JPWO2002051431A1 - 網膜虚血に基づく疾患の治療および/または予防剤 - Google Patents
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Abstract
式(I)で示される(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、またはその非毒性塩を有効成分として含有する網膜虚血に基づく疾患(緑内障、糖尿病性網膜症、黄斑変性症、または網膜血管閉塞症等)の治療および/または予防剤。
Description
技術分野
本発明は網膜虚血に基づく疾患の治療および/または予防剤に関する。
さらに詳しくは、式(I)
で示される(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、またはその非毒性塩を有効成分として含有する網膜虚血に基づく疾患の治療および/または予防剤に関する。
背景技術
網膜は系統発生学的には間脳に属しており、外部から直接観察することができる唯一の中枢神経系という特徴を有している。脳・脊髄が複数の機能に関与するのに対して網膜は視覚という単一の機能のみに関与すること、視覚の情報伝達に関与する細胞の種類が視細胞、双極細胞、神経節細胞、アマクリン細胞、水平細胞の5種類に限られていることなど、ニューロンネットワークの研究に非常に適した組織であることから、網膜を対象として多くの神経生理学的研究が行なわれてきた。さらに、網膜は眼科疾患において非常に重要な位置を占めている。
過去の眼科疾患はトラコーマをはじめとする外眼部の感染症が主体であったのに対して、近年になって視覚機能に関連のある疾患の割合が非常に多くなってきた。視覚機能の低下を引き起こす疾患は、屈折異常(近視、遠視、乱視など)や調節異常(老視など)のような機能疾患と白内障や緑内障などの器質性疾患に大別されるが、これらの疾患の中でも緑内障をはじめとする網膜疾患が世界的に失明の最大の原因となっている。特に、緑内障は網膜ニューロン死に起因する視野の縮小を伴う疾患の代表的なものであり、眼房水の流出障害によって眼圧が上昇し、その結果として生じる機械的障害が主要な原因であると考えられてきた。
最近はこのような機械的障害に加えて、網膜の虚血に基づくグルタミン酸神経細胞毒性が緑内障における網膜障害の重要な原因の一つとして認識されるようになってきている。これは、眼圧を正常域に下げても網膜障害の視野の縮小の進行を完全に抑制することは困難であること、低眼圧緑内障のように眼圧が正常域あるいはそれ以下でも緑内障の症状が発現することなど、眼圧上昇に伴う機械的障害説では説明できない臨床知見が報告されてきたことによる。そこで、眼圧を下げる治療以外に、網膜に直接作用する薬物の開発が望まれているが、現在のところ網膜を対象とした神経保護薬に関する研究は非常に少ない。
一方、一過性網膜虚血による網膜障害モデルは、網膜障害モデルの中でも重要な位置を占めているが、本モデルを用いて式(I)で示される化合物の作用を検討したところ、網膜ニューロン死の抑制作用による網膜障害の改善を認めた。
従って、式(I)で示される化合物は、網膜障害の改善作用を有することから、網膜虚血によるニューロン死の関与が指摘されている多くの眼疾患(緑内障、糖尿病性網膜症、黄斑変性症、網膜血管閉塞症等)の治療および/または予防剤として有用であると考えられる。
式(I)で示される(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミドは、N型カルシウムチャネル阻害作用を有するアミノ酸誘導体として、WO00/00470号明細書中、実施例2に記載されている化合物である。
また、該明細書の記載によると、N型カルシウムチャネル阻害作用を有するアミノ酸誘導体は、脳梗塞、一過性脳虚血発作、心臓手術後の脳脊髄障害、脊髄血管障害、ストレス性高血圧、神経症、てんかん、喘息、頻尿の予防および/または治療、または鎮痛剤として有効であると記載されている。しかし、式(I)で示される化合物、またはその非毒性塩が、網膜虚血に基づく疾患(緑内障、糖尿病性網膜症、黄斑変性症、網膜血管閉塞症等)に有効である旨の記載は存在しない。
発明の開示
本発明者らは鋭意研究を行った結果、式(I)で示される(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、またはその非毒性塩が網膜虚血に基づく疾患に有効であることを初めて見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、式(I)
で示される(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、またはその非毒性塩を有効成分として含有する網膜虚血に基づく疾患の治療および/または予防剤に関する。
式(I)で示される化合物は塩の形で投与してもよい。塩は毒性のない水溶性のものが好ましい。
ここで、非毒性の塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アミン塩、酸付加塩等が挙げられる。
適当な塩としては、アルカリ金属(カリウム、ナトリウム等)の塩、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウム等)の塩、アンモニウム塩、薬学的に許容される有機アミン(テトラメチルアンモニウム、トリエチルアミン、メチルアミン、ジメチルアミン、シクロペンチルアミン、ベンジルアミン、フェネチルアミン、ピペリジン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、リジン、アルギニン、N−メチル−D−グルカミン等)の塩が挙げられる。
適当な酸付加塩としては、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩のような無機酸塩、または酢酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、安息香酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、グルクロン酸塩、グルコン酸塩のような有機酸塩が挙げられる。
式(I)で示される化合物およびその塩は溶媒和物に変換することも出来る。溶媒和物は非毒性かつ水溶性であることが好ましい。
適当な溶媒和物としては、例えば水、アルコール系の溶媒(例えば、エタノール等)のような溶媒和物塩が挙げられる。
[有効成分の製造方法]
式(I)で示される(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、またはその非毒性塩はWO00/00470号明細書に記載されている方法により製造することができる。
[毒性]
式(I)で示される化合物、またはその非毒性塩の毒性は非常に低いものであり、医薬として使用するために十分安全であると判断できる。例えば、式(I)で示される化合物のラットを用いた単回経口投与での最小致死量は、2000mg/kg以上であった。
産業上の利用可能性
[医薬品への適応]
式(I)で示される化合物、またはその非毒性塩は、網膜障害の改善作用を有することから、網膜虚血によるニューロン死の関与が指摘されている多くの眼疾患(緑内障、糖尿病性網膜症、黄斑変性症、網膜血管閉塞症等)の治療および/または予防剤として有用であると考えられる。
本発明で用いる式(I)で示される化合物、またはその非毒性塩を上記の目的で用いるには、通常、全身的または局所的に、経口または非経口の形で投与される。
投与量は、年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等により異なるが、通常、成人一人あたり、1回につき、1mgから1000mgの範囲で、1日1回から数回経口投与されるか、または成人一人あたり、1回につき、1mgから100mgの範囲で、1日1回から数回非経口投与(好ましくは、点眼)されるか、または1日1時間から24時間の範囲で静脈内に持続投与される。
もちろん前記したように、投与量は、種々の条件によって変動するので、上記投与量より少ない量で十分な場合もあるし、また範囲を超えて必要な場合もある。
式(I)で示される化合物、またはその非毒性塩を投与する際には、経口投与のための固体組成物、液体組成物およびその他の組成物および非経口投与のための点眼剤、眼軟膏剤、注射剤、外用剤、坐剤等として用いられる。
経口投与のための固体組成物には、錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、液剤等が含まれる。
カプセル剤には、ハードカプセルおよびソフトカプセルが含まれる。
このような固体組成物においては、ひとつまたはそれ以上の活性物質が、少なくともひとつの不活性な希釈剤、例えばラクトース、マンニトール、グルコース、ヒドロキシプロピルセルロース、微結晶セルロース、デンプン、ポリビニルピロリドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムと混合される。組成物は、常法に従って、不活性な希釈剤以外の添加剤、例えばステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤、繊維素グリコール酸カルシウムのような崩壊剤、ラクトースのような安定化剤、グルタミン酸またはアスパラギン酸のような溶解補助剤を含有していてもよい。錠剤または丸剤は必要により白糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートなどの胃溶性あるいは腸溶性物質のフィルムで被覆していてもよいし、また2以上の層で被覆していてもよい。さらにゼラチンのような吸収されうる物質のカプセルも包含される。
経口投与のための液体組成物は、薬剤的に許容される乳濁剤、溶液剤、シロップ剤、エリキシル剤等を含む。このような液体組成物においては、ひとつまたはそれ以上の活性物質が、一般的に用いられる不活性な希釈剤(例えば、精製水、エタノール)に含有される。この組成物は、不活性な希釈剤以外に湿潤剤、懸濁剤のような補助剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤を含有していてもよい。
経口投与のためのその他の組成物としては、ひとつまたはそれ以上の活性物質を含み、それ自体公知の方法により処方されるスプレー剤が含まれる。この組成物は不活性な希釈剤以外に亜硫酸水素ナトリウムのような安定剤と等張性を与えるような緩衝剤、例えば塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウムあるいはクエン酸のような等張剤を含有していてもよい。スプレー剤の製造方法は、例えば米国特許第2,868,691号および同第3,095,355号に詳しく記載されている。
非経口投与のための点眼剤の剤形としては、点眼液、懸濁型点眼液、乳濁型点眼液、用時溶解型点眼液が含まれる。
これらの点眼剤は公知の方法に準じて製造される。例えば、点眼液の場合には、等張化剤(塩化ナトリウム、濃グリセリン等)、緩衝化剤(リン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム等)、界面活性剤(ポリソルベート80(商品名)、ステアリン酸ポリオキシル40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等)、安定化剤(クエン酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム等)、防腐剤(塩化ベンザルコニウム、パラベン等)などを必要に応じて適宜選択して調製される。これらは最終工程において滅菌するか無菌操作法によって調製される。
眼軟膏剤には、精製ラノリン、ワセリン、プラスチベース、流動パラフィン、ポリエチレングリコールなどのような公知の軟膏基剤が用いられる。
非経口投与のための注射剤としては、無菌の水性および/または非水性の溶液剤、懸濁剤、乳濁剤を包含する。水性の溶液剤、懸濁剤としては、例えば注射用蒸留水および生理食塩水が含まれる。非水溶性の溶液剤、懸濁剤としては、例えばプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような植物油、エタノールのようなアルコール類、ポリソルベート80(登録商標)等がある。また、無菌の水性と非水性の溶液剤、懸濁剤および乳濁剤を混合して使用してもよい。このような組成物は、さらに防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤(例えば、ラクトース)、溶解補助剤(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸)のような補助剤を含んでいてもよい。これらはバクテリア保留フィルターを通すろ過、殺菌剤の配合または照射によって無菌化される。これらはまた無菌の固体組成物を製造し、例えば凍結乾燥品の使用前に、無菌化または無菌の注射用蒸留水または他の溶媒に溶解して使用することもできる。
非経口投与のためのその他の組成物としては、ひとつまたはそれ以上の活性物質を含み、常法により処方される外溶液剤、軟膏、塗布剤、直腸内投与のための坐剤および膣内投与のためのペッサリー等が含まれる。
発明を実施するための最良の形態
以下、実験例によって本発明を詳述するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
ラットの一過性網膜虚血による網膜障害モデルに対する式(I)で示される化合物(以下、本発明化合物と表記する。)の効果
[実験方法]
一過性網膜虚血による網膜障害モデルは、Eur.J.Pharmaco.,350,53−57(1998)記載の方法に準じて作成した。
ラット(SD系雄性ラット;9週齢(日本チャールス・リバー社製))の体重を測定した後、ペントバルビタールナトリウム(Pentbarbital Na)(50〜75mg/kg)を腹腔内投与し、麻酔をかけ、ラットを固定台に固定し保温を施して37℃前後に保たせた。ラットの眼の位置から、170cm±5cmの高さになるように眼科手術用眼内灌流液(BSS PLUS;参天製薬社製)をつり上げ、130mmHg前後の圧力がかけられるようにし、ボトルに延長チューブを接続させ、先端には注射針(27gauge×3/4inch)の装着を行った。眼を散瞳させた後、ピンセットで瞼を開きながら針を鼻側から前眼房内に刺入し,45分間の虚血負荷を行った(左眼を処置眼とし、右眼を非処置眼とした。)。本発明化合物を虚血1時間前に投与した。虚血終了後、1週間後に動物を麻酔致死した後、眼球を摘出した。
眼球をダヴィットソン(Davidson)液で固定し、視神経乳頭部を通る横断面でパラフィン切片を作成後、ヘマトキシリン・エオジン(H.E.)染色を行った。全例に対して写真撮影を行い、光学顕微鏡的検査を行い、視神経乳頭部1mm巾当たりの顆粒細胞数(GCL(ganglion cell layer),cell/mm)を計測した。
群構成および動物数は、1群当りの動物数を5匹として、本発明化合物1群、コントロール1群を設定し、計10匹を作成した。
投与方法として、本発明化合物の0.5%カルボキシメチルセルロース(0.5%CMC)水溶液を100mg/5mL/kgで経口投与を行い、コントロール群には0.5%CMC水溶液を5mL/kgで経口投与した。
結果を表1に示す。
上記表1から明かなように、本発明化合物は一過性網膜虚血による網膜障害モデルにおいて、34%の抑制作用を示した。
表1の結果から、本発明に用いる式(I)で示される化合物が、ラットの一過性網膜虚血による網膜障害モデルにおいて、顆粒細胞の細胞死を抑制することが判った。このことから、式(I)で示される化合物、またはその非毒性塩が網膜虚血に基づく疾患(緑内障、糖尿病性網膜症、黄斑変性症、または網膜血管閉塞症等)の治療および/または予防に有効であると判断できる。
本発明は網膜虚血に基づく疾患の治療および/または予防剤に関する。
さらに詳しくは、式(I)
で示される(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、またはその非毒性塩を有効成分として含有する網膜虚血に基づく疾患の治療および/または予防剤に関する。
背景技術
網膜は系統発生学的には間脳に属しており、外部から直接観察することができる唯一の中枢神経系という特徴を有している。脳・脊髄が複数の機能に関与するのに対して網膜は視覚という単一の機能のみに関与すること、視覚の情報伝達に関与する細胞の種類が視細胞、双極細胞、神経節細胞、アマクリン細胞、水平細胞の5種類に限られていることなど、ニューロンネットワークの研究に非常に適した組織であることから、網膜を対象として多くの神経生理学的研究が行なわれてきた。さらに、網膜は眼科疾患において非常に重要な位置を占めている。
過去の眼科疾患はトラコーマをはじめとする外眼部の感染症が主体であったのに対して、近年になって視覚機能に関連のある疾患の割合が非常に多くなってきた。視覚機能の低下を引き起こす疾患は、屈折異常(近視、遠視、乱視など)や調節異常(老視など)のような機能疾患と白内障や緑内障などの器質性疾患に大別されるが、これらの疾患の中でも緑内障をはじめとする網膜疾患が世界的に失明の最大の原因となっている。特に、緑内障は網膜ニューロン死に起因する視野の縮小を伴う疾患の代表的なものであり、眼房水の流出障害によって眼圧が上昇し、その結果として生じる機械的障害が主要な原因であると考えられてきた。
最近はこのような機械的障害に加えて、網膜の虚血に基づくグルタミン酸神経細胞毒性が緑内障における網膜障害の重要な原因の一つとして認識されるようになってきている。これは、眼圧を正常域に下げても網膜障害の視野の縮小の進行を完全に抑制することは困難であること、低眼圧緑内障のように眼圧が正常域あるいはそれ以下でも緑内障の症状が発現することなど、眼圧上昇に伴う機械的障害説では説明できない臨床知見が報告されてきたことによる。そこで、眼圧を下げる治療以外に、網膜に直接作用する薬物の開発が望まれているが、現在のところ網膜を対象とした神経保護薬に関する研究は非常に少ない。
一方、一過性網膜虚血による網膜障害モデルは、網膜障害モデルの中でも重要な位置を占めているが、本モデルを用いて式(I)で示される化合物の作用を検討したところ、網膜ニューロン死の抑制作用による網膜障害の改善を認めた。
従って、式(I)で示される化合物は、網膜障害の改善作用を有することから、網膜虚血によるニューロン死の関与が指摘されている多くの眼疾患(緑内障、糖尿病性網膜症、黄斑変性症、網膜血管閉塞症等)の治療および/または予防剤として有用であると考えられる。
式(I)で示される(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミドは、N型カルシウムチャネル阻害作用を有するアミノ酸誘導体として、WO00/00470号明細書中、実施例2に記載されている化合物である。
また、該明細書の記載によると、N型カルシウムチャネル阻害作用を有するアミノ酸誘導体は、脳梗塞、一過性脳虚血発作、心臓手術後の脳脊髄障害、脊髄血管障害、ストレス性高血圧、神経症、てんかん、喘息、頻尿の予防および/または治療、または鎮痛剤として有効であると記載されている。しかし、式(I)で示される化合物、またはその非毒性塩が、網膜虚血に基づく疾患(緑内障、糖尿病性網膜症、黄斑変性症、網膜血管閉塞症等)に有効である旨の記載は存在しない。
発明の開示
本発明者らは鋭意研究を行った結果、式(I)で示される(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、またはその非毒性塩が網膜虚血に基づく疾患に有効であることを初めて見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、式(I)
で示される(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、またはその非毒性塩を有効成分として含有する網膜虚血に基づく疾患の治療および/または予防剤に関する。
式(I)で示される化合物は塩の形で投与してもよい。塩は毒性のない水溶性のものが好ましい。
ここで、非毒性の塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アミン塩、酸付加塩等が挙げられる。
適当な塩としては、アルカリ金属(カリウム、ナトリウム等)の塩、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウム等)の塩、アンモニウム塩、薬学的に許容される有機アミン(テトラメチルアンモニウム、トリエチルアミン、メチルアミン、ジメチルアミン、シクロペンチルアミン、ベンジルアミン、フェネチルアミン、ピペリジン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、リジン、アルギニン、N−メチル−D−グルカミン等)の塩が挙げられる。
適当な酸付加塩としては、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩のような無機酸塩、または酢酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、安息香酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、グルクロン酸塩、グルコン酸塩のような有機酸塩が挙げられる。
式(I)で示される化合物およびその塩は溶媒和物に変換することも出来る。溶媒和物は非毒性かつ水溶性であることが好ましい。
適当な溶媒和物としては、例えば水、アルコール系の溶媒(例えば、エタノール等)のような溶媒和物塩が挙げられる。
[有効成分の製造方法]
式(I)で示される(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、またはその非毒性塩はWO00/00470号明細書に記載されている方法により製造することができる。
[毒性]
式(I)で示される化合物、またはその非毒性塩の毒性は非常に低いものであり、医薬として使用するために十分安全であると判断できる。例えば、式(I)で示される化合物のラットを用いた単回経口投与での最小致死量は、2000mg/kg以上であった。
産業上の利用可能性
[医薬品への適応]
式(I)で示される化合物、またはその非毒性塩は、網膜障害の改善作用を有することから、網膜虚血によるニューロン死の関与が指摘されている多くの眼疾患(緑内障、糖尿病性網膜症、黄斑変性症、網膜血管閉塞症等)の治療および/または予防剤として有用であると考えられる。
本発明で用いる式(I)で示される化合物、またはその非毒性塩を上記の目的で用いるには、通常、全身的または局所的に、経口または非経口の形で投与される。
投与量は、年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等により異なるが、通常、成人一人あたり、1回につき、1mgから1000mgの範囲で、1日1回から数回経口投与されるか、または成人一人あたり、1回につき、1mgから100mgの範囲で、1日1回から数回非経口投与(好ましくは、点眼)されるか、または1日1時間から24時間の範囲で静脈内に持続投与される。
もちろん前記したように、投与量は、種々の条件によって変動するので、上記投与量より少ない量で十分な場合もあるし、また範囲を超えて必要な場合もある。
式(I)で示される化合物、またはその非毒性塩を投与する際には、経口投与のための固体組成物、液体組成物およびその他の組成物および非経口投与のための点眼剤、眼軟膏剤、注射剤、外用剤、坐剤等として用いられる。
経口投与のための固体組成物には、錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、液剤等が含まれる。
カプセル剤には、ハードカプセルおよびソフトカプセルが含まれる。
このような固体組成物においては、ひとつまたはそれ以上の活性物質が、少なくともひとつの不活性な希釈剤、例えばラクトース、マンニトール、グルコース、ヒドロキシプロピルセルロース、微結晶セルロース、デンプン、ポリビニルピロリドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムと混合される。組成物は、常法に従って、不活性な希釈剤以外の添加剤、例えばステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤、繊維素グリコール酸カルシウムのような崩壊剤、ラクトースのような安定化剤、グルタミン酸またはアスパラギン酸のような溶解補助剤を含有していてもよい。錠剤または丸剤は必要により白糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートなどの胃溶性あるいは腸溶性物質のフィルムで被覆していてもよいし、また2以上の層で被覆していてもよい。さらにゼラチンのような吸収されうる物質のカプセルも包含される。
経口投与のための液体組成物は、薬剤的に許容される乳濁剤、溶液剤、シロップ剤、エリキシル剤等を含む。このような液体組成物においては、ひとつまたはそれ以上の活性物質が、一般的に用いられる不活性な希釈剤(例えば、精製水、エタノール)に含有される。この組成物は、不活性な希釈剤以外に湿潤剤、懸濁剤のような補助剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤を含有していてもよい。
経口投与のためのその他の組成物としては、ひとつまたはそれ以上の活性物質を含み、それ自体公知の方法により処方されるスプレー剤が含まれる。この組成物は不活性な希釈剤以外に亜硫酸水素ナトリウムのような安定剤と等張性を与えるような緩衝剤、例えば塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウムあるいはクエン酸のような等張剤を含有していてもよい。スプレー剤の製造方法は、例えば米国特許第2,868,691号および同第3,095,355号に詳しく記載されている。
非経口投与のための点眼剤の剤形としては、点眼液、懸濁型点眼液、乳濁型点眼液、用時溶解型点眼液が含まれる。
これらの点眼剤は公知の方法に準じて製造される。例えば、点眼液の場合には、等張化剤(塩化ナトリウム、濃グリセリン等)、緩衝化剤(リン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム等)、界面活性剤(ポリソルベート80(商品名)、ステアリン酸ポリオキシル40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等)、安定化剤(クエン酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム等)、防腐剤(塩化ベンザルコニウム、パラベン等)などを必要に応じて適宜選択して調製される。これらは最終工程において滅菌するか無菌操作法によって調製される。
眼軟膏剤には、精製ラノリン、ワセリン、プラスチベース、流動パラフィン、ポリエチレングリコールなどのような公知の軟膏基剤が用いられる。
非経口投与のための注射剤としては、無菌の水性および/または非水性の溶液剤、懸濁剤、乳濁剤を包含する。水性の溶液剤、懸濁剤としては、例えば注射用蒸留水および生理食塩水が含まれる。非水溶性の溶液剤、懸濁剤としては、例えばプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような植物油、エタノールのようなアルコール類、ポリソルベート80(登録商標)等がある。また、無菌の水性と非水性の溶液剤、懸濁剤および乳濁剤を混合して使用してもよい。このような組成物は、さらに防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤(例えば、ラクトース)、溶解補助剤(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸)のような補助剤を含んでいてもよい。これらはバクテリア保留フィルターを通すろ過、殺菌剤の配合または照射によって無菌化される。これらはまた無菌の固体組成物を製造し、例えば凍結乾燥品の使用前に、無菌化または無菌の注射用蒸留水または他の溶媒に溶解して使用することもできる。
非経口投与のためのその他の組成物としては、ひとつまたはそれ以上の活性物質を含み、常法により処方される外溶液剤、軟膏、塗布剤、直腸内投与のための坐剤および膣内投与のためのペッサリー等が含まれる。
発明を実施するための最良の形態
以下、実験例によって本発明を詳述するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
ラットの一過性網膜虚血による網膜障害モデルに対する式(I)で示される化合物(以下、本発明化合物と表記する。)の効果
[実験方法]
一過性網膜虚血による網膜障害モデルは、Eur.J.Pharmaco.,350,53−57(1998)記載の方法に準じて作成した。
ラット(SD系雄性ラット;9週齢(日本チャールス・リバー社製))の体重を測定した後、ペントバルビタールナトリウム(Pentbarbital Na)(50〜75mg/kg)を腹腔内投与し、麻酔をかけ、ラットを固定台に固定し保温を施して37℃前後に保たせた。ラットの眼の位置から、170cm±5cmの高さになるように眼科手術用眼内灌流液(BSS PLUS;参天製薬社製)をつり上げ、130mmHg前後の圧力がかけられるようにし、ボトルに延長チューブを接続させ、先端には注射針(27gauge×3/4inch)の装着を行った。眼を散瞳させた後、ピンセットで瞼を開きながら針を鼻側から前眼房内に刺入し,45分間の虚血負荷を行った(左眼を処置眼とし、右眼を非処置眼とした。)。本発明化合物を虚血1時間前に投与した。虚血終了後、1週間後に動物を麻酔致死した後、眼球を摘出した。
眼球をダヴィットソン(Davidson)液で固定し、視神経乳頭部を通る横断面でパラフィン切片を作成後、ヘマトキシリン・エオジン(H.E.)染色を行った。全例に対して写真撮影を行い、光学顕微鏡的検査を行い、視神経乳頭部1mm巾当たりの顆粒細胞数(GCL(ganglion cell layer),cell/mm)を計測した。
群構成および動物数は、1群当りの動物数を5匹として、本発明化合物1群、コントロール1群を設定し、計10匹を作成した。
投与方法として、本発明化合物の0.5%カルボキシメチルセルロース(0.5%CMC)水溶液を100mg/5mL/kgで経口投与を行い、コントロール群には0.5%CMC水溶液を5mL/kgで経口投与した。
結果を表1に示す。
上記表1から明かなように、本発明化合物は一過性網膜虚血による網膜障害モデルにおいて、34%の抑制作用を示した。
表1の結果から、本発明に用いる式(I)で示される化合物が、ラットの一過性網膜虚血による網膜障害モデルにおいて、顆粒細胞の細胞死を抑制することが判った。このことから、式(I)で示される化合物、またはその非毒性塩が網膜虚血に基づく疾患(緑内障、糖尿病性網膜症、黄斑変性症、または網膜血管閉塞症等)の治療および/または予防に有効であると判断できる。
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