と低周波成分を逆DCT変換部516へ転送する。逆DCT変換部516では公知の逆DCT変換がなされ、各出力信号が制御部521の制御に基づき、出力切替部517を通して順次補正R信号用バッファ518、補正B信号用バッファ519へ転送される。また、入力切替部505は出力部520に接続されておりG信号用バッファ503のG信号が出力部520へ出力される。出力部520には、制御部521の制御に基づき、補正R信号用バッファ518、入力切替部505、補正B信号用バッファ519からのRGB三信号が順次出力される。
図8は図7の入力部501の具体的構成の一例を示す図である。光学系600に対向して単板CCD601が配置されている。単板CCD601は、例えば図18に示されるような補色型のCCDである。CCD601からの出力信号は、A/D602を介して、色分離回路603において前記した(1)、(2)、(3)式に示される輝度信号と2つの色差信号に分離される。分離された各信号はそれぞれプロセス回路604,605,606で処理された後、マトリックス回路607、ローパスフィルタ608,609,610を介してRGBの三信号に変換され、R信号用バッファ502、G信号用バッファ503、B信号バッファ504に保存される。また、CCD601にはクロックジェネレータ614からのクロックに基づいて動作するCCD駆動回路615が接続されている。ここで得られるRGBの三信号はいずれも同サイズとなっているが、輝度信号に対応するG信号は撮像素子の画素数が多く、高周波成分を多く含む信号である。一方、その他のR、B信号は撮像素子の画素数の少ない色差信号から合成されるため、高周波成分が乏しい信号となっている。
図9の(a)〜(h)は前記した信号処理の流れを示す図である。図9ではR信号とG信号に関して示してあるが、B信号とG信号に関しても同様である。図9の(a)、(b)は、R信号用バッファ502上のR信号と、G信号用バッファ503上のG信号を示す。これらの信号は所定サイズ、本実施形態では8×8サイズの重複しない領域に分割される。図9の(c)、(d)、(e)、(f)は、それぞれR信号とG信号の同一座標の領域がDCT変換部506にて周波数分解されたデータを示す。本実施形態では原点となる左上に低周波成分を配置し、右下へ高周波成分を配置している。図9の(c)、(e)は2×2サイズの低周波成分を、(d)、(f)はその他の高周波成分を示している。R信号相関係数算出部511は、図9の(c)、(e)の低周波成分間で次式の相関係数を算出する。
Figure 0003887639
ここで、jは領域を、kは低周波成分の座標を意味する。またσj は、j番目の領域の共分散を意味し、Ra j,Ga jはj番目の領域の平均値を意味する。この相関係数εj G,BはR信号高周波生成部513へ転送されて、G信号周波数成分バッファ509上の高周波成分と乗算され、図9の(g)に示されるようなR信号の高周波成分が生成される。R信号用バッファ502上の本来のR信号の低周波成分と、R信号高周波生成部513で生成された高周波成分は、逆DCT変換部516にて逆変換が施される。図9の(h)は、前記した過程を全ての領域に対して反復的に行なって算出された高精細なR信号を示す。
前記したように第2実施形態では、入力信号を所定サイズの領域に分割して、各領域ごとに周波数分解し、最も画素数の多いG信号の低周波成分を用いて他の信号の低周波成分との相関係数を求め、この相関係数をG信号の高周波成分と乗算することで他の信号の高周波成分を生成する。このとき低周波成分については本来の信号をそのまま用い、高周波成分のみを各領域ごとに適用的に生成するようにしたので、色成分の高周波成分を高精度で補正することができ、これによって、エラーの発生が少なく高精細な出力画像が得られる。また、領域ごとに信号処理を反復的に行うため、必要とされるメモリ容量が少なく、装置を安価に構成することができる。
なお、第2実施形態では領域のサイズを8×8とし、低周波の領域のサイズを2×2としているがこれに限定される必要はなく、自由な設定が可能である。例えば領域のサイズを4×4とし、低周波の領域のサイズを1×1とすることも可能である。低周波の領域のサイズを1×1とすると、(11)式での共分散が常に0となり相関係数が算出できないが、この場合は第1実施形態における(9)式を用いて算出すればよい。また、第2実施形態ではDCT変換部と逆DCT変換部を1つとし、これを切り替えて三信号を処理しているがこれに限定される必要はない。処理速度を重視する場合は、三信号ごとに個別の変換部を設けてもよい。また、DCT変換以外の変換方法として、フーリエ変換やアダマール変換など周波数分解の変換を用いることも可能である。
また、前記した第1実施形態では(9)式に基づいてR信号の相関係数を算出し、第2実施形態では(11)式に基づいてR信号の相関係数を算出したが、(9)式を用いて第2実施形態における相関係数を算出し、(11)式を用いた第1実施形態における相関係数を算出するようにしてもよい。
以下に本発明の第3実施形態を説明する。図10は第3実施形態の構成を示す図である。図10において、TVカメラなどの入力部701は、R信号用バッファ702、G信号用バッファ703、B信号用バッファ704を介して入力切替部705に接続されている。入力切替部705の出力は出力部726に直接接続されるとともに、ウェーブレット変換部706、出力切替部707を介してR信号周波数成分バッファ708、G信号周波数成分バッファ709、R信号周波数成分バッファ710に接続されている。
R信号周波数成分バッファ708、G信号周波数成分バッファ709、B信号周波数成分バッファ710の出力は、それぞれR信号選択部711、G信号選択部712、B信号選択部713に接続されている。G信号選択部712は、係数再配置部714を介してR信号誤差算出部715、B信号誤差算出部716、R信号高周波生成部719、B信号高周波生成部720に接続されている。また、R信号選択部711はR信号誤差算出部715、入力切替部721に接続され、B信号選択部713はB信号誤差算出部716、入力切替部721に接続されている。
さらにR信号誤差算出部715はR信号最小誤差探索部717、R信号高周波生成部719を介して入力切替部721に接続され、B信号誤差算出部716はB信号最小誤差探索部718、B信号高周波生成部720を介して入力切替部721に接続されている。入力切替部721の出力は逆ウェーブレット変換部722、出力切替部723を介して補正R信号用バッファ724と補正B信号用バッファ725に接続されている。補正R信号用バッファ724、補正B信号用バッファ725は出力部726に接続されている。また、マイクロコンピュータなどの制御部727は、入力部701、入力切替部705、出力切替部707、R信号選択部711、G信号選択部712、B信号選択部713、係数再配置部714、R信号最小誤差探索部717、B信号最小誤差探索部718、R信号高周波生成部719、B信号高周波生成部720、入力切替部721、出力切替部723、出力部726に接続されている。
以下に前記した構成の作用を説明する。入力部701からのRGB三信号は、制御部727の制御により、R信号用バッファ702、G信号用バッファ703、B信号用バッファ704に転送される。RGB三信号は第2実施形態と同様に、輝度信号に対応するG信号は高周波成分を多く含む信号であり、R、B信号は高周波成分が乏しい信号となっている。前記した各バッファ内の信号は、制御部727の制御に基づき入力切替部705を通して順次ウェーブレット変換部706に転送されて周波数分解される。第3実施形態では、2回の分解を想定するが、これはG信号と他の信号間の高周波成分の違いにより調整される。また、入力切替部705はG信号に関してのみ出力部726へ出力を行う。
ウェーブレット変換部706では、第1実施形態と同様に変換がなされ、各出力信号が制御部727の制御に基づき出力切替部707を通して順次R信号周波数成分バッファ708、G信号周波数成分バッファ709、B信号周波数成分バッファ710へ転送される。各バッファ内の周波数成分は、R信号選択部711、G信号選択部712、B信号選択部713に入力されて、原信号の所定サイズの領域、例えば4×4サイズの領域に対応する16個の周波数成分が選択される。
R信号選択部711で選択された周波数成分は、R信号誤差算出部715、入力切替部721へ転送され、B信号選択部713で選択された周波数成分は、B信号誤差算出部716、入力切替部721へ転送される。一方、G信号選択部712で選択された周波数成分は、係数再配置部714にて所定の変換がなされた後、R信号誤差算出部715、B信号誤差算出部716、R信号高周波生成部719、B信号高周波生成部720へ転送される。R信号誤差算出部715では、R信号選択部711からのR信号周波数成分と係数再配置部714からのG信号周波数成分で所定数の低周波成分、例えば3個の低周波成分を用いて、その形態に関する類似性の誤差が求められる。ここでは制御部727がR信号選択部711、G信号選択部712、係数再配置部714を制御することで、R信号誤差算出部715において一つのR信号の領域に対してG信号の全ての領域での類似性の誤差が算出される。
R信号最小誤差探索部717は、前記R信号誤差算出部715で算出された誤差に基づき最小誤差を与える領域を探索し、この類似性に関する度合いを係数としてR信号高周波生成部719へ転送する。R信号高周波生成部719では、係数再配置部714から転送されたG信号周波数成分の高周波成分に関して、前記類似性に関する係数を乗算してR信号の高周波成分を生成する。同様に、B信号誤差算出部716、B信号最小誤差探索部718、B信号高周波生成部720においてもB信号とG信号間で類似する領域が探索され、これに基づきB信号の高周波成分が生成される。
入力切替部721は制御部727の制御に基づき、R信号選択部711からのR信号の低周波成分と、R信号高周波生成部719からのR信号の高周波成分とを切り替えて逆ウェーブレット変換部722に転送する。同様に入力切替部721は、B信号選択部713からのB信号の低周波成分と、B信号高周波生成部720からのB信号の高周波成分とを切り替えて逆ウェーブレット変換部722に転送する。
逆ウェーブレット変換部722では所定回数、本実施形態では2回の逆変換を行い、その結果を出力切替部723を介して補正R信号用バッファ724または補正B信号用バッファ725へ転送する。出力部726には制御部727の制御に基づき、補正R信号用バッファ724、入力切替部705、補正B信号用バッファ725からのRGB三信号が出力される。
図11は、R信号とG信号の周波数成分による類似領域の探索法を示す。図11の(a)はR信号の4×4サイズの領域ri を示し、図11の(b)はこの領域ri に近似するG信号の領域gj を示している。ここでi,jはそれぞれの信号の領域の番号を意味する。図11の(c)、(d)は、図11の(a)、(b)の画像に2段階のウェーブレット変換を施した周波数成分を示す。4×4の領域ri は、図11の(c)に示すようにri,1 〜ri,16までの16個の周波数成分に分解される。同様にgj は、図11の(d)に示すようにgj,1 〜gj,16までの16個の周波数成分に分解される。ri とgj 間で類似性の度合いを調べるにおいて、両者の低周波成分を用いる。ここではri,1 〜ri,4 とgj,1 〜gj,4 の係数を比較するものとする。また、ri,1 とgj,1 は、それぞれ各ブロックの平均濃度であるバイアスを意味するため使用しない。よって、ri とgj 間の類似性を示す誤差Errは、次式で定義される。
Figure 0003887639
ここで、si は濃度のスケールを示すパラメータである。なお、ここでは類似領域の探索にR信号とG信号との間で同じサイズの領域を指定しているが、これらのサイズは異なっていてもよい。
図12は、係数再配置部714における係数の再配置に関する説明図である。図12の(a)は、G信号周波数成分バッファ709から転送された本来の展開係数gj,1 〜gj,16の配置と、その方向を示す矢印を示している。説明の便宜上、展開係数gj,1 〜gj,16をa〜pまでのアルファベットで示す。また、これらの展開係数は展開のレベルによりG1 とG2 に、用いられたフィルタによりGLL、GLH、GHH、GHLに分類される。
第1実施形態の図3におけるサブサンプラ313の出力は水平垂直両方向の高周波成分GHHを、サブサンプラ314の出力は垂直の高周波成分GHLを、サブサンプラ315の出力は水平の高周波成分GLHを、サブサンプラ316の出力は低周波成分GLLを与える。展開係数a〜pはG2LL にa、G2LH にb、G2HH にc、G2HL にd、G1LH にe、f、g、h、G1HH にi、j、k、l、G1HL にm、n、o、pが属することになる。形状の類似性の探索には、G信号の領域をそのまま用いるだけではなく、90度間隔での4回転と対称変換を組み合わせた計8種類のパターンとの比較を行うことでより多様な形状との比較が可能となる。
これら8種類のパターンを予め作成しておき、これらにウェーブレット変換を行うことも考えられるが、計算量及びメモリ容量の観点から問題となる。ここでは、展開係数の再配置と符号の反転操作により8種類のパターンと等価な効果を得る。図12の(b)は、図12の(a)を90度反時計方向に回転した例である。異なるのは、G2LH とG2HL 、G1LH とG1HL の配置が交換されていることと、G2HH、G2HL、G1HH 、G1HL の符号が反転していることである。以上をまとめると、
mLH ← →−GmHL ,−GmHH (13)
ここで、mはウェーブレット変換の展開のレベルを意味し、本実施形態ではm=1.2である。図12の(c)〜(h)は、同様に回転と対称変換に関する係数の変換を示している。図12は、二段階のウェーブレット変換の場合を図示するものであるが、これらの規則性は任意の段階のウェーブレット変換においても同等に成立する。
係数再配置部714にて前記の規則性に基づき変換された8種類のパターンに関して、(12)式により誤差ErrがR信号誤差算出部715で算出される。G信号選択部712、係数再配置部714は制御部727の制御に基づき、一つのR信号の領域に対しG信号から得られる全ての領域に関するデータをR信号誤差算出部715に転送する。R信号最小誤差探索部717は、前記R信号誤差算出部715で算出された全ての誤差に基づき最小誤差を与える領域を探索し、この領域に関するスケールパラメータsi と前記8種類のパターンを示す係数pi をR信号高周波生成部719へ転送する。
図13は、前記類似性探索に関するフローチャートである。ここで、変数iはR信号の領域の番号を、jはG信号の領域の番号を、kはG信号の領域に関する8種類の回転パターンを、R( )はR信号の領域の周波数成分を保存する配列を、G( )はG信号の領域の周波数成分を保存する配列を、変数Errは(12)式の誤差を、変数Scaleは(12)式のスケールパラメータsi を示す。また、R信号およびG信号に含まれる領域の個数をImageとする。
まず、S1にて、iに0が代入される。
S2にて、配列R( )にR信号のi番目の領域の周波数成分が、G( )にG信号の0番目の領域の0番目の回転パターンの周波数成分が代入される。
S3にて、前記R( )とG( )間で(12)式に基づいて誤差とスケールパラメータが算出され、誤差が変数Best_Errへ、スケールパラメータが変数Best_Scaleへ代入される。
また、変数Best_Gと変数Best_Piに0が代入される。S4、S5にてj、kに0が代入される。
S6で、配列R( )にR信号のi番目の領域の周波数成分が、G( )にG信号のj番目の領域のk番目の回転パターンの周波数成分が代入される。
S7にて、前記R( )とG( )間で(12)式による誤差とスケールパラメータが算出され、誤差とスケールパラメータがErrとScaleに代入される。
S8にて、ErrとBest_Errが比較され、Best_Errが大なる場合はS9へ、小なる場合はS10へ分岐する。
S9では、Best_ScaleにScaleが、Best_ErrにErrが、Best_Gにjが、Best_Piにkが代入される。
S10〜S13では、j、kに1が加算され、kが8を、jがImageを越えない限り前記処理を反復する。
S14では、Best_Scale、Best_G、Best_Piが出力される。
S15、S16では、iに1が加算され、Imageを越えない限り前記処理を反復する。
前記した過程により、一つのR信号の領域に対して、G信号から得られる全ての領域中の最も類似する領域が得られる。
図14の(a)〜(h)は、前記した信号処理の流れを示す図である。図14においてはR信号とG信号に関して示してあるが、B信号とG信号に関しても同様である。図14の(a)、(b)は、R信号用バッファ702上のR信号R0LL とG信号用バッファ703上のG信号G0LL を示す。これらの信号は所定サイズ、本実施形態では4×4サイズの重複しない領域に分割される。図14の(c)、(d)、(e)、(f)は、ウェーブレット変換部706で周波数分解されたR信号周波数成分バッファ708上のR2LL 、R2HH 、R2HL 、R2LH 、R1HH 、R1HL 、R1LH とG信号周波数成分バッファ709上のG2LL 、G2HH 、G2HL 、G2LH 、G1HH 、G1HL 、G1LH を示す。R信号誤差算出部715とR信号最小誤差探索部717は、図14の(c)のR2HH 、R2HL 、R2LH と、図14の(e)のG2HH 、G2HL 、G2LH との間で前記のスケールパラメータsi と8種類のパターンを示す係数pi を算出する。この係数はR信号高周波生成部719へ転送され、係数pi からG1HH 、G1HL 、G1LH に関して図12に示す係数の再配置を行なった後、スケールパラメータsi をG1HH 、G1HL 、G1LH に乗算する。図11の(c)、(d)に示される、領域ごとの成分については次式の処理がなされる。
i,k =sij,k (14)
ここで、kは図11の(c)、(d)に示される係数でk=5〜16である。図14の(g)は、生成されたR信号の高周波成分R1HH 、R1HL 、R1LH を示す。図14の(h)は、生成された高周波成分R1HH 、R1HL 、R1LH と、R信号周波数成分バッファ708上のR2LL 、R2HH 、R2HL 、R2LH とを逆ウェーブレット変換部722で逆ウェーブレット変換して算出した高精細なR信号R0LL を示す。
前記したように第3実施形態では、入力信号を所定サイズの領域に分割して周波数分解し、最も画素数の多いG信号の低周波成分に対して他の信号の低周波成分と形状の類似する領域を求め、この領域のG信号の高周波成分に基づき他の信号の高周波成分を生成する。このとき低周波成分については本来の信号をそのまま用い、高周波成分のみを各領域ごとに適用的に生成するため、色信号の高周波成分を高精度で補正することができ、これによって、エラーの発生が少なく高精細な出力画像が得られる。また、形状の類似性に基づき高周波成分を求めるため、エッジなどで信号の連続性が損なわれる場合やG信号との相関性が低い場合についても高周波成分を得ることができ、多様な画像に関しても良好な出力画像が得られる。
なお、第3実施形態では領域のサイズを4×4としているがこれに限定される必要はなく、自由な設定が必要である。また、第3実施形態ではウェーブレット変換および逆ウェーブレット変換部を1つとし、これを切り替えて三信号を処理しているがこれに限定される必要はない。処理速度を重視する場合は、三信号ごとに個別の変換部を設けてもよい。
以下に本発明の第4実施形態を説明する。図15は第4実施形態の構成を示す図である。基本的に第1実施形態の構成と同等であるが、第4実施形態では第1実施形態におけるG信号高周波用バッファ107以降の構成を変更し、高周波強調部801、G信号逆ウェーブレット変換部802、誤差算出部803を付加した構成になっている。
G信号高周波用バッファ107の出力は高周波強調部801を介して、R信号高周波生成部110、B信号高周波生成部111、G信号逆ウェーブレット変換部802に接続されている。G信号逆ウェーブレット変換部802は、高周波強調部801とG信号低周波用バッファ106からの入力を受け、出力部114、誤差算出部803に接続されている。誤差算出部803は高周波強調部801に接続され、制御部115は、R信号相関係数算出部108、R信号高周波生成部110、B信号相関係数算出部109、B信号高周波生成部111、高周波強調部801、誤差算出部803に接続されている。
以下に前記した構成の作用を説明する。入力部101からのRGB三信号は、制御部115の制御により、R信号用バッファ102、B信号用バッファ103、G信号用バッファ104に転送される。G信号用バッファ104内のG信号は、ウェーブレット変換部105に転送され、ウェーブレット変換される。ウェーブレット変換後の低周波成分はG信号低周波用バッファ106へ、高周波成分はG信号高周波用バッファ107へ出力される。G信号高周波用バッファ107の高周波成分は、高周波強調部801に転送され、所定の係数αで乗算される。
図16は、高周波強調部801における係数αの決定法に関する説明図である。係数αの初期値としては、例えば1.5が設定されている。強調処理されたG信号の高周波成分とG信号低周波用バッファ106の低周波成分に基づいて、G信号逆ウェーブレット変換部802にてG信号が再構成される。誤差算出部803では再構成されたG信号の濃度範囲を調査し、所定の範囲、例えば8bitの濃度レベルなら0〜255の範囲を逸脱する画素数の割合を調査する。図16(a)に示されるように、この割合が所定の閾値、例えば1%を超えない場合、高周波強調部801は、係数αを増加させて再度強調処理を行う。一方、図16(b)に示されるように所定の閾値を超えている場合には、係数αを減少させて再度強調処理を行う。この誤差の割合が、超過から未満または未満から超過になった時点で強調処理を終了する。
G信号の高周波成分の処理が終了した後、R信号相関係数算出部108はR信号用バッファ102内のR信号とG信号低周波用バッファ106内のG信号の低周波成分との間で色相関係数を算出する。同様にB信号相関係数算出部109は、B信号用バッファ103内のB信号とG信号低周波用バッファ106内のG信号の低周波成分との間で色相関係数を算出する。各々の色相関係数は、R信号高周波生成部110とB信号高周波生成部111へ転送され、高周波強調部801内の強調処理されたG信号の高周波成分と乗算され、R信号およびB信号の高周波成分が合成される。
R信号逆ウェーブレット変換部112は、R信号用バッファ102内のR信号(低周波成分)と、R信号高周波生成部110で合成されたR信号の高周波成分とに基づいて逆ウェーブレット変換を行い、高精細なR信号を出力部114へ転送する。同様に、B信号逆ウェーブレット変換部113はB信号用バッファ103内のB信号(低周波成分)と、B信号高周波生成部111で合成されたB信号の高周波成分とに基づいて逆ウェーブレット変換を行い、高精細なB信号を出力部114へ転送する。また、G信号逆ウェーブレット変換部802のG信号も出力部114へ出力され、出力部114からはRGB三信号が出力される。
前記したように第4実施形態では、入力信号のうち最も画素数の多いG信号をウェーブレット変換により高周波と低周波に分割し、この高周波成分を強調処理する。そして、低周波成分を用いて他の信号との相関係数を求め、この相関係数を強調処理したG信号の高周波成分と乗算することで他の信号の高周波成分を生成する。このとき低周波成分については本来の信号をそのまま用い、高周波成分は画素単位で適用的に生成されるため、色信号の高周波成分を高精度で補正することができ、これによって、エラーの発生が少なく高精細な出力画素が得られる。また、高周波成分は誤差の割合が所定の閾値を超えない範囲で強調処理を行っているため、コントラストの強調された視覚的に良好な出力信号を得られる。
なお、第4実施形態では強調処理のための係数αを誤差の割合が閾値を越えないように自動的に調整しているが、これに限定される必要はない。手動で係数αを求めることも可能であり、この場合は誤差算出部803を省略することができる。
以下に本発明の第5実施形態を説明する。図17は第5実施形態の構成を示す図である。第5実施形態の構成は基本的に第1実施形態の構成と同等であるが、第5実施形態は、第1実施形態にR信号低周波強調部901、B信号低周波強調部902、G信号低周波強調部903、G信号高周波強調部904、G信号逆ウェーブレット変換部905、誤差算出部906を付加した構成になっている。R信号用バッファ102の出力に接続されたR信号低周波強調部901は、R信号逆ウェーブレット変換部112に接続されている。B信号用バッファ103の出力に接続されたB信号低周波強調部902は、B信号逆ウェーブレット変換部113に接続されている。G信号低周波用バッファ106の出力に接続されたG信号低周波強調部903は、G信号逆ウェーブレット変換部905に接続されている。G信号高周波用バッファ107はG信号高周波強調部904を介して、R信号高周波生成部110、B信号高周波生成部111、G信号逆ウェーブレット変換部905に接続されている。G信号逆ウェーブレット変換部905は、G信号高周波強調部904とG信号低周波強調部903の出力に接続されるとともに、出力部114、誤差算出部906に接続されている。誤差算出部906は、G信号高周波強調部904に接続され、制御部115は、R信号相関係数算出部108、R信号高周波生成部110、R信号低周波強調部901、B信号相関係数算出部109、B信号高周波生成部111、B信号低周波強調部902、G信号低周波強調部903、G信号高周波強調部904、誤差算出部906に接続されている。
以下に前記した構成の作用を説明する。入力部101からのRGB三信号は、制御部115の制御により、R信号用バッファ102、B信号用バッファ103、G信号用バッファ104に転送される。G信号用バッファ104内のG信号は、ウェーブレット変換部105にてウェーブレット変換される。ウェーブレット変換後の低周波成分はG信号低周波用バッファ106へ、高周波成分はG信号高周波用バッファ107へ出力される。G信号低周波用バッファ106の低周波成分G1LL は、G信号低周波強調部903にて次式に基づいて濃度の最大値Mmax で正規化された後、所定の係数βでべき乗される。第5実施形態では8bitの濃度レンジを想定しているためにMmax =255となる。
Figure 0003887639
係数βは、β<1の場合は暗部のレンジを拡張し、β>1の場合は明部のレンジを拡張することになる。よって、G信号低周波強調部903ではG信号の低周波成分の平均濃度値から明部または暗部を判断して、係数βの初期値を設定する。一例として、8bitの濃度レベルなら0〜255の範囲となるので、低周波成分の平均濃度値が128以下なら暗部、以上なら明部と判断する。係数βの初期値は暗部ならば0.5、明部なら1.5が設定される。係数βは全ての低周波成分に対して同一の値が用いられる。
制御部115の制御に基づき、強調処理がなされた低周波成分と、通常の高周波成分がG信号逆ウェーブレット変換部905に転送されてG信号が再構成される。誤差算出部906では、再構成されたG信号の濃度範囲を調査し、所定の範囲を逸脱する画素数の割合を調査する。第4実施形態と同様にして、最適な係数βが求められる。この係数βは、制御部115を介してR信号低周波強調部901とB信号低周波強調部902へ転送され、(16)式と同様にして低周波成分のレンジが拡張される。
次に、制御部115はG信号高周波強調部904を起動する。G信号高周波強調部904では図11の(d)に示されるように、G信号の高周波成分G1HH 、G1HL 、G1LH が所定のサイズ、例えば4×4に対応する領域に分割され、その成分gj,5 〜gj,16が抽出される。そしてこの領域ごとに、強調のための係数γj が次式により算出される。
Figure 0003887639
ここで、jは高周波成分の領域の番号を、kは5〜16の要素を、gj aはj番目の領域の平均濃度を意味する。(17)式は、与えられた係数βに対して、各領域の濃度レンジが所定の範囲を逸脱しない条件を示す。G信号高周波用バッファ107の高周波成分は、高周波強調部901にて前記係数γで乗算される。この後、R信号相関係数算出部108はR信号用バッファ102内のR信号とG信号低周波用バッファ106内のG信号の低周波成分との間で色相関係数を算出する。同様にB信号相関係数算出部109は、B信号用バッファ103内のB信号とG信号低周波用バッファ106内のG信号の低周波成分との間で色相関係数を算出する。各々の色相関係数は、R信号高周波生成部110とB信号高周波生成部111へ転送され、高周波強調部904内の強調処理されたG信号の高周波成分と乗算され、R信号およびB信号の高周波成分が合成される。R信号逆ウェーブレット変換部112では、R信号低周波強調部901内の強調された低周波成分と、R信号高周波生成部110で合成されたR信号の高周波成分とに基づいて逆ウェーブレット変換を行い、高精細なR信号を出力部114へ転送する。同様に、B信号逆ウェーブレット変換部113はB信号低周波強調部902内の強調された低周波成分と、B信号高周波生成部111で合成されたB信号の高周波成分とに基づいて逆ウェーブレット変換を行い、高精細なB信号を出力部114へ転送する。また、G信号逆ウェーブレット変換部905のG信号も出力部114へ出力され、出力部114からはRGB三信号が出力される。
前記したように第5実施形態では、入力信号のうち最も画素数の多いG信号をウェーブレット変換により高周波と低周波に分解し、この高周波成分と低周波成分を強調処理する。その後、G信号の本来の低周波成分と他の信号間で相関係数を求め、この相関係数を強調処理したG信号の高周波成分と乗算することで他の信号の高周波成分を生成する。また、G信号の低周波成分と同様な強調処理を他の信号に対しても行う。高周波成分と低周波成分を最適に強調処理した後に高周波成分を領域ごとに適用的に生成するため、拡張されたダイナミックレンジと強調されたコントラストを持つ高精細な出力信号が得られる。また、拡張処理による誤差の発生を予め調査してパラメータを制御し、かつ強調処理のパラメータも併せて制御しているため、不自然な強調が発生しにくい。
なお、第5実施形態では強調処理のための係数βを誤差の割合が閾値を超えないように自動的に調整しているが、これに限定される必要はない。手動で係数βを決めることも可能であり、この場合は誤差算出部906を省略することができる。
1.なお、前記した具体的実施形態には以下の構成の発明が含まれている。
(構成1)
複数の分光感度特性のうち、少なくとも1つの分光感度特性に関する信号の情報量が他の分光感度特性に関する信号の情報量より多い信号を処理する信号処理装置において、
情報量が多い分光感度特性の信号を低周波成分と高周波成分とに分解する周波数分解手段と、
この周波数分解手段から得られた低周波成分と、情報量が少ない分光感度特性の信号との間で相関係数を算出する相関係数算出手段と、
この相関係数算出手段から得られた相関係数と、前記周波数分解手段から得られた高周波成分に基づいて、情報量が少ない分光感度特性の信号の高周波成分を生成する高周波生成手段と、
この高周波生成手段から得られた高周波成分と情報量が少ない分光感度特性の信号とを合成して高精細な出力信号を出力する周波数合成手段と、
を有することを特徴とする信号処理装置。
(構成2)
構成1において、
前記情報量が多い分光感度特性の信号が輝度信号に相当し、この信号以外の信号が色信号に相当すること
を特徴とする信号処理装置。
(構成3)
構成1において、
前記周波数分解手段および前記高周波合成手段は、基底関数としてHarr関数またはDaubechies関数を用いて直交ウェーブレット変換または双直交ウェーブレット変換を行なうこと
を特徴とする信号処理装置。
(構成4)
構成1において、
前記相関係数算出手段は、複数の分光感度特性の信号間の色相関に基づき相関係数を算出すること
を特徴とする信号処理装置。
(構成5)
構成1において、
周波数分解手段および周波数合成手段は、所定サイズの領域ごとにDCT変換、フーリエ変換、アダマール変換の何れか一つの直交変換を用いること
を特徴とする信号処理装置。
(構成6)
複数の分光感度特性のうち、少なくとも1つの分光感度特性に関する信号の情報量が他の分光感度特性に関する信号の情報量より多い信号を処理する信号処理装置において、
分布が局所的な関数を基底関数として信号を複数の周波数成分に分解する周波数分解手段と、
この周波数分解手段から得られた複数の周波数成分の係数から、情報量が多い分光感度特性の信号の第一の所定領域に対応する周波数成分と、情報量が少ない他の分光感度特性の信号の第二の所定領域に対応する周波数成分とを抽出する抽出手段と、
この抽出手段から得られた前記第一の所定領域と前記第二の所定領域の周波数成分間で、相似性の度合いを算出する相似性算出手段と、
この相似性算出手段から得られた相似性の度合いに基づき、前記第二の所定領域に対し最も相似性が高い前記第一の所定領域を探索する探索手段と、
この探索手段から得られた前記第一の所定領域に関する高周波成分から、相似性の度合いに基づき前記第二の所定領域の高周波成分を生成する高周波生成手段と、
この高周波生成手段から得られた高周波成分と情報量が少ない分光感度特性の信号とを合成して高精細な出力信号を出力する周波数合成手段と、
を具備することを特徴とする信号処理装置。
(構成7)
構成6において、
前記周波数分解手段および前記高周波合成手段は、基底関数としてHarr関数またはDaubechies関数を用いて直交ウェーブレット変換または双直交ウェーブレット変換を行なうこと
を特徴とする信号処理装置。
(構成8)
複数の分光感度特性のうち、少なくとも1つの分光感度特性に関する信号の情報量が他の分光感度特性に関する信号の情報量より多い信号を処理する信号処理装置において、
情報量が多い分光感度特性の信号を低周波成分と高周波成分とに分解する周波数分解手段と、
この周波数分解手段によって分解された高周波成分に対し、1より大なる係数αを乗算する高周波強調手段と、
この高周波強調手段で強調された高周波成分と前記低周波成分とを合成して得られる信号が所定の範囲を逸脱している割合を算出する誤差算出手段と、
この誤差算出手段による算出結果に基づき、前記係数αの値を制御する制御手段と、
を具備することを特徴とする信号処理装置。
(構成9)
複数の分光感度特性のうち、少なくとも1つの分光感度特性に関する信号の情報量が他の分光感度特性に関する信号の情報量より多い信号を処理する信号処理装置において、
情報量が多い分光感度特性の信号を低周波成分と高周波成分とに分解する周波数分解手段と、
この周波数分解手段によって分解された低周波成分に対し、正規化された信号を係数βでべき乗して強調する基準信号低周波強調手段と、
この基準信号低周波強調手段によって強調された低周波成分と、前記高周波成分とを合成し、合成された信号が所定の範囲を逸脱している割合を算出する誤差算出手段と、
この誤差算出手段による算出結果に基づき、前記係数βの値を制御する制御手段と、
前記周波数分解手段によって分解された高周波成分を所定の領域に分割し、分割された各領域ごとに、前記基準信号低周波強調手段で用いた係数βから所定の関係式により導かれる係数γを乗算する基準信号高周波強調手段と、
情報量の少ない分光感度特性の信号に対し、正規化された信号を前記係数βでべき乗する従属信号低周波強調手段と、
を具備することを特徴とする信号処理装置。
2.前記した構成の発明が解決しようとする課題は以下の通りである。
(構成1乃至4)
従来技術は、線形補間や輝度信号を補正したもので置換することで色信号を補っているのみで、高精度な色信号の補正という点については対応することができない。本発明はこの点に着目し、色信号の高周波成分を高精度で補正できる信号処理装置を提供することを目的とする。
(構成5)
従来技術は、線形補間や輝度信号を補正したもので置換することで色信号を補っているのみで、高精度な色信号の補正という点については対応することができない。本発明はこの点に着目し、必要とするメモリ容量が少ない装置構成で色信号の高周波成分を高精度で補正できる信号処理装置を提供することを目的とする。
(構成6、7)
従来技術は、色信号を隣接画素を用いて補間したり、同一座標上にある輝度信号を補正したもので置換することで色信号を補っているのみで、エッジなどで信号の連続性が損なわれる場合や輝度信号との相関性が低い場合については対応することができない。本発明はこの点に着目し、連続性が損なわれる場合や相関性が低い場合でも色信号の高周波成分を補正できる信号処理装置を提供することを目的とする。
(構成8)
従来技術は、線形補間や輝度信号を補正したもので置換することにより色信号を補っているのみで、入力信号以上の高周波成分を生成するという点については対応することができない。本発明はこの点に着目し、入力信号以上の高周波成分を生成してコントラストを強調し視覚的に良好な出力信号が得られる信号処理装置を提供することを目的とする。
(構成9)
従来技術は、線形補間や輝度信号を補正したもので置換することで色信号を補っているのみで、高周波成分と低周波成分の最適な補正という点については対応することができない。本発明はこの点に着目し、ダイナミックレンジの拡張とコントラスト強調を行い高精細な出力信号が得られる信号処理装置を提供することを目的とする。
3.前記した構成の発明に対応する実施形態、作用、効果は以下の通りである。
(構成1乃至4)
(対応する発明の実施形態)
この発明に係る実施形態には、少なくとも前記した第1の実施形態が対応する。構成中の周波数分解手段には、図1及び図3に示されるウェーブレット変換部105が該当する。ウェーブレット変換の基底関数としては図4に示すHarr関数が該当するが、Daubechies関数などの直交ウェーブレット関数や双直交ウェーブレット関数なども含む。構成中の相関係数算出手段には、図1のR信号相関係数算出部108、B信号相関係数算出部109が該当する。ここで相関係数算出手段は、複数の分光感度特性の出力信号間の色相関に基づき相関係数を算出することを含む。構成中の高周波生成手段には、図1のR信号高周波生成部110、B信号高周波生成部111が該当する。構成中の周波数合成手段には、図1及び図6に示すR信号逆ウェーブレット変換部112、B信号逆ウェーブレット変換部113が該当する。
この発明に係る信号処理装置の好ましい適用例は以下の通りである。図1に示す入力部101からの画像信号をR信号用バッファ102、B信号用バッファ103、G信号用バッファ104に保存し、最も画素数の多いG信号用バッファ104中のG信号をウェーブレット変換部105へ転送して高周波成分と低周波成分に周波数分解する。次に、この低周波成分とR信号およびB信号間の相関係数をR信号相関係数算出部108とB信号相関係数算出部109で算出し、得られた相関係数をR信号高周波生成部110とB信号高周波生成部111にてG信号の高周波成分と乗算することでR信号とB信号の高周波成分を生成する。そして、この生成された高周波成分と本来のR信号およびB信号をR信号逆ウェーブレット変換部112とB信号逆ウェーブレット変換部113にて合成する。
(作用)
入力信号のうち情報量が多い分光感度特性に関する信号(ここでは最も画素数の多いG信号)をウェーブレット変換などの周波数分解により高周波と低周波に分解する。このうち低周波成分を用いて情報量が少ない他の分光感度特性の信号(ここではR、B信号)との相関係数を求め、この相関係数をG信号の高周波成分と乗算することで、他の信号としてのR、B信号の高周波成分を生成する。
(効果)
低周波成分については本来の信号をそのまま用い、高周波成分については画素単位で適用的に生成して付加するようにしたので、色信号の高周波成分を高精度で補正することができ、エラーの発生が少なく高精細な出力画像が得られる。また、周波数分解手段としてウェーブレット変換を用いた場合は近傍画素の情報を共有し合うため、画素単位で高周波成分を制御しても連続性がよく、高画質な再生画像が得られる。また、周波数情報と位置情報が同時に得られるため、画素単位で相関係数を算出することで高周波成分が適用的に合成される。
(構成5)
(対応する発明の実施の形態)
この発明に係る実施形態には、前記した第2実施形態が対応する。構成中の周波数分解手段には、図7の入力切替部505、DCT変換部506、出力切替部507が該当する。また、構成中の周波数合成手段には、図7の入力切替部515、逆DCT変換部516、出力切替部517が該当する。
この発明に係る信号処理装置の好ましい適用例は以下の通りである。図7に示す入力部501からの画像信号をR信号用バッファ502、G信号用バッファ503、B信号用バッファ504にて保存し、所定サイズの領域ごとにDCT変換部506にて高周波成分と低周波成分に周波数分解する。次に、最も画素数の多いG信号の低周波成分とR信号およびB信号の低周波成分間の相関係数をR信号相関係数算出部511とB信号相関係数算出部512で算出し、これらの相関関係をR信号高周波生成部513とB信号高周波生成部514にてG信号の高周波成分と乗算することでR信号およびB信号の高周波成分を生成する。そして、この生成された高周波成分と本来のR信号およびB信号の低周波成分を逆DCT変換部516にて合成する。
(作用)
入力信号を所定サイズの領域ごとに例えばDCT変換することにより高周波と低周波に分解する。この低周波成分を用いて最も画素数の多いG信号と他の信号としてのR、B信号との相関係数を求め、この相関係数をG信号の高周波成分と乗算することでR、B信号の高周波成分を生成する。
(効果)
小サイズの領域ごとに周波数分解および合成を行うため、必要となるメモリ容量が少ない装置構成が可能となる。また、低周波成分は本来の信号をそのまま用い、高周波成分については画素単位で適用的に生成して付加するようにしたので、色信号の高周波成分を高精度で補正することができ、エラーの発生が少なく高精細な出力画像が得られる。
(構成6、7)
(対応する発明の実施の形態)
この発明に係る実施形態には、前記した第3実施形態が対応する。構成中の周波数分解手段には、図10に示されるウェーブレット変換部706が該当する。ウェーブレット変換の基底関数としては、図4に示すHarr関数が該当するが、Daubechies関数などの直交ウェーブレット関数や双直交ウェーブレット関数なども含む。構成中の抽出手段には、図10のR信号選択部711、B信号選択部712、B信号選択部713が該当する。構成中の相似性算出手段には、図10のR信号誤差算出部715、B信号誤差算出部716が該当する。構成中の探索手段には、図10のR信号最小誤差探索部717、B信号最小誤差探索部718が該当する。構成中の高周波生成手段には、図10のR信号高周波生成部719、B信号高周波生成部720が該当する。構成中の周波数合成手段には、図10に示す逆ウェーブレット変換部722が該当する。
この発明に係る信号処理装置の好ましい適用例は以下の通りである。図10に示す入力部701からの画像信号をR信号用バッファ702、G信号用バッファ703、B信号用バッファ704にて保存し、各バッファ中の信号をウェーブレット変換部706へ転送して高周波成分と低周波成分に周波数分解する。次に、最も画素数の多いG信号の低周波成分とR信号およびB信号間の低周波成分とで形状の相似性の度合いを、所定サイズの領域ごとにR信号誤差算出部715とB信号誤差算出部716で算出し、最も相似性の高い領域をR信号最小誤差探索部717とB信号最小誤差探索部718で求める。次に、この領域に対応するG信号の高周波成分をR信号高周波生成部719とB信号高周波生成部720にて相似性の度合いに応じて補正し、この補正された高周波成分と本来のR信号およびB信号の低周波成分を逆ウェーブレット変換部722にて合成する。
(作用)
分布が局所的な関数を基底関数とした周波数分解、例えば、ウェーブレット変換により入力信号を複数の周波数成分に分解する。次に、情報量が多い分光感度特性の信号(ここでは最も画素数の多いG信号)の低周波成分と、情報量が少ない他の分光特性の信号(ここではR、B信号)の低周波成分間で形状の類似する領域を探索し、この領域のG信号の高周波成分を形状の相似性の度合いに応じて補正することでR、B信号の高周波成分を生成する。
(効果)
形状の相似性に基づき高周波成分を生成するため、エッジなどで信号の連続性が損なわれる場合やG信号との相関性が低い場合についても高周波成分を得ることができ、多様な画像に関しても良好な出力画像が得られる。
(構成8)
(対応する発明の実施の形態)
この発明に係る実施形態には、前記した第4実施形態が対応する。構成中の高周波強調手段には、図15の高周波強調部801が該当する。構成中の誤差算出手段には、図15のG信号逆ウェーブレット変換部802、誤差算出部803が該当する。構成中の制御手段には、図15の制御部115が該当する。
この発明に係る信号処理装置の好ましい適用例は以下の通りである。図15に示すG信号用バッファ104中のG信号をウェーブレット変換部105へ転送して高周波成分と低周波成分に周波数分解し、高周波成分を高周波強調部801にて係数αを乗算することで強調する。次に、この強調された高周波成分と低周波成分をG信号逆ウェーブレット変換部802で再構成し、この再構成画像が規定の濃度範囲を逸脱している割合を誤差算出部803にて算出する。そして、制御部115により誤差が所定の閾値を超えないよう係数αの値を制御し、強調された高周波成分を用いてR信号およびB信号の強調された高周波成分を生成し、強調された高周波成分と低周波成分からR、G、B三信号を再構成する。
(作用)
入力信号のうち情報量が多い分光感度特性の信号(ここでは最も画素数の多いG信号)をウェーブレット変換またはDCT変換などの周波数分解手段によって高周波成分と低周波成分に分解する。このうち高周波成分を係数αを乗算することで強調し、さらに強調処理した高周波成分を用いて原信号を再構成し、誤差の程度に基づき係数αの値を制御する。この後、G信号の低周波成分と情報量の少ない他の分光特性の信号(ここではR、B信号)との相関係数を求め、この相関係数をG信号を強調処理した高周波成分と乗算することでR、B信号を強調処理した高周波成分を生成する。
(効果)
コントラストが強調された視覚的に良好な出力信号が得られる。また、強調処理による誤差の発生を予め調査しているため、不自然な強調が発生しにくい。また、周波数分解手段としてウェーブレット変換を用いた場合は近傍画素の情報を共有し合うために連続性がよく高画質な再生画像が得られる。一方、周波数分解手段としてDCT変換を用いた場合はメモリ容量を小さくできる効果を奏する。
(構成9)
(対応する発明の実施の形態)
この発明に係る実施形態には、前記した第5実施形態が対応する。構成中の基準信号低周波強調手段には、図17のG信号低周波強調部903が該当する。構成中の誤差算出手段には、図17のG信号逆ウェーブレット変換部905、誤差算出部906が該当する。構成中の制御手段には、図17の制御部115が該当する。構成中の基準信号高周波強調手段には、図17のG信号高周波強調部904が該当する。構成中の従属信号低周波強調手段には、図17のR信号低周波強調部901、B信号低周波強調部902が該当する。
この発明に係る信号処理装置の好ましい適用例は以下の通りである。図17に示すG信号用バッファ104中のG信号をウェーブレット変換部105へ転送して高周波成分と低周波成分に周波数分解する。次に、正規化された低周波成分に対してG信号低周波強調部903にて係数βをべき乗することでダイナミックレンジを拡張し、この拡張された低周波成分と高周波成分をG信号逆ウェーブレット変換部905で再構成する。次に、この再構成画像が規定の濃度範囲を逸脱している割合を誤差算出部906にて算出し、制御部115により誤差が所定の閾値を超えないよう係数βの値を制御する。次に、適切に拡張された低周波成分に対応して所定サイズの領域ごとに高周波成分を係数βから所定の関係式により導かれる係数γを乗算することで強調する。次に、正規化されたR信号およびB信号の低周波成分をR信号低周波強調部901とB信号低周波強調部902にて前記を係数βを用いてべき乗し、強調されたG信号の高周波成分を用いてR信号およびB信号の強調された高周波成分を生成する。そして、強調された高周波成分とダイナミックレンジが拡張された低周波成分からR、G、B三信号を再構成する。
(作用)
入力信号のうち情報量が多い分光感度特性の信号(ここでは最も画素数の多いG信号)をウェーブレット変換またはDCT変換などの周波数分解手段によって高周波成分と低周波成分に分解する。このうち低周波成分を正規化して係数βでべき乗することでダイナミックレンジを拡張し、さらに拡張した低周波成分を用いて原信号を再構成し、誤差の程度に基づき係数βの値を制御する。この後、G信号の高周波成分を係数βから所定の関係式により導かれる係数γを乗算することで強調する。G信号の低周波成分と、情報量の少ない他の分光感度特性の信号(ここではR、B信号)との相関係数を求め、この相関係数をG信号を強調処理した高周波成分と乗算することでR、B信号を強調処理した高周波成分を生成する。さらに、G信号の低周波成分に対して適切に制御された係数βでR、B信号の低周波成分のダイナミックレンジを拡張する。最後に、強調された高周波成分とダイナミックレンジを拡張された低周波成分からR、G、B三信号を再構成する。
(効果)
拡張されたダイナミックレンジと強調されたコントラストを持つ高精細な出力信号が得られる。また、拡張処理による誤差の発生を予め調査してパラメータを制御し、かつ強調処理のパラメータも併せて制御しているため、不自然な強調が発生しにくい。また、周波数分解手段としてウェーブレット変換を用いた場合は近傍画素の情報を共有し合うために連続性がよく高画質な再生画像が得られる。一方、周波数分解手段としてDCT変換を用いた場合はメモリ容量を小さくできる効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る信号処理装置の構成を示す図である。 二板式CCD入力部の説明図である。 ウェーブレット変換部の構成を示す図である。 Harr関数に関する説明図である。 第1実施形態における信号処理の流れを示す図である。 逆ウェーブレット変換部の構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る信号処理装置の構成を示す図である。 単板式CCD入力部の説明図である。 第2実施形態における信号処理の流れを示す図である。 本発明の第3実施形態に係る信号処理装置の構成を示す図である。 周波数成分による類似領域探索の説明図である。 係数の再配置に関する説明図である。 類似領域探索のフローチャートである。 第3実施形態における信号処理の流れを示す図である。 本発明の第4実施形態に係る信号処理装置の構成を示す図である。 係数αの決定法の説明図である。 本発明の第4実施形態に係る信号処理装置の構成を示す図である。 単板式撮像素子のフィルタ配置を示す図である。
符号の説明
101…入力部、102…R信号用バッファ、103…B信号用バッファ、104…G信号用バッファ、105…ウェーブレット変換部、106…G信号低周波用バッファ、107…G信号高周波用バッファ、108…R信号相関係数算出部、109…B信号相関係数算出部、110…R信号相関係数算出部、111…B信号高周波生成部、112…R信号逆ウェーブレット変換部、113…B信号逆ウェーブレット変換部、114…出力部。

Claims (3)

  1. 複数の分光感度特性のうち、少なくとも1つの分光感度特性に関する信号の情報量が他の分光感度特性に関する信号の情報量より多い信号を処理する信号処理装置において、
    情報量が多い分光感度特性の信号を低周波成分と高周波成分とに分解する周波数分解手段と、
    この周波数分解手段によって分解された高周波成分に対し、1より大なる係数αを乗算する高周波強調手段と、
    この高周波強調手段で強調された高周波成分と前記低周波成分とを合成して得られる信号について所定の範囲を逸脱している画素数の割合を算出する誤差算出手段と、
    この誤差算出手段による算出結果に基づき、前記係数αの値を制御する制御手段と、
    を具備することを特徴とする信号処理装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記誤差算出手段により算出された割合が所定の閾値を超える場合には前記係数αを減少させ、前記誤差算出手段により算出された割合が所定の閾値を超えない場合には前記係数αを増加させて、前記高周波強調手段にて再度強調処理を行わせるように制御することを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 複数の分光感度特性のうち、少なくとも1つの分光感度特性に関する信号の情報量が他の分光感度特性に関する信号の情報量より多い信号を処理する信号処理装置において、
    情報量が多い分光感度特性の信号を低周波成分と高周波成分とに分解する周波数分解手段と、
    この周波数分解手段によって分解された低周波成分に対し、正規化された信号を係数βでべき乗して強調する基準信号低周波強調手段と、
    この基準信号低周波強調手段によって強調された低周波成分と、前記高周波成分とを合成し、合成された信号が所定の範囲を逸脱している割合を算出する誤差算出手段と、
    この誤差算出手段による算出結果に基づき、前記係数βの値を制御する制御手段と、
    前記周波数分解手段によって分解された高周波成分を所定の領域に分割し、分割された各領域ごとに、前記基準信号低周波強調手段で用いた係数βから所定の関係式により導かれる係数γを乗算する基準信号高周波強調手段と、
    情報量の少ない分光感度特性の信号に対し、正規化された信号を前記係数βでべき乗する従属信号低周波強調手段と、
    を具備することを特徴とする信号処理装置。
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