JPWO2002052802A1 - ネットワークアドレス表示装置及びネットワークアドレス割り当て装置 - Google Patents
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Abstract
ネットワークアドレスを上位アドレス57と下位アドレス59に分割し、上位アドレス57と下位アドレス59とをそれぞれ座標軸とした二次元グラフ図53を表示画面31に表示し、二次元グラフ図53に、割り当て済みネットワークアドレスの領域である割り当て済領域43と未割り当てネットワークアドレスの領域である未割り当て領域41とを区別して表示する表示部と、二次元グラフ図53に表示された未割り当てネットワークアドレスの領域である未割り当て領域41を表示画面31から選択することによりネットワークアドレスの割り当てを行ない、選択されたネットワークアドレスの未割り当て領域41をネットワークアドレスの割り当て済領域43に変更して表示する割り当て部とを有する。
Description
技術分野
この発明は、ネットワークアドレスを表示する表示装置及びネットワークアドレスを割り当てる割り当て装置に関するものである。特に、ネットワークアドレスを表示画面に二次元領域として表示して割り当てる装置に関するものである。
背景技術
図10は、例えば、特開平8−139757号公報に示された従来のネットワークアドレスの表示画面を示す図である。表示装置の表示画面には、図10に示すように、各リモートルータ4−1〜4−nが備えているルーティングテーブルの内容が表示される。そして、ルーティングテーブルの内容に誤りがある部分には、*印が示されている。誤りがある部分については、ネットワーク管理者がリモートルータの管理者に指示を出し、リモートルータのルーティングテーブルの内容を修正させなければならない。
ネットワークアドレスは、図10に示したように、数値の羅列であり、たとえ、図10のように一覧表として表示した場合でも、どこからどこまでが割り当て済みで、どこが、未割り当てのアドレスかを判断することが難しかった。又、図10に示す場合は、リモートルータからの情報を収集して、誤りがある場合を表示しているが、各ネットワークアドレスの設定をリモートルータ毎に行っているために、リモートルータ間でネットワークアドレスの割り当ての誤りが生じてしまっている。
この発明は、ネットワークアドレスの割り当て済みアドレス及び未割り当てのアドレスを容易に判断できるネットワークアドレス表示装置を提供することを目的とする。
又、この発明は、ネットワークアドレスを誤りなく、かつ、矛盾なく割り当てることができるネットワークアドレス割り当て装置を提供することを目的とする。
発明の開示
この発明に係るネットワークアドレス表示装置は、ネットワークアドレスを上位アドレスと下位アドレスに分割し、上位アドレスと下位アドレスとをそれぞれ座標軸とした二次元グラフ図を表示画面に表示し、二次元グラフ図に、割り当て済みネットワークアドレスの領域と未割り当てネットワークアドレスの領域とを区別して表示することを特徴とする。
この発明に係るネットワークアドレス割り当て装置は、ネットワークアドレスを上位アドレスと下位アドレスに分割し、上位アドレスと下位アドレスとをそれぞれ座標軸とした二次元グラフ図を表示画面に表示し、二次元グラフ図に、割り当て済みネットワークアドレスの領域と未割り当てネットワークアドレスの領域とを区別して表示する表示部と、
二次元グラフ図に表示された未割り当てネットワークアドレスの領域を表示画面から選択することによりネットワークアドレスの割り当てを行ない、選択された未割り当てネットワークアドレスの領域を割り当て済ネットワークアドレスの領域に変更して表示する割り当て部と
を有することを特徴とする。
上記割り当て部は、ネットワークアドレスの割り当てを行う場合に、割り当て済みネットワークアドレスの領域が再度選択されることを禁止することを特徴とする。
上記割り当て部は、28個の割り当てネットワークアドレスを20,21,22,23,24,25,26,27の領域で区切り、区切られた各領域を選択単位として選択することを特徴とする。
上記表示部は、上記割り当て部に対して割り当てが許可されている割り当て可能なネットワークアドレスの領域と、割り当てが許可されていない割り当てできないネットワークアドレスの領域とを区別して表示することを特徴とする。
発明を実施するための最良の形態
実施の形態1.
図1は、本社と複数の支店をネットワークで結んだシステム構成図である。
本社及び各支店には、ルータが備えられている。各ルータは、TDM(タイムディビジョナルマルチプルアクセス)方式や、モデムや、ターミナルアダプタを用いてネットワークに接続されている。又、図示していないが、その他のインターフェースやその他のプロトコルを用いていても構わない。本社及び各支店には、ローカルエリアネットワークが設けられている。このローカルエリアネットワークは、図1においては、四角で表している。例えば、このローカルエリアネットワークは、イーサネットを用いて構成することができる。本社及び各支店のローカルエリアネットワークに接続されるコンピュータや、各種機器には、ネットワークアドレスが付与される。ネットワークアドレスは、4バイトのアドレスからなり、上位のバイトから下位のバイトに向かって階層的なアドレスの指定を行うことができる。例えば、図1においては、1バイト目が172である場合に、本社と支店の全システムを網羅していることになる。そして、第2バイト目が20の場合には、本社システムを表している。又、第2バイト目が21の場合には、物流倉庫システムの場合を表している。又、第2バイト目が28の場合には、仙台支店のシステムであることを表している。このように、本社及び物流倉庫及び仙台支店及び横浜支店においては、上位2バイト(上位16ビット)が同一のネットワークアドレスを用いている。又、青森支店、大阪支店、神戸支店においては、上位3バイト(すなわち、上位24ビット)を用いて各支店のネットワークアドレスを割り当てている。
又、図1のファイアーウォールに対しては、上位27ビットを用いてネットワークアドレスを付与している。
図2は、本社及び各支店のネットワーク管理者に対してコンピュータの表示装置に表示する表示画面31である。
又、図3は、図2に示した表示画面31を用いた表示部101と割り当て部103の動作フローチャートである。表示部101と割り当て部103は、コンピュータのプログラムとして実現することができ、コンピュータの磁気ディスク装置や、光ディスク装置や、フレキシブルディスク装置に記憶されており、ランダムアクセスメモリにロードされて中央処理装置により、実行されるものである。なお、表示部101と割り当て部103はプログラムではなく、少なくとも一部又は全部がハードウェアあるいはファームウェアで実現されても構わない。
図2の各表示要素について説明する。
表示画面31の上部には、各種のボタンが設けられている。終了ボタン70は、表示画面31の表示を終了するボタンである。新規割り当てボタン71は、ネットワークアドレスを新規に割り当てる時のボタンである。割り当て変更ボタン73は、既に割り当てたネットワークアドレスの変更を行うためのボタンである。割り当て開放ボタン75は、既に割り当てたネットワークアドレスを未割り当てに開放するボタンである。拡大ボタン77は、表示している部分を拡大して、表示するためのボタンである。縮小ボタン79は、表示しているものを縮小して表示するためのボタンである。左分割位置61と中分割位置63と右分割位置65は、ネットワークアドレスをいずれの場所で分割するかを指定するボタンである。図2の場合は、第2バイト目と第3バイト目の間で分割することを示している。従って、第1と第2バイトが上位アドレス57となる。又、第3と第4バイトが下位アドレス59となる。二次元グラフ図53は、上位アドレス57を横軸47とし、下位アドレス59を縦軸49とする二次元グラフ図である。このように、上位アドレス57と下位アドレス59を二次元にマトリクス状に配置することにより、ネットワークアドレスを面積のある領域として表示することができる。そして、すでに割り当てられているネットワークアドレスは、割り当て済領域43として反転(ハイライト)表示する。そして、まだ割り当てられていないネットワークの領域は、未割り当て領域41として通常表示する。なお、二次元グラフ図53に全てのネットワークアドレスが表示できない場合には、スクロールバー44を用いて左右にシフト移動させることにより、全部の情報をスクロール表示することができる。また、図2では図示していないが、スクロールバー45を上下にシフト移動させることにより、情報をスクロール表示してもよい。IPアドレス割り当て一覧55は二次元グラフ図53に示した割り当て済領域43を文字表示する領域である。IPアドレス割り当て一覧55に表示する文字表示情報が多い場合には、スクロールバー45を用いて上下にスクロール表示することができる。また、図示していないが、スクロールバー45を左右にスクロールさせるようにしてもよい。
図4は、二次元グラフ図53の具体例である。
また、図5は、IPアドレス割り当て一覧55の具体例である。
図4及び図5は、図1に示したシステム図のネットワークアドレスに対応しているものである。例えば、図5の▲2▼に示した本社ネットワークに対して割り当てられたネットワークアドレスは、図4において、▲2▼で示した領域として表示されている。なお、図4において、図5の▲8▼で示したファイアーウォール(Fire Wall)の領域は示されていないが、スクロールバー44を用いて右にスクロールさせることにより、表示することが可能である。
次に、図3を用いて動作について説明する。
表示部101がS1〜S4の動作を行う。また、割り当て部103がS5〜S13の動作を行う。
まず、S1において、表示部101は、ディスク91に記憶されているIPアドレス割り当て情報を読み込む。そして、S2において、読み込んだIPアドレス割り当て情報を図5に示したIPアドレス割り当て一覧55として表示画面に表示する。次に、S3において、分割位置の指定に基づいて、表示部101は二次元グラフ図53の横軸47と縦軸49を決定し、表示する。
次に、S4において、表示部101はIPアドレス割り当て情報において、すでに割り当て済みになっているネットワークアドレスの領域を図4に示す割り当て済領域43として表示する。この時点でネットワーク管理者は、いずれのネットワークアドレスが未割り当てであり、いずれのネットワークアドレスがすでに割り当て済みであるかということを視覚的に理解することができる。
次に、図2の上部に示す各種のボタン操作に基づく割り当て部103の動作について説明する。割り当て部103は、終了ボタン70が押された場合、S5において最新の情報をIPアドレス割り当て情報としてディスク91に保存し、表示画面31の表示を終了する。
また、割り当て部103は新規割り当てボタン71が押された場合には、S6においてネットワーク管理者に未割り当て領域41の選択を促す。この選択は、例えば、図6に示すように、カーソル93をある領域からある領域に矢印Aのようにドラッグすることにより行われる。
次に、割り当て部103は、S7において、この選択された領域を未割り当て領域41から割り当て済領域43に変更して表示する。このようにして、選択された領域は、反転表示(ハイライト表示)される。この新規割り当ての際に、すでに割り当てられている領域は、選択できないようにする。すでに割り当てられている領域にカーソル93を置いてクリック又はドラッグした場合には、エラー表示を行う。
次に、割り当て変更ボタン73が押された場合は、割り当て部103はS8において表示画面31に表示されている割り当て済領域43の選択をネットワーク管理者に促す。そして、S9において、選択された割り当て済領域43の領域の増加、あるいは減少を受け付け、その結果を表示する。
この割り当て変更を行う場合にもすでに割り当てた領域を変更する割り当て領域として、新たに選択することは禁止される。
次に、割り当て開放ボタン75が押された場合には、割り当て部103はS10において、ネットワーク管理者に割り当て済領域43の選択を促す。
次に、S11において選択された割り当て済領域43を未割り当て領域41に変更して表示する。この場合にも、未割り当て領域41を選択することは禁止される。
次に、拡大ボタン77又は縮小ボタン79が押された場合には、割り当て部103はS12において領域の選択を行わせ、S13においてその領域の拡大あるいは縮小を行って表示をする。
例えば、図2の拡大ボタン77が押され、図6のカーソル94の位置においてマウスがクリックされた場合、図7の左側に示す表示A80が表示される。この表示A80は、図6のB領域が拡大されて表示されたものである。B領域の一部分のみを割り当てるように選択する場合には、図7の表示A80のように拡大表示して選択することができる。図7においては、カーソル95を用いてB領域の一部のみを割り当てるように選択した場合を示している。
また、さらに拡大ボタン77を押してから図7の表示A80に示すカーソル96の位置においてマウスをクリックすると図7の右側に示す表示B81に示すように、さらに、表示A80のC領域が拡大されて表示される。そして、このC領域の一部分のみを割り当てるように選択することが可能になる。
図7に示す例は、256あるアドレスの中の一部分を選択して割り当てる場合を示している。ネットワークアドレスの割り当ては、図7に示すように20,21,22,23,24,25,26,27で区切り、各区切られた領域の単位で割り当てを行わなければならない。割り当て部103は、例えば、図7のカーソル95をドラッグした場合には、斜線で示す172.16.0.32〜172.16.0.63の部分を一度に反転表示(ハイライト表示)し、次に、斜線で示す172.16.0.64〜172.16.0.127の部分を一度に反転表示(ハイライト表示)し、その途中の指定を行えないようにしている。
すなわち、図7の表示A80の場合は、第4バイト目のアドレス0〜255中、32〜127までが指定された場合を示しており、例えば、第4バイト目の途中の100あるいは110というアドレスの指定を禁止している。このように、2のべき乗の単位でアドレスを自動的に区切って指定できるようにしているので、ネットワーク管理者が誤って途中でアドレスを指定してしまうというということが起こらない。
同様に、図7の表示B81においても、カーソル97を用いて先頭から2の二乗までの領域(すなわち4アドレス分)を割り当てた場合を示している。この場合も第4バイト目のアドレス0〜15中、5または6という2のべき乗以外の値までの区切りを行えないようにしている。
次に、左分割位置61,中分割位置63,右分割位置65が押された場合には、S3に戻り、表示部101が動作し、新たに区切られた上位アドレス57と下位アドレス59を用いて横軸47と縦軸49を再決定し、表示画面31に二次元グラフ図53として表示する。
例えば、図8は、右分割位置65が押された場合の表示画面31を示している。右分割位置65が選択された場合には、上位3バイトが上位アドレス57となり、横軸47として用いられる。又、下位1バイトが下位アドレス59となり、縦軸49として用いられる。このように、分割位置を変えることにより、拡大ボタン77あるいは縮小ボタン79を用いなくても詳細情報や全体情報を視覚的に把握することができ、かつ、アドレスの割り当ても行うことができる。
図9は、ネットワークアドレスの一部分(二次元グラフ図53のDの領域、すなわちIPアドレス割り当て一覧55のEのアドレス)のみを割り当て可能にし、他の部分(D以外の領域、すなわちE以外のアドレス)を割り当て不可能に網かけ表示又はグレイ表示した二次元グラフ図53を示す図である。支店のネットワーク管理者は、支店内のシステムのアドレスの割り当てのみが行えれば良いため、図9に示すように、その支店に割り当てられた領域のみを前述した割り当て部103により割り当て変更開放が行えるようにすればよい。又、表示自身もその支店に割り当てられた領域のみの表示にしてもよい。又、さらに支店の中にさらにサブ支店がある場合には、サブ支店のネットワーク管理者に対して、サブ支店のみが取り扱う領域のみを表示し、かつ、サブ支店のみが取り扱う領域のみを割り当て可能にするようにしても構わない。このように、二次元グラフ図53は、ネットワーク管理者の権限に応じて、階層的に表示内容を変更することが可能であり、上位のネットワーク管理者になるほど、全体の割り当てを管理することができる。したがって、下位のネットワーク管理者によって上位のネットワークアドレスが重複して指定されてしまうという誤りを防止することができる。
なお、この実施の形態では、IPアドレスを用いて二次元表示する場合を示したが、複数ビットあるいは複数バイトから構成されるアドレスであればどのようなアドレスであっても構わない。又、図2に示した二次元グラフ図53は一例であり、縦軸と横軸を反対に表示するものであっても構わない。
又、割り当て済領域43の表示は一例であり、未割り当て領域41と区別されて表示されるものであればどのように表示方法を用いても構わない。
産業上の利用可能性
以上のようにこの発明によれば、ネットワークアドレスという数値、あるいは数字で表示されるものを二次元に視覚的に表示するので割り当て済みのアドレスと未割り当てのアドレスを確実にしかも容易に知ることができる。
又、この発明によれば、ネットワークアドレスの割り当てを二次元表示された領域の選択という操作により行うため、割り当てオペレーションが容易に行える。
また、この発明によれば、すでに割り当てた領域に対しては、新たな割り当てを行えないので、割り当てミスが防止できるという効果がある。
また、この発明によれば、割り当てる領域を2のべき乗単位にしか行えないようにしているので、規則に沿った割り当てを行うことができる。
また、この発明によれば、二次元グラフ図の表示内容をネットワーク管理者の権限に応じてかえているので、セキュリティが向上する。
また、下位の権限のないものによるネットワークアドレスの割り当てを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、実施の形態1のシステム構成図。
図2は、表示画面31の一例を示す図。
図3は、表示部101と割り当て部103の動作フローチャート図。
図4は、二次元グラフ図53の一例を示す図。
図5は、IPアドレス割り当て一覧55の一例を示す図。
図6は、新規割り当てオペレーションを示す図。
図7は、拡大オペレーションを示す図。
図8は、表示画面31の他の例を示す図。
図9は、下位のネットワーク管理者に対して表示される表示画面31の一例を示す図。
図10は、従来のネットワークアドレスの表示画面の一例を示す図。
この発明は、ネットワークアドレスを表示する表示装置及びネットワークアドレスを割り当てる割り当て装置に関するものである。特に、ネットワークアドレスを表示画面に二次元領域として表示して割り当てる装置に関するものである。
背景技術
図10は、例えば、特開平8−139757号公報に示された従来のネットワークアドレスの表示画面を示す図である。表示装置の表示画面には、図10に示すように、各リモートルータ4−1〜4−nが備えているルーティングテーブルの内容が表示される。そして、ルーティングテーブルの内容に誤りがある部分には、*印が示されている。誤りがある部分については、ネットワーク管理者がリモートルータの管理者に指示を出し、リモートルータのルーティングテーブルの内容を修正させなければならない。
ネットワークアドレスは、図10に示したように、数値の羅列であり、たとえ、図10のように一覧表として表示した場合でも、どこからどこまでが割り当て済みで、どこが、未割り当てのアドレスかを判断することが難しかった。又、図10に示す場合は、リモートルータからの情報を収集して、誤りがある場合を表示しているが、各ネットワークアドレスの設定をリモートルータ毎に行っているために、リモートルータ間でネットワークアドレスの割り当ての誤りが生じてしまっている。
この発明は、ネットワークアドレスの割り当て済みアドレス及び未割り当てのアドレスを容易に判断できるネットワークアドレス表示装置を提供することを目的とする。
又、この発明は、ネットワークアドレスを誤りなく、かつ、矛盾なく割り当てることができるネットワークアドレス割り当て装置を提供することを目的とする。
発明の開示
この発明に係るネットワークアドレス表示装置は、ネットワークアドレスを上位アドレスと下位アドレスに分割し、上位アドレスと下位アドレスとをそれぞれ座標軸とした二次元グラフ図を表示画面に表示し、二次元グラフ図に、割り当て済みネットワークアドレスの領域と未割り当てネットワークアドレスの領域とを区別して表示することを特徴とする。
この発明に係るネットワークアドレス割り当て装置は、ネットワークアドレスを上位アドレスと下位アドレスに分割し、上位アドレスと下位アドレスとをそれぞれ座標軸とした二次元グラフ図を表示画面に表示し、二次元グラフ図に、割り当て済みネットワークアドレスの領域と未割り当てネットワークアドレスの領域とを区別して表示する表示部と、
二次元グラフ図に表示された未割り当てネットワークアドレスの領域を表示画面から選択することによりネットワークアドレスの割り当てを行ない、選択された未割り当てネットワークアドレスの領域を割り当て済ネットワークアドレスの領域に変更して表示する割り当て部と
を有することを特徴とする。
上記割り当て部は、ネットワークアドレスの割り当てを行う場合に、割り当て済みネットワークアドレスの領域が再度選択されることを禁止することを特徴とする。
上記割り当て部は、28個の割り当てネットワークアドレスを20,21,22,23,24,25,26,27の領域で区切り、区切られた各領域を選択単位として選択することを特徴とする。
上記表示部は、上記割り当て部に対して割り当てが許可されている割り当て可能なネットワークアドレスの領域と、割り当てが許可されていない割り当てできないネットワークアドレスの領域とを区別して表示することを特徴とする。
発明を実施するための最良の形態
実施の形態1.
図1は、本社と複数の支店をネットワークで結んだシステム構成図である。
本社及び各支店には、ルータが備えられている。各ルータは、TDM(タイムディビジョナルマルチプルアクセス)方式や、モデムや、ターミナルアダプタを用いてネットワークに接続されている。又、図示していないが、その他のインターフェースやその他のプロトコルを用いていても構わない。本社及び各支店には、ローカルエリアネットワークが設けられている。このローカルエリアネットワークは、図1においては、四角で表している。例えば、このローカルエリアネットワークは、イーサネットを用いて構成することができる。本社及び各支店のローカルエリアネットワークに接続されるコンピュータや、各種機器には、ネットワークアドレスが付与される。ネットワークアドレスは、4バイトのアドレスからなり、上位のバイトから下位のバイトに向かって階層的なアドレスの指定を行うことができる。例えば、図1においては、1バイト目が172である場合に、本社と支店の全システムを網羅していることになる。そして、第2バイト目が20の場合には、本社システムを表している。又、第2バイト目が21の場合には、物流倉庫システムの場合を表している。又、第2バイト目が28の場合には、仙台支店のシステムであることを表している。このように、本社及び物流倉庫及び仙台支店及び横浜支店においては、上位2バイト(上位16ビット)が同一のネットワークアドレスを用いている。又、青森支店、大阪支店、神戸支店においては、上位3バイト(すなわち、上位24ビット)を用いて各支店のネットワークアドレスを割り当てている。
又、図1のファイアーウォールに対しては、上位27ビットを用いてネットワークアドレスを付与している。
図2は、本社及び各支店のネットワーク管理者に対してコンピュータの表示装置に表示する表示画面31である。
又、図3は、図2に示した表示画面31を用いた表示部101と割り当て部103の動作フローチャートである。表示部101と割り当て部103は、コンピュータのプログラムとして実現することができ、コンピュータの磁気ディスク装置や、光ディスク装置や、フレキシブルディスク装置に記憶されており、ランダムアクセスメモリにロードされて中央処理装置により、実行されるものである。なお、表示部101と割り当て部103はプログラムではなく、少なくとも一部又は全部がハードウェアあるいはファームウェアで実現されても構わない。
図2の各表示要素について説明する。
表示画面31の上部には、各種のボタンが設けられている。終了ボタン70は、表示画面31の表示を終了するボタンである。新規割り当てボタン71は、ネットワークアドレスを新規に割り当てる時のボタンである。割り当て変更ボタン73は、既に割り当てたネットワークアドレスの変更を行うためのボタンである。割り当て開放ボタン75は、既に割り当てたネットワークアドレスを未割り当てに開放するボタンである。拡大ボタン77は、表示している部分を拡大して、表示するためのボタンである。縮小ボタン79は、表示しているものを縮小して表示するためのボタンである。左分割位置61と中分割位置63と右分割位置65は、ネットワークアドレスをいずれの場所で分割するかを指定するボタンである。図2の場合は、第2バイト目と第3バイト目の間で分割することを示している。従って、第1と第2バイトが上位アドレス57となる。又、第3と第4バイトが下位アドレス59となる。二次元グラフ図53は、上位アドレス57を横軸47とし、下位アドレス59を縦軸49とする二次元グラフ図である。このように、上位アドレス57と下位アドレス59を二次元にマトリクス状に配置することにより、ネットワークアドレスを面積のある領域として表示することができる。そして、すでに割り当てられているネットワークアドレスは、割り当て済領域43として反転(ハイライト)表示する。そして、まだ割り当てられていないネットワークの領域は、未割り当て領域41として通常表示する。なお、二次元グラフ図53に全てのネットワークアドレスが表示できない場合には、スクロールバー44を用いて左右にシフト移動させることにより、全部の情報をスクロール表示することができる。また、図2では図示していないが、スクロールバー45を上下にシフト移動させることにより、情報をスクロール表示してもよい。IPアドレス割り当て一覧55は二次元グラフ図53に示した割り当て済領域43を文字表示する領域である。IPアドレス割り当て一覧55に表示する文字表示情報が多い場合には、スクロールバー45を用いて上下にスクロール表示することができる。また、図示していないが、スクロールバー45を左右にスクロールさせるようにしてもよい。
図4は、二次元グラフ図53の具体例である。
また、図5は、IPアドレス割り当て一覧55の具体例である。
図4及び図5は、図1に示したシステム図のネットワークアドレスに対応しているものである。例えば、図5の▲2▼に示した本社ネットワークに対して割り当てられたネットワークアドレスは、図4において、▲2▼で示した領域として表示されている。なお、図4において、図5の▲8▼で示したファイアーウォール(Fire Wall)の領域は示されていないが、スクロールバー44を用いて右にスクロールさせることにより、表示することが可能である。
次に、図3を用いて動作について説明する。
表示部101がS1〜S4の動作を行う。また、割り当て部103がS5〜S13の動作を行う。
まず、S1において、表示部101は、ディスク91に記憶されているIPアドレス割り当て情報を読み込む。そして、S2において、読み込んだIPアドレス割り当て情報を図5に示したIPアドレス割り当て一覧55として表示画面に表示する。次に、S3において、分割位置の指定に基づいて、表示部101は二次元グラフ図53の横軸47と縦軸49を決定し、表示する。
次に、S4において、表示部101はIPアドレス割り当て情報において、すでに割り当て済みになっているネットワークアドレスの領域を図4に示す割り当て済領域43として表示する。この時点でネットワーク管理者は、いずれのネットワークアドレスが未割り当てであり、いずれのネットワークアドレスがすでに割り当て済みであるかということを視覚的に理解することができる。
次に、図2の上部に示す各種のボタン操作に基づく割り当て部103の動作について説明する。割り当て部103は、終了ボタン70が押された場合、S5において最新の情報をIPアドレス割り当て情報としてディスク91に保存し、表示画面31の表示を終了する。
また、割り当て部103は新規割り当てボタン71が押された場合には、S6においてネットワーク管理者に未割り当て領域41の選択を促す。この選択は、例えば、図6に示すように、カーソル93をある領域からある領域に矢印Aのようにドラッグすることにより行われる。
次に、割り当て部103は、S7において、この選択された領域を未割り当て領域41から割り当て済領域43に変更して表示する。このようにして、選択された領域は、反転表示(ハイライト表示)される。この新規割り当ての際に、すでに割り当てられている領域は、選択できないようにする。すでに割り当てられている領域にカーソル93を置いてクリック又はドラッグした場合には、エラー表示を行う。
次に、割り当て変更ボタン73が押された場合は、割り当て部103はS8において表示画面31に表示されている割り当て済領域43の選択をネットワーク管理者に促す。そして、S9において、選択された割り当て済領域43の領域の増加、あるいは減少を受け付け、その結果を表示する。
この割り当て変更を行う場合にもすでに割り当てた領域を変更する割り当て領域として、新たに選択することは禁止される。
次に、割り当て開放ボタン75が押された場合には、割り当て部103はS10において、ネットワーク管理者に割り当て済領域43の選択を促す。
次に、S11において選択された割り当て済領域43を未割り当て領域41に変更して表示する。この場合にも、未割り当て領域41を選択することは禁止される。
次に、拡大ボタン77又は縮小ボタン79が押された場合には、割り当て部103はS12において領域の選択を行わせ、S13においてその領域の拡大あるいは縮小を行って表示をする。
例えば、図2の拡大ボタン77が押され、図6のカーソル94の位置においてマウスがクリックされた場合、図7の左側に示す表示A80が表示される。この表示A80は、図6のB領域が拡大されて表示されたものである。B領域の一部分のみを割り当てるように選択する場合には、図7の表示A80のように拡大表示して選択することができる。図7においては、カーソル95を用いてB領域の一部のみを割り当てるように選択した場合を示している。
また、さらに拡大ボタン77を押してから図7の表示A80に示すカーソル96の位置においてマウスをクリックすると図7の右側に示す表示B81に示すように、さらに、表示A80のC領域が拡大されて表示される。そして、このC領域の一部分のみを割り当てるように選択することが可能になる。
図7に示す例は、256あるアドレスの中の一部分を選択して割り当てる場合を示している。ネットワークアドレスの割り当ては、図7に示すように20,21,22,23,24,25,26,27で区切り、各区切られた領域の単位で割り当てを行わなければならない。割り当て部103は、例えば、図7のカーソル95をドラッグした場合には、斜線で示す172.16.0.32〜172.16.0.63の部分を一度に反転表示(ハイライト表示)し、次に、斜線で示す172.16.0.64〜172.16.0.127の部分を一度に反転表示(ハイライト表示)し、その途中の指定を行えないようにしている。
すなわち、図7の表示A80の場合は、第4バイト目のアドレス0〜255中、32〜127までが指定された場合を示しており、例えば、第4バイト目の途中の100あるいは110というアドレスの指定を禁止している。このように、2のべき乗の単位でアドレスを自動的に区切って指定できるようにしているので、ネットワーク管理者が誤って途中でアドレスを指定してしまうというということが起こらない。
同様に、図7の表示B81においても、カーソル97を用いて先頭から2の二乗までの領域(すなわち4アドレス分)を割り当てた場合を示している。この場合も第4バイト目のアドレス0〜15中、5または6という2のべき乗以外の値までの区切りを行えないようにしている。
次に、左分割位置61,中分割位置63,右分割位置65が押された場合には、S3に戻り、表示部101が動作し、新たに区切られた上位アドレス57と下位アドレス59を用いて横軸47と縦軸49を再決定し、表示画面31に二次元グラフ図53として表示する。
例えば、図8は、右分割位置65が押された場合の表示画面31を示している。右分割位置65が選択された場合には、上位3バイトが上位アドレス57となり、横軸47として用いられる。又、下位1バイトが下位アドレス59となり、縦軸49として用いられる。このように、分割位置を変えることにより、拡大ボタン77あるいは縮小ボタン79を用いなくても詳細情報や全体情報を視覚的に把握することができ、かつ、アドレスの割り当ても行うことができる。
図9は、ネットワークアドレスの一部分(二次元グラフ図53のDの領域、すなわちIPアドレス割り当て一覧55のEのアドレス)のみを割り当て可能にし、他の部分(D以外の領域、すなわちE以外のアドレス)を割り当て不可能に網かけ表示又はグレイ表示した二次元グラフ図53を示す図である。支店のネットワーク管理者は、支店内のシステムのアドレスの割り当てのみが行えれば良いため、図9に示すように、その支店に割り当てられた領域のみを前述した割り当て部103により割り当て変更開放が行えるようにすればよい。又、表示自身もその支店に割り当てられた領域のみの表示にしてもよい。又、さらに支店の中にさらにサブ支店がある場合には、サブ支店のネットワーク管理者に対して、サブ支店のみが取り扱う領域のみを表示し、かつ、サブ支店のみが取り扱う領域のみを割り当て可能にするようにしても構わない。このように、二次元グラフ図53は、ネットワーク管理者の権限に応じて、階層的に表示内容を変更することが可能であり、上位のネットワーク管理者になるほど、全体の割り当てを管理することができる。したがって、下位のネットワーク管理者によって上位のネットワークアドレスが重複して指定されてしまうという誤りを防止することができる。
なお、この実施の形態では、IPアドレスを用いて二次元表示する場合を示したが、複数ビットあるいは複数バイトから構成されるアドレスであればどのようなアドレスであっても構わない。又、図2に示した二次元グラフ図53は一例であり、縦軸と横軸を反対に表示するものであっても構わない。
又、割り当て済領域43の表示は一例であり、未割り当て領域41と区別されて表示されるものであればどのように表示方法を用いても構わない。
産業上の利用可能性
以上のようにこの発明によれば、ネットワークアドレスという数値、あるいは数字で表示されるものを二次元に視覚的に表示するので割り当て済みのアドレスと未割り当てのアドレスを確実にしかも容易に知ることができる。
又、この発明によれば、ネットワークアドレスの割り当てを二次元表示された領域の選択という操作により行うため、割り当てオペレーションが容易に行える。
また、この発明によれば、すでに割り当てた領域に対しては、新たな割り当てを行えないので、割り当てミスが防止できるという効果がある。
また、この発明によれば、割り当てる領域を2のべき乗単位にしか行えないようにしているので、規則に沿った割り当てを行うことができる。
また、この発明によれば、二次元グラフ図の表示内容をネットワーク管理者の権限に応じてかえているので、セキュリティが向上する。
また、下位の権限のないものによるネットワークアドレスの割り当てを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、実施の形態1のシステム構成図。
図2は、表示画面31の一例を示す図。
図3は、表示部101と割り当て部103の動作フローチャート図。
図4は、二次元グラフ図53の一例を示す図。
図5は、IPアドレス割り当て一覧55の一例を示す図。
図6は、新規割り当てオペレーションを示す図。
図7は、拡大オペレーションを示す図。
図8は、表示画面31の他の例を示す図。
図9は、下位のネットワーク管理者に対して表示される表示画面31の一例を示す図。
図10は、従来のネットワークアドレスの表示画面の一例を示す図。
Claims (5)
- ネットワークアドレスを上位アドレスと下位アドレスに分割し、上位アドレスと下位アドレスとをそれぞれ座標軸とした二次元グラフ図を表示画面に表示し、二次元グラフ図に、割り当て済みネットワークアドレスの領域と未割り当てネットワークアドレスの領域とを区別して表示することを特徴とするネットワークアドレス表示装置。
- ネットワークアドレスを上位アドレスと下位アドレスに分割し、上位アドレスと下位アドレスとをそれぞれ座標軸とした二次元グラフ図を表示画面に表示し、二次元グラフ図に、割り当て済みネットワークアドレスの領域と未割り当てネットワークアドレスの領域とを区別して表示する表示部と、
二次元グラフ図に表示された未割り当てネットワークアドレスの領域を表示画面から選択することによりネットワークアドレスの割り当てを行ない、選択された未割り当てネットワークアドレスの領域を割り当て済ネットワークアドレスの領域に変更して表示する割り当て部と
を有することを特徴とするネットワークアドレス割り当て装置。 - 上記割り当て部は、ネットワークアドレスの割り当てを行う場合に、割り当て済みネットワークアドレスの領域が再度選択されることを禁止することを特徴とする請求項2記載のネットワークアドレス割り当て装置。
- 上記割り当て部は、28個の割り当てネットワークアドレスを20,21,22,23,24,25,26,27の領域で区切り、区切られた各領域を選択単位として選択することを特徴とする請求項2記載のネットワークアドレス割り当て装置。
- 上記表示部は、上記割り当て部に対して割り当てが許可されている割り当て可能なネットワークアドレスの領域と、割り当てが許可されていない割り当てできないネットワークアドレスの領域とを区別して表示することを特徴とする請求項2記載のネットワークアドレス割り当て装置。
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