JPWO2003068129A1 - マッサージ器及びマッサージ方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、マッサージ器に係り、詳しくは、下肢及び上肢の血液とリンパの循環を促すマッサージ器に関する技術分野に属する。
背景技術
従来、マッサージ器において、下肢のマッサージ器は、例えば、実用新案登録第3043777号公報に記載のものが知られている。
この実用新案登録第3043777号公報に開示されたマッサージ器は、一端側に折曲部を設けた2本のステーと、各折曲部に装着される回転可能なローラとからなり、2本のステーは連結ピンを介してX状に連結され、2本のステーの他端側にローラ側へ折曲した操作部が形成されている。
上記従来のマッサージ器では、操作部を操作してローラで下肢を挟み込み、下肢に沿ってローラを移動させることで下腿部、大腿部の筋肉のマッサージを提供している。
しかしながら、上記従来のマッサージ器は、様々な形状のローラを装着してマッサージを提供しているが、下肢の形状は一定の形状ではなく下腿部、大腿部においてその形状は異なる。また、下腿部において、足首から脹脛にかけてはその形状が大きく異なる。したがって、1つのローラでは、下肢全体を十分にマッサージすることは困難であり、下肢の形状に合わせてローラを交換することは、手間がかかり、下肢全体を十分にマッサージすることはできない課題を有している。
また、X状に連結された2本のステーの操作部を操作してローラの押圧を加減するため、下肢に沿ってローラを移動させる際のローラから下肢にかかる圧力は、下肢に沿ってローラを移動させるための力に分散され、ローラに伝達される圧力は、下肢のマッサージを行うために十分ではない課題を有している。
さらに、この従来のマッサージ器は、長尺状でありX状に連結された2本のステーの操作部を支持して操作しなければ、下肢を十分にマッサージすることができない。したがって、操作時の姿勢が制限され、下肢のマッサージ部に対して自由な操作を行うことができない課題を有する。
さらに、2本のステーで構成される操作部は、ステーの長さが長いため大腿部などの下肢上方部のマッサージにおいては操作性に乏しい。また、X状に連結された2本のステーで構成される操作部は、2方向の力で負荷を加えて下肢を挟み込むように操作してマッサージを行わなければならないため、操作し難い。よって、下肢全体の十分なマッサージを提供することは困難である課題も有している。
このような従来の課題を考慮して、本発明は、複数のローラ間のステーの延長方向に配置される操作部を操作してステーを傾斜させることによりステーの傾斜度を変え、一定のローラ間距離に組付けされている複数のローラ間距離を手足の形状に適合するように調整して手足を転圧するとともに、マッサージの患部にかかるローラによる押圧を使用者の操作により容易に加減させ、ローラによる押圧を弱めることなく手足に沿って移動可能とし、マッサージ器の操作時の使用姿勢を制限することなく自在な操作性を提供して、手足の全域におけるマッサージを提供することを課題とするものである。
発明の開示
上記課題を解決するため、本発明のマッサージ器及びマッサージ方法は、ステーと、ステーに設けられる操作部と、ステーに回転可能に装着されるローラとからなり、前記ローラを手足を挟持させるようにステーに組付けされる複数のローラで構成し、前記操作部の操作によりステーの傾斜度を変えることで複数のローラ間の距離が調整されることを特徴とする。
したがって、手足の形状に適合させるように、操作部を操作し、ステーを手足の形状に応じて傾斜させることで、ステーの傾斜度を変化させ、複数のローラ間の距離を調整することで、一定距離に固定されているローラ間に挟持される手足に沿ってスムーズで容易な転圧を提供することができる。
発明を実施するための最良の形態
第1の発明を実施するための最良の形態において、本発明に係るマッサージ器及びマッサージ方法を第1図〜第28図に基づいて説明する。
本発明は、ステーと、ステーに設けられる操作部と、ステーに回転可能に装着されるローラとからなるマッサージ器において、上記ローラは、手足を挟持させるようにステーに組付けされる複数のローラで構成されるとともに、複数のローラ間のステーの延長方向に上記操作部が配置され、上記操作部の操作によりステーの傾斜度を変えることで複数のローラ間の距離が調整されて手足の形状に沿って転圧されることを特徴とするマッサージ器である。
上記手段では、手足を挟持するように組み付けられた複数のローラのローラ間距離が、手足の形状に適合するように操作部を操作し、ステーの傾斜度を変化させることで調整される。したがって、手足の形状に沿ってローラが転圧可能となる。
また、本発明では、上記マッサージ器において、複数のローラは、手足に沿って同時に複数方向から移動自在に転圧することを特徴とする。
上記手段では、手足が複数のローラにより挟持されるため、手足を確実にマッサージすると同時に、複数方向から手足が転圧されることが可能となる。
また、本発明では、上記マッサージ器において、操作部は、複数のローラ間のステーの延長方向から所望の傾斜角に配置されることを特徴とする。
上記手段では、操作部が複数のローラ間のステーの延長方向から所望の傾斜角に配置されることで、操作部の操作によるステーの傾斜が助成され、操作部が使用者の近傍に配設されることが可能となる。
また、本発明では、上記マッサージ器において、ローラは、ステーに回転可能に連結されるローラ本体部と、前記ローラ本体部の周囲に設けられる保護部材とで構成されることを特徴とする。
上記手段では、手足に当接する複数のローラの周囲を保護部材で構成することで、手足を保護するとともに、転圧する複数のローラによる負荷を緩衝させる。また、ステーに装着されるローラは、ローラ本体部によりステーに確実に連結される。
また、本発明では、上記マッサージ器において、上記保護部材は、針入度の異なる弾性材から成ることを特徴とする。
上記手段では、複数のローラに設けられる針入度の異なる保護部材により、異なる負荷を手足に提供することができる。
また、本発明では、上記マッサージ器において、ステーには、上記複数のローラの組付け位置を変更する組付調整機構が設けられることを特徴とする。
上記手段では、使用者の手足の大小に対応して、手足を挟持する複数のローラの組付け位置を調整し、マッサージを行う前に複数のローラ間の距離の初期設定を変更することができる。
また、本発明では、上記マッサージ器において、ステーは、伸縮調整機構が設けられていることを特徴とする。
上記手段では、マッサージ器の使用姿勢に対応して、ステーが伸縮調整機構により伸縮して、操作部が使用者の近傍に配設されることが可能となる。また、複数のローラ間のステーに伸縮調整機構を設けることで、使用者の手足の大きさに適合させて複数のローラ間の距離を設定することが可能となる。
また、本発明では、上記マッサージ器において、複数のローラの間に配設されるステーには、バネ部材が設けられていることを特徴とする。
上記手段では、複数のローラにより転圧される際の負荷をバネ材により加減することができ、ステーの傾斜による複数のローラ間の距離の調整を助成することができる。
また、本発明では、上記マッサージ器において、複数のローラは、上記操作部の反対側のステーの端部に装着される第1ローラと、上記操作部と上記第1ローラとの間に装着される第2ローラとで構成され、上記第1ローラ及び第2ローラにより手足が2方向から挟持されることを特徴とする。
上記手段では、ステーに装着される第1ローラ及び第2ローラにより挟持される手足は、第1ローラ及び第2ローラが支点又は作用点となって、テコの原理により力点となる操作部に負荷される力により、過度の負荷を生じさせることなく、効率よく第1ローラ及び第2ローラから手足に伝達される。
また、本発明では、ステーと、ステーに設けられる操作部と、ステーに回転可能に装着されるローラとからなるマッサージ器において、ローラの両端には、ローラより拡径されてローラの回転とは独立して回転する走行輪が設けられ、手足に当接して回転する前記ローラが前記走行輪の回転とは独立して手足に沿って転圧することを特徴とするマッサージ器である。
上記手段では、ローラと独立して走行する走行輪により手足の自重圧の反力が利用されて手足を転圧し、ローラの両端に設けられる走行輪によって手足は、正確にローラに載設されて転圧される。
また、本発明では、上記マッサージ器において、操作部には、前記ローラに略々平行に配置される取手部が設けられることを特徴とする。
上記手段では、手足に沿って移動するローラの移動方向と取手部の操作方向を略一致させる。
また、本発明では、上記マッサージ器において、前記ローラは、前記ステーの装着部に前記走行輪とともに一体に組付けされ、前記ステーと前記ローラとで囲まれて形成される挿入部から手足を挿入させることを特徴とする。
上記手段では、ステーとローラとで囲まれて形成される挿入部から挿入される手足は、確実にローラに載設される。
また、本発明では、上記マッサージ器において、前記取手部から前記ローラまでの距離をL3とし、前記装着部の長さをL4としたときに、L3>L4であることを特徴とする。
上記手段では、挿入部から挿入される手足に沿って転圧するローラの移動が円滑に行われる。
また、本発明では、上記マッサージ器において、走行輪は着脱可能であることを特徴とする。
上記手段では、径の異なる走行輪に変更可能となる。
また、本発明では、上記マッサージ器のマッサージ方法であって、ステーと、ステーに設けられる操作部と、ステーに回転可能に装着されるローラとからなるマッサージ器を用いるマッサージ方法であって、手足を挟持させるように上記ステーに装着される複数のローラで構成されている上記ローラと上記ステーとで囲まれて形成される挿入部に手足を挿入し、複数のローラ間の上記ステーの延長方向に配置される上記操作部を操作して、ステーの傾斜度を変えることで複数のローラ間の距離を調整し、同時に複数方向から移動自在に複数のローラが手足に沿って転圧することを特徴とするマッサージ方法である。
上記手段では、挿入部から手足を挿入させることで、ステーの傾斜度を変化させることによる複数のローラ間の距離の調整が、マッサージ器から手足が離脱することなく行われ、転圧する複数のローラの移動が手足に沿って導かれる。
また、本発明では、上記マッサージ器のマッサージ方法であって、ステーと、ステーに設けられる操作部と、ステーに回転可能に装着されるローラとからなるマッサージ器を用いるマッサージ方法であって、上記ローラの両端には上記ローラより拡径されて独立に回転する走行輪が設けられ、上記ステーと上記ローラとを一体に組付けして形成される挿入部から手足を挿入して上記ローラに載設し、手足に当接して回転する上記ローラが上記走行輪の回転とは独立して手足に沿って転圧することを特徴とするマッサージ方法である。
上記手段では、挿入部から手足を挿入させることで、両端に走行輪が設けられるローラに手足が載設され、走行輪とローラのそれぞれ独立した回転を阻害することなく手足に沿ってローラを移動させて転圧することができる。したがって、挿入部から挿入された手足をローラ上に安定に載設させながら、片手で操作部を把持して転圧することが可能となる。
また、本発明では、上記マッサージ器のマッサージ方法であって、ステーと、ステーに設けられる操作部と、ステーに回転可能に装着されるローラとからなるマッサージ器を用いるマッサージ方法であって、上記ローラの両端に設けられる上記ローラより拡径されて独立に回転する走行輪を把持して、手足に上記ローラを押し当てて押圧するとともに、上記走行輪に独立して回転する上記ローラを手足に沿って転圧させることを特徴とするマッサージ方法である。
上記手段では、ローラに独立に回転してローラよりも拡径に形成された走行輪を把持することで、手足に押し当てられたローラは円滑に回転しながら手足に沿って転圧する。
以下、第1の発明を実施するための最良の形態におけるマッサージ器及びマッサージ方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。
第1図〜第7図は、本発明に係るマッサージ器の実施の形態(1)を示すものである。
この実施の形態(1)のマッサージ器1は、ステー10と、ステー10に装着される第1ローラ20及び第2ローラ30と、第1ローラ及び第2ローラ間のステー10の延長方向へ延設される操作部3とで構成され、ステー10と、第1ローラ20及び第2ローラ30と、操作部3とが一体に組付けされている。
ステー10は、略々コの字状に形成され、パイプ状の鋼材等を用いることが望ましい。略々コの字状のステー10の開放部11に対向する基部12と、基部12に隣接する側部13及び14で構成され、側部13及び14に後述する操作部3が配設される。基部12は、後述する第1ローラ20の幅長よりも大きく形成されている。
第1ローラ20は、ローラ本体部21と保護部材22とで構成される。
ローラ本体部21は、中心部にステー10が挿入できる孔41を備えたベアリング40が設置可能な溝21aが設けられていて、幅方向には、ステー10が挿入される挿入孔21bが穿孔されている。また、ローラ本体部21は、ベアリング40及びステー10に回転可能に転結されるため、金属材やプラスチック材等の剛性の高いもので成形されることが望ましい。
保護部材22は、弾性材からなり、針入度がα、厚さがw1に形成されている。この保護部材22は、ローラ本体部21の外表面を被覆するようにローラ本体部21に設置される。
第2ローラ30は、ローラ本体部31と保護部材32とで構成される。
ローラ本体部31は、中心部にベアリング40aが設置可能な溝31aが設けられ、幅方向には挿入孔31bが穿孔されている。また、ベアリング40aの中心部には、孔41aが形成されて、ステー10に連結ピン51を介して連結される連結杆50が挿入孔31b及び孔41aに挿入されて設置される。また、ローラ本体部21と同様に、金属材やプラスチック材等の剛性の高いもので成形されることが望ましい。連結杆50は、ステー10と同様にパイプ状の鋼材等を用い、長さは、ローラ本体部31よりも長く形成されている。
保護部材32は、弾性材からなり、針入度がβ、厚さがw2に形成されている。この保護部材32は、ローラ本体部31の外表面を被覆するようにローラ本体部31に設置される。また、第1ローラ20に設置される保護部材21の厚さw1よりも厚いw2で形成され、w1<w2となっている。
このように構成される第1ローラ20は、ステー10の基部12に幅方向の両側に設けられるベアリング40を介して、回転可能にステー10に装着される。また、基部12に沿って第1ローラ20が移動してガタ付かないように、両側にガタ付き防止用に止金24がそれぞれ設けられている。第2ローラ30は、ベアリング40aを介して、連結杆50が挿入孔31bに挿入され、ステー10と連結杆50が連結部52において連結ピン51で一体に組付けされる。また、第1ローラ20と同様に、ガタ付き防止用の止金34が設けられている。ローラ本体部21及び保護部材22の幅長は共にD1であり、ローラ本体部31及び保護部材32の幅長は共にD2となっている。
操作部3は、第2ローラ30がステー10に連結されている連結部52からステー10の側部13、14の端部までとなる。また、基部12から連結部52までの距離はL1、連結部52からステー10の側部13、14の端部までの距離はL2であり、L1<L2となるように構成されている。
ステー10の側部13、14の端部には、円筒状に形成された取手部4が設けられている。この取手部4は把持可能な大きさで表面が滑らかに形成され、プラスチック材や木材等を用いることが望ましい。
また、第3図に示すように、ステー10は、連結部52から折曲されて、その傾斜角は、ステー10から操作部3までθ°となっている。また、操作部3は傾斜角θ°内で、ステー10の弾性により傾倒可能となっている。
このように構成される実施の形態(1)のマッサージ器1は、第1ローラ20と第2ローラ30とで挟み込むように下肢200を第1ローラ20及び第2ローラ30との間に挿入し、両手で操作部3を把持して、大腿部及び下腿部等の下肢200全体の血液とリンパの循環を促すマッサージを行うことが可能となる構成となっている。
次に、マッサージ器1の使用方法について説明する。
ステー10が連結部52から折曲されている内側方向から、第1ローラ20と第2ローラ30との間に形成される挿入部101から下肢200を挿入させ、両手で操作部3の端部の取手部4を把持する。ステー10に対して鉛直方向の第1ローラ20及び第2ローラ30間の距離をローラ間距離Lとする。
第5図に示すように、下肢200のつま先部230側の下腿部210aを挟持するマッサージ器1の状態をA状態とした場合、下肢200の基準軸として基準線Gが決まる。A状態のマッサージ器1の第1ローラ20及び第2ローラ30間のステー10は、基準線Gに対して傾斜度θaで傾斜している。よって、基準線Gに対して鉛直方向の第1ローラ20及び第2ローラ30間の距離をローラ間距離L´とすると、A状態におけるローラ間距離L´aはLSinθaとなり、ステー10の傾斜により、第1ローラ20及び第2ローラ30が下肢200の下腿部210aの形状に合わせて挟持するようローラ間の距離が調整されて、ローラ間距離Lよりも短くなる。したがって、形状が転圧箇所によって異なる下肢200に沿って第1ローラ20及び第2ローラ30を転圧させ、下腿部210a(A状態)よりも形状が大きい下腿部210bに転圧させてB状態となるときは、基準線Gに対してステー10をつま先部230側に傾斜させ、基準線Gに対してA状態の傾斜度θaよりも角度の大きい傾斜度θbとすることで、B状態におけるローラ間距離L´b(=LSinθb)がローラ間距離L´aよりも大きく調整される。このとき、下肢200に沿って第1ローラ20及び第2ローラ30を転圧させる移動と、下肢200の形状に合わせてステー10を傾斜させる操作は操作部3によって同時に行われる。
さらに、第1ローラ20及び第2ローラ30で転圧されている下肢200に加わる負荷について説明する。
第3図、第4図に示すように、第1ローラ20及び第2ローラ30は、下肢200を負荷F1及びF2で押圧している。テコの原理により取手部4(操作部3)が力点となり、下肢200の上面側を押圧している第2ローラ30が支点となると同時に、第1ローラ20が支点の役目を果たし、第2ローラ30が作用点ともなり、負荷F2で下肢200の上面側を押圧している。また、同様に、力点となる取手部4(操作部3)に加わる略々下方向の負荷Fにより、第1ローラ20は作用点となって、負荷F1で下肢200の下面側を押圧している。よって、第5図に示すように、下肢200に沿ってマッサージ器1を移動させる際には、取手部4(操作部3)を操作してステー10の傾斜度を変え、ローラ間距離L´a及びL´bを調整することで、第1ローラ20及び第2ローラ30が下肢200を押圧する負荷F1及びF2を調整することができる。下肢200を押圧する負荷F1及びF2により、第1ローラ20及び第2ローラ30の外表面に設置されている保護部材22、32が弾性変形して、下肢200を保護する。なお、操作部3の取手部4に加わる略々下方向の負荷Fは、基準線Gに対してステー10の傾斜度θa及びθbを小さく又は大きくするように操作部3を操作して、ローラ間距離L´a及びL´bを調整することで、負荷F1及びF2の強弱を制御する。
したがって、この実施の形態(1)のマッサージ器1は、下肢200の形状に適合させるように、操作部3を操作し、下肢200の形状に合わせてステーを傾斜させることで、下肢200の基準線Gに対してステー10の傾斜度を変化させてローラ間距離L´を短く又は長く調整する。よって、一定のローラ間距離Lに関係なく、下肢200に沿って円滑に転圧される。また、挿入部101から下肢200を挿入させることで、ステー10の傾斜度を変化させてローラ間距離L´の調整をおこなう際に、マッサージ器1から下肢200が離脱することなく行われ、転圧する第1ローラ及び第2ローラの移動が手足に沿って導かれる。したがって、下肢200には、第1ローラ及び第2ローラにより安定したマッサージが提供される。
さらに、第1ローラ20及び第2ローラ30により挟持された下肢200は、同時に2方向から押圧されて、下肢200全体の血行と併せて、血液循環系の心臓に相当するポンプを持たないリンパ系のリンパの流れを効率的に促進するとともに、筋肉等をほぐす効果があり、下肢200の弾力性や柔軟性を回復させることが可能となる。また、下肢200に沿ってマッサージ器1を移動させる際、テコの原理により第1ローラ20及び第2ローラ30の転圧にかかる負荷F1及びF2は、マッサージ器1の移動に要する力F3に分散されることなく、下肢200を移動自在に転圧することが可能となる。
さらに、このマッサージ器1の使用時の姿勢は、椅子等に腰掛けて使用することもでき、また、膝を立てるように床面に座った状態での使用も可能で、その使用時の姿勢は全く制限されることはない。
さらに、第1ローラ20及び第2ローラ30は、ローラ本体部21、31の周囲に、針入度及び厚さが異なる保護部材22、32が被覆されている。よって、下肢200の下腿部210では、上面側が下面側より硬い部位であるため、針入度をα<βである弾性材を採用することで、下肢200の部位に対して最適な緩衝を提供して保護する。なお、α>=βであっても、保護作用に支障をきたすことはない。
さらに、保護部材22、32の厚さをw1<w2にすることで、緩衝作用がさらに向上し、針入度が同一の弾性材を用いた場合でも保護部材32の変形量が大きくなるため、下肢200の部位に適合した緩衝作用を提供でき、高いマッサージ効果が得られる。なお、w1>=w2であっても、緩衝作用に支障をきたすことはない。
さらに、第1ローラ20及び第2ローラ30のステー10への装着は、ローラ本体部31及び41に設けられるベアリング40、40aを介して行われるため、常に安定して固定され、下肢200に対して最適な押圧を提供している。
さらに、ステー10は連結部52から折曲されて形成されているため、使用時の姿勢は、下肢200に無理に近づける必要はなく、操作部3が常に使用者の近傍に配置されるので安定した操作が提供される。よって、航空、鉄道等の長時間の移動時においても場所をとらずに使用できる。また、第1ローラ20及び第2ローラ30が下肢200を同時に2方向から押圧するため、極めて短時間でのマッサージ効果を提供することができ、オフィス等においても無理なく使用できる。
さらに、第5図に示すように、操作部3はステー10の弾性による傾倒が可能となっているため、例えば、B状態にあるステー10は下肢200とマッサージ器1との位置関係が保持されたまま、ステー10の操作部3が傾倒してC状態となる。したがって、取手部4に加わる負荷Fが直接に第1ローラ20及び第2ローラ30に伝達されて下肢200を過度に締付けることを防止している。したがって、取手部4に負荷された力は、傾倒による緩衝作用により、第1ローラ20及び第2ローラ30へ緩徐な伝達となる。
さらに、基部12から連結部52までの長さL1と、連結部52から側部13、14の端部までの長さL2とがL1<L2の関係に構成されているため、テコの原理により取手部4には最小限の力を加えることで、最適な力を下肢200に伝達することが可能となり、下肢200に沿って移動させる力F3を妨げることがない。したがって、マッサージ器1の移動性及び操作性は極めて高く、操作部3の端部には取手部4が設けられているため、下肢200への負荷の加減など容易にコントロールすることができる。なお、上記の長さ関係をL1>=L2とした場合でもテコの作用に支障をきたすことはない。
さらに、第6図に示すように、第1ローラ20及び第2ローラ30の幅長をD1>D2としているため、下肢200に無駄なく適度な負荷を提供することが可能で、下肢200を挟持する第1ローラ20及び第2ローラ30を下肢200の側部方向に容易に移動できる。したがって、下肢200の両側面のマッサージにおいても、第1ローラ20が第2ローラ30よりも幅長が短いため、容易に各ローラの押圧方向を変更でき、下肢200の全体に対してスムーズなマッサージを提供することが可能となる。なお、第1ローラ20及び第2ローラ30の幅長をD1<=D2としても操作に支障をきたすことはない。
さらに、第7図に示すように、下肢200の側部の転圧も、第1ローラ20及び第2ローラ30で下肢200の側部を挟み込むように挿入部101から下肢200を挿入させて、下肢200に沿って移動自在に転圧することが可能である。したがって、下肢200に沿って転圧する際の操作は、操作部3の操作により使用時に無理な姿勢をさせることなく転圧を行うことができ、操作性が高いマッサージ器1によりスムーズなマッサージを提供している。
第8図に本発明に係る実施の形態(2)を示す。
実施の形態(2)は、前述の実施の形態(1)の第1ローラ20及び第2ローラ30を略々分割して構成される第1ローラ20a、20b及び第2ローラ30a、30bの合計4個のローラを採用している。
ステー10は、前述の実施の形態(1)と同様に形成され、第1ローラ20a及び第1ローラ20bが間隔w3でステー10の基部12に装着されている。また、第2ローラ30a、30bは間隔w4で連結間50に装着され、ステー10に連結固定されている。その他の各ローラのローラ本体部、保護部材、ベアリング等の構成は、前述の実施の形態(1)と同様なものとなっている。
このように構成される実施の形態(2)のマッサージ器1aは、各ローラの設置間距離をw3、w4となるように構成されているため、第1ローラ20a、20bはそれぞれ独立して回転して下肢200を転圧することを可能としている。したがって、下肢200の形状によって当接するローラは、それぞれが独立した回転速度(角速度)で下肢200を転圧することができ、各ローラが当接する下肢200の部位に適した負荷を提供することが可能となる。さらには、設置間距離w3、w4は、各ローラが下肢200に沿って転圧する際の下肢200に与える負荷による反力を逃がす作用があり、保護部材の緩衝作用を助成しマッサージ効果がさらに向上したマッサージ器1aを提供することができる。なお、その他の作用、効果においては、前述の実施の形態(1)と同様に奏される。
第9図に本発明に係る実施の形態(3)を示す。
実施の形態(3)は、前述の実施の形態(1)のステー10において、操作部3が配設されるステー10の側部を傾斜角θ°で連結部50から折曲形成ではなく、ステー10の側部13、14を湾曲形成したステー10aを採用している。
ステー10aは、前述の実施の形態(1)と同様に略々コの字状に形成されるが、ステー10の側部13、14を湾曲させてアーチ状に形成する。第2ローラ30は、湾曲形成されステー10の側部13、14に連結杆50を介して、前述の実施の形態(1)と同様に連結されている。操作部3の端部から第2ローラ30へ延びる接線と、第1ローラ20が装着されている基部12側の側部から第2ローラ30へ延びる接線との交わる傾斜角は、前述の実施の形態(1)のように角度θ°となるように成形される。その他の構成は、前述の実施の形態(1)と同様なものとなっている。なお、作用、効果においては、前述の実施の形態(1)と同様に奏される。
第10図に本発明に係る実施の形態(4)を示す。
実施の形態(4)は、前述の実施の形態(1)において、取手部4が設けられている2本の操作部3を1本に形成して、片手での操作を実現し、マッサージ器1cを上肢においても使用することが可能となる。
この実施の形態(4)のマッサージ器1cは、略々S字状のステー15と、ステー15に装着される第1ローラ20及び第2ローラ30と、ステー15の第2ローラが装着されている側の端部に設けられる取手部4で構成されている。
ステー15は、略々S字状に折曲されて形成され、第1ローラ20及び第2ローラ30が装着辺15a、15bに装着されている。また、取手部4が設けられる操作部3は、第1ローラ20及び第2ローラ30の略々中央に位置するように辺15fが辺15cの延長方向と略々平行と成るように折曲され、装着辺15bと辺15dとの折曲されている折曲部52aから操作部3までは、前述の実施の形態(1)と同様に、傾斜角θ°で折曲されている。その他の構成は、前述の実施の形態(1)と同様である。
この実施の形態(4)のマッサージ器1cは、片手で取手部4を把持し、図示しない上肢を辺15cの対向側の開口15gから第1ローラ20及び第2ローラ30に挟持されるように挿入し、下肢200のマッサージ同様に、第1ローラ20及び第2ローラ30により同時に2方向から上肢を押圧することができる。また、前述の実施の形態(1)と同様に下肢200に対しても片手で使用することが可能となる。したがって、使用時の姿勢を自由にして使用でき、マッサージ器1cの操作性及び携帯性はさらに向上される。
さらに、マッサージ器1cの製作においては、略々S字状に折り曲げる前のステー15に、第1ローラ20及び第2ローラ30を装着してから、略々S字状に折曲げてマッサージ器1cを容易に製作することができ、軽量化されるとともに製造コストが低減される。なお、その他の作用、効果においては、前述の実施の形態(1)と同様に奏される。
第11図に本発明に係る実施の形態(5)を示す。
実施の形態(5)は、前述の実施の形態(1)〜(3)において、ステー10に組付調整機構60が設置されている。
組付調整機構60は、第2ローラ30を連結する連結杆50とステー10との連結部52に設置される。一部が開口している略々円状に形成された支持部材61が、ステー10の側部13、14にピン等で複数個が固定される。支持部材61の内径は連結杆50の径に嵌合するように形成され、開口された部分が弾性により広く開口するように、ある程度弾性、剛性を有するプラスチック又はステンレス等を用いて支持部材61を形成することが望ましい。したがって、連結杆50は、支持部材61の弾性により開口部分を広げながら開口部分の上方から着脱自在に設置可能となる。また、支持部材61の側方向から挿入させるように連結杆50を着脱自在に設置することも可能である。
この実施の形態(5)では、連結杆50を着脱自在にステー10に装着することが可能となり、マッサージ器の使用目的に合わせて針入度の異なる保護部材を有する第2ローラ30に変更することが容易となる。また、ステー10に複数個の支持部材61が配設されているため、使用者の下肢200の形状に合わせて第1ローラ20と第2ローラ30とのローラ間距離Lを短く設定したい場合は、第1ローラ20方向の支持部材61に連結杆50を装着することで、距離Lc分短く設定して、ローラ間距離をLdに任意に変更することが可能となる。したがって、第2ローラが着脱自在となるとともに、使用者の下肢200の形状、大きさに適合させるようにその組付位置を変更して、初期の設定を行うことを容易にするため、マッサージ器の汎用性が向上する。
第12図に本発明に係る実施の形態(6)を示す。
実施の形態(6)は、前述の実施の形態(1)〜(3)において、ステー10の操作部3に伸縮調整機構70が設置されている。
伸縮調整機構70は、ステー10の軸方向に連続形成される係止孔71と、係止孔71に係合する係止フック72とで構成され。連続形成される係止孔71の位置を変更することでステー10の長さを伸縮させることを可能としている。
ステー10は、係止孔71が穿孔されるステー10dと、端部に係止フック72が設けられるステー10cとで構成され、ステー10c、10dはパイプ状で内部が空洞であるステンレス製を使用している。ステー10cの内径d1はステ10dの外形d2に係合するように形成されている。よって、ステー10cがステー10dをスライドしてステー10が伸縮される。
したがって、伸縮調整機構70でステー10の長さを調整する場合は、P状態にある係止フック72を係止孔71pから取り外し、ステー10cをスライドさせて、係止フック72を係止孔71qに係合させることで、Q状態となりステー10が伸長される。このとき係止フック72は、係止孔71に係合しているため、ステー10の軸方向のガタつきが防止されて使用者の使用時の姿勢や、使用者の身長、身体サイズ、体格等に適合させることが可能となり、操作性が向上し、極めて高い汎用性を提供することができる。
また、この実施の形態(6)の伸縮調整機構70は、操作部3に設置されてステー10の操作部3の操作性を向上させることも可能であるが、第1ローラ20及び第2ローラ30との間のステー10に設置することで、マッサージ器1の使用前に使用者の使用姿勢や身長、身体サイズ、体格等にあったローラ間距離を任意に設定することができ、前述の実施の形態(5)と同様の作用・効果を提供している。
第13図、第14図に、実施の形態(7)を示す。
実施の形態(7)は、前述の実施の形態(1)において、第1ローラ20と第2ローラ30との間のステー10に、バネ部材を使用したステー16を採用しているマッサージ器1dである。
ステー16は、前述の実施の形態(1)と同様に、略々コの字状に形成され、第1ローラ20と第2ローラ30との間のステー16に、バネ部材80が配設され、バネ部材80の周囲には被覆部材90が設けられている。
第1ローラ20と第2ローラ30との間のステー16には、後述するバネ部材80を掛止するための掛止孔16cが辺16a及び辺16bの両端に穿孔されている。
バネ部材80は、第14図に示すように、掛止孔16cに掛止される掛止用フック82が両端に設けられるバネ材81で構成され、ステー16の辺16a及び16bに掛止用フック82により掛止されて連結されている。バネ部材80は、弾性力の強い鋼鉄製のバネ材81で構成することが望ましい。また、バネ部材80の周囲には、手足を保護するための被覆部材90が設けられ、被覆部材90はバネ部材80の伸縮に際して伸縮可能なゴム材等で形成されている。
このように構成されるマッサージ器1dは、バネ部材80の弾性による伸張長さLe分を前述の実施の形態(1)のローラ間距離Lよりも短く形成し、第1ローラ20から連結杆50までの距離をLfとなるように形成される。
したがって、この実施の形態(7)のマッサージ器1dは、第1ローラ20及び第2ローラ30とで挟持される下肢200を押圧する力が、バネ部材80の弾性力により助成されるとともに、ステー16を傾斜させて傾斜度を調整する際に、バネ部材80の伸張により下肢200を過度の押圧を強いることなく、下肢200に沿って転圧可能となる。また、バネ部材80の伸縮によって、挟持する下肢200の形状や部位による差異に応じ、下肢200の基準軸Gに対して第1ローラ20と第2ローラ30との傾斜度が調整され、操作部3の操作によるステー16の傾斜度の変更も助成し、操作性がより向上するとともに使用時の姿勢がより自由となる。また、被覆部材90によってバネ部材81と下肢200は隔離されるので、バネ材81に下肢200は狭窄されて損傷することを防止している。なお、その他の作用、効果においては、前述の実施の形態(1)と同様に奏される。
また、図示しないが、前述の実施の形態(6)の伸縮調整機構70とバネ部材81とを組み合わせた機構を構成することも可能であり、この組み合わせた機構を第1ローラ20及び第2ローラ30間のステー16に設置することで、ローラ間距離がバネ部材81の弾性力により伸縮調整が円滑に行われ、汎用性の高いマッサージ器を提供することも可能である。
第15図、第16図に本発明に係る実施の形態(8)を示す。
実施の形態(8)は、前述の実施の形態(1)において、操作部3と、第1ローラ20及び第2ローラ30間のステー10に蝶番90を配設して、不使用時に折り畳みが可能となる構成となっている。
ステー10は、操作部3と第1ローラ20及び第2ローラ30間がそれぞれを分割するように形成され、それぞれ分割する箇所Wに蝶番90をピン90aで固定する。よって、操作部3は、第15図に示すようにマッサージ器1eの内部方向に蝶番90により折り曲げ可能となり、折り畳むことが可能となる。また、第1ローラ20及び第2ローラ30間のステー10においても、蝶番90により折り畳み可能となる。
また、第16図に示すように、蝶番90の対向側に固定部材91を配設し、使用時にステー10が折り畳まれないようにステー10に形成したフック孔91aに固定部材91のフック91bを係合させて固定させる。
この実施の形態(8)のマッサージ器1eによると、不使用時にステー10をコンパクトに折り畳むことができ、携帯性が向上する。したがって、不使用時はコンパクトに折り畳んで机の引出やカバン等に収納可能となり、オフィスや旅先に容易に持ち運びすることができる。また、前述の実施の形態(6)の伸縮調整機構70と組み合わせて構成することも可能であり、例えば、操作部3に伸縮調整機構70を配設して、ステー10を短縮させた後に折り畳み可能とすることでよりコンパクトに折り畳むことができる。なお、その他の作用、効果においては、前述の実施の形態(1)と同様に奏される。
第17図〜第21図に本発明に係る実施の形態(9)を示す。
実施の形態(9)は、前述の実施の形態(1)、(4)、(6)をさらに改良したマッサージ器1fの実施形態である。
マッサージ器1fは、ステー10b、10cと、第1ローラ20aと、第2ローラ30aと、操作部3と、伸縮調整機構70aとから構成され、その他の構成は前述の実施の形態の同様である。
前述の実施の形態(6)と同様に、ステー10bには、伸縮調整機構70aが設けられるステー14aに、伸縮調整のための空洞Hが設けられ、ステー10cには、空洞Hに係合するステー14bが形成されている。したがって、ステー10bとステー10cとを着脱自在に構成することも可能である。また、これらのステー10b、10c等は、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂(例えば、ポリカーボネードやポリアミド等)を用いて成形されることが望ましい。そして、ステー10cに第1ローラ20aが、ステー10bに第2ローラ30aが各々着脱自在に配設される。
また、第1ローラ20aが配設されるステー10cには、第1ローラ20aを配設するためにステー14cが形成される。このステー14cは、第1ローラ20aと接触しないように、空隙14dが設けられるように、湾曲に形成され、第1ローラ20aを保護する役目も果している。第2ローラ30aも同様に、空隙14fを形成するようにステー14eが湾曲されて形成されている。
第1ローラ20aは、第19図に示すように、ローラ本体部21aと保護部材22とで構成され、ローラ本体部21aに、連結軸500、501が設けられて、ステー14c側の軸受部506に着脱自在に取付けられる。連結軸501は、バネ材503によりローラ本体部21a内に出入り可能に構成する。したがって、連結軸501は、第1ローラ20aを連結軸501側に移動させると、連結軸501がローラ本体部21aの空洞503内に入り込むので、第1ローラ20aは容易に着脱され、また、バネ材503に弾性力によって、連結軸501が押し出されるため、第1ローラ20aが確実にステー10cに配設される。
また、ステー14cに形成される軸受部506は、第1ローラ20aを回転可能に円滑に支持するために、ベアリング等が設けられることが望ましいが、第1ローラ20aが円滑に回転できれば、ベアリングを設けなくても何ら支障はない。第2ローラ30aも同様に構成される。
伸縮調整機構70aは、ステー10bに設けられる調整ストッパー71aと、ステー14bに設けられる凹部701と凸係702とで構成される。調整ストッパー71aには、凹部701に係合する係合片72aが形成され、ステー14aに形成される係止孔74aを介して凹部701に係合される。また、係合片72aの係合を確実なものとするために、係合案内部76aをステー14aに設けることが望ましい。さらに、調整ストッパー71aには、係止片72aと凹部701との係合を操作する押部73aが設けられるとともに、サイド片77aを調整ストッパー71aの両側に形成して、ステー14aに両サイド片77aを回動可能に狭持させて固定する。よって、両サイド片77aは、後述するテコの原理の支点となるとともに、調整ストッパー71aのブレ等を防止させる役割を担うことになる。そして、押部73aとステー14aの間にバネ材75aを設けて、バネ材の弾性力を利用したテコの原理(両サイド片77aを支点とする)により係合片72aを確実に凹部701に係合させている。したがって、第20図に示すように、押部73aを押下することで、係止片72aと凹部701との係合が解除され、ステー10cの長さを自由に調整し、調整が終わったら押部の押下を解除すれば、バネ材75aの弾性力により押部73aが押し上げられて、係止片72aが確実に凹部701に係合されることになる。また、両サイド片77aを支点とせずとも、係止片72aと押部73aの間に支点部を設ける構成としてもよい。
また、前述の実施の形態(1)と同様に、ステー10bは、第2ローラ30aとの連結部付近から折曲又は湾曲して形成され、その傾斜角は、ステー10から操作部3までθ°となっているが、この実施の形態(9)では、操作部3の端部(取手部4a)から距離L8にあるステー10bを傾斜角θより浅い傾斜角度に形成する。第21図に示すように、操作部3の端部(取手部4a)から距離L8にあるステー10bの傾斜角をθ+θ1と形成する。また、取手部4aを含む操作部3は、ステー10bと分離可能に形成される。例えば、ステー10bの操作部3側に溝401を形成し、取手部4a側の操作部3に溝401に係合する溝402を形成して着脱自在とさせる構成をとる。
さらに、操作部3と取手部4aの間に、取手部4aを把持する際に指を挿入するための挿入孔4bを形成する。例えば、取手部4aを把持した場合、人差し指と中指とを挿入孔4bに挿入され、その他の指が把持部4cを把持するように形成するとよい。
この実施の形態(9)のマッサージ器1fによると、第1ローラ20aと第2ローラ30aの着脱性が向上されるため、ローラの交換が容易となり、使用者に適合するローラによるマッサージを提供することができる。
さらに、伸縮調整機構70aの調整を調整ストッパーを利用してワンタッチとしたため、第1ローラ20aと第2ローラ30aの距離を容易に調整できる。
また、操作部3の端部(取手部4a)から距離L8にあるステー10bを傾斜角θより浅い傾斜角度に形成するため、使用者の近傍、例えば、脹脛の上部や大腿部付近での使用時に、操作部3、取手部4aが使用者に接触せず、円滑な操作を提供することが可能となる。(ステー10bの傾斜角を操作部3の端部(取手部4a)から距離L8のところから、傾斜角θ+θ1とすることで、使用時の操作部3が使用者から離れた場所に位置することができる。即ち、第21図の距離L9分だけ、使用者から遠ざかる位置に操作部3、取手部4aが位置する。)
また、操作部3と取手部4aの間に、取手部4aを把持する際に指を挿入するための挿入孔4bを形成するため、取手部4aの把持性が向上され、操作性が向上される。なお、その他の作用、効果は前述の実施の形態と同様に奏される。
また、取手部4aを含む操作部3は、ステー10bと分離可能に形成されるため、使用者に適合する取手部4aを作成し、使用者個人の操作性能を提供することも可能となる。
次に、第22図〜第27図に、下肢におけるマッサージをより機能的、効果的に行えるマッサージ器の別形態を実施の形態(10)として示す。
この実施の形態(10)のマッサージ器100は、主に下肢を中心としたマッサージを提供する。
マッサージ器100は、ステー110と、ステー110に装着されるローラ120と、ローラ120の両側に設置される走行輪130で構成されている
ステー110は、パイプ状の鋼材等を略々コの字状に形成し、各辺111、112、113及び後述するローラ120が装着される装着部119となる端部114で囲まれる方形の挿入部102を形成するように組み付けられ、辺111から装着部119(端部114)の方向に広がるように折曲されて形成されている。また、挿入部102は、装着部119(端部114)の長さL4よりも辺111から略々コの字状に開口されている装着部119(端部114)に装着されるローラ120までの距離L3が長く形成されている。
ローラ120は、ローラ本体部121と、ローラ本体部121の外表面を被覆する保護部材122で構成され、ローラ本体部121と保護部材を合わせた径はR1となり、ローラ本体部121の中心部にはベアリング150が設置可能な溝121aが設けられていて、ベアリング150の中心には、ステー110が挿入可能な挿入孔150aが穿孔されている。ローラ120の幅長はD3である。
走行輪130は、ローラ120よりも径が大きくR2に形成され、幅長D4の円筒状であり、把持可能な大きさとなっている。走行輪130の中心にはベアリンク151が設置可能な挿入孔131aが穿孔され、ベアリング151の中心にはステー110が挿入可能な挿入孔151aが穿孔されている。走行輪130は、ローラ120とは独立して回転可能に、ステー110の装着部119にローラ120とともに装着される。また、走行輪130のガタ付き防止のため、止金131で連結固定される。また、ベアリング151は、ベアリング150よりも縮径されたものを採用している。
このように構成されるマッサージ器100は、略々コの字状に開口されている端部114(装着部119)にローラ120と走行輪130が、ベアリング150、151、止金131を介して装着されて、辺111には把持可能に形成された筒状の取手部140がローラ120に略々平行に設けられる構成となっている。したがって、ベアリング150、151を介して装着されるローラ120と走行輪130は、個々が独立して回転可能となっている。また、ローラ120と走行輪130との間は、ベアリング150、151の径の大きさが異なっているため、ベアリング150、151がローラ120及び走行輪130の独立した回転を妨げることはない構成と成っている。
次に、第24図、第25図に基づいて、マッサージ器100の使用方法について説明する。第25図は、第24図のZ部の拡大図を示し、下肢200がローラ120により転圧される際のローラ120と走行輪130の独立した回転を示している。
まず、第24図に示すように、床面Tに走行輪130を当設し、挿入部102より片方の下肢200を挿入させ、下肢200の下面部をローラ120に載設する。この状態で、床面Tに座り、片手で取手部140を把持する。
そして、第25図に示すように、大腿部220の方向に片手で取手部140を把持して移動させる際、走行輪130が床面Tに当接しながらD方向に回転し、下肢200に保護部材122を介して当接するローラ120が走行輪130の回転方向Dとは逆方向のE方向に回転する。したがって、走行輪130とローラ120とが独立して逆方向に回転することで、下肢200に沿って転圧可能となり、走行輪130とローラ120との径がR2>R1になっているため、角速度の違いにより下肢200はローラ120によって円滑に転圧される。
このようなマッサージ方法は、走行輪130によってローラ120に載設される下肢200を安定に支持し、下肢200の自重圧F4に対する反力F5を利用して、下肢200に十分かつ最適なマッサージを提供することができる。また、下肢200を挿入させる挿入部102は、装着部119(端部114)の長さL4よりも辺111から略々コの字状に開口されている装着部119(端部114)に装着されるローラ120までの長さL3が長く形成されている。よって、下肢200を挿入させ下肢200に沿ってローラ120を移動させるマッサージ器100は、片手での操作で円滑なマッサージを提供することができる。
さらに、第26図に示すように、下肢200の大腿部220の下部の床面Tに走行輪130を当設し、大腿部220をローラ120に載設することで、自重圧F6に対する反力F7により転圧を行うことができる。この場合、取手部140を片手又は両手で把持するか、ステー110の辺112及び113を両手で把持して大腿部220に沿って移動させることで、転圧可能となる。
さらに、第27図に示すように、ローラ120と独立して回転可能に装着される走行輪130を把持して、下肢200にローラを押し当て、下肢200の上部を力F8で押圧しながら、下肢200に沿ってローラ120を転圧させることも可能である。また、同様に下肢200の側部を下肢200に沿って転圧させることも可能であり、ローラ120よりも径が大きく形成されて、ローラの回転とは独立して装着されているため、走行輪130を把持して容易に下肢200の全体に対して転圧を行うことができる。このとき、走行輪130の把持を容易にさせるるために、図示しないが、ローラ120と走行輪130との間からステー110が延設されるように配設することも可能であり、下肢200が載設されるローラ120の両端に走行輪130が配設されるとともに、挿入部102が確保されるマッサージ器100の構成において、ステー110の位置関係は第22図に示す位置関係に制限されない。
したがって、この実施の形態(10)のマッサージ器100は、ローラ120と、ローラ120に独立して回転可能に装着される走行輪130とが異なる径R1及びR2で形成されているため、ローラ120の回転が安定に行われ、ローラ120に載設又はローラ120に押圧され円滑に転圧される。したがって、下肢200全体の血行と併せて血液循環系の心臓に相当するポンプを持たないリンパ系のリンパの流れを効率的に促進するとともに、筋肉等をほぐす効果があり、下肢200の弾力性や柔軟性を回復させることが可能となる。また、ステー110の側部112及び113、走行輪130が前述の実施の形態(1)で示した操作部3となり、使用形態に合わせて把持する箇所を変更できるため、操作性が高く、使用時の姿勢が制限されない。
さらに、取手部140からローラ120までの距離L3が装着部119の長さL4よりも大きく形成され、ステー110とローラ120で囲まれて形成される挿入部102により、下肢200は挿入部102から挿入されてローラ120に載設されるため、下肢200に沿って確実に移動を提供するとともに、円滑なマッサージ器100の転圧を提供することができる。また、操作部3に設けられる取手部140は、ローラ120に略々平行に配置されるため、挿入部102から挿入する下肢200に対して、取手部140を把持してローラ120による転圧を行う際に、下肢200に沿って移動するローラ120の移動方向と取手部140の操作方向が略一致する。よって、把持する片手の手首は折り曲げる必要がなく、力の入れやすい状態に略々固定されて取手部140をローラ120の移動方向に操作することが容易となり、ローラ120を円滑に下肢200に沿って転圧させることができる。
さらに、挿入部102より下肢200を挿入させて転圧を行う方法は、下肢200をローラ120に安定した状態で、下肢200に沿って転圧を行うとともに、下肢200が転圧される箇所に対して最適な方向にローラ120が導かれ、複雑な操作を行うことなく、効果的なマッサージを提供することが可能となる。したがって、片方の下肢200を挿入部102から挿入させ、片手で取手部140を把持して下肢200に沿って容易に転圧を行うことができ、片手での安定した操作が可能となる。また、片方の下肢200に対してマッサージ器100を使用する場合には両方の下肢200を拘束することがなく、使用者に適した使用時の姿勢を提供するとともに、上半身は自由に運動することができるため、ローラ120に当接する下肢200の部位を自由に変更することができ、下肢200の側部に対して容易に転圧することが可能となる。また、マッサージ器100の転圧方向に合わせて上半身を柔軟に動かし、ストレッチ等を同時に行うことができ、両方の下肢200に対してではなく、片方の下肢200を対象に、片手で操作部140を操作するマッサージ方法は、極めて高いマッサージ効果が奏される。
さらに、走行輪130を把持して、ローラ120を下肢200に対して押圧することで、極めて容易なローラ120による転圧を実現している。
第28図に実施の形態(11)を示す。
実施の形態(11)は、前述の実施の形態(10)において、ステー110に装着されるローラの装着位置を換えたマッサージ器100の別形態であり、ローラ120及び走行輪130が着脱可能にステー110に装着される。
この実施の形態(11)のマッサージ器100aは、前述の実施の形態(10)のステー110同様に略々コの字状に形成されたステー110aの辺113a(装着部119a)にローラ120が装着され、略々コの字状に開放された開口114aはローラ120の側部に位置する。また、辺111aには取手部140が設けられ、ローラ120の両側には走行輪130が装着されている。その他の構成に関しても前述の実施の形態(10)と同様になっている。
したがって、実施の形態(11)のマッサージ器100aは、略々コの字状に開放された開口114aから下肢200を容易にローラ120に載設でき、ローラ120による転圧を行うことが可能となる。また、ステー110aは変形することなく、ローラ120を固定し、下肢200に沿って転圧するローラ120は安定したマッサージを提供することができる。
さらに、ローラ120及び走行輪130は、ステー110aに開口114a方向から着脱自在に装着することが可能であり、使用者の差異によってローラ120及び走行輪130を交換することができる。したがって、マッサージ器100aの汎用性が向上するとともに、ローラ120及び走行輪130のメンテナンスが容易に行え、常に最適なマッサージを提供することができる。なお、その他の作用、効果においては、前述の実施の形態(10)と同様に奏される。
以上、図示した実施の形態の外に、実施の形態(10)の走行輪130を実施の形態(1)の第1ローラ20の両側に設けて、床面に座して使用することも可能であり、走行輪130の外周に緩衝材等を被覆して走行輪130が走行する床面の状態(フローリングやカーペット等での使用状態)に適合させることも可能である。
また、ステー10の操作部3が折曲形成されているが、折曲形成の箇所は、連結部51付近に限定されず、折曲箇所を複数設けて多段に折り曲げて形成することも可能であり、上述の実施の形態で示したそれぞれの構成は、その実施の形態に限定されるものではない。
また、ステー10、第1ローラ20及び第2ローラ30、ローラ120には、偏心モータを取付け、ローラを自動に回転可能に振動させてマッサージ効果を向上させたマッサージ器を提供することも可能である。
また、ローラ本体部の外表を被覆する保護部材に突起部を設けたり、ローラの表面又は内部に軟部と硬部を交互に形成して、転圧される手足に対して指圧効果を提供することも可能である。
また、ローラ120、第1ローラ20及び第2ローラ30に、遠赤外線を発する部材を採用し、手足を温めてマッサージ効果を向上させることも可能で、各ローラの外周を被覆する保護部材においては、帯電防止処理を施して静電気等によるゴミ類の付着を防止したり、抗菌処理を施して細菌等の繁殖を防止させ清潔な状態を保持させるなど、汚れ等による不快感を使用者に与えない清潔なマッサージ器を提供することもできる。また、ステー10又は各ローラに香料等を設けてアロマセラピィ効果を利用し、よりリラックスした状態での使用を提供してマッサージ効果を向上させることも可能であり、種々のローラを採用することが可能であり、上述したローラの形状は制限されるものではない。
次に、実施例を用いて本発明を詳細に説明する。
(実施例1)
第1図におけるマッサージ器1は、ステー10に、径が約5mmのステンレス製のパイプを採用し、連結杆50もステー10と同様の径が約5mmのステンレス製のパイプを用いる。
第1ローラ20のローラ本体部21は、径が約30mmで幅が約150mmで、木製のローラ本体部を採用している。ローラ本体部21の外表を被覆する保護部材22は、厚さ約5mmで針入度が約100のウレタン又はゴム質の材料を使用している。第2ローラ30は第1ローラ20と同様の材質で構成され、ローラ本体部31の径は約15mmであり、保護部材22の針入度とは異なる針入度が約80で厚さ約17mmの保護部材32によって被覆されている。また、それぞれの中心には、径が約5mmでステー10及び連結杆50が挿入可能な挿入孔21b及び31bが穿孔されている。挿入孔21b及び31bの端部には径が約10mmのベアリング40、40aが嵌合可能に形成された嵌合溝21a、31aが設けられている。なお、針入度はJISK2530に規格に準ずる。
そして、第2図に示すように、略々コの字状に折曲形成前のステー10にベアリング40とともに装着し、第1ローラ20がガタ付かないように、中心に約5mmの孔が穿孔された止め金24を装着する。その後、ステー10の第1ローラ20に幅に合わせて略々コの字状に折曲形成する。また、第2ローラ30も同様に、連結杆50にベアリング40a、止め金34を介して装着し、ステーに10の連結部52にピン51で連結固定する。このときの第1ローラ20と第2ローラとのローラ間距離Lは、約900mmとなっている。
また、操作部3の端部に設けられる取手部4は、径が約30mm、厚さが約10mmの円筒体で形成されている。そして、この連結部50から操作部3までは、135°〜165°の傾斜角で折曲されている。
このように構成されたマッサージ器1は、下肢200の形状に適合させるように、操作部3を操作し、ステー10を下肢200の形状に応じて傾斜させることで、ステー10の傾斜度を変化させ、第1ローラ20と第2ローラ30とが下肢200の基準軸Gとのなす角度θa及びθbが約30°〜90°に調整され、ローラ間距離L´が約450mm(=1/2×L)〜約900mm(=L)の間で調整され、下肢200の各部位を挟持することができた。したがって、一定のローラ間距離約900mmで固定されている第1ローラ20と第2ローラ30との間の距離に関係なく、下肢200に沿ってスムーズで容易な転圧を提供することができることが確認できた。
また、ステー10は連結部52から135°〜165°の傾斜角で折曲されて形成されているため、使用時の姿勢を下肢200に無理に近づける必要はなく、使用者の姿勢は常に安定したものとなった。また、場所をとらずに使用でき、下肢200を同時に2方向から押圧するため、約5分足らずの極めて短時間の間に効果的なマッサージを提供できることが確認できた。
(実施例2)
第17図におけるマッサージ器1fは、前述の実施例1の別形態であり、ステー10b、10c、操作部3、取手部4a等をポリカーボネードで形成する。
第1ローラ20a、第2ローラ30aは、前述の実施の形態(9)と同様とし、伸縮調整機構70aは、ステー10b等と同様に熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂で形成すると、軽量化が図れる。
ステー14bの幅をd3=約11mmに形成し、ステー14bの幅d3と係合する空洞Hの内幅も約11mmに形成する。さらに、ステー14aの強度を保つために、空洞Hの壁幅は約3mmとなるように、ステー14aの幅d4を約17mmで形成する。
操作部3と取手部4aとの間に形成される挿入孔4bは、長辺L7=約50mm、短辺=約30mmの台形状とし、2本の指が挿入可能な大きさに形成される。
また、操作部3の端部(取手部4a)から距離L8=約75mmから傾斜角θ+θ1=約160°となるように、操作部3の傾斜角を調整して形成する。
したがって、第1ローラ20aと第2ローラ30aとの距離を伸縮調整機構70aによりワンタッチで調整可能となり、挿入孔4bにより取手部4aの把持性が向上され、マッサージ器1fの操作性がより向上したことが確認できた。
さらに、操作部3の端部(取手部4a)から距離L8=約75mmから傾斜角θ+θ1=約160°となるように、操作部3の傾斜角を調整して形成したので、使用者の近傍、例えば、脹脛の上部や大腿部付近での使用時に、ステー10bの傾斜角が浅くなる分、操作部3や取手部4aが妨げにならず、円滑な操作を行うことが確認できた。
また、全体をポリカーボネードで形成しているため、軽量化が図られるとともに、生産性、組み立てにおける作業効率等の向上が確認できた。
(実施例3)
第22図におけるマッサージ器100は、ステー110に、径が約5mmのステンレス製のパイプを採用している。
ローラ120のローラ本体部121は、径が約30mmで幅が約160mmで、木製のローラ本体部を採用している。ローラ本体部121の外表を被覆する保護部材122は、厚さ約10mmのウレタン又はゴム質で収縮性のある材料を使用し、針入度が約80である。ローラ本体部121の径の中心には、径が約15mmのベアリング150が嵌合可能に形成された嵌合溝121aが設けられている。
走行輪130は、木製で幅約10mm、径が約65mmの円筒形に形成され、中心には、径が約10mmのベアリング151が嵌合可能に形成された嵌合溝131aが設けられている。
そして、このマッサージ器100を第23図に示すように、ローラ120と走行輪130とが独立して回転可能となるように一体に組付けられる。前述の実施例(1)と同様に止め金131をベアリング151の外側に装着することで走行輪130とローラ120のガタ付きを防止する。このとき、ステー110は、辺111の長さが約140mm、開放された端部114の長さが約200mmとなるように、略々コの字状に折曲形成する。
したがって、ローラ120と独立して回転可能に装着される走行輪130により、ローラ120の回転が安定に行われ、ローラ120に載設又はローラ120に押圧される下肢200が円滑に転圧されることが確認できた。また、ステー110の側部112及び113、走行輪130が操作部3となり、使用形態に合わせて把持する箇所を変更できるため、操作性が高く、使用時の姿勢が制限されないことも確認できた。
さらに、片方の下肢200を挿入部102から挿入させ、片手で取手部140を把持して下肢200に沿って容易に転圧を行うことができ、片手での安定した操作が可能となり、片方の下肢200に対してマッサージ器100を使用する場合には両方の下肢200を拘束することがなく、使用者に適した使用時の姿勢を提供するとともに、上半身は自由に運動することができるため、ローラ120に当接する下肢200の部位を自由に変更することができ、下肢200の側部に対して容易に転圧することが可能となることが確認できた。
産業上の利用可能性
以上のように、第1の発明を実施するための最良の形態における本発明のマッサージ器は、手足の形状に適合させるように、操作部を操作し、ステーを手足の形状に応じて傾斜させることで、ステーの傾斜度を変化させ、複数のローラ間の距離を調整することで、一定距離に固定されているローラ間に挟持される手足に沿ってスムーズで容易な転圧を提供することができる。
さらに、複数のローラが第1ローラ及び第2ローラで構成され、手足を同時に2方向から押圧し、取手部を手足に沿って操作するで手足全体を移動可能に転圧できる。また、テコの原理を採用しているため、最小の力で手足を挟持し、第1ローラ及び第2ローラへの力の加減も容易に行え、手足に沿って移動する際の力は、第1ローラ及び第2ローラの押圧を弱めることなく、円滑なマッサージを提供することができる。
さらに、ステーは連結部から折曲げられて形成されているため、使用時の姿勢においても無理なく操作部を把持することができ、使用時の姿勢は制限されないことから、航空、鉄道等による長時間の移動の際や、オフィス等においても、場所をとる必要がない。
また、上半身に近い下肢の大腿部付近においても、マッサージ器の操作性は欠如することなく、操作部を操作して転圧可能であり、手足全体に十分なマッサージを提供することが可能となる。
また、本発明のマッサージ器は、下肢に沿って転圧する際に、走行輪が床面に当接しながら回転し、下肢に保護部材を介して当接するローラが走行輪の回転方向とは逆方向に回転するとともに、走行輪とローラとが独立して逆方向に回転するので下肢に沿って転圧可能となる。また、走行輪とローラとの径が異なるため角速度の違いにより下肢はローラによって円滑に転圧され、使用形態に合わせて把持する箇所を変更できるため、操作性が高く、使用時の姿勢が制限されない効果を有する。
また、本発明のマッサージ方法は、手足を挟持するようにステーに一体に組付けされて形成される挿入部から手足を挿入させることで、操作部を操作してステーの傾斜度を変化させ、ローラ間距離を調整する際にマッサージ器から手足が離脱することなく行われ、転圧する複数のローラ移動が手足に沿って導かれる効果を有する。
また、本発明のマッサージ方法は、走行輪によってローラに載設される下肢が安定に支持され、下肢の自重圧に対する反力を利用して、下肢を十分かつ最適なマッサージを提供し、下肢全体の血行と併せて、血液循環系の心臓に相当するポンプを持たないリンパ系のリンパの流れを効率的に促進するとともに、筋肉等をほぐす効果があり、下肢200の弾力性や柔軟性を回復させることが可能となる。また、挿入部に下肢を挿入させ下肢に沿ってローラを移動させるため、下肢が転圧される箇所に対して最適な方向にローラが導かれ、複雑な操作を行うことなく効果的なマッサージを提供する。
さらに、片方の下肢を挿入部から挿入させ、片手で取手部を把持して下肢に沿って容易に転圧を行うことができ、片手での安定した操作が可能となる。また、片方の下肢に対してマッサージ器を使用する場合には両方の下肢を拘束することがなく、使用者に適した使用時の姿勢を提供するとともに、上半身は自由に運動することができるため、ローラに当接する下肢の部位を自由に変更することができ、下肢の側部に対して容易に転圧することが可能となる。また、マッサージ器の転圧方向に合わせて上半身を柔軟に動かし、ストレッチ等を同時に行うことができ、両方の下肢に対してではなく、片方の下肢を対象に、片手で操作部を操作するマッサージ方法は、高いマッサージ効果が奏される。
また、本発明のマッサージ方法は、ローラと独立して回転可能に装着される走行輪を把持して、下肢にローラを押し当て、下肢の上部を押圧しながら、下肢に沿ってローラを転圧させことを可能とするため、下肢の全体に対して容易に転圧を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係るマッサージ器の実施の形態(1)を示す斜視図である。
第2図は、第1図の第1ローラ及び第2ローラの構成を示す斜視図である。
第3図は、第1図のマッサージ器1の使用時の右側面図である。
第4図は、第3図のX−Xの断面図である。
第5図は、第1図のマッサージ器1が下肢200に沿って傾斜度を変化させる使用状態を示す。
第6図は、第3図における正面図である。
第7図は、第1図のマッサージ器における使用状態の別形態を示す平面図である。
第8図は、本発明に係るマッサージ器の実施の形態(2)を示す斜視図である。
第9図は、本発明に係るマッサージ器の実施の形態(3)を示す斜視図である。
第10図は、本発明に係るマッサージ器の実施の形態(4)を示す斜視図である。
第11図は、本発明に係るマッサージ器の実施の形態(5)を示す側面図である。
第12図は、本発明に係るマッサージ器の実施の形態(6)を示す側面図である。
第13図は、本発明に係るマッサージ器の実施の形態(7)を示す斜視図である。
第14図は、第13図のY−Y断面図である。
第15図は、本発明に係るマッサージ器の実施の形態(8)を示す斜視図である。
第16図は、第15図のV部の拡大図である。
第17図は、本発明に係るマッサージ器の実施の形態(9)を示す斜視図である。
第18図は、第17図のY1−Y1断面図である。
第19図は、第18図の第1ローラの要部拡大断面図である。
第20図は、第17図の伸縮調整機構の要部拡大断面図である。
第21図は、第18図の操作部、取手部の要部拡大図である。
第22図は、本発明に係るマッサージ器の実施の形態(10)を示し、主に下肢を中心としたマッサージ器100を示す平面図である。
第23図は、第22図のマッサージ器100の構成を示す斜視図である。
第24図は、第22図のマッサージ器100の使用時を説明する右側面図である。
第25図は、第24図のZ部の拡大図である。
第26図は、第22図のマッサージ器100の使用時を説明する右側面図である。
第27図は、第22図のマッサージ器100の使用時を説明する右側面図である。
第28図は、本発明に係るマッサージ器の実施の形態(11)を示す平面図である。
【技術分野】
本発明は、マッサージ器に係り、詳しくは、下肢及び上肢の血液とリンパの循環を促すマッサージ器に関する技術分野に属する。
【背景技術】
従来、マッサージ器において、下肢のマッサージ器は、例えば、実用新案登録第3043777号公報に記載のものが知られている。
この実用新案登録第3043777号公報に開示されたマッサージ器は、一端側に折曲部を設けた2本のステーと、各折曲部に装着される回転可能なローラとからなり、2本のステーは連結ピンを介してX状に連結され、2本のステーの他端側にローラ側へ折曲した操作部が形成されている。
上記従来のマッサージ器では、操作部を操作してローラで下肢を挟み込み、下肢に沿ってローラを移動させることで下腿部、大腿部の筋肉のマッサージを提供している。
しかしながら、上記従来のマッサージ器は、様々な形状のローラを装着してマッサージを提供しているが、下肢の形状は一定の形状ではなく下腿部、大腿部においてその形状は異なる。また、下腿部において、足首から脹脛にかけてはその形状が大きく異なる。したがって、1つのローラでは、下肢全体を十分にマッサージすることは困難であり、下肢の形状に合わせてローラを交換することは、手間がかかり、下肢全体を十分にマッサージすることはできない課題を有している。
また、X状に連結された2本のステーの操作部を操作してローラの押圧を加減するため、下肢に沿ってローラを移動させる際のローラから下肢にかかる圧力は、下肢に沿ってローラを移動させるための力に分散され、ローラに伝達される圧力は、下肢のマッサージを行うために十分ではない課題を有している。
さらに、この従来のマッサージ器は、長尺状でありX状に連結された2本のステーの操作部を支持して操作しなければ、下肢を十分にマッサージすることができない。したがって、操作時の姿勢が制限され、下肢のマッサージ部に対して自由な操作を行うことができない課題を有する。
さらに、2本のステーで構成される操作部は、ステーの長さが長いため大腿部などの下肢上方部のマッサージにおいては操作性に乏しい。また、X状に連結された2本のステーで構成される操作部は、2方向の力で負荷を加えて下肢を挟み込むように操作してマッサージを行わなければならないため、操作し難い。よって、下肢全体の十分なマッサージを提供することは困難である課題も有している。
このような従来の課題を考慮して、本発明は、複数のローラ間のステーの延長方向に配置される操作部を操作してステーを傾斜させることによりステーの傾斜度を変え、一定のローラ間距離に組付けされている複数のローラ間距離を手足の形状に適合するように調整して手足を転圧するとともに、マッサージの患部にかかるローラによる押圧を使用者の操作により容易に加減させ、ローラによる押圧を弱めることなく手足に沿って移動可能とし、マッサージ器の操作時の使用姿勢を制限することなく自在な操作性を提供して、手足の全域におけるマッサージを提供することを課題とするものである。
【発明の開示】
上記課題を解決するため、本発明のマッサージ器及びマッサージ方法は、ステーと、ステーに設けられる操作部と、ステーに回転可能に装着されるローラとからなり、前記ローラを手足を挟持させるようにステーに組付けされる複数のローラで構成し、前記操作部の操作によりステーの傾斜度を変えることで複数のローラ間の距離が調整されることを特徴とする。
したがって、手足の形状に適合させるように、操作部を操作し、ステーを手足の形状に応じて傾斜させることで、ステーの傾斜度を変化させ、複数のローラ間の距離を調整することで、一定距離に固定されているローラ間に挟持される手足に沿ってスムーズで容易な転圧を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係るマッサージ器の実施の形態(1)を示す斜視図である。
第2図は、第1図の第1ローラ及び第2ローラの構成を示す斜視図である。
第3図は、第1図のマッサージ器1の使用時の右側面図である。
第4図は、第3図のX−Xの断面図である。
第5図は、第1図のマッサージ器1が下肢200に沿って傾斜度を変化させる使用状態を示す。
第6図は、第3図における正面図である。
第7図は、第1図のマッサージ器における使用状態の別形態を示す平面図である。
第8図は、本発明に係るマッサージ器の実施の形態(2)を示す斜視図である。
第9図は、本発明に係るマッサージ器の実施の形態(3)を示す斜視図である。
第10図は、本発明に係るマッサージ器の実施の形態(4)を示す斜視図である。
第11図は、本発明に係るマッサージ器の実施の形態(5)を示す側面図である。
第12図は、本発明に係るマッサージ器の実施の形態(6)を示す側面図である。
第13図は、本発明に係るマッサージ器の実施の形態(7)を示す斜視図である。
第14図は、第13図のY−Y断面図である。
第15図は、本発明に係るマッサージ器の実施の形態(8)を示す斜視図である。
第16図は、第15図のV部の拡大図である。
第17図は、本発明に係るマッサージ器の実施の形態(9)を示す斜視図である。
第18図は、第17図のY1−Y1断面図である。
第19図は、第18図の第1ローラの要部拡大断面図である。
第20図は、第17図の伸縮調整機構の要部拡大断面図である。
第21図は、第18図の操作部、取手部の要部拡大図である。
第22図は、本発明に係るマッサージ器の実施の形態(10)を示し、主に下肢を中心としたマッサージ器100を示す平面図である。
第23図は、第22図のマッサージ器100の構成を示す斜視図である。
第24図は、第22図のマッサージ器100の使用時を説明する右側面図である。
第25図は、第24図のZ部の拡大図である。
第26図は、第22図のマッサージ器100の使用時を説明する右側面図である。
第27図は、第22図のマッサージ器100の使用時を説明する右側面図である。
第28図は、本発明に係るマッサージ器の実施の形態(11)を示す平面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
第1の発明を実施するための最良の形態において、本発明に係るマッサージ器及びマッサージ方法を第1図〜第28図に基づいて説明する。
本発明は、ステーと、ステーに設けられる操作部と、ステーに回転可能に装着されるローラとからなるマッサージ器において、上記ローラは、手足を挟持させるようにステーに組付けされる複数のローラで構成されるとともに、複数のローラ間のステーの延長方向に上記操作部が配置され、上記操作部の操作によりステーの傾斜度を変えることで、複数のローラ間の距離が調整されて手足の形状に沿って転圧されるとともに、手足を押圧する負荷が加減されることを特徴とするマッサージ器である。
上記手段では、手足を挟持するように組み付けられた複数のローラのローラ間距離が、手足の形状に適合するように操作部を操作し、ステーの傾斜度を変化させることで調整される。したがって、手足の形状に沿ってローラが転圧可能となるとともに、手足を押圧する負荷が加減される。
また、本発明では、上記マッサージ器において、複数のローラは、手足に沿って同時に複数方向から移動自在に転圧することを特徴とする。
上記手段では、手足が複数のローラにより挟持されるため、手足を確実にマッサージすると同時に、複数方向から手足が転圧されることが可能となる。
また、本発明では、上記マッサージ器において、操作部は、複数のローラ間のステーの延長方向から所望の傾斜角に配置されることを特徴とする。
上記手段では、操作部が複数のローラ間のステーの延長方向から所望の傾斜角に配置されることで、操作部の操作によるステーの傾斜が助成され、操作部が使用者の近傍に配設されることが可能となる。
また、本発明では、上記マッサージ器において、ローラは、ステーに回転可能に連結されるローラ本体部と、前記ローラ本体部の周囲に設けられる保護部材とで構成されることを特徴とする。
上記手段では、手足に当接する複数のローラの周囲を保護部材で構成することで、手足を保護するとともに、転圧する複数のローラによる負荷を緩衝させる。また、ステーに装着されるローラは、ローラ本体部によりステーに確実に連結される。
また、本発明では、上記マッサージ器において、上記保護部材は、針入度の異なる弾性材から成ることを特徴とする。
上記手段では、複数のローラに設けられる針入度の異なる保護部材により、異なる負荷を手足に提供することができる。
また、本発明では、上記マッサージ器において、ステーには、上記複数のローラの組付け位置を変更する組付調整機構が設けられることを特徴とする。
上記手段では、使用者の手足の大小に対応して、手足を挟持する複数のローラの組付け位置を調整し、マッサージを行う前に複数のローラ間の距離の初期設定を変更することができる。
また、本発明では、上記マッサージ器において、ステーは、伸縮調整機構が設けられていることを特徴とする。
上記手段では、マッサージ器の使用姿勢に対応して、ステーが伸縮調整機構により伸縮して、操作部が使用者の近傍に配設されることが可能となる。また、複数のローラ間のステーに伸縮調整機構を設けることで、使用者の手足の大きさに適合させて複数のローラ間の距離を設定することが可能となる。
また、本発明では、上記マッサージ器において、複数のローラの間に配設されるステーには、バネ部材が設けられていることを特徴とする。
上記手段では、複数のローラにより転圧される際の負荷をバネ材により加減することができ、ステーの傾斜による複数のローラ間の距離の調整を助成することができる。
また、本発明では、上記マッサージ器において、複数のローラは、上記操作部の反対側のステーの端部に装着される第1ローラと、上記操作部と上記第1ローラとの間に装着される第2ローラとで構成され、上記第1ローラ及び第2ローラにより手足が2方向から挟持されることを特徴とする。
上記手段では、ステーに装着される第1ローラ及び第2ローラにより挟持される手足に、第1ローラ及び第2ローラが支点又は作用点となって、テコの原理により力点となる操作部に負荷される力が、過度の負荷を生じさせることもなく、効率よく伝達される。
また、本発明では、ステーと、ステーに設けられる操作部と、ステーに回転可能に装着されるローラとからなるマッサージ器において、操作部には、前記ローラに略々平行に配置される取手部が設けられ、ローラの両端には、ローラより拡径されてローラの回転とは独立して回転する走行輪が設けられ、前記ローラは、前記ステーの装着部に前記走行輪とともに一体に組付けされ、前記ステーと前記ローラとで囲まれて形成される挿入部から手足を挿入させ、手足に当接して回転する前記ローラが前記走行輪の回転とは独立して手足に沿って転圧し、前記取手部から前記ローラまでの距離をL3とし、前記装着部の長さをL4としたときに、L3>L4であることを特徴とするマッサージ器である。
上記手段では、手足に沿って移動するローラの移動方向と取手部の操作方向を略一致させる。また、ステーとローラとで囲まれて形成される挿入部から挿入される手足は、確実にローラに載設される。そして、ローラと独立して走行する走行輪により手足の自重圧の反力が利用されて手足を転圧し、ローラの両端に設けられる走行輪によって手足は、正確にローラに載設されて転圧される。さらに、挿入部から挿入される手足に沿って転圧するローラの移動が円滑に行われる。
また、本発明では、ステーと、ステーに設けられる操作部と、ステーに回転可能に装着されるローラとからなるマッサージ器において、操作部には、前記ローラに略々平行に配置される取手部が設けられ、前記ローラは、前記ステーと前記ローラとで囲まれて形成される挿入部から手足を挿入させ、手足に当接して回転する前記ローラが前記走行輪の回転とは独立して手足に沿って転圧し、前記走行輪は着脱可能であることを特徴とするマッサージ器である。
上記手段では、手足に沿って移動するローラの移動方向と取手部の操作方向を略一致させる。また、ステーとローラとで囲まれて形成される挿入部から挿入される手足は、確実にローラに載設される。そして、ローラと独立して走行する走行輪により手足の自重圧の反力が利用されて手足を転圧し、ローラの両端に設けられる走行輪によって手足は、正確にローラに載設されて転圧される。さらに、径の異なる走行輪に変更可能となる。
また、本発明では、上記マッサージ器のマッサージ方法であって、ステーと、ステーに設けられる操作部と、ステーに回転可能に装着されるローラとからなるマッサージ器を用いるマッサージ方法であって、手足を挟持させるように上記ステーに装着される複数のローラで構成されている上記ローラと上記ステーとで囲まれて形成される挿入部に手足を挿入し、複数のローラ間の上記ステーの延長方向に配置される上記操作部を操作して、ステーの傾斜度を変えることで複数のローラ間の距離を調整し、同時に複数方向から移動自在に複数のローラが手足に沿って転圧することを特徴とするマッサージ方法である。
上記手段では、挿入部から手足を挿入させることで、ステーの傾斜度を変化させることによる複数のローラ間の距離の調整が、マッサージ器から手足が離脱することなく行われ、転圧する複数のローラの移動が手足に沿って導かれる。
また、本発明では、上記マッサージ器のマッサージ方法であって、ステーと、ステーに設けられる操作部と、ステーに回転可能に装着されるローラとからなるマッサージ器を用いるマッサージ方法であって、上記ローラの両端には上記ローラより拡径されて独立に回転する走行輪が設けられ、上記ステーと上記ローラとを一体に組付けして形成される挿入部から手足を挿入して上記ローラに載設し、手足に当接して回転する上記ローラが上記走行輪の回転とは独立して手足に沿って転圧することを特徴とするマッサージ方法である。
上記手段では、挿入部から手足を挿入させることで、両端に走行輪が設けられるローラに手足が載設され、走行輪とローラのそれぞれ独立した回転を阻害することなく手足に沿ってローラを移動させて転圧することができる。したがって、挿入部から挿入された手足をローラ上に安定に載設させながら、片手で操作部を把持して転圧することが可能となる。
また、本発明では、上記マッサージ器のマッサージ方法であって、ステーと、ステーに設けられる操作部と、ステーに回転可能に装着されるローラとからなるマッサージ器を用いるマッサージ方法であって、上記ローラの両端に設けられる上記ローラより拡径されて独立に回転する走行輪を把持して、手足に上記ローラを押し当てて押圧するとともに、上記走行輪に独立して回転する上記ローラを手足に沿って転圧させることを特徴とするマッサージ方法である。
上記手段では、ローラに独立に回転してローラよりも拡径に形成された走行輪を把持することで、手足に押し当てられたローラは円滑に回転しながら手足に沿って転圧する。
以下、第1の発明を実施するための最良の形態におけるマッサージ器及びマッサージ方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。
第1図〜第7図は、本発明に係るマッサージ器の実施の形態(1)を示すものである。
この実施の形態(1)のマッサージ器1は、ステー10と、ステー10に装着される第1ローラ20及び第2ローラ30と、第1ローラ及び第2ローラ間のステー10の延長方向へ延設される操作部3とで構成され、ステー10と、第1ローラ20及び第2ローラ30と、操作部3とが一体に組付けされている。
ステー10は、略々コの字状に形成され、パイプ状の鋼材等を用いることが望ましい。略々コの字状のステー10の開放部11に対向する基部12と、基部12に隣接する側部13及び14で構成され、側部13及び14に後述する操作部3が配設される。基部12は、後述する第1ローラ20の幅長よりも大きく形成されている。
第1ローラ20は、ローラ本体部21と保護部材22とで構成される。
ローラ本体部21は、中心部にステー10が挿入できる孔41を備えたベアリング40が設置可能な溝21aが設けられていて、幅方向には、ステー10が挿入される挿入孔21bが穿孔されている。また、ローラ本体部21は、ベアリング40及びステー10に回転可能に転結されるため、金属材やプラスチック材等の剛性の高いもので成形されることが望ましい。
保護部材22は、弾性材からなり、針入度がα、厚さがw1に形成されている。この保護部材22は、ローラ本体部21の外表面を被覆するようにローラ本体部21に設置される。
第2ローラ30は、ローラ本体部31と保護部材32とで構成される。
ローラ本体部31は、中心部にベアリング40aが設置可能な溝31aが設けられ、幅方向には挿入孔31bが穿孔されている。また、ベアリング40aの中心部には、孔41aが形成されて、ステー10に連結ピン51を介して連結される連結杆50が挿入孔31b及び孔41aに挿入されて設置される。また、ローラ本体部21と同様に、金属材やプラスチック材等の剛性の高いもので成形されることが望ましい。連結杆50は、ステー10と同様にパイプ状の鋼材等を用い、長さは、ローラ本体部31よりも長く形成されている。
保護部材32は、弾性材からなり、針入度がβ、厚さがw2に形成されている。この保護部材32は、ローラ本体部31の外表面を被覆するようにローラ本体部31に設置される。また、第1ローラ20に設置される保護部材21の厚さw1よりも厚いw2で形成され、w1<w2となっている。
このように構成される第1ローラ20は、ステー10の基部12に幅方向の両側に設けられるベアリング40を介して、回転可能にステー10に装着される。また、基部12に沿って第1ローラ20が移動してガタ付かないように、両側にガタ付き防止用に止金24がそれぞれ設けられている。第2ローラ30は、ベアリング40aを介して、連結杆50が挿入孔31bに挿入され、ステー10と連結杆50が連結部52において連結ピン51で一体に組付けされる。また、第1ローラ20と同様に、ガタ付き防止用の止金34が設けられている。ローラ本体部21及び保護部材22の幅長は共にD1であり、ローラ本体部31及び保護部材32の幅長は共にD2となっている。
操作部3は、第2ローラ30がステー10に連結されている連結部52からステー10の側部13、14の端部までとなる。また、基部12から連結部52までの距離はL1、連結部52からステー10の側部13、14の端部までの距離はL2であり、L1<L2となるように構成されている。
ステー10の側部13、14の端部には、円筒状に形成された取手部4が設けられている。この取手部4は把持可能な大きさで表面が滑らかに形成され、プラスチック材や木材等を用いることが望ましい。
また、第3図に示すように、ステー10は、連結部52から折曲されて、その傾斜角は、ステー10から操作部3までθ°となっている。また、操作部3は傾斜角θ°内で、ステー10の弾性により傾倒可能となっている。
このように構成される実施の形態(1)のマッサージ器1は、第1ローラ20と第2ローラ30とで挟み込むように下肢200を第1ローラ20及び第2ローラ30との間に挿入し、両手で操作部3を把持して、大腿部及び下腿部等の下肢200全体の血液とリンパの循環を促すマッサージを行うことが可能となる構成となっている。
次に、マッサージ器1の使用方法について説明する。
ステー10が連結部52から折曲されている内側方向から、第1ローラ20と第2ローラ30との間に形成される挿入部101から下肢200を挿入させ、両手で操作部3の端部の取手部4を把持する。ステー10に対して鉛直方向の第1ローラ20及び第2ローラ30間の距離をローラ間距離Lとする。
第5図に示すように、下肢200のつま先部230側の下腿部210aを挟持するマッサージ器1の状態をA状態とした場合、下肢200の基準軸として基準線Gが決まる。A状態のマッサージ器1の第1ローラ20及び第2ローラ30間のステー10は、基準線Gに対して傾斜度θaで傾斜している。よって、基準線Gに対して鉛直方向の第1ローラ20及び第2ローラ30間の距離をローラ間距離L′とすると、A状態におけるローラ間距離L′aはLSinθaとなり、ステー10の傾斜により、第1ローラ20及び第2ローラ30が下肢200の下腿部210aの形状に合わせて挟持するようローラ間の距離が調整されて、ローラ間距離Lよりも短くなる。したがって、形状が転圧箇所によって異なる下肢200に沿って第1ローラ20及び第2ローラ30を転圧させ、下腿部210a(A状態)よりも形状が大きい下腿部210bに転圧させてB状態となるときは、基準線Gに対してステー10をつま先部230側に傾斜させ、基準線Gに対してA状態の傾斜度θaよりも角度の大きい傾斜度θbとすることで、B状態におけるローラ間距離L′b(=LSinθb)がローラ間距離L′aよりも大きく調整される。このとき、下肢200に沿って第1ローラ20及び第2ローラ30を転圧させる移動と、下肢200の形状に合わせてステー10を傾斜させる操作は操作部3によって同時に行われる。
さらに、第1ローラ20及び第2ローラ30で転圧されている下肢200に加わる負荷について説明する。
第3図、第4図に示すように、第1ローラ20及び第2ローラ30は、下肢200を負荷F1及びF2で押圧している。テコの原理により取手部4(操作部3)が力点となり、下肢200の上面側を押圧している第2ローラ30が支点となると同時に、第1ローラ20が支点の役目を果たし、第2ローラ30が作用点ともなり、負荷F2で下肢200の上面側を押圧している。また、同様に、力点となる取手部4(操作部3)に加わる略々下方向の負荷Fにより、第1ローラ20は作用点となって、負荷F1で下肢200の下面側を押圧している。よって、第5図に示すように、下肢200に沿ってマッサージ器1を移動させる際には、取手部4(操作部3)を操作してステー10の傾斜度を変え、ローラ間距離L′a及びL′bを調整することで、第1ローラ20及び第2ローラ30が下肢200を押圧する負荷F1及びF2を調整することができる。下肢200を押圧する負荷F1及びF2により、第1ローラ20及び第2ローラ30の外表面に設置されている保護部材22、32が弾性変形して、下肢200を保護する。なお、操作部3の取手部4に加わる略々下方向の負荷Fは、基準線Gに対してステー10の傾斜度θa及びθbを小さく又は大きくするように操作部3を操作して、ローラ間距離L′a及びL′bを調整することで、負荷F1及びF2の強弱を制御する。
したがって、この実施の形態(1)のマッサージ器1は、下肢200の形状に適合させるように、操作部3を操作し、下肢200の形状に合わせてステーを傾斜させることで、下肢200の基準線Gに対してステー10の傾斜度を変化させてローラ間距離L′を短く又は長く調整する。よって、一定のローラ間距離Lに関係なく、下肢200に沿って円滑に転圧される。また、挿入部101から下肢200を挿入させることで、ステー10の傾斜度を変化させてローラ間距離L′の調整をおこなう際に、マッサージ器1から下肢200が離脱することなく行われ、転圧する第1ローラ及び第2ローラの移動が手足に沿って導かれる。したがって、下肢200には、第1ローラ及び第2ローラにより安定したマッサージが提供される。
さらに、第1ローラ20及び第2ローラ30により挟持された下肢200は、同時に2方向から押圧されて、下肢200全体の血行と併せて、血液循環系の心臓に相当するポンプを持たないリンパ系のリンパの流れを効率的に促進するとともに、筋肉等をほぐす効果があり、下肢200の弾力性や柔軟性を回復させることが可能となる。また、下肢200に沿ってマッサージ器1を移動させる際、テコの原理により第1ローラ20及び第2ローラ30の転圧にかかる負荷F1及びF2は、マッサージ器1の移動に要する力F3に分散されることなく、下肢200を移動自在に転圧することが可能となる。
さらに、このマッサージ器1の使用時の姿勢は、椅子等に腰掛けて使用することもでき、また、膝を立てるように床面に座った状態での使用も可能で、その使用時の姿勢は全く制限されることはない。
さらに、第1ローラ20及び第2ローラ30は、ローラ本体部21、31の周囲に、針入度及び厚さが異なる保護部材22、32が被覆されている。よって、下肢200の下腿部210では、上面側が下面側より硬い部位であるため、針入度をα<βである弾性材を採用することで、下肢200の部位に対して最適な緩衝を提供して保護する。なお、α>=βであっても、保護作用に支障をきたすことはない。
さらに、保護部材22、32の厚さをw1<w2にすることで、緩衝作用がさらに向上し、針入度が同一の弾性材を用いた場合でも保護部材32の変形量が大きくなるため、下肢200の部位に適合した緩衝作用を提供でき、高いマッサージ効果が得られる。なお、w1>=w2であっても、緩衝作用に支障をきたすことはない。
さらに、第1ローラ20及び第2ローラ30のステー10への装着は、ローラ本体部31及び41に設けられるベアリング40、40aを介して行われるため、常に安定して固定され、下肢200に対して最適な押圧を提供している。
さらに、ステー10は連結部52から折曲されて形成されているため、使用時の姿勢は、下肢200に無理に近づける必要はなく、操作部3が常に使用者の近傍に配置されるので安定した操作が提供される。よって、航空、鉄道等の長時間の移動時においても場所をとらずに使用できる。また、第1ローラ20及び第2ローラ30が下肢200を同時に2方向から押圧するため、極めて短時間でのマッサージ効果を提供することができ、オフィス等においても無理なく使用できる。
さらに、第5図に示すように、操作部3はステー10の弾性による傾倒が可能となっているため、例えば、B状態にあるステー10は下肢200とマッサージ器1との位置関係が保持されたまま、ステー10の操作部3が傾倒してC状態となる。したがって、取手部4に加わる負荷Fが直接に第1ローラ20及び第2ローラ30に伝達されて下肢200を過度に締付けることを防止している。したがって、取手部4に負荷された力は、傾倒による緩衝作用により、第1ローラ20及び第2ローラ30へ緩徐な伝達となる。
さらに、基部12から連結部52までの長さL1と、連結部52から側部13、14の端部までの長さL2とがL1<L2の関係に構成されているため、テコの原理により取手部4には最小限の力を加えることで、最適な力を下肢200に伝達することが可能となり、下肢200に沿って移動させる力F3を妨げることがない。したがって、マッサージ器1の移動性及び操作性は極めて高く、操作部3の端部には取手部4が設けられているため、下肢200への負荷の加減など容易にコントロールすることができる。なお、上記の長さ関係をL1>=L2とした場合でもテコの作用に支障をきたすことはない。
さらに、第6図に示すように、第1ローラ20及び第2ローラ30の幅長をD1>D2としているため、下肢200に無駄なく適度な負荷を提供することが可能で、下肢200を挟持する第1ローラ20及び第2ローラ30を下肢200の側部方向に容易に移動できる。したがって、下肢200の両側面のマッサージにおいても、第1ローラ20が第2ローラ30よりも幅長が短いため、容易に各ローラの押圧方向を変更でき、下肢200の全体に対してスムーズなマッサージを提供することが可能となる。なお、第1ローラ20及び第2ローラ30の幅長をD1<=D2としても操作に支障をきたすことはない。
さらに、第7図に示すように、下肢200の側部の転圧も、第1ローラ20及び第2ローラ30で下肢200の側部を挟み込むように挿入部101から下肢200を挿入させて、下肢200に沿って移動自在に転圧することが可能である。したがって、下肢200に沿って転圧する際の操作は、操作部3の操作により使用時に無理な姿勢をさせることなく転圧を行うことができ、操作性が高いマッサージ器1によりスムーズなマッサージを提供している。
第8図に本発明に係る実施の形態(2)を示す。
実施の形態(2)は、前述の実施の形態(1)の第1ローラ20及び第2ローラ30を略々分割して構成される第1ローラ20a、20b及び第2ローラ30a、30bの合計4個のローラを採用している。
ステー10は、前述の実施の形態(1)と同様に形成され、第1ローラ20a及び第1ローラ20bが間隔w3でステー10の基部12に装着されている。また、第2ローラ30a、30bは間隔w4で連結間50に装着され、ステー10に連結固定されている。その他の各ローラのローラ本体部、保護部材、ベアリング等の構成は、前述の実施の形態(1)と同様なものとなっている。
このように構成される実施の形態(2)のマッサージ器1aは、各ローラの設置間距離をw3、w4となるように構成されているため、第1ローラ20a、20bはそれぞれ独立して回転して下肢200を転圧することを可能としている。したがって、下肢200の形状によって当接するローラは、それぞれが独立した回転速度(角速度)で下肢200を転圧することができ、各ローラが当接する下肢200の部位に適した負荷を提供することが可能となる。さらには、設置間距離w3、w4は、各ローラが下肢200に沿って転圧する際の下肢200に与える負荷による反力を逃がす作用があり、保護部材の緩衝作用を助成しマッサージ効果がさらに向上したマッサージ器1aを提供することができる。なお、その他の作用、効果においては、前述の実施の形態(1)と同様に奏される。
第9図に本発明に係る実施の形態(3)を示す。
実施の形態(3)は、前述の実施の形態(1)のステー10において、操作部3が配設されるステー10の側部を傾斜角θ°で連結部50から折曲形成ではなく、ステー10の側部13、14を湾曲形成したステー10aを採用している。
ステー10aは、前述の実施の形態(1)と同様に略々コの字状に形成されるが、ステー10の側部13、14を湾曲させてアーチ状に形成する。第2ローラ30は、湾曲形成されステー10の側部13、14に連結杆50を介して、前述の実施の形態(1)と同様に連結されている。操作部3の端部から第2ローラ30へ延びる接線と、第1ローラ20が装着されている基部12側の側部から第2ローラ30へ延びる接線との交わる傾斜角は、前述の実施の形態(1)のように角度θ°となるように成形される。その他の構成は、前述の実施の形態(1)と同様なものとなっている。なお、作用、効果においては、前述の実施の形態(1)と同様に奏される。
第10図に本発明に係る実施の形態(4)を示す。
実施の形態(4)は、前述の実施の形態(1)において、取手部4が設けられている2本の操作部3を1本に形成して、片手での操作を実現し、マッサージ器1cを上肢においても使用することが可能となる。
この実施の形態(4)のマッサージ器1cは、略々S字状のステー15と、ステー15に装着される第1ローラ20及び第2ローラ30と、ステー15の第2ローラが装着されている側の端部に設けられる取手部4で構成されている。
ステー15は、略々S字状に折曲されて形成され、第1ローラ20及び第2ローラ30が装着辺15a、15bに装着されている。また、取手部4が設けられる操作部3は、第1ローラ20及び第2ローラ30の略々中央に位置するように辺15fが辺15cの延長方向と略々平行と成るように折曲され、装着辺15bと辺15dとの折曲されている折曲部52aから操作部3までは、前述の実施の形態(1)と同様に、傾斜角θ°で折曲されている。その他の構成は、前述の実施の形態(1)と同様である。
この実施の形態(4)のマッサージ器1cは、片手で取手部4を把持し、図示しない上肢を辺15cの対向側の開口15gから第1ローラ20及び第2ローラ30に挟持されるように挿入し、下肢200のマッサージ同様に、第1ローラ20及び第2ローラ30により同時に2方向から上肢を押圧することができる。また、前述の実施の形態(1)と同様に下肢200に対しても片手で使用することが可能となる。したがって、使用時の姿勢を自由にして使用でき、マッサージ器1cの操作性及び携帯性はさらに向上される。
さらに、マッサージ器1cの製作においては、略々S字状に折り曲げる前のステー15に、第1ローラ20及び第2ローラ30を装着してから、略々S字状に折曲げてマッサージ器1cを容易に製作することができ、軽量化されるとともに製造コストが低減される。なお、その他の作用、効果においては、前述の実施の形態(1)と同様に奏される。
第11図に本発明に係る実施の形態(5)を示す。
実施の形態(5)は、前述の実施の形態(1)〜(3)において、ステー10に組付調整機構60が設置されている。
組付調整機構60は、第2ローラ30を連結する連結杆50とステー10との連結部52に設置される。一部が開口している略々円状に形成された支持部材61が、ステー10の側部13、14にピン等で複数個が固定される。支持部材61の内径は連結杆50の径に嵌合するように形成され、開口された部分が弾性により広く開口するように、ある程度弾性、剛性を有するプラスチック又はステンレス等を用いて支持部材61を形成することが望ましい。したがって、連結杆50は、支持部材61の弾性により開口部分を広げながら開口部分の上方から着脱自在に設置可能となる。また、支持部材61の側方向から挿入させるように連結杆50を着脱自在に設置することも可能である。
この実施の形態(5)では、連結杆50を着脱自在にステー10に装着することが可能となり、マッサージ器の使用目的に合わせて針入度の異なる保護部材を有する第2ローラ30に変更することが容易となる。また、ステー10に複数個の支持部材61が配設されているため、使用者の下肢200の形状に合わせて第1ローラ20と第2ローラ30とのローラ間距離Lを短く設定したい場合は、第1ローラ20方向の支持部材61に連結杆50を装着することで、距離Lc分短く設定して、ローラ間距離をLdに任意に変更することが可能となる。したがって、第2ローラが着脱自在となるとともに、使用者の下肢200の形状、大きさに適合させるようにその組付位置を変更して、初期の設定を行うことを容易にするため、マッサージ器の汎用性が向上する。
第12図に本発明に係る実施の形態(6)を示す。
実施の形態(6)は、前述の実施の形態(1)〜(3)において、ステー10の操作部3に伸縮調整機構70が設置されている。
伸縮調整機構70は、ステー10の軸方向に連続形成される係止孔71と、係止孔71に係合する係止フック72とで構成され。連続形成される係止孔71の位置を変更することでステー10の長さを伸縮させることを可能としている。
ステー10は、係止孔71が穿孔されるステー10dと、端部に係止フック72が設けられるステー10cとで構成され、ステー10c、10dはパイプ状で内部が空洞であるステンレス製を使用している。ステー10cの内径d1はステ10dの外形d2に係合するように形成されている。よって、ステー10cがステー10dをスライドしてステー10が伸縮される。
したがって、伸縮調整機構70でステー10の長さを調整する場合は、P状態にある係止フック72を係止孔71pから取り外し、ステー10cをスライドさせて、係止フック72を係止孔71qに係合させることで、Q状態となりステー10が伸長される。このとき係止フック72は、係止孔71に係合しているため、ステー10の軸方向のガタつきが防止されて使用者の使用時の姿勢や、使用者の身長、身体サイズ、体格等に適合させることが可能となり、操作性が向上し、極めて高い汎用性を提供することができる。
また、この実施の形態(6)の伸縮調整機構70は、操作部3に設置されてステー10の操作部3の操作性を向上させることも可能であるが、第1ローラ20及び第2ローラ30との間のステー10に設置することで、マッサージ器1の使用前に使用者の使用姿勢や身長、身体サイズ、体格等にあったローラ間距離を任意に設定することができ、前述の実施の形態(5)と同様の作用・効果を提供している。
第13図、第14図に、実施の形態(7)を示す。
実施の形態(7)は、前述の実施の形態(1)において、第1ローラ20と第2ローラ30との間のステー10に、バネ部材を使用したステー16を採用しているマッサージ器1dである。
ステー16は、前述の実施の形態(1)と同様に、略々コの字状に形成され、第1ローラ20と第2ローラ30との間のステー16に、バネ部材80が配設され、バネ部材80の周囲には被覆部材90が設けられている。
第1ローラ20と第2ローラ30との間のステー16には、後述するバネ部材80を掛止するための掛止孔16cが辺16a及び辺16bの両端に穿孔されている。
バネ部材80は、第14図に示すように、掛止孔16cに掛止される掛止用フック82が両端に設けられるバネ材81で構成され、ステー16の辺16a及び16bに掛止用フック82により掛止されて連結されている。バネ部材80は、弾性力の強い鋼鉄製のバネ材81で構成することが望ましい。また、バネ部材80の周囲には、手足を保護するための被覆部材90が設けられ、被覆部材90はバネ部材80の伸縮に際して伸縮可能なゴム材等で形成されている。
このように構成されるマッサージ器1dは、バネ部材80の弾性による伸張長さLe分を前述の実施の形態(1)のローラ間距離Lよりも短く形成し、第1ローラ20から連結杆50までの距離をLfとなるように形成される。
したがって、この実施の形態(7)のマッサージ器1dは、第1ローラ20及び第2ローラ30とで挟持される下肢200を押圧する力が、バネ部材80の弾性力により助成されるとともに、ステー16を傾斜させて傾斜度を調整する際に、バネ部材80の伸張により下肢200を過度の押圧を強いることなく、下肢200に沿って転圧可能となる。また、バネ部材80の伸縮によって、挟持する下肢200の形状や部位による差異に応じ、下肢200の基準軸Gに対して第1ローラ20と第2ローラ30との傾斜度が調整され、操作部3の操作によるステー16の傾斜度の変更も助成し、操作性がより向上するとともに使用時の姿勢がより自由となる。また、被覆部材90によってバネ部材81と下肢200は隔離されるので、バネ材81に下肢200は狭窄されて損傷することを防止している。なお、その他の作用、効果においては、前述の実施の形態(1)と同様に奏される。
また、図示しないが、前述の実施の形態(6)の伸縮調整機構70とバネ部材81とを組み合わせた機構を構成することも可能であり、この組み合わせた機構を第1ローラ20及び第2ローラ30間のステー16に設置することで、ローラ間距離がバネ部材81の弾性力により伸縮調整が円滑に行われ、汎用性の高いマッサージ器を提供することも可能である。
第15図、第16図に本発明に係る実施の形態(8)を示す。
実施の形態(8)は、前述の実施の形態(1)において、操作部3と、第1ローラ20及び第2ローラ30間のステー10に蝶番90を配設して、不使用時に折り畳みが可能となる構成となっている。
ステー10は、操作部3と第1ローラ20及び第2ローラ30間がそれぞれを分割するように形成され、それぞれ分割する箇所Wに蝶番90をピン90aで固定する。よって、操作部3は、第15図に示すようにマッサージ器1eの内部方向に蝶番90により折り曲げ可能となり、折り畳むことが可能となる。また、第1ローラ20及び第2ローラ30間のステー10においても、蝶番90により折り畳み可能となる。
また、第16図に示すように、蝶番90の対向側に固定部材91を配設し、使用時にステー10が折り畳まれないようにステー10に形成したフック孔91aに固定部材91のフック91bを係合させて固定させる。
この実施の形態(8)のマッサージ器1eによると、不使用時にステー10をコンパクトに折り畳むことができ、携帯性が向上する。したがって、不使用時はコンパクトに折り畳んで机の引出やカバン等に収納可能となり、オフィスや旅先に容易に持ち運びすることができる。また、前述の実施の形態(6)の伸縮調整機構70と組み合わせて構成することも可能であり、例えば、操作部3に伸縮調整機構70を配設して、ステー10を短縮させた後に折り畳み可能とすることでよりコンパクトに折り畳むことができる。なお、その他の作用、効果においては、前述の実施の形態(1)と同様に奏される。
第17図〜第21図に本発明に係る実施の形態(9)を示す。
実施の形態(9)は、前述の実施の形態(1)、(4)、(6)をさらに改良したマッサージ器1fの実施形態である。
マッサージ器1fは、ステー10b、10cと、第1ローラ20aと、第2ローラ30aと、操作部3と、伸縮調整機構70aとから構成され、その他の構成は前述の実施の形態の同様である。
前述の実施の形態(6)と同様に、ステー10bには、伸縮調整機構70aが設けられるステー14aに、伸縮調整のための空洞Hが設けられ、ステー10cには、空洞Hに係合するステー14bが形成されている。したがって、ステー10bとステー10cとを着脱自在に構成することも可能である。また、これらのステー10b、10c等は、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂(例えば、ポリカーボネードやポリアミド等)を用いて成形されることが望ましい。そして、ステー10cに第1ローラ20aが、ステー10bに第2ローラ30aが各々着脱自在に配設される。
また、第1ローラ20aが配設されるステー10cには、第1ローラ20aを配設するためにステー14cが形成される。このステー14cは、第1ローラ20aと接触しないように、空隙14dが設けられるように、湾曲に形成され、第1ローラ20aを保護する役目も果している。第2ローラ30aも同様に、空隙14fを形成するようにステー14eが湾曲されて形成されている。
第1ローラ20aは、第19図に示すように、ローラ本体部21aと保護部材22とで構成され、ローラ本体部21aに、連結軸500、501が設けられて、ステー14c側の軸受部506に着脱自在に取付けられる。連結軸501は、バネ材503によりローラ本体部21a内に出入り可能に構成する。したがって、連結軸501は、第1ローラ20aを連結軸501側に移動させると、連結軸501がローラ本体部21aの空洞503内に入り込むので、第1ローラ20aは容易に着脱され、また、バネ材503に弾性力によって、連結軸501が押し出されるため、第1ローラ20aが確実にステー10cに配設される。
また、ステー14cに形成される軸受部506は、第1ローラ20aを回転可能に円滑に支持するために、ベアリング等が設けられることが望ましいが、第1ローラ20aが円滑に回転できれば、ベアリングを設けなくても何ら支障はない。第2ローラ30aも同様に構成される。
伸縮調整機構70aは、ステー10bに設けられる調整ストッパー71aと、ステー14bに設けられる凹部701と凸係702とで構成される。調整ストッパー71aには、凹部701に係合する係合片72aが形成され、ステー14aに形成される係止孔74aを介して凹部701に係合される。また、係合片72aの係合を確実なものとするために、係合案内部76aをステー14aに設けることが望ましい。さらに、調整ストッパー71aには、係止片72aと凹部701との係合を操作する押部73aが設けられるとともに、サイド片77aを調整ストッパー71aの両側に形成して、ステー14aに両サイド片77aを回動可能に狭持させて固定する。よって、両サイド片77aは、後述するテコの原理の支点となるとともに、調整ストッパー71aのブレ等を防止させる役割を担うことになる。そして、押部73aとステー14aの間にバネ材75aを設けて、バネ材の弾性力を利用したテコの原理(両サイド片77aを支点とする)により係合片72aを確実に凹部701に係合させている。したがって、第20図に示すように、押部73aを押下することで、係止片72aと凹部701との係合が解除され、ステー10cの長さを自由に調整し、調整が終わったら押部の押下を解除すれば、バネ材75aの弾性力により押部73aが押し上げられて、係止片72aが確実に凹部701に係合されることになる。また、両サイド片77aを支点とせずとも、係止片72aと押部73aの間に支点部を設ける構成としてもよい。
また、前述の実施の形態(1)と同様に、ステー10bは、第2ローラ30aとの連結部付近から折曲又は湾曲して形成され、その傾斜角は、ステー10から操作部3までθ°となっているが、この実施の形態(9)では、操作部3の端部(取手部4a)から距離L8にあるステー10bを傾斜角θより浅い傾斜角度に形成する。第21図に示すように、操作部3の端部(取手部4a)から距離L8にあるステー10bの傾斜角をθ+θ1と形成する。また、取手部4aを含む操作部3は、ステー10bと分離可能に形成される。例えば、ステー10bの操作部3側に溝401を形成し、取手部4a側の操作部3に溝401に係合する溝402を形成して着脱自在とさせる構成をとる。
さらに、操作部3と取手部4aの間に、取手部4aを把持する際に指を挿入するための挿入孔4bを形成する。例えば、取手部4aを把持した場合、人差し指と中指とを挿入孔4bに挿入され、その他の指が把持部4cを把持するように形成するとよい。
この実施の形態(9)のマッサージ器1fによると、第1ローラ20aと第2ローラ30aの着脱性が向上されるため、ローラの交換が容易となり、使用者に適合するローラによるマッサージを提供することができる。
さらに、伸縮調整機構70aの調整を調整ストッパーを利用してワンタッチとしたため、第1ローラ20aと第2ローラ30aの距離を容易に調整できる。
また、操作部3の端部(取手部4a)から距離L8にあるステー10bを傾斜角θより浅い傾斜角度に形成するため、使用者の近傍、例えば、脹脛の上部や大腿部付近での使用時に、操作部3、取手部4aが使用者に接触せず、円滑な操作を提供することが可能となる。(ステー10bの傾斜角を操作部3の端部(取手部4a)から距離L8のところから、傾斜角θ+θ1とすることで、使用時の操作部3が使用者から離れた場所に位置することができる。即ち、第21図の距離L9分だけ、使用者から遠ざかる位置に操作部3、取手部4aが位置する。)
また、操作部3と取手部4aの間に、取手部4aを把持する際に指を挿入するための挿入孔4bを形成するため、取手部4aの把持性が向上され、操作性が向上される。なお、その他の作用、効果は前述の実施の形態と同様に奏される。
また、取手部4aを含む操作部3は、ステー10bと分離可能に形成されるため、使用者に適合する取手部4aを作成し、使用者個人の操作性能を提供することも可能となる。
次に、第22図〜第27図に、下肢におけるマッサージをより機能的、効果的に行えるマッサージ器の別形態を実施の形態(10)として示す。
この実施の形態(10)のマッサージ器100は、主に下肢を中心としたマッサージを提供する。
マッサージ器100は、ステー110と、ステー110に装着されるローラ120と、ローラ120の両側に設置される走行輪130で構成されている
ステー110は、パイプ状の鋼材等を略々コの字状に形成し、各辺111、112、113及び後述するローラ120が装着される装着部119となる端部114で囲まれる方形の挿入部102を形成するように組み付けられ、辺111から装着部119(端部114)の方向に広がるように折曲されて形成されている。また、挿入部102は、装着部119(端部114)の長さL4よりも辺111から略々コの字状に開口されている装着部119(端部114)に装着されるローラ120までの距離L3が長く形成されている。
ローラ120は、ローラ本体部121と、ローラ本体部121の外表面を被覆する保護部材122で構成され、ローラ本体部121と保護部材を合わせた径はR1となり、ローラ本体部121の中心部にはベアリング150が設置可能な溝121aが設けられていて、ベアリング150の中心には、ステー110が挿入可能な挿入孔150aが穿孔されている。ローラ120の幅長はD3である。
走行輪130は、ローラ120よりも径が大きくR2に形成され、幅長D4の円筒状であり、把持可能な大きさとなっている。走行輪130の中心にはベアリンク151が設置可能な挿入孔131aが穿孔され、ベアリング151の中心にはステー110が挿入可能な挿入孔151aが穿孔されている。走行輪130は、ローラ120とは独立して回転可能に、ステー110の装着部119にローラ120とともに装着される。また、走行輪130のガタ付き防止のため、止金131で連結固定される。また、ベアリング151は、ベアリング150よりも縮径されたものを採用している。
このように構成されるマッサージ器100は、略々コの字状に開口されている端部114(装着部119)にローラ120と走行輪130が、ベアリング150、151、止金131を介して装着されて、辺111には把持可能に形成された筒状の取手部140がローラ120に略々平行に設けられる構成となっている。したがって、ベアリング150、151を介して装着されるローラ120と走行輪130は、個々が独立して回転可能となっている。また、ローラ120と走行輪130との間は、ベアリング150、151の径の大きさが異なっているため、ベアリング150、151がローラ120及び走行輪130の独立した回転を妨げることはない構成と成っている。
次に、第24図、第25図に基づいて、マッサージ器100の使用方法について説明する。第25図は、第24図のZ部の拡大図を示し、下肢200がローラ120により転圧される際のローラ120と走行輪130の独立した回転を示している。
まず、第24図に示すように、床面Tに走行輪130を当設し、挿入部102より片方の下肢200を挿入させ、下肢200の下面部をローラ120に載設する。この状態で、床面Tに座り、片手で取手部140を把持する。
そして、第25図に示すように、大腿部220の方向に片手で取手部140を把持して移動させる際、走行輪130が床面Tに当接しながらD方向に回転し、下肢200に保護部材122を介して当接するローラ120が走行輪130の回転方向Dとは逆方向のE方向に回転する。したがって、走行輪130とローラ120とが独立して逆方向に回転することで、下肢200に沿って転圧可能となり、走行輪130とローラ120との径がR2>R1になっているため、角速度の違いにより下肢200はローラ120によって円滑に転圧される。
このようなマッサージ方法は、走行輪130によってローラ120に載設される下肢200を安定に支持し、下肢200の自重圧F4に対する反力F5を利用して、下肢200に十分かつ最適なマッサージを提供することができる。また、下肢200を挿入させる挿入部102は、装着部119(端部114)の長さL4よりも辺111から略々コの字状に開口されている装着部119(端部114)に装着されるローラ120までの長さL3が長く形成されている。よって、下肢200を挿入させ下肢200に沿ってローラ120を移動させるマッサージ器100は、片手での操作で円滑なマッサージを提供することができる。
さらに、第26図に示すように、下肢200の大腿部220の下部の床面Tに走行輪130を当設し、大腿部220をローラ120に載設することで、自重圧F6に対する反力F7により転圧を行うことができる。この場合、取手部140を片手又は両手で把持するか、ステー110の辺112及び113を両手で把持して大腿部220に沿って移動させることで、転圧可能となる。
さらに、第27図に示すように、ローラ120と独立して回転可能に装着される走行輪130を把持して、下肢200にローラを押し当て、下肢200の上部を力F8で押圧しながら、下肢200に沿ってローラ120を転圧させることも可能である。また、同様に下肢200の側部を下肢200に沿って転圧させることも可能であり、ローラ120よりも径が大きく形成されて、ローラの回転とは独立して装着されているため、走行輪130を把持して容易に下肢200の全体に対して転圧を行うことができる。このとき、走行輪130の把持を容易にさせるるために、図示しないが、ローラ120と走行輪130との間からステー110が延設されるように配設することも可能であり、下肢200が載設されるローラ120の両端に走行輪130が配設されるとともに、挿入部102が確保されるマッサージ器100の構成において、ステー110の位置関係は第22図に示す位置関係に制限されない。
したがって、この実施の形態(10)のマッサージ器100は、ローラ120と、ローラ120に独立して回転可能に装着される走行輪130とが異なる径R1及びR2で形成されているため、ローラ120の回転が安定に行われ、ローラ120に載設又はローラ120に押圧され円滑に転圧される。したがって、下肢200全体の血行と併せて血液循環系の心臓に相当するポンプを持たないリンパ系のリンパの流れを効率的に促進するとともに、筋肉等をほぐす効果があり、下肢200の弾力性や柔軟性を回復させることが可能となる。また、ステー110の側部112及び113、走行輪130が前述の実施の形態(1)で示した操作部3となり、使用形態に合わせて把持する箇所を変更できるため、操作性が高く、使用時の姿勢が制限されない。
さらに、取手部140からローラ120までの距離L3が装着部119の長さL4よりも大きく形成され、ステー110とローラ120で囲まれて形成される挿入部102により、下肢200は挿入部102から挿入されてローラ120に載設されるため、下肢200に沿って確実に移動を提供するとともに、円滑なマッサージ器100の転圧を提供することができる。また、操作部3に設けられる取手部140は、ローラ120に略々平行に配置されるため、挿入部102から挿入する下肢200に対して、取手部140を把持してローラ120による転圧を行う際に、下肢200に沿って移動するローラ120の移動方向と取手部140の操作方向が略一致する。よって、把持する片手の手首は折り曲げる必要がなく、力の入れやすい状態に略々固定されて取手部140をローラ120の移動方向に操作することが容易となり、ローラ120を円滑に下肢200に沿って転圧させることができる。
さらに、挿入部102より下肢200を挿入させて転圧を行う方法は、下肢200をローラ120に安定した状態で、下肢200に沿って転圧を行うとともに、下肢200が転圧される箇所に対して最適な方向にローラ120が導かれ、複雑な操作を行うことなく、効果的なマッサージを提供することが可能となる。したがって、片方の下肢200を挿入部102から挿入させ、片手で取手部140を把持して下肢200に沿って容易に転圧を行うことができ、片手での安定した操作が可能となる。また、片方の下肢200に対してマッサージ器100を使用する場合には両方の下肢200を拘束することがなく、使用者に適した使用時の姿勢を提供するとともに、上半身は自由に運動することができるため、ローラ120に当接する下肢200の部位を自由に変更することができ、下肢200の側部に対して容易に転圧することが可能となる。また、マッサージ器100の転圧方向に合わせて上半身を柔軟に動かし、ストレッチ等を同時に行うことができ、両方の下肢200に対してではなく、片方の下肢200を対象に、片手で操作部140を操作するマッサージ方法は、極めて高いマッサージ効果が奏される。
さらに、走行輪130を把持して、ローラ120を下肢200に対して押圧することで、極めて容易なローラ120による転圧を実現している。
第28図に実施の形態(11)を示す。
実施の形態(11)は、前述の実施の形態(10)において、ステー110に装着されるローラの装着位置を換えたマッサージ器100の別形態であり、ローラ120及び走行輪130が着脱可能にステー110に装着される。
この実施の形態(11)のマッサージ器100aは、前述の実施の形態(10)のステー110同様に略々コの宇状に形成されたステー110aの辺113a(装着部119a)にローラ120が装着され、略々コの字状に開放された開口114aはローラ120の側部に位置する。また、辺111aには取手部140が設けられ、ローラ120の両側には走行輪130が装着されている。その他の構成に関しても前述の実施の形態(10)と同様になっている。
したがって、実施の形態(11)のマッサージ器100aは、略々コの字状に開放された開口114aから下肢200を容易にローラ120に載設でき、ローラ120による転圧を行うことが可能となる。また、ステー110aは変形することなく、ローラ120を固定し、下肢200に沿って転圧するローラ120は安定したマッサージを提供することができる。
さらに、ローラ120及び走行輪130は、ステー110aに開口114a方向から着脱自在に装着することが可能であり、使用者の差異によってローラ120及び走行輪130を交換することができる。したがって、マッサージ器100aの汎用性が向上するとともに、ローラ120及び走行輪130のメンテナンスが容易に行え、常に最適なマッサージを提供することができる。なお、その他の作用、効果においては、前述の実施の形態(10)と同様に奏される。
以上、図示した実施の形態の外に、実施の形態(10)の走行輪130を実施の形態(1)の第1ローラ20の両側に設けて、床面に座して使用することも可能であり、走行輪130の外周に緩衝材等を被覆して走行輪130が走行する床面の状態(フローリングやカーペット等での使用状態)に適合させることも可能である。
また、ステー10の操作部3が折曲形成されているが、折曲形成の箇所は、連結部51付近に限定されず、折曲箇所を複数設けて多段に折り曲げて形成することも可能であり、上述の実施の形態で示したそれぞれの構成は、その実施の形態に限定されるものではない。
また、ステー10、第1ローラ20及び第2ローラ30、ローラ120には、偏心モータを取付け、ローラを自動に回転可能に振動させてマッサージ効果を向上させたマッサージ器を提供することも可能である。
また、ローラ本体部の外表を被覆する保護部材に突起部を設けたり、ローラの表面又は内部に軟部と硬部を交互に形成して、転圧される手足に対して指圧効果を提供することも可能である。
また、ローラ120、第1ローラ20及び第2ローラ30に、遠赤外線を発する部材を採用し、手足を温めてマッサージ効果を向上させることも可能で、各ローラの外周を被覆する保護部材においては、帯電防止処理を施して静電気等によるゴミ類の付着を防止したり、抗菌処理を施して細菌等の繁殖を防止させ清潔な状態を保持させるなど、汚れ等による不快感を使用者に与えない清潔なマッサージ器を提供することもできる。また、ステー10又は各ローラに香料等を設けてアロマセラピィ効果を利用し、よりリラックスした状態での使用を提供してマッサージ効果を向上させることも可能であり、種々のローラを採用することが可能であり、上述したローラの形状は制限されるものではない。
次に、実施例を用いて本発明を詳細に説明する。
【実施例1】
第1図におけるマッサージ器1は、ステー10に、径が約5mmのステンレス製のパイプを採用し、連結杆50もステー10と同様の径が約5mmのステンレス製のパイプを用いる。
第1ローラ20のローラ本体部21は、径が約30mmで幅が約150mmで、木製のローラ本体部を採用している。ローラ本体部21の外表を被覆する保護部材22は、厚さ約5mmで針入度が約100のウレタン又はゴム質の材料を使用している。第2ローラ30は第1ローラ20と同様の材質で構成され、ローラ本体部31の径は約15mmであり、保護部材22の針入度とは異なる針入度が約80で厚さ約17mmの保護部材32によって被覆されている。また、それぞれの中心には、径が約5mmでステー10及び連結杆50が挿入可能な挿入孔21b及び31bが穿孔されている。挿入孔21b及び31bの端部には径が約10mmのベアリング40、40aが嵌合可能に形成された嵌合溝21a、31aが設けられている。なお、針入度はJISK2530に規格に準ずる。
そして、第2図に示すように、略々コの字状に折曲形成前のステー10にベアリング40とともに装着し、第1ローラ20がガタ付かないように、中心に約5mmの孔が穿孔された止め金24を装着する。その後、ステー10の第1ローラ20に幅に合わせて略々コの字状に折曲形成する。また、第2ローラ30も同様に、連結杆50にベアリング40a、止め金34を介して装着し、ステーに10の連結部52にピン51で連結固定する。このときの第1ローラ20と第2ローラとのローラ間距離Lは、約900mmとなっている。
また、操作部3の端部に設けられる取手部4は、径が約30mm、厚さが約10mmの円筒体で形成されている。そして、この連結部50から操作部3までは、135°〜165°の傾斜角で折曲されている。
このように構成されたマッサージ器1は、下肢200の形状に適合させるように、操作部3を操作し、ステー10を下肢200の形状に応じて傾斜させることで、ステー10の傾斜度を変化させ、第1ローラ20と第2ローラ30とが下肢200の基準軸Gとのなす角度θa及びθbが約30°〜90°に調整され、ローラ間距離L′が約450mm(=1/2×L)〜約900mm(=L)の間で調整され、下肢200の各部位を挟持することができた。したがって、一定のローラ間距離約900mmで固定されている第1ローラ20と第2ローラ30との間の距離に関係なく、下肢200に沿ってスムーズで容易な転圧を提供することができることが確認できた。
また、ステー10は連結部52から135°〜165°の傾斜角で折曲されて形成されているため、使用時の姿勢を下肢200に無理に近づける必要はなく、使用者の姿勢は常に安定したものとなった。また、場所をとらずに使用でき、下肢200を同時に2方向から押圧するため、約5分足らずの極めて短時間の間に効果的なマッサージを提供できることが確認できた。
【実施例2】
第17図におけるマッサージ器1fは、前述の実施例1の別形態であり、ステー10b、10c、操作部3、取手部4a等をポリカーボネードで形成する。
第1ローラ20a、第2ローラ30aは、前述の実施の形態(9)と同様とし、伸縮調整機構70aは、ステー10b等と同様に熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂で形成すると、軽量化が図れる。
ステー14bの幅をd3=約11mmに形成し、ステー14bの幅d3と係合する空洞Hの内幅も約11mmに形成する。さらに、ステー14aの強度を保つために、空洞Hの壁幅は約3mmとなるように、ステー14aの幅d4を約17mmで形成する。
操作部3と取手部4aとの間に形成される挿入孔4bは、長辺L7=約50mm、短辺=約30mmの台形状とし、2本の指が挿入可能な大きさに形成される。
また、操作部3の端部(取手部4a)から距離L8=約75mmから傾斜角θ+θ1=約160°となるように、操作部3の傾斜角を調整して形成する。
したがって、第1ローラ20aと第2ローラ30aとの距離を伸縮調整機構70aによりワンタッチで調整可能となり、挿入孔4bにより取手部4aの把持性が向上され、マッサージ器1fの操作性がより向上したことが確認できた。
さらに、操作部3の端部(取手部4a)から距離L8=約75mmから傾斜角θ+θ1=約160°となるように、操作部3の傾斜角を調整して形成したので、使用者の近傍、例えば、脹脛の上部や大腿部付近での使用時に、ステー10bの傾斜角が浅くなる分、操作部3や取手部4aが妨げにならず、円滑な操作を行うことが確認できた。
また、全体をポリカーボネードで形成しているため、軽量化が図られるとともに、生産性、組み立てにおける作業効率等の向上が確認できた。
【実施例3】
第22図におけるマッサージ器100は、ステー110に、径が約5mmのステンレス製のパイプを採用している。
ローラ120のローラ本体部121は、径が約30mmで幅が約160mmで、木製のローラ本体部を採用している。ローラ本体部121の外表を被覆する保護部材122は、厚さ約10mmのウレタン又はゴム質で収縮性のある材料を使用し、針入度が約80である。ローラ本体部121の径の中心には、径が約15mmのベアリング150が嵌合可能に形成された嵌合溝121aが設けられている。
走行輪130は、木製で幅約10mm、径が約65mmの円筒形に形成され、中心には、径が約10mmのベアリング151が嵌合可能に形成された嵌合溝131aが設けられている。
そして、このマッサージ器100を第23図に示すように、ローラ120と走行輪130とが独立して回転可能となるように一体に組付けられる。前述の実施例(1)と同様に止め金131をベアリング151の外側に装着することで走行輪130とローラ120のガタ付きを防止する。このとき、ステー110は、辺111の長さが約140mm、開放された端部114の長さが約200mmとなるように、略々コの字状に折曲形成する。
したがって、ローラ120と独立して回転可能に装着される走行輪130により、ローラ120の回転が安定に行われ、ローラ120に載設又はローラ120に押圧される下肢200が円滑に転圧されることが確認できた。また、ステー110の側部112及び113、走行輪130が操作部3となり、使用形態に合わせて把持する箇所を変更できるため、操作性が高く、使用時の姿勢が制限されないことも確認できた。
さらに、片方の下肢200を挿入部102から挿入させ、片手で取手部140を把持して下肢200に沿って容易に転圧を行うことができ、片手での安定した操作が可能となり、片方の下肢200に対してマッサージ器100を使用する場合には両方の下肢200を拘束することがなく、使用者に適した使用時の姿勢を提供するとともに、上半身は自由に運動することができるため、ローラ120に当接する下肢200の部位を自由に変更することができ、下肢200の側部に対して容易に転圧することが可能となることが確認できた。
【産業上の利用可能性】
以上のように、第1の発明を実施するための最良の形態における本発明のマッサージ器は、手足の形状に適合させるように、操作部を操作し、ステーを手足の形状に応じて傾斜させることで、ステーの傾斜度を変化させ、複数のローラ間の距離を調整することで、一定距離に固定されているローラ間に挟持される手足に沿ってスムーズで容易な転圧を提供することができる。
さらに、複数のローラが第1ローラ及び第2ローラで構成され、手足を同時に2方向から押圧し、取手部を手足に沿って操作するで手足全体を移動可能に転圧できる。また、テコの原理を採用しているため、最小の力で手足を挟持し、第1ローラ及び第2ローラへの力の加減も容易に行え、手足に沿って移動する際の力は、第1ローラ及び第2ローラの押圧を弱めることなく、円滑なマッサージを提供することができる。
さらに、ステーは連結部から折曲げられて形成されているため、使用時の姿勢においても無理なく操作部を把持することができ、使用時の姿勢は制限されないことから、航空、鉄道等による長時間の移動の際や、オフィス等においても、場所をとる必要がない。
また、上半身に近い下肢の大腿部付近においても、マッサージ器の操作性は欠如することなく、操作部を操作して転圧可能であり、手足全体に十分なマッサージを提供することが可能となる。
また、本発明のマッサージ器は、下肢に沿って転圧する際に、走行輪が床面に当接しながら回転し、下肢に保護部材を介して当接するローラが走行輪の回転方向とは逆方向に回転するとともに、走行輪とローラとが独立して逆方向に回転するので下肢に沿って転圧可能となる。また、走行輪とローラとの径が異なるため角速度の違いにより下肢はローラによって円滑に転圧され、使用形態に合わせて把持する箇所を変更できるため、操作性が高く、使用時の姿勢が制限されない効果を有する。
また、本発明のマッサージ方法は、手足を挟持するようにステーに一体に組付けされて形成される挿入部から手足を挿入させることで、操作部を操作してステーの傾斜度を変化させ、ローラ間距離を調整する際にマッサージ器から手足が離脱することなく行われ、転圧する複数のローラ移動が手足に沿って導かれる効果を有する。
また、本発明のマッサージ方法は、走行輪によってローラに載設される下肢が安定に支持され、下肢の自重圧に対する反力を利用して、下肢を十分かつ最適なマッサージを提供し、下肢全体の血行と併せて、血液循環系の心臓に相当するポンプを持たないリンパ系のリンパの流れを効率的に促進するとともに、筋肉等をほぐす効果があり、下肢200の弾力性や柔軟性を回復させることが可能となる。また、挿入部に下肢を挿入させ下肢に沿ってローラを移動させるため、下肢が転圧される箇所に対して最適な方向にローラが導かれ、複雑な操作を行うことなく効果的なマッサージを提供する。
さらに、片方の下肢を挿入部から挿入させ、片手で取手部を把持して下肢に沿って容易に転圧を行うことができ、片手での安定した操作が可能となる。また、片方の下肢に対してマッサージ器を使用する場合には両方の下肢を拘束することがなく、使用者に適した使用時の姿勢を提供するとともに、上半身は自由に運動することができるため、ローラに当接する下肢の部位を自由に変更することができ、下肢の側部に対して容易に転圧することが可能となる。また、マッサージ器の転圧方向に合わせて上半身を柔軟に動かし、ストレッチ等を同時に行うことができ、両方の下肢に対してではなく、片方の下肢を対象に、片手で操作部を操作するマッサージ方法は、高いマッサージ効果が奏される。
また、本発明のマッサージ方法は、ローラと独立して回転可能に装着される走行輪を把持して、下肢にローラを押し当て、下肢の上部を押圧しながら、下肢に沿ってローラを転圧させことを可能とするため、下肢の全体に対して容易に転圧を行うことができる。
Claims (64)
- ステーと、ステーに設けられる操作部と、ステーに回転可能に装着されるローラとからなるマッサージ器において、
上記ローラは、手足を挟持させるようにステーに組付けされる複数のローラで構成されるとともに、複数のローラ間のステーの延長方向に上記操作部が配置され、上記操作部の操作によりステーの傾斜度を変えることで複数のローラ間の距離が調整されて手足の形状に沿って転圧されることを特徴とするマッサージ器。 - 請求項1記載のマッサージ器において、複数のローラは、手足に沿って同時に複数方向から移動自在に転圧することを特徴とするマッサージ器。
- 請求項1又は2記載のマッサージ器において、操作部は、複数のローラ間のステーの延長方向から所望の傾斜角に配置されることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項1又は2記載のマッサージ器において、ローラは、ステーに回転可能に連結されるローラ本体部と、前記ローラ本体部の周囲に設けられる保護部材とで構成されることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項3記載のマッサージ器において、ローラは、ステーに回転可能に連結されるローラ本体部と、前記ローラ本体部の周囲に設けられる保護部材とで構成されることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項4記載のマッサージ器において、上記保護部材は、針入度の異なる弾性材から成ることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項5記載のマッサージ器において、上記保護部材は、針入度の異なる弾性材から成ることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項1又は2記載のマッサージ器において、ステーには、上記複数のローラの組付け位置を変更する組付調整機構が設けられることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項3記載のマッサージ器において、ステーには、上記複数のローラの組付け位置を変更する組付調整機構が設けられることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項4記載のマッサージ器において、ステーには、上記複数のローラの組付け位置を変更する組付調整機構が設けられることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項5〜7いずれか記載のマッサージ器において、ステーには、上記複数のローラの組付け位置を変更する組付調整機構が設けられることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項1又は2記載のマッサージ器において、ステーは、伸縮調整機構が設けられていることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項3記載のマッサージ器において、ステーは、伸縮調整機構が設けられていることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項4記載のマッサージ器において、ステーは、伸縮調整機構が設けられていることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項5〜7いずれか記載のマッサージ器において、ステーは、伸縮調整機構が設けられていることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項8記載のマッサージ器において、ステーは、伸縮調整機構が設けられていることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項9又は10記載のマッサージ器において、ステーは、伸縮調整機構が設けられていることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項11記載のマッサージ器において、ステーは、伸縮調整機構が設けられていることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項1又は2記載のマッサージ器において、複数のローラの間に配設されるステーには、バネ部材が設けられていることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項3記載のマッサージ器において、複数のローラの間に配設されるステーには、バネ部材が設けられていることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項4記載のマッサージ器において、複数のローラの間に配設されるステーには、バネ部材が設けられていることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項5〜7いずれか記載のマッサージ器において、複数のローラの間に配設されるステーには、バネ部材が設けられていることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項8記載のマッサージ器において、複数のローラの間に配設されるステーには、バネ部材が設けられていることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項9又は10記載のマッサージ器において、複数のローラの間に配設されるステーには、バネ部材が設けられていることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項11記載のマッサージ器において、複数のローラの間に配設されるステーには、バネ部材が設けられていることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項12記載のマッサージ器において、複数のローラの間に配設されるステーには、バネ部材が設けられていることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項13又は14記載のマッサージ器において、複数のローラの間に配設されるステーには、バネ部材が設けられていることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項15記載のマッサージ器において、複数のローラの間に配設されるステーには、バネ部材が設けられていることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項16記載のマッサージ器において、複数のローラの間に配設されるステーには、バネ部材が設けられていることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項17記載のマッサージ器において、複数のローラの間に配設されるステーには、バネ部材が設けられていることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項18記載のマッサージ器において、複数のローラの間に配設されるステーには、バネ部材が設けられていることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項1又は2記載のマッサージ器において、複数のローラは、上記操作部の反対側のステーの端部に装着される第1ローラと、上記操作部と上記第1ローラとの間に装着される第2ローラとで構成され、上記第1ローラ及び第2ローラにより手足が2方向から挟持されることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項3記載のマッサージ器において、複数のローラは、上記操作部の反対側のステーの端部に装着される第1ローラと、上記操作部と上記第1ローラとの間に装着される第2ローラとで構成され、上記第1ローラ及び第2ローラにより手足が2方向から挟持されることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項4記載のマッサージ器において、複数のローラは、上記操作部の反対側のステーの端部に装着される第1ローラと、上記操作部と上記第1ローラとの間に装着される第2ローラとで構成され、上記第1ローラ及び第2ローラにより手足が2方向から挟持されることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項5〜7記載のマッサージ器において、複数のローラは、上記操作部の反対側のステーの端部に装着される第1ローラと、上記操作部と上記第1ローラとの間に装着される第2ローラとで構成され、上記第1ローラ及び第2ローラにより手足が2方向から挟持されることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項8記載のマッサージ器において、複数のローラは、上記操作部の反対側のステーの端部に装着される第1ローラと、上記操作部と上記第1ローラとの間に装着される第2ローラとで構成され、上記第1ローラ及び第2ローラにより手足が2方向から挟持されることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項9又は10記載のマッサージ器において、複数のローラは、上記操作部の反対側のステーの端部に装着される第1ローラと、上記操作部と上記第1ローラとの間に装着される第2ローラとで構成され、上記第1ローラ及び第2ローラにより手足が2方向から挟持されることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項11記載のマッサージ器において、複数のローラは、上記操作部の反対側のステーの端部に装着される第1ローラと、上記操作部と上記第1ローラとの間に装着される第2ローラとで構成され、上記第1ローラ及び第2ローラにより手足が2方向から挟持されることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項12記載のマッサージ器において、複数のローラは、上記操作部の反対側のステーの端部に装着される第1ローラと、上記操作部と上記第1ローラとの間に装着される第2ローラとで構成され、上記第1ローラ及び第2ローラにより手足が2方向から挟持されることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項13又は14記載のマッサージ器において、複数のローラは、上記操作部の反対側のステーの端部に装着される第1ローラと、上記操作部と上記第1ローラとの間に装着される第2ローラとで構成され、上記第1ローラ及び第2ローラにより手足が2方向から挟持されることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項15記載のマッサージ器において、複数のローラは、上記操作部の反対側のステーの端部に装着される第1ローラと、上記操作部と上記第1ローラとの間に装着される第2ローラとで構成され、上記第1ローラ及び第2ローラにより手足が2方向から挟持されることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項16記載のマッサージ器において、複数のローラは、上記操作部の反対側のステーの端部に装着される第1ローラと、上記操作部と上記第1ローラとの間に装着される第2ローラとで構成され、上記第1ローラ及び第2ローラにより手足が2方向から挟持されることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項17記載のマッサージ器において、複数のローラは、上記操作部の反対側のステーの端部に装着される第1ローラと、上記操作部と上記第1ローラとの間に装着される第2ローラとで構成され、上記第1ローラ及び第2ローラにより手足が2方向から挟持されることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項18記載のマッサージ器において、複数のローラは、上記操作部の反対側のステーの端部に装着される第1ローラと、上記操作部と上記第1ローラとの間に装着される第2ローラとで構成され、上記第1ローラ及び第2ローラにより手足が2方向から挟持されることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項19記載のマッサージ器において、複数のローラは、上記操作部の反対側のステーの端部に装着される第1ローラと、上記操作部と上記第1ローラとの間に装着される第2ローラとで構成され、上記第1ローラ及び第2ローラにより手足が2方向から挟持されることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項20又は21記載のマッサージ器において、複数のローラは、上記操作部の反対側のステーの端部に装着される第1ローラと、上記操作部と上記第1ローラとの間に装着される第2ローラとで構成され、上記第1ローラ及び第2ローラにより手足が2方向から挟持されることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項22記載のマッサージ器において、複数のローラは、上記操作部の反対側のステーの端部に装着される第1ローラと、上記操作部と上記第1ローラとの間に装着される第2ローラとで構成され、上記第1ローラ及び第2ローラにより手足が2方向から挟持されることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項23記載のマッサージ器において、複数のローラは、上記操作部の反対側のステーの端部に装着される第1ローラと、上記操作部と上記第1ローラとの間に装着される第2ローラとで構成され、上記第1ローラ及び第2ローラにより手足が2方向から挟持されることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項24記載のマッサージ器において、複数のローラは、上記操作部の反対側のステーの端部に装着される第1ローラと、上記操作部と上記第1ローラとの間に装着される第2ローラとで構成され、上記第1ローラ及び第2ローラにより手足が2方向から挟持されることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項25又は26記載のマッサージ器において、複数のローラは、上記操作部の反対側のステーの端部に装着される第1ローラと、上記操作部と上記第1ローラとの間に装着される第2ローラとで構成され、上記第1ローラ及び第2ローラにより手足が2方向から挟持されることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項27記載のマッサージ器において、複数のローラは、上記操作部の反対側のステーの端部に装着される第1ローラと、上記操作部と上記第1ローラとの間に装着される第2ローラとで構成され、上記第1ローラ及び第2ローラにより手足が2方向から挟持されることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項28〜31いずれか記載のマッサージ器において、複数のローラは、上記操作部の反対側のステーの端部に装着される第1ローラと、上記操作部と上記第1ローラとの間に装着される第2ローラとで構成され、上記第1ローラ及び第2ローラにより手足が2方向から挟持されることを特徴とするマッサージ器。
- ステーと、ステーに設けられる操作部と、ステーに回転可能に装着されるローラとからなるマッサージ器において、
ローラの両端には、ローラより拡径されてローラの回転とは独立して回転する走行輪が設けられ、手足に当接して回転する前記ローラが前記走行輪の回転とは独立して手足に沿って転圧することを特徴とするマッサージ器。 - 請求項53記載のマッサージ器において、操作部には、前記ローラに略々平行に配置される取手部が設けられることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項53又は54記載のマッサージ器において、前記ローラは、前記ステーの装着部に前記走行輪とともに一体に組付けされ、前記ステーと前記ローラとで囲まれて形成される挿入部から手足を挿入させることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項53又は54記載のマッサージ器において、前記取手部から前記ローラまでの距離をL3とし、前記装着部の長さをL4としたときに、L3>L4であることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項55記載のマッサージ器において、前記取手部から前記ローラまでの距離をL3とし、前記装着部の長さをL4としたときに、L3>L4であることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項53又は54記載のマッサージ器において、走行輪は着脱可能であることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項55記載のマッサージ器において、走行輪は着脱可能であることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項56記載のマッサージ器において、走行輪は着脱可能であることを特徴とするマッサージ器。
- 請求項57記載のマッサージ器において、走行輪は着脱可能であることを特徴とするマッサージ器。
- ステーと、ステーに設けられる操作部と、ステーに回転可能に装着されるローラとからなるマッサージ器を用いるマッサージ方法であって、手足を挟持させるように上記ステーに装着される複数のローラで構成されている上記ローラと上記ステーとで囲まれて形成される挿入部に手足を挿入し、複数のローラ間の上記ステーの延長方向に配置される上記操作部を操作して、ステーの傾斜度を変えることで複数のローラ間の距離を調整し、同時に複数方向から移動自在に複数のローラが手足に沿って転圧することを特徴とするマッサージ方法。
- ステーと、ステーに設けられる操作部と、ステーに回転可能に装着されるローラとからなるマッサージ器を用いるマッサージ方法であって、上記ローラの両端には上記ローラより拡径されて独立に回転する走行輪が設けられ、上記ステーと上記ローラとを一体に組付けして形成される挿入部から手足を挿入して上記ローラに載設し、手足に当接して回転する上記ローラが上記走行輪の回転とは独立して手足に沿って転圧することを特徴とするマッサージ方法。
- ステーと、ステーに設けられる操作部と、ステーに回転可能に装着されるローラとからなるマッサージ器を用いるマッサージ方法であって、上記ローラの両端に設けられる上記ローラより拡径されて独立に回転する走行輪を把持して、手足に上記ローラを押し当てて押圧するとともに、上記走行輪に独立して回転する上記ローラを手足に沿って転圧させることを特徴とするマッサージ方法。
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