JPS64988B2 - - Google Patents

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JPS64988B2
JPS64988B2 JP11495481A JP11495481A JPS64988B2 JP S64988 B2 JPS64988 B2 JP S64988B2 JP 11495481 A JP11495481 A JP 11495481A JP 11495481 A JP11495481 A JP 11495481A JP S64988 B2 JPS64988 B2 JP S64988B2
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polyethylene
polypropylene
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Tadao Ishibashi
Michio Kasai
Yoichi Kugimya
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はフイルム成形用ポリオレフイン組成物
に関する。更にくわしくは透明性・易ヒートシー
ル性に優れ、剛性・耐スクラツチ性が向上したフ
イツシユ・アイ(Fish Eye)のきわめて少ない
フイルムを製造するための新規なポリオレフイン
組成物に関する。 近年、エチレン−プロピレンランダム共重合
体、エチレン−プロピレン−ブテン−1共重合
体、プロピレン−ブテン−1共重合体等のプロピ
レンを主成分とする結晶性プロピレン−α−オレ
フイン共重合体はその優れた透明性・耐衝撃性お
よび低温ヒートシール性等の特性を生かしラミネ
ート用一般包装用等を主としてフイルム用途に広
く使用されている。 結晶性プロピレン−α−オレフイン共重合体中
のコモノマー成分含量が増すにつれて、共重合体
の結晶融点は低下し、フイルムの低温ヒートシー
ル性および高速ヒートシール性が向上するが、同
時にフイルムの剛性が低下する。例えば未延伸フ
イルムの場合、結晶融点が164℃の結晶性ポリプ
ロピレンフイルムに比して、結晶融点が150〜140
℃の結晶性エチレン−プロピレンランダム共重合
体は剛さが20〜40%程度も低下する。したがつ
て、ヒートシール性の改善によつて製袋作業や自
動包装を高速化する目的で共重合体中のコモノマ
ー含量を増すことは、剛性の低下による製膜、印
刷、折畳み、自動充填等の作業性を低下させると
いう問題を発生する。この剛さはフイルムの厚さ
が薄いほど加工特性として重要となり、上記の剛
さの低下は省資源を目的とするフイルムの薄肉化
への大きな障害となつている。 また、透明な包装用フイルムの場合、フイルム
表面の傷つき易さ(耐スクラツチ性)が問題にな
る。これは印刷・製袋・充填等の二次加工包装工
程等での金属・ゴム等との摩擦、内容商品たとえ
ばおかき、せんべい、あられなどの米菓類の包装
用等に使用する場合の内容物との摩擦等により、
フイルムの表面が傷つき易い(耐スクラツチ性が
悪い)とフイルムの外観・透明性を損うからであ
る。結晶性プロピレン−α−オレフイン共重合体
の場合結晶融点が低いほど耐スクラツチ性が悪く
なる傾向にあり、低温ヒートシール性との両立が
困難であつた。 本発明者らは、これらの点に考慮を払い、結晶
性プロピレン−α−オレフイン共重合体の優れた
透明性・易ヒートシール性を損うことなく剛性及
び耐スクラツチ性を向上させることを目的に種々
検討した結果、結晶性プロピレン−α−オレフイ
ン共重合体に、特定のリン化合物を含有させた特
定のポリエチレンを特定の割合で混合した組成物
がこの目的を達成でき、かつ、フイツシユ・アイ
がきわめて少ないフイルムが得られる事を見出
し、本発明を完成するに至つた。 すなわち本発明は、 (1) ポリプロピレンが、結晶融点150℃以下、メ
ルトフローインデツクス(以下MFIと略称す
る)3.0以上でプロピレン成分を50重量%以上
含有する結晶性プロピレン−α−オレフイン共
重合体であり、ポリエチレンが密度0.945以上、
メルトインデツクス(以下MIと略称する)3
〜50、フローレシオ15以下で、分子中にフエニ
ル基を3個以上含有する亜リン酸エステル化合
物を0.01〜0.30重量%含有する高密度ポリエチ
レンであり、且つ、該ポリエチレンのMIと該
ポリプロピレンのMFIの比が 8.0≧MI/MFI≧1.0 であるようなポリプロピレン96〜80重量%とポ
リエチレン4〜20重量%とから成るフイルム成
形用ポリオレフイン組成物、 (2) 分子中にフエニル基を3個以上含有する亜リ
ン酸エステルがトリフエニルホスフアイト、ト
リス(ノニルフエニル)ホスフアイト、トリス
(2,4−ジターシヤリーブチルフエニル)ホ
スフアイト、もしくはテトラキス(2,4−ジ
ターシヤリーブチルフエニル)4,4′−ビフエ
ニリレンホスフアイトである。上記第(1)項に記
載のポリオレフイン組成物、 (3) ポリプロピレンが、エチレンあるいは炭素数
4〜8のα−オレフインを共重合成分とする結
晶性プロピレン−α−オレフイン共重合体であ
る上記第(1)項記載のポリオレフイン組成物であ
る。 本発明で用いるポリプロピレンは、プロピレン
成分を50重量%以上含有する結晶性プロピレン−
α−オレフイン共重合体であつて、結晶融点が
150℃以下、MFIが3.0以上でなければならない。 プロピレン成分を50重量%以上とする理由は、
共重合成分が50重量%以上になるとフイルムの剛
さが低下し、製膜、二次加工等の作業性が低下す
るためである。結晶融点が150℃を超えるとフイ
ルムの低温ヒートシール性、高速ヒートシール能
が著しく低下し好ましくない。またMFRが3.0に
満たないものは、製膜時の溶融押出温度が250℃
以上となり、本発明において混合使用される高密
度ポリエチレンのゲル化によるフイルムのフイツ
ユアイが増加するので好ましくない。 本発明で用いられるポリプロピレンは、主成分
のプロピレンとコモノマーのエチレンあるいは炭
素数4〜8のα−オレフインを例えばチーグラー
ナツタ系触媒等を用いた公知の方法でランダム共
重合させることにより得ることができる。このよ
うな共重合体の例としてエチレン・プロピレン共
重合体、プロピレン・ブテン−1共重合体、エチ
レン・プロピレン・ブテン−1三元共重合体が挙
げられる。 本発明においてメルトフローインデツクス
(MFI)とは、JIS K6758ポリプロピレン試験方
法によるメルトフローレートである。また、結晶
融点(以下Tmと略称する)とは、走査型差動熱
量計を用い窒素雰囲気中で試料を10℃/分の速度
で昇温させて得られる結晶の融解に伴う吸熱カー
ブのピーク温度をさす。一般にTmは、低密度ポ
リエチレンでは105〜112℃、高密度ポリエチレン
では124〜132℃、結晶性ポリプロピレンでは162
〜165℃である。結晶性プロピレン−α−オレフ
イン共重合体のTmは、コモノマー成分の含有量
が増すにつれ低下しエチレン−プロピレンランダ
ム共重合体の場合では、共重合体中のエチレン成
分が2.5重量%を超すとTmは150℃以下となる。
又、エチレンの代りに炭素数4〜8のα−オレフ
インをコモノマーとして用いたランダム共重合体
では、エチレンの3倍量程度のα−オレフインを
共重合させることにより同程度のTmの低下が認
められる。 なお、エチレン−プロピレンブロツク共重合体
のように各成分がブロツク的に重合したものは、
一般にTmが150℃を超し、このような共重合体
は剛性は高いが透明性が著しく劣るため本発明に
は使用できない。 本発明で用いるポリエチレンは、密度0.945以
上、MI3〜50、フローレシオ(FR)15以下であ
つて、分子中にフエニル基を3個以上含有する亜
リン酸エステルを0.01〜0.3%含有し、かつ、該
ポリエチレンのMIと前記ポリプロピレンのMFI
との比が8.0≧MI/MFI≧1.0であるような高密度
ポリエチレンである。ポリエチレンの密度が
0.945に達しないものではポリエチレン添加によ
る剛性向上効果が不充分となる、MIが3に達し
ないものでは得られたフイルムの透明性が低く、
また、MIが50を超すと成膜時に流れむらやサー
ジング現象が発生しフイルムの厚み変動が大きく
なる等安定したフイルム成形ができず、いずれも
好ましくない。 ここでMIとは、JIS K6760ポリエチレン試験
方法によるメルトフローレートである。またFR
とは、上記MIの測定方法において荷重を10.8Kg
として測定した値(MI10)を通常の荷重2.16Kgで
測定した値(MI)で除して得られる商をいう。
すなわち、FR=MI10/MIである。 FRが大きなポリエチレンほど分子量分布が広
く、流動性が優れている傾向を示すが、本発明に
おいてはFRが15を超すと得られたフイルムの透
明性の低下が大きく好ましくない。 本発明で用いるポリエチレン中に含まれる分子
中にフエニル基を3個以上含有する亜リン酸エス
テルの量が0.01%未満では得られたフイルムのフ
イツシユアイが多くて好ましくない。また、0.3
%を超えて添加しても格別の効果は得られない。
分子中にフエニル基を3個以上含有する亜リン酸
エステルとしては、例えば、トリフエニルホスフ
アイト(以下TPPと略称する)、トリス(ノニル
フエニル)ホスフアイト(以下TNPPと略称す
る)、トリス(2,4−ジターシヤリーブチル)
ホスフアイト(以下TDBPと略称する)、テトラ
キス(2,4−ジターシヤリーブチルフエニル)
4,4′−ビフエニリレンホスフアイト(以下
TDBBPと略称する)等がある。 本発明で用いるポリプロピレン及びポリエチレ
ンは、そのMFI及びMIが8.0≧(MI/MFI)≧1.0
の範囲にあり、かつ、混合比がポリプロピレン94
〜80重量%、ポリエチレン4〜20重量%の範囲で
なければならない。MIとMFIの比が1.0に達しな
いとフイルムの透明性低下が著しく、8.0を超す
とフイルム成形性が著しく低下し、いずれも好ま
しくない。ポリエチレンの混合率が4%に達しな
いと剛性向上の効果が不充分であり、20%を超す
とフイルム成形性が著しく低下し、いずれも好ま
しくない。 本発明の組成物は前記の特定のポリプロピレン
およびポリエチレンを混合して得られる。この混
合法としては従来公知の混合方法がいずれも用い
られるが、予め窒素雰囲気下でポリエチレンと前
記亜リン酸エステルを溶融混合しチツプ状にした
のち、フイルム成形時にポリプロピレンチツプと
混合し溶融押出しする方法が簡便である。更に、
ポリオレフイン用に通常用いられる種々の安定
剤、加工助剤、帯電防止剤、難燃剤、無機充填
剤、着色剤等の他エチレン−プロピレンゴム、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体等の他の重合体を本
発明の目的を損なわない範囲で本発明の組成物に
添加することが可能である。 本発明の組成物は、Tダイ法、チユーブラー法
等による未延伸フイルム、あるいは共押出法、押
出ラミネート法等による積層フイルムのいずれに
も用いることができる。 本発明の組成物から得られるフイルムは透明
性、低温ヒートシール性、高速ヒートシール性に
優れ、単体フイルムとしてまた積層フイルムとし
て包装用を主体に広い用途を有するが、更に、従
来公知のポリオレフインフイルムに比して、格段
に優れた剛性および耐スクラツチ性を有するた
め、同一用途であれば10〜40%程度厚さを薄くす
ることが可能であり、フイルムの厚さが30μ以下
特に20μ以下の薄物の場合この効果が顕著に発揮
される。 本発明の組成物の有するもう一つの特徴は、こ
の組成物が繰返し熱処理を受けた後でもなおフイ
ツシユアイの少ない優れたフイルムを提供し得る
ことである。フイルムを製造する際に発生する耳
ロスや製品のカツトロスは回収され、再生品とし
て原料に混合し再使用されることが多いが、再生
品の一部は再度耳ロス等となつて回収され、繰返
し加熱処理を受けることになる。通常のポリエチ
レンを含有する組成物は、このような熱履歴によ
りポリエチレンのゲル化が進み、これに起因する
フイツシユアイが多発するため、透明フイルム用
としては回収使用できなかつたが、本発明の組成
物においては、回収品の再使用を行つてもフイツ
シユアイの発生が極めて少なく、透明性の優れた
フイルムを得ることができる。 以下本発明を実施例によつて説明する。なおフ
イルム特性の測定は次の方法によつた。 (1) 濁度(Haze):ASTMD1003に準じた。3%
以下を良とする。 (2) ヤング率:ASTMD882に準じた。1%モジ
ユラスで示し6000以上を良とする。 (3) ヒートシール性:シール強度500g/15mmが
得られるシール温度(℃)で示し140℃以下を
良とする。シール条件:東洋精機製熱傾斜式シ
ール温度測定機を使用、シール圧力1Kg/cm3
G、1秒間。引張条件;試料片幅15mm、引張速
度300mm/min。 (4) 耐スクラツチ性:長さ20cm、幅20cm、深さ7
cmの亜鉛鉄板製の箱の内側底部に試料片を貼り
付け、直径2mm、長さ4mmのポリスチレンチツ
プ20gを入れ、この箱を振動試験機に取付け毎
分1100回の振動数で10分間上下方向に振動させ
る。箱の中で流動的に振動するポリスチレンチ
ツプとの衝突により試料片の表面に傷がつく。
振動処理の前後で試料片の濁度を測定する。こ
の処理により濁度の増し方が大きい程耐スクラ
ツチ性が劣る。 実施例1〜3、比較例1〜3 MFI7.0、Tm147℃、エチレン成分が3.2重量%
のエチレン−プロピレンランダム共重合体(フエ
ノール系酸化防止剤0.1重量%、ステアリン酸カ
ルシウム0.1重量%、エルカ酸アミド0.05重量%
を含有する)チツプ〔a〕と、TDBBP0.1重量
%を含有する、密度0.956、MI13.0、FR9.6の高
密度ポリエチレンチツプ〔b〕とを、第1表に示
した種々の割合で配合し、タンブラーミキサーを
用いて混合して6種類の配合組成物を得た。この
配合組成物より、スクリユー径65mmの押出機を用
い、溶融温度220℃、冷却ロール温度20℃でTダ
イ法による厚さ20ミクロンの未延伸フイルム6種
類を得た。これらのフイルムの性質を第1表に併
記した。第1表から明らかなように、本発明の組
成物から得られたフイルムは剛性、耐スクラツチ
性が著しく向上し、その優れた透明性及びヒート
シール性と共に透明包装用フイルムとして極めて
有用な特性を持つたものである。
【表】 実施例4〜9、比較例4〜12 4種のポリプロピレン(いずれもフエノール系
酸化防止剤0.1重量%、ステアリン酸カルシウム
0.1重量%を含有する)と、各種のポリエチレン
(いずれもTDBPP0.15重量%を含有する)をタン
ブラーミキサーで混合し第2表に示した14種の配
合組成物を得た。この配合組成物より、スクリユ
ー径50mmの押出機を用い溶融温度230℃、令却ロ
ール温度20℃でTダイ法による厚さ15ミクロン、
幅400mmのフイルムを成形し、各々200mずつを紙
管に巻き取つた。各組成物から得られたフイルム
の特性値及びフイルム成形性を第2表に併記し
た。 第2表に示された結果から次のことが明らかに
なる。 (1) ポリプロピレン(結晶性プロピレン−α−オ
レフイン共重合体)の結晶融点(Tm)が低く
なるとヒートシール性は向上するが、フイルム
の剛性(ヤング率)は低下し、フイルム成形性
も低下する(比較例4、9、11)。 (2) 本発明で限定された範囲内の組成物を用いた
場合には、フイルム成形性はもちろん透明性
(濁度)、剛性(ヤング率)およびヒートシール
性のいずれのフイルム特性も優れている(実施
例4〜9)。 (3) 本発明で限定された範囲外の組成物を用いた
場合には、フイルム成形性が低下したり、透明
性、剛性またはヒートシール性等のフイルム特
性のいずれかに大きな欠点を生じ、実用上好ま
しくない(比較例4〜12)。
【表】 実施例10〜14、比較例13〜18 第3表に示した各種添加剤を添加した高密度ポ
リエチレンを250℃で溶融混練し、チツプ状の10
種の組成物を得た。この組成物を、MFI5.0、
Tm138℃、エチレン成分3.0重量%、ブテン−1
成分4.2重量%のエチレン−プロピレン−ブテン
−1三元ランダム共重合体(フエノール系酸化防
止剤0.1重量%、ステアリン酸カルシウム0.05重
量%、エルカ酸アミド0.05重量%を含有する)に
それぞれ5重量%添加し、無添加のものを含めて
合計11種類の配合組成物を得た。この配合組成物
よりスクリユー径40mmの押出機を用い溶融温度
230℃、冷却ロール温度15℃でTダイ法による厚
さ30ミクロンのフイルムを得た。得られたフイル
ムの性質を第3表に併記した。 また、上記11種類の配合組成物をそれぞれスク
リユー径65mmの押出機を用い、溶融温度270℃、
冷却水温20℃でストランド状に押し出しチツプ状
にカツトした。得られた組成物にいずれも更に2
回上記押出処理を施した後、前記と同様の条件で
40mm押出機を用いてフイルムを製造しフイツシユ
アイを測定した。この場合のフイツシユアイを
「繰返し押出後のフイツシユアイ数」として第3
表に併記した。 なお、第3表においてフイツシユアイ数とは(株)
安川電機製作所製の“フイツシユアイカウンタ
ー”(TPLS型)を用いて走行中のフイルムより
検出した直径0.1mm以上のフイツシユアイを1000
cm2当たりの個数で示したものである。 第3表に示された結果から次のことが明らかと
なる。 (1) 結晶性プロピレン−α−オレフイン共重合体
と高密度ポリエチレンとの組成物を用いてフイ
ルムを製造する場合、用いられた添加剤の種類
により得られたフイルムの透明性及びフイツシ
ユアイ数に大きな違いが生じる。 (2) 本発明で規定された分子中に少なくとも3個
のフエニル基を含有する亜リン酸エステル化合
物を添加剤として用いた場合には、繰返し押出
後のFE数において特に優れた効果が発揮され、
資源の節約やコストダウンを目的とした回収品
の使用が安心して実施できる。
【表】 実施例 15 エチレン成分が5.2重量%、Tm138℃、MFI7.2
のエチレンプロピレンランダム共重合体(フエノ
ール系酸化防止剤0.1重量%、オレイン酸アミド
0.2重量%、平均粒径3ミクロンのシリカ0.4重量
%を含有する)チツプに、密度0.962、MI13.6、
FR9.4の高密度ポリエチレン(TDBBP0.15重量
%を含有する)を10重量%添加し、タンブラーミ
キサーで10分間混合して配合組成物を得た。得ら
れた配合組成物をスクリユー径45mmの押出機およ
び直径100mmの円形ダイを用いて、溶融温度210
℃、冷却水温度22℃の条件で製膜し、折幅150mm、
厚さ15ミクロンのチユーブラーフイルムを得た。
このフイルムは、濁度2.7%、ヤング率6200Kg/
cm3であり、巻姿も良好でかつチユーブラーフイル
ムの口開きも容易であつた。なお、対比として、
前記エチレンプロピレン共重合体のみを用いて上
記と同一製膜条件で得た厚さ15ミクロンのフイル
ムは、濁度2.1%、ヤング率4100Kg/cm3と剛性が
劣り、フイルムの巻きが硬くかつ両耳が肥厚し、
巻き終つたフイルムロールは著しく外観の劣つた
ものでフイルムはブロツキング傾向があり、チユ
ーブラーフイルムの口開きも困難であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリプロピレンが、結晶融点150℃以下、メ
    ルトフローインデツクス(以下MFIと略称する)
    3.0以上でプロピレン成分を50重量%以上含有す
    る結晶性プロピレン−α−オレフイン共重合体で
    あり、ポリエチレンが密度0.945以上、メルトイ
    ンデツクス(以下MIと略称する)3〜50、フロ
    ーレシオ15以下で、分子中にフエニル基を3個以
    上含有する亜リン酸エステルを0.01〜0.30重量%
    含有する高密度ポリエチレンであり、且つ、該ポ
    リエチレンのMIと該ポリプロピレンのMFIとの
    比が 8.0≧MI/MFI≧1.0 であるようなポリプロピレン96〜80重量%とポリ
    エチレン4〜20重量%とから成るフイルム成形用
    ポリオレフイン組成物。 2 分子中にフエニル基を3個以上含有する亜リ
    ン酸エステルがトリフエニルホスフアイト、トリ
    ス(ノニルフエニル)ホスフアイト、トリス
    (2,4−ジターシヤリーブチルフエニル)ホス
    フアイト、もしくはテトラキス(2,4−ジター
    シヤリーブチルフエニル)4,4′−ビフエニリレ
    ンホスフアイトである特許請求の範囲第1項に記
    載のポリオレフイン組成物。 3 ポリプロピレンが、エチレンあるいは炭素数
    4〜8のαオレフインを共重合成分とする結晶性
    プロピレン−α−オレフイン共重合体である特許
    請求の範囲第1項記載のポリオレフイン組成物。
JP11495481A 1981-07-22 1981-07-22 ポリオレフイン組成物 Granted JPS5815549A (ja)

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US5102611A (en) * 1990-05-18 1992-04-07 Phillips Petroleum Company Process for making smooth plastic tubing

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