JPWO2002065034A1 - 分散型冷温熱装置による域間熱補完システム - Google Patents

分散型冷温熱装置による域間熱補完システム Download PDF

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Abstract

工場や地域等の域内で発生した熱を相互に補完するようにエンドレスループを形成し、該ループ内ではポンプによる水の強制循環を行わずに、熱移動のみを行い、これにより環状エンドレス水路の周径、即ち熱供給を行う地域面積には制約を受けずに自在な熱補完(熱供給と排熱の組み合わせ)システムを提供することを目的し、液若しくはスラリー状の流動体が封入された無端状多重ヘリカルループがポンプにより強制循環されることなく、夫々のループ毎に異なる温度帯を形成し、前記異なるループ間で熱の取り込みと排出が行われるように前記多重ヘリカルループに分散型冷熱源と温熱源を熱接続させて、流動体強制運搬エネルギの消失とランニングコストの低減を図るとともに、冷凍装置、熱源機等の分散利用とネットワーク化を図るとともに、該多重ヘリカルループを介してエネルギ供給系の集中制御を可能とした域間熱補完システムの提案。

Description

技術分野
本発明は、地域や工場内等の域間の分散型冷温熱装置による熱の回収と再利用を目的とする分散型冷温域間熱補完システムに係り、特に水やスラリー等を熱源水とするループを基礎とする域間熱補完システムに関する。
背景技術
地球温暖化防止の観点からエネルギ施策の再検討が自治体、企業、市民等あらゆるレベルで行われている。
電気エネルギにおいては、大規模集中型発電所システムから地域に分散した小規模な電源システムに移行することにより、送電ロスをなくし、排熱を有効に活用してエネルギ効率を高めることが提唱されている。
また、一方、従来から、コージェネ・地域冷暖房などの企業主体でのいわゆる省エネ技術がある。さらに最近では、都市ガス・天然ガスなどを燃料にしたマイクロガスタービン、燃料電池等、コンビニ、集合住宅など市民レベルで使用可能な小規模分散型のコージェネ設備が開発されている。
これら小型分散設備は、単独の効率改善は行われているが、地域全体として総合効率を高めることが従来にもまして必要となっている。いわば熱のゼロエミッション化が求められている。
このため従来の種々の技術においては、分散型冷暖房器の戻りの熱、排熱を吸収式冷凍機などの熱源システムに使用すべく、土中熱交換等により調節して使用し、個々の分散型冷暖房機の成績係数を上げ、地域全体としてエネルギ効率を高めている。
しかしながら、かかる従来技術にあっては、熱源システムの余剰熱は冷却塔で大気中に廃棄されることが多かった。
一方、市民レベルでの熱源システムである小規模分散型コージェネ設備において熱源システムの余剰熱は、ますます使いにくくなるため、地域での回収・再利用システムがなければ無駄に廃棄され、都市部においてますますヒートアイランド化が進むことにもなる。
則ち、商店街、集合住宅、などのコージェネなど従来想定されなかった形態での排熱、分散化した小規模排熱が考えられ、これらを地域として有効に活用することが求められている。
かかる課題に基づき、従来より地域配管による熱供給システムとして、地域冷暖房システムがあり、初期においては、需要温度での高温水、冷水を専用往復配管で供給する4管方式があった。配管は防熱が必要で、戻り配管の有効利用が課題であった。
これを改善したものとして同一の配管を季節又は時間を区切って交互に使用する2管方式、あるいは上述の熱源水供給の2管方式がある。
このような2管方式の域間熱供給システムとして特公昭56−52219号公報には、2管方式で個々の設備の効率を上げて、しかも地域全体としてもエネルギ効率を高める技術が開示されている。
則ち、対象地域内の多数の場所に分散設置された多数のヒートポンプ式冷暖房器と対象地域とは離れた場所に設けられた集中型コージェネ設備を含むパワーステーション間を地中に埋設した夏季冷水供給配管(冬期戻り配管しても機能する)と、温水供給配管(夏季戻り配管しても機能する)とで2管式地域配管で結び、配管内を地中の奪熱及び吸熱作用を効果的に利用して常温に近い温度に調節した冷却水若しくは排熱水をパワーステーション側に流し若しくはパワーステーション側より供給しながら、地域水循環により域間熱供給システムを構成している。
しかしながらかかる従来技術も2管の往復動管を季節をずらして交互に使うもので、エンドレス管ではない。このため供給管側でも戻し管側でもいずれの管側でもポンプを必要とし、然もそのポンプ動力はパワーステーションと対象地域が離れれば離れるほど大きくなる。
かかる課題を解決するために、特開2000−146356号公報において、地域配管を2管の往復動管ではなく、環状エンドレス水路とする従来技術が記載されている。
即ち、地域配管をゆったり流れる川の如く大容量化して熱負荷を平均化する単管式環状エンドレス水路の提案で、全体システムの省エネルギー効果が高い分散型ヒートポンプ装置による地域冷暖房システムを提供するために、第11図に示すように所定地域の地下に土壌と熱的に結合させて地域配管102を貫通させ、循環水ポンプ105で地域配管102内に水を循環させる。所定地域に分散した氷蓄熱槽を持つヒートポンプ装置101aと氷蓄熱槽を持たないヒートポンプ101bと地域配管102とを引込管106により接続する。地域配管102の土壌と熱交換した循環水をヒートポンプ装置101aの蓄冷槽又は冷媒凝縮器と熱的に結合することにより、対応する熱負荷へ冷凍サイクルの冷媒凝縮温熱又は冷媒蒸発冷熱を供給する。地域配管102は環状エンドレス水路とすることができる。好ましくは、地域配管102の一部分を未利用熱源Uと熱的に結合する。
かかる従来技術は地域配管102を環状エンドレス水路とした点で、特公昭56−52219号公報の従来技術と異なるが、地域配管102の土壌と熱交換した循環水を循環ポンプ105で地域配管102内に水を循環させるいわゆる水移動循環であるために、循環ポンプ105が必要であることで基本的に本発明と異なり、然もこの場合もポンプ動力は環状エンドレス水路の径が大きければ大きいほど、言い換えればヒートポンプ装置101aの蓄冷槽又は冷媒凝縮器と対象地域の熱負荷が離れれば離れるほど大きくなる。
従って環状エンドレス水路の周径、即ち熱供給を行う地域面積には大きな制約を受ける。
発明の開示
本発明はかかる技術的課題に鑑み、工場や地域等の域内で発生した熱を相互に補完するようにエンドレスループを形成し、該ループ内ではポンプによる水の強制循環を行わずに、熱移動のみを行い、これにより環状エンドレス水路の周径、即ち熱供給を行う地域面積には制約を受けずに自在な熱補完(熱供給と排熱の組み合わせ)システムを提供することを目的とする。
本発明は水等の液若しくは氷水混合スラリー等の流動体(以下流動水という)が滞留する管状ループを実質的に無端状多重ヘリカルループとなるように域間に敷設し、該ヘリカルループに滞留する流動体をポンプにより強制循環されることなく、夫々のループ毎に異なる温度帯を形成し、前記異なるループ間をバイパスさせる如く、分散型冷熱源と温熱源とを夫々熱接続させて、言い換えれば1の温度帯のループから他の温度帯のループへ向けて冷熱若しくは温熱の取り込みと排出が行われるように前記多重ヘリカルループに分散型冷熱源と温熱源とを熱接続させたものである。
本発明の特徴を箇条書きに述べる。
先ず本発明は、ループ内に滞留させた流動水をポンプにより強制循環させない。言い換えれば夫々のループで流動水を強制循環させずに熱拡散と熱の平均化を行うのみであるから、前記従来技術のように循環ポンプが不要となることが本発明の基本コンセプトである。
従って前記循環ポンプを用いずにループ路を形成する為に、実質的に無端状のヘリカルループの周径、即ち熱供給と熱排出が行われるループ内地域面積は全く制約を受けることなく大面積ループの形成が可能である。
ここで実質的に無端状とは、多重ヘリカルループの始端と終端が接続されており、完全に無端状多重ヘリカルループになっている場合と、その接続部位に前記夫々のループを跨いで貯水槽が位置している場合のいずれをも含む。
そして前記無端状多重ヘリカルループは夫々のループ毎に所定の温度帯になるように設定される。
具体的にはダブルヘリカルループの場合は、1のループと他のループで相対的に高低の温度帯を有する夫々のループを形成し、トリプルヘリカルループの場合は、各ループ毎に順次と高、中、低の温度帯を有する夫々ループを形成する。
そして実質的に夫々のループ毎に所定の温度帯になるように形成するには、前記異なるループ間をバイパスさせる如く、分散型冷熱源と温熱源(温熱源とは暖房機、温水製造機の中温熱源の他に、焼却炉、排ガスボイラー、オーブンなども含む)とを夫々熱接続させて、一の温度帯のループから他の温度帯のループへ向けて冷熱若しくは温熱の取り込みと排出が行われるように前記多重ヘリカルループに分散型冷熱源装置と温熱源装置とを熱接続させることが必要となる。
具体的に説明すると、分散型冷熱源は、相対的低温ループ側より冷熱を取り込み高温ループ側に熱交換器を介してその排熱を流し、一方分散型温熱源は、相対的高温ループ側より熱交換器を介して温熱を取り込み低温ループ側に熱交換器を介してその冷熱を流し、その熱交換器が介在するバイパス部分の熱の流れはループ間で夫々片側通行(その時点の一方通行で季節毎に通行方向が変わる場合がある)であることが必要である。
この結果分散冷熱源装置の排熱と分散温熱源装置の熱取り込みは常に高温ループ側より行われ、分散冷熱源装置の冷熱取り込みと分散温熱源装置の冷熱排出は常に低温ループ側より行われ、夫々のループ毎に所定温度帯域内での熱拡散と熱補完が達成され、相対的に高低の温度帯を有する夫々ループ毎に熱バランスが達成される。
この場合前記ループ間で熱的アンバランスが生じた場合、多重ヘリカルループの温度境界端を跨ぐ如くバイパスさせてそのバイパス位置にその熱的アンバランスを調整するエネルギ調整部(ヒートポンプや熱交換器若しくはループ間を跨いで設けられた貯留槽で相対的高温ループを上側貯留部に、相対的低温ループを下側貯留部に接続させた貯留槽)を設けるのがよい。
そして前記熱補完システムのヘリカルループは工場、商業地域、住宅地域、工業地域のように、近在する域間で夫々独立に設けた基幹ループにより域間に敷設されたヘリカルループを形成し、該域間に敷設されたヘリカルループの基幹ループ間で熱移動を行うエネルギ調整部(ヒートポンプや熱交換器)を介して熱的に結合してネットワークを構成することが出来る。
これにより調整の取れた地域毎に個別に順次前記熱補完ヘリカルループを形成し、既存のヘリカルループとの間をエネルギ調整部(ヒートポンプや熱交換器)を介して接続してネットワーク化を達成でき、極めて実用的である。
更に本発明を説明する。
本発明の熱補完システムは、ビル、商店街、コンビニエンスストア、集合住宅が集中する商業地域、各種製造工場がならぶ工業地域、等の各地域に設けられた地域別多重ヘリカルループで構成され、当該地域に散在する中小規模熱源よりの排熱を回収し、回収した排熱を熱源水として分散小型冷凍機等の分散冷熱源に供給するようにして、分散型冷凍(冷熱原)装置と分散型温熱源装置との間の効率的熱移動と熱補完を図ったものである。
則ち、当該地域別多重ヘリカルループ配管は、単一管ループを多重且つ実質的に閉塞状に形成されたヘリカル状に構成させてあり、当該地域に付設された都市ガス・天然ガスなどの燃料を使用した小型分散温熱源装置よりの小規模排熱により例えば吸収式冷凍機を駆動して冷熱を生成し、その冷熱を低温ループ側に回収して、その冷熱ループに接続された冷暖房用ヒートポンプ、ショーケース、吸着式冷凍機などの分散型冷凍(冷熱原)装置に冷熱を供給するようにしてあるが、この場合においてもループ内の冷熱水を循環移動させるのではなく熱移動のみであるために、循環ポンプ等の特別の搬送動力は必要がなく、また温度別の熱源水をループ別に用意するため熱の変換効率を高めることができる。
また、前記分散型熱源装置より排出される熱は、吸収式冷凍機、吸着式冷凍機、若しくはヒートポンプを介して冷却させて、冷却温度に準じて相対的低温ループ12より封入する構成が好ましい。
又本発明の地域別多重ヘリカルループは、ループ毎に高低温度差を設けて夫々のループを夫々の冷熱及び温熱の分散装置よりバイパス管により吸熱と排熱が行われる構成にしてあり、夫々の温度ゾーンに対応したループ毎に熱の授受を行って熱ロスの削減を図ることができる。
また、前記地域別多重ヘリカルループで、地域毎に閉鎖ループを形成する場合に、隣接する地域の多重ヘリカルループと熱融通用の接続部を有する構成が好ましい。
前記多重ヘリカルループの夫々のループでは、ループ毎の熱利用状況により左右何れかの方向に熱的に移動し、ループ毎の熱バランスが崩れる恐れがある。
このため前記ループの接続位置における熱移動による使用状況の監視と高低温の熱源の使用バランスを図るエネルギ調整部を設ける必要がある。
このような 多重ヘリカルループのループ間の熱的アンバランスを調整するエネルギ調整部は、ヒートポンプ や熱交換器のみならず、ループ間を跨いで設けられた貯留槽で相対的高温ループを上側貯留部に、相対的低温ループを下側貯留部に接続させた貯留槽で構成しても良い。
かかるエネルギ調整部を設けた多重ヘリカルループを使用して分散型冷凍装置を稼働させる際、例えば空調機の場合、夏期の冷房時には、前記低温熱源を低温ループ12より取り込んで凝縮器の冷却に使用し、使用後の昇温した熱源は高温熱源水として高温ループに返却され、
また、冬期の暖房時には前記高温熱源水を高温ループより取り込み、蒸発器の蒸発潜熱の吸収に使用し、使用後の降温した冷排熱は低温ループ12に返却する。
則ち、結果的には、上記空調機の場合は前記高低温の二つのループ管路内の熱源温度の間に多少の変動を伴うが殆ど均一温度帯を維持できる熱バランス状態が保持される。
また、前記分散型装置が低温熱源のみ多量に使用する冷凍機が多い場合に、該冷凍機群の稼働により低温ループの熱取り込み量が多くなり、高温ループとの間で前記熱バランスの崩れが発生する。この熱源ループ間のバランスを維持するため、前記他の分散熱源よりの排熱回収を行い、該排熱により吸収式冷凍機若しくは吸着式冷凍機等の熱変換機の稼働により冷熱を発生させ、アンバランス状態にある低温ループに冷熱を戻して熱的バランスを維持する構成にしてある。
従って本発明は、上記構成により、常に一定温度帯の熱源ループ2つ以上の高低差を持ったループ群を利用して吸熱と排熱を行う構成としているため、従来の冷凍装置が夫々独立させた空気熱や水冷方式の空調機に比較して設計容量を低く抑え設備コストの低減を図ることが出来るばかりでなく、凝縮温度を低く抑えることによる成績係数(COP)の向上を図ることが出来、前記ループ内では熱源のみの移動であり、ループ内の流動水を強制の強制移動の必要がなく、搬送動力は実質的に必要なくなる。
また、前記多重ヘリカルループの夫々のループは、ダブルヘリカルループの場合、例えば20℃と25℃の略5℃の温度差を持つループによる構成にすることにより、大気温度に近くその影響を受けることの少ない温度域ループが形成できるとともに、空調機の場合、空冷時凝縮温度50℃にて使用する場合と比較して20℃の熱源使用の場合のCOPは2倍となり、吸収式冷凍機を使用して20℃の冷熱を取り出す場合は、例えば「単効用COP;0.7→1.0」「2重効用COP;1.2→1.5」と成績効率が上がる。
また、吸着式冷凍機を使用して20℃の冷水を取り出す場合は、例えば「COP;0.6→0.8」と成績係数の向上が得られる。
そのため、本発明では地域熱供給システムでは、冷暖房が主用である為に、空調用のループを域間ループの基幹ループとし、ほぼ常温に対応する20℃とこれより5℃高い25℃の2つの温度帯ループを使用したダブルヘリカルループを常温基幹ループとしてネットワーク化して全使用地域を通じて域間熱補完システムに使用するのがよい。
また、本発明ループを食品工場に適用する場合は、低温の0℃〜−40℃の負荷が多く、熱効率を上げるため、前記常温の基幹ループより吸収式冷凍機若しくは吸着式冷凍機の熱変換機能を利用して一段下の温度域である略0℃〜15℃のサブループを形成して使用するのがよい。即ち熱変換手段を介して低温ループに略0〜7℃の熱源水を封入し、高温ループに5〜12℃の熱源水を封入し、略5℃の温度差を持つ熱源ループを有するダブルヘリカルループをサブループとして構成し、該サブループを前記常温基幹ループにループ間で熱移動を行うエネルギ調整手段を介して連結する構成が好ましい。
また、前記基幹ループは、工場内のようにまとまった1つの法人域の場合は簡単に本発明のヘリカルループが形成できるが、商業地域や住宅地域ごとに利害の異なる地域の場合は、話し合いがまとまった地域別に基幹ループを設け、夫々の基幹ループを前記基幹ループ間で熱移動を行うエネルギ調整部を介して直列状又は/及び分岐状に順次熱結合をしていくのがよい。
即ち複数地域に個別の前記常温基幹ループよりなるダブルヘリカルループを設け、該常温基幹ループ同士を基幹ループ間で熱移動を行うエネルギ調整部を介して順次直列状又は/及び分岐状に熱的チェーン結合をさせていけば、隣接するヘリカルループ間でも搬送動力を使用することなく一方の基幹ループより他方の基幹ループへ熱移動をさせる事が出来る。
かかる構成は熱的ネットワーク移動の面でも有利である。例えば、発電所やコンビナート等の熱源地域に設けた低温熱源水を豊富に持つ1の基幹ループより、中間の工業地域の基幹ループを経由して、低温熱源水の少ない商業地域の基幹ループへ、各基幹ループ間に設けたエネルギ調整部の熱変換機能を利用して、熱移動を行なわせ、各基幹ループの持つ熱源ループのバランスを図ることもできる。
なお、上記基幹ループ同士の熱結合は、例えば地域の中央に設けた基幹ループに対し、その周囲にそれぞれ基幹ループ間で熱移動を行うエネルギ調整部を介して熱結合するサテライト的なループ群を設けたり、該サテライトループに前記熱的チェーン結合する別の基幹ループやサテライトループを連結し、地域に散在する各種の分散工場群、商業地域や住宅地域等の各種の分散熱源、近在のビル等の分散冷凍装置等を複数ネットワークで結合して集中制御しても良い。
したがって、本発明の多重ヘリカルループは、同一地域内に基幹ループとサブループとを設け、基幹ループ間で熱移動を行うエネルギ調整部を介して熱結合する構成としてもよい。
則ち同一地域内に例えば低温加工を主とする食品工業等を含む場合の異種の温度差を持つサブループを当該地域全域の熱供給をする常温基幹ループを介してエネルギ調整部により熱結合される。
又それ自身のループに対する制御は、低温熱源水の補給に対しては吸着式冷凍機若しくは吸収式冷凍機の熱変換機能により行い、高温熱源水の補給はヒートポンプにより行い、隣接ループに対する熱結合は、熱交換器やヒートパイプにより熱結合する。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載される構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
第1図は本発明の域間熱補完システムの基本構成図で、各商店街、工場、工業地域、住宅地域等の熱補完を行う域間における、施設や道路の地中には、1本の無端状管を各施設を二重巻にて周回する如く形成し所定温度の水を封入したたダブルヘリカルループ(管)1を埋設し、該ループを空調用基幹ループとして形成する為に、(A)において、1巡目の下段ループ12の水の温度が20℃の相対的に冷熱水になるように、又2巡目の上段ループ11には前記下段ループ12の冷熱水より温度の高い25℃の温熱水になるように、分散冷凍装置(分散型冷熱源)14や小型分散熱源装置(分散型温熱源)13を接続する。
尚、前記ヘリカルループ1には循環ポンプで強制循環させずに、滞留させている。これにより前記ループ内では水が循環して熱移動や熱供給を行うものではなく、前記ループにバイパス接続させた分散型の冷熱、温熱より熱を授受して夫々のループ毎に異なる温度帯を形成している。
即ち、前記ループが敷設された域間の夫々の分散冷凍装置14や小型分散熱源装置13は前記2つのループ間をバイパスさせる如くバイパス管41を介して夫々熱接続させて、1の温度帯のループ11、12から他の温度帯12,11のループへ向けて冷熱若しくは温熱の取り込みと排出が行われるように構成されている。
具体的に説明すると、分散冷凍空調装置等の分散型冷熱源14は、相対的低温の低温ループ12側より冷熱を取り込み高温ループ11にその排熱を流し、一方小型分散熱源装置等の分散型温熱源13は、相対的高温ループ11より冷熱を取り込み低温ループ12にその排熱を流し、そのバイパス部分の熱の流れはループ間で夫々片側通行(一方通行)であるように設定される。
この結果分散型冷熱源14の排熱と分散型温熱源13の熱取り込みは常に高温ループ11より行われ、分散型冷熱源14の冷熱取り込みと分散型温熱源13の冷熱排出は常に低温ループ12より行われ、夫々のループ11,12毎に20℃と25℃の温度帯域内での熱拡散と熱補完が達成され、相対的に高低の温度帯を有する夫々ループ11,12毎に熱バランスが達成される。
この場合前記ループ11,12間で熱的アンバランスが生じた場合、多重ヘリカルループ1の境界温度域間をバイパス42を設けてそのバイパス位置にその熱的アンバランスを調整する熱源エネルギー調整部20(ヒートポンプや熱交換器)を設ける。該調整センタ20では例えば25℃のループより余剰水を抽出して20℃に冷却して20℃ループに戻すか若しくはその逆の熱調整を行う。
尚、前記ループ12,11の数は任意であって、たとえば第1図(B)では、前記多重ヘリカルループ1を3重にして1巡目最下段を15℃の低温ループ12Aとし、2巡目中間段を20℃の中温ループ12とし、3巡目最上段を25℃の高温ループ11とするなどとしても良い。
この場合は、分散空調装置13a、14a等の夏季においては冷熱源を、冬季においては温熱源を効率的に利用する装置にあっては、15℃の低温ループ12Aと25℃の高温ループ11間をバイパス接続して利用すればよく、又恒温室や病院のように常に高温側の20〜25℃の温度を必要とする装置にあっては、20℃の中温ループ12と25℃の高温ループ11にバイパス接続してもよく、又、スケート場の空調装置にあっては常に低温側の15〜20℃の温度を必要とする装置にあっては、15℃の低温ループ12Aと20℃の中温ループ12とをバイパス接続してもよい。
この場合熱源エネルギ調整部20(ヒートポンプや熱交換器)は15℃の低温ループ12Aと中間段の20℃の中温ループ12との間をエネルギー調整部20Bで、20℃の中温ループ12と3巡目最上段の25℃の高温ループ11との間をエネルギー調整部20Aで、更には15℃の低温ループ12Aと3巡目最上段の25℃の高温ループ11との間に夫々バイパス接続させている。
第2図は、エネルギ調整部を貯水槽200で形成した他の実施例で、ここで多重ヘリカルループ1は形式的には上位11,下位のループ12は平行ループとなっており、具体的には(A)のようにダブルヘリカルループ1の場合は、上位のループ11と下位のループ12で相対的に高低の温度帯を有する夫々のループを形成し、トリプルヘリカルループ1の場合は、(B)に示すように各ループ毎に順次と高、中、低の温度帯を有する夫々3本の上下平行ループ11,12,12Aを形成する。
そして実質的に夫々のループ毎に所定の温度帯になるように形成するには、前記異なるループ間をバイパス(バイパス管41)させる如く、分散型冷熱源14と温熱源13とを夫々熱接続させて、1の温度帯のループから他の温度帯のループへ向けて冷熱若しくは温熱の取り込みと排出が行われるように前記多重ヘリカルループ1に分散型冷熱源と温熱源とをバイパス管41を介して熱接続させることが必要となることは前記したとおりである。
この結果分散型冷熱源14の排熱と分散型温熱源13の熱取り込みは常に高温ループ11側よりバイパス管41により行われ、分散型冷熱源14の冷熱取り込みと分散型温熱源13の冷熱排出は常に低温ループ12側よりバイパス管41により行われ、夫々のループ11、12毎に所定温度帯域内での熱拡散と熱補完が達成され、相対的に高低の温度帯を有する夫々ループ毎に熱バランスが達成される。
この場合、第1図とは異なり、多重ヘリカルループ1間を跨いで設けられた貯留槽200で相対的高温ループ11を25℃の上側貯留部200Aに、相対的低温ループ12を20℃の下側貯留部200Bに接続させた貯留槽200を設け、前記ループ11,12間で熱的アンバランスが生じた場合貯留槽の貯留水の温度に基づく比重高低差による温度分布の上下動で熱バランスの調整を図っている。即ち(A)に示すように、上位ループ側の25℃の過剰熱が多い場合は貯留水の25℃と20℃の温度境界201が下位に下がり、下位ループ側の20℃の冷熱過剰が多くなり、貯留水の25℃と20℃の温度境界201が上に上がり、その境界には変位センサ202にて監視する。
かかる前記ループ間にバイパス接続される前記分散型冷熱源14には、地域の冷暖房を行なうヒートポンプや工場用の例えば凍結濃縮に使用する冷凍装置等があり、又、上記多重ヘリカルループ1の途中には図示していない蓄熱槽を付設し、四季を通じて効率的熱管理を可能にしても良い。
尚、分散型温熱兼冷熱源13a、14aとしての空調装置は、図の(B)に見るように冬期には高温ループ11より暖房用熱源を、また夏期には低温ループ12Aにより凝縮器用冷熱を取り込み、地域の商店・デパートや一般住宅・ビル群に供給して地域の冷暖房を行なうことも可能である。従ってバイパス管41は2管設けても良く、又季節により1本のバイパス管41の流れを切り換えても良い
即ち、第1図(B)及び第2図(B)において空調装置13a,14aは、冬期暖房時には、前記高温ループ11よりバイパス管41により約25℃の高温熱源水を供給して暖房熱源を形成させ、その冷却排熱を低温ループ12Aに戻す。
また、夏期冷房時には、前記低温ループ12Aよりバイパス管41により約15℃の低温熱源を冷却熱として供給して冷房熱源を形成させ、その排熱を高温ループ11に還流させる。その結果、低温ループ12A内の低温熱源は減少し、高温ループ11内の高温熱源は増加して、ダブルヘリカルループ1の熱源は低温側の低温ループ12Aより高温側のループ11側へ熱移動する。
なお、前記高温ループ11、低温ループ12Aの熱源エネルギの和は常時一定に保持する構成にしているため、例えば、冷暖房を行なわない中間の季節においては高低温ループ11,12A二つの熱源は略等量の基準熱量が保持されている。
そして前記ループにバイパス接続される分散型熱源13a,14aは、地域の焼却炉排熱や、工場排熱、ミニ発電所等のコージェネシステムなどの分散型熱源よりなる排熱がバイパス41に接続されている。該熱源からの排熱は例えば吸収式冷凍機/吸着式冷凍機の駆動熱源として利用され、その際得られた冷熱により約15℃の低温熱源を得て前記低温ループ12Aに随時補給する構成にしている。
また、前記ダブルヘリカルループ1には、前記したようにエネルギ調整部20が設けられ、該調整部20内にヒートポンプが配設され、冷暖房時に惹起される熱源のアンバランス移動を補完するために設けている。
則ち、冷房時には低温ループ12Aより低温熱源をバイパス41により汲み上げその戻り排熱を高温ループ11へ還流させるため、前記低温ループ12Aの低温熱源水は減少し高温ループ11の高温熱源は増加する。この増加した高温熱源をヒートポンプを介して冷却して低温熱源側へ戻し両者の熱バランスを図っている。
また、暖房時には高温ループ11より高温熱源を汲み上げその戻り冷熱を低温ループ12Aへ還熱させるため、前記高温熱源は減少し低温熱源は増加する。この増加した低温熱源をエネルギ調整部20のヒートポンプを介して加熱して高温側へ戻し両者の熱バランスを図っている。
第3図は本発明の域間熱補完システムを各地域に敷設する場合の実施例で(A)はビル・商業地域における実施例、(B)は工業地域における実施例を夫々示す。
(A)に見るように、本発明の域間熱補完システムは、ビル、商店街、コンビニエンストア、集合住宅などの施設が位置する商業地域に設けられ、これらの施設には冷暖房用ヒートポンプ、ショーケース用冷却装置、吸着式冷凍機などの分散型冷凍装置14と、同時に都市ガス・天然ガスなどを燃料に使用するマイクロガスタービン、燃料電池などの出力30〜80KW程度の小型分散型熱源装置13が設置されている状況である。
上記各施設間の地中には、1本の無端状管を各施設を二重巻にて周回する如く形成したダブルヘリカルループ1が埋設されている。
なお、本実施例では空調用基幹ループ1として形成する為に、1巡目の下段ループ12には20℃の相対的に冷熱水が封入され、2巡目の上段ループ11には前記下段ループ12の冷熱水より温度の高い25℃の温熱水が滞留するようにように域間に敷設し、該ヘリカルループ1に滞留する水をポンプにより強制循環されることなく、夫々のループ毎に異なる温度帯を形成している。
上記ビルや商店街夫々の分散冷凍装置や小型分散熱源装置が前記2つのループ間をバイパスさせる如くバイパス管41を介して夫々熱接続させて、1の温度帯のループから他の温度帯のループへ向けて冷熱若しくは温熱の取り込みと排出が行われるように構成されている。
この場合前記ループ間で熱的アンバランスが生じた場合、多重ヘリカルループ1間をバイパスさせてそのバイパス位置にその熱的アンバランスを調整するエネルギー調整部20(ヒートポンプ201や熱交換器)を設ける。該調整部20では例えば25℃のループ11より余剰水を抽出して20℃に冷却して20℃ループ12に戻す。
尚、前記ループ数は任意であって、たとえば3重にして1巡目最下段を15℃の低温ループ12Aとし、2巡目中間段を20℃の中温ループとし、3巡目最上段を25℃の高温ループ11とするなどとしても良い。
(B)は工業地域における域間熱補完システムの一実施例で、(A)と同様に各種工場よりの夫々の分散冷凍空調装置14や小型分散熱源装置13を前記2つのループ間をバイパスさせる如くバイパス管41を介して夫々熱接続させて、1の温度帯のループから他の温度帯のループへ向けて冷熱若しくは温熱の取り込みと排出が行われるように構成されている。
エネルギー調整部20はオフラインでエバコンユニット205と接続し、該エバコンユニット205より熱を授受して調整部20で例えば25℃のループ11より余剰水を抽出して20℃に冷却して20℃ループ12に戻すか若しくは例えば20℃のループ12より余剰水を抽出して25℃に加温して25℃のループ11に戻す
第4図は、本発明の域間熱補完システムのダブルヘリカルループ1を説明する図で、(A)は概略構造図で、(B)は(A)のダブルヘリカルループ1により供給された高低温の熱源による空調機を稼働させた場合の熱の授受を示す図で、(C)は熱回収による低温熱源の補給の状況を示す図である。
図の(A)に見るように、分散型冷凍装置や分散型熱源を配設した地域における域間熱補完システムにおいて、適当温度差を持つ高温熱源と低温熱源すぇ6をダブルヘリカルループ1が形成する低温ループ12、高温ループ11に封入し、該管路の終端と他方の始端を熱が左右移動可能に連結させ、無端状のダブルヘリカルループ1を形成させる。
かかる構成を持つダブルヘリカルループ1を使用して前記二つの温度差を持つ高低温熱源の熱授受を介して域内の熱供給をする状況を、図の(B)に示してある。則ち、空調機による冷房と暖房とにおける熱授受による冷熱、温熱の供給の状況を示してある。
図(B)の冷房の場合に見るように、この場合は低温ループ12よりバイパス管を介して低温熱源水を黒線矢印に沿い汲み上げて冷房機として機能する分散型冷熱源14の凝縮器14aの冷却に使用し、使用後昇温した排熱水を白線矢印に沿い高温ループ11へ戻し、その結果前記低温ループ12、高温ループ11において高温熱源水の量は使用量だけ増加するが低温熱源水の量は逆にその量だけ減少し、全体での熱源水の総量には変化を生じないが、前記両ループの温度境界20aには温度分布位置の移動が起こる。
また、上記冷房とは逆に暖房する場合は、図の(B)の暖房に見るように、高温ループ11よりバイパス管路41を介して高温熱源水を白線矢印に沿い汲み上げて暖房機として機能する分散型温熱源13の蒸発器13aの蒸発器の潜熱の吸収に使用し、使用後降温した戻り冷熱水をバイパス管に沿い低温ループ12へ戻し、その結果前記低温ループ12、高温ループ11において低温熱源水の量は使用量だけ増加するが高温熱源水の量は逆にその量だけ減少し全体での熱源水の総量には変化を生じないが、前記温度境界は前記冷房の場合の逆の方向への位置の熱移動を生ずる。
上記左右移動可能の温度境界の位置移動の状況を監視するため、エネルギ調整部20を設け、前記エネルギ調整部20よりの指令により、前記高低温熱源水の温度境界使用のバランスを調整させるとともに、限度以上のバランスの変化が起きた場合は、ヒートポンプや吸収式冷凍機/吸着式冷凍機を介して高低温熱源水の補給により温度移動のバランスの補正を行う構成にしている。
上記バランスの補正の一手段である吸収式冷凍機/吸着式冷凍機17による低温熱源水の補給の状況を図の(C)に示している。
図に見るように、排熱回収用には熱変換機能を持つ吸収式冷凍機/吸着式冷凍機17を使用し、排熱16を駆動源として稼働させ、得られた冷熱により、熱変換により低温熱源水を得てバイパス管路41に沿い低温熱源水として低温ループ12へ戻し、熱の回収による各ループの熱源の温度バランスの補正を可能にしている。
則ち、本発明のダブルヘリカルループ1では地域に散在する分散熱源より熱回収を行い、熱変換により得られた熱を高温、低温の二つの熱源として当該地域にわたり付設されたダブルヘリカルの高低温ループ12に封入し、該ループ管路に封入された熱源の間の熱の授受により、前記ループに沿い配設された分散型冷熱源14をバイパス管路41を介して駆動させ冷温熱の搬送動力を要する事無く当該地域に熱供給を可能としたものである。
第5図は第4図の域間熱補完システムの実施例の概略構成を示す図である。第6図(A)は第5図のエネルギ調整部の概略構成を示す図で、(B)は(A)の調整に使用するアンバランス検出手段の概略の構成を示す図である。
前記エネルギ調整部20は、前記ダブルヘリカルループ1の高温ループ11の始端と低温ループ12の終端をバイパス管42により跨いで設けられ、第6図(A)、(B)に示すように、夫々のループ端に温度境界20aが存在し、該温度境界20aの左右移動の状況を図の(B)に示すようにその両側に配した温度センサS、Sに基づく変位方向と変位量A、Bを検出し、前記ヒートポンプ19を稼働させ、高低温ループ12の熱バランスを図る構成としている。
則ち第6図(B)に見るように左右移動可能の温度境界20aが矢印A方向に移動した場合は例えば温度センサSを介して低温熱源水の増量を検知し、矢印B方向に移動した場合は温度センサSを介して高温熱源水の増量を検知し、前記ヒートポンプ19に対し、それぞれの増量に対応させて熱バランスを図る構成にしている。
なお、第9図に示すエネルギ調整部35a、35b、35c、36a,38a,39a及び第10図に示すエネルギ調整部42、43、44は、第6図(A)下段に見るように、左右移動可能の温度境界20aが所定制御区間を越え、当該ダブルヘリカルループ1の低温熱源水が過度に不足する場合は、地域に散在する排熱源16を熱源とする吸収式冷凍機/吸着式冷凍機17等の熱変換機能を持つ機器を使用するとともに、分岐管43を介して熱交換器19により熱交換して、隣接するループ30より得られた冷熱より高温熱源水を冷却させ域間熱供給に支障を来さないようにしている。
また、隣接ダブルヘリカルループ30に対しては、ヒートポンプ19により過度の超過した低温熱源水の増加を抑える構成にしてある。
第7図は第5図の域間熱補完システムの工場地帯における一実施例を示す図で、第7図には、第5図の域間熱補完システムの実施例が示してある。この場合の域間熱補完システムは、高温ループ11と低温ループ12とエネルギ調整部20とよりなるダブルヘリカルループ1と、排熱16と、該排熱を利用してダブルヘリカルループ1の低温熱源の補給をする熱変換部15と、空調系21、チラー系22、冷蔵系24、冷凍系25、夜間蓄熱26aを含む凍結系26とよりなる負荷群より構成されている。
このように負荷の大部分を冷却/冷凍負荷で形成する場合は、各負荷は低温熱源を大量に使用することになるが、これを補う為には図に見るように排熱16を利用して吸収式冷凍機/吸着式冷凍機17を稼働させ、得られた冷熱により高温熱源を冷却して低温ループ12に戻し前記大量に使用する低温熱源を常時補う構成にしている。
しかし、上記した低温熱源の補給にも係わらず高低温熱源の間に過度のバランスの崩れが生じたときは熱交換器18、ヒートポンプ19によるエネルギ調整部20の指示で補正する構成にしている。
第8図は第5図の域間熱補完システムの食品工場地帯における一実施例を示す図で、第8図には第5図の域間熱補完システムの食品工場地帯における一実施例が示してある。この場合の域間熱補完システムの負荷の構成は、食品工場の場合の一例を取り上げてみると、空調系21が28%、チラー系22が4%、冷蔵系24が3%、冷凍系25が5%、凍結系26が53%で、凍結系の負荷の占める割合は非常に高く、そのため、使用エネルギの低減を図るため、ダブルヘリカルループ1に使用する高低温の熱源に付き、前記第5図、第7図おいて使用の高温熱源を25℃ループとし低温熱源水を20℃ループとする基幹ループ1に対し、相対高温熱源水12℃を封入した高温ループ31と低温熱源水7℃を封入した槽低温ループ32よりなるサブダブルヘリカルループ30を設定したもので、このようなサブループ30の設定は上記のような負荷特性を持った工場のみに限定される。
なお、上記サブループ30の設定は25℃、20℃の基幹ループ1より、該ループの低温熱源水12eの供給を受け、吸収式冷凍機17を介して得られた冷熱により設定する構成にしている。
なお、前記排熱16は、ゴミ焼却の際発生する排熱を利用して吸収式/吸着式冷凍機17の吸収液16eを形成する過程を示したもので、焼却炉16aより排出された排熱によりボイラ16bとそれに直結する発電機16cを駆動させるとともに、その高温排ガスを加熱器16dに熱源として導入して適温の吸収液16eを得るようにするとともに、前記ボイラ16bからの排温水から吸収液16eを得るようにしてある。
第9図は第5図の域間熱補完システムの対象地域を拡大した場合の一実施例を示す図で、第9図には第5図の域間熱補完システムの対象地域を拡大した場合の一実施例が示してある。
この場合は多数の基幹ループ1を地域の開発につれ、開発した地域の基幹ループを連結増設する状況を示したもので、開発につれ基幹ループI、基幹ループII、基幹ループIII、基幹ループIV、基幹ループV、基幹ループVI、基幹ループVIIを順次形成し、その後必要に応じてループ同士が隣接してきた場合に基幹ループIと基幹ループII、基幹ループIV、基幹ループVIIとの間にループ間のエネルギ調整部35a、35b、35cを設けてこれらを介して熱結合を行い、基幹ループIIと基幹ループIIIとの間はエネルギ調整部36aを介して熱結合を行い、基幹ループIVと基幹ループVとの間はエネルギ調整部38aを介して熱結合を行い、基幹ループVと基幹ループVIとの間はエネルギ調整部39aを介して熱結合を行なう構成にしてあり、開発につれ分散型冷凍装置や分散熱源の状況に対応して先ず最適の地域に最適の基幹ループを設定し、開発につれ適宜拡大させ、適当な基幹ループとの間で熱結合を行なうようにしたものである。
エネルギ調整部35a、35b、35cの構成は第6図(A)下段に示す構成と同様である。
第10図は第5図の域間熱補完システムの地域別に設けたダブルヘリカルループ1A,1B,1Cを直列状又は/及び分岐状にに連結した状態を示す図である。第10図には、基幹ループの直列状又は/及び分岐状にチェーン結合させた場合を示す図で、この場合には、発電所やコンビナートが散在する地域では大量に排ガスを発生するので低温熱源水が豊富に封入される基幹ループ1Aが形成され、中間の工業地域には高低温熱源水が平均的に封入されている基幹ループ1Bが形成され、左側に低温熱源水の使用量の多い商業地域に基幹ループ1Cが形成された場合の低温熱源水の熱の移動をエネルギ調整部42、43、44を介して順次行なわせ、各基幹ループの熱的バランスを図った状況を示してある。
このような結合をした場合は、既存の設備の利用が可能であり、基幹ループをスパイラル的につなぐことが可能で、上記したように他地域での熱を末端の基幹ルートまで輸送が可能となる。
産業上の利用可能性
本発明は、以上説明したような構成により、以下に記載されるような効果を奏する。
a、本発明の第1の発明の域間熱補完システムにより、
市民レベルでの分散化した小規模排熱を回収・再利用して冷暖房用ヒートポンプに使用する熱源水を形成させ、該熱源水の供給用地域配管をループ状に設け、該地域配管に沿い分散配設された分散型冷凍装置に熱源水を供給して、大規模熱補完システムを設けることなく効率の高い熱供給ができる。
また、本発明の域間熱補完システムの構成により、熱源水が1本の管から成る多重環状配管内を閉塞状に封入しているため、使用する熱源水の移動は小さく、搬送動力は基本的には不用で全体の熱効率を上げることができる。
b、本発明の域間熱補完システムにより、
地域に散在する分散熱源より熱回収を行い、熱変換により得られた熱を高温、低温の多重ヘリカルループ1、例えばダブルヘリカルループ1に封入し、前記管路に封入された熱源ループよりのバイパス管を介した熱の授受により、前記ループに沿い配設された分散冷凍装置を駆動させ冷温熱を供給するため、
搬送動力を要する事無く当該地域への熱供給を可能とし、また、一定温度に保持され、且つ夏期大気温度より低い例えば20℃、25℃の高低温の熱源水を使い分けしているため、設備コストの低減及び使用エネルギの大幅削減を図ることができる。
c、前記発明の域間熱補完システムにおいては、前記高低温熱源水を封入した多重ヘリカルループ1には、該ループに封入してある二つの高低温の熱源水のバランスを維持するための熱制御機能と熱変換機能を持つエネルギ調整部を設けてあるため、該エネルギ調整部の機能を使用してループ間の熱的アンバランスの調整と各地域に設けた複数の基幹ループの熱結合と地域間のネットワーク的結合を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は多重ヘリカルループの始端と終端が接続されており、完全に無端状多重ヘリカルループになっている本発明の域間熱補完システムの基本構成図で、(A)はダブルヘリカルループの場合、(B)は前記多重ヘリカルループが、トリプルヘリカルループの場合を示している。
第2図は前記夫々のループを跨いで貯水槽が位置し、前記ループが貯水槽を介して実質的に多重ヘリカルループになっている本発明の域間熱補完システムの基本構成図で、(A)はダブルヘリカルループの場合、(B)は前記多重ヘリカルループが、トリプルヘリカルループの場合を示している。
第3図は本発明の域間熱補完システムを各地域に敷設する場合の実施例で(A)はビル・商業地域における実施例、(B)は工業地域における実施例を夫々示す。
第4図は本発明の第2の発明である域間熱補完システムの基本的概念を説明する図で、(A)は概略構造図で、(B)は(A)のダブルヘリカルループにより供給された高低温の熱源水による空調機を稼働させた場合の熱の授受を示す図で、(C)は熱回収による低温熱源水の補給状況を示す図である。
第5図は第4図の域間熱補完システムの実施例の概略構成を示す図である。
第6図は(A)は第5図のエネルギ調整部の概略構成を示す図で、(B)は(A)の調整に使用するアンバランス検出手段の概略の構成を示す図である。
第7図は第5図の域間熱補完システムの実施例を示す図である。
第8図は第5図の域間熱補完システムの食品工場地帯における一実施例を示す図である。
第9図は第5図の域間熱補完システムの対象地域を拡大した場合の一実施例を示す図である。
第10図は第5図の域間熱補完システムの地域別に設けたダブルヘリカルループを直列状又は/及び分岐状に連結した状態を示す図である。
第11図は従来技術に係る熱供給システムである。

Claims (19)

  1. 液若しくはスラリー状の流動体が封入された無端状多重ヘリカルループがポンプにより強制循環されることなく、夫々のループ毎に異なる温度帯を形成し、前記異なるループ間で熱の取り込みと排出が行われるように前記多重ヘリカルループに分散型冷熱源と温熱源を熱接続させたことを特徴とする域間熱補完システム。
  2. 前記異なるループ間をバイパスさせるバイパス管及び熱交換手段を介して、分散型冷熱源と温熱源とを夫々熱接続させたことを特徴とする請求の範囲第1項記載の域間熱補完システム。
  3. 前記異なるループ間をバイパスさせる如く、分散型冷熱源と温熱源とを夫々熱接続させて、一の温度帯のループから他の温度帯のループへ向けて冷熱若しくは温熱の取り込みと排出が行われるように前記多重ヘリカルループに分散型冷熱源装置と温熱源装置とを熱接続させたことを特徴とする請求の範囲第1項記載の域間熱補完システム。
  4. 多重ヘリカルループの始端と終端が接続されており、完全に無端状多重ヘリカルループになっていることを特徴とする請求の範囲第1項記載の域間熱補完システム。
  5. 前記夫々のループを跨いで貯水槽が位置し、前記ループが貯水槽を介して実質的に接続され多重ヘリカルループになっていることを特徴とする請求の範囲第1項記載の域間熱補完システム。
  6. 前記多重ヘリカルループが、ダブルヘリカルループの場合に、1のループと他のループで相対的に高低の温度帯を有する夫々のループを形成していることを特徴とする請求の範囲第1項記載の域間熱補完システム。
  7. 前記多重ヘリカルループが、トリプルヘリカルループの場合に、各ループ毎に順次と高、中、低の温度帯を有する夫々ループを形成していることを特徴とする請求の範囲第1項記載の域間熱補完システム。
  8. 前記バイパス部分の熱の流れはループ間で夫々その時点の一方通行であることことを特徴とする請求の範囲第3項記載の域間熱補完システム。
  9. 前記多重ヘリカルループの夫々のループの温度境界域間をバイパスさせてそのバイパス位置にその熱的アンバランスを調整するエネルギ調整部を設けたことを特徴とする請求の範囲第1項記載の域間熱補完システム。
  10. 多重ヘリカルループの始端と終端が接続されており、完全に無端状多重ヘリカルループになっている域間熱補完システムにおいて、前記エネルギ調整部がヒートポンプや熱交換器であることを特徴とする請求の範囲第9項記載の域間熱補完システム。
  11. 前記夫々のループを跨いで貯水槽が位置し、前記ループが貯水槽を介して多重ヘリカルループになっている域間熱補完システムにおいて、前記エネルギ調整部がループ間を跨いで設けられた貯留槽で相対的高温ループ11を上側貯留部に、相対的低温ループ12を下側貯留部に接続させた貯留槽を設けたことを特徴とする請求の範囲第9項記載の域間熱補完システム。
  12. 前記分散型熱源装置より排出される熱は、吸収式冷凍機、吸着式冷凍機、若しくはヒートポンプを介して冷却させて、冷却温度に準じて相対的低温ループより封入する構成であることを特徴とする請求の範囲第1項記載の域間熱補完システム。
  13. 前記多重ヘリカルループの夫々のループは、ダブルヘリカルループの場合19℃と26℃の略7℃の温度差を持つ常温基幹ループによる構成であることを特徴とする請求の範囲第1項記載の域間熱補完システム。
  14. 本発明を食品工場に適用する場合は、吸収式冷凍機、吸着式冷凍機若しくはヒートポンプの熱変換機能を利用して低温ループが0℃〜10℃で高温ループ11がそれより略5〜8℃高い温度差を持つ熱源ループを有するダブルヘリカルループをサブループとして構成し、該サブループを前記常温基幹ループを補完あることを特徴とする請求の範囲第1項記載の域間熱補完システム。
  15. 複数地域に個別の基幹ループよりなるダブルヘリカルループを設け、該基幹ループ同志を基幹ループ間で熱移動を行うエネルギ調整部を介して順次直列状又は/及び分岐状に熱的チェーン結合をさせたループ群による構成であることを特徴とする請求の範囲第1項記載の域間熱補完システム。
  16. 前記分散型熱源装置より排出される高温側ループ内温度より高い熱を吸収式冷凍機、吸着式冷凍機、若しくはヒートポンプを介して熱降下させて、排出温度に準じて低温ループに封入することを特徴とする請求の範囲第1項記載の域間熱補完システム。
  17. 前記多重ヘリカルループは、地域別に複数の基幹ループを設け、基幹ループ間で熱移動を行うエネルギ調整部を介して直列状又は/及び分岐状に熱結合をする構成としたことを特徴とする請求の範囲第15項記載の域間熱補完システム。
  18. 前記多重ヘリカルループは、同一地域内に基幹ループとサブループとを設け、両ループ間で熱移動を行うエネルギ調整部を介して熱結合する構成としたことを特徴とする請求の範囲第17項記載の域間熱補完システム。
  19. 前記エネルギ調整部は、隣接するダブルヘリカルループ間の熱移動手段による低温熱源水の補給若しくはヒートポンプによる高温熱源水の補給をする熱制御手段を設けることにより、隣接ダブルヘリカルループとの間の熱結合機能を持つことを特徴とする請求の範囲第15項記載の域間熱補完システム。
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