JPWO2003000469A1 - 電動ステープラのインナーカートリッジ及びアウターカートリッジ - Google Patents
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- B27F7/38—Staple feeding devices
Abstract
真直状のステープルを平行に並べてなるステープルシート32を積層して格納し、ステープルをコ字状に成型してシートの束28に貫通させるマガジン21のアウターカートリッジ25に搭載されるインナーカートリッジ26であり、インナーカートリッジ26は、アウターカートリッジ25から取り外すときにインナーカートリッジ26自身を分離するミシン目38を備えている。
Description
技術分野
この発明は、真直状のステープルをシート状に整列させたステープルシートを格納する電動ステープラのインナーカートリッジとアウターカートリッジとに関する。
背景技術
コピー機械のスタッカー等には、電動ステープラが設置されたものがある。この電動ステープラは、スタッカー内部のコピー紙を通す通路に配置され、図9および図10に示すように、マガジン3に着脱自在に装着されるカートリッジ6と、このカートリッジ6の打出部9aからコピー紙2に向けて打ち出されてそのコピー紙2を貫通するステープルの脚部をクリンチするクリンチャ4とを備えている。
カートリッジ6は、アウターカートリッジ9と、このアウターカートリッジ9内に格納されたインナーカートリッジ10と、アウターカートリッジ9の左側部(図9において)の下部に設けられた搬送部9Aとを有している。
インナーカートリッジ10は、真直状のステープル1を並列させてシート状に形成したステープルシート5を積層して格納するものであり、アウターカートリッジ9の内部にほぼ合致する大きさに形成されている。
搬送部9Aには、ステープルシート5を打出部9aへ搬送する通路11が形成されている。
7Aは真直状のステープル1をU字形に成形するフォーミングプレートであり、8はU字形に成形されたステープルを打ち出すドライバである。7Bはステープル1をU字形に成形するためのアンビル、15はインナーカートリッジ10に積層収納された最下層のステープルシート5を通路11へ送り込む送りローラである。
ところで、インナーカートリッジ10に格納されるステープルシート5は、図10に示すように、アウターカートリッジ9に装着される前には、取り外し可能な結束テープ12によりインナーカートリッジ10と共に結束されており、インナーカートリッジ10をアウターカートリッジ6内に装着した後に、結束テープ12を取り外すようになっている。
また、ステープルシート5は、多数の真直状のステープル1を平行に並べて接着剤等で固めることにより連結させたものであるが、電動ステープラの構造を考慮して、曲がり・バリ・反り或いは肉厚の不均一等がないように、製造されている。
アウターカートリッジ9は、インナーカートリッジ10の脱落を防止するための爪13を備えており、爪13の上端部がインナーカートリッジ10の開口縁部14に掛止することにより、インナーカートリッジ10の脱落を防止している。爪13の両側には上下に延びた切り込みが設けられており、インナーカートリッジ10をアウターカートリッジ9内に格納する際に、その爪13は一時的に外側に撓むことが可能になっている。なお、インナーカートリッジ10の参照文献としては、特開平6−132357号公報がある。
しかし、従来の電動ステープラのインナーカートリッジやアウターカートリッジの場合、ドライバーなどを用いれば、インナーカートリッジ10から爪13を外して、インナーカートリッジ10をアウターカートリッジ9から取り外すことができ、この取り外したインナーカートリッジ10に、純正でないステープルが用いられてしまうことがある。
しかし、純正でないステープルシート5には、ステープル1の曲がり、バリ、接着剤により連結するときの反り、或いは肉厚の不揃い等があるものがある。
このような純正でないステープルシート5を用いると、通路11に送り出す送りローラ15によりステープルシート5をインナーカートリッジ10から送り出すときに、ステープルシート5が通路11の上壁又は下壁に当たってアウターカートリッジ9の通路11を滑らかに通過しなかったり、空送りやジャムが発生して、電動ステープラの故障の原因となる問題があった。
この発明の目的は、純正でないステープルを用いて電動ステープラの故障や損傷等を引き起こすことのないようにするインナーカートリッジとアウターカートリッジを提供することにある。
発明の開示
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1では、真直状のステープルを平行に並べてシート状に形成したステープルシートが積層される底部と、この底部の後端に設けられた後壁部と、前記底部の両側に設けられるとともに前記後壁部に連結された側壁部とを有する電動ステープラのインナーカートリッジであって、
前記側壁部を分離する分離手段を前記側壁部に設け、
前記分離手段により側壁部が分離された際、前記底部による積層ステープルの保持が不能となることを特徴とする。
請求項3では、電動ステープラに着脱自在に装着されるアウターカートリッジ内に、真直状のステープルを平行に並べてシート状に形成したステープルシートを積層した積層ステープルを保持しながら格納されるインナーカートリッジであって、
前記インナーカートリッジは、前記アウターカートリッジから取り外すときに前記インナーカートリッジ自身を破壊する破壊手段を備えていることを特徴とする。
請求項6では、真直状のステープルを平行に並べてシート状に形成したステープルシートを積層した積層ステープルを保持したインナーカートリッジを格納する電動ステープラのアウターカートリッジであって、
前記アウターカートリッジは、前記インナーカートリッジが格納された際にインナーカートリッジを格納位置に掛止しておく掛止手段と、前記インナーカートリッジを破壊する以外にアウターカートリッジから外せないように拘束する拘束手段とを有していることを特徴とする。
作用
この発明は、請求項1では、分離手段によって側壁部が分離されると、底部による積層ステープルの保持が不能となる。
請求項3では、インナーカートリッジをアウターカートリッジから取り外すと、インナーカートリッジの破壊手段によりインナーカートリッジ自身が破壊される。
請求項6では、拘束手段により拘束されているインナーカートリッジを破壊したときのみインナーカートリッジをアウターカートリッジから外すことができる。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態にかかる電動ステープラのインナーカートリッジを図面を参照にして説明する。
図2は、電動ステープラのカートリッジの概略構成を示す。電動ステープラ20は、マガジン21に着脱自在に装着されるカートリッジ31と、クリンチャー22と、フォーミングプレート23と、ドライバ24とを備えている。
カートリッジ31は、アウターカートリッジ25と、このアウターカートリッジ25内に格納されるインナーカートリッジ26と、アウターカートリッジ25の前壁部25Cの下部から前方(図2において左方向)へ突出した搬送部50等とを有している。
搬送部50の先端部にはステープルを打ち出す打出部51が設けられており、この打出部51へステープルシート32を送る通路33が搬送部50に形成されている。30はフェイスプレートであり、このフェイスプレート30は軸30Aを中心にして時計回りに回動して打出部51を開放するようになっている。41はインナーカートリッジ26に積層収納された最下層のステープルシート32を通路33に送り込む送りローラである。
フォーミングプレート23は、真直状のステープルをコの字型に成型するものであり、成型するコの字型形状の凹部を備えた板状の金属部材からなる。成形用の凹部に対応する凸状のアンビル27は通路33の前端部に形成されている(図3、図5参照)。
ドライバ24は下側に突出する凸形状を有する板状の金属板からなり、フォーミングプレート23とドライバ24は同時に上下動するようになっている。フォーミングプレート23とドライバ24とが上昇した状態で、ローラ41がステープルシート32をステープル1本分のピッチだけアンビル27側に送ると、ステープルシート32の先端部が、図3及び図4(A)に示すように、アンビル27の上に位置する。
この状態で、フォーミングプレート23とドライバ24が下降すると、図4(B)及び図5に示すように、フォーミングプレート23によりアンビル27に支持されたステープルSt1がコの字型に曲げられる。次にフォーミングプレート23とドライバ24が上昇し、ローラ41がステープル1本分、ステープルシート32を前方に送ると、ドライバ24の真下にステープルSt1が移動し、次のステープルSt2がアンビル27の上に移動する。
この状態でフォーミングプレート23とドライバ24とが下降すると、図4(C)及び図5に示すようにステープルSt1がシートの束28に打ち込まれ、クリンチャー22によりステープルSt1の脚部が曲げられると共に、次のステープルSt2がフォーミングプレート23とアンビル27によりコの字型に曲げられる。
即ち、図4(B)に示すように、フォーミングプレート23とアンビル27がステープルSt1をコの字型に曲げた後、フォーミングプレートとドライバ24とが上昇し、ローラ41がステープルSt2の太さ相当分ステープルシート32を送る。次に、フォーミングプレート23とドライバ24とが下降すると、図4(C)に示すように、最初のステープルSt1はシートの束28を綴じ、次のステープルSt2がコの字型に曲げられている状態となる。
図2において、29はステープルSt1をカバー30側に付勢するプッシャーであり、ステープルSt1はプッシャー29とカバー30との間に保持される。プッシャー29の後部軸部は固定部29Bに左右方向に移動可能に保持され、プッシャー29はスプリング29Aによりカバー30側に付勢されている。
フォーミングプレート23とドライバ24は、図示しないリンク機構やギア機構およびモータ等により駆動される。
ここで、ステープルシート32とは、真直状のステープルを平行に並べて接着剤等で固め、シート状に形成したものである。このステープルシート32は、電動ステープル20の各種タイプに合わせて製造された純正のものであり、後述するローラ41及び図示しない送り爪によって通路33内を打出部51に向かって移動するときに、通路33の内壁に引っかかることなくスムーズに移動できるように、バリや反りなどがなく、平らに形成されている。
アウターカートリッジ25は、隙間なくインナーカートリッジ26が格納されるように形成されている。
アウターカートリッジ25の後壁部25Aには、図6および図7に示すように、上下に延びた一対の切片(アーム片)25a(片方のみ図示してある)が形成されている。この切片25aの両側に切込み25bが設けられており、切片25aの下部が後壁部25Aに固定され、切片25aの上部が自由端となっており、切片25aは弾性を有している。また、切片25aの上部の内側には、インナーカートリッジ26の後壁部26Bの掛止開口部(掛止孔)36に掛止するクサビ状の爪(第1爪)34が形成されている。爪34は内側下方に向けて傾斜した傾斜面(ガイド面)34aを有している。
また、アウターカートリッジ25の天板25Bの後端には、湾曲して下方に延びた一対の保持片35A(片方のみ図示してある)が設けられている。この保持片(保持部材)35Aは後壁部25Aより内側に位置しており、この保持片35Aの下部には後方へ突出してインナーカートリッジ26の後壁部26Bの掛止開口部36に掛止する第2爪である爪(拘束手段)35が形成されている。爪35は外側下方に向けて傾斜した傾斜面(ガイド面)35aを有している。そして、爪34の先端部と爪35の先端部は互いに当接している。
このため、インナーカートリッジ26をアウターカートリッジ25の下部の開口から挿入してアウターカートリッジ25内部に格納していく際、インナーカートリッジ26の後壁部26Bの上部がアウターカートリッジ25の爪34の傾斜面34aと爪35の傾斜面35aとに案内されて、その爪34と爪35との間に入り込んでいく。そして、インナーカートリッジ26がアウターカートリッジ25内部の正規の位置に格納されると、図6に示すようにアウターカートリッジ25の爪34がインナーカートリッジ26の後壁部26Bの掛止開口部36に掛止する。これによって、インナーカートリッジ26を破らない限り、インナーカートリッジ26の取り外しができないように拘束される。
すなわち、ドライバ等によりインナーカートリッジ26の後壁部26Bの上部を矢印方向へ押して爪34からインナーカートリッジ26の掛止開口部36を外すと、その掛止開口部36が爪35に掛止されるので、インナーカートリッジ26をアウターカートリッジ25から取り外すことが困難なものとなる。
また、インナーカートリッジ26のステープルシート32の積層体は、アウターカートリッジ25の天板25Bに固定されたコイルスプリング37により、アウターカートリッジ25の下方に押されている。しかし、インナーカートリッジ26の掛止開口部36に爪部35が掛止し、インナーカートリッジ26がアウターカートリッジ25の内部に隙間なく挿入されるものであるから、掛止開口部36が爪部35に掛止されていても、インナーカートリッジ26が傾かない。
このため、コイルスプリング37により押されていても、インナーカートリッジ26はアウターカートリッジ25から脱落せず、しかも取り外しはできないものとなる。
図1に示すように、インナーカートリッジ26の前方部及び上部は、開放されており、真直状のステープルを平行に並べて接着剤によりシート状に固めたステープルシート32を多数積層できるようになっている。インナーカートリッジ26の一対の側壁部26A、26Aの前側には、二段階に傾斜した縁部26C,26Dが形成されており、アウターカートリッジ25内部に挿入しやすく、後述するミシン目38の切断・分離後の取り外しが容易になっている。
インナーカートリッジ26内部に格納されたステープルシート32の積層体は、従来技術の図10に示すように、インナーカートリッジ26の中央部においてテープにより結束されて挿入され、テープを取り外すことにより、取り出し可能になる。
一対の側壁部26A、26Aの後部には、インナーカートリッジ26自身を破壊する破壊手段としてのミシン目(分離手段)38、38が側壁部26A、26Aの上端から下端まで上下方向に沿って形成されている。また、インナーカートリッジ26の底部39の前後は開口部40A、40Bとされており、ステープルシート32が底部39の開口部40A、40Bから露呈するようになっている。開口部40Aから露呈するステープルシート32には、ステープルシート32を通路33側に送り出すローラ41が接触する。
この実施の形態の電動ステープラ20のインナーカートリッジ26及びアウターカートリッジ25によれば、ステープルシート32が格納されたインナーカートリッジ26をアウターカートリッジ25に挿入してアウターカートリッジ25内部の正規の位置に格納すると、インナーカートリッジ26の掛止開口部36に爪部34が掛止し、インナーカートリッジ26がアウターカートリッジ25から取り出せなくなる。
ステープルシート32を使い果たした場合には、アウターカートリッジ25の爪部34がインナーカートリッジ26の掛止開口部36に掛止されているので、インナーカートリッジ26の底部39を掴んで下方に引っ張ると、ミシン目38、38に沿ってインナーカートリッジ26の側壁部26A,26Aが切り裂かれて分離される。すなわち、インナーカートリッジ26は破壊されると共に、掛止開口部36の上縁部が爪部34、35により破断するので、インナーカートリッジ26は再使用ができなくなる。
また、インナーカートリッジ26に非純正品のステープルシートを入れて粘着テープで周りを固定しようとしても、アウターカートリッジ25とインナーカートリッジ26との寸法公差により、インナーカートリッジ26が入らなくなる。
このように、実施の形態にかかる電動ステープラのインナーカートリッジ26及びアウターカートリッジ25によれば、非純正品のステープルシート32を使用して電動ステープラの故障を防止でき、コピー機等のメンテナンス等を軽減できる。
尚、上記の実施の形態では、インナーカートリッジ26側の破壊手段として、側壁部26A、26Aの後部側にミシン目38、38を形成したが、ミシン目38、38は側壁部26Aと後壁部26Bとの稜線部、或いは後壁部26B、若しくは掛止開口部36の上の縁部に形成しても良い。ミシン目38、38は図1の縦方向に形成したが、図1のインナーカートリッジ26の横方向や斜め方向に形成しても良い。
すなわち、ミシン目が切れた際にインナーカートリッジ26の底部39が積層したステープルシート32を保持することができなくなれば、そのミシン目をどのように設けてもよい。
また、ミシン目38により破壊手段を構成したが、インナーカートリッジ26の側壁部26Aの高さより少し短い長さのスリット孔をその側壁部26Aに形成して、側壁部26Aの上端部と下端部だけにつなぎ目があるようにしてもよく、そのスリット孔の中間部につなぎ目を設けてもよい。
また、アウターカートリッジ25の拘束手段として爪35を形成し、インナーカートリッジ26の掛止開口部36の掛止手段として切片25aに爪34を形成しているが、後壁部25Aに切片25aおよび爪34を設けずに、保持片35Aに形成した爪35だけでもよい。この場合、爪35をインナーカートリッジ26の掛止開口部36に掛止させるが、外側からその掛止の解除は困難なものとなる。
すなわち、図6に示す矢印方向からインナーカートリッジ26の後壁部26Bの上部を押してもその掛止を解除することができないので、その掛止の解除は困難なものとなる。
上記実施形態では、爪35の形状はくさび形になっているが、フランジ状であってもよい。
更に、インナーカートリッジ26は、側壁部26A、26Aの前側の縁部に傾斜縁部26C,26Dを二段階に形成しているので、図8(A)(B)(C)に示すように、取り外しのときにアウターカートリッジ25の前壁部25Cに干渉しにくく、インナーカートリッジ26の分断後の取り出しが容易である。なお、図6(C)にはインナーカートリッジ26の後壁部26Bの上部が残っているが実際にはその上部は破断される。
発明の効果
以上説明したように、この発明によれば、アウターカートリッジからインナーカートリッジを取り外すときに、インナーカートリッジ自身を破壊するので、インナーカートリッジが再使用不能となり、純正でないステープルシートをステープルシートに格納することができなくなる。これにより、純正でないステープル使用によるステープルの空打ちや詰まりなどの電動ステープラの故障やそのための補修が少なくなる。
また、インナーカートリッジを取り外すときに、インナーカートリッジを破壊しなければ空になったインナーカートリッジをアウターカートリッジから取り外せないので、空になったインナーカートリッジを再使用することができず、純正でないステープルをインナーカートリッジに詰めて使用することができない。
【図面の簡単な説明】
図1
この発明の実施の形態にかかる電動ステープラのインナーカートリッジを示した概略斜視図である。
図2
電動ステープラのカートリッジの構成を示した概略構成図である。
図3
図2のステープラシートの先端部がアンビルの上に位置したときの斜視図である。
図4
(A)はステープルシートの先端部がアンビルの上に位置したときの概念図、
(B)はフォーミングプレートとアンビルによりステープルシートの先端部にあるステープルをコの字型に曲げた状態の概念図、
(C)はドライバが最初のステープルを打込フォーミングプレートとアンビルが次のステープルをコの字型に曲げている状態を示す概念図である。
図5
フォーミングプレートとドライバとが同時に下降したときのステープルSt1、St2の状態を示す概念図である。
図6
図2の一部を拡大した部分拡大図である。
図7
アウターカートリッジの後壁に設けた切片を示した説明図である。
図8
図2の電動ステープラのアウターカートリッジからインナーカートリッジを取り出すときのインナーカートリッジの分離状態の変化を示す概念図である。
図9
従来の電動ステープラの概略図である。
図10
従来のインナーカートリッジの斜視図である。
この発明は、真直状のステープルをシート状に整列させたステープルシートを格納する電動ステープラのインナーカートリッジとアウターカートリッジとに関する。
背景技術
コピー機械のスタッカー等には、電動ステープラが設置されたものがある。この電動ステープラは、スタッカー内部のコピー紙を通す通路に配置され、図9および図10に示すように、マガジン3に着脱自在に装着されるカートリッジ6と、このカートリッジ6の打出部9aからコピー紙2に向けて打ち出されてそのコピー紙2を貫通するステープルの脚部をクリンチするクリンチャ4とを備えている。
カートリッジ6は、アウターカートリッジ9と、このアウターカートリッジ9内に格納されたインナーカートリッジ10と、アウターカートリッジ9の左側部(図9において)の下部に設けられた搬送部9Aとを有している。
インナーカートリッジ10は、真直状のステープル1を並列させてシート状に形成したステープルシート5を積層して格納するものであり、アウターカートリッジ9の内部にほぼ合致する大きさに形成されている。
搬送部9Aには、ステープルシート5を打出部9aへ搬送する通路11が形成されている。
7Aは真直状のステープル1をU字形に成形するフォーミングプレートであり、8はU字形に成形されたステープルを打ち出すドライバである。7Bはステープル1をU字形に成形するためのアンビル、15はインナーカートリッジ10に積層収納された最下層のステープルシート5を通路11へ送り込む送りローラである。
ところで、インナーカートリッジ10に格納されるステープルシート5は、図10に示すように、アウターカートリッジ9に装着される前には、取り外し可能な結束テープ12によりインナーカートリッジ10と共に結束されており、インナーカートリッジ10をアウターカートリッジ6内に装着した後に、結束テープ12を取り外すようになっている。
また、ステープルシート5は、多数の真直状のステープル1を平行に並べて接着剤等で固めることにより連結させたものであるが、電動ステープラの構造を考慮して、曲がり・バリ・反り或いは肉厚の不均一等がないように、製造されている。
アウターカートリッジ9は、インナーカートリッジ10の脱落を防止するための爪13を備えており、爪13の上端部がインナーカートリッジ10の開口縁部14に掛止することにより、インナーカートリッジ10の脱落を防止している。爪13の両側には上下に延びた切り込みが設けられており、インナーカートリッジ10をアウターカートリッジ9内に格納する際に、その爪13は一時的に外側に撓むことが可能になっている。なお、インナーカートリッジ10の参照文献としては、特開平6−132357号公報がある。
しかし、従来の電動ステープラのインナーカートリッジやアウターカートリッジの場合、ドライバーなどを用いれば、インナーカートリッジ10から爪13を外して、インナーカートリッジ10をアウターカートリッジ9から取り外すことができ、この取り外したインナーカートリッジ10に、純正でないステープルが用いられてしまうことがある。
しかし、純正でないステープルシート5には、ステープル1の曲がり、バリ、接着剤により連結するときの反り、或いは肉厚の不揃い等があるものがある。
このような純正でないステープルシート5を用いると、通路11に送り出す送りローラ15によりステープルシート5をインナーカートリッジ10から送り出すときに、ステープルシート5が通路11の上壁又は下壁に当たってアウターカートリッジ9の通路11を滑らかに通過しなかったり、空送りやジャムが発生して、電動ステープラの故障の原因となる問題があった。
この発明の目的は、純正でないステープルを用いて電動ステープラの故障や損傷等を引き起こすことのないようにするインナーカートリッジとアウターカートリッジを提供することにある。
発明の開示
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1では、真直状のステープルを平行に並べてシート状に形成したステープルシートが積層される底部と、この底部の後端に設けられた後壁部と、前記底部の両側に設けられるとともに前記後壁部に連結された側壁部とを有する電動ステープラのインナーカートリッジであって、
前記側壁部を分離する分離手段を前記側壁部に設け、
前記分離手段により側壁部が分離された際、前記底部による積層ステープルの保持が不能となることを特徴とする。
請求項3では、電動ステープラに着脱自在に装着されるアウターカートリッジ内に、真直状のステープルを平行に並べてシート状に形成したステープルシートを積層した積層ステープルを保持しながら格納されるインナーカートリッジであって、
前記インナーカートリッジは、前記アウターカートリッジから取り外すときに前記インナーカートリッジ自身を破壊する破壊手段を備えていることを特徴とする。
請求項6では、真直状のステープルを平行に並べてシート状に形成したステープルシートを積層した積層ステープルを保持したインナーカートリッジを格納する電動ステープラのアウターカートリッジであって、
前記アウターカートリッジは、前記インナーカートリッジが格納された際にインナーカートリッジを格納位置に掛止しておく掛止手段と、前記インナーカートリッジを破壊する以外にアウターカートリッジから外せないように拘束する拘束手段とを有していることを特徴とする。
作用
この発明は、請求項1では、分離手段によって側壁部が分離されると、底部による積層ステープルの保持が不能となる。
請求項3では、インナーカートリッジをアウターカートリッジから取り外すと、インナーカートリッジの破壊手段によりインナーカートリッジ自身が破壊される。
請求項6では、拘束手段により拘束されているインナーカートリッジを破壊したときのみインナーカートリッジをアウターカートリッジから外すことができる。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態にかかる電動ステープラのインナーカートリッジを図面を参照にして説明する。
図2は、電動ステープラのカートリッジの概略構成を示す。電動ステープラ20は、マガジン21に着脱自在に装着されるカートリッジ31と、クリンチャー22と、フォーミングプレート23と、ドライバ24とを備えている。
カートリッジ31は、アウターカートリッジ25と、このアウターカートリッジ25内に格納されるインナーカートリッジ26と、アウターカートリッジ25の前壁部25Cの下部から前方(図2において左方向)へ突出した搬送部50等とを有している。
搬送部50の先端部にはステープルを打ち出す打出部51が設けられており、この打出部51へステープルシート32を送る通路33が搬送部50に形成されている。30はフェイスプレートであり、このフェイスプレート30は軸30Aを中心にして時計回りに回動して打出部51を開放するようになっている。41はインナーカートリッジ26に積層収納された最下層のステープルシート32を通路33に送り込む送りローラである。
フォーミングプレート23は、真直状のステープルをコの字型に成型するものであり、成型するコの字型形状の凹部を備えた板状の金属部材からなる。成形用の凹部に対応する凸状のアンビル27は通路33の前端部に形成されている(図3、図5参照)。
ドライバ24は下側に突出する凸形状を有する板状の金属板からなり、フォーミングプレート23とドライバ24は同時に上下動するようになっている。フォーミングプレート23とドライバ24とが上昇した状態で、ローラ41がステープルシート32をステープル1本分のピッチだけアンビル27側に送ると、ステープルシート32の先端部が、図3及び図4(A)に示すように、アンビル27の上に位置する。
この状態で、フォーミングプレート23とドライバ24が下降すると、図4(B)及び図5に示すように、フォーミングプレート23によりアンビル27に支持されたステープルSt1がコの字型に曲げられる。次にフォーミングプレート23とドライバ24が上昇し、ローラ41がステープル1本分、ステープルシート32を前方に送ると、ドライバ24の真下にステープルSt1が移動し、次のステープルSt2がアンビル27の上に移動する。
この状態でフォーミングプレート23とドライバ24とが下降すると、図4(C)及び図5に示すようにステープルSt1がシートの束28に打ち込まれ、クリンチャー22によりステープルSt1の脚部が曲げられると共に、次のステープルSt2がフォーミングプレート23とアンビル27によりコの字型に曲げられる。
即ち、図4(B)に示すように、フォーミングプレート23とアンビル27がステープルSt1をコの字型に曲げた後、フォーミングプレートとドライバ24とが上昇し、ローラ41がステープルSt2の太さ相当分ステープルシート32を送る。次に、フォーミングプレート23とドライバ24とが下降すると、図4(C)に示すように、最初のステープルSt1はシートの束28を綴じ、次のステープルSt2がコの字型に曲げられている状態となる。
図2において、29はステープルSt1をカバー30側に付勢するプッシャーであり、ステープルSt1はプッシャー29とカバー30との間に保持される。プッシャー29の後部軸部は固定部29Bに左右方向に移動可能に保持され、プッシャー29はスプリング29Aによりカバー30側に付勢されている。
フォーミングプレート23とドライバ24は、図示しないリンク機構やギア機構およびモータ等により駆動される。
ここで、ステープルシート32とは、真直状のステープルを平行に並べて接着剤等で固め、シート状に形成したものである。このステープルシート32は、電動ステープル20の各種タイプに合わせて製造された純正のものであり、後述するローラ41及び図示しない送り爪によって通路33内を打出部51に向かって移動するときに、通路33の内壁に引っかかることなくスムーズに移動できるように、バリや反りなどがなく、平らに形成されている。
アウターカートリッジ25は、隙間なくインナーカートリッジ26が格納されるように形成されている。
アウターカートリッジ25の後壁部25Aには、図6および図7に示すように、上下に延びた一対の切片(アーム片)25a(片方のみ図示してある)が形成されている。この切片25aの両側に切込み25bが設けられており、切片25aの下部が後壁部25Aに固定され、切片25aの上部が自由端となっており、切片25aは弾性を有している。また、切片25aの上部の内側には、インナーカートリッジ26の後壁部26Bの掛止開口部(掛止孔)36に掛止するクサビ状の爪(第1爪)34が形成されている。爪34は内側下方に向けて傾斜した傾斜面(ガイド面)34aを有している。
また、アウターカートリッジ25の天板25Bの後端には、湾曲して下方に延びた一対の保持片35A(片方のみ図示してある)が設けられている。この保持片(保持部材)35Aは後壁部25Aより内側に位置しており、この保持片35Aの下部には後方へ突出してインナーカートリッジ26の後壁部26Bの掛止開口部36に掛止する第2爪である爪(拘束手段)35が形成されている。爪35は外側下方に向けて傾斜した傾斜面(ガイド面)35aを有している。そして、爪34の先端部と爪35の先端部は互いに当接している。
このため、インナーカートリッジ26をアウターカートリッジ25の下部の開口から挿入してアウターカートリッジ25内部に格納していく際、インナーカートリッジ26の後壁部26Bの上部がアウターカートリッジ25の爪34の傾斜面34aと爪35の傾斜面35aとに案内されて、その爪34と爪35との間に入り込んでいく。そして、インナーカートリッジ26がアウターカートリッジ25内部の正規の位置に格納されると、図6に示すようにアウターカートリッジ25の爪34がインナーカートリッジ26の後壁部26Bの掛止開口部36に掛止する。これによって、インナーカートリッジ26を破らない限り、インナーカートリッジ26の取り外しができないように拘束される。
すなわち、ドライバ等によりインナーカートリッジ26の後壁部26Bの上部を矢印方向へ押して爪34からインナーカートリッジ26の掛止開口部36を外すと、その掛止開口部36が爪35に掛止されるので、インナーカートリッジ26をアウターカートリッジ25から取り外すことが困難なものとなる。
また、インナーカートリッジ26のステープルシート32の積層体は、アウターカートリッジ25の天板25Bに固定されたコイルスプリング37により、アウターカートリッジ25の下方に押されている。しかし、インナーカートリッジ26の掛止開口部36に爪部35が掛止し、インナーカートリッジ26がアウターカートリッジ25の内部に隙間なく挿入されるものであるから、掛止開口部36が爪部35に掛止されていても、インナーカートリッジ26が傾かない。
このため、コイルスプリング37により押されていても、インナーカートリッジ26はアウターカートリッジ25から脱落せず、しかも取り外しはできないものとなる。
図1に示すように、インナーカートリッジ26の前方部及び上部は、開放されており、真直状のステープルを平行に並べて接着剤によりシート状に固めたステープルシート32を多数積層できるようになっている。インナーカートリッジ26の一対の側壁部26A、26Aの前側には、二段階に傾斜した縁部26C,26Dが形成されており、アウターカートリッジ25内部に挿入しやすく、後述するミシン目38の切断・分離後の取り外しが容易になっている。
インナーカートリッジ26内部に格納されたステープルシート32の積層体は、従来技術の図10に示すように、インナーカートリッジ26の中央部においてテープにより結束されて挿入され、テープを取り外すことにより、取り出し可能になる。
一対の側壁部26A、26Aの後部には、インナーカートリッジ26自身を破壊する破壊手段としてのミシン目(分離手段)38、38が側壁部26A、26Aの上端から下端まで上下方向に沿って形成されている。また、インナーカートリッジ26の底部39の前後は開口部40A、40Bとされており、ステープルシート32が底部39の開口部40A、40Bから露呈するようになっている。開口部40Aから露呈するステープルシート32には、ステープルシート32を通路33側に送り出すローラ41が接触する。
この実施の形態の電動ステープラ20のインナーカートリッジ26及びアウターカートリッジ25によれば、ステープルシート32が格納されたインナーカートリッジ26をアウターカートリッジ25に挿入してアウターカートリッジ25内部の正規の位置に格納すると、インナーカートリッジ26の掛止開口部36に爪部34が掛止し、インナーカートリッジ26がアウターカートリッジ25から取り出せなくなる。
ステープルシート32を使い果たした場合には、アウターカートリッジ25の爪部34がインナーカートリッジ26の掛止開口部36に掛止されているので、インナーカートリッジ26の底部39を掴んで下方に引っ張ると、ミシン目38、38に沿ってインナーカートリッジ26の側壁部26A,26Aが切り裂かれて分離される。すなわち、インナーカートリッジ26は破壊されると共に、掛止開口部36の上縁部が爪部34、35により破断するので、インナーカートリッジ26は再使用ができなくなる。
また、インナーカートリッジ26に非純正品のステープルシートを入れて粘着テープで周りを固定しようとしても、アウターカートリッジ25とインナーカートリッジ26との寸法公差により、インナーカートリッジ26が入らなくなる。
このように、実施の形態にかかる電動ステープラのインナーカートリッジ26及びアウターカートリッジ25によれば、非純正品のステープルシート32を使用して電動ステープラの故障を防止でき、コピー機等のメンテナンス等を軽減できる。
尚、上記の実施の形態では、インナーカートリッジ26側の破壊手段として、側壁部26A、26Aの後部側にミシン目38、38を形成したが、ミシン目38、38は側壁部26Aと後壁部26Bとの稜線部、或いは後壁部26B、若しくは掛止開口部36の上の縁部に形成しても良い。ミシン目38、38は図1の縦方向に形成したが、図1のインナーカートリッジ26の横方向や斜め方向に形成しても良い。
すなわち、ミシン目が切れた際にインナーカートリッジ26の底部39が積層したステープルシート32を保持することができなくなれば、そのミシン目をどのように設けてもよい。
また、ミシン目38により破壊手段を構成したが、インナーカートリッジ26の側壁部26Aの高さより少し短い長さのスリット孔をその側壁部26Aに形成して、側壁部26Aの上端部と下端部だけにつなぎ目があるようにしてもよく、そのスリット孔の中間部につなぎ目を設けてもよい。
また、アウターカートリッジ25の拘束手段として爪35を形成し、インナーカートリッジ26の掛止開口部36の掛止手段として切片25aに爪34を形成しているが、後壁部25Aに切片25aおよび爪34を設けずに、保持片35Aに形成した爪35だけでもよい。この場合、爪35をインナーカートリッジ26の掛止開口部36に掛止させるが、外側からその掛止の解除は困難なものとなる。
すなわち、図6に示す矢印方向からインナーカートリッジ26の後壁部26Bの上部を押してもその掛止を解除することができないので、その掛止の解除は困難なものとなる。
上記実施形態では、爪35の形状はくさび形になっているが、フランジ状であってもよい。
更に、インナーカートリッジ26は、側壁部26A、26Aの前側の縁部に傾斜縁部26C,26Dを二段階に形成しているので、図8(A)(B)(C)に示すように、取り外しのときにアウターカートリッジ25の前壁部25Cに干渉しにくく、インナーカートリッジ26の分断後の取り出しが容易である。なお、図6(C)にはインナーカートリッジ26の後壁部26Bの上部が残っているが実際にはその上部は破断される。
発明の効果
以上説明したように、この発明によれば、アウターカートリッジからインナーカートリッジを取り外すときに、インナーカートリッジ自身を破壊するので、インナーカートリッジが再使用不能となり、純正でないステープルシートをステープルシートに格納することができなくなる。これにより、純正でないステープル使用によるステープルの空打ちや詰まりなどの電動ステープラの故障やそのための補修が少なくなる。
また、インナーカートリッジを取り外すときに、インナーカートリッジを破壊しなければ空になったインナーカートリッジをアウターカートリッジから取り外せないので、空になったインナーカートリッジを再使用することができず、純正でないステープルをインナーカートリッジに詰めて使用することができない。
【図面の簡単な説明】
図1
この発明の実施の形態にかかる電動ステープラのインナーカートリッジを示した概略斜視図である。
図2
電動ステープラのカートリッジの構成を示した概略構成図である。
図3
図2のステープラシートの先端部がアンビルの上に位置したときの斜視図である。
図4
(A)はステープルシートの先端部がアンビルの上に位置したときの概念図、
(B)はフォーミングプレートとアンビルによりステープルシートの先端部にあるステープルをコの字型に曲げた状態の概念図、
(C)はドライバが最初のステープルを打込フォーミングプレートとアンビルが次のステープルをコの字型に曲げている状態を示す概念図である。
図5
フォーミングプレートとドライバとが同時に下降したときのステープルSt1、St2の状態を示す概念図である。
図6
図2の一部を拡大した部分拡大図である。
図7
アウターカートリッジの後壁に設けた切片を示した説明図である。
図8
図2の電動ステープラのアウターカートリッジからインナーカートリッジを取り出すときのインナーカートリッジの分離状態の変化を示す概念図である。
図9
従来の電動ステープラの概略図である。
図10
従来のインナーカートリッジの斜視図である。
Claims (9)
- 真直状のステープルを平行に並べてシート状に形成したステープルシートが積層される底部と、この底部の後端に設けられた後壁部と、前記底部の両側に設けられるとともに前記後壁部に連結された側壁部とを有する電動ステープラのインナーカートリッジであって、
前記側壁部を分離する分離手段を前記側壁部に設け、
前記分離手段により側壁部が分離された際、前記底部による積層ステープルの保持が不能となることを特徴とする電動ステープラのインナーカートリッジ。 - 前記分離手段はミシン目であることを特徴とする請求項1に記載の電動ステープラのインナーカートリッジ。
- 電動ステープラに着脱自在に装着されるアウターカートリッジ内に、真直状のステープルを平行に並べてシート状に形成したステープルシートを積層した積層ステープルを保持しながら格納される電動ステープラのインナーカートリッジであって、
前記インナーカートリッジは、前記アウターカートリッジから取り外すときに前記インナーカートリッジ自身を破壊する破壊手段を備えていることを特徴とする電動ステープラのインナーカートリッジ。 - 前記インナーカートリッジは、前記積層ステープルを保持する底部と、前記アウターカートリッジ部に掛止される後壁部と、前記底部と後壁部とを連結した側壁部とを有し、
前記破壊手段は、前記側壁部を破壊して前記底部による積層ステープルの保持を不能にすることを特徴とする請求項3に記載のインナーカートリッジ。 - 前記破壊手段は前記側壁部に設けたミシン目であることを特徴とする請求項4に記載のインナーカートリッジ。
- 真直状のステープルを平行に並べてシート状に形成したステープルシートを積層した積層ステープルを保持したインナーカートリッジを格納する電動ステープラのアウターカートリッジであって、
前記アウターカートリッジは、前記インナーカートリッジが格納された際にインナーカートリッジを格納位置に掛止しておく掛止手段と、前記インナーカートリッジを破壊する以外にアウターカートリッジから外せないように拘束する拘束手段とを有していることを特徴とするアウターカートリッジ。 - 前記拘束手段が前記掛止手段を兼ねていることを特徴とする請求項6に記載のアウターカートリッジ。
- 前記掛止手段は、インナーカートリッジの後壁部に設けた掛止孔に掛止する第1爪を有し、
前記拘束手段は、インナーカートリッジの掛止孔が第1爪から外れた際にその掛止孔に掛止する第2爪を有していることを特徴とする請求項6に記載のアウターカートリッジ。 - 前記掛止手段は、アウターカートリッジの後壁部に形成されるとともに上下に延び且つ下部が固定され上部が自由端となっているアーム片と、このアーム片の上部に設けられるとともに前方へ突出した前記第1爪とを有し、
前記拘束手段は、アウターカートリッジの天板の後部から下方に延びた保持部材と、この保持部材の下部に設けられるとともに後方へ突出し且つ第1爪に当接する前記第2爪とを有し、
前記第1爪および第2爪に、前記インナーカートリッジをアウターカートリッジに格納する際にインナーカートリッジの後壁部が前記第1爪と第2爪との間に入り込むように案内する傾斜面を前記第1爪および第2爪に設けたことを特徴とする請求項8に記載のアウターカートリッジ。
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