JPS649717B2 - - Google Patents

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JPS649717B2
JPS649717B2 JP27016785A JP27016785A JPS649717B2 JP S649717 B2 JPS649717 B2 JP S649717B2 JP 27016785 A JP27016785 A JP 27016785A JP 27016785 A JP27016785 A JP 27016785A JP S649717 B2 JPS649717 B2 JP S649717B2
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JP
Japan
Prior art keywords
rectangular
crucible
waveguide
mode
circular waveguide
Prior art date
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Expired
Application number
JP27016785A
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English (en)
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JPS62128481A (ja
Inventor
Fumiaki Komatsu
Takayoshi Masaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Publication of JPS62128481A publication Critical patent/JPS62128481A/ja
Publication of JPS649717B2 publication Critical patent/JPS649717B2/ja
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  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は被処理物を金属ルツボに供給しつつ
マイクロ波をルツボ内に照射し、ルツボ内で溶融
固化処理するインキヤンメルト式のマイクロ波溶
融炉に関するものである。
(従来技術) インキヤンメルト式の溶融炉では金属ルツボの
中で被処理物を溶融固化処理する結果、貯蔵庫で
ルツボを貯蔵する場合、金属ルツボの断面形状が
貯蔵時の貯蔵効率に大きく影響する。すなわち貯
蔵庫での貯蔵効率を高めるにはルツボ相互間に生
じる空間スペースが極力存在しない形状にする必
要がある。この目的に合致するルツボの断面形状
としては丸形よりも角形状、すなわち四角形や六
角形のルツボを用いることが望ましい。
マイクロ波は100KHz以上の周波数を持つ電磁
波で、一般に加熱分野に用いられる周波数は
2450MHzと915MHzである。これらのマイクロ波
はマイクロ波発振器として主にマグネトロン管が
用いられ、発振されたマイクロ波は伝送効率の点
から、通常長方形状の導波管を用いて目的箇所へ
伝送される。この結果、角形状のルツボを用いる
溶融炉としてこの長方形の導波管の先端部に導波
管と同じ断面形状を有する長方形のルツボあるい
は長方形の導波管の先端部を四角形に拡げ、この
部分に同じく四角形のルツボを取付けた溶融炉が
使用されている。このような溶融炉ではおよそ
1000℃以下の融点を持つ被処理物の溶融は可能で
あるが、1000℃以上の融点を持つ被処理物、例え
ば紙、布ウエス等の焼却灰(融点はおよそ1250〜
1300℃)の溶融に対してはルツボ内で焼却灰の一
部が未溶融の状態で存在するという問題があり、
これが角形状のルツボを用いる際の大きな欠点で
あつた。
上記未溶融部が生じる理由は、以下に説明する
ようにマイクロ波の導波管における伝送特性によ
つて明らかにすることができる。すなわち、第5
図は導波管の先端部にルツボを取付けた溶融炉の
1例であり、Aはマイクロ波伝送用導波管1と同
じ長方形のルツボ21を用いた溶融炉を示し、導
波管のサイズは長方形の短面をaの長さとする
と、長面はおよそ2aの長さに導波管の規格によ
り設定されている。またBは長方形の導波管1の
先端部をいずれも長面の2aに拡大して正方形の
ルツボ22を取付けた溶融炉である。被処理物は
いずれもホツパー4に入れられ、フイーダ5を通
してルツボ内へ供給され、導波管を通して伝送さ
れたマイクロ波を照射し、被処理物を加熱溶融し
て溶融物6を生成させるようにしている。加熱に
よつて発生するオフガスは排気管7を通して炉の
外へ排出させる。
第6図Aは長方形導波管の断面におけるマイク
ロ波の電磁界分布を示し、導波管の断面には破線
で示す磁力線と実線で示す方向に電流が流れてお
り、加熱に影響する電界分布は磁力線と電流の流
れが密に交わる部分、すなわち長方形断面の中心
部で強く、左右に拡がるにつれて弱くなり、両端
の管壁面ではゼロになつている。なお、長方形の
導波管では、電流線と平行に面している管面をE
面、磁力線に平行な面をH面とそれぞれ呼んで位
置表示をし、また電磁波が伝搬する際の様式のこ
とをモードと称する。上記電磁界分布を有する伝
搬様式をTE10モードと称する。第5図に示した
溶融炉ではいずれも導波管の先端部に導波管と同
じ角形のルツボを取付けたものであり、このよう
な溶融炉では第6図Aに示した電界分布から解る
ように、E面近傍は電界分布がゼロになつている
ため加熱に必要なマイクロ波が存在せず、従つて
E面近傍の被処理物は充分に加熱されず、ルツボ
21の場合は第6図Bに示すように、またルツボ
22の場合はCに示すように、それぞれE面近傍
に未溶融部が生じる。比較的融点が低い被処理物
ではルツボ中心部の高温部からの熱伝導によつて
E面近傍の被処理物が溶融し、このE面の影響を
少なくすることができるが、1000℃以上の高融点
を有する被処理物の場合はE面近傍に未溶融部が
生じることになる。
このように、長方形状の導波管を用いて、角形
状のルツボで溶融するには前述した長方形導波管
固有の伝送様式であるTE10モードが影響し、前
述した問題を生じることになる。この対策とし
て、長方形導波管の他の伝送様式としてのTM01
モードを利用することが考えられ、この場合は均
一に溶融することが可能と考えられるが、TM01
モードは現在の技術では安定な伝送が困難である
ためにこれを利用することはできない。
加熱のために必要な伝送様式としては、長方形
導波管と円形導波管を組合せることによつて各種
の伝送様式を容易に作ることができる。これには
TE11モード、TM01モード、TE21モード、TE01
モード、TM11モード等がある。この場合の伝送
様式は円形導波管の管径によつて決まり、TE11
モードが最も小さい管径から形成され、管径が大
きくなるに従つてTM01モード、TE21モードと順
次形成される。最もよく使われる円形伝送様式と
してはTE11モードとTM01モードとがあり、
TE11モードは第7図Aに示すように磁力線と電
流の流れる密な部分が中心部に存在する結果、加
熱部はBのように帯状の加熱形状を呈する。この
TE11モードは円形伝送様式の中で基本形状、す
なわち長方形の伝送様式TE10モードを円形に投
影した形状で、管径を大きくするとTE11モード
の形状が弱くなり、Dに示すように全面に加熱部
が拡がる形状を有するTM01モードCに変化す
る。このように円形伝送様式は多様のものを作る
ことができるので、これを利用して円形ルツボを
用いる溶融炉がすでに開発されている。
(発明の目的) この発明はこのような技術的背景のもとになさ
れたものであり、角形ルツボを用いて完全な溶融
が行えるようにし、これによつてルツボの収納を
効率よく行えるようにしたものである。
(発明の構成) この発明は、角形形状を有するルツボ中に被処
理物を供給するととともに、TE11モードのマイ
クロ波を照射することによつて溶融固化処理する
インキヤンメルト式の加熱溶融炉において、マイ
クロ波発振器に長方形の導波管、円形導波管およ
び角形ルツボを順次接続し、上記円形導波管と角
形ルツボとの接続部では平面投影形状で円形導波
管に角形ルツボが外接するように、かつ角形ルツ
ボの対角線が長方形導波管と平行および直交方向
に向くように配置され、被処理物の供給口が長方
形導波管と平行または直角方向に配置されるよう
に円形導波管に形成されているものである。
(実施例) 第1図において、図示しないマイクロ波発振器
に接続された長方形導波管1にはその先端に円形
の導波管8が接続され、円形導波管8の下端部に
は角形ルツボ2が接続されている。図面では角形
ルツボの平面形状を正方形としているが、これを
長方形としてもよい。円形導波管8にはその上端
部に炉内のマイクロ波の整合を行うための円筒形
のヘツドチユーナ10が上下動可能に配置されて
いる。また円形導波管8にはホツパー4に接続さ
れたシユート5が結合され、またオフガスを排出
するための排気管7が取付けられている。円形導
波管8と角形ルツボ2とはフランジ9によつて互
いに結合され、その接続部は第2図に示すように
平面投影形状で角形ルツボ2が円形導波管8に外
接するように構成されている。
角形ルツボ2はその角部aとcおよびbとdと
を結ぶ線(対角線)が長方形導波管1と平行およ
び直交方向を向くように配置され、さらに被処理
物供給用フイーダ5が長方形導波管1と平行(角
形ルツボ2の角部b−dの方向)になるように配
置されている。
上記構成において、TE11モードでマイクロ波
を照射すると、ルツボの断面積当りのマイクロ波
電力が40W/cm2では第2図Bに示すように角部
a、b、c、dに未溶融部eが生じるが、
5OW/cm2になると第2図Cに示すように未溶融
部が生じることなく、全面が溶融される。
なお、第3図Aに示すように角形ルツボ2の辺
a−dおよびb−cが長方形導波管と平行になる
ように配置して、上記同様にTE11モードでマイ
クロ波を照射すると、ルツボの断面積当りのマイ
クロ波電力が60W/cm2でも第3図Bに示すように
辺a−bおよびc−dの近傍に未溶融部eが生じ
る。
これらの理由はつぎのように考えられる。
(1) 第2図Aの場合、通常長方形導波管1での基
本伝送様式TE10モードを円形導波管8のTE11
モードの形に変換するには長方形導波管1のE
面を円形導波管8の軸方向に対し平行に接合す
る。この結果、円形導波管8における電界は第
4図Aに示すように平面投影形状で長方形導波
管1に対し直角方向に帯状に分布する。円形導
波管8のTE11モードは、そのまま角形ルツボ
2へ第4図Bに示すような形で投影される。こ
の結果、角部a,b,c,dは中心部に比べて
電界の弱い領域となり加熱されにくくなるが、
実際は円形導波管8と角形ルツボ2の急激な形
状変化により一部モードが乱れるため、角部
a,b,c,dは第4図Aの位置b′,d′に比べ
て電界が強くなると考えられる。このためルツ
ボの断面積当りのマイクロ波電力を40W/cm2
上げると、角部a,b,c,dのマイクロ波電
力が相対的に大きくなり、かつ中心部の高温部
の影響も大きくなり、角部a,b,c,dが良
好に溶融したと考えられる。
第3図Aの場合、円形導波管8のTE11モード
は、そのまま角形ルツボ2へ第4図Cに示すよう
な形、すなわち長方形導波管の基本伝送モードで
あるTE10モードへ容易に戻ることになる。この
ため、円形導波管8と角形ルツボ2の接続部付近
のモードはほとんど乱れないと考えられる。
TE10モードはE面近傍付近、すなわちa−b、
c−d部近傍は加熱に必要なマイクロ波が存在せ
ず、ルツボの断面積当りのマイクロ波電力をを
60W/cm2と高くしても、E面付近は溶融しなかつ
た。
(発明の効果) 以上説明したように、この発明はマイクロ波発
振器に長方形導波管、円形導波管、四角形または
六角形の角形ルツボを順次接続し、TE11モード
のマイクロ波を照射して溶融するようにしたもの
であり、ルツボ内全体に亘つて溶融させることが
でき、またルツボが角形で互いに隙間なく収納す
ることができるために貯蔵効率を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示す全体斜視図、
第2図A,B,Cはその平面形状図および溶融状
態説明図、第3図は従来例の平面形状図およびそ
の溶融状態の説明図、第4図A,B,Cはそのマ
イクロ波のモード説明図、第5図A、Bはそれぞ
れ従来構造の斜視図、第6図A,B,Cはマイク
ロ波のモードと溶融状態との関係説明図、第7図
A,B,C,Dはさらに別のモードと溶融状態と
の関係説明図である。 1…長方形導波管、2…角形ルツボ、5…フイ
ーダ、8…円形導波管、9…フランジ、a,b,
c,d…角部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 角形形状を有するルツボ中に被処理物を供給
    するとともに、TE11モードのマイクロ波を照射
    することによつて溶融固化処理するインキヤンメ
    ルト式の加熱溶融炉において、マイクロ波発振器
    に長方形の導波管、円形導波管および角形ルツボ
    を順次接続し、上記円形導波管と角形ルツボとの
    接続部では平面投影形状で円形導波管に角形ルツ
    ボが外接するように、かつ角形ルツボの対角線が
    長方形導波管と平行および直交方向に向くように
    配置され、被処理物の供給口が長方形導波管と平
    行または直角方向に配置されるように円形導波管
    に形成されていることを特徴とするマイクロ波溶
    融炉。
JP27016785A 1985-11-29 1985-11-29 マイクロ波溶融炉 Granted JPS62128481A (ja)

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JP27016785A JPS62128481A (ja) 1985-11-29 1985-11-29 マイクロ波溶融炉

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JP27016785A JPS62128481A (ja) 1985-11-29 1985-11-29 マイクロ波溶融炉

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JPS62128481A JPS62128481A (ja) 1987-06-10
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JP2007149404A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Shimada Phys & Chem Ind Co Ltd マイクロ波加熱装置

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JPS62128481A (ja) 1987-06-10

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