JPWO2004058296A1 - 椎間板変性治療剤 - Google Patents

椎間板変性治療剤 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2004058296A1
JPWO2004058296A1 JP2005509747A JP2005509747A JPWO2004058296A1 JP WO2004058296 A1 JPWO2004058296 A1 JP WO2004058296A1 JP 2005509747 A JP2005509747 A JP 2005509747A JP 2005509747 A JP2005509747 A JP 2005509747A JP WO2004058296 A1 JPWO2004058296 A1 JP WO2004058296A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mmp
intervertebral disc
hernia
disc
human
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005509747A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4512038B2 (ja
Inventor
浩孝 波呂
浩孝 波呂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Publication of JPWO2004058296A1 publication Critical patent/JPWO2004058296A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4512038B2 publication Critical patent/JP4512038B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/43Enzymes; Proenzymes; Derivatives thereof
    • A61K38/46Hydrolases (3)
    • A61K38/48Hydrolases (3) acting on peptide bonds (3.4)
    • A61K38/4886Metalloendopeptidases (3.4.24), e.g. collagenase
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P19/00Drugs for skeletal disorders
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P19/00Drugs for skeletal disorders
    • A61P19/08Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]

Abstract

椎間板変性を伴う疾患、特には椎間板ヘルニア、腰痛症、椎間板症および変形性脊椎症を治療するため、ヒト由来の蛋白質分解酵素を、椎間板変性に伴う疾患の患部に直接投与する薬剤を提供する。ヒト由来の蛋白質分解酵素としては、MMP−3、MMP−7等が使用できる。

Description

本発明は、ヒト由来の蛋白質分解酵素を有効成分として含有する椎間板変性に伴う疾患の治療剤に関する。この治療剤は、椎間板変性に伴う疾患の患部に直接投与され、例えば椎間板ヘルニア、腰痛症、椎間板症、変形性脊椎症の治療に有効であり、ヘルニアの自然退縮を促進する。
脊椎体と脊椎体の間に存在する円盤状の軟骨体である椎間板は、内側の髄核とこれを取り囲む外側の線維輪から構成され、プロテオグリカン、アグリカン、II型コラーゲンなどの軟骨成分からなる。椎間板は、主に加齢と共に生じる椎間板中の水の含量の減少により弾力性が失われ、椎間板の軟骨成分の消失と線維組織の増生が認められ、いわゆる内層の髄核と外層の線維輪の2重構造が破綻する。これらの変化を椎間板変性とよぶ。この椎間板変性は加齢性変化であり、20才から始まって、70才までにはほぼ全ての椎間板組織で変性変化を認める。椎間板ヘルニアは変性髄核が脆弱した線維組織を破って脊柱管内に脱出して、神経根や馬尾を圧迫して疼痛や麻痺などを起こすものである。腰痛症は、骨代謝異常、外傷、腫瘍などの原因で起きるものもあるが、椎間板の退行変性に起因する場合が多い。
磁気共鳴画像法(magnetic resonance imaging:MRI)は、椎間板変性を診断するために広く利用されている。レントゲンと異なり被爆もしないために、頻回の検査の施行が可能である。経時的に撮像を行うことにより、椎間板ヘルニアでは経時的に体積が減少する自然退縮機序が認められることがわかってきた。また、造影剤ガドリニウム−ジエチレントリアミンペンタ酢酸(Gd−DTPA)を用いることで椎間板ヘルニア組織に造影効果が確認された場合には、ヘルニア内での血管増生が盛んであると判断でき、より自然退縮が起きることが期待できる。これにより、予後診断も可能となる。
手術により摘出されたヘルニア塊を免疫組織学的に検討すると、ヘルニア塊の軟骨基質の中に新生血管の増生と多数のマクロファージを中心とした炎症性細胞の浸潤が認められる(Haro et al.,Spine 21(1996),1647−1652)。また、浸潤してきたマクロファージや椎間板内の軟骨細胞がマトリックスメタロプロテアーゼ(Matrix metalloproteinase:MMP)に属するMMP−3とMMP−7を強発現していることが確認された(Haro et al.,Spine 22(1997),1098−1104およびHaro et al,J.Spinal.Disorders 12(1999),245−249)。MMPは中性領域で主に作用する酵素で、関節内や椎間板組織では生理的に発現している。MMP−3とMMP−7は軟骨組織の主成分であるプロテオグリカン、アグリカンを基質としている。このため、椎間板ヘルニア内ではMMP−3とMMP−7がヘルニア組織の分解及び退縮に重要な作用を有することが推測されている。
また、野生型マウスの椎間板を蛋白分解性のマクロファージと共培養した場合には、MMP−3欠損型マウスの椎間板とマクロファージとの共培養の場合に比べて椎間板重量の減少が大きかった。また、野生型マウスおよびMMP−3欠損マウスを用いた実験によって、MMP−3がマクロファージを椎間板内に走化させる作用のある(MMP−3がマクロファージに対する走化性因子として働く)ことも確認されている(Haro et al.,J.Clin.Invest.105(2)(2000),133−141)。
MMP−7は炎症性サイトカインであるTNF−αを誘導し、そのTNF−αが椎間板細胞におけるMMP−3の産生を促進することも報告されている(Haro et al.,J.Clin.Invest.105(2)(2000),143−150)。しかし、ヒトの椎間板ヘルニアで発現しているMMP−3、MMP−7等のヒト由来の蛋白質分解酵素を治療剤として使用する試みは全くなされていない。
椎間板ヘルニアの外科治療は、ヘルニア塊を外科的に摘出して神経の除圧をはかることが広く行われている。しかし、本疾患が青年層や中年層に多く、スポーツ選手にも比較的多く認められることから、手術治療ではなく非侵襲的な治療が求められている。
すでに、米国やヨーロッパでは、植物から抽出したキモパパイン等の酵素を椎間板ヘルニア中に注入する治療が行われているが、免疫反応や神経毒性などが報告されている。また、ヘルニア患部にキモパパインを注入した場合は、蛋白分解により生じたヘルニア腔が時間経過により回復することが報告されているが、これは軟骨マトリックスではなく、線維性の結合組織が造生してくるためであると考えられている。イヌの椎間板内にキモパパインを注入した場合の組織学的観察によれば、髄核中心が線維軟骨組織に置換されていたことが報告されている(Kudo et al.,J.Vet.Med.Sci.1993,Apr,55(2)211−5)。また、本発明者の実験によれば、イヌの椎間板ヘルニアにキモパパインを注入した例では、軟骨のマトリックスが髄核部と線維輪全体にわたって分解され、残存した軟骨細胞は大幅に減少しており大きく損傷されていた。このようにキモパパインによりヘルニアを溶解した場合は、椎間板の再生能が無くなるか低下すると考えられる。軟骨細胞はマトリックス中に浮遊した状態で機能を保持するため、マトリックスは椎間板再生に不可欠のものである。このような公知の事実および本発明者が確認した事実を勘案した場合、ヘルニア患部に蛋白分解酵素を直接投与し、変性髄核を除去する従来の方法では、軟骨細胞が椎間板再生機能を保持するために必要なマトリックスを保持することが困難であると思われた。
驚くべきことにヒト由来の蛋白分解酵素であるMMP類をヘルニア中に注入した場合には、椎間板ヘルニアを退縮させるが、正常の軟骨細胞には損傷を与えないことが見出された。すなわち、椎間板再生機能を保ったまま椎間板ヘルニアを溶解することができたのである。軟骨細胞が機能を維持するにはマトリックスが不可欠である。したがって、本発明はヒト由来の蛋白分解酵素であるMMP類をヘルニア中に注入することにより、正常軟骨細胞を温存しながらヘルニアを選択的に退縮させるという画期的な知見に基づくものである。この発明によって、これまでのキモパパインによる正常軟骨の損傷と言う弊害の可能性のない全く新しいヘルニア治療が可能となる。
本発明は、ヒトの椎間板ヘルニアの自然退縮に関与していると考えられるヒト由来の蛋白質分解酵素を有効成分とし、変性した椎間板に直接投与される椎間板変性に伴う疾患の治療剤を治療剤を提供するものである。また、ヒト由来の蛋白質分解酵素を変性した椎間板に直接投与する椎間板変性に伴う疾患の治療方法を提供するものである。本発明の治療剤によって治療される疾患は、椎間板の変性に伴う疾患であり、例えば、椎間板ヘルニア、腰痛症、椎間板症、変形性脊椎症が挙げられる。
これまでの研究によって椎間板ヘルニアの退縮に関与していると考えられる物質としては、上記したMMP−3およびMMP−7が挙げられている。また、MMP−8、MMP−13、MT1−MMP(MMP−14)およびアグリカネース(aggrecanase)も同様の作用を有すると考えられる。MMP−3(E.C.3.4.24.17)は、stromelysin−1またはtransinとも呼ばれ、フィブロネクチン、ラミニン、プロテオグリカン、各種コラーゲンなどを分解する。MMP−7(E.C.3.4.24.33)は、matrilysinまたはPUMPとも呼ばれ、タイプIVおよびタイプXコラーゲン、エラスチン、フィブロネクチン、ゼラチン、ラミニン、プロテオグリカンなどを分解する。MMP−8(E.C.3.4.24.34)は、collagenase−2またはneutrophil collagenaseとも呼ばれ、タイプIコラーゲンをタイプIIやタイプIIIよりも優先的に分解する。MMP−13は、collagenase−3とも呼ばれ、タイプIIコラーゲンに対して特異性が高い。MT1−MMP(membrane type−1 matrix metalloproteinase)は、MMP−14とも呼ばれ、プロMMP−2およびプロMMP−13を活性化する。アグリカネースは、ADAM−TS(adisintegrin and metalloproteinase−thrombospondin)ファミリーに属し、軟骨アグリカンを分解する。
これらの蛋白質分解酵素は、近年リコンビナント法によって製造され、供給されるようになった。本発明者は、これらの蛋白質分解酵素を椎間板変性に伴う疾患、特にはヘルニアへの注入療法に使用してその有効性を確認した。さらに、これらのヒト由来の蛋白質分解酵素がキモパパインのもつ軟骨細胞を損傷させる可能性のないことを確認して本発明を完成した。
図1は、椎間板ヘルニア検体をMMP−3、MMP−7、その混合物、ポジティブコントロールとしてのキモパパイン、およびコントロール(DMEM培地)と培養した場合の重量変化を示す図である。
図2は、椎間板ヘルニア検体をMMP−3、MMP−7、その混合物、ポジティブコントロールとしてのキモパパインと培養して得られた組織標本を、サフラニンOで染色した結果を示す図である。
図3は、ウサギの椎間板にMMP−3、MMP−7、ポジティブコントロールとしてのキモパパイン、およびコントロールとしての生理食塩水(NS)を注入し、1週間後に屠殺して作成した椎体標本をサフラニンOで染色した結果を示す図である。
図4は、ヘルニアを自然発症したミニチュアダックスフンドから摘出した、ヘルニアの組織標本(ヘマトキシリンエオジン染色)の顕微鏡写真を示す図である。
図5は、ヘルニアを自然発症しているビーグル犬の椎間板にX線透視下でMMP−7を注入する図である。
図6は、ヘルニアを自然発症しているビーグル犬の椎間板にMMP−7を注入する前(Pre)と注入後(Post)のMRI(脂質強調画像T1)である。
図7は、ヘルニアを自然発症しているビーグル犬の椎間板にMMP−7を注入する前(Pre)と注入後(Post)のMRI(水分強調画像T2)である。
図8は、ヘルニアを自然発症しているビーグル犬の椎間板にMMP−3を注入する前(Pre)と注入後(Post)のMRI(水分強調画像T2)である。
図9は、ヘルニアを自然発症しているビーグル犬の椎間板にMMP−7およびコントロールとしての生理食塩水を注入し、1週間後に屠殺して作成した椎体標本をカットした状態を示す図である。
図10は、ヘルニアを自然発症しているビーグル犬の椎間板にMMP−7およびコントロールとしての生理食塩水を注入し、1週間後に屠殺して作成した椎体標本をサフラニンOで染色した結果を、MMP−7注入と生理食塩水注入について示す図である。
図11は、ヘルニアを自然発症しているビーグル犬の椎間板にMMP−7を注入し、1週間後に屠殺して作成した椎体標本をサフラニンOで染色した結果を示す図である。
図12は、ヘルニアを自然発症しているビーグル犬の椎間板にコントロールとしての生理食塩水を注入し、1週間後に屠殺して作成した椎体の組織標本をサフラニンOで染色した結果を示す図である。
図13は、MMP−7によるプロテオグリカンの分解を試験したウエスタンブロット法の結果を示す図である。
図14は、イヌの椎間板ヘルニアにキモパパインを注射して、注射後1週間に屠殺して作成した病理標本をサフラニンOで染色した結果を示す図である。
本発明は、1または複数のヒト由来の蛋白質分解酵素を有効成分として含有し、椎間板変性に伴う疾患の患部に直接投与される椎間板変性に伴う疾患の治療剤である。特には椎間板ヘルニア、腰痛症、椎間板症、変形性脊椎症の治療剤である。有効成分とする蛋白質分解酵素は細胞外マトリックス分解酵素であり、例えば、MMP−3、MMP−7、MMP−8、MMP−13、MT1−MMP(MMP−14)およびアグリカネース(aggrecanase)である。
本発明の椎間板変性に伴う疾患の治療剤は、例えばヘルニア患部に直接投与される。また、本発明の治療剤の投与方法としては、ヘルニア近傍の椎間板内に投与する場合も含まれる。例えば椎間板穿刺でレントゲン透視下に経皮的に穿刺針を進め、椎間板内に穿刺する。そこから、脱出椎間板ヘルニア方向に内筒を進めて脱出したヘルニアに選択的に穿刺して、本発明の薬剤を注入する。または硬膜外腔注射により投与することができる。本発明の治療剤をこのように投与することによってヘルニアの自然退縮を促進させることができる。
本発明の椎間板変性に伴う疾患の治療剤の使用に際しては、神経症状で神経根症や馬尾症、脊髄症などの神経症状を有し、磁気共鳴画像法(MRI)により神経圧迫の状態および椎間板変性、例えばヘルニアの部位並びに程度を確認するという診断が必要である。また、椎間板造影検査により、治療を行う部位のヘルニア塊を造影して椎間板ヘルニアの部位並びに程度を正確に判断することが重要である。
従って、本発明の一態様は、椎間板変性例えばヘルニアの疑いがある患者に対してMRIと椎間板造影検査を実施し、患者に椎間板変性例えばヘルニアが認められた場合には、その病態に応じて本発明のヒト由来の蛋白質分解酵素をヘルニア患部に直接投与して、ヘルニア組織の自然退縮を促進する椎間板ヘルニアの治療方法である。
本発明の椎間板変性に伴う疾患の治療剤の投与量は、椎間板変性例えばヘルニアの程度、患者の状態、蛋白質分解酵素の種類等により異なる。本発明の椎間板変性に伴う疾患の治療剤は、患部に直接投与され、その投与量は通常1回当たり約1μg〜100mg、好ましくは100μg〜1mgの範囲である。投与回数は、1回から数回が望ましいが、退縮の度合いを見てさらに多くすることができる。
本発明を下記の実施例によって具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 ヒト椎間板ヘルニア手術検体を用いた器官培養実験
手術時に摘出した腰椎椎間板ヘルニア検体(4℃にて保存)を、細かく切断し、湿重量を測定し、1検体を60〜80μgとなるように配分して、96ウエル(well)プレート内に入れた。ついで以下の試料溶液を加え、37℃においてCOインキュベーター内で24時間培養した。
(1)コントロール/DMEM培地 200μl
(2)ヒトリコンビナントMMP−3(45kDa) 20μg/200μl
(3)ヒトリコンビナントMMP−7(19kDa) 20μg/200μl
(4)ヒトリコンビナントMMP−3 10μg+ ヒトリコンビナントMMP−7 10μg/200μl
(5)ヒトリコンビナントMMP−3 20μg+ ヒトリコンビナントMMP−7 20μg/200μl
(6)キモパパイン1、5、10、50、100、500pkt(picoKatal)/200μl
ヒトリコンビナントMMP−3(CHEMICON社)およびヒトリコンビナントMMP−7(CHEMICON社)は4℃でDMEM培地に溶解した。キモパパインはポジティブコントロールであり、キモパパイン(ICN Biomedicals)を1mMのEDTA,0.067mMのメルカプトエタノール、5.5mMのシステイン塩酸塩を含む液に溶かし、25℃、pH6.2で30分インキュベートし活性化してDMEM培地に添加した。
得られた培養物の湿重量を測定し、統計学的計算をした。その結果を図1に示す。図1から明らかなように、MMP−3、MMP−7を使用する場合および両者を併用する場合は、コントロールに比して湿重量が有意に減少する。
ついで、検体を4%パラホルムアルデヒドに入れ、組織標本を作成し、これをサフラニンO染色した結果を図2に示す。その結果、MMP−3、MMP−7またはキモパパインを加えて器官培養したものは、コントロールと比較して優位に染色性の低下(ヘルニアの退縮)を示した。
実施例2 ウサギ椎間板への注入実験
日本白色ウサギ(3〜4kg)を以下の手順で処理し、薬剤の椎間板内注入による効果を検定した。
1.ケタミン塩酸塩0.5〜1.0ml/kgを皮下注射することにより、前投薬処理をした。
2.体を固定し、耳の静脈に23Gトンボ針でラインを取りテープで固定(ライン確保)した。ペントバルビタールナトリウムを生理食塩水で半分の濃度に薄め(0.5mg/ml)、0.5〜1.0ml/kgをワンショットで注射し静脈麻酔した。その後は適宜1mlずつを注射する。バリカンで体毛を刈り、半側臥位に固定した(後側方アプローチ)。
3.ドレーピング、電気メス(エアトーム)セットを用い、皮を切り、皮下を展開して、椎体、肋骨から筋肉を剥離し椎間板を露出した。
4.椎間板に直接的に次の薬剤を注入した。
(1)ヒトリコンビナントMMP−3 10μg/100μlおよび40μg/100μl(Microcon YM−3で濃縮したもの)
(2)ヒトリコンビナントMMP−7 10μg/100μlおよび40μg/100μl(Microcon YM−3で濃縮したもの)
(3)キモパパイン 1kptおよび5kpt
(1mMのEDTA、0.067mMのメルカプトエタノール、5.5mMのシステイン塩酸塩を含む液に溶かして25℃、pH6.2で30分インキュベートして活性化して使用した)
(4)コントロール:生理食塩水(NS:normal saline)
薬剤は100μlを椎間板内に注入した。濃度の異なる薬剤を2個所の椎間板に、生理食塩水のみを1個所の椎間板に投与し、マーキング用ワイヤーを椎体に埋め込んだ。
5.ナイロン針で各層を閉じ、ウサギをケージ内でフリーにした。
6.注射1週後、ケタミン塩酸塩3mlを注射し、ライン確保した後、耳静脈に23Gトンボ針を固定し、ペントバルビタールナトリウム(1mg/ml)3mlを投与(全量で5〜7ml)した。
7.椎体を一まとめにして(en bloc)摘出し、4%ホルマリン溶液で固定して、組織標本を作成した。
8.組織標本を脱パラフィンし、1%酢酸水溶液に溶かした0.03%ファーストグリーンで5分間染色した。ついで、1%酢酸水溶液で洗浄後、0.25%サフラニンOで7分間染色した。
その結果を図3に示す。コントロールと比較してMMP−3、MMP−7およびキモパパイン注入群は有意に染色性が低下した。また、MMP−3注入群は椎間板狭小化が認められた。
実施例3 イヌ椎間板ヘルニアへの注入実験
イヌ特にビーグル犬などは高率に椎間板ヘルニアに罹患し、重症の場合は両下肢麻痺等の症状を呈する。イヌのヘルニアの組織像は、ヒトのヘルニアの組織像と非常に類似している。ヘルニアに罹患し下肢麻痺を起こしたミニチュアダックスフンド7才、6.35kgの第1〜第2腰椎椎間板ヘルニアを外科的に摘出した組織を標本とし、ヘマトキシリンエオジン染色し、顕微鏡写真に撮影した結果を図4として示す。この組織標本は、イヌのヘルニアがヒトのヘルニアモデルとして非常に適切であることを示している。
椎間板ヘルニアを自然発症したビーグル犬の椎間板ヘルニアに薬剤を注入してその効果を次のように検討した。ヒトリコンビナントMMP−7の試験には7才、体重12.75kgのビーグル犬を、ヒトリコンビナントMMP−3の試験には7才、体重14.4kgのビーグル犬を用いた。薬剤の注入前に椎間板のMRIを撮影して、正常な椎間板高位、変性している高位、ヘルニアを認める高位を確認した。
MMP−7の投与:ビーグル犬の第12胸椎(T12)と第13胸椎(T13)の間の椎間板に20μg/200μl、第13胸椎(T13)と第1腰椎(L1)の間の椎間板および第1腰椎(L1)と第2腰椎(L2)の間の椎間板に10μg/100μl注入した。コントロールとして、第2腰椎(L2)と第3腰椎(L3)の間の椎間板に生理食塩水を200μl注入した。
MMP−3の投与:ビーグル犬の第11胸椎(T11)と第12胸椎(T12)の間の椎間板に10μg/100μl、第12胸椎(T12)と第13胸椎(T13)の間の椎間板に20μg/200μl、第13胸椎(T13)と第1腰椎(L1)の間の椎間板に10μg/100μl注入した。第10胸椎(T10)と第11胸椎(T11)の間の椎間板にコントロールとして生理食塩水を200μl注入した。
薬剤の椎間板内への注入はレントゲン透視下に脊椎針(Spinal Needle)を用いて行った(図5)。シリンジはツベルクリン用(全量1ml)を用いた。注入後1週間後に再度MRIを測定した。注入前と注入後の椎間板のMRIを図6〜8に示した。
図6はMMP−7を用いた場合の結果を示すMRIのT1強調画像であり、図7はMMP−7を用いた場合の結果を示すMRIのT2強調画像である。T1強調画像はヘルニア実質を見るのに有効であり、T2強調画像は軟骨組織である椎間板の分解をみるのに有効である。注入前のT12とT13の間に観察されたヘルニアは、注入後の画像において明瞭な退縮をしている。図8は、MMP−3を用いた場合の結果を示す水分強調画像(T2)であり、薬剤投与によるヘルニアの退縮が観察される。
ついで、MMP−7を投与したビーグル犬を屠殺し、注入した椎間板を含む脊椎ユニットを一まとめにして摘出し、4%パラホルムアルデヒド溶液で固定して脱灰操作を行ってから、組織標本を作成した(図9)。詳しくは、4%パラホルムアルデヒド溶液で固定した後、10mM PBSで洗浄、エタノールおよびクロロホルムにて脱脂を行う。次いで、脱灰液(Plank Rychlo method:Wako,Japan)を用いて脱灰操作を行った。脱灰が十分なことを確認し、パラフィン包埋を行い、組織標本を作成した。
その組織標本を脱パラフィン後、1%酢酸水溶液に溶かした0.03%ファーストグリーンで5分間染色した。ついで、1%酢酸水溶液で洗浄後、0.25%サフラニンOで7分間染色した。
その切片の写真(マクロ図)を図10に示した。MMP−7注入後とあるのは、MMP−7を200μl注入した部位(第12胸椎と第13胸椎間)の切片であり、生食注入後とあるのは、生理食塩水を注入した第2腰椎と第3腰椎の間の切片である。その切片をさらに詳細に示したものが、図11および図12である。図11はMMP−7を注入したものであり、その左上隅には図10の下段と同じマクロ図が示されている。中段はマクロ図を2倍に拡大したものであり、下段は2倍拡大図の一部をさらに10倍に拡大したものである。図12は、生理食塩水を注入したものであり、その左上隅がマクロ図、中段が2倍拡大図、下段がその10倍拡大図である。図10、図11および図12を比較すると、MMP−7を注入した場合には、生理食塩水の場合と比較して、染色性が著しく低下している。これはMMP−7の注入によって髄核内の構造が破綻したことを示している。これに対し、生理食塩水の場合の髄核構造の乱れは、注入個所のみであり、染色性は維持されている。このことから、軟骨基質の破壊は認められない。
さらに、MMP−7を注入した図11では、MMP−7が注入された髄核は分解されたマトリックスとなっているが、その他の髄核部や線維輪には正常の軟骨細胞が温存されている。したがって、正常な軟骨細胞が軟骨マトリックスを産生して椎間板を再生する機能を保持していると結論される。
実施例4 イヌ椎間板ヘルニアを用いた分子生物学的検討
実施例3と同様に、椎間板ヘルニアを自然発症している、ビーグル犬(7才、体重14.0kg)の第2頚椎(C2)と第3頚椎(C3)の間の椎間板にMMP−7を20μg/200μl、第3頚椎(C3)と第4頚椎(C4)の間の椎間板に生理食塩水200μlを注入した。注入1週間後に椎間板からタンパク抽出を行い、ヒト成人軟骨のプロテオグリカン抗体を用いて、椎間板内軟骨の分解についてウエスタンブロッティングによる分子生物学的検討を行った。ヒト成人軟骨のプロテオグリカン抗体はイヌの交差が確認されており、コアタンパクとケラタン硫酸側鎖を認識することが確認されている。
ビーグル犬を屠殺したのち、できるだけ早く脊椎ユニットを摘出し氷中にて保存する。次に目的とする部位の椎間板組織を、他の組織が混入しないように注意してメスなどを用いて分離する。採取した組織を10cmディシュに入れ、RIPA(Radio Imuno Precipitation Assay)緩衝液4mlにプロティナーゼ阻害剤の錠剤(Roche:proteinase inhibitor cocktail tablets)1個を溶かした溶液を加えてディシュ内で破砕する。RIPA緩衝液の組成は150mM NaCl、1%Triton−100、0.5%デオキシコール酸ナトリウムおよび0.1%SDSを含む50mMトリス塩酸緩衝液(pH8.0)である。4℃にて、一晩撹拌した後、ディシュ内の溶液を採取して、4℃、3000rpm、5分遠心する。その上清を、抽出タンパクとして実験に用いた。
ビーグル犬の椎間板からのタンパクの他、膝関節周囲の骨腫瘍の摘出手術の際に得られたヒトの正常膝軟骨から抽出したタンパクをポジティブコントロールとして用いた。
各タンパクの抽出液をプロテインアッセーにて濃度を調整した上で、Laemmli Sample Bufferを加え、95℃、3分間ボイルし、12%ゲル(第一化学、PAGミニゲル)を用いて、SDS−PAGEを行った(80V、180分)。続いて、ニトロセルロース膜に転写した(0.1A、45分)。これにChemicon(Temecula,CA,USA)社製のヒト成人軟骨プロテオグリカン抗体を反応させ、ついでECL kit(Ammersham Pharmacia Biotech,UK)によって発色させた。その結果を図13に示した。図中Mは分子量マーカーであり、PCはヒトの正常な膝軟骨から抽出したタンパクを用いたポジティブコントロールであり、C2/3はMMP−7を注入した椎間板から抽出したタンパクであり、C3/4は生理食塩水を注入した椎間板から抽出したタンパクであり、C5/6は無処理の椎間板(第5頚椎と第6頚椎の間)から抽出したタンパクである。
40kDaから100kDaまでのバンドはG1ドメインを含むコアタンパクとケラタン硫酸側鎖を示している。バンドが単一でないのは、臨床検体であるために、生理的酵素などによるプロテオグリカンの分解度によっていくつかの分解産物が存在することを表している。ヒトの正常な膝軟骨から抽出したタンパクを用いたポジティブコントロール(PC)の場合は、様々なMMPやアグリカネースなどのプロテオグリカン分解酵素が存在するため、プロテオグリカンの分解産物が検出された。生理食塩水注入の場合(C3/4)および無処理の場合(C5/6)でも、プロテオグリカンの分解物が検出された。これらと比較して、MMP−7注入の場合はプロテオグリカンの分解産物の量は明らかに減少している。これは、MMP−7が椎間板ヘルニア内のプロテオグリカンを分解した結果である。
手術で除去されたヘルニア検体を用いた器官培養実験(実施例1)により、MMP−3およびMMP−7がヘルニアを分解することが明らかとなった。また、ウサギ椎間板への注入実験(実施例2)、ビーグル犬の自然発症ヘルニアへの注入実験(実施例3)およびイヌ椎間板ヘルニアを用いた分子生物学的検討(実施例4)により、MMP−3およびMMP−7の椎間板内注入により椎間板および椎間板ヘルニアのマトリックス分解が起きることが明らかとなった。これらの事実から、MMP−3およびMMP−7が椎間板ヘルニア治療に有効であることが確認された。
参考例
イヌの椎間板ヘルニアにキモパパインを注射して注射後1週間で屠殺し、実施例3と同様に病理標本を作製し染色した。これを図14に示す。この場合には、軟骨のマトリックスが髄核部と線維輪全体にわたって分解され、残存した軟骨細胞も非常に少ない。したがって、キモパパインをヘルニア患部に注入した場合には、正常な軟骨細胞が損傷を受けるため、椎間板再生能は本発明のMMP−7の注入と比較して、明らかに椎間板再生能が低いと結論される。
MMP−3およびMMP−7のような、ヒト由来の蛋白質分解酵素を椎間板変性に伴う疾患の患部に直接投与する本発明の椎間板変性に伴う疾患の治療剤によって、その疾患を速やかに治療することができる。その疾患は、例えば椎間板ヘルニア、腰痛症、椎間板症、変形性脊椎症である。ヒト由来の蛋白質分解酵素は、これまで臨床応用されたキモパパインのような植物由来の酵素と比べて、アナフィラキシーなどの重篤な免疫反応の発症がなく、しかも正常な軟骨細胞を損傷しない点で極めて優れている。

Claims (4)

  1. 1または複数のヒト由来の蛋白質分解酵素を有効成分として含有し、椎間板変性に伴う疾患の患部に直接投与されることを特徴とする椎間板変性に伴う疾患の治療剤。
  2. 椎間板変性に伴う疾患が、ヘルニア、腰痛症、椎間板症または変形性脊椎症である請求項1記載の治療剤。
  3. ヒト由来の蛋白質分解酵素が細胞外マトリックス分解酵素である請求項1または2記載の治療剤。
  4. MMP−3、MMP−7、MMP−8、MMP−13、MT1−MMPおよびアグリカネース(aggrecanase)からなる群から選択される1または複数の細胞外マトリックス分解酵素を有効成分として含有する請求項1〜3のいずれかに記載の治療剤。
JP2005509747A 2002-12-25 2003-12-24 椎間板変性治療剤 Expired - Lifetime JP4512038B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002373527 2002-12-25
JP2002373527 2002-12-25
JP2003187675 2003-06-30
JP2003187675 2003-06-30
PCT/JP2003/016580 WO2004058296A1 (ja) 2002-12-25 2003-12-24 椎間板変性治療剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2004058296A1 true JPWO2004058296A1 (ja) 2006-04-27
JP4512038B2 JP4512038B2 (ja) 2010-07-28

Family

ID=32684221

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005509747A Expired - Lifetime JP4512038B2 (ja) 2002-12-25 2003-12-24 椎間板変性治療剤

Country Status (11)

Country Link
US (1) US7935337B2 (ja)
EP (1) EP1593391B1 (ja)
JP (1) JP4512038B2 (ja)
AU (1) AU2003292755A1 (ja)
CY (1) CY1115135T1 (ja)
DK (1) DK1593391T3 (ja)
ES (1) ES2427932T3 (ja)
HK (1) HK1085128A1 (ja)
PT (1) PT1593391E (ja)
SI (1) SI1593391T1 (ja)
WO (1) WO2004058296A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1971365A4 (en) * 2005-12-20 2010-01-13 Swiss American Products Inc PROTEASE COMPOSITIONS FOR THE TREATMENT OF DAMAGED TISSUE
US20150079069A1 (en) 2012-04-30 2015-03-19 Elastomics Ab Methods for modification of tissues
TWI743023B (zh) 2014-05-21 2021-10-21 日商Km生物醫藥股份有限公司 基質金屬蛋白酶 7(mmp-7)聚集體之單體化方法
US20190111178A1 (en) * 2016-04-04 2019-04-18 Gu Ventures Ab Methods and compositions for the treatment of intervertebral disc herniation

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04506003A (ja) * 1989-04-28 1992-10-22 ザ ブーツ カンパニー ピーエルシー 治療剤
JPH1080283A (ja) * 1996-04-25 1998-03-31 Takeda Chem Ind Ltd 新規タンパク質およびそのdna
JPH1099084A (ja) * 1996-04-25 1998-04-21 Takeda Chem Ind Ltd 新規タンパク質およびそのdna
JPH11169176A (ja) * 1997-12-15 1999-06-29 Yamanouchi Pharmaceut Co Ltd 改変型マトリックスメタロプロテアーゼ−3
JP2000139480A (ja) * 1998-09-03 2000-05-23 Takeda Chem Ind Ltd 新規タンパク質およびそのdna

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2341327A1 (en) * 1998-09-03 2000-03-16 Takeda Chemical Industries, Ltd. Novel protein and dna thereof
US20040180820A1 (en) 2001-06-26 2004-09-16 Hirotaka Haro Remedies for hernia

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04506003A (ja) * 1989-04-28 1992-10-22 ザ ブーツ カンパニー ピーエルシー 治療剤
JPH1080283A (ja) * 1996-04-25 1998-03-31 Takeda Chem Ind Ltd 新規タンパク質およびそのdna
JPH1099084A (ja) * 1996-04-25 1998-04-21 Takeda Chem Ind Ltd 新規タンパク質およびそのdna
JPH11169176A (ja) * 1997-12-15 1999-06-29 Yamanouchi Pharmaceut Co Ltd 改変型マトリックスメタロプロテアーゼ−3
JP2000139480A (ja) * 1998-09-03 2000-05-23 Takeda Chem Ind Ltd 新規タンパク質およびそのdna

Non-Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN5005014216, 波呂 浩孝, CONNECTIVE TISSUE, 2001, V33 N1, P51−57 *
JPN5005014217, 波呂 浩孝, リウマチ, 2001, V41 N1, P44−50, JP *
JPN5005014218, HERRON, L, SPINE, 1988, V13 N1, P84−88 *
JPN5005014219, SAGONA, M. A., ANNALS OF ALLERGY, 1985, V55 N5, P674−677 *
JPN5005014220, EINARSON, T. R., DRUG INTELLIGENCE & CLINICAL PHARMACY, 1984, V18 N7−8, P560−568 *
JPN5005014221, BENOIST M, LA NOUVELLE PRESSE MEDICALE, 1982, V11 N28, P2121−2124 *
JPN5005014222, BUTTLE, DAVID J., CONTROL TISSUE DAMAGE, 1988, V15, P269−278 *
JPN5005014223, TROISIER O, LA NOUVELLE PRESSE MEDICALE, 1980, V9 N4, P227−230 *
JPN5005014224, KUDO, VETERINARY MEDICAL SCIENCE, 1993, V55 N2, P211−215 *
JPN5005014225, ROBERTS, S, SPINE, 2000, V25 N23, P3005−3013 *
JPN6009065294, AVAKYAN A.V.et al, "Effects of the proteolytic enzymes trypsin and chymopsin on an intervertebral disk under experimenta", EKSPERIMENTAL’NAYA KHIRURGIYA I ANESTEZIOLOGIYA, 1972, no. 5, p.23−25 *

Also Published As

Publication number Publication date
JP4512038B2 (ja) 2010-07-28
US20060171939A1 (en) 2006-08-03
US7935337B2 (en) 2011-05-03
HK1085128A1 (en) 2006-08-18
CY1115135T1 (el) 2016-12-14
PT1593391E (pt) 2013-10-23
DK1593391T3 (da) 2013-11-11
ES2427932T3 (es) 2013-11-04
SI1593391T1 (sl) 2013-11-29
AU2003292755A1 (en) 2004-07-22
EP1593391A1 (en) 2005-11-09
WO2004058296A1 (ja) 2004-07-15
EP1593391B1 (en) 2013-08-21
EP1593391A4 (en) 2007-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RYDEVIK et al. Effects of acute, graded compression on spinal nerve root function and structure: an experimental study of the pig cauda equina
Dudli et al. Modic type 1 change is an autoimmune response that requires a proinflammatory milieu provided by the ‘Modic disc’
Hirsch et al. Studies on structural changes in the lumbar annulus fibrosus
EP1465558B1 (en) Use of cross-linked collagen for intervertebral disc treatment
Khan et al. Overuse tendon injuries:: where does the pain come from?
JP2002526553A (ja) 化学的髄核分解の治療方法
JP2004524340A (ja) 非ニューロパシー炎症性疼痛を治療するための化合物のペプチドクラスの新規の使用
JP4512038B2 (ja) 椎間板変性治療剤
Yokota et al. Synovial Chondromatosis of the Temporomandibular Joint With Intracranial Extension—Case Report—
Ross et al. Gd-DTPA enhancement of posterior epidural scar: an experimental model.
Papachristou et al. Isolated meniscal repair in the avascular area
KR102009384B1 (ko) 추간판 손상 동물모델
Kalderon et al. Fractionated radiation facilitates repair and functional motor recovery after spinal cord transection in rat
JP2022530895A (ja) 改善された組織スペーサー
US20080003198A1 (en) Hernia treatment agents
Ly Mesenchymal chondrosarcoma of the maxilla
US20220296648A1 (en) Composition for regenerating nucleus pulposus
Nina et al. Extradural low cervical chordoma: Case report
Ikebe et al. Synovial chondromatosis of the temporomandibular joint: the effect of interleukin-1 on loose-body-derived cells
Graham BACK ACHE AND SCIATICA: A REPORT OF 90 PATIENTS TREATED BY INTRADISCAL INJECTION OF CHYMOPAPAIN (DISCASE)
Cao et al. The Clinical Efficacy of Autologous Platelet-Rich Plasma Interventional Circulatory Perfusion Combined with Radiofrequency Ablation and Thermocoagulation in the Treatment of Discogenic Low Back Pain
Liu et al. Primary myxomas of the skull base
Panev et al. Giant Ossifying Lipoma of the Hand: A Case Report and Review of Literature
Avella et al. Ultrasound evaluation of stem cell treated tendon injuries in the horse: Repair or regeneration?
Hu et al. Yueyao Chen1†, Zhongxian Pan1†, Fanqi Meng1, Xuewen Yu2, Qian Xu1, Leyu Huang1, Qiumei Liang 1, Yanglei Wu3 and Xiaofeng Lin4

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060209

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060307

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060307

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100413

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100507

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4512038

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140514

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term