JPS648239B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 活性蒸気を通過させることなく蒸気装置から
凝縮液を除去する装置において、 ａ 全体的にほぼ円筒形の穴を含み内部を貫通す
る流体導管を有する本体と、 ｂ 前記穴に摩擦により嵌合させて取付けまた前
記流体導管に連通する内部収縮流路を有する第
１管状ノズルであり、蒸気装置が異なる蒸気圧
力でまた異なる凝縮液除去で動作させるのに適
合するよう収縮流路を変更可能にするため前記
第１管状ノズルとは異なる内部収縮流路を有
し、また第１管状ノズルと同様の外部形状を有
する少なくとも第２管状ノズルに交換可能な第
１管状ノズルと、 を具え、 ｃ 前記本体内で前記流体導管には、流入口から
前記穴に至るまで外方に開口する円錐状部を設
け、 ｄ 前記管状ノズルの端部には前記円錐状部に掛
合するフランジを設け、また ｅ 前記第１管状ノズルには前記内部収縮流路内
でほぼ同軸状にまた円筒形の少なくとも３個の
第１縮流部、第２縮流部および第３縮流部を形
成し、前記第２縮流部は第１縮流部よりも若干
大きい直径を有し、また前記第３縮流部は第１
縮流部および第２縮流部よりも若干大きい直径
を有し、前記第２縮流部を第１截頭円錐状の穴
により前記第１縮流部に連通させ、前記第３縮
流部を第２截頭円錐状の穴により前記第２縮流
部に連通させ、これにより軸線方向に互いに整
列する第１縮流部、第２縮流部および第３縮流
部の直径がこの配列順序で順次増大する構成と
した ことを特徴とする凝縮液除去装置。

２ 前記本体は、前記円筒形の穴への前記流入口
側とは反対側の端部に流出口を有するものとして
構成し、前記管状ノズルを前記円筒形の穴から前
記流出口内に突出させたことを特徴とする請求の
範囲第１項に記載の凝縮液除去装置。

明細書 本発明は流体導管装置用の液体排除装置、特に
蒸気導管即ち蒸気ラインから凝縮液を除去する装
置に関するものである。

蒸気管装置には、蒸気から熱が失われるときに
たまる凝縮液を除去する装置を設けなければなら
ない。一般的に、凝縮液除去装置は、蒸気配管に
おける低いレベルの点またはポケツトに配置し、
また蒸気配管の長さにわたり一定間隔毎に配置す
るとともに、凝縮液によつて損傷を受ける恐れの
ある蒸気駆動装置にも配置する。旧式の装置、例
えば広く使用された反転バケツト型凝縮トラツプ
は構造がより簡単なオリフイス装置、例えば米国
特許第3715870号および第3877895号に記載の装置
に取つて代られてきており、これらオリフイス装
置においては、オリフイスを有する板を蒸気ライ
ンに配置し、凝縮液を小径オリフイスから高圧蒸
気で押し出す。オリフイスを適正寸法にすると、
凝縮液はオリフイスに蒸気が通過するのを妨げ、
蒸気損失を減少するとともに凝縮液も排除でき
る。

米国特許第4171209号には他の凝縮液除去装置
が記載れており、この装置においては、好適には
たまつた凝縮液から粒子状漂遊物を除去するＹ字
状ストレーナの下流域で都合よく蒸気ラインに直
接接続できる取付部材の本体にオリフイス板を一
体に形成する。このような一体形成オリフイス板
は効果が高く、商業的にも成功を収めたが、小径
オリフイスの穴あけに困難な加工が要求され、ま
たこれによつてできる取付部材は一定の長さと直
径のオリフイスしか持たないことになるため、
種々の大きさの穴あけをした取付部材本体を多数
使用して蒸気圧力の変動に対処し、オリフイスを
通過する蒸気損失を減少するようにしている。

発明の要約 本発明によれば、凝縮液除去装置の本体に穴を
設け、装置を通過する流体流を収縮するための管
状ノズル構体をこの穴に挿入する。この装置の本
体には、更に穴の流入口を設け、この流入口は、
管状ノズル構体の端部フランジを着座させて穴内
に正確に位置決めする着座部をなすよう形成す
る。

管状ノズル構体の縮流における先細形状は、ベ
ンチユリ管の形状に類似のものとすることができ
る。

交換可能な管状ノズル構体により、収縮部の直
径および長さに変化をもたせることができ、蒸気
圧力範囲での種々の作動状態に適合する寸法の穴
に適用することができる。

本発明によれば、標準化した穴を有する収縮装
置のための標準化本体を設けることができ、従つ
てノズル構体を個別品目として形成することがで
き、このことにより適正な凝縮液除去に必要なノ
ズル寸法条件を満たすノズル構体を標準化穴に据
付けることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による凝縮液除去装置の実施例
を設けた蒸気凝縮液除去ラインを示す斜視図、第
２図は、管状ノズル構体およびフイルタ素子を有
する本発明による凝縮液除去装置の実施例の一部
断面とする部分側面図、 第３図は、第２図のフイルタ素子の部分拡大縦
断面図、 第４図は、第２図に示す管状ノズルの拡大縦断
面図である。

好適な実施例の説明 第１図に示す凝縮液除去ラインにおいて、凝縮
液と若干の蒸気の混合流体を高圧の下で管１０か
ら普通のＹ字状ストレーナ１２に失印で示すよう
に右から左に指向させる。Ｙ字状ストレーナ１２
内のストレーナユニツトにより凝縮液を濾過し、
混合流体にたまつた漂遊粒子を除去してから、Ｙ
字状トレーナ１２の左側出口に螺着した本発明に
よる凝縮液除去装置２１４に混合流体を流入させ
る。更に以下に説明するように凝縮液除去装置２
１４から凝縮液を強制的に復水帰還ライン１５に
排出し、例えば蒸気ボイラ（図示せず）に戻す。

凝縮液除去放置２１４には、ほぼ円筒状の本体
２１６を設け、この本体２１６に雄ねじ端部２１
８とねじ山付きソケツト部２２２を有する雌ねじ
端部２２０とを設ける。雄ねじ端部２１８はＹ字
状ストレーナ１２に直接ねじ込むように設計し、
雌ねじ端部２２０は、第１図に示すように、復水
帰還ライン１５を収容するよう設計する。

本体２１６に、好ましくは同軸状に形成したほ
ぼ円筒状の穴２２４を設ける。穴２２４に円錐状
流入口２２６を設け、この流入口２２６をほぼ円
筒状の通路２４２に連続させる。好適には円錐状
に形成した流出口２３０を穴２２４からソケツト
部２２２まで設ける。穴２２４内にほぼ細長の管
状ノズル構体２３２を着脱自在に挿入する。

ノズル構体２３２を穴２２４に挿入するため、
穴２２４の穴あけは大きな直径でよいことにな
り、凝縮液の収縮に必要とされる寸法に穴の寸法
を合わせるという困難な作業が不要になる。即ち
ノズル構体２３２個別に製造し、これらノズル構
体を別に挿入することによつて所要の直径および
長さの縮流部を単一の穴直径に与えることがで
き、蒸気圧力範囲での種々の作動状態に適合する
多種多様の寸法の凝縮液除去装置として使用する
とができる。好適には、縮流部２３４の内径を穴
２２４の直径の約0.2〜0.9倍の範囲に形成し、
種々の内径のノズル構体を交換することによつて
縮流部２３４の直径を減少して蒸気圧力が増加し
ている状況にも適合させることができる。図示の
実施例においては、管状ノズル構体２３２を穴２
２４から後方に突出させ、第２図に示すように、
ノズル構体２３２を円錐状流出口２３０に完全に
貫通させ、穴２２４から本体２１６の円筒状出口
通路２３１の或る地点まで延ばす。挿入したノズ
ル構体２３２を穴２２４から後方に突出させるこ
とによつて、第２図に示すように、穴２２４の長
さに完全に無関係に、縮流部２３４（第４図参
照）の長さを一層伸ばすことができる。このよう
に縮流部２３４の長さを延長することによつて凝
縮液体流の収縮を増加させることができ、一般的
に液体の排出量と蒸気の排出量との比として表わ
される逃散蒸気の通過を減少することができる。
従来の装置において穴あけした小径オリフイスの
長さは、最大でも約0.635cm（0.250インチ）に制
限されるが、本発明による挿入可能な管状ノズル
構体では縮流部の製造が容易であるばかりでな
く、縮流部の直径および長さにも容易に変化をつ
けられ、単一の穴直径でよいという利点もある。

再び第２図につき説明すると、ノズル構体２３
２の管状本体２３８に外向きフランジ付き流入部
２３６を設ける。この流入部２３６のフランジを
穴の円錐状流入口２２６に掛合させ、ノズル構体
２３２を穴２２４に挿入位置決めする。好適に
は、管状本体２３８の少なくともフランジ付き流
入部２３６に隣接する部分の外径を穴２２４の直
径にほぼ等しくし、ノズル構体２３２を穴２２４
に挿入する際に摩擦により圧入させるこができる
ようにする。

第４図に示すように、ノズル構体２３２に設け
た縮流部２３４にテーパを形成し、ベンチユリ管
を変更した形状にする。

本発明によれば、縮流部２３４は、フランジ付
流入部２３６側から最小直径の第１円筒形縮流部
に至るまで直径が収縮した後、第２円筒形縮流
部、第３円筒形縮流部と順次直径が増大してノズ
ル構体２３２の末端部２４０に達する。更に、縮
流部２３４の末端部２４０を第２図に示すように
穴２２４から後方に突出させると好適である。

第２図に示すように、穴の円錐状流入口２２６
に連続する円筒状通路２４２に環状角部２４４ａ
を有する環状肩部２４４を設けることができる。
ほぼ円形のフイルタ素子２４６を肩部２４４に隣
接配置する。フイルタ素子２４６の中心部２４６
ａを穴２２４の方向に内方に曲げ、同様に曲げた
環状保持リング２４８によつて固定し、この環状
保持リング２４８により第３図に明示するように
フイルタ素子２４６を角部２４４ａにはさみ付け
る。フイルタ素子２４６はノズル構体２３２の上
流域に位置決めし、ノズル構体２３２の縮流部に
凝縮液を通過させる前に凝縮液中の漂遊粒子を除
去する。保持リング２４８の直径は封鎖機能を生
ずるよう内周面２５０に摩擦掛合する直径にする
とよい。

上述したところは本発明の実施例を示したに過
ぎず請求の範囲において種々の変更を加えること
ができること勿論である。