JPWO2004015932A1 - 通信中継装置 - Google Patents
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Abstract
Description
ゲートウェイを用いると、たとえば、宅外のインターネットにつながった機器とパソコンなどの宅内LAN上の機器との間で通信し、宅内から宅外のサービスや情報を利用することができる。ところで、通信を用いたサービスを利用するためには、一般には、サービスを利用するための複数の機能をもった1つの機器が必要である。そのような機器がない場合、新たなサービスを利用するためには、通信機能をもつ汎用的な機器にそうしたサービス利用のために必要な機能を追加するか、サービスを利用する機能をもった専用の機器を導入する必要がある。このため、ユーザとして新たなサービスを導入する場合のコストは大きく、サービス提供者にとっても、新たに考案したサービスごとに、新たな機器やソフトウェアを開発していたのでは、時間とコストがかかり、アイデアを実践することが容易ではない。
ここで、ホームゲートウェイ装置に関連する先行する技術を参照してみると、特開平9−224081号公報において、ホームゲートウェイ装置であって、その上で複数の外線通信と内線通信を回線の違いをもとに、通信の交換制御を行うホームゲートウェイ装置が開示されている。
また、特開平10−224408号公報に開示された通信システムは、データ種の区別によって通信を制御したり、送信先の機能によってデータの変換をしたりするシステムである。
特開2000−358061号公報には、外部ネットワークと内部ネットワークの間でデータをフォーマットし、かつルーティングするような通信中継装置が開示されている。従来技術に挙げた先行特許においては、複数の機器に対してデータ種によって通信先を切り替えたり、振り分けたりすることは含まれていない。
これに対して、特開平11−282641号公報には、複数の機器を組み合わせるシステムが開示されている。このシステムでは、デバイスが所定のデバイスと接続されているかを判断して、単独機能の機器として働くか、所定のデバイスと接続して共同して働くかが切り替わる。これはプリンタとスキャナがIEEE1394バスで接続されていれば複写機として働くというものであり、端末自身が特定の機器と接続されているかどうかを判断し、端末自身の振舞いを切り替えるというものである。しかしながら、特開平11−282641号公報に開示されたシステムも、データの流れを切り替えたりするものではない。
従来、ゲートウェイと呼ばれるような通信中継装置は、一方のネットワーク上のからもう一方のネットワーク上に対して、データを送受信したり、プロトコルの変換を行ったりするものである。つまり、ネットワーク間で通信を行って実現されるようなサービスにおいては、各ネットワーク上にあるサービスを利用する機能をもつ機器間でゲートウェイを介して通信を行ない、サービスを利用している。
通信サービスを利用するためには、そのサービスを利用するために必要な機器を準備し、ネットワークに接続する必要があった。サービスを利用する全ての機能をもった機器を準備できない場合、当然のことながら、サービスを利用することはできなかった。たとえば、テレビ(以下、TVと呼ぶ)電話サービスを例に説明すると、一方のネットワークにTV電話のサービスを利用するための機器が導入されており、通話相手となる他方のネットワークにも同じようにTV電話サービスを利用するために必要なすべての機能をあわせもつ機器があれば、両機器の間でTV電話サービスを利用して通信し、TV電話を行うことができる。TV電話サービスを導入するための機器としては、TV電話サービスを利用できるようにデバイスやソフトウェアを導入したパーソナルコンピュータ(以下、PCと呼ぶ)やTV電話サービス用の専用端末などが考えられる。それらがない場合にはTV電話サービスを利用することはできなかった。
しかしながら、通信サービスはまったく新たな機能ばかりを要求するものではなく、既にある機器の能力が新しいサービスを利用するための能力の一部となることがしばしばである。新たなサービスに必要な機能は複数の機器に分かれてではあるが存在しており、それら機器単独では新たなサービスを利用するには機能が不足するため新たなサービスを利用できるようにすることができないという問題があった。
上記のような目的を達成するために、この発明の1つの局面に従うと、通信中継装置は、一方の機器との1つの通信コネクション内に複数種類のデータ通信を含む通信コネクションに対して、データの種類ごとに中継先の機器を選択し、1つの通信コネクションに対し少なくとも2つ以上の機器にデータを中継する。
したがって、ある機器が1つの通信コネクションで送信するデータをネットワーク上の複数の機器で受け、複数の機器が送信するデータを1つに束ねて返すことができる。
この発明の他の局面に従うと、通信中継装置は、1つの通信サービスを利用するための仮想的な機器を定義する仮想機器情報を保持し、仮想機器情報は、通信するデータの種類ごとにデータ中継先の機器を指定した中継機器情報を含み、仮想的な機器を利用する通信を、仮想機器情報内の中継機器情報に従ってデータの種類ごとに中継先の機器を選択して、少なくとも2つ以上の機器にデータを中継する。
したがって、通信サービスが接続する仮想的な機器ごとに、通信するデータ種類ごとのデータ中継先の機器を設定することができるので、複数のサービスに対して複数の機器でのサービス利用が可能になる。
好ましくは、通信中継装置が通信サービスにおいて通信するデータの種類ごとに使用する機器を決定して仮想機器情報を作成する仮想機器定義手段を備える。
したがって、通信中継装置自身が持つ情報を組み合わせたり、入出力手段やネットワークを介した情報を利用したりして、該通信サービスを利用するために使用する機器を決定することができる。
好ましくは、通信中継装置は、通信サービスごとに通信するデータの種類の記述を含むテンプレートを保持し、仮想機器の作成に利用する。
したがって、通信サービスごとに記述されたテンプレートに従ってデータ種ごとの接続先の機器を決めることによって、サービス利用可能な機器の組合せを作成することができる。
好ましくは、通信サービス利用のリクエストを受け付けると、仮想機器定義手段は通信サービスのテンプレートを用いて仮想機器情報を作成し、その仮想機器情報を用いて通信サービスの通信データを中継する
したがって、通信サービス利用のための接続要求を受け付けると、動的に該サービスのテンプレートを用いて仮想機器を構成して、それによって複数の機器でサービスが利用できる。
好ましくは、通信サービスのテンプレートを保持しないときには、装置外部から通信サービスのテンプレートをダウンロードする。
従って、サービス利用のための接続を受け付けて、それに該当するテンプレートがなくとも、通信中継装置が自発的に外部サーバーなどからテンプレートをダウンロードして、それを用いてサービスを利用できるような仮想機器を構成できる。
好ましくは、データの種類は、映像データ、音声データ、制御データとそれぞれの通信方向で区別される。
従って、音声、映像データをやりとりし、さらにサービスの制御を必要とするようなサービスを複数の機器に役割分担して利用できる。
好ましくは、データ中継時に中継するデータを中継先の機器が利用可能なフォーマットに変換して中継する。
従って、機器では扱えないフォーマットのデータでも、中継装置で扱えるフォーマットに変換して中継することによって、より多くのサービスを利用できる。
好ましくは、データ中継先の機器が利用可能なフォーマットに変換する機能を持たないときに、変換プログラムを外部からダウンロードする。
従って、中継装置がデータ変換の機能を持たない場合でも、外部から変換プログラムが取得できれば、それを用いて、データ中継時のフォーマット変換が可能になる。
また、本発明のさらに他の局面に従うと、通信中継装置であって、外部ネットワーク上の第1の機器と通信を行うための外部通信インタフェースと、内部ネットワーク上で、複数の第2の機器と通信を行うための内部通信インタフェースと、内部ネットワーク上の複数の第2の機器を用いて外部ネットワーク上のサービスを利用可能にするための書換え可能な仮想機器定義データの保持および管理を行う仮想機器管理部とを備え、仮想機器定義データは、サービスを利用するための複数の機能のうち少なくとも1つを、少なくとも1つの第2の機器の有する複数の機能の1部により定義しており、内部ネットワーク上の複数の第2の機器を通信により利用するためのデバイス情報を保持するデバイス情報保持部と、外部ネットワークと内部ネットワーク間の相互データ交換を行う通信中継部とをさらに備え、通信中継部は、第1の機器と仮想機器定義データに含まれる複数の第2の機器との相互のデータ交換を、仮想機器定義データとデバイス情報とに基づいて行う。
したががって、本発明の通信中継装置では、内部ネットワーク上には、機器単独では外部ネットワーク上の通信サービスを利用するに足る能力を持たない機器しかない場合も、複数の機器を統合した仮想機器を通信中継装置上に定義、登録することにより、当該サービスを利用することが可能になる。
好ましくは、通信中継部は、外部通信インタフェースを用いて通信データの送受信を行ない、受信したデータから、接続要求メッセージを抽出して出力し、さらに、送信指示を受けて、応答メッセージを第1の機器に送信する外部通信部と、内部通信インタフェースを用いて通信データの送受信を行ない、受信したデータから、応答メッセージを抽出して出力し、さらに、送信指示に従って接続要求メッセージを内部ネットワーク上の複数の第2の機器に送信する内部通信部と、外部ネットワークからのメッセージを外部通信部を介して受け取り、仮想機器定義データに基づいて、第2の機器のうち接続要求メッセージを受け取るべき第2の機器への複数のリクエストを作成して内部通信部に出力し、内部通信部に対して送信指示を与えて内部ネットワークに送信したリクエストに対する応答をもとに、応答メッセージを作成し、外部通信部に送信するよう送信指示を出力し、さらに、サービス利用に必要な接続の確立および切断に関する情報を抽出するメッセージ中継部と、メッセージ中継部から渡された情報をもとにサービス利用のためのデータ送受信に必要なセッション情報を管理するセッション管理部と、セッション管理部の情報に従って、外部通信部と内部通信部で受信したデータを適切な相手に送信するためのデータ中継を行うデータ中継部とを含む。
したがって、本発明の通信中継装置によれば、リクエストおよび応答の送受信を行ない、データ送受信を行うための情報をセッションとして管理するため、その情報を用いて指定機器へのデータ送受信の制御することができ、複数機器でのサービス利用が可能になる。
好ましくは、メッセージ中継部は、1つの接続要求メッセージをもとに作成した複数のリクエストに対する応答を全て受けとった場合に、接続要求メッセージに対する応答メッセージを作成し送信する。
したがって、本発明の通信中継装置によれば、仮想機器定義データに含まれる全ての機器と通信可能になってはじめて利用開始できるようなサービスを利用できる。
好ましくは、メッセージ中継部は、1つの接続要求メッセージをもとに作成した複数のリクエストに対する最初の応答をもとに、接続要求メッセージに対する応答メッセージを作成し送信する。
したがって、本発明の通信中継装置によれば、仮想機器定義データに登録した機器のうち、1つだけでも通信可能になれば、それによって利用できるサービスに対応することができる。
好ましくは、仮想機器管理部が保持する仮想機器定義データは、送信するリクエストに対する応答から応答メッセージを作成する方法に関する応答作成情報を含み、メッセージ中継部は、応答作成情報をもとに応答メッセージを作成する。
したがって、本発明の通信中継装置によれば、仮想機器定義データ内に複数の機器からの応答の扱い方を記述できるため、様々な通信タイプのサービスを利用できるようになる。
好ましくは、仮想機器定義データは、送受信の方向とデータの種類とに応じて、内部ネットワーク上のいずれの第2の機器と通信するかを示す情報を含む。
したがって、本発明の通信中継装置によれば、サービスに対して、通信するデータ種や通信方向によって使用する機器を指定するため、その定義を使って通信中継装置上でデータ通信を制御することができ、複数の機器を使ってのサービス利用が可能になる。
好ましくは、通信中継部は、受信したデータを送信先の機器が扱うことのできるデータに変換して送信するデータ変換部を含む。
したがって、本発明の通信中継装置によれば、通信中継装置上で受信したデータを送信する際に、送信先が受信できる形式に変換する機能をもつため、データ種は同じだが、フォーマットやコーデックなどが異なるためにそのままのデータでは扱えない機器も利用できる。
好ましくは、通信中継部は、受信したデータが含む複数種類のデータを抽出して、仮想機器定義データで指定された各データ種の送信先の機器に対して送信する。
したがって、本発明の通信中継装置によれば、複数の種類のデータを一体化したデータが通信中継装置に向けて送信されるような場合、それを分解して送信することで、分解された個々のデータならば扱える機器を使ってサービス利用することができる。
好ましくは、通信中継部は、内部ネットワーク上の複数の第2の機器から受信したデータを仮想機器定義データに従って1つのデータに統合し、外部ネットワーク上の機器に送信する。
したがって、本発明の通信中継装置によれば、複数の機器を使って1つのサービスを利用している際、個々の機器からの出力そのままではサービスの相手が受け付けられない場合がある。通信中継装置上では個々の機器から受信した複数のデータを相手が受け取れる形式にまとめて送信するため、サービスを利用することができる。
好ましくは、通信中継部は、受信したデータの別の形式への変換、受信したデータの複数のデータへの分離、および複数の受信データの一体のデータへの統合のいずれかを実現するために必要なライブラリプログラムを保持するライブラリ保持部を含み、通信中継部は、ライブラリ保持部から必要なライブラリプログラムを選択して、演算処理した結果を用いて送信する。
したがって、本発明の通信中継装置によれば、データ変換などを行う機能をライブラリとして保持、管理できるようになっているため、後から新たな機能をライブラリとして追加することが可能である。
好ましくは、外部通信インタフェースを用いて、ライブラリプログラムを外部ネットワーク上の機器からダウンロードし、ライブラリ保持部にプログラムを追加することが可能なライブラリ導入部をさらに備え、通信中継部は、ライブラリ保持部に必要なライブラリプログラムがない場合、ライブラリ導入部に入手要求を行う。
したがって、本発明の通信中継装置によれば、ライブラリをダウンロードにより入手できるため、必要なライブラリを動的に入手することができる。
好ましくは、通信中継装置は、サービスを構成する機能が記述されたデータであるテンプレートを保持するテンプレート保持部と、テンプレート保持部が保持するテンプレートの各機能に対してデバイス情報保持部が保持するデバイスデータ割り当てることにより仮想機器定義データを作成し、仮想機器管理部に登録する仮想機器定義部とをさらに備える。
したがって、本発明の通信中継装置によれば、サービスを個々の機能を表現した抽象的なデータ(テンプレート)を扱えるようにすることで、テンプレートを使って、ユーザが自由に機器を設定でき、サービス利用の機器構成がカスタマイズしやすくなる。また、同じサービスを利用する際に、同じテンプレートに対して使用する機器構成を変えた定義も簡単に作ることができる。
好ましくは、表示手段と入力手段とをさらに備え、仮想機器定義部は、表示手段と入力手段を用いるユーザインタフェイスを有し、ユーザインタフェイスにより、テンプレート保持部とデバイス情報保持部が保持する情報をユーザに提示し、ユーザが提示されたテンプレートの中から所望のテンプレートを選択することに応じて、さらに、当該所望のテンプレートの各機能に対して使用するデバイスをユーザに選択させることにより、仮想機器定義データを生成する。
したがって、本発明の通信中継装置によれば、サービス利用のための仮想機器を組み立てるためのユーザインタフェースをもつため、ユーザが簡単にテンプレートと機器を選択して、サービス利用の仮想機器の構成を作ることができる。
好ましくは、外部通信インタフェースを用いて新たなテンプレートを入手し、テンプレート保持部に追加するためのテンプレート導入部をさらに備える。
したがって、本発明の通信中継装置によれば、新たなサービスに対するテンプレートをサービス提供者が作成し、配布できる。従来の機器を組み合わせてサービスを利用する方法を簡単にユーザに提供することができる。
好ましくは、デバイス情報保持部は、各機能に対しデフォルトデバイスとして、内部ネットワーク上の第2の機器を登録し、テンプレート保持部は、新たなテンプレートが追加されると仮想機器定義部に通知し、仮想機器定義部は、新たなテンプレートが追加された通知を受けるとデバイス情報保持部がもつデフォルトデバイスの情報をもとに仮想機器定義データの作成、登録を行う。
したがって、本発明の通信中継装置によれば、新しいテンプレートが通信中継装置にダウンロードされた時に、その通信中継装置で各機能に指定されたデフォルト機器を用いて自動的に仮想機器の定義を作ることができるため、ユーザは仮想機器定義データを作成せずとも新しいサービスを利用できるようになる。
この発明のさらに他の局面では、通信中継装置は、映像コミュニケーションサービスに関する通信を、映像と音声、およびその通信方向によって分類し、それぞれを宅内のネットワーク上の複数の機器に接続して、通信を中継する。
したがって、通信中継装置が接続可能なネットワーク上の複数の機器で映像、音声をもちいたコミュニケーションサービスを利用することができる。
この発明のさらに他の局面では、通信中継装置は、ビデオコンテンツ配信サービスにおける通信を、コンテンツの映像データと音声データ、および、そのビデオ配信の認証、課金を含む制御に分類し、それぞれをネットワーク上の複数の機器に接続して通信を中継する。
したがって、通信中継装置が接続可能なネットワーク上の複数の機器で、ビデオコンテンツをリクエストし、視聴することができる。
すなわち、本発明に係る通信中継装置によると、ユーザはネットワーク上のサービスを複数の機器の機能を組み合わせて、利用することが可能になる。
あるいは、利用したいサービスの構成機能定義するテンプレートをもとに、それに利用する個々の機器を自由に選択して、サービス利用のための仮想的な機器を通信中継装置に登録することができる。
あるいは、サービス提供者は、新たに提供するサービスを考案した際に、同時にそれを利用するために必要な機能に分解したテンプレートを定義することにより、ユーザに新たな専用の機器やアプリケーションなして、中継機器上にテンプレートを用いて定義した仮想機器でサービスを提供することが可能になる。
あるいは、装置は自身が持たない機能についての通信を、その機能をもつほかの通信可能な機器に中継することで単体では利用できないリッチな機能をサポートすることができる。
図2は、webカメラ、TV、IP電話を用いてTV電話サービスを利用する際のデータ送受信と仮想機器定義の例を示す図である。
図3は、仮想機器定義データの例を示す図である。
図4は、通信中継部において使用される仮想機器定義データを示す図である。
図5は、通信中継装置において使用されるデバイス情報保持部がもつ内部機器の情報データを示す図である。
図6は、内部でメッセージによる接続管理、データ通信セッション管理を行う通信中継部の構成を示す図である。
図7は、通信中継部によるTV電話サービス利用時のデータ中継を示す概念図である。
図8は、TV電話サービスを利用するときの接続確立までのメッセージ送受信を示す第1の図である。
図9は、TV電話サービスを利用するときの接続確立までのメッセージ送受信を示す第2の図である。
図10は、確立したTV電話セッションについてセッション管理部が保持するセッション情報データを示す図である。
図11は、通信中継装置によって、複数のIP電話機を電話機の子機として使う例を示す概念図である。
図12は、IP電話機を電話子機として使うための仮想機器定義データを示す図である。
図13は、IP電話機を電話子機として使うための他の仮想機器定義データを示す図である。
図14は、通信中継装置で、データフォーマット、コーデックの異なるデータを中継できるようなデータ変換機能をもった装置を使用する構成を示す概念図である。
図15は、複数の機器でTV電話を行う仮想機器定義データを示す図である。
図16は、内部ネットワーク上の機器の情報データを示す図である。
図17は、セッションが張られたときのセッション情報データを示す図である。
図18は、複数種のデータを統合したり、分離したりする必要がある場合の仮想機器定義データを示す図である。
図19は、TV電話利用する場合のデータ送受信を示す概念図である。
図20は、通信におけるセッション情報データを示す図である。
図21は、テンプレート保持部110に保持されるテンプレートデータの例を示す図である。
図22は、テンプレートデータから仮想機器を作成するまでの処理の流れを説明する図である。
図23は、GUIを用いて、テンプレートから仮想機器を定義する場合のフローチャートである。
図24は、フローで仮想機器を定義するGUIの例を示す図である。
図25は、自動的に仮想機器を定義するために、機能に対するデフォルト機器を登録するテーブルデータを示す図である。
図26は、各機能にデフォルト機器を登録するGUIの例を示す図である。
図27は、宅内ネットワークでコンテンツサーバのコンテンツを複数の機器を指定して視聴する接続の例である。
図28は、図27で宅内コンテンツ配信サービスを中継する通信中継装置3002の構成図である。
図29は、通信中継装置3002が受け付ける中継リクエストのメッセージフォーマットを示す図である。
図30は、通信中継装置3002を用いて映像共有する音声コミュニケーションを実施した場合の通信接続を示す図である。
図31は、図30の映像共有音声コミュニケーション開始時の中継リクエストメッセージを示す図である。
図32は、映像に付加情報を付けて共有して音声コミュニケーションするための接続の例である。
図33は、図32の接続をリクエストするメッセージの例である。
図34は、リクエストに対して動的に接続先の機器を決定して通信中継する通信中継装置の実施例を表す図である。
図35は、映像に対して情報付加するのに、中継装置上でリクエストに従って情報付加してから中継する場合の接続を示す例である。
図36Aおよび図36Bは、既に確立した音声通話の中継に対して、新たに映像データの中継を追加して、TV電話サービスを行なう接続の追加を示す図である。
図37は、図36Aおよび図36Bの例において、映像共有のための中継追加のリクエストの例である。
図38は、ビデオ・オン・デマンドサービスを例に、複数の機器を組み合わせてサービス利用が可能になることを示す図である。
図39は、IP電話機が中継装置として機能してTV電話サービスを実施する例での接続を示す図である。
図40は、図39の例が実施されるときの接続手順を示すシーケンス図である。
図41は、図39の例においてIP電話機4201で定義される仮想機器データの例である。
図1を参照して、通信中継装置1000は、インターネットなどの宅外の外部ネットワーク113を介して通信を行うための外部通信インタフェース11と、家庭内LANなどの宅内ネットワーク115を介して宅内の機器と通信を行うための内部通信インタフェース12と、外部通信インタフェース11と内部通信インタフェース12とを用いて、宅外ネットワーク113上の機器と宅内の内部ネットワーク115上の内部機器116,117との通信を中継する通信中継部13と、宅内のネットワーク115に接続している内部機器116,117の情報を保持するデバイス情報保持部14とを備える。
なお、以下の説明では、通信を行なうために両者でネゴシエーションした結果の接続(コネクション)をしばしばセッションと呼んでいる。セッションとは、インターネット技術においてアプリケーション等が通信する論理的な接続であり、たとえば、VoIPを用いたインターネット電話においては、電話をかける側(発呼側)とかけられる側(着呼側)でシグナリングを行っえてネゴシエーションした結果合意がとれるとセッションが確立される。セッションを用いて通信するとは、その合意に基づいて音声データをやりとりすることで、その結果、音声通話が実現される。
通信中継装置1000は、さらに、宅内のユーザが通信中継装置1000内の機能を利用するためのキーボード、もしくはボタン、マウスなどの入力部15と、ユーザに通信中継装置1000内で保持している情報を表示するための液晶パネルなどの表示部16と、入力部15と表示部16とを用いるユーザと対話して仮想機器を定義する仮想機器定義部17と、仮想機器定義部17において定義された仮想機器に関する情報を保持、管理する仮想機器管理部18と、外部通信インタフェース11を使って、宅外ネットワーク113上のサービスプロバイダなどのサーバ機よりサービスの機能を定義したサービステンプレートデータを機器上に取り込むテンプレート導入部19と、テンプレート導入部19が入手したテンプレートデータを通信中継装置1000上の利用可能なサービステンプレートとして保持、管理するテンプレート保持部110と、外部通信インタフェース11を使って、宅外ネットワーク113上のサービスプロバイダなどのサーバ機より通信中継部13が中継する際のデータ変換に利用する変換プログラムを入手するライブラリ導入部111と、ライブラリ導入部111がダウンロードしたプログラムを通信中継装置1上で保持、管理するライブラリ保持部112とを備える。すなわち、通信中継装置1000は、外部ネットワーク113上にあるサービス114を、内部ネットワーク115上の内部機器116,117から利用可能とするものである。
なお、ここで言う通信中継装置1000からみて「外部ネットワーク」とは、提供される通信サービスのある側のネットワーク、「内部ネットワーク」とは、通信中継装置を介してサービスを利用するための機器が接続されている側のネットワークである。また、「ネットワーク」とは、通信のための回線に接続された複数の機器の間のいずれの間でも、通信の確立のための所定の処理を行えば、通信可能となる通信網をいうものとする。また、あるネットワーク上の複数の機器は、当該ネットワーク上の「通信中継装置」を介して、他のネットワーク上の機器と通信可能であるものとする。
以下では、本発明の構成の例について、内部機器116,117の具体例として、IP(インターネットプロトコル)電話機26、webカメラ25、ネットワークテレビ27を使ったテレビ電話サービスを用いて説明する。
図2は、このような本発明により実現されるテレビ電話の構成を説明するための概念図である。
通信中継装置1000上の仮想機器管理部18は、外部ネットワーク113、たとえば、インターネットを介して接続するTV電話機21との間で、TV電話サービスを利用するための「仮想機器1」の仮想機器定義データを保持する。
図3は、このような仮想機器定義データの例を示す図である。図3の例において、仮想機器定義データは、仮想機器ID(この例では仮想機器1)、仮想機器名称、サービス名称、サービス機能、機能、変換ライブラリの情報で構成される。
「仮想機器ID」は、仮想機器管理部18が仮想機器定義データを識別するための識別データである。「仮想機器名称」は、仮想機器につけた名前であり、「サービス名」は、この機器により利用できるようになるサービスの名称である。
「サービス機能」は、この機器により利用できるようになるサービスの機能名である。「機能」は、サービスの個々の機能について、通信するための情報である。たとえば、機能とは、「音声出力」、「音声入力」、「映像出力」、「映像入力」などの情報である。
各機能は、特に限定されないが、たとえば、図3に示すとおり、次のフォーマットで記述する。
機能名(データ発信機器名(外部機器の場合、“_”と記載),
発信データを受ける通信中継装置のポート番号,
発信データプロトコル,
発信データフォーマット,
データ受信機器名(外部機器の場合、“_”と記載),
データ受信機器がデータを受けるポート番号,
受信データプロトコル,
受信データフォーマット)
「変換ライブラリ」は、発信データと受信データでフォーマットが異なる場合、変換用ライブラリの情報があるときに、記述される。
変換用ライブラリの情報は、
(入力データ,出力データ):ライブラリの所在URL
で記述する。
通信中継部13は、内部ネットワーク115上のIP電話26から発呼する先の外部ネットワーク上の機器、または着呼した際の通信元の外部ネットワーク機器を、上述した「仮想機器定義データ」の記載中の“_”の部分に当てはめる。
そして、そのような当てはめに従って、仮想機器定義データに書かれたポートで受け取ったデータは、指定された機器の指定のポートに送られる。これによって、サービスに必要なデータの中継を行う。
以上、IP電話機26、webカメラ25、TV27と通信中継装置1000を用いてTV電話サービスを利用する例について説明した。
すなわち、TV電話サービスを各機能に分解してみると、音声電話を行うための機能と、映像の送受信を行う機能で構成されている。音声電話機能はIP電話機26が持つ機能であり、映像の送受信は、ネットワーク接続されたwebカメラ25やTV27が本来持っている機能の一部である。
したがって、実施例1の通信中継装置1000では、所望のサービス、たとえば、TV電話サービスに対し、それを利用するための機能とその機能のための機器を指定し、それぞれの機能を持つ機器ごとにデータを振り分けて送ったり、個々の機器からの受け取ったデータをまとめて送信したりする。このような通信中継装置1000により、たとえば、IP電話機26、webカメラ25、TV27等の内部ネットワーク115上の機器のそれぞれの機能または機能の一部を組み合わせて通信データの制御を行うことにより、TV電話サービスなどの所望のサービスのための専用機器が、内部ネットワーク115上に存在しない場合でも、当該所望のサービスを利用することができる。
以下に説明する実施例2でも、TV電話サービスを例にとると、IP電話機26、webカメラ25、TV27と通信中継装置1000を用いてTV電話サービスを利用する点で、実施例1と同様なデータの送受信を行う。
しかしながら、実施例2では、接続確立時にデータ送受信するための情報をやりとりし、データ送受信のセッションを管理する。
以下の説明で明らかとなるように、実施例2の通信中継装置の構成は、図1の通信中継装置1000の構成と基本的には同様であり、主として、通信中継装置1000内の通信中継部13の構成および動作にその特徴がある。
図4は、実施例2におけるTV電話サービスの仮想機器定義データを示す図である。
図4に示した「仮想機器定義データ」においては、仮想機器の名前(ID)が「TV電話1」で、「TV電話サービス」を利用し、「TV電話機能」を実現するものであることが記述されている。
さらに、図4に示した「仮想機器定義データ」においては、発呼、着呼機能はSIP(Session Initiation Protocol)で行い、宅内のIP電話1に中継する。一方、音声入力、音声出力は、RTP(Realtime Transport Protocol)を用いてデータを送信する。エンコードは、G.711を用いる。
映像出力は、RTPを用いてデータ受信する。データはJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式である。映像入力は、RTPを用いてデータ送信する。データはJPEG形式である。
音声入出力、映像入出力、発呼、着呼の全てが必要であることの記述である。
図5は、デバイス情報保持部14に格納される、宅内ネットワーク上のデバイス情報データを示す図である。
図5を参照して、デバイス情報データには、内部機器1は、IP電話1で、プライベートIPアドレスは192.168.1.1であることが記述される。入力音声は、RTP、G.711で送信する。出力音声はRTP、G.711で受信する。発呼はSIPを用いて行なう。着呼はSIPを用いて行なう。
さらに、デバイス情報データには、内部機器2は、webカメラ1で、アドレスは192.168.1.2であることが記述される。入力映像は、接続にはSIPを用い、RTPでJPEG形式のデータを送信する。
さらに、デバイス情報データには、内部機器3は、テレビ1で、アドレスは192.168.1.3であることが記述される。出力映像は、接続にはSIPを用い、RTPでJPEGデータを受信する。
仮想機器定義データは仮想機器管理部18内に格納され、デバイス情報データはデバイス情報保持部14に格納される。
通信中継部13は、仮想機器定義データとデバイス情報データを使用して、通信の中継を行う。
図6は、図1に示した通信中継装置1000において、データ通信のセッション管理を行う実施例2の通信中継部13の構成を示す概略ブロック図である。
また、図7は、TV電話サービスで接続され、実現されるデータ通信の例を示す概念図である。
まず、図6を参照して、通信中継部13において、外部通信部51は、外部通信インタフェース11が受信したパケットを受け取り、パケットを解析して、受信メッセージを抽出した上で、メッセージ中継部52に受け渡し、外部通信インタフェース11を用いて外部ネットワーク113上の機器に対してメッセージ中継部52の作成したメッセージの送信を行い、また、外部ネットワーク113から特定のポートに届いたデータをデータ中継部55に受け渡し、さらに、外部機器に対しポートを指定してデータ中継部55から受けたデータを送信する。
図6および図7に示した例では、外部通信部51は、外部ネットワーク113上のTV電話機61が送信した接続要求メッセージを抽出し、メッセージ中継部52に受け渡し、さらに、メッセージ中継部52の作成した接続要求応答を送信させる。
メッセージ中継部52は、外部通信部51、内部通信部53から、受信したリクエストや応答などのメッセージを受け取り、中継処理を行う。中継処理としては、メッセージの内容を解析し、メッセージの宛先である仮想機器定義データの情報を仮想機器管理部18から、それに使用されている宅内機器に関する情報をデバイス情報保持部14から取得し、それをもとにメッセージ送信先を決定し、新たなメッセージを作成する。そして、外部通信部51、内部通信部53にメッセージ送信の依頼を行う。
また、メッセージ中継部52は、メッセージを中継する際にメッセージから得られた情報をもとに、宅内機器と宅外機器との間でデータ送受信の接続が張られたり、解消したりすることに関する情報をセッション管理部54に受け渡す。
図8および図9は、TV電話サービスにおいて、内部ネットワーク115側の機器に対する着呼があった場合の接続確立までの流れを示す図である。
図8および図9に示すセッション確立までの例では、メッセージ中継部52は、接続要求メッセージ(1)からTV電話1の定義情報をもとに、(3)−a、(3)−b、(3)−cの接続要求メッセージ(接続リクエスト)を作成し、それぞれの機器に送信するよう内部通信部53に指令し、さらに、内部通信部53から受け取る応答(4)−a、(4)−b、(4)−cをもとに、接続要求応答メッセージ(6)を作成して、外部通信部51に送信を指示する。
図8および図9において、内部通信部53は、内部通信インタフェース12が受信したパケットを受け取り、パケットを解析して、受信メッセージを抽出し、メッセージ中継部52に受け渡し、さらに、内部通信インタフェース12を用いて内部ネットワーク115上の機器に対してメッセージ中継部52の作成したメッセージの送信を行い、また、内部ネットワーク115から特定のポートに届いたデータをデータ中継部55に受け渡し、内部機器に対しポートを指定してデータ中継部55から受けたデータを送信する。
まず、図8は外部から着信する場合の例で、内部通信部53は、メッセージ中継部52が作成した(3)−a、(3)−b、(3)−cの接続リクエストを各機器に送信し、さらに、各機器から受信した応答(4)−a、(4)−b、(4)−cをメッセージ中継部52に受け渡す。
セッション管理部54は、メッセージ中継部52からデータ送受信の接続の確立や解消についての情報を取得し、通信中継装置上でのデータの中継のためのセッション情報を保持、管理し、データ中継部55にどのようにデータ中継するかの指示を行う。
次に、図9に示すとおり、内部ネットワーク115側の機器からの発呼するためには、IP電話166からSIP接続要求が通信中継装置1000に対して送信される。その際、IP電話166は、発信時に通信中継装置1000に対し、どの仮想機器で外部発信するかを指定する必要がある。IP電話116は、発信元を示す“From行”に任意のアドレスを設定して、接続要求する機能をもつため、通信中継装置は“From行”からどの仮想機器を用いるかを判断できる。TV電話1を指定した場合、サービス利用に必要な機器(webカメラ1 65、テレビ 67)全てへの接続要求を行い、全てと接続確立した後、TV電話機61に送信される。
図10は、図7のTV電話の場合で、メッセージ中継部52から受け渡された情報をもとに作成するセッション情報データの例を示す図である。
図10を参照して、セッションを識別するためのセッション識別情報sessionIDは、図7のTV電話の例では、呼識別情報call−IDを利用する。メッセージ中継部52より、TV電話の確立した時点で、以下の情報がセッション管理部54に送られる。
・外部音声送信先(12345@TV電話,TV電話機:port2−1A,RTP,G.711)
・外部映像送信先(12345@TV電話,TV電話機:port2−1V,RTP,JPEG)
・外部からの音声受信ポート(12345@TV電話,port2−3Ao,RTP,G.711)
・外部からの映像受信ポート(12345@TV電話,port2−3Vo,RTP,JPEG)
・内部音声送信先(12345@TV電話,IP電話1:port2−6A,RTP,G.711)
・内部映像送信先(12345@TV電話,テレビ1:port2−7V,RTP,JPEG)
・内部からの音声受信ポート(12345@TV電話,port2−3Ai,RTP,G.711)
・内部からの映像受信ポート(12345@TV電話,port2−3Vi,RTP,JPEG)
セッション管理部54は、この情報をもとに内部と外部で同種のデータを中継するように組み合わせて、データ通信を中継するためのセッション情報データを作成する。
データ中継部55は、セッション管理部54で作成、管理されているセッション情報に従って、外部通信部51、内部通信部52と連携して、外部通信インタフェース11、内部通信インタフェース12を使用してデータの送受信を行う。
セッション管理部54では、セッション情報データによってセッションを管理する。
図10に示したセッション情報データのデータフォーマットは、セッション管理部54がセッションを識別するためのIDと、データを中継するための中継情報からなる。
「中継情報」は、データ種別(audio,video,etc)ごとに、外部ネットワーク113から内部ネットワーク115へのデータ送信(OUT→IN)と内部ネットワークから外部ネットワークへのデータ通信(IN→OUT)の2種類の中継の定義を含む。
それぞれの中継の定義は、特に限定されないが、たとえば、以下のように記述する。
((データ送信元の機器,中継装置でデータを受けるポート,プロトコル,データ形式),
データ変換ライブラリ情報,
(データ送信先の機器,データ送信先機器がデータを受けるポート,プロトコル,データ形式))
図10の場合、両方の機器で扱うデータ種がG.711、JPEGといずれも一致しているのでデータ変換ライブラリの情報は入っておらず、“_”が記載されている。
データ中継部55は、セッション管理部54が保持しているセッション情報データ内で、データを受信することになっているポートを監視し、届いたデータはセッション情報データで指定されている送り先の機器のポートに送信する。
以上のように、メッセージ中継部52で、図8の接続処理を行い、その結果を受けたセッション管理部54が図10のセッション情報データをもってセッションの管理を行い、データ中継部55がセッション管理部54の持つ図10のセッション情報データに基づいて図7に示すデータ送受信を行う。
つまり、以上の説明の例では、図8はTV電話の例での接続確立までの流れを示し、それによって図7のようなTV電話のデータ送受信が行われる。
以上の説明をもとに、接続要求、応答のメッセージの情報を示す図8をさらに詳しく説明する。
図8において、メッセージは、メッセージデータそのものではなく、それに含まれる主要な情報を書き出したものである。また、接続にはSIPを用いた例であるが、それに限るものではない。
(1)TV電話機61より、通信中継装置1000上の「仮想機器1」に対し、SIPを用いて接続要求(発呼)を行う。接続要求メッセージ中には、TV電話機61が音声、および映像のデータを受けるポート情報(port6−1A,port6−1V)を含む。
(2)通信中継装置1000は、通信中継部57で接続要求メッセージを受け取る。メッセージから「TV電話1」への接続要求であることが分かるので、仮想機器管理部18の仮想機器定義データを参照する。通信中継装置1000は、発呼、着呼機器、音声入出力機器がIP電話1、映像入力機器がwebカメラ1、映像出力機器がテレビ1であることを認識する。
(3)通信中継装置1000の通信中継部13は、着呼機能デバイスであるIP電話1、webカメラ1、テレビ1に関する情報をデバイス情報保持部14から入手し、IP電話1に対し音声入出力の接続リクエスト((3)−a)、webカメラ1に映像入力用の接続リクエスト((3)−b)、webカメラ1に映像出力用の接続リクエスト((3)−c)を行う。接続リクエスト内には接続後、通信中継装置1000がデータを受けるポート情報が含まれる。IP電話1には音声受信ポート(port6−3Ai)、webカメラ1には映像受信ポート(port6−3Vi)が指定される。
(4)IP電話1は、通信中継装置1000からの接続リクエストを受信し、呼び出し音を鳴らし、ユーザがフックアップすると通信中継部57に応答を返し((4)−a)、データ通信可能になる。この応答には音声を受信するポート情報(port6−6A)が含まれる。webカメラ1は映像入力用の接続要求を受け、それに含まれる映像データの送信先を確認し、応答を返す((4)−b)と同時に、そこに接続リクエスト内にあった映像データ送信先に映像の送信を開始する。テレビ1は映像出力用の接続リクエストを受け、映像データを送信する先のポート情報(port2−7V)を含む応答を返す((4)−c)。
(5)通信中継部13は、送信した3つの接続リクエストに対して、全ての応答を受け取ると、TV電話機61に返す応答メッセージを作成する。全てがOKならばOKを返し、いずれかがOKでなければ接続失敗を返す。OKの場合、応答メッセージには通信中継装置1000がTV電話1として音声データ、映像データを受け付けるポート情報(port6−3Ao,port6−3Vo)を含む。
(6)(5)で作成した応答をTV電話機61に送信する。
以上説明したTV電話サービスの例では、図8に示したように、接続要求(接続リクエスト)に対し、全ての機器への要求に対する応答を受けて初めてサービス利用可能とすることが必要であり、通信中継装置1000内の通信中継部13は、送信した全てのリクエストからの応答を待って、TV電話機に応答を返す。
このような構成によって、リクエスト、応答の送受信を行ない、それによってデータ送受信を行うための情報をセッションとして管理するため、それを用いて指定機器へのデータ送受信の制御することができ、複数機器でのサービス利用が可能になる。さらに、仮想機器定義データに含まれる全ての機器と通信可能になってはじめて利用開始できるようなサービスを利用できるようになる。
宅内にIP電話機(IP電話1 95、IP電話2 96)が2台あるものとする。
図12は、図11の構成での仮想機器定義データを示す図である。図12に示すような仮想機器を定義することによって、いずれのIP電話機95,96でも着信を受けられるようにする。
通信中継装置1000は、実施例2の通信中継装置とは、仮想機器定義データ中の機能リストのそれぞれに対し接続要求を行う点は同じだが、最初に応答があった機器とのみデータ送受信のセッションを張り、他の接続要求はキャンセルするようなメッセージ中継部52を備えることが特徴である。
図12の定義データでは、IP電話機能をもつ、IP電話1 95とIP電話3 96を子機として登録し、着呼があるとIP電話1 95とIP電話3 96の両方に接続要求をする。実施例3の通信中継装置1000は、それに対する応答が先にあったほうのみ接続し、それ以外には接続要求をキャンセルするメッセージを送信した後、接続した機器とデータ送受信を行なう。
このようにして、仮想機器定義データに登録した機器のうち、最初に通信可能になった機器を用いて、サービスを利用することができる。
以下に説明する実施例4の通信中継装置1000は、より柔軟な要求への応答ができるものである。
図13は、実施例4の仮想機器定義データの例である。
図13に示すように、仮想機器定義データの例として、機能を必須な機能か、いずれかで良いかをカンマ(,)とスラッシュ(/)で区別して記述する。
メッセージ中継部52で、仮想機器定義データを参照し、カンマで区切られた機能もスラッシュで区切られた機能も全てについてリクエストを送る。
これに対応して、カンマで区切られたものについてはそれに対する全ての応答が返るのを待ってすべてをあわせた応答メッセージを作成する。一方、スラッシュで区切られたものについては、それぞれのリクエストに対するいずれか1つの応答が返ればそれのみを使用して応答メッセージを作成する。
図13の仮想機器データの例の場合、IP電話1とIP電話3に対し接続要求が送信されるが、IP電話1から先にOKの応答があれば、そちらと外部機器とのデータ送受信のセッションを張り、IP電話3には接続要求取り消しのメッセージが送られる。
上記のような図13の仮想機器定義データと、上述のような処理を行うメッセージ中継部を仕様にもつ通信中継装置によって、図11のようなIP電話機を子機として利用する例が実施できる。
仮想機器定義データ内に複数の機器からの応答の扱い方を記述できるため、様々な通信タイプのサービスを利用できるようになる。
図14は、実施例5の通信中継装置1000のデータ中継部55の行う処理を説明するための概念図である。
図14では、データ中継部55で音声データの形式を送信先が扱えるものに変換して送信することを示している。
図15は、図14の仮想機器定義データを示す図である。この仮想機器定義データには、TV電話サービスがRTPでG.711の音声データをやりとりすること、異なるデータフォーマットに対応可能なようにG.711とG.723.1の相互変換ライブラリ入手先情報が含まれている。
図16は、内部機器の情報であるデバイス情報データである。デバイス情報データには、IP電話2 126は、音声データはG.723.1を扱うことが書かれている。
図17は、図15および図16のデータから接続された際に生成されるセッションデータを示す図である。変換用のライブラリ入手先URLについての情報が仮想機器定義データから取り込まれている。
図8において説明したセッションの確立処理において、データ中継部55は、セッション情報データで、受信データと送信データが異なった形式のデータの場合は、入力データと出力データの形式を指定し、データ変換部56に送信可能な形式のデータに変換するプロセスを生成させ、そのプロセスとの間で通信して、送信データ形式のデータを取得し、送信する機能をもつ。
データ変換部56が変換できない場合は、セッション管理部54に中継できないことを伝える。セッション管理部54はセッションを削除するために、メッセージ中継部52に各接続を切断するメッセージを投げるように指令する。
データ変換部56は、データ中継部55から入力データと出力データの形式を指定してリクエストを受けつけると、入力データと出力データの形式に合った変換を行い、データ中継部55と入出力データの交換をできる変換プロセスを起動する機能をもつ。
プロセス内で実際に行われるデータ変換は、データ変換部56内の機器組み込みコーデック変換を利用する場合と、変換ライブラリと呼ぶソフトウェア変換を行う場合がある。いずれの場合もデータ中継部55と、データ変換部56はそれぞれ1つのプロセスとして実装し、プロセス間通信でデータのやりとりを行い、データ中継部55から受け取ったデータを変換した後、データ中継部55に送り返す。
データ変換部56は、内部にハードウェアのサポートする機能を利用したコーデック変換機能をもつ場合は、変換ライブラリを利用せず、内蔵の返還機能を使用する。
以上のような構成により、通信中継装置上で受信したデータを送信する際に、送信先が受信できる形式に変換する機能をもつため、データ種は同じだが、フォーマットやコーデックなどが異なるためにそのままのデータでは扱えない機器も利用できる。
また、変換ライブラリは、入力データストリームからのデータを変換して出力データストリームに書き出すプログラムであり、入力データ形式と出力データ形式ごとに、ライブラリ保持部112に保持される。
データ変換部56は、変換機能を内部に持たない場合は、ライブラリ保持部112に入出力データ形式を指定して、変換プログラムの起動を指示する。データ中継部55からの入力データを変換プログラムの入力へ、変換プログラムの出力をデータ中継部55への出力データとなるよう、プロセス間通信するための情報を橋渡しする。
ライブラリ保持部112にある変換プログラムは、中継装置1000上で実行可能なプログラムで、入出力用のプロセス通信データストリームを指定して起動される。データ変換部56から呼び出されるときに、入出力用のデータストリームの情報が渡される。この変換プログラムは、それを起動すると1つのプロセスを起こし、データ変換部56から渡された入力データストリームからのデータを変換し、その結果をデータ変換部56への出力データストリームに書き出す仕様のプログラムである。
ライブラリ保持部112では、入出力のデータ形式とプログラム実体のテーブルを保持しているため、データ変換部56は、入出力それぞれのデータ形式とデータストリームを指定して起動できる。
以上のようにして、ライブラリ保持部112で保持されるプログラムを使用して、データの変換を行ったうえで、通信することにより、データ変換手順をライブラリとして別に保持、管理できるようになっているため、後から新たな機能をライブラリとして追加することが可能である。
ここで、ライブラリ保持部112に適切なライブラリがない場合、データ変換部56はデータ中継部55からセッション情報データより入出力データ形式とそのライブラリの入手先のURLを取得し、ライブラリ導入部111に対しそれを使ってライブラリのダウンロードの依頼を行う。ライブラリ導入部111は、受け取ったダウンロード依頼に含まれるURLをもとにプログラムのダウンロードを行い、入出力データ形式とともにダウンロードしたプログラムはライブラリ保持部112に登録する。ライブラリ導入部111は、ライブラリ入手に成功した場合は、再度、データ変換部56に変換を依頼する。
以上のようにして、ライブラリをダウンロードにより入手できるため、必要なライブラリを動的に入手することができる。
この場合の「TV電話サービス2」は、音声、映像データの両方を含むmpeg−2のデータが通信される。また、ライブラリとして、mpeg−2データをG.711の音声データとJPEGの映像データに分離できるライブラリ、および逆にG.711の音声データとJPEGの映像データを合わせてmpeg−2データを作成するツールが仮想定義データ内に登録されている。
図19は、実施例6の通信中継装置1000の行う処理を示す概念図である。
図19を参照して、通信中継装置1000のメッセージ中継部52は接続要求を受けた際に、図18の仮想定義データ中のライブラリ入出力データ形式から、TV電話171からのデータを映像と音声に分けて、それぞれの能力を持つ機器に接続し、通信すればよいことを判断する機能をもつ。このため、デバイス情報データは図4と同じ場合、図19のような接続を確立する。
図20は、図19のような通信において生成されるセッション情報データを示す図である。
この場合も、データ中継部55は、図20のセッション情報データをもとにデータの中継を行うので、port17−3AVoに届くmpeg−2のデータは、ftp://lib.com/mpeg2−711JPEG.libからライブラリ保持部112に入手したライブラリを使って、G.711の音声データとJPEGの映像データを抽出して、それぞれIP電話1 176とテレビ1 177のport17−6Aとport17−7Vに送る。
逆に、port17−3Viに届くJPEG映像データとport7−3Aiに届くG.711音声データは、ftp://lib.com/711JPEG−mpeg2.libからライブラリ保持部112に入手したライブラリを使ってmpeg−2データに統合して、TV電話機171のport17−1AVに送る。
以上のような構成により、複数の種類のデータを一体化したデータが通信中継装置に向けて送信されるような場合、それを分解して送信することで、分解された個々のデータならば扱える機器を使ってサービス利用することができる。
また、複数の機器を使って1つのサービスを利用している際、個々の機器からの出力そのままではサービスの相手が受け付けられない場合でも、通信中継装置上では個々の機器から受信した複数のデータを相手が受け取れる形式にまとめて送信するため、サービスを利用することができる。
本発明で言う「テンプレート」とは、通信サービスを利用するために必要な能力の記述であり、サービスの機能構成の情報ということもできる。そのようなテンプレートデータは、図1に示したテンプレート保持部110で保持され、仮想機器定義部17がテンプレート保持部110のテンプレートデータとデバイス情報保持部14のデバイスデータをもとに仮想機器定義データを作成する。
テンプレートデータは、入力部15を用いて入力し、テンプレート保持部110に登録することも可能であるし、また、サービスが提供される外部ネットワーク113側からURLを指定してダウンロードするなどして入手、登録することもできる。
以下では、まず、ユーザが、入力部15からテンプレートデータを入力するものとして説明する。
図21は、テンプレート保持部110に保持されるテンプレートデータの例を示す図である。
テンプレート1は、TV電話機能を定義するもので、音声電話,映像入力,映像出力の3つの機能で構成されていることを表現している。
テンプレート2は、やはりTV電話機能を定義しているが、電話型呼制御,音声入力,音声出力,映像入力,映像出力の5つに細分されたものである。
このように同じ機能でも、その機能のレベルによって、異なった表現が可能である。
たとえば、テンプレート2の定義そのものがなくても、音声電話機能を定義するテンプレート3があれば、テンプレート1と組み合わせて、テンプレート2と同様の仮想機器を構成することもできるような機能を仮想機器定義部17にもたせることができる。
電話型呼制御機能についても、テンプレート4のように、発呼、着呼の機能にテンプレートを用いて、機能を分解することができ、階層的な機能の表現を可能にしている。
図22は、仮想機器定義部17で仮想機器定義データが作成されるまでの内部データの変遷を示す図である。
すなわち、仮想機器定義部17で、図21のテンプレート群と図5に示したデバイス情報データから、TV電話サービス1を指定して、図22に示す処理にしたがって、仮想機器定義データが作成される。
(1)サービス名称「TV電話サービス1」のテンプレートとして、テンプレート1、またはテンプレート2が選択される。(図21ではテンプレート2を選択)
(2)構成機能のうち、他のテンプレートのサービス機能があれば、機能をそれで詳細化する。
(3)デバイス情報保持部14のもつデバイス情報データから、テンプレートデータの各機能をもつ機器が抽出される。
(4)仮想機器管理部18より仮想機器IDを発行してもらい、仮想機器名称がつけられて、仮想機器定義データフォーマットのデータが作成される。
ここで、デバイス情報保持部14に新たなデバイスが登録された際に、仮想機器定義部17にそれが伝えられ、仮想機器定義部17は、そのデバイスがもつ能力を機能にもつテンプレートをテンプレート保持部110から抽出し、それを使って仮想機器を定義することができる。
このようにして、サービスを個々の機能を表現した抽象的なデータ(テンプレート)を扱えるようにすることで、テンプレートを使って、ユーザが自由に機器を設定でき、サービス利用の機器構成がカスタマイズしやすくなる。また、同じサービスを利用する際に、同じテンプレートに対して使用する機器構成を変えた定義も簡単に作ることができる。
新たな仮想機器を定義するためには、通信中継装置に新たな仮想機器作成の指示や、テンプレートや使用する機器をユーザが指定する必要があるため(図1のように入力部15や表示部16を使用する。
実施例7では以下のようにGUI(Graphical User Interface)を用いている。
図23は、このようなGUIによる処理を説明するためのフローチャートである。また、図24は、具体的に、テンプレートを指定し、それの各構成機能に内部機器をアサインしていく際のGUIの例を示す図である。
仮想機器定義部17は、GUIをもち、図23および図24に示す手順で、テンプレートから仮想機器を作成、登録する。
以下に、ユーザが仮想機器定義部17に含まれるGUIを用いて対話的に仮想機器を作成、登録する際の流れを示す。
図23および図24を参照して、まず、ユーザは「仮想機器作成」ボタンを押す(ステップS102)。
応じて、仮想機器作成画面が現れる。そこにはテンプレート保持部110が保持しているテンプレートから作成する仮想機器の利用可能なサービスのリストが表示される(ステップS104)。
ユーザは、リストからサービスを選択する(ステップS106)。
サービスに複数のテンプレートがある場合は(ステップS108)、複数のテンプレートが表示され、その中から選択する(ステップS110)。
一方、テンプレートがただ1つの場合は(ステップS108)、自動的にそのテンプレートが選択される。
続いて、機器設定画面が表示される。選択したテンプレートと機能のリストが表示される(ステップS112)。
ユーザが機能を選択すると、その機能を使用するための機器、もしくはテンプレート名が表示されるので、希望のものを選択する(ステップS114)。
機器を選択した場合は、機器が設定され、機能リストの表示に戻る(ステップS112)。なお、図24は、ここまでの処理を示す。
テンプレートを選択した場合(ステップS114)は、テンプレートのデータを使って展開された機能リストが表示される(ステップS118)。
全ての機能に機器が選択されると(ステップS120)、登録ボタンが選択可能になる。ユーザが登録ボタンを押すと(ステップS122)、仮想機器管理部18に登録される(ステップS124)。
すなわち、全ての機能に機器の指定が終わると、登録ボタンが現れ、選択すると仮想機器として登録可能になる。中止を選択すると登録されずに処理選択画面に戻る。
以上のような構成により、サービス利用のための仮想機器を組み立てるためのGUIをもつため、ユーザが簡単にテンプレートと機器を選択して、サービス利用の仮想機器の構成を作ることができる。
[実施例7の変形例]
実施例7の変形例では、テンプレートデータは、サービスが提供される外部ネットワーク113側からサービス提供者により与えられる構成である。
したがって、実施例7の変形例の通信中継装置1000によれば、新たなサービスに対するテンプレートをサービス提供者が作成し、配布できる。このため、すでに家庭内等に存在する機器を組み合わせてサービスを利用する方法を簡単にユーザに提供することができる。
テンプレート導入部19は、入力部15、表示部16を用いたGUIを持ち、それによって指定されたURLのテンプレートデータを外部ネットワーク113からダウンロードし、テンプレート保持部110にデータを追加する。
一方、デバイス情報保持部14は、宅内機器の情報を登録する機能と登録されている機器のうちから能力に対するデフォルト機器を登録し、さらに、入力部15および表示部16を使用するためのGUIを提供する。
図25は、デバイス情報保持部14が管理するデフォルト機器を管理するための登録テーブルの例を示す図である。
デバイス情報保持部14が保持しているデバイス情報データ中の、能力のタイプ名と機器名称のペアでデフォルト機器が登録される。
図26は、登録画面を示す図である。
デフォルト機器の一覧が表示された状態で、変更したい機器(映像出力のデフォルト機器「テレビ1」)を選択すると、選択可能な映像出力機器のリストが表示され、希望のものを選択するとその機器に変更される。登録ボタンを押すと、デバイス情報保持部14の登録テーブルに登録される。
その上で、テンプレート保持部110は、新たなテンプレートが登録されると仮想機器定義部17に連絡する機能をもつ。
仮想機器定義部17は、連絡を受けると新たに追加されたテンプレートを指定して、仮想機器の作成を自動的に開始する。この処理は、基本的に、図22で説明した処理と同様である。ただし、その際、図22の仮想機器作成で、機器を選択するところでは、デバイス情報保持部14がもつデフォルト機器登録テーブルを照会し、それを用いて仮想機器定義データを作成する。
以下の処理は、実施例7と同様であるので、その説明は繰り返さない。
以上のような構成により、新しいテンプレートが通信中継装置にダウンロードされた時に、その通信中継装置で各機能に指定されたデフォルト機器を用いて自動的に仮想機器の定義を作ることができるため、ユーザは仮想機器定義データを作成せずとも新しいサービスを利用できるようになる。
以上、実施例1〜実施例7の変形例においては、主にTV電話サービスを利用するための仮想機器、テンプレートを例に説明したが、本発明は、これらの構成に限定されるものではない。
たとえば、幾つか他のサービスへの応用例を挙げると、たとえば、オンラインでのビデオ・オン・デマンドのようなサービスならば、仮想的なセットトップボックスを通信中継装置上に定義することにより、TVとリモコンやPCなどを用いた制御機器を定義することも可能である。制御用の通信は、制細機器と宅外のサーバとの間で行ない、認証やプログラム選択を行ない、映像や音声の出力は外部のサーバから登録したTVへ送信されるようになる。
また、たとえば、webカメラとマイクからの映像と音声の入力を統合して、宅外に発信するようなサービスを考えると、ゲートウェイ上で音声と映像を統合して、MPEGのような音声と映像を一体となったデータにして発信するようなことも上記の通信中継装置で可能である。
これまで、実施例1から実施例7までにおいて、本発明をホームゲートウェイ装置としてインターネット上のサービスを宅内ネットワーク上の複数の機器を用いて利用することを例に2つの異なるネットワークの間で中継する通信中継装置の実施例を説明したが、本発明の通信中継装置は、異なるネットワーク間での利用に限定するものではない。また、あらかじめ、仮想的な機器を中継装置において定義しておいて、それに従って中継するものに限定するものでもない。
たとえば、図27は単一の宅内ネットワーク内で映像コンテンツを提供するサービスにおいて、リクエストで機器を指定して中継する構成の例である。
コンテンツコントローラ3006は、通信中継装置3002に、映像コンテンツサーバ3001が保持するコンテンツIDと、それを視聴するために使用する機器を指定したリクエストを発信する。通信中継装置3002は指定のコンテンツを受信するための通信セッションを映像コンテンツサーバ3001に対して確立する。このセッションにおいてはMPEG−2の音声付の映像コンテンツが通信中継装置3002にストリーム配信される。一方、コンテンツを視聴する機器としてステレオTV3003が単独で指定した場合は、ステレオTV3003に上記のMPEG2(Moving Picture Expert Group 2)映像コンテンツのデータを送信するためのセッションを送信する。コンテンツを視聴する機器として、映像はモノラルTV3004、音声はステレオ3005とメディアごとに異なる機器を指定された場合は、MPEG2データから映像データと音声データを分離し、それぞれを送信するためのセッションをモノラルTV3004とステレオ3005のそれぞれに確立し、映像コンテンツデータの中継を行なう。
図28は、図27で説明した処理を実施する通信中継装置3002の構成を示す図である。
通信中継装置3002は、TCP/IPをサポートする家庭内LANに接続し、家庭内LANに接続された機器との通信を行なう通信インタフェイス3101を備える。
リクエスト解析部3102は、通信インタフェイス3101のあらかじめ規定したリクエスト受信ポートで受信するデータを監視し、受信したデータから、リクエスト形式に従ってコンテンツサーバとコンテンツ、視聴機器の情報を抽出し、それを指定してソース通信部3103とターゲット通信部3104のそれぞれにセッション確立するよう要求を出す。
ソース通信部3103は、リクエスト解析部3102からの要求に従って、指定のコンテンツサーバ(映像コンテンツサーバ3001)にコンテンツ受信のためのセッション確立の処理を行なう。
ターゲット通信部3104は、リクエスト解析部3102指定の視聴機器にコンテンツ受信のためのセッション確立要求を行う。このときにデータの種類を分けて異なる機器へのデータ送信セッションの確立が指定される場合がある。
リクエスト解析部3102は、ソース通信部3103、ターゲット通信部3104のそれぞれのセッション確立を確認すると、ソース通信部3103にコンテンツIDを指定して、コンテンツサーバ(映像コンテンツサーバ3001)にコンテンツ送信開始を依頼させる。
また、確立したセッションを指定して、受信したデータを中継するよう通信中継部3105に指示する。この際、通信中継部3105は、確立したセッションでネゴシエーションされた情報から、受信したデータの分離中継やコーデック変換中継が必要と判断すると、それに従った分離、変換などの処理を行なって通信の中継を行なう。
なお、この実施例では、リクエスト解析部3102は解析した結果から直接ソース通信部3103とターゲット通信部3104にセッション確立の指示を出す。
図29は中継のリクエストのフォーマットの例である。
図29に示すリクエストフォーマットは、データ種ごとに指定した機器にデータを中継する情報であり、そのものが仮想機器情報に相当する。
図29を参照して、リクエストフォーマットは、ソース側とターゲット側をそれぞれ指定でき、それそれで機器のID、接続、データ通信プロトコル、データ形式を含むデータ種、コンテンツの指定や認証のための補足情報で構成されている。図29の例の場合は、sourceに続く{}内で記述の内容から、serverIDの機器に対してSIPでセッションを張って、RTPでMPEG2のAVデータを通信する。通信するコンテンツは、contentIDで指定のものでユーザ名papa、パスワードpasswdで認証できるものである。中継先はtargetに続く{}内で、targetID1、targetID2の機器に、それぞれSIPでセッションを張り、RTPでMPEG2の映像、mp3の音声を送信する。図27の例ならば、serverIDで映像コンテンツサーバ3001を指定し、targetID1、targetID2でモノラルTV3004、音声はステレオ3005を指定することになる。
図27から図28までに説明した実施例のように、受信したリクエストを解析して、データ種ごとに指定の機器に張ったセッション間で通信を中継することができる。
通信中継装置3002は、宅内のAVコンテンツ視聴以外にも利用可能である。たとえば、宅内の離れた部屋で映像コミュニケーションを行なうのに利用することもできる。
図30は、宅内の離れた部屋で映像コミュニケーションを行なう場合の接続例を示す図である。
IP電話機3301から、ソース側として、音声送受信するIP電話機3301、映像を出力するTV3302、映像ソースを提供する映像サーバ3303を指定して、PC3305上のTV電話クライアントに発呼することによって、映像サーバが提供する映像をTV3302とPC3305に出力しながら、音声会話を行なうことができる。
図31は、図30の中継を行なうときの最初に送信されるリクエストを示す図である。中継するセッションを指定するためには、このようにソースとターゲットの複数の組で指定する。これによって、音声はIP電話機3301とPC3305の間の双方向のデータ送受信と、映像サーバ3303の映像をPC3305とTV3302の両方への送信という中継をリクエストできる。
さらに、図32に示すように、共有している映像に対して、一方で情報を付加して、相手と共有する場合がある。
たとえば、PC3305から「情報付加」のための中継切替リクエストを送信すると、通信中継装置3002は、リクエストを受け付けたタイミングから映像サーバ3303からの原映像をPC3305のみに送信し、PC3305でユーザのマウス操作によりフォーカスなどの追加情報を付加した加工映像をPC3305に送信する。PC3305は加工映像をTV3302とPC3305に対してコミュニケーション用の映像として中継する。
図33は、そのときにPC3305から通信中継装置3002に送信する中継切替リクエストの例を示す図である。IP電話機3301とPC3305の音声通話用中継、映像サーバ3303からPC3305に原映像を送信する原映像提供用中継、PC3305で加工した映像をコミュニケーション用に共有する加工映像共有用中継の、ソース、ターゲット情報の組3つで構成されている。
図27から図33に示した実施例は、実施例1から実施例7のように通信中継装置が、あらかじめデータの種類ごとに接続する機器の組を作成しておいて、それに対して接続するという静的な仮想機器構成に対して、接続要求リクエストを用いて実際に中継する際にデータの種類ごとに接続先を指定する動的な仮想機器構成の例と言える。また、具体的にリクエスト中に機器構成を指定しているが、具体的な機器は指定せず、実施例7で述べたテンプレートを利用して接続先のサービスに対応するテンプレートを選択し、それを用いて通信中継装置がサービス利用可能な機器選択して、接続し、通信を中継するという動的な仮想機器構成の実施例もある。
図34は、サービスで通信するデータの種類に関する情報であるテンプレートとネットワークに接続する機器の情報(デバイス情報)をもとに、リクエストから動的に機器を選択してセッションを確立して通信中継することで複数の機器でサービスを利用可能にする通信中継装置3700の構成を示す図である。
通信インタフェイス3701は、通信中継装置3700とネットワークを接続し、ネットワーク上の装置と通信するためのインタフェイスである。インターネットと宅内LANのように2つのネットワークに接続する場合は、通信インタフェイス3701内にそれぞれへの通信インタフェイスを持ち、それぞれを指定することで双方のネットワーク上の機器と通信することができる。
リクエスト解析部3702は、ネットワーク上の装置からの通信中継のリクエストを受信して、その内容を解析する。リクエスト解析部3702が受け付けるリクエストは利用するサービス名称をSIP URLのユーザ名に指定したSIPの接続要求とし、図10のテンプレートのなかだと「TV電話サービス1」が指定されると、「テンプレート1」、「テンプレート2」が選択される。複数選択された場合のために、同一サービス名のテンプレートはデフォルトで利用するものを指定してテンプレート管理部3704は保持している。
テンプレート選択部3703は、リクエスト解析部3702の解析結果をもとに、接続先の機器、もしくはそれと利用サービス種から仮想機器構成のためのテンプレートをテンプレート管理部3704から取得する。
テンプレート管理部3704は、接続先の機器、またはサービスの種類を指定して、保持するテンプレート、もしくは接続先機器、またはテンプレートサーバから利用可能なテンプレートを検索して、テンプレートをテンプレート選択部3703に返す。
たとえば、インターネット上のTV電話サービスから着信する場合、デバイス情報管理部3705に問い合わせ、指定のIP電話機がTV電話サービスをサポートしないことが分かると、テンプレート管理部3704が持つテンプレート、もしくはインターネット上のテンプレートサーバから指定のTV電話サービスに合致するテンプレートをダウンロードして、テンプレート選択部3703に返す。
テンプレート選択部3703は返されたテンプレートを指定して仮想機器構成部3706に仮想機器構成を依頼する。複数のテンプレートが返された場合には、接続先の機器、もしくが通信中継装置3700からユーザにどのテンプレートを使用するか問い合わせる。仮想機器構成部3706はテンプレートに記述された各機能を満たす機器をデバイス情報管理部3705から選択して仮想機器定義データを作成する。テンプレートから仮想機器定義データを作成することについては実施例7と同様なので詳細は省略する。
作成された仮想機器定義データを指定してセッション確立部3707に通信中継のためのセッション確立を依頼する。
セッション確立部3707は、仮想機器定義データを構成する各機器に所定のデータを通信するためのセッション確立の要求を行う。仮想機器を構成する機器とのすべてのセッションが確立すると、リクエスト元とのセッションも確立して、すべてのセッションの情報を通信中継部3708に渡す。
通信中継部3708はセッション確立部3707から受け取ったセッション情報に従って各セッションで受信されるデータを適切なセッションに中継して送信する。なお、中継するデータのコーデックやフォーマットに違いがある場合には変換する機能を持ち、変換不能ならば外部からダウンロードして変換機能を追加する機能を含む。
以上のような図34の構成の通信中継装置を実施することによって、仮想機器を指定せずに、サービスを指定して接続要求し、指定のサービスのテンプレートを利用して、動的に仮想機器情報データを作成して、請求項1から7と同様にサービス利用を可能にする中継を実施できる。
コンテンツ共有しての音声コミュニケーションでコンテンツにフォーカスなどの付加情報を付ける1つの方法を図32、図33で示したが、他に従来のセッションはそのままにして、映像に付加する付加情報と映像に付加するタイミング情報を中継装置に送信し、中継装置で蓄積した映像に情報付加した双方の映像出力装置に送信する実施例もある。図35はその例での通信セッションとリクエスト送信を表した図である。
また、図36Aおよび図36Bで示すように、リクエストによって中継するセッションを追加する実施例もある。図36Aでは、PCとIP電話機で音声通話を行なっていた状態において、IP電話機から映像サーバ3903とTV3902を指定したリクエストを送信する。通信中継装置3002はリクエストを解析して、現在のPC3905とIP電話3901の間で中継していた音声通話のセッションに加えて、図36Bに示すように、映像サーバ3903から映像コンテンツを受信するためのセッションと、TVで映像コンテンツ出力するためにTV3902への映像送信のセッションを新たに張り、さらにPC3905とのセッションは映像も送信できるものに更新することで、映像コンテンツを共有しながら通話コミュニケーションを続行する。
図37は既に張ったセッションに新たにセッションを追加するメッセージの例を示す図である。先に説明した中継リクエストにおいて、既に確立しているセッションはセッションID(図37では、3901a)で指定して、それに追加する中継の情報を記述する。図37では、映像サーバ3903の映像をPC3905とTV3902とに中継することをリクエストする記述になっている。
このように、本発明では、最初から機器を選択して中継する以外に、動的に中継する機器を追加して、多くのデータ種ごとに機器を指定して接続、通信してサービス利用できるようにする通信中継装置を実現することができる。
動的に中継する機器を追加する実施例としては、たとえば、実施例1から7の仮想機器定義データを作成、登録する処理のリクエストを受信することをトリガーに、接続要求があったその時に動的に中継する機器を追加することで実現することができるので、仮想機器定義データなどの通信中継装置内部で扱うデータ形式などは同様のもので実施することができる。もちろん、本発明はこの実施のデータ形式などに限定されるものでもない。
これまで、データの種類について、音声データ、映像データといったデータのカテゴリを用いた例で説明したが、これに限るものではない。
たとえば、映像データについても、表示サイズの大きなデータと小さなデータで、大きいデータはTVに、小さなデータはIP電話機の液晶ディスプレイにといったように、データの種類を規定することもできる。同様な分類としては、オーディオ系では、ステレオ・モノラルの違いやサンプリング周波数、コーデックの種類など多様な種類で規定することができる。映像についても、上記のサイズのほかに、コーデックの種類や色数などで分類することができる。他に、ストリーミング系のデータと静止画など静的なファイルデータ、制御系のメッセージデータなどでも分類が可能である。
図38は、ビデオ・オン・デマンドサービスを、通信中継装置4102を用いて複数の機器で連携して利用する例を示す図である。この例のビデオ・オン・デマンドサービスは、ビデオ・オン・デマンドサービスサーバ4101が、コンテンツ情報参照やコンテンツ選択に利用可能なPDA(Personal Digital Assistance)上で動作するEPGプログラムやコンテンツ情報データのファイルデータを提供し、それを用いて選択したプログラムのリクエストを受け付けると、課金のための認証処理を行なったうえで、コンテンツデータをストリーミングで送信するものである。
通信中継装置4102は、ビデオ・オン・デマンドサービス開始のリクエストをPDA4106から受信すると、ビデオ・オン・デマンドサービスサーバ4101に対してサービス利用のためのセッション確立を行なう。これによって確立するセッションは、図38に示すように、EPG(Electronic Program Guide)を含むコンテンツ情報ファイルのダウンロード、コンテンツの指定、コンテンツストリーミングの制御、課金のための認証、課金のやりとり、実際にコンテンツデータのストリーミングという要素を含んでいる。
通信中継装置4102は、これらビデオ・オン・デマンドサービス利用セッションでの通信を要素ごとに接続先の機器を指定して中継することで、サービスの利用を可能にしている。
具体的には、通信中継装置4102により、EPGを含むコンテンツ情報ファイルは、リモコンとして使用するPDA4106にダウンロードされる。コンテンツの指定、コンテンツストリーミングの制御は、PDA4106からのHTTPリクエスト送信により行なわれる。さらに、通信中継装置4102は、課金のための認証、課金のやりとりは携帯電話の課金サービスを利用するために携帯電話4105に、そして、コンテンツデータである映像はTV4103に、コンテンツデータである音声はステレオ4104にと、それぞれの役割を担当する機器に接続して、それぞれの通信を中継して、サービスを利用できるようにしている。
さらに、ここまでは、ホームゲートウェイなど専用の中継装置として実施する形態で説明したが、それに限定するものでもない。ネットワーク上であるサービスを利用する装置がプラスアルファの機能を要求されたときに利用可能な機器に通信を中継するような実施例もある。
図39は、IP電話機がTV電話サービスの接続要求を受信したときに、TVやwebカメラに通信を中継してTV電話を実施する例である。この場合、IP電話機4201が本発明の通信中継装置に該当する。この場合、TV電話サービスにおける自分の映像の入力はwebカメラ4204から、相手の映像の出力はTV4203と通信して行うが、音声の入出力はデータを中継することなく、自身の機能で行なう。つまり、サービスで通信されるすべてのデータを中継するものに限定されず、一部は自身で終端して処理して構わない。
図40は図39の例においてTV電話の呼が成立するまでのシーケンス図である。
TV電話機4202は、IP電話機4201に対してTV電話の発呼を行なう。セッション確立のプロトコルとしてSIPを用いているので、映像と音声のメディアを指定してINVITEメッセージ(43−1)によるセッション確立の要求がIP電話機4201に送信される。IP電話機4201はINVITEメッセージ(43−1)を受信すると、自身がサポートしていないメディア(video)が含まれていることを知る。IP電話機4201は要求されたが、自身がサポートしていないメディアについて、videoの入出力をサポートしている機器をネットワーク上で検索し、TV4203で映像の出力、webカメラ4204で映像の入力が可能なので、IP電話機4201の液晶ディスプレイの画面でユーザにTV4203とwebカメラ4204を使用して通信するかを確認する。ユーザが了承すると、TV4203とwebカメラ4204のそれぞれに映像通信のセッション確立の要求を行う(43−2out,43−2in)。TV4203とwebカメラ4204はそれぞれ、IP電話機4201との映像データ送受信のセッション確立に対して応答する。メッセージ(43−3out)、(43−3in)のようにOKメッセージが返され、セッションが確立し、IP電話機4201としても音声通話のフックアップを行なうと、IP電話機4201はそれを受けてINVITEメッセージ(43−1)に対する応答として、OKメッセージ(43−4)を返し、TV電話セッションをTV電話機4202との間で確立させる。IP電話機4201で通常の音声会話をおこないつつ、IP電話機4201はwebカメラ4204の映像をTV電話機4202に中継し、TV電話機4202からの映像データをTV4203に送信して、TV電話としてのコミュニケーションを実現する。
図41は、図39の例における仮想機器定義データの例を示す図である。IP電話機4201が本発明の中継装置として振舞い、TV電話サービスを利用可能にする。TV電話としてはMPEG2の音声、映像をやりとりするものであるが、IP電話機4201は受信したデータからMPEG2オーディオをデコードして自身で音声電話の出力として出力、逆に音声入力をMPEG2エンコードして映像とともにTV電話サービスを介し、TV電話通話相手に向けて送信する。機能記述中の“own”というのは自デバイスの機能を利用することを指定している。映像入力、出力については、他の例と同様で、ネットワークを介して指定の機器(webカメラ4204やTV4203)と通信して、サービスを利用する。
なお、図39から図41で示した例では、自デバイスの機能を利用する設定を“own”と規定したが、他に中継もせず、機能を利用するなどの処理も何もしない設定として“none”を設定する例もある。これを用いたシーンの例には次のようなものがある。音声と映像を中継装置で受け付けるような場合で、音声はIP電話機に中継し、映像は“none”と設定することによって中継装置で終端し、中継装置自身で何も処理したり出力しない。この場合、音声のみの会話が実施される。その後、音声会話していたユーザが映像の中継を許可するためにIP電話機を操作して映像出力先機器としてTVを指定したリクエストを中継装置に発信する。この映像中継許可のリクエストを中継装置が受信すると、映像データの中継先機器の設定を“none”からリクエストで指定されたTVに変更し、それに従って接続中のセッションを確立しなおして、それ以降映像データを指定のTVに中継して、通話ユーザが送信された映像も見ることができるようにする。
この発明を詳細に説明し示してきたが、これは例示のためのみであって、限定となってはならず、発明の精神と範囲は添付の請求の範囲によってのみ限定されることが明らかに理解されるであろう。
呼ぶ)やTV電話サービス用の専用端末などが考えられる。それらがない場合にはTV電話サービスを利用することはできなかった。
しかしながら、通信サービスはまったく新たな機能ばかりを要求するものではなく、既にある機器の能力が新しいサービスを利用するための能力の一部となることがしばしばである。新たなサービスに必要な機能は複数の機器に分かれてではあるが存在しており、それら機器単独では新たなサービスを利用するには機能が不足するため新たなサービスを利用できるようにすることができないという問題があった。
発明の開示
本発明の目的は、ネットワーク上のサービスを利用する際に、ネットワーク上の複数の機器にサービスに必要な機能ごと通信を接続し、各機器の機能を合わせてサービスを利用できるようにすることである。
上記のような目的を達成するために、この発明の1つの局面に従うと、ネットワーク上で機器間の通信を中継する通信中継装置であって、1つの通信サービスを利用するための仮想的な機器を定義する仮想機器情報を保持する手段を備え、仮想機器情報は、通信するデータの種類ごとにデータ中継先となる機器の指定を含み、仮想的な機器を利用する通信を、仮想機器情報内の中継機器情報に従ってデータの種類ごとに中継先の機器を選択して、少なくとも2つ以上の機器にデータを中継する手段と、通信サービスごとに通信するデータの種類の記述を含むテンプレートを保持し、テンプレートを用いて通信サービスの通信するデータの種類ごとに仮想機器情報を作成する仮想機器定義手段とをさらに備える。
この発明の他の局面に従うと、ネットワーク上で機器間の通信を中継する通信中継装置であって、1つの通信サービスを利用するための仮想的な機器を定義する仮想機器情報を保持する手段を備え、仮想機器情報は、通信するデータの種類ごとに少なくとも1種類のデータの中継先となる機器と少なくとも1種類のデータの通信中継装置内での処理の指定を含み、仮想的な機器を利用する通信の一部を仮想機器情報内の中継機器情報に従ってデータの種類ごとに中継先の機器を選択して中継する手段と、通信サービスごとに通信するデータの種類の記述を含むテンプレートを保持し、テンプレートを用いて通信サービスの通信するデータの種類ごとに仮想機器情報を作成する仮想機器定義手段とをさらに備える。
したがって、通信サービスが接続する仮想的な機器ごとに、通信するデータ種類ごとのデータ中継先の機器を設定することができるので、複数のサービスに対して複数の機器でのサービス利用が可能になる。
また、通信中継装置自身が持つ情報を組み合わせたり、入出力手段やネットワークを介した情報を利用したりして、該通信サービスを利用するために使用する機器を決定することができる。
また、通信サービスごとに記述されたテンプレートに従ってデータ種ごとの接続先の機器を決めることによって、サービス利用可能な機器の組合せを作成することができる。
好ましくは、通信サービス利用のリクエストを受け付けると、仮想機器定義手段は通信サービスのテンプレートを用いて仮想機器情報を作成し、その仮想機器情報を用いて通信サービスの通信データを中継する
したがって、通信サービス利用のための接続要求を受け付けると、動的に該サービスのテンプレートを用いて仮想機器を構成して、それによって複数の機器でサービスが利用できる。
好ましくは、通信サービスのテンプレートを保持しないときには、装置外部から通信サービスのテンプレートをダウンロードする。
従って、サービス利用のための接続を受け付けて、それに該当するテンプレートがなくとも、通信中継装置が自発的に外部サーバーなどからテンプレートをダウンロードして、それを用いてサービスを利用できるような仮想機器を構成できる。
好ましくは、データの種類は、映像データ、音声データ、制御データとそれぞれの通信方向で区別される。
従って、音声、映像データをやりとりし、さらにサービスの制御を必要とするようなサービスを複数の機器に役割分担して利用できる。
好ましくは、データ中継時に中継するデータを中継先の機器が利用可能なフォーマットに変換して中継する。
従って、機器では扱えないフォーマットのデータでも、中継装置で扱えるフォーマットに変換して中継することによって、より多くのサービスを利用できる。
好ましくは、データ中継先の機器が利用可能なフォーマットに変換する機能を持たないときに、変換プログラムを外部からダウンロードする。
従って、中継装置がデータ変換の機能を持たない場合でも、外部から変換プログラムが取得できれば、それを用いて、データ中継時のフォーマット変換が可能になる。
また、本発明のさらに他の局面に従うと、通信中継装置であって、外部ネットワーク上の第1の機器と通信を行うための外部通信インタフェースと、内部ネットワーク上で、複数の第2の機器と通信を行うための内部通信インタフェースと、内部ネットワーク上の複数の第2の機器を用いて外部ネットワーク上のサービスを利用可能にするための書換え可能な仮想機器定義データの保持および管理を行う仮想機器管理部とを備え、仮想機器定義データは、サービスを利用するための複数の機能のうち少なくとも1つを、少なくとも1つの第2の機器の有する複数の機能の1部により定義しており、内部ネットワーク上の複数の第2の機器を通信により利用するためのデバイス情報を保持するデバイス情報保持部と、外部ネットワークと内部ネットワーク間の相互データ交換を行う通信中継部とをさらに備え、通信中継部は、第1の機器と仮想機器定義データに含まれる複数の第2の機器との相互のデータ交換を、仮想機器定義データとデバイス情報とに基づいて行い、サービスを構成する機能が記述されたデータであるテンプレートを保持するテンプレート保持部と、テンプレート保持部が保持するテンプレートの各機能に対してデバイス情報保持部が保持するデバイスデータ割り当てることにより仮想機器定義データを作成し、仮想機器管理部に登録する仮想機器定義部とをさらに備える。
したがって、本発明の通信中継装置では、内部ネットワーク上には、機器単独では外部ネットワーク上の通信サービスを利用するに足る能力を持たない機器しかない場合も、複数の機器を統合した仮想機器を通信中継装置上に定義、登録することにより、当該サービスを利用することが可能になる。
また、本発明の通信中継装置によれば、サービスを個々の機能を表現した抽象的なデータ(テンプレート)を扱えるようにすることで、テンプレートを使って、ユーザが自由に機器を設定でき、サービス利用の機器構成がカスタマイズしやすくなる。また、同じサービスを利用する際に、同じテンプレートに対して使用する機器構成を変えた定義も簡単に作ることができる。
好ましくは、通信中継部は、外部通信インタフェースを用いて通信データの送受信を行ない、受信したデータから、接続要求メッセージを抽出して出力し、さらに、送信指示を受けて、応答メッセージを第1の機器に送信する外部通信部と、内部通信インタフェースを用いて通信データの送受信を行ない、受信したデータから、応答メッセージを抽出して出力し、さらに、送信指示に従って接続要求メッセージを内部ネットワーク上の複数の第2の機器に送信する内部通信部と、外部ネットワークからのメッセージを外部通信部を介して受け取り、仮想機器定義
好ましくは、通信中継部は、受信したデータの別の形式への変換、受信したデータの複数のデータへの分離、および複数の受信データの一体のデータへの統合のいずれかを実現するために必要なライブラリプログラムを保持するライブラリ保持部を含み、通信中継部は、ライブラリ保持部から必要なライブラリプログラムを選択して、演算処理した結果を用いて送信する。
したがって、本発明の通信中継装置によれば、データ変換などを行う機能をライブラリとして保持、管理できるようになっているため、後から新たな機能をライブラリとして追加することが可能である。
好ましくは、外部通信インタフェースを用いて、ライブラリプログラムを外部ネットワーク上の機器からダウンロードし、ライブラリ保持部にプログラムを追加することが可能なライブラリ導入部をさらに備え、通信中継部は、ライブラリ保持部に必要なライブラリプログラムがない場合、ライブラリ導入部に入手要求を行う。
したがって、本発明の通信中継装置によれば、ライブラリをダウンロードにより入手できるため、必要なライブラリを動的に入手することができる。
好ましくは、表示手段と入力手段とをさらに備え、仮想機器定義部は、表示手段と入力手段を用いるユーザインタフェイスを有し、ユーザインタフェイスにより、テンプレート保持部とデバイス情報保持部が保持する情報をユーザに提示し、ユーザが提示されたテンプレートの中から所望のテンプレートを選択することに
Claims (33)
- ネットワーク上で機器間の通信を中継する通信中継装置であって、
一方の機器との1つの通信コネクション内に複数種類のデータ通信を含む通信コネクションに対して、データの種類ごとに中継先の機器を選択する手段と、
前記1つの通信コネクションに対し少なくとも2つ以上の機器にデータを中継する手段とを備える、通信中継装置。 - ネットワーク上で機器間の通信を中継する通信中継装置であって、
一方の機器との1つの通信コネクション内に複数種類のデータ通信を含む通信コネクションに対して、データの種類ごとに、少なくとも1種類のデータを通信中継装置内で処理する手段と、
前記複数種類のデータ通信のうち、前記少なくとも1種類のデータに関連するデータ通信を除くデータ通信について、中継先の機器を選択して中継する手段とを備える、通信中継装置。 - ネットワーク上で機器間の通信を中継する通信中継装置であって、
1つの通信サービスを利用するための仮想的な機器を定義する仮想機器情報を保持する手段を備え、
前記仮想機器情報は、通信するデータの種類ごとにデータ中継先となる機器の指定を含み、
前記仮想的な機器を利用する通信を、前記仮想機器情報内の中継機器情報に従ってデータの種類ごとに中継先の機器を選択して、少なくとも2つ以上の機器にデータを中継する手段をさらに備える、通信中継装置。 - ネットワーク上で機器間の通信を中継する通信中継装置であって、
1つの通信サービスを利用するための仮想的な機器を定義する仮想機器情報を保持する手段を備え、
前記仮想機器情報は、通信するデータの種類ごとに少なくとも1種類のデータの中継先となる機器と少なくとも1種類のデータの通信中継装置内での処理の指定を含み、
前記仮想的な機器を利用する通信の一部を前記仮想機器情報内の中継機器情報に従ってデータの種類ごとに中継先の機器を選択して中継する手段をさらに備える、通信中継装置。 - 前記通信サービスにおいて前記仮想機器情報を作成する仮想機器定義手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の通信中継装置。
- 通信サービスごとに通信するデータの種類の記述を含むテンプレートを保持し、
前記仮想機器定義手段は、利用する通信サービスのテンプレートを用いて仮想機器情報を作成することを特徴とする、請求項5に記載の通信中継装置。 - 前記通信サービスのテンプレートを保持しないときには、装置外部から前記通信サービスのテンプレートをダウンロードする手段を備える、請求項6に記載の通信中継装置。
- 前記通信サービスにおいて前記仮想機器情報を作成する仮想機器定義手段をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の通信中継装置。
- 通信サービスごとに通信するデータの種類の記述を含むテンプレートを保持し、
前記仮想機器定義手段は、利用する通信サービスのテンプレートを用いて仮想機器情報を作成することを特徴とする、請求項8に記載の通信中継装置。 - 前記通信サービスのテンプレートを保持しないときには、装置外部から前記通信サービスのテンプレートをダウンロードする手段を備える、請求項9に記載の通信中継装置。
- データ中継時に中継するデータを中継先の機器が利用可能なフォーマットに変換して中継する機能を有することを特徴とする、請求項1に記載の通信中継装置。
- データ中継先の機器が利用可能なフォーマットに変換する機能を持たないときに、変換プログラムを外部からダウンロードする機能を有することを特徴とする、請求項11に記載の通信中継装置。
- 受信したリクエストに従って通信するデータを中継することを特徴とする、請求項1に記載の通信中継装置。
- 通信データを、通信するデータが映像、音声、制御メッセージのいずれであるかとそれぞれの通信方向を利用して種類分けする、請求項1に記載の通信中継装置。
- 映像コーデックの種類、映像エンコード時に指定するパラメータ、映像の表示サイズ、映像の解像度、色数、静止画か動画かのいずれかを通信データの種類分けに用いる、請求項1に記載の通信中継装置。
- 音声コーデックの種類、音声エンコード時に指定するパラメータ、音声チャンネル数のいずれかを通信データの種類分けに用いる、請求項1に記載の通信中継装置。
- 映像と音声を送受信してコミュニケーションを行なうサービスにおいて、映像と音声、そしてその通信方向によって通信データを分類する手段と、
それぞれの前記通信データをネットワーク上の複数の機器に接続して通信を中継する手段とを備える、通信中継装置。 - ビデオコンテンツを配信するサービスにおいて、通信するデータを映像データと音声データ、コンテンツサービス利用のための制御データに分類する手段と、
前記映像データと前記音声データと前記制御データとをデータの種類ごとにネットワーク上の複数の機器に接続して通信を中継する手段とを備える、通信中継装置。 - 外部ネットワーク上の第1の機器と通信を行うための外部通信インタフェースと、
内部ネットワーク上で、複数の第2の機器と通信を行うための内部通信インタフェースと、
前記内部ネットワーク上の複数の前記第2の機器を用いて前記外部ネットワーク上のサービスを利用可能にするための書換え可能な仮想機器定義データの保持および管理を行う仮想機器管理部とを備え、
前記仮想機器定義データは、前記サービスを利用するための複数の機能のうち少なくとも1つを、少なくとも1つの前記第2の機器の有する複数の機能の1部により定義しており、
前記内部ネットワーク上の複数の前記第2の機器を通信により利用するためのデバイス情報を保持するデバイス情報保持部と、
前記外部ネットワークと前記内部ネットワーク間の相互データ交換を行う通信中継部とをさらに備え、
前記通信中継部は、前記第1の機器と前記仮想機器定義データに含まれる複数の前記第2の機器との相互のデータ交換を、前記仮想機器定義データと前記デバイス情報とに基づいて行う、通信中継装置。 - 前記通信中継部は、前記外部通信インタフェースを用いて通信データの送受信を行ない、受信したデータから、接続要求メッセージを抽出して出力し、さらに、
送信指示を受けて、応答メッセージを前記第1の機器に送信する外部通信部と、
前記内部通信インタフェースを用いて前記通信データの送受信を行ない、受信したデータから、前記応答メッセージを抽出して出力し、さらに、送信指示に従って前記接続要求メッセージを前記内部ネットワーク上の複数の前記第2の機器に送信する内部通信部と、
前記外部ネットワークからのメッセージを前記外部通信部を介して受け取り、前記仮想機器定義データに基づいて、前記第2の機器のうち前記接続要求メッセージを受け取るべき第2の機器への複数のリクエストを作成して前記内部通信部に出力し、前記内部通信部に対して前記送信指示を与えて前記内部ネットワークに送信した前記リクエストに対する応答をもとに、前記応答メッセージを作成し、前記外部通信部に送信するよう前記送信指示を出力し、さらに、前記サービス利用に必要な接続の確立および切断に関する情報を抽出するメッセージ中継部と、
前記メッセージ中継部から渡された情報をもとにサービス利用のためのデータ送受信に必要なセッション情報を管理するセッション管理部と、
前記セッション管理部の情報に従って、前記外部通信部と前記内部通信部で受信したデータを適切な相手に送信するためのデータ中継を行うデータ中継部とを含む、請求項19に記載の通信中継装置。 - 前記メッセージ中継部は、1つの前記接続要求メッセージをもとに作成した複数のリクエストに対する応答を全て受けとった場合に、前記接続要求メッセージに対する前記応答メッセージを作成し送信する、請求項20に記載の通信中継装置。
- 前記メッセージ中継部は、1つの前記接続要求メッセージをもとに作成した複数のリクエストに対する最初の応答をもとに、前記接続要求メッセージに対する前記応答メッセージを作成し送信する、請求項20に記載の通信中継装置。
- 前記仮想機器管理部が保持する仮想機器定義データは、送信するリクエストに対する応答から前記応答メッセージを作成する方法に関する応答作成情報を含み、
前記メッセージ中継部は、前記応答作成情報をもとに前記応答メッセージを作成する、請求項20に記載の通信中継装置。 - 前記仮想機器定義データは、送受信の方向とデータの種類とに応じて、前記内部ネットワーク上のいずれの前記第2の機器と通信するかを示す情報を含む、請求項19に記載の通信中継装置。
- 前記通信中継部は、受信したデータを送信先の機器が扱うことのできるデータに変換して送信するデータ変換部を含む、請求項24に記載の通信中継装置。
- 前記通信中継部は、受信したデータが含む複数種類のデータを抽出して、仮想機器定義データで指定された各データ種の送信先の機器に対して送信する、請求項24に記載の通信中継装置。
- 前記通信中継部は、前記内部ネットワーク上の複数の前記第2の機器から受信したデータを仮想機器定義データに従って1つのデータに統合し、前記外部ネットワーク上の機器に送信する、請求項24に記載の通信中継装置。
- 前記通信中継部は、受信したデータの別の形式への変換、受信したデータの複数のデータへの分離、および複数の受信データの一体のデータへの統合のいずれかを実現するために必要なライブラリプログラムを保持するライブラリ保持部を含み、
前記通信中継部は、前記ライブラリ保持部から必要な前記ライブラリプログラムを選択して、演算処理した結果を用いて送信する、請求項25に記載の通信中継装置。 - 前記外部通信インタフェースを用いて、前記ライブラリプログラムを前記外部ネットワーク上の機器からダウンロードし、前記ライブラリ保持部にプログラムを追加することが可能なライブラリ導入部をさらに備え、
前記通信中継部は、前記ライブラリ保持部に必要なライブラリプログラムがない場合、前記ライブラリ導入部に入手要求を行う、請求項28に記載の通信中継装置。 - 前記サービスを構成する機能が記述されたデータであるテンプレートを保持するテンプレート保持部と、
前記テンプレート保持部が保持するテンプレートの各機能に対して前記デバイス情報保持部が保持するデバイスデータ割り当てることにより前記仮想機器定義データを作成し、前記仮想機器管理部に登録する仮想機器定義部とをさらに備える、請求項19に記載の通信中継装置。 - 表示手段と入力手段とをさらに備え、
前記仮想機器定義部は、前記表示手段と前記入力手段を用いるユーザインタフェイスを有し、前記ユーザインタフェイスにより、前記テンプレート保持部と前記デバイス情報保持部が保持する情報をユーザに提示し、
前記ユーザが提示された前記テンプレートの中から所望のテンプレートを選択することに応じて、さらに、当該所望のテンプレートの各機能に対して使用するデバイスを前記ユーザに選択させることにより、前記仮想機器定義データを生成する、請求項30に記載の通信中継装置。 - 前記外部通信インタフェースを用いて新たなテンプレートを入手し、前記テンプレート保持部に追加するためのテンプレート導入部をさらに備える、請求項30に記載の通信中継装置。
- 前記デバイス情報保持部は、各機能に対しデフォルトデバイスとして、前記内部ネットワーク上の前記第2の機器を登録し、
前記テンプレート保持部は、新たなテンプレートが追加されると前記仮想機器定義部に通知し、
前記仮想機器定義部は、新たなテンプレートが追加された通知を受けると前記デバイス情報保持部がもつデフォルトデバイスの情報をもとに前記仮想機器定義データの作成、登録を行う、請求項32に記載の通信中継装置。
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